JP5063741B2 - 熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理基板を平流し搬送しながら前記被処理基板に熱処理を施す熱処理装置及び熱処理方法に関する。
例えば、FPD(フラットパネルディスプレイ)の製造においては、いわゆるフォトリソグラフィ工程により回路パターンを形成することが行われている。
具体的には、ガラス基板等の被処理基板に所定の膜を成膜した後、処理液であるフォトレジスト(以下、レジストと呼ぶ)を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するものである。
ところで近年、このフォトリソグラフィ工程では、スループット向上の目的により、被処理基板を略水平姿勢の状態で搬送しながら、その被処理面に対しレジストの塗布、乾燥、加熱、冷却処理等の各処理を施す構成が多く採用されている。
例えば、基板を加熱し、レジスト膜の乾燥や現像処理後の乾燥を行う熱処理装置では、特許文献1に開示されるように、基板を水平方向に平流し搬送しながら、搬送路に沿って配置されたヒータによって加熱処理する構成が普及している。
このような平流し搬送構造を有する熱処理装置にあっては、複数の基板を搬送路上に連続的に流しながら熱処理を行うことができるため、スループットの向上を期待することができる。
図8(a)〜(d)に一例を挙げて具体的に説明すると、図示する熱処理装置60は、複数の搬送コロ61が回転可能に敷設されてなる平流しの基板搬送路62を備え、この基板搬送路62に沿って熱処理空間を形成するチャンバ65が設けられている。チャンバ65には、スリット状の基板搬入口65aと基板搬出口65bとが設けられている。
即ち、基板搬送路62を搬送される基板G(G1,G2,G3,・・・)は、基板搬入口65aから連続的にチャンバ65内に搬入されて所定の熱処理が施され、基板搬出口65bから搬出されるようになっている。
チャンバ65内には、基板G(G1,G2,G3,・・・)に対し予備加熱を行い、基板Gを所定温度まで昇温するプレヒータ部63と、基板温度を維持するための主加熱を行うメインヒータ部64とが連続して設けられている。
プレヒータ部63は、各搬送コロ61の間に設けられた下部ヒータ66と、天井部に設けられた上部ヒータ67とを備え、メインヒータ部64は、各搬送コロ61の間に設けられた下部ヒータ69と、天井部に設けられた上部ヒータ70とを備えている。
このように構成された熱処理装置60にあっては、プレヒータ部63において、基板Gを所定温度(例えば100℃)まで加熱するために、下部ヒータ66及び上部ヒータ67が所定の設定温度(例えば160℃)となされる。
一方、メインヒータ部64にあっては、プレヒータ部63において加熱された基板Gの温度を維持し、熱処理を効率的に行うために、下部ヒータ69及び上部ヒータ70が所定の熱処理温度(例えば100℃)とされる。
そして、図8(a)〜(d)に時系列に状態を示すように、ロット単位で複数の基板G(G1,G2,G3,・・・)が連続的に搬入口65aからプレヒータ部63に搬入され、そこで各基板Gは所定温度(例えば100℃)まで加熱される。
プレヒータ部63において昇温された各基板Gは、続けてメインヒータ部64に搬送され、そこで基板温度が維持されて所定の熱処理(例えば、レジスト中の溶剤を蒸発させる処理)が施され、搬出口65bから連続して搬出される。
特開2007−158088号公報
しかしながら、図8(a)〜図8(d)に示した平流し搬送構造の熱処理装置にあっては、ロット単位で複数の基板Gを連続加熱する際、先頭の基板G1と後続の基板G(G2,G3,・・・)との間の加熱温度(基板面内平均温度)にばらつきが生じ、配線パターンの線幅が不均一になるという課題があった。
即ち、連続的に処理される複数の基板Gのうち、ロット先頭の基板G1にあっては、この基板G1の直前にチャンバ65(プレヒータ部63)内に搬入される基板Gが無いため、比較的、熱が籠もった状態のチャンバ65に搬入される。
一方、2枚目以降にチャンバ65内に搬入される基板G(G2,G3,・・・)にあっては、その直前に搬入された基板Gによってチャンバ65内の雰囲気熱が奪われるため、チャンバ内温度が、先頭基板G1の加熱時よりも低下した状態で加熱処理が施される。
このため、先頭の基板G1が受ける熱量に対して、後続の基板G(G2,G3,・・・)が受ける熱量が低下することとなり、チャンバ65内での熱処理温度に差異が生じていた。また、その結果として、先頭の基板G1の配線パターンの線幅が他の基板Gよりも太く形成されることがあった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の被処理基板を連続的に平流し搬送しながら熱処理を施す熱処理装置であって、基板間での熱処理温度のばらつきを抑制し、基板間における配線パターンの線幅をより均一化することのできる熱処理装置及び熱処理方法を提供する。
