JP2007106334A - キャスタユニット、大型設置物キャスタ組付体、及び、大型設置物の運搬方法 - Google Patents

キャスタユニット、大型設置物キャスタ組付体、及び、大型設置物の運搬方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大型で重量のある大型設置物の運搬及び設置を容易にするためのキャスタユニット、大型設置物キャスタ組付体、及び、大型設置物の運搬方法を提供する。
【解決手段】空調機1は、本設置時にコンクリート基礎の代わりとなる基礎架台3上に一体的に載置固定されている。空調機1の運搬に際して基礎架台3にはキャスタユニット10が組付けられる。キャスタユニット10は、基礎架台3の溝形鋼3aを上下プレートにより上下方向から均等に挟み込み、溝形鋼3aの水平幅方向両側においてそれぞれボルト及びナットにより上下プレートを締結することにより、基礎架台3に対し固定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大型で重量のある大型設置物の運搬及び設置を容易にするためのキャスタユニット、大型設置物キャスタ組付体、及び、大型設置物の運搬方法に関するものである。
従来、空調機等の大型で重量のある大型設置物をビル等の建物内に設置する場合には、建設途中において(建物の躯体ができた段階で)先行搬入し仮置きしておき、ある程度、建設が進んだ時点で本設置(据付け)する。その手順を空調機を例に説明する。まず建設現場まで運搬されてきた空調機を台車に載せかえ、仮置き場所まで運搬し、仮置きする。本設置の際には再度台車に載せて移動し、本設置場所の床面上に打設されたコンクリート基礎の上に空調機を設置する。
しかしながら、従来では、運搬中、空調機と台車が連結されておらず不安定で、段差など床面の状態によっては空調機が台車からずれ落ちてしまうおそれがあった。そのため、一般的には、多くの作業者が空調機を支えながら台車を押して所定場所まで運搬している。従って、安全な運搬作業には多くの人手と時間を要していた。さらに、一旦仮置きした場合には、本設置場所まで移動する場合や、工事の進捗状況によって仮置き場所を変更しなければならない場合などにおいて、再度、台車に載せるなどの作業を行わなくてはならず、非常に手間がかかるおそれがあった。
これに対し、近年では、比較的軽量の設置物に対し運搬用のキャスタを直接的に取付ける方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−222143号公報
しかしながら、空調機等の大型で重量のある大型設置物の場合、運搬用のキャスタの取付構造によっては、運搬中などに大型設置物の荷重によりキャスタが座屈したり外れるなどの不具合が発生するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型で重量のある大型設置物の運搬及び設置を容易にするためのキャスタユニット、大型設置物キャスタ組付体、及び、大型設置物の運搬方法を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.形鋼材よりなる基礎架台上に載置固定され一体化された状態で建物内へ搬入され、前記基礎架台を基礎として建物の床面上に設置される大型設置物を運搬するためのキャスタユニットであって、
前記基礎架台の形鋼材を上下方向から挟み込む上プレート及び下プレートと、
前記形鋼材の水平幅方向両側においてそれぞれ前記上下プレートを締結する締結具と、
前記下プレートに設けられ、回転可能な車輪を具備したキャスタとからなり、
前記基礎架台に対し着脱自在に取付けられるキャスタユニット。
上記手段1によれば、空調機等の大型設置物の載置された基礎架台の形鋼材を上下プレートにより上下方向から挟み込み、形鋼材の水平幅方向両側においてそれぞれ上下プレートを締結することにより、キャスタユニットを大型設置物(基礎架台)に対し着脱自在に取付けることができる。
