JPH0932298A - 壁パネルの施工方法と施工装置と壁パネル - Google Patents

壁パネルの施工方法と施工装置と壁パネル

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JPH0932298A
JPH0932298A JP7179956A JP17995695A JPH0932298A JP H0932298 A JPH0932298 A JP H0932298A JP 7179956 A JP7179956 A JP 7179956A JP 17995695 A JP17995695 A JP 17995695A JP H0932298 A JPH0932298 A JP H0932298A
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JP7179956A
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Noriaki Tokunaga
範明 徳永
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面パネルの建起し時に、該壁パネルに曲げ
応力やたわみを生じさせない。 【構成】 兼用台16上で壁パネル1を組立て、その兼
用台16を車両41に載せて搬送する。現場において、
車両に付設した起伏手段42、46により車両上に載置
した兼用台16を起立させて壁パネル1を建起す。建起
した壁パネル1をクレーンにより吊り揚げて躯体への取
付位置まで移動して、適宜固定手段により躯体52へ取
り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁パネルの施工方法
と施工装置と壁パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外壁を構成する方式におけ
る壁パネル方式において、予め組立てられた壁パネル
を、現場の敷地上或いは運搬車の荷台上に水平に置き、
この壁パネルをクレーンで設置部まで吊り揚げて躯体部
に連結する方式や、躯体に壁胴縁を固定し、この壁胴縁
の外面に外装材を取付ける方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の壁パネルを
水平状態から吊り揚げる方式においては、その壁パネル
を構成する縦枠を、水平状態から鉛直状に建て起す時に
生じる曲げやたわみや剪断を負担させるために、壁パネ
ルを躯体に付設した状態での曲げやたわみや剪断に対す
る耐力以上の断面積、すなわち本設時に必要な断面積以
上の断面積を有する縦枠にする必要がある。そのため、
本設時の構造設計以外の構造設計、構造計算を必要と
し、更に壁パネルが重量化したり、壁パネルの厚みが大
きくなって意匠上の制約が生じたり、更にはコスト高に
なるなどの不都合がある。
【0004】更に、上記従来の壁パネルは、複数本の横
胴縁を、両側に配置した縦枠で連結しているため、これ
らの連結部における曲げやたわみや剪断に対する構造設
計とその構造計算が必要となる。
【0005】また、上記従来の、躯体に壁胴縁を固定し
てこれに外装材を取付ける方法においては、外装材を取
付けるための足場が必要になり、建物が高くなれば足場
の維持管理や安全管理に多くの労費を必要としていた。
【0006】そこで本発明は、上記の課題を解決できる
壁パネルの施工方法と施工装置と壁パネルを提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記の課題
を解決するために、請求項1記載の発明は、兼用台(1
6)上で壁パネル(1)を組立て、その兼用台(16)
を車両(41)に載せて搬送し、現場において、車両に
付設した起伏手段(42、46)により車両上に載置し
た兼用台(16)を起立させて壁パネル(1)を建起
し、該建起した壁パネル(1)をクレーンにより吊り揚
げて躯体(52)へ取付けることを特徴とする壁パネル
の施工方法である。
【0008】本発明においては、壁パネル(1)の組立
てを、取付現場から離れた場所で行い、その組立てた壁
パネル(1)を車両に搭載して取付現場まで搬送する。
そして、取付現場において、起伏手段により兼用台(1
