JPH10286787A - ラック - Google Patents

ラック

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JPH10286787A
JPH10286787A JP9089297A JP9089297A JPH10286787A JP H10286787 A JPH10286787 A JP H10286787A JP 9089297 A JP9089297 A JP 9089297A JP 9089297 A JP9089297 A JP 9089297A JP H10286787 A JPH10286787 A JP H10286787A
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Japan
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rack
column
columns
base
panel material
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JP9089297A
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English (en)
Inventor
Michi Shiono
美知 塩野
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YAMABISHI CO Ltd
YAMABISHI KK
Original Assignee
YAMABISHI CO Ltd
YAMABISHI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被載架物の載荷・脱荷を容易にするとともに、
加えて、被載架物の運搬に適したラックを提供する。 【解決手段】対向する左右の支柱3〜8のうちいずれか
一方の支柱3,8に桟12、13の一端部を縦軸周りに
回動自在に取付けることで、左右の支柱間にクレーンブ
ーム用の開放空間が形成でき、載荷・脱荷作業が容易と
なる。ラック1運搬時には、固定具27により桟12、
13上のパネル材24を圧接できるので、パネル材24
が脱落する危険性もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンによる載
荷・脱荷が可能なパネル材等、比較的大型の被載架物を
載架するためのラックに関し、特に、工場出荷段階でパ
ネル本体の上面にルーフィング及び屋根瓦等を貼付けた
屋根用パネル材を載荷し、現場まで運搬し、かつ脱荷す
るのに最適なラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建築用資材等は、現場での工期短
縮及び工期予測の観点から、工場出荷段階でユニット化
し、現場での組立て作業を迅速かつ容易に行えるように
なってきている。しかしながら、これらのユニット化さ
れた建築用資材、特に、パネル本体の表面に加工を施し
た屋根用パネル材、具体的には、パネル本体の上面にル
ーフィング及び屋根瓦が貼付けられた屋根用パネル材等
は、そのままトラック等の運搬用車両の荷台に積重ねて
搭載すると、表面加工部が他のパネル材や枕木等により
損傷する可能性が高かった。そのため、これら建築用資
材等の運搬に供するラックの出現が望まれていた。
【0003】このような要請に答えるべく、一般に工場
等において据置きされているラックを利用することが考
えられるが、以下に説明するように、建築用資材等の載
荷・運搬並びに脱荷時の作業性を考えると、不適切なも
のが多い。
【0004】すなわち、パネル材等の比較的大型の被載
架物を載架するラックとして、基台上に一定間隔で対向
するよう左右二列に立設された複数の支柱と、左右の支
柱間に横架された複数段の桟とを備え、各桟が支柱に着
脱可能に取付けられ、隣り合う前後の支柱間には、ラッ
クを安定化させるために固定用梁が溶接等により固定さ
れたものが知られてる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記据置き
