JP2004252134A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間転写体として、該中間転写体の表面抵抗率を、電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗測定方法によって所定の条件1で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、0.5[log(Ω/□)]以下であるものを用いると許容限界以上の画質の画像が得られる。
【選択図】 図5
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置、特にカラー画像形成装置における転写ベルト関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、中間転写方式の画像形成装置としては、像担持体、中間転写体、更に像担持体上のトナー像を中間転写上に転写する一次転写手段、中間転写上の一次転写トナー像を転写材上に転写する二次転写手段を備えたものが知られている。像担持体は、画像情報に応じたトナー像を担持するもので、例えば感光体が用いられる。中間転写体は、例えば複数本のローラに掛け渡された無端状の中間転写ベルトが用いられる。また、一次転写手段としては、感光体と中間転写ベルトの間に形成する転写電界が用いられ、二次転写手段には、中間転写ベルトと転写材との間に形成する転写電界が用いられる。
【0003】
ところが、中間転写方式の画像形成装置において、画像形成を何回も重ねると、経時で転写性が低下したり、転写ムラが生じる場合があることがわかった。
この問題が発生する原因の一つは、画像形成を何回も重ねることで、中間転写ベルトのバイアス印加面の表面抵抗率が経時で変化することである。バイアス印加面の表面抵抗率が変化すると、適正な転写バイアス値など転写条件が変わって転写性が悪くなったり、部分的に変化する場合はそれが転写ムラとなる。
【0004】
原因のもう一つは、画像形成を何回も重ねることで、中間転写ベルトの体積抵抗率が経時で変化することである。中間転写ベルトの体積抵抗率が変化すると、バイアス印加面の表面抵抗率が変化した場合と同じように、適正な転写バイアス値など転写条件が変わって転写性が悪くなったり、部分的に変化する場合はそれが転写ムラとなったりする。
【0005】
この抵抗変化は、中間転写ベルトが転写バイアス印加などで電気的な悪影響、いわゆるハザードを受けることによって生じることがわかっている。
中間転写体の経時抵抗変化に起因する転写性能の劣化を防止するために、中間転写体の抵抗に依存する情報を検出し、この情報を加味して転写手段への印加バイアスを制御するものが知られている(例えば特許文献1、2 参照。)。
【0006】
しかし、中間転写体はトナーや紙の影響により、抵抗変化が均一には起こらないことがあり、この場合は、転写バイアスを制御する方法では転写ムラの問題は解決できない。また、抵抗が下がることによって中間転写体の表面を電流が伝って流れて、他の転写手段を阻害する問題は解決できない。
【0007】
【特許文献1】
特開平08−054789号公報(第5頁、段落0033〜0035、第1図)
【特許文献2】
特開平09−281814号公報(第6頁、段落0038、第4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
中間転写体によっては、繰り返し転写バイアスが印加されることにより、中間転写体が電気的なハザードを受け、抵抗の変化が生じることがある。中間転写体のバイアス印加面の表面抵抗率に変化が生じてしまうと、適正な転写バイアス値などの転写条件が変わってしまい、画像が劣化する場合がある。また、トナーや紙などの影響で、中間転写体の裏面の表面抵抗率にムラが生じてしまうと、そのムラが画像ムラになる場合もある。
【0009】
中間転写ベルトのバイアス印加面の表面抵抗率が経時で低下してしまうと、転写バイアスを印加した時にバイアス印加面を電流が流れやすくなり、この電流量が多いと、転写に使われる電流が少なくなって転写性が悪くなったり、非転写領域での転写電界が強くなって転写チリの原因となる可能性がある。
像担持体を複数有するタンデム方式の画像形成装置では、複数ある一次転写手段同士の距離が短くなるため、バイアス印加面の表面抵抗率が低いと、中間転写体の表面を電流が流れやすくなり、この電流量が多いと、一次転写手段同士で転写を阻害し合う可能性がある。
【0010】
二次転写バイアス印加を中間転写体に対して裏面から行う画像形成装置では、中間転写体の裏面を伝って電流が流れやすく、この電流量が多いと、転写に使われる電流が少なくなって転写性が悪くなったり、非転写領域での転写電界が強くなって転写チリの原因となったりする可能性がある。
中間転写体の体積抵抗率に変化が生じると、裏面の表面抵抗率と同じく、転写条件が変わったりムラが生じたりする場合がある。
一次転写時に印加される電圧が、トナー像の面積やトナー層の厚さによって影響を受ける場合、画像面積が小さい時と大きい時、あるいは単色像と色重ね像では転写性が異なり、転写不足や転写過多が生じるおそれがある。
