JP4629021B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、より詳しくは、キャパシタを有する半導体装置の製造方法に関する。
プレーナ型FeRAM(ferroelectric random access memory)を構成するキャパシタは、図1に示すように、プレート線と呼ばれるストライプ状の下部電極101と、下部電極101の上に形成された強誘電体膜102と、強誘電体膜102の上に形成された複数の上部電極103とを有している。そして、ストライプ状の下部電極101上には上部電極103の数だけキャパシタが形成されることになる。
次に、図1のI−I線断面から見た従来のキャパシタ形成工程を以下に説明する。まず、図2(a)に示すように、絶縁膜100上に第1導電膜101a、強誘電体膜102、第2導電膜103aを順に形成する。続いて、第2導電膜103a上に上部電極形状の第1のレジストパターン(不図示)を形成し、第1のレジストパターンをマスクにして第2導電膜103aをエッチングする。そして第1のレジストパターンを除去した後に残された第2導電膜103aを図2(b)に示すように上部電極103として使用する。
次に、図2(c)に示すように、上部電極103の両側縁に一致するような形状のストライプ状の第2のレジストパターン104を強誘電体膜102 に形成し、続いて図2(d)に示すように第2レジストパターン104をマスクにして強誘電体膜102をエッチングする。第2のレジストパターン105を除去した後に、上部電極103及び強誘電体膜102の両側縁に一致するような形状のストライプ状の第3のレジストパターン105を第1導電膜101aの上に形成した後に、図2(e)に示すように、第3のレジストパターン105をマスクにして第1導電膜101aをエッチングし、これにより残された第1導電膜101aを下部電極101として使用する。その後に、第3のレジストパターン105を除去すると、ほぼ図1に示す平面形状が得られる。
そのようなキャパシタを構成する強誘電体膜102の材料としてPZT、PLZT、SBT等が使用され、また導電膜101a,103a の材料としてPt、Ir、Ru等が使用されるが、いずれの材料も反応性に乏しく、それらの膜のパターニングは主にスパッタ性の強いプラズマエッチングが用いられている。そのようなエッチングプロセスでは、図2(d),(e)に示すように、エッチング中にパターン側壁に生成物106が付着しやすい。その生成物106は金属材料を含んでいるため導電性であり、その生成物106 がそのまま残留するとキャパシタの上下の電極101,103間にリーク電流が流れる原因となる。
即ち、強誘電体膜102又は下部電極101をパターニングするために使用される第2又は第3のレジスト104,105の形状を上部電極103の両側縁に一致する形状にすれば導電性のエッチング生成物106がキャパシタ側壁に付着して上部電極103と下部電極101を短絡する原因となる。なお、レジストをマスクに使用してパターニングされたキャパシタの側壁に反応生成物が付着することは、特開平10−98162号公報にも記載がある。
キャパシタ側壁でのエッチング生成物の付着を防止するためには図3(a)又は図3(b)に示すように、第2又は第3のレジストパターン104, 105を上部電極103の幅よりも広い形状にして、エッチング生成物がキャパシタ全体の側壁に付着することを避けるようにすることが一般的である。第2又は第3のレジストパターン104, 105を上部電極103よりも拡大する幅はフォトリソグラフィー工程での位置ずれ制御範囲にマージンを加えた大きさを設定する必要がある。
これによりキャパシタ形成終了後のキャパシタ断面は図3(c)に示すようになり、上部電極103の側面と強誘電体膜102及び下部電極101の側面とは同一面にならず、段差が見られる雛壇形となり、その平面形状は図4のようになる。
しかし、図3に示したようなキャパシタ形成方法によれば、エッチング生成物を介した上部電極と下部電極の短絡を防止することはできるが、図4に示すように露光装置の位置ズレやマージンの幅分だけ下部電極101の幅が上部電極103よりも片側で約0.45μm大きくなるので、キャパシタの微細化に支障をきたすことになる。
本発明の目的は、キャパシタを構成する上部電極の幅と下部電極の幅の差を従来よりも小さくできる半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記した課題は、半導体基板の上方に形成された絶縁膜上に、キャパシタとなる第1の導電膜、誘電体膜、第2の導電膜を順に形成する工程と、第1のレジストパターンをマスクに用いて前記第2の導電膜をエッチングすることによりキャパシタ上部電極を形成する工程と、前記第1のレジストパターンを除去する工程と、前記キャパシタ上部電極の上に前記キャパシタ上部電極のパターン幅と同等かそれ以下の幅を有する第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクに使用して、前記第2のレジストパターンの側部を後退させて前記キャパシタ上部電極の側部寄りの上面を露出させながら前記キャパシタ上部電極の幅を維持しつつ前記誘電体膜と前記第1の導電膜のうち少なくとも前記誘電体膜をエッチングする工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によって解決される。
本発明によれば、キャパシタを構成する誘電体膜と下部電極をエッチングにより形成する場合に、そのエッチング中にレジストパターンの側部を後退させることにより上部電極の両側を露出させ、上部電極とレジストパターンをエッチング用マスクとして機能させるとともに、誘電体膜又は下部電極となる膜のエッチングを終えた時点で、上部電極の平面形状が殆ど変化しないように上部電極の膜厚、エッチング条件を制御したり、上部電極の上部をエッチングされ難い材料から構成したりしている。
