JP5055846B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁ゲート型の電界効果トランジスタのチャネル層に歪みシリコン層を用いた半導体装置およびその製造方法に関する。
MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の微細化に伴い、特に32nmノード技術以降のデバイスにおいては、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを如何にして向上するかが大きな技術課題となっている。これを解決する方法の一つとして、局所応力(Local stress)によってチャネルに歪みを導入する方法がある。この局所歪みに関する代表例として、圧縮応力が内在する窒化シリコン(SiN)のライナー膜をMOSFETの表面に形成してチャネル部分に引張歪み発生させ、電子移動度を向上させる方法がある。また、ソース・ドレイン部を局部的にリセスエッチング(Recess etching)した後、エピタキシャル成長によるシリコンゲルマニウム(SiGe)からなる応力膜を形成し、チャネル部に圧縮歪みを発生させ、正孔移動度を向上する方法がある(例えば、非特許文献1参照)。また、引張応力が内在する窒化シリコン(SiN)のライナー膜をMOSFETの表面に形成してチャネル部分に圧縮歪み発生させ、正孔移動度を向上させる方法もある(例えば、非特許文献2参照)。
しかし集積微細化のため、素子のピッチ、ソース・ドレイン領域はますます小さくなってきている。従って、ライナー窒化シリコン膜やSiGeエピタキシャル成長応力膜によってチャネル領域に歪みを導入する従来技術では、十分に応力を発生できない傾向にある(例えば、非特許文献3参照)。また、MOSFETの短チャンネル効果を抑制するために、ソース・ドレイン領域の浅い接合の形成も要求されるが、技術的に困難となっている。
T.Ghani,他著 「A 90nm High Volume Manufacturing Logic Technology Featuring Novel 45nm Gate length Strained Silicon CMOS Transistors」2003 IEEE IEDM(International Electron Devices Meeting) 2003年 H.S.Yang,他著 「Dual Stress Liner for High Performance sub-45nm Gate Length SOI CMOS Manufacturing」2004 IEEE IEDM(International Electron Devices Meeting) 2004年 G.Eneman,他著 「Layout Impact on the Performance of a Locally Strained PMOSEFT」2005 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers 3A-1 22-23 2005年
解決しようとする問題点は、MOSFETの集積微細化に対応して、チャネル領域に歪みを導入し易くする点であり、MOSFETの短チャンネル効果を抑制する点である。
本発明は、チャネル領域の裏面側に応力膜を形成することでチャネル領域に歪みを導入し易くして、MOSFETの集積微細化を可能にするとともに、短チャネル効果を抑制することを課題とする。
本発明の半導体装置は、チャネル層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を備えた半導体装置であって、前記チャネル層下部に前記チャネル層を歪ませる応力を有する応力膜が形成され、前記応力膜および前記チャネル層の両側に、ソース・ドレイン領域がシリコンエピタキシャル層で形成され、チャネル層方向において、前記応力膜の両側では、前記ソース・ドレイン領域が、前記チャネル層よりも前記ゲート電極側に長く形成され、チャネル長方向において、前記チャネル層の長さは、前記ゲート電極の長さよりも長く形成され、前記チャネル長方向において、前記応力膜の長さは、前記チャネル層の長さよりも短く形成されていることを特徴とする。
本発明の半導体装置では、チャネル層下部にチャネル層を歪ませる応力を有する応力膜が形成されていることから、応力膜の応力がチャネル層に直接的にかかるようになる。さらに、応力膜が絶縁膜で形成されることによってチャネル領域の完全空乏化が可能になる。
