JP5098375B2 - 液晶装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空チャンバ内で蒸着材料を加熱することで発生した蒸気を基板上に到達させることにより、前記基板上に薄膜を形成する液晶装置の製造装置、液晶装置の製造方法に関する。
一般に、液晶表示パネル等の液晶装置において液晶分子を配向規制するための配向膜として、SiO等の無機材料を基板表面に対し所定の角度をもって蒸着することにより形成する、無機配向膜が知られている。
無機配向膜は、基板が大きくなると、基板上の場所によって蒸着材料からの距離、角度、及び方向が異なってしまうため、配向膜の均一性が悪化する。配向膜が不均一だと、液晶分子の配向方向及びプレチルト角に基板上でばらつきが生じる。その結果、液晶装置の電気光学的特性が場所によって変化してしまう。配向膜の均一性を向上させるには蒸着材料と基板との距離を大きくとる必要があるが、そうすると装置が大型になり、製造コストが増大する。
この問題を解決する方法として、スリットを設けた遮蔽板を蒸着材料と基板との間に設け、スリットの背後で基板を移動させることで、基板上にスリットを介して蒸着を行う方法が、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されている。特許文献1及び特許文献2に開示の方法によれば、スリットの幅により基板表面に対する蒸着の角度が限定されるため、装置を大型化することなく蒸着角度が一定な配向膜を得ることができる。
また、蒸着法は、蒸着を行う真空室内の圧力が変動してしまうと、形成される膜の膜質にバラツキが生じてしまうため、複数の基板に対し連続して成膜を行う場合には、可能な限り真空室内の真空を破壊しないことが望ましい。そこで、真空室内の真空を破壊することなく、基板を搬入及び搬出する方法として、特許文献2及び特許文献3に記載されているように、真空室にロードロック室を設ける方法が知られている。
特開平3−164712号公報 特開2003−202573号公報 特開2000−26969号公報
特許文献2及び特許文献3に記載されているように、枚葉式で基板に対し蒸着を行う場合、真空室内の真空を破壊することなく生産を続けられることを考慮しても、やはり、一枚ずつの処理であることから生産性を上げることが困難である。また、基板1枚あたりの処理時間を短縮するには、複数の蒸着装置で並列に複数の基板に対して処理を行うことが考えられるが、装置の占有面積が増大し、液晶装置の製造コストを増加させてしまう。
また、真空室を大気開放した状態で複数枚の基板を真空室内に設置し、複数の基板に対して同時に蒸着を行うバッチ処理も考えられるが、真空室内を所定の真空度に到達させるために時間を要し、またそのためのエネルギーも必要であり、やはり生産性の向上が困難である。また、バッチ処理のように真空室の真空を破壊してしまうと、蒸着の条件が変化してしまうため、安定して一定な膜質の薄膜を蒸着することが困難である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、占有面積の小さい小型な装置で、効率よく安定した膜質の薄膜を得ることが可能な液晶装置の製造装置、液晶装置の製造方法を提供することを目的とする。
本件の参考発明に係る液晶装置の製造装置は、真空チャンバ内で蒸着材料を加熱することで発生した蒸気を基板上に到達させることにより、前記基板上に薄膜を形成する液晶装置の製造装置であって、前記蒸着材料の重心を通過する直線周りに環状に配設されるとともに、前記基板が前記蒸着材料に対して所定の角度をなして対向するように前記基板を支持する複数の基板支持手段と、該複数の基板支持手段を前記直線周りに所定の周期かつ所定の角度で間欠的に回動させる回動手段と、前記複数の基板支持手段のうちの少なくとも一つとの間で前記基板を授受し、ロードロック室を介して前記真空チャンバ内の圧力を変動させることなく前記基板を前記真空チャンバに搬入出する搬送手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の液晶装置の製造方法は、真空チャンバ内で蒸着材料を加熱することで発生した蒸気を基板上に到達させることにより、前記基板上に薄膜を形成する液晶装置の製造方法であって、前記真空チャンバ内に、ロードロック室を介して前記真空チャンバの圧力を変動させないように前記基板を搬入する工程と、前記基板が前記蒸着材料に対して所定の角度をなすように支持し、かつ前記基板を前記蒸着材料の重心を通過する直線周りに所定の角度で周期的かつ間欠的に回動させて、前記真空チャンバ内の複数の停止位置において、スリット孔を有するマスクを介して前記基板上に前記蒸着材料を堆積させる工程と、前記ロードロック室を介して前記真空チャンバの圧力を変動させないように、前記基板を前記真空チャンバ内から搬出する工程と、を具備し、前記蒸着材料を堆積させる工程において、前記真空チャンバ内の第1の停止位置において、前記スリット孔の長手方向と交差する方向に前記基板を移動させて前記基板上に蒸着材料を堆積させ、しかる後に、前記基板を前記第1の停止位置から第2の停止位置へ回動させ、当該第2の停止位置において、前記第1の停止位置で前記基板を移動させた方向と反対方向に前記基板を移動させて前記基板上に蒸着材料を堆積させることを特徴とする。
また、前記真空チャンバ内へ前記基板を搬入した後及び前記真空チャンバ内から前記基板を搬出する前に、前記真空チャンバ内において、前記基板上に前記蒸着材料が堆積しないように前記基板を防着板で覆う位置へ前記基板を移動させることを特徴とする。
本発明のこのような構成によれば、真空チャンバの真空を破壊することなく、複数の基板に対して連続して蒸着膜を形成することができる。このため、バッチ処理のように真空室内の真空度が所定の値となるまで待つ必要がなく、また複数枚を同時に処理できることから、高い生産性を実現することが可能となる。また、真空チャンバ内で基板を直線周りに回動させる構成を有することから、複数の蒸着装置を使用して並列に蒸着処理を行う場合に比して装置を小型化することが可能となり、液晶装置の製造コストを抑制することが可能である。また、蒸着材料は一箇所に配設すればよく、真空チャンバ内の真空度の変動も抑えられることにより蒸着の条件が一定となるため、より安定して均質な蒸着膜を形成することが可能である。したがって、本発明の液晶装置の製造装置及び製造方法によれば、占有面積の小さい小型な装置で、効率よく安定した膜質の薄膜を成膜することが可能となるのである。
また、本発明は、前記蒸着材料と前記基板支持手段と間に配設されたスリット孔を有するマスクを具備し、前記基板を、前記蒸着材料から見て前記マスクの背後において移動させ、前記蒸着材料の蒸気を、前記スリット孔を介して前記基板上に前記所定の角度をなして到達させることが好ましい。
このような構成によれば、安定した膜質の斜方蒸着膜を得ることが可能となる。
また、本発明は、前記複数の基板支持手段は、前記直線周りに等角度で配設されることが好ましい。
また、本発明は、前記回動の複数の停止位置において、それぞれ同一の厚さだけ前記基板上に前記蒸着材料を堆積させることが好ましい。
このような構成によれば、同一条件で、かつ同時に複数の位置において、基板上に同質かつ同一の膜厚の蒸着膜を形成することが可能である。このため、これらが積層されることにより最終的に形成される蒸着膜の膜厚及び膜質の制御がより容易なものとなる。
また、本発明は、前記薄膜は、液晶を配向規制する無機配向膜であることが好ましい。
このような構成によれば、配向不良に起因する表示ムラ等の表示品位の低下が発生することのない液晶装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態に係る液晶装置の製造装置は、液晶装置用の基板に無機配向膜を蒸着法により形成する装置である。なお、以下の説明に用いた各図においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせてある。
まず、本実施形態の液晶装置100の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここで、図1はTFTアレイ基板を、その上に構成された各構成要素と共に対向基板の側から見た液晶装置の平面図である。図2は、図1のH−H’断面図である。ここでは、液晶装置の一例として、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の透過型液晶表示装置を例にとる。
液晶装置100は、ガラス又は石英等からなるTFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50を挟持してなり、液晶層50の配向状態を変化させることにより、画像表示領域10aに対向基板20側から入射する光を変調しTFTアレイ基板10側から出射することで、画像表示領域10aにおいて画像を表示するものである。
図1及び図2において、本実施形態に係る液晶装置100では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されており、TFTアレイ基板10と対向基板20との間には液晶層50が封入されている。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔を所定値とするためのグラスファイバあるいはガラスビーズ等のギャップ材が散らばって配設されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。なお、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
また、本実施形態においては、前記の画像表示領域10aの周辺に位置する非表示領域が存在する。非表示領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び実装端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。図示しないが、TFTアレイ基板10の表面に露出して設けられた実装端子102にフレキシブルプリント基板等を接続することにより、液晶装置100と例えば電子機器の制御装置等の外部との電気的接続が行われる。
また、走査線駆動回路104は、データ線駆動回路101及び実装端子102が設けられたTFTアレイ基板10の一辺に隣接する2辺に沿い、かつ額縁遮光膜53に覆われるように設けられている。また、TFTアレイ基板10の残る一辺、すなわちデータ線駆動回路101及び実装端子102が設けられたTFTアレイ基板10の一辺に対向する辺に沿って設けられ、額縁遮光膜53に覆われるように設けられた複数の配線105によって、二つの走査線駆動回路104は互いに電気的に接続されている。
また、対向基板20のコーナー部の少なくとも一箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板20との電気的接続を行う上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらの上下導通材106に対応する領域において上下導通端子が設けられている。上下導通材106と上下導通端子を介して、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な接続が行われる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、無機配向膜16が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に無機配向膜22が形成されている。TFTアレイ基板10及び対向基板20のそれぞれ液晶層50と接する面に形成された無機配向膜16及び22は、SiO、SiO、MgF等の無機材料によって構成された薄膜である。本実施形態において、無機配向膜16及び22は、それぞれTFTアレイ基板10及び対向基板20の基板表面に対し所定の角度θをもってSiO、SiO、MgF等の無機材料を蒸着する斜方蒸着法によって形成されるものである。液晶層50は、例えば一種又は数種類の液晶を混合したものであり、一対の無機配向膜16及び22の間で、所定の配向状態をとる。
また、対向基板20の入射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の出射光が出射する側には各々、例えば、TN(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モード、D−STN(ダブル−STN)モード、VA(垂直配向)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
上述した構成を有する液晶装置100においては、液晶分子を配向規制するための配向膜を、SiO、SiO、MgF等の無機材料にて構成される薄膜である無機配向膜により形成している。無機材料によって構成される無機配向膜は、例えばポリイミド等の有機材料によって構成される配向膜に対して耐光性や耐熱性に優れるため、経年劣化がなく表示品位が低下することのない液晶装置を実現できる。
次に、液晶装置100の組立て工程について説明する。図3はマザー基板の平面図である。図4は液晶装置の組立工程のフローチャートである。
本実施形態に係る液晶装置100は、まず複数の液晶装置100が一体に形成された後にそれぞれ個片に分断されることで形成される。すなわち、液晶装置100は、いわゆる大判基板であるマザー基板から多面取りを行う方法により形成される。図3は、本実施形態の液晶装置用基板であるマザー基板35の平面図である。
図3に示すように、円板形状を有するマザー基板35の基板表面35b上には、液晶装置100を構成するための複数のTFTアレイ基板10となるパターンが、行及び列方向にそれぞれ所定の間隔で周期的に配列されて形成されている。
液晶装置100の組立工程においては、まず、マザー基板35上に複数のTFTアレイ基板10となるパターンを形成する。例えばCVD法やスパッタリング等による成膜、フォトグラフィ等によるパターニング、熱処理などによって、データ線や走査線、TFT等を形成し、さらにその最上層に、ITOからなる画素電極9aを形成する(ステップS11)。
次に、無機配向膜形成工程によって、マザー基板35の基板表面35b上に、詳しくは後述する蒸着装置を用いて斜方蒸着を行い、画素電極9a上にSiOからなる無機配向膜16を形成する(ステップS12)。無機配向膜16は、本実施形態ではSiOからなる柱状構造物41が所定の密度で多数形成されて構成されている。この柱状構造は、カラム構造とも称されるものであり、所定の条件下で蒸着法によりSiOの分子を堆積させることで形成されるナノメートルオーダの構造である。
次に、洗浄工程において、マザー基板35上に形成された無機配向膜16の表面上に洗浄液を供給し、無機配向膜16の表面を洗浄する(ステップS13)。
一方、対向基板20に、例えばCVD法やスパッタリング等による成膜、フォトグラフィ等によるパターニング等によって、遮光膜23及び対向電極21を形成する(ステップS21)。
次に、対向基板20に対して、上述したステップS12からステップS13の工程を実施する。すなわち、対向電極21上に、斜方蒸着法によりSiOからなる無機配向膜22を形成する(ステップS22)。次に無機配向膜22の表面上に洗浄液を供給し、無機配向膜22の表面を洗浄する(ステップS23)。
そして、マザー基板35(TFTアレイ基板10)及び対向基板20の前工程が終了した後、貼り合せ工程において、マザー基板35と対向基板20とをシール材52を介し、所定にアライメントを調整した状態で貼り合わせる(ステップS31)。
続いて、液晶注入工程において、シール材52を介して貼り合わされたマザー基板35と対向基板20とで形成された領域に液晶50を注入し封止する(ステップS32)。なお、本実施形態では、セル注入方式により液晶を注入しているが、液晶滴下方式の場合は、マザー基板35と対向基板20を貼り合わせる前に、一方の基板(一般的にはマザー基板35)に液晶50を滴下し、シール材52を介してマザー基板35と対向基板20を貼り合わせることで液晶を保持させるようにするので、ステップS31(貼り合わせ工程)とステップS32(液晶注入工程)とが逆になる。
そして、分断工程において、対向基板20が貼り合わされた状態のマザー基板35を、個片に切断し切り離すことによって、液晶装置100が完成する(ステップS33)。
上述のように、本実施形態においては、複数のTFTアレイ基板10が個々に切り出される前の状態であるマザー基板35の基板表面35b上に、無機配向膜16が形成される。マザー基板35上の無機配向膜16は、以下に説明する蒸着装置300により形成される。
次に本実施形態に係る蒸着装置300について、図5から図7を参照して説明する。液晶装置100の製造装置としての蒸着装置300は、マザー基板35の基板表面35b上に、蒸着材料である例えばSiOからなる無機配向膜16を斜方蒸着法により形成するものである。図5は、蒸着装置300の構成を模式的に示す図である。図6は蒸着装置を上方から見た場合の、回動ステージと基板支持手段との位置関係を説明する図である。図7は、蒸着装置を下から見た場合のマスクとマザー基板との位置関係を説明する図である。なお、以下の説明において、図5の紙面に正対して上方が、蒸着装置300の上方とする。
蒸着装置300は、図5に示すように、演算装置、記憶装置等からなる制御部310と、内部を気密に保つ真空チャンバである真空室301とを有し、該真空室301内に、蒸着材料302を有する蒸着源311と、基板支持手段である基板ホルダ305及び直動テーブル306と、マスク400と、遮蔽手段であるシャッタ307と、回動手段である回動ステージ320と、ロードロック室330が配設されている。
また、蒸着装置300は、真空室301の内部に連結された真空ポンプ308を有し、後述する蒸着工程中は、該真空ポンプ308により真空室301内の空気を排出することにより、真空室301内が所定の真空度(減圧状態)に保たれる。
蒸着源311は、蒸着材料302を収容するるつぼ303と、蒸着材料302を加熱するための電子銃304を有する。蒸着源311は、真空中において電子銃304が発生する電子ビームを蒸着材料302に照射することにより、蒸着材料302を加熱し、蒸発させることで蒸着材料302の蒸気を生成する。なお、図示しないが、真空室301内には、るつぼ303に蒸着材料302を供給する装置も配設されている。
蒸着材料302の鉛直上方には、蒸着材料302の重心を通過する鉛直軸L1を回動軸として、回動テーブル320が回動自在に配設されている。回動テーブル320は、図6に示すように、周方向に等配され放射状に径方向に延出するブラケット部321を有する。回動テーブル320は、側方から見て、上記ブラケット部321の先端部が垂下する、上に凸の椀状、天蓋状の部材である。
本実施形態では、回動テーブル320のブラケット部321は、8つ配設されており、すなわち、ブラケット部321は、回動テーブル320の回動軸の周方向に、45度で等配されている。このブラケット部321の先端部には、後述する基板ホルダ305が配設される。
回動軸周りに回転対称形状を有する回動テーブル320は、真空室301の上方に配設されたテーブル回動機構325によって回動軸周りに回動される。テーブル回動機構325は、回動テーブル320を、所定の角度ずつ間欠的に回動させる、いわゆる回転割り出し機構を有するものである。
テーブル回動機構325が、回動テーブル320を一度の動作で回動させる前記所定の角度は、ブラケット部321が等配される角度の整数倍とされている。本実施形態では、テーブル回動機構325により割り出される角度は45度であり、すなわち、本実施形態においては、回動テーブル320は、蒸着材料302の重心を通過する鉛直軸L1周りに、45度ずつ間欠的に回動されるものである。テーブル回動機構325は制御部310に電気的に接続されており、テーブル回動機構325の動作は制御部310により制御されるものである。
回動テーブル320の複数のブラケット部321のそれぞれの先端部には、直同機構を有する直動テーブル306を介して、基板支持手段である基板ホルダ305が支持されている。基板ホルダ305は、マザー基板35を支持するためのチャックを有し、真空室301内においてマザー基板35を基板表面35bを蒸着材料302に対向させて支持する部材である。
直動テーブル306は、1方向に直線的に進退自在な単軸ロボットやシリンダ等により構成されており、この直動テーブル306の移動軸L2は、鉛直軸L1に対して所定の角度だけ傾斜している。
基板ホルダ305は、マザー基板35の基板表面35bが、直動テーブル306の移動軸L2と平行となるようにマザー基板35を支持するよう構成されている。本実施形態では、蒸着材料302の重心を通過する鉛直軸L1と、直動テーブル306の移動軸L2とは交差するように配設されている。
すなわち、本実施形態では、蒸着材料302の重心を通過し、かつマザー基板35の基板表面35bと交わる所定の直線L3と、基板表面35bの直線L3との交点における法線とのなす角度θ0が、常に同じ角度となるように、マザー基板35は、移動軸L2に沿って移動可能に支持されている。ここで、移動軸L2と回動テーブル320の回動軸である鉛直軸L1とは、交差するように配設されているものであることから、マザー基板35は、鉛直軸L1周りに、上記θ0を変化させることなく回動可能である。
図6に示すように、複数の基板ホルダ305及び直動テーブル306は、それぞれ鉛直軸周りに45度で等配されたブラケット部320に支持されていることから、互いに鉛直軸L1周りに回転対称に配設されるものである。また、回動テーブル320は、45度ずつ間欠的に回動されることから、基板ホルダ305は、回動テーブル320が停止した状態において、鉛直軸L1周りに周方向に等配された8箇所の停止位置のいずれかに配置されるものである。以下の説明では、この鉛直軸L1周りに周方向に等配された、基板ホルダ305の停止位置を、蒸着装置300の上方から見て反時計回りに、順にP1からP8と称するものとする。
また、蒸着材料302と、基板ホルダ305との間には、マスク400が配設されている。マスク400は、図7に示すように、上記停止位置P2からP7までの6箇所に配置された基板ホルダ305に支持されたマザー基板35を、蒸着材料302に対して被覆するように配設された板状の部材である。
また、マスク400には、マザー基板35の一部を、蒸着材料302側に露出させるように形成された貫通孔であるスリット孔401が形成されている。スリット孔401は、マスク400を貫通して形成された細長形状の長孔であり、長手方向が水平方向を向くように形成されている。
一方、図5に示すように、停止位置P1及びP8に配置された基板ホルダ305に支持されたマザー基板35を、蒸着材料302に対して被覆するように、防着板402が配設されている。
本実施形態では、各停止位置P2〜P7においてマザー基板35が移動軸L2に沿って揺動した場合に、マザー基板35の基板表面35b上の被蒸着領域の全てが、スリット孔401のみを介して蒸着源302の重心側に露出するように設定されている。すなわち、本実施形態の蒸着装置300においては、マザー基板35が停止位置P2〜P7において移動軸L2に沿って揺動する場合以外には、マザー基板35が蒸着材料302側に露出することがない。
図5及び図6に示すように、停止位置P1及びP8に配置された基板ホルダ305の下方には、ロードロック室330及び331が配設されている。ロードロック室330及び331は、その内部空間が真空ポンプに308に連通され、真空室301内側と真空室301外側に連通するゲートバルブ332及び333を備えて構成される。ロードロック室330及び331は、真空室301内の圧力(真空度)に変化を与えることなく、マザー基板35を真空室301に搬入及び搬出することが可能な構成を有するものである。
また、図示しないが、真空室301内には、ロードロック室330から搬入されたマザー基板を、停止位置P1に配置されている基板ホルダ305に受け渡す搬送手段である搬送機構と、停止位置P8に配置されている基板ホルダ305からマザー基板35を受け取り、ロードロック室331へ搬出する搬送手段である搬送機構が配設されているものである。
また、マスク400と蒸着材料302との間には、シャッタ307が配設されている。遮蔽手段であるシャッタ307は、蒸着材料302からマスク400及びマザー基板35方向へ向かう蒸気の通路を遮蔽もしくは開放する装置である。シャッタ307の駆動部312は、制御部310に電気的に接続されており、制御部310からの信号によってシャッタ307を駆動することにより、シャッタ307によって通路を遮蔽状態とするか、開放状態とするかが選択される。
また、マスク400の蒸着材料302側には、図示しない膜厚計測手段である膜厚センサが配設されている。膜厚センサは、水晶振動子を用いた公知の形態の膜厚計であり、水晶振動子に堆積された蒸着材料の膜厚に起因する水晶振動子の固有振動数の変化から、水晶振動子に堆積された膜厚を算出する装置である。膜厚センサは、制御部310に電気的に接続されており、堆積される膜厚の測定結果を制御部310に送信する。
詳しくは後述するが、本実施形態の蒸着装置300は、複数の停止位置P2〜P7において、マザー基板35の基板表面35b上に、同時に斜方蒸着を行うことが可能に構成されたものであり、また、一部の停止位置P1及びP8にロードロック室300及び301を設けたことにより、真空室301内の真空度を変動させることなく、他の停止位置P2〜P7においてマザー基板35に対して斜方処理を行っている間に、マザー基板35の搬入及び搬出を行うことが可能である。
上述の構成を有する蒸着装置300を用いて、マザー基板35の基板表面35b上に無機配向膜16を蒸着する工程について以下に説明する。なお、以下の説明においては、ある一つのマザー基板35に着目し、該マザー基板35に対して施される工程について順を追って説明する。図8は、マスクとマザー基板の位置関係を説明する斜視図である。対向基板20の無機配向膜22の形成工程も以下に述べる工程と同様であるのでその説明を省略するものとする。
まず、停止位置P1の下方に配設されたロードロック室330から、真空室301内にマザー基板35が搬入され、該マザー基板35は、基板ホルダ35によって支持される(ステップS1)。このとき、直動テーブル306が最も下方に移動した状態、すなわち、基板ホルダ305は移動軸L2の最も下方に位置決めされている。ここで、真空室301内の圧力は、所定の真空度のまま変動することはない。
次に、回動テーブル320が、45度だけ上方から見て反時計回りに回動することにより、マザー基板35は、停止位置P2へ移動する(図7中、矢印D1)。回動テーブル320の回動停止後、直動テーブル306が所定の速度v1で上方へ移動する(図7中、矢印D2)。この動作により、マザー基板35の基板表面35上の被蒸着領域が、スリット孔401を介して蒸着材料302側へ露出する(ステップS2)。
ここで、マザー基板35の基板表面35bには、蒸着材料302を加熱する事により生じた蒸着材料の蒸気が、基板表面35bの法線に対して所定の角度θ0をなして到達し、所定に密度及び所定の膜厚t1で堆積する。すなわち、停止位置P2において、蒸着角度θ0による斜方蒸着法により、マザー基板35の基板表面上に膜厚t1の斜方蒸着膜16aが形成される。
次に、回動テーブル320が、45度だけ上方から見て反時計回りに回動することにより、マザー基板35は、停止位置P3へ移動する(図7中、矢印D3)。回動テーブル320の回動停止後、直動テーブル306が、ステップS2と同じ速度v1で下方へ移動する(図7中、矢印D4)。この動作により、マザー基板35の基板表面35上の被蒸着領域が、スリット孔401を介して蒸着材料302側へ露出する(ステップS3)。
ここで、マザー基板35の基板表面35bには、蒸着材料302を加熱する事により生じた蒸着材料の蒸気が、基板表面35bの法線に対して所定の角度θ0をなして到達し、所定に密度及び所定の膜厚t1で堆積する。すなわち、停止位置P3において、蒸着角度θ0による斜方蒸着法により、斜方蒸着膜16a上に、膜厚t1の斜方蒸着膜16bが形成される。
次に、回動テーブル320が、45度だけ上方から見て反時計回りに回動することにより、マザー基板35は、停止位置P4へ移動する(図7中、矢印D5)。回動テーブル320の回動停止後、直動テーブル306がステップS2と同じ速度v1で上方へ移動する(図7中、矢印D6)。この動作により、上述のステップS2と同様に、停止位置P4において、蒸着角度θ0による斜方蒸着法により、斜方蒸着膜16b上に膜厚t1の斜方蒸着膜16cが形成される(ステップS4)。
次に、回動テーブル320が、45度だけ上方から見て反時計回りに回動することにより、マザー基板35は、停止位置P5へ移動する(図7中、矢印D7)。回動テーブル320の回動停止後、直動テーブル306がステップS2と同じ速度v1で下方へ移動する(図7中、矢印D8)。この動作により、上述のステップS2と同様に、停止位置P5において、蒸着角度θ0による斜方蒸着法により、斜方蒸着膜16c上に膜厚t1の斜方蒸着膜16dが形成される(ステップS5)。
次に、回動テーブル320が、45度だけ上方から見て反時計回りに回動することにより、マザー基板35は、停止位置P6へ移動する(図7中、矢印D9)。回動テーブル320の回動停止後、直動テーブル306がステップS2と同じ速度v1で上方へ移動する(図7中、矢印D10)。この動作により、上述のステップS2と同様に、停止位置P6において、蒸着角度θ0による斜方蒸着法により、斜方蒸着膜16d上に膜厚t1の斜方蒸着膜16eが形成される(ステップS6)。
次に、回動テーブル320が、45度だけ上方から見て反時計回りに回動することにより、マザー基板35は、停止位置P7へ移動する(図7中、矢印D11)。回動テーブル320の回動停止後、直動テーブル306がステップS2と同じ速度v1で下方へ移動する(図7中、矢印D12)。この動作により、上述のステップS2と同様に、停止位置P7において、蒸着角度θ0による斜方蒸着法により、斜方蒸着膜16e上に膜厚t1の斜方蒸着膜16fが形成される(ステップS7)。
そして、回動テーブル320が、45度だけ上方から見て反時計回りに回動することにより、マザー基板35は、停止位置P8へ移動する(図7中、矢印D13)。回動テーブル320の回動停止後、停止位置P8の下方に配設されたロードロック室331へ、マザー基板35が真空室301内から搬出される(ステップS8)。このとき、直動テーブル306が最も下方に移動した状態、すなわち、基板ホルダ305は移動軸L2の最も下方に位置決めされている。またここで、真空室301内の圧力は、所定の真空度のまま変動することはない。
以上に説明した処理を経ることにより、マザー基板35の基板表面35b上には、膜厚T=7×t1の斜方蒸着膜である無機配向膜16が形成されるのである。なお、上述したステップS1からS8までの工程は、全て同じ周期で実施されるものである。すなわち、回動ステージ320の間欠的な回動は一定の周期で行われる。したがって、上述した工程は、回動ステージ320に周方向に等配された8つの基板ホルダ305に支持されたマザー基板35全てに対して行われるものであり、本実施形態においては、停止位置P2〜P7において、6枚のマザー基板35に対して、斜方蒸着膜の成膜が同時に行われるものである。
上述した本実施形態の蒸着装置300は、マザー基板35の基板表面35b上に無機配向膜を形成する装置であって、蒸着材料302の重心を通過する鉛直軸L1周りに環状に配設されるとともに、マザー基板35が蒸着材料302に対して所定の角度θ0をなして対向するように保持する複数の基板ホルダ305と、該複数の基板ホルダ305を鉛直線L1周りに所定の周期かつ所定の角度で間欠的に回動させる回動ステージ320と、基板ホルダ305との間でマザー基板35を授受し、ロードロック室300及び301を介して真空室301内の圧力を変動させることなくマザー基板35を搬入出する搬送手段と、を具備するものである。
このような構成を有する本実施形態の蒸着装置300においては、真空室301の真空を破壊することなく、複数のマザー基板35に対して連続して無機配向膜16を形成することができる。このため、バッチ処理のように真空室内の真空度が所定の値となるまで待つ必要がなく、また複数枚を同時に処理できることから、高い生産性を実現することが可能となる。
また、真空室301内でマザー基板35を鉛直軸L1周りに回動させる構成を有することから、複数の蒸着装置を使用して並列に蒸着処理を行う場合に比して装置を小型化することが可能となり、液晶装置の製造コストを抑制することが可能である。
また、真空室301内でマザー基板35を鉛直軸L1周りに回動させる構成を有することから、蒸着源311は一つ配設すればよく、また、真空室301内の真空度の変動も抑えられることにより蒸着の条件が一定となるため、より安定して均質な無機配向膜16を形成することが可能である。
したがって、本実施形態の液晶装置の製造装置及び製造方法によれば、占有面積の小さい小型な装置で、効率よく安定した膜質の薄膜を成膜することが可能となるのである。
また、本実施形態によれば、マスク400のスリット孔401を介して、蒸着材料302の蒸気を、マザー基板35上に所定の角度θ0をなして到達させる構成を有することにより、安定した膜質の斜方蒸着膜からなる無機配向膜16を得ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、基板ホルダ305が鉛直軸L1周りに等角度で配設されることにより、同一条件で、かつ同時に複数の停止位置P2〜P7において、同質かつ同一の膜厚の斜方蒸着膜を得ることが可能である。このため、最終的に形成される無機配向膜16の膜厚及び膜質の制御がより容易なものとなる。
また、本実施形態の蒸着装置300により形成された無機配向膜16を有する液晶装置100によれば、配向ムラのない高品位な表示を実現することが可能である。
なお、上述した実施形態においては、各停止位置P2〜P7において、マザー基板35は一方向にのみ移動するものとして説明しているが、例えば、各停止位置において、移動軸L2に沿って往復するものであってもよい。蒸着装置300において、マザー基板35の揺動回数や移動速度は、最終的に形成される無機配向膜の形態にあわせて変更されうるものである。
また、基板ホルダ305を等配する角度及び回動テーブル320の回動角度は、45度に限られるものではなく、真空室301及びマザー基板35の大きさに基づいて様々な数値が与えられるものである。
また、本実施形態においては、ロードロック室を2箇所の停止位置の下方に配設したが、例えば、1箇所の停止位置における斜方蒸着に必要な時間よりも、一つのロードロック室でマザー基板を搬入出する時間の方が短ければ、ロードロック室は1箇所の停止位置に対応する位置に配設されてもよい。このように構成すれば、より蒸着装置の生産効率が向上する。
また、本実施形態においては、マスク400を、角錐状の形態として図示しているが、スリット孔401によるコリメーション効果が得られればマスク400の形状は字視した形状に限られるものではないことは言うまでもない。例えば、マスクは、水平に配設された円板状であってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う液晶装置の製造装置、液晶装置の製造方法もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
TFTアレイ基板を、その上に構成された各構成要素と共に対向基板の側から見た電気光学装置の平面図である。 図1のH−H’断面図である。 マザー基板の平面図である。 液晶装置の組立工程のフローチャートである。 蒸着装置の構成を模式的に示す図である。 蒸着装置を上方から見た場合の、回動ステージと基板支持手段との位置関係を説明する図である。 蒸着装置を下から見た場合のマスクとマザー基板との位置関係を説明する図である。 マスクに対するマザー基板の移動を説明する斜視図である。
符号の説明
35 マザー基板、 300 蒸着装置、 301 真空室、 302 蒸着材料、 303 るつぼ、 304 電子銃、 305 基板ホルダ、 306 直動テーブル、 307 シャッタ、 308 真空ポンプ、 310 制御部、 311 蒸着源、 320 回動テーブル、 330 ロードロック室、 400 マスク、 401 スリット孔、 410 電動モータ

Claims (5)

  1. 真空チャンバ内で蒸着材料を加熱することで発生した蒸気を基板上に到達させることにより、前記基板上に薄膜を形成する液晶装置の製造方法であって、
    前記真空チャンバ内に、ロードロック室を介して前記真空チャンバの圧力を変動させないように前記基板を搬入する工程と、
    前記基板が前記蒸着材料に対して所定の角度をなすように支持し、かつ前記基板を前記蒸着材料の重心を通過する直線周りに所定の角度で周期的かつ間欠的に回動させて、前記真空チャンバ内の複数の停止位置において、スリット孔を有するマスクを介して前記基板上に前記蒸着材料を堆積させる工程と、
    前記ロードロック室を介して前記真空チャンバの圧力を変動させないように、前記基板を前記真空チャンバ内から搬出する工程と、を具備し、
    前記蒸着材料を堆積させる工程において、前記真空チャンバ内の第1の停止位置において、前記スリット孔の長手方向と交差する方向に前記基板を移動させて前記基板上に蒸着材料を堆積させ、しかる後に、前記基板を前記第1の停止位置から第2の停止位置へ回動させ、当該第2の停止位置において、前記第1の停止位置で前記基板を移動させた方向と反対方向に前記基板を移動させて前記基板上に蒸着材料を堆積させることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 前記真空チャンバ内へ前記基板を搬入した後及び前記真空チャンバ内から前記基板を搬出する前に、前記真空チャンバ内において、前記基板上に前記蒸着材料が堆積しないように前記基板を防着板で覆う位置へ前記基板を移動させることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置の製造方法。
  3. 前記蒸着材料の蒸気を、前記スリット孔を介して前記基板上に前記所定の角度をなして到達させることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装置の製造方法。
  4. 前記第1及び第2の停止位置において、それぞれ同一の厚さだけ前記基板上に前記蒸着材料を堆積させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法。
  5. 前記薄膜は、液晶を配向規制する無機配向膜であることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法。
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