JP4015585B2 - 異なる輸送手段に搭載可能なコンテナシステム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,輸送手段に荷物を積載するためのコンテナシステムに関し,特に,コンテナシステムの幅について,異なる制限のある二つの輸送手段に搭載可能なコンテナシステムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
荷物の輸送の形態には,所定の大きさのコンテナに荷物を収納し,それを鉄道手段,すなわち貨車に搭載して輸送を行う場合がある。また,そのコンテナをトラックの荷台(またはその逆に)に積み替えて輸送を行う場合もある。さらに,船舶にコンテナを搬入して(または船舶から,鉄道,トラックへ搬入して)輸送を行う場合がある。
【0003】
これら輸送形態において,荷物をコンテナに収納し,コンテナごと搬送することから,輸送効率が高い。しかし,各輸送形態には,コンテナを配置するに際し,さまざまな規制,制限がある。
【0004】
たとえば,図1(A)に示されているような,トラックの荷台にコンテナを搭載する場合,トラック輸送の横幅について,種々の規制や制限があるために,この制限を超えるような幅をもつコンテナは荷台に搭載できない。
【0005】
一方,一度に大量のコンテナを運ぶことができる鉄道を利用した輸送形態の場合,図1(B)に示されている貨車が利用されるが,この貨車は通常は非常に長く,いくつものコンテナを搭載できる。しかし,貨車の幅Wは,安全に鉄道車両同士がすれ違えるようにするため,あるいは安全にトンネルを通過できるようにするために制限はあるものの,通常のトラックωよりは広い。
【0006】
そのために,トラック用のコンテナを単に貨車に搭載したのでは,貨車上に多くの利用されない空間が生じる。逆に,貨車用のコンテナは幅が広く,トラックの荷台に搭載できない。
【0007】
したがって,各輸送手段の幅について違いがあると,最小の幅をもつコンテナでしか,相互に利用できず,最小の幅のコンテナでは有効に幅の広い輸送手段の有効利用ができない。
【0008】
このような各輸送手段の幅について違いあっても,有効かつ相互に利用できるコンテナシステムが開発され,本出願人により出願された(特願2002-369492(出願日:平成14年12月20日))。
【0009】
この出願の開示された,横幅がWの輸送手段(たとえば,鉄道輸送)と,横幅ωの輸送手段(たとえば,トラック輸送)との間で,相互利用できるコンテナシステムが図2に示されている。図2(A)はコンテナシステムの斜視図であり,図2(B)はコンテナシステムの平面図である。
【0010】
図2に示されているように,ベースプレート2上に大型の第一のコンテナAと二つの小型の第二のコンテナBが配置されている。
【0011】
ベースプレート2は,幅の狭い輸送手段の幅ωと同じ幅を有する。コンテナAは,ωの幅をもつ一方の側面(s1およびs2)と,幅の広い輸送手段の幅Wと同じ幅をもつ他方の側面(S1およびS2)を有し,各コンテナBは,ω/2の幅をもつ一方の側面(s1’およびs2’)とW/2の幅をもつ他方の側面(S1’およびS2’)を有する。さらにコンテナAは,図3に示されていように,ベースプレート2の中心を通過する縦軸線(横幅方向に対して垂直な方向の軸線)上に,回転装置3を介して,ベースプレート2に回転可能に取り付けられている。回転装置3は,図3(B)に示されているように,コンテナAの底部に固定された円形凸部4とベアリング5を介し,この円形凸部4を回転可能に収納し,ベースプレート2に固定された円形凹部6とからなる。
【0012】
図4(B)に示されているように(図2(B)に示されているのと同じ),各コンテナの一方の側面(s1およびs2,s1’およびs2’)がベースプレート2の縦軸線に平行となるように,三つのコンテナを配置すると,幅がWのコンテナの組み合わせができ,これを図4(A)に示されているように,幅がWの貨車に搭載すると,貨車の上の空間を無駄なく利用することができる。次に,図5(A)に示されているように,二つのコンテナBを外し,図3(A)に示されているように,コンテナAを90°回転させ,また二つのコンテナBも90°回転させて(図5(B)),すなわち三つのコンテナの他方の側面(S1およびS2,S1’およびS2’)をベースプレート2の縦軸線方向に平行となるように配置すると(図5(C)),幅がωのコンテナの組み合わせができ(図6(B)),これを図6(A)に示されているように,幅がωのトラックの荷台に搭載することができる。かくして,このコンテナシステムは,幅が異なる輸送手段に,有効かつ相互に利用することができる。