前記した課題を解決するために、本発明に係る熱処理装置は、平流し搬送される複数の被処理基板に対し熱処理を施す熱処理装置であって、基板搬送路を形成し、前記複数の被処理基板を前記基板搬送路に沿って連続的に平流し搬送する基板搬送手段と、前記基板搬送路の所定区間を覆うと共に、前記基板搬送路を搬送される前記被処理基板に対する熱処理空間を形成する第一のチャンバと、加熱または冷却温度の設定温度を変更可能であって、前記第一のチャンバ内を加熱または冷却可能な第一の加熱・冷却手段と、前記第一のチャンバの前段に設けられ、前記基板搬送路を搬送される前記被処理基板を検出する基板検出手段と、前記基板検出手段の検出信号が供給されると共に、前記第一の加熱・冷却手段の制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第一のチャンバに向けて搬送される複数の被処理基板のうち、先頭の被処理基板が前記基板検出手段によって検出されると、前記第一の加熱・冷却手段の設定温度を第一の温度から第二の温度に変更し、前記第一のチャンバ内に搬入された前記先頭の被処理基板は、前記第一の温度と第二の温度との間の雰囲気温度で熱処理されることに特徴を有する。
尚、前記基板搬送路に沿って前記第一のチャンバの後段に設けられ、前記基板搬送路の所定区間を覆うと共に、前記基板搬送路を搬送される前記被処理基板に対する熱処理空間を形成する第二のチャンバと、前記第二のチャンバ内を加熱または冷却可能な第二の加熱・冷却手段とを更に備え、前記制御手段は、前記第二の加熱・冷却手段の設定温度を第三の温度に設定し、前記第一のチャンバから前記第二のチャンバに搬入された前記被処理基板は、前記第三の温度に設定された前記第二の加熱・冷却手段により、前記第一のチャンバにおいて熱処理された基板の温度が保持されると共に、所定の熱処理が施されることが望ましい。
また、前記加熱・冷却手段が前記チャンバ内を加熱し、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し加熱処理を施す場合、前記第一の温度は前記第二の温度よりも低い温度であることが望ましい。また、前記加熱・冷却手段が前記チャンバ内を冷却し、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し冷却処理を施す場合、前記第一の温度は前記第二の温度よりも高い温度であることが望ましい。
このような構成において、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し加熱処理を施す場合、前記チャンバの前段において少なくとも先頭の被処理基板が検出されるまでは、加熱・冷却手段の設定温度が、後続の複数の基板に対する設定温度よりも低くなされる。
一方、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し冷却処理を施す場合、前記チャンバの前段において少なくとも先頭の被処理基板が検出されるまでは、加熱・冷却手段の設定温度が、後続の複数の基板に対する設定温度よりも高くなされる。
これにより、チャンバ内に直前に搬入される被処理基板のない先頭基板に対する熱処理温度と、直前に搬入された被処理基板の熱吸収若しくは熱放出が生じる後続の基板に対する熱処理温度とが略等しくなり、熱処理後の基板温度のばらつきを抑制することができる。その結果、基板間における配線パターンの線幅をより均一化することができる。
また、前記した課題を解決するために、本発明に係る熱処理方法は、複数の被処理基板を基板搬送路に沿って連続的に平流し搬送し、前記被処理基板を所定温度に加熱または冷却された第一のチャンバ内に搬入すると共に、前記第一のチャンバ内に搬入された被処理基板に対し所定の熱処理を施す熱処理方法であって、前記基板搬送路を搬送される複数の被処理基板のうち、先頭の被処理基板を前記第一のチャンバへの搬入前に検出するステップと、前記先頭の被処理基板の検出から所定時間の経過後に、前記第一のチャンバ内の第一の加熱・冷却手段の設定温度を第一の温度から第二の温度に変更するステップとを含み、前記先頭の被処理基板を、前記第一のチャンバ内において前記第一の温度と第二の温度との間の雰囲気温度で熱処理することに特徴を有する。
更に、前記基板搬送路に沿って前記第一のチャンバの後段に設けられた第二のチャンバにおいて、前記第二のチャンバ内の第二の加熱・冷却手段の設定温度を第三の温度に設定するステップと、前記被処理基板を前記第一のチャンバから前記第二のチャンバに搬入し、前記第三の温度に設定された第二の加熱・冷却手段により、前記第一のチャンバにおいて熱処理された基板の温度を保持すると共に、所定の熱処理を施すステップとを含むことが望ましい。
また、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し加熱処理を施す場合、前記第一の温度は前記第二の温度よりも低い温度であることが望ましい。
また、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し冷却処理を施す場合、前記第一の温度は前記第二の温度よりも高い温度であることが望ましい。
このような方法によれば、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し加熱処理を施す場合、前記チャンバの前段において少なくとも先頭の被処理基板が検出されるまでは、熱処理の設定温度が、後続の複数の基板に対する設定温度よりも低くなされる。
一方、前記チャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し冷却処理を施す場合、前記チャンバの前段において少なくとも先頭の被処理基板が検出されるまでは、熱処理の設定温度が、後続の複数の基板に対する設定温度よりも高くなされる。
これにより、チャンバ内に直前に搬入される被処理基板の無い先頭基板に対する熱処理温度と、直前に搬入された被処理基板の熱吸収若しくは熱放出が生じる後続の基板に対する熱処理温度とが略等しくなり、熱処理後の基板温度のばらつきを抑制することができる。その結果、基板間における配線パターンの線幅をより均一化することができる。
本発明によれば、複数の被処理基板を連続的に平流し搬送しながら熱処理を施す熱処理装置であって、基板間での熱処理温度のばらつきを抑制し、基板間における配線パターンの線幅を均一化することのできる熱処理装置及び熱処理方法を得ることができる。
図1は、本発明にかかる一実施形態の全体概略構成を示す断面図である。 図2は、本発明にかかる一実施形態の全体概略構成を示す平面図である。 図3(a)〜(d)は、本発明の熱処理装置の動作の第一の実施形態を説明するための断面図である。 図4は、本発明の熱処理装置の動作の第一の実施形態を示すフローである。 図5(a)〜(d)は、本発明の熱処理装置の動作の第二の実施形態を説明するための断面図である。 図6(a)〜(d)は、図に示した動作の第二の後の動作を説明するための断面図である。 図7は、本発明の熱処理装置の動作の第二の実施形態を示すフローである。 図8(a)〜(d)は、従来の熱処理装置の課題を説明するための断面図である。
以下、本発明の熱処理装置にかかる実施形態を、図面に基づいて説明する。尚、この実施形態にあっては、熱処理装置を、被処理基板であるガラス基板(以下、基板Gと呼ぶ)に対し加熱処理する加熱処理ユニットに適用した場合を例にとって説明する。
図1は、加熱処理ユニット1の全体の概略構成を示す断面図、図2は、加熱処理ユニット1の(平面方向の断面を示す)平面図である。
この加熱処理ユニット1は、図1、図2に示すように、回転可能に敷設された複数のコロ20によって基板GをX方向に向かって搬送する基板搬送路2を具備する。この基板搬送路2に沿って、上流側から順に(X方向に向かって)、基板搬入部3と、予備加熱を行うプレヒータ部4と、主加熱を行うメインヒータ部5とが配置されている。
基板搬送路2は、図2に示すようにY方向に延びる円柱状のコロ20(基板搬送手段)を複数有し、それら複数のコロ20は、X方向に所定の間隔をあけて、それぞれ回転可能に配置されている。また、基板搬入部3におけるコロ20と、プレヒータ部4におけるコロ20と、メインヒータ部5におけるコロ20とは、それぞれ駆動系が独立して設けられている。具体的には、基板搬入部3における複数のコロ20は、その回転軸21の回転がベルト22aによって連動可能に設けられ、1つの回転軸21がモータ等のコロ駆動装置10aに接続されている。
また、プレヒータ部4における複数のコロ20は、その回転軸21の回転がベルト22bによって連動可能に設けられ、1つの回転軸21がモータ等のコロ駆動装置10bに接続されている。更に、メインヒータ部5における複数のコロ20は、その回転軸21の回転がベルト22cによって連動可能に設けられ、1つの回転軸21がモータ等のコロ駆動装置10cに接続されている。
尚、各コロ20は、その周面が基板Gの全幅にわたって接するように設けられ、加熱された基板Gの熱が伝達しにくいように、外周面部が樹脂等の熱伝導率の低い材料、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)で形成されている。また、コロ20の回転軸21は、アルミニウム、ステンレス、セラミック等の高強度かつ低熱伝導率の材料で形成されている。
また、加熱処理ユニット1は所定の熱処理空間を形成するためのチャンバ8を備える。チャンバ8は、基板搬送路2の周りを覆う薄型の箱状に形成され、このチャンバ8内において、コロ搬送される基板Gに対しプレヒータ部4による予備加熱とメインヒータ部5による主加熱とが連続して行われる。
尚、本実施形態においては、チャンバ8は、プレヒータ部4の熱処理空間を形成する第一のチャンバ8Aと、この第一のチャンバ8Aの後端から連続形成され、メインヒータ部5の熱処理空間を形成する第二のチャンバ8Bとからなるものとする。
図1に示すようにチャンバ8の前部側壁には、Y方向に延びるスリット状の搬入口51が設けられている。この搬入口51を基板搬送路2上の基板Gが通過し、チャンバ8内に搬入されるように構成されている。
また、チャンバ8の後部側壁には、基板搬送路2上の基板Gが通過可能なY方向に延びるスリット状の搬出口52が設けられている。即ち、この搬出口52を基板搬送路2上の基板Gが通過し、チャンバ8から搬出されるように構成されている。
また、チャンバ8の上下左右の壁部は、互いに空間をあけて設けられた内壁12及び外壁13を備えた二重壁構造を有しており、内壁12及び外壁13の間の空間14が、チャンバ8内外を断熱する空気断熱層として機能する。尚、外壁13の内側面には、断熱材15が設けられている。
また、図2に示すように、チャンバ8において、Y方向に対向する(前記内壁12と外壁13とからなる)側壁には、軸受け22が設けられ、その軸受け22によって、基板搬送路2のコロ20がそれぞれに回転可能に支持されている。
また、図1に示すようにチャンバ8において、搬入口51付近の上壁部には排気口25が設けられ、下壁部には排気口26が設けられ、それぞれ排気量可変な排気装置31,32に接続されている。
さらに、チャンバ8の搬出口52付近の上壁部には排気口27が設けられ、下壁部には排気口28が設けられ、それぞれ排気量可変な排気装置33、34に接続されている。
即ち、前記排気装置31〜34が稼働することにより排気口25〜28を介してチャンバ8内の排気が行われ、チャンバ内温度をより安定化させる構成となされている。
また、図1に示すようにプレヒータ部4は、第一の加熱手段として、基板搬送路2に沿ってチャンバ8内に配列された、下部面状ヒータ17a〜17cと上部面状ヒータ18a〜18cとを備える。これら下部面状ヒータ17a〜17c及び上部面状ヒータ18a〜18cは、それぞれに駆動電流が供給されることにより発熱する構成となされている。
尚、図1,図2に示す例においては、下部面状ヒータ17a〜17cは、それぞれ2本の短冊状のプレートからなり、各プレートは下方から基板Gを加熱するよう隣り合うコロ部材20の間に敷設されている。
また、上部面状ヒータ18a〜18cは、それぞれ2本の短冊状のプレートからなり、図1に示すように上方から基板Gを加熱するようチャンバ8の天井部に敷設されている。
尚、下部面状ヒータ17aと上部面状ヒータ18aとにより、プレヒータ部4における上流領域(ゾーンAと呼ぶ)が加熱され、下部面状ヒータ17bと上部面状ヒータ18bとにより、プレヒータ部4内の中央領域(ゾーンBと呼ぶ)が加熱されるようになされている。また、下部面状ヒータ17cと上部面状ヒータ18cとにより、プレヒータ部4内の下流領域(ゾーンCと呼ぶ)が加熱されるようになされている。
各ゾーンA〜Cは、その領域ごとに加熱制御が可能な構成とされる。即ち、下部面状ヒータ17aと上部面状ヒータ18aには、それぞれヒータ電源35a、35bにより駆動電流が供給される。また、下部面状ヒータ17bと上部面状ヒータ18bには、それぞれヒータ電源36a、36bにより駆動電流が供給され、下部面状ヒータ17cと上部面状ヒータ18cには、ヒータ電源37a、37bにより駆動電流が供給される。これら各ヒータ電源35a,35b,36a,36b,37a,37bは、それぞれコンピュータからなる制御部40(制御手段)によって、それぞれ独立制御される。
一方、メインヒータ部5は、第二の加熱手段として、基板搬送路2に沿ってチャンバ8内に設けられた短冊状のプレートからなる下部面状ヒータ23と上部面状ヒータ24とを備える。このうち、下部面状ヒータ23は、基板Gの下方から加熱するよう隣り合うコロ部材20の間に敷設され、上部面状ヒータ24は、基板Gの上方から加熱するようチャンバ8の天井部に敷設されている。前記下部面状ヒータ23と上部面状ヒータ24には、ヒータ電源39a,39bにより駆動電流が供給され、各ヒータ電源39a,39bは制御部40によって制御されるよう構成されている。
また、この加熱処理ユニット1にあっては、基板搬入部3の所定位置に、基板搬送路2を搬送される基板Gを検出するための基板検出センサ45(基板検出手段)が設けられ、その検出信号を制御部40に出力するようになされている。
この基板検出センサ45は、例えばチャンバ8の搬入口51より手前側に所定距離を空けて設けられ、センサ上を基板Gの所定箇所(例えば先端)が通過して所定時間の経過後に、基板Gが搬入口51からチャンバ8内(プレヒータ部4)に搬入されるようになされている。
また、チャンバ8内においてメインヒータ部5の入口付近には、このメインヒータ部5に搬入される基板Gに対し、例えば赤外線照射により非接触に基板温度の検出を行う基板温度検出センサ46(基板温度検出手段)が設けられ、その検出信号を制御部40に出力するようになされている。即ち、制御部40は、基板温度検出センサ46の出力に基づき、プレヒータ部4によって加熱された基板Gの温度を取得することができる。
続いて、このように構成された加熱処理ユニット1に係る第一の実施の形態について、更に図3及び図4を用いて説明する。尚、図3は加熱処理ユニット1における基板処理状態を示す断面図であり、図4はプレヒータ部4に対する制御動作の流れを示すフローである。
先ず、各ヒータ電源35a,35b,36a,36b,37a,37bからの駆動電流の供給により、プレヒータ部4の下部面状ヒータ17a〜17c及び上部面状ヒータ18a〜18cの温度が一括して第一の温度(例えば150℃)に設定される(図4のステップS1)。また、ヒータ電源39a,39bからの駆動電流の供給により、メインヒータ部5の上部面状ヒータ24及び下部面状ヒータ25の温度が、プレヒータ部4において加熱された基板Gの温度を維持するための第三の温度(例えば100℃)に設定される。
このヒータ温度の設定により、チャンバ8内の雰囲気はプレヒータ部4がメインヒータ部5よりも所定温度高い状態となされる。即ち、基板Gは、高温(150℃)の雰囲気となされたプレヒータ部4を通過することにより、その基板温度が所定の熱処理温度(例えば100℃)まで昇温され、メインヒータ部5を通過する間、基板温度が維持される構成となされている。
前記のように基板搬入前においてチャンバ8内の雰囲気温度が調整された後、図3(a)に示すようにロット先頭の基板G1は、基板搬入部3の基板搬送路2を所定の搬送速度(例えば50mm/sec)で搬送される。そして、図3(b)に示すように基板検出センサ45によって基板G1が検出されると(図4のステップS2)、制御部40にその基板検出信号が供給される。前記基板検出信号が供給されると、制御部40は、基板G1の搬送位置を、センサ検出時からの経過時間、及び基板搬送速度に基づき取得する。
そして制御部40は、プレヒータ部4のヒータ電源35a,35b,36a,36b,37a,37bを制御し、所定時間経過後に下部面状ヒータ17a〜17c及び上部面状ヒータ18a〜18cへの供給電流を変更(増加)する。
即ち、前記基板検出から所定時間経過後(例えば基板G1がチャンバ8の搬入口51から搬入される直前)に、プレヒータ部4のヒータ設定温度は、前記第一の温度から第二の温度(例えば160℃)に変更される(図4のステップS3)。
ここで、先頭の基板G1がプレヒータ部4に搬入されると、その時点では、プレヒータ部4内の雰囲気温度は、未だ前記第二の温度(160℃)には達していない。このため、基板G1は、第一の温度(150℃)と第二の温度(160℃)との間の雰囲気温度により加熱される。このプレヒータ部4における加熱処理によって、基板G1は所定温度(100℃付近)まで昇温され、続けてメインヒータ部5に搬入される。
そして、メインヒータ部5を搬送される基板G1は、下部面状ヒータ23及び上部面状ヒータ24による加熱によって基板温度が維持され、所定の熱処理(例えばレジスト中の溶剤の蒸発)が施され、搬出口52から搬出される。
また、図3(c)に示すように、先頭の基板G1に続き、連続的に複数の基板G(G2,G3,G4,・・・)がチャンバ8内に搬入される。
ここで、プレヒータ部4における下部面状ヒータ17a〜17c及び上部面状ヒータ18a〜18cの設定温度は、ステップS3において第二の温度(160℃)となされている。しかしながら、基板G1の後続の基板G(G2,G3,・・・)の加熱処理時にあっては、それぞれ直前に搬送された基板Gによってプレヒータ部4内の雰囲気熱が奪われ、雰囲気温度が低下する。そのため、基板G1に続く複数の基板Gは、それぞれ第一の温度(150℃)と第二の温度(160℃)との間の雰囲気温度で加熱されることとなる。
その結果、プレヒータ部4においては、先頭の基板G1に対する加熱温度と、後続の複数の基板Gに対する加熱温度とが略等しくなり、基板間での熱処理温度のばらつきが小さく抑えられる。
また、プレヒータ部4において所定温度(100℃)まで昇温された複数の基板G(G2,G3,・・・)は、先頭の基板G1と同様にメインヒータ部5に搬入され、そこで所定の熱処理が施され、搬出口52から搬出される。
また、前記にようにして複数の基板Gの熱処理が進み(図4のステップS4)、ロット最後の基板Gnが、基板搬入部3の基板検出センサ45によって検出されると(図4のステップS5)、制御部40は、所定時間経過後にヒータ電源35a,35b,36a,36b,37a,37bを制御する。
具体的には、最後の基板Gnがプレヒータ部4を通過後に、下部面状ヒータ17a〜17c及び上部面状ヒータ18a〜18cへの供給電流を減少し、そのヒータ温度を第一の温度(150℃)に戻すよう制御する(図4のステップS6)。
これにより、加熱処理ユニット1において、次のロットの複数の基板Gの加熱処理を行う準備が完了する。
以上のように第一の実施形態によれば、チャンバ8内に搬入される複数の基板Gに対し加熱処理を施す場合、前記チャンバ8の前段において少なくとも先頭の基板G1が検出されるまでは、プレヒータ部4のヒータ設定温度が、後続の複数の基板Gに対する設定温度(第二の温度)よりも低い第一の温度となされる。そして、基板G1がプレヒータ部4に搬入されるタイミングで、ヒータ設定温度が第二の温度に変更される。
この制御により、プレヒータ部4において、直前に搬入される基板Gがない先頭基板G1に対する雰囲気温度と、直前に搬入された基板Gによる熱吸収(雰囲気温度低下)が生じる後続の複数の基板Gに対する雰囲気温度とが略等しくなり、加熱処理温度のばらつきを抑制することができる。その結果、基板間における配線パターンの線幅をより均一化することができる。
続いて、加熱処理ユニット1における熱処理工程の第二の実施形態について、図1、図2、及び図5乃至図7を用いて説明する。尚、図5、図6は加熱処理ユニット1における基板処理状態を示す断面図であり、図7はプレヒータ部4に対する制御動作の流れを示すフローである。
この第二の実施形態にあっては、前記した第一の実施形態とは、プレヒータ部4におけるヒータ設定温度の制御方法のみが異なる。
即ち、前記第一の実施形態においては、プレヒータ部4における下部面状ヒータ17a〜17c及び上部面状ヒータ18a〜18cのヒータ設定温度を、一括して同じタイミングで第一の温度(150℃)と第二の温度(160℃)との間で切り換えるものとした。一方、この第二の実施形態にあっては、プレヒータ部4内の領域(ゾーンA〜C)毎に異なるタイミングでヒータ設定温度が切り換えられる。
具体的に説明すると、図5(a)に示すようにロット先頭の基板G1がプレヒータ部4に搬入される前において、プレヒータ部4のヒータ設定温度は第一の温度(150℃)とされ、メインヒータ部5のヒータ設定温度は第三の温度(100℃)とされる(図7のステップSt1)。
これによりチャンバ8内は、プレヒータ部4とメインヒータ部5とにおいて、それぞれ略ヒータ設定温度に近い温度の雰囲気となされる。
図5(a)に示すように、ロット先頭の基板G1が所定の搬送速度(例えば50mm/sec)で搬送され、基板検出センサ45によって検出されると、制御部40に検出信号が供給される(図7のステップSt2)。
制御部40は、基板G1の搬送位置をセンサ検出時からの経過時間、及び基板搬送速度に基づき取得(検出)開始する。
そして制御部40は、図5(b)に示すようにロット先頭の基板G1の先端がプレヒータ部4に搬入される直前にまで搬送されたことを検出すると(図7のステップSt3)、ゾーンAに設けられた下部面状ヒータ17a及び上部面状ヒータ18aの設定温度を第二の温度(160℃)に変更する(図7のステップSt4)。
また、制御部40は、図5(c)に示すように基板G1の先端がプレヒータ部4の中央領域であるゾーンBの直前まで達したことを検出すると(図7のステップSt5)、ゾーンBに設けられた下部面状ヒータ17b及び上部面状ヒータ18bの設定温度を第二の温度(160℃)に変更する(図7のステップSt6)。
更に、制御部40は、図5(d)に示すように基板G1の先端がプレヒータ部4の下流領域であるゾーンCの直前まで達したことを検出すると(図7のステップSt7)、ゾーンCに設けられた下部面状ヒータ17c及び上部面状ヒータ18cの設定温度を第二の温度(160℃)に変更する(図7のステップSt8)。
このように第二の実施形態にあっては、先頭の基板G1がプレヒータ部4を搬送される間、基板G1がゾーンA〜Cの各領域を通過するタイミングで、ヒータ設定温度が第一の温度(150℃)から第二の温度(160℃)に切り換えられる。
このため、先頭の基板G1がプレヒータ部4内を通過する間は、プレヒータ部4の雰囲気温度は、未だ前記第二の温度(160℃)には達しておらず、基板G1は第一の温度(150℃)と第二の温度(160℃)との間の雰囲気温度で加熱処理される。このプレヒータ部4における加熱処理によって、基板G1は所定温度(100℃付近)まで昇温され、続けてメインヒータ部5に搬入される。
そして、メインヒータ部5では、基板G1は、下部面状ヒータ23及び上部面状ヒータ24による加熱によって基板温度が維持され、所定の熱処理(例えばレジスト中の溶剤の蒸発)が施され、搬出口52から搬出される。
尚、前記第一の実施形態と同様に、先頭基板G1に続き、連続的に複数の基板Gがチャンバ8内に搬入される。ここで、プレヒータ部4における下部面状ヒータ17a〜17c及び上部面状ヒータ18a〜18cの設定温度は、ステップSt8において全て第二の温度(160℃)となされている。しかしながら、基板G1の後続の基板G(G2,G3,・・・)の加熱処理時にあっては、それぞれ直前に搬送された基板Gによってプレヒータ部4内の雰囲気熱が奪われ、雰囲気温度が低下する。そのため、基板G1に続く複数の基板Gは、それぞれ第一の温度(150℃)と第二の温度(160℃)との間の雰囲気温度で加熱されることとなる(図7のステップSt9)。
その結果、プレヒータ部4における先頭の基板G1への加熱温度と、基板G1に続けて連続的に搬入される複数の基板Gへの加熱温度とは略等しくなり、基板間での熱処理温度のばらつきが小さく抑えられる。
また、プレヒータ部4において所定温度(100℃)まで昇温された複数の基板Gは、先頭の基板G1と同様にメインヒータ部5に搬入され、そこで所定の熱処理が施され、搬出口52から搬出される。
また、複数の基板Gの連続処理が進行し、図6(a)に示すように、ロット最後の基板Gnが基板検出センサ45によって検出されると、制御部40に検出信号が供給される(図7のステップSt10)。
制御部40は、基板Gnの搬送位置をセンサ検出時からの経過時間、及び基板搬送速度に基づき取得(検出)開始する。
そして、制御部40は、図6(b)に示すようにロット最後の基板Gnがプレヒータ部4に搬入され、基板全体が上流側のゾーンAを通過したことを検出すると、ゾーンAに設けられた下部面状ヒータ17a及び上部面状ヒータ18aの設定温度を第一の温度(150℃)に変更する。
また、制御部40は、図6(c)に示すように基板Gn全体がプレヒータ部4の中央領域であるゾーンBを通過したことを検出すると、ゾーンBに設けられた下部面状ヒータ17b及び上部面状ヒータ18bの設定温度を第一の温度(150℃)に変更する。
更に、制御部40は、図6(d)に示すように基板Gn全体がプレヒータ部4の下流領域であるゾーンCを通過したことを検出すると(即ち基板Gn全体がプレヒータ部4を通過すると)、ゾーンCに設けられた下部面状ヒータ17c及び上部面状ヒータ18cの設定温度を第一の温度(150℃)に変更する。
このように、ロット最後の基板Gnが通過したゾーンA,B,Cの各領域は、そのヒータ温度設定が直ぐさま第一の温度に変更され、次のロットの熱処理に備えることとなる。
以上のように、第二の実施形態によれば、前記第一の実施形態と同様に、プレヒータ部4における先頭基板G1に対する加熱温度と、基板G1に続けて連続的に搬入される後続の複数の基板Gに対する加熱温度とを略等しくすることができ、基板間での熱処理温度のばらつきを小さく抑制することができる。
また、先頭基板G1がプレヒータ部4を通過する間、基板G1がゾーンA〜Cの各領域を通過する毎にヒータ設定温度が変更(上昇)されるため、プレヒータ部4における雰囲気温度の急激な変化が緩和される。このため、基板間及び基板面内における熱処理温度のばらつきをより低減することができる。
更には、ロット最後の基板Gnが通過したゾーンA〜Cの各領域は、そのヒータ温度設定が直ぐさま第一の温度(150℃)に戻されるため、プレヒータ部4内の雰囲気温度をより迅速に第一の温度付近まで低下させることができる。従って、次のロットを処理するまでの待機時間を短縮することができ、生産性を向上することができる。
尚、前記第二の実施形態においては、ロット先頭の基板G1の先端がゾーンA〜Cの各領域の直前に達するタイミングで各領域のヒータ設定温度を変更するものとした。
しかしながら、それに限定されず、基板G1の任意の箇所(例えば中央部、或いは後端)がゾーンA〜Cの各領域に到達したタイミングで、その領域におけるヒータ設定温度を変更する制御を行ってもよい。
また、その場合、基板温度検出センサ46により検出された、プレヒータ部4での加熱処理後の基板温度に基づき、前記ヒータ設定温度の変更タイミングを決定してもよい。
また、前記第一、第二の実施形態においては、プレヒータ部4におけるヒータ設定温度を、第一の温度(150℃)と第二の温度(160℃)の二段階に切換可能な構成例を示した。しかしながら、本発明に係る熱処理装置にあっては、それに限定されず、例えば、第一の温度と第二の温度との間に、更に複数段階に(より細かく)ヒータ設定温度を設けてもよい。その場合、例えば、チャンバ8内に連続的に搬入されるロット先頭側の複数枚数については、連続処理する基板G毎にヒータ設定温度が段階的に徐々に上昇するように制御し、所定枚数に達したときにヒータ設定温度が第二の温度に達するよう制御することが考えられる。
このような制御を行った場合、連続処理される基板間の加熱温度の差が小さくなり、そのばらつきをより抑制することができる。
また、前記第一、第二の実施形態においては、前記第一の温度及び第二の温度は、予め決められた固定の温度としたが、例えば、制御部40が、第二の温度を基板温度検出センサ46の出力(プレヒータ部4による加熱後の基板温度)に基づき、基板Gごとに、その都度決定するようにしてもよい。
より具体的には、例えば160℃に設定された第二の温度による加熱後に、基板温度検出センサ46の検出した基板温度が所望の温度(例えば100℃)まで達していない場合には、次の基板の加熱時において第二の温度をより高い温度に設定するのが望ましい。
一方、例えば160℃に設定された第二の温度による加熱後に、基板温度検出センサ46の検出した基板温度が所望の温度(例えば100℃)よりも高い場合には、次の基板の加熱時において第二の温度をより低い温度に設定するのが望ましい。
また、前記実施の形態においては、本発明に係る熱処理装置を、被処理基板Gに対し加熱処理を施す加熱処理ユニット1に適用するものとしたが、それに限定されず、基板Gに対し冷却処理を施す基板冷却装置に適用してもよい。その場合、冷却手段として、例えばペルチェ素子により冷却されたプレートを用いることができる。
また、その場合、前記第一の温度は、第二の温度よりも所定温度、高い温度に設定することによって、先頭の被処理基板と後続の被処理基板に対する熱処理空間の雰囲気温度を略等しくし、熱処理(冷却)温度のばらつきを抑制することができる。
1 加熱処理ユニット(熱処理装置)
2 基板搬送路
8 第一のチャンバ
17a〜17c 下部面状ヒータ(第一の加熱・冷却手段)
18a〜18c 上部面状ヒータ(第一の加熱・冷却手段)
20 コロ(基板搬送手段)
40 制御部(制御手段)
45 基板検出センサ(基板検出手段)
G 基板(被処理基板)

Claims (13)

  1. 平流し搬送される複数の被処理基板に対し熱処理を施す熱処理装置であって、
    基板搬送路を形成し、前記複数の被処理基板を前記基板搬送路に沿って連続的に平流し搬送する基板搬送手段と、前記基板搬送路の所定区間を覆うと共に、前記基板搬送路を搬送される前記被処理基板に対する熱処理空間を形成する第一のチャンバと、加熱または冷却温度の設定温度を変更可能であって、前記第一のチャンバ内を加熱または冷却可能な第一の加熱・冷却手段と、前記第一のチャンバの前段に設けられ、前記基板搬送路を搬送される前記被処理基板を検出する基板検出手段と、前記基板検出手段の検出信号が供給されると共に、前記第一の加熱・冷却手段の制御を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第一のチャンバに向けて搬送される複数の被処理基板のうち、先頭の被処理基板が前記基板検出手段によって検出されると、前記第一の加熱・冷却手段の設定温度を第一の温度から第二の温度に変更し、
    前記第一のチャンバ内に搬入された前記先頭の被処理基板は、前記第一の温度と第二の温度との間の雰囲気温度で熱処理されることを特徴とする熱処理装置。
  2. 前記基板搬送路に沿って前記第一のチャンバの後段に設けられ、前記基板搬送路の所定区間を覆うと共に、前記基板搬送路を搬送される前記被処理基板に対する熱処理空間を形成する第二のチャンバと、前記第二のチャンバ内を加熱または冷却可能な第二の加熱・冷却手段とを更に備え、
    前記制御手段は、前記第二の加熱・冷却手段の設定温度を第三の温度に設定し、
    前記第一のチャンバから前記第二のチャンバに搬入された前記被処理基板は、前記第三の温度に設定された前記第二の加熱・冷却手段により、前記第一のチャンバにおいて熱処理された基板の温度が保持されると共に、所定の熱処理が施されることを特徴とする請求項1に記載された熱処理装置。
  3. 前記第一の温度は、前記第二の温度よりも低い温度であって、
    前記第一の加熱・冷却手段は前記第一のチャンバ内を加熱し、前記第一のチャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し加熱処理が施されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された熱処理装置。
  4. 前記第一の温度は、前記第二の温度よりも高い温度であって、
    前記第一の加熱・冷却手段は前記第一のチャンバ内を冷却し、前記第一のチャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し冷却処理が施されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された熱処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記第一のチャンバに向けて搬送される複数の被処理基板のうち、最後の被処理基板が前記基板検出手段によって検出され、前記最後の被処理基板の熱処理が完了すると、前記第一の加熱・冷却手段の前記設定温度を前記第二の温度から第一の温度に変更することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された熱処理装置。
  6. 前記第一の加熱・冷却手段は、前記第一のチャンバ内において基板搬送路に沿って複数に分割された領域毎に加熱温度または冷却温度を設定可能であって、
    前記制御手段は、先頭の被処理基板または最後の被処理基板が、前記分割された各領域を通過する所定のタイミングで、その領域における前記加熱・冷却手段の設定温度を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された熱処理装置。
  7. 前記第一のチャンバ内で熱処理された被処理基板の温度を検出し、検出結果を前記制御手段に供給する基板温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出結果に基づき、前記第二の温度の値を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された熱処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記第一のチャンバ内に連続的に搬入される複数の被処理基板のうち、先頭側の所定枚数については、前記第一の加熱・冷却手段の設定温度が、連続処理する被処理基板毎に段階的に上昇または下降するよう制御し、且つ、前記所定枚数の熱処理後に前記設定温度が前記第二の温度に達するよう制御することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された熱処理装置。
  9. 複数の被処理基板を基板搬送路に沿って連続的に平流し搬送し、前記被処理基板を所定温度に加熱または冷却された第一のチャンバ内に搬入すると共に、前記第一のチャンバ内に搬入された被処理基板に対し所定の熱処理を施す熱処理方法であって、
    前記基板搬送路を搬送される複数の被処理基板のうち、先頭の被処理基板を前記第一のチャンバへの搬入前に検出するステップと、
    前記先頭の被処理基板の検出から所定時間の経過後に、前記第一のチャンバ内の第一の加熱・冷却手段の設定温度を第一の温度から第二の温度に変更するステップとを含み、
    前記先頭の被処理基板を、前記第一のチャンバ内において前記第一の温度と第二の温度との間の雰囲気温度で熱処理することを特徴とする熱処理方法。
  10. 更に、前記基板搬送路に沿って前記第一のチャンバの後段に設けられた第二のチャンバにおいて、前記第二のチャンバ内の第二の加熱・冷却手段の設定温度を第三の温度に設定するステップと、
    前記被処理基板を前記第一のチャンバから前記第二のチャンバに搬入し、前記第三の温度に設定された第二の加熱・冷却手段により、前記第一のチャンバにおいて熱処理された基板の温度を保持すると共に、所定の熱処理を施すステップとを含むことを特徴とする請求項9に記載された熱処理方法。
  11. 前記第一の温度は、前記第二の温度よりも低い温度であって、
    前記第一のチャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し加熱処理が施されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載された熱処理方法。
  12. 前記第一の温度は、前記第二の温度よりも高い温度であって、
    前記第一のチャンバ内に搬入される複数の被処理基板に対し冷却処理が施されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載された熱処理方法。
  13. 更に、前記基板搬送路を搬送される複数の被処理基板のうち、最後の被処理基板を前記第一のチャンバへの搬入前に検出するステップと、
    前記最後の被処理基板の検出から所定時間の経過後に、前記第一のチャンバ内の熱処理の設定温度を第二の温度から第一の温度に変更するステップとを含むことを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載された熱処理方法。
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