これにより、レジストパターンの側部に発生する導電性エッチング生成物がキャパシタの側面に付着せず、エッチング生成物による上部電極と下部電極の短絡を未然に防止される。また、下部電極の幅に対する上部電極の幅の縮小を最小限に抑えセル効率が向上する。また、本発明によれば、誘電体膜又は下部電極膜をエッチングする際に、レジストパターンの後退とともに上部電極を後退するようにしているので、レジストパターンのコーナー欠損によるキャパシタ面積が減少しにくくなる。
さらに、本発明によれば、誘電体膜又は下部電極膜をエッチングする際に、上部電極の両側がレジストパターンからはみ出るようにし、そのはみ出した分だけ上部電極の両側を除去するようにしたので、レジストパターンの位置ずれによる上部電極面積のバラツキが抑制される。
本発明によれば、キャパシタを構成する誘電体膜と下部電極をエッチングにより形成する場合に、そのエッチング中にレジストパターンの側部を後退させることにより上部電極の両側を露出させ、上部電極とレジストパターンをエッチング用マスクとして機能させるとともに、誘電体膜又は下部電極となる膜のエッチングを終えた時点で、上部電極の平面形状が殆ど変化しないようにしたので、レジストパターンの側部に発生する導電性エッチング生成物がキャパシタの側面に付着せず、エッチング生成物による上部電極と下部電極の短絡を未然に防止でき、下部電極の幅に対する上部電極の幅の縮小を最小限に抑えセル効率の向上を行なうことができる。
また、本発明によれば、誘電体膜又は下部電極膜をエッチングする際に、レジストパターンの後退とともに上部電極を後退するようにしているので、レジストパターンのコーナー欠損によるキャパシタ面積の減少を抑えることができる。さらに、本発明によれば、誘電体膜又は下部電極膜をエッチングする際に、上部電極の両側がレジストパターンからはみ出るようにし、そのはみ出した分だけ上部電極の両側を除去するようにしたので、レジストパターンの位置ずれによる上部電極面積のバラツキを抑えることができる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図5〜図11は本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程に示す断面図である。図12〜図14は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置のワード線方向のキャパシタの形成工程を示す断面図、図15〜図17は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置のメモリセルの形成工程を示す平面図である。
まず、図5に示す断面構造を得るまでの工程を説明する。n型又はp型のシリコン(半導体)基板1表面に、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により素子分離絶縁膜2を形成する。素子分離絶縁膜2としてSTI(Shallow Trench Isolation)を採用してもよい。そのような素子分離絶縁膜2を形成した後に、シリコン基板1のメモリセル領域における所定の活性領域(トランジスタ形成領域)にpウェル3を形成する。
その後、シリコン基板1の活性領域表面を熱酸化してシリコン酸化膜を形成してこれをゲート絶縁膜4として用いる。次に、シリコン基板1の上側全面に多結晶シリコン又は高融点金属シリサイドからなる導電膜を形成する。その後に、導電膜をフォトリソグラフィ法により所定の形状にパターニングして、ゲート電極5a,5bを形成する。メモリセル領域における1つのpウェル3上には2つのゲート電極5a,5bがほぼ平行に配置される。それらのゲート電極5a,5bはワード線の一部を構成する。
続いて、ゲート電極5a,5bの両側のpウェル3内にn型不純物をイオン注入して、nチャネルMOSトランジスタのソース/ドレインとなるn型不純物拡散領域6a,6bを形成する。さらに、シリコン基板1の全面に絶縁膜を形成した後、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極5a,5bの両側部分に側壁絶縁膜7として残す。その絶縁膜は、例えばCVD法により酸化シリコン(SiO2)である。
さらに、ゲート電極5a,5bと側壁絶縁膜7をマスクに使用して、ウェル3内に再びn型不純物イオンを注入することによりn型不拡散領域6a,6bをLDD構造にする。なお、1つのpウェル3において、2つのゲート電極5aの間に挟まれるn型不純物拡散領域6bは後述するビット線に電気的に接続され、また、pウェル3の両側の2つの不純物拡散素6aは後述するキャパシタ上部電極に電気的に接続される。
以上のように、メモリセル領域のpウェル3では、ゲート電極5a,5bとn型不純物拡散領域6a,6b等によって2つのn型MOSFETが構成され、図15(a)に示すようなメモリセルの平面構成となる。但し、平面図においては側壁絶縁膜7は省略されている。次に、全面に高融点金属膜を形成した後に、この高融点金属膜を加熱してp型不純物拡散領域6a,6bの表面にそれぞれ高融点金属シリサイド層8a,8bを形成する。その後、ウエットエッチングにより未反応の高融点金属膜を除去する。