型のラックに被載架物を載架する場合、前後の支柱間に
差し渡された固定用梁が妨げとなってフォークリフトに
より被載架物を載荷することはできないため、支柱の最
下段にのみ桟を横架しておき、クレーン等によりラック
上方から被載架物等を降下させて最下段の桟に載架し、
その後、二段目の桟を支柱に取付け、同上の操作を繰り
返してラックの複数段に被載架物等を載荷するといった
方法が採られることになる。
【0006】しかし、このようなラックでは、ラックが
大型になるほど桟も大型で、かつ、重くなるため、桟の
着脱作業が繁雑になるばかりか作業に危険性が伴ってい
た。また、このような載荷方法では、荷台上に載せたラ
ックを運搬用車両ごとクレーン設置場所に移動させなけ
ればならず、載荷スペースが大きくなるなどの難点があ
る。
【0007】さらに、パネル材をラックに積載した状態
で運搬する際には、パネル材をラックに固定する必要が
あるが、パネル材を容易に、かつ加工表面を傷つけるこ
となくラックに固定する適当な方法がないのが現状であ
る。
【0008】そこで、本発明は、被載架物の載荷・脱荷
を容易にするとともに、加えて、被載架物の運搬に適し
たラックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るラックは、基台と、該基台上に一定間
隔で対向するよう左右二列に立設された複数の支柱と、
左右の対向する支柱間に横架された複数段の桟とを備
え、同じ高さにある前後の桟に跨がって被載架物を載架
可能とされたものであって、左右の支柱のうちいずれか
一方の支柱に、桟の一端部が縦軸周りに横架姿勢と回避
姿勢との間で回動自在に取付けられ、他方の支柱に桟の
他端部が着脱自在に取付けられたことを特徴とするもの
である。
【0010】すなわち、本発明においては、支柱と別体
の桟の両端の着脱操作を廃止し、桟を、対向する支柱間
に差し渡した横架姿勢と、フォークリフトやクレーン等
による被載架物の昇降時に少なくとも昇降する被載架物
に接触しない程度に回動させた回避姿勢との間で、開閉
回動自在とすることで被載架物の載荷・脱荷を可能とす
るものである。
【0011】ここで、桟の回避姿勢としては、具体的
に、桟をラック前後方向に回動させた状態あるいは桟の
先端がラックの外側に向いた状態が好ましいが、桟が隣
合う支柱に当接する場合には、当接した状態でも差支え
ない。
【0012】桟を支柱に回動自在に取付ける方策として
は、対向する支柱のうちいずれか一方の支柱を回転軸部
とし、この支柱に嵌装可能な円筒状の基部を有する桟を
支柱に嵌装するか、又は、支柱から軸部を突設し、この
軸部に桟の基部を回動自在に嵌装する方策のいずれをも
採用することができる。
【0013】ただし、支柱自体を回転軸部とする方式を
採用する場合、これに嵌装する複数の桟の基部が上下方
向で互いに接触して上下の桟間の間隔が取れない可能性
がある。これを解決するために、上下の桟の基部間に間
隔カラー部を設ける構成が望ましい。具体的には、支柱
に最下段の桟基部を嵌装した後、その上側にカラーを溶
接し、次いで、2番目の桟基部を嵌装するといった嵌装
作業を繰返して、複数の桟を支柱に嵌装するか、又は桟
の基部自体を支柱の軸方向に長尺に形成したものを使用
して支柱上方から順次嵌装するようにすればよい。
【0014】なお、被載架物の安定性を考慮すれば、桟
の横架姿勢で、桟の他端部が支柱に堅固に止着されてい
ることが必要である。そこで、桟の他端部に係合部を、
支柱に係合受部を夫々設ける構成が採用可能である。具
体的には、係合部及び受部の一方がピンで、他方がピン
穴である構成が採用可能である。望ましくは、被載架物
の損傷を極力防止する観点から、桟の他端部下面にピン
を垂設し、支柱側から突設した受片上にピン穴を形成す
る構成が最適である。
【0015】このようなピンとピン穴による係合の場
合、運搬時における桟の水平方向の移動を防止でき、ま
た、上方からは被載架物による荷重がかかるので、桟は
支柱から外れることはなく、安全性を確保できる。
【0016】ただ、このようなピン方式による係合の場
合、桟自体はピン長さ分だけ上下動可能に構成しなけれ
