JPH0691216A - 塗膜乾燥装置 - Google Patents
塗膜乾燥装置Info
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- JPH0691216A JPH0691216A JP24698892A JP24698892A JPH0691216A JP H0691216 A JPH0691216 A JP H0691216A JP 24698892 A JP24698892 A JP 24698892A JP 24698892 A JP24698892 A JP 24698892A JP H0691216 A JPH0691216 A JP H0691216A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明の塗膜乾燥装置は、塗膜を被着した基板
の温度がどの部位においても均一な適正温度となるよう
に制御するとともに、この基板が格納されている乾燥空
間の湿度を適正湿度になるように制御するようにしたも
のである。 【効果】本発明の塗膜乾燥装置は、塗膜の乾燥ムラの発
生を防止することができるようになる結果、この基板を
組み込んだ製品の生産歩留向上の一助となることができ
る。
の温度がどの部位においても均一な適正温度となるよう
に制御するとともに、この基板が格納されている乾燥空
間の湿度を適正湿度になるように制御するようにしたも
のである。 【効果】本発明の塗膜乾燥装置は、塗膜の乾燥ムラの発
生を防止することができるようになる結果、この基板を
組み込んだ製品の生産歩留向上の一助となることができ
る。
Description
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液晶表示素子
(以下、LCDとよぶ。)の製造に用いられる配向膜な
どの塗膜の乾燥処理に好適な塗膜乾燥装置に関する。
(以下、LCDとよぶ。)の製造に用いられる配向膜な
どの塗膜の乾燥処理に好適な塗膜乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、例えばSTN(Super
Twisted Nematic)型の液晶表示素子の製造は、図3に示
すようなシステムにより行われている。すなわち、この
製造システムは、コンベア装置により透明なガラス製の
基板を受け入れる受入部Aと、この受入部Aにて受け入
れられた基板を洗浄する例えばカセット式洗浄装置や枚
葉式洗浄装置などからなる初期洗浄部Bと、この初期洗
浄部Bにて洗浄された基板に透明電極膜(ITO膜)を
例えば真空蒸着法、スパッタリング法などにより被着す
る透明電極膜形成部Cと、この透明電極膜形成部Cにて
透明電極膜を被着した基板上にレジストを塗布したのち
現像・露光する第1透明電極膜処理Dと、この第1透明
電極膜処理部Dにおける各処理を施された基板上のレジ
ストを利用してエッチング・レジスト除去・洗浄・乾燥
処理・表面処理膜形成を行う第2透明電極膜処理部E
と、この第2透明電極膜処理部Eを経由してきた基板に
例えばポリイミド樹脂などからなる配向膜を例えばロー
ルコータなどにより被着し乾燥する配向膜被着部Fと、
この配向膜被着部Fにて被着された配向膜を一定方向に
圧擦して液晶分子を一定方向に配列させるラビング部G
と、このラビング部Gにてラビング処理された基板を洗
浄・乾燥させる洗浄部Hと、この洗浄部Hにて洗浄され
た基板上に例えばスクリーン印刷機などによりコモン電
極転写印刷・シール剤印刷を行う印刷部Iと、コモン電
極転写印刷・シール剤印刷を終えた一対の基板をスペー
サを介して紫外線硬化型の接着剤を用いて貼り合せる基
板貼り合わせ部Jと、この基板貼り合わせ部Jにて貼り
合わされた一対の基板間に十分脱気したSTN型液晶材
料を注入したのち封止樹脂により注入穴を封止する液晶
注入部Kと、この液晶注入部Kを経由してきた基板をセ
ルに分断するセル分断部Lと、このセル分断部Lを経由
してきた基板に偏光板・光反射板を貼付する貼付部M
と、この貼付部Mを経由した基板の最終検査を行う検査
部Nとからなっている。ところで、従来、配向膜被着部
Fにおいては、図4に示すように、ロールコータなどに
より配向膜Qが被着された基板Pは、保温チャンバに格
納された一枚のホットプレートS上に、直接載置してい
た。
Twisted Nematic)型の液晶表示素子の製造は、図3に示
すようなシステムにより行われている。すなわち、この
製造システムは、コンベア装置により透明なガラス製の
基板を受け入れる受入部Aと、この受入部Aにて受け入
れられた基板を洗浄する例えばカセット式洗浄装置や枚
葉式洗浄装置などからなる初期洗浄部Bと、この初期洗
浄部Bにて洗浄された基板に透明電極膜(ITO膜)を
例えば真空蒸着法、スパッタリング法などにより被着す
る透明電極膜形成部Cと、この透明電極膜形成部Cにて
透明電極膜を被着した基板上にレジストを塗布したのち
現像・露光する第1透明電極膜処理Dと、この第1透明
電極膜処理部Dにおける各処理を施された基板上のレジ
ストを利用してエッチング・レジスト除去・洗浄・乾燥
処理・表面処理膜形成を行う第2透明電極膜処理部E
と、この第2透明電極膜処理部Eを経由してきた基板に
例えばポリイミド樹脂などからなる配向膜を例えばロー
ルコータなどにより被着し乾燥する配向膜被着部Fと、
この配向膜被着部Fにて被着された配向膜を一定方向に
圧擦して液晶分子を一定方向に配列させるラビング部G
と、このラビング部Gにてラビング処理された基板を洗
浄・乾燥させる洗浄部Hと、この洗浄部Hにて洗浄され
た基板上に例えばスクリーン印刷機などによりコモン電
極転写印刷・シール剤印刷を行う印刷部Iと、コモン電
極転写印刷・シール剤印刷を終えた一対の基板をスペー
サを介して紫外線硬化型の接着剤を用いて貼り合せる基
板貼り合わせ部Jと、この基板貼り合わせ部Jにて貼り
合わされた一対の基板間に十分脱気したSTN型液晶材
料を注入したのち封止樹脂により注入穴を封止する液晶
注入部Kと、この液晶注入部Kを経由してきた基板をセ
ルに分断するセル分断部Lと、このセル分断部Lを経由
してきた基板に偏光板・光反射板を貼付する貼付部M
と、この貼付部Mを経由した基板の最終検査を行う検査
部Nとからなっている。ところで、従来、配向膜被着部
Fにおいては、図4に示すように、ロールコータなどに
より配向膜Qが被着された基板Pは、保温チャンバに格
納された一枚のホットプレートS上に、直接載置してい
た。
【0003】しかしながら、従来の配向膜Mの乾燥方法
では、基板の温度分布が均一にならず、しかも、保温チ
ャンバ内部の雰囲気を一定に保つことが困難であるた
め、乾燥ムラが発生している。このような乾燥ムラは、
LCD製品にしたときの表示ムラとなり、生産歩留低下
の一因となっている。
では、基板の温度分布が均一にならず、しかも、保温チ
ャンバ内部の雰囲気を一定に保つことが困難であるた
め、乾燥ムラが発生している。このような乾燥ムラは、
LCD製品にしたときの表示ムラとなり、生産歩留低下
の一因となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の配向膜乾燥方法では、基板の温度分布が均一になら
ず、しかも、保温チャンバ内部の雰囲気を一定に保つこ
とが困難であるため、乾燥ムラが発生している。このよ
うな乾燥ムラは、LCD製品にしたときの表示ムラとな
り、生産歩留低下の一因となっている。本発明は、上記
事情を参酌してなされたもので、塗膜乾燥ムラの発生し
ない塗膜乾燥装置を提供することを目的とする。 [発明の構成]
の配向膜乾燥方法では、基板の温度分布が均一になら
ず、しかも、保温チャンバ内部の雰囲気を一定に保つこ
とが困難であるため、乾燥ムラが発生している。このよ
うな乾燥ムラは、LCD製品にしたときの表示ムラとな
り、生産歩留低下の一因となっている。本発明は、上記
事情を参酌してなされたもので、塗膜乾燥ムラの発生し
ない塗膜乾燥装置を提供することを目的とする。 [発明の構成]
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の塗膜乾燥装置
は、塗膜を被着した基板の温度がどの部位においても均
一な適正温度となるように制御するとともに、この基板
が格納されている乾燥空間の湿度を適正湿度になるよう
に制御するようにしたものである。
は、塗膜を被着した基板の温度がどの部位においても均
一な適正温度となるように制御するとともに、この基板
が格納されている乾燥空間の湿度を適正湿度になるよう
に制御するようにしたものである。
【0006】
【作用】このような構成を有する塗膜乾燥装置は、塗膜
の乾燥ムラの発生を防止することができるようになる結
果、この基板を組み込んだ製品の生産歩留向上の一助と
なることができる。
の乾燥ムラの発生を防止することができるようになる結
果、この基板を組み込んだ製品の生産歩留向上の一助と
なることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。
述する。
【0008】図1は、この実施例の塗膜乾燥装置を示し
ている。この塗膜乾燥装置は、配向膜1aが塗着された
矩形状の液晶基板1を格納する保温格納部2と、この保
温格納部2の底部に敷設された基板加熱部3と、保温格
納部2の底部に立設された複数のピン4…からなり液晶
基板1を保温格納部2の底部から離間して浮遊状態で支
持する基板支持部5と、保温格納部2の天井部の中央に
取り付けられ基板支持部5により支持された液晶基板1
全面の温度分布を検出する温度分布検出部6と、保温格
納部2の側部に設けられ保温格納部2により形成された
乾燥空間7の湿度を調節する湿度調節部8と、保温格納
部2の天井部に取付けられ乾燥空間7の湿度を検出する
湿度検出部9と、温度分布検出部6および湿度検出部9
に電気的に接続されこれらの検出結果に基づいて基板加
熱部3および湿度調節部8を最適状態に制御する演算制
御部10とから構成されている。しかして、基板加熱部
3は、2次元面に沿って格子状に配設された例えば“シ
リコンラバーヒータ”(商品名:株式会社 オーエム)
などからなり且つ寸法が例えば縦10mmかつ横10m
m程度の微小発熱体11…と、これら微小発熱体11…
に各別に給電する加熱アンプ12とからなっている。上
記微小発熱体11…は、基板支持部5によって支持され
た液晶基板1の下面直下の全領域に渡って保温格納部2
の底部に敷設されている。そして、加熱アンプ12は、
微小発熱体11…のそれぞれに各別に電気的に接続さ
れ、通電電圧の調整により、各微小発熱体11…の温度
を独立して制御することができるようになっている。一
方、基板支持部5を構成するピン4…は、矩形状の液晶
基板1を、その辺縁部にて当接支持する位置に立設され
ている。さらに、温度分布検出部6は、基板支持部5に
より支持された液晶基板1から放射される赤外線を受光
して受光量に応じた大きさの電圧を有する映像信号SV
に変換するものである。すなわち、この温度分布検出部
6は、2次元的に配置された図示せぬ赤外線受光素子を
有しこれらの赤外線受光素子を走査することにより映像
信号SVを出力する赤外線カメラ6aと、この赤外線カ
メラ6aから出力された映像信号SVに基づいて液晶基
板1の表面温度分布を示す画像を形成して表面温度分布
信号STを出力する画像処理部6bとからなっている。
なお、映像信号SVは、液晶基板1の位置座標とこの位
置座標における温度とを同時に示している。さらに、湿
度調節部8は、保温格納部2の一側壁に設けられ外気を
乾燥空間7に導入するモータ13及びこのモータ13に
連結された送風ファン14を有する送風機15と、送風
機15に対向する保温格納部2の他側壁に設けられ送風
機15により送風された乾燥空間7内の空気を外部に逃
す排気口16と、送風機15のモータに電気的に接続さ
れ給電量の調節により送風ファン14の回転数を調節す
るモータアンプ17とからなっている。さらに、湿度検
出部9は、乾燥空間7内の湿度を検出して湿度検出信号
SHを出力するようになっている。さらに、演算制御部
10には、適正温度範囲ΔT並びに適正湿度範囲ΔHが
設定され、表面温度分布信号STが示す基板温度T並び
に湿度検出信号SHが示す乾燥空間7の湿度Hが、適正
温度範囲ΔT並びに適正湿度範囲ΔHから外れたとき
に、“異状”と判断し、温度制御信号SCT並びに湿度
制御信号SCHを加熱アンプ12並びにモータアンプ1
7に印加し、“異状”状態を解消するようになってい
る。つぎに、上記構成の塗膜乾燥装置の作動について述
べる。
ている。この塗膜乾燥装置は、配向膜1aが塗着された
矩形状の液晶基板1を格納する保温格納部2と、この保
温格納部2の底部に敷設された基板加熱部3と、保温格
納部2の底部に立設された複数のピン4…からなり液晶
基板1を保温格納部2の底部から離間して浮遊状態で支
持する基板支持部5と、保温格納部2の天井部の中央に
取り付けられ基板支持部5により支持された液晶基板1
全面の温度分布を検出する温度分布検出部6と、保温格
納部2の側部に設けられ保温格納部2により形成された
乾燥空間7の湿度を調節する湿度調節部8と、保温格納
部2の天井部に取付けられ乾燥空間7の湿度を検出する
湿度検出部9と、温度分布検出部6および湿度検出部9
に電気的に接続されこれらの検出結果に基づいて基板加
熱部3および湿度調節部8を最適状態に制御する演算制
御部10とから構成されている。しかして、基板加熱部
3は、2次元面に沿って格子状に配設された例えば“シ
リコンラバーヒータ”(商品名:株式会社 オーエム)
などからなり且つ寸法が例えば縦10mmかつ横10m
m程度の微小発熱体11…と、これら微小発熱体11…
に各別に給電する加熱アンプ12とからなっている。上
記微小発熱体11…は、基板支持部5によって支持され
た液晶基板1の下面直下の全領域に渡って保温格納部2
の底部に敷設されている。そして、加熱アンプ12は、
微小発熱体11…のそれぞれに各別に電気的に接続さ
れ、通電電圧の調整により、各微小発熱体11…の温度
を独立して制御することができるようになっている。一
方、基板支持部5を構成するピン4…は、矩形状の液晶
基板1を、その辺縁部にて当接支持する位置に立設され
ている。さらに、温度分布検出部6は、基板支持部5に
より支持された液晶基板1から放射される赤外線を受光
して受光量に応じた大きさの電圧を有する映像信号SV
に変換するものである。すなわち、この温度分布検出部
6は、2次元的に配置された図示せぬ赤外線受光素子を
有しこれらの赤外線受光素子を走査することにより映像
信号SVを出力する赤外線カメラ6aと、この赤外線カ
メラ6aから出力された映像信号SVに基づいて液晶基
板1の表面温度分布を示す画像を形成して表面温度分布
信号STを出力する画像処理部6bとからなっている。
なお、映像信号SVは、液晶基板1の位置座標とこの位
置座標における温度とを同時に示している。さらに、湿
度調節部8は、保温格納部2の一側壁に設けられ外気を
乾燥空間7に導入するモータ13及びこのモータ13に
連結された送風ファン14を有する送風機15と、送風
機15に対向する保温格納部2の他側壁に設けられ送風
機15により送風された乾燥空間7内の空気を外部に逃
す排気口16と、送風機15のモータに電気的に接続さ
れ給電量の調節により送風ファン14の回転数を調節す
るモータアンプ17とからなっている。さらに、湿度検
出部9は、乾燥空間7内の湿度を検出して湿度検出信号
SHを出力するようになっている。さらに、演算制御部
10には、適正温度範囲ΔT並びに適正湿度範囲ΔHが
設定され、表面温度分布信号STが示す基板温度T並び
に湿度検出信号SHが示す乾燥空間7の湿度Hが、適正
温度範囲ΔT並びに適正湿度範囲ΔHから外れたとき
に、“異状”と判断し、温度制御信号SCT並びに湿度
制御信号SCHを加熱アンプ12並びにモータアンプ1
7に印加し、“異状”状態を解消するようになってい
る。つぎに、上記構成の塗膜乾燥装置の作動について述
べる。
【0009】まず、配向膜1aが例えばロールコータな
どの印刷装置により塗着されたばかりの液晶基板1の辺
縁部を基板支持部5を構成するピン4…により支持させ
る。つぎに、演算制御部10から温度制御信号SCTが
加熱アンプ12に印加され、この加熱アンプ12から各
微小発熱体11…に各別に給電される。この結果、微小
発熱体11…は、電気抵抗熱により発熱する。一方、演
算制御部10からは湿度制御信号SCHがモータアンプ
17に印加され、このモータアンプ17からは送風機1
5のモータ13に給電される。その結果、送風ファン1
4が高速で回転し、風が保温格納部2の一側壁から他側
壁に向かって吹き付けられた後、排気口16から外部に
吐き出される。しかして、基板支持部5に支持されてい
る液晶基板1は、微小発熱体11…の発熱に従って昇温
し、一定の時間経過後に平衡温度に達する。これにとも
ない液晶基板1からは、表面温度に応じた強度の赤外線
が、温度分布検出部6のに向かって放射される。そし
て、この赤外線を受光した温度分布検出部6の赤外線カ
メラ6aからは、映像信号SVが画像処理部6bに出力
される。さらに、画像処理部6bからは、液晶基板1の
位置座標とこの位置座標における温度とを同時に示す表
面温度分布信号STが演算制御部10に出力される。そ
して、この演算制御部10にては、図2に示すように、
あらかじめ設定されている適正温度範囲ΔTから外れて
いる異状温度領域DAを検出する。そして、この異状温
度領域DAの適正温度範囲ΔTに対する高低差に応じ
て、この異状温度領域DAが適正温度範囲ΔTに入るよ
うにするための温度制御信号SCTが加熱アンプ12に
印加される。そして、異状温度領域DAの適正温度範囲
ΔTに対する高低差に応じて、異状温度領域DA直下の
微小発熱体11…への給電量を増減させ、異状温度領域
DAが適正温度範囲ΔT内に入るようにフィードバック
制御される。一方、湿度検出部9にては、乾燥空間7内
の湿度を検出し湿度検出信号SHが演算制御部10に出
力される。そして、この湿度検出信号SHが示す乾燥空
間7の湿度Hが、適正湿度範囲ΔHから外れたときに、
この“異状”状態を解消する湿度制御信号SCHがモー
タアンプ17に出力される。すなわち、湿度制御信号S
CHにより、送風ファン14の回転数が適正湿度範囲Δ
Hに対する高低差に応じて増減し、乾燥空間7の湿度H
が適正湿度範囲ΔHに入るようにフィードバック制御さ
れる。
どの印刷装置により塗着されたばかりの液晶基板1の辺
縁部を基板支持部5を構成するピン4…により支持させ
る。つぎに、演算制御部10から温度制御信号SCTが
加熱アンプ12に印加され、この加熱アンプ12から各
微小発熱体11…に各別に給電される。この結果、微小
発熱体11…は、電気抵抗熱により発熱する。一方、演
算制御部10からは湿度制御信号SCHがモータアンプ
17に印加され、このモータアンプ17からは送風機1
5のモータ13に給電される。その結果、送風ファン1
4が高速で回転し、風が保温格納部2の一側壁から他側
壁に向かって吹き付けられた後、排気口16から外部に
吐き出される。しかして、基板支持部5に支持されてい
る液晶基板1は、微小発熱体11…の発熱に従って昇温
し、一定の時間経過後に平衡温度に達する。これにとも
ない液晶基板1からは、表面温度に応じた強度の赤外線
が、温度分布検出部6のに向かって放射される。そし
て、この赤外線を受光した温度分布検出部6の赤外線カ
メラ6aからは、映像信号SVが画像処理部6bに出力
される。さらに、画像処理部6bからは、液晶基板1の
位置座標とこの位置座標における温度とを同時に示す表
面温度分布信号STが演算制御部10に出力される。そ
して、この演算制御部10にては、図2に示すように、
あらかじめ設定されている適正温度範囲ΔTから外れて
いる異状温度領域DAを検出する。そして、この異状温
度領域DAの適正温度範囲ΔTに対する高低差に応じ
て、この異状温度領域DAが適正温度範囲ΔTに入るよ
うにするための温度制御信号SCTが加熱アンプ12に
印加される。そして、異状温度領域DAの適正温度範囲
ΔTに対する高低差に応じて、異状温度領域DA直下の
微小発熱体11…への給電量を増減させ、異状温度領域
DAが適正温度範囲ΔT内に入るようにフィードバック
制御される。一方、湿度検出部9にては、乾燥空間7内
の湿度を検出し湿度検出信号SHが演算制御部10に出
力される。そして、この湿度検出信号SHが示す乾燥空
間7の湿度Hが、適正湿度範囲ΔHから外れたときに、
この“異状”状態を解消する湿度制御信号SCHがモー
タアンプ17に出力される。すなわち、湿度制御信号S
CHにより、送風ファン14の回転数が適正湿度範囲Δ
Hに対する高低差に応じて増減し、乾燥空間7の湿度H
が適正湿度範囲ΔHに入るようにフィードバック制御さ
れる。
【0010】以上のように、この実施例の塗膜乾燥装置
によれば、液晶基板1の温度がどの部位においても適正
温度範囲ΔT内に入るようにフィードバック制御すると
ともに、液晶基板1が格納されている乾燥空間7の湿度
を適正湿度範囲ΔHに入るようにフィードバック制御す
るようにしているので、配向膜1aの乾燥ムラの発生を
防止することができる。その結果、この液晶基板1を組
み込んだLCD製品の表示ムラもなくなり、生産歩留の
向上の一助となることができる。
によれば、液晶基板1の温度がどの部位においても適正
温度範囲ΔT内に入るようにフィードバック制御すると
ともに、液晶基板1が格納されている乾燥空間7の湿度
を適正湿度範囲ΔHに入るようにフィードバック制御す
るようにしているので、配向膜1aの乾燥ムラの発生を
防止することができる。その結果、この液晶基板1を組
み込んだLCD製品の表示ムラもなくなり、生産歩留の
向上の一助となることができる。
【0011】なお、上記実施例の図1においては、湿度
検出部9は乾燥空間7の一か所の湿度を検出している
が、乾燥空間7の複数箇所の湿度を検出し、複数の湿度
データに基づいて、湿度制御を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施例においては、湿度の制御を適正湿度
範囲ΔHに入るようにしているが、湿度閾値HOを設定
し、乾燥空間7内の湿度が、この湿度閾値HO以下とな
るように制御するようにしてもよい。さらに、上記実施
例においては、乾燥空間7に一枚の液晶基板1を格納す
る場合を例示しているが、乾燥空間7に複数枚の液晶基
板1を格納する場合にもこの発明を適用することができ
る。また、図1における基板加熱部3と温度分布検出部
6の位置関係を逆転させてもよく、なおかつ、横方向に
配設させてもよい。さらに、上記実施例においては、基
板加熱部3として微小発熱体11…を採用しているが、
温度分布を均一化することができるものであれば、通常
の電熱線でもよい。また、上記実施例においては、湿度
調節部8として送風ファン14を用いているが、これに
限ることなく除湿器を用いてもよい。
検出部9は乾燥空間7の一か所の湿度を検出している
が、乾燥空間7の複数箇所の湿度を検出し、複数の湿度
データに基づいて、湿度制御を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施例においては、湿度の制御を適正湿度
範囲ΔHに入るようにしているが、湿度閾値HOを設定
し、乾燥空間7内の湿度が、この湿度閾値HO以下とな
るように制御するようにしてもよい。さらに、上記実施
例においては、乾燥空間7に一枚の液晶基板1を格納す
る場合を例示しているが、乾燥空間7に複数枚の液晶基
板1を格納する場合にもこの発明を適用することができ
る。また、図1における基板加熱部3と温度分布検出部
6の位置関係を逆転させてもよく、なおかつ、横方向に
配設させてもよい。さらに、上記実施例においては、基
板加熱部3として微小発熱体11…を採用しているが、
温度分布を均一化することができるものであれば、通常
の電熱線でもよい。また、上記実施例においては、湿度
調節部8として送風ファン14を用いているが、これに
限ることなく除湿器を用いてもよい。
【0012】さらにまた、この発明の塗膜乾燥装置は、
液晶基板上に塗着された配向膜1aの乾燥に限ることな
く、一般的に使われている印刷機の乾燥工程に導入して
もよい。また、印刷塗膜以外に普通の塗装による塗膜の
乾燥にも適用することができる。
液晶基板上に塗着された配向膜1aの乾燥に限ることな
く、一般的に使われている印刷機の乾燥工程に導入して
もよい。また、印刷塗膜以外に普通の塗装による塗膜の
乾燥にも適用することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の塗膜乾燥装置は、塗膜を被着し
た基板の温度がどの部位においても均一な適正温度とな
るように制御するとともに、この基板が格納されている
乾燥空間の湿度を適正湿度になるように制御するように
しているので、塗膜の乾燥ムラの発生を防止することが
できる。その結果、この塗膜を被着した基板を組み込ん
だ製品の生産歩留向上の一助となることができる。
た基板の温度がどの部位においても均一な適正温度とな
るように制御するとともに、この基板が格納されている
乾燥空間の湿度を適正湿度になるように制御するように
しているので、塗膜の乾燥ムラの発生を防止することが
できる。その結果、この塗膜を被着した基板を組み込ん
だ製品の生産歩留向上の一助となることができる。
【図1】本発明の一実施例の塗膜乾燥装置の構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例の塗膜乾燥装置の作用説明図
である。
である。
【図3】従来の液晶表示素子の製造装置の説明図であ
る。
る。
【図4】従来の塗膜乾燥装置の説明図である。
1:液晶基板,2:保温格納部,3:基板加熱部,5:
基板支持部,6:温度分布検出部,8:湿度調節部,
9:湿度検出部,10:演算制御部。
基板支持部,6:温度分布検出部,8:湿度調節部,
9:湿度検出部,10:演算制御部。
Claims (1)
- 【請求項1】塗膜が被着された基板を格納する保温格納
部と、各別に温度制御可能な複数の加熱子が上記基板に
対向して設けられ上記基板を加熱する基板加熱部と、上
記基板を上記基板加熱部から離間して支持する基板支持
部と、上記保温格納部の上記基板を挾んで上記基板加熱
部と反対側に設けられ上記基板支持部により支持されて
いる基板の温度分布を検出する温度分布検出部と、上記
保温格納部内部の湿度を調節する湿度調節部と、上記保
温格納部内部の湿度を検出する湿度検出部と、上記温度
分布検出部にて検出された上記基板の温度分布および上
記湿度検出部にて検出された上記保温格納部内部の湿度
に基づいて上記各加熱子および上記湿度調節部を制御し
上記基板の温度分布および上記保温格納部内部の湿度を
所定状態にする演算制御部とを具備することを特徴とす
る塗膜乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24698892A JPH0691216A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 塗膜乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24698892A JPH0691216A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 塗膜乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0691216A true JPH0691216A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17156705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24698892A Pending JPH0691216A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 塗膜乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0691216A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08243463A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 膜材料の加熱乾燥方法および装置 |
US8025925B2 (en) | 2005-03-25 | 2011-09-27 | Tokyo Electron Limited | Heating apparatus, coating and development apparatus, and heating method |
JP2015132402A (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-23 | 三菱電機株式会社 | 静止誘導機器の乾燥方法およびこれを行なう乾燥装置 |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP24698892A patent/JPH0691216A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08243463A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 膜材料の加熱乾燥方法および装置 |
US8025925B2 (en) | 2005-03-25 | 2011-09-27 | Tokyo Electron Limited | Heating apparatus, coating and development apparatus, and heating method |
JP2015132402A (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-23 | 三菱電機株式会社 | 静止誘導機器の乾燥方法およびこれを行なう乾燥装置 |
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