JP2013544322A - 蒸着ユニット及び真空コーティング装置 - Google Patents

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Abstract

ウェブをコーティングするための真空コーティング装置は、第1の回転可能なコーティングドラム(11)と、第1ドラム(11)と平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラム(12)を含み、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の間には少なくとも1つのウェブ(15)を搬送するためのギャップ(17)が形成されている。第1の蒸着器(21)は、第1の蒸着ビーム(31b)を生成するための少なくとも1つの蒸着源(21a)を有し、第1の蒸着器(21)は、第1のコーティングドラム(11)の隣に配置されている。第2の蒸着器(22)は、第2の蒸着ビーム(32b)を生成するための少なくとも1つの蒸着源(22a)を有し、第2の蒸着器(22)は、第2のコーティングドラム(12)の隣に配置されている。第1及び第2の蒸着器(21、22)は、互いに対して傾斜している。

Description

発明の背景
(発明の分野)
本明細書内で説明される実施形態は、ウェブのコーティング用の真空コーティング装置に関する。より具体的には、少なくとも1つの蒸着源と、少なくとも2つのコーティングドラムを有する真空コーティング装置の実施形態を説明する。更なる実施形態は、少なくとも2つのコーティングドラムと、互いに対して傾斜している少なくとも2つの蒸着源を有する真空コーティング装置に関する。更なる実施形態は、互いに対して傾斜している蒸着源を有する蒸着ユニットに関する。
(関連技術の説明)
材料オーバーレイを有する箔又はフィルムなどのコーティングウェブ用にコーティング装置が使用される。コーティング装置は、蒸着源とコーティングドラムとの間に形成された堆積ゾーンを通ってウェブを搬送するコーティングドラムに向けられた蒸着源を含む。蒸着源から蒸着した材料は、特定の開き角を有する「蒸着ビーム」を形成し、これによって蒸着した材料は広がる。ウェブ上への蒸着材料の堆積を制限するために、及びコーティング装置の他の領域への堆積を避けるために、保護すべき領域を覆う遮蔽手段が提供される。これらの遮蔽手段は、定期的に清掃する必要がある。また、かなりの量の蒸着した材料が、これらの遮蔽手段上に堆積され、したがってこれらは無駄になり、歩留まりを減少させる。
したがって、真空コーティング装置を改良する必要がある。
上記に鑑み、請求項1に係る真空コーティング装置が提供される。また、請求項9に係る真空コーティング装置が提供される。更に、請求項14に係る真空コーティング装置が提供される。更に、請求項17に係る蒸着ユニットが提供される。また、請求項20に係るウェブをコーティングする方法が提供される。
一実施形態によると、ウェブをコーティングするための真空コーティング装置が提供される。この装置は、真空チャンバと、第1の回転可能なコーティングドラムと、第1ドラムと平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラムを含み、第1及び第2のコーティングドラムの間には少なくとも1つのウェブを搬送するためのギャップが形成されている。第1の蒸着器は、第1の蒸着ビームを生成するための少なくとも1つの蒸着源を含み、第1のコーティングドラムの隣に配置されている。第2の蒸着器は、第2の蒸着ビームを生成するための少なくとも1つの蒸着源を含み、第2のコーティングドラムの隣に配置されている。第1及び第2の蒸着器は、互いに対して傾斜している。
一実施形態によると、蒸着ユニットが提供される。蒸着ユニットは、第1の蒸着ビームを生成するための少なくとも1つの蒸着源を有する第1の蒸着器と、第2の蒸着ビームを生成するための少なくとも1つの蒸着源を有する第2の蒸着器を含む。第1及び第2の蒸着器は互いに対して傾斜している。
一実施形態によると、ウェブをコーティングするための方法が提供される。本方法は、第1の回転可能なコーティングドラムと、第1ドラムと平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラムを提供する工程であって、第1及び第2のコーティングドラムの間にはギャップが形成されている工程と、第1の蒸着方向から第1の蒸着器からの材料を蒸発させ、第2の蒸着方向から第2の蒸着器からの材料を蒸発させることによって、第1及び第2のコーティングドラムの表面に隣接して共通の蒸着ゾーンを形成する工程と、第1のコーティングドラム及び/又は第2のコーティングドラムによって、共通の蒸着ゾーンを通して少なくとも1つのウェブを搬送する工程を含む。
本発明の上述した構成を詳細に理解することができるように、上記に簡単に要約した本発明のより具体的な説明を、実施形態を参照して行う。実施形態のいくつかは添付図面に示されている。しかしながら、添付図面は本発明の典型的な実施形態を示すに過ぎず、したがってこの範囲を制限していると解釈されるべきではなく、本発明は他の等しく有効な実施形態を含み得ることに留意すべきである。
2つの蒸着源と2つのコーティングドラムが互いに平行に配置された真空コーティング装置の一実施形態を示す。 一実施形態に係るコーティングドラムに対する蒸着源の構成を示すための2つの蒸着源を有する真空コーティング装置の拡大断面を示す。 一実施形態に係るコーティングドラムに対する蒸着源の構成を示すための2つの蒸着源を有する真空コーティング装置の拡大断面を示す。 一実施形態に係るコーティングドラムに対する蒸着源の構成を示すための2つの蒸着源を有する真空コーティング装置の拡大断面を示す。 1つの蒸着源と2つのコーティングドラムが互いに平行に配置された真空コーティング装置の一実施形態を示す。 2つの蒸着源と1つのコーティングドラムを有する真空コーティング装置の一実施形態を示す。 1つの蒸着源と2つのコーティングドラムが互いに平行に配置された真空コーティング装置の一実施形態を示す。 2つの蒸着源と2つのコーティングドラムが互いに平行に配置された真空コーティング装置の一実施形態を示す。 1以上の実施形態に係る真空コーティング装置を示す。 1以上の実施形態に係る蒸着器ユニットを示す。 蒸着源の蒸着ビームを示す。 1以上の実施形態に係る互いに平行に配置された2つのコーティングドラムの平面図を示す。
理解を促進するために、図面に共通する同一の要素を示す際には可能な限り同一又は類似の参照番号を使用している。一実施形態で開示される要素を特定の参照なしに他の実施形態で有益に使用してもよいと理解される。
詳細な説明
本明細書内で説明される実施形態は、真空チャンバ内に配置された少なくとも1つのコーティングドラムによって搬送されるウェブのコーティングなどの多様なコーティングプロセス用に使用することができる。
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を形成する添付の図面が参照され、その中で本発明を実施可能な特定の実施形態が例示によって示されている。この点で、方向に関する用語(例えば、「上部」、「底部」、「前」、「後」、「先頭」、「末尾」等)は、記載されている図の向きを参照して使用される。実施形態の構成要素は、多くの異なる向きに配置することができるので、方向に関する用語は、図解の目的で用いられ、決して限定するものではない。他の実施形態を用いてもよく、構造的又は論理的な変更をしてもよいことが理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。説明される実施形態は、特定の言葉遣いを用いており、添付の特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
