JP5242044B2 - 強誘電体メモリ装置とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリ装置とその製造方法に関する。
一般に強誘電体メモリ装置は、金属酸化物からなる強誘電体膜を有した強誘電性キャパシタを備えて構成されている。このような強誘電体メモリ装置の製造プロセスでは、前記強誘電体膜を形成した後、例えば絶縁膜や配線などの形成工程において強誘電体膜が還元雰囲気、例えば水素(H)や水(HO)等に曝されると、強誘電体膜が還元されてしまい、強誘電体キャパシタの電気特性が著しく低下し、特性劣化が引き起こされてしまう。そこで、従来では水素ダメージの防止策として、キャパシタ形成後に、該キャパシタを覆って水素バリア機能を有する絶縁膜(AlOx等)を、水素バリア膜として設けている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来では強誘電体キャパシタ上に水素バリア膜を一層形成しただけであったが、特に多層配線構造の場合などでは、水素バリア膜が一層しかないと、その上に配線を形成した際のプロセスダメージなどを確実に防止するのが困難であった。そこで、近年では、強誘電体キャパシタ上に層間絶縁膜を形成し、さらにCMPによって平坦化した上に2層目の水素バリア膜を形成することにより、それ以降のプロセスから強誘電体キャパシタを保護している(例えば、特許文献2参照)。
また、このように水素バリア膜を設ける場合、水素バリア膜をキャパシタに対して2層形成する方法も知られている(例えば、特許文献3参照)。
ところで、スタック構造の強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリ装置では、シリコン基板に形成した駆動トランジスタと、その上方に形成される強誘電体キャパシタの下部電極とを、コンタクトホールに埋設したプラグを介して電気的に接続している。プラグとしては、一般にタングステン(W)が用いられるが、このタングステンからなるプラグが酸化すると、プラグと下部電極との間の電気抵抗(接続抵抗)が高くなり、強誘電体キャパシタの駆動特性が低下してしまう。強誘電体膜としては通常酸化物が用いられることから、例えばその酸素が拡散することにより、プラグの下部電極側が酸化してしまうことがあるのである。また、下部電極として酸化イリジムのような酸化物を用いる場合には、特にプラグの酸化が顕著になる。
そこで、通常は下部電極の下側に酸素バリア膜を設け、この酸素バリア膜を介して下部電極とプラグとを接続することにより、プラグの酸化を防止している。
このように強誘電体キャパシタの下側に酸素バリア膜を配設する場合、一般には、強誘電体キャパシタを構成する上部電極、強誘電体膜、下部電極と酸素バリア膜とを、同じレジストマスクを用いてエッチングし、パターニングを行う。
特開2004−119978号公報 特開2006−49795号公報 特開2005−183843号公報
しかしながら、酸素バリア膜は例えばTiAlNやTiNからなっており、そのエッチングには塩素系のガスが用いられることなどから、強誘電体膜に対してエッチングダメージを与えてしまうなど、強誘電体キャパシタの特性低下を招くおそれがある。すなわち、通常は上部電極、強誘電体膜、下部電極をエッチングによってパターニングした後、エッチングガスを変えて酸素バリア膜をエッチングするが、その際、強誘電体膜はその側面が露出していることなどから、エッチングダメージを受けてしまう可能性が高いのである。
また、プラグは、強誘電体キャパシタの周囲の層間絶縁膜を拡散した酸素によっても酸化されるが、前記したように酸素バリア膜はその上の強誘電体キャパシタと同じレジストマスクでパターニングされるため、このような強誘電体キャパシタの周囲から拡散してくる酸素に対し、バリア性を有効に発揮することができなかった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、プラグの酸化による強誘電体キャパシタの特性低下が防止され、しかも酸素バリア膜の加工時における強誘電体キャパシタのエッチングダメージも抑えられた、強誘電体メモリ装置とその製造方法を提供することにある。
本発明の強誘電体メモリ装置は、基体上に設けられて、該基体内に埋設されたプラグに接続する酸素バリア膜と、該酸素バリア膜上に設けられた下部電極と強誘電体膜と上部電極とからなる強誘電体キャパシタと、を備えてなる強誘電体メモリ装置において、
前記酸素バリア膜は、前記強誘電体キャパシタの側方に拡がって形成されてなり、
前記酸素バリア膜上でかつ前記強誘電体キャパシタの側面側には、前記下部電極、前記強誘電体膜、前記上部電極のそれぞれの側面を覆って前記酸素バリア膜よりエッチング耐性が高い絶縁材料からなるサイドウォールが設けられており、
前記サイドウォールは、その上端が前記上部電極の上面より下側に位置していることを特徴とする。
この強誘電体メモリ装置によれば、酸素バリア膜が強誘電体キャパシタの側方に拡がって形成されているので、特に強誘電体キャパシタの周囲の層間絶縁膜を拡散してきた酸素に対してもバリア性を良好に発揮し、この酸素バリア膜の下側に形成されたプラグの酸化をより確実に抑えることができる。
