JP2923905B2 - フォトマスク - Google Patents

フォトマスク

Info

Publication number
JP2923905B2
JP2923905B2 JP9882396A JP9882396A JP2923905B2 JP 2923905 B2 JP2923905 B2 JP 2923905B2 JP 9882396 A JP9882396 A JP 9882396A JP 9882396 A JP9882396 A JP 9882396A JP 2923905 B2 JP2923905 B2 JP 2923905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
auxiliary
photomask
light
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9882396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09288346A (ja
Inventor
誠司 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP9882396A priority Critical patent/JP2923905B2/ja
Publication of JPH09288346A publication Critical patent/JPH09288346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2923905B2 publication Critical patent/JP2923905B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置製造用
の投影露光装置で使用する露光用のフォトマスクに関
し、特に、主パターンの近傍に補助的パターンを配置し
た露光用のフォトマスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMに代表される半導体集積回路の
集積度は上昇の一途を辿り、それに応じてパターンの線
幅は非常に小さいものとなってきている。これに伴い半
導体基板上に回路パターンを形成するリソグラフィー工
程では更に微細なパターンの転写が要求されている。現
状のフォトリソグラフィー工程では縮小投影露光装置
(ステッパ等)により紫外光でフォトマスク上の回路パ
ターンを半導体基板上に塗布されたフォトレジストに焼
き付けてパターンを形成している。パターン形成する為
には基板表面を投影レンズの結像面に一致させるのが理
想であるが、素子形成の為に生じる段差や基板が平坦で
ないことなどの理由により、両者の間にずれが生じる。
理想的結像面から多少ずれた場合でもパターン形成する
為には、ある程度の焦点深度(=パターン形成可能な光
軸方向の範囲)が必要となり、必要焦点深度を確保する
ことが高解像度と共に重要となる。
【0003】一般に解像度Rと焦点深度DOFはレーリ
ーの式と呼ばれる次式で与えられる。
【0004】 R=k1 ・λ/NA (1) DOF=k2 ・λ/(NA)2 (2) ここでλは露光波長、NAはレンズ開口数、k1 ,k2
はプロセス係数を示す。
【0005】(1)式より、解像限界Rは波長λを短く
し、NAを大きくすることにより向上する事が分かる。
しかし、(2)式より短波長化及び高NA化は焦点深度
DOFを減少させてしまう。現状では、解像度の向上に
伴って焦点深度が急激に減少しており、必要な焦点深度
を確保することが難しくなってきている。一方、(2)
式から分かる様に、焦点深度の減少は短波長化の方が高
NA化よりも緩やかである。この為、短波長化が進めら
れてきており、露光光源として水銀灯のg線(λ=43
6nm)からi線(λ=365nm)、更にはKrFエ
キシマレーザー(λ=248nm)が使用されるように
なってきている。
【0006】更に短波長化、高NA化しないで、光学系
自体に工夫を加えることにより先述した回路パターンの
微細化に対応することが可能であり、その方法は総称し
て超解像技術と呼ばれている。超解像技術の代表的なも
のは、工夫を加える箇所によって次の3つの方法に大別
できる。即ち、投影光学系の光源形状を変更するもの
(変形照明法)、投影レンズの瞳面を変更するもの(瞳
フィルター法)、フォトマスクを変更するもの(位相シ
フト法、ハーフトーン法、補助パターン法等)である。
これらの超解像技術の効果は、フォトマスク上のパター
ンの種類に依存して異なる。
【0007】位相シフト法、変形照明法は2光束干渉を
利用するもので周期的に配列したパターンの解像度と焦
点深度を向上させることができる。
【0008】瞳フィルター法は投影レンズの瞳面の空間
周波数分布を変更することによって結像面を多重にする
方法で周期的に配列したパターンと孤立して存在するパ
ターンの両方に効果がある。しかしながら、この瞳フィ
ルター法は、投影レンズの瞳面を変更するので実プロセ
スへの導入が容易では無い。
【0009】ハーフトーン法はマスクにおける高次の回
折光成分を強調することによって、広い焦点範囲にわた
ってウェハ上の光強度のコントラストを向上させる方法
である。この方法の特徴は周期的に配列したパターンと
孤立して存在するパターンの双方について、焦点深度を
向上させることができることである。
【0010】補助パターン法は、主パターンの周辺にこ
の主パターンの寸法以下の補助パターンを形成し、解像
度と焦点深度を向上させる方法であり、詳細は、例え
ば、199年度春期応用物理学会予稿集30p−L−
16に述べられている。図7は、この従来の補助パター
ン法の場合のフォトマスクの上面図を示している。ここ
で、このフォトマスクは1/5に縮小投影露光するステ
ッパで使用されるものとする。図7に示されるように、
マスク基板となる透明なガラス基板51の表面にクロム
からなる遮光膜が付着される。そして、この遮光膜から
主パターンである回路パターン用の遮光52が形成さ
れ、また、補助パターン用の遮光部53と53aが、こ
の回路パターン用の遮光部52に隣接して形成される。
このように補助パターン法では、フォトマスクに形成さ
れる回路パターンに隣接してこの回路パターン寸法より
小さい寸法の補助用パターンが設けられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】先述したように、解像
度と焦点深度の向上を計るために、超解像技術の中で比
較的半導体製造プロセスへの導入が容易な変形照明法が
実用化されつつある。この変形照明法は周期性のある回
路パターン(以下、「周期パターン」と言う)には有効
であるが、孤立した回路パターン(以下、「孤立パター
ン」と言う)には効果が小さい。また、周期パターンに
おいてもパターンの端部等、周期性が無くなる部分では
形状が悪化する。これは、孤立パターンや周期パターン
の端部では光が一様に回折されるので、2光束干渉の効
果が得られなくなるためである。
【0012】先述した補助パターン法では、主パターン
である回路パターンに隣接して補助パターンが形成され
る。このため、前述の変形照明法がある程度まで有効に
なる。しかし従来の技術の補助パターン法では、補助パ
ターンの線幅は主パターン寸法よりかなり小さく設定さ
れる必要がある。このため、従来補助パターン法による
解像度及び焦点深度の向上効果は十分でない。
【0013】また、主パターンが解像度限界付近で設計
される場合には、補助パターンは解像度限界以下になり
パターンの微細化によってマスク作成が困難になる。例
えば、KrFエキシマリソグラフィを用いて0.25μ
mライン状の孤立パターンを形成する場合、補助パター
ンの幅の上限はおよそ0.10μmとなる。0.10μ
mマスクパターンの形成は、現在のマスク作成技術に大
きな負担を強いるものである。
【0014】以上は解像度と焦点深度に関する問題であ
るが、パターンの疎密性の違いによる寸法差も問題とな
る。周期パターンと孤立パターンの寸法差は近効果と
呼ばれ、近接効果を小さく抑えることも重要な課題とな
っている。即ち、露光した際の光強度分布が、周期パタ
ーンと孤立パターンで異なるために、両者を含むフォト
マスクで露光する際に周期パターンが設計通りになるよ
うに露光量を設定すると孤立パターンが設計寸法からは
ずれてしまうという問題が生じる。この問題に対して
は、前述した補助パターン法では補助パターンの線幅が
細いため近接効果の抑制は難しく、解決すべき課題とし
て残っている。
【0015】本発明の目的は、孤立パターンの焦点深度
を向上させるとともに、孤立パターンや周期パターンの
端部での光学的な近接効果を減少させることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、透明基板上に形成された主パターンと、該主パタ
ーンの周辺に形成され、解像限界を下回る寸法である補
助パターンとを有するフォトマスクにおいて、前記主パ
ターンは、半透明膜で形成され、前記補助パターンは、
遮光膜で形成されていることを特徴とするフォトマスク
が得られる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、前記半透明
膜の透過率が、40%未満であることを特徴とする請求
項1記載のフォトマスクが得られる。
【0018】請求項3記載の発明によれば、前記透明基
パターンの形成されていない領域を透過した露光用
の照明光と前記主パターンを透過した露光用の照明光と
の位相差が180度となることを特徴とする請求項1
は2記載のフォトマスクが得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態] 図1及び図2は本発明の第1の実施形態を説明するため
の図である。ここで図1(a)は本実施形態のフォトマ
スクの上面図であり、図1(b)はその断面図である。
ここで、このようなフォトマスクは1/5の縮小投影露
光のステッパで使用されるものとする。このため、ウェ
ハ上のフォトレジストへの転写パターンの5倍の寸法の
回路パターンがフォトマスク上のパターンの寸法にな
る。以下の説明はフォトレジストがポジ型の場合で行
う。
【0020】図1(a)及び図1(b)に示すように、
マスク基板となるガラス基板1の表面に回路パターンで
あるライン状の主パターン(孤立パターン)2が形成さ
れる。ここで、この主パターン2の線幅は1.25μm
である。そして、この主パターン2の両側に補助パター
ン3,3aがそれぞれ平行に配置して形成される。ここ
で、補助パターン3,3aの線幅は補助パターン3,3
aが解像しないことを条件に適当な値に決定される。ま
た、この補助パターン3,3a間の間隔の寸法は1.2
5μmに設定されている。
【0021】図1(b)に示すように、このような補助