特に断りのない限り、本明細書に記載の様々な例示的実施形態の構成は、互いに組み合わせ可能なことを理解すべきである。例えば、一実施形態の一部として例示又は説明した構成は、更なる一実施形態を得るために、他の実施形態の構成と組み合わせて使用することができる。本説明には、そのような修正及び変形を含むことが意図される。
本明細書の目的のために、「横方向」という用語は、コーティングドラムの方向に垂直で、コーティングドラムの回転軸を結ぶ接続線に対して実質的に平行な方向を表すことを意図している。「コーティングドラムの後方」という用語は、蒸着源に対してコーティングドラムの後方に配置される領域を表すことを意図している。したがって、「コーティングドラムの前方」という用語は、1又は複数のコーティングドラムと蒸着源との間にある領域を表すことを意図している。
図1は、一実施形態に係る真空コーティング装置100を示しており、この装置は本明細書に記載する他の実施形態と組み合わせ可能である。真空コーティング装置100は、第1のコーティングドラム11が周囲を回転可能な回転軸11aを有する第1のコーティングドラム11を含む。図1は、第1のコーティングドラム11の幾何学的中心としての軸11aを示している。真空コーティング装置100は、第2のコーティングドラム12が周囲を回転可能な回転軸12aを有する第2のコーティングドラム12を更に含む。図1は、第2のコーティングドラム12の幾何学的中心としての軸12aを示している。第1及び第2のコーティングドラム11と12は、それらの軸11aと12aが互いに平行に配置されるように互いに配置されている。ギャップ17が、第1及び第2のコーティングドラム11と12の外周面25と26の間に形成されている。
第1及び第2のコーティングドラム11と12の並列配置は、以下に更に説明するように、コーティングドラムと接触しながら、ウェブ15をコーティングすることができる利用可能な面を増加させる。これは、例えば、単一の大きなコーティングドラムを使用した真空コーティング装置と比較して、より小さなコーティングドラムの使用を可能にする。より小さなコーティングドラムを使用すると、真空コーティング装置の小型化を図ることができる。更に、コーティングドラムを回転させるために必要な駆動力を低減させることができる。本明細書に記載される1以上の実施形態と組み合わせ可能な実施形態では、ウェブ15は、回転している第1及び第2の回転コーティングドラム11と12の外表面25と26によって支持され、それらの一部に接触しながらコーティングされる。
ギャップ17は、以下で更に説明するように、例えば、上部チャンバと下部チャンバの間の圧力差を維持するために、比較的小さくすることができる。ギャップ17は、約1mm〜約60mmの範囲内とすることができる。更に、コーティングドラム11、12の半径Rとギャップ17の幅Dの間の比R/Dは、約500〜約1の範囲内とすることができる。例えば、比R/Dは、15以上とすることができる。本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な実施形態によると、比R/Dは、100以上とすることができる。
図1に示される実施形態では、第1及び第2のコーティングドラム11と12の両方は、同一の半径Rを有する。更なる実施形態では、第1のコーティングドラム11は、第2のコーティングドラム12よりも大きな半径を有することができる。あるいはまた、第1のコーティングドラム11は、第2のコーティングドラム12よりも小さな半径を有することができる。
真空コーティング装置100は、少なくとも1つの蒸着源21aを有する少なくとも1つの第1の蒸着器21を更に含む。典型的には、真空コーティング装置100は、各々が蒸着源21aを有する複数の第1の蒸着器21を含む。あるいはまた、第1の蒸着器21は、複数の蒸着源21aを含む。個々の第1の蒸着器21があるかどうか、又は複数の蒸着源21aを有する唯一の第1の蒸着器21があるかどうかに関係なく、蒸着源21aは、第1及び第2のコーティングドラム11、12の回転軸11a、12aに平行な線に沿って配置することができる。そして、蒸着源21aは、軸11aに平行な第1の列内に配置される。図1は軸11a、12aに沿った投影を示しているので、1つの蒸着源21aのみが示されている。第1の蒸着器21は、第1のコーティングドラム11の隣に配置されている。第1の蒸着器21は、特に、第1の蒸着器21の蒸着源21aは、第2のコーティングドラム12よりも第1のコーティングドラム11の近くに配置されている。
蒸着源22aを有する第2の蒸着器22は、第2のコーティングドラム12の隣に配置することができる。第2の蒸着器22は、特に、第2の蒸着器22の蒸着源22aは、第1のコーティングドラム11よりもむしろ第2のコーティングドラム12の近くに配置されている。第2の蒸着器22は、第1の蒸着器21と同様の構成を有することができる。例えば、第2の蒸着器22は、軸12aに平行な第2の列内に配置される複数の蒸着源22aを含むことができる。第1及び第2の列の蒸着源21a、22aは、後述するように、互いに対して横方向にずれている。
第1及び第2の蒸着器21と22は、それぞれの蒸着ビーム31bと32bを生成するように構成され、これらを蒸着材料の蒸着ローブ又は放射ローブとも呼ぶことができる。蒸着ビーム31bと32bの各々は、材料が蒸発するそれぞれの蒸着源21aと22aの表面に対して典型的には法線方向である主蒸着方向31aと32aを有する。当業者は、各蒸着源21a、22aは、所定の空間的な広がりを有していることを理解するであろう。したがって、蒸着源は、材料が蒸発する領域として画定される。上述したように、第1及び第2の蒸着器21と22の各々は、少なくとも1つの蒸着源21aと22aを含むことができる。蒸着源は、互いに別個であり、離間している。例えば、蒸着器は、金属を溶融するように構成されたセラミックスのるつぼ又はボートを含むことができる。るつぼは、導電性セラミックスで作り、直接電流を通すことによって加熱することができる。誘導加熱は、別の選択肢である。更なる選択肢は、電子ビーム加熱である。したがって、蒸着源は、材料が加熱によって蒸発する熱源である。溶融金属の領域が、実際の蒸着源を形成する。図1では、蒸着ビーム31b、32bを破線によって示している。
溶融金属は通常、るつぼの所定の領域を覆う又は濡らす。溶融金属によって湿潤したるつぼ表面の向きは、これに直交する主蒸着方向を決定する。したがって、所与の向きにるつぼを配置することによって、主蒸着方向を変化させることができる。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2の蒸着器21と22は、第1及び第2の軸11aと12aに垂直に投影して見たとき、千鳥状に配置することができる。図8及び10は、各々が1つの蒸着源21aを有する複数の第1の蒸着器21と、各々が複数の蒸着源を有する複数の第2の蒸着器22を示すことによって、これを説明している。本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な更なる実施形態では、第1及び第2の蒸着器21と22は、互いに離間した2列の蒸着源を有する単一の蒸着器ユニットに融合可能である。
当業者は、蒸着ビーム31bと32b内で蒸着材料の分布が一様ではなく、蒸着ビームの中心から、ここで破線31bと32bによって示されるそれらの境界に向かって減少することを理解するであろう。また、蒸着ビーム31b、32bは、所定の開口角度を有する。蒸着ビームは典型的には、蒸着材料の空間的分布のため、明確な境界をもたない。単なる例示目的のためであり、いかなる意味においても限定することを意図していないが、表面から約180mm離間されたAl蒸着源を考える。蒸着源は、約30mmの横寸法を有する。蒸着源は、堆積層の端部における層の厚さが堆積層領域の中央における層の厚さのわずか約10%である、約80〜100mmの横方向の広がりを有する表面上に堆積されたAl層領域をもたらす所定の温度で蒸着ビームを生成する。