【0013】
このように,一つの輸送手段の幅および他の輸送手段の幅を,それぞれ,コンテナの一方の側面の幅および他方の側面の幅とするコンテナをベースプレートに回転自在に取り付けることで,一つのコンテナを両方の輸送手段に利用することができる。
【0014】
しかし,コンテナの回転は,一方の輸送手段から他方の輸送手段に積み替えるときのみ行われ,一旦輸送手段に搭載され,所定の目的地へと輸送されるときは,コンテナを回転させることはない。また,コンテナは内部に荷物を積載した状態で回転させることから,回転装置は剛性を必要とする。一方,回転装置の剛性を高めると,回転装置はより大きくなり,コンテナ内の有効利用空間が減少することになる。
【0015】
そこで,本発明は,かかる課題を解決するためになされたものであり,異なる幅をもつ輸送手段間で相互に利用できるコンテナシステムにおいて,輸送手段の一方から他方に積み替えに際し,輸送手段の幅に整合するように,コンテナを回転することができるコンテナシステムを提供することを目的とする。
【0016】
さらに,本発明の他の目的は,一方の輸送手段用から他方への輸送手段用に容易に変更のできる上記コンテナシステムを提供することである。
【0017】
本発明のコンテナシステムは,横幅ωをもつ一方の輸送手段と,横幅ωより長い横幅Wをもつ他方の輸送手段の両方に搭載可能なコンテナシステムで,横幅ωを最大限とする横幅をもつベースプレートと,ベースプレートの中心を通る縦軸線上で,ベースプレートに回転可能に取り付けられる第一のコンテナとを含む。
【0018】
ここで,第一のコンテナは,頂部面と,底部面と,互いに向かい合う一方の側面と,互いに向かい合う他方の側面とからなる直方体である。第一のコンテナの一方の側面の幅は横幅ωと同じであり,第一のコンテナの他方の側面の幅は横幅Wと同じである。
【0019】
ベースプレートには,その表面にそって,ベアリング組立体が装着される溝が形成される。
【0020】
当該コンテナシステムを輸送手段の一方から他方に積み替えるときに,ベアリング組立体をベースプレートの溝に装着し,輸送手段に整合するように,第一のコンテナを回転させる。
【0021】
ベースプレートの溝は,ベースプレートの縦軸線を横切る方向に,ベースプレートの側面から延設されることが望ましい。これにより,ベアリング組立体は,ベースプレートの側面から溝に装着できる。また,上記溝は,ベースプレートを構成する枠材に形成されることが望ましい。
【0022】
ベアリング組立体は,好適に,第一のコンテナの底部面に接して支持するベアリング部と該ベアリング部を昇降させる昇降部を有する。ベアリング組立体をベースプレートの溝に装着した後に,昇降部を起動させることで,ベアリング部は第一のコンテナの底部面を下から支承する。
【0023】
第一のコンテナとベースプレートとは,好適に,第一のコンテナの底部面の中心に設けられた主穴部と,ベースプレートの縦軸線上に設けられたセンターピンとの係合により,回転可能に取り付けられる。主穴部とセンターピンとの係合の後,外れ防止のために,センターピンに外れ防止具が取り付けられることが望ましい。
【0024】
第一のコンテナの底部面に設けられた穴部に嵌合して,第一のコンテナとベースプレートとを固定させるための,緊締具がベースプレートに設けられることが望ましい。
【0025】
さらに,本コンテナシステムは,第一のコンテナと接して,ベースプレート上に搭載される,同じ大きさをもつ二つの第二のコンテナを含むことができる。各第二のコンテナは,頂部面と,底部面と,互いに向かい合う一方の側面と,互いに向かい合う他方の側面とからなる直方体であり,各第二のコンテナの一方の側面の幅は横幅ωの二分の一であり,各第二のコンテナの他方の側面の幅は横幅Wの二分の一である。
【0026】
第二のコンテナの底部面に設けられた穴部に嵌合して,第二のコンテナとベースプレートを固定させるための緊締具が設けられることが望ましいが,第一のコンテナの,ベースプレート上での回転に支障を与えないベースプレートの位置に設けられる。
【0027】
【発明の実施の態様】
本発明のコンテナシステムを構成する,ベースプレート,第一のコンテナおよび第二のコンテナは,上記の出願に開示されものと同様である。
【0028】
