JP6381502B2 - パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク - Google Patents

パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク Download PDF

Info

Publication number
JP6381502B2
JP6381502B2 JP2015180905A JP2015180905A JP6381502B2 JP 6381502 B2 JP6381502 B2 JP 6381502B2 JP 2015180905 A JP2015180905 A JP 2015180905A JP 2015180905 A JP2015180905 A JP 2015180905A JP 6381502 B2 JP6381502 B2 JP 6381502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
width
region
pattern region
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015180905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017058407A (ja
Inventor
邦裕 宇賀神
邦裕 宇賀神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
Original Assignee
Toshiba Memory Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Memory Corp filed Critical Toshiba Memory Corp
Priority to JP2015180905A priority Critical patent/JP6381502B2/ja
Priority to US15/069,534 priority patent/US9927694B2/en
Publication of JP2017058407A publication Critical patent/JP2017058407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6381502B2 publication Critical patent/JP6381502B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/36Masks having proximity correction features; Preparation thereof, e.g. optical proximity correction [OPC] design processes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/39Circuit design at the physical level

Description

本発明の実施形態は、パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスクに関する。
半導体集積回路のリソグラフィ工程においては、隣接するパターンを透過する投影光の位相差を互いに180度にする位相シフトマスクが採用されている。位相シフトマスクにおいては、主パターンに加え、SRAF(Sub Resolution Assist Feature)と呼ばれる微細な補助パターンが用いられる。主パターンは、ウェーハ上に転写される。補助パターンは、光の干渉を利用し、主パターンの転写性を向上させる。補助パターンは、ウェーハ上に転写されない。補助パターンを有する位相シフトマスクを得るために、コンピュータ上でパターンデータを作成する方法が実施されている。このような方法においては、高精度なパターンデータを作成することが望まれている。
特開2011−150333号公報
本発明の実施形態は、高精度なパターンデータを作成可能なパターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスクを提供する。
本発明の実施形態によれば、パターンデータ作成方法が提供される。前記方法は、マスクの第1パターンに対応し第1幅を有する第1パターン領域と、前記第1パターンと並ぶ第2パターンに対応し前記第1幅よりも狭い第2幅を有する第2パターン領域と、を含む設計パターンデータに基づいて、描画パターンデータを設定する。前記描画パターンデータは、第3パターン領域と、第4パターン領域と、を含む。前記第3パターン領域は、前記第2パターン領域と並ぶ。前記第3パターン領域は、前記第1幅よりも狭い幅を有する。前記第4パターン領域は、前記第1パターン領域、前記第2パターン領域及び前記第3パターン領域以外の領域である。前記方法は、前記第3パターン領域の前記幅を、第3幅に設定する。前記方法は、前記描画パターンデータに基づいて、第1照射量データと、第2照射量データと、を設定する。前記第1照射量データは、前記第4パターン領域に対する単位面積当たりの第1照射量の値に関する。前記第2照射量データは、前記第3パターン領域に対する単位面積当たりの第2照射量の値に関する。前記第2照射量の前記値は、前記第1照射量の前記値よりも小さい。前記方法は、前記第1照射量データに基づいて、前記第1パターン領域の第1厚さと、前記第2パターン領域の第2厚さと、を算出する。前記第2照射量データに基づいて、前記第3パターン領域の第3厚さを算出する。前記第3厚さは、前記第2厚さよりも薄い。前記方法は、前記第1〜第3幅及び前記第1〜第3厚さに基づいて、被加工基板に露光される第1露光領域の範囲を算出する。
第1の実施形態に係るパターンデータ作成装置を例示するブロック図である。 第1の実施形態に係るパターンデータ作成方法を例示するフローチャート図である。 図3(a)〜図3(c)は、第1の実施形態に係るパターンデータを例示する模式図である。 図4(a)及び図4(b)は、参考例に係るパターンデータを例示する模式図である。 露光装置と転写範囲との関係を例示する模式図である。 図6(a)〜図6(c)は、リソグラフィ設計の概念を説明するグラフ図である。 図7(a)及び図7(b)は、第2の実施形態に係るパターンデータを例示する模式図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る別のパターンデータを例示する模式図である。 図9(a)及び図9(b)は、第3の実施形態に係るマスクを例示する模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るパターンデータ作成装置を例示するブロック図である。
実施形態に係るパターンデータ作成装置110は、入力部10と、出力部20と、処理部30と、を含む。
