JP5082675B2 - インダクタおよびインダクタの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電源用チョークコイルやトランス等に利用されるインダクタおよびインダクタの製造方法に関する。
近年、携帯電話やPDA(personal digital assistant:個人向携帯情報通信)機器等、電池で駆動される携帯機器の利用が進んでいる。これらの携帯機器に対しては、従来からさらなる小型化・軽量化の要求がある。
最近はこれに加えて、マルチメディア化への対応、すなわち、通信機能や表示機能の充実、あるいは画像データを含んだ大量情報の高速処理化などの高機能化が求められている。これに伴い、電池からの単一電圧を、CPU、LCDモジュール、通信用パワーアンプなどの様々な搭載デバイスが必要とする各々の電圧レベルに変換できる電源の需要が増加している。
そこで、携帯機器の小型・軽量化と高機能化とを両立させるために、電源に搭載されるトランス、インダクタなどの磁気素子の小型・薄型化を進めることが重要な課題となっている。
このような状況の下で、従来、小型携帯機器に対して焼結フェライトコアにコイルを巻いたトランスやインダクタが搭載されてきた。しかし、これらは薄型化が困難であり、電源の薄型化を阻害してきた。
そこで、磁気素子の小型・軽量化を図るために、平面コイルを上下のフェライト磁性層で挟み、かつコイル線間をフェライトで埋めた構造になる平面磁気素子が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
しかし、図9に示すように、フェライト磁性膜でコイルを挟持する構造を用いた場合、コイル印加電流が増えるに連れて、コイル周辺部のフェライト磁性膜に高磁場がかかる。高磁場がかかると、透磁率が低下するため、インダクタのL値も低下してしまうという問題がある。さらに、コイル印加電流を増やしていくと、コイル周辺部のフェライト磁性膜の透磁率は更に低下する。また、透磁率が低下するフェライト磁性膜領域がコイル外周部に広がるようになり、磁束がインダクタ外部へ漏れてしまい、更なるインダクタのL値低下を招いてしまう。つまり、図9の構造では、直流重畳特性が悪いという問題が生じる。
上記問題の改善方法として、フェライト磁性膜を厚くする方法がある。フェライト磁性膜を厚くすることで、インダクタ外部への磁束の漏れを抑制して直流重畳特性の悪化を防止できるが、小型・薄型化の要求と逆行することになるため、最適な構造とは言えない。
そこで、図10に示すように、平面コイルのコイル線間の空隙に、フェライト磁性粉と樹脂バインダとの混合物であるフェライト磁性樹脂を形成する積層方法にすることで磁束の経路を分散させる平面磁気素子が提案されている(例えば、特許文献3、4参照。)。
特開2001−244123号公報 特開2001−244124号公報 特開2003−332163号公報 特開2003−347122号公報
しかしながら、図10に示すような平面コイルのコイル線間にフェライト磁性樹脂を形成する構造の場合、平面コイルのコイル線間のフェライト磁性樹脂の透磁率がフェライト磁性膜の透磁率に比べて1桁〜2桁小さいため、コイルに印加電流が加わることにより発生する磁束をコイル線間のフェライト磁性樹脂で留めることができず、隣のコイルに鎖交し、渦電流による銅損の問題が発生する。
また、平面コイル層の厚さが低透磁率であるフェライト磁性樹脂の膜厚(もしくは平面コイル層の厚さ以上)となるため、インダクタのL値が低くなってしまうという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、異なる2つの透磁率のうち高い方を第1の透磁率、低い方を第2の透磁率とした場合において、コイルが形成され、そのコイル間に第1の透磁率の磁性材料が埋め込まれたコイル形成層と、コイル形成層を間にして上下に隣接して配置され、第2の透磁率の磁性材料から成る2つのコイル隣接層と、コイル形成層および2つのコイル隣接層を上下から挟持するよう配置され、第1の透磁率の磁性材料から成る2つの基材とを備えるインダクタである。
また、本発明は、異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、コイルが形成され、そのコイル間に第2の透磁率の磁性材料が埋め込まれたコイル形成層と、コイル形成層の上下における少なくとも一方に隣接して配置され、第3の透磁率の磁性材料から成るコイル隣接層と、コイル形成層およびコイル隣接層を上下から挟持するよう配置され、第1の透磁率の磁性材料から成る2つの基材とを備えるインダクタである。
このような本発明では、磁性特性(透磁率や飽和磁束密度を含むが、本発明では主として透磁率)が異なる磁性材料を用い、第1の透磁率の磁性材料が埋め込まれたコイル形成層の上下を第2の透磁率の磁性材料から成る2つのコイル隣接層で挟み、さらに第1の透磁率の磁性材料から成る2つの基材で挟み込む構造によって、コイルに対してバランスよく磁束の流れる量をコントロールし、コイル近傍の磁場集中を分散させることができる。
また、コイル形成層の上下のうち少なくとも一方に磁性特性が低い(透磁率の低い)絶縁性磁性膜を形成し、コイル間およびコイル周辺部には磁性特性の高い(透磁率の高い)絶縁性磁性膜にすることで、各磁性膜間のGap効果により、磁束の発生する領域を広げ、全体的に磁場を緩和させるコイル内への渦電流損失を抑えることができる。
また、本発明は、異なる2つの透磁率のうち高い方を第1の透磁率、低い方を第2の透磁率とした場合において、第1の透磁率の磁性材料から成る下側基材の上に、第2の透磁率の磁性材料から成る下側コイル隣接層を形成し、その上に第1の透磁率の磁性材料から成るコイル形成層を形成する工程と、コイル形成層に凹部を形成し、この凹部内に導体を埋め込んでコイルを形成し、その表面を平坦化する工程と、平坦化した表面に、第2の透磁率の磁性材料から成る上側コイル隣接層を介して第1の透磁率の磁性材料から成る上側基材を貼り合わせる工程とを備えるインダクタの製造方法である。
また、本発明は、上記インダクタの製造方法における上側基材を貼り合わせる工程において、コイル形成層の平坦化した表面と上側コイル隣接層の表面と活性化した状態で両者を接合する製造方法でもある。
さらに、本発明は、上記インダクタの製造方法における上側基材を貼り合わせる工程において、上側コイル隣接層におけるコイル形成層のコイルと対応する位置に予め金属パターンを形成しておき、この金属パターンの表面と、コイル形成層のコイルの表面とを活性化した状態で両者を接合する製造方法でもある。
また、本発明は、異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、第1の透磁率の磁性材料から成る下側基材の上に、第3の透磁率の磁性材料から成る下側コイル隣接層を形成し、その上に第2の透磁率の磁性材料から成るコイル形成層を形成する工程と、コイル形成層に凹部を形成し、この凹部内に導体を埋め込んでコイルを形成し、その表面を平坦化する工程と、平坦化した表面に、第3の透磁率の磁性材料から成る上側コイル隣接層を介して第1の透磁率の磁性材料から成る上側基材を貼り合わせる工程とを備えるインダクタの製造方法でもある。
また、本発明は、異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、第1の透磁率の磁性材料から成る下側基材の上に、第3の透磁率の磁性材料から成る下側コイル隣接層を形成し、その上に第2の透磁率の磁性材料から成るコイル形成層を形成する工程と、コイル形成層に凹部を形成し、この凹部内に導体を埋め込んでコイルを形成し、その表面を平坦化する工程と、平坦化した表面に第1の透磁率の磁性材料から成る上側基材を貼り合わせる工程とを備えるインダクタの製造方法でもある。
また、本発明は、異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、前記第1の透磁率の磁性材料から成る下側基材の上に、第2の透磁率の磁性材料から成るコイル形成層を形成する工程と、コイル形成層に凹部を形成し、この凹部内に導体を埋め込んでコイルを形成し、その表面を平坦化する工程と、平坦化した表面に、第3の透磁率の磁性材料から成る上側コイル隣接層を介して第1の透磁率の磁性材料から成る上側基材を貼り合わせる工程とを備えるインダクタの製造方法でもある。
これにより、中間の透磁率の磁性材料から成るコイル形成層における上下の少なくとも一方に低い透磁率の磁性材料から成るコイル隣接層を介して高い透磁率の磁性材料から成る上下基材で挟み込んだ構成のインダクタを製造できるようになる。
また、各製造方法において、基材の貼り合わせでは、貼り合わせ表面を活性化した常温接合により貼り合わせを行うことができる。また、金属パターンを介した常温接合もできるようになる。
ここで、常温接合とは、真空中で固体表面をイオンビームにより活性化し、接合の妨げになる表面層を除去して物質が本来持っている結合手を表面に露出させ、結合手同士を直接結合させる手法のことをいい、加熱処理を伴わない接合技術である。
本発明によれば、磁束の漏れ、および渦電流による銅損を含めたコイル特性の劣化やフェライト磁性膜を厚膜化することなく、安定したインダクタを得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。
<本実施形態に係るインダクタの平面構造>
図1は、本実施形態に係るインダクタの平面構造を説明する模式図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’線断面図である。なお、図1(a)の平面図では、説明を分かりやすくするため、実際には見えない内部のコイルの形状を実線で表している。
すなわち、本実施形態に係るインダクタ1は、コイル形成層10にコイル11が平面状に埋め込まれたプレーナ型インダクタである。コイル11は、フェライト磁性膜から成るコイル形成層10に設けられた凹部(溝)に銅などの金属が埋め込まれることで構成され、本実施形態ではスパイラル状に敷設されている。スパイラルの形状は仕様によって様々な形状をとることができ、またコイル形成層10とコイル隣接層20とが互いのコイル11の電気的導通を確保する形で積層するようにしてもよい。いずれの構成でも、スパイラルの両端には端子となるバンプ(例えば、はんだバンプ)12が接続され、外側に露出して給電可能となっている。
本実施形態のインダクタ1では、コイル11が形成されるコイル形成層10と隣接するコイル隣接層20が設けられている。そして、このコイル隣接層20としてコイル形成層10を構成するフェライト磁性膜の透磁率より低い透磁率から成るフェライト磁性膜によって形成し、これらを上下の基材30で挟み込む構造となっている。
なお、図1(b)に示す断面構造は本実施形態の一例であり、種々の断面構造については後述する。また、本実施形態ではフェライト磁性膜の磁性特性として透磁率の大きさを規定した説明を行うが、飽和磁束密度の大きさによって規定することもできる。
<本実施形態に係るインダクタの第1の構造>
図2は、本実施形態に係るインダクタの第1の構造を説明する模式断面図である。第1の構造では、コイルが形成されるコイル形成層10と、このコイル形成層10を間にして上下に隣接して配置される2つのコイル隣接層20a、20bと、これらを上下から挟持するよう配置される2つの基材30a、30bとを有している。
ここで、このインダクタ1においては、異なる2つの透磁率のうち高い方を第1の透磁率、低い方を第2の透磁率とした場合において、コイル形成層10のコイル11を構成するコイル線間に埋め込まれる磁性材料が第1の透磁率を有しており、コイル隣接層20a、20bを構成する磁性材料が第2の透磁率を有しており、基材30a、30bを構成する磁性材料が第1の透磁率を有している。
具体的には、下層側から5層のフェライト磁性膜によって構成され、コイル11は中間の層となるコイル形成層10においてフェライト磁性膜の膜中に埋め込まれるように形成されている。
図2(b)は、図2(a)における一点鎖線枠の拡大図であり、磁束のベクトル図を付したものである。磁束のベクトルが図中矢印で示されるが、基材30a、30bとコイル隣接層20a、20bに流れる磁束は、基材30a、30bとコイル隣接層20a、20bとで透磁率が異なるため、透磁率の低いコイル隣接層20a、20bに沿って外側(図中横方向)に磁束が流れるようになる。また、コイル形成層10および基材30a、30bは透磁率が高いためコイルへの鎖交がなく、渦電流による銅損の問題が無くなる。
また、コイル形成層10の上下にコイル隣接層20a、20bを設け、これらを基材30a、30bで挟む構成によって、コイルに対してバランスよく磁束の流れる量をコントロールできるとともに、コイル近傍の磁場集中を分散させることができる。
<本実施形態に係るインダクタの第2の構造>
図3は、本実施形態に係るインダクタの第2の構造を説明する模式断面図である。第2の構造では、コイルが形成されるコイル形成層10と、このコイル形成層を間にして上下に隣接して配置される2つのコイル隣接層20a、20bと、これらを上下から挟持するよう配置される2つの基材30a、30bとを有している。
ここで、このインダクタ1においては、異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、コイル形成層10のコイル11を構成するコイル線間に埋め込まれる磁性材料が第2の透磁率を有しており、コイル隣接層20a、20bを構成する磁性材料が第3の透磁率を有しており、基材30a、30bを構成する磁性材料が第1の透磁率を有している。
具体的には、下層側から5層のフェライト磁性膜によって構成され、コイルは中間の層となるコイル形成層10においてフェライト磁性膜の膜中に埋め込まれるように形成されている。
図3(b)は、図3(a)における一点鎖線枠の拡大図であり、磁束のベクトル図を付したものである。第2の構造から成るインダクタ1においては、図3(b)に示すようにコイル周辺部に磁束が集中することなくワイドに磁束を流すことができ、コイル遠方部のフェライト磁性膜も有効に利用することが可能となる。また、コイル形成層10の上下にコイル隣接層20a、20bを設け、これらを基材30a、30bで上下から挟む構成にすることによって、コイルに対してバランスよく磁束の流れる量をコントロールできるとともに、コイル近傍の磁場集中を分散させることができる。
<本実施形態に係るインダクタの第3の構造>
図4は、本実施形態に係るインダクタの第3の構造を説明する模式断面図である。第3の構造では、コイル11が形成されるコイル形成層10と、このコイル形成層10の下側に隣接して配置されるコイル隣接層20aと、コイル形成層10とコイル隣接層20aとを上下から挟持するよう配置される2つの基材30a、30bとを有している。
ここで、このインダクタ1においては、異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、コイル形成層10のコイルを構成するコイル線間に埋め込まれる磁性材料が第2の透磁率を有しており、コイル隣接層20aを構成する磁性材料が第3の透磁率を有しており、基材30a、30bを構成する磁性材料が第1の透磁率を有している。
具体的には、下層側から4層のフェライト磁性膜によって構成され、コイル(11)は中間の層となるコイル形成層10においてフェライト磁性膜の膜中に埋め込まれるように形成されている。
このような第3の構造では、先に説明した第2の構造のようにコイル形成層10の上下両側にコイル隣接層がある場合に比べて磁束のバランスは揃わないものの、コイル形成層10の下側に設けられたコイル隣接層20aによってコイルの上側での磁束を外側(図中横方向)に流すことができ、コイル近傍の磁場集中を分散させることができるようになる。
<本実施形態に係るインダクタの第4の構造>
図5は、本実施形態に係るインダクタの第4の構造を説明する模式断面図である。第4の構造では、コイル11が形成されるコイル形成層10と、このコイル形成層10の上側に隣接して配置されるコイル隣接層20bと、これらを上下から挟持するよう配置される2つの基材30a、30bとを有している。
ここで、このインダクタ1においては、異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、コイル形成層10のコイル11を構成するコイル11の間に埋め込まれる磁性材料が第2の透磁率を有しており、コイル隣接層20bを構成する磁性材料が第3の透磁率を有しており、基材30a、30bを構成する磁性材料が第1の透磁率を有している。
具体的には、下層側から4層のフェライト磁性膜によって構成され、コイル11は中間の層となるコイル形成層10においてフェライト磁性膜の膜中に埋め込まれるように形成されている。
このような第4の構造では、先に説明した第2の構造のようにコイル形成層10の上下両側にコイル隣接層がある場合に比べて磁束のバランスは揃わないものの、コイル形成層10の上側に設けられたコイル隣接層20aによってコイルの上側での磁束を外側(図中横方向)に流すことができ、コイル近傍の磁場集中を分散させることができるようになる。
<本実施形態に係るインダクタの製造方法(その1)>
次に、本発明の製造方法の一実施の形態として、図2に示す第1の構造から成るプレーナ型のインダクタの製造方法を図6〜図7の模式断面図に沿って説明する。なお、以下に説明する製造方法(その1)では、異なる2つの透磁率のうち高い方を第1の透磁率、低い方を第2の透磁率とする。また、本実施形態では、代表的な製造条件について説明するが、本発明はこの製造条件に限定されるものではない。
先ず、図6(a)に示すように、第1の透磁率のフェライト磁性膜から成る下側の基材30aの上に、第2の透磁率のフェライト磁性膜から成る下側のコイル隣接膜20aを形成し、その上に第1の透磁率のフェライト磁性膜から成るコイル形成膜10を形成する。
ここで、基材30a、コイル隣接膜20aおよびコイル形成膜10は、フェライト焼結基板であり、各々磁性特性の違うフェライト磁性粉を積層形成し、プレスおよび約950℃にて焼結させて基板とする。
基材30a、コイル隣接膜20aおよびコイル形成膜10に適用するフェライト磁性膜としては、磁性特性の違うフェライト磁性粉、例えば、NiO/ZnO/Fe23、NiO/CuO/Fe23、NiO/ZnO/CuO/Fe23等やMnO/ZnO/Fe23、MnO/ZnO/NiO/Fe23等の組成違いによって構成することができる。焼結後の下部フェライト焼結基板(基材30a、コイル隣接膜20aおよびコイル形成膜10)の膜厚は約300μmである。
次に、積層形成した基板のコイル形成層10にコイルを形成するための凹部(溝)を形成するため、図6(b)に示すように、コイル形成層10の上にマスク材Mを形成し、コイル構成部分に開口を形成する。
マスク材Mは、例えば液状フォトレジスト、DRY Filmから構成され、コイル形成層10の表面に設けられる。そして、このマスク材Mを介して露光および現像処理を施すことによって所定のパターンPから成る開口を形成する。開口の形状は平面コイルの形状と対応しており、スパラルコイル型が一般的である。
次に、図6(c)に示すように、図6(b)で形成したマスク材MのパターンPをマスクとして、ここでは例としてブラスターを用いて所定の加工深さまでコイル形成層10を掘り下げて、コイル用の溝100aおよび電極溝100bを形成する。所定の加工深さは約100μmである。続いて有機溶剤を用いてマスク材Mを剥離する。
なお、コイル用の溝100aおよび電極溝100bの形成は、上記ブラスターのほか、ウェットエッチング、反応性イオンエッチング、プラズマエッチング、イオンミリングを用いてもよい。
次いで、図6(d)に示すように、スパッタ装置を用いてシードメタル120としてNi/Cuを形成する。厚さはNi/Cu=約100nm/約500nmである。続いて電解メッキ法にてCuから成る巻線材料121を所定の膜厚まで形成する。ここで、Cu膜厚としては後工程である平坦化処理のため、加工深さ以上の膜厚に設定する必要があり、100μm以上としている。
次に、図7(a)に示すように、コイル形成膜10の表面を平坦化する処理を行う。ここでは、CMP(Chemical mechanical Polish)装置を用いてコイル用の溝100だけにシードメタル120であるNi/CuおよびCuから成る巻線材料121が残るよう平坦化加工し、コイル11を形成する。これにより、コイル11がコイル形成膜10に埋め込まれた状態となる。
次に、図7(b)に示すように、平坦化したコイル形成膜10に、第2の透磁率のフェライト磁性膜から成る上側のコイル隣接層20bを介して第1の透磁率のフェライト磁性膜から成る上側の基材30bを貼り合わせる処理を行う。
すなわち、下側と同じように、基材30b、コイル隣接膜20bとして各々磁性特性の違うフェライト磁性粉を積層形成し、プレスおよび約950℃にて焼結させて上部フェライト焼結基板を形成する。そして、上部フェライト焼結基板のコイル隣接膜20bの表面をCMP装置等によって鏡面研磨し、続いて真空中で上下フェライト焼結基板表面にイオンを照射し、活性面を露出させて常温接合を行なう。鏡面研磨の表面粗さは、例えばRa=1nm以下である。
ここで、常温接合とは、真空中で固体表面をイオンビームにより活性化し、接合の妨げになる表面層を除去して物質が本来持っている結合手を表面に露出させ、結合手同士を直接結合させる手法のことをいい、加熱処理を伴わない接合技術である。
また、上記常温接合による貼り合わせのほか、上部フェライト焼結基板に磁性材の含有した接着シートで仮圧着にて固定し、下部フェライト層として重ね、加重をかけて約150℃程度で熱硬化することにより、下部フェライト焼結基板およびコイルと上部磁性フェライト焼結基板とを接合してもよい。また、この接着として、磁性樹脂接着剤や非磁性樹脂接着剤を用いてもよい。
ここで、上部フェライト焼結基板は下部フェライト焼結基板と同様に、上側の基材30bおよび上側コイル隣接膜20bと対応したフェライト磁性膜であり、フェライト磁性膜は例えば、NiO/ZnO/Fe23、NiO/CuO/Fe23、NiO/ZnO/CuO/Fe23等やMnO/ZnO/Fe23、MnO/ZnO/NiO/Fe23等の組成違いによって構成することができる。焼結後の下部フェライト焼結基板膜厚は約200μmである。
次いで、図7(c)に示すように、電極121aの位置に対応する上側の基材30bおよび上側のコイル隣接膜20bにレーザ加工等の方法によって電極121aの表面が露出するまで上部フェライト焼結基板を加工し、端子孔121bを形成する。ここではブラスターおよびWetエッチング液を用いて加工してもよい。
その後、図7(d)に示すように、先に開口された端子孔121aにNi/Au(約5μm)の金属を無電解メッキ法にて成膜し、バンプ12を形成する。その後、ダイシングすることによって、プレーナ型のインダクタを製造することができる。
なお、上記説明した製造方法は、本実施形態のインダクタにおける第1の構造を製造する方法であるが、図3に示す第2の構造に係るインダクタの構造を製造する場合でも適用可能である。この場合、コイル形成層10を中間の透磁率から成る磁性材料によって構成すればよい。
また、第3の構造に係るインダクタの構造を製造する場合には、コイル形成層10を中間の透磁率から成る磁性材料によって構成するとともに、コイル形成層10と貼り合わせを行う層として、直接上側の基材30bを用いればよく、また、第4の構造に係るインダクタの構造を製造する場合には、下側の基材30aの上に直接コイル形成層10を積層すればよい。
<本実施形態に係るインダクタの製造方法(その2)>
図8は、本実施形態に係るインダクタの製造方法(その2)を説明する模式断面図である。この製造方法(その2)では、下部フェライト焼結基板と上部フェライト焼結基板とを貼り合わせる方法が先に説明した製造方法(その1)と異なるため、この貼り合わせ以降の工程について説明する。
先ず、図8(a)に示すように、下部フェライト焼結基板のコイル形成層10にコイル11が形成された状態で、上部フェライト焼結基板である下側の基材30bと下側のコイル隣接膜20bとが積層された基板との貼り合わせを行う。
ここで、貼り合わせを行うに先立ち、上部フェライト焼結基板の下側のコイル隣接膜20bにおけるコイル形成膜10との対向面にCu等の金属パターン200を形成しておく。金属パターン200は、下側のコイル隣接膜20bの表面におけるコイル11の巻線構造と対応する位置に設けられている。なお、金属パターン200は、コイル11の形状と全く同じであっても、一部が同じとなるように形成してもよい。
そして、貼り合わせを行うにあたり、上部フェライト焼結基板のコイル隣接膜20bの表面をCMP装置等によって鏡面研磨し、続いて真空中でコイル11の表面と金属パターン200の表面とにイオンを照射し、活性面を露出させて常温接合を行なう。鏡面研磨の表面粗さは、例えばRa=1nm以下である。これにより、コイル11と金属パターン200の金属同士が接合され、上下フェライト焼結基板の貼り合わせが行われる。
次いで、図8(c)に示すように、電極121aの位置に対応する上側の基材30bおよび上側のコイル隣接膜20bにレーザ加工等の方法によって電極121aの表面が露出するまで上部フェライト焼結基板を加工し、端子孔121bを形成する。ここではブラスターおよびWetエッチング液を用いて加工してもよい。
その後、図8(d)に示すように、先に開口された端子孔121aにNi/Au(約5μm)の金属を無電解メッキ法にて成膜し、バンプ12を形成する。その後、ダイシングすることによって、プレーナ型のインダクタを製造することができる。
なお、上記説明した製造方法は、本実施形態のインダクタにおける第1の構造を製造する方法であるが、第2〜第4の構造に係るインダクタの構造を製造する場合でも適用可能である。すなわち、いずれの構造の場合でも、貼り合わせを行う際に、コイル形成層10のコイル11の巻線構造と対向する層(基材)の位置に金属パターン200を形成しておき、コイル11の表面と金属パターン200の表面とを活性化した状態で両者を接合すればよい。
<実施形態の効果>
このようなプレーナ型のインダクタの構造およびその製造方法によれば、コイル近傍の磁場集中を分散させ、かつコイル線間のコイルに発生する渦電流損失の影響を無くすことができるプレーナ型のインダクタを提供することが可能となる。これにより、設計通りのインダクタンス値、直流重畳特性を得ることを可能となる。
次に、上述した方法により、プレーナ型のインダクタを実際に作成し、積層するフェライト磁性膜の磁性特性を変化させたもので、L値および直流重畳特性がどのように変化するかを測定した。
ここで、図2〜図5に示す第1の構造〜第4の構造について、図9、図10に示す従来技術の構造を比較例としてインダクタンスおよび直流重畳特性を確認した。また、フェライト磁性膜の磁性特性はフェライト磁性粉のNiO/ZnO/Fe2O3の組成比を変化させて透磁率を低、中、高の3種類を作成した。なお、比透磁率は、5〜1000の範囲である。
<フェライト磁性膜形成方法>
図2に示す第1の構造における下部フェライト磁性膜の形成方法は、透磁率が中/低/中になるように3層にフェライト磁性粉の組成を変えて形成する。3層を焼結後に300μmの厚さになるように作成したのちに950℃で焼結する。膜厚比率としては透磁率が中/低/中の膜に対応して150/50/100μmとした。上部フェライト磁性膜は、透磁率が中/低になるように2層にフェライト磁性粉の組成を変えて形成する。2層を焼結後に200μmの厚さになるように作成したのちに950℃で焼結する。膜厚比率としては、透磁率が中/低の膜に対応して150/50μmとした。
図3に示す第2の構造における下部フェライト磁性膜の形成方法は、透磁率が中/低/高になるように3層にフェライト磁性粉の組成を変えて形成する。3層を焼結後に300μmの厚さになるように作成したのちに950℃で焼結する。膜厚比率としては、透磁率が中/低/高の膜に対応して150/50/100μmとした。上部フェライト磁性膜は、透磁率が中/低になるように2層にフェライト磁性粉の組成を変えて形成する。2層を焼結後に200μmの厚さになるように作成したのちに1000℃で焼結する。膜厚比率としては、透磁率が中/低の膜に対応して150/50μmとした。
図4に示す第3の構造における下部フェライト磁性膜の形成方法は、透磁率が中/低/高になるように3層にフェライト磁性粉の組成を変えて形成する。3層は焼結後に300μmの厚さになるように作成したのちに950℃で焼結する。膜厚比率としては、透磁率が中/低/高の膜に対応して150/50/100μmとした。上部フェライト磁性膜は、透磁率が中になるように組成は一律で200μmの厚さになるように作成した。
図5に示す第4の構造では、図4に示す第3の構造を反転させた形であり、図4のフェライト磁性膜の形成方法は同じである。
<プレーナ型のインダクタの作製方法>
上記で形成したフェライト磁性膜にDRY Filmからなるマスク材を表面に形成し、露光および現像処理を施すことによって所定のパターンを形成する。平面コイルの形状については、円形のスパラルコイルを用いた。
そして、このパターンをマスクとしてブラスターを用いてコイル溝および電極溝を形成する。所定の加工深さは100μmである。続いて有機溶剤を用いてマスク材を剥離する。
続いて、スパッタ装置を用いてシードメタルであるNi/Cuを形成する。厚さはNi/Cu=100nm/500nmである。続いて、電解メッキ法にてCuを100μm成長させる。
続いてCMP装置を用いてコイル用の溝だけにNi/CuおよびCuを残すように加工し、平面コイルを形成する。その際にCuディッシングが発生するが5μm以下に抑えて形成する。
次に、上下部フェライト磁性膜の鏡面研磨を行い、表面粗さをRa=1nm以下として真空中で上下フェライト焼結基板表面にイオンを照射し、活性面を露出させてから常温接合を行なう。
上部フェライト磁性膜は、図2、図3、図5については2層膜を、図4については単層膜を接合する。
次に、電極Cuの位置にレーザ加工を用いてCu面が露出するまで上部フェライト焼結基板を加工し、端子孔を形成する。開口された端子孔にNi5μm+Au0.03μmを無電解メッキ成膜し、はんだバンプを形成する。その後、ダイシングおよびフリップチップ実装することによって、プレーナ型のインダクタを完成させる。
このようにして得られた各構造のプレーナ型のインダクタと、図9に示す従来構造のインダクタ(比較例1)および図10に示す従来構造のインダクタ(比較例2)とにおいて、インダクタンス値および直流重畳特性を表1に示す。
Figure 0005082675
上記表1に示したとおり、本発明の実施例である第1の構造〜第4の構造では、いずれも直流重畳特性を30%以下に抑え、インダクタンスを低下させることなく、プレーナ型のインダクタを形成できる。特に、平面コイルの線間および周辺部に透磁率が高い磁性膜にすることでインダクタンスを高くすることが可能となる。
本実施形態に係るインダクタの平面構造を説明する模式図である。 本実施形態に係るインダクタの第1の構造を説明する模式断面図である。 本実施形態に係るインダクタの第2の構造を説明する模式断面図である。 本実施形態に係るインダクタの第3の構造を説明する模式断面図である。 本実施形態に係るインダクタの第4の構造を説明する模式断面図である。 第1の構造から成るプレーナ型のインダクタの製造方法を説明する模式断面図(その1)である。 第1の構造から成るプレーナ型のインダクタの製造方法を説明する模式断面図(その2)である。 本実施形態に係るインダクタの製造方法(その2)を説明する模式断面図である。 従来のインダクタの構造を説明する模式断面図(その1)である。 従来のインダクタの構造を説明する模式断面図(その2)である。
符号の説明
1…インダクタ、10…コイル形成層、11…コイル、12…バンプ、20…コイル隣接層、30…基材

Claims (8)

  1. 異なる2つの透磁率のうち高い方を第1の透磁率、低い方を第2の透磁率とした場合において、
    コイル間に前記第1の透磁率の磁性材料が埋め込まれたコイル形成層と、
    前記コイル形成層を間にして上下に隣接して配置され、前記第2の透磁率の磁性材料から成る2つのコイル隣接層と、
    前記コイル形成層および前記2つのコイル隣接層を挟持するよう配置され、前記第1の透磁率の磁性材料から成る2つの基材と
    を備えることを特徴とするインダクタ。
  2. 異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、
    コイル間に前記第2の透磁率の磁性材料が埋め込まれたコイル形成層と、
    前記コイル形成層の下部に隣接して配置され、前記第3の透磁率の磁性材料から成るコイル隣接層と、
    前記コイル形成層において平坦化された表面に貼り合わせて配置され、前記第1の透磁率の磁性材料から成る基材
    前記コイル隣接層に隣接して配置され、前記第1の透磁率の磁性材料から成るもう一つの基材と
    を備えることを特徴とするインダクタ。
  3. 異なる2つの透磁率のうち高い方を第1の透磁率、低い方を第2の透磁率とした場合において、
    前記第1の透磁率の磁性材料から成る下側基材の上に、前記第2の透磁率の磁性材料から成る下側コイル隣接層を形成し、その上に前記第1の透磁率の磁性材料から成るコイル形成層を形成する工程と、
    前記コイル形成層に凹部を形成し、この凹部内に導体を埋め込んでコイルを形成し、その表面を平坦化する工程と、
    前記平坦化した表面に、前記第2の透磁率の磁性材料から成る上側コイル隣接層を介して前記第1の透磁率の磁性材料から成る上側基材を貼り合わせる工程と
    を備えることを特徴とするインダクタの製造方法。
  4. 前記上側基材を貼り合わせる工程では、前記平坦化した表面と前記上側コイル隣接層の表面と活性化した状態で両者を接合する
    ことを特徴とする請求項3記載のインダクタの製造方法。
  5. 前記上側基材を貼り合わせる工程では、前記上側コイル隣接層における前記コイル形成層のコイルと対応する位置に予め金属パターンを形成しておき、この金属パターンの表面と、前記コイルの表面とを活性化した状態で両者を接合する
    ことを特徴とする請求項3記載のインダクタの製造方法。
  6. 異なる3つの透磁率のうち最も高いものを第1の透磁率、中間のものを第2の透磁率、最も低いものを第3の透磁率とした場合において、
    前記第1の透磁率の磁性材料から成る下側基材の上に、前記第3の透磁率の磁性材料から成る下側コイル隣接層を形成し、その上に前記第2の透磁率の磁性材料から成るコイル形成層を形成する工程と、
    前記コイル形成層に凹部を形成し、この凹部内に導体を埋め込んでコイルを形成し、その表面を平坦化する工程と、
    前記平坦化した表面に前記第1の透磁率の磁性材料から成る上側基材を貼り合わせる工程と
    を備えることを特徴とするインダクタの製造方法。
  7. 前記上側基材を貼り合わせる工程では、前記平坦化した表面と前記上側基材の表面と活性化した状態で両者を接合する
    ことを特徴とする請求項6記載のインダクタの製造方法。
  8. 前記上側基材を貼り合わせる工程では、前記上側基材における前記コイル形成層のコイルと対応する位置に予め金属パターンを形成しておき、この金属パターンの表面と、前記コイル形成層のコイルの表面とを活性化した状態で両者を接合する
    ことを特徴とする請求項6記載のインダクタの製造方法。
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