ばならない。従って、上記のような桟基部におけるカラ
ー溶接方式を採用する場合、ピン長さ分だけ桟基部が上
下動可能な余裕をもって、間隔カラー部を支柱に溶接す
ることに留意しなければならない。
【0017】また、同列で配列する支柱の本数は2本以
上ならば、その数は問わないが、トラック等の運搬用車
両の荷台に搭載することを考慮すれば、2〜3本が好ま
しい。また、同列で隣合う支柱間の間隔も適宜選択でき
るが、左右の支柱の間隔とほぼ同間隔に構成すれば、桟
基部を回動自在に取付けた支柱(以下、桟を取付けた支
柱という)と同列側で隣合う支柱(以下、隣合う支柱と
いう)に上記係合部と同様な構成の係合受部を設けて回
避姿勢における桟の固定が可能となり、被載架物の載荷
・脱荷作業の妨げにならない上に、その状態でのラック
の運搬が可能となる等の効果が期待できる。
【0018】また、隣合う支柱間に差し渡される固定用
梁を支柱から着脱自在とし、固定用梁を取外して最下段
の桟以外を回避姿勢にすれば、左右いずれかの列の支柱
間が開放状態となるので、ラックの左右方向からフォー
クリフトで被載架物の載荷が可能となる。以後、被載架
物の上段の桟を横架姿勢にして載荷していけば被載架物
を全段に載荷することができる。したがって、クレーン
等による被載架物の載荷が不要となり、フォークリフト
による被載架物の載荷作業が可能になる。なお、本発明
に係るラックは、クレーン等による載荷も勿論可能であ
り、この場合でも、載荷作業を容易にすることができ
る。
【0019】さらにまた、被載架物が前述の屋根用パネ
ル材等のように、運搬が必要なものである場合、上記ラ
ックに適当な被載架物の固定手段があれば、ラックごと
被載架物を運搬することが可能となる。しかし、この場
合、パネル材等をラックに固定する方法としてロープ等
を使用すると、加工を施したパネル材表面を傷つけるお
それがあり、また、ボルト・ナットを使用すると固定作
業が繁雑になるという問題が生じる。
【0020】そこで、本発明では、パネル本体の側面に
圧接可能な圧接部を有する固定具を用い、この固定具を
桟上に摺動・固定可能に取付け、パネル本体を左右から
挟み込んで固定する構成を採用可能とした。
【0021】ここで、桟上に摺動・固定可能に取付ける
とは、桟上を摺動自在で、かつ任意の位置で固定可能な
ようにに取付けるという意味である。このような固定具
を使用すれば、組立後には目に触れることのないパネル
本体の側面部分が固定されるので、パネル材表面を傷つ
けることがない。なお、固定具の圧接部は、摩擦力ある
いは食込みによってパネル本体を固定するものであれば
よく、パネル本体の側面に接触する圧接部表面に多数の
凹凸あるいは複数の歯を形成したもの等を使用すること
ができる。
【0022】また、固定具を、桟上を摺動・固定可能な
基部と、圧接部とに分割し、圧接部を基部上部に縦軸回
りに回動自在に取付ければ、パネル材の形状に合わせて
圧接部の向きを調整し、パネル材を確実に固定すること
ができる。
【0023】このような固定具を各桟に少なくとも1個
取付ければ、パネル材を固定具と支柱との間に挟み込ん
で固定することが可能となるが、2個の固定具を用いて
パネル材を左右から挟み込む構成を採用する方がパネル
材の表面加工部の損傷を防止する観点から好ましい。
【0024】このようにパネル材等の被載架物をラック
に固定すれば、被載架物をラックに載架した状態での運
搬が可能となる。この載架状態でのラックを運搬用車両
の荷台に載荷する手段として、クレーン車あるいはフォ
ークリフト車等を使用することができるが、載荷作業の
容易化を考慮すればフォークリフトにより載荷できる方
が好ましい。そこで、本発明においては、ラック基台に
フォークリフトのフォークを差込み可能な鞘フォークを
設け、運搬用車両の荷台に搭載可能とする構成を採用可
能とした。
【0025】ラックに鞘フォークを形成すれば、最初か
らラックを運搬用車両に搭載しておく必要がなくなり、
被載架物をラックに載荷した後、その状態のままラック
をフォークリフトで運搬して運搬用車両に搭載すること
ができる。さらに該車両でラックを運搬すれば、被載架
物を安全に、かつ傷つけることなく運搬することができ
