JP2004307425A - 抗ストレス剤 - Google Patents
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Abstract
【目的】コルチゾールの分泌抑制作用を有し、かつ、長期間服用しても安全な抗ストレス剤を提供する。
【構成】本発明は、黒霊芝抽出物を含有することを特徴とする抗ストレス剤である。本発明の抗ストレス剤の黒霊芝抽出物は、水、エチルアルコール、又はこれらの混合溶媒などの抽出物を用いることができる。本発明の抗ストレス剤は、ストレスによるコルチゾールの分泌を抑制するので、ストレスに関連する諸疾患の予防、改善に有用である。
【構成】本発明は、黒霊芝抽出物を含有することを特徴とする抗ストレス剤である。本発明の抗ストレス剤の黒霊芝抽出物は、水、エチルアルコール、又はこれらの混合溶媒などの抽出物を用いることができる。本発明の抗ストレス剤は、ストレスによるコルチゾールの分泌を抑制するので、ストレスに関連する諸疾患の予防、改善に有用である。
Description
【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、抗ストレス剤に関する。さらに詳細には、コルチゾールの分泌抑制作用を有する黒霊芝抽出物を含有することを特徴とする抗ストレス剤に関する。
【従来の技術】
【0002】現代社会は科学技術が高度化し、社会情勢も激動する環境下になっており、人々は様々なストレスにさらされている。特に、国際化された社会においては複雑な人間関係が形成されており、精神的ストレスが起因となって引き起こされる様々な症状について報告がなされている。
【0003】従来、ストレスにより生じる精神的・身体的症状の軽減及び予防剤として、精神安定剤、抗不安剤、睡眠薬等の化学合成剤が使用されている。しかし、これらの薬剤は習慣性や副作用の問題があり、日常的に使用するのは好ましくない。そこで、日常的に連用可能で安全かつ充分な効果を示す抗ストレス剤が求められ、各方面で開発が行われてきた。
【0004】例えば、トリペプチドを有効成分とする抗ストレス剤及び機能性食品(特許文献1参照)、甘蔗由来の画分を有効成分とする抗ストレス剤(特許文献2参照)、ラクトフェリン類を有効成分とする抗ストレス剤(特許文献3参照)、エピカテキンとカフェインを有効成分とする抗ストレス組成物(特許文献4参照)等が提案されている。しかし、これらの抗ストレス剤の効果はいずれも充分なものとは言えなかった。
【0005】本発明に係る黒霊芝は、マンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)のキノコであって、学名はGanoderma atrumである。
【0006】マンネンタケ属のキノコについては、中国の薬学古書である「本草綱目」に赤霊芝、黒霊芝、紫霊芝、青霊芝、黄霊芝及び白霊芝の6種が存在し、いずれも人間の健康維持に有用であると記載されている。
【0007】赤霊芝は、天然産出量がわずかなマンネンタケ属の中でも比較的見つけやすいものであることから、中国では赤霊芝のことを単に「霊芝」と呼び、古くから珍重してきた。我が国では赤霊芝をマンネンタケ属の基準種とすることから、「マンネンタケ」あるいは単に「霊芝」と呼ぶ。なお、赤霊芝の学名はGanoderma lucidumである。
【0008】一方、「本草綱目」に記載されている赤霊芝以外の黒霊芝等の5種については、マンネンタケ属のキノコが樹木の腐朽菌であって同種の菌種でも木種により外観色が変化することから、赤霊芝と同一種なのか別種なのかは定説がなかった。しかし、近年の成分及び遺伝学的研究等により、黒霊芝は赤霊芝と別種のキノコと認証され、学名としてGanoderma atrumが与えられている。尚、黒霊芝は生薬として用いられる他に、赤霊芝と比べて苦味が少ないため料理の食材として利用されており、極めて安全なキノコである(非特許文献1参照)。
【0009】黒霊芝と赤霊芝の具体的相違点は、まず赤霊芝は赤褐色の大型の傘を有するのに対し、黒霊芝は黒色の小型の傘であり、その外観が著しく異なることである。また、赤霊芝は特有の苦味成分であるガノデリン酸を含むが、黒霊芝は係る成分を全く含まない。さらに、黒霊芝と赤霊芝には遺伝学的な相違が認められる(非特許文献2参照)。以上の事実から、黒霊芝と赤霊芝は全く別種のキノコであるとするのが定説となっている。
【0010】従来、科学的な研究対象となってきたのは、もっぱら赤霊芝である(以下、赤霊芝は「霊芝」と記す)。霊芝の抗ストレス作用に関しては、例えば、スピルリナを主成分とし、さらに霊芝等の成分を配合したストレス対応食品(特許文献5参照)、忘憂草を主成分とし、さらに霊芝等の成分を配合したストレス軽減効果のある組成物(特許文献6参照)、硫酸基を有するムコ多糖類と、霊芝の属するサルノコシカケ科の菌類のエッセンスを配合した抗ストレス作用を有する皮膚外用組成物(特許文献7参照)等が知られている。しかし、黒霊芝の有効性についての研究はこれまでほとんどなされていない。特に、黒霊芝がストレスによる生体バランスの乱れを軽減するという効果は全く報告されていない。
【0011】一方、ストレスによる内分泌系の異常とストレスに起因する疾患は、密接な関係にあることが知られている。これは、ストレスが特定のホルモンの分泌を変化させるためであり、これらのホルモンはストレスホルモンと呼ばれている。例えば、主として循環器系に影響を及ぼすアドレナリンとノルアドレナリン、糖代謝や免疫系に影響を及ぼすコルチゾール等である。特に、血中コルチゾールの上昇はストレスによる生体変化の指標であり、ストレス負荷実験でしばしば用いられる(非特許文献3参照)。
【0012】ストレスにより血中コルチゾールの上昇が起きるのは、脳がストレス状態を感じると、視床下部より命令を受けた下垂体が副腎皮質刺激ホルモンを放出し、さらに副腎皮質からのコルチゾールが分泌されるという、一連の機序に基づく。血中コルチゾールの上昇は、血圧、心収縮、及び心拍数等の上昇をもたらす。慢性的なストレスによる継続的なコルチゾールの分泌は、糖尿病、動脈硬化、免疫力低下及び心疾患等の生活習慣病、あるいは生理不順、成長不良等を引き起こす。よって、ストレスによるコルチゾールの過剰な分泌を抑制することは、人間の健康維持において極めて有益なことである。
【0013】
【特許文献1】特開平11−100328号公報
【特許文献2】特開2001−335506号公報
【特許文献3】特開2001−354583号公報
【特許文献4】特開2002−80363号公報
【特許文献5】特開平9−202号公報
【特許文献6】特開平11−158077号公報
【特許文献7】特開2000−351710号公報
【非特許文献1】OKAMOTO H,MIZUNO T:food RevInt,VOL.13,NO.3,p370−373,1997
【非特許文献2】小杉信彦:2002年度(平成14年度)日本農芸化学会大会講演要旨集,p259
【非特許文献3】春日敏雄:日本薬理学雑誌,114,p191−197,1999
【発明が解決しようとする課題】
【0014】本発明の目的は、コルチゾールの分泌抑制作用を有し、かつ、長期間服用しても安全な抗ストレス剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】本発明に係る黒霊芝は、天然品及び市販品の何れも用いることができる。従来、マンネンタケ属のキノコは天然品で産出量が少ないため極めて貴重なものであったが、近年栽培技術が開発され、まず霊芝が次いで黒霊芝が市場に流通するようになった。よって、本発明に係る黒霊芝も市販品を用いることができる。
【0016】本発明の黒霊芝抽出物に用いる溶媒としては、例えば、水、低級1価アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等)、多価アルコール(1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素(ヘキサン、ヘプタン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられ、これらは単独或いは2種以上の混合溶媒を用いることができる。尚、溶媒の中でも水、エチルアルコール、或いは水とエチルアルコールの混合溶媒を用いるのがより好ましい。
【0017】黒霊芝抽出物は、抽出液をそのまま或いは必要に応じて濾過、脱色、脱臭等の処理をしたものを用いることができる。又、抽出液を濃縮或いは乾燥させた濃縮液、乾固物、乾燥粉末等を用いることができる。
【0018】本発明に係る黒霊芝抽出物の摂取量は、投与形態、年齢、体重等によって異なるが、黒霊芝の乾燥物に換算して1〜20000mg/日、好ましくは10〜10000mg/日、より好ましくは50〜4000mg/日である。
【0019】本発明に係る抗ストレス剤には黒霊芝抽出物をそのまま用いることができる。また、発明の効果を損なわない範囲において、生薬、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等を配合することができる。生薬としては、高麗人参、アメリカ人参、田七人参、プロポリス、アガリクス、ブルーベリー、イチョウ葉等、及びこれらの抽出物が挙げられる。ビタミンとしては、ビタミンA、D、E、K等の油溶性ビタミン、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン等の水溶性ビタミンが挙げられる。また、乳糖、デンプン、セルロース、マルチトール、デキストリン等の賦形剤、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤、ゼラチン、プルラン、シェラック、ツェイン等の被膜剤、小麦胚芽油、米胚芽油、サフラワー油等の油脂類、ミツロウ、米糠ロウ、カルナウバロウ等のワックス類、ショ糖、ブドウ糖、果糖、ステビア、サッカリン、スクラロース等の甘味料、並びにクエン酸、リンゴ酸、グルコン酸等の酸味料等を適宜配合することができる。
【0020】本発明に係る抗ストレス剤の形態は特に問わない。例えば、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、粉末剤、飲料、ガム、チョコレート、飴、麺、パン、ケーキ、ビスケット、缶詰、レトルト食品、畜肉食品、水産練食品、マーガリン、バター、マヨネーズ等の通常の医薬品、食品の形態を採用することができる。中でも、摂取量を調節しやすいカプセル剤、錠剤、顆粒剤、飲料等が好ましい。
【0021】次に、本発明を詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例に示す配合量の部とは、重量部を示す。
【0022】実施例1 黒霊芝の熱水抽出物
黒霊芝の乾燥物20gに400mLの精製水を加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して黒霊芝の熱水抽出物を1.4g得た。
【0023】実施例2 黒霊芝の20%エタノール抽出液
黒霊芝の乾燥物100gに900mLの20%エタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、黒霊芝の20%エタノール抽出液を640g得た。
【0024】実施例3 黒霊芝のエタノール抽出物
黒霊芝の乾燥物100gに900mLのエタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、黒霊芝のエタノール抽出物を1.8g得た。
【0025】比較例1 霊芝の20%エタノール抽出液
霊芝の乾燥物100gに900mLの20%エタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、霊芝の20%エタノール抽出液を660g得た。
【0026】実施例4 飲料1
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝の20%エタノール抽出液(実施例2) 6.4
2.グラニュー糖 17.0
3.クエン酸 0.7
4.香料 適量
5.水にて全量を100とする
<製法>
成分5に成分1〜4を加え、撹拌溶解して濾過し、加熱殺菌後、50mLガラス瓶に充填する。当該飲料を1日1本摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して500mg/日摂取できる。
【0027】実施例5 錠剤
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝の熱水抽出物(実施例1) 4.5
2.乾燥コーンスターチ 25.0
3.還元麦芽糖水あめ 20.0
4.乳糖 47.5
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
<製法>
成分1〜4に70%エタノールを適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒を得る。顆粒に成分5を加えて打錠し、1錠0.52gの錠剤を得る。当該錠剤を1日3錠摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して1000mg/日摂取できる。
【0028】実施例6 顆粒
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝の熱水抽出物(実施例1) 2.1
2.還元麦芽糖水あめ 38.0
3.微結晶セルロース 59.9
<製法>
成分1〜3に70%エタノールを適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒剤を得る。当該顆粒を1日1g摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して300mg/日摂取できる。
【0029】実施例7 錠菓
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝のエタノール抽出物(実施例3) 0.9
2.乾燥コーンスターチ 51.1
3.エリスリトール 39.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 1.0
<製法>
成分1〜4に水を適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒を得る。顆粒に成分5及び6を加えて打錠し、1個1.0gの錠菓を得る。当該錠菓を1日1個摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して500mg/日摂取できる。
【発明の効果】
【0030】本発明は、優れた抗ストレス剤を提供し得る。以下に、実験例にて、本発明の効果を説明する。
