近年、強誘電体の分極反転を利用して情報を強誘電体キャパシタに保持する強誘電体メモリ(FeRAM)の開発が進められている。強誘電体メモリは、電源を切っても保持された情報が消失しない不揮発メモリであり、高集積度、高速駆動、高耐久性及び低消費電力を実現できる。
強誘電体キャパシタを構成する強誘電体膜の材料としては、残留分極量が大きなPZT(Pb(Zr,Ti)O3)、SBT(SrBi2Ta2O9)等のペロブスカイト結晶構造を有する強誘電体酸化物が主として用いられている。PZTの残留分極量は、10〜30μC/cm2程度である。但し、強誘電体膜の特性は、シリコン酸化膜等の水との親和性が高い層間絶縁膜を介して外部から侵入した水分により劣化しやすい。即ち、層間絶縁膜又は金属配線の形成時等の高温プロセスの際に水分が水素及び酸素に分解され、この水素が強誘電体膜中に侵入して強誘電体膜を構成する酸素と反応し、強誘電体膜に酸素欠陥が生じてしまう。この結果、強誘電体膜の結晶性が低下するのである。
また、強誘電体キャパシタを形成し後には、これを覆う層間絶縁膜を形成する。層間絶縁膜の形成では、TEOSを用いたプラズマCVD法、高密度プラズマ法等が採用されている。従って、層間絶縁膜の形成の際に強誘電体キャパシタがプラズマに晒され、その特性が低下してしまう。強誘電体キャパシタをアルミニウム酸化膜等の保護膜により覆った後で層間絶縁膜を形成するという技術もあるが、この技術によっても特性を十分に保持することは困難である。
更に、層間絶縁膜を形成した後には、強誘電体キャパシタの電極まで達する開口部を形成し、電極に繋がる配線を形成する。開口部の形成では、プラズマを用いたエッチングが行われる。従って、開口部の形成の際にも強誘電体キャパシタがプラズマに晒されてしまい、その特性が低下してしまう。
このように、強誘電体キャパシタを備えた強誘電体メモリの製造には、すでに形成された強誘電体キャパシタの特性の低下を回避できない工程が含まれている。このため、従来、強誘電体キャパシタに対して酸素を供給することにより、その特性を回復させるアニール(回復アニール)が行われている。この回復アニールでは、強誘電体膜まで酸素を十分に拡散させることが重要である。
ここで、プレーナ型強誘電体メモリの従来の製造方法について説明する。図8A乃至図8Lは、プレーナ型強誘電体メモリの従来の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図8Aに示すように、シリコン等からなる半導体基板101の表面に素子分離絶縁膜102を形成する。次に、素子分離絶縁膜102により画定された素子領域の表面にB(ホウ素)のイオン注入を行うことにより、Pウェル103を形成する。次いで、Pウェル103上にゲート絶縁膜104及びゲート電極105を形成する。その後、Pウェル103の表面にP(リン)のイオン注入を行うことにより、浅い不純物拡散層106を形成する。続いて、ゲート電極105の側方にサイドウォール絶縁膜107を形成する。次に、Pウェル103の表面にAs(砒素)のイオン注入を行うことにより、深い不純物拡散層108を形成する。このようにして、トランジスタTrを形成する。なお、1個のトランジスタTrには、2個の不純物拡散層108が含まれているが、そのうちの一方は、他のトランジスタTrと共有されている。共有されている不純物拡散層108がドレインを構成し、共有されていない不純物拡散層108がソースを構成する。
次に、図8Bに示すように、トランジスタTrを覆うシリコン酸窒化膜111を形成し、その上に、TEOSを用いてNSG膜112を形成する。次いで、NSG膜112の表面を平坦化する。
その後、図8Cに示すように、NSG膜112上に、TEOSを用いてNSG膜116を形成し、その脱水処理を行う。次に、NSG膜116上にアルミニウム酸化膜117を形成し、熱処理(RTA)を行う。
次いで、図8Dに示すように、アルミニウム酸化膜117上に白金膜118、PZT膜119及びイリジウム酸化膜120を順次形成する。但し、PZT膜119の形成とイリジウム酸化膜120の形成との間に熱処理(RTA)を行う。また、イリジウム酸化膜120は2層構造とし、下側の層を形成した後にも熱処理(RTA)を行う。
その後、図8Eに示すように、イリジウム酸化膜120をパターニングし、回復アニールを行う。続いて、PZT膜119をパターニングし、回復アニールを行う。次に、全面にアルミニウム酸化膜121を形成し、回復アニールを行う。
次いで、図8Fに示すように、アルミニウム酸化膜121及び白金膜118をパターニングする。このようにして、強誘電体キャパシタCを形成する。その後、回復アニールを行う。また、全面にアルミニウム酸化膜122を形成し、回復アニールを行う。続いて、アルミニウム酸化膜122上に、TEOSを用いてNSG膜123を形成し、その表面を平坦化する。
次に、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜123の表面を窒化する。次いで、図8Gに示すように、NSG膜123上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン191を形成する。そして、レジストパターン191をマスクとしてNSG膜123等のエッチングを行うことにより、ソースまで達するコンタクトホール113s及びドレインまで達するコンタクトホール113dを形成する。
続いて、図8Hに示すように、レジストパターン191を除去する。次に、全面にバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、タングステン膜(図示せず)を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をNSG膜123が露出するまで研磨する。この結果、コンタクトホール113s内にコンタクトプラグ114sが形成され、コンタクトホール113d内にコンタクトプラグ114dが形成される。次いで、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜123の表面を窒化する。その後、NSG膜123上にシリコン酸窒化膜115を形成する。
