JP5104774B2 - フォトマスクおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体素子のパターン形成に用いられるエキシマレーザ露光装置などの短波長の露光光源を用いたフォトリソグラフィ技術に使用するためのフォトマスクおよびその製造方法に関し、特に、主パターンの近傍に補助パターンを配置したハーフトーン型のフォトマスクおよびその製造方法に関する。
ハーフピッチ65nmから45nm、さらに32nmへと進展する半導体素子の高集積化・超微細化を実現するために、フォトリソグラフィにおいては、露光装置での高解像技術として、投影レンズの開口数を高くした高NA化技術、投影レンズと露光対象の間に高屈折率媒体を介在させて露光を行なう液浸露光技術、変形照明搭載露光技術などが実用されている。
フォトリソグラフィに用いられるフォトマスク(以下、マスクとも記す。)における解像度向上策としては、光を通過させる部分と遮光する部分で構成された従来のバイナリマスクの微細化、高精度化とともに、光の干渉を利用した位相シフト効果により解像度向上を図るレベンソン型(渋谷・レベンソン型とも称する。)位相シフトマスク、光を透過させる部分と半透過させる部分で構成されたハーフトーン型位相シフトマスク(以後、単にハーフトーンマスクと言う。)、クロムなどの遮光層を設けないクロムレス型位相シフトマスクなどの位相シフトマスクが用いられている。
フォトリソグラフィ技術においては、投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系のレンズの開口数(NA)に反比例するため、半導体素子の微細化への要求に伴い、露光光の短波長化及び投影光学系の高NA化が進んでいるが、短波長化及び高NA化だけでこの要求を満足するには限界となっている。
そこで解像度を上げるために、プロセス定数k1(k1=解像線幅×投影光学系の開口数/露光光の波長)の値を小さくすることによって微細化を図る超解像技術が近年提案されている。このような超解像技術として、露光光学系の特性に応じてマスクパターンに補助パターンや線幅オフセットを与えてマスクパターンを最適化する方法、あるいは変形照明による方法(斜入射照明法とも称する。)と呼ばれる方法などがある。変形照明による投影露光には、通常、瞳フィルタを用いた輪帯照明(Annularとも称する。)、二重極(ダイポール:Dipoleとも称する。)の瞳フィルタを用いた二重極照明および四重極(クロスクワド:Cquadとも称する。)の瞳フィルタを用いた四重極照明などが用いられている。
補助パターンを用いる方法は、ウェハ上に転写されるパターン(以後、主パターンと称する。)の近傍に、投影光学系の解像限界以下であってウェハ上には転写されないパターン(以後、補助パターンと称する。)を配置し、主パターンの解像度と焦点深度を向上させる効果を有するフォトマスクを用いるリソグラフィ方法である(例えば、特許文献1参照。)。補助パターンはSRAF(Sub Resolution Assist Feature)とも呼ばれている(以後、本発明では補助パターンをSRAFとも称する。)。
しかしながら、半導体素子パターンの微細化に伴って、補助パターンを有するフォトマスクはマスク製作上で困難な点が生じてきた。まず、補助パターンは上述のようにそれ自身結像しないことが必要であり、主パターンの寸法よりも微小な寸法でなければならない点が挙げられる。その結果、主パターン寸法の微細化に伴い、求められる補助パターンの線幅寸法は数100nmからさらに微小な寸法へと微小化しており、製作上の限界の域に近づきつつある。例えば、ウェハ上で65nm線幅の半導体素子を形成する場合、そのマスク(通常4倍体のパターンを有するレチクル)上の主パターンの線幅寸法は光近接効果補正(OPC)などが加わり、200nm〜400nm程度で形成されているのに対し、補助パターンの線幅寸法は120nm以下となり、マスク作製が極めて難しくなる。上記のように、ハーフピッチ65nm以下のパターンを転写する露光条件では、補助パターンの寸法がマスク製造上の大きな問題となっている。
さらに、ハーフピッチ65nm以下のパターンを転写するマスクの転写特性としては、後述するように、ハーフトーンマスクの方がバイナリマスクよりも良好な転写像が得られる場合が多いので、補助パターンを有するマスクをハーフトーンマスクの構造とする要望も強く、補助パターンを有するハーフトーンマスクも提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3、非特許文献1参照。)。しかし、ハーフトーンマスクは転写特性から、通常、マスクパターン寸法にマイナス側のバイアスが入るので、ハーフトーンマスクとして半透明膜で形成された補助パターンの寸法は、遮光膜のみで形成されたバイナリマスクの補助パターンの寸法よりも小さい値が求められる。半導体素子のハーフピッチ45nmから32nmの世代では、半導体のデザインや露光条件によってはマスク線幅で60nm以下の補助パターン寸法が要求されるまでになっている。
また、補助パターンの微細化に伴い、洗浄などのマスク製造工程において、あるいは露光装置で使用中に汚れたマスクを再洗浄する場合において、従来の補助パターンを設けたハーフトーンマスクは、補助パターンのアスペクト比(パターン高さ/パターン幅)が1に近づき、補助パターンの一部が欠けたり、補助パターンが基板表面から剥がれたり、補助パターンがその線幅方向へ倒れたりする現象が発生するという問題も生じていた。
特許文献2には、ハーフトーンマスクによる補助パターンの微細化への対応として、半透明パターンを透過する光と透明基板の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせ、かつ半透明補助パターンを透過する光と透明基板の透明領域を透過する光には50度より小さい範囲の所定の位相差を生じさせ、半透明パターンのフォーカス特性を平坦にするフォトマスクが提案されている。図24は、特許文献2に示されたフォトマスクの平面図(同図(a))、縦断面図(同図(b))である。特許文献2によるフォトマスクは、主パターンであるラインパターンの近傍に設けた補助パターンを主パターンと同寸法で形成することも可能にしている。
特許文献2に記載された補助パターンを有するハーフトーンマスクは、図24に示すように、主パターン1である半透明パターンの線幅がウェハ上で0.3μmのラインパターン、半透明補助パターン2が主パターン1の左右に同じ線幅のラインパターンで設けられたマスクで、主パターン1は半透明膜302上にさらに透明膜304を成膜して重ねて2層構成とし、2層膜よりなる半透明主パターン1を透過する光と透明基板301の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせ、一方、半透明補助パターン2を透過する光と透明基板301の透明領域を透過する光に50度より小さい範囲の所定の位相差を生じさせ、半透明パターンのフォーカス特性を平坦にしたマスクである。
特開平7−140639号公報 特許第2953406号 特開2003−302739号公報
N.V.Lafferty,et al.,Proc.of SPIE Vol.5377,381−392(2004)
しかしながら、特許文献2に記載された補助パターンを有するハーフトーンマスクは、露光光源に水銀灯のi線(365nm)あるいはKrFエキシマレーザ(248nm)を用い、投影光学系の開口数NAが0.6と小さく、ウェハ上のパターン寸法が0.3〜0.35μmのサブミクロン単位の半導体素子を対象とした世代のマスクであり、現在実用化が進められているArFエキシマレーザを露光光源とし、NAを1以上、望ましくは1.3〜1.35前後の高NAの露光装置に用いられ、ウェハ上のパターン寸法がハーフピッチ65nm以下、さらには45nm、32nmの半導体素子用のマスクとして用いるには、次のような問題があった。
すなわち、プロセス定数k1が小さくなるに従い、主パターンの解像性を向上させるために変形照明が用いられるが、それに伴い補助パターンも解像しやすくなってしまうという問題があった。さらに変形照明の斜め入射照射により、マスク基板面に垂直方向のマスクの厚みによる立体的な効果(マスクの3次元効果)で補助パターンが転写対象面に解像しやすくなるという問題が生じてきた。特許文献2に記載された補助パターンを有するハーフトーンマスクは、たとえ主パターンの位相差が所定の範囲内であっても、3次元効果により補助パターンが解像してしまい、しかもデフォーカスに対して寸法変動が非対称になり、転写画像の品質が低下して実用に適しないという問題が生じていた。
また、特許文献2、特許文献3および非特許文献1に記載されたフォトマスクは、いずれも主パターンのみが透明基板側の下層に半透明膜、上層に遮光膜あるいは下層と異なる材質の半透明膜または透明膜を重ねた2層構造としており、半透明膜の補助パターンを有するフォトマスクの製造においては、主パターンの成膜工程がいずれも2回必要となり、製造工程が複雑になるという問題があった。さらに、特許文献2に記載のフォトマスクの製造においては、パターン微細化とともに、透明基板上に形成された第1のパターンと次に形成する第2のパターンとの位置合わせが難しくなり、主パターンと補助パターンとの間のスペースをアライメントずれを考慮した値(通常、200nm程度)以上にとる必要があり、補助パターン幅を主パターン幅と同じにすることがパターンの微細化とともに困難になるという問題があった。