【0031】実験例 過密飼育ストレス試験
7週齢のICRマウスを第1、第2、及び第3群は8匹、対照群は5匹を用い、以下の条件で3日間飼育した。第2群は比較例1、第3群は実施例2を、それぞれ霊芝或いは黒霊芝の乾燥物に換算して1日100mg/kgとなる量を10mL/kgの蒸留水で希釈して強制投与した。対照群及び第1群には10mL/kgの蒸留水を強制投与した。尚、全群とも実験期間中は通常の固形飼料を与え、水は自由摂取とした。対照群は、通常のマウス飼育用ケージ(高さ13cm、底面積460cm2)を用いて飼育した。一方、第1、第2、及び第3群は、過密飼育用の部屋を有するそれぞれのケージを用いて飼育した。尚、過密飼育用の部屋は、通常のマウス飼育用ケージ(高さ13cm、底面積460cm2)を4つに仕切った一区画(高さ13cm、底面積115cm2)とした。飼育終了後に心臓採血をして血中コルチゾール値を測定した。また、飼育開始時と飼育終了時に体重を測定した。表1に各群の血中コルチゾール値及び表2に各群の体重を示す。
【0032】表1より、過密飼育で蒸留水を投与した第1群は、通常飼育で蒸留水を投与した対照群と比較して血中コルチゾール値が著しく上昇しているのが判る。また、過密飼育で比較例1(霊芝抽出物)を投与した第2群の血中コルチゾール値は、第1群と比較して差は認められなかった。一方、過密飼育で実施例2(黒霊芝抽出物)を投与した第3群は、第1群と比較して血中コルチゾール値の上昇が著しく抑制された。これらのことから、黒霊芝抽出物は過密ストレスによるコルチゾールの分泌を抑制することが明らかになった。
【0033】
【0034】表2より、通常飼育で蒸留水を投与した対照群と比較し、過密飼育で蒸留水を投与した第1群は飼育期間中の体重増加が著しく抑制されているのが判る。また、過密飼育で比較例1(霊芝抽出物)を投与した第2群は、対照群と比較して飼育期間中の体重増加がやや抑制された。一方、過密飼育で実施例2(黒霊芝抽出物)を投与した第3群は、対照群と同程度の体重増加が認められた。これらのことから、黒霊芝抽出物は過密ストレスによる体重減少を防ぐ作用を有することが明らかになった。
【0035】
【0036】実施例1、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、及び実施例7についても同様に過密飼育ストレス試験を実施した。その結果、実施例2の場合と同様に、ストレスによる血中コルチゾール値上昇の抑制及びストレスによる体重減少の防止という、優れた抗ストレス作用が認められた。尚、実施例5の錠剤及び実施例7の錠菓については乳鉢ですりつぶしたものを、他はそのものを蒸留水に加えてマウスに強制投与した。
【0037】以上の結果より、本発明に係る黒霊芝抽出物を含有する抗ストレス剤は、ストレスによる血中コルチゾール値上昇の抑制及び体重減少の防止において極めて優れた効果を有し、抗ストレス剤として有益であることが明らかとなった。
【0001】本発明は、抗ストレス剤に関する。さらに詳細には、コルチゾールの分泌抑制作用を有する黒霊芝抽出物を含有することを特徴とする抗ストレス剤に関する。
【従来の技術】
【0002】現代社会は科学技術が高度化し、社会情勢も激動する環境下になっており、人々は様々なストレスにさらされている。特に、国際化された社会においては複雑な人間関係が形成されており、精神的ストレスが起因となって引き起こされる様々な症状について報告がなされている。
【0003】従来、ストレスにより生じる精神的・身体的症状の軽減及び予防剤として、精神安定剤、抗不安剤、睡眠薬等の化学合成剤が使用されている。しかし、これらの薬剤は習慣性や副作用の問題があり、日常的に使用するのは好ましくない。そこで、日常的に連用可能で安全かつ充分な効果を示す抗ストレス剤が求められ、各方面で開発が行われてきた。
【0004】例えば、トリペプチドを有効成分とする抗ストレス剤及び機能性食品(特許文献1参照)、甘蔗由来の画分を有効成分とする抗ストレス剤(特許文献2参照)、ラクトフェリン類を有効成分とする抗ストレス剤(特許文献3参照)、エピカテキンとカフェインを有効成分とする抗ストレス組成物(特許文献4参照)等が提案されている。しかし、これらの抗ストレス剤の効果はいずれも充分なものとは言えなかった。
【0005】本発明に係る黒霊芝は、マンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)のキノコであって、学名はGanoderma atrumである。
【0006】マンネンタケ属のキノコについては、中国の薬学古書である「本草綱目」に赤霊芝、黒霊芝、紫霊芝、青霊芝、黄霊芝及び白霊芝の6種が存在し、いずれも人間の健康維持に有用であると記載されている。
【0007】赤霊芝は、天然産出量がわずかなマンネンタケ属の中でも比較的見つけやすいものであることから、中国では赤霊芝のことを単に「霊芝」と呼び、古くから珍重してきた。我が国では赤霊芝をマンネンタケ属の基準種とすることから、「マンネンタケ」あるいは単に「霊芝」と呼ぶ。なお、赤霊芝の学名はGanoderma lucidumである。
【0008】一方、「本草綱目」に記載されている赤霊芝以外の黒霊芝等の5種については、マンネンタケ属のキノコが樹木の腐朽菌であって同種の菌種でも木種により外観色が変化することから、赤霊芝と同一種なのか別種なのかは定説がなかった。しかし、近年の成分及び遺伝学的研究等により、黒霊芝は赤霊芝と別種のキノコと認証され、学名としてGanoderma atrumが与えられている。尚、黒霊芝は生薬として用いられる他に、赤霊芝と比べて苦味が少ないため料理の食材として利用されており、極めて安全なキノコである(非特許文献1参照)。
【0009】黒霊芝と赤霊芝の具体的相違点は、まず赤霊芝は赤褐色の大型の傘を有するのに対し、黒霊芝は黒色の小型の傘であり、その外観が著しく異なることである。また、赤霊芝は特有の苦味成分であるガノデリン酸を含むが、黒霊芝は係る成分を全く含まない。さらに、黒霊芝と赤霊芝には遺伝学的な相違が認められる(非特許文献2参照)。以上の事実から、黒霊芝と赤霊芝は全く別種のキノコであるとするのが定説となっている。
【0010】従来、科学的な研究対象となってきたのは、もっぱら赤霊芝である(以下、赤霊芝は「霊芝」と記す)。霊芝の抗ストレス作用に関しては、例えば、スピルリナを主成分とし、さらに霊芝等の成分を配合したストレス対応食品(特許文献5参照)、忘憂草を主成分とし、さらに霊芝等の成分を配合したストレス軽減効果のある組成物(特許文献6参照)、硫酸基を有するムコ多糖類と、霊芝の属するサルノコシカケ科の菌類のエッセンスを配合した抗ストレス作用を有する皮膚外用組成物(特許文献7参照)等が知られている。しかし、黒霊芝の有効性についての研究はこれまでほとんどなされていない。特に、黒霊芝がストレスによる生体バランスの乱れを軽減するという効果は全く報告されていない。
【0011】一方、ストレスによる内分泌系の異常とストレスに起因する疾患は、密接な関係にあることが知られている。これは、ストレスが特定のホルモンの分泌を変化させるためであり、これらのホルモンはストレスホルモンと呼ばれている。例えば、主として循環器系に影響を及ぼすアドレナリンとノルアドレナリン、糖代謝や免疫系に影響を及ぼすコルチゾール等である。特に、血中コルチゾールの上昇はストレスによる生体変化の指標であり、ストレス負荷実験でしばしば用いられる(非特許文献3参照)。
【0012】ストレスにより血中コルチゾールの上昇が起きるのは、脳がストレス状態を感じると、視床下部より命令を受けた下垂体が副腎皮質刺激ホルモンを放出し、さらに副腎皮質からのコルチゾールが分泌されるという、一連の機序に基づく。血中コルチゾールの上昇は、血圧、心収縮、及び心拍数等の上昇をもたらす。慢性的なストレスによる継続的なコルチゾールの分泌は、糖尿病、動脈硬化、免疫力低下及び心疾患等の生活習慣病、あるいは生理不順、成長不良等を引き起こす。よって、ストレスによるコルチゾールの過剰な分泌を抑制することは、人間の健康維持において極めて有益なことである。
【0013】
【特許文献1】特開平11−100328号公報
【特許文献2】特開2001−335506号公報
【特許文献3】特開2001−354583号公報
【特許文献4】特開2002−80363号公報
【特許文献5】特開平9−202号公報
【特許文献6】特開平11−158077号公報
【特許文献7】特開2000−351710号公報
【非特許文献1】OKAMOTO H,MIZUNO T:food RevInt,VOL.13,NO.3,p370−373,1997
【非特許文献2】小杉信彦:2002年度(平成14年度)日本農芸化学会大会講演要旨集,p259
【非特許文献3】春日敏雄:日本薬理学雑誌,114,p191−197,1999
【発明が解決しようとする課題】
【0014】本発明の目的は、コルチゾールの分泌抑制作用を有し、かつ、長期間服用しても安全な抗ストレス剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】本発明に係る黒霊芝は、天然品及び市販品の何れも用いることができる。従来、マンネンタケ属のキノコは天然品で産出量が少ないため極めて貴重なものであったが、近年栽培技術が開発され、まず霊芝が次いで黒霊芝が市場に流通するようになった。よって、本発明に係る黒霊芝も市販品を用いることができる。
【0016】本発明の黒霊芝抽出物に用いる溶媒としては、例えば、水、低級1価アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等)、多価アルコール(1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素(ヘキサン、ヘプタン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられ、これらは単独或いは2種以上の混合溶媒を用いることができる。尚、溶媒の中でも水、エチルアルコール、或いは水とエチルアルコールの混合溶媒を用いるのがより好ましい。
【0017】黒霊芝抽出物は、抽出液をそのまま或いは必要に応じて濾過、脱色、脱臭等の処理をしたものを用いることができる。又、抽出液を濃縮或いは乾燥させた濃縮液、乾固物、乾燥粉末等を用いることができる。
【0018】本発明に係る黒霊芝抽出物の摂取量は、投与形態、年齢、体重等によって異なるが、黒霊芝の乾燥物に換算して1〜20000mg/日、好ましくは10〜10000mg/日、より好ましくは50〜4000mg/日である。
【0019】本発明に係る抗ストレス剤には黒霊芝抽出物をそのまま用いることができる。また、発明の効果を損なわない範囲において、生薬、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等を配合することができる。生薬としては、高麗人参、アメリカ人参、田七人参、プロポリス、アガリクス、ブルーベリー、イチョウ葉等、及びこれらの抽出物が挙げられる。ビタミンとしては、ビタミンA、D、E、K等の油溶性ビタミン、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン等の水溶性ビタミンが挙げられる。また、乳糖、デンプン、セルロース、マルチトール、デキストリン等の賦形剤、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤、ゼラチン、プルラン、シェラック、ツェイン等の被膜剤、小麦胚芽油、米胚芽油、サフラワー油等の油脂類、ミツロウ、米糠ロウ、カルナウバロウ等のワックス類、ショ糖、ブドウ糖、果糖、ステビア、サッカリン、スクラロース等の甘味料、並びにクエン酸、リンゴ酸、グルコン酸等の酸味料等を適宜配合することができる。
【0020】本発明に係る抗ストレス剤の形態は特に問わない。例えば、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、粉末剤、飲料、ガム、チョコレート、飴、麺、パン、ケーキ、ビスケット、缶詰、レトルト食品、畜肉食品、水産練食品、マーガリン、バター、マヨネーズ等の通常の医薬品、食品の形態を採用することができる。中でも、摂取量を調節しやすいカプセル剤、錠剤、顆粒剤、飲料等が好ましい。
【0021】次に、本発明を詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例に示す配合量の部とは、重量部を示す。
【0022】実施例1 黒霊芝の熱水抽出物
黒霊芝の乾燥物20gに400mLの精製水を加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して黒霊芝の熱水抽出物を1.4g得た。
【0023】実施例2 黒霊芝の20%エタノール抽出液
黒霊芝の乾燥物100gに900mLの20%エタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、黒霊芝の20%エタノール抽出液を640g得た。
【0024】実施例3 黒霊芝のエタノール抽出物
黒霊芝の乾燥物100gに900mLのエタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、黒霊芝のエタノール抽出物を1.8g得た。
【0025】比較例1 霊芝の20%エタノール抽出液
霊芝の乾燥物100gに900mLの20%エタノールを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、霊芝の20%エタノール抽出液を660g得た。
【0026】実施例4 飲料1
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝の20%エタノール抽出液(実施例2) 6.4
2.グラニュー糖 17.0
3.クエン酸 0.7
4.香料 適量
5.水にて全量を100とする
<製法>
成分5に成分1〜4を加え、撹拌溶解して濾過し、加熱殺菌後、50mLガラス瓶に充填する。当該飲料を1日1本摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して500mg/日摂取できる。
【0027】実施例5 錠剤
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝の熱水抽出物(実施例1) 4.5
2.乾燥コーンスターチ 25.0
3.還元麦芽糖水あめ 20.0
4.乳糖 47.5
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
<製法>
成分1〜4に70%エタノールを適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒を得る。顆粒に成分5を加えて打錠し、1錠0.52gの錠剤を得る。当該錠剤を1日3錠摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して1000mg/日摂取できる。
【0028】実施例6 顆粒
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝の熱水抽出物(実施例1) 2.1
2.還元麦芽糖水あめ 38.0
3.微結晶セルロース 59.9
<製法>
成分1〜3に70%エタノールを適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒剤を得る。当該顆粒を1日1g摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して300mg/日摂取できる。
【0029】実施例7 錠菓
<処方> 配合量(部)
1.黒霊芝のエタノール抽出物(実施例3) 0.9
2.乾燥コーンスターチ 51.1
3.エリスリトール 39.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 1.0
<製法>
成分1〜4に水を適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒を得る。顆粒に成分5及び6を加えて打錠し、1個1.0gの錠菓を得る。当該錠菓を1日1個摂取することで、黒霊芝を乾燥物に換算して500mg/日摂取できる。
【発明の効果】
【0030】本発明は、優れた抗ストレス剤を提供し得る。以下に、実験例にて、本発明の効果を説明する。
【0031】実験例 過密飼育ストレス試験
7週齢のICRマウスを第1、第2、及び第3群は8匹、対照群は5匹を用い、以下の条件で3日間飼育した。第2群は比較例1、第3群は実施例2を、それぞれ霊芝或いは黒霊芝の乾燥物に換算して1日100mg/kgとなる量を10mL/kgの蒸留水で希釈して強制投与した。対照群及び第1群には10mL/kgの蒸留水を強制投与した。尚、全群とも実験期間中は通常の固形飼料を与え、水は自由摂取とした。対照群は、通常のマウス飼育用ケージ(高さ13cm、底面積460cm2)を用いて飼育した。一方、第1、第2、及び第3群は、過密飼育用の部屋を有するそれぞれのケージを用いて飼育した。尚、過密飼育用の部屋は、通常のマウス飼育用ケージ(高さ13cm、底面積460cm2)を4つに仕切った一区画(高さ13cm、底面積115cm2)とした。飼育終了後に心臓採血をして血中コルチゾール値を測定した。また、飼育開始時と飼育終了時に体重を測定した。表1に各群の血中コルチゾール値及び表2に各群の体重を示す。
【0032】表1より、過密飼育で蒸留水を投与した第1群は、通常飼育で蒸留水を投与した対照群と比較して血中コルチゾール値が著しく上昇しているのが判る。また、過密飼育で比較例1(霊芝抽出物)を投与した第2群の血中コルチゾール値は、第1群と比較して差は認められなかった。一方、過密飼育で実施例2(黒霊芝抽出物)を投与した第3群は、第1群と比較して血中コルチゾール値の上昇が著しく抑制された。これらのことから、黒霊芝抽出物は過密ストレスによるコルチゾールの分泌を抑制することが明らかになった。
【0033】
【0034】表2より、通常飼育で蒸留水を投与した対照群と比較し、過密飼育で蒸留水を投与した第1群は飼育期間中の体重増加が著しく抑制されているのが判る。また、過密飼育で比較例1(霊芝抽出物)を投与した第2群は、対照群と比較して飼育期間中の体重増加がやや抑制された。一方、過密飼育で実施例2(黒霊芝抽出物)を投与した第3群は、対照群と同程度の体重増加が認められた。これらのことから、黒霊芝抽出物は過密ストレスによる体重減少を防ぐ作用を有することが明らかになった。
【0035】
【0036】実施例1、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、及び実施例7についても同様に過密飼育ストレス試験を実施した。その結果、実施例2の場合と同様に、ストレスによる血中コルチゾール値上昇の抑制及びストレスによる体重減少の防止という、優れた抗ストレス作用が認められた。尚、実施例5の錠剤及び実施例7の錠菓については乳鉢ですりつぶしたものを、他はそのものを蒸留水に加えてマウスに強制投与した。
【0037】以上の結果より、本発明に係る黒霊芝抽出物を含有する抗ストレス剤は、ストレスによる血中コルチゾール値上昇の抑制及び体重減少の防止において極めて優れた効果を有し、抗ストレス剤として有益であることが明らかとなった。
Claims (2)
- コルチゾールの分泌抑制作用を有する、黒霊芝抽出物を含有することを特徴とする抗ストレス剤。
- 黒霊芝抽出物が水、エチルアルコール、又はこれらの混合溶媒による抽出物であることを特徴とする請求項1記載の抗ストレス剤。
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