JP6127916B2 - 管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ - Google Patents
管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6127916B2 JP6127916B2 JP2013225858A JP2013225858A JP6127916B2 JP 6127916 B2 JP6127916 B2 JP 6127916B2 JP 2013225858 A JP2013225858 A JP 2013225858A JP 2013225858 A JP2013225858 A JP 2013225858A JP 6127916 B2 JP6127916 B2 JP 6127916B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- tubular
- intermediate transfer
- parts
- toner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
請求項1に係る発明は、
熱可塑性樹脂と、
前記熱可塑性樹脂100質量部に対する量が18質量部以上30質量部以下である、pH8以上のカーボンブラックと、
ステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種と、
を含む管状の押出し成形体である。
前記熱可塑性樹脂として、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、およびポリエーテルイミド樹脂から選択される少なくとも1種類を含む請求項1に記載の管状の押出し成形体である。
請求項1または請求項2に記載の管状の押出し成形体と、前記管状の押出し成形体を張力がかかった状態で掛け渡す複数のロールと、を備え、画像形成装置に脱着される管状成形体ユニットである。
請求項1または請求項2に記載の管状の押出し成形体からなる中間転写体である。
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記像保持体の表面の潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像が転写される、請求項4に記載の中間転写体と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、
前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、
を備える画像形成装置である。
請求項4に記載の中間転写体と、
像保持体、前記像保持体の表面を帯電する帯電手段、帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段、前記像保持体の表面の潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段、前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段、前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段、前記トナー像が二次転写された後の前記中間転写体の表面を清掃する清掃手段、および前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着する定着手段から選択される少なくとも1種と、
を備え、画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジである。
熱可塑性樹脂、前記熱可塑性樹脂100質量部に対する量が18質量部以上30質量部以下であるpH8以上のカーボンブラック、並びにステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種を溶融混練して混練物を得る溶融混練工程と、
前記混練物を押出成形にて管状に成形する押出し成形工程と、
を備える管状の押出し成形体の製造方法である。
本実施形態に係る管状の押出し成形体(以下単に「管状体」とも称す)は、熱可塑性樹脂と、前記熱可塑性樹脂100質量部に対する量が18質量部以上30質量部以下であるpH8以上のカーボンブラックと、ステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種と、を含む。この管状体は、押出成型にて成形されてなる。
尚、この破泡痕の発生は押出し成形の際の成形温度が高いほど(例えば最高温度部が280℃以上)、顕著に発生する。
これは、必ずしも明確ではないものの、カーボンブラックを上記の通り多量に添加した場合、混練物の粘度が上昇して押出し成形の際に空気の巻き込みが発生し、巻き込まれた空気が破裂することで破泡痕が発生するものと考えられる。一方、本実施形態では、滑剤の中でも特にステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムの少なくとも一方を含むことで、押出し成形の際に混練物の噛み込みが抑制され、また混練物のパッキングによる脱気効果により、空気の巻き込みが低減され、その結果破泡痕の発生が抑制されるものと推測される。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されるものではなく管状体に用いられる一般的な熱可塑性樹脂を用い得る。例えば、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリサルフォン(PES)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリカーボネート(PC)等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、上記のものを1種のみ用いても2種以上併用してもよい。