上記のように、半導体素子パターンの微細化に伴って、補助パターンを設けたハーフトーンマスクが強く求められてはいるものの、従来の補助パターンを設けたフォトマスクは、ハーフピッチ65nm以下、さらには45nm、32nmの半導体素子用のマスクとしての微細化に対応しておらず、またその製造は困難となっているという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられるマスクとして、補助パターンとしての焦点深度拡大効果を保ちながら、補助パターンを解像させず、補助パターンの欠けや倒れを抑制し、主パターンのコントラストの高い転写画像を形成できる補助パターンを有するハーフトーンマスクおよびその製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1の発明に係るフォトマスクは、ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられるフォトマスクにおいて、該フォトマスクが、透明基板の一主面上に、前記投影露光により転写対象面に転写される主パターンと、前記主パターンの近傍に形成され前記転写対象面に転写されない補助パターンとを設けた、前記主パターンの前記転写対象面上での最小パターンピッチがピッチ120nm以下となるフォトマスクであって、前記主パターンと前記補助パターンとが同一材料よりなる半透明膜で構成されており、前記主パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせ、かつ前記補助パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に70度〜115度の範囲の所定の位相差を生じさせることを特徴とするものである。
請求項2の発明に係るフォトマスクは、請求項1に記載のフォトマスクにおいて、前記補助パターンの膜厚が前記主パターンの膜厚よりも薄く、膜厚差が24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差であることを特徴とするものである。
請求項3の発明に係るフォトマスクは、請求項2に記載のフォトマスクにおいて、前記膜厚差がドライエッチングにより形成されたことを特徴とするものである。
請求項4の発明に係るフォトマスクは、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のフォトマスクにおいて、 前記補助パターンの露光光透過率が15%〜29%の範囲の所定の透過率であることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係るフォトマスクは、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のフォトマスクにおいて、前記同一材料よりなる半透明膜が単層の半透明膜または2層の半透明膜よりなることを特徴とするものである。
請求項6の発明に係るフォトマスクは、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のフォトマスクにおいて、前記フォトマスクの外周部に遮光領域が形成されていることを特徴とするものである。
請求項7の発明に係るフォトマスクは、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のフォトマスクにおいて、前記単層の半透明膜がモリブデンシリサイド系材料の半透明膜であり、前記2層の半透明膜が前記透明基板上にクロム系材料の半透明膜、モリブデンシリサイド系材料の半透明膜を順に設けたことを特徴とするものである。
請求項8の発明に係るフォトマスクは、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のフォトマスクにおいて、前記主パターンおよび前記補助パターンがいずれもラインパターンであり、前記主パターンが孤立パターンまたは周期パターンであることを特徴とするものである。
請求項9の発明に係るフォトマスクの製造方法は、ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられ、透明基板の一主面上に、前記投影露光により転写対象面に転写される主パターンと、前記主パターンの近傍に形成され前記転写対象面に転写されない補助パターンとを設けた、前記主パターンの前記転写対象面上での最小パターンピッチがピッチ120nm以下となるフォトマスクの製造方法であって、(a)前記透明基板の一主面上に半透明膜、遮光膜を順に形成し、前記半透明膜を透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光の位相差がほぼ180度となる膜厚とする工程と、(b)前記遮光膜上に第1のレジストパターンを形成し、前記遮光膜および前記半透明膜を順にドライエッチングし、主パターン部と補助パターン部を形成する工程と、(c)前記第1のレジストパターンを剥離し、次に前記遮光膜上に第2のレジストパターンを形成し、前記補助パターン部の遮光膜をエッチングして除去する工程と、(d)前記第2のレジストパターンを剥離し、次に前記透明基板の一主面上全面をドライエッチングし、前記補助パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光が70度〜115度の範囲の所定の位相差となる膜厚まで、前記補助パターン部の半透明膜をドライエッチングして補助パターンを形成する工程と、(e)前記主パターン部の遮光膜をエッチングして除去して主パターンを形成し、前記主パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせる工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項10の発明に係るフォトマスクの製造方法は、請求項9に記載のフォトマスクの製造方法において、工程(b)の前記半透明膜のドライエッチングが前記半透明膜の膜厚の途中までのハーフエッチングであることを特徴とするものである。
請求項11の発明に係るフォトマスクの製造方法は、ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられ、透明基板の一主面上に、前記投影露光により転写対象面に転写される主パターンと、前記主パターンの近傍に形成され前記転写対象面に転写されない補助パターンとを設けた、前記主パターンの前記転写対象面上での最小パターンピッチがピッチ120nm以下となるフォトマスクの製造方法であって、(a)前記透明基板の一主面上に半透明膜、遮光膜を順に形成し、前記半透明膜が2層の半透明膜よりなり、前記透明基板側の下層の半透明膜が上層の半透明膜のエッチング停止層を兼ね、前記2層の半透明膜を透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光の位相差がほぼ180度となる膜厚とする工程と、(b)前記遮光膜上に第1のレジストパターンを形成し、前記遮光膜および前記2層の半透明膜を順にドライエッチングし、主パターン部と補助パターン部を形成する工程と、(c)前記第1のレジストパターンを剥離し、次に前記遮光膜上に第2のレジストパターンを形成し、前記補助パターン部の遮光膜をエッチングして除去する工程と、(d)前記第2のレジストパターンを剥離し、次に前記透明基板の一主面上全面をドライエッチングし、前記補助パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光が70度〜115度の範囲の所定の位相差となる膜厚まで、前記補助パターン部の半透明膜をドライエッチングして補助パターンを形成する工程と、(e)前記主パターン部の遮光膜をエッチングして除去して主パターンを形成し、前記主パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせる工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項12の発明に係るフォトマスクの製造方法は、請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載のフォトマスクの製造方法において、前記補助パターンと前記主パターンとの膜厚差が、24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差であることを特徴とするものである。
請求項13の発明に係るフォトマスクの製造方法は、請求項9から請求項12までのいずれか1項に記載のフォトマスクの製造方法において、前記補助パターンを形成する工程(d)の後に、遮光領域用レジストパターンを形成し、前記主パターン上の遮光膜をドライエッチングして除去し主パターンを形成するとともに、前記フォトマスクの外周部に遮光領域を形成する工程、をさらに含むことを特徴とするものである。
本発明のフォトマスクによれば、補助パターンを有するハーフトーンマスクにおいて、補助パターン部分のみを薄膜化することで補助パターンとしての焦点深度拡大効果を保ちつつ、コントラストの高い転写画像を形成することができる。補助パターン寸法を56nmから104nmと大きくしても補助パターン部は解像せず、かつ繰り返し端の主パターンの焦点深度拡大効果に悪影響はなく、補助パターンの寸法を従来の寸法の約2倍程度にまで大きくすることができ、補助パターンのアスペクト比を下げることにより、補助パターンの欠けや倒れが抑制される効果を奏する。また、本発明のフォトマスクは、半透明膜が単層の場合には、従来から使用されているハーフトーンマスク用マスクブランクスをそのまま用いることができ、マスクブランクス材料を変更する必要がないため、補助パターンを用いないハーフトーンマスクに対し、マスクブランクスの互換性を確保することができ、マスクの品質維持とマスクコストの低減が可能となる。