さらに、プラズマCVD法により、シリコン基板1の全面にカバー膜9として酸窒化シリコン(SiON)膜を約200nmの厚さに形成する。さらに、TEOSガスを用いるプラズマCVD法により、第1の層間絶縁膜10として二酸化シリコン(SiO2)をカバー膜9上に約1.0μmの厚さに成長する。続いて、第1の層間絶縁膜10を化学的機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)法により研磨してその上面を平坦化する。
次に、図6(a)、図12(a)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。まず、DCスパッタ法によって、厚さ100〜300nmのプラチナ(Pt)膜を第1の層間絶縁膜10上に形成して、これを第1の導電膜11とする。プラチナ膜と第1の層間絶縁膜10との密着性を改善するために、それらの間に厚さ10〜30nmのチタン膜を形成してもよい。なお、第1の導電膜11として、イリジウム、ルテニウム、酸化ルテニウム、ルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO3)等の膜を形成してもよい。
次に、スパッタリング法により、PZT((Pb(Zr1-xTix)O3)を第1の導電膜11の上に100〜300nmの厚さに形成し、これを強誘電体膜12として使用する。続いて、酸素雰囲気中にシリコン基板1を置き、例えば725℃、20秒間、昇温速度125℃/secの条件で、強誘電体膜12を構成するPZT膜をRTA(Rapid Thermal Annealing)処理することにより、PZT膜の結晶化処理を行う。
強誘電膜12の形成方法としては、上記したスパッタ法の他にスピンオン法、ゾル−ゲル法、MOD(Metal Organi Deposition)法、MOCVD法がある。また、強誘電体膜12の材料としてはPZTの他に、PLZT(lead lanthanum zirconate titanate;(Pb1-xLax)(Zr1-yTiy)O3)、SrBi2(TaxNb1-x)2O9(但し、0<x≦1)、Bi4Ti2O12のようなビスマス酸化化合物などがある。
そのような強誘電体膜12を形成した後に、その上に第2の導電膜13として酸化イリジウム(IrOx)膜をスパッタリング法により150〜250nmの厚さに形成する。即ち、第2の導電膜13の膜厚は、第2の導電膜13,強誘電体膜12及び第1の導電膜11のパターニングを終えた状態でその側縁部で少なくとも20nm以上残留する値とする。なお、第2の導電膜13として、プラチナ膜又はルテニウム酸ストロンチウム(SRO)膜をスパッタ法により形成してもよい。 第2の導電膜13を形成した状態のメモリセルは図15(b) に示す平面構成となっている。
その後に、第2の導電膜13上にレジストを塗布し、これを露光、現像することにより、上部電極形状の第1のレジストパターン14を形成する。次に、図6(b)、図12(b)及び図15(c)に示すように、第1のレジストパターン14をマスクに使用して第2の導電膜13をエッチングし、これにより残った第2の導電膜13をキャパシタ上部電極13aとする。
続いて、図7(a)に示すように、第1のレジストパターン14を除去してキャパシタ上部電極13aを露出させる。この後に、温度650℃、60分間の条件で、キャパシタ上部電極13aを透過させて強誘電体膜12を酸素雰囲気中でアニールする。このアニールは、スパッタリング及びエッチングの際に強誘電体膜12に入ったダメージを回復させるために行われる。
次に、キャパシタ上部電極13a及び強誘電体膜12の上にレジストを塗布し、これを露光、現像することにより、図7(b)、図13(a)及び図16(a)に示すように、第2のレジストパターン15を形成する。第2のレジストパターン15は、ゲート電極5a,5bの延在方向にならんだ複数のキャパシタ上部電極13aの上を通るストライプ形状を有し且つキャパシタ上部電極13aの幅と同等の幅を有する。
その後、図8(a)、図13(b)、図16(b)に示すように、第2のレジストパターン15をマスクに使用して強誘電体膜12をエッチングする。この際、第2のレジストパターン15を適度に後退させるエッチング条件に設定することにより、副生成物のキャパシタ側壁への付着を防ぐようにする。このときの第2のレジストパターン15の片側での後退量x1は約0.4μm程度である。レジスト後退量の制御は、プロセスガス中にレジストとの反応性のあるガス、例えば塩素(Cl2)ガス等を添加したり圧力、バイアスパワーを調整することで行う。その詳細については後述する。
強誘電体膜12のエッチング中に、第2のレジストパターン15が後退してキャパシタ上部電極13aの両側の縁部周辺が露出してその両側近傍の上部がエッチングされるが、露出した部分は強誘電体膜12のマスクとして機能し、強誘電体膜12のエッチングの終了時点でキャパシタ上部電極13aの両側もマスク性に充分に見合った厚さに残留する。キャパシタ上部電極13aのマスク性を十分もたせるために、第1の導電膜13の材質、膜厚またはエッチング選択比が設定されている。
なお、ストライプ形状の強誘電体膜12の延在方向では、キャパシタ上部電極13aは第2のレジストパターン15によりその後退量以上に広く覆われているので、図16(b)に示すように、キャパシタ上部電極13aの四隅を除いて膜厚は変化しない。従って、強誘電体膜12のパターニングを終えた後には、キャパシタ上部電極13aの膜厚分布は、最後まで第2のレジストパターン15に覆われた部分の中央部で厚くその両側で薄くなっている。
キャパシタ上部電極13aをマスクの一部として使用してストライプ状にパターニングされた強誘電体膜12をキャパシタ誘電体膜12aとして使用する。そして、第2のレジストパターン15を除去した後に、温度650℃、60分間でキャパシタ誘電体膜12aを酸素雰囲気中でアニールする。第2のレジストパターン15を除去した後の平面状態は、図16(c)に示すようになる。
