JP5758281B2 - 配電盤用転倒防止具 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬時等における転倒事故を防止するために配電盤の下部に取り付けて使用される転倒防止具とその固定治具に係り、特に、配電盤の片側のみからでも取り付け作業を行うことが可能な配電盤用転倒防止具とそれに用いる固定治具に関する。
工場で製造されて出荷された配電盤は、一般に、木枠やビニール等で梱包された後、トラックに積載されて現地へ納入される。現地に到着すると、配電盤はクレーン等によって吊り上げられてトラックの荷台から降ろされる。そして、トラックから降ろされた配電盤は、従来、横倒しにされた状態で複数の作業者に把持されて据付場所まで運搬されていた。しかしながら、このような方法では、配電盤を横倒しにしたり、起立させたりする際や運搬の途中で作業者が怪我をしたり、配電盤を傷つけたりするおそれがあった。そこで、最近では、台車等を利用して配電盤を起立状態で運搬する方法が提案されており、それに関して既にいくつかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、「多種重量盤対応運搬台車」という名称で、本願発明の「配電盤」に相当する多種フレームの制御盤を任意に組み合わせて連結するとともに、制御盤のライン間の運搬及び組み立てや検査等の作業台としても使用できる運搬台車に関する考案が開示されている。
特許文献1に開示された考案は、フレームの取付穴位置に対応可能に駒ネジの縦、横の位置を変換するスライド機構や車輪を浮かせる固定ストッパーを備えた構造となっている。
このような構造によれば、多種フレーム盤の多様な取付ピッチ穴に台車取付機構部を追従させることができるため、フレーム盤の取付作業が簡素化される。また、固定ストッパーにより、台車が勝手に移動しないように固定させることができる。
上述のように配電盤を台車に搭載する場合、運搬中に落下しないように配電盤を台車に対して一次的に固定する必要がある。このとき、ボルト・ナットを用いると、一方の手でナットを固定し、他方の手でボルトを締め付けなければならないため、作業性が悪い。従って、ボルトを締め付ける際にボルトの回転を規制するような治具があれば、好都合である。このような治具として、例えば、特許文献2には、「列盤連結装置」という名称で、制御装置等の隣接された盤を連結する際に使用される装置に関する発明が開示されている。この発明は、側板に連結孔を有する盤に対して用いられるものであって、隣接して配置された盤の両側板の連結孔を覆うように,上面が開口するとともに側板に平行な前板に六角ボルト挿通孔が設けられた箱体が上記両側板の内面にそれぞれ溶着され、この箱体の一方の中に両側板に対して平行に挿入された六角ナットに、他方の箱体のボルト挿通孔及び両盤の連結孔に挿通された六角ボルトが螺挿された構造となっている。
このような構造によれば、六角ボルトを締め付ける際に、六角ナットの回転が箱体によって規制されるため、作業性が良い。
また、特許文献3には、一方の盤側で列盤のすべての連結作業を行うことが可能な「列盤の連結構造」に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案は、ナットが挿通される丸孔部と、ボルトの軸部を収容可能に,この丸孔部に連続形成される長孔部を有する列盤に対して適用されるものであって、長孔部に係合してナットの回転を規制するストッパがナットの座金の切欠面に固定されたことを特徴としている。このような構造によれば、いずれかの配電盤の内部に作業者の手が入らないなど、十分な作業スペースを確保できない場合であっても、一方の盤側で連結作業を行うことが可能である。
実開平2−117964号公報 特開平9−298807号公報 実登第3120482号公報
上述の従来技術である特許文献1に開示された考案においては、制御盤の下面に設けられたフレームの取付穴を利用するものであるため、クレーン等で吊り上げた状態の制御盤の下に作業者が手を差し入れて、ネジの締結を行わなければならず、怪我をする危険があることに加え、制御盤を台車に固定する作業を効率よく行うことができないという課題があった。また、転倒を防止可能な構造となっていないため、運搬時や検査時に制御盤が転倒するおそれがあった。
