JP2006332243A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低いGe組成においても高い移動度向上及び寄生抵抗低減効果が得られ、且つセルフヒーティング効果を抑制する。
【解決手段】 MISトランジスタを有する半導体装置であって、支持基板11上の一部に形成され、且つMISトランジスタのゲート幅方向に長く、ゲート長方向に短く形成された埋め込み絶縁膜12と、埋め込み絶縁膜12上に形成され、1軸方向に格子歪みを有する第1の半導体層14と、埋め込み絶縁膜12及び第1の半導体層14のゲート長方向の両側面を埋め込むように形成された第2の半導体層15と、第1の半導体層14上にゲート絶縁膜16を介して形成されたゲート電極17と、第2の半導体層15に形成されたソース・ドレイン領域21とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁膜上の半導体層にMISトランジスタを形成した半導体装置に係わり、特に歪み半導体を用いた半導体装置及びその製造方法に関する。
SOI(Silicon On Insulator)基板上に形成したMOSFETは、接合容量が低減することから、高速LSIや低消費電力LSIなどに適した素子である。また、SiGe層上にエピタキシャル成長したSi層は、格子定数の違いにより応力を受けた結晶構造となる。この歪みSi層上に形成したMOSFETは、バンド構造が変調による移動度が向上し、高速LSIに適した素子である。
これらSOI基板と歪みSi層を組み合わせた歪みSOI−MOSFETは、高速・低消費電力LSIに更に適した素子である(例えば、非特許文献1参照)。この素子は、Siからなる支持基板上の埋め込み絶縁膜上に格子緩和したSiGe層を形成し、SiGe層上に歪みSi層を形成し、歪みSi層上にゲート電極を形成すると共に歪みSi層にソース・ドレインを形成することによって構成される。歪みSi層はSiGe層にエピタキシャル成長しており、基板面と平行に2軸の引っ張り応力を受けている。
しかしながら、この種の歪みSOI−MISFETにあっては、次のような問題があった。即ち、SiGe層のGe組成を十分高くしないと、歪みSi層における正孔移動度の向上が得られず、高いGe組成はSiGe層及び歪みSi層の結晶性の質を維持することが困難である。SOI膜厚を薄膜化するほど短チャネル効果抑制の点では有効であるが、寄生抵抗が増加するという不具合が生じる。
また、素子の微細化に伴い、デバイス抵抗に占めるチャネル抵抗が減少して、寄生抵抗の影響が大きくなる。薄膜SOIの場合、寄生抵抗が高いため、微細素子における素子性能を十分発揮できないという不具合があった。さらに、歪みSOI素子はセルフヒーティング効果が大きいため、LSI動作中の熱履歴による性能ばらつきが増大するという問題があった。
また、SOI素子には基板浮遊効果に関わる特有の素子動作があり、特にキンク現象、ヒストリー効果、パスゲートリーク電流などの現象は、回路設計の変更が必要となり、従来のバルクSiでの回路設計からの変更が必要となる。また、ドレイン耐圧が低下するという不具合も生じる。
Toshinori Numata, Toshifumi Irisawa, Tsutomu Tezuka, Junji Koga, Norio Hirashita, Koji Usuda, Eiji Toyoda, Yosiji Miyamura, Akihito Tanabe, Naoharu Sugiyama, and Shin-ichi Takagi、"Performance enhancement of partially- and fully-depleted strained-SOI MOSFETs and characterization of strained-Si device parameters" IEDM Tech. Dig., pp.177-180, December 2004
このように、従来の歪みSOI−MOSFETにおいては、歪みSi層における正孔移動度を向上させるためにSiGe層のGe組成を高くすると、SiGe層及び歪みSi層の結晶性の質が低下する問題がある。さらに、短チャネル効果抑制のためにSOI膜厚を薄膜化すると、寄生抵抗が増加する問題がある。また、セルフヒーティング効果が大きいために性能ばらつきが増大するという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、低いGe組成においても高い移動度向上及び寄生抵抗低減効果が得られ、且つセルフヒーティング効果を抑制できる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
