JP5045323B2 - 電気光学装置、電気光学装置の制御方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の制御方法および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子などの電気光学素子を制御する技術に関する。
各電気光学素子に供給される駆動電流の電流量を複数の電気光学素子について一律に制御する技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、電源線と接地線との間に複数の発光素子を介在させた表示装置において、電源線と接地線との間の電圧を電源回路が変化させることで各駆動電流を制御する技術が開示されている。
特開2002−341828号公報
特許文献1の構成においては、各発光素子に供給される駆動電流が電源線および接地線に流れる。しかし、多くの電流が流れる電源線や接地線の電位を変化させるためには、大規模で複雑な電源回路が必要となる。以上の事情に鑑みて、本発明は、回路の大型化や複雑化を抑制しながら各電気光学素子の駆動電流を制御することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、データ信号に応じて電位が設定されるゲートと当該ゲートの電位に応じて形成されるチャネルを制御する特性制御電極とを含む駆動トランジスタ、および、駆動トランジスタに流れる駆動電流で駆動される電気光学素子を各々が含む複数の単位回路と、制御電位を可変に設定するとともに当該制御電位を複数の単位回路における各駆動トランジスタの特性制御電極に供給する電位制御回路とを具備する。なお、電気光学素子とは、電気エネルギの供給(電圧の印加や電流の供給)によって階調(輝度や透過率)が変化する素子である。
以上の構成においては、駆動トランジスタの特性制御電極に供給される制御電位を変化させることで各電気光学素子の駆動電流が一律に制御されるから、電気光学素子の両端間の電圧を変化させる必要がない。したがって、発光素子の両端間の電圧を制御する特許文献1の構成と比較して、電気光学装置の回路の大型化や複雑化が抑制される。また、特性制御電極に制御電位を供給するための配線(例えば図2の電位供給線18)には殆ど電流が流れないから、電位制御回路は小規模で簡素な回路で実現される。したがって、本発明によれば、回路の大型化や複雑化を抑制しながら各電気光学素子の駆動電流を制御することができる。なお、特性制御電極は、半導体層を挟んでゲートに対向するバックゲート(例えば図3のバックゲートB)や、半導体層のチャネルコンタクト領域に導通するチャネル電極(例えば図9のチャネル電極26)である。
本発明の好適な態様において、電位制御回路は、標準モードにおいて、駆動トランジスタのソースの電位と等しい基準電位に制御電位を設定し、第1モード(例えば図2の構成における省電力モード)において制御電位を基準電位よりも高位に設定し、第2モード(例えば図2の構成における高輝度モード)において制御電位を基準電位よりも低位に設定する。以上の態様によれば、消費電力を低減を優先するモードと電気光学素子から出射する光量を優先するモードとを必要に応じて切替えることが可能である。
本発明の好適な態様において、複数の単位回路の各々は、特性制御電極と電位制御回路との電気的な接続を制御する第1スイッチング素子(例えば図6のスイッチング素子SW5)と、駆動トランジスタを第1期間にてダイオード接続する第2スイッチング素子(例えば図6のスイッチング素子SW4)と、第1期間の経過後の第2期間にてデータ信号が供給される第1電極と駆動トランジスタのゲートに接続された第2電極とを有する容量素子(例えば図6の容量素子C3)を含み、第1スイッチング素子は、第1期間にてオフ状態に制御されるとともに第2期間にてオン状態に制御される。以上の態様によれば、各単位回路における駆動トランジスタの閾値電圧の誤差を有効に補償しながら、各電気光学素子の駆動電流を制御することができる。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。電子機器の典型例は、電気光学装置を表示装置として利用した機器である。本発明に係る電子機器としてはパーソナルコンピュータや携帯電話機が例示される。もっとも、本発明に係る電気光学装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光線の照射によって感光体ドラムなどの像担持体に潜像を形成するための露光装置(露光ヘッド)としても本発明の電気光学装置を適用することができる。
