JP5059567B2 - 壁面パネル地組装置及び壁面パネルの地組方法 - Google Patents

壁面パネル地組装置及び壁面パネルの地組方法 Download PDF

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Description

本発明は、建築物の外壁や間仕切り壁などに用いられる壁面パネルの地組装置及び地組方法に関する。
従来からALC板に代表される壁面パネルを地組みしてユニット化し、一度に複数の壁面パネルを揚重して建築物まで運び、ユニット化したまま複数の壁面パネルを建築物の躯体に取り付ける施工が行われている。例えば、特許文献1には、この種の施工に用いられるユニット架台が記載されている。特許文献1に記載された方法では、ユニット架台を予め地面に平置きし、ユニット架台上に複数のALC板を敷き並べ、通しアングルによって各ALC板を連結する。連結されたALC板はユニット架台に固定される。その後、ユニット架台はALC板と一緒にクレーンで吊り上げられ、通しアングルが躯体側の間柱に固定され、外壁が構築される。
特開2000−14514号公報
しかしながら、従来の方法では、非常に重い(100kg程度もある)ALC板を人力で取り扱うには困難が伴い、また、クレーンで吊り上げられるユニット架台の上にALC板が直接地組みされるため、ユニット架台の搬送中及び躯体への取り付け作業中には新たなALC板のユニット化作業はできず、作業工程において空き時間ができてしまうと同時に、コストアップにもつながる。この時間的なロスを解消するために別のユニット架台を用意するようにすると、その分、設備負担が増えてしまう。そのため、ユニット架台を用いた従来の方法では、設備負担を抑えながらの工期の短縮は難しく、また、地組みのために通しアングル等の余分な鋼材も必要となった。
そこで本発明は、設備負担を抑えながら工期を短縮できる壁面パネル地組装置及び壁面パネルの地組方法を提供することを目的にする。
本発明に係る壁面パネル地組装置は、複数の壁面パネルを面状に並べて組み付けるための地組装置において、複数の壁面パネルの下面に当接して支えると共に、壁面パネルの並び方向に延在し、且つ昇降可能な一対の架台と、複数の壁面パネルの下で、且つ一対の架台で挟まれた領域に配置されると共に、架台の降下によって架台に代わって壁面パネルの下面に当接する吊り治具と、吊り治具と壁面パネルとを仮止めする仮止め部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、一対の架台上に並べられた複数の壁面パネルは、架台の降下によって吊り治具に預け替えられ、仮止め部材によって吊り治具に仮止めされる。吊り治具は、壁面パネルと一緒に所定の場所まで搬送されるが、一対の架台は設置された場所に留まる。したがって、一対の架台に対して一台の吊り治具しか用いなかったとしても、複数の壁面パネルを架台上に並べる準備工程は吊り治具の搬送中にも実施でき、時間的なロスを軽減できる。その結果として、設備負担を抑えながら工期を短縮できる。
さらに、複数の壁面パネルのうち、隣接する壁面パネル同士は、凹凸嵌合によって接続されており、吊り治具は枠状であると共に、架台に沿って配置される一対の側縁部を有し、仮止め部材は、側縁部の長手方向に沿って複数設けられていると好適である。上記構成によれば、凹凸嵌合によって隣接する壁面パネル同士が接続されているため、総ての壁面パネルを一体にして固定するための連絡部材を用いなくても、複数の壁面パネルは吊り治具上で安定し、さらに、側縁部の長手方向に沿った複数箇所で支持されるため、吊り治具を吊り上げた際にも面外に膨らんで倒れることなく確実に保持される。
さらに、吊り治具は、一対の架台で挟まれた領域に差し入れ可能であり、吊り治具には、差し入れの際に地表面上で回転する車輪部が設けられていると好適である。車輪部の回転によって差し入れの際の抵抗を軽減でき、作業を円滑に進め易くなる。
さらに、一対の架台で挟まれた領域に配置されると共に、架台の長手方向に延在して車輪部を案内するガイドレールを備えると好適である。一対の架台で挟まれた領域への吊り治具の位置決め精度を向上でき、架台から吊り治具に壁面パネルを預け替える際の作業効率を向上できる。
さらに、仮止め部材は、壁面パネルの上面側にボルト止めされると共に、壁面パネルから張り出す上部外れ止めプレートと、吊り治具にボルト止めされると共に、上部外れ止めプレートに対向するように吊り治具から張り出し、且つ屈曲して壁面パネルの周端面に当接する下部外れ止めプレートと、を有し、上部外れ止めプレートの先端部及び下部外れ止めプレートの先端部には、互いに嵌り合う連結部が形成されていると好適である。上部外れ止めプレート及び下部外れ止めプレートはボルト止めされているだけであるため、仮止めの際の作業負担は少なく、さらに、建築物の躯体に壁面パネルを取り付けた後で吊り治具を取り外す作業も容易である。また、建築物の外面側となる壁面パネルの下面にボルト穴等の欠損が無いため、躯体への壁面パネルの取り付け後に外壁面の欠損等を補修する高所作業が不要になり、そのための足場も設置不要となるので、仮設部材の低減と共に作業の安全性を高めることができる。
また、本発明に係る壁面パネルの地組方法は、一方向に沿って延在する一対の架台を所定の高さまで上昇させるステップと、所定の高さまで上昇した架台上に、複数の壁面パネルを架台の長手方向に沿って並べるステップと、架台上に複数のパネルが並べられた状態で、複数の壁面パネルの下で、且つ一対の架台で挟まれた領域に枠状の吊り治具を差し入れるステップと、吊り治具を差し入れた後に、架台を降下させて壁面パネルの下面を吊り治具に当接させ、架台に代わって吊り治具に壁面パネルを支えさせるステップと、吊り治具と壁面パネルとを仮止めすると共に、壁面パネルと共に吊り治具を引き上げるステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、一対の架台に対して一台の吊り治具しか用いなかったとしても、複数の壁面パネルを架台上に並べる準備工程は吊り治具の搬送中にも実施でき、時間的なロスを軽減できる。その結果として、設備負担を抑えながら工期を短縮できる。
本発明によれば、設備負担を抑えながら工期を短縮できる。
以下、図面を参照して本発明に係る地組装置の好適な実施形態について説明する。
図1、図2及び図4に示されるように、地組装置(壁面パネル地組装置)1は、建築物の外壁となる複数のALCパネル(壁面パネル)Pを面状に並べて組み付けるための装置である。地組装置1は、ALCパネルPが一時的に並べられる一対の架台3と、一対の架台3で挟まれた領域Aに配置され、複数のALCパネルPが架台3から預け替えられて仮止めされる吊り治具5とを備えている。
架台3は、長さが6m程度の直線状のH型鋼からなり、左右一対の架台3が組みとなって、予め定められた作業ヤードに配置される。一対の架台3は、所定位置に精度を出して、例えば、2.4m程度の幅を空けて平行に並ぶように設置される。それぞれの架台3は、前後一組の油圧ジャッキ7の昇降ロッド7aに固定されており、油圧ジャッキ7によって昇降可能に保持されている。油圧ジャッキ7は、地上に設置された設置プレート9に取り付けられている。設置プレート9は、ベースプレート9aとベースプレート9aに溶接された一対のアングルプレート9bとを備えている。一対のアングルプレート9bは、L字の内側を対向させた状態でベースプレート9aに立設されている。油圧ジャッキ7は、アングルプレート9b同士の間に挿入されて固定される。設置プレート9により油圧ジャッキ7の転倒防止が図られている。なお、架台3を昇降可能に保持する昇降手段は、油圧ジャッキ7に限定されず、ラック駆動ジャッキなどであってもよい。
左右の架台3に挟まれた領域Aの地表面には、架台3の長手方向に沿って延在する左右一対のガイドレール11が敷設されている。ガイドレール11は、架台3の昇降を案内しながら架台3の転倒を防止するU字状の転倒防止材(図示せず)にブラケットを介して取り付けられている。また、ガイドレール11の端部には、ストッパ板11aが固定されている。
左右一対の架台3上には、架台3の長手方向に沿ってALCパネルPが一枚ずつ順番に並べられる。すなわち、ALCパネルPの並び方向は、架台3の長手方向となる。なお、以下の説明では、ALCパネルPの並び方向において、先頭のALCパネルP側を前側、最後尾のALCパネルP側を後側として説明する。
架台3の前端近傍には、架台3上に置かれた先頭のALCパネルPを位置決めするための当り金物15が設けられている。
図2及び図3に示されるように、ALCパネルPは矩形状であり、一対の長辺部PLと一対の短辺部PSとを有している。図3に示されるように、ALCパネルPは、長辺部PLが並び方向の前後になるように並べられている。前側の長辺部PLには、長手方向に沿った溝からなる凹部Paが形成されており、後側の長辺部PLには、他のALCパネルPの凹部Paに嵌り込む凸部Pbが形成されている。架台3上で隣接して並ぶALCパネルP同士は、前側のALCパネルPの凸部Pbと後側のALCパネルPの凹部Paとの嵌り合いによって凹凸嵌合Cを形成し、凹凸嵌合Cによって互いに接続されている。隣接のALCパネルP同士の上下方向への移動は、凹凸嵌合Cによって規制されている。
図1及び図2に示されるように、吊り治具5はH型鋼によって形成された矩形枠状であり、一対の短側縁部17と一対の長側縁部19とを有している。吊り治具5は、一対の短側縁部17のうち、一方の短側縁部17が先頭になるようにしてALCパネルPの下に差し入れられ、左右一対の長側縁部19は、左右の架台3に沿って配置されるようになる。なお、以下の説明では、ALCパネルPの下に差し入れられる際の先頭側を吊り治具5の前、逆側を後として説明する。
吊り治具5の前側の短側縁部17には、左右一対の荷重受けパネル29が設けられている。荷重受けパネル29は、吊り治具5を引き上げた際にALCパネルPの荷重を受けながらALCパネルPを支える。
前側の短側縁部17の左右両側には、一対のガイドローラ21が設けられている。図8に示されるように、ガイドローラ21は、吊り治具5の下面に固定されたブラケット23に回転自在に支持されており、吊り治具5をALCパネルPの下に差し入れる際に回転して抵抗を軽減し、作業を円滑にする。また、左右のガイドローラ21間の幅は、一対のガイドレール11の幅に対応しており、ガイドレール11に案内されることで所定の軌道上を正確に移動する。その結果として、一対の架台3で挟まれた領域Aへの吊り治具5の位置決め精度を向上でき、架台3から吊り治具5にALCパネルPを預け替える際の作業効率を向上させる。なお、ガイドローラ21は、吊り治具5を引き起こした際に短側縁部17及びALCパネルPが地組装置1に接しないように、部分的に短側縁部17よりも前方に僅かに突き出ている(図10参照)。
吊り治具5の後側の短側縁部17には、上面側に一対のフック27が設けられており、このフック27にチェーンブロック25が引っ掛けられる。吊り治具5は、チェーンブロック25を介して後端を若干持ち上げられた状態でALCパネルPの下に差し入れられ、ガイドレール11にガイドローラ21が案内されるようにして移動する。また、吊り治具5は、チェーンブロック25を介してクレーンによって引き上げられ、その際に、ガイドローラ21の回転によって吊り治具5はスムーズに起き上がる(図10の仮想線参照)。
吊り治具5は、ガイドレール11の前端に設けられたストッパ11aにガイドローラ21が干渉して停止する所定位置まで差し入れられる。吊り治具5の停止位置は、吊り治具5の荷重受けパネル29が先頭のALCパネルPの降下に干渉しない位置である。
吊り治具5が停止すると、ジャッキダウンによって左右の架台3が同期を取りながら降下する(図7及び図8参照)。架台3に当接していたALCパネルPの下面Usは、架台3の降下によって吊り治具5に当接し、架台3から吊り治具5に預け替えられる。なお、ALCパネルPは、吊り治具5に預け替えられた後に前方にずらされ、先頭のALCパネルPが荷重受けパネル29に当接されて位置決めされる。
ALCパネルPが位置決めされると、ALCパネルPと吊り治具5とは仮止め部材31によって仮止めされる。図5及び図6に示されるように、仮止め部材31は、吊り治具5の長側縁部19にボルト止めされる下部外れ止めプレート35と、ALCパネルの上面Ts側にボルト止めされる上部外れ止めプレート33とを備えている。
ALCパネルPの上面側の左右両側にはボルト穴Hが形成されている。ボルト穴Hには上部ボルト37が螺合している。上部外れ止めプレート33は矩形帯状の鋼材からなり、上部外れ止めプレート33の側縁には、上部ボルト37に横から差し込まれる切り欠き33aが形成されている。切り欠き33aの形状は、上部ボルト37への差し込みを容易にするために、入り口側が広く奥側が狭くなるようなテーパ状である。上部外れ止めプレート33は、上部ボルト37へ切り欠き33aを差し込むようにして装着され、上部ボルト37の締め付けによってALCパネルPの上面Ts側にボルト止めされる。なお、上部外れ止めプレート33には、稲妻金物39が重ねられており、稲妻金物39は、上部外れ止めプレート33と一緒にALCパネルPに固定される。稲妻金物39は、躯体Bの間柱Ba(図11参照)にALCパネルPを組み付ける際に利用される。
下部外れ止めプレート35は、矩形帯状の鋼材をL字状に曲げ成形して形成されている。下部外れ止めプレート35は、折り曲げ箇所Bpを挟むようにしてベース部41と立上げ部43とに分かれ、ベース部41は吊り治具5の長側縁部19に当接し、立上げ部43はALCパネルPの短辺部PSの周端面Esに当接して横ズレを防止する。
ベース部41には、長側縁部19に螺合された植え込みボルト19aが挿通する長孔41aが形成されている。ベース部41は、長孔41aに植え込みボルト19aが差し込まれるようにして長側縁部19に当接され、ナット19bの締め付けによって長側縁部19に固定される。なお、長孔41aは、ベース部41の長手方向に沿って長く、ナット19bを完全に締め付けなければ、長孔41aの遊び分だけ下部外れ止めプレート35を移動させて微調整することができる。
立上げ部43は、ALCパネルPの短辺部PSの周端面Esの高さ(幅)よりも僅かに長い。立上げ部43は、折り曲げ箇所Bpを支点にして弾性変形するようにしてALCパネルP側に僅かに倒すことができ、ALCパネルP側に倒すことで、立上げ部43の先端側の一部分をALCパネルPに当接させることができる。
上部外れ止めプレート33の先端側はALCパネルPから張り出しており、切り欠き33aに並んで縦に長い切り溝33bが形成されている。一方で、下部外れ止めプレート35の立上げ部43には、切り溝33bに差し込まれて係り合う先端部43aが形成されている。上部外れ止めプレート33の切り溝33bと下部外れ止めプレート35の先端部43aとの係り合いによって、上部外れ止めプレート33と下部外れ止めプレート35とは互いに連結される。特に、先端部43aは、外側に折り曲げられており、切り溝33bに差し込まれた際に抜け難い構成になっていると共に、立上げ部43がALCパネルPの端部に引っかかることがないように工夫されている。上部外れ止めプレート33の切り溝33bと下部外れ止めプレート35の立上げ部43の先端部43aとによって連結部47が構成される。
図2に示されるように、総てのALCパネルPには、上面側の左右両側に上部外れ止めプレート33を取り付けるためのボルト穴Hが形成されている。複数の仮止め部材31は、吊り治具5の長側縁部19の長手方向に沿って複数設けることができる。また、隣接して並ぶALCパネルP同士は凹凸嵌合Cによって互いに接続されており、上下方向へのずれは規制されている。したがって、総てのALCパネルPを一体にして固定するための連結部材を用いなくても、複数のALCパネルPは吊り治具5上で安定する。さらに、複数の仮止め部材31により、吊り治具5の長側縁部19の長手方向に沿った複数箇所でALCパネルPは支持されるため、吊り治具5を吊り上げた際にも面外に膨らんで倒れることなく確実に保持される。なお、本実施形態では、先頭のALCパネルP、中間のALCパネルPに仮止め部材31を取り付けてALCパネルPを支持しており、さらに、最後尾のALCパネルPは、しゃこ万力34を利用して吊り治具5に仮止めしている。
次に、上記の地組装置1を用いたALCパネルPの地組方法及び地組によってユニット化したALCパネルPの躯体Bへの取り付けについて説明する。
図9に示されるように、ALCパネルPを地組みする際には、ジャッキアップして架台3を上昇させて待機し(第1のステップ)、フォークリフトFによってALCパネルPを運び、一枚ずつ架台3の長手方向に沿って敷き並べていく(第2のステップ)。先頭に並ぶALCパネルPは、当り金物15に当接して位置決めされ、二枚目以降のALCパネルPは、凹凸嵌合Cによって接続されながら順番にならべられていく。なお、一対の架台3は平行に並んで配置されており、架台3同士に挟まれた領域Aには、ガイドレール11以外の障害物は無いため、フォークリフトFの通行を邪魔しない。
図1に示されるように、総てのALCパネルPが並べられると、チェーンブロック25を介してクレーンで吊り治具5を架台3の近傍まで搬送し、複数のALCパネルPの下で、且つ一対の架台3で挟まれた領域Aに吊り治具5を差し入れていく(第3のステップ)。吊り治具5を差し入れる際には、ガイドローラ21をガイドレール11に沿って回転させ、所定の軌道に沿って精度良く差し入れる。
吊り治具5をALCパネルPの下に完全に差し込むと、図7及び図8に示されるように、ジャッキダウンして架台3を降下させ、架台3によって支えられていたALCパネルPの下面Usを吊り治具5に当接させ、架台3に代わって吊り治具5にALCパネルPを支えさせる(第4のステップ)。
図2に示されるように、ALCパネルPが完全に架台3に預け替えられると、幾つかのALCパネルPの左右両端を一組の仮止め部材31によって仮止めし、複数のALCパネルPの全体を吊り治具5に取り付けてユニット化する(第5のステップ)。仮止め部材31は、上部ボルト37を締め付けて上部外れ止めプレート33を固定し、ナット19bを植え込みボルト19aに締め付けて下部外れ止めプレート35を固定することでALCパネルPと吊り治具5とを簡単に仮止めできるため、仮止めの際の作業負担は少ない。
さらに、図10に示されるように、ユニット化が完了すると、クレーンによって吊り治具5の後端を引き上げる(第6のステップ)。すると、吊り治具5の前端に設けられているガイドローラ21が回転し、吊り治具5はスムーズに引き上げられる。以上の第1〜第6のステップによりALCパネルPの地組方法は実行される。
図11に示されるように、ユニット化されたALCパネルPは吊り治具5と一緒に躯体Bまで搬送され、ALCパネルPの下面が建築物の外面側を形成するように躯体Bに引き寄せられ、そのまま躯体Bの間柱Baに取り付けられる。ALCパネルPの上面側には、仮止め部材31を取り付けるためのボルト穴Hが形成されているが、下面側にはボルト穴等の欠損が無い。従って、躯体BへのALCパネルPの取り付け後に外壁面の欠損等を補修する高所作業が不要になり、そのための足場も設置不要となるので、仮設部材の低減と共に作業の安全性を高めることができる。
ALCパネルPを躯体Bに固定した後で仮止め部材31を取り外し、吊り治具5のみをクレーンで搬送し、架台3の近傍まで持っていく。仮止め部材31は上部外れ止めプレート33を固定している上部ボルト37及び下部外れ止めプレート35を固定している植え込みボルト19aを緩めて取り外すだけでALCパネルP及び吊り治具5から簡単に取り外すことができるため、建築物の躯体BにALCパネルを取り付けた後で吊り治具5をALCパネルPから取り外す作業も容易である。
ALCパネルPを躯体Bに取り付けている間に、新たなALCパネルPを架台3上に並べておく。そして、ALCパネルPから吊り治具5を外した後で、間を空けずに吊り治具5に新たなALCパネルPを仮止めしてユニット化する。このように、ALCパネルPを躯体Bに取り付ける取り付け工程と、架台3上にALCパネルPを並べる準備工程とを並行して進めることにより、時間的なロスを軽減できる。
以上、地組装置1によれば、一対の架台3上に並べられた複数のALCパネルPは、架台3の降下によって吊り治具5に預け替えられ、仮止め部材31によって吊り治具5に仮止めされる。吊り治具5は、ALCパネルPと一緒に躯体Bまで搬送されるが、一対の架台3は設置された場所に留まる。したがって、一対の架台3に対して一台の吊り治具5しか用いなかったとしても、複数のALCパネルPを架台3上に並べる準備工程は吊り治具の搬送中にも実施でき、時間的なロスを軽減できる。その結果として、設備負担を抑えながら工期を短縮できる。
本発明は、上記の実施形態に限定されず、例えば、壁面パネルはALCパネルPに限定されず、他の素材からなるパネルであってもよい。また、吊り治具5の形状は矩形に限定されず、例えば、前部と後部とが湾曲していてもよい。また、ガイドローラ21は吊り治具5の左右の長側縁部19に沿って、それぞれ複数のガイドローラ21が設けられていてもよい。
本発明の実施形態に係る地組装置を示し、吊り治具を差し込む前の状態を示す斜視図である。 吊り治具を差し込んだ状態の地組装置を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 本実施形態に係る架台の平面図である。 抜け止め部材を構成する下側プレートと上側プレートとの斜視図である。 ALCパネルを仮止めした抜け止め部材の拡大断面図である。 油圧ジャッキが取り付けられた部分を拡大して示す架台の側面図である。 ガイドローラを拡大して示す吊り治具の正面図である。 フォークリフトを用いてALCパネルを架台上に並べている状態を示す斜視図である。 吊り治具に仮止めしてユニット化したALCパネルを引き上げている状態を示す地組装置の側面図である。 吊り治具に仮止めされたALCパネルを躯体へ取り付けている状態を模式的に示す図である。
符号の説明
1…地組装置、3…架台、5…吊り治具、11…ガイドレール、19…長側縁部(側縁部)、21…ガイドローラ(車輪部)、31…仮止め部材、33…上部外れ止めプレート、35…下部外れ止めプレート、47…連結部、P…ALCパネル(壁面パネル)。

Claims (6)

  1. 複数の壁面パネルを面状に並べて組み付けるための地組装置において、
    前記複数の壁面パネルの下面に当接して支えると共に、前記壁面パネルの並び方向に延在し、且つ昇降可能な一対の架台と、
    前記複数の壁面パネルの下で、且つ前記一対の架台で挟まれた領域に配置されると共に、前記架台の降下によって前記架台に代わって前記壁面パネルの下面に当接する吊り治具と、
    前記吊り治具と前記壁面パネルとを仮止めする仮止め部材と、を備えることを特徴とする壁面パネル地組装置。
  2. 前記複数の壁面パネルのうち、隣接する壁面パネル同士は、凹凸嵌合によって接続されており、
    前記吊り治具は枠状であると共に、前記架台に沿って配置される一対の側縁部を有し、
    前記仮止め部材は、前記側縁部の長手方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の壁面パネル地組装置。
  3. 前記吊り治具は、前記一対の架台で挟まれた領域に差し入れ可能であり、
    前記吊り治具には、差し入れの際に地表面上で回転する車輪部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の壁面パネル地組装置。
  4. 前記一対の架台で挟まれた領域に配置されると共に、前記架台の長手方向に延在して前記車輪部を案内するガイドレールを更に備えることを特徴とする請求項3記載の壁面パネル地組装置。
  5. 前記仮止め部材は、
    前記壁面パネルの上面側にボルト止めされると共に、前記壁面パネルから張り出す上部外れ止めプレートと、
    前記吊り治具にボルト止めされると共に、前記上部外れ止めプレートに対向するように前記吊り治具から張り出し、且つ屈曲して前記壁面パネルの周端面に当接する下部外れ止めプレートと、を有し、
    前記上部外れ止めプレートの先端部及び前記下部外れ止めプレートの先端部には、互いに嵌り合う連結部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項記載の壁面パネル地組装置。
  6. 一方向に沿って延在する一対の架台を所定の高さまで上昇させるステップと、
    所定の高さまで上昇した前記架台上に、複数の壁面パネルを前記架台の長手方向に沿って並べるステップと、
    前記架台上に前記複数のパネルが並べられた状態で、前記複数の壁面パネルの下で、且つ前記一対の架台で挟まれた領域に枠状の吊り治具を差し入れるステップと、
    前記吊り治具を差し入れた後に、前記架台を降下させて前記壁面パネルの下面を前記吊り治具に当接させ、前記架台に代わって前記吊り治具に前記壁面パネルを支えさせるステップと、
    前記吊り治具と前記壁面パネルとを仮止めすると共に、前記壁面パネルと共に前記吊り治具を引き上げるステップと、
    を備えることを特徴とする壁面パネルの地組方法。

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