入力部10には、例えば、入力端子が用いられる。入力部10は、有線または無線を介して外部と通信する入力インターフェイスを含む。出力部20は、例えば、出力端子が用いられる。出力部20は、有線または無線を介して外部と通信する出力インターフェイスを含む。処理部30には、例えば、CPU(Central Processing Unit)やメモリなどを含む演算装置が用いられる。処理部30の各ブロックの一部、又は全部には、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路またはIC(Integrated Circuit)チップセットを用いることができる。各ブロックに個別の回路を用いてもよいし、一部又は全部を集積した回路を用いてもよい。各ブロック同士が一体として設けられてもよいし、一部のブロックが別に設けられてもよい。また、各ブロックのそれぞれにおいて、その一部が別に設けられてもよい。集積化には、LSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサを用いてもよい。
処理部30には、描画パターン設定部31と、照射量設定部32と、加工パターン生成部33と、算出部34と、決定部35と、が設けられる。これらの各部は、例えば、パターンデータ作成プログラムとして実現される。すなわち、パターンデータ作成装置110は、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現される。パターンデータ作成装置110に含まれる各部の機能は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにパターンデータ作成プログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、パターンデータ作成装置110は、上記のパターンデータ作成プログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のパターンデータ作成プログラムを配布して、このパターンデータ作成プログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、処理部30は、上記のコンピュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスクもしくはCD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することができる。
図2は、第1の実施形態に係るパターンデータ作成方法を例示するフローチャート図である。
図3(a)〜図3(c)は、第1の実施形態に係るパターンデータを例示する模式図である。
図3(a)はマスクの設計パターンデータを示し、図3(b)はマスクの描画パターンデータを示し、図3(c)はマスクの加工パターンデータを示す。
図2に表すパターンデータ作成方法は、図1のパターンデータ作成装置110を用いて実施される。
入力部10は、図3(a)に表すような、マスクの設計パターンデータ40の入力を受け付ける(ステップS1)。ここで、設計パターンデータ40とは、例えば、CAD(Computer Aided Design)データのことを指す。マスクは、第1パターンと、第1パターンの近傍に位置する第2パターンと、を含む。第1パターンは、主パターンとも呼ばれ、ウェーハ上に転写される。第2パターンは、補助パターンまたはSRAF(Sub Resolution Assist Feature)パターンとも呼ばれ、ウェーハ上に転写されない。
図3(a)の例において、設計パターンデータ40は、第1パターン領域41と、第2パターン領域42と、を含む。第1パターン領域41は、第1パターンに対応し第1幅W1を有する。第2パターン領域42は、第2パターンに対応し第1幅W1よりも狭い第2幅W2を有する。
処理部30は、設計パターンデータ40がSRAFデータを含むか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、設計パターンデータ40に含まれるパターンデータの配置や形状などを認識することで、SRAFデータを含むか否かの判定が可能となる。SRAFデータを含むと判定した場合(ステップS2のYESの場合)、ステップS3に移行する。また、SRAFデータを含まないと判定した場合(ステップS2のNOの場合)、ステップS10に移行する。
ここで、設計パターンデータ40を、パターンデータ作成装置110の画面上に表示したときに、第2パターン領域42から第1パターン領域41(または、第1パターン領域41から第2パターン領域42)に向かう1つの方向を、第1方向D1とする。第1幅W1は、第1パターン領域41の第1方向D1に沿う長さである。第2幅W2は、第2パターン領域42の第1方向D1に沿う長さである。第1方向D1と直交する一つの方向を第2方向D2とする。本例においては、第2パターン領域42は、第2方向D2に延び、第1パターン領域41と第1方向D1に並ぶ。
描画パターン設定部31は、図3(b)に表す描画パターンデータ50を設定する(ステップS3)。描画パターンデータ50は、設計パターンデータ40に基づいて設定される。描画パターンデータ50は、非描画対象の第1パターン領域41と、非描画対象の第2パターン領域42と、描画対象の第3パターン領域43と、描画対象の第4パターン領域44と、を含む。
第3パターン領域43及び第4パターン領域44の描画には、例えば、電子線が用いられる。第1パターン領域41及び第2パターン領域42は、描画されない領域である。この例においては、ポジ型のレジストを想定しているため、描画パターンデータ50は、設計パターンデータ40に対して反転する。第3パターン領域43は、第2パターン領域42に隣接する。第3パターン領域43は、例えば、第2パターン領域42の片側に位置する。第3パターン領域43の幅は、第1幅W1よりも狭い。ここでは、第3パターン領域43の幅を、第3幅W3に設定する。第3幅W3は、第2幅W2よりも広くてもよい。第3幅W3は、例えば、第3パターン領域43の第1方向D1に沿う長さである。
照射量設定部32は、各領域毎に照射量の値に関する照射量データを設定する(ステップS4)。すなわち、図3(b)に表すように、描画パターンデータ50に基づいて、第4パターン領域44に対する第1照射量の値に関する第1照射量データEx1を設定する。第3パターン領域43に対して第2照射量の値に関する第2照射量データEx2を設定する。第1照射量データEx1及び第2照射量データEx2のそれぞれは、例えば、電子線の単位面積当たりの照射量を示す値を含む。第2照射量の値は、第1照射量の値よりも小さい。
加工パターン生成部33は、図3(c)に表すように、マスクの加工パターンデータ60を生成する(ステップS5)。すなわち、第1照射量データEx1に基づいて、第1パターン領域41の第1厚さT1と、第2パターン領域42の第2厚さT2と、を算出する。さらに、第2照射量データEx2に基づいて、第3パターン領域43の第3厚さT3を算出する。第3厚さT3は、第2厚さT2よりも薄い。第3厚さT3は、例えば、第2厚さT2の0.3倍以上0.7倍以下である。第1厚さT1と第2厚さT2とは略同じである。加工パターンデータ60は、第1〜第3幅W1〜W3及び第1〜第3厚さT1〜T3を含む。