パターン3,3aは、主パターン2と同一の構成材料の
上にクロムの遮光膜3′,3′aを付着させて形成され
る。そして、この補助パターン3,3aはフォトリソグ
ラフィの投影露光の照射光を完全に遮光するように形成
される。これに対し、主パターン2は前述の照射光のう
ち所定量の光を透過するものである。また、主パターン
2を透過する光の位相は、ガラス基板1を透過する光の
それに比して180度反転している。
【0022】図2(a)〜(d)は、従来の補助パター
ン法、即ち主パターンが遮光膜による孤立したライン状
パターンである場合に、先述した補助パターンの線幅を
変化させたときのシミュレーションにより求めたウェハ
上の光強度分布を示している。ここで、図2(a)、図
2(b)、図2(c)及び図2(d)は、それぞれ前述
した補助パターンの線幅が0(即ち補助パターンを設け
ない)、0.05、0.10、0.15μmの場合に対
応する。そして、縦軸の光強度はスペース領域での強度
で規格化されている。尚、このシミュレーションでは、
1/5の縮小投影露光において光学条件は、NA=0.
5、σ=0.7、λ=248nmとして行われた。ここ
で、σは照射光のコヒーレンシを示す値であり、照射光
源側の光学レンズのNAを投影レンズのNAで除した値
で表される。
【0023】ここで、1/5の縮小投影露光で0.25
μmのラインの線幅が設計通りになる光強度をItとす
る。このItを基準の光強度とすると、光強度がItよ
り小さいとレジストパターンがウェハ上に残り、Itよ
り大きいとレジストパターンが残らないことになる。補
助パターンの線幅の値が増加するのに伴い、ウェハ上に
補助パターンが形成されると予想される領域の光強度は
単調に減少する。補助パターンはレジストパターンとし
て残ってはいけないので、補助パターンの線幅は光強度
がItより大きくなる範囲に抑えられる必要がある。シ
ミュレーションによると補助パターンの線幅は0.13
μm以下でなければならないことがわかる。図2(d)
に示されるように、補助パターンの線幅を0.15μm
とすると、補助パターン部のレジストパターンが残って
しまうことになる。
【0024】図2(e)〜(h)は、本実施形態、即ち
主パターンがウェハ上の光強度を低く抑えるように適当
に透過率の設定された半透明膜による孤立したライン状
パターンである場合に、先述した補助パターンの線幅を
変化させたときのシミュレーションでの光強度分布を示
している。ここで、主パターンの透過率を15%に設定
している。ここで、図2(e)、図2(f)、図2
(g)及び図2(h)はそれぞれ前述した補助パターン
の線幅が0(即ち補助パターンを設けない)、0.0
5、0.10、0.15μmの場合に対応する。シミュ
レーションの光学条件は、前述の従来の補助パターン法
についてのシミュレーション条件と同じである。
【0025】本実施形態により、以下に述べるような顕
著なDOF拡大効果が得られる。即ち、ラインの線幅が
設計通りになる光強度Itは、従来補助パターン法を用
いた場合より小さい値を取る。図2(a)〜(d)につ
いての考察と同様の考察により、補助パターンの線幅は
0.16μmまで拡大できるようになることがわかる。
その結果、予想されるDOFは1.0μmから1.5μ
mになることが、シミュレーションにより予想される。
【0026】尚、本発明と変形照明法を併用すると、D
OFは更に2.0μm以上まで向上すると予想される。
【0027】 [第2の実施形態] 図3は本発明の第2の実施形態を示すフォトマスク上面
図である。図3に示すように、ライン状のパターンがあ
るピッチで配置される場合、即ちラインによる周期パタ
ーンの場合でも同様に補助パターンが形成される。図3
に示すように、ラインとスペースの幅の比が1:1の主
パターン(周期パターン)12の両側に同じ寸法の補助
パターン13及び13aが設置されている。尚、これら
の補助パターンの線幅及び主パターンの照射光の透過率
は、第1の実施形態で説明したのと同様の方法で求めら
れる。
【0028】 [第3の実施形態] 図4は本発明の第3の実施形態を示すマスク上面図であ
る。図4に示すように、ラインとスペースの比が1:3
であり、このラインとスペースが同一ピッチで配置する
場合でも同様に補助パターンが形成される。図4に示す
ように、ラインとスペースの幅の比が1:3の主パター
ン(周期パターン)22,23,24及び25が配置さ
れる場合に、これらのラインパターン間に補助パターン
26,27,28,29及び30が1本ずつ挿入され
る。なお、これらの補助パターンの線幅(パターン間距
離)及び主パターンの照射光の透過率は、第1の実施形
態で説明したのと同様の方法で求められる。なお、補助
パターンの線幅を細くして、主パターン間に配置される
補助パターンの本数を増やすことも可能である。更に、
本実施形態のラインとスペースの比は1:3であるが、
スペースの比がより大きくなった場合にも同様に適用で
きる。
【0029】 [第4の実施形態] 次に第4の実施形態によるフォトマスクの作成方法につ
いて図面を用いて説明する。図5は本実施形態によるフ
ォトマスクの作成フローの断面図であり、第1の実施形
態のフォトマスクに対応している。図5(a)のよう
に、ガラス基板41上にMoSi系の半透明膜42、S
iO2 43、クロム44、レジスト45を堆積したもの
を用意する。ここでMoSi系の半透明膜42は適当な