このような取付構造のキャスタユニットを採用することにより、例えば形鋼材のフランジ部位だけを挟み込み取付けるような構造に比べて、キャスタユニットを強固に取付けることができ、設置物が空調機等の大型で重量のある大型設置物の場合であっても、運搬中などに大型設置物の荷重によりキャスタが座屈したり外れるなどの不具合が発生するおそれを防止することができる。さらに、上記取付構造により、基礎架台側にキャスタユニット取付用の取付孔等を予め設けておく必要もなく、取付数や取付位置を状況に応じて変更することができ、汎用性が高い。
また、大型設置物を台車で運搬する場合のように、運搬中に大型設置物が台車からずれ落ちてしまうなどといった不具合もなく、大型設置物を支えるだけの作業者も不要となる。加えて、上記構成によりキャスタユニットの取付け及び取外しも容易となる。その結果、比較的少人数で容易かつ安全に大型設置物の搬入、仮置き、本設置など行うことができ、作業工数や作業者数、ひいては作業コストの削減を図ることができる。
また、大型設置物を仮置きした場合において、キャスタユニットを取付けたままにしておけば、本設置場所まで移動する場合や、工事の進捗状況によって仮置き場所を変更しなければならない場合などにおいて、再度、台車に載せるなどの作業を行う手間を省略することができる。さらに、仮置き場所にキャスタユニットを取付けたまま長時間放置してある場合でも、キャスタユニットが座屈し又は外れて、大型設置物が倒れてしまうなどといった不具合も起こりにくく、安全性が高い。
なお、本設置場所においてコンクリート基礎を打設するには作業手間やコストがかかるため、近年では設置する床に耐荷重や防振性が確保できれば、コンクリートを打設せず、床面上に形鋼材からなる基礎を設置し、その上に空調機を載置するケースもある。そこで、本手段では、予め基礎となる基礎架台を大型設置物に一体化しておき、そこにキャスタユニットを取付けて建物内へ搬入し、本設置の際にはキャスタユニットを取外すだけで容易に床面上に設置することができるようにしている。従って、これによっても作業工数や作業者数、ひいては作業コストの削減を図ることができる。
手段2.前記上下各プレートの対向面側において、前記形鋼材の水平幅方向への動きを規制する規制部を設けたことを特徴とする手段1に記載のキャスタユニット。
上記手段2によれば、形鋼材の水平幅方向に対する各プレートの位置ズレを規制することができ、キャスタユニットの取付状態の安定性を高め、より高い安全性を確保することができる。
手段3.前記キャスタが前記下プレートに対し水平方向に回動自在に設けられていることを特徴とする手段1又は2に記載のキャスタユニット。
上記手段3によれば、前後左右方向へ自在に大型設置物を移動させることができ、運搬性能を高めることができる。なお、本手段のように自在タイプのキャスタユニットは、非自在タイプに比べて、運搬中にキャスタが左右に振れた場合にねじれて座屈したり外れるおそれが高いが、上記手段1,2の構成により、そのようなおそれも低減される。
手段4.前記キャスタは、前記車輪の回転動を規制するストッパを備えていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のキャスタユニット。
上記手段4によれば、仮置き時などにおいて大型設置物の所定場所に停止させておくことができ、安全性の向上を図ることができる。
手段5.前記基礎架台に対し、手段1乃至4のいずれかに記載のキャスタユニットを複数組付けた大型設置物キャスタ組付体。
上記手段5によれば、上記手段1〜4と同様の作用効果が奏される。
手段6.前記基礎架台が、溝形鋼、H形鋼、又は、I形鋼から構成されていることを特徴とする手段5に記載の大型設置物キャスタ組付体。
上記手段6によれば、キャスタユニットの上下各プレートにより上下方向から均等に形鋼材を挟み込むことができるように、例えば形鋼材のフランジ部位が上下に並行して配設される構成とすることができる。これにより、上下のフランジ部位と上下各プレートとが均等に面接触した状態でキャスタユニットを取付けることができ、キャスタユニットの取付状態のより高い安定性を確保することができる。