即ち、本発明の一態様は、MISトランジスタを有する半導体装置であって、支持基板上の一部に形成され、且つ前記MISトランジスタのゲート幅方向に長く、ゲート長方向に短く形成された埋め込み絶縁膜と、前記埋め込み絶縁膜上に形成され、1軸方向に格子歪みを有する第1の半導体層と、前記埋め込み絶縁膜及び第1の半導体層のゲート長方向の両側面を埋め込むように形成された第2の半導体層と、前記第1の半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記第2の半導体層に形成されたソース・ドレイン領域と、を具備したことを特徴とする。
また、本発明の別の一態様は、MISトランジスタを有する半導体装置であって、支持基板上の一部に形成され、且つ前記MISトランジスタのゲート幅方向に長く、ゲート長方向に短く形成された埋め込み絶縁膜と、前記埋め込み絶縁膜上に形成された第1の半導体層であって、格子歪みが緩和されたSiGe層上に、ゲート幅方向に引っ張り歪みを有しゲート長方向に格子歪みが緩和された歪みSi層が形成された第1導電型の第1の半導体層と、前記埋め込み絶縁膜及び第1の半導体層のゲート長方向の両側面を埋め込むように形成された第2の半導体層と、前記第1の半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記第2の半導体層に形成された第2導電型のソース・ドレイン領域と、を具備したことを特徴とする。
また、本発明の別の一態様は、上記構成の半導体装置の製造方法において、支持基板上に埋め込み絶縁膜を形成し、該絶縁膜の上に第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層上の一部にゲート絶縁膜を介して、ゲート幅方向に長くゲート長方向に短いゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクに用い、前記第1の半導体層及び埋め込み絶縁膜を選択的にエッチングする工程と、前記第1の半導体層及び埋め込み絶縁膜を除去した部分に、ソース・ドレイン領域を形成するための第2の半導体層を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、MISトランジスタのチャネルを構成する半導体層に1軸方向の格子歪みを与えることにより、より低いGe組成においても高い移動度向上効果が得られる。また、ソース・ドレイン領域下の埋め込み絶縁膜を除去することにより、ソース・ドレイン領域を厚くすることができ、これにより寄生抵抗低減効果が得られる。さらに、埋め込み絶縁膜の一部が除去され、チャネルを構成する第1の半導体層が第2の半導体層を介して支持基板に接続されることになるため、セルフヒーティング効果を抑制することができる。
発明の実施形態を説明する前に、歪みSOI−MOSFETの基本構造について説明する。
図6に示すように、Siからなる支持基板11上の埋め込み絶縁膜12上に、SiGe層13と歪みSi層14が形成されている。歪みSi層14上にゲート酸化膜15及びゲート電極16が形成され、Si層14及びSiGe層13にソース・ドレイン領域21が形成されて、MOSFETが構成されている。
歪みSi層14は、SiGe層13にエピタキシャル成長しており、基板面と平行に2軸の引っ張り応力を受けている。この歪みSi層14により移動度向上効果が得られる。しかしながら、この種の歪みSOI−MOSFETにおいて本発明者らが種々の検討を行った結果、次のような問題があることが判明した。
図7(a)(b)は、各Ge組成のSiGe層上の歪みSiにおける、電子及び正孔の無歪みSiに対する移動度向上率の実効電界依存性の測定結果を示す。電子移動度に関しては、図7(a)に示すように、Ge組成に拘わらず向上効果が得られ、特にGe組成が15〜40%で大きな効果が得られる。一方、正孔移動度は、図7(b)に示すように、Ge組成を十分高くしないと向上効果が得られないことが分かった。しかし、高いGe組成はSiGe層及び歪みSi層の結晶性の質を維持することが困難である。そして、高いGe組成では、電子の移動度向上率は劣化している。
また、SOI素子をゲート長100nm以下で実現するためにはSOI膜厚を薄膜化することが、短チャネル効果抑制点で有効とされているが、薄膜化すると寄生抵抗が増加するという不具合が生じる。
前記図6中に、歪みSOI素子の主要抵抗成分を示す。素子の微細化に伴い、デバイス抵抗Rtotalに占めるチャネル抵抗Rchが減少して、寄生抵抗Rsdの影響が大きくなる。薄膜SOIの場合、寄生抵抗Rsdが高いため、微細素子における素子性能を十分発揮できないという不具合があった。エレベーテッド・ソース・ドレインにしてもその膜厚は十分でなく、さらにSiGe層上に形成されたNiジャーマノシリサイドは、Si上に形成されるNiシリサイドに比べ抵抗が高いため、更に素子性能の向上を阻害する要因となる。
また、歪みSOI素子はセルフヒーティング効果が大きいため、LSI動作中の熱履歴による性能ばらつきが増大するという問題があった。セルフヒーティング効果とは、SOI構造の場合、埋め込み酸化膜の熱抵抗がSiより約100倍高いため、電流が流れることによって発生したジュール熱を放熱しにくく、電流が低下するという不具合である。
図8(a)は、歪みSOI−MOSFETのDC測定によるId−Vd特性とセルフヒーティング効果を除いたId−Vd特性の測定結果である。図8(b)は、無歪みSOI−MOSFETのDC測定によるId−Vd特性とセルフヒーティング効果を除いたId−Vd特性の測定結果である。
無歪みSOIの場合、図8(b)に示すように、セルフヒーティング効果を除くことにより、およそ11%の特性向上が得られる。これに対し歪みSOIでは、図8(a)に示すように、更に高い18%の特性向上が得られた。これは、SiGeの熱抵抗がSiのそれより高いため、セルフヒーティング効果が増大するためである。このように歪みSOIでは、熱履歴による特性変動が更に増大するという不具合が生じた。
また、SOI素子には基板浮遊効果に関わる特有の素子動作があり、特にキンク現象、ヒストリー効果、パスゲートリーク電流などの現象は、回路設計の変更が必要となり、従来のバルクSiでの回路設計からの変更が必要となる。また、ドレイン耐圧が低下するという不具合も生じる。
本実施形態では、これらの問題を、埋め込み絶縁膜の選択残し及び1軸の格子歪みを有する歪み半導体層の使用によって解決する。以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる歪みSOI−MOSFETの概略構成を示す断面図である。
Siからなる支持基板11上の一部にSi酸化膜からなる埋め込み絶縁膜12が形成されている。この埋め込み絶縁膜12は、図2に示すように、一方向(ゲート幅方向)に長く、これと直交する方向(ゲート長方向)に短く形成されている。埋め込み絶縁膜12上には、Ge組成5〜100%のSiGe層13と歪みSi層(第1の半導体層)14が順に積層されている。SiGe層13は格子歪みが緩和され、歪みSi層14はゲート幅方向のみに1軸方向の引っ張り歪みを有している。埋め込み絶縁膜12,SiGe層13,及び歪みSi層14のゲート長方向の両側部には、Si層(第2の半導体層)15が形成されている。
歪みSi層14はn型であり、歪みSi層14上にはゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)16を介してポリSiからなるゲート電極17が形成され、ゲート電極17の側部には側壁絶縁膜18が形成されている。また、Si層15にはp型のソース・ドレイン領域21が形成され、ソース・ドレイン領域21の底部にはソース・ドレイン領域とは逆導電型のn型の空乏化抑制層22が形成されている。
図3は、本実施形態に係わる歪みSOIに−MOSFETの製造工程を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、Siからなる支持基板11上に埋め込み絶縁膜12を形成し、その上にGe組成5〜100%のSiGe層13及びSi層(第1の半導体層)14を形成したSOI基板を用意する。このSOI基板は、格子緩和したSiGe層13上にSi層14が形成され、Si層14は2軸の圧縮歪みを有している。
次いで、図2(b)に示すように、歪みSi層14上にゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)16を介してゲート電極17を形成する。具体的には、歪みSi層14上に酸化膜及びポリSi膜を形成した後に、これらを周知のリソグラフィ及びRIEにより、前記図2に示すようなゲート電極パターンに加工する。続いて、ゲート電極17の側部に側壁絶縁膜18を形成する。具体的には、全面に酸化膜や窒化膜などの絶縁膜を堆積した後に、RIEで全面エッチングすることにより、絶縁膜をゲート側壁のみに残す。
なお、ゲート電極17とゲート側壁絶縁膜18の表面は、次のSi,SiGeとSi酸化膜のエッチングとの高い選択比を有する材料、例えばSi窒化膜などで覆われていることが望ましい。
次いで、図2(c)に示すように、ゲート電極17及び側壁絶縁膜18をマスクに用い、歪みSi層14,SiGe層13,及び埋め込み絶縁膜12をRIEによりエッチングし、支持基板11の表面を露出させる。このとき、歪みSi層14は加工端面から緩和が発生し、1軸の歪みのみが保持される。即ち、歪みSi層14を前記図2に示すように加工することにより、ゲート長方向は短いために格子歪みが緩和するが、ゲート長方向は長いために格子歪みが残る。
次いで、図2(d)に示すように、支持基板11からSiをエピタキシャル成長することにより、埋め込み絶縁膜12,SiGe層13,及び歪みSi層14の側面に、第2の半導体層としてのSi層15を形成する。
これ以降は、ゲート電極17及び側壁絶縁膜18をマスクに用い、イオン注入法などによりSi層15に不純物をドーピングし、p型のソース・ドレイン領域21を形成することにより、前記図1に示す構造のMISFETが得られる。なお、ソース・ドレイン領域21と接する領域の空乏層が広がりすぎないように、ソース・ドレイン領域21の不純物(p型)と逆の不純物(n型)を高濃度添加した空乏化抑制層22を形成しても良い。
このようにして得られた歪みSOI−MISFETは、歪みSi層14のゲート幅方向の歪みは保持され、ゲート長方向は歪み緩和するため、ゲート幅方向の1軸の引っ張り歪みを有することになる。このため、2軸の引っ張り歪みでは移動度向上が十分でなかったpMOSFETにおいても性能向上を得ることが可能である。
また、チャネル領域は歪みSOI構造を形成するため、短チャネル効果を抑制する。そして、ソース・ドレイン領域21の下では埋め込み絶縁膜12が除去されているため、ソース・ドレイン領域21を厚膜にすることができる。このため、寄生抵抗を低減でき、素子の性能を最大限に発揮することができる。さらに、チャネル領域が支持基板11とSiで接することが可能なため、セルフヒーティング効果が発生せず、LSI動作における様々な熱環境下においても安定した素子特性を示す。
また、第2の半導体層としてのSi層15を、高濃度に不純物が添加されたSiでエピタキシャル成長して形成すると、イオン注入によるソース・ドレインより高濃度に不純物を添加することが可能となる。さらにこの場合、ソース・ドレイン領域を低抵抗に形成することができ、寄生抵抗をより低減することが可能となる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係わる歪みSOI−MOSFETの概略構成を示す断面図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施形態が先に説明した第1の実施形態と異なる点は、ソース・ドレイン領域のチャネル側に、エクステンション領域を形成したことにある。即ち、第1のゲート側壁絶縁膜18の更に側部に第2の側壁絶縁膜31が形成され、これらの側壁絶縁膜18,31の下部にp+ 型のエクステンション領域32が形成されている。そして、ソース・ドレイン領域21は第2の側壁絶縁膜31をマスクにイオン注入などにより形成されている。
先に説明した第1の実施形態では、ゲート側壁絶縁膜18を用いてソース・ドレイン領域21を形成した。そのため、チャネル領域の歪みSi層14及びSiGe層13は、ソース・ドレイン領域21と埋め込み絶縁膜12とに囲まれた基板浮遊の状態となり、SOI特有の現象を享受することとなる。これに対し本実施形態では、ソース・ドレイン領域21ではなく空乏化抑制層22を介して、チャネル領域を支持基板11と接することができるため、SOI特有の現象を除くことが可能となる。
製造方法は、第1の実施形態で説明した前記図2(d)に示す工程の後、いわゆるエクステンション領域32を極浅く形成する。続いて、新たなゲート側壁絶縁膜31を形成し、これをマスクにソース・ドレイン領域21を形成する。また、ソース・ドレイン領域21に接する半導体層の空乏層の広がりを抑制する空乏化抑制層22を設けることにより、チャネルと支持基板11との接触が空乏層によって切られることがなくなる。
このようにして得られた歪みSOI−ISFETは、第1の実施形態で述べた効果に加え、チャネル領域と支持基板とが電気的に接続されるため、電位を固定することが可能となり、基板浮遊効果に関わる特性は抑制される。そして、薄膜SOI構造による短チャネル効果抑制といった効果を得る。
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。
実施形態ではpMOSFETについて説明したが、本発明はnMOSFETに適用することもでき、更にpMOSとnMOSを同一基板上に形成した相補型のMOSFETに適用することが可能である。
また、ゲート側壁絶縁膜は製造工程において剥離することもあるため、最終的な実施形態においてゲート側壁絶縁膜がある必要はなく、本発明は、SOIと支持基板とが、空乏層を介さずに電気的につながっていることが特徴である。
また、第2の半導体層を形成するための支持基板からのSiのエピタキシャル成長を、歪みSi層とゲート絶縁膜界面よりも高く成長して、エレベーテッド・ソース・ドレイン構造としてもよい。さらに、埋め込み絶縁膜は必ずしもSi酸化膜に限るものではなく、他の絶縁膜を用いることも可能である。
また、使用する基板が歪みSiGe層からなるSGOI基板を用いた場合でも、本発明の構造により1軸にのみ歪みを残したSiGe−MISFETを形成することが可能である。また、使用する基板がSiGe層のない歪みSi層が直接埋め込み絶縁膜上に形成されたSOI基板を用いても同様の効果が得られる。図5は、埋め込み絶縁膜12上に単層の歪みを有する第1の半導体層51が形成された半導体素子の断面図である。本発明では、ゲート幅方向に格子歪みが保持され、ソース・ドレイン領域に接するゲート長方向の格子歪みが緩和された半導体層を用いることに特徴があり、第1の半導体層の材料及び構成は適宜変更できる。
また、実施形態ではゲート絶縁膜として酸化膜を用いたが、酸化膜以外の絶縁膜を用いることも可能である。即ち、本発明はMOSFETに限らずMISFETに適用することができる。さらに、埋め込み絶縁膜及び第1の半導体層を島状に加工する工程としては、ゲート及びゲート側壁絶縁膜を直接マスクとして、Si層,SiGe層,及びSi酸化膜などをエッチングすることに限らず、例えばゲート上にマスクを形成し、このマスクを用いてエッチングしても同じ効果が得られる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
第1の実施形態に係わる歪みSOI−MOSFETの概略構成を示す断面図。 図1の歪みSOI−MOSFETの埋め込み絶縁膜及び第1の半導体層のパターンを示す平面図。 第1の実施形態に係わるSOI−MOSFETの製造工程を示す断面図。 第2の実施形態に係わる歪みSOI−MOSFETの概略構成を示す断面図。 本発明の変形例に係わる歪みSOI−MOSFETの概略構成を示す断面図。 代表的な歪みSOI−MOSFETの例を示す断面図 各Ge組成のSiGe層上の歪みSiにおける、電子及び正孔の無歪みSiに対する移動度向上率の実効電界依存性の測定結果を示す図。 歪みSOI−MOSFETと無歪みSOI−MOSFETのDC測定によるId−Vd特性とセルフヒーティング効果を除いたId−Vd特性の測定結果を示す図。
符号の説明
11…支持基板
12…埋め込み絶縁膜
13…SiGe層
14…歪みSi層(第1の半導体層)
15…Si層(第2の半導体層)
16…ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)
17…ゲート電極
18…第1の側壁絶縁膜
21…ソース・ドレイン領域
22…空乏化抑制層
31…第2の側壁絶縁膜
32…エクステンション領域
51…第2の半導体層

Claims (14)

  1. MISトランジスタを有する半導体装置であって、
    支持基板上の一部に形成され、且つ前記MISトランジスタのゲート幅方向に長く、ゲート長方向に短く形成された埋め込み絶縁膜と、
    前記埋め込み絶縁膜上に形成され、1軸方向に格子歪みを有する第1の半導体層と、
    前記埋め込み絶縁膜及び第1の半導体層のゲート長方向の両側面を埋め込むように形成された第2の半導体層と、
    前記第1の半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記第2の半導体層に形成されたソース・ドレイン領域と、
    を具備したことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の半導体層は、格子歪みを有する歪みSi層であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1の半導体層は、格子歪みを有する歪みSiGe層であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記第1の半導体層は、格子緩和したSiGe層上に格子歪みを有する歪みSi層が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記第2の半導体層の底部に、前記ソース・ドレイン領域とは逆導電型の空乏化抑制層が形成されていることを特徴とする請求項第1〜4の何れかに記載の半導体装置。
  6. 前記ソース・ドレイン領域の前記第1の半導体層側には、前記第1の半導体層よりも接合深さの浅いエクステンション領域が形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の半導体装置。
  7. 前記ゲート電極のゲート長方向の側部に側壁絶縁膜が形成され、該側壁絶縁膜の下に前記エクステンション領域が形成されていることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記第2の半導体層は、高濃度不純物添加した半導体を堆積して形成されたものであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の半導体装置。
  9. 前記第1の半導体層及び埋め込み絶縁膜のゲート幅方向の長さWとゲート長方向の長さLとの関係は、W≧2Lであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の半導体装置。
  10. 前記第2の半導体層はSi層であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の半導体装置。
  11. MISトランジスタを有する半導体装置であって、
    支持基板上の一部に形成され、且つ前記MISトランジスタのゲート幅方向に長く、ゲート長方向に短く形成された埋め込み絶縁膜と、
    前記埋め込み絶縁膜上に形成された第1の半導体層であって、格子歪みが緩和されたSiGe層上に、ゲート幅方向に引っ張り歪みを有しゲート長方向に格子歪みが緩和された歪みSi層が形成された第1導電型の第1の半導体層と、
    前記埋め込み絶縁膜及び第1の半導体層のゲート長方向の両側面を埋め込むように形成された第2の半導体層と、
    前記第1の半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記第2の半導体層に形成された第2導電型のソース・ドレイン領域と、
    を具備したことを特徴とする半導体装置。
  12. 支持基板上に埋め込み絶縁膜を形成し、該絶縁膜の上に第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層上の一部にゲート絶縁膜を介して、ゲート幅方向に長くゲート長方向に短いゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクに用い、前記第1の半導体層及び埋め込み絶縁膜を選択的にエッチングする工程と、
    前記第1の半導体層及び埋め込み絶縁膜を除去した部分に、ソース・ドレイン領域を形成するための第2の半導体層を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記第2の半導体層は、前記支持基板からのエピタキシャル成長によって形成されることを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1の半導体層は2軸の格子歪みを有する状態で形成され、前記エッチングによりゲート長方向の格子歪みが緩和され、ゲート幅方向の格子歪みが保持されることを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
JP2005152373A 2005-05-25 2005-05-25 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2006332243A (ja)

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