JP2004349295A - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004349295A
JP2004349295A JP2003141624A JP2003141624A JP2004349295A JP 2004349295 A JP2004349295 A JP 2004349295A JP 2003141624 A JP2003141624 A JP 2003141624A JP 2003141624 A JP2003141624 A JP 2003141624A JP 2004349295 A JP2004349295 A JP 2004349295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
glass substrate
substrate transfer
transfer device
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003141624A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Okamoto
章男 岡本
Katsuhiro Yamaguchi
勝寛 山口
Kei Oibe
圭 及部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003141624A priority Critical patent/JP2004349295A/ja
Publication of JP2004349295A publication Critical patent/JP2004349295A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】所望の温度プロファイルで基板に熱処理を行なうとともに、基板の処理効率を向上させた基板搬送装置を提供する。
【解決手段】基板搬送装置1は、ガラス基板5を載置するための載置面11を有し、ガラス基板5を基板処理装置2から基板処理装置3まで搬送する基板搬送用ホットプレート10aから10fと、基板搬送用ホットプレート10aから10fに設けられ、載置面11に載置されて搬送されているガラス基板5を加熱するための加熱ヒーター12とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般的には、基板搬送装置に関し、より特定的には、液晶表示素子が形成された基板の搬送を行なう基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
平面状基板の表面に形成された薄膜等に熱処理を行なうことによって、その薄膜等を所定の機能を発揮する素子にしたものとして、たとえば、基板上に形成された配向膜がある。基板上に配向膜を形成する場合、まず高分子材料であるポリイミドなどの配向剤を液晶表示素子用の基板の表面に塗布または印刷する。さらに、これを所定の温度で加熱し、配向剤中の溶剤を蒸発、乾燥させることによって、基板の表面に配向膜を形成する(配向膜の焼成工程)。その後、布等を用いて配向膜を所定の方向に擦ることによって、配向膜に配向処理を施す。
【0003】
このような配向膜の焼成工程時において、基板に対して連続的に熱処理を行なうことができる装置が、特開平7−201949号公報に開示されている(特許文献1)。図6は、特許文献1に開示されている熱処理装置を示す断面図である。
【0004】
図6を参照して、熱処理装置は、被処理物Wに熱処理を行なう加熱部110を備える。加熱部110は、内部に被処理物Wが通過する空間を規定する炉体101によって構成されている。炉体101の一方の端部には、被処理物Wが炉体101の内部に搬入される際に通過する搬入口115が設けられている。搬入口115にはガスカーテン部112が設けられており、ガスカーテン部112によって炉体101内部の雰囲気と外気とが遮断されている。
【0005】
炉体101の内部には、放射加熱板103が設けられている。放射加熱板103の上面には、石英などからなる多数の基板支持ピン109が整列して設けられている。放射加熱板103の上面には、炉体101の外部から内部に向けて延在する炉外搬送機構114が連なっている。炉外搬送機構114の上面にも、基板支持ピン109が整列して設けられている。被処理物Wは、基板支持ピン109によって支持されている。
【0006】
図7は、図6中のVII−VII線上に沿った熱処理装置の断面図である。図8は、図6中のVIII−VIII線上に沿った熱処理装置の断面図である。図7および図8を参照して、炉外搬送機構114および放射加熱板103の両側には、駆動ビーム118が延びている。駆動ビーム118の上部には、各々内側に突出するアーム部118aが形成されている。アーム部118aの先端は、被処理物Wの縁の下側に位置している。
【0007】
基板支持ピン109が設けられた炉外搬送機構114または放射加熱板103が下方に移動することによって、基板支持ピン109に支持されていた被処理物Wはアーム部118a上に載せ替えられた状態となる。この状態で、駆動ビーム118が矢印F(図6および7を参照のこと)に示す方向に所定のピッチL(図7を参照のこと)だけ移動する。これにより、被処理物Wも矢印Fに示す方向に所定のピッチLだけ移動する。その後、炉外搬送機構114または放射加熱板103が上方に移動することによって、駆動ビーム118の移動前と所定のピッチLだけずれた位置において、被処理物Wが基板支持ピン109に再び支持される。駆動ビーム118は、被処理物Wに接触しない状態で、矢印Fに示す方向とは反対方向に所定のピッチLだけ移動する。
【0008】
このように炉外搬送機構114または放射加熱板103の上下移動と駆動ビーム118の前後運動とを交互に繰り返すことによって、被処理物Wを所定のピッチLずつ矢印Fに示す方向に移動させていくことができる。炉体101の内部を移動する間、被処理物Wには、放射加熱板103から発せられる熱によって熱処理が施される。
【0009】
一方、液晶表示素子に関する従来技術としては、たとえば、特開昭47−11737号公報に光学セルおよび偏光制御方法について開示がされている(特許文献2)。
【0010】
【特許文献1】
特開平7−201949号公報
【0011】
【特許文献2】
特開昭47−11737号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された熱処理装置では、被処理物Wが炉体101の内部で熱処理を受ける間、被処理物Wを所定方向に移動させるために放射加熱板103が上下運動を繰り返す。このため、熱源である放射加熱板103と被処理物Wとの距離が時間の経過とともに変化し、被処理物Wの受ける熱量が変動するおそれがある。
【0013】
特許文献1に開示された熱処理装置を用いて、配向剤が塗布された基板に熱処理を施す場合を考えてみると、基板の受ける熱量が変動すると、配向剤中の溶剤の蒸発速度も変動する。この場合、熱処理後に得られる配向膜のプレチルト角に誤差が生じるおそれがある。これにより、完成した液晶パネルの光学特性が不均一となり、その液晶パネルを所望の状態で液晶表示させることができないという問題が発生する。
【0014】
また、配向剤中の溶剤の蒸発速度が変動することによって基板内の温度分布が不均一になった場合には、配向膜の特性が低下し、液晶表示素子の特性を向上させることができない。近年、液晶表示素子用の基板が大型化しており、このような問題は特に解決すべき課題である。さらに、特許文献1に開示されている熱処理装置では、熱歪みや基板の破損を防止する観点から被処理物Wの支持に基板支持ピン109を用いている。しかし、この基板支持ピン109が放射加熱板103に直接設けられていることから、被処理物Wへの熱の伝達速度が局所的に変化するおそれがある。
【0015】
また、特許文献1に開示された熱処理装置を用いて配向剤が塗布された基板に熱処理を施す場合、基板を熱処理装置に搬入し、配向剤の溶剤が完全に蒸発した後、続く工程に基板を搬送する必要がある。このため、特許文献1に開示された熱処理装置において配向膜の焼成工程の処理能力を向上させることは、設備の設置面積やコストの観点から実質的に困難である。
【0016】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、所望の温度プロファイルで基板に熱処理を行なうとともに、基板の処理効率を向上させた基板搬送装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った基板搬送装置は、基板を載置するための載置面を有し、基板を1の基板処理室から別の基板処理室まで搬送する基板搬送手段と、基板搬送手段に設けられ、載置面に載置されて搬送されている基板を加熱するための加熱手段とを備える。
【0018】
このように構成された基板搬送装置によれば、基板搬送手段に加熱手段を設けている。このため、基板を加熱するための基板処理室を別途設ける必要がない。これにより、基板を処理するための設備の簡略化を図ることができる。また、基板搬送手段によって基板を1の基板処理室から別の基板処理室まで搬送すると同時に、加熱手段によって基板を加熱することができる。これにより、基板を加熱する時間を短縮または省略することができるため、基板の処理効率を向上させることができる。
【0019】
また好ましくは、加熱手段は、基板が1の基板処理室から別の基板処理室まで搬送される区間において基板とともに移動する。このように構成された基板搬送装置によれば、基板が1の基板処理室から別の基板処理室まで搬送される間、基板に対する加熱を継続して行なうことができる。また、基板の搬送時、基板および加熱手段はともに移動するため、基板と加熱手段との位置関係を一定に保持することができる。これらの理由から、基板に対する加熱の状態が時間的にばらつくことを防止できる。これにより、基板の温度プロファイルを一定にして基板を加熱することができ、基板に対して所望の熱処理を行なうことができる。加えて、加熱手段の大きさを基板と同程度か少し大きい程度に設定することで、上述の効果を得ることができるため、加熱手段の小型化を図ることができる。
【0020】
また好ましくは、加熱手段は、1の基板処理室から別の基板処理室まで延在しており、基板搬送手段によって搬送される基板はその加熱手段上を移動する。このように構成された基板搬送装置によれば、加熱手段は、1の基板処理室から別の基板処理室までの間において途切れることなく延在している。このため、基板が1の基板処理室から別の基板処理室まで搬送される間、基板の温度プロファイルを一定にして基板を加熱することができる。これにより、基板に対して所望の処理を行なうことができる。加えて、加熱手段は移動することがなく据え付けた状態で設けられているため、加熱手段から引き出される配線や配管などの処理が容易になる。
【0021】
また好ましくは、基板搬送装置は、基板搬送手段に設けられ、載置面に載置された基板を覆う筐体をさらに備える。このように構成された基板搬送装置によれば、基板の周りの雰囲気を所望の状態に維持しながら、加熱手段による基板の加熱を行なうことができる。これにより、加熱時の基板の温度プロファイルに加えて、基板の周りの湿度や清浄度などに関しても適切な制御を行なうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、基板に熱処理を行なう場合において、時間経過に伴う基板の温度変化(基板の温度プロファイル)を示すグラフである。図1を参照して、曲線Tbに表わされるように時間の経過とともに基板の温度が上下する場合、基板上に形成された薄膜の膜質を適切に制御できなかったり、薄膜の表面状態が不均一になるおそれがある。このため、基板上に形成された薄膜を加熱によって所望の状態に変化させるためには、曲線Taに表わされるように基板の温度が一定に推移することが必要となる。本発明は、基板に対するこのような熱処理を可能とする基板搬送装置の発明である。
【0023】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図2は、この発明の実施の形態1における基板搬送装置を示す平面図である。図2を参照して、基板搬送装置1は、載置面11を有し、複数設けられた基板搬送用ホットプレート10aから10fと、基板搬送用ホットプレート10aから10fの各々の内部に設けられた加熱ヒーター12と、基板搬送用ホットプレート10aから10fが配置された位置の下方において延在する図示しないベルトコンベアとを備える。基板搬送用ホットプレート10aから10cの載置面11には、基板搬送装置1によって搬送されるガラス基板5が位置決めされている。
【0024】
基板搬送装置1は、ガラス基板5に対して所定の処理を行なう基板処理装置2と、基板処理装置2で処理されたガラス基板5に続く処理を行なう基板処理装置3との間に設けられている。基板搬送装置1によって、ガラス基板5は基板処理装置2から基板処理装置3に向けて搬送される。
【0025】
基板搬送用ホットプレート10a、10bおよび10cは、基板処理装置2から基板処理装置3に向かうライン上に配置されており、基板搬送用ホットプレート10d、10eおよび10fは、そのライン上からずれた位置に配置されている。基板搬送用ホットプレート10aから10fは、矩形形状の閉ループを描くライン上に配置されている。
【0026】
基板搬送用ホットプレート10aから10fは、図示しないベルトコンベアに固定されている。その図示しないベルトコンベアを駆動させることによって、基板搬送用ホットプレート10aから10fを矢印15に示す方向に回転させることができる。
【0027】
基板搬送用ホットプレート10aから10fの各々の内部には、矩形形状を有し、ガラス基板5よりも一回り大きく形成された加熱ヒーター12が設けられている。加熱ヒーター12から発せられる熱によって、載置面11に位置決めされたガラス基板5が加熱される。
【0028】
図3は、液晶パネルの製造工程の一例を示すフローチャートである。図3を参照して、ガラス基板の表面にTFT(Thin Film Transistor)および透明電極を形成する。ガラス基板を洗浄した後、配向剤をガラス基板に塗布し、さらに配向剤中の溶剤を蒸発、乾燥させることによってガラス基板の表面に配向膜を形成する(配向膜の焼成工程)。その後、ラビング法を用いて配向膜に配向処理を施す。
【0029】
同様に、ガラス基板の表面にカラーフィルター、透明電極および配向膜を順次形成し、ラビング法により配向膜に配向処理を施す。TFTが形成されたガラス基板の配向膜の表面には所定のパターンでシール剤を塗布し、カラーフィルターが形成されたガラス基板の配向膜の表面にはスペーサを散布する。その後、これらのガラス基板を貼り合わせる。
【0030】
貼り合わせて得られた基板を所定形状に分断し液晶パネルの形状とする。向い合うガラス基板とシール剤とによって形成された空間内に液晶を注入し、液晶の注入口を封止する。液晶パネルの表面に液晶パネルに出入りする光をコントロールするための偏光板を貼り合わせる。以上の工程によって液晶パネルが完成する。
【0031】
上述の配向剤をガラス基板に塗布する工程と配向膜の焼成工程との間において、図2中に示す基板搬送装置1によってガラス基板5の搬送を行なう場合を想定し、以下説明を続ける。この場合、図2中の基板処理装置2は、オフセット印刷機などに代表される配向剤塗布装置であり、基板処理装置3は配向膜焼成装置である。なお、配向剤塗布装置としては、オフセット印刷機のほか、スピン方式やインクジェット方式を利用した装置を用いることができる。
【0032】
図2を参照して、洗浄工程が行なわれたガラス基板5をオフセット印刷機(基板処理装置2)に搬入する。ガラス基板5の表面に50nmから100nm程度の厚みでポリイミド配向剤を印刷する。その後、図示しないロボットアームなどを用いて、ガラス基板5をオフセット印刷機から基板搬送用ホットプレート10aの載置面11上に移し替える。
【0033】
ガラス基板5が載置面11に位置決めされた後、図示しないベルトコンベアを駆動させることによって、基板搬送用ホットプレート10aを矢印15に示す方向に所定のサイクルで回転させる。この際、ガラス基板5も基板搬送用ホットプレート10aと一緒に移動する。移動の間、ガラス基板5は基板搬送用ホットプレート10aの内部に設けられた加熱ヒーター12からの熱によって継続して加熱される。
【0034】
基板搬送用ホットプレート10aを図2中の基板搬送用ホットプレート10cの位置まで移動させる。その位置において、図示しないロボットアームなどを用いて、ガラス基板5を基板搬送用ホットプレート10aから配向膜焼成装置(基板処理装置3)に移し替える。配向膜焼成装置では、加熱ヒーター12による加熱温度よりもさらに高い温度でガラス基板5に加熱を行なう。以上の工程によって、ガラス基板5の表面に配向膜が形成される。
【0035】
図4は、図2中の基板搬送装置を用いて加熱されたガラス基板の熱プロファイルを示すグラフである。図4を参照して、ガラス基板5の温度は、ガラス基板5がオフセット印刷機から基板搬送用ホットプレート10aに移し替えられると同時に上昇し始める。その後、温度上昇が止まり、ガラス基板5の温度は一定の温度を推移する。これは、ガラス基板5の加熱時、ガラス基板5に加熱を行なう加熱ヒーター12がガラス基板5と一緒に移動している基板搬送装置1による特有の効果である。そして、配向膜焼成装置に移し替えるため基板搬送用ホットプレート10aからガラス基板5を離すと同時に、ガラス基板5の温度が下降し始める。
【0036】
この発明の実施の形態1における基板搬送装置1は、基板としてのガラス基板5を載置するための載置面11を有し、ガラス基板5を1の基板処理室としての基板処理装置2から別の基板処理室としての基板処理装置3まで搬送する基板搬送手段としての基板搬送用ホットプレート10aから10fと、基板搬送用ホットプレート10aから10fに設けられ、載置面11に載置されて搬送されているガラス基板5を加熱するための加熱手段としての加熱ヒーター12とを備える。
【0037】
加熱ヒーター12は、ガラス基板5が基板処理装置2から基板処理装置3まで搬送される区間においてガラス基板5とともに移動する。
【0038】
このように構成された基板搬送装置1によれば、図4に示すようにガラス基板5の温度プロファイルを一定にしてガラス基板5に加熱を行なうことができる。これにより、加熱状態に時間的なばらつきを生じさせることなく、ガラス基板5に塗布された配向剤中の溶剤を蒸発、乾燥させることができる。また、ガラス基板5の面内の全体に渡って均一に加熱することができるため、形成される配向膜に乾きむらが生じることもない。以上の理由から、ガラス基板5の表面に品質レベルの高い配向膜を形成することができ、所望の状態で液晶表示させることができる液晶パネルを製造することができる。
【0039】
また、基板搬送装置1によって、ガラス基板5の搬送と加熱とを同時に行なうことができる。このため、ガラス基板5の処理効率を向上させ、延いてはガラス基板5を用いた液晶パネルの製造時間を短縮することができる。またさらに、基板を加熱する工程に基板搬送装置1を設けることによって、液晶パネルの製造設備の設置面積を小さくすることができる。
【0040】
なお、本実施の形態では、ガラス基板5に加熱を行なう加熱手段として加熱ヒーター5を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。加熱手段として、放射熱伝導を利用した遠赤外線放射加熱装置や、対流伝熱を利用した熱風循環加熱装置などを用いても良い。但し、熱風循環加熱装置を用いた場合、ガラス基板5への熱風の当たり方によっては、配向剤中の溶剤に乾きむら生じるおそれがあることを考慮すべきである。
【0041】
また、基板搬送手段としては、ベルトコンベアのほかに、モーターに接続された回転ローラーなどを用いることができる。
【0042】
また、配向剤中の溶剤を蒸発、乾燥させる工程のほか、ガラス基板の表面にTFTを形成する際に塗布されるレジスト膜やオーバーコート膜や平坦化膜などの溶剤の乾燥工程に基板搬送装置1を用いることができる。また、ガラス基板の表面に塗布するシール剤の仮焼き工程にも基板搬送装置1を用いることができる。
【0043】
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2における基板搬送装置を示す側面図である。図5を参照して、基板搬送装置31は、一方向に延在する載置面37を有するベルトコンベア36と、載置面37とは反対側のベルトコンベア36の表面に接触するように設けられた加熱ヒーター35とを備える。ベルトコンベア36の載置面37には、基板搬送装置31によって搬送されるガラス基板5が位置決めされている。
【0044】
基板搬送装置31は、基板処理装置2と基板処理装置3との間に設けられている。ベルトコンベア36の載置面37は、基板処理装置2から基板処理装置3に達するライン上で連続して延在している。同様に、加熱ヒーター35も、基板処理装置2から基板処理装置3に達するライン上で連続して延在している。ベルトコンベア36を駆動させることによって、載置面37に位置決めされたガラス基板5を矢印38に示す方向に移動させることができる。
【0045】
実施の形態1における基板搬送装置1と同様に、配向剤をガラス基板に塗布する工程と配向膜の焼成工程との間で基板搬送装置31を用いることができる。この場合、基板処理装置2と基板処理装置3との間を移動する間、ガラス基板5は加熱ヒーター35によって加熱される。加熱ヒーター35は基板処理装置2から基板処理装置3に達するライン上で連続して延在しているため、ガラス基板5の温度プロファイルを図4に示すように一定にして所定の熱処理を行なうことができる。
【0046】
この発明の実施の形態2における基板搬送装置31では、加熱手段としての加熱ヒーター35は、基板処理装置2から基板処理装置3まで延在しており、基板搬送手段としてのベルトコンベア36によって搬送されるガラス基板5は加熱ヒーター35上を移動する。
【0047】
このように構成された基板搬送装置31によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。加えて、加熱ヒーター35を据え付けた状態で設けることができるため、加熱ヒーター35から引き出される配線等の処理を容易に行なうことができる。
【0048】
(実施の形態3)
この発明の実施の形態3における基板搬送装置は、実施の形態1における基板搬送装置1に、基板搬送装置の全体を覆うカバーをさらに備える。このカバーは、特にガラス基板5を確実に覆う形状であればどのような形状であっても良い。好ましくは、カバーには、カバー内部の雰囲気を適切な状態に制御する装置が取り付けられている。この装置によって、カバー内部の雰囲気を、クリーンルームのような状態、たとえば、温度が25℃、湿度が50±10%、清浄度がクラス1000程度の状態とする。
【0049】
この発明の実施の形態3における基板搬送装置は、基板搬送用ホットプレート10aから10fに設けられ、載置面11に載置されたガラス基板5を覆う筐体としてのカバーをさらに備える。
【0050】
このように構成された基板搬送装置によれば、カバーを設けることによって、ガラス基板5の温度プロファイルをさらに一定にして熱処理を行なうことができる。また、ガラス基板5の熱処理を行なうにあたり、マイナスとなる外的要因を取り除くことができる。これにより、実施の形態1に記載の効果に加えて、さらに高品質な配向膜をガラス基板5の表面に形成することができる。
【0051】
なお、本実施の形態において設けたカバーを実施の形態2における基板搬送装置31に設けた場合にも、同様の効果を奏することができる。
【0052】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に従えば、所望の温度プロファイルで基板に熱処理を行なうとともに、基板の処理効率を向上させた基板搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板に熱処理を行なう場合において、時間経過に伴う基板の温度変化を示すグラフである。
【図2】この発明の実施の形態1における基板搬送装置を示す平面図である。
【図3】液晶パネルの製造工程の一例を示すフローチャートである。
【図4】図2中の基板搬送装置を用いて加熱されたガラス基板の熱プロファイルを示すグラフである。
【図5】この発明の実施の形態2における基板搬送装置を示す側面図である。
【図6】特許文献1に開示されている熱処理装置を示す断面図である。
【図7】図6中のVII−VII線上に沿った熱処理装置の断面図である。
【図8】図6中のVIII−VIII線上に沿った熱処理装置の断面図である。
【符号の説明】
1,31 基板搬送装置、2,3 基板処理装置、5 ガラス基板、10a,10b,10c,10d,10e,10f 基板搬送用ホットプレート、11,37 載置面、12,35 加熱ヒーター、36 ベルトコンベア。

Claims (4)

  1. 基板を載置するための載置面を有し、基板を1の基板処理室から別の基板処理室まで搬送する基板搬送手段と、
    前記基板搬送手段に設けられ、前記載置面に載置されて搬送されている基板を加熱するための加熱手段とを備える、基板搬送装置。
  2. 前記加熱手段は、基板が1の基板処理室から別の基板処理室まで搬送される区間において基板とともに移動する、請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記加熱手段は、1の基板処理室から別の基板処理室まで延在しており、前記基板搬送手段によって搬送される基板は前記加熱手段上を移動する、請求項1に記載の基板搬送装置。
  4. 前記基板搬送手段に設けられ、前記載置面に載置された基板を覆う筐体をさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
JP2003141624A 2003-05-20 2003-05-20 基板搬送装置 Withdrawn JP2004349295A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003141624A JP2004349295A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 基板搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003141624A JP2004349295A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 基板搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004349295A true JP2004349295A (ja) 2004-12-09

Family

ID=33529931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003141624A Withdrawn JP2004349295A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 基板搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004349295A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4542577B2 (ja) 常圧乾燥装置及び基板処理装置及び基板処理方法
KR101237092B1 (ko) 열적 처리 장치
KR101380138B1 (ko) 스틸 히터를 이용한 챔버 타입 글라스 건조장치
JP4672538B2 (ja) 加熱処理装置
TWI293382B (en) Flexible lcd panel fabrication method
JP4384686B2 (ja) 常圧乾燥装置及び基板処理装置及び基板処理方法
KR20110065310A (ko) 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 이 기판 처리 방법을 실행시키기 위한 프로그램을 기록한 기록 매체
JP5048810B2 (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
WO2008013211A1 (en) Substrate processing method, program, computer-readable recording medium, and substrate processing system
KR100738810B1 (ko) 광 배향막 형성 장치 및 방법
JP2008159768A (ja) ベーキング装置及び基板処理装置
US9803921B2 (en) Alignment film drying system and a method for drying alignment films
JP4043009B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法および基板処理システム
JP2004349295A (ja) 基板搬送装置
JP5226037B2 (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
TW201232604A (en) Substrate processing device and substrate processing method
JP2002357798A (ja) 液晶表示装置の製造方法及び製造装置
WO2012008218A1 (ja) 塗布膜製造用加熱乾燥装置およびこれを備えた塗布膜製造装置ならびに塗布膜製造方法
JPH0691216A (ja) 塗膜乾燥装置
JP4124448B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP3595760B2 (ja) 薄膜形成装置および基板洗浄装置
JP3487027B2 (ja) 塗布液の塗布・硬化方法、カラーフィルタの製造方法およびこれらの装置
KR102057836B1 (ko) 기판 처리 장치
JP3118622B2 (ja) 基板焼成炉
KR20100122273A (ko) 기판처리장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801