JPH058752Y2 - - Google Patents

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JPH058752Y2
JPH058752Y2 JP16584888U JP16584888U JPH058752Y2 JP H058752 Y2 JPH058752 Y2 JP H058752Y2 JP 16584888 U JP16584888 U JP 16584888U JP 16584888 U JP16584888 U JP 16584888U JP H058752 Y2 JPH058752 Y2 JP H058752Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通信ケーブルまたは電力ケーブルの
ためのコンクリートまたは鋼管のポールにおける
支線・つり線を保持する取付金物に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
現在、コンクリートまたは鋼管のポールの支
線・つり線の保持は、すべてC.D.E形自在バンド
が使用され、また、ちよう架金物類はポールの所
定位置に貫通するポール貫通ボルト即ち、真棒
(上下2個所)に取り付けられている。更に、ち
度(スパンに対するたるみ度)を大きく取れない
場合には、自在バンドにちよう架金物類を取り付
け、かさ上げするようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、現在コンクリートまたは鋼管のポ
ールでの支線・つり線の保持には、多くの場合、
自在バンドが使われているが、ポールに多数のケ
ーブルを架渉する場合、バンドを多数必要とし、
安全性、作業性、経済性および美観の点において
問題がある。
従つて、本考案の目的は、これらの問題を解決
する支線・つり線取付金物を得るにある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案支線・つり線
取付金物は、ポールの外面に縦方向に当接し、ポ
ール貫通ボルトおよびナツトにより前記ポールに
装着する細長の側板と、この側板に取付けるボル
ト等の金具を保持する保持プレートとを具え、前
記保持プレートには、ほぼ中心に形成した角孔
と、前記保持プレートの上端縁から保持プレート
の平面にほぼ直角に曲げ出し、保持プレートの幅
よりも小さい幅のフツクとを設け、前記側板に
は、前記ポールの特定位置に直径方向に貫通する
ボルト貫通孔に整合する少なくとも1個のポール
貫通ボルト用孔と、前記保持プレートのフツクを
収容する少なくとも1個のフツク収容孔と、側板
の両側の側端縁からポールに当接する方向に先ず
直角に、次いでポールの湾曲に沿うよう外方に曲
げた側脚とを設け、前記ポール貫通ボルト用孔に
近接しない部分に設けることができるフツク収容
孔は、角根ボルトの拡大ヘツドが通過できる円形
部と、この円形部から半径方向外方に延びて角根
ボルトの角根部を収容する細長延長部とを有する
鍵孔形状のフツク収容孔として形成し、前記保持
プレートのフツクと角孔との間の距離は各側板の
各フツク収容孔とこのフツク収容孔に近接するポ
ール貫通ボルト用孔との間の距離または鍵孔形状
のフツク収容孔の円形部の中心と細長延長部の中
心との間の距離に等しくしたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、1対の細長の側板を、コンク
リートまたは鋼管製のポールの外面に直径方向に
対向させ、各側板のポール貫通ボルト用孔をポー
ルのボルト貫通孔に整合させて前記ポールの縦方
向に当接し、ポール貫通ボルト即ち、真棒を両側
の側板のポール貫通ボルト用孔およびポールのボ
ルト貫通孔に挿通し、ナツトにより各側板をポー
ルに強固に圧着固定する。この場合、少なくとも
一方の側板のフツク収容孔に、保持プレートのフ
ツクを挿入しておき、ポール貫通ボルトをこの保
持プレートの角孔に挿通し、更に、ケーブルのた
めのちよう架金物をポール貫通ボルトに装着し、
ワツシヤを介在させてナツトによりこのちよう架
金物を側板に取り付けることもできる。更に、鍵
孔形状のフツク収容孔の円形部に角根ボルトの拡
大ヘツド例えば、丸頭ヘツドを通過させ、次に、
この角根ボルトを平行移動して鍵孔形状のフツク
収容孔の細長延長部に嵌合させ、この後保持プレ
ートの角孔を通して保持プレートを角根ボルトに
装着し、保持プレートのフツクを鍵孔形状のフツ
ク収容孔の円形部に嵌合させる。これにより角根
ボルトは側方への移動を阻止される。更に、角根
ボルトにケーブルちよう架金物を装着し、ワツシ
ヤを介在させてナツトによりこのちよう架金物を
側板に取り付ける。このようにしてコンクリート
ポールに固定したちよう架金物にケーブル、支
線・つり線を支持する。
側板は1対ではなく1個のみを使用し、ポール
の片側にのみ取付けるようにすることもできる。
〔実施例〕
次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明
する。
第1図a,b,cには、本考案による支線・つ
り線取付金物の本体即ち、側板1を示し、それぞ
れ長さが異なる3種類の側板1a,1b,1cの
外側面側から見た平面図を示す。側板1a,1b
には、コンクリートまたは鋼管製のポールに設け
た所定間隔の1対のボルト貫通孔に整合する間隔
に形成した1対のポール貫通ボルト用孔2と、以
下に説明する保持プレートのフツクを収容するフ
ツク収容孔3とを設ける。側板1cは、1個のポ
ール貫通ボルト用孔2と、1個のフツク収容孔3
のみを設けたものである。側板1a,1bにおい
て、ポール貫通ボルト用孔2に近接しないフツク
収容孔は、鍵孔形状のフツク収容孔3aとして形
成する。側板1aは3個の鍵孔形状のフツク収容
孔を設けた実施例であり、側板1bは2個の鍵孔
形状のフツク収容孔を設けた実施例であり、側板
1cは鍵孔形状のフツク収容孔を設けない実施例
である。
各側板の両側の縦方向側端縁には、第2図に明
示するように、ポールに当接する方向に先ず直角
に、次いでポールの湾曲に沿うように外方に曲げ
た側脚4を設ける。これら側板1の側脚4をポー
ルに当接し、上述のようにポール貫通ボルトBを
ポールの貫通孔および側板1のポール貫通ボルト
用孔2に挿通し、ワツシヤを介在させてナツトに
よりポールに1対の側板1を固着する(第8図参
照)。1個の側板をポールの片側にのみ取付ける
こともできる。
第3図a,bに、第1図の側板に取付ける保持
プレート5を示す。この保持プレート5には、ほ
ぼ中心に形成した角孔6と、保持プレートの上端
縁から保持プレートの平面にほぼ直角に曲げ出
し、保持プレートの幅よりも小さい幅のフツク7
とを設ける。このフツク7は、側板のフツク収容
孔3または鍵孔形状のフツク収容孔3aの円形部
に収容する。フツク収容孔3の幅および鍵孔形状
のフツク収容孔3aの円形部の直径は、フツク7
の幅よりも僅かに大きいものとする。
第4図a,bには、第3図の保持プレート5の
下端部の中央を、フツクの曲げ出し方向にプレス
により押し出して隆起部8を設け、巻付けグリツ
プ押えとして作用する保持プレート5aを示す。
巻付けグリツプ押えとして使用する場合、保持プ
レート5の下端部をフツクの曲げ出し方向に曲げ
出したものを使用することもできる。
第5図には、側板1および保持プレート5に取
付ける丸頭角根ボルト9、ワツシヤ10、および
ナツト11を示す。この角根ボルト9は、ボルト
の先端を手前にし、拡大した丸頭ヘツド9aを、
コンクリートポールに固着した側板1の外側から
鍵孔形状のフツク収容孔3aの円形部を通過させ
て側板1の内面側に配置し、次に、ボルトを平行
移動させてボルトの角根部9bを鍵孔形状のフツ
ク収容孔3aの細長延長部に嵌合させ、ボルトを
外方に突出させる。次に、側板1の外面側に露出
するボルトの角根部9bに保持プレート5の角孔
6を嵌合させ、フツク7を側板の鍵孔形状のフツ
ク収容孔3aの円形部に収容する。このとき保持
プレート5は側板の縦方向に移動することはでき
ず、また角根ボルトの拡大した丸頭ヘツド9a
は、コンクリートポートの外面と、側板1の鍵孔
形状のフツク収容孔3aの細長延長部の両側の内
面との間に挟まれ、従つて、角根ボルトは側方お
よび軸線方向への移動を阻止される。
このように側板1に仮ロツクされた角根ボルト
9に、第6および7図に示すようなちよう架金物
12,13を装着してワツシヤ10を介在させ、
ナツト11により最終的に全体をロツクする。こ
れらちよう架金物12,13にケーブル14を支
持・ちよう架する。
第8図a,bには、第1図aの側板1aを使用
して、例えばコンクリート製のポール15の倒壊
を防止する支線16、SSケーブル17を支持す
る状態を示す。支線16の巻付けグリツプ16a
を支持するには、双方の側板1aに保持プレート
5および角根ボルト9を使用し、特に第4図に示
す保持プレート5aを使用すると好適である。
SSケーブル17は、SSちよう架金物18を使用
して支持・ちよう架する。
側板1aよりも更に長い側板を使用すれば、L
字金物の取付けも可能である。また、丸シンブル
およびシンブル取付金物を使用することにより、
つり線の両側引留支持も可能となる。
側板、保持プレートおよび角根ボルトはそれぞ
れ溶融亜鉛めつきを施すとよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、本体即ち、側板は固定金具で
