JP2951625B2 - 構造部材の設置装置及び設置工法 - Google Patents
構造部材の設置装置及び設置工法Info
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Description
の中柱補強枠を主たる取扱い対象とするが、それ以外の
枠状構造物その他各種の重量物の取扱いにも適した構造
部材の設置工法と設置装置に関する。
の中柱補強枠の設置例について説明する。現在、地下鉄
等構内の老朽化と耐震に対する補強がなされているが、
その補強方法の一つとして、中柱の間に上下に2分割さ
れたプレキャストコンクリート補強枠(以下補強枠とい
う)を設置していく方法が行なわれている。
構内において、上りと下りの線を仕切る中柱1が上床板
2と下床板3の間に、かつ横方向に所定の間隔をあけて
立設されている。このコンクリートの中柱1が老朽化し
てこれを補強するときは、下床板3の老朽部をあらかじ
め補修し、受台コンクリート7を施工する。補強枠設置
の手順としては、まず隣合う中柱1の間の空間4にU字
形の下部補強枠5aを受台コンクリート7に設置し、固
定したあと逆U字形の上部補強枠5bを接合端面6に搭
載する。次に下部補強枠5aの下面と受台コンクリート
7との間隙にモルタル7hを充填し、空間部上面10と
上部補強枠5bとの間隙12に仮受ジャッキ11を設置
して上載荷重の受替えを行なう。そして、中柱の劣化部
分の打ち換えを行なって、その後、仮受ジャッキ11を
撤去することで、前記上部と下部の補強枠5b,5aの
両側部を中柱1の側面に沿って一体配置することにより
この中柱1が補強される。
の上下の補強枠5b,5aを空間4の位置にいかに合理
的かつ迅速に設置するかという課題がある。特に、狭い
構内においては、補強枠という重量物の設置は、人力に
よる作業では作業能率が低く、苦渋作業であり、かとい
って、大型の揚重機は低空頭と狭い場所のため使用でき
ない。さらに、施工できる時間に制限があり、地下鉄等
運転営業時間外の深夜の短時間に設置施工しなければな
らない。
強枠の吊込み台車14を用いて補強枠の吊込み設置が行
なわれていた。この吊込み台車14は、レール15に沿
って走行する走行車輪16が取付けられた台車本体17
から複数の支柱18が立上っている。支柱18の上端は
上部横枠20で連結されており、また左右の支柱18間
は筋違い21で補強されて吊込み台車14の枠体が構成
され、さらに、台車本体17と上部横枠20との間には
昇降用タラップ22が設けられている。
方向に対し、直角に中柱1側に向けて進退自在にH鋼材
からなるガーダ23が設けてあり、さらに、このガーダ
23に沿って走行自在にギャードトロリー24が設けら
れ、かつギャードトロリー24にチェーンブロック25
が設けられている。ガーダ23には、上部横枠20から
垂下する垂下支持枠26に設けられた手動ウィンチ27
で移動する環状チェーン28の一部が係止されている。
するに際しては、吊込み台車14をレール15に沿って
走行させ、補強枠施工位置において、レールクランプ3
0と固定用チェーン31を用いて吊込み台車14を固定
し、かつジャーナルジャッキ32を駆動して吊込み台車
14の中柱1側への傾斜転倒防止対策を施す。
示せず)で予め施工現場に運搬して搭載してある上部及
び下部の補強枠5b,5aを任意の固定金具を用いて、
又は図のようにチェーンブロック25に取付けられた吊
上げ杆33を用いて吊上げ、かつ手動ウィンチ27の操
作によるガーダ23の前進後退と、ガーダ23に沿って
走行するギャードトロリー24と、前記チェーンブロッ
ク25との相互動作により、上下部の各補強枠5b,5
aを所定の配置位置に設置するものである。
は、補強枠の運搬機能を有していないので、複数の補強
枠を所定場所に運搬するには、吊込み台車14とは別の
専用の運搬車が必要となるという問題がある。さらに、
従来の吊込み台車14では、補強枠を所定の場所へ設置
する動作が、当該補強枠のチェーンブロック25の操作
による吊上げ動作と、ガーダ23に沿うギャードトロリ
ー24の中柱1方向に対する横移動動作のみであって、
その補強枠の吊込み取扱い動作が限られているだけでな