次いで、図8Iに示すように、シリコン酸窒化膜115上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン192を形成する。そして、レジストパターン192をマスクとしてシリコン酸窒化膜115等のエッチングを行うことにより、上部電極(イリジウム酸化膜120)まで達するコンタクトホール127t及び下部電極(白金膜118)まで達するコンタクトホール127bを形成する。
その後、図8Jに示すように、レジストパターン192を除去し、回復アニールを行う。
続いて、図8Kに示すように、エッチバックにより、シリコン酸窒化膜115を除去する。
次いで、図8Lに示すように、コンタクトプラグ114s及び114d、上部電極(イリジウム酸化膜120)並びに下部電極(白金膜118)に接する配線130を形成する。その後、窒素雰囲気中での熱処理を行う。続いて、全面にアルミニウム酸化膜131を形成する。その後、上層の配線等を形成する。
次に、スタック型強誘電体メモリの従来の製造方法について説明する。図9A乃至図9Lは、スタック型強誘電体メモリの従来の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、プレーナ型強誘電体メモリを製造する場合と同様にして、図9Aに示すように、NSG膜112の平坦化までの処理を行う。次に、NSG膜112の脱水処理を行う。
次いで、図9Bに示すように、NSG膜112上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン196を形成する。そして、レジストパターン196をマスクとしてNSG膜112等のエッチングを行うことにより、ソースまで達するコンタクトホール151s及びドレインまで達するコンタクトホール151dを形成する。
続いて、図9Cに示すように、レジストパターン196を除去する。次に、全面にバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、タングステン膜(図示せず)を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をNSG膜112が露出するまで研磨する。この結果、コンタクトホール151s内にコンタクトプラグ152sが形成され、コンタクトホール151d内にコンタクトプラグ152dが形成される。次いで、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜112の表面を窒化する。
次に、図9Dに示すように、NSG膜112上にシリコン酸窒化膜153及びNSG膜154を順次形成する。
次いで、図9Eに示すように、NSG膜154上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン195を形成する。そして、レジストパターン195をマスクとしてNSG膜154等のエッチングを行うことにより、コンタクトプラグ152sまで達するコンタクトホール156sを形成する。
その後、図9Fに示すように、レジストパターン195を除去する。
続いて、全面にバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、タングステン膜(図示せず)を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をNSG膜154が露出するまで研磨する。この結果、図9Gに示すように、コンタクトホール156s内にコンタクトプラグ157sが形成される。次いで、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜154の表面を窒化する。
次いで、図9Hに示すように、NSG膜154上に下部電極膜158、PZT膜159及び上部電極膜160を順次形成する。下部電極膜158の形成に当たっては、チタン膜、チタンアルミニウム窒化膜及びイリジウム膜を順次形成する。また、上部電極膜160の形成に当たっては、イリジウム酸化膜を形成した後、熱処理(RTA)を行い、再度イリジウム酸化膜を形成し、その後にも熱処理(RTA)を行う。
その後、図9Iに示すように、上部電極膜160上に白金膜161、チタン窒化膜162及びNSG膜163を順次形成する。
続いて、図9Jに示すように、NSG膜163上に、強誘電体キャパシタを形成しようとする領域を覆うレジストパターン197を形成する。
次に、図9Kに示すように、レジストパターン197をマスクとしてNSG膜163のパターニングを行う。
次いで、図9Lに示すように、レジストパターン197及びNSG膜163をマスクとしてチタン窒化膜162のパターニングを行う。このパターニングの途中でレジストパターン197は消失する。
その後、図9Mに示すように、NSG膜163及びチタン窒化膜162をマスクとして、白金膜161、上部電極膜160、PZT膜159及び下部電極膜158を一括してパターニングする。このようにして、強誘電体キャパシタCを形成する。
続いて、図9Nに示すように、ハードマスクとして用いたNSG膜163及びチタン窒化膜162を除去し、回復アニールを行う。
次に、図9Oに示すように、全面にアルミニウム酸化膜164を形成する。但し、アルミニウム酸化膜164は2層構造とし、下側の層を形成した後に熱処理(RTA)を行う。
次いで、図9Pに示すように、高密度プラズマCVD法により全面にシリコン酸化膜165を形成し、その表面を平坦化する。その後、シリコン酸化膜165上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン198を形成する。そして、レジストパターン198をマスクとしてシリコン酸化膜165等のエッチングを行うことにより、コンタクトプラグ152dまで達するコンタクトホール166dを形成する。
続いて、図9Qに示すように、レジストパターン198を除去する。次に、全面にバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、タングステン膜(図示せず)を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をシリコン酸化膜165が露出するまで研磨する。この結果、コンタクトホール166d内にコンタクトプラグ167dが形成される。
次いで、図9Rに示すように、シリコン酸化膜165上にシリコン酸窒化膜168を形成する。