あるため、ポールを植設する前に地上で取り付け
ておくことができ、また形状がシンプルで取扱い
が容易であり、鍵孔形状のフツク収容孔に角根ボ
ルトを簡単に装着でき、保持プレートにより仮ロ
ツクできるため、作業性が極めて向上し、ポール
植設後のちよう架金物の取付けは簡単であり、高
所での作業の安全性が高い。また本体重量は約1
Kg(1個当たり)と比較的計量であり、重量比は
バンド使用時よりも約15%も減少することができ
る。更に、自在バンドに比べて金具の種類を少な
くすることができ、コストを低減することができ
る。更に、本考案支線・つり線の取付金物によれ
ば、1個の取付金物を使用するだけで多数のまた
種々のケーブル、支線を支持・ちよう架すること
ができ、従つて、経済的であり、美観も損ねるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b,cは、それぞれ本考案支線・つ
り線の取付金物の各種側板の平面図、第2図は、
第1図の側板の端面図、第3図a,bは、それぞ
れ、本考案支線・つり線の取付金物の保持プレー
トの平面図および側面図、第4図a,bは、それ
ぞれ、本考案支線・つり線の取付金物の巻付けグ
リツプ押えとして作用する保持プレートの平面図
および側面図、第5図は、本考案支線・つり線の
取付金物に使用する角根ボルト、ワツシヤおよび
ナツトの側面図、第6および7図は、それぞれ本
考案支線・つり線の取付金物を使用してちよう架
金物を保持した状態の部分側面図、第8図a,b
は、それぞれ第1図aの側板を使用して、ポール
の倒壊を防止する支線、SSケーブルを支持する
状態を示す異なる角度から見た側面図である。 1,1a,1b,1c……側板、2……ポール
貫通ボルト用孔、3……フツク収容孔、3a……
鍵孔形状のフツク収容孔、4……側脚、5……保
持プレート、6……角孔、7……フツク、8……
隆起部、9……丸頭角根ボルト、9a……丸頭ヘ
ツド、9b……角根部、10……ワツシヤ、11
……ナツト、12,13……ちよう架金物、14
……ケーブル、15……ポール、16……支線、
16a……巻付けグリツプ、17……SSケーブ
ル、18……SSちよう架金物、B……ポール貫
通ボルト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ポールの外面に縦方向に当接し、ポール貫通
    ボルトおよびナツトにより前記ポールに装着す
    る細長の側板と、この側板に取付けるボルト等
    の金具を保持する保持プレートとを具え、前記
    保持プレートには、ほぼ中心に形成した角孔
    と、前記保持プレートの上端縁から保持プレー
    トの平面にほぼ直角に曲げ出し、保持プレート
    の幅よりも小さい幅のフツクとを設け、前記側
    板には、前記ポールの特定位置に直径方向に貫
    通するボルト貫通孔に整合する少なくとも1個
    のポール貫通ボルト用孔と、前記保持プレート
    のフツクを収容する少なくとも1個のフツク収
    容孔と、側板の両側の側端縁からポールに当接
    する方向に先ず直角に、次いでポールの湾曲に
    沿うよう外方に曲げた側脚とを設け、前記ポー
    ル貫通ボルト用孔に近接しない部分に設けるこ
    とができるフツク収容孔は、角根ボルトの拡大
    ヘツドが通過できる円形部と、この円形部から
    半径方向外方に延びて角根ボルトの角根部を収
    容する細長延長部とを有する鍵孔形状のフツク
    収容孔として形成し、前記保持プレートのフツ
    クと角孔との間の距離は、各側板の各フツク収
    容孔とこのフツク収容孔に近接するポール貫通
    ボルト用孔との間の距離または鍵孔形状のフツ
    ク収容孔の円形部の中心と細長延長部の中心と
    の間の距離に等しくしたことを特徴とする支
    線・つり線の取付金物。 2 前記側板は、ポールに設けられた上下1対の
    ボルト貫通孔をカバーする長さ以上の長さを有
    するものとして構成し、側板の1対のポール貫
    通ボルト用孔間に2個の鍵孔形状のフツク収容
    孔を設けた請求項1記載の支線・つり線の取付
    金物。 3 前記保持プレートの下端部の少なくとも中央
    を、フツクの曲げ出し方向にプレスにより押し
    出して隆起部を設け、この保持プレートが巻付
    けグリツプ押えとして作用することができる構
    成とした請求項1記載の支線・つり線の取付金
    物。
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