本発明は、上記の様な経時での中間転写ベルト表面、体積抵抗率変化に起因する転写不良を防止できる画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、像担持体と、中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体の転写面に転写する一次転写手段と、前記トナー像を前記中間転写体から転写材に転写する二次転写手段とを備え、前記一次転写手段が、前記転写面に対する裏面にバイアスを印加する一次転写バイアス印加手段を有する、間接転写方式の画像形成装置において、前記中間転写体として、該中間転写体の表面抵抗率を、電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗測定方法によって所定の条件1(印加電圧v1は200V、印加時間t1は60秒、除電時間t2は10秒、繰り返し回数N1は1000回)で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、0.5[log(Ω/□)]以下であるものを用いることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明では、請求項1に記載の画像形成装置において、前記像担持体と前記一次転写手段は複数組あり、該複数の像担持体上のトナー像をそれぞれ対応する前記1次転写手段によって前記中間転写体に順次転写することを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記二次転写手段は、二次転写バイアス印加手段を有し、該二次転写バイアス印加手段は前記中間転写体に対して、裏面からバイアス印加を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記中間転写体の体積抵抗率を、体積抵抗率測定方法によって所定の条件2(印加電圧v2は50V、印加時間t3は60秒、除電時間t4は10秒、 繰り返し回数N2は1000回)で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、2.1[log(Ωcm)]以下であるものを用いることを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記一次バイアス印加手段を定電圧制御することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明では、 像担持体と、転写搬送ベルトと、前記像担持体上のトナー像を前記転写搬送ベルトによって搬送される転写紙に転写する転写手段とを備え、前記転写手段が、前記転写搬送ベルトの前記転写紙の搬送面に対する裏面にバイアスを印加する転写バイアス印加手段を有する、直接転写方式の画像形成装置において、前記転写搬送ベルトとして、該転写搬送ベルトの表面抵抗率を、電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗率測定方法によって所定の条件3(印加電圧v1は200V、印加時間t1は60秒、除電時間t2は10秒、繰り返し回数N1は1000回)で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、0.5[log(Ω/□)]以下であるものを用いることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明では、請求項6に記載の画像形成装置において、前記像担持体と前記転写手段は複数組あり、該複数の像担持体上のトナー像をそれぞれ対応する前記転写手段によって前記転写紙に順次転写することを特徴とする。
請求項8の発明では、請求項6または7に記載の画像形成装置において、前記転写搬送ベルトの体積抵抗率を、体積抵抗率測定方法によって所定の条件4(印加電圧v2は50V、印加時間t3は60秒、除電時間t4は10秒、 繰り返し回数N2は1000回)で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、2.1[log(Ωcm)]以下であるものを用いることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に実施の形態に従って本発明を説明する。
図1は本発明を適用しうる間接転写方式の画像形成装置の一例を示す図である。
同図において符号100は画像形成装置としてのタンデム型中間転写式の電子写真装置の本体、200は該本体を載せる給紙テーブル、300は本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)をそれぞれ示す。添え字Y、M、C、Kは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の各色をそれぞれ示す。その他の符号は以下の説明中で直接参照する。
【0017】
本体100には、中央付近に、無端ベルト状の中間転写ベルト10を設ける。中間転写ベルト10は、図示例では3つの支持ローラ14、15、16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。
この図示例では、3つのなかで第2の支持ローラ15の左に、中間転写ベルト用のクリーニング装置17を設ける。クリーニング装置17は画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する。
【0018】
第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写ベルト10上には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18Y、18M、18C、18K(以下18Y、M、C、Kのように略記する。)を横に並べて配置してタンデム画像形成装置20を構成する。そして、そのタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。
【0019】
タンデム画像形成装置20の各画像形成手段18は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色トナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム40Y、M、C、Kを有している。また、感光体ドラム40Y、M、C、Kから中間転写ベルト10にトナー像を転写する一次転写位置には、中間転写ベルト10を間に挟んで各感光体ドラム40Y、M、C、Kに対向するように一次転写手段の構成要素としての一次転写ローラ62Y、M、C、Kが設けられている。
また、支持ローラ14は中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラである。ブラック単色画像を中間転写ベルト上に形成する場合には、駆動ローラ以外の支持ローラ15、16を移動させて、イエロー、シアン、マゼンタの感光体40Y、M、Cを中間転写ベルトから離間させる。
【0020】
本実施形態のようなタンデム型ではなく、感光体が一つしかない装置においては、ファーストコピー速度を早くするために、最初にブラックの作像をするのが一般的である。この場合は、ブラック画像の作像後、原稿がカラーの場合のみ残りの色の作像を行う。
【0021】
中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写べルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3の支持ローラ16に押し当て可能に配置し、中間転写ベルト10上の画像を転写紙としての図示しないシートsに転写する。
2次転写装置22の横には、シートs上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
【0022】
上述した2次転写装置22には、画像転写後のシートsをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えてなる。もちろん、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなるので、他の工夫を加える。
なお、図示例では、このような2次転写装置22および定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートsの両面に画像を記録すべくシートsを反転するシート反転装置28を備える。
【0023】
いまこのカラー電子写真装置を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
【0024】
不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0025】
不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色画像を形成する。そして、中間転写ベルト10の搬送とともに、それらの単色画像を転写部62で順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
【0026】
不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートsを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートsを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0027】
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間にシートsを送り込み、2次転写装置22で転写してシートs上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートsは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
【0028】
一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルト用のクリーニング装置17で、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートsの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
【0029】