る。
【0026】上述のように、本発明に係るラックは、運
搬車両の荷台に搭載可能であることに特徴がある。従っ
て、基台は荷台上での安定を確保できる形状、構造であ
ることが好ましい。例えば、溝形鋼、I形鋼あるいはH
形鋼を四角枠状に溶接してなる構成が採用可能である。
また、この基台上に立設される左右の支柱の間隔も運搬
車両の荷台の左右幅と同程度であることが好ましい。
【0027】さらに、運搬時のラックの剛性を考慮すれ
ば、同列に配される支柱間に筋交いを着脱自在に取付け
る構成を採用することが望ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る屋根用パネ
ル材の運搬用ラックを示す斜視図である。このラック1
は、運搬用車両38の荷台39上に搭載されるものであ
るので、車両の進行方向を前後方向とし、荷台39の幅
方向を左右方向として、以下説明する。
【0029】このラック1は、表面に錆止め用塗料を塗
布した鋼製ラックであり、基台2と、基台2上に一定間
隔で対向するように左右二列で各列で3本配列された支
柱3、4、5、6、7、8と、同列で隣合う支柱の上部
に着脱自在に差し渡される固定用梁9、11と、左右で
対向する支柱間に横架される桟12、13とを備えてい
る。
【0030】支柱3〜8は、桟12の回転支点となる左
前支柱3および右後支柱8が円筒状鋼管から構成され、
これらを除いた他の支柱4〜7は角形鋼管から構成され
ている。これら支柱3〜8は、左列に左前支柱3、左中
支柱5及び左後支柱7が、右列に右前支柱4、右中支柱
6及び右後支柱8がそれぞれ立設されている。したがっ
て、支柱3、4によってラック1の前部支柱が、支柱
5、6によって中央支柱が、支柱7、8によって後部支
柱がそれぞれ構成されている。なお、これら支柱に横架
される桟のうち、前部支柱3、4及び後部支柱7、8に
横架されるものを前・後部桟12とし、中央支柱5、6
に横架されるものを中央桟13とする。
【0031】基台2は、各列の隣合う支柱間に溶接され
る溝形鋼14aと、前部支柱3、4間及び後部支柱7、
8間に溶接される溝形鋼14bとを備え、溝形鋼14
a、14bの端面を各支柱3〜8の下部側面に溶接する
ことにより形成される枠体からなっている。また、ラッ
ク1の中央下部には、対向する左右溝形鋼14aを貫挿
して鋼製筒体からなる鞘フォーク15が溶接され、前記
溝形鋼14a、14bと共に基台2の構造物となってい
る。
【0032】また、前部支柱3、4及び後部支柱7、8
の下部側面には、溝形鋼14aの延長上に短寸の溝形鋼
14cが溶接され、ラック前後方向に基台2の一部が延
設されている。これら前部支柱3、4及び後部支柱7、
8の上部と、溝形鋼14cの端部との間には、補強用の
控支柱16が溶接されている。また、基台2の溝形鋼1
4a、14bと支柱3〜8間には適宜ガゼット14dが
付設され、基台2及び支柱3〜8で一種の構造物をなす
ように構成されている。
【0033】また、各支柱3〜8の上端開口部には、隣
合う支柱間で固定用梁9、11が挿入される。この固定
用梁9、11の両端下部には各支柱3〜8の開口部に挿
入可能な挿入部10a、10bが垂設されている。挿入
部10a、10bのうち、円筒状支柱3、8に挿入され
る挿入部10aは円筒状に形成され、その他の挿入部1
0bは角筒状に形成されている。なお、中央支柱5、6
はそれぞれ2本の固定用梁9、11の挿入部を挿入可能
な大きさとするため、前後方向に長い角筒形状とされて
いる。この挿入部10a、10bは、支柱に挿入後、ボ
ルト・ナット等の適当な固定手段により支柱に固定され
る。
【0034】さらに、前部支柱3、4と中央支柱5、6
との間及び後部支柱7、8と中央支柱5、6との間に
は、ターンバックルにより張力を調整可能とした筋交い
37が着脱自在に取付けられている。この筋交い37
は、一端部が支柱の下部に軸支され、他端部には隣合う
支柱の上部に形成したフック37aに着脱可能な環状部
37bが形成されたものである。このように補強された
構造のラック1は、ラック前後方向の剛性が高いため、
載架したパネル材24等により前後方向で大きな慣性モ
