JP3051161U - 可搬式エレベータ装置 - Google Patents

可搬式エレベータ装置

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JP3051161U
JP3051161U JP1998000730U JP73098U JP3051161U JP 3051161 U JP3051161 U JP 3051161U JP 1998000730 U JP1998000730 U JP 1998000730U JP 73098 U JP73098 U JP 73098U JP 3051161 U JP3051161 U JP 3051161U
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JP
Japan
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cage
height
base
elevator
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JP1998000730U
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English (en)
Inventor
功 野田
重信 池田
Original Assignee
三成研機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分解せずに、法規を満たして、トラック輸送
可能なエレベータを提供する。 【構成】 本体10と、本体10と共に昇降可能なケー
ジ20と、ガイドレール31を有するベース30とによ
って構成されるエレベータ装置であり、使用時、ベース
30の下端からケージ上端までの高さが法規に規定され
た高さを越える寸法を有している。ケージ20の柱体2
1は本体10に着脱可能に設けられ、本体10に対して
フリーとなった柱体21を下降させ、路面から車両に積
載されたエレベータ装置の上端までの高さを前記規定高
さの範囲内とし、その状態で柱体21の下部を支える支
持体32をベース部30に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、床部を有しかつ昇降のためのガイド輪を具えた本体と、床部に積載 された物品等を囲んで設けられ、上記本体と一体に昇降するケージと、上記ガイ ド輪と組み合わされるガイドレールを有し、設置位置に据え付けられるベースと によって構成される可搬式のエレベータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築現場等では各種の工事用エレベータが使用され、この種のエレベータは、 工事用資材と同様にトラック輸送によって運ばれるのが普通である。エレベータ の大きさは積載荷重によって区別され、その範囲内で可能な限り大きく形成され る。しかし、道路輸送の場合、トラックに積載した状態で輸送可能な高さの上限 が定められており、それよりも大きなものは分解して運搬しなければならない。 このため分解、組み立ての手間が必要になり、作業時間を圧迫する、一方、分解 した多数の部品を運搬するために何台かのトラックが必要になる。台数の増加は 輸送のための人員、作業工数、燃料費等全てに反映する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題はエレベータを分解せ ずにトラック輸送することができるようにする点にある。また本考案は1基のエ レベータを1両のトラックで輸送可能とすることによって、トラック台数を減少 し、かつエレベータの解体、組み立ての手間、時間を少なくすることを目的とす る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案は、可搬式エレベータ装置として、本体に設 けたベースの下端からケージの上端までの高さが、道路運送に関する法規によっ て定められた規定の高さを超える寸法を有しており、エレベータ装置全体を車両 によって運搬するためにケージの構成部材ある複数の柱体を着脱可能に設けると ともに、本体に対してフリーとなった柱体を下降させて、路面から車両に積載さ れたエレベータ装置の上端までの高さを前記規定の高さの範囲内とした状態で柱 体の下部を支える支持部をベース部に設けたものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案に係る可搬式エレベータ装置Aは、床部11を有し、かつ昇降のための ガイド輪12を具えた本体10と、床部11に積載された物品等を囲んで設けら れ、上記の本体10と一体で昇降するケージ20と、ガイド輪12と組み合わさ れるガイドレール31を有し、そのガイドレール31を立設したベース30とに よって構成される。図1等参照。