その後、図9Sに示すように、シリコン酸窒化膜168上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン199を形成する。そして、レジストパターン199をマスクとしてシリコン酸窒化膜168等のエッチングを行うことにより、白金膜161まで達するコンタクトホール169tを形成する。
続いて、図9Tに示すように、レジストパターン199を除去し、回復アニールを行う。その後、エッチバックにより、シリコン酸窒化膜168を除去する。
次に、図9Uに示すように、全面にバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、タングステン膜(図示せず)を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をシリコン酸化膜165が露出するまで研磨する。この結果、コンタクトホール169t内にコンタクトプラグ170tが形成される。
次いで、図9Vに示すように、コンタクトプラグ167s及び170tに接する配線171を形成する。その後、窒素雰囲気中での熱処理を行う。続いて、全面にアルミニウム酸化膜172を形成する。その後、上層の配線等を形成する。
しかしながら、これらの従来の方法では、強誘電体キャパシタの回復アニールを十分に行うことができない場合がある。これは、上部電極まで到達するコンタクトホールが小さく、酸素の供給が十分ではないからである。コンタクトホールを大きくすれば酸素の供給量を多くすることは可能であるが、この場合には、隣り合うコンタクトホール同士の距離が狭まる。このため、その上に形成する配線に位置ずれが生じたときに、短絡等の不具合が生じやすくなる。更に、図8Lに示すように、配線130をコンタクトホール127t及び127b内にも形成する方法において位置ずれが生じると、イリジウム酸化膜120及び白金膜118がエッチングされることもある。このように、単にコンタクトホールを大きくしたのでは、配線を形成する際の位置ずれマージンが小さくなってしまう。
なお、特許文献1及び2には、コンタクトホールを大きくすることが記載されているが、上述のような位置ずれマージンの低下という問題が残っている。
特許第331334号公報
特開2001−358309号公報
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。これらの実施形態では、強誘電体メモリセル部、論理回路部、周辺回路部及びパッド部を備えた強誘電体メモリを製造する。但し、以下の説明では、主に強誘電体メモリセル部について説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1A乃至図1Oは、本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を工程順に示す断面図である。
第1の実施形態では、先ず、図1Aに示すように、シリコン等からなる半導体基板1の表面に素子分離絶縁膜2を形成する。素子分離絶縁膜2は、例えばLOCOS(local oxidation of silicon)法又はSTI(shallow trench isolation)法により形成する。次に、素子分離絶縁膜2により画定された素子領域の表面にP型不純物(例えば、ホウ素)のイオン注入を行うことにより、Pウェル3を形成する。次いで、Pウェル3上にゲート絶縁膜4及びゲート電極5を形成する。その後、Pウェル3の表面にN型不純物(例えば、リン)のイオン注入を行うことにより、浅い不純物拡散層6を形成する。続いて、ゲート電極5の側方にサイドウォール絶縁膜7を形成する。次に、Pウェル3の表面にN型不純物(例えば、砒素)のイオン注入を行うことにより、深い不純物拡散層8を形成する。このようにして、トランジスタTrを形成する。トランジスタTrのチャネル長は特に限定されないが、例えば360μmである。また、ゲート絶縁膜4は、例えば厚さが6nm〜7nmのシリコン酸化膜であり、ゲート電極5は、例えば、厚さが50nm程度のアモルファスシリコン層及びその上に形成された厚さが150nm程度のタングステンシリサイド層から構成される。なお、1個のトランジスタTrには、2個の不純物拡散層8が含まれているが、そのうちの一方は、他のトランジスタTrと共有されている。共有されている不純物拡散層8がドレインを構成し、共有されていない不純物拡散層8がソースを構成する。
次に、図1Bに示すように、トランジスタTrを覆うシリコン酸窒化膜11をプラズマCVD法等により形成し、その上に、TEOSを用いたプラズマCVD法等によりNSG(nondoped silicate glass)膜12を形成する。シリコン酸窒化膜11の厚さは200nm程度とし、NSG膜12の厚さは600nm程度とする。次いで、NSG膜12の表面を200nm程度研磨することにより、平坦化する。
その後、図1Cに示すように、NSG膜12上に、TEOSを用いたプラズマCVD法等により、厚さが100nm程度のNSG膜16を形成し、その脱水処理を行う。脱水処理では、例えば、半導体基板1の温度を650℃とし、処理時間を30分間とし、窒素ガスの供給量を2l(リットル)/分とする。次に、NSG膜16上にPVD法等により、厚さが20nm程度のアルミニウム酸化膜17を形成し、熱処理を行う。熱処理では、例えば、半導体基板1の温度を650℃とし、処理時間を60秒間とし、酸素ガスの供給量を2l(リットル)/分としたRTAを行う。
次いで、図1Dに示すように、アルミニウム酸化膜17上にPVD法等により白金膜18、PZT膜19及びイリジウム酸化膜20を順次形成する。例えば、白金膜18の厚さは155nmとし、PZT膜19の厚さは150nm〜200nm程度とし、イリジウム酸化膜20の厚さは250nmとする。但し、PZT膜19の形成とイリジウム酸化膜20の形成との間に熱処理を行う。この熱処理では、半導体基板1の温度を563℃とし、処理時間を90秒間とし、酸素ガスの供給量を0.055l(リットル)/分とし、アルゴンガスの供給量を1.95l(リットル)/分としたRTAを行う。また、イリジウム酸化膜20は2層構造とし、下側の層(厚さ:50nm)を形成した後にも熱処理を行う。この熱処理では、半導体基板1の温度を708℃とし、処理時間を20秒間とし、酸素ガスの供給量を0.02l(リットル)/分とし、アルゴンガスの供給量を2.00l(リットル)/分としたRTAを行う。