ーメントが作用しやすい運搬用車両38で運搬するの
に、特に適した構造になっている。
【0035】このラック1に使用される円筒状支柱3、
8は、円筒状鋼管からなり、所定間隔で円筒状のカラー
部17が外嵌溶接されている。この上下のカラー部17
間には、前部及び後部の桟12の円筒状の基部18が回
動自在に嵌装されている。
【0036】カラー部17の間隔は、桟12の基部18
の高さと後述するピン19の長さ分に相当する間隔とさ
れている。前・後部桟12及び中央桟13は、パネル材
の載架に耐え得る剛性を有するよう角形鋼管から構成さ
れ、その長さは、その先端部が左右方向へ対向する支柱
に当接可能な程度に形成されており、桟12、13の先
端部にピン19が垂設されている。
【0037】一方、右前支柱4において右中支柱6に相
対する側面には、横架姿勢の前部桟12の先端部を載架
し、かつ回避姿勢の中央桟13の先端部をも載架するL
字形受片21が溶接されている。この受片21には前部
桟12及び中央桟13のピン19が挿入可能なピン穴2
2が形成されている。中央桟13は、円筒状の基部18
と、桟先端部に垂設されたピン19とを備えており、前
・後部桟12と同様にして左中支柱5の受片21に係合
される。
【0038】図2は中央桟13の中央支柱5、6への取
付け状態を示す斜視図であるが、この図に示されている
ピン19及びピン穴22からなる係合部及び受部の構成
は、前後の桟12と前後支柱4、7におけるピン19と
ピン穴22の構成にも適用できるため、前後支柱と桟1
2との取付け状態の詳細図は省略する。
【0039】中央支柱5、6は四角筒状の鋼管からな
り、右中支柱6の側面のうち、右前支柱4に相対する側
面には軸方向を縦方向とする中央桟13の円筒状回転軸
部20が突設され、右後支柱8に相対する側面には、回
避姿勢の後部桟12に係合する受片21が突設され、中
央桟13の基部18が、右中支柱6の回転軸部20に着
脱自在に取付けられている(図2参照)。右中支柱6に
対向して立設される左中支柱5において、左前支柱3に
相対する側面には、横架姿勢の中央桟13に係合する受
片21が形成されており、この受片21は回避姿勢の前
部桟12の受片の役割をも兼ねている。
【0040】この前部桟12と中央桟13とは、回動軌
道が一部重複するため、回動時においては、途中で互い
に接触することになるが、この場合には、いずれかの桟
を回転軸方向に持上げることにより、接触を避けること
ができる。
【0041】また、右前支柱4と対角上に配置された左
後支柱7にも上記と同構造の受片21が溶接されてい
る。ただし、この受片21は、横架姿勢の後部桟12を
係合固定する機能のみを有している。
【0042】被載架物である屋根用パネル材24は、図
1のごとく、屋根枠の上面に合板を貼りつけたパネル本
体25と、この上に敷設されるルーフィング及び屋根瓦
等の表面加工部26とを備えており、吊下げ用のアイボ
ルト23がパネル本体25に取付けられている。なお、
本実施の形態で示す屋根用パネル材24は、家屋の屋根
コーナー部に敷設されるものであり、上から見て三角形
状をしているが、この他にも矩形パネル材が使用され
る。
【0043】このような屋根用パネル材24のラック1
への載荷・脱荷は、以下のようにして行われる。まず、
回転支軸となる支柱3、6、8に取付けた最下段の桟1
2又は13を、横架姿勢にし、その他の上段側の桟1
2、13はすべて回避姿勢にすべく、中央桟13をその
回転軸部周りに回動させて右前支柱4の受片21に係合
させる。また、後部桟12は、右後支柱8周りに回動し
て右中支柱6の受片21に係合させる。さらに、左前支
柱3に取付けた前部桟12を、横架姿勢からラック外側
まで回動して左前支柱3と左中支柱5との間にフォーク
リフトのフォーク介入可能な空間部を形成する。
【0044】次に、支柱上端部に挿入した固定用梁9、
11を取外し、屋根用パネル材24を搭載したフォーク
リフトを左列の支柱3、5の側からラックに近づけ、フ
ォークを上昇させることにより支柱3、5を越えてパネ
ル材24を横架姿勢にある最下段の前部桟12及び中央
桟13の上に載架する。同様に、横架姿勢にある最下段