また、酸素バリア膜上でかつ強誘電体キャパシタの側面側に、酸素バリア膜よりエッチング耐性が高い絶縁材料からなるサイドウォールが設けられているので、製造時に該サイドウォールをマスクとして用い、エッチングして酸素バリア膜をパターニングすることにより、得られた強誘電体メモリ装置は、酸素バリア膜の加工時における強誘電体キャパシタのエッチングダメージが抑えられたものとなる。
また、前記強誘電体メモリ装置においては、前記サイドウォールは水素バリア材料からなるのが好ましい。
このようにすれば、強誘電体キャパシタの側面側が水素バリア材料からなるサイドウォールによって保護されるため、サイドウォール形成後のプロセス等で水素や水等に曝されても、強誘電体膜が還元されて特性劣化が引き起こされてしまうことが防止される。
また、前記強誘電体メモリ装置においては、前記サイドウォール及び前記強誘電体キャパシタを覆って水素バリア膜が形成されているのが好ましい。
このようにすれば、特に強誘電体キャパシタの側面等が水素バリア膜によって保護されるため、強誘電体膜が還元されて特性劣化が引き起こされてしまうことが防止される。
本発明の強誘電体メモリ装置の製造方法は、基体上に酸素バリア層と下部電極層と強誘電体層と上部電極層とをこの順に積層する工程と、
前記上部電極層と強誘電体層と下部電極層とをパターニングして上部電極と強誘電体膜と下部電極とからなる強誘電体キャパシタを形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタを覆って前記酸素バリア上に、該酸素バリアに対してエッチング耐性が高い絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜をエッチバックし、前記強誘電体キャパシタの側部に前記上部電極、前記強誘電体膜、前記下部電極のそれぞれの側面を覆って、前記絶縁膜からなるサイドウォールを形成する工程と、
前記サイドウォールをマスクにして前記酸素バリア層をエッチングし、前記強誘電体キャパシタ及び前記サイドウォールの下側に酸素バリア膜を残す工程と、を有してなり、
前記絶縁膜をエッチバックし、前記強誘電体キャパシタの側部にサイドウォールを形成する工程では、得られるサイドウォールの上端が前記強誘電体キャパシタの上部電極の上面より下側に位置するように、該サイドウォールを形成することを特徴としている。


この強誘電体メモリ装置の製造方法によれば、強誘電体キャパシタの側部にサイドウォールを形成し、その後、このサイドウォールと強誘電体キャパシタ等とをマスクにして酸素バリア層をエッチングし、強誘電体キャパシタ及びサイドウォールの下側のみに酸素バリア膜を残すので、酸素バリア膜を、平面視した状態でサイドウォールの分、強誘電体キャパシタの側方に拡がった状態に形成することができる。したがって、前記したようにこの酸素バリア膜が、強誘電体キャパシタの周囲の層間絶縁膜を拡散してきた酸素に対してもバリア性を良好に発揮するようになり、よって、この酸素バリア膜の下側に形成されたプラグの酸化がより確実に抑えられるようになる。
また、酸素バリア膜に対しエッチング耐性が高い絶縁膜によってサイドウォールを形成し、このサイドウォールをマスクにして酸素バリア層をエッチングし、酸素バリア膜を形成するので、強誘電体キャパシタの側面側をサイドウォールで覆った状態で酸素バリア層をエッチングすることにより、この酸素バリア膜の加工時における強誘電体キャパシタのエッチングダメージを抑えることができる。したがって、強誘電体キャパシタのエッチングダメージによる特性劣化を防止することができる。
また、前記強誘電体メモリ装置の製造方法においては、前記絶縁膜として、水素バリア膜を用いるのが好ましい。
このようにすれば、強誘電体キャパシタの側面側が水素バリア膜からなるサイドウォールによって保護されるため、サイドウォール形成後のプロセス等で水素や水等に曝されても、強誘電体膜が還元されて特性劣化が引き起こされてしまうことが防止される。
また、前記強誘電体メモリ装置の製造方法においては、前記絶縁膜をエッチバックし、前記強誘電体キャパシタの側部にサイドウォールを形成する工程では、得られるサイドウォールの上端が前記強誘電体キャパシタの上部電極の上面より下側に位置するように、該サイドウォールを形成するのが好ましい。
上部電極に通じるコンタクトホールを形成した際、合わせずれによってコンタクトホールがサイドウォール上にのって形成されることがある。その際、上部電極に対してサイドウォールのエッチングレートが小さいと、サイドウォールがコンタクトホールの底部に突出した状態で残ってしまう。すると、その後コンタクトホール内にメタルを埋め込んでプラグを形成する際、コンタクトホール内に残ったサイドウォールによって埋め込み不良が生じ、形成したプラグと上部電極との間で接続不良が生じてしまう。これに対し、前記したように得られるサイドウォールの上端が前記強誘電体キャパシタの上部電極の上面より下側に位置するように、該サイドウォールを形成することにより、コンタクトホールの合わせずれが生じても、サイドウォールがコンタクトホールの底部に突出した状態で残ってしまうことを防止することができ、したがってプラグと上部電極との間の接続不良を防止することができる。
また、前記強誘電体メモリ装置の製造方法においては、前記酸素バリア膜を形成した後、前記強誘電体キャパシタ及び前記サイドウォールを覆って前記基体上に水素バリア膜を形成するのが好ましい。