本発明は、以上の各態様に係る複数の単位回路を具備する電気光学装置を制御する方法としても特定される。ひとつの態様に係る電気光学装置の駆動方法は、制御電位を可変に設定し、当該制御電位を複数の単位回路における各駆動トランジスタの特性制御電極に供給することを特徴とする。以上の方法によれば、本発明の電気光学装置と同様の作用および効果が奏される。また、複数の単位回路の各々が、第1電極と駆動トランジスタのゲートに接続された第2電極とを有する容量素子を含む構成を前提とすれば、第1期間において、駆動トランジスタをダイオード接続するとともに特性制御電極に対する制御電位の供給を停止し、第1期間の経過後の第2期間において、第1電極にデータ信号を供給するとともに特性制御電極に制御電位を供給する方法が好適である。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。電気光学装置100は、画像を表示する表示装置として各種の電子機器に搭載される。同図に示すように、電気光学装置100は、複数の単位回路(画素回路)Uが配列された素子アレイ部10と、各単位回路Uを駆動するための周辺回路(制御線駆動回路32,信号供給回路34,電源回路36,電位制御回路38,制御回路42)とを具備する。
電源回路36は、電源電位VELと接地電位GND(VEL>GND)とを生成する。電源電位VELは電源線161を介して各単位回路Uに共通に供給され、接地電位GNDは接地線162を介して各単位回路Uに共通に供給される。電位制御回路38は制御電位VCTLを生成する。制御電位VCTLは、電位供給線18を介して各単位回路Uに共通に供給される。なお、制御電位VCTLについては後述する。
素子アレイ部10には、X方向に延在するm組の制御線群12と、X方向に交差するY方向に延在するn本の信号線14とが形成される(mおよびnの各々は2以上の自然数)。各単位回路Uは、制御線群12と信号線14との各交差に対応して配置される。したがって、素子アレイ部10の全体では、X方向およびY方向にわたって縦m行×横n列の行列状に単位回路Uが配列する。
図2は、各単位回路Uの具体的な構成を示す回路図である。なお、同図においては、第i行(i=1〜m)に属する第j列目(j=1〜n)のひとつの単位回路Uのみが代表的に図示されている。図2に示すように、図1における各制御線群12は2本の制御線12Aおよび12Bで構成される。
単位回路Uは電気光学素子Eを含む。電気光学素子Eは、電源線161と接地線162との間に介在する。本形態の電気光学素子Eは、相互に対向する陽極と陰極との間に有機EL(Electroluminescence)材料の発光層が形成された有機EL素子である。電気光学素子Eは、発光層に供給される駆動電流IDRの電流量に応じた階調(輝度)に駆動される。
駆動電流IDRの経路上(電源線161と電気光学素子Eの陽極との間)にはPチャネル型の駆動トランジスタTDRが配置される。駆動トランジスタTDRは、自身のゲートGの電位VG(ゲート−ソース間の電圧)に応じて駆動電流IDRの電流量を制御する。駆動トランジスタTDRのゲートGと電源線161との間には容量素子C1が介在する。なお、容量素子C1は、電源線161以外の定電位の配線とゲートGとの間に介在してもよい。
駆動トランジスタTDRは、ゲートGとソースSとドレインDとに加えてバックゲートBを有する4端子型のトランジスタである。各単位回路Uにおける駆動トランジスタTDRのバックゲートBは電位供給線18に対して共通に接続される。バックゲートBと接地線162との間には容量素子(バイパスコンデンサ)C2が介在する。なお、容量素子C2は、接地線162以外の定電位の配線とバックゲートBとの間に介在してもよい。
図3は、駆動トランジスタTDRの具体的な構造を例示する断面図である。図3に示すように、駆動トランジスタTDRは、絶縁性の基板20の表面に各電気光学素子Eとともに形成された薄膜トランジスタである。
バックゲートBは基板20の表面に形成される。バックゲートBはゲート絶縁膜21で覆われ、ゲート絶縁膜21の表面に半導体層(例えばポリシリコンの膜体)22が形成される。半導体層22の表面上のゲート絶縁膜23を挟んで半導体層22のチャネル領域と対向するようにゲートGが形成される。すなわち、バックゲートBは、半導体層22を挟んでゲートGとは反対側に形成される。半導体層22のソース領域には層間絶縁層24の貫通孔を介してソースSが接続され、半導体層22のドレイン領域には層間絶縁層24の貫通孔を介してドレインDが接続される。
図4は、駆動トランジスタTDRのゲートGの電位VG(ゲート−ソース間の電圧)とソース−ドレイン間に流れる駆動電流IDRとの関係を示すグラフである。図4においては、バックゲートBの電位VBが基準電位VCに設定された場合における電位VGと駆動電流IDRとの関係が実線で図示されている。基準電位VCは、駆動トランジスタTDRのソースSの電位(電源電位VEL)と略同等である。すなわち、基準電位VCは、バックゲート−ソース間の電圧がゼロとなるように設定される。
ゲートGの電位VGに応じて半導体層22に形成されたチャネルの厚さは、バックゲートBの電位VB(バックゲート−ソース間の電圧)に応じて変化する。したがって、駆動電流IDRの電流量はバックゲートBの電位VBに応じて増減する。例えば、バックゲートBの電位VBがソースSの電位(電源電位VEL)に対して上昇するほどチャネルは縮小する(空乏層が拡大する)。したがって、図4に鎖線で示すようにバックゲートBの電位VBが基準電位VCよりも高い電位VH(VH>VEL)に設定された場合、ゲートGの電位VGに対する駆動電流IDRの電流量は減少する。換言すると、駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHが低下する。一方、バックゲートBの電位VBがソースSの電位に対して低下するほどチャネルは拡大する。したがって、図4の破線で示すように電位VBが基準電位VCよりも低い電位VL(VL<VEL)に設定された場合、ゲートGの電位VGに対する駆動電流IDRの電流は増加する(駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHが上昇する)。以上のように、バックゲートBは、駆動トランジスタTDRの電気的な特性を制御するための電極(特性制御電極)として機能する。
図2に示すように、単位回路Uは2個のスイッチング素子SW(SW1,SW2)を含む。各スイッチング素子SWは、駆動トランジスタTDRとともに基板20の表面に形成されたNチャネル型の薄膜トランジスタである。
スイッチング素子SW1は、駆動トランジスタTDRのゲートGと第j列目の信号線14との間に介在して両者の電気的な接続(導通/非導通)を制御する。第i行に属するn個の単位回路Uの各々におけるスイッチング素子SW1のゲートは第i行目の制御線12Aに対して共通に接続される。
スイッチング素子SW2は、駆動トランジスタTDRのドレインDと電気光学素子Eの陽極との間(すなわち駆動電流IDRの経路上)に介在して両者の電気的な接続を制御する。第i行に属するn個の単位回路Uの各々におけるスイッチング素子SW2のゲートは第i行目の制御線12Bに対して共通に接続される。スイッチング素子SW2が導通することで駆動電流IDRの経路が確立するから、スイッチング素子SW2は、電気光学素子Eに対する駆動電流IDRの供給の可否を制御する手段として機能する。
図1の制御線駆動回路32は、m組の制御線群12の各々に信号を供給する回路である。制御線駆動回路32は、第1に、各単位回路Uを行単位で順番に選択するための選択信号GSL[1]〜GSL[m]を生成して各制御線12Aに出力する。選択信号GSL[1]〜GSL[m]は、図5に示すように、書込期間(水平走査期間)PWR毎に順番にハイレベルとなる。
第2に、制御線駆動回路32は、制御信号GDR[1]〜GDR[m]を生成して各制御線12Bに出力する。図5に示すように、第i行の制御線12Bに供給される制御信号GDR[i]は、選択信号GSL[i]がハイレベルとなる書込期間PWRの経過後から次に選択信号GSL[i]がハイレベルとなる書込期間PWRの開始前までの駆動期間PDRにてハイレベルに設定され、駆動期間PDR以外の期間(書込期間PWRを含む)にてローレベルを維持する。なお、選択信号GSL[1]〜GSL[m]と制御信号GDR[1]〜GDR[m]とが別個の回路で生成される構成も採用される。
図1の信号供給回路34は、各単位回路Uの階調を指定するデータ信号D[1]〜D[n]を生成して各信号線14に出力する。選択信号GSL[i]がハイレベルとなる書込期間PWRにて第j列目の信号線14に供給されるデータ信号D[j]は、第i行に属する第j列目の単位回路Uに指定された階調に応じた電位VDATAに設定される。
制御回路42は、同期信号や画像信号など各種の信号を出力することで各回路(制御線駆動回路32,信号供給回路34,電源回路36,電位制御回路38)を制御する。図1に示すように、制御回路42には操作部44が接続される。操作部44は、利用者による操作を検出する機器である。制御回路42は、操作部44が検出した操作の内容に応じて電気光学装置100の動作モードを選択する。
本形態における動作モードには、標準モードと省電力モードと高輝度モードとがある。省電力モードは、電気光学装置100が消費する電力を標準モードや高輝度モードよりも低減させる動作モードである。高輝度モードは、素子アレイ部10の全体的な輝度(画像の明度)を標準モードや省電力モードよりも上昇させる動作モードである。
電位制御回路38は、制御回路42が選択した動作モードに応じて制御電位VCTLを可変に制御する。標準モードが選択された場合、電位制御回路38は、制御電位VCTLを基準電位VC(VC=VEL)に設定する。また、電位制御回路38は、省電力モードが選択された場合には制御電位VCTLを電位VH(VH>VC)に設定し、高輝度モードが選択された場合には制御電位VCTLを電位VL(VL<VC)に設定する。
次に、第i行に属する第j列目の単位回路Uの動作を説明する。書込期間PWRにて選択信号GSL[i]がハイレベルに遷移すると(すなわち第i行が選択されると)、スイッチング素子SW1がオン状態に遷移する。したがって、データ信号D[j]の電位VDATAが第j列目の信号線14からスイッチング素子SW1を介して駆動トランジスタTDRのゲートGに供給されるとともに当該電位VDATAに応じた電荷が容量素子C1に蓄積される。すなわち、駆動トランジスタTDRのゲートGの電位VGはデータ信号D[j]の電位VDATAに設定および保持される。
書込期間PWRの経過後の駆動期間PDRにて制御信号GDR[i]がハイレベルに変化すると、スイッチング素子SW2がオン状態に遷移する。したがって、駆動トランジスタTDRのゲートGの電位VGとバックゲートBの電位VBに応じた電流量の駆動電流IDRが、電源線161から駆動トランジスタTDRとスイッチング素子SW2とを経由して電気光学素子Eに供給される。電気光学素子Eは、駆動電流IDRの電流量に応じた輝度で発光する。以上のように各電気光学素子Eの階調が制御されることで素子アレイ部10には所望の画像が表示される。
電位制御回路38から電位供給線18を介して各駆動トランジスタTDRのバックゲートBに供給される制御電位VCTLは、標準モードでは基準電位VCに設定される。したがって、例えば書込期間PWRにてゲートGの電位VGが図4の電位V1(VDATA)に設定された場合、直後の駆動期間PDRでは電流量Iaの駆動電流IDRが電気光学素子Eに供給される。一方、各駆動トランジスタTDRのバックゲートBに供給される制御電位VCTLは、省電力モードでは電位VHに設定されるから、ゲートGが電位V1に設定された場合には、標準モードにおける電流量Iaよりも少ない電流量Ibの駆動電流IDRが駆動期間PDRに電気光学素子Eに供給される。したがって、各電気光学素子Eの輝度は標準モードよりも低下するが、電気光学装置100が消費する電力は標準モードと比較して低減される。
また、高輝度モードにおいては各駆動トランジスタTDRのバックゲートBに電位VLが供給されるから、ゲートGが電位V1に設定された場合の駆動電流IDRは、標準モードにおける電流量Iaよりも多い電流量Icとなる。したがって、電気光学装置100が消費する電力は標準モードと比較して増加するが、各電気光学素子Eの輝度は標準モードと比較して上昇する。
以上に説明したように、本形態においては、駆動トランジスタTDRのバックゲートBに供給される制御電位VCTLを変化させることで各電気光学素子Eの駆動電流IDRが一律に制御されるから、電源線161と接地線162との間の電圧を変化させる必要はない。したがって、電源線161と接地線162との間の電圧を制御する特許文献1の構成と比較して電源回路36が小型化および簡素化される。また、バックゲートBのインピーダンスは充分に高いから、電位供給線18に電流は殆ど流れない。したがって、電位制御回路38は小規模で簡素な回路で実現される。以上のように、本形態によれば、周辺回路の大型化や複雑化を抑制しながら各電気光学素子Eの駆動電流IDRを制御することができる。しかも、各電気光学素子Eの輝度の段階数(階調数)は動作モードに応じて変化しない。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本形態の単位回路Uは、駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHの誤差(各駆動トランジスタTDR間のバラツキや設計値との相違)を補償する機能を具備する。なお、本形態のうち作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図6は、第i行に属する第j列目の単位回路Uの構成を示す回路図であり、図7は、当該単位回路Uに供給される各信号の波形を示すタイミングチャートである。図6に示すように、制御線群12は、第1実施形態における2本の制御線(12A,12B)に加えて制御線12Cを含む。制御線駆動回路32は、初期化信号GRS[1]〜GRS[m]を生成して各制御線12Cに出力する。図7に示すように、第i行目の制御線12Cに供給される初期化信号GRS[i]は、選択信号GSL[i]がハイレベルとなる書込期間PWRの開始前の初期化期間PRSにてハイレベルとなり、初期化期間PRS以外の期間にてローレベルを維持する。制御信号GDR[i]がハイレベルとなる駆動期間PDRは、選択信号GSL[i]がハイレベルとなる書込期間PWRの経過後から初期化信号GRS[i]がハイレベルとなる初期化期間PRSの開始前までの期間である。
電源回路36は、データ信号D[j]の電位VDATAの最大値よりも高位の定電位(以下「初期化電位」という)VRSを生成する。図6に示すように、初期化電位VRSは、初期化線15を介して各単位回路Uに共通に供給される。各単位回路Uに供給される制御電位VCTLを電位制御回路38が動作モードに応じて選択する点は第1実施形態と同様である。
単位回路Uは、駆動トランジスタTDRとスイッチング素子SW1およびSW2と電気光学素子Eと容量素子C1とに加えて、容量素子C3およびC4とスイッチング素子SW3〜SW5とを含む。容量素子C3は、電極e1と電極e2とで構成される。スイッチング素子SW1は、電極e1と第j列目の信号線14との間に介在する。電極e2は、駆動トランジスタTDRのゲートGに接続される。
スイッチング素子SW3〜SW5は、電気光学素子Eや駆動トランジスタTDRとともに基板20の表面に形成されたNチャネル型の薄膜トランジスタである。スイッチング素子SW3は、電極e1と初期化線15との間に介在して両者の電気的な接続を制御する。スイッチング素子SW4は、駆動トランジスタTDRのゲートGとドレインDとの間に介在して両者の電気的な接続を制御する。第i行に属する各単位回路Uにおけるスイッチング素子SW3およびSW4のゲートは第i行目の制御線12Cに対して共通に接続される。
スイッチング素子SW5は、駆動トランジスタTDRのバックゲートBと電位供給線18との間に介在して両者の電気的な接続を制御する。第i行に属する各単位回路Uにおけるスイッチング素子SW5のゲートは、第i行目の制御線12Aに対して共通に接続される。また、容量素子C4は、駆動トランジスタTDRのバックゲートBと接地線162との間に介挿されてバックゲートBの電位VBを保持する。なお、容量素子C4は、接地線162以外の定電位の配線とバックゲートBとの間に介在してもよい。
次に、第i行に属する第j列目の単位回路Uの動作を説明する。初期化期間PRSにおいては、初期化信号GRS[i]がハイレベルに設定されることでスイッチング素子SW3およびSW4がオン状態に遷移する。したがって、容量素子C3の電極e1には初期化線15からスイッチング素子SW3を介して初期化電位VRSが供給される。また、駆動トランジスタTDRはスイッチング素子SW4を介してダイオード接続されるから、駆動トランジスタTDRのゲートGの電位VGは、電源線161に供給される電源電位VELと駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHとの差分値(VG=VEL−VTH)に収束する。
初期化期間PRSが経過すると、初期化信号GRSがローレベルに変化することでスイッチング素子SW3およびSW4がオフ状態に遷移する。したがって、電極e1に対する初期化電位VRSの供給が停止するとともに駆動トランジスタTDRのダイオード接続が解除される。初期化期間PRSに続いて書込期間PWRが開始すると、選択信号GSL[i]がハイレベルに設定されることでスイッチング素子SW1がオン状態に遷移する。したがって、電極e1の電位は、初期化期間PRSに設定された初期化電位VRSからデータ信号D[j]の電位VDATAに低下する。
駆動トランジスタTDRのゲートGのインピーダンスは充分に高いから、電極e1が電位VRSから電位VDATAまで変化量ΔV(ΔV=VRS−VDATA)だけ変動すると、電極e1と容量的に結合する電極e2(駆動トランジスタTDRのゲートG)の電位VGは、初期化期間PRSにおける設定値(VEL−VTH)から変化量k・ΔVだけ低下する。すなわち、書込期間PWRの終点において、駆動トランジスタTDRのゲートGの電位VGは以下の式(1)のレベルに設定される。
VG=VEL−VTH−k・ΔV ……(1)
なお、係数kは、容量素子C3と他の容量(容量素子C1や駆動トランジスタTDRのゲート容量)との容量比に応じて定まる数値である。
また、書込期間PWRにおいては、選択信号GSL[i]がハイレベルに設定されることでスイッチング素子SW5もオン状態に遷移する。すなわち、駆動トランジスタTDRのバックゲートBと電位供給線18とが接続される。したがって、駆動トランジスタTDRのバックゲートBに制御電位VCTLが供給されるとともに、当該制御電位VCTLに応じた電荷が容量素子C4に保持される。
書込期間PWRの経過後の駆動期間PDRでは、制御信号GDR[i]がハイレベルに遷移することでスイッチング素子SW2がオン状態に遷移する。したがって、駆動電流IDRが駆動トランジスタTDRとスイッチング素子SW2とを経由して電気光学素子Eに供給される。
いま、書込期間PWRにてバックゲートBに制御電位VCTLが供給されることで駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHが電圧VTH_BGに変化した場合を想定する。スイッチング素子SW5がオフ状態となる駆動期間PDRにおいても、バックゲートBの電位VBは容量素子C4によって制御電位VCTLに維持される。したがって、駆動トランジスタTDRが飽和領域で動作するならば、駆動期間PDRにおける駆動電流IDRは以下の式(2)の電流量となる。なお、VGSは駆動トランジスタTDRのゲート−ソース間の電圧であり、βは駆動トランジスタTDRの利得係数である。
IDR=(β/2)(VGS−VTH_BG)
=(β/2)(VEL−VG−VTH_BG)
=(β/2)(k・ΔV+VTH−VTH_BG) ……(2)
閾値電圧VTH_BGは、制御電位VCTLをバックゲートBに供給することで初期の閾値電圧VTH(初期化期間PRSにおける閾値電圧)を変化量αだけ変動(オフセット)させた電圧である(VTH_BG=VTH+α)。したがって、式(2)は以下の式(3)に変形される。
IDR=(β/2)(k・ΔV+α) ……(3)
すなわち、駆動電流IDRは、データ信号D[j]の電圧VDATAと変化量αとに応じて定まり、駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHに依存しない。したがって、各駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHの誤差に起因した各電気光学素子Eの階調のムラ(各駆動電流IDRのバラツキ)を抑制することができる。また、式(3)の変化量αは制御電位VCTLに応じて変化する。したがって、本形態においても第1実施形態と同様に、駆動電流IDRの電流量は制御電位VCTLに応じて動作モード毎に変化する。
なお、駆動トランジスタTDRの閾値電圧VTHの誤差を補償するための要素(スイッチング素子SW3およびSW4と容量素子C3)を図2の構成に単純に追加しただけの構成(以下「対比例」という)では、以下に説明するように制御電位VCTLに応じて駆動電流IDRを制御することができない。
対比例においてはスイッチング素子SW5が設置されない。すなわち、駆動トランジスタTDRのバックゲートBには、初期化期間PRSを含む全期間にわたって恒常的に制御電位VCTLが供給される。したがって、初期化期間PRSにおいて、駆動トランジスタTDRのゲートGの電位VGは、電源線161に供給される電源電位VELと制御電位VCTLに応じた変化後の閾値電圧VTH_BGとの差分値(VG=VEL−VTH_BG)に収束する。書込期間PWRでは、ゲートGの電位VGが変化量k・ΔVだけ低下して以下の式(1a)のレベルに設定される。
VG=VEL−VTH_BG−k・ΔV ……(1a)
したがって、駆動期間PDRにて電気光学素子Eに供給される駆動電流IDRは、以下の式(2a)の電流量に制御される。
IDR=(β/2)(VGS−VTH_BG)
=(β/2)(VEL−VG−VTH_BG)
=(β/2)(k・ΔV) ……(2a)
すなわち、対比例においては、制御電位VCTLが駆動電流IDRに反映されない。これに対して本形態においては、初期化期間PRSにおいて駆動トランジスタTDRのバックゲートBに対する制御電位VCTLの供給が停止されるから、駆動電流IDRを制御電位VCTLに応じて確実に変化させることが可能である。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形が加えられる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の各形態においては、3種類の電位(VC,VH,VL)の何れかを制御電位VCTLとして選択したが、電位制御回路38による制御電位VCTLの制御の態様は適宜に変更される。例えば、2種類の電位の何れかまたは4種類以上の電位の何れかを制御電位VCTLとして選択してもよい。もっとも、制御電位VCTLの変化が離散的である必要はない。すなわち、制御電位VCTLが所定の範囲内で連続的に変化する構成も好適である。
(2)変形例2
以上の形態においては、操作部44に対する操作に応じて制御電位VCTLを制御したが、制御電位VCTLを変化させる契機は利用者からの指示に限定されない。例えば、電気光学装置100の周囲の光量を測定する測定器(光量計)を設置し、測定値に応じて制御電位VCTLを制御する構成も好適である。例えば、周囲の光量が少ない場合には制御回路42が省電力モードを選択し(VCTL=VH)、周囲の光量が多い場合には制御回路42が高輝度モードを選択する(VCTL=VL)といった具合である。以上の構成によれば、光量が少ない環境では低輝度な画像を表示することで消費電力が削減され、光量が充分に存在する環境では高輝度な画像を表示することで画像の視認性が確保されるという利点がある。
(3)変形例3
単位回路Uの構成は適宜に変更される。例えば、複数の単位回路Uが1行だけ配列する電気光学装置100(例えば電子写真方式の画像形成装置に採用される露光装置)においては、各単位回路Uを行単位で選択するという動作が不要であるから、スイッチング素子SW1が省略されるとともに駆動トランジスタTDRのゲートGが直接的に信号線14に接続される。また、書込期間PWRにおける電気光学素子Eの発光が特段の問題とならない場合には、スイッチング素子SW2を省略した構成(書込期間PWRにおいても駆動電流IDRが電気光学素子Eに供給される構成)も採用される。
また、単位回路Uを構成する各トランジスタの導電型は任意である。例えば、Nチャネル型の薄膜トランジスタが駆動トランジスタTDRとして採用される。Nチャネル型の駆動トランジスタTDRにおいては、バックゲートBの電位VBが上昇するほどゲートGの電位VGに対する駆動電流IDRの電流量は増加する。したがって、省電力モードにおいては基準電位VCよりも低い電位VLが制御電位VCTLとして各単位回路Uに供給され、高輝度モードにおいては基準電位VCよりも高い電位VHが制御電位VCTLとして各単位回路Uに供給される。
(4)変形例4
第2実施形態においては、書込期間PWR毎(フレーム毎)に制御電位VCTLを駆動トランジスタTDRのバックゲートBに供給したが、制御電位VCTLをバックゲートBに供給する時期や周期は適宜に変更される。例えば、所定数毎の書込期間PWRのみにおいて制御電位VCTLを供給する構成や、電気光学装置100の電源が投入された直後に制御電位VCTLを供給する構成や、フレームとは無関係に設定された所定の時間毎に制御電位VCTLを供給する構成も好適である。図6のように単位回路Uの容量素子C4に制御電位VCTLが保持される構成においては、容量素子C4の電圧が電荷のリークによって所定値を下回る前に制御電位VCTLを新たに供給する(容量素子C4の電圧をリフレッシュする)ことが望ましい。
(5)変形例5
第2実施形態においては、各単位回路Uにスイッチング素子SW5を設置したが、図8に示すように、複数の単位回路Uでひとつのスイッチング素子SW5を共用する構成も採用される。図8のスイッチング素子SW5は、単位回路Uの各行に対応して配置される。第i行のスイッチング素子SW5は、第i行に属するn個の単位回路Uの各々における駆動トランジスタTDRのバックゲートBと電位供給線18との間に介在する。第i行のスイッチング素子SW5がオン状態になると、第i行に属するn個の駆動トランジスタTDRのバックゲートBに電位制御回路38から制御電位VCTLが供給される。以上の構成によれば、各単位回路Uの構成を簡素化することができる。また、電位供給線18を総ての単位回路Uにわたって引廻す必要がないという利点もある。
(6)変形例6
以上の各形態においては駆動トランジスタTDRのバックゲートBの電位VBを制御したが、駆動トランジスタTDRの電気的な特性を調整(補正)するための構成としては、例えば以下に例示するチャネルコンタクト(ボディコンタクト)構造も好適に採用される。
図9は、チャネルコンタクト構造を採用したPチャネル型の駆動トランジスタTDRの構成を示す平面図である。駆動トランジスタTDRは、基板20(図9では図示略)の表面に形成された半導体層25を有する。半導体層25を覆うゲート絶縁膜(図示略)を挟んで半導体層25と対向するようにゲートGが形成される。半導体層25にはソース領域25sとドレイン領域25dとチャネルコンタクト領域25cとがゲートGの作成後に形成される。ソース領域25sおよびドレイン領域25dは、P型の不純物が導入された領域である。チャネルコンタクト領域25cは、駆動トランジスタTDRのチャネルと同じ導電型であるP型の不純物が導入された領域である。
半導体層25およびゲートGを被覆するように層間絶縁層(図示略)が形成される。層間絶縁層には複数の貫通孔(H1,H2,H3)が形成される。半導体層25のソース領域25sには貫通孔H1を介してソースSが接続され、ドレイン領域25dには貫通孔H2を介してドレインDが接続される。また、半導体層25のチャネルコンタクト領域25cには貫通孔H3を介してチャネル電極26が接続される。
単位回路Uの構成は以上の各形態と同様である。駆動トランジスタTDRのチャネル電極26に対して直接的に(第1実施形態)またはスイッチング素子SW5を介して間接的に(第2実施形態)、制御電位VCTLが供給される。駆動トランジスタTDRの電気的な特性(ゲートGの電位VGと駆動電流IDRの電流量との関係)はチャネルコンタクト領域25cの電位に応じて変化する。したがって、チャネルコンタクト構造の駆動トランジスタTDRを採用した構成においても、制御電位VCTLを動作モードに応じて適宜に制御することで、各電気光学素子Eの駆動電流IDR(素子アレイ部10の全体的な明度や素子アレイ部10における消費電力)を変化させることが可能である。
以上に説明したように、ゲートGの電位VGに応じて半導体層に形成されるチャネルを制御する特性制御電極(バックゲートBやチャネル電極26)が駆動トランジスタTDRに形成され、可変の制御電位VCTLが特性制御電極に供給される構成が好適に採用される。
(7)変形例7
有機EL素子は電気光学素子Eの例示に過ぎない。例えば、無機EL素子やLED(Light Emitting Diode)素子などの発光素子も電気光学素子Eとして採用される。以上の各形態における電気光学素子Eは、駆動電流IDRの供給によって光学的な特性(輝度)が変化する素子である。
<D:応用例>
次に、本発明に係る電気光学装置を利用した電子機器について説明する。図10ないし図12には、以上に説明した何れかの形態に係る電気光学装置100を表示装置として採用した電子機器の形態が図示されている。
図10は、電気光学装置100を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する電気光学装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。電気光学装置100は有機発光ダイオード素子を電気光学素子Eとして使用しているので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図11は、電気光学装置100を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。
図12は、電気光学装置100を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が電気光学装置100に表示される。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図10から図12に例示した機器のほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。また、本発明に係る電気光学装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、電子写真方式の画像形成装置において露光により感光体ドラムに潜像を形成する露光装置としても本発明の電気光学装置は利用される。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 単位回路の構成を示す回路図である。 駆動トランジスタの構造を示す断面図である。 駆動トランジスタの電気的な特性を示すグラフである。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態における単位回路の構成を示す回路図である。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 変形例に係る素子アレイ部の構成を示す回路図である。 チャネルコンタクト構造の駆動トランジスタの構造を示す平面図である。 電子機器の形態(パーソナルコンピュータ)を示す斜視図である。 電子機器の形態(携帯電話機)を示す斜視図である。 電子機器の形態(携帯情報端末)を示す斜視図である。
符号の説明
100……電気光学装置、U……単位回路、10……素子アレイ部、12……制御線群、12A,12B,12C……制御線、14……信号線、161……電源線、162……接地線、18……電位供給線、32……制御線駆動回路、34……信号供給回路、36……電源回路、38……電位制御回路、42……制御回路、E……電気光学素子、TDR……駆動トランジスタ、SW1〜SW5……スイッチング素子、C1〜C4……容量素子、GSL[i](GSL[1]〜GSL[m])……選択信号、GDR[i](GDR[1]〜GDR[m])……制御信号、GRS[i](GRS[1]〜GRS[m])……初期化信号、D[j](D[1]〜D[n])……データ信号、VCTL……制御電位、IDR……駆動電流、PRS……初期化期間、PWR……書込期間、PDR……駆動期間。

Claims (8)

  1. データ信号に応じて電位が設定されるゲートと当該ゲートの電位に応じて形成されるチャネルを制御する特性制御とを含む駆動トランジスタ、および、前記駆動トランジスタに流れる駆動電流で駆動される電気光学素子を各々が含む複数の単位回路と、
    制御電位を可変に設定するとともに当該制御電位を前記複数の単位回路における前記駆動トランジスタの前記特性制御に供給する電位制御回路と、
    動作モードを選択する制御部と、
    を具備し、
    前記電位制御回路は、前記制御部が選択した前記動作モードに応じて前記制御電位を設定する
    電気光学装置。
  2. 前記動作モードは、少なくとも第1モード及び第2モードを有し、
    前記第2モードでは、前記第1モードよりも前記駆動電流を上昇させる動作モードである
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記特性制御部は、絶縁膜を挟んで前記チャネルに対向するように形成された特性制御電極である
    請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記特性制御部は、前記チャネルと同じ導電型である不純物が導入された領域であって、前記チャネルにコンタクトした領域である
    請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置。
  5. 前記電位制御回路は、標準モードにおいて、前記駆動トランジスタのソースの電位と等しい基準電位に前記制御電位を設定し、第1モードにおいて前記制御電位を前記基準電位よりも高位に設定し、第2モードにおいて前記制御電位を前記基準電位よりも低位に設定する
    請求項1から請求項4の何れか1項の電気光学装置。
  6. 利用者による操作を検出する操作部をさらに備え、
    前記制御部は、前記操作部が検出した操作内容に応じて前記動作モードを選択する
    請求項1から請求項5の何れか1項の電気光学装置。
  7. 前記電気光学装置の周囲の光量を測定する測定器をさらに備え、
    前記制御部は、前記測定器が測定した前記光量に応じて前記動作モードを選択する
    請求項1から請求項5の何れか1項の電気光学装置。
  8. 請求項1から請求項の何れかの電気光学装置を具備する電子機器。
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