次に、図8(b)、図14(a)、図17(a)に示すように、キャパシタ上部電極13a、キャパシタ誘電体膜12a及び第1の導電膜11の上に、エンキャップ層17としてAl2O3膜をスパッタリング法により50nmの厚さに常温で形成する。このエンキャップ層17は、還元され易いキャパシタ誘電体膜12aを水素から保護するために形成される。エンキャップ層17として、PZT膜、PLZT膜又は酸化チタン膜を形成してもよい。なお、エンキャップ層17は図17(a)〜(c)では省略されている。
その後に、酸素雰囲気中で、700℃、60秒間、昇温速度125℃/secの条件で、エンキャップ層17の下のキャパシタ誘電体膜12aを急速熱処理してその膜質を改善する。次に、エンキャップ層17の上にレジストを塗布し、これを露光、現像することにより、キャパシタ誘電体膜12aよりも長いストライプ形状を有し且つキャパシタ上部電極13aの幅と同等の幅を有する第3のレジストパターン16をキャパシタ誘電体膜12aの上に沿って形成する。
その後に、図9(a)、図14(b)、図17(b)に示すように、第3のレジストパターン16をマスクに使用して第1の導電膜11及びエンキャップ層17をエッチングし、これにより第3のレジストパターン16の下に残ったストライプ状の第1の導電膜11をキャパシタ下部電極11aとして使用する。キャパシタ下部電極11aはプレート線とも呼ばれる。
そのエッチングの際、適度に第3のレジストパターン16を後退させるエッチング条件に設定することにより、エッチング生成物のキャパシタ側壁への付着を防ぐようにする。このときの第3のレジストパターン16の片側での後退量x2は約0.4μm程度である。レジスト後退量の制御は、プロセスガス中にレジストとの反応性のあるガス、 たとえば塩素(Cl2)ガス等を添加したり圧力、バイアスパワーを調整することで行う。その詳細についても後述する。
第1の導電膜11及びエンキャップ層17のエッチング中にも、第3のレジストパターン16が後退してキャパシタ上部電極13aの両側寄りの上部が露出してエッチングされるが、露出した部分はマスクとして機能し、第1の導電膜11のエッチングが終了時点でマスク性に充分に見合った厚さでキャパシタ上部電極13aが残留する。
キャパシタ下部電極11aの形成終了時点で残留するキャパシタ上部電極13aの膜厚はキャパシタ上部電極3aとして機能するのに十分な膜厚が確保されていなければならない。強誘電体キャパシタの性能は、強誘電体膜12とキャパシタ上部電極13aの界面付近の結晶状態に大きく影響される。つまりこのキャパシタ性能を決めている界面付近の層が確保されていれば、キャパシタ上部電極膜13aが膜減りしても大きな影響は無い。この界面付近の層の良好な結晶性の確保を考慮すると、強誘電体膜12にPZT膜、キャパシタ上部電極13aにイリジウム酸化膜を用いている場合には、最終的にキャパシタ上部電極13aはその両側縁分で20nm以上の厚さで残留させる必要が有る。
第3のレジストパターン16の除去後の第1の層間絶縁膜10上の平面構成を示すと図17(c)のようになり、ストライプ状の1つのキャパシタ誘電体膜12aの上には複数のキャパシタ上部電極13aが形成され、また、キャパシタ誘電体膜12aの下のキャパシタ下部電極11aはキャパシタ誘電体膜12aよりも長くなっている。これにより、第1の層間絶縁膜10上には、キャパシタ下部電極11a、キャパシタ誘電体膜12a、キャパシタ上部電極13aからなる強誘電体キャパシタQがキャパシタ上部電極13aの数だけ形成されることになる。
続いて、酸素雰囲気中で温度650℃、60分間の条件で、キャパシタ誘電体膜12aをアニールしてダメージから回復させる。次に、図9(b)に示すように、強誘電体キャパシタQ及び第1の層間絶縁膜10の上に、第2の層間絶縁膜18として膜厚1200nmのSiO2膜をCVD法により形成した後に、第2の層間絶縁膜18の表面をCMP法により平坦化する。第2の層間絶縁膜18の成長は、反応ガスとしてシラン(SiH4)を用いてもよいし、TEOSを用いて行ってもよい。第2の層間絶縁膜18の表面の平坦化は、キャパシタ上部電極13aの上面から200nmの厚さとなるまで行われる。
次に、図10(a)に示す構造を形成するまでの工程について説明する。まず、第1及び第2の層間絶縁膜10,18、カバー膜9をパターニングして、n型不純物拡散層6a,6b、キャパシタ下部電極11aの上にそれぞれコンタクトホール18a,18b,18cを形成する。第1及び第2の層間絶縁膜10,18とカバー膜9のエッチングガスとして、CF系ガス、例えばCF4 にArを加えた混合ガスを用いる。なお、キャパシタ下部電極11aの上に形成されるコンタクトホール18cは、断面図では示さずに図17(c) において形成位置で示されている。
次に、第2の層間絶縁膜15上面とコンタクトホール18a,18b,18c内面に、スパッタリング法によりチタン(Ti)膜を20nm、窒化チタン(TiN)膜を50nmの厚さに形成し、これらの膜を密着層とする。さらに、フッ化タングステンガス(WF6)、アルゴン、水素の混合ガスを使用するCVD法により、密着層の上にタングステン膜を形成し、これにより各コンタクトホール18a,18b,18cを完全に埋め込む。
