JP2003224437A - 電流駆動回路および該電流駆動回路を備えた表示装置 - Google Patents

電流駆動回路および該電流駆動回路を備えた表示装置

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JP2003224437A
JP2003224437A JP2002021844A JP2002021844A JP2003224437A JP 2003224437 A JP2003224437 A JP 2003224437A JP 2002021844 A JP2002021844 A JP 2002021844A JP 2002021844 A JP2002021844 A JP 2002021844A JP 2003224437 A JP2003224437 A JP 2003224437A
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current
transistor
drive circuit
drain
driving
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JP2002021844A
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Keiichi Sano
景一 佐野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動用トランジスタにおけるしきい値電圧のば
らつきの影響を抑制することのできる電流駆動回路およ
び該電流駆動回路を備えた表示装置を提供する。 【解決手段】有機発光素子(OLED)を発光体とする
表示装置の各画素に、該OLEDを駆動するための電流
駆動回路を設ける。表示信号Vdspは、画素スイッチ
ング用トランジスタQsを介して駆動用トランジスタQ
dに入力される。駆動用トランジスタQdは、薄膜トラ
ンジスタにより形成されており、半導体層の上下層にゲ
ート電極が設けられて両ゲート電極はチャネル領域を共
有した構造を有する。OLEDを駆動するにあたり、短
絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bと遮断用スイ
ッチング素子Q2を用いて、それ以前に補償用キャパシ
タCsに駆動用トランジスタQdのしきい値電圧「Vt
h」を蓄積保持させておく。そしてその状態にて、表示
信号Vdspを駆動用トランジスタQdに入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタを用
いた電流駆動回路および該電流駆動回路を備えた表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS(Metal Oxide Semiconductor )
構造を有するトランジスタや薄膜トランジスタ(Thin F
ilm Transistor;TFT)などは、ゲート−ソース間に
電圧が印加されるとその電圧に応じた電流をドレインに
流す、いわゆる電圧制御型の電流駆動素子である。これ
らの素子は、ゲート−ソース間にしきい値電圧を超える
電圧を印加すると、そのチャネル領域に反転層が形成さ
れてソース−ドレイン間が導通するようになる。そし
て、このしきい値電圧は素子の電気特性を特徴づける重
要なパラメータとなっている。
【0003】図20に、pチャネル型トランジスタQd
を用いて有機発光素子(Organic Light Emitting Devic
e ;OLED)を発光させる従来の駆動回路の一例を示
す。図20に示されるように、この回路においてはトラ
ンジスタQdのゲート端子Gに指令信号「Vin」を入
力してゲート−ソース間に電圧「−Vgs」を与え、こ
れによりドレイン電流「−Id」を制御する。このドレ
イン電流「−Id」は、トランジスタQdおよびOLE
Dに定電圧電源「Vdd」および「Vss」を印加した
状態で、ゲート−ソース間電圧「−Vgs」を増加させ
たとき、その値がしきい値電圧「Vth」を超えたとこ
ろを境界として急激に増加する特性を示す(図21
(a))。そして、同従来の回路では、このゲート−ソ
ース間電圧「−Vgs」を変化させることにより、OL
EDに流す電流を調整して、その発光状態を制御するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記電流駆
動回路が複数設けられる場合、それら回路を構成するト
ランジスタ(Qd)のしきい値電圧「Vth」も含めて
その電気特性を完全にそろえることは事実上困難であ
る。すなわち、図21(b)に示すように、しきい値電
圧「Vth」が矢印Xにて示した範囲でばらつくような
ことがあると、たとえゲート−ソース間電圧「−Vg
s」の値が同じであっても、ドレイン電流「−Id」は
矢印Yにて示した範囲で大きくばらつくようになる。
【0005】このため、たとえば上記OLEDを発光素
子として用いる表示装置をアクティブマトリクス駆動方
式により駆動すべく、各発光素子(画素)毎に駆動用の
TFTが設けられた電流駆動回路を構成するような場合
にも、それらTFTとしての素子ばらつきがその表示性
能にとって無視できないものとなる。すなわちこの場
合、OLEDを発光させるための電流は微小であるた
め、それらTFTによる駆動電流の制御を精度よく行わ
なければ、表示装置としての所望とされる表示品質を保
つことはできない。しかし実際には、上記各TFTにも
上述のしきい値電圧のばらつきが存在するため、たとえ
同じ電位の表示信号をそれらTFTの各ゲート端子G
(図20参照)に印加したとしても、それにより駆動さ
れる電流の大きさがすべて同じになるとは限らない。そ
して、こうした駆動電流のばらつきが、各画素の発光態
様(輝度)を不均一なものとしている。
【0006】なお、上記TFTを駆動用のトランジスタ
とする電流駆動回路に限らず、MOSトランジスタを上
記駆動用のトランジスタに用いる電流駆動回路にあって
も、これが複数の駆動対象毎に設けられる場合には、そ
れらトランジスタのしきい値電圧のばらつきに起因する
こうした実情もおおむね共通したものとなっている。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、駆動用トランジスタにおけるしき
い値電圧のばらつきの影響を抑制することのできる電流
駆動回路、および該電流駆動回路を備えた表示装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段について記載する。請求項1記載の発明
は、電流駆動回路として、電流受容回路に電流を供給す
べく、この受容量に対応したゲート電圧の印加に基づい
て同電流受容回路に電流を供給する駆動用トランジスタ
を備えるものであって、前記駆動用トランジスタとし
て、そのチャネル領域を共有する第1のゲートおよび第
2のゲートの2種のゲートを有するトランジスタを備
え、それらゲートの一方で当該トランジスタのしきい値
電圧のばらつきを補償するようにしたことをその要旨と
する。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電流駆動回路において、前記駆動用トランジスタの
ソース端子と前記2種のゲートのうちの一方の端子との
間に接続されて当該トランジスタのしきい値電圧に対応
した電荷が蓄積保持されるキャパシタを備え、このキャ
パシタに前記しきい値電圧に対応した電荷が蓄積保持さ
れている状態で前記駆動用トランジスタの他方のゲート
に対する前記ゲート電圧の印加に基づく前記電流受容回
路への電流の供給が行われることをその要旨とする。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の電流駆動回路において、前記駆動用トランジスタの
ドレイン端子と前記2種のゲートの各端子とを一時的に
共通接続する手段と、前記駆動用トランジスタに流れる
ドレイン電流を一時的に遮断する手段とを備え、前記各
端子を一時的に共通接続して前記キャパシタへの所要の
充電電荷を確保したのち、前記駆動用トランジスタに流
れるドレイン電流を一時的に遮断して、該キャパシタへ
の充電電荷を同トランジスタの前記しきい値電圧に対応
した電荷とすることをその要旨とする。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の電流駆動回路において、前記共通接続する手段によ
る前記各端子の一時的な共通接続の実行から前記ドレイ
ン電流を遮断する手段による前記ドレイン電流の一時的
な遮断の実行までに所定の遅延時間が設定されてなるこ
とをその要旨とする。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項3ま
たは4記載の電流駆動回路において、前記印加されるゲ
ート電圧を蓄積保持するためのキャパシタをさらに備え
ることをその要旨とする。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項3〜
5のいずれかに記載の電流駆動回路において、前記駆動
用トランジスタはpチャネル型トランジスタであり、そ
のソース端子が前記ドレイン電流を流すための高電位に
固定されるとともに、前記電流受容回路が、前記ドレイ
ン電流の流れる経路において同トランジスタの下流側に
設けられてなることをその要旨とする。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の電流駆動回路において、前記電流受容回路が、前記
駆動用トランジスタのドレイン端子と前記共通接続する
手段によるドレイン配線上の共通接続点との間に設けら
れてなることをその要旨とする。
【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項3ま
たは4記載の電流駆動回路において、前記駆動用トラン
ジスタはnチャネル型トランジスタであり、その前記ゲ
ート電圧が印加されるゲート端子とソース端子との間に