本発明の半導体装置の製造方法は、本発明の半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、基板上に犠牲膜とチャネル層を形成する工程と、前記チャネル層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するとともに、該ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、前記サイドウォールおよび前記ゲート電極のそれぞれの下部に形成された前記チャネル層および前記犠牲膜を残して、その他の部分の前記チャネル層および前記犠牲膜を除去する工程と、前記チャネル層下の前記犠牲膜を除去する工程と、前記犠牲膜を除去した領域に前記チャネル層に歪みを与える応力膜を形成する工程と、前記チャネル層に接合するソース・ドレイン領域を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法では、チャネル層の直下にチャネル層に歪みを与える応力膜が形成されるので、応力膜の応力によって、例えば、NチャネルMOSFET(以下、NMOSFETと記す)のチャネルには引張応力を発生させ、PチャネルMOSFET(以下、PMOSFETと記す)のチャネルには圧縮応力を発生させることで、チャネル層に効率的に歪みを与えることが可能になる。また、応力膜の応力を制御することで、的確な歪みをチャネル層に与えることが可能になる。また、応力膜が絶縁膜で形成されることによってチャネル領域の完全空乏化が可能になる。
本発明の半導体装置によれば、チャネル層の直下にチャネル層に歪みを与える応力膜が形成されているため、この応力膜の応力によって、例えば、NMOSFETのチャネルには引張応力を発生させ、PMOSFETのチャネルには圧縮応力を発生させることができるので、チャネル層に所望の歪みを与えることが可能になり、移動度の向上が図れるという利点がある。また、応力膜が絶縁膜で形成されることによって、チャネル領域の完全空乏化が可能になり、短チャネル効果を抑制することができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、チャネル層の直下にチャネル層に歪みを与える応力膜が形成されるため、この応力膜の応力によって、例えば、NMOSFETのチャネルには引張応力を発生させ、PMOSFETのチャネルには圧縮応力を発生させることができるので、チャネル層に所望の歪みを与えることが可能になり、移動度の向上が図れるという利点がある。また、応力膜が絶縁膜で形成されることによって、チャネル領域の完全空乏化が可能になり、短チャネル効果を抑制することができる。
本発明の半導体装置に係る一実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説明する。
図1に示すように、半導体装置1は、チャネル層12上にゲート絶縁膜14を介してゲート電極15を備えたMOSFETであって、上記チャネル層12下部にこのチャネル層12を歪ませる応力を有する応力膜13が形成されているものである。以下、一例を詳細に説明する。
半導体装置1は、基板11上に形成されている。この基板11は、ここでは一例として、シリコン基板を用いた。上記基板11には、素子を分離するための素子分離領域51が、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造で形成されている。
また、上記基板11上にはチャネル層12を歪ませる応力を有する応力膜13が形成されている。この応力膜13は、半導体装置1がNMOSFETの場合には、膜中に圧縮応力が内在する圧縮応力膜で形成されていて、半導体装置1がPMOSFETの場合には、膜中に引張応力が内在する引張応力膜で形成されている。このような膜としては、成膜条件によって、膜中の応力が引張応力にもなり、圧縮応力にもなる窒化シリコン膜がある。この応力膜13の膜厚は、応力膜13の膜種、チャネル層12を歪ませる程度、応力膜13の持つ応力値によって決定される。例えば、上記チャネル層12に1%程度の歪みを与えるために、上記応力膜13を窒化シリコン膜で形成した場合には、120nm程度の膜厚を必要とする。
上記応力膜13上に形成されている上記チャネル層12は、例えばシリコン(Si)層で形成される。または、シリコンゲルマニウム層、ゲルマニウム層で形成することも可能である。このチャネル層12を形成するシリコン層は、5nm以上20nm以下の膜厚とすることが好ましい。シリコン層は応力膜13によって裏面より応力がかけられるため、その応力がシリコン層表面まで伝わるようにするために20nm以下の膜厚とする。一方、5nmよりも薄くなるとチャネルとしての抵抗が高くなり、チャネル層12に電圧をかけたときに反転層が形成され難くなるので、5nm以上の膜厚とする。