このようにすれば、上部電極が露出していた強誘電体キャパシタの上面を水素バリア膜によって保護し、強誘電体キャパシタ側面の水素バリヤより厚くすることができ、したがって強誘電体膜が還元されて特性劣化が引き起こされてしまうことを防止することができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
まず、本発明の強誘電体メモリ装置の一実施形態を説明する。図1は、本発明の強誘電体メモリ装置の一実施形態を模式的に示す側断面図であり、図1中符号1は強誘電体メモリ装置である。この強誘電体メモリ装置1は、1T/1C型のメモリセル構造を有したスタック型のもので、基体2と、この基体2上に形成された強誘電体キャパシタ3とを備えて構成されたものである。なお、本実施形態では1T/1C型のメモリセル構造のものについて説明するが、本発明は1T/1C型に限定されないのはもちろんである。
基体2は、シリコン基板(半導体基板)4を備えてなるもので、シリコン基板4の表層部に、前記強誘電体キャパシタ3を動作させるための駆動トランジスタ5を形成し、さらにこの駆動トランジスタ5を覆って、シリコン基板4上に第1下地絶縁膜6、第2下地絶縁膜7を積層して構成されたものである。シリコン基板4には、前記駆動トランジスタ5を構成するソース領域8、ドレイン領域9と、チャネル領域(図示せず)とが形成され、さらにチャネル領域上には、ゲート絶縁膜10が形成されている。そして、このゲート絶縁膜10上にゲート電極11が形成されたことにより、前記駆動トランジスタ5が構成されている。なお、各強誘電体キャパシタ3に対応する駆動トランジスタ5は、シリコン基板4に形成された埋め込み分離領域12によって電気的に分離されている。
第1下地絶縁膜6、第2下地絶縁膜7は、酸化珪素(SiO)によって形成されたもので、CMP(化学機械研磨)法等で平坦化されたものである。なお、第1下地絶縁膜6と第2下地絶縁膜7とを分けているのは、駆動トランジスタ5上に形成される層間絶縁膜の要求される膜厚が比較的厚く、したがって単一層で形成した場合、ここに形成するコンタクトホールの深さが深くなりすぎ、プラグの埋設などが困難になるからである。よって、特に駆動トランジスタ5上に形成する層間絶縁膜の要求される膜厚が比較的薄い場合には、二層に分けることなく、単一層で下地絶縁膜を形成することもできる。
このようにシリコン基板4に駆動トランジスタ5を形成し、さらに第1下地絶縁膜6、第2下地絶縁膜7を形成してなる基体2の上には、前記第2下地絶縁膜7上に形成された酸素バリア膜13と、前記強誘電体キャパシタ3とが形成されている。強誘電体キャパシタ3は、前記酸素バリア膜13上に形成された下部電極14と、下部電極14上に形成された強誘電体膜15と、強誘電体膜15上に形成された上部電極16とからなるもので、全体が例えば略円錐台状や略角錐台のものである。
酸素バリア膜13は、後述するように前記強誘電体キャパシタ3の側方に拡がって形成されたものである。すなわち、平面視した状態で、下部電極14の側方に同心状に拡がって形成されたものである。また、この酸素バリア膜13は、例えばTiAlN、TiAl、TiSiN、TiN、TaN、TaSiN等からなるもので、中でもチタン、アルミニウム、窒素を含むTiAlNが好適とされ、したがって本実施形態ではTiAlNによって酸素バリア膜13が形成されている。なお、このTiAlNは、例えばTi(1−x)AlxNy(0<x≦0.3、0<y)で表される化合物である。
強誘電体キャパシタ3を構成する下部電極14及び上部電極16は、イリジウム(Ir)や、酸化イリジウム(IrO)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO)等からなるもので、本実施形態では特にイリジウムによって形成されている。また、強誘電体膜15は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、ABXOの一般式で示されるもので、具体的には、Pb(Zr、Ti)O(PZT)や(Pb、La)(Zr、Ti)O(PLZT)、さらに、これら材料にニオブ(Nb)等の金属が加えられたものなどによって形成されたものである。本実施形態では、特にPZTによって形成されている。
ここで、酸素バリア膜13の底部には、前記第2下地絶縁膜7、第1下地絶縁膜6を貫通して形成されたコンタクトホール17が通じている。そして、このような構成によって酸素バリア膜13上の下部電極14は、コンタクトホール17内に形成されたプラグ18と酸素バリア膜13を介して接続し、導通したものとなっている。したがって、このプラグ18は、例えば酸化物からなる強誘電体膜15からその酸素が拡散してくることにより、酸化されてしまうといったことが酸素バリア膜13によって防止されたものとなっている。また、このプラグ18は、前記駆動トランジスタ5のドレイン領域9に接続しており、これによって強誘電体キャパシタ3は、前述したように駆動トランジスタ5によって動作させられるようになっている。
なお、コンタクトホール17に埋設されたプラグ18は、本実施形態ではタングステン(W)によって形成されている。
また、前記強誘電体キャパシタ3の側壁部(側面側)には、前記酸素バリア膜13上に、該酸素バリア膜13よりエッチング耐性が高い絶縁材料からなるサイドウォール20が設けられている。このサイドウォール20となる絶縁材料としては、後述するように酸素バリア膜13のエッチングにはエッチングガスとして塩素系のガスが用いられることから、このような塩素系のガスに対して酸素バリア膜13となるTiAlNよりエッチングレートが低く、したがってエッチング耐性が高い絶縁材料が用いられる。本実施形態では、アルミニウム酸化物であるアルミナ(AlOx)が用いられる。このような構成のもとにサイドウォール20は、後述するように酸素バリア膜13をエッチングによってパターニングする際、マスクとして機能するようになっている。
また、アルミナは、絶縁性の水素バリア膜として機能するようになっている。したがってこのアルミナからなるサイドウォール20は、強誘電体キャパシタ3の側壁部、すなわち強誘電体膜15が露出する側壁部において、この露出する強誘電体膜15を水素や水等の還元性物質から保護するように機能するものとなっている。
なお、隣り合う強誘電体キャパシタ3、3間においては、それぞれのサイドウォール20、20によってその隙間の一部が埋め込まれているものの、残りの部分については、これが埋め込まれることなく、第2下地絶縁膜7が露出させられている。そして、このような状態のもとで、強誘電体キャパシタ3及びサイドウォール20を覆って第2下地絶縁膜7上に水素バリア膜21が形成されている。これにより、隣り合う強誘電体キャパシタ3、3間のサイドウォール20、20間には、第2下地絶縁膜7上に水素バリア膜21が直接積層され、また、サイドウォール20の側面側も水素バリア膜21に覆われた構造となっている。
ここで、この水素バリア膜21を構成する材料としては、前記サイドウォール20と同様にアルミニウム酸化物であるアルミナ(AlOx)が好適とされ、したがって本実施形態では、水素バリア膜21もアルミナ(AlOx)からなっているものとする。
水素バリア膜21の上には、これを覆って層間絶縁膜22が形成されている。この層間絶縁膜22には、前記サイドウォール20、20間にて開口するコンタクトホール23に連通するコンタクトホール24が、水素バリア膜21を貫通して形成されている。なお、前記コンタクトホール23にはタングステン(W)からなるプラグ25が埋め込まれており、前記コンタクトホール24にはタングステン(W)からなるプラグ26が埋め込まれている。
また、この層間絶縁膜22には、前記強誘電体キャパシタ3の上部電極16に到達するコンタクトホール27が、前記第1水素バリア膜19、第2水素バリア膜21を貫通して形成されており、このコンタクトホール27には上部電極16に導通するプラグ28が形成されている。そして、層間絶縁膜22上には、このプラグ28や前記プラグ26に接続する配線(図示せず)が形成されている。このような構成のもとに、前記強誘電体キャパシタ3は、前記駆動トランジスタ5と、前記上部電極16に導通する配線(図示せず)とによって駆動させられるようになっている。
さらに、この層間絶縁膜22上には、前記配線等を覆って別の層間絶縁膜(図示せず)が形成されている。
次に、このような構成の強誘電体メモリ装置1の製造方法を基に、本発明の強誘電体メモリ装置の製造方法の一実施形態を説明する。
まず、図2(a)に示すように、予め公知の手法によってシリコン基板4に駆動トランジスタ5を形成し、続いてCVD法等により酸化珪素(SiO)を成膜し、さらにこれをCMP法等によって平坦化することにより、第1下地絶縁膜6を形成する。
続いて、前記第1下地絶縁膜6上に公知のレジスト技術、露光・現像技術によってレジストパターン(図示せず)を形成し、さらにこのレジストパターンをマスクにしてエッチングすることにより、図2(b)に示すようにコンタクトホール17の下部17a、及びコンタクトホール23の下部23aをそれぞれ形成する。
次いで、プラグ材料としてタングステン(W)をCVD法等で成膜し、前記のコンタクトホール17の下部17a、及びコンタクトホール23の下部23aにそれぞれタングステンを埋め込む。続いて、CMP法等によって下地絶縁膜11上のタングステンを除去し、前記コンタクトホール17の下部17aにタングステンからなるプラグ18の下部18aを、またコンタクトホール23の下部23aにプラグ25の下部25aを埋設する。なお、このようなプラグ下部の形成に際しては、タングステンの埋め込みに先立ち、TiN(窒化チタン)等の密着層を下部17aや下部23aの内壁面に薄く成膜しておき、その後、前記したようにタングステンを埋め込むのが好ましい。
このようにしてプラグ18の下部18a、プラグ25の下部25aを形成したら、図2(c)に示すように第1下地絶縁膜6上に第2下地絶縁膜7を形成する。なお、これに先立ち、前記プラグ下部の酸化を防止するため、CVD法等によって第1下地絶縁膜6上に例えばSiON(図示せず)を成膜しておいてもよい。
第2下地絶縁膜7については、CVD法等によって酸化珪素(SiO)を成膜し、さらにこれをCMP法等によって平坦化することにより、第2下地絶縁膜7を形成する。
次いで、この第2下地絶縁膜7上に酸素バリア膜13及び強誘電体キャパシタ3を形成するべく、これに先立ち、図3(a)に示すように強誘電体キャパシタ3に接続・導通するコンタクトホール17及びプラグ18を完成させる。すなわち、第2下地絶縁膜3上に公知のレジスト技術、露光・現像技術によってレジストパターン(図示せず)を形成し、さらにこのレジストパターンをマスクにして、第2下地絶縁膜7の、前記コンタクトホール17の下部17aの直上部をエッチングする。これにより、コンタクトホール17の上部17bが形成され、下部17aと上部17bとが連続してなるコンタクトホール17が得られる。このとき、コンタクトホール17の下部17a内のプラグ下部がエッチングストッパ層として機能する。なお、この図3(a)以降では、第1下地絶縁膜6の下側についての記載を省略する。