従って、熱可塑性樹脂として溶融温度が高い樹脂を用いるほど、本実施形態による破泡痕の抑制効果も、より顕著となる。
但し、ステアリン酸カリウムとステアリン酸ナトリウムの分解との観点から熱可塑性樹脂における溶融温度の上限は400℃以下のものが好ましく、380℃以下がより好ましく、370℃以下が更に好ましい。
つまり上記溶融温度は、キャピラリーレオメーターにより、溶融樹脂がキャピラリーを通して流出するときの、せん断速度、せん断応力を検出し溶融粘度を測定する際の加熱温度により測定される。
尚、管状体における熱可塑性樹脂としてPPS、PAおよびPEIを用いることは、破断などの耐久性の点で好ましい。
ポリフェニレンスルフィド樹脂としては、例えば、ジクロロベンゼンと硫化ナトリウムとを単量体として重合させる方法、すなわちポリフェニレンスルフィド樹脂の一般的な合成方法であるフィリップス・ぺトローリアム法で得られる下記式(1)で表される繰り返し構造単位を含む重合体が挙げられる。
また、ポリフェニレンスルフィド樹脂として架橋構造を有する樹脂を用いてもよく、具体的には、同一の分子鎖内または異なる分子鎖間、並びに同一の分子鎖内および異なる分子鎖間に、例えば、単結合、エーテル結合を介して架橋されているポリフェニレンスルフィド樹脂の架橋構造が挙げられる。例えば、エーテル結合で架橋したポリフェニレンスルフィド樹脂の架橋構造(下記式(2)の構造)や、単結合で架橋したポリフェニレンスルフィド樹脂の架橋構造(下記式(3)の構造)を有する物が挙げられる。
ポリアミド樹脂としては、特に制限はないが、ポリアミド樹脂ハンドブック,福本修,8400(日刊工業新聞社)に記述のポリアミド樹脂が挙げられる。
ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6,6、ナイロン6,10、これらのナイロンをアルコキシアルキル化したN−アルコキシアルキル化ナイロン、これらのナイロンのうち少なくとも2つの共重合体である共重合ナイロンなどのポリアミド樹脂が挙げられる。
ポリエーテルイミド樹脂は、エーテル結合とイミド結合によってつながった樹脂である。
本実施形態では、カーボンブラックとして、pH8以上のカーボンブラックを用いる。pHが8以上であることにより、押出し成形の際の空気の巻き込みに起因する破泡痕の発生が、より効果的に抑制される。
尚、カーボンブラックのpHは更に8.3以上がより好ましく、8.5以上が更に好ましい。一方、pHの上限値としては、特に限定されるものではないが10以下がより好ましい。
前記溶剤としては、特に限定されるものではないが、例えば熱可塑性樹脂としてポリフェニレンスルフィド(PPS)を溶解する溶剤としては、1−クロロナフタレン等が挙げられる。
ポリアミド(PA)を溶解する溶剤としては、フェノール、クレゾール類等が挙げられる。
ポリエーテルイミド(PEI)を溶解する溶剤としては、ハロゲン化炭化水素、ケトン系溶剤、アミン系溶剤等が挙げられる。
カーボンブラックの平均一次粒径は、次の方法により測定される。まず、管状体をミクロトームにより切断して100nmの厚さの測定サンプルを採取し、該測定サンプルをTEM(透過型電子顕微鏡)により観察する。カーボンブラックの粒子50個の各々の投影面積に等しい円の直径を粒径とし、その平均値を平均一次粒径とする。
カーボンブラックの配合量が上記下限値未満であると、経時において管状体における抵抗率の低下が発生する。一方、上記上限値を超えると、管状体が脆くなり、破断や端部の裂けが発生し、使用が困難になるなどの欠点がある。
尚、導電剤とは、添加することで本実施形態に係る管状体に目的とする導電性を付与し得る物質を指す。
本実施形態にかかる管状体には、滑剤として少なくともステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種が含まれる。
上記添加量が上記下限値以上であると、破泡痕の抑制が見込まれる。一方、上記添加量が上記上限値以下であると、押出し成形機での混練時の樹脂圧が均一となりやすく、押出し樹脂の脈動が抑えられる。
その他添加剤としては、例えば、管状体の熱劣化を防止するための酸化防止剤や、流動性を向上させるための界面活性剤、耐熱老化防止剤等、特に画像形成装置の無端ベルトに配合される周知の添加剤が挙げられる。
次に、本実施形態に係る管状体の物性について説明する。
本実施形態に係る管状体は、常温常湿(温度22℃、湿度55RH%)環境下で、電圧100Vを印加して測定したときの表面抵抗率が9logΩ/□以上12Ω/□以下であることがよい。
なお、上記表面抵抗率は、常温常湿(温度22℃、湿度55RH%)環境下で、電圧100Vを印加して測定したときの測定値である。
本実施形態に係る管状体は、低温低湿(温度10℃、湿度10RH%)環境下で電圧100Vを印加して測定したときの表面抵抗率と、高温高湿(温度30℃、湿度85RH%)環境下で電圧100Vを印加して測定したときの表面抵抗率と、の差が1.0logΩ/□以下であることがよい。
