JP5101769B2 - 生体の酸化防止または予防剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体の酸化防止または予防剤に関し、特に食品、化粧品、医薬部外品または医薬品等に配合して活性酸素消去酵素の活性を促進することにより皮膚をはじめとする生体の酸化傷害や老化にその有効性を発揮する生体の酸化防止または予防剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚は生体の最外層に位置し、紫外線等の影響により活性酸素が発生しやすい臓器であり、絶えずその酸素ストレスに曝されている。一方、皮膚細胞内には活性酸素消去酵素が存在しており、その能力を超える活性酸素が発生しないかぎり活性酸素の傷害から皮膚細胞を防衛している。ところが、皮膚細胞内活性酸素消去酵素の活性は加齢とともに低下することが知られており、活性酸素による傷害がその防御反応を凌駕したとき、皮膚は酸化され、細胞機能が劣化して老化してゆくと考えられる。また、皮膚以外の臓器においても、その活性酸素消去能を越える活性酸素に曝されたとき、機能低下が起こり老化してゆくと考えられる。そこで、活性酸素による傷害からの防御を目的として特開平9−118630や特開平9−208484などのように活性酸素消去剤や抗酸化剤が検討され、SODやカタラーゼ等の活性酸素消去酵素、SOD様活性物質などの活性酸素消去剤や抗酸化剤を配合した食品、化粧品、医薬部外品または医薬品等が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、SODやカタラーゼ等の活性酸素消去酵素は安定性に問題があり、活性酸素消去剤や抗酸化剤は、その効果が充分でないものが多いため、安定性に優れ、効果の高い生体の酸化防止または予防剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような事情により、本発明者らは活性酸素による傷害からの防御作用に優れた内用および外用剤を得るために鋭意検討した結果、マンネンタケ属に属するキノコおよびトリュフの中から一種または二種以上選ばれる抽出物が、安定かつ細胞が本来持っている活性酸素消去酵素の活性を高めることにより優れた生体の酸化防止または予防作用を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
本発明で用いられる生体の酸化防止または予防剤は、上記の通り皮膚をはじめとする生体の細胞が持つ活性酸素消去酵素の活性を高めることを目的としたものである。さらに詳しくは、酸化防止とは紫外線や加齢などにより弱まった活性酸素消去酵素の活性を高めることで、細胞の酸化を受け難くすることを意味している。また、酸化予防とは活性酸素消去系が正常に機能している場合にはその機能を正常のまま維持させ、少々の紫外線や加齢では機能を低下させ難くするという意味で用いる。
【0006】
すなわち、本発明は、マンネンタケ属に属するキノコおよびトリュフの中から一種または二種以上選ばれる抽出物を含有する生体の酸化防止または予防剤である。
【0007】
マンネンタケ属は、担子菌類(Basidiomycetes)、ヒダナシタケ目(Aphyllophorales)、サルノコシカケ科(Polyporaceae)、マンネンタケ族(Ganodermeae)に属し、マンネンタケ、マゴジャクシ、シママンネンタケ、ツノマンネンタケ、オオマンネンタケ、コウモリマンネンタケ、ツガノマンネンタケなどが含まれる。また、マンネンタケとしては、霊芝(赤芝)、黒霊芝(黒芝)、紫芝、青芝、黄芝、白芝などが神農本草経に記載されている。これらの学名は、文献[Acta Microbiologica Sinica 19(3),265−279,1979]によると、霊芝(学名:Ganoderma lucidum)、黒霊芝(学名:Ganoderma atrum)、紫芝(学名:Ganoderma sinense)に分類されているが、それに限定されるものではない。
【0008】
本発明で用いられる黒霊芝(黒芝)は、主に南中国(上海以南)において、カエデ科の樹木に生育する。効能について、神農本草経によれば、黒霊芝は、尿閉や排尿困難で、下腹部が脹満する症状の治療をし、排尿を促し、腎臓の機能を高めると記載されている。
【0009】
本発明で用いられる霊芝(赤芝)は、広葉樹に広く生育する。効能について、神農本草経によれば、霊芝(赤芝)は主に結胸(心下痛があり、しこりのある病症)を治療し、心臓の機能を強め、活力を補い、思考力を増強して物忘れを防ぐと記載されている。
【0010】
本発明で用いられるマゴジャクシ(学名:Ganoderma neojaponicum)は、マンネンタケとは分類上、区別されている。
【0011】
以上マンネンタケ属に属するキノコのなかでも、マンネンタケやマゴジャクシが好ましい。
【0012】
本発明で用いられるトリュフ(学名:Tuber melanosporum)は、セイヨウショウロ目(Tuberales)、セイヨウショウロ科(Tuberaceae)に属する子嚢菌であり、塊状で地中に発生し、子実層は外に開いていない。子実体の多くは強い香りを持ち、リスやウサギのような動物が掘り出して食用とする。トリュフは、世界3大珍味のひとつであり高級フランス料理に使用される。また、欧米では美味な食用キノコであり、ブラック・ダイヤモンドとも呼ばれている。
【0013】
本発明で使用するマンネンタケ属に属するキノコの抽出物とは、マンネンタケ属に属するキノコの子実体から抽出して得られるものである。トリュフの抽出物とは、トリュフの子実体、菌体等から抽出して得られるものである。その調製方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであっても良い。また、上記抽出物の中には市販されているものもあり、これらを用いることができる。
【0014】
抽出する溶媒としては、例えば、水、低級1価アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級1価アルコール及び液状多価アルコールが良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は1種でも2種以上を混合して用いても良い。
【0015】
また、マンネンタケ属に属するキノコおよびトリュフの抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過等の処理および活性炭等による脱色、脱臭処理をして用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
【0016】
本発明の生体の酸化防止または予防剤には、上記抽出物をそのまま使用しても良く、マンネンタケ属に属するキノコおよびトリュフの抽出物の効果を損なわない範囲内で、通常の食品、化粧品、医薬部外品、医薬品に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、賦形剤、安定剤、保存剤、結合剤、崩壊剤等の成分を配合することもできる。
【0017】