手段7.前記基礎架台と前記大型設置物との間にスペーサ部材を介在させたことを特徴とする手段5又は6に記載の大型設置物キャスタ組付体。
上記手段7によれば、基礎架台と大型設置物との間に上プレートを差込み易くなり、キャスタユニットの取付性が向上する。
手段8.前記基礎架台に、スリングベルトを挿通するための矩形状の孔部を設けたことを特徴とする手段5乃至7のいずれかに記載の大型設置物キャスタ組付体。
上記手段8によれば、大型設置物を揚重する際には、スリングベルトを矩形状の孔部に挿通してクレーン等にかけて吊り上げるため、スリングベルトの位置ズレを防止でき、より安全に揚重を行うことができる。また、スリングベルトを取付ける際に位置決めを要しないため、作業の簡素化を図ることができる。なお、従来の揚重では、吊上げ用ワイヤの先に設けられたフックを基礎架台等に引っ掛けて吊り上げていた。そのため、大型設置物がワイヤにより傷つかないように、大型設置物全面をパネル等により養生しなくてはならなかった。その点、本手段では、例えばポリアミド製のスリングベルトを使用できるため、養生を行う必要もない。
手段9.形鋼材よりなる基礎架台上に載置固定され一体化された状態で建物内へ搬入され、前記基礎架台を基礎として建物の床面上に設置される大型設置物の運搬方法であって、
前記基礎架台に対し手段1乃至4のいずれかに記載のキャスタユニットを複数組付けて建物内へ搬入し、建物の床面上を転がして移動し、本設置場所において前記キャスタユニットを取外し、建物の床面上に設置する大型設置物の運搬方法。
上記手段9によれば、上記手段1〜4と同様の作用効果を奏することができる。
手段10.前記大型設置物を建物内へ搬入した後、前記キャスタユニットを組付けた状態のまま仮置き場所に仮置きしておくことを特徴とする手段9に記載の大型設置物の運搬方法。
上記手段10によれば、キャスタユニットを組付けた状態のまま、仮置きしておくことにより、本設置場所まで移動する場合や、工事の進捗状況によって仮置き場所を変更しなければならない場合などにおいて、再度、台車に載せるなどの作業を行う手間を省略することができる。さらに、上記手段1乃至4のいずれかに記載のキャスタユニットの構成により、仮置き場所にキャスタユニットを取付けたまま長時間放置してある場合でも、キャスタユニットが座屈し又は外れて、大型設置物が倒れてしまうなどといった不具合も起こりにくく、安全性が高い。
以下、建設途中の建物内へ先行搬入される大型設置物としての空調機、及び、当該空調機の運搬に際し取付けられるキャスタユニットの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、空調機にキャスタユニットを組付けた大型設置物キャスタ組付体としての空調機キャスタ組付体の斜視図であり、図2は空調機キャスタ組付体の側面図である。
空調機1は、第1ユニット1a、第2ユニット1b及び第3ユニット1cよりなる本体部が略平板上の平架台2上に載置固定された構成となっている。本実施形態の空調機1は全体で約3トンの重量を有している。
また、本実施形態における空調機1は、本設置時にコンクリート基礎の代わりとなる基礎架台3上に一体的に載置固定されている。基礎架台3は、形鋼材としての断面略コ字状の溝形鋼よりなり、その周囲が平架台2よりやや大きく設定されている。また、基礎架台3は、耐荷重と経済性との兼ね合いにより、その部材の寸法はおのずと限られた寸法の鋼材により構成される。
また、平架台2と基礎架台3との間には両者間に一定の隙間を確保するべくスペーサ部材4が介在されている。本実施形態では、スペーサ部材4として、コイルスプリングを内包したゴムパッド(スプリングパッド)を採用しており、防振性を高めている。もちろん、コイルスプリングを内包していないスペーサ部材を採用してもよい。
そして、空調機1の運搬に際して、基礎架台3には、その左右両側辺部(図2の手前側及び奥側)に配設された左右各溝形鋼3aに対し3個ずつ、全部で6個のキャスタユニット10が組付けられる。より詳しくは、基礎架台3の四隅に対応して左右各溝形鋼3aの前後端部近傍にそれぞれ1個ずつのキャスタユニット10が組付けられるとともに、図示しない空調機1のコイル部分に対応して前後両キャスタユニット10間において1個のキャスタユニット10が組付けられている。但し、キャスタユニット10の前後位置(図2の左右位置)は変更可能である。
また、基礎架台3の四隅に対応した左右各溝形鋼3aの前後端部近傍には、それぞれ1個ずつ矩形状のスリングベルト用開口部6が設けられている。このスリングベルト用開口部6は、空調機1をクレーンにより吊り上げる際にスリングベルト(例えばポリアミド製のスリング)を通すための孔部である。
ここで、キャスタユニット10について図3,4を参照してより詳細に説明する。キャスタユニット10は、溝形鋼3aを上下方向から挟み込む上プレート11及び下プレート12と、下プレート12の下側に設けられたキャスタ13とを備えている。
上下各プレート11,12は平板状の鋼鉄製プレートである。本実施形態では厚さ約8mmの鋼鉄製プレートが採用されている。上下各プレート11,12はこれに限られるものではないが、所定の取付強度を確保するためには、厚みが6mm〜9mmの鋼鉄製プレートを採用することが好ましい。
上下各プレート11,12の四隅には上下方向に貫通した貫通孔15が形成されている。そして、キャスタユニット10を溝形鋼3aに組付ける際には、上下各プレート11,12の四隅の貫通孔15を位置合わせした状態で、下プレート12側から貫通孔15にボルト16を挿入し、上プレート11側でナット17を締める。従って、ボルト16及びナット17により本実施形態における締結具が構成され、溝形鋼3aの水平幅方向(図4の左右方向)両側においてそれぞれ上下プレート11,12が締結される。
上下各プレート11,12の対向面側には、溝形鋼3aの水平幅方向への動きを規制する規制部としての断面略L字状のブラケット18が設けられている。
また、キャスタ13は回転可能な車輪20を有している。さらに、本実施形態では、キャスタ13は下プレート12に対し水平方向に回動自在に設けられるとともに(図4の二点鎖線参照)、車輪20の回転動を規制するストッパ21を備えている。本実施形態では、キャスタ13として、耐荷重が約750kg、車輪20の直径が約250mmのものを採用している。なお、上記キャスタ13のような自在タイプのキャスタでは、車輪径が大きいほど耐荷重が小さく自在部分がねじれて壊れやすいが、車輪径が小さいと空調機1を動かし始める際に大きな力を必要とするため、多くの人手が必要となる。そのため、本実施形態では、2人で作業を行うことを想定し、上記のような比較的径の大きい車輪を採用している。もちろん、キャスタ13は上記構成のものに限定されるものではない。但し、作業者数を2人に想定するなら、直径200mm以上のものを採用することが好ましい。
次に、空調機1の運搬及び設置作業について説明する。空調機1は、基礎架台3上に載置固定された状態で建設現場まで運搬されてくる。そして、基礎架台3のスリングベルト用開口部6にスリングベルトを挿通し、当該スリングベルトをクレーンに引っ掛け、空調機1を吊り上げる。
続いて、空調機1を少し吊り上げた状態で基礎架台3にキャスタユニット10を組付ける。その後、建物内の設置階層まで空調機1を吊り上げて搬入する。あるいは、地上階の搬入口などで吊り下ろした後、スリングベルトを取外し、床面を転がして移動し、設置階層まで工事用仮設エレベータで搬入する場合もある。
そして、建物の床面上を転がして移動し、仮置き場所においてキャスタユニット10を組付けた状態のまま仮置きしておく。この際、ストッパ21をかけ、空調機1が動かないようにしておく。
ある程度、建設が進むと本設置のため、ストッパ21を解除して空調機1を本設置場所まで移動する。本設置の際には設置位置の真上まで比較的容易に移動させることができるため、そこで空調機1をジャッキアップして、キャスタユニット10を取外し、設置位置に空調機1を下ろす。そこで、基礎架台3を床面上に固定して本設置を完了する。
以上詳述したように、本実施形態では、空調機1の載置された基礎架台3の溝形鋼3aを上下プレート11,12により上下方向から挟み込み、溝形鋼3aの上下のフランジ部位と上下各プレート11,12とが均等に面接触した状態で、溝形鋼3aの水平幅方向両側においてそれぞれ上下プレート11,12を締結することにより、キャスタユニット10を空調機1(基礎架台3)に対し固定している。
従って、空調機1を台車で運搬する場合のように、運搬中に空調機1が台車からずれ落ちてしまうなどといった不具合もなく、空調機1を支えるだけの作業者も不要となる。加えて、上記構成によりキャスタユニット10の取付け及び取外しも容易となる。その結果、比較的少人数で容易かつ安全に空調機1の搬入、仮置き、本設置など行うことができ、作業工数や作業者数、ひいては作業コストの削減を図ることができる。
上記取付構造のキャスタユニット10を採用することにより、例えば溝形鋼3aのフランジ部位だけを挟み込み取付けるような構造に比べて、キャスタユニット10を強固に取付けることができ、空調機1のように大型で重量のある大型設置物の場合であっても、運搬中などに空調機1の荷重によりキャスタ13(車輪20)が座屈したり外れるなどの不具合が発生するおそれを防止することができる。特に本実施形態のような自在タイプのキャスタユニット10では、非自在タイプに比べて、運搬中にキャスタ13が左右に振れることでねじれて座屈したり外れるおそれが高いため、より高い効果を発揮する。
さらに、上記取付構造により、基礎架台3側にキャスタユニット10取付用の取付孔等を予め設けておく必要もなく、取付数や取付位置を状況に応じて変更することができ、汎用性が高い。
また、空調機1を仮置きした場合において、キャスタユニット10を取付けたままにしておけば、本設置場所まで移動する場合や、工事の進捗状況によって仮置き場所を変更しなければならない場合などにおいて、再度、台車に載せるなどの作業を行う手間を省略することができる。さらに、仮置き場所にキャスタユニット10を取付けたまま長時間放置してある場合でも、キャスタユニット10が座屈し又は外れて、空調機1が倒れてしまうなどといった不具合も起こりにくく、安全性が高い。
また、コンクリート基礎の代わりとなる基礎架台3を空調機1に一体化しておき、そこにキャスタユニット10を取付けて建物内へ搬入し、本設置の際にはキャスタユニット10を取外すだけで容易に床面上に設置することができる。そのため、コンクリート基礎を打設する場合に比べて、作業工数や作業者数、ひいては作業コストの削減を図ることができる。
また、上下各プレート11,12の対向面側には、溝形鋼3aの水平幅方向への動きを規制する断面略L字状のブラケット18が設けられているため、キャスタユニット10の取付状態の安定性を高め、より高い安全性を確保することができる。
また、平架台2と基礎架台3との間には両者間に一定の隙間を確保するべくスペーサ部材4が介在されている。平架台2と基礎架台3との間に上プレート11を差込み易くなり、キャスタユニット10の取付性が向上する。さらに、本実施形態では、基礎架台3の方を平架台2よりやや大きく設定しているため、より大きな隙間を確保することができ、さらにキャスタユニット10の取付け及び取外しが容易になる。
また、基礎架台3の四隅に対応した左右各溝形鋼3aの前後端部近傍には、それぞれ1個ずつ矩形状のスリングベルト用開口部6が設けられている。空調機1を揚重する際には、スリングベルトを矩形状のスリングベルト用開口部6に挿通してクレーン等にかけて吊り上げるため、スリングベルトの位置ズレを防止でき、より安全に揚重を行うことができる。また、スリングベルトを取付ける際に位置決めを要しないため、作業の簡素化を図ることができる。さらに、本実施形態では、揚重に際しスリングベルト(例えばポリアミド製のスリング)を使用しているため、吊上げ用ワイヤによって空調機1が傷つかないように空調機1全面をパネル等により養生しなくともよく、さらなる作業の簡素化を図ることができる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、先行搬入される大型設置物として空調機1を例にして説明しているが、大型設置物は空調機1に限定されるものではなく、例えば冷凍機、水槽、エアタンク等であってもよい。
(b)上記実施形態では、基礎架台3を構成する形鋼材としての断面略コ字状の溝形鋼を採用しているが、これに代えて、H形鋼やI形鋼など他の形鋼材を採用してもよい。
(c)上記実施形態では、ボルト16及びナット17により上下プレート11,12を締結している。しかし、締結具はこれに限定されるものではない。例えば、上プレート11の貫通孔15にネジ切りを施し、ボルト16が貫通孔15に螺合する構成としてもよい。但し、何度も使用している間にネジ山が潰れてしまうため、再利用の観点からは、安価に代替品が確保できるボルト16及びナット17で締結する構成が好ましい。
(d)キャスタユニット10の取付数や取付位置は上記実施形態に限られるものではない。
空調機にキャスタユニットを組付けた空調機キャスタ組付体の斜視図である。 空調機キャスタ組付体の側面図である。 キャスタユニットの斜視図である。 キャスタユニットの側面図である。
符号の説明
1…空調機、2…平架台、3…基礎架台、3a…溝形鋼、4…スペーサ部材、6…スリングベルト用開口部、10…キャスタユニット、11…上プレート、12…下プレート、13…キャスタ、16…ボルト、17…ナット、18…ブラケット、20…車輪、21…ストッパ。

Claims (10)

  1. 形鋼材よりなる基礎架台上に載置固定され一体化された状態で建物内へ搬入され、前記基礎架台を基礎として建物の床面上に設置される大型設置物を運搬するためのキャスタユニットであって、
    前記基礎架台の形鋼材を上下方向から挟み込む上プレート及び下プレートと、
    前記形鋼材の水平幅方向両側においてそれぞれ前記上下プレートを締結する締結具と、
    前記下プレートに設けられ、回転可能な車輪を具備したキャスタとからなり、
    前記基礎架台に対し着脱自在に取付けられるキャスタユニット。
  2. 前記上下各プレートの対向面側において、前記形鋼材の水平幅方向への動きを規制する規制部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のキャスタユニット。
  3. 前記キャスタが前記下プレートに対し水平方向に回動自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャスタユニット。
  4. 前記キャスタは、前記車輪の回転動を規制するストッパを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のキャスタユニット。
  5. 前記基礎架台に対し、請求項1乃至4のいずれかに記載のキャスタユニットを複数組付けた大型設置物キャスタ組付体。
  6. 前記基礎架台が、溝形鋼、H形鋼、又は、I形鋼から構成されていることを特徴とする請求項5に記載の大型設置物キャスタ組付体。
  7. 前記基礎架台と前記大型設置物との間にスペーサ部材を介在させたことを特徴とする請求項5又は6に記載の大型設置物キャスタ組付体。
  8. 前記基礎架台に、スリングベルトを挿通するための矩形状の孔部を設けたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の大型設置物キャスタ組付体。
  9. 形鋼材よりなる基礎架台上に載置固定され一体化された状態で建物内へ搬入され、前記基礎架台を基礎として建物の床面上に設置される大型設置物の運搬方法であって、
    前記基礎架台に対し請求項1乃至4のいずれかに記載のキャスタユニットを複数組付けて建物内へ搬入し、建物の床面上を転がして移動し、本設置場所において前記キャスタユニットを取外し、建物の床面上に設置する大型設置物の運搬方法。
  10. 前記大型設置物を建物内へ搬入した後、前記キャスタユニットを組付けた状態のまま仮置き場所に仮置きしておくことを特徴とする請求項9に記載の大型設置物の運搬方法。
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