はそれら端子間の電位差を保持する電位差保持用のキャ
パシタが設けられるとともに、少なくとも前記ゲート電
圧が印加される期間、前記ソース端子の電位を前記ゲー
ト電圧の電位よりも低い所定の電位に保持する手段を備
え、前記電流受容回路は、前記ドレイン電流の流れる経
路において同トランジスタの下流側に設けられてなるこ
とをその要旨とする。
【0016】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の電流駆動回路において、前記電流受容回路が、少な
くとも前記ゲート電圧が印加される期間だけ前記所定の
電位に保持される駆動用トランジスタのソース端子と同
トランジスタの前記しきい値電圧に対応した電荷が蓄積
保持されるキャパシタのソース配線側接続点との間に設
けられてなることをその要旨とする。
【0017】また、請求項10記載の発明は、請求項1
〜9のいずれかに記載の電流駆動回路において、前記駆
動用トランジスタは、前記2種のゲートによって共有さ
れるチャネル領域とそれら各ゲートの電極との間の容量
が等しく設定されてなることをその要旨とする。
【0018】また、請求項11記載の発明は、表示装置
として、発光素子を駆動すべくその駆動指令に対応した
ゲート電圧の印加に基づいて同発光素子に駆動電流を供
給する駆動用トランジスタが表示基板上の各画素に対応
したそれら発光素子毎に設けられてなる電流駆動回路を
備えたものであって、前記各駆動用トランジスタとし
て、そのチャネル領域を共有する第1のゲートおよび第
2のゲートの2種のゲートを有するトランジスタを備
え、それらゲートの一方で当該トランジスタのしきい値
電圧のばらつきを補償するようにしたことをその要旨と
する。
【0019】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載の電流駆動回路を備えた表示装置において、前記
各駆動用トランジスタのソース端子と前記2種のゲート
のうちの一方の端子との間に接続されて当該トランジス
タのしきい値電圧に対応した電荷が蓄積保持されるキャ
パシタを備え、それらキャパシタに各しきい値電圧に対
応した電荷が蓄積保持されている状態で前記各駆動用ト
ランジスタの他方のゲートに対する前記ゲート電圧の印
加に基づく各発光素子への駆動電流の供給が行われるこ
とをその要旨とする。
【0020】また、請求項13記載の発明は、請求項1
2記載の電流駆動回路を備えた表示装置において、前記
各駆動用トランジスタのドレイン端子と前記2種のゲー
トの各端子とを一時的に共通接続する手段と、前記各駆
動用トランジスタに流れるドレイン電流を一時的に遮断
する手段とをそれぞれ備え、前記各端子を一時的に共通
接続して前記キャパシタへの所要の充電電荷を確保した
のち、前記駆動用トランジスタに流れるドレイン電流を
一時的に遮断して、該キャパシタへの充電電荷を同トラ
ンジスタの前記しきい値電圧に対応した電荷とすること
をその要旨とする。
【0021】また、請求項14記載の発明は、請求項1
3記載の電流駆動回路を備えた表示装置において、前記
共通接続する手段による前記各端子の一時的な共通接続
の実行から前記ドレイン電流を遮断する手段による前記
ドレイン電流の一時的な遮断の実行までに所定の遅延時
間が設定されてなることをその要旨とする。
【0022】また、請求項15記載の発明は、請求項1
3または14記載の電流駆動回路を備えた表示装置にお
いて、前記印加される各ゲート電圧を蓄積保持するため
のキャパシタをさらに備えることをその要旨とする。
【0023】また、請求項16記載の発明は、請求項1
3〜15のいずれかに記載の電流駆動回路を備えた表示
装置において、前記各駆動用トランジスタはpチャネル
型トランジスタであり、その各ソース端子が前記ドレイ
ン電流を流すための高電位に固定されるとともに、前記
発光素子が、前記ドレイン電流の流れる経路において各
々同トランジスタの下流側に設けられてなることをその
要旨とする。
【0024】また、請求項17記載の発明は、請求項1
6記載の電流駆動回路を備えた表示装置において、前記
各発光素子が、前記各駆動用トランジスタのドレイン端
子と前記各共通接続する手段によるドレイン配線上の共
通接続点との間に設けられてなることをその要旨とす
る。
【0025】また、請求項18記載の発明は、請求項1
3または14記載の電流駆動回路を備えた表示装置にお
いて、前記各駆動用トランジスタはnチャネル型トラン
ジスタであり、その前記各ゲート電圧が印加されるゲー
ト端子とソース端子との間にはそれら端子間の電位差を
保持する電位差保持用のキャパシタが各々設けられると
ともに、少なくとも前記ゲート電圧が印加される期間、
前記ソース端子の電位を前記ゲート電圧の電位よりも低
い所定の電位に保持する手段を各々備え、前記各発光素
子は、前記ドレイン電流の流れる経路において前記各駆
動用トランジスタの下流側に設けられてなることをその
要旨とする。
【0026】また、請求項19記載の発明は、請求項1
8記載の電流駆動回路を備えた表示装置において、前記
各発光素子が、少なくとも前記ゲート電圧が印加される
期間だけ前記所定の電位に保持される各駆動用トランジ
スタのソース端子と同トランジスタの前記しきい値電圧
に対応した電荷が蓄積保持される各キャパシタのソース
配線側接続点との間に設けられてなることをその要旨と
する。
【0027】そして、請求項20記載の発明は、請求項
11〜19のいずれかに記載の電流駆動回路を備えた表
示装置において、前記各駆動用トランジスタは、前記2
種のゲートによって共有されるチャネル領域とそれら各
ゲートの電極との間の容量が等しく設定されてなること
をその要旨とする。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかる電流駆動回路および該電流駆動回路を備えた
表示装置を、電流駆動素子として有機発光素子(Organi
c Light Emitting Device ;OLED)を駆動する電流
駆動回路および該電流駆動回路を備えた表示装置に適用
した第1の実施の形態について、図1〜図8を参照しつ
つ説明する。
【0029】まず、この第1の実施の形態にかかる表示
装置の概略構成を図1に示す。図1に示されるように、
この表示装置は、表示部11とこれを制御するための周
辺回路とを有して構成されている。そして、この周辺回
路は、表示部11にタイミング信号を供給するVスキャ
ナ12と、同表示部11に表示信号を供給するサンプリ
ングスイッチアレイ13と、そのサンプリングスイッチ
アレイ13に切替信号を与えるHスキャナ14とを有し
て構成されている。
【0030】このうち、Vスキャナ12は、Vスキャナ
用クロックおよびスタートパルスを受けて、表示部11
の水平方向に延設されたタイミング信号配線15に順次
タイミング信号を供給する。一方、Hスキャナ14は、
Hスキャナ用クロックおよびスタートパルスを受けて、
サンプリングスイッチアレイ13に切替信号を与える。
サンプリングスイッチアレイ13は、その切替信号を受
けて、表示部11の垂直方向に延設された表示信号配線
16の対応する部分に順次、Hスキャナ用クロックおよ
びスタートパルスと同期して入力されてくる表示信号を
供給する。すなわち、本実施の形態においては、Vスキ
ャナ12が画素を駆動するためのタイミング回路として
機能する。
【0031】そして、表示部11には、格子状に設けら
れた上記タイミング信号配線15と表示信号配線16と
の交差部分に対応して、発光素子であるOLEDおよび
その発光状態を制御する電流駆動回路などが設けられ、
表示装置の各画素を構成している。
【0032】なお、表示部11の水平方向および垂直方
向には、上記タイミング信号配線15および表示信号配
線16のほか、各種基準電位を与える複数の電源配線な
ども延設されているが、図1においてはこれら配線の図
示を割愛した。
【0033】また、表示部11および周辺回路を構成す
る各回路および配線は、1枚のガラス基板上に薄膜形成
技術により形成された表示基板上に構成されている。そ
して、それら回路を機能させるための能動素子として薄
膜トランジスタ(TFT)が用いられている。
【0034】次に、上記表示部11を構成する各画素の
回路について、図2に示す回路図を参照しつつ説明す
る。図2に示されるように、この画素には、走査信号V
scnと、画素内のOLEDの発光状態を制御するため
のパルス信号φ1およびφ2とが、表示部11の水平方
向にそれぞれに延設されたタイミング信号配線15を介
して入力される。これら3つの信号Vscn、φ1、お
よびφ2が、各画素に与えられるタイミング信号とな
る。また同画素には、表示信号配線16を介して、表示
信号Vdspも入力される。この表示信号VdspがO
LEDを駆動する駆動指令となる。さらに同画素には、
水平または垂直方向に延設された電源配線を介して、そ
のOLEDを発光させるための電源となる基準電位「V
dd」、「Vss」、および「Vfx」が用意され、画
素内の各回路要素に接続されている。
【0035】上記周辺回路から与えられる各種信号およ
び基準電位によって、この画素内の各回路は概略、以下
のように機能する。すなわちまず、表示信号配線16に
当該画素を対象とした表示信号Vdspが与えられる
と、それに同期してタイミング信号配線15に活性化さ
れた走査信号Vscnが与えられて画素スイッチング用
トランジスタQsのゲート端子に活性化信号が入力され
る。これにより、表示信号Vdspが駆動用トランジス
タQdのゲート端子のノードに伝達されるとともに、こ
の表示信号Vdspは信号保持キャパシタChに充電さ
れる。これにより、表示信号Vdspが画素内の信号保
持キャパシタに駆動指令として所定の期間保持される。
そして、この画素内に保持された駆動指令を受けて、駆
動用トランジスタQdはその入出力特性とOLEDの特
性カーブと基準電位「Vdd」および「Vss」とによ
って定まる電流をOLEDに供給する。
【0036】ここで、本実施の形態の電流駆動回路にお
いて用いられる駆動用トランジスタQdは、pチャネル
型TFTとして形成されており、相異なる電位に接続可
能な2つのゲート端子を備えている。図3(a)は、こ
の駆動用トランジスタQdの断面構造を示す図である。
図3(a)に示されるように、この駆動用トランジスタ
Qdは、ガラス基板上にボトムゲート電極25、ボトム
ゲート絶縁膜23、半導体層21、トップゲート絶縁膜
22、およびトップゲート電極24が、薄膜形成技術を
用いてこの順に堆積して形成されている。そして、この
半導体層21には、ボトムゲート電極25とトップゲー
ト電極24とに対向している部分にチャネル領域26が
形成されており、そのチャネル領域26の両側に隣接し
てp型の導電領域が形成されている。こうした構造にお
いて、ボトムゲート電極25またはトップゲート電極2
4と、上記導電領域の一方(ソース電極)との間に印加
される電位差に基づいて、チャネル領域26にキャリア
が生成されてソース電極と導電領域の他方(ドレイン電
極)との間の導通が制御される。すなわち、この駆動用
トランジスタQdには、半導体層21の上下の層に各ゲ
ート絶縁膜を介して形成されたトップゲート電極24と
ボトムゲート電極25とにより、チャネル領域26を共
有したゲート構造が構成されている。
【0037】なお、本実施の形態においては、ボトムゲ
ート電極25およびトップゲート電極24が半導体層2
1と対向している面積は等しく形成されている。また、
ボトムゲート絶縁膜23およびトップゲート絶縁膜22
は同じ材料にて構成されているとともに、それらによっ
てボトムゲート電極25およびトップゲート電極24が
それぞれ半導体層21と離間している距離D1およびD
2は相等しく形成されている。このため、ボトムゲート
電極25およびトップゲート電極24が半導体層21の
チャネル領域26に対してもつ容量は相等しくしてあ
る。
【0038】また、本実施の形態において、トップゲー
ト電極24は、電流駆動回路の駆動指令となる表示信号
を受けてこの電位とソース端子との電位差(トップゲー
ト−ソース間電圧)に基づき、ドレイン端子に流れるド
レイン電流を制御する用途に使われる。一方、ボトムゲ
ート電極25は、上記ドレイン電流の制御においてこれ
が顕著に増加し始めるトップゲートソース間電圧(しき
い値電圧「Vth」)の値を補正する用途に使われる。
【0039】こうした構造を有する駆動用トランジスタ
Qdを、以下の説明においては、先の図2においてすで
に示したように、図3(b)に示す回路記号にて表す。
すなわち、図3(b)に示される回路記号は、ソース端
子Sとドレイン端子Dとの間に形成されたチャネルに、
トップゲート端子Gtとボトムゲート端子Gbとが互い
に異なる電位に接続可能であることを示している。そし
て、トップゲート端子Gtのソース端子Sに対する電位
をトップゲート−ソース間電圧「Vgst」、ドレイン
端子Dに流れ込む電流(ドレイン電流)を「Id」、ボ
トムゲート端子Gbのソース端子Sに対する電位をボト
ムゲート−ソース間電圧「Vgsb」、ドレイン端子D
のソース端子Sに対する電位をドレイン−ソース間電圧
「Vds」、ドレイン端子Dの接地電位に対する電位を
ドレイン電位「Vd」としてそれぞれ表す。ただし、本
実施の形態においては、トップゲート−ソース間電圧と
して「−Vgst」を、ドレイン電流として「−Id」
を、ボトムゲート−ソース間電圧として「−Vgsb」
を、ドレイン−ソース間電圧として「−Vds」を、そ
れぞれパラメータとして用いる。
【0040】次に、この駆動用トランジスタQdの電気
的特性について、図4を参照しつつ説明する。図4
(a)は、駆動用トランジスタQdのドレイン−ソース
間電圧「−Vds」が一定である条件においての、トッ
プゲート−ソース間電圧「−Vgst」とドレイン電流
「−Id」との関係(以下「−Vgstvs−Id」カー
ブ、という)を示したものである。なお、ボトムゲート
−ソース間電圧「−Vgsb」は「0ボルト」である。
図4(a)に実線にて示したように、ドレイン電流「−
Id」はトップゲート−ソース間電圧「−Vgst」を
「0ボルト」から増加させてもその値がしきい値電圧
「Vth」を超えるまでは流れない。さらにトップゲー
ト−ソース間電圧「−Vgst」を増加させてその値が
しきい値電圧「Vth」を超えるようになると、ドレイ
ン電流「−Id」は急激に増加する。ただしより正確に
は、トップゲート−ソース間電圧「−Vgst」がしき
い値電圧「Vth」以下の値であってもドレイン電流
「−Id」は流れるが、その値が無視できる程度の微小
な大きさである、と換言できる。
【0041】そして、この「−Vgstvs−Id」カー
ブは、ボトムゲート−ソース間電圧「−Vgsb」を変
化させることにより左右にシフトさせることができる。
これは、トップゲート端子Gtとボトムゲート端子Gb
とがチャネルを共有しているためであり、トップゲート
端子Gtへの電圧印加とまったく同様に、ボトムゲート
端子Gbへの電圧印加によっても同チャネルにキャリア
が生成されるためである。すなわちこの場合、ボトムゲ
ート−ソース間電圧「−Vgsb」を正の値にしたとき
には、それによりチャネルにキャリアが生成されるた
め、電流がより流れやすくなって「−Vgstvs−I
d」カーブは左にシフトする。また、ボトムゲート−ソ
ース間電圧「−Vgsb」を負の値にしたときには、同
チャネルにおけるキャリアの生成が抑制されるため、電
流がより流れにくくなって「−Vgstvs−Id」カー
ブは右にシフトする(図4(a)に点線にて図示)。
【0042】特に、本実施の形態においては上述したよ
うに、トップゲート端子Gtのゲート電極24およびボ
トムゲート端子Gbのゲート電極25が、それらの共有
するチャネル領域26に対してもつそれぞれの容量は、
相等しくなるように駆動用トランジスタQdが形成され
ている。したがって、上記「−Vgstvs−Id」カー
ブのシフト量は、ボトムゲート−ソース間電圧「−Vg
sb」の値に等しくなる。そして、ボトムゲート端子G
bとソース端子Sとの間に当該トランジスタQdのしき
い値電圧を保持するようにすれば、「−Vgstvs−I
d」カーブの特性が各トランジスタのしきい値電圧の値
だけ左にシフトする。これにより、駆動用トランジスタ
Qdは、その入出力特性を各トランジスタがそれぞれに
もつしきい値電圧のばらつきに依存しない均一なものと
することができるようになる。
【0043】ちなみに、図4(b)に示す図は、トップ
ゲート−ソース間電圧「−Vgst」を一定として、ド
レイン−ソース間電圧「−Vds」を変化させたときの
ドレイン電流「−Id」の特性を示したものである。図
4(b)の実線に示したように、ドレイン電流「−I
d」は、ドレイン−ソース間電圧「−Vds」の増加と
ともに増加し、やがて飽和する特性を示す。そして、こ
のドレイン電流「−Id」の特性は、ボトムゲート−ソ
ース間電圧「−Vgsb」を正の値にすると増加(上)
方向に相似形に拡大され、負の値にすると減少(下)方
向に相似形に縮小される(図4(b)に点線にて図
示)。
【0044】次に、上記特性をもつ駆動用トランジスタ
Qdを用いて構成した、先の図2に示した電流駆動回路
の動作について詳細に説明する。図2に示したように、
この電流駆動回路は、画素スイッチング用トランジスタ
Qsおよび駆動用トランジスタQdのほか、駆動用トラ
ンジスタQdの周辺にスイッチング素子Q1a、Q1
b、およびQ2と、補償用キャパシタCsとを備えてい
る。そして、駆動用トランジスタQdのドレイン端子D
には、トップゲート端子Gtおよびボトムゲート端子G
bとが短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bを介
して接続されており、これらの端子が一時的に共通接続
されるようにしてある。また、駆動用トランジスタQd
のソース端子Sには、ボトムゲート端子Gbとの間にこ
れら端子間に所定の期間、電圧を保持可能な補償用キャ
パシタCsが接続されている。そして、これらは電位の
高い方から順に基準電位「Vdd」、駆動用トランジス
タQd、遮断用スイッチング素子Q2、OLED、およ
び「Vss」が接続されて、ドレイン電流「−Id」の
流れる経路を形成している。ここに、遮断用スイッチン
グ素子Q2は、駆動用トランジスタQdのドレイン電流
「−Id」の導通を一時的に遮断させるようにしたもの
である。なお、短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ
1bはnチャネル型TFTにて、また遮断用スイッチン
グ素子Q2はpチャネル型TFTにて形成してある。
【0045】そして、上記3つのスイッチング素子Q1
a、Q1b、およびQ2の開閉動作は、パルス信号φ1
およびφ2に基づいて行われる。図5は、Vスキャナ1
2(図1参照)からのタイミング信号であるパルス信号
φ1およびφ2と走査信号Vscnの変化を、駆動用ト
ランジスタQdのトップゲート−ソース間電圧「−Vg
st」の変化とともに示したタイミングチャートであ
る。図5に示されるように、時刻t1以前においては、
パルス信号φ1およびφ2と走査信号Vscnがすべて
「ロー(L)」となっている。すなわち、短絡用スイッ
チング素子Q1aおよびQ1bと画素スイッチング用ト
ランジスタQsとが「オフ」の状態であり、遮断用スイ
ッチング素子Q2が「オン」の状態である。この状態
は、前回の走査信号Vscnによって前回の表示信号V
dspが信号保持キャパシタChに保持された状態であ
り、そのとき保持されたトップゲート−ソース間電圧
「−Vgst」に基づいて駆動用トランジスタQdがド
レイン電流を供給しOLEDを駆動している。
【0046】上記状態においてまず、時刻t1にパルス
信号φ1が「L」から「ハイ(H)」に変化する。これ
により、短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bと
遮断用スイッチング素子Q2とがともに「オン」の状態
となり、この画素における等価回路が図6(a)に示す
ものとなる。この図6(a)に示される回路において
は、駆動用トランジスタQdはそのトップゲート端子G
tとボトムゲート端子Gbとドレイン端子Dとが一時的
に共通接続されて同電位のままドレイン電流「−Id」
が流れる。このとき駆動用トランジスタQdのドレイン
−ソース間電圧「−Vds」が補償用キャパシタCsに
充電される。続いて、時刻t2にパルス信号φ2が
「H」から「L」に変化する。これにより、遮断用スイ
ッチング素子Q2が「オフ」となり、この画素における
等価回路が図6(b)に示すものとなる。この図6
(b)に示される回路においては、先に補償用キャパシ
タCsに充電された電荷が矢印にて示した経路を通って
放電され、最終的にソース端子Sとトップゲート端子G
t、ボトムゲート端子Gb、およびドレイン端子Dとの
間に保持される電圧が当該駆動用トランジスタQdのし
きい値電圧「Vth」と等しくなる(図5の(c)にお
ける期間T1)。続いて、時刻t3にパルス信号φ1が
「L」となり、短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ
1bが「オフ」となる。これにより、補償用キャパシタ
Csに保持されたしきい値電圧「Vth」が確定される
(図示略)。続いて、時刻t4にパルス信号φ2が
「L」となり、遮断用スイッチング素子Q2が「オン」
となる。これにより、ドレイン電流「−Id」が流れる
経路が再度導通される(図示略)。そして時刻t5に走
査信号Vscnが「H」となると画素スイッチング用ト
ランジスタQsが「オン」になり、この画素における等
価回路が図7に示すものとなる。すなわちこのとき、補
償用キャパシタCsに駆動用トランジスタQdのしきい
値電圧「Vth」が保持された状態にて、表示信号Vd
spが駆動用トランジスタQdのトップゲート端子Gt
に伝達される。同時に、信号保持キャパシタChがその
表示信号Vdspによって充電される。これにより、駆
動用トランジスタQdは、トップゲート端子Gtに伝達
された表示信号に、しきい値電圧のばらつきが補償され
た入出力特性(補正された入出力特性)にて動作するよ
うになる。こうして、電流駆動素子であるOLEDは、
駆動用トランジスタQdの補正された入出力特性と当該
OLEDの特性カーブとによって定まるドレイン電流
「Id」が供給され、その電流値に対応した輝度にて発
光する。
【0047】図8は、上記駆動用トランジスタQdの補
正された入出力特性とOLEDの特性カーブとを、同駆
動用トランジスタQdのドレイン電位「Vd」を横軸に
とって示したものである。このうち、駆動用トランジス
タQdの補正された入出力特性は、図8の曲線群L1に
示したように、ドレイン電位「Vd」が高電位側の基準
電位「Vdd」のときに電流が流れず、同電位「Vd」
が低くなるにつれてドレイン電流「−Id」が増加し、
やがて飽和する。そして、このドレイン電流「−Id」
の飽和値は、トップゲート−ソース間電圧「−Vgs
t」の値を大きくすると増加する特性を有する。一方、
OLEDの特性カーブは、図8の曲線L2に示したよう
に、ドレイン電位「Vd」が低電位側の基準電位「Vs
s」から高くなると、あるしきい値を超えた電位で電流
が流れ始め、さらにドレイン電位「Vd」が高くなるに
したがって増加する。そして、実際のドレイン電位「V
d」は、これら曲線群L1と曲線L2との交点として定
まる。この場合、OLEDの電流電圧特性にばらつきが
生じても、駆動用トランジスタで電流が飽和しているた
め、各OLEDでほぼ一定量の電流を供給できる。
【0048】以上説明したように、この第1の実施の形
態にかかる電流駆動回路および該電流駆動回路を備えた
表示装置によれば、以下のような効果を得ることができ
るようになる。
【0049】(1)電流駆動回路として、駆動用トラン
ジスタQdの備える2種のゲートのうちのボトムゲート
側で、同駆動用トランジスタQdのしきい値電圧「Vt
h」のばらつきが補償される。このため、表示部11を
構成する複数の電流駆動回路に対して、それら電流駆動
回路の各駆動用トランジスタQdにおけるしきい値電圧
のばらつきの影響が抑制されるようになる。
【0050】これにより、表示部11を構成する各画素
のOLEDの駆動指令に対する発光状態(輝度)のばら
つきが抑制され、表示装置としてその表示面が均一なも
のとなる。
【0051】(2)駆動用トランジスタQdのソース端
子Sとボトムゲート端子Gbとの間に当該トランジスタ
Qdのしきい値電圧「Vth」に対応した電荷が補償用
キャパシタCsに蓄積保持される。このため、この補償
用キャパシタCsに上記しきい値電圧「Vth」に対応
した電荷が蓄積保持されている状態で上記駆動用トラン
ジスタQdのトップゲート端子Gtに対して駆動指令
(表示信号Vdsp)を印加することにより、上記しき
い値電圧「Vth」のばらつきを補償することができる
ようになる。
【0052】(3)駆動用トランジスタQdのドレイン
端子Dとトップゲート端子Gtとボトムゲート端子Gb
とを一時的に共通接続することができる。このため、補
償用キャパシタCsに当該トランジスタQdのしきい値
電圧「Vth」に対応した電荷を保持することができる
ようになる。
【0053】(4)補償用キャパシタCsに駆動用トラ
ンジスタQdのしきい値電圧「Vth」を超える電圧に
対応した所要の充電電荷を確保したのちに、上記ドレイ
ン端子Dとトップゲート端子Gtとボトムゲート端子G
bとの一時的な共通接続がなされる。このため、補償用
キャパシタCsへのトランジスタQdのしきい値電圧
「Vth」に対応した電荷の保持を、より確かなものと
することができるようになる。
【0054】(5)トップゲート端子Gtに印加される
駆動指令(表示信号Vdsp)を蓄積保持することがで
きる。このため、駆動用トランジスタQdによる同駆動
指令に基づくOLEDの駆動をより長期間保つことがで
きるようになる。すなわち、表示装置として各画素の発
光期間がより長くなるため、表示面の輝度を高めること
ができるようになる。
【0055】(6)駆動用トランジスタQdとしてpチ
ャネル型トランジスタが用いられ、OLEDが、ドレイ
ン電流「−Id」の流れる経路において同トランジスタ
Qdの下流側に設けられた回路構成とすることができる
ようになる。
【0056】これにより、OLEDの製造工程に対応し
た電流駆動回路を備えた表示装置が、pチャネル型トラ
ンジスタを用いて適切に機能する回路により構成される
ようになる。
【0057】(7)トップゲートおよびボトムゲートに
よって共有されるチャネル領域とそれら各ゲートの電極
との容量が等しく設定される。このため、駆動用トラン
ジスタQdのしきい値電圧「Vth」のばらつきがより
的確に補償されるようになる。
【0058】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
る電流駆動回路および該電流駆動回路を備えた表示装置
を、電流駆動素子としてOLEDを駆動する電流駆動回
路および該電流駆動回路を備えた表示装置に適用した第
2の実施の形態について、図9〜図18を参照しつつ、
先の第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0059】この第2の実施の形態の表示装置としての
概略構成も、先に説明した第1の実施の形態とまったく
同じである。ただし、本実施の形態の表示装置において
は、その表示部11を構成する各画素の電流駆動回路に
用いられる駆動用トランジスタQdとして、nチャネル
型TFTが用いられている。また、表示信号Vdspが
表示信号配線16から画素内に伝達される期間、同駆動
用トランジスタQdのソース端子の電位を固定するため
に、充電用スイッチング素子をさらに追加している。な
お、先の第1の実施の形態と同様、OLEDはドレイン
電流の流れる経路においてもっとも低電位側に接続され
ている。
【0060】まず、本実施の形態の表示部11を構成す
る各画素について、図9に示す回路図を参照しつつ説明
する。図9に示されるように、この画素には、走査信号
Vscnと、画素内のOLEDの発光状態を制御するた
めのパルス信号φ1、φ2、およびφ3とが、表示部1
1の水平方向にそれぞれに延設されたタイミング信号配
線15を介して入力される。これら4つの信号Vsc
n、φ1、φ2、およびφ3が、各画素に与えられるタ
イミング信号となる。また、同画素には、先の第1の実
施の形態と同様、表示信号Vdspが入力されるととも
に、基準電位「Vdd」、「Vbb」、および「Vf
x」が用意され、画素内の各回路要素に接続されてい
る。
【0061】そして、表示信号Vdspが走査信号Vs
cnに同期して画素内の信号保持キャパシタChに充電
される動作は、基本的には先の第1の実施の形態のもの
と同様である。
【0062】ここで、本実施の形態の電流駆動回路にお
いて用いられる駆動用トランジスタQdは、上述のよう
にnチャネル型TFTとして形成されており、相異なる
2つの電位に接続可能なゲート端子を備えている。図1
0(a)は、この駆動用トランジスタQdの断面構造を
示す図である。図10(a)に示されるように、この駆
動用トランジスタQdは、ガラス基板上にボトムゲート
電極35、ボトムゲート絶縁膜33、半導体層31、ト
ップゲート絶縁膜32、およびトップゲート電極34
が、薄膜形成技術を用いてこの順に堆積して形成されて
いる。先の第1の実施の形態と相違しているのは、この
半導体層31のチャネル領域36の両側に隣接して形成
されているのがn型の導電領域である点と、それら導電
領域間はゲート電極35または34とソース電極との間
への電圧印加に基づいて発生するnチャネルによりその
導通が制御される点である。そして、この駆動用トラン
ジスタQdにも、半導体層31の上下の層に各ゲート絶
縁膜を介して形成されたトップゲート電極34とボトム
ゲート電極35とにより、チャネル領域36を共有した
ゲート構造が構成されている。なお、本実施の形態にお
いても、トップゲートおよびボトムゲートについて、そ
れぞれの電極面積、絶縁膜の材料、半導体層との離間距
離D1およびD2は相等しく形成されている。したがっ
て、ボトムゲート電極35およびトップゲート電極34
が半導体層31のチャネル領域36に対してもつ容量は
相等しくしてある。
【0063】また、本実施の形態においても、トップゲ
ート電極34が、電流駆動回路の駆動指令となる表示信
号を受けてこの電位とソース端子との電位差(トップゲ
ート−ソース間電圧)に基づき、ドレイン端子に流れる
ドレイン電流を制御する用途に使われる。一方、ボトム
ゲート電極25は、上記ドレイン電流の制御においてこ
れが顕著に増加し始めるトップゲートソース間電圧(し
きい値電圧「Vth」)の値を補正する用途に使われ
る。
【0064】こうした構造を有する駆動用トランジスタ
Qdを、以下の説明においては、先の図9においてすで
に示したように、図10(b)に示す回路記号にて表
す。すなわち、図10(b)に示される回路記号は、ソ
ース端子Sとドレイン端子Dとの間に形成されたチャネ
ルに、トップゲート端子Gtとボトムゲート端子Gbと
が互いに異なる電位に接続可能であることを示してい
る。そして、トップゲート端子Gtのソース端子Sに対
する電位をトップゲート−ソース間電圧「Vgst」、
ドレイン端子Dに流れ込む電流(ドレイン電流)を「I
d」、ボトムゲート端子Gbのソース端子Sに対する電
位をボトムゲート−ソース間電圧「Vgsb」、ドレイ
ン端子Dのソース端子Sに対する電位をドレイン−ソー
ス間電圧「Vds」、ソース端子Sの接地電位に対する
電位をソース電位「Vs」としてそれぞれ表す。ただ
し、本実施の形態においては、トップゲート−ソース間
電圧等これらのパラメータにその正負を逆転させる「−
(マイナス)」は付さず、そのままの値を用いることに
する。
【0065】次に、この駆動用トランジスタQdの電気
的特性について、図11を参照しつつ説明する。図11
(a)は、駆動用トランジスタQdのドレイン−ソース
間電圧「Vds」が一定である条件においての、トップ
ゲート−ソース間電圧「Vgst」とドレイン電流「I
d」との関係(以下「VgstvsId」カーブ、とい
う)を示したものである。なお、ボトムゲート−ソース
間電圧「Vgsb」は「0ボルト」である。図11
(a)に実線にて示されるように、ドレイン電流「I
d」はトップゲート−ソース間電圧「Vgst」を「0
ボルト」から増加させても、その値がしきい値電圧「V
th」を超えるまでは流れない。さらに、トップゲート
−ソース間電圧「Vgst」を増加させてその値がしき
い値電圧「Vth」を超えるようになると、ドレイン電
流「Id」は急激に増加する。
【0066】そして、この「VgstvsId」カーブ
は、先の第1の実施の形態と同様、ボトムゲート−ソー
ス間電圧「Vgsb」を変化させることにより左右にシ
フトさせることができる。その理由も、先の第1の実施
の形態に説明したとおりである。この場合、「Vgs
b」を正の値にしたときには、それによりチャネルにキ
ャリアが生成されるため、電流がより流れやすくなって
「VgstvsId」カーブは左にシフトする。また、ボ
トムゲート−ソース間電圧「Vgsb」を負の値にした
ときには、同チャネルにおけるキャリアの生成が抑制さ
れるため、電流がより流れにくくなって「VgstvsI
d」カーブは右にシフトする(図11(a)に点線にて
図示)。
【0067】特に、本実施の形態においても、トップゲ
ート端子Gtのゲート電極34およびボトムゲート端子
Gbのゲート電極35が、それらの共有するチャネル領
域36に対してもつそれぞれの容量は、相等しくなるよ
うに駆動用トランジスタQdが形成されている。したが
って、上記「VgstvsId」カーブのシフト量は、ボ
トムゲート−ソース間電圧「Vgsb」の値に等しくな
ることも、先の第1の実施の形態の場合と同様である。
そして、ボトムゲート端子Gbとソース端子Sとの間に
当該トランジスタQdのしきい値電圧を保持するように
すれば、「VgstvsId」カーブの特性が各トランジ
スタのしきい値電圧の値だけ左にシフトする。これによ
り、駆動用トランジスタQdは、その入出力特性を各ト
ランジスタがそれぞれにもつしきい値電圧のばらつきに
依存しない均一なものとすることができるようになる。
【0068】ちなみに、図11(b)に示す図は、トッ
プゲート−ソース間電圧「Vgst」を一定として、ド
レイン−ソース間電圧「Vds」を変化させたときのド
レイン電流「Id」の特性を示したものである。図11
(b)の実線に示したように、ドレイン電流「Id」
は、ドレイン−ソース間電圧「Vds」の増加とともに
増加し、やがて飽和する特性を示す。そして、このドレ
イン電流「Id」の特性は、ボトムゲート−ソース間電
圧「Vgsb」を正の値にすると増加(上)方向に相似
形に拡大され、負の値にすると減少(下)方向に相似形
に縮小される(図11(b)に点線にて図示)。
【0069】次に、上記特性をもつ駆動用トランジスタ
Qdを用いて構成した、先の図9に示した電流駆動回路
の動作について詳細に説明する。この電流駆動回路は、
先の第1の実施の形態と比較して、駆動用トランジスタ
Qdとしてpチャネル型に代えてnチャネルを用いるた
めその接続が異なっている。すなわち、図9に示したよ
うに、駆動用トランジスタQdのドレイン端子Dには、
トップゲート端子Gtおよびボトムゲート端子Gbとが
短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bを介して接
続されている。また、同駆動用トランジスタQdのソー
ス端子Sには、ボトムゲート端子Gbとの間にこれら端
子間への所定の期間の電圧保持を可能にする補償用キャ
パシタCsが接続されている。そして、これらは電位の
高いほうから順に基準電位「Vdd」、遮断用スイッチ
ング素子Q2、駆動用トランジスタQd、OLED、お
よび「Vss」が接続されて、ドレイン電流「Id」の
流れる経路を形成している。さらに、この第2の実施の
形態において、信号保持キャパシタChは、駆動用トラ
ンジスタQdのトップゲート端子Gtとソース端子との
間に直接接続されており、該ソース端子Sと接続されて
いるノードは充電用スイッチング素子Q3を介して基準
電位「Vfx」に接続されている。なお、この第2の実
施の形態においては、短絡用スイッチング素子Q1aお
よびQ1bと充電用スイッチング素子Q3とがnチャネ
ル型TFTにて、また遮断用スイッチング素子Q2がp
チャネル型TFTにて形成してある。
【0070】そして、上記4つのスイッチング素子Q1
a、Q1b、Q2、およびQ3の開閉動作はパルス信号
φ1、φ2、およびφ3に基づいて行われる。図12
は、Vスキャナ12(図1参照)からのタイミング信号
であるパルス信号φ1、φ2、およびφ3と走査信号V
scnの変化を、駆動用トランジスタQdのトップゲー
ト−ソース間電圧「Vgst」の変化とともに示したタ
イミングチャートである。図12に示されるように、時
刻t1以前においては、パルス信号φ1、φ2、および
φ3と走査信号Vscnがすべて「L」となっている。
すなわち、短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1b
と充電用スイッチング素子Q3と画素スイッチング用ト
ランジスタQsとが「オフ」の状態であり、遮断用スイ
ッチング素子Q2が「オン」の状態である。この状態
は、前回の走査信号Vscnによって前回の表示信号V
dspが信号保持キャパシタChに保持された状態であ
り、そのとき保持されたトップゲート−ソース間電圧
「Vgst」に基づいて駆動用トランジスタQdがドレ
イン電流を供給しOLEDを駆動している。
【0071】上記状態においてまず、時刻t1にパルス
信号φ1が「L」から「H」に変化する。これにより、
短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bと遮断用ス
イッチング素子Q2とがともに「オン」の状態となり、
この画素における等価回路が図13(a)に示すものと
なる。この図13(a)に示される回路においては、駆
動用トランジスタQdはそのトップゲート端子Gtとボ
トムゲート端子Gbとドレイン端子Dとが一時的に共通
接続されて同電位のままドレイン電流「Id」が流れ
る。このとき駆動用トランジスタQdのドレイン−ソー
ス間電圧「Vds」が補償用キャパシタCsに充電され
る。続いて、時刻t2にパルス信号φ2が「H」から
「L」に変化する。これにより、遮断用スイッチング素
子Q2が「オフ」となり、この画素における等価回路が
図13(b)に示すものとなる。この図13(b)に示
される回路においては、先に補償用キャパシタCsに充
電された電荷が矢印にて示した経路を通って放電され、
最終的にソース端子Sとトップゲート端子Gt、ボトム
ゲート端子Gb、およびドレイン端子Dとの間に保持さ
れる電圧が当該駆動用トランジスタQdのしきい値電圧
「Vth」と等しくなる(図12の(c)における期間
T1)。続いて、時刻t3にパルス信号φ1が「L」と
なり、短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bが
「オフ」となる。これにより、補償用キャパシタCsに
保持されたしきい値電圧「Vth」が確定される(図示
略)。続いて、時刻t4にパルス信号φ2が「L」とな
り、遮断用スイッチング素子Q2が「オン」となる。こ
れにより、ドレイン電流「Id」が流れる経路が再度導
通される(図示略)。そして時刻t5に走査信号Vsc
nおよびパルス信号φ3がともに「H」となると画素ス
イッチング用トランジスタQsおよび充電用スイッチン
グ素子Q3がともに「オン」になり、この画素における
等価回路が図14に示すものとなる。すなわちこのと
き、補償用キャパシタCsに駆動用トランジスタQdの
しきい値電圧「Vth」が保持された状態にて、表示信
号Vdspが駆動用トランジスタQdのトップゲート端
子Gtに伝達される。同時に、信号保持キャパシタCh
がその表示信号Vdspによって充電される。ただしこ
のとき、ソース電位「Vs」が基準電位「Vfx」に固
定される。そして本実施の形態においては、基準電位
「Vfx」と基準電位「Vss」との電位差が、OLE
Dを十分な輝度にて発光させるに十分な値となっていな
い。したがって、トップゲート−ソース間電圧「Vgs
t」として十分大きい値が入力された場合であっても、
OLEDは発光しない(図12の期間T2)。さらに、
時刻t6に走査信号Vscnおよびパルス信号φ3が
「L」になると画素スイッチング用トランジスタQsお
よび充電用スイッチング素子Q3がともに「オフ」とな
り、この画素における等価回路が図15に示すものとな
る。この図15に示される回路においては、トップゲー
ト−ソース間電圧「Vgst」が先に信号保持キャパシ
タChに充電された値のまま、駆動用トランジスタQd
のソース電位「Vs」は基準電位「Vfx」から開放さ
れる。こうして、駆動用トランジスタQdが、トップゲ
ート端子Gtに伝達された表示信号Vdspに、しきい
値電圧のばらつきが補償された入出力特性(補正された
入出力特性)にて動作するようになる。それとともに、
OLEDには、駆動用トランジスタQdの補正された入
出力特性と当該OLEDの特性カーブとによって定まる
ドレイン電流「Id」が供給され、その電流値に対応し
た輝度にて発光する(図12の期間T3)。なお、この
パルス信号φ3が変化するタイミングと走査信号Vsc
nが変化するタイミングと同じにする場合には、充電用
スイッチング素子Q3を制御するゲート信号として、パ
ルス信号φ3に代えて走査信号Vscnを用いてもよ
い。また、このパルス信号φ3が変化するタイミング
は、必ずしも走査信号Vscnが変化するタイミングと
同じにする必要はない。
【0072】図16は、上記駆動用トランジスタQdの
補正された入出力特性とOLEDの特性カーブとを、同
駆動用トランジスタQdのソース電位「Vs」を横軸に
とって示したものである。このうち、駆動用トランジス
タQdの補正された入出力特性は、図16の曲線群L3
に示したように、ソース電位「Vs」が高電位側の基準
電位「Vdd」のときに電流が流れず、同電位「Vs」
が低くなるにつれてドレイン電流「Id」が増加し、や
がて飽和する。そして、このドレイン電流「Id」の飽
和値は、トップゲート−ソース間電圧「Vgst」の値
を大きくすると増加する特性を有する。一方、OLED
の特性カーブは、図16の曲線L4に示したように、ソ
ース電位「Vs」が低電位側の基準電位「Vss」から
高くなると、あるしきい値を超えた電位で電流が流れ始
め、さらにソース電位「Vs」が高くなるにしたがって
増加する。そして、実際のソース電位「Vs」は、これ
ら曲線群L3と曲線L4との交点として定まり、この場
合、OLEDの電流電圧特性にばらつきが生じても、駆
動用トランジスタで電流が飽和しているため、各OLE
Dでほぼ一定量の電流を供給できる。
【0073】なお、本実施の形態において、先に説明し
た第1の実施の形態のように、信号保持キャパシタCh
の電位基準とする側が基準電位「Vfx」に接続されな
い場合、ドレイン電流「Id」は以下のように駆動され
る。すなわち、表示信号Vdspが駆動用トランジスタ
Qdのトップゲート端子Gtに入力されると、その同信
号Vdspのソース端子Sに対する電位差に基づいてド
レイン電流「Id」が流れる。ところが、このドレイン
電流「Id」が流れることによりソース電位「Vs」が
もち上がるため、トップゲート−ソース間電圧「Vgs
t」が低くなってドレイン電流「Id」は抑制される。
こうして、ソース電位「Vs」に対するドレイン電流
「Id」の特性は、OLEDの特性が反映されて図16
の点線にて示す曲線群L5のようなものとなる。このた
め、トップゲート−ソース間電圧「Vgst」とOLE
Dを流れる電流「Id」との関係は、同電圧「Vgs
t」が小さい領域ではドレイン電流「Id」があまり増
加せず、同電圧「Vgst」がある程度の大きさとなっ
てはじめてドレイン電流「Id」の増加が顕著となる特
性となる。したがってこの場合、表示信号Vdspの信
号レベルをその特性に対応させて決定したものとするこ
とが好ましい。
【0074】このように、本実施の形態によっても、駆
動用トランジスタQdの入出力特性は、同トランジスタ
Qdのしきい値電圧のばらつきが補償されたものとな
る。以上説明したように、この第2の実施の形態にかか
る電流駆動回路および該電流駆動回路を備えた表示装置
によれば、先の第1の実施の形態により得られる(1)
〜(4)および(7)の効果に加えて、以下のような効
果を得ることができるようになる。
【0075】(8)駆動用トランジスタQdとしてnチ
ャネル型トランジスタが用いられ、OLEDが、ドレイ
ン電流「Id」の流れる経路において同トランジスタQ
dの下流側に設けられた回路構成とすることができるよ
うになる。それとともに、画素内に伝達される表示信号
を、トップゲート端子Gtとソース端子Sとの間の電位
差として好適に蓄積保持することができる。このため、
上記表示信号に基づいた駆動用トランジスタQdによる
OLEDの駆動を、定電流動作とすることができる。
【0076】これにより、OLEDの製造工程に対応し
た電流駆動回路を備えた表示装置が、nチャネル型トラ
ンジスタを用いて適切に機能する回路により構成される
ようになる。
【0077】(その他の実施の形態)なお、上記各実施
の形態は以下のように変更して実施してもよい。 ・上記各実施の形態においては、駆動用トランジスタの
トップゲートおよびボトムゲートについて、それぞれの
電極面積、絶縁膜の材料、半導体層との離間距離D1お
よびD2が相等しく形成されている場合について例示し
たが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。ボ
トムゲート電極およびトップゲート電極が半導体層のチ
ャネル領域に対してもつ容量が相等しく形成されていれ
ば、上記各実施の形態によって得られる効果と同じ効果
を得ることができる。ただし、同容量が相等しく形成さ
れていない場合であっても、補償用キャパシタCsに駆
動用トランジスタQdのしきい値電圧に対応した電荷を
蓄積保持することによって、同しきい値電圧のばらつき
を補償する上記各実施の形態に準じた効果を得ることが
できる。
【0078】・上記各実施の形態においては、駆動用ト
ランジスタのトップゲートを表示信号の入力端子とし
て、またボトムゲートをそのしきい値電圧のばらつきの
補償用端子として用いた場合について例示したが、これ
ら2つのゲートの機能を相互に入れ替えてもかまわな
い。また、上記2種の機能をもつゲート構造であれば、
上記駆動用トランジスタQdとしてゲート電極を合計で
3つ以上備えたものであってもよい。要は、チャネル領
域を共有して上記2種の機能をもつゲートを備えたもの
であればよい。
【0079】・上記各実施の形態において説明した時刻
t1から時刻t2までの遅延時間は、必ずしも必要では
ない。同遅延時間を設けない場合であっても、それら各
実施の形態に準じた効果を得ることができる。
【0080】・上記各実施の形態においては、タイミン
グ回路から発生されるパルス信号として、短絡用スイッ
チング素子Q1aおよびQ1bに対するパルス信号φ1
と、遮断用スイッチング素子Q2に対するパルス信号φ
2とを用いて電流駆動回路を機能させる場合について例
示したが、必ずしもこの構成とする必要はない。たとえ
ば、短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bをタイ
ミング回路からのパルス信号φに基づいて動作させる一
方、遮断用スイッチング素子Q2にはその入力段に同パ
ルス信号φに対する遅延素子を設け、これを介して遅延
された信号に基づいて動作させるようにしてもよい。こ
の場合、短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ1bと
遮断用スイッチング素子Q2とを共通のパルス信号に基
づいて制御することができるとともに、タイミング信号
配線15の数を削減することができるようになる。
【0081】・短絡用スイッチング素子Q1aおよびQ
1bと遮断用スイッチング素子Q2とを共通のパルス信
号に基づいて制御しない場合、パルス信号φ1およびφ
2により制御されるスイッチング素子のチャネル型はそ
れぞれ任意に選ぶことができる。
【0082】・また特に、上記第2の実施の形態におい
ては、充電用スイッチング素子Q3に対する入力とし
て、パルス信号φ3に代えて走査信号Vscnを用いて
もよい。この場合、OLEDを発光駆動させるタイミン
グが走査信号Vscnにより一意に決定されるほかは、
同第2の実施の形態において得られるものと同じ効果が
得られるようになる。
【0083】・上記各実施の形態においては、電流駆動
回路によって駆動される電流駆動素子としてOLEDが
用いられる場合について例示したが、必ずしもこの構成
に限定されるものではない。同電流駆動素子としては、
OLEDに限らず駆動用トランジスタQdによって駆動
可能な任意のものとすることができる。もちろん、表示
素子に限定されるものではなく、電流を受容してその機
能を発揮する任意の電流受容回路であればよい。
【0084】・上記各実施の形態においては、電流駆動
回路の電流駆動素子(Ld)が、ドレイン電流「Id」
の流れる経路においてもっとも低電位側に接続された場
合について例示したが、必ずしもこの構成に限定される
ものではない。同電流駆動素子Ldは、それよりも高電
位側において任意の態様に接続してもよい。また、遮断
用スイッチング素子Q2の接続態様についても、ドレイ
ン電流「Id」の流れる経路を一時的に遮断できる範囲
で変更してもよい。たとえば、図9のB部に対応する部
分を、図17に示した回路としてもよい。
【0085】・上記各実施の形態においては、電流駆動
回路の駆動用トランジスタQdのしきい値電圧「Vt
h」を補正する回路について例示したが、同電流駆動回
路の電流駆動素子(Ld)もしきい値電圧を有する場合
にはこれを含めて補正することもできる。たとえば、上
記第1の実施の形態については、図2のA部に対応する
部分に代えて図18に示した回路を用いることにより、
電流駆動素子Ldのしきい値電圧の補正を含めた入出力
特性をもつ電流駆動回路を実現することができる。ま
た、上記第2の実施の形態については、図9のB部に対
応する部分に代えて図19に示した回路を用いることに
より、上記電流駆動回路と同様のものを実現することが
できる。
【0086】・上記各実施の形態において、スイッチン
グ素子として必ずしもトランジスタを用いる必要はな
い。トランジスタに代えて等価回路を変更することので
きる任意のスイッチング素子を用いることができる。
【0087】・上記各実施の形態においては、駆動用ト
ランジスタQdをトップゲートとボトムゲートを備えた
TFTにより構成した場合について例示したが、必ずし
もこの構成に限定されるものではない。同駆動用トラン
ジスタQdとしては、チャネルを共有し、かつ互いに独
立した電位に接続可能な複数のゲート端子をもつトラン
ジスタであればよい。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電流駆動
回路として、駆動用トランジスタの備える2種のゲート
のうちの一方で、同駆動用トランジスタのしきい値電圧
のばらつきが補償される。このため、たとえ複数の電流
駆動回路が設けられた回路であっても、それら電流駆動
回路の各駆動用トランジスタにおけるしきい値電圧のば
らつきの影響が抑制されるようになる。
【0089】これにより、請求項11記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。この表示装置によれば、表示面を構成する各画素の
発光素子の駆動指令に対する発光状態(輝度)のばらつ
きが抑制され、その表示面が均一なものとなる。
【0090】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の電流駆動回路において、上記駆動用トランジ
スタのソース端子と上記2種のゲートのうちの一方の端
子との間に当該トランジスタのしきい値電圧に対応した
電荷がキャパシタに蓄積保持される。このため、このキ
ャパシタに上記しきい値電圧に対応した電荷が蓄積保持
されている状態で上記駆動用トランジスタの他方のゲー
トに対するゲート電圧を印加することにより、上記しき
い値電圧のばらつきを補償することができるようにな
る。
【0091】これにより、請求項12記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。また、請求項3記載の発明によれば、請求項2記載
の電流駆動回路において、上記駆動用トランジスタのド
レイン端子と前記2種のゲートの各端子とを一時的に共
通接続することができる。このため、上記キャパシタに
当該トランジスタのしきい値電圧に対応した電荷を保持
することができるようになる。
【0092】これにより、請求項13記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。また、請求項4記載の発明によれば、請求項3記載
の電流駆動回路において、上記キャパシタに所要の充電
電荷を確保したのちに、上記ドレイン端子と2種のゲー
トの各端子との一時的な共通接続がなされる。このた
め、上記キャパシタへの当該トランジスタのしきい値電
圧に対応した電荷の保持を、より確かなものとすること
ができるようになる。
【0093】これにより、請求項14記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。また、請求項5記載の発明によれば、請求項3また
は4記載の電流駆動回路において、印加されるゲート電
圧を蓄積保持することができる。このため、上記駆動用
トランジスタによる同ゲート電圧に基づく電流駆動素子
の駆動をより長期間保つことができるようになる。
【0094】これにより、請求項15記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。この表示装置によれば、各画素の発光期間がより長
くなるため、表示面の輝度を高めることができるように
なる。
【0095】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項3〜5のいずれかに記載の電流駆動回路において、上
記駆動用トランジスタとしてpチャネル型トランジスタ
が用いられ、上記電流駆動素子が、上記ドレイン電流の
流れる経路において同トランジスタの下流側に設けられ
た回路構成とすることができるようになる。
【0096】これにより、請求項16記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。特に、たとえば、有機発光素子(OLED)を上記
電流駆動素子として用いる場合などのように、製造工程
等による回路接続に制限がある場合にあっても、pチャ
ネル型トランジスタを用いて適切に機能する回路が構成
される。
【0097】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項6記載の電流駆動回路において、上記しきい値電圧の
ばらつきの補償を、上記電流駆動素子のしきい値電圧の
ばらつきを含めたものとすることができるようになる。
【0098】これにより、請求項17記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。また、請求項8記載の発明によれば、請求項3また
は4記載の電流駆動回路において、上記駆動用トランジ
スタとしてnチャネル型トランジスタが用いられ、上記
電流駆動素子が、上記ドレイン電流の流れる経路におい
て同トランジスタの下流側に設けられた回路構成とする
ことができるようになる。それとともに、印加されるゲ
ート電圧を、上記ゲート端子とソース端子との間の電位
差として好適に蓄積保持することができる。このため、
同ゲート電圧に基づいた上記駆動用トランジスタによる
電流駆動素子の駆動を、定電流動作とすることができ
る。
【0099】これにより、請求項18記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。特に、たとえば、有機発光素子(OLED)を上記
電流駆動素子として用いる場合などのように、製造工程
等による回路接続に制限がある場合にあっても、nチャ
ネル型トランジスタを用いて適切に機能する回路が構成
される。
【0100】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項8記載の電流駆動回路において、印加されるゲート電
圧を、上記ゲート端子とソース端子との間の電位差とし
て蓄積保持することができる。このため、上記駆動用ト
ランジスタによる同ゲート電圧に基づく電流駆動素子の
駆動を、定電流動作とすることができる。それととも
に、上記しきい値電圧のばらつきの補償を、上記電流駆
動素子のしきい値電圧のばらつきを含めたものとするこ
とができるようになる。
【0101】これにより、請求項19記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。また、請求項10記載の発明によれば、請求項1〜
9のいずれかに記載の電流駆動回路において、上記2種
のゲートによって共有されるチャネル領域とそれら各ゲ
ートの電極との容量が等しく設定される。このため、上
記駆動用トランジスタのしきい値電圧のばらつきがより
的確に補償されるようになる。
【0102】これにより、請求項20記載の、電流駆動
回路を備えた表示装置を構成することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電流駆動回路を備えた表示装置
の実施の形態について、その構成例を模式的に示す図。
【図2】第1の実施の形態にかかる表示装置について、
その各画素の回路構成を例示する図。
【図3】上記各画素の回路に用いられる駆動用トランジ
スタについて、これを例示して説明する図。
【図4】上記駆動用トランジスタの電気特性を例示する
図。
【図5】第1の実施の形態の電流駆動回路の動作を例示
するタイミングチャート。
【図6】上記電流駆動回路の動作を示す等価回路を示す
図。
【図7】上記電流駆動回路の動作を示す等価回路を示す
図。
【図8】上記電流駆動回路の電気特性とその動作点につ
いて説明する図。
【図9】第2の実施の形態にかかる表示装置について、
その各画素の回路構成を例示する図。
【図10】上記各画素の回路に用いられる駆動用トラン
ジスタについて、これを例示して説明する図。
【図11】上記駆動用トランジスタの電気特性を例示す
る図。
【図12】第2の実施の形態の電流駆動回路の動作を例
示するタイミングチャート。
【図13】上記電流駆動回路の動作を示す等価回路を示
す図。
【図14】上記電流駆動回路の動作を示す等価回路を示
す図。
【図15】上記電流駆動回路の動作を示す等価回路を示
す図。
【図16】上記電流駆動回路の電気特性とその動作点に
ついて説明する図。
【図17】本発明にかかる電流駆動回路の変形例につい
て、その回路構成を例示する図。
【図18】本発明にかかる電流駆動回路の変形例につい
て、その回路構成を例示する図。
【図19】本発明にかかる電流駆動回路の変形例につい
て、その回路構成を例示する図。
【図20】従来の電流駆動回路について、その回路構成
を例示する図。
【図21】上記電流駆動回路に用いられる駆動用トラン
ジスタの電気特性を例示する図。
【符号の説明】
11…表示部、12…Vスキャナ、13…サンプリング
スイッチアレイ、14…Hスキャナ、15…タイミング
信号配線、16…表示信号配線、21…半導体層、22
…トップゲート絶縁膜、23…ボトムゲート絶縁膜、2
4…トップゲート電極、25…ボトムゲート電極、26
…チャネル領域、31…半導体層、32…トップゲート
絶縁膜、33…ボトムゲート絶縁膜、34…トップゲー
ト電極、35…ボトムゲート電極、36…チャネル領
域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/30 H03K 17/30 E 17/693 17/693 C Fターム(参考) 5C080 AA06 BB05 DD05 EE28 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06 5J055 AX48 BX03 BX09 CX29 DX13 DX14 EX02 EY10 EY14 EY21 GX01 GX04 GX06 GX07 5J091 AA01 CA15 FA16 HA09 HA17 HA19 HA29 HA39 HA44 KA67 MA22 QA04 TA01 TA02 TA06 5J500 AA01 AC15 AF16 AH09 AH17 AH19 AH29 AH39 AH44 AK67 AM22 AQ04 AT01 AT02 AT06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流受容回路に電流を供給すべく、この受
    容量に対応したゲート電圧の印加に基づいて同電流受容
    回路に電流を供給する駆動用トランジスタを備える電流
    駆動回路において、 前記駆動用トランジスタとして、そのチャネル領域を共
    有する第1のゲートおよび第2のゲートの2種のゲート
    を有するトランジスタを備え、それらゲートの一方で当
    該トランジスタのしきい値電圧のばらつきを補償するよ
    うにしたことを特徴とする電流駆動回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電流駆動回路において、 前記駆動用トランジスタのソース端子と前記2種のゲー
    トのうちの一方の端子との間に接続されて当該トランジ
    スタのしきい値電圧に対応した電荷が蓄積保持されるキ
    ャパシタを備え、このキャパシタに前記しきい値電圧に
    対応した電荷が蓄積保持されている状態で前記駆動用ト
    ランジスタの他方のゲートに対する前記ゲート電圧の印
    加に基づく前記電流受容回路への電流の供給が行われる
    ことを特徴とする電流駆動回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電流駆動回路において、 前記駆動用トランジスタのドレイン端子と前記2種のゲ
    ートの各端子とを一時的に共通接続する手段と、前記駆
    動用トランジスタに流れるドレイン電流を一時的に遮断
    する手段とを備え、前記各端子を一時的に共通接続して
    前記キャパシタへの所要の充電電荷の確保および前記駆
    動用トランジスタに流れるドレイン電流の一時的な遮断
    により、該キャパシタへの充電電荷を同トランジスタの
    前記しきい値電圧に対応した電荷とすることを特徴とす
    る電流駆動回路。
  4. 【請求項4】前記共通接続する手段による前記各端子の
    一時的な共通接続の実行から前記ドレイン電流を遮断す
    る手段による前記ドレイン電流の一時的な遮断の実行ま
    でに所定の遅延時間が設定されてなる請求項3記載の電
    流駆動回路。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の電流駆動回路にお
    いて、 前記印加されるゲート電圧を蓄積保持するためのキャパ
    シタをさらに備えることを特徴とする電流駆動回路。
  6. 【請求項6】前記駆動用トランジスタはpチャネル型ト
    ランジスタであり、そのソース端子が前記ドレイン電流
    を流すための高電位に固定されるとともに、前記電流受
    容回路が、前記ドレイン電流の流れる経路において同ト
    ランジスタの下流側に設けられてなる請求項3〜5のい
    ずれかに記載の電流駆動回路。
  7. 【請求項7】前記電流受容回路が、前記駆動用トランジ
    スタのドレイン端子と前記共通接続する手段によるドレ
    イン配線上の共通接続点との間に設けられてなる請求項
    6記載の電流駆動回路。
  8. 【請求項8】前記駆動用トランジスタはnチャネル型ト
    ランジスタであり、その前記ゲート電圧が印加されるゲ
    ート端子とソース端子との間にはそれら端子間の電位差
    を保持する電位差保持用のキャパシタが設けられるとと
    もに、少なくとも前記ゲート電圧が印加される期間、前
    記ソース端子の電位を前記ゲート電圧の電位よりも低い
    所定の電位に保持する手段を備え、前記電流受容回路
    は、前記ドレイン電流の流れる経路において同トランジ
    スタの下流側に設けられてなる請求項3または4記載の
    電流駆動回路。
  9. 【請求項9】前記電流受容回路が、少なくとも前記ゲー
    ト電圧が印加される期間だけ前記所定の電位に保持され
    る駆動用トランジスタのソース端子と同トランジスタの
    前記しきい値電圧に対応した電荷が蓄積保持されるキャ
    パシタのソース配線側接続点との間に設けられてなる請
    求項8記載の電流駆動回路。
  10. 【請求項10】前記駆動用トランジスタは、前記2種の
    ゲートによって共有されるチャネル領域とそれら各ゲー
    トの電極との間の容量が等しく設定されてなる請求項1
    〜9のいずれかに記載の電流駆動回路。
  11. 【請求項11】発光素子を駆動すべくその駆動指令に対
    応したゲート電圧の印加に基づいて同発光素子に駆動電
    流を供給する駆動用トランジスタが表示基板上の各画素
    に対応したそれら発光素子毎に設けられてなる電流駆動
    回路を備えた表示装置において、 前記各駆動用トランジスタとして、そのチャネル領域を
    共有する第1のゲートおよび第2のゲートの2種のゲー
    トを有するトランジスタを備え、それらゲートの一方で
    当該トランジスタのしきい値電圧のばらつきを補償する
    ようにしたことを特徴とする電流駆動回路を備えた表示
    装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の電流駆動回路を備えた
    表示装置において、 前記各駆動用トランジスタのソース端子と前記2種のゲ
    ートのうちの一方の端子との間に接続されて当該トラン
    ジスタのしきい値電圧に対応した電荷が蓄積保持される
    キャパシタを備え、それらキャパシタに各しきい値電圧
    に対応した電荷が蓄積保持されている状態で前記各駆動
    用トランジスタの他方のゲートに対する前記ゲート電圧
    の印加に基づく各発光素子への駆動電流の供給が行われ
    ることを特徴とする電流駆動回路を備えた表示装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の電流駆動回路を備えた
    表示装置において、 前記各駆動用トランジスタのドレイン端子と前記2種の
    ゲートの各端子とを一時的に共通接続する手段と、前記
    各駆動用トランジスタに流れるドレイン電流を一時的に
    遮断する手段とをそれぞれ備え、前記各端子を一時的に
    共通接続して前記キャパシタへの所要の充電電荷を確保
    したのち、前記駆動用トランジスタに流れるドレイン電
    流を一時的に遮断して、該キャパシタへの充電電荷を同
    トランジスタの前記しきい値電圧に対応した電荷とする
    ことを特徴とする電流駆動回路を備えた表示装置。
  14. 【請求項14】前記共通接続する手段による前記各端子
    の一時的な共通接続の実行から前記ドレイン電流を遮断
    する手段による前記ドレイン電流の一時的な遮断の実行
    までに所定の遅延時間が設定されてなる請求項13記載
    の電流駆動回路を備えた表示装置。
  15. 【請求項15】請求項13または14記載の電流駆動回
    路を備えた表示装置において、 前記印加される各ゲート電圧を蓄積保持するためのキャ
    パシタをさらに備えることを特徴とする電流駆動回路を
    備えた表示装置。
  16. 【請求項16】前記各駆動用トランジスタはpチャネル
    型トランジスタであり、その各ソース端子が前記ドレイ
    ン電流を流すための高電位に固定されるとともに、前記
    発光素子が、前記ドレイン電流の流れる経路において各
    々同トランジスタの下流側に設けられてなる請求項13
    〜15のいずれかに記載の電流駆動回路を備えた表示装
    置。
  17. 【請求項17】前記各発光素子が、前記各駆動用トラン
    ジスタのドレイン端子と前記各共通接続する手段による
    ドレイン配線上の共通接続点との間に設けられてなる請
    求項16記載の電流駆動回路を備えた表示装置。
  18. 【請求項18】前記各駆動用トランジスタはnチャネル
    型トランジスタであり、その前記各ゲート電圧が印加さ
    れるゲート端子とソース端子との間にはそれら端子間の
    電位差を保持する電位差保持用のキャパシタが各々設け
    られるとともに、少なくとも前記ゲート電圧が印加され
    る期間、前記ソース端子の電位を前記ゲート電圧の電位
    よりも低い所定の電位に保持する手段を各々備え、前記
    各発光素子は、前記ドレイン電流の流れる経路において
    前記各駆動用トランジスタの下流側に設けられてなる請
    求項13または14記載の電流駆動回路を備えた表示装
    置。
  19. 【請求項19】前記各発光素子が、少なくとも前記ゲー
    ト電圧が印加される期間だけ前記所定の電位に保持され
    る各駆動用トランジスタのソース端子と同トランジスタ
    の前記しきい値電圧に対応した電荷が蓄積保持される各
    キャパシタのソース配線側接続点との間に設けられてな
    る請求項18記載の電流駆動回路を備えた表示装置。
  20. 【請求項20】前記各駆動用トランジスタは、前記2種
    のゲートによって共有されるチャネル領域とそれら各ゲ
    ートの電極との間の容量が等しく設定されてなる請求項
    11〜19のいずれかに記載の電流駆動回路を備えた表
    示装置。
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