本発明の生体の酸化防止または予防剤は食品、化粧品、医薬部外品及び医薬品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、例えば、錠菓、飲料、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、散剤、丸剤、錠剤、注射剤、坐剤、乳剤、カプセル剤、顆粒剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤などを含む)等が挙げられる。
【0018】
本発明に用いるマンネンタケ属に属するキノコおよびトリュフの抽出物の配合量は、本発明の食品、化粧品、医薬部外品または医薬品全量に対し、乾固物に換算して0.0001重量%以上が良く、好ましくは0.0005〜10重量%が良い。0.0001重量%未満では十分な効果は発揮され難い。10重量%を越えて配合した場合、効果の増強は少なく不経済である。また、添加の方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
【0019】
【実施例】
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いる抽出物の製造例、本発明の処方例及び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の部とは重量部を、%とは重量%を示す。
【0020】
製造例1 黒霊芝の熱水抽出物
黒霊芝の乾燥物20gに400mLの精製水を加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して黒霊芝の熱水抽出物を1.3g得た。
【0021】
製造例2 霊芝(赤芝)の熱水抽出物
霊芝(赤芝)の乾燥物20gに400mLの精製水を加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して霊芝(赤芝)の熱水抽出物を1.4g得た。
【0022】
製造例3 マゴジャクシの熱水抽出物
マゴジャクシの乾燥物20gに400mLの精製水を加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してマゴジャクシの熱水抽出物を2.0g得た。
【0023】
製造例4 トリュフの熱水抽出物
トリュフの乾燥物20gに400mLの精製水を加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してトリュフの熱水抽出物を1.2g得た。
【0024】
製造例5 黒霊芝のエタノール抽出物
黒霊芝の乾燥物100gに900mLのエタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、黒霊芝のエタノール抽出物を1.5g得た。
【0025】
製造例6 霊芝(赤芝)のエタノール抽出物
霊芝(赤芝)の乾燥物100gに900mLのエタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、霊芝(赤芝)のエタノール抽出物を1.6g得た。
【0026】
製造例7 マゴジャクシのエタノール抽出物
マゴジャクシの乾燥物100gに900mLのエタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、マゴジャクシのエタノール抽出物を1.5g得た。
【0027】
製造例8 トリュフのエタノール抽出物
トリュフの乾燥物100gに900mLのエタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、トリュフのエタノール抽出物を1.5g得た。
【0028】
製造例9 黒霊芝の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物
黒霊芝の乾燥物100gに1kgの精製水及び1kgの1,3−ブチレングリコールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、黒霊芝の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を1.9kg得た。
【0029】
製造例10 霊芝(赤芝)の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物
霊芝(赤芝)の乾燥物100gに1kgの精製水及び1kgの1,3−ブチレングリコールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、霊芝(赤芝)の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を1.9kg得た。
【0030】
製造例11 マゴジャクシの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物
マゴジャクシの乾燥物100gに1kgの精製水及び1kgの1,3−ブチレングリコールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、マゴジャクシの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を1.9kg得た。
【0031】
製造例12 トリュフの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物
トリュフの乾燥物100gに1kgの精製水及び1kgの1,3−ブチレングリコールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、トリュフの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を1.9kg得た。
【0032】
実施例1 クリーム1
処方 配合量
1.黒霊芝の熱水抽出物(製造例1) 0.05部
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.1,3−ブチレングリコール 8.5
12.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11〜14を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
【0033】
実施例2 クリーム2
実施例1において、黒霊芝の熱水抽出物を霊芝(赤芝)の熱水抽出物(製造例2)に置き換えたものをクリーム2とした。
【0034】
実施例3 クリーム3
実施例1において、黒霊芝の熱水抽出物をマゴジャクシの熱水抽出物(製造例3)に置き換えたものをクリーム3とした。
【0035】
実施例4 クリーム4
実施例1において、黒霊芝の熱水抽出物をトリュフの熱水抽出物(製造例4)に置き換えたものをクリーム4とした。
【0036】
比較例1 従来のクリーム
実施例1において、黒霊芝の熱水抽出物を精製水に置き換えたものを従来のクリームとした。
【0037】
実施例5 化粧水
処方 配合量
1.黒霊芝のエタノール抽出物(製造例5) 0.1部
2.1,3−ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
【0038】
実施例6 乳液
処方 配合量
1.霊芝(赤芝)のエタノール抽出物(製造例6) 0.5部
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 2.0
(20E.O.)