さらに、第2の層間絶縁膜15上のタングステン膜と密着層をCMP法により除去し、各コンタクトホール18a,18b,18c内にのみ残す。これにより、コンタクトホール18a,18b,18c内のタングステン膜と密着層を導電性プラグ19a,19bとして使用する。なお、メモリセル領域の1つのpウェル3において、2つのゲート電極5a,5bに挟まれる中央のn型不純物拡散領域6b上の第1の導電性プラグ19bは後述するビット線に電気的に接続され、さらに、その両側方の2つの第2の導電性導電性プラグ18aは、後述する配線を介してキャパシタ上部電極13aに接続される。さらに、キャパシタ下部電極11aの上のコンタクトホール18cとその中の導電性プラグ(不図示)は、キャパシタ下部電極11aのうちキャパシタ誘電体膜12aの先端からからはみ出た部分に形成される。
その後に、真空チャンバ内で390℃の温度で第2の層間絶縁膜18を加熱して水を外部に放出させる。次に、図10(b)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。まず、第2の層間絶縁膜18と導電性プラグ19a,19bの上に、酸化防止膜20としてSiON膜をプラズマCVD法により例えば100nmの厚さに形成する。このSiON膜は、シラン(SiH4)とN2Oの混合ガスを用いて形成される。
続いて、フォトリソグラフィー法によりエンキャップ層17、第2の層間絶縁膜18及び酸化防止膜20をパターニングして、キャパシタ上部電極13a上にコンタクトホール20aを形成する。この後に、550℃、60分間の条件で、キャパシタ誘電体膜12aを酸素雰囲気中でアニールして、キャパシタ誘電体膜12aの膜質を改善する。この場合、導電性プラグ19a,19bは酸化防止膜20によって酸化が防止される。
次に、図11に示す構造を形成するまでの工程を説明する。まず、CF系のガスを用いて酸化防止膜20をドライエッチングして除去する。続いて、RFエッチング法により導電性プラグ19a,19b、キャパシタ上部電極13aの各表面を約10nmエッチングして清浄面を露出させる。その後に、第2の層間絶縁膜18、導電性プラグ19a,19b、コンタクトホール20aの上に、アルミニウムを含む4層構造の導電膜をスパッタ法により形成する。その導電膜は、下から順に、膜厚50nmの窒化チタン膜、膜厚500nmの銅含有(0.5%)アルミニウム膜、膜厚5nmのチタン膜、膜厚100nmの窒化チタン膜である。
そして、その多層構造の導電膜をフォトリソグラフィー法によりパターニングして、pウェル3中央の導電性プラグ19bの上にビアコンタクトパッド21bを形成するとともに、その両側方の導電性プラグ19aの上面からキャパシタ上部電極13aの上面を結ぶ形状の配線21aを形成する。これにより、キャパシタ上部電極13aは、配線21a、導電性プラグ19a及び高融点金属シリサイド層8aを介してpウェル3の両側寄りのn型不純物拡散領域6aに接続される。なお、キャパシタ下部電極11aの上に形成された導電性プラグ(不図示)の上にも図示しない別の配線が形成される。
続いて、TEOSをソースに用いたプラズマCVD法によりSiO2膜を第3の層間絶縁膜22として2300nmの厚さに形成し、第3の層間絶縁膜22により第2の層間絶縁膜18、配線21a、コンタクトパッド21b等を覆う。これに続いて、第3の層間絶縁膜22の表面をCMP法により平坦化する。さらに、TEOSを用いてプラズマCVD法によりSiO2よりなる保護絶縁膜23を第3の層間絶縁膜22の上に形成する。そして、第3の層間絶縁膜22と保護絶縁膜23をパターニングして、メモリセル領域のpウェル3の中央の上方にあるコンタクトパッド21bの上にホール22aを形成する。
次に、保護絶縁膜23の上面とホール22aの内面の上に、膜厚90nm〜150nmの窒化チタン(TiN)よりなる密着層24をスパッタ法により形成し、その後、ホール22aを埋め込むようにブランケットタングステン膜25をCVD法により形成する。次に、ブラケットタングステン膜25をエッチバックしてホール22aの中にのみ残し、ホール22a内のブラケットタングステン膜25を二層目の導電性プラグとして使用する。
その後に、密着層23、ブラケットタングステン膜25の上に金属膜をスパッタ法により形成する。続いて、金属膜をフォトリソグラフィー法によりパターニングして、二層目の導電性プラグ(25)、コンタクトパッド21a、一層目の導電性プラグ20b及び高融点金属シリサイド層8bを介してn型不純物拡散領域6bに電気的に接続されるビット線26を形成する。
本実施形態では、強誘電体膜12又は第1の導電膜11のエッチングの最中に第2又は第3のレジストパターン16,17が側方から後退することにより、キャパシタ上部電極13aの両側の肩の部分が露出して一部エッチングされるが、露出した部分は強誘電体膜12や第1の導電膜11のエッチングマスクとして機能するので強誘電体膜12や第1の導電膜11のパターニングを良好に遂行させる。これにより、キャパシタ上部電極13aの側面とキャパシタ誘電体膜12aの側面、キャパシタ下部電極11aの側面がほぼ同一面となる。
しかし、強誘電体キャパシタQの形成終了時点でキャパシタ上部電極13aのマスク性に見合った厚さでキャパシタ上部電極13aを残留させる必要がある。このマスク性を十分もたせるためにキャパシタ上部電極13aの材質、膜厚、エッチング条件を最適化して強誘電体膜12又は第1の導電膜11に対するエッチング選択比を低く設定している。
強誘電体キャパシタQの形成終了時点で残留するキャパシタ上部電極13aは単に残っていれば良いというものではなく、キャパシタ上部電極13aのパターン形状に本質的な変化が無く、しかもキャパシタ上部電極13aとして機能するのに十分な膜厚が確保されていなければならない。その膜厚は、上記したように、強誘電体膜12とキャパシタ上部電極13aの界面付近の結晶状態を変化させない量が必要であり、最終的に20nm以上残留させる必要が有る。ただし、その厚さの下限値は強誘電体膜12としてPZT、キャパシタ上部電極13aとして酸化イリジウム膜を用いている場合である。