く、補強枠の吊上げ杆への引掛け位置までの移動チェー
ンブロックの操作など補強枠の比較的広い取扱い範囲に
亘って人力に頼る動作を併用せざるを得ない。したがっ
て、この吊込み台車による人力に依存した施工方法で
は、苦渋作業で危険性も高いもので、このため作業環境
の改善が要望されていた。
両機能を一台の台車が備え、さらに、人力に依る作業を
実質的になくすることで作業性及び安全性の向上を図
り、よって従来の課題を解決した構造部材の設置装置及
び、設置工法を提供することを目的とする。
設置装置は、レールに沿って走行する走行車輪を有する
台車本体と、台車本体の上面中央部に配設されたガーダ
駆動機構と、前記台車本体の前後部又はそのいずれか一
方に設けられた構造部材用載置部とからなり、前記ガー
ダ駆動機構は、台車本体の上面に設けてあり、回転装置
の操作で自転するように設けられた回転テーブルと、回
転テーブルから起立しているガイド支柱、更に、昇降操
作機構の操作で操作用索条を介して前記ガイド支柱に沿
って昇降自在に設けられているガーダ昇降支持機構と、
ガーダ昇降支持機構に支持されて横方向に進退自在に設
けられ、先端に前記構造部材の吊上げ支持部を有したガ
ーダとからなる構成を特徴とする。また、前記回転装置
は、前記回転テーブルに設置されていて、ハンドルと連
動するピニオンを有し、このピニオンは回転テーブル支
持部側の固定歯車と噛合って自転と公転を行なうように
設けられている。前記昇降操作機構の操作部はウィンチ
で構成されていて、前記ガーダはテレスコピックに設け
られており、各段の進退部材はその内部に配設の流体圧
ジャッキで駆動する構成を有していることを特徴とす
る。さらに、本発明の構造部材の設置工法は、前記の台
車本体の載置部に構造部材である地下鉄等構内の中柱用
補強枠を搭載して、当該台車本体を補強枠設置場所に運
搬し、前記ガーダを駆動することで、このガーダにより
前記台車本体の載置部の中柱用補強枠を吊上げて前記中
柱の側部所定位置に配置することを特徴とする。
強枠等の構造部材の運搬機能と、当該構造物の吊込み機
能の両機能を具備しているので、一台の台車で構造部材
の設置現場への運搬と、設置現場から所定の設置位置へ
の吊込み作業を一切人手を用いることなく、作業者の手
元操作で安全かつ迅速に行なうことができる。
る。図1〜図8は本発明に係る補強枠の運搬兼吊込み台
車35の概要説明図である。
架台フレームからなる台車本体36に設けた走行車輪3
7によりレール15に沿って前後に走行できる。台車本
体36は、台車フレーム39と台車上部フレーム38を
有し、台車上部フレーム38の前後方向中央部には、ガ
ーダ駆動機構40が設けられている。
る。前記の台車上部フレーム38の前後方向中央部には
操作用ハンドル41を有した回転テーブル用手動回転装
置42で回転駆動する回転テーブル43が設けられてい
る。この回転テーブル43上に2本のガイド支柱44が
立設されており、ガイド支柱44に沿ってガーダ45の
昇降支持機構46が昇降自在に設けられている。ガイド
支柱44の上端は頂部横枠47で連結されている。
柱44の下部に設けられた操作用ハンドルレバー48を
有した電動兼用の手動ウィンチ49に巻取られているワ
イヤーロープ50で昇降される。つまり、このワイヤー
ロープ50は、手動ウィンチ49から引出されて、頂部
横枠47に設けられた第1,第2のガイドプーリ51,
52と、ガーダ昇降支持機構46の昇降支持フレーム5
3に設けられた第3ガイドプーリ69にガイドされてそ
の先端が頂部横枠47に固定されている。そして、手動
ウィンチ49のハンドル48を操作することにより、こ
の手動ウィンチ49でワイヤーロープ50を巻取り、又
は繰り出すことでガイド支柱44に沿ってガーダ昇降支
持機構46を昇降させることができる。
の上部フレーム38の前後部に、上部が開放された補強
枠転倒防止柵54が設けられており、この転倒防止柵5
4内に上下部の補強枠5b,5aが収容される。この補
強枠5a,5bは、ガーダ駆動機構40により駆動され
るガーダ45に吊下げられて転倒防止柵54の上方から
吊込まれ、又は吊上げられる。U字形の下部補強枠5a
と、逆U字形の上部補強枠5bのうち、まず、略U字形