次いで、前記プラグ下部の埋設工程と同様にして、コンタクトホール17の上部17bにプラグ18の上部を埋設し、これによって連続したプラグ18を得る。このプラグ上部の形成に際しても、前述したようにTiN(窒化チタン)等の密着層を、予めコンタクトホール17の上部17bの内壁面に成膜しておくのが好ましい。
次いで、前記第2下地絶縁膜7上に、前記プラグ18の上面を覆って酸素バリア膜13の形成材料を成膜する。具体的には、TiAlNをスパッタ法等で成膜することにより、図3(b)に示すように酸素バリア層13aを形成する。
次いで、強誘電体キャパシタ3を形成するべく、前記酸素バリア層13a上に、下部電極14の形成材料であるイリジウムをスパッタ法等によって成膜し、下部電極層14aを形成する。
続いて、この下部電極層14a上に、強誘電体膜15の形成材料であるPZTを、例えばスパッタ法、スピンオン法、MOCVD法、ゾルゲル法等によって成膜し、強誘電体層15aを形成する。
次いで、この強誘電体層15a上に、上部電極16の形成材料であるイリジウムをスパッタ法等によって成膜し、上部電極層16aを形成する。
その後、公知のレジスト技術、露光・現像技術によって上部電極層16a上にレジストパターン(図示せず)を形成し、さらにこのレジストパターンをマスクにして前記上部電極層16a、強誘電体層15a、下部電極層14aを一括して、あるいはエッチング条件を変えて複数回でエッチングし、パターニングする。これにより、図3(c)に示すように酸素バリア層13a上に、下部電極14、強誘電体膜15、上部電極16からなる強誘電体キャパシタ3を得る。
このようにして強誘電体キャパシタ3を形成したら、前記レジストパターンをを除去した後、図4(a)に示すようにこの強誘電体キャパシタ3を覆って前記酸素バリア層13a上に、例えばCVD法(化学気相成長法)によってAlOxを成膜し、絶縁膜20aを形成する。この絶縁膜20aの膜厚については、後述するようにこれをエッチバックすることから、過剰に厚くするのは生産性を損なうことになり好ましくない。ただし、エッチバック後にサイドウォール20を得る必要上、形成するサイドウォール20の厚さと同等以上の膜厚には形成する必要がある。このような理由から、この絶縁膜20aの膜厚については、例えば5〜100nm程度とされる。
ここで、CVD法によるAlOxの成膜はカバレッジ性が良く、したがって強誘電体キャパシタ3によって形成された段差に対しても、このAlOxからなる絶縁膜20aは良好に覆うようになる。ただし、より良好なカバレッジ性を得るためには、CVD法の中でも、特に原子層気相成長法(ALD法)を採用するのが好ましい。したがって、本実施形態では、ALD法によってAlOxからなる絶縁膜20aを形成する。
このALD法は、成膜ガスとしてTMA(トリメチルアルミニウム:tetra-methyl-ammonium)を用い、酸化剤としてオゾン又はNO等の水素を含まないガスを用いたCVD法からなる。このようなALD法により、強誘電体キャパシタ3による段差を良好に覆うことができ、また酸化剤を用いつつAlOxを成膜することにより、強誘電体キャパシタ3の強誘電体膜15の特性を低下させることない。
なお、強誘電体キャパシタ3中の強誘電体膜15は、その成膜条件等によっては酸素欠損を起こしている場合もある。したがって、絶縁膜20aを形成した後、必要に応じて酸素雰囲気で加熱処理を行い、AlOxからなる絶縁膜20aを介して強誘電体膜15に酸素を供給し、酸素欠損を補てんしてもよい。この加熱処理の温度としては、例えば550℃〜750℃、より好ましくは600℃〜750℃とされる。
次いで、前記絶縁膜20aをエッチバックし、図4(b)に示すように強誘電体キャパシタ3の側壁部(側面側)にサイドウォール20を形成する。このようにしてエッチバックを行うと、強誘電体キャパシタ3、3間においては、形成するサイドウォール20、20間の絶縁膜20aが除去されることにより、酸素バリア層13aが露出する。
次いで、前記強誘電体キャパシタ3とサイドウォール20とをマスクにして前記酸素バリア層13aをエッチングし、これら強誘電体キャパシタ3及びサイドウォール20の直下に選択的に酸素バリア層13aを残し、これを酸素バリア膜13とする。ここで、この酸素バリア層13a(酸素バリア膜13)のエッチングには、前述したようにエッチングガスとして塩素系のガス、例えば塩素(Cl)自体やCHClなどが用いられるが、このような塩素系のガスに対してサイドウォール20は、酸素バリア層13a(酸素バリア膜13)より十分にエッチング耐性が高くなっている。したがって、エッチングレートが低く、十分なエッチング比がとれることから、サイドウォール20はマスクとして良好に機能するようになり、これの直下に酸素バリア膜13を形成することができる。また、強誘電体キャパシタ3の側面側をサイドウォール20で覆った状態で酸素バリア層13aをエッチングするので、この酸素バリア層13a(酸素バリア膜13)の加工時における強誘電体キャパシタ3のエッチングダメージを抑えることができる。
このようにサイドウォール20をマスクにして酸素バリア膜13を形成することにより、酸素バリア膜13は、前記したように平面視した状態でサイドウォール20の分、強誘電体キャパシタ3(下部電極14)の側方に拡がって形成されたものとなる。
なお、強誘電体キャパシタ3については、特にその上部電極16が前記の塩素系のエッチングガスに対して十分な耐性が得られない場合、再度レジストパターン(図示せず)を形成し、酸素バリア層13a(酸素バリア膜13)のエッチング時に、これをマスクとして用いてもよい。
次いで、図5(a)に示すように、前記強誘電体キャパシタ3及び前記サイドウォール20上を覆って再度AlOxを成膜し、水素バリア膜21を形成する。この水素バリア膜21の形成法についても、CVD法のうち、特にカバレッジ性の良いALD法が採用され、その成膜条件については、前記絶縁膜20aの成膜条件と同様とされる。また、この水素バリア膜21については、例えば20〜50nm程度の厚さに形成される。このようにして水素バリア膜21を形成することにより、強誘電体キャパシタ3、3間において第2下地絶縁膜7が露出したサイドウォール20、20間には、この水素バリア膜21が直接積層した状態となる。
次いで、前記水素バリア膜21上に、CVD法等によって酸化珪素(SiO)を成膜し、さらにこれをCMP法等によって平坦化することにより、図5(b)に示すように層間絶縁膜22を形成する。
次いで、層間絶縁膜22上に公知のレジスト技術、露光・現像技術によってレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクにしてエッチングすることにより、前記強誘電体キャパシタ3、3間のサイドウォール20、20間にコンタクトホール24及びコンタクトホール23の上部23bを形成するとともに、前記強誘電体キャパシタ3上にその上部電極16の一部を露出させるコンタクトホール27を形成する。
すなわち、強誘電体キャパシタ3、3間のサイドウォール20、20間においては、前記コンタクトホール23の下部23aの直上部の、層間絶縁膜22と水素バリア膜21と第2下地絶縁膜7とをエッチングする。これにより、図5(c)に示すようにコンタクトホール24が形成され、かつこれに連通するコンタクトホール23の上部23bが形成される。また、強誘電体キャパシタ3上においては、層間絶縁膜22と水素バリア膜21とをエッチングすることにより、上部電極16に通じるコンタクトホール27が形成される。
なお、コンタクトホール24及びコンタクトホール23の上部23bの形成と、コンタクトホール27の形成については、そのエッチング深さが異なることから、同一条件では行い難いこともある。その場合には、これらを別工程で形成するようにしてもよい。
前記のエッチング法としては、フッ素系のガスなどをエッチャントとするRIE法(反応性イオンエッチング法)や、ICP(誘導結合プラズマ)によるエッチング法、ECR(電子サイクロトロン共鳴)プラズマによるエッチング法などが採用可能である。
このようにしてエッチングを行うと、エッチング耐性が高く、したがってエッチング性が悪いAlOxからなる水素バリア膜21は、第2下地絶縁膜7上に一層しかないため、加工上の障害が比較的少なく抑えられている。したがって、強誘電体キャパシタ3の側面側にアルミナ(AlOx)からなるサイドウォール20と水素バリア膜21とを設け、水素バリア膜として機能する膜を二層設けたことにより、強誘電体キャパシタ3の特性劣化をより良好に防止しているにもかかわらず、コンタクトホール24については、水素バリア膜21が一層であることから、その加工性を容易にすることができる。
次いで、前記プラグ18の埋設工程と同様にして、図1に示したようにコンタクトホール23の上部23b及びコンタクトホール24にプラグ25の上部、及びプラグ26を埋設するとともに、コンタクトホール27にプラグ28を埋設する。
その後、層間絶縁膜22上に別の層間絶縁膜(図示せず)等を形成することにより、強誘電体メモリ装置1を得る。
このようにして得られた強誘電体メモリ装置1にあっては、酸素バリア膜13が強誘電体キャパシタ3の側方に拡がって形成されているので、特に強誘電体キャパシタ3の周囲の層間絶縁膜22を拡散してきた酸素に対してもバリア性を良好に発揮し、この酸素バリア膜13の下側に形成されたプラグ18の酸化をより確実に抑えることができる。よって、プラグ18の酸化によってこれと下部電極14との間の電気抵抗(接続抵抗)が高くなり、強誘電体キャパシタ3の駆動特性が低下してしまうことが確実に防止されたものとなる。
また、酸素バリア膜13上でかつ強誘電体キャパシタ3の側面側に、酸素バリア膜13よりエッチング耐性が高い絶縁材料からなるサイドウォール20が設けられているので、製造時に該サイドウォール20をマスクとして用い、エッチングして酸素バリア膜13をパターニングすることにより、この強誘電体メモリ装置1は、酸素バリア膜13の加工時における強誘電体キャパシタ3のエッチングダメージが抑えられたものとなる。
また、サイドウォール20が水素バリア材料からなり、さらにこのサイドウォール20を覆って水素バリア膜21が形成されているので、特に強誘電体キャパシタ3の側面側が水素バリア材料からなるサイドウォール20と水素バリア膜21とによって二重に保護されるため、強誘電体膜15が還元されて特性劣化が引き起こされてしまうことが確実に防止される。
また、このような強誘電体メモリ装置1の製造方法にあっては、強誘電体キャパシタ3の側面側にサイドウォール20を形成し、その後、このサイドウォール20と強誘電体キャパシタ3等とをマスクにして酸素バリア層13aをエッチングし、強誘電体キャパシタ3及びサイドウォール20の下側に酸素バリア膜13を形成するので、酸素バリア膜13を、平面視した状態でサイドウォール20の分、強誘電体キャパシタ3の側方に拡がった状態に形成することができる。したがって、前記したようにこの酸素バリア膜13が、強誘電体キャパシタ3の周囲の層間絶縁膜22を拡散してきた酸素に対してもバリア性を良好に発揮するようになり、よって、この酸素バリア膜13の下側に形成されたプラグ18の酸化をより確実に抑えることができ、プラグ18の酸化によって強誘電体キャパシタ3の駆動特性が低下してしまうことを確実に防止することができる。
また、酸素バリア膜13に対しエッチング耐性が高い絶縁膜20aによってサイドウォール20を形成し、このサイドウォール20をマスクにして酸素バリア層13aをエッチングし、酸素バリア膜13を形成するので、強誘電体キャパシタ3の側面側をサイドウォール20で覆った状態で酸素バリア層13aをエッチングすることにより、この酸素バリア層13a(酸素バリア膜13)の加工時における強誘電体キャパシタ3のエッチングダメージを抑えることができる。したがって、強誘電体キャパシタ3のエッチングダメージによる特性劣化を防止することができる。
また、強誘電体キャパシタ3の高密度化によってキャパシタ3、3間のサイドウォール20、20間の隙間が狭くなり、コンタクトホール24の位置合わせマージンが小さくなって合わせずれ(位置ずれ)が生じ易くなっても、サイドウォール20、20としてエッチング耐性の高いアルミナ(AlOx)を用い、さらにこれの上にアルミナ(AlOx)からなる水素バリア膜21を形成したことにより、コンタクトホール24をセルフアライメント的に形成することができる。すなわち、コンタクトホール24を強誘電体キャパシタ3の側面近くに形成しても、サイドウォール20とこれの上に形成されている水素バリア膜21は、シリコン基板4に対して直交する方向の見掛け上の膜厚が厚くなっているので、これらをも削り取ってコンタクトホール24が形成されるといったことを防止することができる。したがって、例えばプラグ26の形成時に強誘電体キャパシタ3の側面側が還元され、強誘電体キャパシタ3の特性が低下するといった不都合を確実に防止することができる。
次に、本発明の強誘電体メモリ装置1の製造方法の他の実施形態を説明する。
この実施形態が前記の実施形態と異なるところは、図4(b)に示したように絶縁膜20aをエッチバックし、強誘電体キャパシタ3の側部にサイドウォール20を形成する際、図6に示すように、得られるサイドウォール20の上端が前記強誘電体キャパシタ3の上部電極16の上面より下側に位置するように、該サイドウォール20を形成する点である。
これは、図5(c)に示したように上部電極16に通じるコンタクトホール27を形成した際、コンタクトホール27が合わせずれによってサイドウォール20上にのって形成されてしまう、といった不都合に対処するためである。
すなわち、先の実施形態に比べ、例えばエッチング時間を長くすることにより、図6に示したように得られるサイドウォール20の上端を、前記強誘電体キャパシタ3の上部電極16の上面より十分に下側に位置させるのである。上部電極16に対するサイドウォール20上端の位置として具体的には、上部電極16の下面の高さ位置(レベル)をL1とし、上面の高さ位置(レベル)をL2とすると、サイドウォール20上端の高さ位置(レベル)L3は、以下の式に表される範囲とするのが好ましい。
L3={(L1+L2)/2}±(L2−L1)×0.4
上部電極16の厚さ方向での中心高さ位置{(L1+L2)/2}に対して、その上下方向に、上部電極16の膜厚(L2−L1)の4割分離れた高さの範囲内に、サイドウォール20上端の高さ位置L3を配するのが好ましいのである。これは、L3が前記の範囲内より上側(上部電極16の上面側)に位置し、特に上部電極16の上面よりさらに上側に位置すると、前記したようにコンタクトホール27が合わせずれによってサイドウォール20上にのって形成されてしまった際、図7(a)に示すようにコンタクトホール27の底部にサイドウォール20が突出した状態で残ってしまうおそれがあるからである。すなわち、このようにサイドウォール20が突出した状態で残ってしまうと、その後コンタクトホール27内にメタルを埋め込んでプラグ28を形成した際、コンタクトホール27内に残ったサイドウォール20によって埋め込み不良が生じ、形成したプラグ28と上部電極16との間で接続不良が生じてしまうおそれがあるからである。
また、L3が前記の範囲内より下側(上部電極16の下面側)に位置すると、コンタクトホール27が合わせずれによってサイドウォール20上にのって形成されてしまった際、図7(b)に示すようにサイドウォール20がエッチングされて強誘電体膜15の側面が露出されてしまうおそれがあるからである。このように強誘電体膜15の側面が露出されてしまうと、サイドウォール20による強誘電体膜15の保護機能(エッチングダメージに対する保護機能、及び水素バリア機能を発揮することによる保護機能)が損なわれてしまうからである。
これに対し、L3が前記の範囲内にあれば、コンタクトホール27が合わせずれによってサイドウォール20上にのって形成されてしまった際にも、図7(c)に示すようにサイドウォール20がコンタクトホール27の底部に顕著に突出した状態で残ってしまうことがなく、また、サイドウォール20がエッチングされて強誘電体膜15の側面が露出されてしまうおそれもなくなるからである。
このように本実施形態では、強誘電体キャパシタ3の側部にサイドウォール20を形成する際、得られるサイドウォール20の上端が前記強誘電体キャパシタ3の上部電極16の上面より十分下側に位置するように、該サイドウォール20を形成するので、上部電極16に通じるコンタクトホール27の合わせずれが生じても、サイドウォール20がコンタクトホール27の底部に突出した状態で残ってしまうことを防止することができる。したがって、プラグ28と上部電極16との間の接続不良を防止し、強誘電体キャパシタ3の特性低下を防止することができる。
そして、このような本発明の製造方法によって得られた強誘電体メモリ装置は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、液晶装置、電子手帳、ページャ、POS端末、ICカード、ミニディスクプレーヤ、液晶プロジェクタ、およびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファイダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、タッチパネルを備えた装置、時計、ゲーム機器、電気泳動装置など、様々な電子機器に適用することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更が可能である。
本発明の強誘電体メモリ装置の一実施形態を示す要部断面図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 本発明の強誘電体メモリ装置の製造方法の他の実施形態を示す説明図である。 (a)〜(c)は図6に示した実施形態の作用の説明図である。
符号の説明
1…強誘電体メモリ装置、2…基体、3…強誘電体キャパシタ、5…駆動トランジスタ、6…第1下地絶縁膜、7…第2下地絶縁膜、13…酸素バリア膜、13a…酸素バリア層、14…下部電極、15…強誘電体膜、16…上部電極、17…サイドウォール、18a…絶縁膜、21…水素バリア膜、22…層間絶縁膜、24…コンタクトホール、26…プラグ、27…コンタクトホール、28…プラグ

Claims (6)

  1. 基体上に設けられて、該基体内に埋設されたプラグに接続する酸素バリア膜と、該酸素バリア膜上に設けられた下部電極と強誘電体膜と上部電極とからなる強誘電体キャパシタと、を備えてなる強誘電体メモリ装置において、
    前記酸素バリア膜は、前記強誘電体キャパシタの側方に拡がって形成されてなり、
    前記酸素バリア膜上でかつ前記強誘電体キャパシタの側面側には、前記下部電極、前記強誘電体膜、前記上部電極のそれぞれの側面を覆って前記酸素バリア膜よりエッチング耐性が高い絶縁材料からなるサイドウォールが設けられており、
    前記サイドウォールは、その上端が前記上部電極の上面より下側に位置していることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 前記サイドウォールは水素バリア材料からなることを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置。
  3. 前記サイドウォール及び前記強誘電体キャパシタを覆って水素バリア膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の強誘電体メモリ装置。
  4. 基体上に酸素バリア層と下部電極層と強誘電体層と上部電極層とをこの順に積層する工程と、
    前記上部電極層と強誘電体層と下部電極層とをパターニングして上部電極と強誘電体膜と下部電極とからなる強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記強誘電体キャパシタを覆って前記酸素バリア上に、該酸素バリアに対してエッチング耐性が高い絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜をエッチバックし、前記強誘電体キャパシタの側部に前記上部電極、前記強誘電体膜、前記下部電極のそれぞれの側面を覆って、前記絶縁膜からなるサイドウォールを形成する工程と、
    前記サイドウォールをマスクにして前記酸素バリア層をエッチングし、前記強誘電体キャパシタ及び前記サイドウォールの下側に酸素バリア膜を残す工程と、を有してなり、
    前記絶縁膜をエッチバックし、前記強誘電体キャパシタの側部にサイドウォールを形成する工程では、得られるサイドウォールの上端が前記強誘電体キャパシタの上部電極の上面より下側に位置するように、該サイドウォールを形成することを特徴とする強誘電体メモリ装置の製造方法。
  5. 前記絶縁膜として、水素バリア膜を用いることを特徴とする請求項4記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  6. 前記酸素バリア膜を形成した後、前記強誘電体キャパシタ及び前記サイドウォールを覆って前記基体上に水素バリア膜を形成することを特徴とする請求項4又は5に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
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