キャパシタ上部電極13aのマスクとしての機能が不足する場合には、図18に示すようにレジストパターン15,16の側部が後退することにより露出した部分のキャパシタ上部電極13aがエッチングされて強誘電体膜12を露出することになるので、キャパシタ上部電極13aの形状は図4に示した平面形状とほぼ同じになり、強誘電体キャパシタQの容量を小さくしたり、或いはキャパシタの高密度化が図れなくなってしまう。
従って、キャパシタ上部電極13aの材料がマスク性が低い場合には、強誘電体膜12及び第1の導電膜11に対してエッチング選択性の高いマスク材からなる膜、例えばSRO(ルテニウム酸ストロンチウム)膜を第2の導電膜13の上に形成しておいたり、強誘電体膜12、第1の導電膜11の膜厚を予め薄くしてエッチング時間が短くなるようにしたり、キャパシタ上部電極13aの膜厚を厚くすることで対処できる。
ところで、キャパシタ上部電極13aをマスクにして強誘電体膜12、第1の導電膜がエッチングされた時の断面形状は、図19に示すようになり、キャパシタ上部電極13aの底部の幅に対するキャパシタ下部電極11aの底部の幅の片側での広がりΔWは式(1)で表される。但し、Tferroは強誘電体膜厚、Tbeはキャパシタ下部電極膜厚、θはキャパシタ上部電極底部側縁とキャパシタ下部電極底部側縁を結ぶ線のテーパ角度である。
ΔW=(Tferro+Tbe)/tan θ (1)
本技術により微細化を行うためにはΔWを小さくすれば良く、フォトリソグラフィーによる位置合わせマージン分だけキャパシタ上部電極幅を縮小する必要はなくなる。 従来技術の欄で説明したように、エッチング中に生じる導電性副生成物がレジスト側壁に付着するとキャパシタ上部電極とキャパシタ下部電極の短絡を起こす。
そこで、本実施形態のように、適度にレジストパターン15,16を横方向に後退させる事でレジストパターン15,16側壁に付着する導電性副生成物を常に削りながらエッチングを行うことができる。しかし過度にレジストパターン15,16を後退させるとキャパシタ上部電極13aの露出が大きくなりキャパシタ形成終了時に十分なキャパシタ上部電極13aの幅、膜厚が確保出来ない。
図20は、レジストパターン16を用いてプラチナよりなる第1の導電膜11を塩素とアルゴンの混合ガスを用いてプラズマ反応性イオンエッチングすることによりキャパシタ下部電極11aを形成する工程において、レジストパターン16の側部の後退量の調整を塩素、アルゴンのガス比を変更することによりΔWと副生成物付着の関係を示したものである。
プラズマ源として誘導結合型プラズマ発生源を用い、半導体基板側に400kHzの低周波バイアスを印加するタイプのエッチング装置を用いている。また、レジストパターン16は耐熱性を確保するために紫外線(UV)キュアによるハードニングを行っている。図20に示すように、塩素(Cl2)比を下げてレジストパターン16側部の後退速度を落とせばΔWを小さくできるが、Cl2比が40〜50%を境にして図21(a)に示すような側壁でのエッチング生成物29の付着による短絡が発生する。短絡に対するマージンを考慮するとCl2比が60%程度でエッチングを行うと、レジストパターン16の後退速度が最適になり、ΔWが少々大きいものの図21(b)に示すように側壁でのエッチング生成物29の付着が発生しないことがわかった。
強誘電体膜12のエッチングにおいて、特にPZT、PLZT等の酸素含有誘電体膜中に酸素含有誘電体膜のエッチングにおいは、エッチング中に酸素が供給されるので同じ塩素比でもレジストパターンの後退速度は早くなる。膜中に酸素を含まない膜、例えばプラチナよりなる第1の導電膜11をエッチングする場合と比較してCl2 比をかなり下げてもエッチング生成物29の付着による短絡は起こりにくい。実験ではPZT膜のエッチング中のCl2 比を12.5%まで下げてもエッチング生成物29の付着は見られなかった。
しかし、PZT強誘電体膜12のエッチングが終了して第1の導電膜11が露出すると、酸素による側壁へのエッチング生成物付着の防止効果が無くなって、第1の導電膜11のエッチングにより発生するエッチング生成物29がキャパシタ誘電体膜12a及びキャパシタ上部電極13aの側壁に付着することになる。その対策として第1の導電膜11が露出する際にレジストパターン15の後退速度が大きくなるエッチング条件に切り換えることで側壁へのエッチング生成物29の付着を抑えることができる。
レジストパターンが後退することによるエッチング生成物の側壁への付着が防止されるのは、エッチング生成物がレジストパターンの側壁に付着し易く、その影響がその下方の側壁にも現れるからであり、レジストパターンの側面をキャパシタの側面から離すことによりエッチング生成物がキャパシタの側面に付着しにくくなる。
強誘電体膜12のエッチング条件の一例として、第1ステップとして塩素ガスとアルゴンガスの総流量を50〜100ml/minとし、塩素比を15〜25%とし、バイアスパワーを200〜1000W(400kHz)とし、エッチング雰囲気真空度を0.5〜0.9Paとし、第2ステップとして塩素ガスとアルゴンガスの総流量を50〜100ml/minとし、塩素比を60〜90%とし、バイアスパワーを200〜1000W(400kHz)とし、エッチング雰囲気真空度を0.5〜0.9Paとする。また、第1の導電膜11の好ましいエッチング条件としては、塩素ガスとアルゴンガスの総流量を50〜100ml/minとし、塩素比を塩素比を50〜70%とし、バイアスパワーを200〜1000W(400kHz)とし、エッチング雰囲気真空度を0.5〜0.9Paとする。