例えば,導電性ゴムローラを用いてバイアスを印加する。径φ18で、表面を1mm厚みの導電性NBRゴムとする。電気抵抗はゴム材の体積抵抗率で109Ωcm程度であり、印加電圧はトナーを転写する側(表側)には−800V程度の電圧を印加する。
紙裏面側は+200V程度の電圧を印加する。ただし、一般的に中間転写方式は紙粉が感光体にまで移動しにくいため、紙粉転写を考慮する必要が少なくアースになっていても良い。
また、印加電圧として、DCバイアスが印加されているが、これはシートsをより均一帯電させるためDCオフセット成分を持ったAC電圧でも良い。
【0030】
このようにバイアスを印加したレジストローラ49を通過した後の紙表面は、若干マイナス側に帯電している。よって中間転写ベルト10からシートsへの転写では、レジストローラ49に電圧を印加しなかった場合に比べて転写条件が変わり転写条件を変更する場合がある。
【0031】
ところで、本実施形態1のような中間転写方式の電子写真装置において、画像形成を何回も繰り返すと、経時で転写性が低下したり、転写ムラが生じる場合があることがわかった。
この問題が発生する原因の一つは、画像形成を何回も繰り返すことで、中間転写ベルトのバイアス印加面の表面抵抗率が経時で変化することである。バイアス印加面の表面抵抗率が変化すると、適正な転写バイアス値など転写条件が変わって転写性が悪くなったり、部分的に変化する場合はそれが転写ムラとなる。
【0032】
原因のもう一つは、画像形成を何回も繰り返すことで、中間転写ベルトの体積抵抗率が経時で変化することである。中間転写ベルトの体積抵抗率が変化すると、バイアス印加面の表面抵抗率が変化した場合と同じように、適正な転写バイアス値など転写条件が変わって転写性が悪くなったり、部分的に変化する場合はそれが転写ムラとなる。
この抵抗変化は、中間転写ベルトが転写バイアス印加などで電気的なハザードを受けることによって生じることがわかっている。
そこで、本実施形態1では、上記の様な経時での中間転写ベルト表面、体積抵抗率変化に起因する転写不良を防止できる構成を有している。次にその具体的な構成と効果について説明する。
【0033】
〔実施例1〕
実施例1では10種類のベルトを作成し、中間転写ベルト10とした。ベルトの径時変化を調べる方法として、ベルトの表面抵抗率を、所定の条件下で電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗測定方法を用いる。測定の結果、(1000回目測定値の対数)−(1回目測定値の対数)[log(Ω/□)]を抵抗変化量と呼ぶことにする。ただし、対数は常用対数とする。
本測定方法によって測定したところ、抵抗変化量が増加したものは、0.01ないし0.55[log(Ω/□)]の5種類であった。これらを値の小さい順にNo.1〜No.5とした。同様に、差が減少したものは0.1ないし0.56[log(Ω/□)]の5種類であった。これらも値(絶対値)の小さい順にNo.6〜No.10とした。
【0034】
図2は電圧印加表面抵抗率測定装置の概要図である。
電圧を繰り返し印加して中間転写ベルトの表面抵抗率を測定する装置には、図2に示す繰り返し電圧印加表面抵抗率測定装置を用いた。この装置は、中間転写ベルト片面にプローブを押し当て、電極1から所定の電圧v1〔V〕を印加し、電極2に流れる電流を電流計によって測定することで表面抵抗率を算出する。測定装置は三菱化学製ハイレスタ−UP(MCP−HT450)高抵抗計を用い、プローブは同社のURSプローブ(MCP−HTP14)を用いた。
【0035】
上記測定器では、電圧の印加時間t1[sec]を自由に設定することができ、電圧印加後、スイッチを切り替え、電極1を接地することで中間転写ベルトを除電できる。また、自由に設定した除電時間t2[sec]のあと自動で再びスイッチを元に戻して電圧印加を行うことができる。この電圧印加の繰り返し回数N1[回]も自由に設定することができる。繰り返し電圧を印加するという方法は、実際の電子写真装置における、中間転写ベルトが受ける電気的ハザードを想定するものである。これを絶えず連続的に印加してしまうと、例えば中間転写ベルトが積層構造である場合には、層の界面に電荷が蓄積されて、時間経過とともにその電荷が電流の流れを妨げて、電流を流して電気的ハザードを与えるという目的からすれば、非効率的となってしまう。
尚、電圧印加には高圧電源Trek製COR−A−TROL(610C)、電流計にはアドバンテスト製デジタルエレクトロメータTR8652を用いた。
【0036】
中間転写ベルト10のバイアス印加面の表面抵抗率変化量と、転写性との関係について調べた結果について説明する。
表1は、図1に示す電子写真装置を用い、表面抵抗率変化量が増加傾向で程度の異なる5つの中間転写ベルト10のNo.1〜5を用いて画像形成を連続で行い、10万枚目に得られた画像上での転写性ランクを数値評価した結果である。
【0037】
図3は、電圧印加表面抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
すなわち、用いた5つの中間転写ベルト10のNo.1〜5の表面抵抗率変化量を、図2の繰り返し電圧印加表面抵抗率測定装置によって測り、測定結果をグラフ化したものである。このとき、所定条件1として、印加電圧v1は200V、印加時間t1は60秒、除電時間t2は10秒、繰り返し回数N1は1000回とした。転写性ランクの評価は、転写レベルで1〜5の5段階とした。転写性ランクと画質との関係を見ると、ランク5は品質に問題ないが、ランク4は画像品質の許容限界であった。
【0038】
【表1】
【0039】
表1の結果より、抵抗変化量が0.50までは許容する限界にとどまっているが、0.55となったNo.5の中間転写ベルト10を用いた場合、転写ムラと画像濃度が許容できない状態であった。これより、図2の繰り返し電圧印加表面抵抗率測定装置を用いて、抵抗変化量が0.5[log(Ω/□)]以下である中間転写ベルト10を用いた場合に、転写ムラと画像濃度を許容範囲内に収めることができることがわかる。
【0040】
表2は、図1に示す電子写真装置を用い、表面抵抗率変化量が減少傾向で程度の異なる5つの中間転写ベルト10のNo.6〜10を用いて画像形成を連続で行い、10万枚目に得られた画像上での転写性ランクを数値評価した結果である。ただし、抵抗変化量は絶対値で示してある。
図4は、電圧印加表面抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
用いた5つの中間転写ベルト10のNo.6〜10の表面抵抗率変化量を、図2の繰り返し電圧印加表面抵抗率測定装置によって測り、測定結果をグラフ化したものである。
【0041】
【表2】
【0042】
表2の結果より、抵抗変化量が0.49までは許容する限界にとどまっているが、0.56となったNo.10の中間転写ベルトを用いた場合、転写ムラと画像濃度が許容できない状態であった。これより、図2の繰り返し電圧印加表面抵抗率測定装置を用いて、抵抗変化量が0.49[log(Ω/□)]以下である中間転写ベルト10を用いた場合に、転写ムラと画像濃度を許容範囲内に収めることができることがわかる。
【0043】
図3と図4は抵抗変化の傾向が正負逆であるが、その絶対値をとった表1と表2では、非常に傾向が似ている。
図5は表1と表2のデータを1つのグラフに纏めた図である。
このグラフから明らかなように、両グラフは誤差程度の違いしかない。したがって、表面抵抗率の経時の変化量が増加傾向であっても減少傾向であっても、対数の差の絶対値が0.5以下であれば、転写性ランクがほぼ4以上となり、許容限界以上の画質が得られる。
ちなみに、対数の差の絶対値が0.5ということは、1回目と1000回目の抵抗値の比が約3.16倍、もしくは3.16分の1倍になることを意味する。
【0044】
本実施形態1の電子写真装置は、複数の感光体ドラム40上のトナー像を中間転写ベルトに順次転写するタンデム型中間転写方式の画像形成装置である。このように、中間転写ベルト10のワンパス中に複数のトナー像を一次転写する構成においては、一次転写ニップ間が狭くなりがちである。よって、中間転写ベルト10の裏面の表面抵抗率が低いと、中間転写体の表面を電流が流れやすくなり、この電流量が多いと、一次転写部同士で転写を阻害し合い、その結果転写バイアス値が振れて転写ムラなどの問題が生じる可能性がある。したがって、中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率が変化することによって転写ムラなどの問題が生じやすい、このような装置に本発明を適用することは有用性が高い。
【0045】
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。尚、実施例2以降において、以下に記載する特徴的な構成以外の電子写真装置の構成については実施例1と同一なので説明を省略する。
実施例2では、実施形態1の電子写真装置における二次転写装置22は、支持ローラ16にトナーとは逆極性の二次転写バイアスを印加し、トナーを中間転写ベルト10上から静電斥力によって転写材上に転写するものとした。このように、二次転写バイアス印加を中間転写ベルト10に対して、裏面から行う場合、中間転写ベルト10の裏面の表面抵抗率が低いと、中間転写ベルト10の裏面を伝って電流が流れやすく、この電流量が多いと、転写に使われる電流が少なくなって転写性が悪くなったり、非転写領域での転写電界が強くなって転写チリの原因となったりする可能性がある。
【0046】
したがって、中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率が変化することによって問題が生じやすい、このような装置に本発明を適用することは有用性が高い。また、このような二次転写バイアス印加を中間転写ベルト10に対して裏面から行う装置を用いることにより、転写材を介してバイアス印加を行うことがなくなるため、転写材の抵抗状態に対する転写性の影響を少なくすることができる。
【0047】
〔実施例3〕
次に、実施例3について説明する。
実施例3では9種類のベルトを作成し、中間転写ベルト10とした。ベルトの径時変化を調べる他の方法として、ベルトの体積抵抗率を、所定の条件下で電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗率測定方法を用いる。測定の結果、(1000回目測定値の対数)−(1回目測定値の対数)[log(Ωcm)]を体積抵抗率変化量と呼ぶことにする。ただし、対数は常用対数とする。
ベルトの体積抵抗率を、所定の条件下で電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗測定方法によって測定したところ、体積抵抗率変化量が増加したものは、0.74ないし2.80[log(Ωcm)]の5種類であった。これらを値の小さい順にNo.11〜No.15とした。同様に、体積抵抗率変化量が減少したものは0.11ないし2.53[log(Ωcm)]の4種類であった。これらも値(絶対値)の小さい順にNo.16〜No.19とした。
【0048】
図6は電圧印加体積抵抗率測定装置の概要を示す図である。
電圧を繰り返し印加して中間転写ベルトの体積抵抗率を測定する装置には、図4に示す繰り返し電圧印加体積抵抗測定装置を用いた。この装置は、中間転写ベルト片面にプローブを押し当て、電極から所定の電圧v2[V]を印加し、対向電極に流れる電流を電流計によって測定することで体積抵抗率を算出する。
【0049】
測定器とプローブは実施例1で示したものと同じものを用いた。電圧の印加時間t3[sec]は自由に設定することができ、電圧印加後、スイッチを切り替え、電極を接地することで中間転写ベルトを除電できる。また、自由に設定した除電時間t4[sec]のあと自動で再びスイッチを元に戻して電圧印加を行うことができる。この電圧印加の繰り返し回数N2[回]も自由に設定することができる。
尚、電圧印加には高圧電源Trek製COR−A−TROL(610C)、電流計にはアドバンテスト製デジタルエレクトロメータTR8652を用いた。
【0050】
中間転写ベルト10の体積抵抗率変化量と、転写性ランクとの関係について調べた結果について説明する。
表3は、図1に示す電子写真装置を用い、体積抵抗率変化量が増加傾向で異なる5つの中間転写ベルト10のNo.11〜15を用いて画像形成を連続で行い、10万枚目に得られた画像上での転写性のランクを数値評価した結果である。
【0051】
図7は、電圧印加体積抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
用いた5つの中間転写ベルト10のNo.11〜15の体積抵抗率変化量を、図6の繰り返し電圧印加体積抵抗率測定装置によって測定し、その測定結果をグラフ化したものである。このとき、所定条件2として、印加電圧v2は50V、印加時間t3は60秒、除電時間t4は10秒、繰り返し回数N2は1000回とした。転写性ランクの評価は、実施例1と同様である。
【0052】
【表3】
【0053】
表3の結果より、体積抵抗率変化量が2.11までは許容する限界にとどまっているが、2.80となった中間転写ベルト10を用いた場合、転写ムラと画像濃度が許容できない状態であった。これより、図6の繰り返し電圧印加体積抵抗率測定装置を用いて、体積抵抗率変化量が2.11[log(Ωcm)]以下である中間転写ベルト10を用いた場合に、転写ムラと画像濃度を許容範囲内に収めることができることがわかる。
【0054】
次に、表4は、図1に示す電子写真装置を用い、体積抵抗率変化量が減少傾向で程度の異なる5つの中間転写ベルト10のNo.16〜19を用いて画像形成を連続で行い、10万枚目に得られた画像上での転写性ランクを数値評価した結果である。ただし、体積抵抗率変化量は絶対値で示してある。
図8は、電圧印加体積抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
用いた4つの中間転写ベルト10のNo.16〜19の体積抵抗率変化量を、図6の繰り返し電圧印加体積抵抗率測定装置によって測り、測定結果をグラフ化したものである。
【0055】
【表4】
【0056】
表4の結果より、体積抵抗率変化量が2.08までは許容する限界にとどまっているが、2.53となったNo.19の中間転写ベルトを用いた場合、転写ムラと画像濃度が許容できない状態であった。これより、図6の繰り返し電圧印加体積抵抗率測定装置を用いて、体積抵抗率変化量が2.08[log(Ω/□)]以下である中間転写ベルト10を用いた場合に、転写ムラと画像濃度を許容範囲内に収めることができることがわかる。
【0057】
図7と図8は抵抗率変化の傾向が正負逆であるが、その絶対値をとった表3と表4では、非常に傾向が似ている。
図9は表3と表4のデータを1つのグラフに纏めた図である。
このグラフから明らかなように、両グラフはかなり近似度が高く、特に画質の許容限界である転写性ランク4のあたりではほぼ一致している。したがって、体積抵抗率の経時の変化量が増加傾向であっても減少傾向であっても、多少の誤差も考慮すれば、対数の差の絶対値が2.1以下であれば、転写性ランクがほぼ4以上となり、許容限界以上の画質が得られる。
ちなみに、対数の差の絶対値が2.1ということは、1回目と1000回目の測定値の比が約125.9倍、もしくは、125.9分の1倍になることを意味する。
【0058】
以上の結果から、図6の繰り返し電圧印加体積抵抗率測定装置における体積抵抗率変化量が、2.1[log(Ωcm)]以下である中間転写ベルト10を用いることで、画像濃度が低下するほどの体積抵抗率変化を防ぐことができるため、転写ムラと画像濃度低下を防止することができる。
実施例1に記載の実験では、バイアス印加面の表面抵抗率の抵抗変化量が、0.5[log(Ωcm)]以下であるものを用いた場合に許容できる画像が得られた(表1、2)が、ここでは体積抵抗率変化量が2.1[log(Ωcm)]以下であれば許容できる画像が得られた(表3、4)。
【0059】
このことより、転写性は中間転写ベルトの表面抵抗率が大きく寄与し、体積抵抗率に関しては、表面抵抗率と比較すると寄与が少ないことがわかった。したがって、良好な転写性を得るためには、中間転写ベルトの体積抵抗率の変化量に関しては、対数の差で2.1[log(Ωcm)]以下に抑えれば良く、これ以上抑えることによる中間転写ベルトのコスト上昇を防ぐ効果もある。
【0060】
〔実施例4〕
次に、実施例4について説明する。
実施例4では、一次バイアス印加手段を定電圧制御する電圧制御手段を有し、その手段によって一次転写ローラに一定の電圧を印加できるようにした。
一次転写時に印加される電圧が、トナー像の面積やトナー層の厚さによって影響を受ける場合、画像面積が小さい時と大きい時、あるいは単色像と色重ね像では転写性が異なり、転写不足や転写過多が生じることがある。それとは別に、中間転写ベルトの抵抗が経時で変わってしまう場合でも、一次転写バイアスが定電流制御である場合には、抵抗が高くなるときには転写電圧が不足し、抵抗が低くなる場合には転写電圧が過多となり、転写性が変わったり、転写ムラが発生することがある。
【0061】
したがって、中間転写ベルトの表面抵抗率や体積抵抗率が変化することによって転写性に変化が生じやすい、このような装置に本発明を適用することは有用性が高い。また、このような一次バイアス印加手段を定電圧制御する装置を用いることによって、トナー像の面積及びトナー層の厚さによって転写性が変わることがなくなり、転写不足や転写過多での画像の乱れを防止できる。
【0062】
表5は、図1に示す電子写真装置を用い、中間転写ベルト10のNo.20を用いて画像形成を連続で行い、10万枚目に得られた画像上での画像濃度を評価した結果である。また、用いた中間転写ベルト10のNo.20の表面抵抗率変化量は対数表示で0.01[log(Ω/□)]であった。測定は図2の繰り返し電圧印加表面抵抗率測定装置で行い、このとき、印加電圧v1は200V、印加時間t1は60秒、除電時間t2は10秒、繰り返し回数N1は1000回とした。同じく体積抵抗率変化量は対数表示で0.74[log(Ωcm)]であった。測定は図6の繰り返し電圧印加体積抵抗測定装置で行い、このとき、印加電圧v2は50V、印加時間t3は60秒、除電時間t4は10秒、繰り返し回数N2は1000回とした。画像濃度の評価は、「○」問題なし、「△」許容する限界、「×」許容できない、の3つのランクで行ったものである。
【0063】
【表5】
【0064】
表5の結果より、一次バイアス制御を定電流制御とした場合には、画像面積率が5%のときには画像濃度が許容できないものであったが、定電圧制御を行ったときは、5%、95%両方のときで画像濃度は問題なしであった。
以上の結果から、一次バイアス制御を定電圧制御することで、画像面積率が異なる場合でも、転写性の違いを抑え、画像濃度の低下を防ぐことができる。
【0065】
測定に使用した転写ベルトの例を示す。
[例:No.12]
ポリアミック酸の溶液中にカーボンブラックを分散させ、分散液を金属ドラムに流して乾燥させた後、ドラムから剥離したフィルムを高温度下で伸ばしてポリイミドフィルムを形成し、更に適当な大きさに切り出して、ポリイミド樹脂からなるシームレスベルトを作製した。フィルム成形の一般的な方法としては、カーボンブラックを分散したポリマー溶液を円筒金型に注入して、100℃〜200℃に加熱しつつ円筒金型を回転させながら、遠心成形によりフィルム状に成膜する。得られたフィルムを半硬化した状態で脱型して鉄芯に被せて300℃〜450℃でポリイミド化反応を進行させて硬化が行われる。
このベルトの厚みは80μmで、表面抵抗率は8.9×1010Ω/□、体積抵抗率は1.5×108Ωcmであった。このベルトの体積抵抗率変化量を同じように測定したところ、変化量は1.18であった。
【0066】
これまでは、図1に示した間接転写方式の画像形成装置に適用する例で説明してきたが、本発明は直接転写方式の画像形成装置にも適用できる。
図10は本発明を適用しうる直接転写方式の画像形成装置の一例を示す図である。
シートsは感光体40の画像形成にタイミングを合わせて、レジストローラ49から供給され、転写紙搬送ベルト10’で搬送されながら、各感光体40に対向する転写部62で順次単色像を重ね転写していく。その他の基本動作は間接転写方式とほぼ同様なので、詳細動作は省略する。
本方式の場合も、シートsに対する画像転写は、間接転写方式における二次転写と同様な条件になるので、本発明を適用することでこれまでに説明した効果がそのまま発揮できる。
【0067】
【発明の効果】
本発明により、裏面の経時的な表面抵抗率変化量の少ない中間転写体を選ぶことができ、画像劣化を防止できる。同様に、体積抵抗率変化量の少ない中間転写体を選ぶことができ、経時的な画像劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用しうる間接転写方式の画像形成装置の一例を示す図である。
【図2】電圧印加表面抵抗率測定装置の概要図である。
【図3】電圧印加表面抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
【図4】電圧印加表面抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
【図5】表1と表2のデータを1つのグラフに纏めた図である。
【図6】電圧印加体積抵抗率測定装置の概要を示す図である。
【図7】電圧印加体積抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
【図8】電圧印加体積抵抗率測定装置による測定結果を示すグラフである。
【図9】表3と表4のデータを1つのグラフに纏めた図である。
【図10】本発明を適用しうる直接転写方式の画像形成装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 転写ベルト
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
22 2次転写装置
40 感光体ドラム
62 一次転写ローラ
Claims (8)
- 像担持体と、中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体の転写面に転写する一次転写手段と、前記トナー像を前記中間転写体から転写材に転写する二次転写手段とを備え、前記一次転写手段が、前記転写面に対する裏面にバイアスを印加する一次転写バイアス印加手段を有する、間接転写方式の画像形成装置において、前記中間転写体として、該中間転写体の表面抵抗率を、電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗測定方法によって所定の条件1で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、0.5[log(Ω/□)]以下であるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
所定の条件1:
印加電圧v1は200V、
印加時間t1は60秒、
除電時間t2は10秒、
繰り返し回数N1は1000回 - 請求項1に記載の画像形成装置において、前記像担持体と前記一次転写手段は複数組あり、該複数の像担持体上のトナー像をそれぞれ対応する前記1次転写手段によって前記中間転写体に順次転写することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記二次転写手段は、二次転写バイアス印加手段を有し、該二次転写バイアス印加手段は前記中間転写体に対して、前記裏面からバイアス印加を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記中間転写体の体積抵抗率を、体積抵抗率測定方法によって所定の条件2で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、2.1[log(Ωcm)]以下であるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
所定の条件2:
印加電圧v2は50V、
印加時間t3は60秒、
除電時間t4は10秒、
繰り返し回数N2は1000回 - 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記一次バイアス印加手段を定電圧制御することを特徴とする画像形成装置。
- 像担持体と、転写搬送ベルトと、前記像担持体上のトナー像を前記転写搬送ベルトによって搬送される転写紙に転写する転写手段とを備え、前記転写手段が、前記転写搬送ベルトの前記転写紙の搬送面に対する裏面にバイアスを印加する転写バイアス印加手段を有する、直接転写方式の画像形成装置において、前記転写搬送ベルトとして、該転写搬送ベルトの表面抵抗率を、電圧印加と接地除電を1000回繰り返す抵抗率測定方法によって所定の条件3で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、0.5[log(Ω/□)]以下であるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
所定の条件3:
印加電圧v1は200V、
印加時間t1は60秒、
除電時間t2は10秒、
繰り返し回数N1は1000回 - 請求項6に記載の画像形成装置において、前記像担持体と前記転写手段は複数組あり、該複数の像担持体上のトナー像をそれぞれ対応する前記転写手段によって前記転写紙に順次転写することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項6または7に記載の画像形成装置において、前記転写搬送ベルトの体積抵抗率を、体積抵抗率測定方法によって所定の条件4で測定したとき、1回目と1000回目の測定値の対数の差の絶対値が、2.1[log(Ωcm)]以下であるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
所定の条件4:
印加電圧v2は50V、
印加時間t3は60秒、
除電時間t4は10秒、
繰り返し回数N2は1000回
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