の中央桟13及び後部桟12の上に屋根用パネル材24
を載架する。即ち、上面から見て三角形状のパネル材に
おいては、最も鋭角な部分を中央桟13側に載架するこ
とで、3本の桟の上に2つの屋根用パネル材の載架が可
能となる。
【0045】最下段の桟への屋根用パネル材24の載架
が終了すれば、2段目の桟12、13を横架姿勢とし、
その後は、前述の方法と同様にして、フォークリフトで
屋根用パネル材24を載架すればよい。
【0046】このように屋根用パネル材24を載架した
ラック1は、固定具25(図3及び図4参照)によって
屋根用パネル材を固定した後、固定用梁9、11及び筋
交い37を取付ける。そして、フォークリフトのフォー
ク41を鞘フォーク15に挿入して、運搬用車両38の
荷台39上に搭載する。
【0047】ラック1の基台2を、運搬用車両38に搭
載後、アンカーボルト等の適当な固定手段によって運搬
用車両38の荷台39上に固定し、現地に運搬する。こ
のとき、屋根用パネル材24は、最終的に家屋の屋根ま
で吊上げられることから、車両上に搭載されたラックか
ら直接クレーン等で吊上げるのが好ましい。
【0048】屋根用パネル材24の脱荷作業は、載荷作
業と反対の手順で行われる。まず、筋交い37、固定用
梁9、11を取外し、図1に示すごとく、最上段の桟1
2、13のみをすべて回避姿勢とし、先端部のピン19
を受片21に係合固定する。その後、屋根用パネル材2
4に取付けたアイボルト23にスリング42等を連結
し、スリング上端の連結環をクレーンブーム先端のワイ
ヤフック43に掛けることにより屋根用パネル材24を
吊り上げる。
【0049】屋根用パネル材24を脱荷した後の桟1
2、13を回避姿勢とし、下段側の屋根用パネル材24
を前述と同様にして吊上げる操作を繰返して行えばよ
い。
【0050】図3は、固定具を示す斜視図である。この
固定具27は、桟を摺動可能な固定具基部28と、パネ
ル本体の側面に圧接する圧接部29とを備えており、こ
の圧接部29は、L字形鋼片から構成され、その垂直部
の外側に複数の歯部29aが形成され、また、水平部
が、固定具基部28の上部に立設したボルト46周りを
回動自在に取付けられている。圧接部29をボルト周り
に回動自在としたのは、パネル本体25との圧接角度を
考慮したためであり、圧接部29の水平部を適当な角度
に回動させた後はボルト46に螺合した蝶ねじ47によ
って固定可能になっている。
【0051】固定具基部28は、開放部を対向させた略
断面コ字形の上部体31及び下部体32からなり、これ
らの一端部が蝶番30で開閉可能に連結されている。こ
の上部体31及び下部体32の他端部には外側へ向けて
舌片33、34が突設されている。舌片33、34の先
端中央部にはそれぞれU字形の切欠部35が形成され、
この切欠部35に介入されたボルト36が、舌片34の
下部の横軸44を中心として回動自在に取付けられてい
る。
【0052】したがって、固定具基部28を桟12、1
3に固定する際には、まず、開状態の固定具基部28を
桟12、13に嵌装し、固定具基部28の切欠部35
に、ボルト36を介入させ、舌片33の上方から蝶ねじ
45を螺合し、固定具基部28を桟12、13上に固定
する。
【0053】なお、この固定具27で屋根用パネル材2
4を固定するには、図4に示すごとく、上記ボルト36
に蝶ねじ45を緩く螺合させ、固定具基部28を桟上で
スライド可能な状態としておく。ついで、圧接部28の
歯部29aがパネル本体に食い込むように、固定具基部
28をスライドさせ、その状態で蝶ねじ45を締め込む
ことによって固定具27を桟上に固定可能としている。
【0054】このような固定具27を各桟12、13に
ついて2つ取付け、屋根用パネル材24を左右から挟み
込んで固定すれば、屋根用パネル材24は、その表面加
工部が損傷を受けることなく、ラック1に確実に固定さ
れる。
【0055】このように屋根用パネル材24をラック1
に固定すれば、フォークリフト及び運搬用車両38によ
るラック1の運搬が可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、ラックの対向する左右の支柱のうちいずれか