【0006】 本体10は積載物品等を置くための床部11を持ち、主としてエレベータの荷 台としての機能及び昇降機構の取り付け台としての機能を発揮する。荷台機能の ために、床部11は床フレーム13とそこに張られた床板14とを有しており( 図3)、床部11の両側に後述する昇降機構が設けられる。
【0007】 前記のケージ20はこの本体10の上部に設けられる。また本体10の下部に 設けられるベース30はガイドレール31を一体に有し、そのガイドレール31 には本体昇降のためのガイド輪12が組み合わされた状態になる。このためケー ジ20と本体10とは、ベース30を設置位置に据え付ければそのまま可動状態 となる。
【0008】 このように搬器と昇降機構等が一体となった可搬式エレベータ装置Aにおいて トラックへの積載時、道路面から、ケージ20の上端(最高位置)までの高さH は道路運送に関する法規によって定められた、規定の高さを超える寸法を有する ことになる。図8参照。そこで、本考案では、上記エレベータ装置Aの全体を一 体として車両によって運搬するために、ケージ20の構成部材である複数の柱体 21を本体10に着脱可能に設ける。
【0009】 道路運送に関する法規は各種あるが、その内、本考案に関係する車両の大きさ は道路法、車両制限令の適用を受ける。この場合、車両の最大の高さは3.8m とされている。しかし、別の数値が適用される場合、本考案による装置もそれに 合わせて変更される。
【0010】 本考案におけるケージ20は、複数の柱体21によって、本体床部11に積載 された物品等を囲むものであり、各柱体21には梁等の構造体22や金網状、パ ネル状その他の保護体23を取り付けることができる。図1〜3等参照。なお長 方形平面を有する図示の実施例の場合、4隅に各1本の柱体21を有している。 柱体21を本体10へ着脱可能に取り付ける手段としては図示のボルト止めのほ か、挿し込みであるとか、嵌め合わせであるとか様々な公知の方法をとることが できる。
【0011】 ボルト止めによる場合、各柱体21の下端部に取り付け部24を設け、本体床 フレーム13の取り付け部24と重なる位置に取り付け相手部15を設け、両部 15、24のボルト孔を合わせて結合する方法がとられる。取り付け相手部15 は取り付け部24とのボルト締結を外したあと、柱体21を円滑に下方へ移動さ せられるように設ける。図示の例では取り付け相手部15と床フレーム13の外 側面はほぼ同一面になされる。16はこのためのボルト、ナット等からなる締結 手段を示す。なお、柱体21の締結を外し、本体10に対してフリーにした後で 邪魔になるものがないように各柱体21の下半部程度は保護体23等を設けない か着脱可能にして置く。25は取り付け部24の下端でケージ収縮時に固定する ための部分、26はケージ上に設けた手摺りで抜き差しとビス止めで簡単に着脱 される。27は制御盤を示す。
【0012】 本体10に対してフリーとなった柱体21を下降させて、装置即ちベース下端 からケージ上端までの高さh0(図6参照)を前記規定の高さの範囲内の寸法h となるようにした状態で(図5)、柱体21の下部を支える支持部32をベース 30部に設ける。図4参照。この支持部32は前記ケージ20の柱体21の下端 25部分を支えるだけでなく、ねじ止め等の手段により、意図しないうちは動か すことができないように配慮される。例示の支持部32はベース30の左右の端 部に取り付けられた部材33の両端の上向きの部分であり、下降してくる柱体2 1の下端25が当接し、固定する。34は下降させたケージ20を止めるねじ等 の止め具を示す。
【0013】 例示のベース30は、基礎コンクリートCへの据え付けに用いられる左右のベ ース部材35を連絡部材36によって結合したものであり、前述したガイドレー ル31は各ベース部材35の左右外方の端部に立設される。図4参照。故に、ベ ース30は正面からみて、ほぼ、逆門字状を呈する。このガイドレール31部に 前記本体10が昇降機構の部分で結合される。ガイドレール31は一定のモジュ ールに従って形成され、上下の端部に突き合わせて結合される嵌合構造37を有 し、最下部のガイドレール31のみベース30に一体に組み合わせられる。38 は本体10を受ける緩衝材を示す。
【0014】 なお、本体10は左右に設けられた縦フレーム41を有しており、同フレーム 41に、本体10の左右方向の動きを拘束して昇降可能とする左右ガイドローラ 42と、本体10の前後方向の動きを拘束して昇降可能とする前後ガイドローラ 43とが設けられる。図7参照。これらのガイドローラ42、43は昇降のため の前記ガイド輪12の一部であり、ガイドレール31に沿って本体10を昇降さ せる。
【0015】 昇降機構の一部として、本体10には駆動装置を設置することができる。駆動 装置は本体側に設けたモータ等の回転機44とそれによって回転するピニオン4 5、同ピニオン45が噛み合うラック歯46を有するラックレール47とから構 成される。この場合、ピニオン45の噛み合い圧力を得るため、ピニオン45と 共にラックレール47を挾む小ローラ48を設けることができる。ピニオン45 と同じラックレール47に噛み合う小歯車49を有する制動機50が設けられる が、小歯車49にも駆動側と同様に小ローラ51が設けられる。
【0016】 この可搬式エレベータ装置Aでは、柱体21の取り付け部24と本体10の取 り付け相手部15との結合を外すことにより、柱体21したがってケージ20を 下降させることができる。このとき、柱体21の下端25はベース30の支持部 32に固定され、ベース下端からケージ上端までの高さhは図5に示すようにケ ージ20の高さの半分またはそれ以下の程度まで低くなり、トラック等の運搬手 段に積載した状態において、道路運送に関する法規によって定められた規定の高 さの範囲内となる。図8参照。
【0017】 故に、トラック等の運搬手段Vの1台に本案エレベータ装置Aを一体として積 載し、かつ電源機器52やガイドレール31の延長材さらには工事用品53まで も運搬することができる。運搬された本案エレベータ装置Aは、設置場所に打設 された基礎コンクリートCにベース部材35を据え付け、ケージ20をクレーン 等によって引き上げて上記柱体21の取り付け部24と本体10の取り付け相手 15とをボルト等によって結合し、壁つなぎ54とガイドレール31とをブラケ ット55を介して接続し、足場の一部として設置することができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案は前記のように構成されかつ作用するものであるから、ケージと本体と ベースの各部分からなるエレベータ装置の一体性を保持して、分解することなく トラック輸送することができ、ケージの柱体と本体との着脱によってケージを下 降させ、トラック積載時の全高を低くしてトラック輸送を可能にするものである から、作業性が非常に良好であり、トラック1台でエレベータ1基分を輸送でき るのでトラック台数を減少し、作業に要する手間と時間を著しく少なくすること ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る可搬式エレベータ装置の1実施例
を示す正面図。
【図2】同上の正面図。
【図3】本体とケージ部分を示す斜視図。
【図4】ベース部分を示す斜視図。
【図5】ケージを下降させ最も低い高さhとした状態の
正面図。
【図6】ケージを上昇させ、正規高さとした使用状態の
正面図。
【図7】(a)昇降機構の正面図。 (b)同上の側面図。
【図8】(a)トラックに積載した例を示す平面図。 (b)同上の側面図。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部を有しかつ昇降のためのガイド輪を
    具えた本体と、床部に積載された物品等を囲んで設けら
    れ、上記本体と一体に昇降するケージと、上記ガイド輪
    と組み合わされるガイドレールを有し、設置位置に据え
    付けられるベースとによって構成されるエレベータ装置
    であって、使用時本体に設けたベースの下端からケージ
    の上端までの高さが、道路運送に関する法規によって定
    められた規定の高さを超える寸法を有しており、エレベ
    ータ装置全体を車両によって運搬するためにケージの構
    成部材である複数の柱体を着脱可能に設けるとともに、
    本体に対してフリーとなった柱体を下降させて、路面か
    ら車両に積載されたエレベータ装置の上端までの高さを
    前記規定の高さの範囲内とした状態で柱体の下部を支え
    る支持部をベース部に設けたことを特徴とする可搬式エ
    レベータ装置。
  2. 【請求項2】 各柱体の下端部に取り付け部を設け、本
    体床フレームの取り付け部と重なる位置に取り付け相手
    部を設け、両部のボルト孔を合わせて結合する請求項1
    記載の可搬式エレベータ装置。
JP1998000730U 1998-02-04 1998-02-04 可搬式エレベータ装置 Expired - Lifetime JP3051161U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112551417A (zh) * 2020-12-18 2021-03-26 王文龙 一种攀爬负重一体机构

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