すなわち,図7(A)に示されているように,第一のコンテナAは,頂部面21,底部面22,互いに向かい合う一方の側面23,24,互いに向かい合う他方の側面25,26からなる直方体で,一方の側面23,24の幅は,横幅の狭い輸送手段(図1を参照)の幅ωと同じであり,他方の側面25,26は横幅の広い輸送手段(図2を参照)の幅Wと同じである。同様に,図8(A)に示されているように,第二のコンテナBは,頂部面31,底部面32,互いに向かい合う一方の側面33,34,互いに向かい合う他方の側面35,36からなる直方体で,一方の側面33,34の幅はω/2であり,他方の側面35,36の幅はW/2である。これらコンテナの底部面には,フォークリフトによる搬送のための挿入口が設けてもよい。
【0029】
ベースプレート40の幅も,図9に示されているように,幅の狭い輸送手段の幅と一致させるか,またはそれ以下とする。ペースプレートは,コンテナを支持できる剛性および軽量化の観点から,(もちろん限定的ではないが)複数の枠材を縦横に組み合わせて構成されている。
【0030】
ベースプレート40の縦軸線(中心をとおり横幅方向に垂直な軸線)(図9では破線により示されている)上に,以下で詳説するが,センターピン41が設けられ,これが以下で説明するコンテナAの底部面の設けられた主穴部内に挿入され,コンテナAの回転中心となる。
【0031】
ベースプレート40の横枠材(縦軸線を横切る方向の枠材)にそって,そのセンターピン41を避けるようして四つの溝42a,42b,42c,42dが片方の側面から延設されている。これら溝は,コンテナAを,センターピン41を中心に回転させる際に,コンテナAの底部面を下から回転自在に支持するベアリング組立体50(図10(A))を装着するためのものである。この例では,溝は枠材に設けているために,四つとも平行になっているが,これに限定されず,四つの溝をたとえば,菱形になるように形成してもよい。また一方の側面から延設されているが,両側か延設されてもよい。
【0032】
図10(A)に示されているように,ベアリング組立体50は,細長く伸長し,ペースプレート2の溝に装着できる形状をもつ。その表面にそって複数個のベアリング部51が設けられている。ベアリング組立体50の縦断面が図11に示されている。この図によく示されているように,ベアリング組立体50は,略U字形の伸長したフレーム52内にベアリング体51が上下移動可能に収容されている。このベアリング体51は,フレーム52内に配置された昇降体53上に位置している。昇降体53は,弾性中空体からなり,中に空気が導入されると膨張して,その上のベアリング体51を押し上げ,空気が抜かれると,その上のベアリング体51を下げる。
【0033】
ベアリング体51は,ボール54をどの方向にも回転自在に支持するベアリング支持部55を保持するU字枠材56とからなる。
【0034】
ベアリング組立体50は,ベースプレート40の溝内に装着されるが,通常,ベースプレート40は,トラックの荷台,貨車の上に配置されていることから,その装着を容易にするため,そして,昇降体53への空気の挿入,排気のための装置を含む,ベアリング装着機構57が利用される(図10(B))。図12に示されているように,ベアリング組立体50は,ベアリング装着機構57の昇降プレート58に設けられたローラ上に配置され,所定に位置に上昇した昇降プレート58から,ベースプレート40の溝内に,側面から挿入されて,装着される。
【0035】
図13(A)は,ベースプレート40に設けられたセンターピン1の拡大図側面図を示す。このセンターピン41がコンテナAの底部面22の設けられた穴部22a内に位置するように,コンテナAがベースプレート40上に配置されると,センターピン42は,コンテナAの回転中心となることができる。前記したベアリング組立体50がベースプレート40の溝に装着されないかぎり,重量のあるコンテナはベースプレート40上で移動しないが,トラックや貨車の走行の振動などで,センターピン41が穴部22aから外れかねない。このような外れを防止するために,コンテナAの内部において,穴部22aを蓋する蓋プレート22b(図7(B))を外し,穴部22a内に位置するセンターピン41にワッシャー45を配置し,センターピン41に設けられた切り欠き部にプレート46を嵌合し,ネジでプレート46をワッシャー45に取り付ける。これにより,走行の振動などが生じても,ワッシャー45が,開口部22aの片部22a’に係合し,センターピン41は外れなくなる。通常は,開口部22aは,蓋プレート22bのより塞がれることから,コンテナ内での作業に支障はきたさない。
【0036】
プレート46,ワッシャー45を取り除くと,コンテナとベースプレートとの取り付けは解除される。