その後、図1Eに示すように、イリジウム酸化膜20をパターニングし、回復アニールを行う。この回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を650℃とし、処理時間を60分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。続いて、PZT膜19をパターニングし、回復アニールを行う。この回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を60分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。次に、全面に、PVD法等により、厚さが50nm程度のアルミニウム酸化膜21を形成し、回復アニールを行う。この回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を550℃とし、処理時間を60分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。
次いで、図1Fに示すように、アルミニウム酸化膜21及び白金膜18をパターニングする。このようにして、強誘電体キャパシタCを形成する。その後、回復アニールを行う。この回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を650℃とし、処理時間を60分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。また、全面に、PVD法等により、厚さが20nm程度のアルミニウム酸化膜22を形成し、回復アニールを行う。この回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を550℃とし、処理時間を60分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。続いて、アルミニウム酸化膜22上に、TEOSを用いたプラズマCVD法等により、厚さが1500nm程度のNSG膜23を形成し、その表面を平坦化する。本実施形態では、アルミニウム酸化膜21及び22並びにNSG膜23から第1の絶縁膜が構成されている。
次に、CVD装置等を用いて、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜23の表面を窒化する。このプラズマアニールでは、例えば、CVD装置等を用いて、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を2分間とし、N2Oプラズマを発生させる。次いで、図1Gに示すように、NGS膜23上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン91を形成する。そして、レジストパターン91をマスクとしてNSG膜23等のエッチングを行うことにより、ソースまで達するコンタクトホール13s及びドレインまで達するコンタクトホール13dを形成する。
続いて、図1Hに示すように、レジストパターン91を除去する。次に、全面に、例えばPVD法により厚さが70nm程度のバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、例えばCVD法により厚さが500nm程度のタングステン膜(図示せず)を形成する。バリアメタル膜の形成に当たっては、例えば、厚さが20nm程度のチタン膜を形成した後、厚さが50nm程度のチタン窒化膜を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をNSG膜23が露出するまで、例えばCMP法により研磨する。この結果、コンタクトホール13s内にコンタクトプラグ14sが形成され、コンタクトホール13d内にコンタクトプラグ14dが形成される。次いで、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜23の表面を窒化する。このプラズマアニールでは、例えば、CVD装置等を用いて、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を2分間とし、N2Oプラズマを発生させる。その後、プラズマCVD法等により、厚さが100nm程度のシリコン酸窒化膜15を形成する。なお、シリコン酸窒化膜15の厚さは、50nm〜200nm程度であることが好ましい。シリコン酸窒化膜15が厚すぎると、その後の加工が困難になる場合があり、薄すぎると、水分の透過を妨げるという効果が不足する場合がある。シリコン酸窒化膜15の代わりに、窒素を含有する他の膜を形成してもよい。
次いで、図1Iに示すように、シリコン酸窒化膜15上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン92を形成する。そして、レジストパターン92をマスクとしてシリコン酸窒化膜15等のエッチングを行うことにより、図2Aに示すように、上部電極(イリジウム酸化膜20)まで達するコンタクトホール27t及び下部電極(白金膜18)まで達するコンタクトホール27bを形成する。なお、コンタクトホール27t及び27bの直径は、例えば1000nm程度と、比較的大きなものとする。また、コンタクトホール27t及び27bの最上部における面積は、上部電極(イリジウム酸化膜20)の最表面の面積の0.9倍以上であることが好ましい。回復アニールの際の酸素の経路を大きく確保するためである。本実施形態では、コンタクトホール27t及び27bが第1の開口部に相当する。
その後、図1Jに示すように、レジストパターン92を除去し、回復アニールを行う。この回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を500℃とし、処理時間を60分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。続いて、全面に、例えばPVD法により厚さが50nm程度のチタン窒化膜(図示せず)をバリアメタル膜として形成し、その上に、例えばCVD法により厚さが900nm程度のタングステン膜(図示せず)を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をシリコン酸窒化膜15が露出するまで、例えばCMP法により研磨する。この結果、図2Bに示すように、コンタクトホール27t内にコンタクトプラグ28tが形成され、コンタクトホール27b内にコンタクトプラグ28bが形成される。本実施形態では、コンタクトプラグ28t及び28bから導電プラグが構成されている。