の下部補強枠5aを吊上げるときはその内側両面にター
ンバックル56の両端に取付けた押当て金具57を押付
ける。この押当て金具57の耳部58に連結杆59の下
端が係止されていて、連結杆59の上端の上部横枠60
をガーダ45からの吊上げワイヤ61で吊上げることで
下部補強枠5aを吊上げることができる。
るときは、後に図9で説明するように、ガーダ45の先
端部で逆U字状の上部補強枠5bの頂部下面を引掛けて
中柱1の両側所定位置に迅速,確実に配置することがで
きる。
5は概要で上述の構成を有し、かつ作動するので、手動
レバーの操作でガーダ45の伸縮駆動用流体圧シリンダ
(後述する)を作動し、手動回転装置42のハンドル4
1操作でガーダ支持のガイド支柱44を回動し、さらに
手動ウィンチ49、ハンドルレバー48操作でガーダ昇
降支持機構46を昇降駆動させることができる。それに
より、補強枠5a,5bを運搬兼吊込み台車35の転倒
防止柵54に乗せて所定の場所に搬送し、かつガーダ駆
動機構40における前記の各動作を綜合的に組合わせる
ことにより、ガーダ45を3次元方向に自由に動かして
実質的に殆ど人力を要することなく、前記ガーダ45に
より補強枠5a,5bを中柱1の両側の所定位置に迅速
に設置することができる。
込み台車35の構成を詳しく説明する。台車本体36
は、長尺の鋼材を矩形に組んで構成される台車フレーム
39を主要素とし、台車フレーム39の上に台車上部フ
レーム38が走行前後方向に平行に設けられている。台
車フレーム39の両側部には、図9,図10に略図的に
示すように、台車支持ジャッキ62が支軸63を中心に
水平及び垂直のいずれかの位置に回動自在に設けられて
いる。この台車支持ジャッキ62は吊込み台車35の走
行時は図9の右側に示すように水平に位置しており、逆
に、作業時には図9の左側に示すように垂直に位置して
上方からの荷重を支え、かつ吊込み台車35を転倒させ
ないように構成されている。
として回転駆動するモータ64により走行し、また、走
行車輪37は、レバー(図示せず)操作で作動する手動
ブレーキ65により回転停止する構造である。また、台
車本体36の前後端部にはチェーン66を介してレール
クランプ67が吊下げ配置されており、吊込み台車35
の電源を切り、レールクランプ67をレール15に固定
することにより、吊込み台車35を所定の作業場所に確
実に停止させることができる。
する回転テーブル43は、台車本体36の前後方向の中
央部に設けられている。図13,図14によってさらに
説明すると、台車上部フレーム38の上面に環状固定板
68が載置され、両部材がボルト70とナット71で固
定されている。環状固定板68の上面に固定歯車72を
外周に有し、軸受のアウターレースを兼ねる環状固定部
材73が載置される。環状固定部材73の肉厚部と環状
固定板68を貫通するボルト74にナット75を螺合す
ることにより、当該環状固定部材73が環状固定板68
の上面に固定され、この両部材で旋回支持部材76が構
成されている。
ブル43の主要素である回転板77の上面に固定されて
いる。つまり、ガイド支柱44の下端を回転板77の上
面に当てがったうえ、この回転板77の上面に溶接され
た補強部材78の上部フランジ79と、ガイド支柱44
の下部に溶接された補強部材80の下部フランジ81と
を当接し、両フランジを貫通する固定ボルト83にナッ
ト75を螺着することで、ガイド支柱44が回転板77
にしっかりと固定される。
ースを兼ねる環状回転部材82が配設されている。固定
ボルト83が回転板77を貫通して環状回転部材82の
肉厚部に螺合することにより、両部材が一体的に固着さ
れる。インナーレースを兼ねるこの環状回転部材82
は、軸受ボール84を介して環状固定部材73の内側に
回転自在に配置され、回転板77と環状回転部材82と
で回転テーブル43が構成される。
な形状であって、四角形の一部の角部を斜めにやや大き
く切除し、これと反対の角部を外側に膨出させた形状で
あって、この膨出角部85に回転テーブル用手動回転装
置42が設置される。この手動回転装置42は、回転板
77上に設置された所定の高さを有するケース86内
に、下端に従動歯車87を有し、軸上端部がケース86