本発明のフォトマスクの製造方法によれば、主パターンおよび補助パターンが、同一材料からなる半透明膜で構成されるので半透明膜の成膜工程が容易であり、半透明膜が単層の場合には、従来から使用されているハーフトーンマスク用マスクブランクスをそのまま用いることができ、マスクブランクス材料を変更する必要がないため、マスク製造コストを低減できる。補助パターン幅を主パターンより小さくすることにより、主パターンと補助パターンとの間のスペースをより広くし、透明基板上に形成された第1のパターンと次に形成する第2のパターンとのアライメントずれの余裕度を上げた製造方法とすることができ、マスク製造の難度を上げずにパターンの転写特性を改善するフォトマスクを得ることができる。
本発明の補助パターンを有するハーフトンマスクの一実施形態を示す部分断面模式図である。 本発明の補助パターンを有するハーフトンマスクの他の実施形態を示す部分断面模式図である。 本発明のハーフトーンマスクの評価に用いたCquad瞳フィルタで、同図(a)はCquadの平面模式図、同図(b)はCquadを用いてマスクに露光光を照射したときの斜視模式図である。 本発明のハーフトーンマスクにおいて用いた評価パターンと、評価パターンの位置と光強度との関係を示す空間像の図である。 SRAFのCDを変えたとき、SRAF膜厚差とSRAFの光強度/スライスレベルとの関係を示す図である。 SRAFのCDを変えたとき、ウェハ上の主パターン端のラインCDとデフォーカスとの関係を示す図である。 本発明のフォトマスクの製造方法の第1の実施形態を示す工程断面模式図である。 本発明のフォトマスクの製造方法の第2の実施形態を示す工程断面模式図である。 本発明のフォトマスクの製造方法の第3の実施形態を示す工程断面模式図である。 本発明のフォトマスクの製造方法の第4の実施形態を示す工程断面模式図である。 従来のフォトマスクの製造方法の一実施形態を示す工程断面模式図である。 図3に示す実施形態において、SRAFのエッチング量(マスク上)とSRAF CD(ウェハ上の寸法)との関係を示す図である。 図3に示す実施形態において、SRAFエッチング量誤差が主パターンCDへ与える影響について示した図である。 図3に示す実施形態において、SRAFエッチング量を変えたとき、ウェハ上の繰り返し端の主パターンCDとデフォーカス(Defocus)との関係を示す図である。 図3に示す実施形態において、SRAFエッチング量を変えたとき、ウェハ上の繰り返し端の主パターンの光強度分布を示す図である。 シミュレーションに用いたQuasar瞳フィルタの平面模式図(a)と、Quasarを用いてマスクに露光光を照射したときの斜視模式図(b)と、マスクパターン194の平面模式図(c)である。 図16に示す実施形態において、SRAFのエッチング量(マスク上)とSRAF CD(ウェハ上の寸法)との関係を示す図である。 図16に示す実施形態において、マスク上のSRAFのエッチング量誤差がウェハ上の主パターンCD誤差へ与える影響について示す図である。 図16に示す実施形態において、SRAFエッチング量を変えたときの主パターンCDとデフォーカスとの関係を示す図である。 従来のハーフトーンマスクとバイナリマスクにおいて、マスクCDとNILSとの関係を示す。 従来のハーフトーンマスクとバイナリマスクにおいて、マスクCDとMEEFとの関係を示す。 従来のハーフトーンマスクとバイナリマスクにおいて、マスクCDと露光余裕度を示す図である。 従来のハーフトーンマスクとバイナリマスクにおいて、ウェハ上でのSRAFのCDに対して、光強度閾値のスライスレベルに対するSRAF部光強度の比を示す図である。 特許文献2に記載の従来の半透明補助パターンを有するフォトマスクの平面図および縦断面図である。
本発明のフォトマスクは、ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられるマスクであり、好ましくはウェハ上のハーフピッチが65nm以下、さらには45nm、32nmの微細な半導体素子形成に用いられることを対象とするマスクである。
(従来のハーフトーンマスクの転写特性)
本発明について述べる前に、まず本発明の対象としている補助パターンを有するハーフトーンマスクの転写特性について説明する。本発明者は、ウェハ上にハーフピッチ45nm以下の細密パターンを形成するための補助パターンを有するハーフトーンマスクの転写特性を、従来のハーフトーンマスクを用いてバイナリマスクと比較しながらシミュレーションにより調べた。
従来、マスクパターンの転写特性の評価は、マスクパターンの平面的な特性を主にして、透過率や位相差で表現する方法により予測されていた。近年は、フォトマスクの転写特性の評価に、コントラストあるいはNILS(Normalized Image Log-Slope:正規化画像対数勾配)、およびMEEF(Mask Error Enhancement Factor:マスク誤差増大因子)などの指標が用いられている。まず、NILSとMEEFを用いてマスクの転写特性を評価した。
NILSは、下記の数式(1)で表される。NILSの値が大きいと、光学像は急峻となりレジストパターンの寸法制御性は向上する。一般的に、NILSは2以上が好ましいが、半導体素子の微細化に伴い、1.5程度以上でも解像するようなレジストプロセスが求められてきている。ここで、Wは所望のパターン寸法、IthはWを与える光強度の閾値、(dI/dx)は空間像の勾配である。
NILS=(dI/dx)/(W×Ith) …(1)
MEEFは、下記の数式(2)で表されており、マスク寸法変化量(ΔマスクCD)に対するウェハ上のパターン寸法変化量(ΔウェハCD)の比で示される。CDはマスクやウェハの重要な寸法(Critical Dimension)を示す。数式(2)の数値4はマスクの縮小比であり、一般的な4倍マスクを用いた場合を例示している。数式(2)が示すように、MEEFの値は小さい方(1付近)が、マスクパターンがウェハパターンにより忠実に転写されることになり、MEEFの値が小さくなればウェハ製造歩留りが向上し、その結果、ウェハ製造に用いるマスク製造歩留りも向上することになる。
MEEF=ΔウェハCD/ΔマスクCD/4 …(2)
本発明においては、マスクパターンの転写特性を見積もるためのシミュレーション・ソフトウェアとして、EM−Suite(商品名:Panoramic Technology社製)を用いた。主なシミュレーション条件は、ArFエキシマレーザ(193nm)を照明光源とし、NAは1.35、変形照明として、図3に示すCquad瞳フィルタ31を用いた。同図(a)はCquad31の平面模式図、同図(b)はCquad31を用いてマスク33に露光光を照射したときの斜視模式図である。Cquad31は、扇状光透過部の開口角35度、外径0.9、内径0.7(瞳フィルタの半径を1とする)とした。マスク33としては、従来の一般的なモリブデンシリサイド系の露光波長193nmにおける透過率6%のハーフトーンマスク(6%ハーフトーンと記す)と、比較のためのモリブデンシリサイド系のバイナリマスクを用いた。ウェハ上のターゲットライン寸法は45nm、パターンはピッチ90nm(ハーフピッチ45nm)のライン/スペース繰り返しパターンとした。
図20、図21は、従来のハーフトーンマスクとバイナリマスクにおいて、上記のシミュレーションにより得られたウェハ上の転写ターゲット寸法45nmにおけるマスクバイアスと転写特性との関係を示す図であり、図20はNILS、図21はMEEFについてマスクCDとの関係を示す。
図20が示すNILSにおいては、ハーフトーンマスクでは、マスクバイアスをマイナス側にしてラインパターン寸法を細らせたマスクCD32nm〜44nm(ウェハ上)において、NILSは最大値を示す。一方、バイナリマスクでは、マスクバイアスをプラス側にしてラインパターン寸法を太らせるほどNILSが上がる傾向を示す。
図21に示すMEEFにおいては、ハーフトーンマスク、バイナリマスクのいずれもマスクバイアスをマイナスにしてラインパターン寸法を細らせるほど、MEEFが小さくなるが、ハーフトーンマスクの方がバイナリマスクよりもより小さい値を示し、より好ましい。
図20、図21より、ハーフトーンマスクでは、最大NILSと最小MEEFのマスクCDがほぼ一致している。一方、バイナリマスクでは、NILSとMEEFが相反する関係にあり、一方の特性を良くしようとすると他方の特性が悪くなることが判る。このことは、ハーフピッチ45nm以下のパターン形成には、バイナリマスクよりもハーフトーンマスクの方が適していることを示している。したがって、本発明において説明するように、ハーフピッチ45nm以下のパターン形成用のフォトマスクとしてハーフトーンマスクを使用するのは好ましい選択の一つである。
図22は、従来のハーフトーンマスクとバイナリマスクのマスクCDと露光余裕度(Exposure Latitude、露光寛容度ともいう。)を示す図である。露光余裕度は良好なレジスト寸法・形状を得るための露光マージンを示す値である。ここで、露光余裕度は焦点面が±50nmの範囲でずれ、主パターンマスクCDが±2.5nmの範囲でずれた場合に、ウェハ転写CDの誤差が±3.8nm以下となる条件で評価した。ここでマスクCDはウェハ上に換算されているので、転写される主パターンのマスクCDを示す。図22において、ハーフトーンマスク(図中の点線)はマスクCDが32nmのときに露光余裕度が最良の値8.3%を示し、マスクCDが40nmのときにはバイナリマスク(実線)と同じ露光余裕度となる。一方、バイナリマスクは、マスクCDが46nmのときに露光余裕度が最良の値7%を示すが、ハーフトーンマスクに比べると露光余裕度は小さい。
図4は、本発明において用いた評価パターン(同図(a))と、評価パターンの位置に対応した光強度を示す空間像の図(同図(b))である。評価パターンは、主パターンとしてハーフピッチ45nmのライン/スペースが9本、端の主パターンの解像性を向上するために、主パターンの両端にSRAFが2本(SRAFのハーフピッチは主パターンと同じ)入れて一組とし、400nmのスペースを挟んだ繰り返しパターンである。主パターン、SRAFともに上記の6%ハーフトーンである。
次に、補助パターンを有するハーフトーンマスクにおいて、ライン/スペースパターンの端の補助パターン(SRAF)の転写性について説明する。図4では、横軸に主パターンとSRAFの一組のパターンの位置、縦軸にパターンがない透過部の光強度を1としたときの規格化した光強度を示しており、図中の横実線で示すスライスレベルは、規格化された光強度閾値である。主マスクパターンの寸法によってスライスレベルは変わる。図中に矢印で示すSRAF部の最小光強度がスライスレベルよりも下がると、SRAFがウェハ上に解像してしまうことを意味する。
図23は、従来技術に基づいて膜厚を一定とした場合のハーフトーンマスクとバイナリマスクにおける、ウェハ上でのSRAFのCD(横軸)に対して、規格化された光強度閾値のスライスレベルに対するSRAF部の光強度の比(縦軸)を示す図である。ハーフトーンマスク(図中の三角点)は主パターンのCDが3通り(ウェハ上で32nm;36nm;40nm)の場合を示す。上記の比が1以下であるとSRAFは転写されてしまうので、SRAFが転写されないようにするには上記の比を1以上にしなければならない。図中に点線で示すハーフトーンマスクの主パターンCDが32nm(マスク上では128nm)のときには、前記露光余裕度は最良の値を示すが、SRAFのCDを14nm(マスク上では56nm)以下にしないとSRAFが解像してしまうことになり、マスク製造が困難であることがわかる。
上記は、SRAFを有する従来の6%ハーフトーンマスクを用いた場合のシミュレーション結果であり、シミュレーション上はマスク特性に優れていることが判るものの、SRAF寸法が極めて小さくなり、実際のマスク製造が困難である。
(本発明のフォトマスク)
次に、上記の結果を参考にしながら、本発明のフォトマスクおよびフォトマスクの製造方法の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。本発明においては、後述の主パターン間にSRAFがある場合を除いて、以下のマスクパターンの転写特性の説明では、上記の図3に示すCquad瞳フィルタ31を用い、シミュレーション・ソフトウェアとして、EM−Suite(商品名:Panoramic Technology社製)を用いた。主なシミュレーション条件は、ArFエキシマレーザ(193nm)を照明光源とし、NAは1.35である。評価パターンは、上記の図4(a)に示すパターンを用いている。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明のフォトマスクである補助パターンを有するハーフトーンマスクの第1の実施形態を示す部分断面模式図であり、ライン/スペースパターンを設けた場合を例示しており、合成石英基板などの透明基板11上に、露光光を所定の透過率で透過し位相を変える単層の半透明膜で主パターン12が設けられ、主パターン12の近傍に主パターン12と同一材料よりなる単層の半透明膜で構成された補助パターン(SRAF)13が形成されたハーフトーンマスク10である。図1では、主パターン12、補助パターン13ともに2本、マスクパターンの一部しか例示していないが、もとよりこれに限定されるわけではない。主パターンは孤立パターンまたは周期パターンであってもよい。
本発明の補助パターンを有するハーフトーンマスク10は、主パターン12を透過する光と透明基板11のパターンのない透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせ、かつ補助パターン13を透過する光と透明基板11の透明領域を透過する光に70度〜115度の範囲の所定の位相差を生じさせるように設定されている。主パターン12と補助パターン13の位相差を上記のように設定することにより、ハーフトーンマスク10は、補助パターンとしての焦点深度拡大効果を保ちながら、補助パターン13を解像させず、主パターン12のコントラストの高い転写画像を形成することができる。
上記の位相差を生じさせるために、本発明の補助パターンを有するハーフトーンマスク10は、補助パターン13の膜厚が主パターン12の膜厚よりも薄く、膜厚差(以後、SRAF膜厚差という。)が24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差としている。上記の所定の膜厚差は、SRAF部を選択的にドライエッチングすることにより形成することができる。
補助パターンを有するハーフトーンマスク10として、例えば、180度の位相差を生じさせる主パターンのArF露光光透過率を6%とすると、上記の70度〜115度の範囲の所定の位相差を生じさせる補助パターンのArF露光光透過率は15%〜29%の範囲の所定の透過率となる。
図1に示す本発明のハーフトーンマスク10の主パターン12および補助パターン13を構成する半透明膜としては、材料として特に限定されるわけではないが、例えば、モリブデンシリサイド系材料であるモリブデンシリサイド酸化膜(MoSiO)、モリブデンシリサイド窒化膜(MoSiN)、モリブデンシリサイド酸化窒化膜(MoSiON)などの半透明膜が挙げられる。モリブデンシリサイド系半透明膜は、ハーフトーンマスク材料として実用されており、より好ましい材料である。
半透明膜12の形成は、従来公知の方法が適用でき、例えばモリブデンシリサイド酸化膜(MoSiO)の場合は、モリブデンとシリコンとの混合ターゲット(Mo:Si=1:2mol%)を用い、アルゴンと酸素との混合ガス雰囲気で、反応性スパッタリング法により形成することができ、数10nmの厚さに成膜される。
主パターン12および補助パターン13を構成する半透明膜が、例えばモリブデンシリサイド系材料の半透明膜の場合には、CF4 、CHF3 、C2 6などのフッ素系ガス、あるいはこれらの混合ガス、あるいはこれらのガスに酸素を混合したガスをエッチングガスとして用いることによりドライエッチングを行い、パターン形成することができる。
ここで、半透明膜がモリブデンシリサイド系材料の単層である場合、半透明膜をドライエッチングしてマスクパターンを形成する際に、通常、透明基板表面も僅かにエッチングされて掘り込まれる(図1には不図示)。本発明において、マスクパターンのない部分の透明基板表面の掘り込み深さは、0〜10nmの範囲の深さに制御するのが好ましい。掘り込み深さが10nmを超えるとマスク特性に良くない影響を生じてくる。そこで、本発明のハーフトーンマスクでは、透明基板表面のエッチング深さを0〜10nmの範囲の所定の深さに制御し、あらかじめこの深さを含めて位相差を設定するものである。以下の実施形態では、いずれのハーフトーンマスクもエッチングされる掘り込み深さを4nmとしているが、もとより0〜10nmの範囲であれば、他のエッチング深さを用いてもよい。
本実施形態のハーフトーンマスクとしては、例えば、膜厚68nmのモリブデンシリサイドを半透明膜とした場合、主パターン(膜厚68nm)がArFエキシマレーザ光の透過率6%、透明基板の透明領域との位相差180度であり、補助パターンが主パターンと膜厚差24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差で、透明基板の透明領域との位相差70度〜115度の範囲の所定の位相差であるハーフトーンマスクを示すことができる。
〔第2の実施形態〕
上記の透明基板表面の掘り込みを低減するために、本発明のフォトマスクの他の実施形態として、図2に示す2層の半透明膜よりなるハーフトーンマスクを示す。主パターンと補助パターンとは同一材料よりなる2層の半透明膜で構成されており、透明基板側の下層の半透明膜24は、上層の半透明膜25のドライエッチング時のエッチング停止層の機能を有するものであり、かつ半透明膜としての機能も有するものである。上層の半透明膜25としては、上記のモリブデンシリサイド系材料が例示できる。この場合、下層の半透明膜24としては、クロム系材料である酸化クロム膜(CrO)、窒化クロム膜(CrN)、酸化窒化クロム膜(CrON)が好ましい。上記のクロム系材料の薄膜は露光光に対して半透明であり、モリブデンシリサイド系材料のドライエッチングに用いるフッ素系ガスに対して耐性があるからである。クロム系材料は、従来公知の反応性スパッタリング法により形成し、不要部のクロム系材料薄膜は塩素系ガスによりドライエッチングすることができ、透明基板には損傷を与えない。上層の半透明膜25は数10nm、下層の半透明膜24は数nm〜数10nmの厚さに成膜される。
本発明のハーフトーンマスクは、上記の第1および第2の実施形態において、マスクの外周部に遮光領域が形成されていてもよい。通常、半導体ウェハへの投影露光においては、マスク外周部が多重露光されるので、マスク外周部に遮光領域を設けたフォトマスクが使用される。したがって、本発明においても、外周部などの所望する領域の半透明膜上に、遮光膜を設けて遮光領域とすることができる。遮光膜は、遮光性のあるクロムなどの金属膜を数10nm〜200nm程度の厚さに成膜し、パターンニングして遮光領域として形成される。
(補助パターンの転写性)
次に、図1に示した本発明のハーフトーンマスクの補助パターン(SRAF)の薄膜化の効果について説明する。図5は、ウェハ上での主パターンのCDが32nmのハーフトーンマスクにおいて、SRAFのCDを変えたとき、SRAF膜厚差(横軸)とSRAFの光強度/規格化された光強度閾値のスライスレベル(縦軸)との関係を示す図である。SRAFの光強度/スライスレベルを1以上にしないと、SRAFがウェハ上に解像してしまうことを示す。
図5が示すように、SRAFのCDが14nm(マスク上では56nm)と微細なときには、SRAF膜厚差が0、すなわち主パターンの膜厚(68nm)と同じであっても、SRAFは転写されない。SRAFのCDが22nm(マスク上では88nm)のときには、SRAFの膜厚差が24nm以上であれば、SRAFは解像せず転写されない。同様に、SRAFのCDが26nm(マスク上で104nm)のとき、SRAFの膜厚差30nm以上、SRAFのCDが30nm(マスク上で88nm)のとき、SRAFの膜厚差が34nm以上であれば、SRAFは転写されない。
上記の図23で説明したように、従来の主パターンと補助パターン(SRAF)が同一材料、同一膜厚で構成されたハーフトーンマスクでは、主パターンのCDを32nmとするとSRAFのCDが14nm以下でしかSRAFが用いられなかったが、上記のように、本発明の薄膜化したSRAFを用いることにより、SRAFのCDを26nm〜30nmと従来の寸法の2倍程度に大きくしても、SRAFが解像せず転写されないで使用することが可能となる。SRAFの薄膜化は、SRAF部を選択的にドライエッチングすることにより容易に可能である。SRAF寸法を従来の2倍程度に大きくすることが可能となるため、従来微細化が難しく使用することが困難であった同一材料よりなるSRAFを有するハーフトーンマスクの使用が可能となる。
図6は、SRAFのCDを変えたとき、ウェハ上の主パターン端のラインのCDとデフォーカス(Defocus:焦点位置変動)との関係を示す図である。それぞれのSRAFのCDに対して、SRAFが解像しないようにエッチングして主パターンの膜厚と所定の膜厚差(24nm、32nm、40nm)を有している。図6に示されるように、SRAFのCDを22nm〜30nmと大きくし、SRAFの膜厚を薄くすることにより、フォーカスを振ったとき各SRAF寸法間におけるCD変動はなく、ほぼ同じ傾向を示す。すなわち、SRAF薄膜化でデフォーカスに対して悪影響はなく、同様の寸法精度が得られる。
上記のように、本発明のフォトマスクは、補助パターン部分のみを薄膜化することで補助パターンとしての焦点深度拡大効果を保ちつつ、コントラストの高い転写画像を形成することができる。さらに、補助パターンの寸法を従来の寸法の約2倍程度にまで大きくすることができ、補助パターンのアスペクト比を小さくすることにより、補助パターンの欠けや倒れを低減する効果が得られる。また、本発明のフォトマスクとしてモリブデンシリサイド系の単層膜とした場合には、従来からの使用実績のあるハーフトーンマスク用マスクブランクスをそのまま用いることができ、マスク品質が維持され、高精度な微細パターンを有するマスクの使用が可能となる。
次に、本発明のフォトマスクの製造方法について説明する。上記のように、本発明のフォトマスクは、補助パターンを透過する光と透明基板の透明領域を透過する光に70度〜115度の範囲の所定の位相差を生じさせることを特徴としており、補助パターンに上記の位相差を生じさせるために、補助パターンの膜厚は主パターンよりも薄く、24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差としている。所定の膜厚差とする方法としては、半透明膜の成膜時にパターンに応じて成膜膜厚を変える方法と、半透明膜成膜後にパターンに応じて半透明膜をエッチングして膜厚を変える方法とがある。本発明のフォトマスクの製造方法は、製造が容易で高精度マスクが得られる後者のエッチング方法によるものである。
(従来のフォトマスクの製造方法)
本発明のフォトマスクの製造方法について説明する前に、公知の一般的な製造方法を用いて本発明のフォトマスクを製造した場合の問題点について述べ、次いで本発明のフォトマスクの製造方法について説明する。
図11は、本発明のフォトマスクを公知の従来の製造方法を用いて製造した場合の工程断面模式図である。図11に示すように、透明基板111上に半透明膜112を形成し、半透明膜を透過する光と透明基板の透明領域を透過する光の位相差が180度となる膜厚とし、続いて、半透明膜上に遮光膜113を形成する(図11(a))。次に、遮光膜113上に第1のレジストパターン114を形成し、遮光膜113および半透明膜112を順にドライエッチングし、主パターン部115と補助パターン部116を形成する(図11(b))。次に、第1のレジストパターン154を剥離し、露出したパターン部の遮光膜をエッチングして除去する(図11(c))。次いで主パターン部115を第2のレジストパターン117で覆い、補助パターン部を透過する光と透明基板の透明領域を透過する光が所定の位相差となる膜厚まで、補助パターン部の半透明膜をドライエッチングして補助パターン118を形成し(図11(d))、第2のレジストパターン117を剥離してハーフトーンマスク110を得る(図11(e))。
しかしながら、上記の製造方法では、第2のレジストパターン117で覆われていない透明基板111表面は、補助パターン部116の半透明膜のドライエッチング時に同時にエッチングされてしまい、図11(e)に示すように、レジストパターン117の境界面で透明基板111表面に段差121を生じてしまい、マスク品質を低下させて実用できなくなるという問題が生じる。したがって、上記に示した従来のマスク製造方法は、本発明のフォトマスクの製造には適用できない。
(本発明のフォトマスクの製造方法)
〔第1の実施形態〕
そこで、本発明のフォトマスクの製造方法は、上記の問題点を解決した製造方法であり、ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられ、透明基板上に、投影露光により転写対象面に転写される主パターンと、主パターンの近傍に形成され転写対象面に転写されない補助パターンとを設けたフォトマスクの製造方法である。
図7は、図1に示す本発明のフォトマスクを製造する方法の第1の実施形態を示す工程断面模式図である。図7(a)に示すように、合成石英基板などの透明基板71上に半透明膜72を形成し、半透明膜72を透過する光と透明基板71の透明領域を透過する光の位相差がほぼ180度となる膜厚とし、続いて上記の半透明膜72上に遮光膜73を形成したフォトマスクブランクスを準備する。
半透明膜72、遮光膜73の形成は、従来公知の方法が適用でき、例えば、半透明膜72がモリブデンシリサイド酸化膜(MoSiO)の場合は、モリブデンとシリコンとの混合ターゲット(Mo:Si=1:2mol%)を用い、アルゴンと酸素との混合ガス雰囲気で、反応性スパッタリング法により形成することができる。遮光膜73が、例えばクロムなどの金属膜である場合にも、スパッタリング法などで所定の膜厚を成膜して形成できる。
上記の半透明膜72の膜厚を光の位相差がほぼ180度となる膜厚とするのは、以下の理由による。半透明膜72をドライエッチングしてマスクパターンを形成する際には、通常、透明基板71表面も僅かにエッチングされる。エッチングの深さは、好ましくは4nmであり、本発明では上限を10nmとしている。10nmを超えるとマスク特性に良くない影響を生じてくる。そこで、本発明のハーフトーンマスクでは、半透明膜72をドライエッチング時の透明基板71表面のエッチング深さを0〜10nmの範囲の所定の深さに制御し、あらかじめこの深さを含めて位相差を設定するものである。したがって、成膜時の半透明膜の厚さは、透明基板のエッチングによる変動をあらかじめ考慮して、位相差がほぼ180度となる膜厚とし、最終的に主パターン形成後に180度の位相差を得るものである。以下の実施形態では、上記の所定のエッチング深さを、一例として4nmとして説明する。本発明においては、膜厚の測定には原子間力顕微鏡(AFM)を用い、位相差の測定は位相シフト量測定装置(レーザテック社製:MPM193)で行った。
次に、上記の遮光膜73上に第1のレジストパターン74を形成し、遮光膜73および半透明膜72を順にパターン状にドライエッチングし、主パターン部75と補助パターン部76を形成する(図7(b))。
次に、上記の第1のレジストパターン74を剥離し、遮光膜上に第2のレジストパターン77を形成し、補助パターン部76の遮光膜73をエッチングして除去する(図7(c))。
半透明膜72が、例えばモリブデンシリサイド系材料の半透明膜の場合には、CF4 、CHF3 、C2 6などのフッ素系ガス、あるいはこれらの混合ガス、あるいはこれらのガスに酸素を混合したガスをエッチングガスとして用いることによりドライエッチングを行い、パターン形成することができる。また、遮光膜73が、例えばクロムの場合には、Cl2と酸素の混合ガスをエッチングガスとして用いてドライエッチングし、半透明膜72および透明基板71に損傷を与えずにパターン形成することができる。上記の図7(c)の工程では、ドライエッチングではなく、遮光膜73を硝酸第二セリウムアンモニウム塩の水溶液などでウェットエッチングして除去することも可能である。
次いで、第2のレジストパターン77を剥離し、透明基板71の一主面上全面を半透明膜72のエッチング条件でドライエッチングし、補助パターンを透過する光と透明基板71の透明領域を透過する光が70度〜115度の範囲の所定の位相差となる膜厚まで、補助パターン部の半透明膜をドライエッチングして補助パターン78を形成する(図7(d))。上記の位相差を得るための補助パターン78のエッチング量は、主パターン部の半透明膜との膜厚差で24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差に相当する。主パターン部は遮光膜73で覆われているのでエッチングされず、半透明膜成膜時の膜厚が保持されている。図7(d)の工程では、ドライエッチングすることにより、マスク全面に均一で高精度なエッチングを行うことができ、補助パターン78の位相差を所定の値に高精度に制御することができる。
次に、主パターン部の遮光膜をエッチングして除去して主パターン79を形成し、補助パターンを有し、主パターン79を透過する光と透明基板71の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせるハーフトーンマスク70を形成する(図7(e))。図7(e)の工程では、遮光膜73をドライエッチングあるいはウェットエッチングのいずれの方法でも除去することができる。
上記の第1の実施形態によるフォトマスクの製造方法によれば、透明基板71表面に図11で説明したような段差を生じることがなく、補助パターン78を有する高品質のハーフトーンマスク70を得ることができる。
例えば、膜厚68nmのモリブデンシリサイドを半透明膜とした場合、主パターン(膜厚68nm)がArFエキシマレーザ光の透過率6%、透明基板の透明領域との位相差180度であり、補助パターンが主パターンと膜厚差24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差で、透明基板の透明領域との位相差70度〜115度の範囲の所定の位相差である高品質のハーフトーンマスクを容易に製造することができる。
〔第2の実施形態〕
図8は、図1に示す本発明のフォトマスクを製造する方法の第2の実施形態を示す工程断面模式図であり、図7(a)と同様に、透明基板81上に半透明膜82を形成し、半透明膜82を透過する光と透明基板81の透明領域を透過する光の位相差がほぼ180度となる膜厚とし、続いて上記の半透明膜82上に遮光膜83を形成したフォトマスクブランクスを準備する(図8(a))。
次に、遮光膜83上に第1のレジストパターン84を形成し、遮光膜83および半透明膜82を順にドライエッチングし、半透明膜82をハーフエッチングした途中段階でエッチングを止める。この段階で、透明基板81上には除去すべき半透明膜82の薄層がハーフエッチングされた状態で部分的に残っているが、主パターン部85と補助パターン部86はハーフエッチング部分を残した状態で形成されている(図8(b))。この段階におけるハーフエッチングされた半透明膜82のハーフエッチング部分の膜厚は、後工程で補助パターンのエッチング時に同時にエッチング除去される膜厚となるように、あらかじめ設定しておく。
次に、上記の第1のレジストパターン84を剥離し、遮光膜上に第2のレジストパターン87を形成し、補助パターン部の遮光膜をエッチングして除去する(図8(c))。図8(c)の工程では、遮光膜83をドライエッチングあるいはウェットエッチングのいずれの方法でも除去することができる。
次いで、第2のレジストパターン87を剥離し、透明基板81の一主面上全面を半透明膜82のエッチング条件でドライエッチングし、補助パターンを透過する光と透明基板81の透明領域を透過する光が70度〜115度の範囲の所定の位相差となる膜厚まで、補助パターン部の半透明膜をドライエッチングし、補助パターン88を形成する(図8(d))。上記の位相差を得るための補助パターン88のエッチング量は、主パターンとの膜厚差で24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差に相当する。このとき、ハーフエッチングされて残存する半透明膜82のハーフエッチング部分は、同時にエッチングされる。主パターン部は遮光膜83で覆われているのでエッチングされない。
次に、主パターン部の遮光膜をエッチングして除去して主パターン89を形成し、主パターン89を透過する光と透明基板81の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせ、補助パターン88を有するハーフトーンマスク80を形成する(図8(e))。図8(e)の工程では、遮光膜83をドライエッチングあるいはウェットエッチングのいずれの方法でも除去できる。
上記の第2の実施形態によるフォトマスクの製造方法によれば、透明基板81表面に図11で説明したような段差を生じることがなく、補助パターン88を有する高品質のハーフトーンマスク80を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
図9は、図2に示す本発明のフォトマスクを製造する方法の実施形態を示す工程断面模式図である。図9(a)に示すように、合成石英基板などの透明基板91上に半透明膜92a、半透明膜92を順に成膜し、2層の半透明膜を形成する。下層の半透明膜92aは、上層の半透明膜92をドライエッチングする時のエッチング停止層の機能を有し、かつ半透明膜のマスク材としての機能も有するものである。2層の半透明膜を透過する光と透明基板91の透明領域を透過する光の位相差はほぼ180度となる膜厚とし、続いて上記の2層の半透明膜上に遮光膜93を形成したフォトマスクブランクスを準備する。
半透明膜92a、半透明膜92および遮光膜93の形成は、従来公知の方法が適用できる。例えば、下層の半透明膜92aとして、クロム系材料である酸化クロム膜(CrO)、窒化クロム膜(CrN)、酸化窒化クロム膜(CrON)が用いられる。上記のクロム系材料の薄膜は露光光に対して半透明であり、モリブデンシリサイド系材料のドライエッチングに用いるフッ素系ガスに対して耐性があるからである。クロム系材料は、従来公知の反応性スパッタリング法により形成できる。上層の半透明膜92としては、上記のモリブデンシリサイド系材料が例示できる。半透明膜92がモリブデンシリサイド酸化膜(MoSiO)の場合は、モリブデンとシリコンとの混合ターゲット(Mo:Si=1:2mol%)を用い、アルゴンと酸素との混合ガス雰囲気で、反応性スパッタリング法により形成することができる。遮光膜93はクロムが用いられ、スパッタリング法などで、所定の膜厚を成膜して形成できる
次に、上記の遮光膜93上に第1のレジストパターン94aを形成し、遮光膜93、半透明膜92および半透明膜92aを順にパターン状にドライエッチングし、主パターン部95と補助パターン部96を形成する(図9(b))。半透明膜92aのエッチング時には、透明基板91は損傷されない。
図9(b)の工程において、遮光膜93が、例えばクロムの場合には、Cl2と酸素の混合ガスをエッチングガスとして用いてドライエッチングし、半透明膜および透明基板に損傷を与えずにパターン形成することができる。半透明膜92が、例えばモリブデンシリサイド系材料の半透明膜の場合には、CF4 、CHF3 、C2 6などのフッ素系ガス、あるいはこれらの混合ガス、あるいはこれらのガスに酸素を混合したガスをエツチングガスとして用いることによりドライエッチングを行い、パターン形成することができる。 半透明膜92aが、例えば酸化窒化クロム膜などのクロム系材料の場合には、Cl2と酸素の混合ガスをエッチングガスとして用いてドライエッチングすることができる。
次に、上記の第1のレジストパターン94aを剥離し、遮光膜上に第2のレジストパターン94bを形成し、補助パターン部96の遮光膜93をエッチングして除去する(図9(c))。遮光膜93のエッチングは、ドライエッチングでもよいし、硝酸第二セリウムアンモニウム塩の水溶液などでウェットエッチングして除去することも可能である。
次いで、第2のレジストパターン94bを剥離し、透明基板91の一主面上全面を半透明膜92のエッチング条件でドライエッチングし、補助パターンを透過する光と透明基板91の透明領域を透過する光が70度〜115度の範囲の所定の位相差となる膜厚まで、補助パターン部の半透明膜をドライエッチングして補助パターン98を形成する(図9(d))。上記の位相差を得るための補助パターン98のエッチング量は、主パターンとの膜厚差で24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差に相当する。主パターン部は遮光膜93で覆われているのでエッチングされない。
次に、主パターン部の遮光膜93をエッチングして除去して主パターン99を形成し、補助パターン98を有し、主パターン99を透過する光と透明基板91の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせるハーフトーンマスク90を形成する(図9(e))。図9(e)の工程では、遮光膜93をドライエッチングあるいはウェットエッチングのいずれの方法でも除去することができる。
上記の第3の実施形態によるフォトマスクの製造方法によれば、透明基板91表面に図11で説明したような段差を生じることがなく、マスク面内やパターン間の透明基板の掘り込み深さのばらつきが防止された高品質のハーフトーンマスク90を得ることができる。
〔第4の実施形態〕
図10は、本発明のフォトマスクを製造する方法の第4の実施形態を示す工程断面模式図である。第4の実施形態は、上記の第1の実施形態〜第3の実施形態において、必要とする所定の箇所の遮光膜を残す場合のフォトマスクを製造する方法である。
通常、投影露光においては、マスク外周部が多重露光されるのでマスク外周部に遮光領域を設けたフォトマスクが使用される。第4の実施形態は、フォトマスクの外周部に遮光領域を設ける例であり、途中工程までは第1の実施形態〜第3の実施形態に示す工程と同じなので、以下、図7を参照しながら、図10により説明する。図10では図7と同じ箇所は同じ符号を用いている。
図10(a)に示すように、図7(d)に示す工程まで製造工程を進め、補助パターン部108を形成する。このとき、フォトマスクとして必要とする所定の箇所の遮光膜はあらかじめ残しておく。図10では、フォトマスクの外周部に遮光領域としての遮光膜104を残す場合を例示している。
次に、図10(b)に示すように、必要とする所定の箇所の遮光膜104上に遮光領域用レジストパターン105を形成する。遮光領域用レジストパターン105は、遮光膜104上のみならず、補助パターン108を覆うようにしてもよい。次に、主パターン上の遮光膜103をエッチングして除去し(図10(c))、次いで遮光領域用レジストパターン105を剥離し、主パターン109を形成するとともに、補助パターン108を有し、フォトマスクの外周部に遮光領域としての遮光膜104を設けたハーフトーンマスク100を形成する(図10(d))。
上記の第4の実施形態によるフォトマスクの製造方法によれば、透明基板101表面に図11で説明したような段差を生じることがなく、マスク外周部に遮光領域を設けた、補助パターンを有する高品質のハーフトーンマスクを得ることができる。
本発明のフォトマスクの製造方法である第2の実施形態および第3の実施形態においても、同様にしてマスク外周部などの所望する領域に遮光領域を設けることができる。
(SRAFエッチング量とウェハ上SRAF寸法)
次に、本発明の製造方法について、ライン/スペースパターンでピッチを変えたときの実施形態について、さらに詳しく説明する。
SRAFをウェハ上に転写させないようにするためには、上記のように、SRAF光強度/スライスレベルが1以上であることが必要である。図12は、図3に示すCquad照明における実施形態において、10%の余裕をみてSRAF光強度/スライスレベル=1.1を満たすSRAFのエッチング量(マスク上)とSRAF CD(ウェハ上の寸法)との関係を示す図である。SRAFのエッチング量は、SRAF部の位相差に対応しており、SRAF部のエッチング量が大きくなるほどウェハ上に転写されたSRAF寸法は大きくなる。SRAFのエッチング量は、エッチング後のSRAF膜厚と主パターンの膜厚(半透明膜の初期膜厚:68nm)との膜厚差を示す。
図12において、図中に点線矢印で示すSRAFエッチング量が48nm以上の領域は、SRAF部の位相差が50度以下の領域(上記の特許文献2の発明に記載の範囲)に相当する。この場合、ウェハ上のSRAF CDは50nm以上となる。しかし、ウェハ上のSRAF寸法が50nm(4倍マスク上では200nm)以上では、主パターンとSRAFのスペースがマスク上で200nm以下と狭くなり、マスク製造工程におけるアライメントずれがほとんど許されないという厳しい値となる。現在のマスク製造のレーザ露光装置では、通常、アライメントずれを考慮したパターン間のスペースとして200nm以上が求めらているので、SRAF寸法が大きすぎてもマスク製造が困難となる。一方、SRAFエッチング量が24nm(ウェハ上のSRAF CDは20nm)未満では、SRAF寸法を十分に大きくできない。したがって、図12では、実線両矢印で示される領域がマスク製造を考慮した好ましいSRAFエッチング量領域である。
(SRAFエッチング量誤差の主パターンCDへの影響)
次に、SRAFのエッチング量に誤差を生じた場合、SRAFに隣接した主パターンCDへ与える影響について、図13により説明する。図13は、図3に示すCquad照明における実施形態において、SRAFエッチング量が28nm、38nm、48nmのときのエッチング量誤差に対するウェハ上の主パターンCD誤差を示し、SRAFエッチング量が大きいほど、ウェハ上の主パターンCD変動が大きいことがわかる。SRAFエッチング量が48nmのときには、僅かなエッチング誤差が繰り返し端の主パターンの寸法に大きく影響することが示されている。したがって、本発明においては、SRAFエッチング量48nm以上(特許文献2の位相差50度以下に相当)は製造工程上好ましくない範囲である。
(SRAFエッチング量と繰り返し端主パターンへの影響)
SRAFエッチング量を変えたとき、繰り返し端主パターンCDとデフォーカスへの影響、および光強度分布について説明する。
図14は、図3に示すCquad照明における実施形態において、SRAFエッチング量を24nm〜48nmの範囲で4nmごとに変えたとき、ウェハ上の繰り返し端の主パターンCDとデフォーカス(Defocus)との関係を示す図である。参考として、SRAF自体が無い場合、SRAFエッチングが無い場合も図示してある。SRAFエッチング量24nm〜40nmの範囲では、デフォーカスの変化に対して主パターンCDの変動は比較的緩やかでほぼ同じ挙動を示す。しかし、SRAFエッチング量44nm、48nmでは、デフォーカスの変化に対して主パターンCDは大きな変動を示す。
図15は、図3に示すCquad照明における実施形態において、SRAFエッチング量を24nm〜48nmの範囲で4nmごとに変えたとき、ウェハ上の繰り返し端の主パターンの光強度分布を示す。SRAFエッチング量24nm〜40nmの範囲では、光強度分布の傾きは比較的大きくほぼ同じ挙動を示す。しかし、SRAFエッチング量44nm、48nmでは、光強度分布の傾きが小さくなり、主パターンの解像性が低くなることが示される。
したがって、図12〜図15に示す結果より、SRAFエッチング量44nm以上は不適切な範囲であり、焦点深度を向上させ、高解像のパターンを形成するためには、SRAFエッチング量は24nm〜40nmが好ましい範囲である。このエッチング量は、位相差115度〜70度に相当する。位相差の測定は、上記の位相シフト量測定装置(レーザテック社製:MPM193)で行った。
(主パターン間SRAFでの検証)
次に、他の実施形態として主パターン間に補助パターン(SRAF)がある場合について、本発明を検証する。
シミュレーション・ソフトウェアとしては、上記と同じくEM−Suite(商品名:Panoramic Technology社製)を用いた。主なシミュレーション条件は、ArFエキシマレーザ(193nm)を照明光源とし、NAは1.35、図16に示すクエーサ(Quasar;登録商標)瞳フィルタ161を用いた。同図(a)はQuasar161の平面模式図、同図(b)はQuasar161を用いてマスク163に露光光を照射したとき(Quasar照明と記す)の斜視模式図、同図(c)はマスクパターン164の平面模式図である。である。Quasarは、扇状光透過部の開口角30度、外径0.85、内径0.65(瞳フィルタの半径を1とする)とした。マスクとしては、モリブデンシリサイド系の露光波長193nmにおける透過率6%の本発明の補助パターンを有するハーフトーンマスク(6%ハーフトーン)を用いた。ウェハ上のターゲットCDは60nm、主パターン165の間にSRAF166が1本ずつあり、パターンピッチは最小ピッチ120nmからのスルーピッチ・ライン/スペースで、SRAF166はピッチ250nmとした。
図17は、図16に示すQuasar照明の実施形態において、SRAFのエッチング量(マスク上)とSRAF CD(ウェハ上の寸法)との関係を示す図である。図17において、図12と同様に、図中に点線矢印で示すSRAFエッチング量が48nm以上の領域は、SRAF部の位相差が50度以下の領域(上記の特許文献2の発明に記載の範囲)に相当する。本実施形態の場合には、図12に示したライン/スペース繰り返し端の主パターン、Cquadの条件に比べて、もともとのSRAF寸法がウェハ上で9nm(マスク上で36nm)と非常に小さいため、SRAFエッチング量が48nm以上の領域においても、ウェハ上のSRAF寸法が大きすぎるという問題は生じない。
図18は、図16に示すQuasar照明の実施形態において、マスク上のSRAFのエッチング量に誤差を生じた場合、ウェハ上の主パターンCDへ与える影響について示す図である。図13と同様に、SRAFエッチング量は28nm、38nm、48nmの場合を示す。図18が示すように、SRAFのエッチング量誤差に対してウェハ上の主パターンCD誤差は極めて小さい。
図19は、図16に示すQuasar照明の実施形態において、図14と同様に、SRAFエッチング量を24nm〜48nmの範囲で4nmごとに変えたとき、主パターンCDとデフォーカス(Defocus)との関係を示す図である。参考として、SRAFが無い場合、SRAFエッチングが無い場合も図示してある。
図19に示されるように、SRAF無しに対して、図中の実線矢印に示すように、SRAFを設けることにより焦点深度は拡大する。しかし、SRAFエッチング無しの場合であっても、デフォーカスに対して非対称である。図中の点線矢印に示すように、SRAFのエッチング量を増やすほど、デフォーカスの非対称性は拡大していき、デフォーカスのマイナス側でウェハ上の主パターンCDは上がり、デフォーカスのプラス側でウェハ上の主パターンCDは下がり、ウェハ上の主パターンの寸法変動は非対称となる。例えば、エッチング量48nmとSRAFエッチング量を増すと、非対称性のため転写画像特性が悪くなる。図17〜図19に示す結果より、本発明においては、SRAFエッチング量の上限を40nmに設定した。したがって、主パターン間SRAF(Quasar照明)の場合も、主パターン繰り返し端SRAF(Cquad照明)と同様に、本発明のフォトマスクが示す効果が検証された。
上記のように、本発明のフォトマスクの製造方法は、主パターンと補助パターンとが同一材料よりなる半透明膜で構成されているので、半透明膜の成膜工程が容易である。また、補助パターンを透過する光と透明基板の透明領域を透過する光の位相差を70度〜115度の範囲の所定の位相差とし、補助パターンの半透明膜をドライエッチングし、主パターンと補助パターンの膜厚差を24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差として、すなわち補助パターンのエッチング量として求めることにより、所望の補助パターンの位相差を容易に得ることができる。さらに、主パターンと補助パターンとの間のスペースをより広くし、アライメントずれの余裕度を上げた製造方法とすることができ、マスク製造の難度を上げずにパターンの転写特性を改善するフォトマスクを得ることができる。
10、20 ハーフトーンマスク
11、21 透明基板
12、22 主パターン
13、23 補助パターン
24 下層の半透明膜(エッチング停止層)
25 上層の半透明膜
31、161 瞳フィルタ
32、162 照明光
33、163 マスク
164 マスクパターン
165 主パターン
166 SRAF
70、80、90、100 ハーフトーンマスク
71、81、91、101 透明基板
72、82、102 半透明膜
73、83、93、103 遮光膜
74、84 第1のレジストパターン
75、85、95 主パターン部
76、86、96 補助パターン部
77、87 第2のレジストパターン
78、88、98 補助パターン
79、89、99 主パターン
92a 下層の半透明膜(エッチング停止層)
92 上層の半透明膜
94a 第1のレジストパターン
94b 第2のレジストパターン
94c 第3のレジストパターン
104 遮光膜
105 遮光領域用レジストパターン
110 従来製造法のハーフトーンマスク
111 透明基板
112 半透明膜
113 遮光膜
114 第1のレジストパターン
115 主パターン部
116 補助パターン部
117 第2のレジストパターン
118 補助パターン
119 主パターン
121 透明基板表面の段差
1 主パターン
2 半透明補助パターン
301 透明基板
302 半透明膜
304 透明膜

Claims (13)

  1. ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられるフォトマスクにおいて、該フォトマスクが、透明基板の一主面上に、前記投影露光により転写対象面に転写される主パターンと、前記主パターンの近傍に形成され前記転写対象面に転写されない補助パターンとを設けた、前記主パターンの前記転写対象面上での最小パターンピッチがピッチ120nm以下となるフォトマスクであって、
    前記主パターンと前記補助パターンとが同一材料よりなる半透明膜で構成されており、
    前記主パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせ、かつ前記補助パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に70度〜115度の範囲の所定の位相差を生じさせることを特徴とするフォトマスク。
  2. 前記補助パターンの膜厚が前記主パターンの膜厚よりも薄く、膜厚差が24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差であることを特徴とする請求項1に記載のフォトマスク。
  3. 前記膜厚差がドライエッチングにより形成されたことを特徴とする請求項2に記載のフォトマスク。
  4. 前記補助パターンの露光光透過率が15%〜29%の範囲の所定の透過率であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のフォトマスク。
  5. 前記同一材料よりなる半透明膜が単層の半透明膜または2層の半透明膜よりなることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のフォトマスク。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のフォトマスクにおいて、前記フォトマスクの外周部に遮光領域が形成されていることを特徴とするフォトマスク。
  7. 前記単層の半透明膜がモリブデンシリサイド系材料の半透明膜であり、前記2層の半透明膜が前記透明基板上にクロム系材料の半透明膜、モリブデンシリサイド系材料の半透明膜を順に設けたことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のフォトマスク。
  8. 前記主パターンおよび前記補助パターンがいずれもラインパターンであり、前記主パターンが孤立パターンまたは周期パターンであることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のフォトマスク。
  9. ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられ、透明基板の一主面上に、前記投影露光により転写対象面に転写される主パターンと、前記主パターンの近傍に形成され前記転写対象面に転写されない補助パターンとを設けた、前記主パターンの前記転写対象面上での最小パターンピッチがピッチ120nm以下となるフォトマスクの製造方法であって、
    (a)前記透明基板の一主面上に半透明膜、遮光膜を順に形成し、前記半透明膜を透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光の位相差がほぼ180度となる膜厚とする工程と、
    (b)前記遮光膜上に第1のレジストパターンを形成し、前記遮光膜および前記半透明膜を順にドライエッチングし、主パターン部と補助パターン部を形成する工程と、
    (c)前記第1のレジストパターンを剥離し、次に前記遮光膜上に第2のレジストパターンを形成し、前記補助パターン部の遮光膜をエッチングして除去する工程と、
    (d)前記第2のレジストパターンを剥離し、次に前記透明基板の一主面上全面をドライエッチングし、前記補助パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光が70度〜115度の範囲の所定の位相差となる膜厚まで、前記補助パターン部の半透明膜をドライエッチングして補助パターンを形成する工程と、
    (e)前記主パターン部の遮光膜をエッチングして除去して主パターンを形成し、前記主パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせる工程と、
    を含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  10. 請求項9に記載のフォトマスクの製造方法において、工程(b)の前記半透明膜のドライエッチングが前記半透明膜の膜厚の途中までのハーフエッチングであることを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  11. ArFエキシマレーザを露光光源とし、変形照明による投影露光に用いられ、透明基板の一主面上に、前記投影露光により転写対象面に転写される主パターンと、前記主パターンの近傍に形成され前記転写対象面に転写されない補助パターンとを設けた、前記主パターンの前記転写対象面上での最小パターンピッチがピッチ120nm以下となるフォトマスクの製造方法であって、
    (a)前記透明基板の一主面上に半透明膜、遮光膜を順に形成し、前記半透明膜が2層の半透明膜よりなり、前記透明基板側の下層の半透明膜が上層の半透明膜のエッチング停止層を兼ね、前記2層の半透明膜を透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光の位相差がほぼ180度となる膜厚とする工程と、
    (b)前記遮光膜上に第1のレジストパターンを形成し、前記遮光膜および前記2層の半透明膜を順にドライエッチングし、主パターン部と補助パターン部を形成する工程と、
    (c)前記第1のレジストパターンを剥離し、次に前記遮光膜上に第2のレジストパターンを形成し、前記補助パターン部の遮光膜をエッチングして除去する工程と、
    (d)前記第2のレジストパターンを剥離し、次に前記透明基板の一主面上全面をドライエッチングし、前記補助パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光が70度〜115度の範囲の所定の位相差となる膜厚まで、前記補助パターン部の半透明膜をドライエッチングして補助パターンを形成する工程と、
    (e)前記主パターン部の遮光膜をエッチングして除去して主パターンを形成し、前記主パターンを透過する光と前記透明基板の透明領域を透過する光に180度の位相差を生じさせる工程と、
    を含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  12. 前記補助パターンと前記主パターンとの膜厚差が、24nm〜40nmの範囲の所定の膜厚差であることを特徴とする請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載のフォトマスクの製造方法。
  13. 請求項9から請求項12までのいずれか1項に記載のフォトマスクの製造方法において、前記補助パターンを形成する工程(d)の後に、遮光領域用レジストパターンを形成し、前記主パターン上の遮光膜をドライエッチングして除去し主パターンを形成するとともに、前記フォトマスクの外周部に遮光領域を形成する工程、
    をさらに含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
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