6)を建起して、該兼用台(16)上に載置した壁パネ
ル(1)を兼用台(16)で支承しながら鉛直姿勢に建
起す。
【0009】そして、鉛直姿勢の壁パネル(1)をクレ
ーンにより吊り揚げて躯体への取付位置まで移動し、適
宜固定手段で躯体へ取付ける。上記のような建起し時に
は、壁パネル(1)は兼用台(16)に支承されて建起
されるため、壁パネル(1)には曲げやたわみや剪断荷
重が作用しない。したがって、壁パネル(1)には、そ
の鉛直姿勢で吊り下げられたときに生じる引張り荷重の
み作用することになる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両(41)がリアダンプカーであり、起伏手段が、起伏
可能な荷台(42)と該荷台(42)を昇降するシリン
ダ装置(46)からなる壁パネルの施工方法である。
【0011】本発明においては、リアダンプカーの荷台
(42)に兼用台(16)を載置することにより、リア
ダンプカーに付設されたシリンダ装置を作動して兼用台
(16)を建起し、兼用台(16)に支承した壁パネル
(1)を建起す。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の車
両(41)がクレーン付トラックであり、起伏手段がそ
のクレーンである壁パネルの施工方法である。本発明に
おいては、クレーン付トラックの荷台に兼用台(16)
を載置することにより、そのトラックに付設されたクレ
ーンによって兼用台(16)を建起し、兼用台(16)
に支承した壁パネル(1)を建起す。
【0013】請求項4記載の発明は、横材(17、1
8)と縦材(19、20)とからなる台部の一側に、組
立てる壁パネル(1)の横胴縁を当てる胴縁当り(2
2)を縦方向に固設し、上側には、組立てる壁パネル
(1)の最上段の横胴縁(2a)を保持する受け材(2
5)を横方向に固設し、台部には滑り止め部材(21a
〜21d)を固設し、かつ台部には吊り揚げ用ロープを
掛ける部分(28、29)を形成した兼用台(16)
と、上記兼用台(16)を載置し、かつ兼用台(16)
に設けた上記滑り止め部材(21a〜21d)に係止し
て兼用台(16)の横方向の滑り移動を防止するととも
に兼用台(16)の横材(17、18)に係止して兼用
台(16)の下方への滑り移動を防止する滑り止め部材
(34〜37)を設けた運搬台(40)と、上記運搬台
(40)を、後方が下降する傾斜姿勢に固設するリアダ
ンプカー(41)とからなることを特徴とする壁パネル
の施工装置である。
【0014】本発明においては、兼用台(16)を水平
に配置し、兼用台(16)上に、壁パネル(1)を構成
する最上段の横胴縁(2a)を、受け材(25)の上側
面に当接するとともに該横胴縁(2a)の一端を胴縁当
り(22)に当てて載置する。これにより、兼用台(1
6)を建起した場合に上記の横胴縁(2a)は受け材
(25)に係止して下方へ滑り落ちない。また、胴縁当
り(22)が横胴縁(2a)の左右方向の位置決め用の
基準となる。
【0015】上記の最上段の横胴縁(2a)の設置後
に、2段目の横胴縁(2b)を胴縁当り(22)に当接
して兼用台(16)上に載置し、該2段目の横胴縁(2
b)と上記の最上段の横胴縁(2a)とを間隔保持部材
(3)で連結する。同様にして下段の横胴縁(2c〜2
f)を兼用台(16)上で組立てる。
【0016】次で、上記のようにして組立てられた壁パ
ネル(1)を載置した兼用台(16)を、リアダンプカ
ー(41)に固設された運搬台(40)に載置する。こ
のとき、運搬台(40)に設けた滑り止め部材(34〜
37)により、兼用台(16)の横方向の滑りと下方へ
の滑りが防止される。
【0017】そして、リアダンプカー(41)を運転し
て壁パネル(1)を取付現場へ搬送する。また、運搬台
(40)は、後方が下降する傾斜姿勢に固設されている
ため、リアダンプカー(41)の荷台(42)を鉛直姿
勢まで起立させることなく兼用台(16)を鉛直姿勢に
建起すことができる。そのため、既設のリアダンプカー
を使用できる。
【0018】請求項5記載の発明は、複数本の横胴縁
(2a〜2f)を適宜間隔を有して並列的に配置し、こ
の各横胴縁(2a〜2f)を間隔保持部材(3)で保持
し、各横胴縁(2a〜2f)には躯体への取付部(1
