JPH07112807A - 自動倉庫のラック構築方法および治具 - Google Patents

自動倉庫のラック構築方法および治具

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JPH07112807A
JPH07112807A JP28179693A JP28179693A JPH07112807A JP H07112807 A JPH07112807 A JP H07112807A JP 28179693 A JP28179693 A JP 28179693A JP 28179693 A JP28179693 A JP 28179693A JP H07112807 A JPH07112807 A JP H07112807A
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rack
column
shelf
columns
scaffolding
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JP28179693A
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English (en)
Inventor
Akira Kishimoto
明 岸本
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Daiwa House Industry Co Ltd
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Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラック柱の施工時の転倒防止用控えを簡単に
設置できる方法とする。また、建方時に内足場の設置が
容易に行え、建方作業床としても利用可能なものとす
る。 【構成】 複数本の支柱5が支柱間継材6で接合されか
つ荷受腕7を有する組立柱型式のラック柱4を、互いに
平行に多数並設し、隣合うラック柱4,4間を柱継材1
0で接合したラックの構築に適用する。このラックにお
いて、ラック柱4の建方時の支持を次のように行う。先
に建てたラック柱4と、その隣に新たに建てたラック柱
4の荷受腕7,7間に、これら荷受腕に各々係脱自在な
引っ掛け具9を両端に有する控え治具8を連結する。こ
の連結状態でラック柱4,4間の柱継材10を接合す
る。控え治具8は、次に立てるラック柱4の支持に再使
用する。また、荷受腕7,7間には、これら荷受腕に各
々係脱自在な足場受金具を両端に有する棚足場を架設す
る。その架設は控え治具8の連結後に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種の自動車の格納
や、その他の荷物の格納に使用される自動倉庫のラック
の構築方法およびその治具に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、自
動倉庫のラックとして、図11に示すようなラック柱3
0を多数並設し、隣合う柱間を水平材やブレース等の柱
継材で接合したものがある。各ラック柱30は、複数本
の支柱34をブレース等の支柱間継材35で接合した組
立柱とし、パレット載置用の荷受腕32を設けたもので
ある。このラックを構築するに際して、各ラック柱30
は、通常の鉄骨建物の建方時と同様に転倒防止用の控ワ
イヤ31を設けながら、順次隣のラック柱30の施工を
進めて行く。
【0003】しかし、ラック柱30は面状に組まれた組
立柱からなるため、従来のような控ワイヤ31による支
持が容易でなく、また控ワイヤ31が、建方後の他の鉄
骨部材の取付作業の障害になる。特に、トラック等の格
納に使用する大規模のラックの場合、ラック柱30は高
さが非常に高いものとなるため、控ワイヤ31による支
持が容易でない。
【0004】また従来、この種のラックでは、内足場と
して図12に示すようなチェーン吊りの吊足場33をラ
ック柱30,30間に掛け渡し、かつ各ラック柱30の