ところで、キャパシタ上部電極13aの膜厚を確保するためにマスク性が不足な場合はキャパシタ上部電極13a上に選択性の良いマスク材を被着したり、キャパシタ誘電体膜12a、キャパシタ下部電極11aの膜厚を薄くしエッチング時間が短くなるようにしたり、或いはキャパシタ上部電極13aの膜厚を厚くすることで対処できる。
例えば、図22(a)に示すように、強誘電体膜12又は第1の導電膜11に対して選択性の高いSRO膜(ルテニウム酸ストロンチウム)27をキャパシタ上部電極13aの一部の上に形成し、ついで、キャパシタ上部電極13aの上を通るストライプ状の第2のレジストパターン15を強誘電体膜12上に形成する。その後に、図22(b),(c)に示すように、第2のレジストパターン15をマスクにして強誘電体膜12をエッチングすることによりキャパシタ誘電体膜12aを形成し、続いて、第1の導電膜11をパターニングしてキャパシタ下部電極11aを形成する。
このようなパターニング方法を適用することにより、強誘電体膜12、第1の導電膜11の中のキャパシタ上部電極13aの後退を抑制でき、キャパシタ上部電極13aの薄層化がかなり抑制される。なお、図22(a) 〜(c)では、キャパシタ上部電極13aの一部の上にSRO膜27を形成したが、キャパシタ上部電極13aの上の全体に形成してもよい。SRO膜27のパターニングは、キャパシタ上部電極13aのパターニングと別々に行ってもよいし、連続して行ってもよい。
上記した第2の導電膜13のパターニングと強誘電体膜12のパターニングでは形状の異なる第1のレジストパターン14と第2のレジストパターンを用いたが、図23(a)に示すように、第1のレジストパターン14を用いて第2の導電膜13と強誘電体膜12とを連続してパターニングしてもよい。これにより形成されたキャパシタ上部電極13aは図23(a)に示すように両側の上部がエッチングされるだけでなく、図23(b)に示すように、ゲート電極5bの延在方向の両端の上部もエッチングされることになる。また、キャパシタ誘電体膜12aの平面形状は、図23(c)に示すように、ストライプ状ではなくキャパシタ上部電極13aの平面形状と相似形に形成されることになる。
(第2の実施の形態)
図24(a),(b)は、第2のレジストパターン15を用いて強誘電体膜12,第1の導電膜11を連続的にエッチングする工程を示す断面図、図25(a),(b)はその平面図である。
まず、図24(a)、図25(a)に示すように、強誘電体膜12、第1の導電膜11のエッチング当初からキャパシタ上部電極13aが露出していてもキャパシタ形成終了時点で十分なキャパシタ上部電極13aを残留させるために、キャパシタ上部電極13aを構成する第1の導電膜13を成膜当初から厚く形成しておく。
そして、キャパシタ上部電極13aの上を通るストライプ形状の第2のレジストパターン15を強誘電体膜12の上に形成する。この場合、レジストパターン15の側方でキャパシタ上部電極13aの上面の一部が露出した状態になっているとする。この後に、図24(b)、図25(b)に示すように、第2のレジストパターン15をマスクにして、強誘電体膜12と第1の導電膜11をエッチングすることにより、キャパシタ誘電体膜12aとキャパシタ下部電極11aを形成する。そのエッチング終了後にキャパシタ上部電極13aの両側部の上層の一部は失われるがキャパシタ上部電極13aとして機能するに十分な膜厚は残される。
これにより、キャパシタ上部電極13aに対して強誘電体膜12、第1の導電膜11のエッチング時の第2のレジストパターン15に位置ずれが生じても、強誘電体膜12、第1の導電膜11のエッチング後に当初のキャパシタ上部電極13aの面積が確保されるようにする。従って、図25(b)の平面図に示すように、強誘電体膜12と第1の導電膜11のパターニングにより形成されたキャパシタ誘電体膜12aとキャパシタ下部電極11aの形状は、その側部でキャパシタ上部電極13aの形状が反映されてキャパシタ上部電極13a同士の間の下方では後退して幅が狭くなっている。
この場合、キャパシタ上部電極13a、強誘電体膜12(キャパシタ誘電体膜12a)、第1の導電膜(キャパシタ下部電極11a)の各膜厚は、式(2)の関係がある。但し、Tteはキャパシタ上部電極膜厚、Tferroは強誘電体膜厚、Tbeはキャパシタ下部電極膜厚、ERteはキャパシタ上部電極エッチングレート、ERferroは強誘電体膜エッチングレート、ERbeはキャパシタ下部電極エッチングレートである。
te>(Tferro×ERte/ERferro+Tbe×ERte/ERbe) (2)
例えば、PZTよりなる強誘電体膜11の厚さが100nm、プラチナよりなる第1の導電膜11の厚さが100nm、強誘電体膜12のエッチングレートが200nm/min、第1の導電膜11のエッチングレートが400nm/min、酸化イリジウム膜からなるキャパシタ上部電極13aのエッチングレートが400nm/minの場合に、キャパシタ上部電極13aは300nm以上の厚さに形成される必要がある。
なお、キャパシタ上部電極13aの膜厚を抑えたい場合には、強誘電体膜12、キャパシタ下部電極膜11を予め薄く設定するか、または図22に示したように選択性の高いマスク材、例えばSROをキャパシタ上部電極13a上に被着しておいてもよい。
(第3の実施の形態)
図26(a)に示すように、第3のレジストパターン16がキャパシタ上部電極13a上面から位置ずれしてキャパシタ上部電極13aの一部を当初から露出する場合には、図26(b)に示すように、第1の導電膜11のエッチング終了時点でキャパシタ上部電極13aもエッチングされてキャパシタ上部電極13aの面積が減少することになる。