透過率を持つ膜厚に調整しておく。またクロム44は完
全に遮光する膜厚にする。またSiO2 43はフォトマ
スクを使用する際の露光光に対して透明なものである。
図5(b)のようにレジストパターンを形成し、それを
マスクとしてMoSi系の半透明膜42までエッチング
しレジストを剥離すると図5(c)のようになる。その
上にもう一度レジストを塗布し、図5(d)のように補
助パターンのみにレジスト46が残るようにレジストパ
ターンを形成する。レジスト46をマスクとしてクロム
44のみをエッチングすると本実施形態によるフォトマ
スクが完成する。ここでSiO2 43はエッチングのス
トッパーとして機能する。本実施形態では遮光膜をクロ
ム、半透明膜をMoSi系の遮光膜で構成したが、これ
に限らず適当な遮光性と透過率を持つ膜であればクロム
の代わりに使用できる。
【0030】次に、本実施形態における主パターンを透
過する光とスペース部を透過する光の位相差の制御方法
について説明する。主パターンを透過する光とスペース
部を透過する光の位相差は約180度にする必要があ
る。また、位相差は一周期分変化しても同じであるので
180°±360°nの近傍であっても良い。位相差は
半透明膜の厚さによって生じるのでMoSi系の半透明
膜の厚さと光学濃度を調整することによって対処する。
【0031】以上説明した実施形態では、露光波長を2
48nm、パターン形状をラインパターン、主パターン
幅を0.25μm、補助パターン幅を0.05、0.1
0、0.15μm、パターン間距離0.25μm、主パ
ターン透過率を15%としたが、露光波長、パターン形
状、パターン寸法はこの限りではなく、必要に応じて変
更可能である。変更した場合でも本発明の効果は実施形
態と同様に得られる。ただし、変更する際は補助パター
ン幅、パターン間距離及び主パターンの透過率を、シミ
ュレーションや実験によって最適化する必要がある。実
施形態から明らかな通り、本発明の効果を大きなものと
するためには、主パターン領域の光強度を、特に主パタ
ーンの線幅が設計通りになる光強度Itを小さな値にす
ることである。
【0032】ここで、透過率のとり得る範囲について言
及する。例として、ライン状の孤立パターンに対して本
実施形態を適用した場合(第1の実施形態)について説
明する。図6には、主パターンの透過率を5%きざみで
変えた場合のDOFのシミュレーションによる計算結果
を示している。ここで、照明系として通常照明のほか
に、輪帯照明(輪帯率60%)を適用した場合について
も併せて示している。補助パターン線幅は、主パターン
の透過率が0%(完全遮光)である場合にとりうる最大
の値に設定されており、通常照明については0.13μ
m、輪帯照明については0.12μmである。ただし、
本発明の性格上、主パターンの透過率を適切に設定すれ
ば、より大きな補助パターン線幅をとることができるこ
とは、繰り返していうまでもない。図6より、本発明の
効果が得られる主パターン透過率は、通常照明では20
%未満、輪帯照明では40%未満である。主パターン透
過率がこの値を大きく越えると、DOFは急激に低下す
ることになる。よって、適切な透過率を設定すること
は、補助パターン幅を設定することに次いで、非常に重
要である。
【0033】以上の実施形態では、補助パターンを主パ
ターンの両側に1対ずつ配置する場合について説明し
た。しかし、このような補助パターンを主パターンの上
下左右に配置し、主パターンの回りを補助パターンで囲
むようにしてもよいこと、また、主パターンの周囲に補
助パターンを複数対配置してもよいことに言及してお
く。更に、実施形態では露光用フォトマスクがステッパ
で使用される場合について説明したが、1対1の投影露
光装置の場合でも同様に形成されることに触れておく。
ただし、この場合にはフォトマスク上のパターン寸法
は、転写パターン寸法と同一になる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明では、主パターンの
転写されるべきウェハ上領域の光強度を低く抑えるよう
に適当に設定された透過率を持ち位相を反転させた主パ
ターンの近傍に補助パターンが配置されているので、本
発明における補助パターンの線幅は、従来の補助パター
ン法のそれに比べ大きくとることができるため、従来法
以上に光学的な近接効果を減らすことができ、且つ孤立
パターンの焦点深度を向上させることができる。更に、
本発明のフォトマスクを変形照明と組み合わせた場合一
層大きな効果を上げることができる。
【0035】また、本発明における補助パターンの線幅
は、従来の補助パターン法のそれに比べ大きくとること
ができるため、微細化によって補助パターン線幅がマス
ク製造の限界に達し製造困難な場合においても、本発明
によれば補助パターンを有するフォトマスクを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態を示すフォト
マスク上面図、(b)はその断面図である。
【図2】(a)〜(d)は図1に示すフォトマスクで主
パターンが遮光膜で形成されている場合に、補助パター
ンの線幅を0μmから0.15まで0.05μmきざみ
で変化させたときのウェハ上の透過光の光強度分布グラ
フ、(e)〜(h)は図1に示すフォトマスクで主パタ
ーンが透過率15%で透過光の位相を180度変化させ
るような材料膜で形成されている場合に、補助パターン
の線幅を0μmから0.15μmまで0.05μmきざ