【0037】
センターピン41により,コンテナAは,ベースプレート40上に回転可能に取り付けられるが,走行時の事故防止のために,コンテナAをベースプレート40に固定する必要がある。図14(A)は,従来より知られた緊締具60の正面図である。この緊締具60は図9に示されているように,ベースプレート40に二つ設けられているが,操作が容易となるように,ベースプレート40の縁に位置する。
【0038】
この緊締具60に対応して,図7(B)に示されているように,矩形の穴22cがコンテナAの底部面の下側に設けられている。上記したように,コンテナAは,センターピン41を中心に90°回転させることから,回転した後も緊締できるように,穴は四つ設けられている。
【0039】
緊締具60は,上下に昇降可能な緊締片61有し,この緊締片61は横断面が矩形となり,さらに,昇降可能な係合片62を有する。通常は,緊締片61と係合片62は一体となって昇降する。コンテナAを緊締する必要がないときは,緊締片61,係合片62は,ベースプレート40の表面より下方に位置する。
【0040】
図14(B)に示されているように(この図では,緊締具の側面図となっている),ベースプレート40上に,コンテナAが,穴22cと緊締片61とが整合するように配置されると,緊締片61と係合片62とを一体にして上昇させる。底部面22の穴22cも矩形であり,したがって,緊締片61と係合片62とは穴を通過する。さらに,係合片62を上昇させて90°回転させる。この状態で係合片62を下降させると,係合片62は,横向きとなり,底部面22の穴22cの縁と係合して,コンテナAを緊締することができる。緊締を解除するときは上記操作を逆にする。
【0041】
コンテナAと同様にコンテナBもベースプレート40に固定する必要がある。図15は,コンテナB用の緊締具65の側面図を示す。小型のコンテナBは,大型のコンテナAと異なり,ベースプレート40上で回転させて再配置しないことから,係合部66は常時,ベースプレート40の表面から突き出ていてもよい。この係合部66も横断面が矩形となり,したがって,90°回転させると,図15に破線で示されているように,張り出し部(66’)が現れる。
【0042】
コンテナBは,ベースプレート40上で,二つ配置されることから,ベースプレート40にコンテナBのそれぞれに二つとなるように四つ設けられている。これらの緊締具の位置は,コンテナAがセンターピンを中心に回転しても,その回転が妨げられないところにする必要がある。
【0043】
コンテナBの底部面の裏面には,二つの緊締具65に対応し,かつコンテナBが90°向きを変えても固定できるように四つの矩形の穴32cが設けられている。
【0044】
コンテナBが,ベースプレート40上の所定の位置に配置され,係合部66が90°回転すると,係合片66の張り出し部66’は穴32cの片部と係合することができる。
【0045】
緊締具65は,上記ように,配置場所が限定され,必ずしもベースプレート40の縁とはならず,そのため,係合部66を90°回転させるための機構を設けると便利になる。図16は,この回転機構70を示す。
【0046】
回転機構70は,ベースプレート40の表面にそって,配置されるU字形(ただし,一方が非常にながい形状)の枠材71の先端に,二つのリンクaおよびbを介して,緊締具65の軸部67に連結され,U字枠材71を,ベースプレート2の表面にそってスライドさせることで,軸部67,すなわち係合部66を90°回転させることができるものである。
【0047】
上記した各緊締具60,65により,コンテナAおよびコンテナBは,ベースプレート40上に固定され,またはその固定が解除される。
【0048】
図17を参照して,横幅が異なる輸送手段,すなわち貨車からトラックの荷台に(またはその逆に),コンテナシステムを積み替えて搭載する手順を説明する。
【0049】
図17(A)に示されているように,一つのコンテナAと二つのコンテナBをベースプレート40上に,横幅が貨車の横幅Wとなるように,配置し,二つの緊締具により固定されたコンテナシステム(図2を参照)が貨車に搭載されているとする。このコンテナシステムを,フォークリフトにより,トラックの荷台に配置する(図17(B))。このとき,ベースプレート40の横幅は,車両の横幅と同じωである。
【0050】
次に,回転機構70により,まず緊締具65によるコンテナBの緊締を解除してから,フォークリフトによりコンテナBをベースプレート40より降ろす(図17(C))。図12に示されているように,ベアリング組立体50を搭載したベアリング装着機構57を荷台に近くに配置して,ベアリング組立体50がベースプレート40の側面から溝内に装着できるように高さを調節する。ベアリング組立体50がベースプレート40の溝42に装着すると,昇降体53に空気が導入され,ベアリング体51を上昇させる。さらに,上昇することで,コンテナAの底面部22はベアリング体51のボール54により支持される。ボール54はあらゆる方向に回転可能であることから,コンテナAはセンターピン41を中心に容易に回転可能となっている(図17(D))。
【0051】
コンテナAを90°回転させ,そしてベアリング体50の昇降体53内の空気を排出させる。これにより,ベアリング体51は下降し,コンテナAはベースプレート40上に直接位置する。ベアリング装着機構57上へとベアリング組立体50をベースプレート40の溝から外すとともに,90°回転し,横幅がωとなったコンテナAを,緊締具60により,ベースプレート40に固定する(図17((E))。
【0052】
90°向きを変えたコンテナBを,さらに,フォークリフトにより,ベースプレート40上に配置する(図17(F))。他のコンテナBも同様に配置する(図17(G))。緊締具65により二つのコンテナBがベースプレート40上に固定され,横幅ωのコンテナシステムとなる(図17(H))。かくして,横幅がωとなったコンテナシステムが,横幅がωのトラックの荷台の上に搭載される。
【0053】
本発明のコンテナシステムをトラックの荷台から貨車へと積み替えて,搭載するときは,上記手順を逆に行う。
【0054】
なお,本発明を説明するために,横幅という用語を使用したが,これは横方向にのみ限定することを意味するのではなく,制限がある一つの方向の幅と理解されるべきである。
【0055】
【効果】
上記説明したように,本発明のコンテナシステムは,幅について異なる制限のある輸送手段間で,コンテナ自体を搭載可能とし,したがって,幅について異なる制限のある輸送手段ごとにコンテナを替えて,荷物を積み替える必要がなく,効率的な輸送を行うことができる。
【0056】
また,本発明のコンテナシステムは,大型のコンテナを回転させる機構が,輸送手段の一方から他方に積み替えるところで,装着されるため,コンテナシステム自体の構造が簡易になり,その分軽量化を図ることができ,さらに,コンテナ内部空間を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は従来のコンテナが荷台に搭載されたトラックの側面および背面を示し,図1(B)は従来のコンテナが搭載された鉄道輸送用の貨車の側面および背面を示す。
【図2】図2(A)は,改良された先行技術のコンテナシステムの斜視図であり,図2(B)は改良された先行技術のコンテナシステムの平面図である。
【図3】図3(A)は,図2のコンテナシステムにおけるコンテナの回転を示し,図3(B)はコンテナとベースプレートとを回転可能に連結する回転装置の断面図である。
【図4】図4(A)は,横幅の広い輸送手段である鉄道用の貨車に,横幅をWとした先行技術のコンテナシステムを搭載した状態の側面および背面を示し,図5(B)は図5(A)のコンテナシステムの横断面図である。
【図5】図5(A)は横幅をWとした先行技術のコンテナシステムにおいて,二つの小型コンテナを外した状態を示し,図5(B)はさらに,コンテナを90°回転させ,さらに外された小型コンテナも90°回転させた状態を示し,図5(C)は,90°回転させた小型コンテナをベースプレート上に配置し,横幅の狭い輸送手段の横幅ωと同じ横幅となった先行技術のコンテナシステムを示す。
【図6】図6(A)は,横幅の狭い輸送手段であるトラックの荷台に,横幅をωとした先行技術のコンテナシステムを搭載した状態の側面および背面を示し,図6(B)は図6(A)のコンテナシステムの横断面図である。
【図7】図7(A)は本発明のコンテナシステムを構成する大型コンテナの斜視図を示し,図7(B)は図7(A)の大型コンテナの横断面図である。
【図8】図8(A)は本発明のコンテナシステムを構成する小型コンテナの斜視図を示し,図8(B)は図8(A)の大型コンテナの横断面図である。
【図9】図9は本発明のコンテナシステムを構成するベースプレートの斜視図である。
【図10】図10(A)は,本発明のコンテナシステムをベースプレートに装着するベアリング組立体の斜視図を示し,図10(B)はベアリング組立体を,ベースプレートに装着し,起動するための,ベアリング装着機構の斜視図である。