本実施形態に係る管状体の製造方法は、熱可塑性樹脂、前記熱可塑性樹脂100質量部に対する量が18質量部以上30質量部以下であるpH8以上のカーボンブラック、並びにステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種を溶融混練して混練物を得る溶融混練工程と、前記混練物を押出成形にて管状に成形する押出し成形工程と、を備える。
まず、熱可塑性樹脂と、前記要件を満たす前記量のカーボンブラックと、ステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種と、更に必要に応じて他の添加剤と、をそれぞれ目的とする配合量で溶融混練して混練物を得、その後押出成形機を用いて管状(円筒状)に押し出し、冷却固化させることで管状の成形体が得られる。そして、得られた管状の成形体を目的とする幅に切断して管状体を得る。
図1は、本実施形態に係る管状成形体ユニットを示す概略斜視図である。
本実施形態に係る管状成形体ユニット130は、図1に示すように、上記本実施形態に係る管状体10を備えており、例えば、管状体10は対向して配置された駆動ロール131および従動ロール132により張力がかかった状態で掛け渡されている(以下「張架」という場合がある)。
ここで、本実施形態に係る管状成形体ユニット130は、管状体10を中間転写体として適用させる場合、管状体10を張架するロールとして、感光体(像保持体)表面のトナー像を管状体10上に1次転写させるためのロールと、管状体10上に転写されたトナー像をさらに記録媒体に2次転写させるためのロールが配置されていてもよい。
なお、管状体10を張架するロールの数は限定されず、使用態様に応じて配置すればよい。このような構成の管状成形体ユニット130は、装置に組み込まれて使用され、駆動ロール131、従動ロール132の回転に伴って管状体10も張架した状態で回転する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体表面を帯電する帯電手段と、像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を有し、転写手段が、上記本実施形態に係る管状体を備えるものである。
具体的には、本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、転写手段が中間転写体と、像保持体に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写する一次転写手段と、中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、を備え、当該中間転写体として上記本実施形態に係る管状体を備える構成が挙げられる。
図2は、実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
像保持体101a〜101dとしては、公知の電子写真感光体が広く適用される。電子写真感光体としては、感光層が無機材料で構成される無機感光体や、感光層が有機材料で構成される有機感光体などが用いられる。有機感光体においては、露光により電荷を発生する電荷発生層と、電荷を輸送する電荷輸送層を積層する機能分離型有機感光体や、電荷を発生する機能と電荷を輸送する機能を果たす単層型有機感光体が好適に用いられる。また、無機感光体においては、感光層がアモルファスシリコンにより構成されているものが、好適に用いられる。
帯電装置102a〜102dとしては、特に制限はなく、例えば、導電性(ここで、帯電装置における「導電性」とは例えば体積抵抗率が107Ω・cm未満を意味する。)または半導電性(ここで、帯電装置における「半導電性」とは例えば体積抵抗率が107乃至1013Ωcmを意味する。)のローラ、ブラシ、フィルム、またはゴムブレード等を用いた接触型帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器など、公知の帯電器が広く適用される。これらの中でも接触型帯電器が望ましい。
露光装置114a〜114dとしては、特に制限はなく、例えば、像保持体101a〜101dの表面に、半導体レーザー光、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)光、または液晶シャッタ光等の光源、或いはこれらの光源からポリゴンミラーを介して定められた像様に露光し得る光学系機器など、公知の露光装置が広く適用される。
現像装置103a〜103dとしては、目的に応じて選択され。例えば、一成分系現像剤または二成分系現像剤をブラシ、またはローラ等を用い接触或いは非接触させて現像する公知の現像器などが挙げられる。
一次転写ロール105a〜105dは単層或いは多層のいずれでもよい。例えば、単層構造の場合は、発泡または無発泡のシリコーンゴム、ウレタンゴム、またはEPDM等にカーボンブラック等の導電性粒子が適量配合されたロールで構成される。
像保持体クリーニング装置104a〜104dは、一次転写工程後の像保持体101a〜101dの表面に付着する残存トナーを除去するためのものであり、クリーニングブレードの他、ブラシクリーニング、またはロールクリーニング等が用いられる。これらの中でもクリーニングブレードを用いることが望ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、またはシリコーンゴム等が挙げられる。