また、配電盤等を台車に固定する際に、特許文献2に開示された発明を用いる場合、配電盤の側面の内側に箱体を溶着するという工程を行う必要があるため、作業コストが高くなるという課題があった。また、六角ナットを一方の箱体の内部に設置して他方の箱体の側から六角ボルトを挿通しなければならないため、配電盤の内部に作業者の手が入らないような状況では使用することができない。
さらに、特許文献3に開示された考案においては、一方の盤側で連結作業を行うことができるため、配電盤を台車に固定する際に、配電盤の内部に作業者の手が入らないような場合であっても使用することができる。しかしながら、このような用途に本考案の連結構造を使用した場合、運搬時の振動によってボルトが長孔部から丸孔部に移動し、外れてしまうおそれがある。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであって、配電盤へ安全かつ容易に取り付けることができるとともに、運搬時や検査時等における配電盤の転倒事故を防止することが可能な配電盤用転倒防止具と、運搬時に振動を受けた場合でも外れ難い、配電盤用転倒防止具に用いる固定治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、丸孔部と,この丸孔部に連続して形成される長孔部からなるだるま孔を有する板材に取り付けられる固定治具において、丸孔部に挿通可能な頭部と,長孔部に係合可能な角根部を有する丸頭角根ボルトと、この丸頭角根ボルトの軸部が挿通されるボルト孔が設けられた平板部と,この平板部の一端に,側面視して直角をなすように形成される平面視矩形状の係止部とからなる外れ防止板と、丸頭角根ボルトの軸部が螺合するナットと、を備え、外れ防止板は、丸頭角根ボルトの軸部に挿通され,角根部がだるま孔の長孔部に係合した状態で、丸孔部の内周面に係止部が当接するように形成される固定治具を備えて、側板にだるま孔と同一形状の連結孔を有するとともに下面に位置決め孔を有する配電盤に取り付けられる配電盤用転倒防止具であって、だるま孔が設けられるとともに、配電盤の側板に対して当接可能に形成される立設部と、この立設部に直交し配電盤の下面に対して当接可能に形成される取付部からなる側面視L字状の金属板と、この金属板の取付部が上面に固設されるとともに配電盤の奥行きよりも長く形成されて配電盤の前後に突出するように設置されるベースと、位置決め孔に対して挿設可能に、金属板の取付部に立設される位置決め部材と、を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の固定治具においては、だるま孔を有する板材に取り付けた場合に、角根丸頭ボルトの角根部がだるま孔の長孔部に係合することにより、角根丸頭ボルトのとも回りが防止されるという作用を有する。また、固定治具がだるま孔に取り付けられた板材を運搬する際に、固定治具が振動を受けたとしても、だるま孔の丸孔部の内周面に係止部が当接する外れ防止板が角根丸頭ボルトの移動を拘束するため、だるま孔の長孔部からの角根部の離脱が防止されるという作用を有する。
加えて、このような構造の配電盤用転倒防止具においては、金属板がベースを配電盤に対して固定するとともに、横方向への配電盤の転倒を防止するという作用を有する。また、ベースを配電盤の前後や横方向に突出するような形状とすることによれば、配電盤が前後や横方向に対して転倒し難くなるという作用を有する。さらに、運搬時に振動を受けた場合でも配電盤から外れ難いという作用を有する。そして、固定治具により配電盤の側面に対して容易に、かつ確実に固定されるという作用を有する。
加えて、位置決め用部材によって配電盤に対する水平方向の位置ずれが防止されるという作用を有する。
さらに、請求項に記載の発明は、請求項記載の配電盤用転倒防止具において、金属板は、配電盤の側板に当接する側の立設部に貼設されるクッション材を備えたことを特徴とするものである。