また、上記チャネル層12は、上記応力膜13が絶縁膜で形成されることによって、いわゆるSOI(Silicon on insulator)構造となり、その膜厚によって、完全空乏(Fully Depleted)SOI構造、部分空乏(Partially Depleted)SOI構造となる。
さらに、上記チャネル層12は、チャネルドーピングがされていてもよい。もしくはチャネルドーピングがされてなくてもよい。
上記チャネル層12上には、ゲート絶縁膜14を介してゲート電極15が形成されていて、ゲート電極15の両側にはサイドウォール16、17が形成されている。例えば、上記ゲート電極15は、ゲート長が20nmもしくはそれ以下に形成され、上記チャネル層12のゲート長方向の長さは、例えば120nmもしくはそれ以下に形成されている。
さらに、上記チャネル層12の両側の基板11上にはソース・ドレイン領域18、19が形成されている。このソース・ドレイン領域18、19は、例えば基板11(シリコン基板)からのエピタキシャル成長によるシリコンエピタキシャル層で形成されている。ここでは、チャネル層12よりも高く形成されている、いわゆるエレベーテッドソースドレン構造の例を示した。
上記ゲート電極15、ソース・ドレイン領域18、19上には低抵抗化のためのシリサイド層21、22、23が形成されている。さらに、上記構成の半導体装置1を被覆するように、基板11上には層間絶縁膜31が形成され、この層間絶縁膜31には、ゲート電極15、ソース・ドレイン領域18、19に電気的に接続するコンタクト電極24、25、26が形成されている。上記層間絶縁膜31は、酸化シリコン膜で形成されている。例えば、ノンドープトシリケートガラス(NSG)、高密度プラズマCVD法により成膜された酸化シリコン膜等で形成されている。
上記半導体装置1では、チャネル層12の直下にチャネル層12に歪みを与える応力膜13が形成されていることから、応力膜13の応力がチャネル層12に直接的にかかるようになる。この応力膜13の応力によって、例えば、NMOSFETのチャネルには引張応力を発生させ、PMOSFETのチャネルには圧縮応力を発生させることで、チャネル層12に効率的に歪みを与えることが可能になる。これによって、引張歪み(Tensile strain)効果により、NMOSFETのオン電流Ionを向上させることができる。また圧縮歪み(Compressive strain)効果により、PMOSFETのオン電流Ionを向上させることができる。このように、チャネル層に所望の歪みを与えることが可能になり、移動度の向上が図れるという利点がある。また、チャネル層12を形成するシリコン(Si)膜の膜厚を薄くすることによって、ロールオフ(Roll-off)特性を改善し、短チャネル効果を抑制することができる。さらに、応力膜13が絶縁膜で形成されることによってチャネル領域の完全空乏化も可能となり短チャネル効果の抑制がより図られる。さらに、応力膜13の応力を制御することで、的確な歪みをチャネル層12に与えることが可能になる。
次に、本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を、図2〜図8の製造工程断面図によって説明する。
図2(1)に示すように、基板11上に犠牲膜41とチャネル層12を形成する。上記基板11には、例えばシリコン基板を用いる。上記犠牲膜41は、例えばシリコン、酸化シリコン等とエッチング選択性を有する膜を用いる。このような膜として、例えばシリコンゲルマニウム(SiGe)がある。シリコンゲルマニウム膜の成膜は、例えば、選択エピタキシャル成長による成膜方法がある。このエピタキシャル成長では、成長温度(基板温度)を例えば、600℃〜900℃に設定する。そして、後に形成される応力膜の膜厚に対応した膜厚に形成される。また、上記チャネル層12は、例えばシリコン(Si)層で形成する。または、シリコンゲルマニウム層、ゲルマニウム層で形成することも可能である。このチャネル層12を形成するシリコン層は、5nm以上20nm以下の膜厚とすることが好ましい。シリコン層は後に形成される応力膜13によって裏面より応力がかけられるため、その応力がシリコン層表面まで伝わるようにするために20nm以下の膜厚とする。一方、5nmよりも薄くなるとチャネルとしての抵抗が高くなり、チャネル層12に電圧をかけたときに反転層が形成され難くなるので、5nm以上の膜厚とする。
次に、図2(2)に示すように、上記基板11に、NMOSFETの形成領域とPMOSFETの形成領域とを分離する素子分離領域51を形成する。この素子分離領域51は、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)にて形成する。
次に、図3(3)に示すように、上記基板11のNMOSFETの形成領域に、例えばP型不純物、例えばホウ素(B)をイオン注入して、Pウエル領域52を形成する。この際、PMOSFETの形成領域には、例えばレジストマスク(図示せず)を形成し、イオン注入後にこのレジストマスクを除去する。次いで、PMOSFETの形成領域に、例えばN型不純物、例えばリン(P)をイオン注入して、Nウエル領域53の形成する。この際、NMOSFETの形成領域には、例えばレジストマスク(図示せず)を形成し、イオン注入後にこのレジストマスクを除去する。上記PウエルおよびNウエルの形成工程はどちらを先に行っても差し支えはない。
次に、図3(4)に示すように、NMOSFETの形成領域のチャネル層12にP型不純物、例えばホウ素(B)をイオン注入する。この際、PMOSFETの形成領域には、例えばレジストマスク(図示せず)を形成し、イオン注入後にこのレジストマスクを除去する。次いで、PMOSFETの形成領域のチャネル層12にN型不純物、例えばヒ素(As)をイオン注入する。このようにして、チャネルドーピングを行うこの際、NMOSFETの形成領域には、例えばレジストマスク(図示せず)を形成し、イオン注入後にこのレジストマスクを除去する。上記チャネルドーピングはどちらを先に行っても差し支えはない。
以下、PMOSFETのプロセスとNMOSFETのプロセスは、ドーピング物質、成膜原料等が異なる以外、共通であるので、一例として、PMOSFETのプロセスを代表して図示する。なお、PMOSFET側のみにドーピング、エッチング等を施す場合には、NMOSFET側にマスクを形成し、NMOSFET側のみにドーピング、エッチング等を施す場合には、PMOSFET側にマスクを形成している。
次に、図4(5)に示すように、上記チャネル層12上にゲート絶縁膜14を介してゲート電極15を形成し、ゲート電極15上にはハードマスク42を形成する。この工程は、上記チャネル層12上に、例えば熱酸化法によって、ゲート絶縁膜14を形成した後、ゲート電極材料を堆積することでゲート電極形成膜を形成し、さらに、ゲート電極形成膜上にハードマスク形成膜を形成する。その後、レジストマスク(図示せず)を形成し、それを用いたエッチング(例えば異方性ドライエッチング)技術によって、上記ハードマスク形成膜およびゲート電極形成膜を加工して、ゲート絶縁膜14上にゲート電極形成膜からなるゲート電極15を形成するとともに、ゲート電極15上にハードマスク形成膜からなるハードマスク42を形成する。このゲート電極15を形成する際に、ゲート絶縁膜14もエッチングされる。
次に、図4(6)に示すように、上記ゲート電極15の両側にサイドウォール16、17を形成する。このサイドウォール16、17は、例えば、上記ハードマスク42、ゲート電極15等を被覆するように、サイドウォール形成膜を成膜した後、全面エッチバックにより、ゲート電極15の側部側にサイドウォール形成膜を残すことで形成される。このサイドウォール形成膜は、例えば化学的気相成長法により、窒化シリコン膜を成膜し、その上層に酸化シリコン膜を成膜した二層構造で形成される。この酸化シリコン膜としては、例えば、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)からなる酸化シリコン膜で形成することができる。
次に、図5(7)に示すように、エッチング技術によって、上記サイドウォール16、17およびゲート電極15のそれぞれの下部に形成された上記チャネル層12および犠牲膜41を残して、その他の部分の上記チャネル層12および犠牲膜41を除去する。このエッチングでは、サイドウォール16、17が形成されていることから、チャネル層12の長さはゲート電極15の長さよりも長く形成される。ここでいう「長さ」とはチャネル長方向の長さをいう。
次に、図5(8)に示すように、上記チャネル層12下の上記犠牲膜41〔前記図5(7)参照〕を除去する。図面では、チャネル層12、ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、サイドウォール16、17等が浮遊している状態にみえるが、ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、サイドウォール16、17等の両端(図面の前後方向)が素子分離領域51上に形成されている。またチャネル層12は素子分離領域51で囲まれているMOSFETの形成領域内に形成されている。また、このエッチングでは、希フッ酸によるウエットエッチングを用いる。この場合、サイドウォール16、17の一部がエッチングされて後退する。