みで変化させたときのウェハ上の透過光の光強度分布の
グラフである。
【図3】本発明の第2の実施形態を示すフォトマスク上
面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示すフォトマスク上
面図である。
【図5】図1に示すフォトマスクの製造方法である第4
の実施形態によるフォトマスクの作成フローの断面図で
ある。
【図6】図1に示すフォトマスクで主パターンが透過光
の位相を180度変化させるような材料膜で形成されて
いる場合に、主パターンの透過率を0%から40%まで
5%きざみで変化させたときの焦点深度変化を示すグラ
フである。
【図7】従来の補助パターン法を適用した場合のフォト
マスク上面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 主パターン(孤立パターン) 3 補助パターン 3a 補助パターン 11 ガラス基板 12 主パターン(周期パターン) 13 補助パターン 13a 補助パターン 21 ガラス基板 22 主パターン(周期パターン) 23 主パターン(周期パターン) 24 主パターン(周期パターン) 25 主パターン(周期パターン) 26 補助パターン 27 補助パターン 28 補助パターン 29 補助パターン 30 補助パターン 41 ガラス基板 42 半透明膜 43 シリコン酸化膜 44 遮光膜 45 レジスト 46 レジスト 51 ガラス基板 52 主パターン(孤立パターン) 53 補助パターン 53a 補助パターン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に形成された主パターンと、
    該主パターンの周辺に形成され、解像限界を下回る寸法
    である補助パターンとを有するフォトマスクにおいて、
    前記主パターンは、半透明膜で形成され、前記補助パタ
    ーンは、遮光膜で形成されていることを特徴とするフォ
    トマスク。
  2. 【請求項2】 前記半透明膜の透過率が、40%未満で
    あることを特徴とする請求項1記載のフォトマスク。
  3. 【請求項3】 前記透明基板パターンの形成されてい
    ない領域を透過した露光用の照明光と前記主パターンを
    透過した露光用の照明光との位相差が180度となるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスク。
JP9882396A 1996-04-19 1996-04-19 フォトマスク Expired - Fee Related JP2923905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9882396A JP2923905B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 フォトマスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9882396A JP2923905B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 フォトマスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09288346A JPH09288346A (ja) 1997-11-04
JP2923905B2 true JP2923905B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=14230029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9882396A Expired - Fee Related JP2923905B2 (ja) 1996-04-19 1996-04-19 フォトマスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2923905B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3161411B2 (ja) 1998-04-02 2001-04-25 日本電気株式会社 フォトマスクとその製造方法
KR100732749B1 (ko) * 2001-12-28 2007-06-27 주식회사 하이닉스반도체 미세 패턴 형성용 마스크
JP4858101B2 (ja) * 2006-11-14 2012-01-18 大日本印刷株式会社 フォトマスク
JP2008242500A (ja) * 2008-06-26 2008-10-09 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランクの製造方法及び位相シフトフォトマスクの製造方法
EP2397900B1 (en) * 2009-02-16 2014-10-08 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Photomask and method for manufacturing a photomask
JP6381502B2 (ja) * 2015-09-14 2018-08-29 東芝メモリ株式会社 パターンデータ作成方法、パターンデータ作成装置及びマスク