次に、図1K及び図2Cに示すように、全面に、TEOSを用いたプラズマCVD法等により、厚さが100nm程度のNSG膜24を形成する。その後、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜24の表面を窒化する。このプラズマアニールでは、例えば、CVD装置等を用いて、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を2分間とし、N2Oプラズマを発生させる。本実施形態では、NSG膜24から第2の絶縁膜が構成されている。また、NSG膜24は、後に、配線に対するエッチングストッパ膜として機能する。
次いで、図1L及び図2Dに示すように、所定の位置に開口部を有するレジストパターン93を形成する。そして、レジストパターン93をマスクとしてNSG膜24等のエッチングを行うことにより、コンタクトプラグ14sまで達するコンタクトホール25s、コンタクトプラグ14dまで達するコンタクトホール25d、コンタクトプラグ28tまで達するコンタクトホール25t、及びコンタクトプラグ28bまで達するコンタクトホール25bを形成する。コンタクトホール25t及び25bの直径は、コンタクトホール27t及び27bの直径よりも小さくする。本実施形態では、コンタクトホール25t及び25bが第2の開口部に相当する。
その後、図1M及び図2Eに示すように、レジストパターン93を除去する。
続いて、図1N及び図2Fに示すように、コンタクトホール25s、25d、25t及び25bを介して、コンタクトプラグ14s、14d、28t及び28bに接する配線30を形成する。配線30は、例えば、コンタクトプラグ14sとコンタクトプラグ28tとを電気的に接続する。なお、配線30の形成に当たっては、先ず、PVD法等により、厚さが150nm程度のチタン窒化膜、厚さが550nm程度のAlCu合金膜、厚さが5nm程度のチタン膜、及び厚さが150nm程度のチタン窒化膜を順次形成する。次に、これらの膜のパターニングを行う。このパターニングの際に、NSG膜24がエッチングストッパ膜として機能する。
配線30の形成後には、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を30分間とし、窒素ガスの供給量を20l(リットル)/分とした熱処理を行う。次いで、図1Nに示すように、全面に、PVD法等により、厚さが20nm程度のアルミニウム酸化膜31を形成する。
その後、図1Oに示すように、上層配線等を形成する。図1A〜図1Nでは図示を省略しているが、強誘電体メモリセル部81だけでなく、論理回路部82、周辺回路部83及びパッド部84においても、トランジスタ及び配線等の形成を行っている。
このような第1の実施形態では、コンタクトホール27t及び27bを大きなものとしているため、回復アニール時にPZT膜19まで大量の酸素を供給することができる。また、配線30は、コンタクトホール27t及び27bよりも最上部の面積が小さいコンタクトホール25t及び25bを介してコンタクトプラグ28t及び28bに接している。このため、配線30の位置ずれに伴う短絡、コンタクトプラグ28t及び28bの損傷等の不具合が生じやすくなることはない。従って、新たな問題を生じさせることなく、十分な回復アニールを実行することが可能となり、種々の特性を向上させることができる。例えば、反転電荷量の向上、歩留りの向上、長期信頼性の向上等の効果が得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3A乃至図3Bは、本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。
第2の実施形態では、先ず、第1の実施形態と同様に、レジストパターン92の除去までの処理を行う(図1M参照)。次に、全面に、例えばPVD法によりバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、例えばCVD法によりタングステン膜(図示せず)を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をシリコン酸窒化膜24が露出するまで、例えばCMP法により研磨する。この結果、図3Aに示すように、コンタクトホール25s、25d、25t及び25b内にコンタクトプラグ41s、41d、41t及び41bが形成される。本実施形態では、コンタクトプラグ41t及び41bから第2の導電プラグが構成される。
続いて、図3Bに示すように、コンタクトプラグ41s、41d、41t及び41bに接する配線30を形成する。配線30は、例えば、コンタクトプラグ41sとコンタクトプラグ41tとを電気的に接続する。
その後、第1の実施形態と同様に、熱処理からの処理を行う。
このような第2の実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1及び第2の実施形態では、NSG膜24の代わりに、厚さが20nm〜100nm程度の他の酸化膜をCVD法等により形成してもよい。また、プラズマCVD法等により、厚さが20nm〜100nmのシリコン酸窒化膜又はシリコン窒化膜等の窒素を含有する膜を、水分の透過を妨げるバリア膜として形成してもよい。また、PVD法等により、厚さが20nm〜50nm程度の金属酸化膜を、水分及び水素の透過を妨げるバリア膜として形成してもよい。金属酸化膜としては、アルミニウム酸化膜、チタン酸化膜、ジルコニウム酸化膜、マグネシウム酸化膜又はマグネシウムチタン酸化膜等が挙げられる。更に、図4A及び図4Bに示すように、金属酸化膜42を形成した後にNSG膜24を形成してもよい。なお、これらの膜が厚すぎると、その後の加工が困難になる場合があり、薄すぎると、エッチングストッパ膜として十分に機能しない場合があったり、水分及び水素の透過を妨げるという効果が不足したりする場合がある。また、塗布型の膜の形成は行わないことが好ましい。塗布型の膜を形成する場合には、多くの水が使用されるからである。