次に、図6(9)に示すように、上記犠牲膜41〔前記図5(7)参照〕を除去した領域に上記チャネル層12に歪みを与える応力膜13を形成する。このとき、チャネル層12下の犠牲膜41を除去した領域を埋め込むように上記応力膜13を形成する。
この応力膜13は、NMOSFETの場合には、膜中に圧縮応力が内在する圧縮応力膜で形成する。PMOSFETの場合には、膜中に引張応力が内在する引張応力膜で形成する。このような膜としては、成膜条件によって、膜中の応力が引張応力にもなり、圧縮応力にもなる窒化シリコン膜がある。この応力膜13の膜厚は、応力膜13の膜種、チャネル層12を歪ませる程度、応力膜13の持つ応力値によって決定される。例えば、上記チャネル層12に1%程度の歪みを与えるために、上記応力膜13を窒化シリコン膜で形成した場合には、120nm程度の膜厚を必要とする。したがって、上記犠牲膜41は、この応力膜13の膜厚に対応した膜厚に形成される。
上記応力膜13を形成する窒化シリコン(SiN)膜の成膜条件の一例を以下に示す。NMOSFETの場合には、例えば、通常の引張応力を持つ減圧CVD(LPCVD)法によって、成膜温度を700℃〜900℃に設定し、モノシラン(SiH4)とアンモニア(NH3)と水素(H2)とを有する原料ガスを用いる。PMOSFETの場合には、例えば、高密度誘導結合型プラズマCVD法を用い、原料ガスに、モノシラン(SiH4)と窒素(N2)を主成分として用い、成膜温度を例えば400℃以下に設定する。または、モノシラン(SiH4)と窒素(N2)を主成分とした原料ガスを用いた原子層蒸着(ALD)法を用いることもできる。この場合の成膜温度は、例えば500℃以下に設定される。
次に、図6(10)に示すように、チャネル層12下部のみ応力膜13を残し、その他の領域の応力膜13を除去する。このとき、オーバエッチングを行うため、チャネル層12下部に残した応力膜13にはサイドエッチングが入る。したがって、チャネル層12下に応力膜13はチャネル層12よりも内側に入るように形成される。
次に、図7(11)に示すように、選択エピタキシャル成長技術によって、基板11表面からシリコンを選択的にエピタキシャル成長させて、上記チャネル層12に接合するソース・ドレイン領域18、19を形成する。ここで、応力膜13の長さがチャネル層12の長さはよりも短く形成されるため、ソース・ドレイン領域18、19をエピタキシャル成長により形成した際にチャネル層12と接合し易くなり、信頼性の向上が図れる。ここでいう「長さ」とはチャネル長方向の長さをいう。
次に、図7(12)に示すように、ゲート電極15上のハードマスク層42〔前記図4(6)参照〕を除去する。
次に、図8(13)に示すように、上記ゲート電極15、ソース・ドレイン領域18、19上に、低抵抗化のためのシリサイド層21、22、23を形成する。さらに、上記構成の半導体装置1を被覆するように、基板11上に層間絶縁膜31を形成する。この層間絶縁膜31は、酸化シリコン膜で形成する。例えば、ノンドープトシリケートガラス(NSG)、高密度プラズマCVD法により成膜された酸化シリコン膜等で形成する。この層間絶縁膜31に、ゲート電極15、ソース・ドレイン領域18、19に達するコンタクトホールを形成した後、各コンタクトホールに、ゲート電極15、ソース・ドレイン領域18、19に電気的に接続するコンタクト電極24、25、26を形成する。
上記製造方法では、チャネル層12の直下にチャネル層12に歪みを与える応力膜13が形成されるので、応力膜13の応力がチャネル層12に直接的にかかるようになる。この応力膜13の応力によって、例えば、NMOSFETのチャネルには引張応力を発生させ、PMOSFETのチャネルには圧縮応力を発生させることで、チャネル層12に効率的に歪みを与えることが可能になる。これによって、引張歪み(Tensile strain)効果により、NMOSFETのオン電流Ionを向上させることができる。また圧縮歪み(Compressive strain)効果により、PMOSFETのオン電流Ionを向上させることができる。このように、チャネル層に所望の歪みを与えることが可能になり、移動度の向上が図れるという利点がある。また、チャネル層12を形成するシリコン(Si)膜の膜厚を薄くすることによって、ロールオフ(Roll-off)特性を改善し、短チャネル効果を抑制することができる。さらに、応力膜13が絶縁膜で形成されることによってチャネル領域の完全空乏化も可能となり、短チャネル効果の抑制がより図られる。さらに、応力膜13の応力を制御することで、的確な歪みをチャネル層12に与えることが可能になる。
また、応力膜13が窒化シリコン膜で形成されることによって、チャネル領域の完全空乏化もしくは部分空乏化が可能になる。特にチャネル層12を薄く形成することによって、完全空乏化が可能になる。
また、サイドウォール16、17を形成することから、チャネル層12の長さはゲート電極15の長さよりも長く形成されるため、たとえ、応力膜13がチャネル層12よりも短く形成されても、少なくとも、ゲート電極15下方のチャネル層12には応力膜13の応力が係るようになる。さらに、応力膜13の長さがチャネル層12の長さよりも短く形成されるため、ソース・ドレイン領域18、19をエピタキシャル成長により形成した際にチャネル層12と接合し易くなり、信頼性の向上が図れる。
本発明の半導体装置に係る一実施の形態を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示した製造工程断面図である。
符号の説明
1…半導体装置、11…基板、12…チャネル層、13…応力膜、14…ゲート絶縁膜、15…ゲート電極

Claims (8)

  1. チャネル層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を備えた半導体装置であって、
    前記チャネル層下部に前記チャネル層を歪ませる応力を有する応力膜が形成され、
    前記応力膜および前記チャネル層の両側に、ソース・ドレイン領域がシリコンエピタキシャル層で形成され、
    チャネル層方向において、前記応力膜の両側では、前記ソース・ドレイン領域が、前記チャネル層よりも前記ゲート電極側に長く形成され、
    チャネル長方向において、前記チャネル層の長さは、前記ゲート電極の長さよりも長く形成され、
    前記チャネル長方向において、前記応力膜の長さは、前記チャネル層の長さよりも短く形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体装置はNチャネルMOSFETであり、
    前記応力膜が膜中に圧縮応力が内在する圧縮応力膜で形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置はPチャネルMOSFEETであり、
    前記応力膜が膜中に引張応力が内在する引張応力膜で形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に犠牲膜とチャネル層を形成する工程と、
    前記チャネル層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するとともに、該ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する工程と、
    前記サイドウォールおよび前記ゲート電極のそれぞれの下部に形成された前記チャネル層および前記犠牲膜を残して、その他の部分の前記チャネル層および前記犠牲膜を除去する工程と、
    前記チャネル層下の前記犠牲膜を除去する工程と、
    前記犠牲膜を除去した領域に前記チャネル層に歪みを与える応力膜を形成する工程と、
    前記チャネル層に接合するソース・ドレイン領域を形成する工程と
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記チャネル層下部の前記犠牲膜を除去した領域に前記チャネル層に歪みを与える応力膜を形成する工程は、
    前記犠牲膜を除去した領域を埋め込むように前記応力膜を形成する工程と、
    前記チャネル層下部の前記応力膜以外の応力膜を除去する工程と
    からなることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記チャネル層下部の前記応力膜以外の応力膜を除去する工程において、
    前記チャネル層下部の前記応力膜をオーバエッチングによって前記チャネル層よりも内部側になるように形成する
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体装置はNチャネルMOSFETであり、
    前記応力膜が膜中に圧縮応力が内在する圧縮応力膜で形成される
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体装置はPチャネルMOSFETであり、
    前記応力膜が膜中に引張応力が内在する引張応力膜で形成される
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
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