4)を有し、表面には横胴縁(2a〜2f)に固着した
外装板(15)を備え、上端には、上記間隔保持部材
(3)と同軸鉛直上に位置して吊り揚げ用部材(10)
を設けたことを特徴とする壁パネルである。
【0019】本発明においては、その壁パネル(1)を
鉛直姿勢において、吊り揚げ用部材(10)に吊りロー
プを掛けて吊り揚げた場合、引張荷重は間隔保持部材
(3)に作用する。
【0020】
【発明の実施の形態】図に示す本発明の実施例について
説明する。先ず、図1乃至図3に示す壁パネルについて
説明する。
【0021】図1は外装材の一部を破断した壁パネルの
正面図、図2はそのA−A線断面図、図3は分解状態の
側断面図である。1は壁パネル全体を示し、この壁パネ
ル1の骨組みは、複数本、図においては6本の横胴縁2
a〜2fを適宜間隔を存して配置し、横胴縁間の間隔を
保持する胴縁間隔保持部材3を複数本、図においては両
側に位置して2本配置して構成されている。
【0022】各横胴縁2a〜2fは、図3に示すように
C型鋼を、その開口部が下向きになるようにして配置さ
れている。胴縁間隔保持部材3は、各横胴縁2a〜2f
間毎に分割された5本の棒鋼3a〜3eからなり、図3
に示すように、各々の棒胴3a〜3eの両端には雄ねじ
5、6が刻設され、これにナット7、8が螺着されてい
る。上部側のナット7は、雄ねじ5の上部が突出するよ
うに少しねじ込んだ状態で備えられ、下部側のナット8
は、長尺ナットとしてその雌ねじの上半部を雄ねじ6に
螺着し、雌ねじの下半部を開口して備えられている。
【0023】上記各横胴縁2a〜2fにおける上記胴縁
間隔保持部材3が位置する部分には、上記棒鋼3a〜3
eの端部が挿通する挿通穴9が形成されている。10は
最上段の横胴縁2a上に備えた吊り揚げ用部材で、その
下端の雄ねじ部に長尺なナット11が螺着されている。
該ナット11の下部には継ぎ足しボルト12が螺着され
ており、該継ぎ足しボルト12の下端にはナット13が
備えられ、その雌ねじ部13aに、上記最上部の棒鋼3
aの雄ねじ5が螺着するようになっている。尚、この継
ぎ足しボルト12は必要により使用するもので、これを
使用することなく上記雄ねじ5を直接ナット11に螺着
してもよい。
【0024】14は各横胴縁2a〜2fの上面両側部に
固設したL型鋼からなる取付金具で、その後部立上り辺
に取付穴14aが形成されている。尚、取付穴14a
は、後述するボルト60がル−ズに挿通するルーズホー
ルになっている。15は板状の外装材で、上記組立てら
れた横胴縁2a〜2fの前面に適宜手段で固定されてい
る。
【0025】次に、図4乃至図6に示す組立・運搬・建
起し兼用台(以下兼用台という)16について説明す
る。複数本、図においては2本の横材17、18上に複
数本、図においては2本の縦材19、20が井形に配置
され、これらが溶接等により固定されて組立てられてい
る。また、横材17、18の長さ及び縦材19、20の
長さは、組立てられる壁パネル1の横長及び縦長よりも
長く形成されている。
【0026】上記横材17、18の夫々の側面には、上
記両縦材19、20の内側に位置して上側滑り止め部材
21a、21bと、下側滑り止め部材21c、21dが
夫々固設されている。
【0027】上記横材17、18の両側部には胴縁当り
22、23が、後述する受け材25と直交する方向に配
置して固設されている。該胴縁当り22、23はL型鋼
で形成され、その底辺部22a、23aが上記縦材1
9、20の前面の高さ位置と略同一高さ位置にし、立上
り辺部22b、23bが縦材19、20の前面より突出
するように、横材22、23に突出的に固着した取付材
24上に固設されている。
【0028】25は上記両縦材19、20の前面の上部
間に横設した受け材で、L型鋼により形成され、その外
側面に、上記壁パネル1における最上段の横胴縁2aの
下面開口部に嵌入する外れ止め部材26が突設されてい
る。
【0029】27は上記両縦材19、20の上下端部に
固設した吊り揚げ用部材で、これに吊りロープを掛ける
穴28が形成されている。また、必要により、両縦材1
9、20の下端部に図5に示すように吊りロープを掛け
る穴29が形成されている。この穴28と29は、いず
れか一方を形成すればよく、双方の穴28、29を共に
設ける必要はない。
【0030】次に図7乃至図10に示す起伏装置付運搬
台車について説明する。30、31はH型鋼からなる縦
材で、これらの内側面間距離C2 は、上記図4に示す左
右の滑り止め部材21aと21b及び21cと21dの
外側面間距離C 1 よりも若干長く(C2 >C1)設定さ
れ、滑り止め部材21a〜21dが両縦材30、31間
に取外し可能に嵌合するようにして配置されている。
【0031】32、33はH型鋼からなる横材で、上記
両縦材30、31を連結している。また、縦材30、3
1と横材32、33の夫々の表面は相互に面一となって
いるか又は横材32、33の表面が縦材30、31の表
面よりも低くなっている。
【0032】両縦材30、31には、夫々上部に位置し
て上側滑り止め部材34、35が、下部に位置して下側
滑り止め部材36、37が表面側へ突設している。上側
滑り止め部材34、35の上側面と下側滑り止め部材3
6、37の上側面との間の距離D2 は、上記図4に示す
兼用台16における上側の横材17の下面と下側の横材
18の下面との距離D1 と同等に設定されている。
【0033】また、上記滑り止め部材34〜37は、図
9に示すように、夫々の内側面34a〜37aが前方に
向って拡開するテーパ面に形成されている。また、上側
滑り止め部材34、35の上側面には外れ止め部材3
8、39が突設されている。該外れ止め部材38、39
は、図8に示すように、その内側面と縦材31の表面間
の距離E2 を、上記兼用台16における上側の横材17
の表裏方向の幅E1 (図5参照)より若干長く(E2
1 )にして設けられ、横材17が縦材30、31と外
れ止め部材38、39との間に取外し可能に嵌合するよ
うになっている。
【0034】上記の構成からなる運搬台40は、図10
に示すように、リアダンプカー41の荷台42上に設置
されている。また、図10に示すように、荷台42が水
平状態において、運搬台40の上部側が荷台42の前側
に、下部側が荷台42の起伏回転軸43を有する後側に
配置され、かつ、長尺な脚44と短尺な脚45により運
搬台40の下部側が低い傾斜形態に設置されている。荷
台42は油圧シリンダ46の作動により、回転軸43を
中心として起伏するようになっている。この荷台42と
油圧シリンダ46が起伏装置を構成している。
【0035】次に壁パネル1の組立、運搬、施工方法に
ついて説明する。先ず、兼用台16を、その横材17、
18を下にして平坦な地面或いはベット等に水平に設置
する。
【0036】この状態で、壁パネル1の最上段の横胴縁
2aを、図11乃至図13に示すように、兼用台16の
受け材25の外側面に接するように縦材19、20上に
載置するとともに、その横胴縁2aの一端(左端)の小
口を左側の胴縁当り22に当接する。これにより、図1
4に示すように、横胴縁2aの開口部2´に受け材25
に固設した外れ止め部材26が嵌合し、また、胴縁当り
22を基準として横胴縁2aの左右方向の位置決めがさ
れる。
【0037】次に上記横胴縁2aの両側部に形成した穴
9に最上段の棒鋼3aの雄ねじ5を挿通し、その雄ねじ
5に吊り揚げ用部材10のナット13を螺着する。次に
2段目の横胴縁2bを兼用台16の両縦材19、20上
に載置するとともにその一端(左端)の小口を左側の胴
縁当り22に当接する。これにより、2段目の横胴縁2
bも胴縁当り22を基準にして左右方向の位置決めが行
われる。この位置決めにより、2段目の横胴縁2bに形
成された穴9が、上記のように既に連結された最上段の
棒鋼3aにおけるナット8に合致する。
【0038】次に2段目の棒鋼3bの雄ねじ5を2段目
の横胴縁2bの穴9に挿通し、上記最上段の棒鋼3aの
ナット8に螺着する。以後、3段目の横胴縁2c、4段
目の横胴縁2d、5段目の横胴縁2eを、上記と同様の
作業により、各棒鋼3c、3d、3eを介して連結す
る。
【0039】次で、最下段の横胴縁2fを、上記と同様
に胴縁当り22に当接して位置決めし、その穴9に、図
3に示す頭付きボルト47を挿通してこれを最下段の棒
鋼3eの下端に備えたナット8に螺着する。
【0040】尚、各棒鋼3a〜3eによる各横胴縁2a
〜2fの連結作業は、各横胴縁毎にその左右に設けられ
る両棒鋼を同時に取付けて行うものである。また、図の
実施例では、1枚のパネルに間隔保持部材3を2列設け