このような構造の配電盤用転倒防止具においては、請求項に記載の発明の作用に加えて、クッション材により配電盤の側面が傷つかないように保護されるという作用を有する。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、角根丸頭ボルトの締め付け作業の際に、頭部や軸部を手で持って固定する必要がなく、ナットのみを回転させれば良いため、作業性が良い。また、運搬時に振動を受けた場合でも角根丸頭ボルトの角根部がだるま孔の丸孔部側に移動し、固定治具がだるま孔から外れてしまうという事態を防止することができる。加えて、運搬作業時の安全性を高めることができる。また、配電盤の下面に作業者が手を差し入れてボルトの締結作業等を行う必要がないため、取付作業時の安全性も高まる。さらに、配電盤の側面に対して金属板が外部から取り付けられるため、配電盤の内部に作業者の手が入らないような場合でも何ら支障なく、取付作業を行うことができる。そして、水平方向に対する配電盤の位置ずれを確実に防止して、運搬時の安全性を高めることができる。
本発明の請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加え、側面の傷による配電盤の製品価値の低下を防ぐことができる。
(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る配電盤用転倒防止具の側面図及び正面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ本実施例の配電盤用転倒防止具の外観斜視図及び固定治具の実施例の側面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ外れ防止板の正面図及び側面図である。 (a)は図1(a)において固定治具を取り外した状態のだるま孔とその周囲を部分的に拡大した図であり、(b)は図4(a)において固定治具をだるま孔に取り付けた状態を示す図である。 (a)及び(b)はそれぞれ外れ防止板及びだるま孔の寸法を説明するための図である。 (a)乃至(c)は固定治具を取り付ける手順を説明するためのだるま孔の縦断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図4(b)のX−X線矢視断面及びY−Y線矢視断面の一部を拡大した図である。
本発明の配電盤用転倒防止具は後述のだるま孔を有する配電盤に対して適用されるものであり、両者を固定する際に独自の固定治具を用いることを特徴とする。以下、それらの構造について、図1乃至図7を参照しながら具体的に説明する。
図1(a)及び図1(b)はそれぞれ本実施例の転倒防止具1の側面図及び正面図であり、図2(a)は転倒防止具1の外観斜視図であり、図2(b)は図1(a)に示される固定治具2の側面図である。また、図3(a)及び図3(b)はそれぞれ外れ防止板の正面図及び側面図である。なお、図1(a)及び図1(b)では配電盤の輪郭を破線で図示している。また、図1(b)ではクッション材8の図示を省略している。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例の転倒防止具1は固定治具2を用いて配電盤3の左右の下部にそれぞれ装着されるものであり、側面視L字状をなし,鏡面関係にある一対の金属板4a,4bと、金属板4a(4b)の取付部5にスペーサ6を介して取り付けられ,配電盤3の運搬時には下面7aの前後に車輪(図示せず)が着脱可能に取り付けられるベース7を備えている。なお、金属板4a,4bには後述するようにボルト孔21がそれぞれ設けられている。
また、スペーサ6及びベース7はいずれも木製の角材からなり、金属板4a,4b及びスペーサ6は配電盤3の奥行Lと同程度の長さを有しており、ベース7は転倒防止具1を配電盤3に装着した場合に配電盤3の前後に突出するように、配電盤3の奥行Lよりも長く形成されている。
すなわち、ベース7は配電盤3の前後方向への転倒を防止するという作用を有する。また、金属板4a,4bはスペーサ6を介してベース7を配電盤3に対して固定するとともに、配電盤3の横方向への転倒を防止するという作用を有する。なお、ベース7を配電盤3の横方向へも突出するような形状とすれば、ベース7によっても配電盤3の横方向のへの転倒が防止される。
後述するように金属板4a,4bは、配電盤3の下面に設けられた位置決め孔(図示せず)に挿入して転倒防止具1の位置決めを行うための位置決め用部材11を備えている。すなわち、位置決め用部材11は転倒防止具1の配電盤3に対する水平方向の位置ずれを防止するという作用を有する。
なお、本願明細書においては、金属板4a,4bのうちのいずれか一方のみが図面に示されている場合であっても、その図面を用いた説明が他方の金属板にもあてはまるときには、上述の「金属板4a(4b)」のように図示されていない方の金属板の符号を括弧書きで表記するものとする。
図2(a)に示すように、金属板4b(4a)の配電盤3に対する面にはクッション材8が貼り付けられている。そして、金属板4b(4a)及びクッション材8の立設部9(図1(b)及び図2(a)参照)の上部には、固定治具2を取り付けるためのだるま孔10と、配電盤3の側板3aに溶接されたナット(図示せず)に立設部9の外側表面からボルトを挿通させて、締め付けるためのボルト孔21がそれぞれ連通するように形成されている。
また、金属板4b(4a)及びクッション材8の取付部5(図1(b)及び図2(a)参照)の後端近傍には、位置決め用部材11が立設されている。そして、金属板4b(4a)及びクッション材8の立設部9は前端側が高く、後端側が低くなるように一部が切り欠かれている。
なお、本願明細書では、金属板4b(4a)及びクッション材8において配電盤3に取り付けた際に配電盤3の前面及び後面に近い側をそれぞれ前端及び後端というものとする。また、配電盤3の側板3a(図1(b)参照)にも固定治具2の取付個所にだるま孔10と同一形状の連結孔(図示せず)が設けられている。
金属板4b(4a)は2本のボルト12を用いてスペーサ6に固定されており、スペーサ6は4本の釘13によってベース7に固定されている。また、ベース7には前後2個所に運搬用の車輪(図示せず)を固定するボルトを挿通するためのボルト孔14,14が設けられている。
さらに、図2(b)に示すように、固定治具2は、外れ防止板15に挿通されるとともに、軸部16aにばね座金17及び平座金18が装着された角根丸頭ボルト16がナット19に螺合された構造となっている。そして、図3(a)及び図3(b)に示すように、外れ防止板15は金属製の板材であり、角根丸頭ボルト16が挿通されるボルト孔20を有する平面視矩形状の平板部15aの一端に,側面視して略直角をなすように平面視矩形状の係止部15bが形成された構造となっている。なお、外れ防止板15は係止部15b及びボルト孔20も含めて幅方向(図3(a)のW方向)について対称に形成されている。
次に、図4を参照しながら、だるま孔10とそのだるま孔10に固定治具2を取り付けた状態について説明する。
図4(a)は図1(a)において固定治具2を取り外した状態のだるま孔10とその周囲を部分的に拡大した図であり、図4(b)は図4(a)において固定治具2をだるま孔10に取り付けた状態を示す図である。図4(a)に示すように、金属板4a(4b)及びクッション材8の立設部9に設けられるだるま孔10は、角根丸頭ボルト16の頭部16b(図2(b)参照)を挿通可能に形成される丸孔部10aと、角根丸頭ボルト16の角根部16c(図2(b)参照)を係合可能に,丸孔部10aに連続して形成される長孔部10bとからなる。そして、このような形状のだるま孔10に対して固定治具2は、図4(b)に示すように外れ防止板15の係止部15bが丸孔部10aの内周面に当接するように取り付けられる。
そして、図5(a)及び図5(b)はそれぞれ外れ防止板15及びだるま孔10の寸法を説明するための図である。これらの図を用いて、外れ防止板15とだるま孔10の寸法について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、外れ防止板15において固定治具2をだるま孔10に取り付けた際に、丸孔10aの内周面に当接する係止部15bの角部をA、外れ防止板15の中心線PとAの距離をa、Aからボルト孔20の最下端Bまでの中心線Pに沿った長さをbとする。このとき、係止部15bの幅は2aとなる。一方、だるま孔10については、丸孔10aの半径をrとし、その中心Oから長孔10bの最下端Cまでの長さをs、長孔10bの長さをhとする。