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
1993年度春季応用物理学会予稿集30p−L−16

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09288346A (ja) 1997-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7468240B2 (en) Patterning method using photomask
JP3080023B2 (ja) 露光用フォトマスク
JP2004069841A (ja) マスクパターンおよびそれを用いたレジストパターンの形成方法
JP2002075823A (ja) 半導体装置のパターン形成方法、フォトマスクのパターン設計方法、フォトマスクの製造方法およびフォトマスク
JP3939670B2 (ja) フレア測定用フォトマスク対、フレア測定機構、及び、フレア測定方法
JPH075675A (ja) マスク及びその製造方法
JP2953406B2 (ja) フォトマスクおよびその製造方法
JP2004514171A (ja) フォトリソグラフィーマスク
JP2001272764A (ja) 投影露光用フォトマスク、およびそれを用いた投影露光方法
JP2877200B2 (ja) 露光用フォトマスクおよびその製造方法
JP3347670B2 (ja) マスク及びそれを用いた露光方法
JP4190227B2 (ja) フォトマスク、その設計方法及びそれを用いた半導体装置の製造方法
JP2923905B2 (ja) フォトマスク
JP2004251969A (ja) 位相シフトマスク、位相シフトマスクを用いたパターンの形成方法および電子デバイスの製造方法
JP4345821B2 (ja) 露光用マスク及びパターン形成方法
JPH10254122A (ja) 露光用フォトマスク
JP2924804B2 (ja) フォトマスク及びその製造方法、フォトマスクブランクス
JP3133618B2 (ja) 縮小投影露光装置において用いられる空間フィルタ
JP3070520B2 (ja) フォトマスク及び露光方法
JPH10275769A (ja) 露光方法
JP3178391B2 (ja) フォトマスクの設計方法
JP4997902B2 (ja) ハーフトーンマスク
JPH08254813A (ja) 位相シフトマスク及びそれを用いた半導体装置の製造方法
JP3469570B2 (ja) 露光用マスクの製造方法
JP2009237339A (ja) フォトマスク及びそのフォトマスクを用いた半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990331

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090507

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100507

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100507

Year of fee payment: 11

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100507

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100507

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110507

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120507

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120507

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130507

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees