JP2004221241A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャパシタを含む半導体装置に関し、キャパシタと周囲との段差を減らすこと。
【解決手段】半導体基板1上方の第1絶縁膜10内に第1導電性プラグ12bを形成し、第1導電性プラグ12b周囲であって第1絶縁膜10の上にエッチングストッパ膜18を形成し、第1導電プラグ12bより上からエッチングストッパ膜18上面に至る領域に第1導電膜21、誘電体膜22及び第2導電膜23を順に形成し、第2導電膜23上であって第1導電性プラグ21b上方にハードマスク27を形成し、ハードマスク27から露出する領域の第2導電膜23から第1導電膜21までをエッチングすることにより第1導電性プラグ12bに接続されるキャパシタQを形成し、ついでハードマスク27とエッチングストッパ膜18を選択的にエッチングしてハードマスク27を除去する工程を含む。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、より詳しくは、キャパシタを有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電源を切っても情報を記憶することができる不揮発性メモリとしてFeRAM(ferroelectric random access memory)が有望視されている。FeRAMに用いられる強誘電体キャパシタとして、上部電極をその上の配線を通してMOSトランジスタに接続するプレーナ型と、下部電極をその直下の導電性プラグを介してMOSトランジスタに接続するスタック型がある。
【0003】
線幅が0.18μm世代のFeRAMにおいて、スタック型の強誘電体キャパシタは、集積度向上のために、側面が基板面に対して垂直に近い形状にされることが求められている。従って、強誘電体キャパシタを構成する複数の膜のパターニングの際には、基板温度を高くし且つハードマスクを用いて連続してエッチングする方法が考えられている。
【0004】
次に、スタック型の強誘電体キャパシタの形成工程の一例を図1(a) 〜(c) に基づいて説明する。
【0005】
図1(a) において、半導体基板101の表面には素子分離絶縁層102が形成され、半導体基板101の表層のうち素子分離層102に囲まれた領域内にはトランジスタを構成する不純物拡散領域103が形成され、また、不純物拡散領域103及び素子分離絶縁層102上に層間絶縁膜104が形成され、さらに、層間絶縁膜104のうち不純物拡散領域103の上に形成された開口部内には導電性プラグ105が形成されている。
【0006】
そのような構造を形成した後に、まず、層間絶縁膜104及び導電性プラグ105の上に第1金属膜106、PZT膜107及び第2金属膜108を順に形成する。さらに、第2金属膜108の上に窒化チタン膜110、酸化シリコン膜111を順に形成する。
【0007】
その後に、酸化シリコン膜111と窒化チタン膜110をフォトリソグラフィー法によりパターニングすることにより、導電性プラグ105及びその周辺の上方に酸化シリコン膜111と窒化チタン膜110をハードマスク112としてキャパシタ平面形状に残す。
【0008】
次に、図1(b) に示すように、ハードマスク112に覆われない領域の第2金属膜108、PZT膜107及び第1金属膜106を順にエッチングすることにより、それらの膜106,107,108をスタック型の強誘電体キャパシタ113として残す。
【0009】
この後に、図1(c) に示すように、ハードマスク112を構成する酸化シリコン膜111を反応性イオンエッチング(RIE)法により除去し、ついで、エッチャントを変えて窒化チタン膜110を除去する。
【0010】
ところで、第1金属膜106、PZT膜107、第2金属膜108のパターニングに使用されるハードマスク112について、レジストマスクと異なり、第1金属膜106、PZT膜107、第2金属膜108を連続してエッチングする際に消滅しないような材料及び厚さが選択される。
【0011】
二層構造のハードマスクを金属膜のパターニングに使用し、かつ金属膜のエッチングガスとして塩素、酸素及びアルゴンからなる混合ガスを使用することが下記の特許文献1に記載されている。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−354510号公報(段落番号0036〜段落番号0046)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ハードマスク112を構成する酸化シリコン膜111は、強誘電体膜107をエッチングした後にTiN 膜110上に残っていることが好ましい。これは、TiN 膜110のエッチングを防止して強誘電体膜107の側壁に導電性生成物が付着することを防止するためである。その酸化シリコン膜111の厚さは例えば1000nm程度である。
【0014】
しかし、酸化シリコン膜111を厚く形成すれば、ハードマスク112の酸化シリコン膜111を除去する際に、酸化シリコンからなる層間絶縁膜104も同時にエッチングされてキャパシタ113と層間絶縁膜104の段差が大きくなってしまい、層間絶縁膜104に覆われるMOSトランジスタが露出してしまうおそれがある。
【0015】
これに対して、層間絶縁膜104を厚くすることも考えられるが、導電性プラグ105が埋め込まれるコンタクトホール104aのアスペクト比が大きくなって導電性プラグ105の埋込が難しくなる。
【0016】
本発明の目的は、キャパシタとその周囲の絶縁膜との段差を小さくすることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜内に第1導電性プラグを形成する工程と、前記第1導電性プラグの周囲であって前記第1絶縁膜の上にエッチングストッパ膜を形成する工程と、前記第1導電プラグよりも上から前記エッチングストッパ膜の上面に至る領域の全面に第1導電膜、誘電体膜及び第2導電膜を順に形成する工程と、前記第2導電膜上であって前記第1導電性プラグの上方にハードマスクを形成する工程と、前記ハードマスクから露出する領域の前記第2導電膜、前記誘電体膜及び前記第1導電膜をエッチングすることにより、前記第2導電膜、前記誘電体膜及び前記第1導電膜からなり前記第1導電性プラグに電気的に接続されるキャパシタを形成する工程と、前記ハードマスクと前記エッチングストッパ膜を選択的にエッチングして前記ハードマスクを除去する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によって解決される。
【0018】
本発明によれば、第1導電性プラグの上にキャパシタを形成する場合に、キャパシタ形成領域の周囲の第1絶縁膜の上にエッチングストップ膜を形成し、エッチングストップ膜より上に形成される第1導電膜、誘電体膜及び第2導電膜をハードマスクを用いてエッチングしてキャパシタを形成した後に、ハードマスクとエッチングストップ膜の双方を選択的にエッチングしてハードマスクを除去している。
【0019】
これにより、キャパシタ形成用のハードマスクを除去する際に生じるキャパシタ周囲のエッチング深さの制御が容易になる。また、ハードマスクの下層部とエッチングストッパ膜とを同時にエッチングされる材料によりそれぞれ構成し、ハードマスクの上層部をその下層部に対して選択的にエッチングできる材料から構成すると、ハードマスクの上層部を厚くしてもキャパシタの周囲に形成される段差が深くなることはない。例えば、ハードマスクの上層部をSiO膜で構成し、ハードマスクの下層部をTiN 膜又はTi膜で構成し、エッチングストッパ膜をTiN 膜又はTi膜から構成すると、SiO膜の膜厚を厚くしてもSiO膜除去時にキャパシタの周囲で段差は殆ど生じない。
【0020】
また、第1絶縁膜の上であってキャパシタと第1導電性プラグの間に島状の酸素バリアメタル膜を形成し、キャパシタに接続されない第2導電性プラグを第1導電性プラグから離れて第1絶縁膜内に形成し、第2導電性プラグ及び第1絶縁膜の上に酸化防止絶縁膜を形成し、この酸化防止絶縁膜の上にエッチングストッパ膜を形成する場合に、エッチングストッパ膜とハードマスクのそれぞれの材料を同時にエッチングできる材料から構成することにより、ハードマスクの除去の際にエッチングストッパ膜下の酸化防止絶縁膜のエッチングが防止される。これにより、キャパシタ形成後の酸素雰囲気中での熱処理の際に、第2導電性プラグに対する酸化防止絶縁膜の酸化防止能力が低下することはない。
【0021】
以上のことから、ハードマスクを用いる高温一括エッチングによりキャパシタを形成する工程で、下地の膜減りを最小限に抑えられ、酸化防止絶縁膜の膜厚を成膜時のままに残すことができるので、キャパシタ形成後に十分な酸素雰囲気中でのアニールを十分にかけることが可能になり、しかも第2導電性プラグの酸化を防止しつつキャパシタ特性を良好にすることができる。また、ハードマスク除去の際に酸化防止絶縁膜の残り膜厚を高精度に制御できることになり、キャパシタを酸化する際に酸化防止絶縁膜により第2導電性プラグの酸化が防止されるので、第2導電性プラグを介して接続される半導体基板内の不純物拡散層とキャパシタ上方の配線とを良好に電気的に接続することができる。さらに、高温一括エッチングプロセスでのキャパシタの下地膜のエッチング量を制御できるために、良好なキャパシタ形状が得られ、キャパシタに対してダメージの少ないエッチング条件を検討できることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図2〜図8は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0024】
図2(a) に示す構造を形成するまでの工程について説明する。
【0025】
まず、n型又はp型のシリコン(半導体)基板1のトランジスタ形成領域の周囲にフォトリソグラフィー法により素子分離用溝を形成した後に、素子分離用溝の中に酸化シリコン(SiO)を埋め込んでSTI(Shallow Trench Isolation)構造の素子分離絶縁膜2を形成する。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により形成した絶縁膜を素子分離絶縁膜2として採用してもよい。
【0026】
そのような素子分離絶縁膜2を形成した後に、シリコン基板1のメモリセル領域の所定の活性領域(トランジスタ形成領域)にp型不純物を導入して、pウェル3を形成する。その後に、シリコン基板1の活性領域表面を熱酸化して、ゲート絶縁膜4となるシリコン酸化膜を形成する。
【0027】
次に、シリコン基板1の上側全面に非結晶質又は多結晶のシリコン(Si)膜とタングステンシリサイド(SiW) 膜を順に形成する。続いて、これらの膜をフォトリソグラフィー法によりパターニングすることにより、Si膜とSiW 膜よりなるゲート電極5a,5bを形成する。
【0028】
メモリセル領域では、1つのpウェル3上には2つのゲート電極5a,5bがほぼ平行に間隔をおいて形成され、それらのゲート電極5a,5bはワード線WLの一部を構成している。
【0029】
次に、ゲート電極5a,5b両側のpウェル3内にn型不純物をイオン注入することにより、nチャンネルMOSトランジスタのソース/ドレインとなる第1〜第3のn型不純物拡散領域6a,6b,6cを形成する。
【0030】
続いて、シリコン基板1の全面に絶縁膜を形成した後、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極5a,5bの側面に絶縁性のサイドウォール7として残す。その絶縁膜として、例えばCVD法により酸化シリコン(SiO)を形成する。
【0031】
さらに、ゲート電極5a,5bと側壁絶縁膜7をマスクに使用して、pウェル3内に再びn型不純物イオンを注入することにより、n型不純物拡散領域6a,6b,6cをLDD構造にする。
【0032】
以上のように、メモリセル領域では、pウェル3とゲート電極5a, 5bとその両側のn型不純物拡散領域6a,6b,6cなどによってn型MOSトランジスタT,Tが構成される。
【0033】
次に、n型MOSトランジスタT,Tを覆うカバー絶縁膜9として約200nmの厚さの酸窒化シリコン(SiON)膜をプラズマCVD法によりシリコン基板1の全面に形成する。さらに、TEOS(テトラエトキシシラン)ガスを用いるプラズマCVD法により、厚さ約1.0μmの二酸化シリコン(SiO)を第1の層間絶縁膜10としてカバー絶縁膜9上に形成する。続いて、第1の層間絶縁膜10上面を化学的機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishi ng )法により平坦化する。
【0034】
次に、図2(b) に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
【0035】
まず、レジストとエッチングを用いるフォトリソグラフィー法により第1層間絶縁膜10とカバー絶縁膜9をパターニングしてn型不純物拡散層6a〜6cの上にそれぞれ第1、第2及び第3のコンタクトホール9a,9b,9cを形成する。
【0036】
さらに、第1層間絶縁膜10上面と第1、第2及び第3のコンタクトホール9a,9b,9c内面にグルー層11aとして厚さ30nmのチタン(Ti)膜と厚さ50nmの窒化チタン(TiN )膜をスパッタ法により順に形成する。さらに、グルー膜11aの上にタングステン(W)膜11bをCVD法により成長して第1、第2及び第3のコンタクトホール9a,9b,9c内を完全に埋め込む。
【0037】
続いて、グルー膜11a及びW膜11bをCMP法により研磨して第1層間絶縁膜10の上面上から除去する。これにより、第1、第2及び第3のコンタクトホール9a,9b,9c内のそれぞれに残されたW膜11b及びグルー膜11aを第1、第2及び第3の導電性プラグ12a,12b,12cとする。
【0038】
次に、図3(a) に示すように、第1〜第5の導電性プラグ12a〜12d上と第1層間絶縁膜10上に、導電性の酸素バリアメタル膜13としてイリジウム膜をスパッタにより形成する。
【0039】
酸素バリアメタル膜13は、pウェル3内両端寄りの第2、第3の導電性プラグ12b,12cの異常酸化を防止するために十分な厚さに形成される。例えば、イリジウム膜は、後述するキャパシタを酸素含有雰囲気中、550℃の温度でアニールする際に導電性プラグ12b,12cの異常酸化を防止できる厚さ、例えば200nm以上の厚さに形成され、さらに温度が100℃上がるごとに厚さを100nmずつ加えて形成される。これに加えて、酸素バリアメタル膜13の膜厚は、第1の導電性プラグ12aの酸化防止のために形成される後述する酸化防止絶縁膜の膜厚をも考慮して決定されて、例えば400nmとする。
【0040】
続いて、酸素バリアメタル膜13の上に厚さ約200nmのTiN 膜14をスパッタ法により形成し、さらに、TiN 膜14上に厚さ約800nmのSiO膜15をCVD法により形成する。SiO膜15は、例えばソースガスとしてTEOS(テトラエトキシシラン)を用いて形成される。
【0041】
この後に、SiO膜の上にレジスト(不図示)を塗布し、これを露光、現像することにより第2、第3の導電性プラグ12b,12bc及びその周辺の上方に残す。さらに、図3(b) に示すように、レジストをマスクにしてSiO膜15とTiN 膜14をエッチングしてレジストの下に残されたSiO膜15とTiN 膜14を第1のハードマスク16として使用する。なお、第1のハードマスク16をTiN 膜のみで構成してもよい。
【0042】
レジストの除去後に、図3(c) に示すように、第1のハードマスク16に覆われない領域の酸素バリアメタル膜13をICPエッチング装置を用いてエッチングし、これにより酸素バリアメタル膜13を第2、第3の導電性プラグ12b,12cのそれぞれの上とそれらの周辺に島状に残す。この場合、例えばエッチングガスとしてHBr 、O及びCの混合ガスを用いてICPプラズマエッチング法によりエッチングを行う。
【0043】
さらに、図4(a) に示すように、第1のハードマスク16、酸素バリアメタル膜13、第1の導電性プラグ12a及び第1層間絶縁膜10の上に、酸化防止絶縁膜17として酸窒化シリコン(SiON)膜をCVD法により200〜300nmの厚さに形成し、さらに酸化防止絶縁膜17上にエッチングストッパ膜18としてTiN 膜をスパッタ法により100〜200nmの厚さに形成する。なお、酸化防止絶縁膜17が第1層間絶縁膜10上で200nmの厚さに形成される場合には、島状のバリアメタル膜13の側面上での酸化防止絶縁膜17の横方向の厚さ(幅)は約140nmとなる。
【0044】
さらに、エッチングストッパ膜18上に犠牲絶縁膜19としてTEOSを用いてCVD法によりSiO膜を600nmの厚さに形成する。
【0045】
この後に、図4(b) に示すように、島状の酸素バリアメタル膜13をストッパーとして機能させて、犠牲絶縁膜19、エッチングストッパ膜18、酸化防止絶縁膜17及び第1のハードマスク16をCMP法により研磨することにより、犠牲絶縁膜19及び第1のハードマスク16を除去して酸素バリアメタル膜13の上面を露出させるとともに、エッチングストッパ膜18と酸化防止絶縁膜17を平坦化する。この場合、島状の酸素バリアメタル膜13の側面と第1の導電性プラグ12aの上面は、それぞれ酸化防止絶縁膜17により覆われた状態になる。また、エッチングストッパ膜18は、島状の酸素バリアメタル膜13周囲以外の領域で酸化防止絶縁膜17の上に残された状態になる。なお、特に図示しないが、エッチングストッパ膜18、酸化防止絶縁膜17及び酸素バリアメタル膜13のそれぞれの膜厚との関係で、犠牲絶縁膜19がエッチングストッパ膜18の上に残ることもある。
【0046】
次に、図5(a) に示すように複数の膜を形成する。
【0047】
まず、酸素バリアメタル膜13、酸化防止絶縁膜17及びエッチングストッパ膜18の上に、第1導電膜21、強誘電体膜22及び第2導電膜23を順に形成する。
【0048】
第1導電膜21として、例えば厚さ30nmのイリジウム層、厚さ30nmの酸化イリジウム層、厚さ15nmのプラチナ層、厚さ25nmの酸化プラチナ膜及び厚さ50nmのプラチナ層をスパッタにより順に形成する。第1導電膜21は、白金族又は白金族酸化物の単層又は多層構造の導電膜から構成される。なお、第1導電膜16を形成する前又は後に、例えば膜剥がれ防止のために絶縁性密着層15bをアニールする。アニール方法として、例えばアルゴン雰囲気中で750℃、60秒のRTA(rapid thermal annealing) を採用する。
【0049】
また、強誘電体膜22として例えば厚さ140〜200nmのPZT(Pb(Zr1−xTi)O)膜をスパッタ法により第1導電膜21上に形成する。
【0050】
なお、強誘電体膜17として、PLZT、PLCSZTのようなPZT系材料だけでなく、SrBiTa、SrBi(Ta,Nb)等のBi層状構造化合物材料、その他の金属酸化物強誘電体を採用してもよい。また、強誘電体膜17の形成方法としては、スパッタ法の他に、スピンオン法、ゾルゲル法、MOD(Metal Organic De position)法、MOCVD法がある。
【0051】
強誘電体膜22は、形成された後に、酸素含有雰囲気中でアニールにより結晶化される。アニールとして、例えばアルゴンと酸素の混合ガス雰囲気中で基板温度600℃、時間90秒の条件を第1ステップ、酸素雰囲気中で基板温度750℃、時間60秒の条件を第2ステップとする、2ステップのRTA処理を採用する。
【0052】
さらに、第2導電膜23として例えば厚さ200〜300nmの酸化イリジウム(IrO) をスパッタ法により形成する。
【0053】
続いて、ハードマスクとなるTiN 膜24とSiO膜(絶縁膜)25を第2導電膜23上に順に形成する。TiN 膜24は、スパッタ法によって例えば約200nmの厚さに形成され、また、SiO膜25はTEOSを用いるプラズマCVD法によって約1000nmの厚さに形成される。
【0054】
そして、SiO膜25の上にレジストを塗布し、これを露光、現像して第2,第3の導電性プラグ12b,12cの上方にそれぞれキャパシタ平面形状のレジストパターン26を形成する。
【0055】
次に、CとArとCFの混合ガスをエッチングガスに用いて、レジストパターン26に覆われない領域のSiO膜25をドライエッチングして除去し、さらに、BClとClの混合ガス又はClをエッチングガスに用いてレジストパターン21に覆われない領域のTiN 膜24をドライエッチングして除去する。SiO膜25のエッチングとTiN 膜24のエッチングは、エッチャーを換えて行われる。そして、パターニングされたSiO膜25とTiN 膜24は、第2のハードマスク27として用いられる。
【0056】
続いて、図5(b) に示すように、第2のハードマスク27の形成後にレジストパターン26をアッシングによって除去する。
【0057】
次に、図6(a) に示すように、第2のハードマスク27に覆われない領域の第2導電膜23、強誘電体膜22及び第1導電膜21をICPエッチング装置を用いて以下の条件で順にエッチングする。
【0058】
まず、第2導電膜23であるIrO膜をエッチングする。この場合のエッチング条件は、HBr を10sccm、Oを40sccmでエッチングチャンバ内に流し、さらにチャンバ内の圧力を0.4Pa、ウェハステージ温度を400℃、ソースパワー800watt、バイアスパワー700wattに設定する。なお、ソースパワーはICPエッチング装置のアンテナに印加される高周波電源のパワーであり、バイアスパワーは半導体ウェハ(シリコン基板1)に印加される高周波電源のパワーである。
【0059】
続いて、強誘電体膜22であるPZT膜をエッチングする。この場合のエッチング条件は、Clを流量40sccm、Arを流量10sccmでエッチングチャンバ内に流し、さらにチャンバ内の圧力を0.4Pa、ウェハステージ温度を400℃、ソースパワー800watt、バイアスパワー700wattに設定する。なお、Clの代わりに、ClとBClの混合ガスを用いてもよい。
【0060】
さらに、第1導電膜21をエッチングする。この場合のエッチング条件として、HBr を10sccm、Oを40sccm、Cを5sccmでエッチングチャンバ内に流し、さらにチャンバ内の圧力を0.4Pa、ウェハステージ温度を400℃、ソースパワーを800watt、バイアスパワーを700wattに設定する。第1導電膜21のエッチング工程ではオーバエッチングがなされる。
【0061】
なお、第1導電膜21、第2導電膜23をエッチングする際には、エッチングガスにCを加えなくてもよい。
【0062】
パターニングされた第1導電膜21の底面は、島状のバリアメタル膜13の側方で、バリアメタル膜13とエッチングストッパ膜18の間に挟まれてエッチングストッパ幕18から露出した酸化防止絶縁膜17の露出面を覆う程度の形状、大きさとなるように、レジストパターン26及びハードマスク27の形状を設計しておくことが好ましい。
【0063】
なお、第1導電膜23に対してオーバーエッチングする場合に、エッチングストップ膜18がわずかにエッチングされるが、その下の酸化防止絶縁膜17を露出させる深さにならないようにする。
【0064】
これにより、pウェル3の上方において、第1導電膜21、強誘電体膜22及び第2導電膜23からなるメモリセル用のキャパシタQが形成される。キャパシタQにおいて、第1導電膜21は下部電極21aとなり、強誘電体膜22は誘電体膜22aとなり、第2導電膜23は上部電極23aとなる。また、pウェル3上方に形成された2つのキャパシタQは、それぞれ島状の酸素バリアメタル膜13を介して第2、第3の導電性プラグ12b,12cに電気的に接続される。
【0065】
以上のような第1導電膜23をエッチングした後には、キャパシタQの上にそれぞれ第2のハードマスク27が残っている。この場合、第2のハードマスク27のうちSiO膜25は、第1導電膜21、強誘電体22及び第2導電膜23をエッチングする際に同時にエッチングされて初期状態に比べて変形している。即ち、キャパシタQ上のSiO膜25は縮小されて例えば錐形状となり、その下のTiN 膜24よりも狭い領域に存在している。
【0066】
次に、ハードマスク22の除去方法について説明する。
【0067】
まず、図6(b) に示すように、ハードマスク27の上層部を構成するSiO膜25を2周波反応性イオンエッチング(2周波RIE)法によりエッチングする。
【0068】
そのエッチング条件として、2周波RIE装置の反応室内の平行平板型電極のうち上側電極に例えば2000Wの27.13MHz の高周波電源を接続し、下側電極には200Wの800kHz の高周波電源を接続する。また、反応室内の下側電極と上側電極の間の距離は20mmに設定される。上側電極の温度は30℃に設定され、シリコン基板1が載置される下側電極の温度は0℃に設定される。また、反応室の内側壁の温度は50℃に設定される。また、反応室内には、エッチングガスとしてCとArとOがそれぞれ20sccm、500sccm、8sccmの流量で導入され、また、反応室内のガス圧力は25〜40mTorr に設定される。
【0069】
これにより、ハードマスク27のSiO膜25がエッチングされる。このエッチング時には、キャパシタQ周囲のエッチングストッパ膜18はハードマスク27下層部と同じTiN から構成されているので殆どエッチングされない。
【0070】
次に、図7(a) に示すように、過酸化水素水とアンモニア水をそれぞれ9対1の体積比で混合した溶液を用いて、ハードマスク27を構成するTiN 膜24を除去する。この混合液によれば、TiN よりなるエッチングストップ膜18もエッチングされるが、その下の酸化防止絶縁膜17は殆どエッチングされずに100nm以上の厚さで残っている。
【0071】
次に、図7(b) に示すように、キャパシタQの表面上と酸化防止絶縁膜17の上にキャパシタ保護絶縁膜28としてアルミナ膜をスパッタにより50nmの厚さに形成する。その後に、酸素雰囲気中で650℃、60分間の条件でキャパシタQをアニールする。
【0072】
その後、TEOSガスを用いるプラズマCVD法により、第2層間絶縁膜29として膜厚1.0μm程度のSiO膜をキャパシタ保護絶縁膜18上に形成し、さらに、第2層間絶縁膜29の上面をCMP法により平坦化する。
【0073】
次に、図8(a) に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
【0074】
まず、レジストマスク(不図示)を用いて第2層間絶縁膜29、キャパシタ保護絶縁膜28、酸化防止絶縁膜17をエッチングすることにより、第1の導電性プラグ12aの上にホール29aを形成する。さらに、ホール29a内と第2層間絶縁膜29上に、グルー膜として膜厚50nmのTiN 膜をスパッタ法により順に形成する。さらに、CVD法によりW膜をグルー膜上に成長するとともにホール29a内を完全に埋め込む。
【0075】
続いて、W膜及びグルー膜をCMP法により研磨して第2層間絶縁膜29の上面上から除去する。そして、ホール29a内に残されたタングステン膜及びグルー層を第4の導電性プラグ30とする。
【0076】
次に、図8(b) に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
【0077】
まず、第4の導電性プラグ30上と第2層間絶縁膜29上に、SiONよりなる酸化防止膜(不図示)を形成する。さらに、酸化防止膜と第2層間絶縁膜29をフォトリソグラフィー法によりパターニングしてキャパシタQの上部電極23aの上にコンタクトホール29bを形成する。
【0078】
コンタクトホール29bを形成することによりダメージを受けたキャパシタQはアニールによって回復される。そのアニールは、例えば酸素雰囲気中で基板温度550℃として60分間行われる。
【0079】
続いて、第2層間絶縁膜29上に形成された酸化防止膜をエッチバックによって除去するとともに、第4の導電性プラグ30の上面を露出させる。さらに、キャパシタQの上部電極23aの上のコンタクトホール29b内と第2層間絶縁膜29の上とに金属膜を形成する。その金属膜として、例えばアルミニウムを含む多層構造膜を採用する。
【0080】
次に、金属膜をパターニングすることにより、第4の導電性プラグ30に接続される島状の導電性パッド31aと、コンタクトホール29bを通して上部電極23aに接続される一層目金属配線31bを形成する。
【0081】
その後に、第2層間絶縁膜29、一層目金属配線31b及び導電性パッド31aの上に第3層間絶縁膜(不図示)を形成し、第3層間絶縁膜内のうちの第4の導電性プラグ30上に第5の導電性プラグ(不図示)を形成し、第5の導電性プラグの上にビット線を形成する等の工程があるが、その詳細は省略する。
【0082】
以上のような工程によれば、キャパシタQの周囲の下側に、SiONの酸化防止絶縁膜17とTiN のエッチングストッパ膜18を順に形成している。
【0083】
これにより、キャパシタQの形成に用いられる第2のハードマスク27のうちの上層部を構成するSiO膜25をエッチング除去する際に、キャパシタQの周囲は殆どエッチングされず、しかも、第2のハードマスク27の下層部を構成するTiN 膜24をエッチング除去する際には、キャパシタQの周囲ではエッチングストッパ膜18が選択的にエッチングされるだけであってその下の酸化防止絶縁膜17はエッチングされずに残ることになる。
【0084】
これにより、第2のハードマスク27上層部であるSiO膜25は、キャパシタQの周囲の下地のエッチングストッパ膜18のエッチングを抑制しながら選択的にエッチングされ、しかも、第2のハードマスク27の下層部であるTiN 膜24は酸化防止絶縁膜17のエッチングを抑制しながらエッチングストッパ膜18とともに選択的にエッチングされることになる。
【0085】
従って、キャパシタQの形成に必要な第2のハードマスク27のSiO膜25を厚く形成しても、キャパシタQの周囲に形成される凹部の深さはエッチングストッパ膜18の厚さに依存することになる。また、第1の導電性プラグ12aの酸化を防止するための酸化防止絶縁膜17の膜厚のウェハ面内分布は成膜時の厚さを維持して均一になり、パターン依存性が抑制される。これにより、第1の導電性プラグ12aの酸化が防止されて導電性プラグ31aと第1のn型不純物拡散領域6aとのコンタクト、ひいてはビット線と第1のn型不純物拡散領域6aとのコンタクトが良好になる。
【0086】
なお、第2のハードマスク27は、TiN 膜とSiO膜の二層構造だけでなく、TiN 膜の単層構造を採用してもよい。また、キャパシタQを構成する多層膜の高温一括エッチングに対して第2のハードマスク27と同程度の十分なエッチング選択比を持ち、且つ第2のハードマスク27除去工程でのエッチングレートが第2のハードマスク27と同程度の材料であれば、キャパシタQの下のエッチングストッパ膜17の材料としては必ずしもTiN である必要はない。例えば、ハードマスク27とエッチングストッパ18の双方とも、Ti又はTiN のいずれかを用いればよい。
【0087】
即ち、第2のハードマスク27に使用する材料として、マスク上部層としてエッチングストッパー膜18に対して選択的にエッチングできる材料を適用し、また、マスク下部層としてエッチングストッパー膜18に対してエッチング選択性が低く且つ酸化防止絶縁膜17に対してはエッチング選択性が高い材料を適用すればよい。
(付記1)半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜内に第1導電性プラグを形成する工程と、
前記第1導電性プラグの周囲であって前記第1絶縁膜の上にエッチングストッパ膜を形成する工程と、
前記第1導電プラグよりも上から前記エッチングストッパ膜の上面に至る領域の全面に第1導電膜、誘電体膜及び第2導電膜を順に形成する工程と、
前記第2導電膜上であって前記第1導電性プラグの上方にハードマスクを形成する工程と、
前記ハードマスクから露出する領域の前記第2導電膜、前記誘電体膜及び前記第1導電膜をエッチングすることにより、前記第2導電膜、前記誘電体膜及び前記第1導電膜からなり前記第1導電性プラグに電気的に接続されるキャパシタを形成する工程と、
前記ハードマスクと前記エッチングストッパ膜を選択的にエッチングして前記ハードマスクを除去する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)前記第1絶縁膜内に前記第1導電性プラグと間隔をおいて形成される第2導電性プラグを形成する工程と、
前記第1導電性プラグの上に島状の酸素バリアメタル膜を形成する工程と、
前記バリアメタル膜、前記第2導電性プラグ及び前記第1絶縁膜の上であって前記エッチングストッパ膜の下に酸化防止絶縁膜を形成する工程と、
前記エッチングストッパ膜と前記酸化防止絶縁膜を研磨して前記酸素記酸素バリアメタル膜の上面を露出させる工程と
をさらに有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)前記ハードマスクを除去した後に、酸素雰囲気中で前記キャパシタをアニールする工程をさらに有することを特徴とする付記1又は付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)前記ハードマスクを複数の層から形成し、前記エッチングストッパ膜は前記ハードマスクの下層部のエッチング除去と同時にエッチングされることを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)前記エッチングストッパ膜に対して前記ハードマスクの上部層を選択的にエッチングする工程を有することを特徴とする付記4に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)研磨によって前記酸素バリアメタル膜の前記上面を露出させることにより、前記酸化防止絶縁膜は前記酸素バリアメタル膜と前記エッチングストップ膜との間の領域で露出されることを特徴とする付記2乃至付記4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)前記キャパシタは、前記バリアメタル膜の周囲の前記酸化防止絶縁膜の上を覆う範囲に形成されていることを特徴とする付記6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)前記ハードマスクの少なくとも下層部と前記エッチングストッパ膜は共に同じ材料から構成されるか同じ元素を有する材料から構成されるかいずれかであることを特徴とする付記1乃至付記7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)前記ハードマスクの上層部はドライエッチングにより除去され、下層部はウェットエッチングにより除去されることを特徴とする付記1乃至付記8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)前記キャパシタと前記酸化防止絶縁膜の上方に第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第2絶縁膜と前記酸化防止絶縁膜をパターニングして前記第2導電性プラグの上にホールを形成する工程と、
前記ホール内に第3導電性プラグを形成する工程と
をさらに有することを特徴とする付記1乃至付記9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【0088】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、第1導電性プラグの上にキャパシタを形成する場合に、キャパシタ形成領域の周囲の第1絶縁膜の上にエッチングストップ膜を形成し、ハードマスクを用いて第1絶縁膜上方の第1導電膜、誘電体膜及び第2導電膜をパターニングしてキャパシタを形成した後に、ハードマスクとエッチングストップ膜を選択的にエッチングしてハードマスクを除去するようにしたので、キャパシタ形成用のハードマスクを除去する際に生じるキャパシタ周囲のエッチングを抑制することができる。
【0089】
また、第1絶縁膜の上であってキャパシタと第1導電性プラグの間に島状の酸素バリアメタル膜を形成し、キャパシタに接続されない第2導電性プラグを第1導電性プラグとは別に第1絶縁膜に形成し、第2導電性プラグ及び第1絶縁膜の上に酸化防止絶縁膜を形成し、この酸化防止絶縁膜の上にエッチングストッパ膜を形成する場合に、エッチングストッパ膜とハードマスクの材料の双方を同時にエッチングできる材料から構成することにより、ハードマスクの除去の際に酸化防止絶縁膜のエッチングがされないようにしたので、キャパシタ形成後の酸素雰囲気中での熱処理の際に第2導電性プラグの酸化を良好に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜(c) は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図2】図2(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。
【図3】図3(a) 〜(c) は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。
【図4】図4(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。
【図5】図5(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)である。
【図6】図6(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その5)である。
【図7】図7(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その6)である。
【図8】図8(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その7)である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…素子分離絶縁膜、3…ウェル、4…ゲート絶縁膜、5a,5b…ゲート電極、6a〜6c…不純物拡散領域、7…サイドウォール、9…カバー絶縁膜、10…層間絶縁膜、12a〜12c…導電性プラグ、13…酸素バリアメタル膜、14…TiN 膜(ハードマスク下部層)、15…SiO膜(ハードマスク上部層)、16…第1のハードマスク、17…酸化防止絶縁膜、18…エッチングストップ膜、19…犠牲酸化膜、21…導電膜、22…強誘電体膜、23…導電膜、24…TiN 膜(ハードマスク下部層)、25…SiO膜(ハードマスク上部層)、26…レジストパターン、27…第2のハードマスク、28…キャパシタ保護絶縁膜、29…層間絶縁膜。

Claims (5)

  1. 半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜内に第1導電性プラグを形成する工程と、
    前記第1導電性プラグの周囲であって前記第1絶縁膜の上にエッチングストッパ膜を形成する工程と、
    前記第1導電プラグよりも上から前記エッチングストッパ膜の上面に至る領域の全面に第1導電膜、誘電体膜及び第2導電膜を順に形成する工程と、
    前記第2導電膜上であって前記第1導電性プラグの上方にハードマスクを形成する工程と、
    前記ハードマスクから露出する領域の前記第2導電膜、前記誘電体膜及び前記第1導電膜をエッチングすることにより、前記第2導電膜、前記誘電体膜及び前記第1導電膜からなり前記第1導電性プラグに電気的に接続されるキャパシタを形成する工程と、
    前記ハードマスクと前記エッチングストッパ膜を選択的にエッチングして前記ハードマスクを除去する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1絶縁膜内に前記第1導電性プラグと間隔をおいて形成される第2導電性プラグを形成する工程と、
    前記第1導電性プラグの上に島状の酸素バリアメタル膜を形成する工程と、
    前記バリアメタル膜、前記第2導電性プラグ及び前記第1絶縁膜の上であって前記エッチングストッパ膜の下に酸化防止絶縁膜を形成する工程と、
    前記エッチングストッパ膜と前記酸化防止絶縁膜を研磨して前記酸素記酸素バリアメタル膜の上面を露出させる工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ハードマスクを除去した後に、酸素雰囲気中で前記キャパシタをアニールする工程をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ハードマスクを複数の層から形成し、前記エッチングストッパ膜は前記ハードマスクの下層部のエッチング除去と同時にエッチングされることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記エッチングストッパ膜に対して前記ハードマスクの上部層を選択的にエッチングする工程を有することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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