固定治具2をだるま孔10に取り付けると、図5(b)に示すように、だるま孔10の中心線Qは外れ防止板15の中心線Pと一致し、Aから中心Oまでの長さは丸孔10aの半径rと等しくなる。従って、Aから長孔10bの最下端Cまで中心線Qに沿った長さをdとすると、dは次の式(1)で表わされる。
Figure 0005758281
Aからボルト孔20の最下端Bまでの中心線Pに沿った長さbがdより短い場合、固定治具2はだるま孔10に対して取り付け可能となる。しかし、長さbが(d−h)以下の場合、角根丸頭ボルト16の軸部16aの長孔部10bからの抜けを防止するという後述する外れ防止板15の作用が発揮されないため、長さbは(d−h)よりも長くなければならない。従って、外れ防止板15は、中心線PとAの距離aと、Aからボルト孔20の最下端Bまでの中心線Pに沿った長さbが次の式(2)を満たすように形成される必要がある。
Figure 0005758281
固定治具2をだるま孔10に取り付ける手順について図6及び図7を用いて説明する。図6(a)乃至図6(c)は固定治具2を取り付ける手順を説明するためのだるま孔10の縦断面図であり、図7(a)及び図7(b)はそれぞれ図4(b)のX−X線矢視断面及びY−Y線矢視断面の一部を拡大した図である。なお、図1乃至図5に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、配電盤3の側板3aに設けられた連結孔は金属板4a,4bに設けられただるま孔10と同一形状であって連通するように配置されることから、便宜上、以下の説明において配電盤3の側板3aの連結孔もだるま孔10というものとする。
まず、図6(a)に示すように、配電盤3の側板3aと転倒防止具1の金属板4a(4b)及びクッション材8に設けられただるま孔10の丸孔部10aに角根丸頭ボルト16を頭部16bの方から挿通した後、矢印Dの向きに降下させる。これにより、図6(b)に示すように、角根丸頭ボルト16の角根部16cがだるま孔10の長孔部10bに収容される。次に、図6(c)に示すように、外れ防止具15のボルト孔20に角根丸頭ボルト16の軸部16aを挿通させた状態で、外れ防止具15の係止部15bをだるま孔10の丸孔部10aの内周面に当接させる。
さらに、図7(a)に示すように、角根丸頭ボルト16の軸部16aにばね座金17及び平座金18を装着した後、角根丸頭ボルト16の軸部16aを螺入可能に配置したナット19を一方向へ回転させる。このとき、図7(b)に示すように、角根丸頭ボルト16の角根部16cがだるま孔10の長孔部10bに係合するため、角根丸頭ボルト16のとも回りが防止される。従って、角根丸頭ボルト16の締め付け作業の際に、頭部16bや軸部16aを手で持って固定する必要がなく、ナット19のみを回転させれば良い。そして、ナット19を回転させる作業は片手で行うことが可能である。従って、作業性が良い。また、だるま孔10の丸孔部10aの内周面に外れ防止板15の係止部15bが当接することで、角根丸頭ボルト16の上下方向の移動が拘束されるため、だるま孔10の長孔部10bからの角根丸頭ボルト16の角根部16cの離脱が防止されるという作用を有する。これにより、配電盤3の運搬中に振動を受けた場合でも、角根丸頭ボルト16の角根部16cがだるま孔10の丸孔部10aに移動し、固定治具2がだるま孔10から外れてしまうという事態を防止することができる。