の上板で支持されたたて回転軸88が収納されている。
たて回転軸88の軸上端にウオーム(図示せず)が取付
けられていて、このウオームを介して軸上端がケース8
6の上面に設けられた減速装置90の出力部と連動して
いる。たて回転軸88の下端はケース86内下部に設け
られているフレーム91に設けられた軸受装置92で軸
支されている。
置90の入力部と操作用ハンドル41の駆動軸が連動し
ている。したがって、ハンドル41の手動操作によって
たて回転軸88の下端の従動歯車87が正逆回転する。
て環状固定部材73の固定歯車72と連動している。連
動歯車機構93において、たて軸94の上下部に第1歯
車95と第2歯車96が設けてあり、第1歯車95は、
前記従動歯車87と噛合しており、第2歯車96は、前
記固定歯車72と噛合している。たて軸94は、回転板
77に開設された開口部97に位置している。開口部9
7の周縁に固着された筒状支持板98に上下の環状支持
板100が取付けられており、この上下2枚の環状支持
板100に、それぞれスラスト軸受101を有する軸受
フランジ102が固着されており、たて軸94はこの2
つのスラスト軸受101による2点支持で回転板77に
対し、所定の位置で回転自在に支持されている。したが
って、ハンドル41を操作することにより従動歯車87
と、連動歯車機構93と、固定歯車72とを介して回転
テーブル43の回転板77を手動で正逆回転させること
ができる。
るガイド支柱44に沿って昇降するガーダ昇降支持機構
46は、次の構成からなる。ガーダ昇降支持フレーム5
3の中央部にガーダ45が支持されており、このガーダ
昇降支持フレーム53の左右上下部には環状摺動枠10
4が設けられていて、回転板77から平行に立上ってい
る横断面角形状の2本のガイド支柱44に、前記環状摺
動枠104が上下に摺動自在に嵌合している。
兼手動ウィンチ49は、市販の製品を使用してよく、か
つこの手動ウィンチ49は2本のガイド支柱44のうち
の一方のガイド支柱44の下端に設けられた支持枠89
上に設置されて、その下端には制御盤99が設けられて
いる。手動ウィンチ49を手動操作するときは、L字杆
状のハンドルレバー48を操作して巻取りドラム105
を回転することができる。この巻取りドラム105から
上方に向けて引出されたワイヤーロープ50は、ガイド
支柱44の上端に設けられた第1のガイドプーリ51に
ガイドされたうえ、頂部横枠47に設けられた第2のガ
イドプーリ52にガイドされて下方に引下げられ、さら
に、ガーダ昇降支持フレーム53の上部中央に設けられ
た第3のガイドプーリ69に掛けられたうえ、ロープ先
端は頂部横枠47に設けられた係止部に係止される。
は、ワイヤーロープ50に吊下げられて所定の高さに保
持され、かつ手動ウィンチ49のハンドルレバー48操
作によりワイヤーロープ50を巻取りドラム105に巻
取り又は繰り出すことで、ガーダ昇降支持フレーム53
をガイド支柱44に沿って任意の高さに昇降させること
ができる。
る取付け機構及び、ガーダ45の機構を説明する。ガー
ダ45は図9に示すように前面が開放された箱形断面の
固定ガーダ106と、固定ガーダ106の開口部107
から水平方向に進退自在な略箱形断面の第1段目伸縮ガ
ーダ108と、この第1段目伸縮ガーダ108の開口部
109から水平方向に進退自在な第2段目伸縮ガーダ1
10とから構成される。
前寄りの位置が、ガーダ昇降支持フレーム53の中央開
口支持部111を挿通しており、かつ、この中央開口支
持部111の前後方向周縁の固定部112を介して、固
定ガーダ106がガーダ昇降支持フレーム53に固定さ
れている。固定ガーダ106の基端部上面には、取外し
式のカウンターウエイト113が設けられている。
目の各伸縮ガーダ108,110が伸長した状態であ
り、同図2点鎖線位置が収縮した状態である。実線図示
の第1段目と第2段目の伸縮ガーダ108,110が伸
長した状態において、第1段目の伸縮ガーダ108の後
端114が固定ガーダ106の先端開口から所定寸法奥
側に位置していることにより、この第1段目伸縮ガーダ
108の後端部が固定ガーダ106によって支持され
る。同じく、第2段目の伸縮ガーダ110の後端115