【図11】図11は,ベアリング組立体の縦断面図である。
【図12】図12は,ベアリンク装着機構により,ベアリング組立体を,トラックの荷台に搭載されたコンテナシステムのベースプレートに装着する状態を示す。
【図13】図13(A)はベースプレートに取り付けられたセンターピンの部分拡大側面図であり,図13(B)はセンターピンの部分拡大平面図である。
【図14】図14(A)はコンテナA用の緊締具の正面図であり,図14(B)はベースプレートに組み付けられた緊締具によりコンテナAを固定する状態を示す。
【図15】図15は,コンテナB用の緊締具の側面図である。
【図16】図16は,コンテナB用の緊締具を回転させる回転機構の平面図である。
【図17】図17は,本発明のコンテナシステムを貨車からトラックに荷台に積み替えて搭載する工程を示す。
【符号の説明】
A 大型コンテナ
B 小型コンテナ

Claims (9)

  1. 横幅ωをもつ一方の輸送手段と,前記横幅ωより長い横幅Wをもつ他方の輸送手段の両方に搭載可能なコンテナシステムであって,
    前記横幅ωを最大限とする横幅をもつベースプレートと,
    前記ベースプレートの中心を通る縦軸線上で,前記ベースプレートに回転可能に取り付けられる第一のコンテナと,
    前記第一のコンテナと接して,前記ベースプレート上に搭載される,同じ大きさをもつ二つの第二のコンテナと,
    を含み,
    前記第一のコンテナは,頂部面と,底部面と,互いに向かい合う一方の側面と,互いに向かい合う他方の側面とからなる直方体であり,
    前記第一のコンテナの一方の側面の幅は前記横幅ωと同じであり,
    前記第一のコンテナの他方の側面の幅は前記横幅Wと同じであり,
    前記各第二のコンテナは,頂部面と,底部面と,互いに向かい合う一方の側面と,互いに向かい合う他方の側面とからなる直方体であり,
    前記各第二のコンテナの一方の側面の幅は前記横幅ωの二分の一であり,
    前記各第二のコンテナの他方の側面の幅は前記横幅Wの二分の一であり
    前記ベースプレートには,その表面にそって,ベアリング組立体が装着される溝が形成され,
    前記輸送手段の一方から他方に,当該コンテナシステムを積み替えるときに,前記第一のコンテナは,前記ベースプレートの前記溝に装着された前記ベアリング組立体を介して,輸送手段に整合するように回転することができる,
    ところのコンテナシステム。
  2. 前記溝は,前記ベースプレートの縦軸線を横切る方向に,前記ベースプレートの側面から延設され,
    前記ベアリング組立体は,前記ベースプレートの前記側面から前記溝に装着できる,
    請求項1に記載のコンテナシステム。
  3. 前記溝は,前記ベースプレートを構成する枠材に形成される,請求項2に記載のコンテナシステム。
  4. 前記ベアリング組立体は,前記第一のコンテナの前記底部面に接して支持するベアリング部と該ベアリング部を昇降させる昇降部を有し,
    前記ベアリング組立体を前記ベースプレートの前記溝に装着した後に,前記昇降部を起動させることで,前記ベアリング部は前記第一のコンテナの前記底部面を下から支承する,
    請求項1に記載のコンテナシステム。
  5. 前記第一のコンテナの前記底部面の中心に設けられた主穴部と,前記ベースプレートの前記縦軸線上に設けられたセンターピンとの係合により,前記第一のコンテナと前記ベースプレートとが回転可能に取り付けられる,請求項1に記載のコンテナシステム。
  6. 前記主穴部と前記センターピンとの係合の後,外れ防止のために,前記センターピンに外れ防止具が取り付けられる,請求項5に記載のコンテナシステム。
  7. 前記第一のコンテナの前記底部面に設けられた穴部に嵌合して,前記第一のコンテナと前記ベースプレートとを固定させるための,緊締具が前記ベースプレートに設けられる,請求項1に記載のコンテナシステム。
  8. 前記第二のコンテナの前記底部面に設けられた穴部に嵌合して,前記第二のコンテナと前記ベースプレートを固定させるための,緊締具が,前記第一のコンテナが前記ベースプレート上で回転するのに支障を与えない前記ベースプレートの位置に設けられる,請求項1に記載のコンテナシステム。
  9. 前記一方の輸送手段はトラック輸送用の荷台であり,前記他方の輸送手段は,鉄道輸送用の貨車である,請求項1に記載のコンテナシステム。
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