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
【0039】
実施例7 ゲル剤
処方 配合量
1.マゴジャクシのエタノール抽出物(製造例7) 0.1部
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5と、成分6〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
【0040】
実施例8 軟膏
処方 配合量
1.黒霊芝の熱水抽出物(製造例1) 1.0部
2.トリュフのエタノール抽出物(製造例8) 1.0
3.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
4.モノステアリン酸グリセリン 10.0
5.流動パラフィン 5.0
6.セタノール 6.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.プロピレングリコール 10.0
9.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分3〜6を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1、2及び7〜9を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
【0041】
実施例9 パック
処方 配合量
1.黒霊芝の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物 0.1部
(製造例9)
2.霊芝(赤芝)の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物 0.1
(製造例10)
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3−ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
【0042】
実施例10 ファンデーション
処方 配合量
1.マゴジャクシの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物 1.0部
(製造例11)
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 1.0
(20E.O.)
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.パラオキシ安息香酸ブチル 0.1
10.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
11.ベントナイト 0.5
12.プロピレングリコール 4.0
13.トリエタノールアミン 1.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
15.二酸化チタン 8.0
16.タルク 4.0
17.ベンガラ 1.0
18.黄酸化鉄 2.0
19.香料 適量
20.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分20に成分10をよく膨潤させ、続いて、成分1及び11〜14を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分15〜18を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成分19を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
【0043】
実施例11 浴用剤
処方 配合量
1.トリュフの1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物 1部
(製造例12)
2.炭酸水素ナトリウム 50
3.黄色202号 適量
4.香料 適量
5.無水硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5を均一に混合し製品とする。
【0044】
実施例12 錠菓
処方 配合量
1.黒霊芝の熱水抽出物(製造例1) 2部
2.乾燥コーンスターチ 50
3.エリスリトール 40
4.クエン酸 5
5.ショ糖脂肪酸エステル 3
6.香料 適量
7.水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜4及び7を混合し、顆粒成形する。成形した顆粒に成分5及び6を加えて打錠する。1粒1.0 gとする。
【0045】
実施例13 飲料
処方 配合量
1.霊芝(赤芝)の熱水抽出物(製造例2) 1.0部
2.ステビア 0.05
3.リンゴ酸 5.0
4.香料 0.1
5.水にて全量を100とする
[製造方法]成分2及び3を少量の水に溶解する。次いで、成分1及び4、5を加えて混合する。
【0046】
実施例14 錠剤
処方 配合量
1.マゴジャクシの熱水抽出物(製造例3) 10部
2.トウモロコシデンプン 10
3.精製白糖 20
4.カルボキシメチルセルロース 10
5.微結晶セルロース 35
6.ポリビニルピロリドン 5
7.タルク 10
[製造方法]成分1〜5を混合し、次いで成分6の水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤として成分7を加えて配合した後、1錠100mgの錠剤に打錠した。
【0047】
実施例15 散剤
処方 配合量
1.トリュフの熱水抽出物(製造例4) 10部