が第1段目の伸縮ガーダ108の先端開口から所定寸法
奥側に位置していることにより、第2段目の伸縮ガーダ
110が第1段目の伸縮ガーダ108によって支持され
る。また、第1段目と第2段目の伸縮ガーダ108,1
10の伸縮動作をスムーズに行なわせるため、第1段目
の伸縮ガーダ108の後端上部には、ガイドローラ11
6が設けてあって、このガイドローラ116が固定ガー
ダ106の頂板下面117と接して回転するように構成
されている。同じく第2段目の伸縮ガーダ110の後端
上部にガイドローラ118が設けてあって、このガイド
ローラ118が第1段目の伸縮ガーダ108の頂板下面
119と接して回転するように構成されている。
110は、それぞれ第1手動油圧シリンダ120と、第
2手動シリンダ121とによって伸縮動作される。図9
〜図11に示されるように第1と第2の手動油圧シリン
ダ120,121は平面的にみてガーダ45を挾んでそ
の両側に配設されている。また、第1手動油圧シリンダ
120のケーシングは、ガーダ昇降支持フレーム53を
貫通してこれに支持されると共に、固定ガーダ106の
側面に設けた支持金具122を挿通してこれに固定支持
されている。さらに、その伸縮ロッド123の先端は、
第1段目伸縮ガーダ108の先端部側面に取付けの取付
金具124に連結ピン125を用いて連結されている。
部には、第1油圧シリンダ用ポンプ126が設けてあ
り、このポンプ126から引出された一部省略図示の油
圧ホース127が第1手動油圧シリンダ120に導かれ
ている。したがって、この第1油圧シリンダ用ポンプ1
26により第1手動油圧シリンダ120を駆動して、第
1段目伸縮ガーダ108を固定ガーダ106に対して伸
縮動作させることができる。
は、ガーダ昇降支持フレーム53を貫通してこれに軸方
向摺動自在に支持されると共に、第1段目伸縮ガーダ1
08の側面に設けた支持金具128を挿通してこれに支
持されており、その伸縮ロッド129の先端は、第2段
目伸縮ガーダ110の先端部側面に取付けの取付金具1
30に連結ピン131を用いて連結されている。
部には、第2油圧シリンダ用ポンプ132が設けてあ
り、このポンプ132から引出された一部省略図示の油
圧ホース133が第2手動油圧シリンダ121に導入か
れている。したがって、この第2油圧ポンプ132によ
り第1手動油圧シリンダ120を、駆動して第2段目伸
縮ガーダ110を第1段目伸縮ガーダ108に対して伸
縮動作させることができる。
は、図9に示されるように逆U字形の上部補強枠5bを
安定,確実に支持できる構造とされている。すなわち、
先端部134の範囲Lにわたって、かつこの先端部上面
に上部補強枠5bの湾曲受け部135が必要に応じて設
けてあり、かつ先端部134の両側には、外端部136
が上部補強枠5bの内部両側に係合する両翼部材137
が設けてある。これにより、先端部134に支持される
上部補強枠5bの支持が傾き、或いは揺動する不具合を
なくしている。また、第2段目伸縮ガーダ110の先端
面に、先端部上面よりも上方に突出する係止板138が
設けてあり、これにより図9に示すように先端部134
上面で上部補強枠5bを吊上げて設置位置に移動させる
とき、この係止板138により上部補強枠5bがガーダ
先端から脱落するおそれをなくしている。
と異なる適宜の吊上げ器具を用いるとよく、例えば図示
するガーダ先端部134の下部に設けた引掛け金具13
8の孔に引掛けロープを通し、この引掛けロープを下部
補強枠5aに着脱自在に設けた係止板138(図16に
示す)により吊上げることができる。
ム38の前後部において、たて,よこの枠材を格子状に
組んで構成され、かつ前後の各転倒防止柵54は、それ
ぞれ上部と下部の補強枠5b,5aを2個ずつ、合計4
個上部開口139から吊上げ収納してある。
止柵54に上下部の補強枠5a,5bを乗せて運搬兼吊
込み台車35をレール15に沿って所定場所まで運搬
し、この台車35をレールクランプ67を用いて所定位
置に固定する。
動回転装置42のハンドル41と、ガーダ昇降支持機構
46の駆動用の手動ウィンチ49と、ガーダ45の伸縮
動作用の第1と第2の油圧シリンダ120,121の駆
動用の第1,第2の油圧ポンプ126,132の相互作
用により、ガーダ45を3次元方向に自由に動かして、
ガーダ先端部134で上下の補強枠5a,5bを転倒防
止柵54から吊上げて、図9に示すように中柱1の両側
の設置場所に、人手による作業を伴なわないで、安全迅
速かつ確実に移動させることができる。
内中柱1を補強する上下の補強枠5a,5bを取扱う例
について説明したが、本発明の運搬兼吊込み台車35が
取扱うことのできる部材は補強枠に限らず、他の各種の
構造部材の所定場所への運搬と吊込みを行なう場合に適
用できる。
補強枠等の構造部材の運搬機能と、当該構造部材の吊込
み機能の両機能を兼備しているので、構造部材の設置仮
置場までの運搬と、仮置場所から所定の設置位置への吊
込み作業とを1台の台車で、しかも一切人力に頼らず、
作業者による操作装置の手元操作のみで安全かつ、短時
間施工を行なうことができ、作業の省力化と省人化(安
全性向上)が図れる。しかも吊込み装置であるガーダの
駆動を機械的手段で行なうことにより、装置が簡易化,
小型化でき、地下鉄等構内の作業に際して威力を発揮で
きる。また、本発明は吊込み機械部のアタッチメントの
交換により、補強枠以外に各種の構造部材の揚重がで
き、多用性がよいなどの効果がある。
面概要図である。
す側面概要図である。
る。
である。
面概要図、(B)は側面概要図である。
側面概要図である。
る。
明図である。
る。
示す断面図である。
を分離して示す正面図、(B)は中柱に設置した状態を
示す説明図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 レールに沿って走行する走行車輪を有す
る台車本体と、台車本体の上面中央部に配設されたガー
ダ駆動機構と、前記台車本体の前後部又はそのいずれか
一方に設けられた構造部材用載置部とからなり、前記ガ
ーダ駆動機構は、台車本体の上面に設けてあり、回転装
置の操作で自転するように設けられた回転テーブルと、
回転テーブルから起立しているガイド支柱と、昇降操作
機構で操作される操作用ロープで吊り下げ支持されてい
て、前記ガイド支柱に沿って昇降自在に設けられている
ガーダ昇降支持機構と、ガーダ昇降支持機構に支持され
て横方向に進退自在に設けられ、先端に前記構造部材の
吊上げ支持部を有したガーダとからなる構成を特徴とす
る構造部材の設置装置。 - 【請求項2】 前記回転装置は、前記回転テーブルに設
置されていて、ハンドルと連動するピニオンを有し、こ
のピニオンは回転テーブル支持台側の固定歯車と噛合っ
て自転と公転を行なうように設けられており、前記昇降
操作機構の操作部は操作用ロープを巻取るウィンチで構
成されており、前記ガーダは、複数段の伸縮ガーダをテ
レスコピックに挿入して設けられており、各段の伸縮ガ
ーダは、その側部に配設の流体圧シリンダで駆動するよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の構
造部材の設置装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の台車本体の載置部に構造
部材である地下鉄等構内の中柱用補強枠を搭載して、当
該台車本体を補強枠設置場所に運搬したうえ、前記ガー
ダ駆動機構を操作して、ガーダにより前記載置部に搭載
の中柱用補強枠を吊上げて前記中柱の側部所定位置に配
置することを特徴とする構造部材の設置工法。
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JP9265109A JP2951625B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 構造部材の設置装置及び設置工法 |
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JP9265109A JP2951625B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 構造部材の設置装置及び設置工法 |
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