荷受腕32に作業床36を設けている。
【0005】しかし、トラック格納用ラック等のように
ラック柱30,30間のスパンが大きいものでは、チェ
ーン吊りの吊足場33では建方時に設けることが難し
く、荷受腕32の作業床36のみを先行して建方時に設
け、建方完了後に吊足場33を設ける方法が採られる。
そのため、吊足場33は建方完了後の設備工事等にしか
利用できず、建方時は荷受腕32の作業床36のみで作
業を行うことになる。すなわち、ラック柱30,30間
に設ける水平材やブレース等の組立作業は、作業床36
上で作業を行うことになる。そのため、作業床36から
離れた箇所のブレース接合作業等では、作業床36から
身体を乗り出して作業することが必要となり、安全性が
不十分となる。また、作業の能率も悪い。大規模な自動
倉庫のラックでは、非常に高い位置での作業となるた
め、安全性の向上が望まれる。
【0006】この発明の目的は、ラック柱の施工時の転
倒防止用控えを簡単に設置できる自動倉庫のラック構築
方法および控え治具を提供することである。この発明の
他の目的は、建方時に足場の設置が容易に行えて、前記
足場を建方作業床としても利用可能な自動倉庫のラック
構築方法、およびその足場を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の自動倉庫のラ
ック構築方法は、複数本の支柱が支柱間継材で接合され
かつ荷受腕を有する組立柱形式のラック柱を、互いに平
行に多数並設し、隣合うラック柱間を柱継材で接合する
ラックの構築方法において、次に示す各方法を採る。
【0008】請求項1の発明方法では、順次、先に建て
たラック柱の隣に新たなラック柱を立て、この隣合うラ
ック柱の荷受腕間に控え治具を連結し、この連結状態で
ラック柱間の柱継材を接合する。控え治具は、両側のラ
ック柱の荷受腕に各々係脱自在な引っ掛け具を両端近傍
に有するものとする。この控え治具は、棒状の治具本体
の両端近傍に引っ掛け具を設けたものとし、これら引っ
掛け具は、荷受腕を互いの間に嵌まり込ませる一対の立
下り片からなるものとしても良い。
【0009】請求項2の発明方法では、隣合うラック柱
の荷受腕間に、これら荷受腕に上端が各々係脱自在な足
場受金具を両端に有する棚足場を架設する。棚足場は、
棚足場本体の両端に、ラック柱の荷受腕に係脱自在に係
合する逆J字状の足場受金具を立設したものであっても
良い。
【0010】請求項1記載のラック構築方法において、
控え治具の連結後に請求項2に記載の方法で棚足場を架
設しても良い。また、請求項2記載のラック構築方法に
おいて、棚足場を組立式のものとし、現場に設置された
地組台上で棚足場を組立た後、この組立られた棚足場を
ラック柱の荷受腕へ吊り上げるようにしても良い。地組
台は、棚足場の両端の足場受金具を各々係合させる一対
の並行な支持腕を有するものとする。
【0011】
【作用】請求項1記載のラック構築方法によれば、新た
なラック柱は、先に建てた隣のラック柱に控え治具を介
して支持される。控え治具は、両端に設けた引っ掛け具
を対面するラック柱の荷受腕に係合させるものであるた
め、ラック柱を立てた後、直ちに簡単に設置できる。控
え治具は対面するラック柱の荷受腕間に設けられるもの
であるため、短いもので済み、ラック柱の建方後におけ
る他の鉄骨部材の取付の障害とならない。また、控え治
具は荷受腕に係合させるものであるため、容易に着脱で
き、他のラック柱に再使用できる。この場合に、順次隣
のラック柱に再使用することができ、単に横方向へ移動
させるだけで済むため、地上等での前準備作業が不要
で、作業性が良い。
【0012】請求項2記載のラック構築方法の場合は、
棚足場の両端に立ち上がった足場受金具を荷受腕に係合
させることにより、隣合うラック柱間に棚足場を架設す
るので、棚足場の設置作業が容易で、建方時に棚足場を
設置することができる。そのため、この棚足場は、設備
工事だけでなく建方用作業床としても使用することがで
きる。
【0013】前記棚足場を組立式のものとし、現場に設
置された地組台上で組立てるようにした場合は、棚足場
を分解状態で運搬および保管できて、運搬や保管に便利
であり、また地組台の使用により現場で簡単かつ迅速に
組み立てることができる。また、地組台は棚足場の両端
の足場受金具を各々係合させる一対の並行な支持腕を有
するものであるため、組み立てた棚足場をそのまま地組
台上から吊り上げることができる。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図10に基
づいて説明する。図10(A)はこの発明のラック構築
方法によって構築されるラックを有するトラック用自動
倉庫の破断正面図、同図(B)はその自動倉庫の破断側
面図である。この自動倉庫1は、縦横に配列した複数の
棚2aを有するラック2と、このラック2に沿って走行
自在に配置したスタッカクレーン3などによって構成さ
れる。ラック2は、同図(B)のように前後に複数個並
べて配置し、前後方向の中間部の各ラック2は、棚2a
を前後両面に有するダブルラックとしてある。前後端の
ラック2はシングルラックとしてある。スタッカクレー
ン3は、前後のラック2の間の通路を走行するものであ
り、コラム3bに沿って昇降する荷台3aを有してい
る。各ラック2は、荷受腕7を有するラック柱4を左右
に並設したものであり、各棚2aは左右に隣合うラック
柱4,4の荷受腕7,7間にパレットPを載せて構成さ
れる。
【0015】図1ないし図4は、上記自動倉庫1のラッ
ク2の構築手順を示す説明図である。このうち、図1お
よび図2はシングルラックの場合を、図3はダブルラッ
クの場合を各々示す。まず、各形式のラック2の構成を
説明する。シングル形式のラック2の場合、各ラック柱
4は、図1(A)に示すように、2本の支柱5,5を垂
直ブレース等の支柱間継材6で平面状に接合した組立柱
とされ、その2本の支柱5,5間に各段の棚2a(図1
0)に対応する複数の荷受腕7が設けられる。このよう
なラック柱4を多数本並設し、隣合うラック柱4の背面
側(荷物出入れ方向に対する背面側)の支柱5,5間に
横架材や垂直ブレース等の柱継材10(図1(C))を
接合してラック2とされる。ダブル形式のラック2の場
合は、シングル形式のラック2のラック柱4を、図3の
ように同一平面内で2本並べて1本の柱としたダブル形
式のラック柱4′が用いられる。このようなダブル形式
ラック柱4′を多数本並設し、隣合うラック柱4′,
4′の柱中心の支柱5,5間に横架材や垂直ブレース等
の柱継材10を接合してラック2とされる。なお、各形
式のラック2とも、後に説明するように柱継材として水
平ブレースも設けられる。また、ラック柱4(または
4′)には必要に応じて鉄梯子(図示せず)が設けられ
る。
【0016】つぎに構築手順を説明する。この構築方法
では、図1(A)のように、先に建てたラック柱4(同
図の左側のラック柱)の隣に、これと対面するように新
たなラック柱4をクレーンで吊り込む。この吊り込み状
態において、隣合うラック柱4,4の最上段の荷受腕
7,7間に、図1(B)のように控え治具8を連結す
る。このように控え治具8を連結することにより、新た
なラック柱4は即座に倒れ防止がなされる。
【0017】控え治具8は、図6に示すように棒状の治
具本体8aの両端近傍に、各々一対の立下り片9a,9
aからなる二叉状の引っ掛け具9を設けたものであり、
立下り片9a,9a間の幅は、荷受腕7を嵌め込み自在
な幅としてある。したがって、引っ掛け具9を荷受腕7
に落し込んで引っ掛けるだけで、簡単に両荷受腕7,7
間に控え治具8が連結される。治具本体8aおよび立下
り片9aは各々角形鋼管からなり、各立下り片9aは治
具本体8aに基端で両面の補強プレート28と共に溶接
される。なお、図6に鎖線で示すように、治具本体8a
の中間部に別のスパン用の引っ掛け具9′を形成しても
よく、この場合には、隣合うラック柱4,4の荷受腕
7,7間のスパンが符号A,Bで示すように大小2種類
あるときでも、1つの控え治具8を両スパンA,Bに共
用できる。
【0018】このように控え治具8で隣合うラック柱
4,4を連結して転倒防止を図った状態で、ラック柱4
の各支柱5の下端のボルト接合による据え付けを行い、
図2のように棚足場11を架設する。棚足場11につい
ては後に詳述する。このように架設した棚足場11を利
用し、図1(C)および図2のように両ラック柱4,4
間に水平ブレース20を接合し、さらに縦ブレース等の
柱継材10を接合する。これにより、両ラック柱4,4
間の連結組立が完了する。前記の柱継材10の接合作業
等において、控え治具8は隣合うラック柱4,4間に掛
け渡しただけのものであるため、作業の障害にならな
い。また、控え治具8の引っ掛け具9,9間の寸法は、
ラック柱4,4間の寸法に合わせた寸法に設定されてい
るので、控え治具8の使用によってラック柱4は柱間寸
法が精度良く出された状態に保持される。そのため、柱
継材10の接合作業時に無理な調整を行うことが不要と
なり、接合作業が簡単に行える。このようなラック柱4
間の連結組立を順次隣側へ進めてラック2の全体を構築
する。なお、最初の1本のラック柱4は、従来と同様に
控えワイヤ(図示せず)で倒れ防止する。
【0019】1つのスパンにおけるラック柱4,4の連
結組立が完了すると、そこで使用した控え治具8は、図
5のように隣のスパンでのラック柱4,4間の連結組立
に再使用する。この再使用においては、新たに配置され
るラック柱4側に受け手が、建方の完了したラック柱4
側に送り手側がそれぞれ待機し、送り手側より投げ送っ
た渡ロープを受け手側で引き込む。送り手側は、控え治
具8を介添えしてその渡ロープを送る。使用位置まで持
ち込めば、控え治具8をラック柱4,4の荷受腕7,7
に落とし込み、前記の新たなラック柱4のクレーン吊り
込みの玉外しを行う。このように、控え治具8の再使用
が容易に行え、また横方向への順次再使用であるため、
控え治具8を地上で前準備する作業が不要である。
【0020】上記の構築手順は、ラック2がシングル形
式のものである場合につき説明したが、ダブルラックの
場合にも同様に行われる。すなわち、図1のラック柱4
が2本一体となった図3のダブル型のラック柱4′を、
1本のラック柱として扱い、順次ラック柱4′の建込み
を行う。この場合、控え治具8は2本のラック柱4′,
4′の間に図3のように1本設けるだけで足りる。
【0021】また、上記の手順は、ラック柱4を上下に
継ぎ足す場合の説明を省略したが、この実施例のラック
2は図4のように9段の棚2aを有するラック2を構築
するものであり、ラック柱4を上下に3段継ぎ足して各
スパンに9段分の棚2aが構成される。同図に黒丸印で
ラック柱4の継ぎ目29を示す。3段のラック柱4は、
同図(A),(B)に示すように、下段のラック柱4の
建方完了後、あるいは建方がある程度進んだ後に、順次
上段のラック柱4の建方を行う。また、各スパン毎の3
段分のラック柱4の建方を行った後、隣のスパンのラッ
ク柱4の建方を行う。
【0022】図10に示す自動倉庫1では、ラック2が
前後に複数並べて構築されるが、この前後に並ぶ各ラッ
ク2は、並行して構築を進める。すなわち、前後に並ぶ
各ラック2につき、同じ左右列のラック柱4(または
4′)の建方が完了した後、あるいはその建方がある程
度進んだ後、前後の各ラック2につき、次の左右列のラ
ック柱4の建方を進める。
【0023】次に足場につき説明する。このラック構築
方法では、内足場として、図2のように隣合うラック柱
4,4の荷受腕7,7間に架設される棚足場11を用い
る。棚足場11の架設は、図1(B)のように新たなラ
ック柱4を立てて控え治具8を掛け渡す工程に続き、ク
レーンで吊り込むことにより行う。棚足場11は、4隅
に上記荷受腕7に各々係脱自在な足場受金具12を有す
るものであり、図9に示すように現場の地組台18上で
組み立てた後、クレーンで吊り上げ、足場受金具12を
荷受腕7に引っ掛けることによって、両ラック柱4,4
間に架設する。
【0024】棚足場11は、両端の対応する足場受金具
12,12間を大引パイプ13で連結し、この大引パイ
プ13上にこれと直交する複数本の根太パイプ14を重
ね、根太パイプ14上に鋼製の足場板15を載置したも
のである。大引パイプ13の下側には水平ネット16を
張設する。また、各根太パイプ14の端部間は繋ぎパイ
プ17で連結する。繋ぎパイプ17は、スタッカクレー
ン3(図10(B))の走行経路に張られる水平ネット
(図示せず)の受材を兼用するものである。棚足場11
を構成する各部材12〜15,17の相互の接合はボル
ト・ナットや適宜の金具で行う。前記各部材12〜1
5,17で棚足場本体11aが構成される。鋼製足場板
15は、長手方向に2〜3枚程度継いで設け、その継ぎ
部は重ねておく。また、鋼製足場板15上には、図8に
鎖線で示すようにスライドさせて延長させる棚足場間接
続用の鋼製足場板15′を上面に重ねて仮止めし、また
スタッカクレーン経路の開口養生ロープ(図示せず)も
仮止めしておく。足場受金具12は、角形鋼の切断材の
溶接組立品からなり、逆J字状に組み立てると共に、下
端に水平な連結部12aを突出させてある。なお、足場
受金具12を構成する各角形鋼切断片の溶接は、適宜の
補強プレートを添えて行う。
【0025】地組台18は、一対の並行な支持腕19,
19を所定間隔で架設したものであり、棚足場11は両
端の足場受金具12を支持腕19に引っ掛けて吊り下げ
た状態に組み立てる。
【0026】図7(A),(B)は、棚足場11をラッ
ク柱4に設置した状態の平面図および側面図を各々示
す。棚足場11を前記のように荷受腕7に足場受金具1
2で吊り下げた後、延長用足場板15′をスライドさせ
て隣りの棚足場11まで掛け渡し、その足場板15′を
番線(鉄線)またはボルト等で固定する。また、この延
長用足場板15′の下方で、隣合う棚足場11,11間
に水平ネット16′を施す。延長用足場板15′のスラ
イド、およびその下の水平ネット16′の取付は周辺部
分の建方完了後に行っても良い。
【0027】この棚足場11によると、棚2aに対する
足場構成部材が全て地組で対応できて、ラック柱4への
吊り込み架設後、直ちに建方用作業床として使用開始で
きる。例えば、ラック柱4,4間の水平ブレース20や
垂直ブレース等の柱継材10の接合作業に使用できる。
また、その後、大きな手を加えることなく、設備工事等
の最終工程まで使用することができる。この棚足場11
は、このように建方の必要部材として先行して棚部全面
に作業床を設けることができ、そのため安全の先取が可
能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明の自動倉庫のラック構築
方法は、順次、先に建てたラック柱の隣に新たなラック
柱を立て、この隣合うラック柱の荷受腕間に、両端の引
っ掛け具で係合させて控え治具を連結し、この連結状態
でラック柱間の柱継材を接合する方法であるため、荷受
腕間に控え治具を引っ掛けるだけの簡単な作業によって
ラック柱を支持でき、ラックの構築が容易に行える。し
かも、控え治具が短いもので済むため、ラック柱の建方
時や建方後における他の鉄骨部材の取付の障害とならな
い。また、控え治具は荷受腕に容易に係脱可能なもので
あるため、他のラック柱に再使用できる。この場合に、
順次隣のラック柱に再使用すれば、単に横方向へ移動さ
せるだけで済むので、控え治具の準備作業が不要で作業
性がより向上する。
【0029】請求項2の発明の自動倉庫のラック構築方
法は、隣合うラック柱の荷受腕間に、両端の立ち上がり
状態の足場受金具を係合させて棚足場を架設する方法で
あるため、棚足場をクレーン等の重機で吊り込んで足場
受金具を荷受腕に係合させるだけで、簡単に架設でき、
足場を建方作業床としても利用することができる。棚足
場を組立式のものとし、現場に設置された地組台上で組
立てるようにした場合は、棚足場を分解状態で運搬およ
び保管できて、運搬や保管に便利であり、また地組台の
使用により簡単かつ迅速に組み立てることができる。特
に、地組台は、棚足場の両端の足場受金具を各々係合さ
せる一対の並行な支持腕を有するものであるため、組み
立てた棚足場をそのままクレーン等で吊り上げることも
できる。また、棚足場を組立式のものとした場合は、そ
の構成部材を一般仮設材で構成でき、安価なものとでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のラック構築方法のラック柱間連結工
程を示す説明図である。
【図2】同ラック構築方法の棚足場架設工程を示す説明
図である。
【図3】同ラック構築方法のダブルラックの組立工程を
示す説明図である。
【図4】同ラック構築方法の縦継ぎ組立工程を示す説明
図である。
【図5】同ラック構築方法における控え治具の再使用手
順を示す説明図である。
【図6】同控え治具の斜視図である。
【図7】(A)は同ラック構築方法により棚足場が架設
された状態を示す平面図、(B)は同架設状態の縦断面
図である。
【図8】同棚足場の架設状態を示す部分斜視図である。
【図9】同棚足場の地組台上での組立状態を示す斜視図
である。
【図10】(A)は同ラック構築方法によって構築され
たラックを有する自動倉庫の破断正面図、(B)は同自
動倉庫の破断側面図である。
【図11】従来のラック構築方法によるラック柱建方工
程を示す説明図である。
【図12】従来のラック構築方法による足場の架設例を
示す説明図である。
【符号の説明】
4…ラック柱、5…支柱、6…支柱間継材、7…荷受
腕、8…控え治具、9…引っ掛け具、10…柱継材、1
1…棚足場、11a…棚足場本体、12…足場受金具、
18…地組台、19…支持腕、20…水平ブレース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の支柱が支柱間継材で接合されか
    つ荷受腕を有する組立柱形式のラック柱を、互いに平行
    に多数並設し、隣合うラック柱間を柱継材で接合するラ
    ックの構築方法であって、順次、先に建てたラック柱の
    隣に新たなラック柱を立て、この隣合うラック柱の荷受
    腕間に、両荷受腕に各々係脱自在な引っ掛け具を両端に
    有する控え治具を連結し、この連結状態でラック柱間の
    柱継材を接合する自動倉庫のラック構築方法。
  2. 【請求項2】 複数本の支柱が支柱間継材で接合されか
    つ荷受腕を有する組立柱形式のラック柱を、互いに平行
    に多数並設し、隣合うラック柱間を柱継材で接合するラ
    ックの構築方法であって、前記荷受腕に上端が係脱自在
    な足場受金具を両端に立設した棚足場を準備し、この棚
    足場を隣合うラック柱の荷受腕間に架設する自動倉庫の
    ラック構築方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動倉庫のラック構築方
    法において、控え治具の連結後に請求項2記載のラック
    構築方法における棚足場を架設する自動倉庫のラック構
    築方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の自動倉庫のラック構築方
    法において、棚足場を組立式のものとし、棚足場の両端
    の足場受金具を各々係合させる一対の並行な支持腕を有
    する地組台上で棚足場を組立た後、この組立られた棚足
    場をラック柱の荷受腕へ吊り上げる自動倉庫のラック構
    築方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のラック構築方法に使用さ
    れる控え治具であって、棒状の治具本体の両端近傍に引
    っ掛け具を設け、これら引っ掛け具は、荷受腕を互いの
    間に嵌まり込ませる一対の立下り片からなるものとした
    控え治具。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のラック構築方法に使用さ
    れる棚足場であって、棚足場本体の両端に、ラック柱の
    荷受腕に係脱自在に係合する逆J字状の足場受金具を立
    設した棚足場。
JP28179693A 1993-10-15 1993-10-15 自動倉庫のラック構築方法および治具 Pending JPH07112807A (ja)

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