2.トウモロコシデンプン 40
3.微結晶セルロース 50
[製造方法]上記成分を混合し、常法により散剤とした。
【0048】
実施例16 注射剤
処方 配合量
1.黒霊芝の熱水抽出物(製造例1) 1.0部
2.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 3.7
3.ゴマ油 0.2
4.塩化ナトリウム 0.9
5.プロピレングリコール 4.0
6.リン酸緩衝液(0.1M、pH6.0) 10.0
7.蒸留水にて全量を100とする
[製造方法]成分1、2、3および成分5の半量を混合して約80℃で加温溶解し、これに成分4、6と成分5の半量を予め溶解した成分7を約80℃に加温して加え全量を1000mlの水溶液とした。この水溶液を1mlのアンプルに分注して熔閉した後、加熱滅菌した。
【0049】
次に、本発明の効果を詳細に説明するため、実験例を挙げる。
【0050】
実験例1 表皮細胞内活性酸素消去酵素の活性促進作用
マウスケラチノサイト由来Pam212細胞1×10個を6cmディッシュに播種し、黒霊芝、霊芝(赤芝)、マゴジャクシおよびトリュフの熱水抽出物を1μg/ml濃度に添加した10%FCSを含むEagle’s MEMにて5%CO、37℃条件下で4日間培養した。次に、細胞をPBS(−)にて2回洗浄した後、ラバーポリスマンにて剥離し、500μlのPBS(−)とともに超音波破砕したものを酵素試料液とした。酵素試料液中のSOD活性の測定はSODテストワコー(和光純薬工業株式会社製)を用いて行った。すなわち、酵素試料液100μl、発色試液450μlと酵素液(キサンチンオキシダーゼ)またはブランク液(キサンチンオキシダーゼの溶解に用いたリン酸緩衝液)450μlを混合し、37℃で20分間反応させた後、反応停止液1mlを添加し、560nmにおける吸光度を測定した。また、カタラーゼ活性の測定は過酸化水素の分解量を指標に行った。すなわち、10mMの過酸化水素を含む50mMリン酸緩衝液1mlに50μlの酵素試料液を添加し、240nmにおける1分間の吸光度変化を測定した。コントロールとしては試料無添加で培養した細胞を超音波破砕したものを用いた。なお、今回の実験で培地中に添加した黒霊芝、霊芝(赤芝)、マゴジャクシおよびトリュフの熱水抽出物自体が酵素試料液のSODおよびカタラーゼ活性の測定結果に影響を及ぼさないことを確認している。
【0051】
各試料を添加して培養した細胞のSODおよびカタラーゼ活性について、コントロールを100とした割合を表1に示した。黒霊芝、霊芝(赤芝)、マゴジャクシおよびトリュフの熱水抽出物はマウスケラチノサイト由来Pam212細胞におけるSODおよびカタラーゼ活性の促進作用を示した。
【0052】
【表1】
Figure 0005101769
【0053】
製造例5〜12についても同様の検討を行い、SODおよびカタラーゼ活性の促進作用を認めた。以上実験例1により、黒霊芝およびトリュフの抽出物にカタラーゼ活性促進効果が高く、霊芝(赤芝)およびマゴジャクシの抽出物にSOD活性促進効果が高いことが判明した。
【0054】
実験例2 サンバーンセル形成の抑制作用
サンバーンセルとは、日焼け後の表皮を病理組織学的に観察すると特徴的な所見として認められる細胞質が好酸性に濃く染まり核が濃縮した細胞である。これは表皮細胞の壊死を示す所見であり、その形成には紫外線の影響により表皮細胞内で発生する活性酸素が関与することが知られている。そこで本発明のクリーム(実施例1〜4)のサンバーンセル形成に及ぼす影響について検討した。すなわち、ICRマウス(雄、6週齢)の耳介外側皮膚に本発明のクリーム(実施例1〜4)および従来のクリームを5mg/cm塗布した。24時間後に光源として東芝FL20SEランプを用い、ネンブタール麻酔下にて300mJ/cmのUVBをマウス耳介外側皮膚に照射した。この際、24時間前に塗布されたクリームについては、照射直前に除去した。UVB照射24時間後に、耳介皮膚組織を採取し、ホルマリン固定後、定法にしたがって薄切切片を作製し、ヘマトキシリン−エオジン染色を行った。各組織標本を顕微鏡下(300倍)で観察し、任意の10視野のサンバーンセル数の平均をその標本のサンバーンセル数とした。クリーム未塗布のコントロールマウスのサンバーンセル数との比較により各試料のサンバーンセル形成抑制率を求めた。
【0055】
これらの試験結果を表2に示した。本発明のクリーム(実施例1〜4)を塗布することによりUVB照射によるサンバーンセル形成の抑制が認められた。一方、従来のクリーム(比較例1)を塗布した場合、クリーム未塗布の場合と同様にサンバーンセルが形成された。また、本発明のクリーム(実施例1〜4)を40℃で一週間保存した後、同様の試験を実施したところ、同様のサンバーンセル形成の抑制作用が認められた。
【0056】
【表2】
Figure 0005101769
【0057】
実施例5〜11についても同様の試験を行い、同様のサンバーンセル形成の抑制作用が認められた。
【0058】
【発明の効果】
以上のことから、本発明のマンネンタケ属に属するキノコおよびトリュフの中から一種または二種以上選ばれる生体の酸化防止または予防剤は安定性に優れ、優れた生体の酸化防止または予防作用を示した。また、これらを配合した食品、化粧品、医薬部外品または医薬品も優れた生体の酸化防止または予防作用を示した。

Claims (1)

  1. 黒霊芝、マゴジャクシおよびトリュフの中から一種または二種以上選ばれる抽出物を含有するサンバーンセル形成抑制剤。
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