図1に示されるように、第1の蒸着器21の蒸着ビーム31bは、第1のドラム11の表面に対して傾斜している。蒸着ビーム31bの主蒸着方向31aは、軸11aに沿って投影して見たとき、第1の蒸着器21の蒸着源21aと第1のコーティングドラム11の軸11aの間の仮想線に対して傾斜している。また、第2の蒸着器22の蒸着ビーム32bは、第2のドラム12の表面に対して傾斜している。蒸着ビーム32bの主蒸着方向32aは、軸12aに沿って投影して見たとき、第2の蒸着器22の蒸着源22aと第2のコーティングドラム12の軸12aの間の仮想線に対して傾斜している。したがって、蒸着ビーム31bと32bの主蒸着方向31aと32aは、垂直ではあるが、特定の入射角であり、それぞれ最も近いコーティングドラム11と12の外表面25と26には衝突しない。
更に、蒸着ビーム31bと32bは、互いに対して傾斜させることができる。上述したように、蒸着ビーム31bと32bの方向は、蒸着源21aと22aの方向によって画定することができる。蒸着ビーム31bと32bを互いに対して傾斜させるために、蒸着源21aと22aが、互いに対して傾斜している。図1は、軸11aと12aに沿って投影して見たときに、蒸着源21aと22aが互いに対して傾斜しており、これによって蒸着ビーム31bと32bが互いに向かって傾斜され、互いに重なっていることを示している。こうして、共通の堆積ゾーン又は共通の蒸着雲(クラウド)が形成される。
上述のように、第1及び第2の蒸着源21aと22aは、軸11aと12aに平行な方向にずらすことができる。例えば、複数の蒸着源21aと22aは、千鳥状に配置することができる。したがって、「互いに向かって傾斜」という用語は、軸11aと12aに沿って投影して見たときの方向に関する。
第1及び第2コーティングドラム11と12は、それらの外周面25と26に沿った堆積ゾーンを通してコーティングされるウェブ15を搬送する。図1に示されるように、ウェブ15は、第2のコーティングドラム12の下半分の周りで搬送され、ギャップ17を通過し、ガイドローラ18によってギャップ17を通って案内されて戻り、その後第1のコーティングドラム11の下半分に沿って搬送される。第1及び第2のコーティングドラム11と12は、ウェブ15をコーティングすることができる大きなコーティング領域を共に形成する。ガイドローラ18の使用により、ウェブ15は、第2のコーティングドラム12によって搬送されたときに起こる第1のコーティングと、第1のコーティングドラム11によって搬送されたときに起こる第2のコーティングによって、「二重」コーティングされる。第1及び第2のコーティングドラム11と12は、同じ回転方向を有する。
第1及び第2のコーティングドラム11と12と共にガイドローラ18も冷却することができる。また、ガイドローラ18のみを冷却することも可能である。あるいはまた、第1及び第2のコーティングドラム11と12のみを冷却することもできる。
蒸着器21と22の傾斜配置は、第1及び第2のコーティングドラム11と12の横方向外側の外側領域における材料の堆積を回避又は少なくとも大幅に低減する。これらの外側領域は、第1及び第2のコーティングドラム11と12のギャップ17に面した側とは反対側に配置されている。したがって、傾斜した構成は、ウェブ15上に堆積された材料の、コーティング装置内の他の表面(例えば、遮蔽手段)上に堆積された材料に対する比率を増加させる。したがって、コーティングプロセスは効率的となり、歩留まりを増加させ、生産コストを低減させる。これはまた、所定の時間内により多くの材料を堆積させることができるので、ウェブ15の搬送速度を増加させることができる。
第1及び第2の蒸着器21と22の傾斜配置を用いることによって、例えば、最大90%、及び更にそれ以上のコーティング効率が得られる。これは、60%以下のコーティング効率を有する同じ方向に向いた複数の蒸着源を有する一般的に使用される蒸着器ユニットに比べて大きな改善である。
遮蔽手段上への材料堆積の減少は、多くの理由のために有用である。遮蔽手段は、典型的には、所望の領域内に堆積を制限し、堆積から他の領域を保護するために使用される。例えば、横方向の遮蔽手段は、「成形」堆積ゾーンに提供することができる。本明細書に記載されるような傾斜配置は、堆積ゾーンを成形する、又は集束させるために使用することができ、これによっていくつかの用途においては、堆積ゾーンを制約する追加の遮蔽手段が必要とされない。しかしながら、例えば、蒸着ビーム31bと32bの「外側」領域からの材料の堆積を回避すべき場合は、オプションで遮蔽手段を使用することもできる。蒸着ビーム31bと32bは、特定の領域のみを覆うように示されているが、程度は少ないにせよ、蒸着ビームの外側の領域にも材料が蒸着されることを当業者は理解するであろう。しかしながら、この少量が堆積されると、コーティング層を劣化させる可能性がある。例えば、ウェブは、しばしば反射面を得るために、アルミニウムでコーティングされる。技術的に有用な蒸着ビームの「外側」から堆積された材料は、反射率を低減させる可能性がある。これを回避するために、遮蔽手段を設けることができる。
遮蔽手段上への蒸着材料の堆積の低減は更に、クリーニングを高い頻度で行う必要がないので、真空コーティング装置のクリーニングを容易にする。
例えば、第1及び第2の蒸着器21と22の蒸着源21aと22aは、仮想接続線13に直交し、第1及び第2のコーティングドラム11と12のそれぞれの軸11aと12aを通過する垂線65内に配置することができる。仮想線13は、第1のコーティングドラム11の回転軸11aを第2のコーティングドラム12の回転軸12aと接続する。換言すれば、蒸着源21aと22aは、2*R+D未満、典型的にはギャップ17の幅Dは半径Rよりもはるかに小さいので、典型的には2*R未満とすることができる距離Lだけ互いに対して離間している。本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態では、Lは半径R以下である。距離Lは、例えば、150mm〜200mmとすることができる。
蒸着源21aと22aを、互いに比較的小さな距離で、例えば2*R未満の距離に配置する場合、蒸着ビーム31bと32bのそれぞれの「外側」の境界は内側にシフトし、これによって軸11aと12aに沿って投影して見たときに、それぞれのコーティングドラム11と12の横方向外側端部から境界はより離れる。これは、横方向外側の領域から離れて、コーティングドラム11と12の間の中心に向かって堆積を集束し、したがって材料がコーティングドラム11と12の横方向外側に横方向に堆積される可能性を低減させる。
上記のように互いに向かって蒸着器21と22を傾けるとき、この効果はより顕著である。蒸着器21と22のそれぞれの外側端部を、第1及び第2のコーティングドラム11と12の共通の中心に向かって傾斜させることができる。
第1及び第2の蒸着器21と22は、仮想接続線13に対して垂直に構成された垂線14に横方向に間隔を空けて配置することができる。垂線14は、ギャップ17を通過する。距離d1とd2によるそれぞれの横方向のずれは、特定のニーズに応じて選択することができる。距離d1とd2は同一であってもよい。あるいはまた、距離d1とd2は、互いに異なっていてもよい。例えば、第1及び第2のコーティングドラム11と12が同じ半径Rを有する場合、典型的にはd1はd2に実質的に等しい。異なる半径のコーティングドラムを使用する場合、d1はd2と異なることが可能である。