また、コンタクトホール27t及び27bの双方がコンタクトホール25t及び25bよりも大きいことが好ましいが、少なくとも一方が大きければ、従来よりも高い回復アニールの効果を得ることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図5A乃至図5Xは、本発明の第3の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。
第3の実施形態では、先ず、第1の実施形態と同様に、図5Aに示すように、NSG膜12の形成及び平坦化までの処理を行う。次に、NSG膜12の脱水処理を行う。脱水処理では、例えば、半導体基板1の温度を650℃とし、処理時間を30分間とし、窒素ガスの供給量を2l(リットル)/分とする。
次いで、図5Bに示すように、NSG膜12上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン96を形成する。そして、レジストパターン96をマスクとしてNSG膜12等のエッチングを行うことにより、ソースまで達するコンタクトホール51s及びドレインまで達するコンタクトホール51dを形成する。
続いて、図5Cに示すように、レジストパターン96を除去する。次に、全面に、例えばPVD法により厚さが70nm程度のバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、例えばCVD法により厚さが500nm程度のタングステン膜(図示せず)を形成する。バリアメタル膜の形成に当たっては、例えば、厚さが20nm程度のチタン膜を形成した後、厚さが50nm程度のチタン窒化膜を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をNSG膜12が露出するまで、例えばCMP法により研磨する。この結果、コンタクトホール51s内にコンタクトプラグ52sが形成され、コンタクトホール51d内にコンタクトプラグ52dが形成される。次いで、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜12の表面を窒化する。このプラズマアニールでは、例えば、CVD装置等を用いて、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を2分間とし、N2Oプラズマを発生させる。
次に、図5Dに示すように、プラズマCVD法等により、NSG膜12上に、厚さが100nm程度のシリコン酸窒化膜53を形成し、その上に、TEOSを用いたプラズマCVD法等により、厚さが100nm程度のNSG膜54を形成する。更に。NSG膜54上に、酸化防止膜55を形成する。酸化防止膜55としては、例えば、プラズマCVD法等により、厚さが30nm〜50nm程度のシリコン酸窒化膜を形成するか、PVD法等により、厚さが10nm〜20nm程度のアルミニウム酸化膜を形成する。なお、酸化防止膜55を形成しなくてもよい。
次いで、図5Eに示すように、酸化防止膜55上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン95を形成する。そして、レジストパターン95をマスクとして酸化防止膜55等のエッチングを行うことにより、コンタクトプラグ52sまで達するコンタクトホール56sを形成する。
その後、図5Fに示すように、レジストパターン95を除去する。
続いて、全面に、例えばPVD法により厚さが70nm程度のバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、例えばCVD法により厚さが500nm程度のタングステン膜(図示せず)を形成する。バリアメタル膜の形成に当たっては、例えば、厚さが20nm程度のチタン膜を形成した後、厚さが50nm程度のチタン窒化膜を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜を酸化防止膜55が露出するまで、例えばCMP法により研磨する。この結果、図5Gに示すように、コンタクトホール56s内にコンタクトプラグ57sが形成される。酸化防止膜55が形成されていない場合、次いで、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜54の表面を窒化する。プラズマアニールでは、例えば、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を2分間とし、N2Oプラズマを発生させる。
次いで、図5Hに示すように、酸化防止膜55上に下部電極膜58、PZT膜59及び上部電極膜60(例えばイリジウム膜)を順次形成する。下部電極膜58の形成に当たっては、先ず、PVD法等により、厚さが20nm程度のチタン膜を形成し、その上に、PVD法等により、厚さが100nm程度のチタンアルミニウム窒化膜を形成し、その上に、厚さが100nm程度のイリジウム膜を形成する。また、PZT膜59の厚さは、120nm程度とする。また、上部電極膜60は2層構造とし、下側の層(厚さ:50nm程度)を形成した後に熱処理を行う。この熱処理では、半導体基板1の温度を725℃とし、処理時間を60秒間とし、酸素ガスの供給量を0.025l(リットル)/分としたRTAを行う。また、上側の層(厚さ:100nm程度)を形成した後にも熱処理を行う。この熱処理では、半導体基板1の温度を700℃とし、処理時間を60秒間とし、酸素ガスの供給量を0.025l(リットル)/分としたRTAを行う。
その後、図5Iに示すように、上部電極膜60上に、PVD法等により、厚さが100nm程度の白金膜61を形成し、その上に、PVD法等により、厚さが200nm程度のチタン窒化膜62を形成し、その上に、TEOSを用いたプラズマCVD法等により、厚さが700nm程度のNSG膜63を形成する。なお、白金膜61の代わりにイリジウム膜を形成してもよい。また、白金膜61を上部電極膜の一部とみなしてもよい。
続いて、図5Jに示すように、NSG膜63上に、強誘電体キャパシタを形成しようとする領域を覆うレジストパターン97を形成する。
次に、図5Kに示すように、レジストパターン97をマスクとしてNSG膜63のパターニングを行う。
次いで、図5Lに示すように、レジストパターン97及びNSG膜63をマスクとしてチタン窒化膜62のパターニングを行う。このパターニングの途中でレジストパターン97は消失する。
その後、図5Mに示すように、NSG膜63及びチタン窒化膜62をマスクとして、白金膜61、上部電極膜60、PZT膜59及び下部電極膜58を一括してパターニングする。このようにして、強誘電体キャパシタCを形成する。
続いて、図5Nに示すように、ハードマスクとして用いたNSG膜63及びチタン窒化膜62を除去し、回復アニールを行う。NSG膜63及びチタン窒化膜62では、例えばドライエッチング及びウェットエッチングを行う。また、回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を40分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。
次に、図5Oに示すように、全面に、ALD(atomic layer deposition)法等により、厚さが50nm程度のアルミニウム酸化膜64を形成する。但し、アルミニウム酸化膜64は2層構造とし、下側の層(厚さ:2nm程度)を形成した後に回復アニールを行う。この回復アニールでは、半導体基板1の温度を600℃とし、処理時間を40分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分としたRTAを行う。また、上側の層の厚さは48nm程度とする。
次いで、図5Pに示すように、全面に、高密度プラズマCVD法等により、厚さが1500nm程度のシリコン酸化膜65を形成し、その表面を平坦化する。本実施形態では、アルミニウム酸化膜64及びシリコン酸化膜65から第1の絶縁膜が構成されている。その後、シリコン酸化膜65上に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン98を形成する。そして、レジストパターン98をマスクとしてシリコン酸化膜65等のエッチングを行うことにより、コンタクトプラグ52sまで達するコンタクトホール66sを形成する。
続いて、図5Qに示すように、レジストパターン98を除去する。
次に、全面に、例えばPVD法により厚さが70nm程度のバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、例えばCVD法により厚さが500nm程度のタングステン膜(図示せず)を形成する。バリアメタル膜の形成に当たっては、例えば、厚さが20nm程度のチタン膜を形成した後、厚さが50nm程度のチタン窒化膜を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をシリコン酸化膜65が露出するまで、例えばCMP法により研磨する。この結果、図5Qに示すように、コンタクトホール66s内にコンタクトプラグ67sが形成される。
次いで、図5Rに示すように、シリコン酸化膜65上に、プラズマCVD法等により、厚さが100nm程度のシリコン酸窒化膜68を形成する。
その後、図5Sに示すように、全面に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン99を形成する。そして、レジストパターン99をマスクとしてシリコン酸窒化膜68等のエッチングを行うことにより、白金膜61まで達するコンタクトホール69tを形成する。なお、コンタクトホール69tの直径は、例えば1000nm程度と、比較的大きなものとする。また、コンタクトホール69tの最上部における面積は、上部電極の最表面の面積の0.9倍以上であることが好ましい。回復アニールの際の酸素の経路を大きく確保するためである。本実施形態では、コンタクトホール69tが第1の開口部に相当する。
続いて、図5Tに示すように、レジストパターン99を除去し、回復アニールを行う。この回復アニールでは、例えば、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を500℃とし、処理時間を60分間とし、酸素ガスの供給量を20l(リットル)/分とする。次に、全面に、例えばPVD法により厚さが70nm程度のバリアメタル膜(図示せず)を形成し、その上に、例えばCVD法により厚さが800nm程度のタングステン膜(図示せず)を形成する。バリアメタル膜の形成に当たっては、例えば、厚さが20nm程度のチタン膜を形成した後、厚さが50nm程度のチタン窒化膜を形成する。そして、タングステン膜及びバリアメタル膜をシリコン酸窒化膜68が露出するまで、例えばCMP法により研磨する。この結果、コンタクトホール69t内にコンタクトプラグ70tが形成される。本実施形態では、コンタクトプラグ70tから導電プラグが構成されている。
次いで、図5Uに示すように、全面に、TEOSを用いたプラズマCVD法等により、厚さが100nm程度のNSG膜71を形成する。その後、窒素雰囲気中でプラズマアニールを行うことにより、NSG膜71の表面を窒化する。このプラズマアニールでは、例えば、CVD装置を用いて、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を2分間とし、N2Oプラズマを発生させる。本実施形態では、NSG膜71から第2の絶縁膜が構成されている。また、NSG膜71は、後に、配線に対するエッチングストッパ膜として機能する。
その後、図5Vに示すように、全面に、所定の位置に開口部を有するレジストパターン100を形成する。そして、レジストパターン100をマスクとしてNSG膜71等のエッチングを行うことにより、コンタクトプラグ70tまで達するコンタクトホール72tを形成する。コンタクトホール72tの直径は、コンタクトホール69tの直径よりも小さくする。本実施形態では、コンタクトホール72tが第2の開口部に相当する。
続いて、図5Wに示すように、レジストパターン100を除去する。
次に、図5Xに示すように、コンタクトプラグ70t及び67dに接する配線73を形成する。なお、配線73の形成に当たっては、先ず、PVD法等により、厚さが150nm程度のチタン窒化膜、厚さが550nm程度のAlCu合金膜、厚さが5nm程度のチタン膜、及び厚さが150nm程度のチタン窒化膜を順次形成する。次に、これらの膜のパターニングを行う。
配線73の形成後には、縦型炉を用い、半導体基板1の温度を350℃とし、処理時間を30分間とし、窒素ガスの供給量を20l(リットル)/分とした熱処理を行う。次いで、全面に、PVD法等により、厚さが20nm程度のアルミニウム酸化膜74を形成する。
その後、上層配線等を形成する。なお、図5A〜図5Xでは図示を省略しているが、第1の実施形態と同様に、強誘電体メモリセル部だけでなく、論理回路部、周辺回路部及びパッド部においても、トランジスタ及び配線等の形成を行っている。
このような第3の実施形態では、コンタクトホール69tを大きなものとしているため、回復アニール時にPZT膜59まで大量の酸素を供給することができる。また、配線73は、コンタクトホール69tよりも最上部の面積が小さいコンタクトホール72tを介してコンタクトプラグ70tに接している。このため、配線73の位置ずれに伴う短絡、コンタクトプラグ70tの損傷等の不具合が生じやすくなることはない。従って、第1の実施形態と同様に、新たな問題を生じさせることなく、十分な回復アニールを実行することが可能となり、種々の特性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図6A乃至図6Bは、本発明の第4の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。
第4の実施形態では、先ず、第3の実施形態と同様に、図6Aに示すように、アルミニウム酸化膜64の形成までの処理を行う。次に、アルミニウム酸化膜64上に、ALD法等により、厚さが50nm程度のアルミニウム酸化膜82を形成する。
次いで、アルミニウム酸化膜82のエッチバックを行うことにより、図6Bに示すように、強誘電体キャパシタCの側方にアルミニウム酸化膜82の一部をサイドウォール絶縁膜として残す。
その後、第3の実施形態と同様に、シリコン酸化膜65の形成からの処理を行う。
このような第4の実施形態では、強誘電体キャパシタCの側方に、アルミニウム酸化膜82がサイドウォール絶縁膜として形成されるため、水素の浸入に伴う強誘電体キャパシタCの劣化をより抑制することが可能となる。
なお、アルミニウム酸化膜82の代わりに、プラズマCVD法等によりシリコン酸窒化膜等の窒素を含有する膜を形成してもよい。また、チタン酸化膜、ジルコニウム酸化膜、マグネシウム酸化膜又はマグネシウムチタン酸化膜等の金属酸化膜を形成してもよい。
また、第3及び第4の実施形態において、第2の実施形態のように、コンタクトホール72s及び72t内にコンタクトプラグ(第2の導電プラグ)を形成した後に、配線73を形成してもよい。
また、NSG膜71の代わりに、厚さが20nm〜100nm程度の他の酸化膜をCVD法等により形成してもよい。また、プラズマCVD法等により、厚さが20nm〜100nmのシリコン酸窒化膜又はシリコン窒化膜等の窒素を含有する膜を、水分の透過を妨げるバリア膜として形成してもよい。また、PVD法等により、厚さが20nm〜50nm程度の金属酸化膜を、水分及び水素の透過を妨げるバリア膜として形成してもよい。金属酸化膜としては、アルミニウム酸化膜、チタン酸化膜、ジルコニウム酸化膜、マグネシウム酸化膜又はマグネシウムチタン酸化膜等が挙げられる。更に、図7に示すように、金属酸化膜81を形成した後にNSG膜71を形成してもよい。なお、これらの膜が厚すぎると、その後の加工が困難になる場合があり、薄すぎると、エッチングストッパ膜として十分に機能しない場合があったり、水分及び水素の透過を妨げるという効果が不足したりする場合がある。また、塗布型の膜の形成は行わないことが好ましい。塗布型の膜を形成する場合には、多くの水が使用されるからである。
なお、第1及び第2の実施形態では、コンタクトプラグ14s及び14dを、例えばNSG膜12の表面を基準に2分割して形成してもよい。また、第3及び第4の実施形態では、コンタクトプラグ52s及び67sを単一のコンタクトプラグとして形成してもよい。
ここで、本願発明者が行った実験について説明する。この実験では、5個の試料(試料No.1〜No.5)を作製した。試料No.1は、図8A乃至図8Lに示す従来の方法で作製した強誘電体メモリである。試料No.2は、試料No.1に対し、コンタクトホール127tの大きさを50%まで減らして作製した強誘電体メモリである。試料No.3は、試料No.1に対し、コンタクトホール127tを形成した後の回復アニールの時間を10%増加させて作製した強誘電体メモリである。試料No.4及び5は、図1A乃至図1Oに示す第1の実施形態に沿った方法で作製した強誘電体メモリである。なお、試料No.1では、コンタクトホール127tの平均直径を600nmとし、試料No.4及び5では、コンタクトホール27tの平均直径を800nmとした。
そして、これらの試料について、残留分極量(Qsw)を測定し、その熱減極率も求めた。なお、残留分極量の測定は、1枚のウェハ内の90点において行った。また、熱減極率としては、24℃での残留分極量を基準とした、24℃での残留分極量と90℃での残留分極量との差の割合(%)を求めた。つまり、熱減極率としては「((24℃でのQsw)−(90℃でのQsw))/(24℃でのQsw)×100」を求めた。図10は、残留分極量を示すグラフであり、図11は、平均残留分極量を示すグラフであり、図12は、残留分極量のばらつき(3σ)を示すグラフである。また、図13は、残留分極量の熱減極率を示すグラフである。
図10〜図12に示すように、試料No.4及び5において、試料No.1〜3よりも高い残留分極量が得られた。このことは、第1の実施形態によれば、残留分極量を従来のものよりも向上させることができることを意味している。また、試料No.2では、試料No.1よりも残留分極量が低かった。また、試料No.3では、回復アニールの時間が長いものの、残留分極量は試料No.1と同程度であった。
熱減極率は、温度上昇に伴う残留分極量の変化の割合を示し、この値が小さいほど、温度上昇の影響を受けずにデータを安定して保持できるといえる。つまり、熱減極率が低いほど、データ保持性能(Retention特性)が高く、高い歩留り及び長期信頼性を得ることができる。そして、この実験の結果によれば、図13に示すように、試料No.4及び5において、試料No.1〜3よりも低い熱減極率が得られた。このことは、第1の実施形態によれば、データ保持性能を従来のものよりも向上させることができることを意味している。