第1パターン領域41の第1厚さT1、第2パターン領域42の第2厚さT2及び第3パターン領域43の第3厚さT3のそれぞれは、設定された照射量の値に基づいて算出可能である。第2照射量の値は、第1照射量の値よりも小さい。このため、第3厚さT3は、第2厚さT2よりも薄くなる。
図3(c)は、加工パターンデータ60、つまり、第1〜第3幅W1〜W3及び第1〜第3厚さT1〜T3により推定される加工後のマスク形状を示している。本例においては、加工後のマスクを横から見たときの断面形状を示している。
図3(c)に表すように、第3パターン領域43の幅は、下層側から上層側に向けて連続的に狭くなっている。第3パターン領域43は、下層側の幅が広く、上層側の幅が狭い。第3パターン領域43は、テーパ面を有する。この場合、第3幅W3は、第3パターン領域43の最大幅である。第3厚さT3は、第3パターン領域43の最大厚さである。照射量設定部32においては、第2照射量の値を、第1方向D1において第2パターン領域42から離れるに従って増加させる設定を行う。これにより、加工パターンデータ60に、テーパ面を有する第3パターン領域43を反映させることが可能となる。
算出部34は、加工パターンデータ60に基づいて、被加工基板に露光される第1露光領域の範囲を算出する。被加工基板とは、例えば、ウェーハである。第1露光領域は、例えば、加工パターンデータ60により定まるウェーハ上での露光領域である。例えば、第1パターンをウェーハに転写したときのウェーハにおける第1パターンの転写範囲を、第1露光領域の範囲とする。以下においては、第1露光領域の範囲を、転写範囲と呼ぶ。算出部34は、SRAF幅比を算出する(ステップS6)。転写範囲は、被加工基板における単位面積当たりの露光量の変動範囲と、被加工基板における焦点位置の変動範囲と、により定めることができる。SRAF幅比は、第2幅W2の第3幅W3に対する比(すなわち、W2/W3)である。
決定部35は、転写範囲が第1許容範囲内に収まるか否かを判定する(ステップS7)。転写範囲が第1許容範囲内に収まらないと判定した場合(ステップS7のNOの場合)、第3幅W3を、第4幅W4に変更する。つまり、第3パターン領域43の幅を、第3幅W3とは異なる第4幅W4に設定する。そして、ステップS3に戻り、処理を繰り返す。また、転写範囲が第1許容範囲内に収まると判定した場合(ステップS7のYESの場合)、ステップS8に移行する。転写範囲は、リソグラフィマージンとも呼ばれ、安定したパターン形成を行えるか否かを表す指標となる。これら転写範囲及び第1許容範囲については後述する。
ステップS7において、転写範囲が第1許容範囲内に収まる場合には、安定したパターン形成が可能であり、転写範囲が第1許容範囲内に収まらない場合には、安定したパターン形成を行えない可能性がある。
決定部35は、SRAF幅比が第2許容範囲内に収まるか否かを判定する(ステップS8)。SRAF幅比が第2許容範囲内に収まらないと判定した場合(ステップS8のNOの場合)、第3幅W3を、第4幅W4に変更し、ステップS3に戻り、処理を繰り返す。また、SRAF幅比が第2許容範囲内に収まると判定した場合(ステップS8のYESの場合)、ステップS9に移行する。なお、ステップS7と、ステップS8とは、順序が逆でも構わない。
ステップS8において、SRAF幅比は、W2/W3で表すことができる。データ上の第2パターン領域42に基づきマスク上に第2パターンが形成される。同様に、データ上の第3パターン領域43に基づきマスク上に第3パターンが形成される。SRAF幅比は、第2パターンの倒れ易さを表す指標となる。第3幅W3が第2幅W2に対して十分に大きければ、第2パターンは第3パターンによって強く支持される。このため、第2パターンは倒れ難いと考えられる。この場合、第2許容範囲としては、例えば、1以下に設定しておけばよい。
SRAF幅比が第2許容範囲内に収まる場合には、第2パターンの倒壊の可能性が低く、SRAF幅比が第2許容範囲内に収まらない場合には、第2パターンの倒壊の可能性が高い。SRAF幅比は、この例に限らない。SRAF幅比の決め方に応じて、第2許容範囲も適宜設定される。
決定部35は、転写範囲が第1許容範囲内に収まり、SRAF幅比が第2許容範囲内に収まるとき、第3パターン領域43の幅を、第3幅W3に決定する。これにより、マスク形成のための描画条件を決定する(ステップS9)。描画条件は、領域毎の照射量の値を含む。この場合、描画条件は、第4パターン領域44に対する第1照射量データEx1と、第3パターン領域43に対する第2照射量データEx2と、を含む。
処理部30は、一連の処理を終了するか否かを判定する(ステップS10)。終了する場合(ステップS10のYESの場合)、ステップS9で決定した描画条件に従って、マスクパターン描画装置(図示せず)を用いてマスク形成のための描画を開始する(ステップS11)。終了しない場合(ステップS10のNOの場合)、ステップS1に戻り、次の設計パターンデータ40を入力する。
ここで、転写範囲が第1許容範囲内に収まらないとき、または、SRAF幅比が第2許容範囲内に収まらないときには、第3幅W3を、第4幅W4に変更し、ステップS3以降のステップが繰り返し実施される。
ステップS3において、描画パターン設定部31は、設計パターンデータ40に基づいて、図3(b)に表すように、第4幅W4が設定された第3パターン領域43を含む描画パターンデータ50を設定する。
ステップS4において、照射量設定部32は、描画パターンデータ50に基づいて、図3(b)に表すように、第1照射量データEx1と、第2照射量データEx2と、を設定する。このとき、第3パターン領域43に対する第2照射量の値を変更してもよい。
ステップS5において、加工パターン生成部33は、図3(c)に表すように、加工パターンデータ60を生成する。加工パターンデータ60は、第1幅W1、第2幅W2、第4幅W4、及び、第1〜第3厚さT1〜T3を含む。
ステップS6において、算出部34は、第1幅W1、第2幅W2、第4幅W4、及び、第1〜第3厚さT1〜T3に基づいて、転写範囲を算出する。算出部34は、第2幅W2の第4幅W4に対する比(すなわち、W2/W4)を算出する。
ステップS7及びステップS8において、決定部35は、転写範囲が第1許容範囲内に収まらないとき、及び、第2幅W2の第4幅W4に対する比が第2許容範囲内に収まらないとき、の少なくともいずれかのとき、第4幅W4を、さらに、第5幅W5に変更する。つまり、第3パターン領域43の幅を、第5幅W5に設定する。そして、ステップS3に戻り処理を繰り返す。また、転写範囲が第1許容範囲内に収まり、第2幅W2の第4幅W4に対する比が第2許容範囲内に収まるとき、第3パターン領域43の幅を、第4幅W4に決定する。
このように、実施形態によれば、第1パターンの転写範囲が第1許容範囲内に収まり、SRAF幅比が第2許容範囲内に収まるように、第3パターン領域43の幅を決定する。領域毎の照射量を含む最適な描画条件を決定することができる。これにより、安定したパターン形成が可能な描画条件を導出することができる。第2パターンの倒壊を抑制可能な描画条件を導出することができる。高精度なパターンデータを作成することができる。
実施形態により作成されたパターンデータに基づいて、マスクが製造される。マスクは、光学系の解像限界以下のパターンサイズを有する。
図4(a)及び図4(b)は、参考例に係るマスクパターンデータを例示する模式図である。
図4(a)は、マスクの描画パターンデータを示し、図4(b)は、マスクの加工パターンデータを示す。
参考例に係る描画パターンデータ198は、非描画対象の第1パターン領域41と、非描画対象の第2パターン領域42と、描画対象の第4パターン領域44と、を含む。描画パターンデータ198には、実施形態とは異なり、第3パターン領域43が設定されていない。このため、加工パターンデータ199においても、第1パターン領域41及び第2パターン領域42のみで、第3パターン領域43は含まれていない。
このため、加工パターンデータ199に基づき形成された実際のマスクには、第2パターンの支えとなる第3パターンが存在しない。このため、マスクの洗浄工程などにおいて第2パターンが倒壊する可能性がある。
これに対して、実施形態によれば、加工パターンデータ60に基づき形成された実際のマスクには、第2パターンの支えとなる第3パターンが設けられている。データ上の第3パターン領域43の幅は、データ上の第2パターン領域42の第2幅W2に対する比に基づいて、第2パターンが倒壊し難いように決定される。このため、マスクの洗浄工程などにおいて第2パターンの倒壊を抑制することが可能となる。
第3パターン領域43は、第2パターン領域42に隣接する。第3パターン領域43を設定することで、第1パターンをウェーハ上に転写したときの転写範囲が変化する場合がある。これは、第3パターン領域43により露光量や焦点位置が変動することに起因すると考えられる。転写範囲は、第1パターンの転写性の観点から、所定の許容範囲内に収まっていることが望ましい。また、第2パターンの倒壊抑制の観点から、第3パターンの幅は、広いほうが望ましい。しかし、第3パターン領域43の幅を広くし過ぎると、転写範囲が所定の許容範囲内に収まらない場合がある。この場合、安定したパターン形成ができなくなる可能性がある。
第1パターンをウェーハ上に転写したときの転写範囲は、第2パターン領域42にある位相シフトが180度になるときに最も広くなるように設計されている。実施形態においては、第2パターン領域42に隣接するように第3パターン領域43を設けて、第2パターン領域42の膜より高さの低い位相シフト膜が作製される。高さの低い位相シフト膜は、位相シフト量が180度より少なくなる。第3パターン領域43が大きくなると位相シフトの効果が少なくなる。このため、第1パターンのウェーハ上における転写範囲が許容範囲内に収まるように、第3パターン領域43を定める。
以下、図5及び図6に基づいて、転写範囲及び第1許容範囲について説明する。
図5は、露光装置と転写範囲との関係を例示する模式図である。
図5に表すように、光源120から出射された光L1は、マスク130に到達する。マスク130には、第1パターン131と、第2パターン132と、が設けられている。マスク130を透過した光が露光光L2となる。露光光L2は、ウェーハ140の上に設けられたフォトレジスト150に照射され、マスク130の第1パターン131がフォトレジスト150に転写される。光源120には、例えば、フッ化アルゴン(ArF)レーザ光源などが用いられる。
ウェーハ140における露光光L2の単位面積当たりの露光量(例えば、ドーズ量)Epと、ウェーハ140における焦点位置Fと、は、プロセス上の様々な要因により変動する。これらの露光量Epの変動範囲及び焦点位置Fの変動範囲に対して、ウェーハ140上に第1パターン131の像を形成可能な範囲を、光学シミュレータを用いて計算する。これにより、第1パターン131の転写範囲を導出することができる。
コンピュータを用いたリソグラフィ設計という手法が実施されている。これによれば、マスクや、露光装置、レジスト材料などの光リソグラフィ技術に係わる構成要素の変動誤差を定量的に扱うことができる。
図6(a)〜図6(c)は、リソグラフィ設計の概念を説明するグラフ図である。
図6(a)は、ED(Exposure Defocus)ウィンドウを例示するグラフ図である。
図中、縦軸は焦点位置Fを示し、横軸は露光量Epを示す。
光リソグラフィにおいては、ウェーハ上に形成されるパターンの寸法(範囲)は、単位面積当たり露光量と、焦点位置と、によって決定される。使用可能な光学条件やレジスト性能を予測し、シミュレーションによるED−Tree(Exposure Defocus Tree)解析を行う。ED−Tree解析は、露光量と寸法、及び、焦点位置と寸法を同時に考慮する解析手法である。これにより、許容される寸法ばらつき内で製造するために必要な露光量と焦点位置のばらつき制御量を見積もる。
図6(a)のEDウィンドウ70は、露光量と焦点位置のばらつき制御量を示している。EDウィンドウ70において、ELは露光量裕度(Exposure Latitude)を示し、DoFは焦点深度(Depth of Focus)またはフォーカス余裕度を示す。
EDウィンドウ70と並行して、露光量及び焦点位置のそれぞれに変動を引き起こす各要因の解析を行い、露光量及び焦点位置のそれぞれについて達成すべき目標値を算出する。目標値を算出するにあたり要因表が作成される。露光量に関する要因は、例えば、ドーズバジェットである。焦点位置に関する要因は、例えば、フォーカスバジェットである。
図6(b)は、ドーズバジェットを例示するグラフ図である。
図中、縦軸は最小回路線幅HP(Harf Pitch)を示し、横軸は実効ドーズ誤差E1(単位:%)を示す。最小回路線幅HPの単位は、ナノメートル(nm)である。
図6(b)に表すように、実効ドーズ誤差E1の内訳は、例えば、要因e1〜要因e3で構成される。要因e1は、マスクCD(Critical Dimension:最小線幅)に起因する誤差である。要因e2は、レジストプロセスに起因する誤差である。要因e3は、露光装置に起因する誤差である。ドーズバジェットは、露光量の変動要因(誤差)を数値化したものを含む。
図6(c)は、フォーカスバジェットを例示するグラフ図である。
図中、縦軸はフォーカス誤差E2(単位:nm)を示し、横軸は最小回路線幅HP(単位:nm)を示す。
図6(c)に表すように、フォーカス誤差E2の内訳は、例えば、要因f1〜要因f4で構成される。要因f1は、露光装置(収差、オートフォーカス)に起因する誤差である。要因f2は、ウェーハ平坦度に起因する誤差である。要因f3は、マスク平坦度に起因する誤差である。要因f4は、デバイス段差に起因する誤差である。フォーカスバジェットは、焦点位置の変動要因(誤差)を数値化したものを含む。
EDウィンドウ70が、露光量及び焦点位置のそれぞれの変動要因の総和を上回るように、シミュレーションとバジェット解析を繰り返す。このようにして、EDウィンドウ70を導出する。EDウィンドウ70で表される範囲は、安定してパターン形成が可能な転写範囲を意味する。
実施形態においては、例えば、EDウィンドウ70を第1許容範囲に設定することができる。第1パターンの転写範囲は、図5で説明した方法を用いて算出することができる。第3パターン領域43の幅の変更は、第1パターンの転写範囲にも影響する。このため、第3パターン領域43の幅を変更するたびに、露光量の変動範囲及び焦点位置の変動範囲に対して、フォトレジスト上に第1パターンの像が形成される範囲(すなわち、転写範囲)を光学シミュレータを用いて計算する。そして、計算で得られた転写範囲がEDウィンドウ70に収まっているか否かが判定される。
このように、実施形態によれば、第1パターンの転写範囲が第1許容範囲内に収まり、SRAF幅比が第2許容範囲内に収まるように、第3パターン領域43の幅を決定する。領域毎の照射量を含む最適な描画条件を決定することができる。これにより、安定したパターン形成が可能な描画条件を導出することができる。第2パターンの倒壊を抑制可能な描画条件を導出することができる。高精度なパターンデータを作成することができる。
(第2の実施形態)
図7(a)及び図7(b)は、第2の実施形態に係るパターンデータを例示する模式図である。
図7(a)はマスクの描画パターンデータを示し、図7(b)はマスクの加工パターンデータを示す。
図7(a)に表すように、描画パターンデータ51は、第5パターン領域45をさらに含む。第5パターン領域45は、第2パターン領域42に隣接する。第5パターン領域45の幅には、例えば、第3幅W3が設定される。第5パターン領域45は、例えば、第3厚さT3を有する。第3パターン領域43と第5パターン領域45との間に第2パターン領域42が位置する。
図7(b)に表すように、例えば、第5パターン領域45の幅は、下層側から上層側に向けて連続的に狭くなっている。第5パターン領域45は、下層側の幅が広く、上層側の幅が狭い。第5パターン領域45は、テーパ面を有する。この場合、第3幅W3は、第5パターン領域45の最大幅である。第3厚さT3は、第5パターン領域45の最大厚さである。照射量設定部32においては、第3パターン領域43及び第5パターン領域45のそれぞれに対して、第2照射量の値を、第1方向D1において第2パターン領域42から離れるに従って増加させる設定を行う。これにより、加工パターンデータ61に、テーパ面を有する第3パターン領域43と、テーパ面を有する第5パターン領域45と、を反映させることが可能となる。
実施形態においては、SRAF幅比は、例えば、第2幅W2の、2つの第3幅W3の合計に対する比、すなわち、W2/(W3×2)となる。
図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る別のパターンデータを例示する模式図である。
図8(a)に表すように、第3パターン領域43は、第2パターン領域42の一端に隣接する。第3パターン領域43は、テーパ面を有していなくてもよい。すなわち、第3パターン領域43は、下層側の幅と、上層側の幅と、が同じでもよい。
図8(b)に表すように、第3パターン領域43は、第2パターン領域42の一端に隣接する。第5パターン領域45は、第2パターン領域42の他端に隣接する。第3パターン領域43及び第5パターン領域45のそれぞれは共にテーパ面を有していなくてもよい。すなわち、第3パターン領域43は、下層側の幅と、上層側の幅と、が同じである。第5パターン領域45は、下層側の幅と、上層側の幅と、が同じである。
(第3の実施形態)
図9(a)及び図9(b)は、第3の実施形態に係るマスクを例示する模式的断面図である。
図9(a)は、レジスト現像後のマスク中間体を例示する模式的断面図である。
図9(b)は、エッチング加工後のマスクを例示する模式的断面図である。
この例においては、図7(a)及び図7(b)に示すパターンデータが用いられる。
図9(a)に表すように、マスク中間体80aは、基板81と、位相シフト層82と、ハードマスク層83と、レジスト層84と、を含む。
基板81の材料には、例えば、石英または合成石英などが用いられる。
位相シフト層82は、基板81の上に設けられる。位相シフト層82には、例えば、モリブデン(Mo)などが用いられる。位相シフト層82には、モリブデンシリサイド系材料を用いても良い。例えば、モリブデンシリサイド酸化膜(MoSiO)、モリブデンシリサイド窒化膜(MoSiN)、モリブデンシリサイド酸化窒化膜(MoSiON)などを挙げることができる。
ハードマスク層83は、位相シフト層82の上に設けられる。ハードマスク層83には、例えば、クロム(Cr)などが用いられる。
レジスト層84は、ハードマスク層83の上に設けられる。実施形態に係るパターンデータ作成方法を用いて導出された描画条件に基づいて、レジスト層84には、第1パターン中間体84aと、第2パターン中間体84bと、第3パターン中間体84cと、第4パターン中間体84dと、が形成されている。
第1パターン中間体84aは、第1パターン領域41が反映されたものである。第2パターン中間体84bは、第2パターン領域42が反映されたものである。第3パターン中間体84cは、第3パターン領域43が反映されたものである。第4パターン中間体84dは、第5パターン領域45が反映されたものである。
図9(b)に表すように、マスク80が形成される。マスク80は、マスク中間体80aにエッチングを施し、レジスト層84、ハードマスク層83を除去し、さらに、位相シフト層82の一部を除去することで、形成される。
マスク80は、基板81と、位相シフト層82と、を含む。位相シフト層82には、第1パターン82aと、第2パターン82bと、第3パターン82cと、第4パターン82dと、が形成されている。
第1パターン82aは、基板81の上に設けられる。第1パターン82aは、第1幅W1及び第1厚さT1を有する。第1パターン82aは、マスクパターンの形成時にウェーハ(図示せず)上に転写される。第1パターン82aは、第1パターン中間体84aが転写されたものである。
第2パターン82bは、基板81の上に設けられる。第2パターン82bは、第1パターン82aの近傍に位置する。第2パターン82bは、第1幅W1よりも狭い第2幅W2と、第2厚さT2と、を有する。第2パターン82bは、マスクパターンの形成時にウェーハ上に転写されない。第2パターン82bは、第2パターン中間体84bが転写されたものである。
第3パターン82cは、基板81の上に設けられる。第3パターン82cは、第2パターン82bに隣接する。第3パターン82cは、第2厚さT2よりも薄い第3厚さT3と、第1幅W1よりも狭い第3幅W3と、を有する。第3パターン82cは、マスクパターンの形成時にウェーハ上に転写されない。第3パターン82cは、第3パターン中間体84cが転写されたものである。
第3パターン82cの幅は、下層側から上層側に向けて連続的に狭くなっている。第3パターン82cは、下層側の幅が広く、上層側の幅が狭い。第3パターン82cは、テーパ面を有する。この場合、第3幅W3は、第3パターン82cの最大幅である。第3厚さT3は、第3パターン82cの最大厚さである。
第4パターン82dは、第2パターン82bに対して第3パターン82cと対称に設けられている。すなわち、第4パターン82dは、基板81の上に設けられる。第4パターン82dは、第2パターン82bに隣接する。第4パターン82dは、第2厚さT2よりも薄い第3厚さT3と、第1幅W1よりも狭い第3幅W3と、を有する。第4パターン82dは、マスクパターンの形成時にウェーハ上に転写されない。第4パターン82dは、第4パターン中間体84dが転写されたものである。
第4パターン82dの幅は、下層側から上層側に向けて連続的に狭くなっている。第4パターン82dは、下層側の幅が広く、上層側の幅が狭い。第4パターン82dは、テーパ面を有する。この場合、第3幅W3は、第4パターン82dの最大幅である。第3厚さT3は、第4パターン82dの最大厚さである。
マスク80は、光学系の解像限界以下のパターンサイズを有する。
実施形態に係るマスクパターンの構成は、パターンデータ作成方法により決定される描画条件に応じて、適宜変更が可能である。
以上、実施形態としてパターンデータ作成方法及びパターンデータ作成装置を例示して説明したが、実施形態は、このパターンデータ作成方法をコンピュータに実行させるためのパターンデータ作成プログラムの形態、あるいは、このパターンデータ作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態としてもよい。
記録媒体としては、具体的には、CD-ROM(-R/-RW)、光磁気ディスク、HD(ハードディスク)、DVD-ROM(-R/-RW/-RAM)、FD(フレキシブルディスク)、フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した実施形態のパターンデータ作成方法をコンピュータに実行させるためのパターンデータ作成プログラムを記録して流通させることにより、当該方法の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりパターンデータ作成プログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該パターンデータ作成プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、実施形態のパターンデータ作成方法を実行することができる。
実施形態によれば、高精度なパターンデータを作成可能なパターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスクが提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、パターンデータ作成方法が備える各ステップや、パターンデータ作成装置において用いられる入力部、処理部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したパターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスクを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのパターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスクも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…入力部、 20…出力部、 30…処理部、 31…描画パターン設定部、 32…照射量設定部、 33…加工パターン生成部、 34…算出部、 35…決定部、 40…設計パターンデータ、 41…第1パターン領域、 42…第2パターン領域、 43…第3パターン領域、 44…第4パターン領域、 45…第5パターン領域、 50、51、198…描画パターンデータ、 60、61、199…加工パターンデータ、 70…EDウィンドウ、 80…マスク、 80a…マスク中間体、 81…基板、 82…位相シフト層、 82a…第1パターン、 82b…第2パターン、 82c…第3パターン、 82d…第4パターン、 83…ハードマスク層、 84…レジスト層、 84a…第1パターン中間体、 84b…第2パターン中間体、 84c…第3パターン中間体、 84d…第4パターン中間体、 110…パターンデータ作成装置、 120…光源、 130…マスク、 131…第1パターン、 132…第2パターン、 140…ウェーハ、 150…フォトレジスト、 Ex1…第1照射量データ、 Ex2…第2照射量データ、 T1〜T3…第1〜第3厚さ、 W1〜W4…第1〜第4幅

Claims (14)

  1. マスクの第1パターンに対応し第1幅を有する第1パターン領域と、前記第1パターンと並ぶ第2パターンに対応し前記第1幅よりも狭い第2幅を有する第2パターン領域と、を含む設計パターンデータに基づいて、前記第2パターン領域と並び、前記第1幅よりも狭い幅を有する第3パターン領域と、前記第1パターン領域、前記第2パターン領域及び前記第3パターン領域以外の第4パターン領域と、を含む描画パターンデータを設定し、
    前記第3パターン領域の前記幅を、第3幅に設定し、
    前記描画パターンデータに基づいて、前記第4パターン領域に対する単位面積当たりの第1照射量の値に関する第1照射量データと、前記第3パターン領域に対する単位面積当たりの第2照射量の値に関する第2照射量データであって、前記第2照射量の前記値は、前記第1照射量の前記値よりも小さい第2照射量データと、を設定し、
    前記第1照射量データに基づいて、前記第1パターン領域の第1厚さと、前記第2パターン領域の第2厚さと、を算出し、前記第2照射量データに基づいて、前記第3パターン領域の第3厚さであって、前記第2厚さよりも薄い第3厚さを算出し、
    前記第1〜第3幅及び前記第1〜第3厚さに基づいて、被加工基板に露光される第1露光領域の範囲を算出する、パターンデータ作成方法。
  2. 前記範囲が第1範囲内に収まらないとき、及び、前記第2幅の前記第3幅に対する比が第2範囲内に収まらないとき、の少なくともいずれかのとき、前記第3パターン領域の前記幅を、前記第3幅とは異なる第4幅に設定する請求項1記載のパターンデータ作成方法。
  3. 前記範囲が前記第1範囲内に収まり、前記比が前記第2範囲内に収まるとき、前記第3パターン領域の前記幅を、前記第3幅に決定する請求項2記載のパターンデータ作成方法。
  4. 前記設計パターンデータに基づいて、前記第4幅が設定された前記第3パターン領域を含む前記描画パターンデータを設定し、
    前記第1幅、前記第2幅、前記第4幅、及び、前記第1〜第3厚さに基づいて、前記第1パターンの前記範囲を算出し、
    前記範囲が前記第1範囲内に収まり、前記第2幅の前記第4幅に対する比が前記第2範囲内に収まるとき、前記第3パターン領域の前記幅を、前記第4幅に決定する請求項2記載のパターンデータ作成方法。
  5. 前記第2照射量の前記値を、前記第2パターン領域から前記第1パターン領域に向かう第1方向において前記第2パターン領域から離れるに従って増加させる請求項1〜4のいずれか1つに記載のパターンデータ作成方法。
  6. 前記第3幅は、前記第3パターン領域の最大幅であり、
    前記第3厚さは、前記第3パターン領域の最大厚さである請求項5記載のパターンデータ作成方法。
  7. 前記描画パターンデータは、前記第2パターン領域と並ぶ第5パターン領域であって、前記第3パターン領域と前記第5パターン領域との間に前記第2パターン領域が位置する第5パターン領域をさらに含む請求項1〜6のいずれか1つに記載のパターンデータ作成方法。
  8. 前記第3パターン領域の前記第3厚さは、前記第2パターン領域の前記第2厚さの0.3倍以上0.7倍以下である請求項1〜7のいずれか1つに記載のパターンデータ作成方法。
  9. 前記範囲は、前記被加工基板における単位時間当たりの露光量の変動範囲と、前記被加工基板における焦点位置の変動範囲と、により定まる請求項1〜8のいずれか1つに記載のパターンデータ作成方法。
  10. 前記マスクは、光学系の解像限界以下のパターンサイズを有する請求項1〜9のいずれか1つに記載のパターンデータ作成方法。
  11. 第1パターンと、前記第1パターンと並ぶ第2パターンと、を含むマスクの設計パターンデータであって、前記第1パターンに対応し第1幅を有する第1パターン領域と、前記第2パターンに対応し前記第1幅よりも狭い第2幅を有する第2パターン領域と、を含む設計パターンデータの入力を受け付ける入力部と、
    処理部であって、
    前記設計パターンデータに基づいて、前記第2パターン領域と並ぶ第3パターン領域であって、前記第1幅よりも狭い幅を有する第3パターン領域と、前記第1パターン領域、前記第2パターン領域及び前記第3パターン領域以外の第4パターン領域と、を含む描画パターンデータを設定する処理と、
    前記第3パターン領域の前記幅を、第3幅に設定する処理と、
    前記描画パターンデータに基づいて、前記第4パターン領域に対する単位面積当たりの第1照射量の値に関する第1照射量データと、前記第3パターン領域に対する単位面積当たりの第2照射量の値に関する第2照射量データであって、前記第2照射量の前記値は、前記第1照射量の前記値よりも小さい第2照射量データと、を設定する処理と、
    前記第1照射量データに基づいて、前記第1パターン領域の第1厚さと、前記第2パターン領域の第2厚さと、を算出し、前記第2照射量データに基づいて、前記第3パターン領域の第3厚さであって、前記第2厚さよりも薄い第3厚さを算出する処理と、
    前記第1〜第3幅及び前記第1〜第3厚さに基づいて、被加工基板に露光される第1露光領域の範囲を算出する処理と、
    を実施する処理部と、
    を備えたパターンデータ作成装置。
  12. 前記処理部は、前記範囲が第1範囲内に収まらないとき、及び、前記第2幅の前記第3幅に対する比が第2範囲内に収まらないとき、の少なくともいずれかのとき、前記第3パターン領域の前記幅を、前記第3幅とは異なる第4幅に設定する処理をさらに実施する請求項11記載のパターンデータ作成装置。
  13. 前記処理部は、前記範囲が前記第1範囲内に収まり、前記比が前記第2範囲内に収まるとき、前記第3パターン領域の前記幅を、前記第3幅に決定する処理をさらに実施する請求項12記載のパターンデータ作成装置。
  14. 前記処理部は、
    前記設計パターンデータに基づいて、前記第4幅が設定された前記第3パターン領域を含む前記描画パターンデータを設定する処理と、
    前記第1幅、前記第2幅、前記第4幅、及び、前記第1〜第3厚さに基づいて、前記範囲を算出する処理と、
    前記範囲が前記第1範囲内に収まり、前記第2幅の前記第4幅に対する比が前記第2範囲内に収まるとき、前記第3パターン領域の前記幅を、前記第4幅に決定する処理と、
    をさらに実施する請求項12記載のパターンデータ作成装置。
JP2015180905A 2015-09-14 2015-09-14 パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク Expired - Fee Related JP6381502B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015180905A JP6381502B2 (ja) 2015-09-14 2015-09-14 パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク
US15/069,534 US9927694B2 (en) 2015-09-14 2016-03-14 Pattern data generation method, pattern data generation device, and mask

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015180905A JP6381502B2 (ja) 2015-09-14 2015-09-14 パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017058407A JP2017058407A (ja) 2017-03-23
JP6381502B2 true JP6381502B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=58238036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015180905A Expired - Fee Related JP6381502B2 (ja) 2015-09-14 2015-09-14 パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9927694B2 (ja)
JP (1) JP6381502B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9053279B2 (en) * 2013-03-14 2015-06-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Pattern modification with a preferred position function
CN110161799B (zh) * 2018-02-11 2020-08-04 京东方科技集团股份有限公司 一种相移掩模板、阵列基板、其制备方法及显示装置
KR20200043585A (ko) * 2018-10-17 2020-04-28 삼성전자주식회사 반도체 패턴의 광 근접 보정 오차 최소화 방법 및 장치