たが、1枚のパネルが横胴縁2a〜2fの長手方向(横
方向)に長く、そのパネルの中間に間柱が存在する場合
には、間隔保持部材3を、この間柱部にも配設する。す
なわち、間隔保持部材3を3列設ける。この場合には、
間柱部にもパネルを取付ける取付金具14を設ける。
【0041】次で、外装材15を各横胴縁2a〜2f上
に適宜手段で固着して備えることにより、図1に示すよ
うな壁パネル1が組立形成される(図27(a)参
照)。次に、上記のように壁パネル1を水平状態に載置
した水平状態の兼用台16における4隅部に設けた吊り
揚げ用部材27の穴28に、図15に示すようにクレー
ンの吊りロープ48を掛け、クレーンにて水平に吊り揚
げる(図27(b)参照)。
【0042】尚、図16に示すように、吊り揚げ杆49
を使用して、吊りロープ50を穴29に掛けて吊り揚げ
てもよい。上記のように吊り揚げた後、その兼用台16
を、リアダンプカー41の荷台42に傾斜状に備えた運
搬台40上に移動して図17に示すように載置する。こ
の載置状態を図18乃至図20及び図27(c)に示
す。
【0043】この載置に際しては、兼用台16に形成し
た4個の滑り止め部材21a〜21dが運搬台40に形
成した4個の滑り止め部材34〜37の内側に図18に
示すように嵌合し、かつ兼用台16における横材17、
18が滑り止め部材34〜37の上側面に当接するよう
に載置する。このとき、滑り止め部材34〜37の内側
面34a〜37aはテーパ面に形成されているので、兼
用台16側の滑り止め部材21a〜21dが誘導され
て、その嵌合が良好に行われる。
【0044】また、上記により、兼用台16の横材1
7、18が運搬台40の滑り止め部材34〜37に係止
して兼用台16の下方への滑り落ちが防止され、また、
兼用台16の滑り止め部材21a〜21dが運搬台40
の滑り止め部材34〜37に係止して兼用台16の左右
方向の滑り移動が防止される。
【0045】また、壁パネル1は、前記図14に示すよ
うに、その最上段の横胴縁2aが兼用台16の受け材2
5の上側面に係止し、かつその受け材25に形成した外
れ止め部材26が横胴縁2aの開口部に嵌合し、更に兼
用台16が上向きに傾斜していることにより、兼用台1
6から外れ落下しない。
【0046】次に、上記のように壁パネル1の載置状態
において、上記のクレーンの吊りロープ48を外し、リ
アダンプカー41を運転して取付現場まで搬送する。取
付現場に搬送した後、上記の壁パネルの建起しと取付け
を行う。
【0047】建起しは、先ず、兼用台16に載置された
状態の壁パネル1の吊り揚げ用部材10にクレーンの吊
りロープ51(図21参照)を掛ける。次で、リアダン
プカー41の油圧シリンダ46を作動して荷台42を起
こして、運搬台40と兼用台16を図21に示すように
建起す(図10(d)参照)。この建起し中において
は、吊りロープ51を、壁パネル1を吊り揚げない程度
で巻き上げる。
【0048】図21に示すように壁パネル1がほぼ鉛直
状態に建起こされた状態で荷台42の起しを停止する。
この壁パネル1の建起し状態においては、上記のように
横胴縁2aの開口部に外れ止め部材26が嵌合している
ので、壁パネル1が兼用台16から外れ落ちることはな
い。
【0049】この建起し作業の完了後、その壁パネル1
を建物の柱等の躯体に取付ける。この壁パネル1の取付
け作業は、先ず、吊りロープ51を巻き揚げて壁パネル
1を、その最上段の横胴縁2aが兼用台16の外れ止め
部材26から上方へ抜け外れる高さまで吊り揚げ、その
後に壁パネル1を兼用台16の前側へ移動させる。この
移動はクレーンを旋回させるかリアダンプカー41を前
進させる。
【0050】そして、クレーンにより吊りロープ51を
巻き揚げて壁パネル1を取付け位置まで持っていく(図
22及び図27(e)参照)。壁パネル1を取付位置ま
で移動した後、壁パネル1の各横胴縁2a〜2fに固設
した取付金具14を柱等の躯体52に取付穴14aを通
じてボルト及びナット60(高力摩擦接合ボルト)にて
連結して壁パネル1を取付ける(図26参照)。
【0051】この壁パネル1を取付ける柱としては、例
えば図23に示すようにH型鋼の柱52に取付穴53を
形成したもの、或いは図24に示すように、H型鋼の柱
54に取付板55を固着してこれに取付穴56を形成し
たもの、あるいは、図24(C)に示すように鋼管柱や
コンクリート柱57に平板状の取付板58、59を固設
してこれに取付穴56を形成したもの、更には、図24
(d)に示すように鋼管柱やコンクリート柱60にH型
鋼の取付部材(6)を固設してこれに取付穴56を形成
したもの等を用いる。
【0052】上記の壁パネル1の柱への取付作業は、高
所作業車あるいは組立てられた鉄骨梁や床板を作業足場
として行う。取付作業完了後は、クレーンの吊りロープ
51を吊り揚げ用部材10より外し、また必要に応じて
吊り揚げ用部材10を外す。
【0053】図25は壁パネル1の取付完了状態を示
す。この図において、左側の柱52は図23に示すもの
を、右側の柱54は図24に示すものを使用した例を示
す。図26は壁パネル1を柱に取り付けた状態を示す側
面図である。
【0054】尚、上記実施例は、運搬車両としてリアダ
ンプカーを使用した例であるが、クレーン付トラックを
用いてもよい。すなわち、起伏しない荷台に、上記と同
様な傾斜した運搬台40を設置し、荷台部に備えたクレ
ーンにより、運搬台40に載置した兼用台16を建起す
ようにしてもよい。
【0055】または、ホイールクレーン車のブームに運
搬台40を設置しても良い。
【0056】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、壁パネルの組立てを組立て場所で行い、
これを運搬し、取付現場に搬送された壁パネルを、車輛
に備えた起伏手段で建起しできる。したがって、現場で
の建起し作業の容易化、迅速化、省力化を図ることがで
き、かつ現場に建起し用の設備を設ける必要もない。更
に、予め外装材を付設した壁パネルをクレーンで吊り揚
げて躯体に取付けるため、躯体とは別の作業用足場を組
立てる必要はなく、管理、安全上有効である。更に、足
場が不要なため、高位置での取付けや、足場を付設する
場所がない場合にも有効である。
【0057】更に、壁パネルの建起し時には壁パネルに
曲げ荷重が作用せず壁パネルがたわまない。したがっ
て、壁パネルには、その鉛直姿勢での吊り揚げ時に作用
する自重による引張荷重に耐える比較的細い棒鋼を備え
るのみでよく、前記従来のような、大きな曲げ荷重に対
抗する縦枠を設ける必要がない。そのため、前記従来の
種々な問題を解消できる。
【0058】請求項2及び3記載の発明によれば、既設
のリアダンプカーやクレーン付トラックを使用して上記
の施工が行える。請求項4記載の発明によれば、上記壁
パネルの施工を有効に行うことができる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、上記のよう
な施工によって建起し、取付けされる壁パネルとして、
構造が簡易で、軽量化、低廉化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の壁パネルを示す表面図。
【図2】 図1におけるA−A線断面図。
【図3】 壁パネルを分解した側断面図で、中間部は省
略してある。
【図4】 兼用台の平面図。
【図5】 図4の中央縦断面図。
【図6】 図4の中央横断面図。
【図7】 運搬台の平面図。
【図8】 図7の中央側断面図。
【図9】 同正面図。
【図10】 運搬台を備えたリアダンプカーを示す略側
面図。
【図11】 兼用台上で壁パネルを組立てた状態を示す
平面図で、壁パネルは破線で示している。
【図12】 図11の中央縦断面図。
【図13】 図11の中央横断面図。
【図14】 壁パネルの最上段の横胴縁を兼用台の受け
材に係止させた部材の断面図。
【図15】 兼用台の吊り揚げ方法を示す側面図。
【図16】 兼用台の他の吊り揚げ方法を示す側面図。
【図17】 壁パネルを載せた兼用台を運搬台上に載せ
た状態を示す側面図。
【図18】 兼用台を運搬台に載せた状態の平面図で、
兼用台は破線で示す。
【図19】 同側面図。
【図20】 同正面図。
【図21】 運搬台を起こして壁パネルを建起した側面
図。
【図22】 壁パネルを柱への取付状態に建起した側面
図。
【図23】 壁パネルを取付ける柱を示すもので、
(a)は正面図(b)はF−F線断面図。
【図24】 柱の他の例を示すもので、(a)はH型鋼
を用いた場合の正面図、(b)はそのG−G線断面図、
(C)は鋼管柱又はコンクリート柱に平板の取付板を固
設したもの、(D)は鋼管柱又はコンクリート柱にH型
鋼の取付部材を固設したものの各平断面図。
【図25】 壁パネルを柱へ取付けた状態を示す正面図
で、壁パネルの外装材の一部を破断している。
【図26】 壁パネルの柱への取付状態を示す側面図。
【図27】 (a)〜(e)は施工方法の概略を説明す
る図。
【符号の説明】
1…壁面パネル 2a〜2f…横胴縁 3…間隔保持部材 16…兼用台 17、18…横材 19、20…縦材 21a〜21d…滑り止め部材 25…受け材 28、29…穴 34〜37…滑り止
め部材 40…運搬台 41…車両 42…荷台 46…シリンダ装置 52…躯体である柱
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】この壁パネル1を取付ける柱としては、例
えば図23に示すようにH型鋼の柱52に取付穴53を
形成したもの、或いは図24に示すように、H型鋼の柱
54に取付板55を固着してこれに取付穴56を形成し
たもの、あるいは、図24(C)に示すように鋼管柱や
コンクリ−ト柱57に平板状の取付板58,59を固設
してこれに取付穴56を形成したもの、更には、図24
(d)に示すように鋼管柱やコンクリート柱60にH型
鋼の取付部材(6)を固設してこれに取付穴56を形
成したもの等を用いる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 兼用台(16)上で壁パネル(1)を組
    立て、その兼用台(16)を車両(41)に載せて搬送
    し、現場において、車両に付設した起伏手段(42、4
    6)により車両上に載置した兼用台(16)を起立させ
    て壁パネル(1)を建起し、該建起した壁パネル(1)
    をクレーンにより吊り揚げて躯体への取付位置まで移動
    して、適宜固定手段により躯体(52)へ取付けること
    を特徴とする壁パネルの施工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両(41)がリアダン
    プカーであり、起伏手段が、起伏可能な荷台(42)と
    該荷台(42)を昇降するシリンダ装置(46)からな
    る壁パネルの施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両(41)がクレーン
    付トラックであり、起伏手段がそのクレーンである壁パ
    ネルの施工方法。
  4. 【請求項4】 横材(17、18)と縦材(19、2
    0)とからなる台部の一側に、組立てる壁パネル(1)
    の横胴縁を当てる胴縁当り(22)を縦方向に固設し、
    上側には、組立てる壁パネル(1)の最上段の横胴縁
    (2a)を保持する受け材(25)を横方向に固設し、
    台部には滑り止め部材(21a〜21d)を固設し、か
    つ台部には吊り揚げ用ロープを掛ける部分(28、2
    9)を形成した兼用台(16)と、 上記兼用台(16)を載置し、かつ兼用台(16)に設
    けた上記滑り止め部材(21a〜21d)に係止して兼
    用台(16)の横方向の滑り移動を防止するとともに兼
    用台(16)の横材(17、18)に係止して兼用台
    (16)の下方への滑り移動を防止する滑り止め部材
    (34〜37)を設けた運搬台(40)と、上記運搬台
    (40)を、後方が下降する傾斜姿勢に固設するリアダ
    ンプカー(41)とからなることを特徴とする壁パネル
    の施工装置。
  5. 【請求項5】 複数本の横胴縁(2a〜2f)を適宜間
    隔を有して並列的に配置し、この各横胴縁(2a〜2
    f)を、複数列の間隔保持部材(3)で保持し、各横胴
    縁(2a〜2f)には躯体への取付部(14)を複数個
    有し、表面には横胴縁(2a〜2f)に固着した外装板
    (15)を備え、上端には、上記間隔保持部材(3)と
    同軸鉛直上に位置して吊り揚げ用部材(10)を設けた
    ことを特徴とする壁パネル。
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