一方の支柱に桟の一端部を縦軸周りに横架姿勢と回避姿
勢との間で回動自在に取付けたため、桟の両端を支柱か
ら取外すことなく被載架物の載荷・脱荷が可能となる。
【0057】また、桟を取付けた支柱に隣合う支柱の少
なくとも一本に、桟の他端部をその回避姿勢で係合する
係合受部を形成すれば一旦係合された桟は勝手に回動す
ることなく、被載架物の載荷・脱荷作業の妨げにならな
い上、桟を係合した状態のままラックの運搬が可能とな
る。
【0058】特に、被載架物が表面に加工を施したパネ
ル材である場合、本発明に係るラックを使用すると、確
実に加工表面を保護することができる。
【0059】また、このようなパネル材をラックに載架
する場合において、パネル本体に圧接可能な圧接部を有
する固定具を桟に摺動・固定可能に取付ければ、パネル
材表面を傷つけることなく、確実にパネル材をラックに
固定することができる。
【0060】さらに、ラックに鞘フォークを形成すれ
ば、最初からラックを運搬用車両に搭載しておく必要が
なくなり、被載架物をラックに載荷した後、その状態の
ままラックをフォークリフトで運搬して運搬用車両に搭
載することができる。したがって、被載架物のラックへ
の載荷作業にかかる時間を大幅に短縮することが可能と
なる。
【0061】さらに該車両でラックを運搬すれば、被載
架物を安全に、かつ傷つけることなく運搬することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラックを示す斜視図
【図2】支柱から桟を取外した状態を示す斜視図
【図3】固定具を示す斜視図
【図4】固定具をパネル材に圧接した状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 ラック 2 基台 3、4、5、6、7、8 支柱 9、11 固定用梁 12、13 桟 14 鋼管 15 鞘フォーク 18 基部 20 軸部 21 受片 24 屋根用パネル材 25 パネル本体 26 表面加工部 27 固定具 28 固定具基部 29 圧接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、該基台上に一定間隔で対向する
    よう左右二列に立設された複数の支柱と、前記左右の対
    向する支柱間に横架された複数段の桟とを備え、同じ高
    さにある前後の桟に跨がって被載架物を載架可能とされ
    たラックであって、前記左右の支柱のうちいずれか一方
    の支柱に、前記桟の一端部が縦軸周りに横架姿勢と回避
    姿勢との間で回動自在に取付けられ、他方の支柱に前記
    桟の他端部が着脱自在に取付けられたことを特徴とする
    ラック。
  2. 【請求項2】 前記桟の一端部を回動自在に取付けた支
    柱と同じ列にあって、該支柱に隣合う支柱の少なくとも
    一本に、前記桟の他端部をその回避姿勢で係合する係合
    受部を設けた請求項1記載のラック。
  3. 【請求項3】 前記被載架物がパネル本体の表面に加工
    を施した屋根用パネル材である請求項1又は2記載のラ
    ック。
  4. 【請求項4】 前記パネル本体に圧接可能な圧接部を有
    する固定具が、前記桟に摺動・固定可能に取付けられた
    請求項3記載のラック。
  5. 【請求項5】 前記基台にフォークリフトのフォークを
    差込み可能な鞘フォークを有し、運搬用車両の荷台に搭
    載可能な請求項1、2、3又は4記載のラック。
JP9089297A 1997-04-09 1997-04-09 ラック Pending JPH10286787A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105127621A (zh) * 2015-07-28 2015-12-09 四川蓝讯宝迩电子科技有限公司 大型焊件堆放座
CN106112940A (zh) * 2016-08-05 2016-11-16 南京金龙客车制造有限公司 一种客车顶盖总成支撑工装

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