このような構造の固定治具2を備えた転倒防止具1においては、運搬時に振動を受けた場合でも配電盤3から外れ難いという作用を有する。従って、運搬作業時の安全性を高めることができる。また、固定治具2により配電盤3の側面3aに対して容易に、かつ確実に固定されるという作用を有する。この場合、配電盤3の下面に作業者が手を差し入れてボルトの締結作業等を行う必要がないため、取付作業を安全に行うことができる。さらに、配電盤3の側面3aに対して金属板4a,4bが外部から取り付けられるため、配電盤3の内部に作業者の手が入らないような場合でも何ら支障なく、取付作業を行うことができる。加えて、位置決め用部材11が配電盤3の下面に対して直交するように設置されることから、水平方向に対する配電盤3の位置ずれを確実に防止することができる。従って、運搬時の安全性が高まる。また、クッション材8は配電盤3の側面3aに傷がつかないように保護するという作用を有する。従って、側面3aに傷がつくことにより、配電盤3の製品としての価値が低下することを防ぐことができる。
なお、本発明の配電盤用転倒防止具及びそれに用いる固定治具は、本実施例に示した構造に限定されるものではない。例えば、転倒防止具1において、スペーサ6を介さずに金属板4a(4b)の下面5にベース7を直接取り付ける構造とすることもできる。また、クッション材8を省略することもできる。さらに、ボルト以外の棒状体を位置決め用部材11として用いても良い。そして、金属板4b(4a)及びクッション材8の立設部9は後端側が高く、前端側が低くなるように一部が切り欠かれていても良いし、全く切り欠かれていなくても良い。また、金属板4b(4a)及びクッション材8は、前端近傍に位置決め用部材11が配置され、後端側近傍にだるま孔10が設けられた構造であっても良い。さらに、固定治具2において、座金17及び平座金18は角根丸頭ボルト16の頭部の締付圧力を均一化するために用いられるが、省略することもできる。また、外れ防止板15の平面部15aは必ずしも平面視矩形状に形成されていなくても良い。
本発明の請求項1乃至請求項に記載された発明は、配電盤に限らず、だるま孔を有する各種のキャビネットに対して適用可能である。
1…転倒防止具 2…固定治具 3…配電盤 3a…側板 4a,4b…金属板 5…取付部 6…スペーサ 7…ベース 7a…下面 8…クッション材 9…立設部 10…だるま孔 10a…丸孔部 10b…長孔部 11…位置決め用部材 12…ボルト 13…釘 14…ボルト孔 15…外れ防止板 15a…平板部 15b…係止部 16…角根丸頭ボルト 16a…軸部 16b…頭部 16c…角根部 17…ばね座金 18…平座金 19…ナット 20…ボルト孔 21…ボルト孔

Claims (2)

  1. 丸孔部と,この丸孔部に連続して形成される長孔部からなるだるま孔を有する板材に取り付けられる固定治具において
    前記丸孔部に挿通可能な頭部と,前記長孔部に係合可能な角根部を有する丸頭角根ボルトと、
    この丸頭角根ボルトの軸部が挿通されるボルト孔が設けられた平板部と,この平板部の一端に,側面視して直角をなすように形成される平面視矩形状の係止部とからなる外れ防止板と、
    前記丸頭角根ボルトの前記軸部が螺合するナットと、を備え、
    前記外れ防止板は、前記丸頭角根ボルトの軸部に挿通され,前記角根部が前記だるま孔の前記長孔部に係合した状態で、前記丸孔部の内周面に前記係止部が当接するように形成される固定治具を備えて、側板に前記だるま孔と同一形状の連結孔を有するとともに下面に位置決め孔を有する配電盤に取り付けられる配電盤用転倒防止具であって、
    前記だるま孔が設けられるとともに、前記配電盤の前記側板に対して当接可能に形成される立設部と、この立設部に直交し前記配電盤の前記下面に対して当接可能に形成される取付部からなる側面視L字状の金属板と、
    この金属板の前記取付部が上面に固設されるとともに前記配電盤の奥行きよりも長く形成されて前記配電盤の前後に突出するように設置されるベースと、
    前記位置決め孔に対して挿設可能に、前記金属板の前記取付部に立設される位置決め部材と、を備えたことを特徴とする配電盤用転倒防止具。
  2. 前記金属板は、前記配電盤の前記側板に当接する側の前記立設部に貼設されるクッション材を備えたことを特徴とする請求項記載の配電盤用転倒防止具。
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