二次転写ロール109の層構造は、特に限定されるものではないが、例えば、三層構造の場合、コア層と中間層とその表面を被覆するコーティング層により構成される。コア層は導電性粒子を分散したシリコーンゴム、ウレタンゴム、またはEPDM等の発泡体で、中間層はこれらの無発泡体で構成される。コーティング層の材料としては、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、またはパーフルオロアルコキシ樹脂などが挙げられる。二次転写ロール109の体積抵抗率は107Ωcm以下であることが望ましい。また、中間層を除いた2層構造としてもよい。
対向ロール108は、二次転写ロール109の対向電極を形成する。対向ロール108の層構造は、単層或いは多層のいずれでもよい。例えば単層構造の場合は、シリコーンゴム、ウレタンゴム、またはEPDM等にカーボンブラック等の導電性粒子が適量配合されたロールで構成される。二層構造の場合は、上記のゴム材料で構成される弾性層の外周面を高抵抗層で被覆したロールから構成される。
定着装置110としては、例えば、熱ローラ定着器、加圧ローラ定着器、またはフラッシュ定着器など公知の定着器が広く適用される。
中間転写ベルトクリーニング装置112および113としては、クリーニングブレードの他、ブラシクリーニング、またはロールクリーニング等が用いられる、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが望ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、またはシリコーンゴム等が挙げられる。
・溶融混練
熱可塑性樹脂としてPPS樹脂(T1881(東レ社製))100質量部、そして樹脂100質量部に対してカーボンブラックとして「Printex alpha(オリオンエンジニアードカーボン社製)、pHが9.7」29質量部、ステアリン酸Na0.3質量部を準備した。
二軸押出溶融混練機(L/D60(パーカーコーポレーション社製))を用い、溶融させたPPS樹脂中にカーボンブラックおよびステアリン酸ナトリウム(ステアリン酸Na)を上記量配合し溶融混練し、混練された溶融物を水槽中に入れて冷却固化、定められたサイズにカットし、混合樹脂ペレットを得た。
得られたペレットを一軸溶融押出機(L/D24、溶融押出装置(池貝製))に投入(加熱温度350℃)し、300℃に設定した金型ダイとニップルの間隙から溶融押出しながら、溶融樹脂の内周面に円筒状のインナーサイジングダイの外面を接触させて冷却し、その後定められた幅に切断し、平均膜厚100μmの管状ベルトを得た。
カーボンブラックのpHを、樹脂に混練する前にカーボンブラックと純水の混合液をガラス電極pHメーターで測定した。
得られた管状ベルトの破泡痕を目視にて観察し、10cm角内の個数を目視計測した。評価基準は以下の通りである。
A:破泡痕欠陥なし(個数0)
B:破泡痕発生(個数1以上、10以下)
C:破泡痕発生(個数10を超える)
得られた管状ベルトを中間転写体として富士ゼロックス社製のDocuPrint CP200Wに組み込み、10℃15%RHの低温低湿環境下において、ハーフトーン(マゼンタ濃度30%)の画像をA5縦用紙に連続して3000枚出力した。このときの2次転写電圧は5.6kVとした。この3000枚出力前後における管状ベルトの表面抵抗率を測定し、出力前の表面抵抗率の常用対数値と出力後の表面抵抗率の常用対数値の差を求めた。
この差を表面抵抗維持性として評価した。表面抵抗維持性としての表面抵抗率の変化は、望ましくは0.3未満である。
A:表面抵抗率の常用対数値の差が0.3未満
B:表面抵抗率の常用対数値の差が0.3以上
実施例1においてカーボンブラックとして「Printex P(オリオンエンジニアードカーボン社製)、pH10」を22質量部、熱可塑性樹脂としてポリエーテルイミド樹脂であるウルテム1000(サビック社製)を用い、ステアリン酸Na0.2質量部とステアリン酸K0.2質量部を添加した以外は、同様の手順により管状体を得た。
実施例1においてカーボンブラックを20質量部にし、熱可塑性樹脂としてナイロン12樹脂であるアミランSP500(東レ社製)を用い、押出加工温度(加熱温度)を350℃から280℃に変更し、ステアリン酸カリウムを0.3質量部添加した以外は、同様の手順により管状体を得た。
実施例1においてカーボンブラックとして「Printex L6(オリオンエンジニアードカーボン社製)、pH9.0」を18質量部、モンタン酸Ca0.5部添加し、同様の手順によりペレットを得た。得られたペレットにステアリン酸Na0.05部塗し、130℃で乾燥した後、実施例1と同様の手順で管状体を得た。
実施例1においてカーボンブラックとして「デンカブラック粒状品(電気化学工業社製)、pH10」を17質量部にした以外は、同様の手順により管状体を得た。
実施例1においてカーボンブラックとして「#4000B(三菱化学社製)、pH10」を31質量部にし、ステアリン酸Na0.2質量部とステアリン酸K0.2質量部を添加した以外は、同様の手順により管状体を得た。
実施例1においてカーボンブラックとして「BlackPearls880(キャボット社製)、pH7」を18質量部にし、ステアリン酸Na0.2質量部とステアリン酸K0.2質量部を添加した以外は、同様の手順により管状体を得た。
実施例1においてカーボンブラックとして「Ensaco250G(TIMCAL社製)、pH6」を30質量部にし、ステアリン酸Na0.2質量部とステアリン酸K0.2質量部を添加した以外は、同様の手順により管状体を得た。
実施例1においてステアリン酸Naを使用しなかった以外は、同様の手順により管状体を得た。
101a〜101d 像保持体
102a〜102d 帯電装置
103a〜103d 現像装置
104a〜104d 像保持体クリーニング装置
105a〜105d 一次転写ロール
106a〜106d 支持ロール
107 中間転写ベルト
107b、130 管状成形体ユニット
108 対向ロール
109 二次転写ロール
110 定着装置
111 駆動ロール
112 中間転写ベルトクリーニングブレード
113 中間転写ベルトクリーニングブラシ
114a〜114d 像露光装置
115 記録媒体
116 二次転写ベルト
131 駆動ロール
132 従動ロール
Claims (7)
- 熱可塑性樹脂と、
前記熱可塑性樹脂100質量部に対する量が18質量部以上30質量部以下である、pH8以上のカーボンブラックと、
ステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種と、
を含む管状の押出し成形体。 - 前記熱可塑性樹脂として、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、およびポリエーテルイミド樹脂から選択される少なくとも1種類を含む請求項1に記載の管状の押出し成形体。
- 請求項1または請求項2に記載の管状の押出し成形体と、前記管状の押出し成形体を張力がかかった状態で掛け渡す複数のロールと、を備え、画像形成装置に脱着される管状成形体ユニット。
- 請求項1または請求項2に記載の管状の押出し成形体からなる中間転写体。
- 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記像保持体の表面の潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像が転写される、請求項4に記載の中間転写体と、
前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、
前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、
を備える画像形成装置。 - 請求項4に記載の中間転写体と、
像保持体、前記像保持体の表面を帯電する帯電手段、帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段、前記像保持体の表面の潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段、前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を前記中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段、前記中間転写体の表面に転写された前記トナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段、前記トナー像が二次転写された後の前記中間転写体の表面を清掃する清掃手段、および前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着する定着手段から選択される少なくとも1種と、
を備え、画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。 - 熱可塑性樹脂、前記熱可塑性樹脂100質量部に対する量が18質量部以上30質量部以下であるpH8以上のカーボンブラック、並びにステアリン酸カリウムおよびステアリン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種を溶融混練して混練物を得る溶融混練工程と、
前記混練物を押出成形にて管状に成形する押出し成形工程と、
を備える管状の押出し成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013225858A JP6127916B2 (ja) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | 管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013225858A JP6127916B2 (ja) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | 管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015087545A JP2015087545A (ja) | 2015-05-07 |
JP6127916B2 true JP6127916B2 (ja) | 2017-05-17 |
Family
ID=53050402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013225858A Active JP6127916B2 (ja) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | 管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6127916B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022049675A (ja) | 2020-09-16 | 2022-03-29 | キヤノン株式会社 | 中間転写体及び画像形成装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11119514A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-04-30 | Ricoh Co Ltd | 帯電ロール |
JP2005154567A (ja) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 難燃性ゴムベルト基材及びoa機器用ベルト |
JP2008076942A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置と画像形成方法 |
-
2013
- 2013-10-30 JP JP2013225858A patent/JP6127916B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015087545A (ja) | 2015-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2068206B1 (en) | Belt member, transfer unit incorporating same, image forming apparatus incorporating same, and method of evaluating same | |
JP5429419B2 (ja) | 環状体、環状体ユニットおよび画像形成装置 | |
US20170242372A1 (en) | Tubular member, transfer belt, transfer unit, and image forming apparatus | |
JP2007328037A (ja) | 画像形成装置および通電評価方法 | |
JP6305224B2 (ja) | 導電性ベルトおよび電子写真装置 | |
JP6064348B2 (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び画像形成装置 | |
JP2017025213A (ja) | 画像形成装置用表面処理カーボンブラック、画像形成装置用管状体、画像形成装置用管状体ユニット、及び画像形成装置 | |
US20170242373A1 (en) | Tubular member, transfer belt, transfer unit, and image forming apparatus | |
JP6056542B2 (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び画像形成装置 | |
JP6127916B2 (ja) | 管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ | |
JP6221741B2 (ja) | 中間転写体、管状体ユニット、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ | |
JP2009258698A (ja) | 環状体、環状体ユニットおよび画像形成装置 | |
JP6331868B2 (ja) | 押出成形管状体、管状体ユニット、中間転写体、記録媒体搬送体、及び画像形成装置 | |
JP5991218B2 (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び、画像形成装置 | |
JP5991214B2 (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び画像形成装置 | |
JP6232922B2 (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ | |
JP6015472B2 (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び画像形成装置 | |
JP2017173739A (ja) | 画像形成装置用の無端ベルト、画像形成装置用のベルトユニット、画像形成装置、及び樹脂組成物 | |
JP6413545B2 (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び画像形成装置 | |
JP3903677B2 (ja) | 中間転写体、及び画像形成装置 | |
JP6743639B2 (ja) | 中間転写ベルト、転写ユニット、及び、画像形成装置 | |
JP6642171B2 (ja) | 画像形成装置用円筒状部材、画像形成装置用円筒状部材ユニット、及び画像形成装置 | |
JP2014219454A (ja) | 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び、画像形成装置 | |
JP2016062085A (ja) | 画像形成装置用管状体、画像形成装置用管状体ユニット、中間転写体、および画像形成装置 | |
JP6519201B2 (ja) | 円筒状部材、円筒状部材ユニット、および画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170308 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170314 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170327 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6127916 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |