JP6566977B2 - 蒸着装置及び蒸着源 - Google Patents

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Description

本発明は、真空蒸着装置などの蒸着装置、及びその蒸着源に関するものである。
真空蒸着装置は、一般的に、ポンプの排気で形成された真空環境の中で、蒸着源の加熱機構により蒸着材料を蒸発させて、蒸着対象である基板を蒸着する装置である。例えば、デジタルカメラの光学素子といった小さな基板は、ドーム状の基板ホルダの公転半径方向に並べて、その基板ホルダを公転させながら蒸着している。また、シンチレータの大きなパネル状の基板は、蒸着源の開口面に対して傾斜させて、自公転させながら蒸着している。こういった、ドーム状の基板ホルダに並べた基板の公転や、傾斜させた基板の自公転による軌跡で形成する空間は、円錐面から或る厚みをもった空間になる(本明細書では、この空間をドーム状空間とも称する)。現状では、このドーム状空間内で公転もしくは自公転する基板の膜厚分布を小さくすることを目的に、基板各位置に均一な量で蒸着するように、蒸着材料の蒸気を拡げている。そのため、蒸着材料が基板を蒸着した割合となる材料収率は極めて低くなり、蒸着膜と基板から成る製品の量産コストが高止まりしている。このような現状の問題に対して、例えば、蒸着源と、その上で円周状に配列する複数の基板と、の間に、複数のスリットを放射状に配列したマスクを設置し、そのマスクの各スリットを通過した蒸気を、公転により各基板が形成するドーム状空間に存在させる。そして、同時蒸着する基板の枚数を増やすことで、材料収率を高くする装置及び成膜方法が、特許文献1で開示されている。
特許第4835826号
しかしながら、スリットを配列したマスクを介した蒸着では、蒸気の大半が、スリットを通過できず、マスクを蒸着してしまうことがある。そのような技術状況で、同時蒸着する基板の枚数を増やすことは、材料収率を高めるという課題への根本的な解決にはなり難い。
上記課題に鑑み、本発明の一側面による蒸着源は、蒸着装置で用いられ、蒸着材料を収容する蒸着源であって、蒸着材料の蒸気が通る開口部を有し、前記開口部には、複数のスリット状開口が内端で繋がった形状の開口が1つだけ設けられていることを特徴とする。
また上記課題に鑑み、本発明の他の側面による蒸着装置は、基板を支持する支持部材と、上記の蒸着源と、を有する蒸着装置であって、前記支持部材は、前記基板の公転と自転のうちの少なくとも一方を行って、且つ前記蒸着源の開口部の面に対する前記基板の角度ないし配置を変更することができる。
本発明によれば、蒸着材料の材料収率を効果的に高めることができる。
本発明の一実施形態に係る真空蒸着装置の構成を示す図。 本発明の一実施形態に係る蒸着源の構成を示す図。 蒸気の形状を評価する真空蒸着装置の構成を示す図。 本発明の一実施形態に係る蒸着源の開口の構成を示す図。 蒸着源の開口の構成に対する蒸気の曲がり角度を示す図。 本発明の一実施形態に係る蒸着源の開口における壁の幅を示す図。 蒸着源の開口の構成における形状と各寸法を示す図。 蒸気の曲げをシミュレーションした結果の図。 同じくシミュレーションした結果の図。 蒸気の曲げを評価する、等膜厚線上に図示した膜厚分布の実験結果の図。
本発明において、交差するスリット状開口の数、形状、交差角度、対称性等、壁の位置、高さ等は、要求される蒸着材料の蒸気の形状を実現すべく、後述する蒸気粒子による自己組織化の考え方と数値シミュレーションした結果などに基づいて適宜に設計できる。典型的には、後述する実施形態や実施例に示すように、蒸着源の3つのスリット状開口が各内端で結合した開口部はY形状とする。好ましくは、更に、Y形状の開口の周囲の少なくとも一部に、その開口の縁に沿った壁を設ける。壁は、例えば、Y形状の開口により規定される面(開口面)と同一面に対して垂直に取付けられる。そして、蒸着源を備える真空蒸着装置において、Y形状の開口部におけるI部の直線状スリットの長手方向を、基板の公転半径の方向に一致させる。更に、Y形状の開口部におけるV部の2つの直線状スリットを、I部より公転半径方向において外側に配置する。
[真空蒸着装置及び蒸着源の構成]
本発明の一実施形態である真空蒸着装置の構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、真空用チャンバ100に、蒸着源101、基板ヒータ102、真空ポンプ104、蒸着対象である基板103を支持して自公転させる支持部材である冶具105、蒸着後の基板103を冷却するための冷却板106が設けられている。真空用チャンバ100に対して、各部は図1に示す様に配置されている。
真空用チャンバ100と真空ポンプ104によって、真空チャンバ100内での到達圧力は、1×10−3Pa以下にすることができる。また、NやArなどの不活性ガスを真空用チャンバ100内に流入でき、その不活性ガスの流量をマスフローコントローラ(不図示)で制御し、真空用チャンバ100内の圧力を一定にできると良い。
蒸着源101の構成を、図2を用いて説明する。同図にて、ルツボ200は、蒸着材料を投入するための円筒状の容器である。蒸着材料は、通常、円筒状の容器の内底面上に収容される。このルツボ200は、高さに対して内径を小さくすると良い。そうすると、径方向に均一な蒸発面が得られ、蒸着中に真空環境へ流入する蒸気が、定常流れになる。また、ヒータ201で、ルツボ200に投入した蒸着材料を加熱する。このヒータ201は、ルツボ200の上部と下部に対して、独立して加熱、及びその制御ができると良い。これにより、蒸着材料の着膜による詰まりが生じやすい、ルツボ200の上部や、後述する開口部203に対する冗長化(温度低下の防止)を担保できる。このヒータ201の周囲に、ヒータ201からの熱放射を反射するリフレクタ202が何層か設けられると、ヒータ201への投入電力を抑えられるので良い。
また、ルツボ200の温度の制御は、ヒータ201やリフレクタ202に制御点を設けて行う。例えば、制御点に、熱電対の先端を接触させる。熱電対の先端を制御点で溶接しておくと、ルツボ200の温度再現性が向上できて好ましい。但し、ルツボ200とヒータ201の空間の温度と、ルツボ200の温度と、の相関を正確に把握しているのであれば、その空間を制御点とし、熱電対の先端を非接触とさせても良い。
ルツボ200には、開口部203を設けたフタ204を被せる。開口部203の構成については[開口の構成]で後述する。この開口部203の温度は、ヒータ201の加熱により、蒸着材料の融点以上にする。そうすると、蒸着材料の着膜による詰まりが開口部203で生じないので良い。更に、フタ204の縁には、フタ204への重り205を設置する。これは、ルツボ200に投入した蒸着材料の加熱時において、その材料の蒸気圧で、フタ204が外れないようにするためである。この重り205は、熱伝導率と熱放射率が低く、ルツボ200に投入した蒸着材料の加熱温度より大きな耐熱温度を有するセラミックスで作製することが好ましい。重り205の熱伝導率を低くするのは、重り205内にてルツボ200に接した面から基板103側の面への熱伝導による熱流が小さくなり、重り205の基板103側の面を低温にできるためである。これに加えて、重り205の熱放射率を低くすることによって、重り205の基板103側の面から、基板103への熱放射による熱流を小さくできる。その結果、重り205により、基板103が高温になりにくくなるので、基板103の温度を基板ヒータ102の投入電力で制御しやすくなる。
図1に示すように、蒸着源101は、その開口部203の中心が、基板103を自公転させる冶具105の公転半径と略一致する箇所に来るように、公転軸105aからずらして設置する。ここで、公転半径は、基板103の中心(冶具105の基板103を取付けるベース板の自転の中心でもある)から公転軸105aへの垂直な距離とする。この公転半径と、蒸着源101の開口部203から基板103中心への公転軸105aに平行な距離と、は、開口部203による蒸気が基板103の自公転軌跡で形成されるドーム状空間内に収まるように決定する。また、所望のタイミングで、融点に達した蒸着材料の蒸気を基板103に飛ばせるよう、図2に示すように、蒸着源101の開口部203の上に、蒸気を遮蔽できるシャッター206を設ける。
なお、図1に示す構成では図示が煩雑になるため省略したが、実際の装置では、蒸着源101の周囲に膜厚センサを設置している。この膜厚センサで測定する膜厚レートが一定になるように、ルツボ200内の蒸着材料を加熱するヒータ201の投入電力を膜厚コントローラー(不図示)で制御できると良い。
基板ヒータ102は、熱放射の熱流により基板103を加熱する。基板103の温度の測定方法は、冶具105の説明と併せて後述する。基板103の温度から、基板ヒータ102への投入電力を制御できるようにしている。
基板103を自公転させる冶具105は、図1に示すように、蒸着源101の開口面に対して基板103を傾けて、且つ公転軸105aから公転半径分離れた位置に、取付けられるようになっている。更に、傾けた基板103の端が公転軸105aに達しないようにすると良い。これにより、自公転する基板103を対面させて追加でき、各基板を同時に蒸着することができる。本実施形態では、冶具105に取付けられる基板103は、例えば、正方形もしくは長方形の薄板で、サイズは1辺が500mm以下であり、厚さが0.7mm以下である。また、基板103の自公転に関し、自転速度は最大58rpm、公転速度は最大20rpmまで設定することができる。支持部材である治具は、基板を自転又は公転させて、且つ蒸着源の開口部の面に対する基板の角度または姿勢を変更することができるものであってもよい。
冶具105は、図3(A)に示すように、蒸着源の開口部300の面と平行に、正方形もしくは長方形の薄板の基板301を設置することもできる。この基板301は、上述の基板103と同じサイズまで設置することができる。ここにおいて、基板301は公転軸302を中心に公転させられる。図3(A)に記載されているLは、蒸着源の開口部300と基板301の中心との間の公転軸302に平行な距離である。図3(B)は真上から見た基板301を図示している。図3(B)に記載されているLは、基板103の公転半径の方向であり、Lは、その公転半径の方向に直角となる方向である。図3(B)中の303については、[実施例2]にて後述する。
図1の説明に戻って、基板103を自公転させる冶具105において、基板103を取付けるベース板は、基板103の取付けによる変形を許容値以下に抑えるだけの剛性を保ちつつ、孔を空けたりして質量を小さくすることが望ましい。これにより、ベース板の熱容量が小さくなるので、基板103の温度は、ベース板の温度による律速が低減される。そうなると、基板ヒータ102を用いて、基板103の所望温度を短時間で実現することができる。この基板103の温度は、基板103に接触させた熱電対により測定できることが望ましい。もしくは、基板103と共に自転しているベース板の裏面へ、熱電対の先端を数mmまで近付けて、その裏面と基板103との温度相関から、基板103の温度を測定しても良い。また、このような熱電対を具備することが困難であれば、次のようにしてもよい。即ち、基板103にサーモラベルを貼り、基板ヒータ102による基板103の加熱時に、サーモラベルの温度を目視確認し、基板103を所望温度にするのに必要な、基板ヒータ102への投入電力と加熱時間を把握する事前検討を行っておく。この検討から把握した、基板ヒータ102への投入電力と基板103への加熱時間により、毎回、基板103を略所望温度にすることができる。
図1に示す冷却板106は、着膜による潜熱、及び基板ヒータ102の熱放射の熱流により高温となった基板103からの熱放射による熱流を吸収することで、基板103を冷却するものである。冷却板106は、真空用チャンバ100内にて、基板103の下端から上方の真空用チャンバ100の内壁を覆うように設置する。冷却板106は常に水冷しておき、蒸着時の基板103との温度差が大きくなるようにする。更に、冷却板106の面は、熱放射率が高く、蒸着材料に対して耐腐食性を有した材質を採用すると良い。また、真空用チャンバ100の外壁面を水冷することで、その内壁の面温度と熱放射率を冷却板106と略同じにできるのであれば、冷却板106を設ける必要は無い。これは、真空蒸着装置のコストダウンに繋がるので良い。
[開口の構成]
本実施形態における開口部203の構成について、図4を用いて説明する。図4に示すように、開口部203は、3つのスリット状開口を組み合わせたY開口400であり、Y開口400の一部の縁に沿って壁401、402が設けられている。以下に、それぞれを詳述する。
Y開口400は、矩形状のスリットを組み合わせている。このY開口400を通過する蒸気の流れ形態は、中間流もしくは連続流となることが望ましい。そのような流れ形態であれば、Y開口400を構成する各スリットを通過した蒸気は、その蒸気を構成する粒子(以後、単に蒸気粒子とも称する)の密度が極めて高くなる。それによって、各スリットを通過した直後の蒸気粒子間で、頻繁に衝突し、そして散乱する。本実施形態を含む本発明では、こういった蒸気粒子の衝突と散乱、及び壁401、402による蒸気粒子の散乱方向の制約を用いて、Y開口400のある面に平行な面上で蒸気を曲げる。
その曲がった蒸気は、その形状を保ち、基板103に到達することができる。なぜなら、真空チャンバ100内の圧力は、1×10−3Pa以下であるため、蒸気粒子の平均自由行程は、極めて長くなるからである。この平均自由行程とは、蒸気粒子が衝突するまでに飛行する距離である。したがって、平均自由行程が極めて長いと、蒸気の形状を変化させる蒸気粒子間の衝突が大きく減少するので、その形状を保つことができる。
Y開口400を通過する流れ形態の判定は、クヌーセン数を用いて行えば良い。クヌーセン数は、蒸気粒子の平均自由行程を代表長さで割った値である。ここでは、A.Guthrieらと同様、この値が0.01未満であれば連続流、10より大きければ分子流、0.01より大きく0.1未満であれば中間流であると、流れ形態を判定する(A.Gurtrie,et al.,Vacuum Equipment and Techiques,McGraw−Hill(1949)を参照)。なお、中間流は、連続流と分子流の両流れ形態の挙動を有する流れである。
クヌーセン数を求めるための、蒸気粒子の平均自由行程は、蒸着時のルツボ200内が、前述したように蒸着材料の蒸気圧で飽和していると考えれば、その蒸気圧を用いて算出することができる。圧力からの平均自由行程の算出方法は、希薄気体関連の解説書(例えば、日本機械学会編、原子・分子の流れ、共立出版(1996))に記載されている。一方、代表長さは、本実施形態の構成でクヌーセン数が大きくなりやすい、Y開口400を構成するスリットの短手寸法で与えれば良い。短手寸法で与えた代表長さで、連続流もしくは中間流と判定されるようであれば、Y開口400を通過する蒸気全体もそのような流れ形態であると判定して良い。
このような判定方法を元に、Y開口400を構成するスリットの寸法は、蒸着材料の蒸気圧から算出する蒸気粒子の平均自由行程を考慮して、連続流もしくは中間流となるように決定する。なお、図4のY開口400は、それを構成する3つのスリットの短手と長手の寸法が、スリット毎で等しくなるように組み合わせたが、Y開口は、この組み合わせに限定されない。例えば、Y開口400の上半分(Y開口におけるV部)のスリットの短手の寸法を、下半分(Y開口におけるI部)の短手より大きくしても良い。但し、Y開口400の上半分に2つあるスリットの短手と長手の寸法は、それぞれ、互いに揃えることが必要ないし好ましい。そうすると、Y開口400面を真上から見た時の蒸気を、左右対称にできる。一方、左右対称でないと、基板103が自公転しているドーム状空間内に蒸気を収めにくくなる可能性が生ずる。更に、左右対称でない蒸気は、公転半径による円周に沿わせにくくなる。しかし、これらは、左右対称であれば、回避できる。左右対称な蒸気は、中心線を挟んで対称的な開口部により実現することができる。ただし、非対称的なものを排除するものではない。上述した様に、開口部の形態は、求められる蒸気の形状に応じて、種々に設計すればよい。即ち、開口部の各スリット状開口の幅、長さ、形状、交点箇所の形状、厚み、交差角度、壁の形成箇所、高さ、開口面に対する角度、各部の表面粗さ、等は種々に設計され得る。
また、Y開口400を構成するスリットの厚みは、蒸着時のルツボ200内の蒸気圧から算出される平均自由行程未満にすることが望ましい。平均自由行程以上の厚みとすると、Y開口400面に垂直な方向に流速が増加するため、各スリットを通過した蒸気粒子間での衝突と散乱が減少する。これによって、蒸気が好適に曲がらない可能性が生じる。しかし、これは、スリットの厚みが、上述の平均自由行程未満であれば、生じにくいので良い。
図4に示した壁401、402は、Y開口400面において、同図に示すように上半分の2つのスリット(Y開口におけるV部)の上側(公転半径方向の外側)と、下半分のスリット(Y開口におけるI部)の下側(公転半径方向の内側)に取付ける。Y開口400面に対する壁401、402の角度は、90°とすることが望ましい。しかし、この角度には限定されない。例えば、Y開口400の外側に向けて、壁401、402を傾斜させても良い。但し、壁401、402をY開口400の内側に傾斜させる場合は、内側に大きく傾斜させないようにすることが望ましい。壁401、402を内側に大きく傾斜させると、壁401、402のそれぞれ根元の部分で、蒸気のよどみ(蒸気粒子の速度が略0(ゼロ)の空間)が生じる。このよどみと、Y開口400の3つのスリットを通過する主流と、における、蒸気粒子間の衝突と散乱が、3つのスリット間における衝突と散乱より支配的になると、後述する図5に示す蒸気の曲がる角度となる「なす角」504が、小さくなる可能性が生じる。こういったことを考慮し、[実施例1]で詳述する希薄気体力学を基づいた数値シミュレーションを用いて、「なす角」504が小さくならない、Y開口400面に対する壁401、402の角度の範囲を算出しておくことが望ましい。
また、図4に示したスリット縁部の壁401、402の面の表面粗さは、当然のことながら可能な限り小さくすることが望ましい。この表面粗さがあまりに大きいと、壁401、402の表面境界層と主流との、それぞれを構成する蒸気粒子間の衝突と散乱が、3つのスリット間における衝突と散乱より支配的になる。それによって、後述する図5に示す、蒸気の曲がる角度となる「なす角」504が小さくなる可能性が生じる。しかし、これは、壁401、402の表面粗さが小さいと、回避することができるので良い。
また、図5に示す上半分の2つのスリット500と下半分のスリット501、壁502、503、スリット500とスリット501とのなす角度と関連する角度504において、Y開口を構成するスリット同一面を真上から見た蒸気は、次のようになる。即ち、その粒子間での衝突と散乱、及び壁502、503による散乱方向の制約によって、最終的に3つのスリットの交点を始点に、「なす角」504で示すθの直線方向(矢印の方向)に広くその直線に直角な方向に狭いといった指向性を有する。そして、前記同一面の垂直方向に流れる。つまり、Y開口面を真上から見た蒸気は、3つのスリットの交点を起点に、図5の左下と右下へ向けて、左右対称に“へ”の字に曲がり、Y開口面の垂直方向に流れる。
壁502、503の各部の寸法についても、蒸着材料の蒸気圧から算出する蒸気粒子の平均自由行程を考慮して、蒸着材料の蒸気が連続流もしくは中間流となるように決定することが好ましい。
本実施形態では、左右対称の“へ”の字状に曲がった蒸気は、基板103に到達する時に、公転半径の円周と略一致させる。更に、その蒸気が、基板103が自公転しているドーム状空間内に収まるように、蒸着源101の開口部203から基板103中心への公転軸105aに平行な距離を調整する。この調整は、[実施例1]で後述する希薄気体力学に基づいた数値シミュレーションを元に行うと、効率的で望ましい。
また、図5に示した、上半分の2つのスリット500の上側に取付けた壁502の両端は、スリット500の短手の幅以上にするのが望ましい。例えば、図6(A)に示すように、両端の壁の幅600を、スリットの短手の幅601より大きくとっても良い。しかし、両端の壁の幅600を、スリットの短手の幅601に対して過度に長くとると、両端の壁の表面境界層における蒸気粒子との衝突と散乱が、3つのスリット間の衝突と散乱より支配的になる恐れが出てくる。それによって、図5に示した蒸気の曲がる角度となる「なす角」θ504が小さくなる。このように、両端の壁によって、上述の「なす角」504が小さくなることを回避するのが望ましい。そのためには、[実施例1]で詳述する希薄気体力学に基づいた数値シミュレーションを用いて、上述の「なす角」504が小さくならない壁の幅600の範囲を算出しておくことが望ましい。
一方、図5に示した下半分のスリット501の下側に取付けた壁503の幅は、下半分のスリット501の短手の幅以上にするのが望ましい。例えば、図6(B)に示すように、壁503に該当する壁の幅602は、上述した下半分のスリットの短手の幅603より大きくすることが望ましい。但し、壁の幅602によって「なす角」θで曲がった蒸気を遮ることが無いようにすることが望ましい。つまり、壁の幅602は、「なす角」θの直線604近傍まで長くとらないことが望ましい。
本実施形態によれば、例えば、ドーム状空間内で公転もしくは自公転する基板に対して、その公転半径による円周にほぼ沿い、ドーム状空間に満足できる程度に十分に収まる蒸気の形状を実現することができ、材料収率を効果的に高めることができる。特に、自公転している基板に対しては、自公転による基板上の膜厚を均一にする作用が、公転半径による円の略全周で生じるので、膜厚分布を小さくすることもできる。
[実施例]
前述した真空蒸着装置にて、本発明者は、シンチレータ用の或る基板に対して、その傾ける角度、基板の公転半径と自公転速度、そのような基板に対する蒸着源の配置、及びその開口面に平行な面上での、「なす角」504で表される蒸気の曲げ角度を検討した。その結果、上述の曲げ角度は、63°にすると、冶具105で自公転している或る基板に対して、材料収率を高め、且つ、膜厚分布を小さくできることを見出した。そこで、実施例では、上述した蒸気の曲げ角度を目標とした。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
[実施例1]
本実施例では、希薄気体力学に基づいた数値シミュレーションで、蒸着源のY開口400面による蒸気の曲げ角度を検証した。その数値シミュレーションでは、図4に示す3つのスリットを組み合わせたY開口400、壁401、402、ルツボ200をモデル化した。その時のY開口400の形状と寸法は、図7に示す(単位はmm)。同図に示すように、スリットによる「なす角」(上述の「なす角」504に該当)は63°とした。また、ルツボの内径はφ79とした。
この数値シミュレーションでは、モデルを微小体積に分割する。微小体積内で蒸気粒子が流れる方向の寸法は、その平均自由行程未満で与えることが望ましい。この微小体積毎に、蒸気粒子の衝突と散乱を計算する。そのアルゴリズムは、前述した解説書等(日本機械学会編、「原子・分子の流れ」、共立出版(1996)や保原ら、「数値流体力学」、東京大学出版(1991))を参照した。
また、モデル化したルツボ200の底面から、蒸着材料の蒸気粒子を湧き出させた。本実施例では、蒸着材料に、シンチレ−タの一般的な蒸着材料であるCsI(ヨウ化セシウム)を採用した。そして、上述した湧き出し面からの流束の値は、ルツボ200内がCsIの蒸気圧で飽和するようにして決定した。湧き出し面の蒸気粒子の速度分布は、Cosine分布で与えた。また、それに従う蒸気粒子の初期温度は、CsIの融点以上とした。モデル化したY開口400の壁面、ルツボ200の壁面は、蒸気粒子が拡散反射するようにした。更に、その壁面の温度は、CsIの融点以上で与えた。
上述したモデルでの蒸気の曲げを数値シミュレーションした結果の例を図8−1と図8−2に示す。図8−1(A)は、Y開口400同一面上の蒸気粒子の密度分布を示している。当然であるが、同図は、Y開口400内での蒸気粒子の密度が高い結果となっている。図8−1(B)、図8−2(C)、図8−2(D)は、順に、Y開口400同一面から垂直に10mm、30mm、90mmの高さにおける、Y開口400面に平行な面での蒸気粒子の密度分布である。図8−1(B)は、3つのスリットを通過した蒸気粒子間の衝突と散乱により、蒸気の形状が徐々に形成されていく途中経過を示す結果である。そして、図8−2(C)は、蒸気の形状が、最終的に左右対称な“へ”の字状になり、曲がっているのが分かる結果である。
図8−2(D)は、同図(C)での蒸気の形状を保っているのが分かる結果である。蒸気の形状を保てたのは、この高さ(90mmの高さ)で、既に蒸気粒子の平均自由行程が長いからである。前述したように、蒸気の形状をこのまま保ち、基板103に到達することができると考えられる。また、蒸気の曲げ角度は、図8−2(D)にて、蒸気粒子の密度が高い領域の左右にある先端と、中心線の交点を結ぶ線分から評価した。その結果、曲げ角度は、図8−2(D)に示すように、63°になることが分かった。これは、図7に示したスリットによる「なす角」と良く一致する。
以上の結果から、本実施例の開口の構成により、Y開口400面を真上から見た蒸気が、所望通りに曲げられることを確認できた。
このように、蒸着源の開口以外の外部作用を用いることなく、基板103を蒸着する蒸気粒子の集団によって、自己組織化的に、蒸気を所望形状(左右対称な“へ”の字状の曲げ等)に形成させたのが、本発明の一側面の重要な特徴である。この自己組織化は、自然科学における自己組織化を指しており、それは、組織を構成する粒子間の動的な相互作用と、その相互作用する粒子の空間場による駆動力と、で生じる現象である。この蒸着の系での自己組織化は、粒子間の動的な相互作用を、ポテンシャルを考慮した衝突で考えると良い。この衝突を、希薄気体力学では、蒸気粒子径と、その粒子間の相対速度で定義される衝突断面積で考えている。一方で、前記駆動力を、蒸気粒子の密度場による勾配で形状を変化させようとする力で考えると良い。但し、ここでの駆動力は、力学的な力ではなく、上述のようなポテンシャルエネルギで表現可能なパラメータで扱う力のことをいう。こうした蒸気粒子による自己組織化と、それを維持するのに十分な時間に粒子を供給することを可能とするスリットの配置によって、蒸着時は、常に蒸気を、上述のように左右対称な“へ”の字状に曲げることができる。
本実施例によっても、ドーム状空間内で公転もしくは自公転する基板に対して、その公転半径による円周にほぼ沿い、ドーム状空間に満足できる程度に十分に収まる蒸気の形状を実現することができ、材料収率を効果的に高めることができる。特に、自公転している基板に対しては、自公転による基板上の膜厚を均一にする作用が、公転半径による円の略全周で生じるので、膜厚分布を小さくすることもできる。
[実施例2]
本実施例では、蒸気の曲げ角度を実施形態で説明した真空蒸着装置を用いて検証した。まず、蒸着源101の開口部203は、[実施例1]の図7と同じ形状及び寸法とした。また、蒸気の曲げ角度を評価するための基板は、図3(A)に示した基板301のように設置した。その基板は、正方形で、一辺が500mmであり、厚さが0.5mmのフロートガラスを採用した。また、同図(A)のLが555mmとなるように基板301を設置した。蒸着源の開口部300は、図7のY開口における下半分(I部)のスリットの長手方向と同図(B)に示すLの方向が一致するようにした。更に、図7の上半分(V部)のスリットの壁の裏面(外側の面)は、同図(B)の303の方向に向くように配置した。
次に、蒸気の曲げ角度を評価する流れを説明する。まず、蒸着源101のルツボ200に、[実施例1]と同じ蒸着材料のCsI(ヨウ化セシウム)を、後述するマイクロメータで測定可能な膜厚となる分だけ投入した。そして、真空ポンプ104で、真空用チャンバ100内の圧力を1.0×10−3Pa以下にした。それから、蒸着源のヒータ201で、ルツボ200の加熱を開始し、ルツボ200の温度が融点以上に達したら、シャッター206を開けて、上述した基板301に該当する基板を蒸着した。蒸着終了後、その基板を冷却板106で、十分に冷却してから大気解放し、真空用チャンバ100から蒸着された基板を取出した。次に、図3(B)に示した蒸着された基板301の公転半径方向L、及びその方向と直角になる方向Lの両方向に50mm間隔で平行にとって形成する格子状の測定点を設けて、その各測定点の膜厚をマイクロメータで測定した。
その結果である、基板内の膜厚を等膜厚線上に図示した膜厚分布を図9に示す。同図にて、中心線以外で、等膜厚線にほぼ直角に交わるように線を引き、その線から曲げ角度を評価した。その結果、同図に示すように、蒸気の曲げ角度は、略66°になることが分かった。この結果は、Y開口近傍の曲げ角度を数値シミュレーションで検証した[実施例1]の曲げ角度と一致する。更に、目標とした曲げ角度とも一致することが確認できた。
本実施例によっても、上記実施形態や実施例1と同様な効果的を奏することができた。
101・・蒸着源、103・・基板、105・・支持部材(治具)、203・・開口部、400・・開口、401、402・・壁

Claims (15)

  1. 蒸着装置で用いられ、蒸着材料を収容する蒸着源であって、
    蒸着材料の蒸気が通る開口部を有し、前記開口部には、複数のスリット状開口が内端で繋がった形状の開口が1つだけ設けられていることを特徴とする蒸着源。
  2. 前記開口は、3つの直線状のスリット状開口が内端で繋がった形状を有することを特徴とする請求項1に記載の蒸着源。
  3. 前記開口は、中心線を挟んで対称的であることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸着源。
  4. 前記開口部は、Y形状を有することを特徴とする請求項2または3に記載の蒸着源。
  5. 前記開口部は、前記開口の縁の一部に沿って壁を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の蒸着源。
  6. 蒸着装置で用いられ、蒸着材料を収容する蒸着源であって、
    蒸着材料の蒸気が通る開口部を有し、
    前記開口部には、3つの直線状のスリット状開口が内端で繋がったY形状の開口と、前記開口の縁の一部に沿った壁と、を有しており、
    前記壁は、前記Y形状の開口のV部である2つのスリット状開口の外側の縁と、前記Y形状の開口のI部である1つのスリット状開口の外側の縁とに設けられていることを特徴とする蒸着源。
  7. 前記Y形状の開口のV部である2つのスリット状開口の外側の縁に設けられた壁は、前記スリット状開口の幅より長く設けられていることを特徴とする請求項6に記載の蒸着源。
  8. 前記Y形状の開口のI部である1つのスリット状開口の外側の縁に設けられた壁は、前記スリット状開口の幅より長く設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の蒸着源。
  9. 前記壁は、前記開口部の前記開口が設けられた面に対する角度が90°であることを特徴とする請求項5から8の何れか1項に記載の蒸着源。
  10. 前記開口と前記壁の各部の寸法は、蒸着材料の蒸気圧から算出する蒸気粒子の平均自由行程を考慮して、蒸着材料の蒸気が連続流もしくは中間流となるように決定されていることを特徴とする請求項5から9の何れか1項に記載の蒸着源。
  11. 基板を支持する支持部材と、請求項1から5の何れか1項に記載の蒸着源と、を有する蒸着装置であって、
    前記支持部材は、前記基板の公転と自転のうちの少なくとも一方を行って、且つ前記蒸着源の開口部の面に対する前記基板の角度ないし配置を変更することができることを特徴とする蒸着装置。
  12. 前記支持部材は、前記基板を公転することを特徴とする請求項11に記載の蒸着装置。
  13. 基板を支持する支持部材と、請求項6からの何れか1項に記載の蒸着源と、を有する蒸着装置であって、
    前記支持部材は、前記基板の公転と自転のうちの少なくとも一方を行って、且つ前記蒸着源の開口部の前記開口が設けられた面に対する前記基板の角度ないし配置を変更することができ、
    前記Y形状の開口のI部の1つのスリット状開口の長手の方向が、前記基板の公転半径の方向に一致することを特徴とする蒸着装置。
  14. 前記Y形状の開口のV部である2つのスリット状開口を、公転半径における外側に配置することを特徴とする請求項13に記載の蒸着装置。
  15. 前記壁は、前記Y形状の開口部のV部である2つのスリット状開口の外側の縁に設けられた壁を有し、該壁を公転半径における外側に配置することを特徴とする請求項14に記載の蒸着装置。
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