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2923905B2 (ja) * 1996-04-19 1999-07-26 日本電気株式会社 フォトマスク
JP2002323746A (ja) * 2001-04-24 2002-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位相シフトマスク及び、それを用いたホールパターン形成方法
EP1439419B1 (en) * 2003-01-14 2006-10-04 ASML MaskTools B.V. Method and apparatus for providing optical proximity correction features to a reticle pattern for optical lithography
TWI225965B (en) * 2003-05-14 2005-01-01 United Microelectronics Corp Photomask pattern
WO2007010621A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Fujitsu Limited フォトマスクパターンデータの作成方法、そのフォトマスクパターンデータを用いて作成されたフォトマスク、及び、そのフォトマスクを用いた半導体装置の製造方法
JP4858101B2 (ja) 2006-11-14 2012-01-18 大日本印刷株式会社 フォトマスク
KR101420907B1 (ko) * 2009-02-16 2014-07-17 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 포토마스크, 포토마스크의 제조 방법 및 수정 방법
JP5104774B2 (ja) 2009-02-16 2012-12-19 大日本印刷株式会社 フォトマスクおよびその製造方法
JP2011128483A (ja) 2009-12-21 2011-06-30 Toshiba Corp マスク修正方法
NL2005804A (en) 2010-01-14 2011-07-18 Asml Netherlands Bv Method and apparatus for enhancing signal strength for improved generation and placement of model-based sub-resolution assist features (mb-sraf).
JP2013109265A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Toshiba Corp マスクおよびパターン形成方法
JP5665784B2 (ja) * 2012-03-16 2015-02-04 株式会社東芝 フォトマスクおよびパターン形成方法
JP6003664B2 (ja) * 2013-01-16 2016-10-05 千代田化工建設株式会社 コークス用粘結材の製造方法
JP6175652B2 (ja) * 2013-01-21 2017-08-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 フォトマスク及びそれを用いたパターン形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017058407A (ja) 2017-03-23
US9927694B2 (en) 2018-03-27
US20170075228A1 (en) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108205600B (zh) 掩模优化方法及集成电路系统
CN105425532B (zh) 光源掩模协同优化方法
US10520829B2 (en) Optical proximity correction methodology using underlying layer information
TWI742184B (zh) 目標最佳化方法
JP2010049268A (ja) モデルベース光近接補正用収束技術
JP5491777B2 (ja) フレア補正方法およびフレア補正プログラム
US8986912B2 (en) Method for generating mask pattern
JP2007079423A (ja) マスク欠陥検査方法、マスク欠陥検査装置、および半導体装置の製造方法
JP4528558B2 (ja) パターンのデータ作成方法、及びパターン検証手法
JP2009282319A (ja) パターン検証方法、パターン検証システム、パターン検証プログラム、マスク製造方法、および半導体装置の製造方法
JP6381502B2 (ja) パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク
JP4568228B2 (ja) 半導体集積回路の自動設計方法、半導体集積回路の自動設計システム及び半導体集積回路
US9213233B2 (en) Photolithography scattering bar structure and method
TWI421908B (zh) 光學鄰近校正模型的建立方法
JP4621485B2 (ja) パタンデータ検証方法、パタンデータ作成方法、露光用マスクの製造方法およびプログラム
JP2008020734A (ja) 半導体装置の設計パターン作成方法、プログラム、及び半導体装置の製造方法
JP2009169259A (ja) パターン作成方法および半導体装置の製造方法
JP2005055563A (ja) マスク補正プログラム、マスク補正方法およびマスク製造方法
JP5322443B2 (ja) マスクパターンデータ作成方法および半導体装置の製造方法
JP2008209663A (ja) 光近接効果補正方法
US8945801B2 (en) Method for creating mask data, program, information processing apparatus, and method for manufacturing mask
JP6123349B2 (ja) マスクパターン補正プログラム、及びフォトマスク
JP2006038896A (ja) マスクパターン作製方法
JP2007248568A (ja) マスクパターン作成装置、マスクパターン作成プログラム、マスクパターン作成方法およびマスク製造方法
JP2016038550A (ja) 半導体装置の設計方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6381502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees