JP5095133B2 - 転写装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置の製造方法に関するものである。
従来、像担持体たる感光体に形成したトナー像を、中間転写体たる中間転写ベルト上に中間転写し、この中間転写ベルト上のトナー像を転写材に2次転写する中間転写方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、一次転写バイアスを印加するバイアス印加ローラたる中間転写ローラと、感光体とで中間転写ベルトを挟み込んで、中間転写ニップを形成している。また、中間転写ベルトの張架ローラと対向ローラとによって中間転写ベルトを挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、張架ローラまたは対向ローラのいずれか一方に2次転写バイアスを印加して転写材にトナー像を転写している。
中間転写ローラや2次転写ローラなどの転写ローラは、抵抗ムラが小さいという利点を有する、イオン導電剤を含有したイオン導電タイプのものが用いられている。また、中間転写ベルトもイオン導電剤を含有したイオン導電タイプのものが用いられている。
しかし、イオン導電剤を含有した転写ローラや中間転写ベルトは、転写バイアスによる電気的な影響によって経時で電気抵抗が上昇してしまう問題があった。転写ローラや中間転写ベルトの抵抗が上昇すると、中間転写ニップや2次転写ニップでの転写電界が弱くなり、良好な転写性が得られなくなってしまう。そこで、転写バイアスを定電流制御にするなどして、転写ローラや中間転写ベルトの電気抵抗の上昇に応じて転写電圧を高めている。転写電圧を高めることで、転写ニップにおいて転写電界が弱まることが抑制され、転写性の低下を抑制することができる。しかし、転写ローラや中間転写ベルトの電気抵抗が必要以上に高くなると、転写電圧が高電圧になり、異常放電や電源容量オーバなどの不具合が生じてしまう。
特許文献1には、転写ローラに酸化防止剤を配合することで、転写ローラの経時での電気抵抗の上昇を抑制するものが記載されている。
また、特許文献2には、中間転写ベルトとして、電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗測定方法によって所定の条件で測定したとき、1回目と1000回目の表面抵抗測定値の対数の差の絶対値が、0.5[log(Ω/□)]以下であるものを用いた画像形成装置が記載されている。このような中間転写ベルトを用いることで、中間転写ベルトの経時での電気抵抗の上昇を抑制することができる。
特開2003−131498号公報 特開2004−252134号公報
ところで、良好な転写性を得るための転写電圧は、転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率によってほぼ決まってくる。転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率は、中間転写ベルト、転写ローラ個々の抵抗値の他に転写ローラの弾性体の厚み、中間転写ベルトの厚みなどの影響を受ける。このため、特許文献1の転写ローラを用いても、中間転写ベルトとの組み合わせによっては、転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率が経時で大きく上昇してしまい、良好な転写性を得るための転写電圧が必要以上に高くなってしまう場合があった。同様に、特許文献2の中間転写ベルトを用いても、転写ローラとの組み合わせによっては、転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率が経時で大きく上昇してしまい、良好な転写性を得るための転写電圧が必要以上に高くなってしまう場合があった。
そこで、電気抵抗の経時変動が一定の範囲に収まるような抵抗公差を転写ローラ、中間転写ベルトそれぞれに設定して、転写ローラ、中間転写ベルト個々に管理することも考えられる。しかしながら、この場合、中間転写ベルトの抵抗変化量を評価し、転写ローラの抵抗変化量を評価し、中間転写ベルトと転写ローラとを組み合わせたときの経時評価をもする必要があり、管理コストが上がり装置のコストアップにつながるおそれがある。
また、中間転写ベルトと転写ローラとを組み合わせたときの経時評価は、画像形成装置に組み込んで、20万枚通紙耐久評価試験を行って、転写不良などの不具合が発生していないかなどの不具合発生確認をすることで評価していたため、評価時間が長くかかる不具合もあった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率の経時変化を抑えて、転写不良や電圧上昇による不具合の発生を抑制することができ、かつ、管理コストおよび装置のコストアップを抑えることができる転写装置の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体の表面に当接するように配置され表面移動する中間転写体と、前記中間転写体に当接して転写バイアスが印加される転写部材とを有する転写装置の製造方法において、前記中間転写体と前記転写部材との合成体積抵抗率を、前記転写部材にトナーと逆極性の電圧1kVを60sec印加し、10sec除電することを300回繰り返す測定方法で測定したとき、1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値が、0.8[logΩ・cm]以下となる中間転写体と転写部材とを組み合わせたものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は請求項1の転写装置の製造方法において、前記転写部材として、イオン導電剤を含有したイオン導電性部材を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は中間転写体と、前記中間転写体の裏面に当接してマイナス極性の2次転写バイアスが印加される2次転写部材と、前記中間転写体の表面に当接して、前記2次転写部材とで2次転写ニップを形成する対向部材とを有し、前記中間転写体上に中間転写されたトナー像を前記2次転写ニップにて転写紙に2次転写する転写装置の製造方法において、前記中間転写体と前記2次転写部材との合成体積抵抗率を、前記2次転写部材に電圧−1kVを60sec印加し、10sec除電することを300回繰り返す測定方法で測定したとき、1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値が、0.5[logΩ・cm]以下となる中間転写体と2次転写部材とを組み合わせたものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項転写装置の製造方法において、前記対向部材の電気抵抗値よりも高い電気抵抗値の2次転写部材を用いることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項転写装置の製造方法において、前記対向部材の電気抵抗値よりも1桁以上高い電気抵抗値の2次転写部材を用いることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項3乃至5いずれかの転写装置の製造方法において、前記2次転写部材として、イオン導電剤を含有したイオン導電性部材を用いことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、トナーと逆極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返す測定方法で中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率を測定したときの1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値が、0.8[logΩ・cm]以下となる中間転写体と転写部材とを組み合わせたものを用いている。
中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率を、トナーと逆極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返した後の中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率の変化量が、20万〜30万枚プリントした後の中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率の変化量に相当することが本発明者らの実験によって確認されている。よって、トナーと逆極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返す測定方法で測定したときの1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値を求めることで、中間転写体と転写部材との合成電気抵抗の経時の変化量を知ることができる。
また、転写電圧上昇による異常放電などの問題は、転写電圧が約7kVを超えると発生しやすくなることが一般的に知られている。すなわち、転写電圧が7kV以下となるように、中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率の経時変化を抑える必要がある。一般的に、初期時の転写電圧は、1kVとしているので、電圧変化率を7倍以下にする必要がある。
図1は、体積抵抗率変化量と電圧変化比率との関係を示したグラフである。図を見ると、中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率の変化量(体積抵抗変化量)が0.8[logΩ・cm]のとき、電圧変化比率が6.31倍となる。すなわち、中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率が経時で0.8[logΩ・cm]変化すると、1kVから6.31kVに上昇することになる。その結果、中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率の経時変化を0.8[logΩ・cm]以下にすることで、異常放電が発生し易くなる7kVに対して、約700V以上の余裕度をもつことができる。よって、0.8[logΩ・cm]以下であれば、確実に転写電圧上昇による放電異常などの問題を抑制することができる。
以上のことから、トナーと逆極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返す測定方法で中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率を測定したときの1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値が、0.8[logΩ・cm]以下となる中間転写体と転写部材とを組み合わせたものを用いることで、中間転写体と転写部材との合成体積抵抗率の経時変化を抑えることができ、異常放電が起こりうる電圧まで転写電圧が上昇することがない。
また、電気抵抗の経時変動が一定の範囲に収まるような抵抗公差を転写部材、中間転写体それぞれに設定して、転写部材、中間転写体個々に管理する必要がなくなり、管理コストを下げることができ装置のコストダウンを図ることができる。
また、請求項5の発明によれば、トナーと同極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返す測定方法で中間転写体と2次転写部材との合成体積抵抗率を測定したとき、1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値が、0.5[logΩ・cm]以下となる中間転写体と2次転写部材とを組み合わせたものを用いている。
2次転写は、転写紙の抵抗に応じて電圧が変化するため、7kVに対する余裕度を大きく取っておく必要がある。また、初期時の2次転写電圧は、転写紙の抵抗を考慮して、1.5kVに設定している。先の図1を見ると、中間転写体と2次転写部材との合成体積抵抗率の変化量(体積抵抗変化量)が0.5[logΩ・cm]のとき、電圧変化比率が3.16となる。すなわち、中間転写体と2次転写部材との合成体積抵抗率が0.5[logΩ・cm]変化すると、2次転写電圧が、1.5kVから4.7kVに上昇する。よって、中間転写体と2次転写部材との合成体積抵抗率の変化量を0.5[logΩ・cm]以下とすることで、余裕度を2.3kV以上とることができ、転写紙の抵抗が大きくても、転写電圧が7kVを超えることがない。その結果、確実に転写電圧上昇による放電異常などの問題を抑制することができる。
また、2次転写バイアスをマイナス極性にすることで、プラス極性の2次転写バイアスを印加したときに比べて、中間転写体と2次転写部材との合成体積抵抗率の経時での変化量を少なくすることができることを、本発明者らは実験によって確認した。よって、2次転写バイアスをマイナス極性にすることで、転写電圧の上昇を抑制することができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、タンデムフルカラー中間転写タイプの画像形成装置に用いた実施形態について説明する。
まず、この複写機の基本的な構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、プリンタ部100、給紙部200、プリンタ部100の上部に固定されたスキャナ部300、これに取り付けられた原稿自動搬送装置(以下、ADFという)400などを備えている。また、複写機内の各装置の動作を制御する図示しない制御部も備えている。
上記スキャナ部300は、コンタクトガラス32上に載置された原稿の画像情報を読取センサ33で読み取り、読み取った画像情報をこの制御部に送る。制御部は、受け取った上記画像情報に基づいてプリンタ部100の露光装置21内に配設された図示しないレーザやLED等を制御して感光体40Y、40M、40C、40Kに向けてレーザ光を照射させる。この照射により、感光体40Y、40M、40C、40Kの表面には静電潜像が形成され、所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。これら4つの感光体40Y、40M、40C、40Kは、プリンタ部100のタンデム画像形成部20内に配設されている。
上記給紙部200は、ペーパーバンク43内に多段に設けられた複数の給紙カセット44、紙搬送路46、これの途中に適宜設けられた複数の搬送ローラ対47などを備えている。それぞれの給紙カセット44は、カセット内部に収容された転写紙を一番上のものから順次送り出す給紙ローラ42を有している。また、給紙ローラ42によって重送されてしまった複数の転写紙を個々に分離してから紙搬送路46に送り出す分離ローラ45なども有している。搬送ローラ対47は、給紙カセット44から受け取った転写紙を後段の搬送ローラ対47に向けて送り出す。本実施形態に係る複写機においては、かかる構成の給紙部200による給紙の他に、手差し給紙も可能となっている。そして、この手差し給紙を実現するための、手差しトレイ51をプリンタ部100の側面に備えている。手差しトレイ51は給紙ローラ50や分離ローラ52を備えており、これらによって転写紙をプリンタ部100内に送り出す。
上記給紙部200や手差しトレイ51から送り込まれた転写紙は、レジストローラ対49に挟まれる。このレジストローラ対49は、挟み込んだ転写紙を所定のタイミングで2次転写ニップに送り込む。この2次転写ニップとは、中間転写ベルト10と、2次転写ローラ22との当接によって形成されるニップである。
ユーザーは、カラーコピーをとるために、まず、原稿をADF400の原稿台30上にセットするか、あるいはADF400の開操作によって露出させたスキャナ部300のコンタクトガラス32上にセットする。そして、図示しないスタートスイッチを押す。すると、ADF400からコンタクトガラス32上に搬送された原稿、あるいは初めからコンタクトガラス32上にセットされた原稿の画像情報を読み取るために、スキャナ部300の駆動が開始される。具体的には、第1走行体33の走行を開始してその光源から発した光を原稿面で反射させて第2走行体34に向けて送る。そして、同じく走行を開始した第2走行体34のミラーによってこの反射光を受けて結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れて画像情報を読み取る。
上記制御部は、スキャナ部300から画像情報を受け取ると、上述のようなレーザ書込や現像プロセスによって感光体40Y、40M、40C、40Kトナー像を形成せしめる。なお、記号Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの略である。
図3は、上記プリンタ部100の一部構成を拡大して示す拡大構成図である。図において、タンデム画像形成部20は、4つのプロセスユニット18Y、M、C、Kを有している。各プロセスユニットは、使用するトナーの色が互いに異なっているが、その他の構成についてはほぼ同様である。よって、Yトナーを用いるプロセスユニット18Yだけについてその構成を詳述し、他のプロセスユニットの説明については説明を省略する。プロセスユニット18Yは、感光体40Y、帯電器64Y、現像器61Y、ドラムクリーニング装置63Yなどを有している。潜像担持体たる感光体40Yは、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動されながら、帯電器64Yによってその表面が一様帯電せしめられ、非画像部電位Vとなる。そして、一様帯電後の表面に上述のレーザ書込光が照射されて画像部電位Vとなることによって静電潜像が形成される。この静電潜像は、像形成物質たるYトナーを用いる現像器61YによってYトナー像に現像される。感光体40Y上のKトナー像は、後述の中間転写ベルト10上に中間転写される。中間転写工程を経た感光体40Y表面は、ドラムクリーニング装置63Yによってその表面の転写残トナーがクリーニングされる。他のプロセスユニット18M、C、Kでも同様のプロセスが実施されて、M、C、Kトナー像が形成される。
一方、各プロセスユニット18Y,C,M,Kの図中下方には、中間転写体たる中間転写ベルト10を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写装置29が配設されている。転写手段たる転写装置29は、中間転写ベルト10の他、ベルトクリーニングユニット17、4つの中間転写ローラ62Y,C,M,K、2次転写部なども備えている。中間転写体たる中間転写ベルト10は、3つの張架ローラ14、15、16に張架されながら、何れか1つの張架ローラが図示しない駆動手段によって回転駆動されることにより、図中時計回りに無端移動せしめられる。各中間転写ローラ62Y、M、C、Kは、それぞれ、感光体40Y,M,C,Kに向けて押圧されて、中間転写ベルト10を挟み込むようになっている。この押圧により、感光体40Y,M,C,Kと中間転写ベルト10とがベルト移動方向において所定の長さで接触する中間転写ニップが形成されている。中間転写ローラ62Y、M、C、Kには、電源9Y、M、C、Kからそれぞれ一次転写バイアスが印加されることによって一次転写電界が作用する。感光体40Y、40M、40C、40K上に形成されたY、M、C、Kトナー像は、この一次転写電界やニップ圧の影響を受けて中間転写ベルト10上に中間転写される。この中間転写は、Y、M、C、Kトナー像という順で、順次重ね合わされるように行われる。これにより、中間転写ベルト10上には4色重ね合わせトナー像が形成される。
2次転写部は、対向ローラ22と張架ローラ16とで構成され、両者で中間転写ベルトを挟みこんで2次転写ニップが形成されている。この2次転写ニップには、負極性の2次転写バイアスが印加されることで2次転写電界が作用している。すなわち、トナーが負極性に帯電している場合は、張架ローラ16に2次転写バイアスが印加され、張架ローラ16が2次転写ローラとして機能する。
紙搬送ベルト24は、2つの張架ローラ23に張架されており、一方の張架ローラ23が図示しない駆動手段によって回転駆動されることで、図中反時計回りに無端移動せしめられる。
先に図3に示したように、プリンタ部100内に給紙された転写紙は、レジストローラ対49に挟まれる。このレジストローラ対49は、挟み込んだ転写紙を中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像に重ね合わせうるタイミングを見計らって2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップにおいては、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像が2次転写電界やニップ圧の影響を受けて転写紙上に2次転写される。転写紙は白色を呈しているため、4色重ね合わせトナー像が2次転写されると、これがフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙は、紙搬送ベルト24の無端移動に伴って定着装置25内に送られる。そして、加熱ローラと加圧ローラとの間に挟まれてフルカラー画像が表面に定着せしめられた後、排紙ローラ対56を経由して機外の排紙トレイ57上に排出される。
ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
次に、本発明の特徴点である転写装置29について詳細に説明する。
転写装置29は、上述したとおり、中間転写ベルト10の他、ベルトクリーニングユニット17、4つの中間転写ローラ62Y,C,M,K、2次転写ローラ16、対向ローラ22を備えている。4つの中間転写ローラ62Y,C,M,Kには、それぞれ初期時には1kVの一次転写電圧が印加されており、2次転写ローラには、初期時には−1.5kVの2次転写バイアスが印加されている。
一次転写バイアスは、定電流制御または定電圧制御されている。一次転写バイアスを定電流制御することで、中間転写ローラ62と中間転写ローラとの合成体積抵抗率が上昇しても、一次転写ニップに一定の転写電流を流すことができ、転写性の低下を抑制することができる。一次転写バイアスを定電圧制御した場合は、トナーの画像面積比率に応じて、電流の流れ易さが変化しても一定の電圧を維持することができ、トナー画像面積比率による転写性の変化をなくすことができる。しかし、中間転写ベルトと中間転写ローラ62との合成体積抵抗率が増加すると、一次転写電流が低下し転写性が低下する。よって、定電圧制御を行う場合は、通紙枚数、電圧印加時間などの所定のタイミングで一次転写電流値と一次転写電圧値とを測定して初期時の転写電流となるように、一次転写電圧を変更する制御を行う。これにより、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率が増加しても、一次転写電流の低下が抑制され、転写性の低下を抑制することができる。また、使用方法、中間転写ローラ、中間転写ベルトのばらつきなどに応じて、一次転写電圧の補正タイミングを決定する。また、電圧制御方法は、これに限らず様々な制御法を採用することができる。
中間転写ベルト10は、単層構造、積層構造に関わりなく使用することが出来る。また、中間転写体の製造方法は限定するものでなく、ディッピング法、遠心成型法、押出成型法、インフレーション法、塗工法等全ての製法で製造できるものである。
中間転写ベルト10の材料としてはポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等単独、又は複数使用できる。強度からポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂が好ましく、導電性カーボンブラック等を添加することで抵抗をコントロールする。
以下に、一例として、遠心成型法によるポリイミド樹脂の中間転写ベルトの製造について説明する。
ポリイミドは、一般的には芳香族多価カルボン酸無水物或いはその誘導体と芳香族ジアミンとの縮合反応によって得られる。しかし、その剛直な主鎖構造により不溶、不融の性質を持つため、酸無水物と芳香族ジアミンからまず有機溶媒に可溶なポリアミック酸(又はポリアミド酸〜ポリイミド前駆体)を合成し、この段階で様々な方法で成型加工が行われ、その後加熱若しくは化学的な方法で脱水環化(イミド化)することでポリイミドが得られる。
例えば芳香族多価カルボン酸無水物を具体的に挙げるなら
エチレンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3、3’、4、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3、3’、4、4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いられる。
次に混合して使用できる芳香族ジアミンとしては、例えばm−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、4、4’−ジアミノジフェニルエーテル、3、3’−ジアミノジフェニルエーテル、3、4’−ジアミノジフェニルエーテル、等が挙げられる。これらは単独または2種以上を混合して使用される。勿論上記材料に限定されるものではないことは当然である。
これらの芳香族多価カルボン酸無水物成分とジアミン成分を略等モル有機極性溶媒中で重合反応させることによりポリイミド前駆体(ポリアミック酸)を得ることが出来る。
ポリアミック酸の重合反応に使用される有機極性溶媒としては、ポリアミック酸を溶解するものであれば特に限定されないが、N、N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンが特に好ましい。
これらのポリアミック酸組成物は容易に合成することが可能であるが、簡便には有機溶媒にポリアミック酸組成物が溶解されているポリイミドワニスとして上市されているものを入手することが可能である。
それらは例えば、トレニース(東レ社製)、U−ワニス(宇部興産社製)、リカコート(新日本理化社製)、オプトマー(JSR社製)、SE812(日産化学社製)、CRC8000(住友ベークライト社製)等を代表的に挙げることが出来る。
ポリイミドの電気抵抗値を調節するための抵抗制御剤のうち、電子電導性抵抗制御剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、或いは銅、スズ、アルミニウム、インジウム等の金属、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、アンチモンをドープした酸化スズ、スズをドープした酸化インジウム等の金属酸化物微粉末などがあげられる。
また、イオン電導性抵抗制御剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジル、アンモニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グルセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウム、などがあげられる。しかし、これらの例示化合物に限定されるものでない。
ポリイミドはこれらの抵抗制御剤の内、カーボンブラックを好ましく用いることが出来る。このようにして得られたポリアミック酸は、200〜350℃に加熱することによってポリイミドに転化する方法で、ポリイミド樹脂を得ることが出来る。
なお、連続通電における表面抵抗率の上昇量は導電剤の分散状態で変化し、分散性を向上させることで上昇量を低減することが出来る。
このようにして得られたポリアミック酸は、200〜350℃に加熱することによってポリイミドに転化する方法で、ポリイミド樹脂を得ることが出来る。
なお、連続通電における表面抵抗率の上昇量は導電剤の分散状態で変化し、分散性を向上させることで上昇量を低減することが出来るが一般的に高価格となる。
次に、熱溶融成形方法による中間転写ベルト10の製造方法について説明する。
熱溶融成形方法については、特に限定されるものではないが、例えば、連続溶融押出成形法、射出成形法、ブロー成形法、あるいはインフレーション成形法など公知の方法を採用して得ることができるが、シームレスベルトの成形方法として望ましいのは、連続溶融押出成形法である。
熱溶融による押し出し成形に使用される熱可塑性樹脂として特に制限はないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン,PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート),ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)、PVdF(ポリ塩化ビニリデン)等がある。
導電剤に多くはカーボンブラックを使用し、混練によりカーボンブラックの分散を行うため、遠心成型に使用される溶液系より導電剤の分散性は劣り抵抗変動は大きくなる傾向にある。
次に、中間転写ローラ62Y,M,C,Kおよび2次転写ローラ16について説明する。中間転写ローラ62および2次転写ローラ22は、金属製の芯金にイオン導電剤が含有された発泡体などの弾性体が被覆されたイオン導電タイプの転写ローラである。
上記芯金に被覆する弾性体としては、エピクロロヒドリンゴム、ウレタンゴム、ニトリルブタジエンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ノルボルネンゴム、等のイオン導電性を有するゴムの他、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、ブチルゴム、シリコンゴム、等を用いることができる。これらは単独でも2種以上の混合物として用いても良い。エピクロロヒドリンゴムは良好なイオン導電性および物性を有する点で好適に用いられる。
また、上記弾性体には、加硫剤、加硫促進剤、イオン導電剤などが添加されている。
加硫剤としては、硫黄、テトラアルキルチウラム−ジサルファイド、モルホリン−ジサルファイド、アルキル−フェノール−ジサルファイドなどの硫黄系有機化合物などがあるが、安価で加硫作用も大きい点で、硫黄が好ましい。
また、加硫促進剤としては、ジベンゾチアゾリルジサルファイド、2−メルカプトベンゾチアゾール(D)などのチアゾール類、シクロヘキシルスルフェンアミドなどのスルフェンアミド類などがある。
また、イオン導電剤として例えば、ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウム塩の過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩等の第四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩等の両性 イオン界面活性剤等が挙げられる。特に、NBR系ゴムとの相溶性の点からは、第四級アンモニウム塩が好ましい。
以下に、中間転写ローラ62および2次転写ローラ16の製造方法の一例について説明する。
エピクロロヒドリンゴムとNBRをニーダー機で素練りし、導電剤としてラウリルトリメチルアンモニウム、加硫促進剤にジベンゾチアゾリルジサルファイド、加硫剤に硫黄を順にニーダー機に投入、混練してゴムコンパウンドを得る。これを円筒形に押出し成形し、4kgf/cm2の荷重で、140℃、50分間蒸気加硫し、ステンレス製の芯金に挿入後、ゴム表面を研磨して中間転写ローラおよび2次転写ローラを得る。なお、エピクロロヒドリンゴムは、エチレンオキサイド、アリルグリシジルエーテル、およびエピクロロヒドリンの3種類の共重合体である。また、NBRは、低ニトリルNBRである。
ところで、中間転写ローラ62や中間転写ベルト10は、イオン導電剤が含有された中抵抗の弾性体(中間転写ローラは中抵抗の発泡体、中間転写ベルトは中抵抗薄層ベルト)を有している。このイオン導電剤が含有された中抵抗の弾性体は、電荷注入量に応じて抵抗値が変動してしまう。中間転写ローラ62や中間転写ベルト10は、一次転写ニップで電荷注入されており、経時で抵抗値が変動してしまう。その結果、中間転写ベルト10と中間転写ローラ62との合成体積抵抗率が経時で大きく変動してしまい、一次転写バイアスを定電圧制御している場合は、一次転写電流が低下して、転写性が低下してしまう問題が生じる。このため、所定のタイミングで一次転写電圧を上げて、合成体積抵抗率の上昇による一次転写電流の低下を抑制して転写性の低下を抑制している。しかし、合成体積抵抗率の上昇が大きいと、転写電圧が電源容量をオーバしてしまう不具合が生じる。また、一次転写電圧が大きくなりすぎて、近接部材との間で放電が発生したり、リークが生じたりする不具合が発生する問題が生じる。また、一次転写バイアスを定電流制御した場合も同様に、中間転写ベルト10と中間転写ローラ62との合成体積抵抗率が大きくなりすぎると、転写電圧が電源容量をオーバしてしまう不具合が生じる。また、一次転写電圧が大きくなりすぎて、近接部材との間で放電が発生したり、リークが生じたりする不具合が発生する問題が生じる。
そこで、本実施形態の転写装置29は、以下に述べる通電評価方法を実施して、この通電評価方法で合格した中間転写ローラ62および中間転写ベルト10の組み合わせたものが組み込まれている。この通電評価は、例えば、転写装置29や画像形成装置の製造工程において、実施し合格した中間転写ローラ62および中間転写ベルト10を装置に組み込むようにする。
図4は、一次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率を測定する測定装置を示す図である。通電評価方法は、この測定装置を用いて行う。
図に示す測定装置は、対向金属ローラ110、高圧電源111、電流計112などを備えている。対向金属ローラ110はφ30ステンレスからなり軸受けに固定されている。対向金属ローラ110と一次転写ローラ62間に中間転写ベルト10を挟み、転写ローラ62を50gf/cmで対向金属ローラ110に加圧する。対向金属ローラ110と中間転写ローラ62軸間に高圧電源(トレック610D)にて電圧印加して、電流計(ケスレー 6514)にて流れる電流を測定して一次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率値を求める(計算する)。
高圧電源、電流計は限定されるものではなく、また、手動計測が可能であるがパソコンを介してデータ取り込み、処理の自動計測がより好ましい。
次に、通電評価方法について説明する。通電評価方法は、図4に示す測定装置を用いて、以下の条件で行う。
印加電圧:+1000V
サイクル:60sec印加→除電時間10sec
サイクル回数:300回
データの取り込みは、各サイクルの10sec経過後のデータを取り込む。取り込んだデータから、一次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の変化を測定する。すなわち、300回目に取り込んだデータから求めた合成体積抵抗率値から、1回目に取り込んだデータから求めた合成体積抵抗率値を引くことで合成体積抵抗率の変化を求めることができる。そして、この合成体積抵抗率の変化量から、中間転写ローラおよび中間転写ベルトを評価する。
合成体積抵抗率測定は、22℃55%RHにて行い、測定環境が異なる場合は絶対湿度による補正を行う。また、中間転写ローラは、イオン導電ローラであるので、温湿度環境による変動が大きい。このため5時間以上の調湿後測定を行う。また、中間転写ベルトは中間転写ローラと対向金属ローラの接触を防止できる大きさで有れば良いが、中間転写ローラ端部からの流れ込みを防止するために5mm以上の余裕を設けた中間転写シートであることが好ましい。また、上記サイクル回数300回は、実機通紙評価の20万〜30万枚に相当する。
このような方法で中間転写ベルト10と中間転写ローラとを評価することで、実機通紙評価で中間転写ベルト10と中間転写ローラとを評価するよりも短時間で20万〜30万枚後の中間転写ベルトと中間転写ローラとの状態を評価することができる。これは、上述したように、電荷の注入量に応じて、中間転写ベルトおよび中間転写ローラ抵抗値は変化する。実機の場合は、中間転写ローラおよび中間転写ベルトは、回転しているため、中間転写ローラおよび中間転写ベルトの一箇所に電荷注入される時間は、中間転写ローラおよび中間転写ベルトが一次転写ニップを通過するわずかな時間である。すなわち、実機の場合、ある一箇所に注入される電荷量がわずかずつしか増加しない。一方、上記のようにして評価する場合は、中間転写ベルトおよび中間転写ローラの一箇所に集中して電荷が注入されるので、注入される電荷量が多い。このため、わずか300サイクルで、20万〜30万枚プリントした後の中間転写ベルト10および中間転写ローラのある一箇所に注入される電荷量と同程度の電荷量が注入された状態と同じ状態とすることができる。このため、上述の方法で中間転写ベルト10と中間転写ローラ62とを評価することで、実機通紙評価で中間転写ベルト10と中間転写ローラとを評価するよりも短時間で20万〜30万枚後の中間転写ベルトと中間転写ローラとの状態を評価することができるのである。
本実施形態においては、トナーと逆極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返した後の中間転写ベルトと中間転写ローラと合成体積抵抗率の変化が0.8[logΩ・cm]以下となるような中間転写ベルトと中間転写ローラとを合格品として評価している。これは、図1に示すように、0.8[logΩ・cm]以下であれば、初期時の一次転写電圧が1kVのとき、異常放電が発生し易くなる7kVに対して、約700V以上の余裕度をもつ6.31kV以下に転写電圧の上昇を抑えることができる。よって、転写電圧上昇による異常放電を経時で抑制することができる。
また、本実施形態の転写装置29は、中間転写ベルト10を張架する張架ローラ16を2次転写ローラとして、2次転写ローラにマイナス極性の2次転写バイアスを印加して、転写紙に負極性に帯電したトナーを転写させるように構成している。これは、2次転写ローラ16は、イオン導電剤が含有されたイオン導電タイプの転写ローラである。上記に挙げるイオン導電剤が含有された2次転写ローラ16は、詳細は後述するが、プラス極性の2次転写バイアスを印加したときの経時の抵抗変化よりも、マイナス極性の2次転写バイアスを印加したときの経時の抵抗変化の方が小さい。このため、マイナス極性の2次転写バイアスを2次転写ローラ16に印加した方が、経時の抵抗変動が少ないため、経時にわたり転写性を維持することができる。なお、転写されるトナーの帯電極性がプラス極性の場合は、対向ローラ22を2次転写ローラにして、対向ローラ22にマイナス極性の2次転写バイアスを印加するようにする。
2次転写ニップを通過した転写紙は、2次転写バイアスによって帯電する。このように転写紙が帯電した状態であると、転写紙が中間転写ベルトに静電的に巻きついて用紙ジャムを引き起こす場合がある。また、2次転写ニップ出口で転写紙と中間転写ベルト10との間で放電が起こり、ベタ部トナーチリが発生するおそれがある。そこで、本実施形態においては、2次転写ニップの出口に転写紙を除電するための除電機構を設けている。
図5は、2次転写部の拡大構成図である。図に示すように、2次転写ニップに近接して、2次転写ニップによりトナー像を転写された転写紙Sの進行方向に関して下流に、中間転写ベルト10から転写紙を分離するための除電機構60が設けられている。除電機構60は、除電針支持部61と紙搬送ガイドリブ62とが一体となった絶縁樹脂部品の出口ガイド63に除電針64が支持されているものからなる。除電針64はステンレスなどの金属薄板で、数mmピッチの櫛歯状にカットされている。また、ガイドリブ62は除電針64から転写紙Sへの放電を妨害しないように歯先を避けた位置に設けられている。
除電針64にバイアスを印加して、歯先より放電させ、転写紙Sに除電電流を与える。印加するバイアスとしてはACバイアス、DCバイアス、ACとDCを重畳したバイアスを適宜選択する。また、プロセス速度によっては、除電針64を転写紙Sに接地させて除電を行ってもよい。
図5中で、aは除電針64の放電点から中間転写ベルト10への空間距離(本実施例では阻害するものがないので距離そのもの)である。bは、除電針64の放電点から対向ローラ22への空間距離(絶縁カバーが放電を阻害しているのでこれを避けた距離)、cは除電針64の放電点から対向ローラ22への距離である。ここで、良好な分離性能を得るためには転写位置から分離位置が遠くないことが望ましい。そこで、除電針64と対向ローラ22との距離を近付けることが望ましい。本実施形態においては、2次転写ローラ16にトナーと同極性の電流を与えているので、中間転写ベルト10と除電針64との間にある転写紙Sが転写電流と除電電流との干渉を防ぐことができる。また、除電電流が2次転写ローラと近いと、除電電流が2次転写ローラ16に流れ込み転写性が低下する。特に、除電針64にACバイアスを印加する場合は、このような流れ込みが多くなる。このため、2次転写ローラから放電点の距離を離す必要がある。本実施形態においては、中間転写ベルト10の張架ローラ16を2次転写ローラとしているので、放電点を2次転写ニップ出口付近に近付けても、2次転写ローラと放電点との間に距離を離すことができ、対向ローラ22を2次転写ローラにするものに比べて、除電電流が2次転写ローラに流れ込むのを抑制することができる。よって、張架ローラ16を2次転写ローラとすることで、放電点を2次転写ニップ出口に近付け、良好な分離性能を得ると共に、安定した転写性能を得ることができる。
しかし、放電点を2次転写ニップ出口との空間距離を1kV/mm以下にすると、リークとか雷放電とかと呼ばれる異常放電が発生するので、近くするにも限界はある。そこで、除電針64と対向ローラ22との近接位置に絶縁部材65を置いて空間距離をcからbに遠くすることで、異常放電が起きない様にしている。
また、放電点と中間転写ベルト10との距離aが近いと、転写紙Sが中間転写ベルトより小さい小サイズの場合に、転写紙Sがある領域外の放電が中間転写ベルト10に直接向かい、除電電流と2次転写電流が干渉して2次転写電界に影響が出る。そこで、除電針64の放電点と中間転写ベルト10までの空間距離aが除電針64の放電点から対向ローラ22までの空間距離bよりも長くなるようにする。このようにすることで、転写紙Sのサイズが小さく中間転写ベルト10と除電針64との間に転写紙Sがない領域があっても、この領域では除電針64は中間転写ベルト10より空間距離の短い対向ローラ22へ向けてより放電し、その分中間転写ベルト10へ向かって放電する割合が減少する。すなわち、除電針64の放電による電流を写対向ローラ22へ多く分配することで、中間転写ベルト10に流れる除電電流が減少させる。よって、除電電流の転写電流への干渉を抑制して安定した転写性能を得ることができる。
また、対向ローラ22の抵抗が低すぎると、除電電流が対向ローラ22に流れ込み過ぎて、転写紙の除電効率を下げてしまうため、対向ローラ22の体積抵抗率は、4[logΩ・cm]/10V以上が好ましい。
また、2次転写ローラ16に印加する2次転写バイアスを定電流制御することが好ましい。これは、2次転写は紙サイズや環境などによって大きく変動する転写紙の抵抗の影響を受ける。このため、定電圧制御の場合、この転写紙の抵抗によって電流が大きく変動してしまい、2次転写性を維持することが難しい。一方、定電流制御の場合は、転写紙の抵抗に応じて電圧が変化して2次転写ニップに一定の2次転写電流が流れるため、2次転写性の低下が抑制される。しかし、定電流制御の場合、経時で中間転写ベルト10と2次転写ローラ16との合成体積抵抗率値が大きく上昇すると、電源容量をオーバしてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の転写装置29は、下記の条件で中間転写ベルトと2次転写ローラとを通電評価して、合格した中間転写ベルト10と2次転写ローラ16と組み込んでいる。すなわち、電圧−1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返した後の中間転写ベルトと2次転写ローラと合成体積抵抗率の変化が0.5[logΩ・cm]以下となるような中間転写ベルト10と2次転写ローラ16とを合格品として組み込むのである。
通電評価方法は、先の図4に示した測定装置を用いて行う。すなわち、図4に示す一次転写ローラ62を2次転写ローラ16に変えて、下記条件で行う。
印加電圧:−1000V
サイクル:60sec印加→除電時間10sec
サイクル回数:300回
そして、上述同様、各サイクルの10sec経過後のデータを取り込み、300回目に取り込んだデータから求めた合成体積抵抗率値から、1回目に取り込んだデータから求めた合成体積抵抗率値を引くことで2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の変化量を求める。
本実施形態においては、上記通電評価方法で通電評価した結果、2次転写ローラ16と中間転写ベルト10との合成体積抵抗率の変化が0.5[logΩ・cm]以下の2次転写ローラ16と中間転写ベルト10とを合格品として、装置に組み込んでいる。先の図1に示すように、2次転写ローラ16と中間転写ベルト10との合成体積抵抗率の変化が0.5[logΩ・cm]以下であれば、初期時の一次転写電圧が1kVのとき、異常放電が発生し易くなる7kVに対して、約2.3kV以上の余裕度をもつ4.7kV以下に2次転写電圧の上昇を抑えることができる。また、異常放電が発生する7kVに対して、2.3kV以上の余裕度があるので、抵抗値の大きいな転写紙が搬送されても2次転写性を確保するために転写電圧が上昇しても、7kVを超えることがない。よって、高電圧による異常放電を抑制することができる。
また、2次転写ローラ16の抵抗値は、対向ローラ22の抵抗値に比べて大きくしている。2次転写ローラ16の抵抗値が対向ローラ22の抵抗値に比べて、1桁以上高いのが好ましい。これは、2次転写ローラ16の抵抗値を対向ローラ22よりも1桁以上高くすることで、2次転写ローラ16と中間転写ベルト10との合成体積抵抗率における対向ローラ22の影響を無視することができる。よって、対向ローラ22を考慮に入れずに、2次転写ローラ16と中間転写ベルト10と合成体積抵抗率の変化量を管理するだけでよく、評価負荷を低減することができる。また、2次転写ローラの抵抗を大きくすることで、合成体積抵抗率の変動を少なくすることができる。
次に、実施例および比較例に基づいて、本実施形態の特徴点について具体的に説明する。
[実施例1]
実施例1の転写装置の中間転写ローラは、外径φ16mm、芯金φ8mm、アスカーC硬度45℃のNBR発泡イオン導電ローラを用いている。
この中間転写ローラを図6に示すように、対向金属ローラ110と中間転写ローラ62間に中間転写ベルト10を挟まずに抵抗変化について調べた。なお、測定条件は、以下に示すとおりである。
印加電圧:+1000V
サイクル:60sec印加→除電時間10sec
サイクル回数:300回
そして、各サイクルの10sec経過後のデータを取り込んだ。その結果を、図7に示す。
図7に示すように、中間転写ローラの測定終了時の抵抗が、初期時の抵抗よりも約0.75桁上昇した。
実施例1の転写装置の中間転写ベルトは、PC(ポリカーボネート)とPBT(ポリブチレンテレフタレート)とからなる厚み0.15mmの電子導電性のシームレスベルトで、押し出し成型法により製造されたものである。この中間転写ベルト10は、体積抵抗測定は、中間転写ベルト片面にプローブを押し当て、対向する面に接地した対向電極を接触させる。プローブは三菱化学製ハイレスタ‐UP(MCP−HT450)高抵抗率計用の同社のURSプローブ(導電ゴム使用)を用いた。なお、測定条件は、以下に示すとおりである。
印加電圧:+200V
サイクル:60sec印加→除電時間10sec
サイクル回数:300回
そして、各サイクルの10sec経過後のデータを取り込んだ。その結果を図8に示す
図8に示すように、中間転写ベルトの測定終了時の抵抗が、初期時の抵抗よりも約1.5桁と大幅に上昇していた。
次に、図7、図8に示すような抵抗変化をする中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率の通電による変化を先の図4に示す測定装置で調べた。なお、測定条件は、上記と同じ、印加電圧:+1000V、サイクル:60sec印加→除電時間10sec、サイクル回数:300回である。その結果を図9に示す。
図9に示すように、合成体積抵抗率は、約0.5桁しか上昇しておらず、中間転写ベルトおよび中間転写ローラ単体のものに比べて、抵抗変化が少なかった。
これは、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率は、中間転写ベルト、中間転写ローラ個々の抵抗値の他に中間転写ローラの弾性体の厚み、中間転写ベルトの厚みなどの影響を受ける。このような影響によって、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率の変化が、中間転写ベルトの抵抗変化や中間転写ローラの抵抗変化よりも低くなったと考えられる。また、このように抵抗変化が大きい中間転写ベルトや中間転写ローラを使用しても、中間転写ベルトと中間転写ローラとの組み合わせによって合成体積抵抗率の変化が0.8桁以下となるならば、使用することができる。よって、中間転写ローラ、中間転写ベルト個々に抵抗変化の規定をしていたものに比べて、使用できる中間転写ベルト、転写ローラを増やすことができる。すなわち、従来では、中間転写ローラの抵抗変化が大きく変動して使用できないとされていたものでも、中間転写ローラとの組み合わせで合成体積抵抗率の変化が0.8logΩ・cm以下であれば、使用することができる。
次に、実施例1の転写装置をリコー画像評価専用機に搭載して、定電流制御、A4サイズ紙にて20万枚通紙の画像評価試験を行った。画像評価前の中間転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率は、7.5logΩ・cm、転写電圧は950Vであった。一方、20万枚通紙後の中間転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率は、7.9logΩ・cm、転写電圧は2700Vであった。
このように、初期時から20万枚通紙後の中間転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の変化量は、0.45桁であり、印加電圧:+1000V、サイクル:60sec印加→除電時間10sec、サイクル回数:300回の条件で測定した測定初期時から測定終了時までの合成体積抵抗率の変化量(約0.5桁)とほぼ同程度の変化となった。よって、トナーと逆極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返した後の中間転写ベルトと中間転写ローラと合成体積抵抗率の変化量が、20万〜30万枚画像評価試験終了後の合成体積抵抗率の変化量と同等の結果を示すことがわかる。
また、20万枚通紙しても放電やリークなどの高電圧による問題の発生が確認されなかった。これは、中間転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の上昇が、0.45桁に抑えられた結果、転写電圧が7kVよりも低い2700Vに抑えることができたためと考えられる。
次に、実施例1の転写装置をリコー画像評価専用機に搭載して、定電圧制御、A4サイズ紙にて20万枚通紙の画像評価試験を行った。この評価専用機の定電圧制御は、所定のタイミングで電圧、電流を求め、電源投入時設定電流(31μA)となるように転写電圧を調整している。20万枚通紙しても転写性の低下、放電やリークなどの高電圧による問題の発生が確認されなかった。
[実施例2]
実施例2の転写装置の2次転写ローラとして、外径φ24mm、芯金径φ12、ローラ硬度JIS−A50度のNBRソリッドローラを用いた。他の構成は、実施例1と同じである。
先の図4に示した測定装置において、下記条件で、一次転写ローラをこの2次転写ローラに変更して2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の通電による変化を調べた。
印加電圧:1000V
サイクル:60sec印加→除電時間10sec
サイクル回数:300回
そして、各サイクルの10sec経過後のデータを取り込んだ。その結果を、図10に示す。
次に、印加する電圧をトナーと同極性の−1000Vに変更して、2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の通電による変化を調べた。その結果を図11に示す。
図10、図11に示すように、印加する電圧をプラス極性とした場合の合成体積抵抗率の変化量は、約0.9桁上昇したのに対し、印加する電圧をマイナス極性とした場合の合成体積抵抗率の変化量は、約0.3桁とプラス極性を印加したものに比べて、変化量が少ないことがわかる。そして、先の図4に示すように、合成体積抵抗率の変化量が0.9桁上昇すると、電圧が7.94倍と極めて大きく上昇してしまい、初期に印加する標準の2次転写電圧は、1.5kVであるので、転写電圧上昇による放電やリークなどの問題が発生しやすくなる7kVを裕に越えてしまう。一方、印加する電圧をマイナス極性とした場合の合成体積抵抗率の変化量は、約0.3桁であり、電圧変化比率を2倍とすることができ、プラス極性を印加した場合に比べて、電圧変化比率を約(1/4)にすることができる。よって、マイナス極性の電圧を印加することで、経時での電圧上昇を3kVに抑えることができ、転写電圧上昇による放電やリークなどを抑制することができる。また、余裕度も4kVと大きく取れているので、抵抗の高い紙がきても、転写電圧を7kV以下に抑えることができ、放電やリークなどを抑制することができる。
[実施例3]
実施例3の転写装置の対向ローラとして、外径φ18mm、芯金φ10、アスカーC硬度45度のNBR発泡イオン導電ローラを用いた。対向ローラの体積抵抗率は、5.0(LogΩ・cm)/50Vとした。
2次転写ローラとして、外径φ24mm、芯金径φ12、ローラ硬度JIS−A50度のNBRソリッドローラを用いた。2次転写ローラの体積抵抗7.15(LogΩ・cm)/1kVとした。なお、上記/50Vや、/1kVは、体積抵抗率測定時に印加した電圧値である。このように、体積抵抗測定時の印加電圧は、異なっているが、対向ローラと2次転写ローラとの体積抵抗率は、2桁以上異なっている。
2次転写ローラと対向ローラとの体積抵抗率を同一の電圧で測定できないのは、対向ローラは、抵抗が低いため、対向ローラに1kVの電圧を印加すると、電流が流れ過ぎて、測定装置の電源の電源容量をオーバしてしまい一定電圧を維持することができなくなる。つまりアンダーにより測定不可となる。このため、対向ローラの体積抵抗率は、50Vと低い電圧で測定している。
また、実施例3の転写装置は、先の図5に示すように、2次転写ローラによりトナー像を転写された記録媒体の進行方向に関して下流に、中間転写ベルト10から紙を分離するための除電機構60を設けた。除電針64は、1mmピッチの櫛歯からなり、除電針64には、ピーク間電圧8kVの交流バイアスを印加した。
まず、対向ローラに2次転写バイアスを印加して画像評価試験を行った。すると、転写特性が低下してしまった。これは、除電針からの除電電流が対向ローラに流れ込み、2次転写電流と干渉して、中間転写ベルトと対向ローラとの間に十分な転写電流が流れ込まなくなり、転写性が低下したと考えられる。次に、2次転写ローラ16(中間転写ベルトの張架ローラ)に2次転写バイアスを印加して画像評価試験を行った。すると、良好な転写性が得られた。これは、間転写ベルトの張架ローラである2次転写ローラは、対向ローラに比べて除電針との距離が遠いため、除電針からの除電電流の干渉を対向ローラに比べて受けにくい。このため、除電電流による干渉を抑制することができ、良好な転写性を得ることができた。また、紙を良好に除電することができ、転写ニップ出口でのトナーチリや用紙ジャムなどの問題が発生しなかった。
以上、本実施形態の転写装置によれば、トナーと逆極性の電圧を絶対値で1kVを60sec印加、10sec除電を300回繰り返す測定方法で測定したときの中間転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の変化量が0.8[logΩ・cm]以下となる中間転写ローラと中間転写ベルトとの組み合わせが用いられている。これにより、一次転写電圧が異常放電を起こし易くなる7kV以上に上昇するのを抑制することができる。一次転写電圧が、異常放電する電圧にまで上昇しないように、中間転写ベルトの抵抗変化、中間転写ローラの抵抗変化を個々に管理するものに比べて、評価コストを低減することができる。これは、個々に管理するものは、中間転写ベルト、中間転写ローラ個別に通電評価を行うが、本実施形態は、中間転写ベルト、中間転写ローラを合わせて評価するので、通電評価が1回ですむ。よって、評価コストが低減されるのである。また、個々に管理するものは、公差などの関係で、中間転写ベルト、転写ローラともに抵抗変化量の許容範囲が狭くなりコストアップの原因となる。しかし、本実施形態では、中間転写ベルトや中間転写ローラの抵抗変化量が大きくても、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率の変化量が許容範囲に入っていればよいため、使用できる中間転写ベルト、転写ローラの抵抗変化量の許容範囲が広がる。よって、中間転写ベルト、転写ローラの抵抗変化量の許容範囲が狭いものに比べてコストダウンを図ることができる。
また、中間転写ローラとして、イオン導電剤を含有したイオン導電性タイプのローラを用いたことで、局部的な抵抗ムラを少なくすることができる。よって、抵抗ムラに起因する転写ムラが抑制されて良好な画像を形成することできる。
また、一次転写バイアスを定電流制御することで、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率が上昇しても、一次転写ニップに所定の一次転写電流を流すことができ、転写性の低下を抑制することができる。また、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率の変化量を0.8[logΩ・cm]以下としているので、定電流制御を用いても、一次転写電圧が7kV以下に抑えることができ、異常放電が発生するのを抑制することができる。
また、一次転写バイアスを定電圧制御することで、トナーの画像面積比率に応じて、電流の流れ易さが変化しても一定の電圧を維持するので、トナー画像面積比率による転写性の変化をなくすことができる。しかし、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率が増加すると、転写性が低下する問題があるが、所定のタイミングで一次転写電圧と一次転写電流を求めて、設定された一次転写電流を確保するために電圧を変化させる制御を行えば、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率の上昇による転写性の低下を抑制することができる。また、中間転写ベルトと中間転写ローラとの合成体積抵抗率の変化量を0.8[logΩ・cm]以下としているので、上記のような制御を用いたとしても、一次転写電圧が7kV以下に抑えることができ、異常放電が発生するのを抑制することができる。
また、−1kVの電圧を60sec印加、10sec除電を300回繰り返す測定方法で測定したときの2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の変化量が0.5[logΩ・cm]以下となる2次転写ローラと中間転写ベルトとの組み合わせが用いられている。これにより、2次転写電圧が異常放電を起こし易くなる7kV以上に上昇するのを抑制することができる。2次転写電圧が、異常放電する電圧にまで上昇しないように、中間転写ベルトの抵抗変化、2次転写ローラの抵抗変化を個々に評価するものに比べて、評価コストを低減することができる。これは、本実施形態は、中間転写ベルト、中間転写ローラを合わせて評価するので、通電評価が1回ですむ。よって、評価コストが低減される。また、個々に評価するものは、公差などの関係で、中間転写ベルト、2次転写ローラともに抵抗変化量の許容範囲が狭くなりコストアップの原因となる。しかし、本実施形態では、中間転写ベルトや2次転写ローラの抵抗変化量が大きくても、中間転写ベルトと2次転写ローラとの合成体積抵抗率の変化量が許容範囲に入っていればよいため、使用できる中間転写ベルト、2次転写ローラの抵抗変化量の許容範囲が広がる。よって、中間転写ベルト、2次転写ローラの抵抗変化量の許容範囲が狭いものに比べてコストダウンを図ることができる。
また、2次転写バイアスをマイナス極性とすることで、プラス極性としたものに比べて、合成体積抵抗率の変化量を少なくすることができ、2次転写電圧が異常放電を起こし易くなる7kV以上に上昇するのをより抑制することができる。
また、2次転写ローラの電気抵抗値を対向ローラの電気抵抗値よりも高くしている。2次転写ローラの抵抗を高くすることで、初期時の2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率を高くすることができる。これにより、合成体積抵抗率変化量の増加を抑制することができる。具体的に説明すると、初期の2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率が100[Ω・cm]としたとき、900[Ω・cm]上昇すると合成体積抵抗率が1桁上昇する。一方、合成体積抵抗率が1000[Ω・cm]としたとき、9000[Ω・cm]上昇しないと合成体積抵抗率が1桁上昇しない。よって、初期時の合成体積抵抗率値が高い方が、合成体積抵抗率の変化量(絶対値の差)が少なくなり、電圧上昇を抑えることができる。
また、2次転写ローラの電気抵抗値を対向ローラの電気抵抗よりも1桁以上高くすることで、2次転写ローラが転写性に与える影響に比べて、対向ローラが転写性に与える影響が極めて小さくなる。よって、対向ローラの転写性に与える影響を無視することができ、対向ローラの抵抗変化の管理が不要となり、管理コストを低減することができる。
また、2次転写ローラとして、イオン導電剤を含有したイオン導電性タイプのローラを用いたことで、局部的な抵抗ムラを少なくすることができる。よって、抵抗ムラに起因する転写ムラが抑制されて良好な画像を形成することできる。また、このイオン導電性タイプのローラは、マイナス極性のバイアスを印加した方が、プラス極性のバイアスを印加したときに比べて、経時抵抗変化が少ない。よって、本実施形態のように、2次転写ローラに印加する2次転写バイアスをマイナス極性とすることで、プラス極性としたものに比べて、合成体積抵抗率の変化量を少なくすることができ、2次転写電圧が異常放電を起こし易くなる7kV以上に上昇するのをより抑制することができる。
また、2次転写ニップを通過した直後の転写紙を除電する除電機構を設けたので、2次転写ニップで2次転写電界の影響で帯電した転写紙が中間転写ベルトに静電的に巻きついて用紙ジャムが発生するのを抑制することができる。また、2次転写ニップ出口で中間転写ベルトと転写紙との間で放電が起こって、ベタ部トナーチリが発生するのを抑制することができる。また、本実施形態においては、中間転写ベルトの張架ローラを2次転写ローラとしているので、対向ローラを2次転写ローラとしたものに比べて、除電機構との間の距離をとることができる。よって、対向ローラ22を2次転写ローラにしたものに比べて除電機構からの除電電流が2次転写ローラに流れんで、転写電流を低下させて、転写性を低下させてしまうのを抑制することができる。
また、転写部材と対向金属電極との間に中間転写体を介在させ、前記対向金属電極に所定の電圧を印加し、60sec印加、10sec除電を300回繰り返し行い、このときの転写部材と中間転写体との合成体積抵抗率値の変化量に基づき、転写ローラと中間転写ベルトと組み合わせの通電評価を行うことで、従来の通紙評価試験で転写ローラと中間転写ベルトと組み合わせの通電評価を行うものに比べて、短時間で通電評価を行うことができる。
電圧変化率と抵抗変化量との関係を示す図。 本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 プリンタ部100の一部構成を拡大して示す拡大構成図。 転写ローラ中間転写ベルトとの合成体積抵抗率を測定する測定装置を示す図。 2次転写部の拡大構成図。 転写ローラの抵抗を測定する測定装置を示す図。 中間転写ローラの通電特性を示す図。 中間転写ベルトの通電特性を示す図。 中間転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の通電特性を示す図。 電圧+1kV印加したときの2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の通電特性を示す図。 電圧−1kV印加したときの2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成体積抵抗率の通電特性を示す図。
符号の説明
10 中間転写ベルト
16 2次転写ローラ
18C,M,Y,B 画像形成手段
20 タンデム画像形成部
22 対向ローラ
25 定着装置
26 定着ローラ
27 加圧ローラ
29 転写装置
40Y,C,M,K 感光体
60 除電機構
62Y、M、C、K 中間転写ローラ

Claims (6)

  1. 像担持体の表面に当接するように配置され表面移動する中間転写体と、前記中間転写体に当接して転写バイアスが印加される転写部材とを有する転写装置の製造方法において、
    前記中間転写体と前記転写部材との合成体積抵抗率を、前記転写部材にトナーと逆極性の電圧1kVを60sec印加し、10sec除電することを300回繰り返す測定方法で測定したとき、1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値が、0.8[logΩ・cm]以下となる中間転写体と転写部材とを組み合わせたものを用いることを特徴とする転写装置の製造方法。
  2. 請求項1の転写装置の製造方法において、
    前記転写部材として、イオン導電剤を含有したイオン導電性部材を用いたことを特徴とする転写装置の製造方法
  3. 中間転写体と、前記中間転写体の裏面に当接してマイナス極性の2次転写バイアスが印加される2次転写部材と、前記中間転写体の表面に当接して、前記2次転写部材とで2次転写ニップを形成する対向部材とを有し、前記中間転写体上に中間転写されたトナー像を前記2次転写ニップにて転写紙に2次転写する転写装置の製造方法において、
    前記中間転写体と前記2次転写部材との合成体積抵抗率を、前記2次転写部材に電圧−1kVを60sec印加し、10sec除電することを300回繰り返す測定方法で測定したとき、1回目と300回目との測定値の対数の差の絶対値が、0.5[logΩ・cm]以下となる中間転写体と2次転写部材とを組み合わせたものを用いることを特徴とする転写装置の製造方法
  4. 請求項転写装置の製造方法において
    記対向部材の電気抵抗値よりも高い電気抵抗値の2次転写部材を用いることを特徴とする転写装置の製造方法
  5. 請求項転写装置の製造方法において
    記対向部材の電気抵抗値よりも1桁以上高い電気抵抗値の2次転写部材を用いることを特徴とする転写装置の製造方法
  6. 請求項3乃至5いずれかの転写装置の製造方法において、
    前記2次転写部材として、イオン導電剤を含有したイオン導電性部材を用いことを特徴とする転写装置の製造方法
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