ウェブ15は、任意の適切な帯状のフレキシブルな材料とすることができる。典型的な例は、箔である。コーティングされた箔は食品包装材料として使用することができる。蒸着材料は、好適に蒸着可能な任意の材料(例えば、金属又は誘電体材料)とすることができる。一例はアルミニウムである。別の一例は銅である。材料は、加熱された蒸着器内で溶融されるワイヤとして供給することができる。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な実施形態によると、蒸着器21と22は、蒸着材料が、それぞれの蒸着源21aと22aから直線に沿ってギャップ17を通過することができないように配置されている。これは、図1の拡大詳細図を示す図2Aに示されている。第1及び第2の蒸着器21と22の蒸着源21aと22aは、互いに対して、及びギャップ17を通る線14に対しても傾斜してコーティングドラム11及び12の方に向いている。用語「方に向く」は、各蒸着源の主蒸着方向が、示された方向を指すことを記述することを意図している。
蒸着源21aと22aは、ギャップ17を通過し、第1及び第2のコーティングドラム11と12の共通接線である線61と62によって構成することができる領域63の外側に配置されている。各線61と62は、第1及び第2のコーティングドラム11と12の両方の接線を形成している。これらの線61と62は、線14を中心とする領域63を制約する。領域63は灰色で示されている。領域63の外側に蒸着される材料は、直線に沿って直接ギャップ17を通過することはできない。第1及び第2のコーティングドラム11と12は、蒸着材料がギャップ17を通過するのを防ぐギャップ17用の遮蔽を形成する。したがって、堆積ゾーンは、実質的にギャップ17の「前方」にある領域に制限される。
上記のように蒸着源21aと22aを配置する場合は、ギャップ17の前方にも後方にも、遮蔽手段を必要としない。これは、定期的に清掃する必要がある遮蔽手段上に材料が堆積しないので、歩留まりを更に向上させる。
図2Aに示されるように、蒸着源21aと22aは、主蒸着方向31aと32aの幾何学的な延長線が、ギャップ17の後方に配置される点P(ここでは図示せず)で交差するように配置されている。こうすることによって、蒸着材料はより均一に堆積ゾーン内に分散され、単一の領域に集束しない。一方、蒸着ビーム31bと32bは互いに向かって傾斜しているので、蒸着ゾーン内の蒸着材料の密度は増加し、これは蒸着源21aと22aをより離れた距離に配置可能とし、例えばウェブ15の熱応力を低減させることができる。更に、ウェブ15の搬送速度を増加させることができる。
図2Bは、本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な別の一実施形態を示す。第1及び第2の蒸着器21と22の構成は、第1及び第2の蒸着器21と22が、互いに向かってより傾斜している以外は、図2Aに示されたものと同様であり、主蒸着方向31aと32aの幾何学的交点Pは、ギャップ17の前方に配置されている。これは、蒸着材料の濃度を更に増加させ、これはまた、蒸着源21aと22aと、第1及び第2のコーティングドラム11と12の表面との間の距離を増加可能にする。
蒸着ビーム31bと32bは、コーティングドラム11と12の表面25と26に到達する前に、軸11aと12aの法線方向に投影して見たとき、本実施形態では互いに「交差」している。特に、第1のコーティングドラム11の隣に配置された第1の蒸着器21は、第2のコーティングドラム12の方に向けられており、一方、第2のコーティングドラム12の隣に配置された第2の蒸着器22は、第1のコーティングドラム11の方に向けられており、これによって「クロス蒸着」が起こる。
第1の蒸着源21aからの蒸着材料は、第1のコーティングドラム11の外表面25を「通過する」。第1の蒸着源21aによる第1コーティングドラム11上への堆積も発生する。材料は、第1のコーティングドラム11の表面25の法線に対して傾斜した角度で堆積される。同様に、第2の蒸着源22aからの第2のコーティングドラム12上への堆積も発生する。したがって、ウェブ15は、第1のコーティングドラム11の表面25上にあるとき、第1及び第2の蒸着源21と22の両方の蒸着源21aと22aによってコーティングされる。同様に、ウェブ15は、第2のコーティングドラム12の表面26上にあるとき、第1及び第2蒸着源21と22の両方の蒸着源21aと22aによってコーティングされる。
1つの蒸着源に対する第1及び第2のコーティングドラム11と12上への堆積の割合は、ドラム面25と26の法線に対する傾斜角度と、コーティングドラム11と12までの距離によって調整することができる。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第2のコーティングドラム12上への第1の蒸着器21からの堆積は、第1コーティングドラム11上への第1の蒸着器21からの堆積が起こる角度よりも大きな角度で起こることができる。角度は、主蒸着方向がそれぞれの表面に当たるコーティングドラムの表面に対して定義される。したがって、第1のコーティングドラム11上への第2の蒸着器22からの堆積は、第2のコーティングドラム12への第2の蒸着器22からの堆積が起こる角度よりも大きな角度で起こることができる。
しかしながら、領域63内に第1及び第2の蒸着器21と22を配置することも可能である。「直線」パスが蒸着源21aと22aと、ギャップ17との間に形成されるが、それぞれの蒸着源21aと22aの主蒸着方向31aと32aが、それぞれ反対のコーティングドラムの方へ向くように蒸着源21aと22aを互いに向かって傾斜させることによって、ギャップ17を通った堆積を著しく低減させることができる。必要に応じて、ギャップ17を覆うように遮蔽58を設けることができる。
隣接するコーティングドラムの隣に配置される蒸着源は、図2B及び図2Cに示されるように、隣接するコーティングドラムよりもその蒸着源からより大きな距離に配置された別のコーティングドラムの方に向けられている。図2Aでは、蒸着源は、それに隣接するコーティングドラムの方に向けられ、蒸着源の遠位に配置された別のコーティングドラムに向かって部分的に傾斜している。
蒸着源21aと22a間の傾斜角(主蒸着方向31aと32aの間の角度で定義される)は、特定のニーズに応じて選択することができ、例えば、約60°〜約180°とすることができる。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、真空コーティング装置200は、図3に示されるように、第1の蒸着器21のみを含むことができる。図1及び図2A〜図2Cのいずれかに関連して説明したように、第1の蒸着器21を同様に配置することができる。第1の蒸着器21は、図2A〜図2Cのいずれかに関連して説明したような、第1及び第2のコーティングドラム11と12に対する位置及び配置を有することができる。
図4は、本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な別の一実施形態を示す。真空コーティング装置300は、唯一のコーティングドラム11を含む。第1及び第2の蒸着器21と22は、上記のように配置することができる。第1及び第2の蒸着器21と22の主蒸着方向31aと32aの幾何学的な延長線は、コーティングドラム11の表面25と、コーティングドラム11によって搬送されるウェブ15にそれぞれ到達する前に、点Pで交差する。そして、点Pは、距離Bだけコーティングドラム11の外表面25から離間される。あるいはまた、点Pは、コーティングドラム11の外表面25に近く、又は外表面25上にあることができる。更なる代替形態において、点Pは、コーティングドラム11の外表面25とその回転軸11aとの間に位置することができる。
点Pがコーティングドラム11の外周面から離間されるとき、Bは0mm〜100mmとすることができる。あるいはまた、点Pがコーティングドラム11「内」にある場合、Bは、Rをコーティングドラム11の半径であるとして、約0(表面)〜約−R(コーティングドラムの中心)の範囲にあることができる。
上述したように、蒸着源21aと22aを互いに向かって傾斜させることは、単一の蒸着源を用いるよりも、又は同じ方向を向く2つの蒸着源を使用した場合、つまり互いに平行な場合よりも、蒸着材料のより均一な分布を有する、より集束した堆積ゾーンをもたらす。更に、蒸着ビームは、コーティングドラム11の外周面25に、したがって、ウェブ15の表面に、表面に垂直ではなく傾斜した角度をもって衝突する。これはまた、堆積プロセスを改善する。
図5は、本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な真空コーティング装置400の更なる一実施形態を示す。真空コーティング装置400は、図1のギャップ17よりも大きいギャップ17’によって互いに平行に配置された2つのコーティングドラム11と12を含む。ガイドローラ18は、第1及び第2のコーティングドラム11と12の間の中央を通過する垂線14に対して横方向にずれている。ガイドローラ18の横方向のずれは、ギャップ17’を通過する蒸着材料がウェブ15上に堆積することを保証する。
図6は、本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な真空コーティング装置500の更なる一実施形態を示す。真空コーティング装置500は、間にギャップ17が形成され、互いに平行に配置された2つのコーティングドラム11と12を含む。図1とは対照的に、第1のコーティングドラム11によってウェブ15’が搬送され、一方、第2のコーティングドラム12によってウェブ15”が搬送され、2つのウェブが同時にコーティングされる。コーティングドラム11と12は、同じ回転方向を有することができる。あるいはまた、コーティングドラム11と12は、反対の回転方向を有することができる。
図7は、本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な真空コーティング装置600の更なる一実施形態を示す。真空コーティング装置600は、互いに平行に配置された2つのコーティングドラム11と12を含み、2つのコーティングドラム11と12の間にはギャップ17が形成されている。真空コーティング装置600は、上部チャンバ51と下部チャンバ52を有するハウジング50を含む。巻き戻しドラム41及び巻取りドラム42が、上部チャンバ51内に配置されている。ガイドローラ18も、上部チャンバ51内に配置されている。第1及び第2のコーティングドラム11と12は、部分的に上部チャンバ51内に配置され、一方、蒸着源21と22が配置された成膜チャンバを形成する下部チャンバ52内に、両方の下部、例えば下半分が突出している。蒸着材料の痕跡が搬送されたウェブ15上に堆積する可能性を避けるために、蒸着源21と22の側方に遮蔽手段57を配置することができる。
まず、上部チャンバ51は、バルブ53を介して排気することができ、一方、下部チャンバ52はバルブ54を介して排気することができる。典型的には、上部及び下部チャンバ51と52の間には圧力差がある。圧力差を維持するために、壁部55は、わずかなクリアランスのみを残して、コーティングドラムの外周面近くまで延びている。ギャップ17を比較的小さくして、これによって上部チャンバ51と下部チャンバ52の間の真空圧力差を維持することもできる。
図8は、本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な蒸着器ユニット700の一実施形態を示す。蒸着ユニット700は、2つの蒸着列701と701を含む。各列701と702は、ウェブ15の移動方向に対して垂直に配置された線705に沿って、各列701と702内に実質的に一定の距離で互いに横方向に間隔を置いた複数の蒸着器721と722を含む。ウェブ15はここでは図示していない。第1及び第2のコーティングドラム711と712は、極細線で示されている。
蒸着器ユニット700は、例えば、2つの列701と702に配置された、25〜30個の蒸着器721と722を含むことができる。
列701と702は、線705に沿って互いにずれており、これによって個々の蒸着器721と722の千鳥配置を得る。更に、各列701と702の蒸着器721と722は、コーティングドラムの回転軸に平行な線705に沿って見たときに、互いに部分的に重なることができる。
図8に示されるように、列701の蒸着器721と列702の蒸着器721は、更に上述したように、互いに対して傾斜しており、共通の蒸着ゾーンを形成している。
蒸着器721と722は、ここではワイヤ770として供給される金属を溶融する加熱るつぼによって形成されている。各るつぼは、それぞれの蒸着ビーム732を形成するために細長い形状を有している。図9A及び図9Bは、図8で使用されるそれぞれの蒸着器721と722の蒸着ビーム732を示している。
蒸着器721と722を形成するるつぼは、互いに対して傾斜している。各るつぼは、金属を溶融する金属ワイヤ770と共に提供される。ワイヤ770の供給速度は、溶融速度が蒸着速度と同様になるように調整することができる。過剰な溶融金属は、溶融金属が傾斜したるつぼから流れ落ちるのを避けるために低減することができる。例えば、溶融金属の供給速度は、るつぼの表面が薄い液体金属膜によってただ湿潤されるように調整することができる。各るつぼ721と722は、例えば、幅30mm、長さ180mmとすることができる。
図10は、本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な蒸着ユニット800の一実施形態を示す。蒸着ユニット800は、蒸着器821の第1の列801と、蒸着器822の第2の列802を含み、それぞれが各蒸着源821aと822aをそれぞれ含む。図8の蒸着ユニット700とは異なり、各列802と802の蒸着器821と822は、コーティングドラム11と12の軸11aと12aに平行に投影したとき、互いに重ならない。
図10は更に、コーティングドラム11と12のそれぞれの端部を覆う可動の遮蔽手段56を示している。遮蔽手段56は、堆積を制限するために、そして異なる大きさのバンド材料を用いた場合に、堆積ゾーンを適応させるために使用される。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、ウェブをコーティングするための真空コーティング装置が提供される。この装置は、真空チャンバと、第1の回転可能なコーティングドラムと、少なくとも1つのウェブを搬送するための第1及び第2のコーティングドラム間に形成されるギャップを有する、第1ドラムと平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラムを含む。第1の蒸着器は、第1の蒸着ビームを生成するように構成された少なくとも1つの蒸着源を含み、第1の蒸着器は、第1のコーティングドラムの隣に配置される。第2の蒸着器は、第2の蒸着ビームを生成するように構成された少なくとも1つの蒸着源を含み、第2の蒸着器は、第2のコーティングドラムの隣に配置される。第1及び第2の蒸着器は、それらの蒸着ビームが互いに対して傾斜するように配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、ウェブをコーティングするための真空コーティング装置が提供される。この装置は、真空チャンバと、第1の回転可能なコーティングドラムと、少なくとも1つのウェブを搬送するための第1及び第2のコーティングドラム間に形成されるギャップを有する、第1ドラムと平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラムを含む。第1の蒸着器は、第1のコーティングドラムの隣に配置される少なくとも1つの蒸着源を含む。第2の蒸着器は、第2のコーティングドラムの隣に配置される少なくとも1つの蒸着源を含む。第1及び第2の蒸着器は、互いに対して傾斜している。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2の蒸着器の蒸着ビームのそれぞれは主蒸着方向を含み、それぞれの主蒸着方向の幾何学的な延長線は、ギャップの前方に配置された点Pで交差する。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2の蒸着器の蒸着ビームのそれぞれは主蒸着方向を含み、それぞれの主蒸着方向の幾何学的な延長線は、ギャップの後方に配置された点Pで交差する。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2の蒸着器の蒸着ビームのそれぞれは主蒸着方向を含み、それぞれの主蒸着方向の幾何学的な延長線は、ギャップ内に配置された点Pで交差する。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2のコーティングドラムは、ギャップを通してウェブを搬送するように構成され、第1及び第2の蒸着器は、それぞれの蒸着器の蒸着源から見たときに、第1及び第2のコーティングドラムのそれぞれ1つによって視界からギャップが隠されるように、第1及び第2のコーティングドラムに対して配置される。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2のコーティングドラムの各々は半径Rを有し、第1及び第2のコーティングドラムの間のギャップは、第1のコーティングドラムの回転軸を第2のコーティングドラムの回転軸とを結ぶ仮想接続線に沿って測定したときに幅Dを有し、比R/Dは15以上、特には100を超える。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、真空コーティング装置は、ギャップを通してウェブを案内するために、第1及び第2の蒸着器に対して第1及び第2のコーティングドラムの後方に配置されたガイドローラを更に含む。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2の蒸着ビームは、第1及び第2の蒸着器と第1及び第2のコーティングドラムの間に配置された共通の堆積ゾーンを形成する。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、共通の堆積ゾーンは、第1及び第2のコーティングドラムの軸に沿って投影して見たとき、単一の蒸着器によって形成される堆積ゾーンよりも蒸着された材料のより均一な分布を有する。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、真空コーティング装置は、ギャップを通して第1コーティングドラムによって第1ウェブを搬送し、同時にギャップを通して第2コーティングドラムによって第2ウェブを搬送するように構成される。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、ウェブをコーティングするための真空コーティング装置が提供される。装置は、真空チャンバと、第1の回転可能なコーティングドラムと、第1ドラムと平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラムを含み、第1及び第2のコーティングドラムの間にはギャップを通してウェブを搬送するためのギャップが形成されている。ギャップを通して第2のコーティングドラムによって搬送されたときに、ウェブ上に材料を堆積させるために、蒸着源を有する少なくとも1つの第1の蒸着器が、第1のコーティングドラムの隣に配置され、第2のコーティングドラムに向かって傾斜している。第1の蒸着器の蒸着源は、第2コーティングドラムよりも第1のコーティングドラムにより近くに配置され、第1の蒸着器の蒸着源から見たときに、第1のコーティングドラムによってギャップが視界から隠されるように第1及び第2のコーティングドラムに対して配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、真空コーティング装置は、第1コーティングドラムによって搬送されたときに、ウェブ上に材料を堆積する第1のコーティングドラムに向かって傾斜した蒸着源を有する少なくとも1つの第2の蒸着器を更に含み、第2の蒸着器は、第1のコーティングドラムよりも第2のコーティングドラムにより近くに配置され、第2の蒸着器の蒸着源から見たときに、第2のコーティングドラムによってギャップが視界から隠されるように第1及び第2のコーティングドラムに対して配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1の蒸着器は第1の主蒸着方向を有し、第2の蒸着器は第2の主蒸着方向を有する。第1の主蒸着方向と第2の主蒸着方向は、第1及び第2のコーティングドラム間に形成されるギャップの後方に配置された点Pで交差する。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1の蒸着器は第1の主蒸着方向を有し、第2の蒸着器は第2の主蒸着方向を有する。第1の主蒸着方向と第2の主蒸着方向は、第1及び第2のコーティングドラム間に形成されるギャップの後方に配置された点Pで交差する。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2のコーティングドラムの各々は半径Rを含む。第1の蒸着器の蒸着源は、コーティングドラムの半径R未満である距離Lによって、第2の蒸着器の蒸着源から離間している。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2のコーティングドラムの半径Rは、第1のコーティングドラムと第2の蒸着器の蒸着源との間の距離よりも大きい、及び/又は、第2のコーティングドラムと第1の蒸着器の蒸着源との間の距離よりも大きい。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、ウェブをコーティングするための真空コーティング装置が提供される。真空コーティング装置は、真空チャンバと、回転軸及びウェブを搬送するための面を有する少なくとも1つの回転可能なコーティングドラムと、少なくとも1つの蒸着源を有する第1の蒸着器と、少なくとも1つの蒸着源を有する第2の蒸着器を含む。第1及び第2の蒸着器は、コーティングドラムの隣に配置され、互いに対して傾斜している。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1の蒸着器の蒸着源は、第1の主蒸着方向を有する第1の蒸着ビームを生成するように構成されており、第2の蒸着器の蒸着源は、第2の主蒸着方向を含む第2の蒸着ビームを生成するように構成されている。第1及び第2の蒸着器は、その蒸着ビームが互いに対して傾斜するように配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、回転軸に平行に投影して見たときに、第1の主蒸着方向と第2の主蒸着方向が、コーティングドラムと第1及び第2の蒸着器の間に配置される点Pで交差するように第1及び第2の蒸着器は配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1の蒸着ビーム(31a)を生成するための少なくとも1つの蒸着源を備えた第1の蒸着器と、第2の蒸着ビームを生成するための少なくとも1つの蒸着源(22a)を備えた第2の蒸着器を有し、第1及び第2の蒸着器は、互いに対して傾斜している蒸着ユニット又は蒸着装置が提供される。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、蒸着器又は蒸着装置は、第1の蒸着器の第1の列であって、第1の蒸着器の各々は、第1の蒸着ビームを生成するように構成されている第1の列と、第2の蒸着器の第2の列であって、第2の蒸着器の各々は、第2の蒸着ビームを生成するように構成されている第2の列を更に含む。第1及び第2の列は、互いに平行に配置されており、第1の列の第1の蒸着器と第2の列の第2の蒸着器は、第1及び第2の列に沿って投影して見たときに、第1の蒸着器の蒸着ビームが第2の蒸着器の蒸着ビームに対して傾斜するように配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、第1及び第2の蒸着器は千鳥状に配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、真空コーティング装置が提供される。真空コーティング装置は、真空チャンバと、軸を有する第1のコーティングドラムと、第1のドラムに平行に配置された軸を有する第2のコーティングドラムであって、第1及び第2のコーティングドラム間にはギャップが形成される第2のコーティングドラムと、ギャップを通して第2のコーティングドラムによって搬送されたときに、ウェブ上に材料を堆積させるための、第2のコーティングドラムへ向けられた蒸着源を有する少なくとも1つの第1の蒸着器を含む。第1の蒸着器の蒸着源は、軸に平行に投影して見たときに、ギャップを通り、第1及び第2のコーティングドラムの両方の接線である第1の仮想線の間に画定された領域の外側に配置される。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、真空コーティング装置は、第1のコーティングドラムによって搬送されたときに、ウェブ上に材料を堆積させるための、第1のコーティングドラムへと向かう蒸着源を有する少なくとも1つの第2の蒸着器を更に含む。第2の蒸着器の蒸着源は、軸に平行に投影して見たときに、第1の仮想線の間に画定された領域の外側に配置される。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、軸は、ギャップを通る仮想接続線に沿って互いに配置されている。第1の蒸着器及び/又は第2の蒸着器の蒸着源は、第1及び第2のコーティングドラムの軸のそれぞれ1つを通り、仮想接続線に垂直である第2の仮想線の間に画定される領域内に配置される。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、ウェブをコーティングための真空コーティング装置が提供される。真空コーティング装置は、真空チャンバと、第1の回転可能なコーティングドラムと、第1ドラムと平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラムを含み、第1及び第2のコーティングドラムの間にはギャップを通してウェブを搬送するためのギャップが形成されている。軸が、ギャップを通過する仮想接続線に沿って互いに対して配置されている。蒸着源を有する少なくとも1つの第1の蒸着器は、ギャップを通して第2のコーティングドラムによって搬送されたときに、ウェブ上に材料を堆積させるために、第2のコーティングドラムの方に向いている。第1の蒸着器は、ギャップを通る蒸着源からの直線が、第1のコーティングドラムによって遮られるように、第1及び第2のコーティングドラムに対して配置されている。
本明細書に記載の1以上の実施形態と組み合わせ可能な一実施形態によると、ウェブコーティングするための方法が提供される。本方法は、第1の回転可能なコーティングドラムと、第1ドラムと平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラムを提供する工程であって、第1及び第2のコーティングドラムの間にはギャップが形成されている工程と、第1の蒸着方向から第1の蒸着器からの材料を蒸発させ、第2の蒸着方向から第2の蒸着器からの材料を蒸発させることによって、第1及び第2のコーティングドラムの表面に隣接して共通の蒸着ゾーンを形成する工程と、第1のコーティングドラム及び/又は第2のコーティングドラムによって、共通の蒸着ゾーンを通して少なくとも1つのウェブを搬送する工程を含む。
上記は本発明の実施形態を対象としているが、本発明の他の及び更なる実施形態は本発明の基本的範囲を逸脱することなく創作することができ、その範囲は以下の特許請求の範囲に基づいて定められる。

Claims (20)

  1. ウェブをコーティングするための真空コーティング装置であって、
    真空チャンバ(50)と、
    第1の回転可能なコーティングドラム(11)と、第1ドラム(11)と平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラム(12)であって、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の間には少なくとも1つのウェブ(15)を搬送するためのギャップ(17)が形成された第1の回転可能なコーティングドラム(11)及び第2の回転可能なコーティングドラム(12)と、
    第1の蒸着ビーム(31b)を生成するための少なくとも1つの蒸着源(21a)を含み、第1のコーティングドラム(11)の隣に配置された第1の蒸着器(21)と、
    第2の蒸着ビーム(32b)を生成するための少なくとも1つの蒸着源(22a)を含み、第2のコーティングドラム(12)の隣に配置された第2の蒸着器(22)とを含み、第1及び第2の蒸着器(21、22)は、互いに対して傾斜している真空コーティング装置。
  2. 第1及び第2の蒸着器(21、22)の各々が主蒸着方向(31a、32a)を含み、夫々の主蒸着方向(31a、32a)の幾何学的な延長線は、ギャップ(17)の前方に配置された点Pで交差する請求項1記載の真空コーティング装置。
  3. 第1及び第2のコーティングドラム(11、12)は、ギャップ(17)を通してウェブ(15)を輸送するように構成され、第1及び第2の蒸着器(21、22)は、夫々の蒸着器(21、22)の蒸着源(21a、22a)から見たときに、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)のそれぞれ1つによってギャップ(17)が視界から隠されるように第1及び第2のコーティングドラム(11、12)に対して配置されている請求項1又は2記載の真空コーティング装置。
  4. 第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の各々は半径Rを有し、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の間のギャップ(17)は、第1のコーティングドラム(11)の回転軸(11a)を第2のコーティングドラム(12)の回転軸(12a)と結ぶ仮想接続線(13)に沿って測定したときに幅Dを有し、比R/Dが15以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の真空コーティング装置。
  5. ギャップ(17)を通してウェブ(15)を案内するために、第1及び第2の蒸着器(21、22)に対して第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の後方に配置されたガイドローラ(18)を含む請求項1記載の真空コーティング装置。
  6. 第1及び第2の蒸着器(21、22)は、第1及び第2の蒸着ビーム(31b、32b)が、第1及び第2の蒸着器(21、22)と第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の間に配置された共通の堆積ゾーンを形成するように配置されている請求項1〜5のいずれか1項記載の真空コーティング装置。
  7. 共通の堆積ゾーンは、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の軸(11a、12a)に沿って投影して見たとき、単一の蒸着器によって形成される堆積ゾーンよりも蒸着された材料のより均一な分布を有する請求項6記載の真空コーティング装置。
  8. ギャップ(17)を通して第1コーティングドラム(11)によって第1ウェブ(15’)を搬送し、同時にギャップ(17)を通して第2コーティングドラム(12)によって第2ウェブを搬送するように構成された請求項1〜7のいずれか1項記載の真空コーティング装置。
  9. ウェブをコーティングするための真空コーティング装置であって、
    真空チャンバ(50)と、
    第1の回転可能なコーティングドラム(11)と、第1ドラム(11)と平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラム(12)であって、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の間にはギャップ(17)を通してウェブ(15)を搬送するためのギャップ(17)が形成された第1の回転可能なコーティングドラム(11)及び第2の回転可能なコーティングドラム(12)と、
    ギャップ(17)を通して第2のコーティングドラム(12)によって搬送されたときに、ウェブ(15)上に材料を堆積させるための、第1のコーティングドラム(11)の隣に配置され、第2のコーティングドラム(12)に向かって傾斜された蒸着源(21a)を含む少なくとも1つの第1の蒸着器(21)を含み、第1の蒸着器(21)の蒸着源は、第2コーティングドラム(12)よりも第1のコーティングドラム(11)により近くに配置され、第1の蒸着器(21)の蒸着源(21a)から見たときに、第1のコーティングドラム(11、12)によってギャップ(17)が視界から隠されるように第1及び第2のコーティングドラム(11、12)に対して配置されている装置。
  10. 第1コーティングドラム(11)によって搬送されたときに、ウェブ(15)上に材料を堆積する第1のコーティングドラム(11)に向かって傾斜した蒸着源(22a)を含む少なくとも1つの第2の蒸着器(22)を含み、第2の蒸着器(22)は、第1のコーティングドラム(11)よりも第2のコーティングドラム(12)により近くに配置され、第2の蒸着器(22)の蒸着源(22a)から見たときに、第2のコーティングドラム(12)によってギャップ(17)が視界から隠されるように第1及び第2のコーティングドラム(11、12)に対して配置されている請求項9記載の真空コーティング装置。
  11. 第1の蒸着器(21)が第1の主蒸着方向(31a)を含み、第2の蒸着器(22)が第2の主蒸着方向(32a)を含み、第1の主蒸着方向(31a)と第2の主蒸着方向(32a)は、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)間に形成されるギャップ(17)の後方に配置された点(P)で交差する請求項10記載の真空コーティング装置。
  12. 第1及び第2のコーティングドラム(11、21)の各々が半径(R)を含み、第1の蒸着器(21)の蒸着源(21a)は、コーティングドラム(11、12)の半径(R)未満である距離(L)によって、第2の蒸着器(22)の蒸着源(22a)から離間している請求項10又は11記載の真空コーティング装置。
  13. 第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の半径(R)は、第1のコーティングドラム(11)と第2の蒸着器(22)の蒸着源(22a)との間の距離よりも大きい、及び/又は、第2のコーティングドラム(12)と第1の蒸着器(21)の蒸着源(21a)との間の距離よりも大きい請求項9〜12のいずれか1項記載の真空コーティング装置。
  14. ウェブをコーティングするための真空コーティング装置であって、
    真空チャンバ(50)と、
    回転軸(11a)と、ウェブ(15)を搬送するための面(25)を含む少なくとも1つの回転可能なコーティングドラム(11)と、
    少なくとも1つの蒸着源(21a)を含む第1の蒸着器(21)と、
    少なくとも1つの蒸着源(22a)を含む第2の蒸着器(22)であって、第1及び第2の蒸着器(21、22)が、コーティングドラム(11)の隣に配置され、互いに対して傾斜している第2の蒸着器(22)を含む真空コーティング装置。
  15. 第1の蒸着器(21)の蒸着源(21a)は、第1の主蒸着方向(31a)を含む第1の蒸着ビーム(31a)を生成するように構成されており、
    第2の蒸着器の蒸着源(22a)は、第2の主蒸着方向(32a)を含む第2の蒸着ビーム(32a)を生成するように構成されており、
    第1及び第2の蒸着器(21、22)は、その蒸着ビーム(31b、32b)が互いに対して傾斜するように配置されている請求項14記載の真空コーティング装置。
  16. 回転軸(11a)に平行に投影して見たときに、第1の主蒸着方向(31a)と第2の主蒸着方向(32a)が、コーティングドラム(11)と第1及び第2の蒸着器(21、22)の間に配置される点(P)で交差するように第1及び第2の蒸着器(21、22)が配置されている請求項15記載の真空コーティング装置。
  17. 第1の蒸着ビーム(31a)を生成するための少なくとも1つの蒸着源(21a)を含む第1の蒸着器(21)と、
    第2の蒸着ビーム(32a)を生成するための少なくとも1つの蒸着源(22a)を含む第2の蒸着器(22)を含み、
    第1及び第2の蒸着器(21、22)は、互いに対して傾斜している蒸着ユニット。
  18. 第1の蒸着器(721)の第1の列(701)であって、第1の蒸着器(721)の各々は、第1の蒸着ビーム(732)を生成するように構成されている第1の列(701)と、
    第2の蒸着器(722)の第2の列(702)であって、第2の蒸着器(722)の各々は、第2の蒸着ビーム(732)を生成するように構成され、第1及び第2の列(701、702)は互いに平行に配置されている第2の列(702)を含み、
    第1の列(701)の第1の蒸着器(721)と第2の列(702)の第2の蒸着器(722)は、第1及び第2の列(701、702)に沿って投影して見たときに、第1の蒸着器(721)の蒸着ビーム(732)が第2の蒸着器(722)の蒸着ビーム(732)に対して傾斜するように配置されている請求項17記載の蒸着ユニット。
  19. 第1及び第2の蒸着器(721、722)は千鳥状に配置されている請求項18記載の蒸着ユニット。
  20. ウェブをコーティングするための方法であって、
    第1の回転可能なコーティングドラム(11)と、第1ドラム(11)と平行に配置された第2の回転可能なコーティングドラム(12)を提供する工程であって、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の間にはギャップ(17)が形成されている工程と、
    第1の蒸着方向から第1の蒸着器(21)からの材料を蒸発させ、第2の蒸着方向から第2の蒸着器(22)からの材料を蒸発させることによって、第1及び第2のコーティングドラム(11、12)の表面に隣接して共通の蒸着ゾーンを形成する工程と、
    第1のコーティングドラム(11)、第2のコーティングドラム(12)、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つによって、共通の蒸着ゾーンを通して少なくとも1つのウェブ(15)を搬送する工程を含む方法。
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