そこで、図27(a)、図28(a)に示すように、強誘電体膜12、第1の導電膜11のエッチング時のレジストパターン15の幅を位置ずれ精度分以上小さく形成する。ただし、レジストパターン16からのキャパシタ上部電極13aのはみ出し部がキャパシタ形成終了後に削られてキャパシタ上部電極13a平面がほぼ矩形となるようにキャパシタ上部電極13aの膜厚を設定する。このことでキャパシタ上部電極13aのパターンに対しレジストパターン15が位置ずれしても、図28(b)に示すように、最終的なキャパシタ上部電極13a幅はキャパシタ下部電極11aのパターン幅で決まりキャパシタ上部電極13a面積のばらつきを抑えることができる。
この技術においては強誘電体膜12と第1の導電膜11を1層のマスクで加工し計2層のマスクで加工する必要がある。各層の膜厚については例えばキャパシタ上部電極13aを1層のパターン14で加工した後、強誘電体膜12、第1の導電膜11を1層のレジストパターン15で加工を行う場合に式(3)の関係がある。
但し、Tteはキャパシタ上部電極膜厚、Tferroは強誘電体膜厚、Tbeはキャパシタ下部電極膜厚、ERteはキャパシタ上部電極エッチングレート、ERferroは強誘電体膜エッチングレート、ERbeはキャパシタ下部電極エッチングレートである。
te<(Tferro×ERte/ERferro+Tbe×ERte/ERbe) (3)
例えば、PZT強誘電体膜12の厚さ200nm、Ptよりなる第1の導電膜11の厚さ200nm、PZT強誘電体膜12のエッチングレートを200nm/min、Pt第1の導電膜のエッチングレートを400nm/min、酸化イリジウムからなるキャパシタ上部電極13aのエッチングレートを400nm/minとした場合に、キャパシタ上部電極13a膜厚は600nm未満である必要がある。
なお、 図23に示したように、キャパシタ上部電極13aとキャパシタ誘電体膜12aを同じレジストパターンを用いて形成する場合にも、キャパシタ上部電極13aのバラツキを抑えることができる。この場合には、キャパシタ下部電極11aの形成を別なレジストパターンを用いて行うことになり、強誘電体キャパシタQの形成のために計2枚のレジストパターンの使用となる。最終的なキャパシタ上部電極13aの幅はキャパシタ誘電体膜12aのパターンの幅で決まりキャパシタ上部電極13a面積のばらつきが抑制される。
(第4の実施の形態)
キャパシタ上部電極13aの形成に使用される第1のレジストパターン14は、フォトリソグラフィーの技術上、コーナー部をレチクルに対して忠実に再現することが難しく、 図15(c) に示したように若干の丸みを帯びる。
そのコーナー部の発生によるキャパシタ上部電極13a面積の損失は、デバイスの微細化が進むにつれますます無視できないものとなる。これによりセル効率が悪化しないように、以下のような方法を採用する。まず、 図29(a)、図30(a)に示すように、キャパシタ上部電極13aを形成した後にキャパシタ上部電極13aの上を通るストライプ状の第2のレジストパターン15を強誘電体膜12の上に形成する。そして、第2のレジストパターン15をマスクに使用して、図29(b)、図30(b)に示すように、強誘電体膜12と第1の導電膜11をエッチングしてキャパシタ誘電体膜12aとキャパシタ下部電極11aを形成する。
このエッチングの際に、第2のレジストパターン15の側部は、第1実施形態と同様に後退するが、キャパシタ上部電極13aの側部も強誘電体膜12、第1の導電膜11とともにエッチングされる。即ち、強誘電体膜12及び第1の導電膜11のエッチングが終了した時点でキャパシタ上部電極13aのコーナーが損失している部分の幅あるいはそれ以上後退するような条件でキャパシタ上部電極13aの側部をエッチングする。
これにより、強誘電体キャパシタQの形成終了後、キャパシタ上部電極13aのコーナー欠損部だった部分は削られ、その側部形状はキャパシタ誘電体膜12aとキャパシタ下部電極11aに転写される。この部分はキャパシタ誘電体膜12aとキャパシタ下部電極11aのテーパ部に重なり、結果的にキャパシタ上部電極13aの平面での形状はコーナー欠損部の丸みを含まない矩形状になる。
この際の各膜の厚さには以下の式(4)の関係が有る。但し、Tteはキャパシタ上部電極膜厚、Tferroは強誘電体膜厚、Tbeはキャパシタ下部電極膜厚、ERteはキャパシタ上部電極エッチングレート、ERferroは強誘電体膜エッチングレート、ERbeはキャパシタ下部電極エッチングレートである。
te<(Tferro×ERte/ERferro+Tbe×ERte/ERbe) (4)
例えば、PZT強誘電体膜12の厚さ200nm、Ptよりなる第1の導電膜11の厚さ200nm、PZT強誘電体膜12のエッチングレートを200nm/min、Pt第1の導電膜のエッチングレートを400nm/min、酸化イリジウムからなるキャパシタ上部電極13aのエッチングレートを400nm/minとした場合に、キャパシタ上部電極13a膜厚は600nm未満である必要がある。
なお、上記した実施形態ではFeRAMについて説明したが、DRAMのキャパシタの形成にも同様に適用してもよい。この場合には、上記の強誘電体材料に代えて(BaSr)TiO3(BST)、チタン酸ストロンチウム(STO)等の高誘電体材料を使用する。
(付記1)半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成された下部電極と誘電体膜と上部電極を有するキャパシタを備えた半導体装置において、前記下部電極と誘電体膜と前記上部電極の各側壁が1つの面上に形成され、前記上部電極の膜厚は中央よりも両側で薄く形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成された下部電極と誘電体膜と上部電極を有するキャパシタを備えた半導体装置において、前記下部電極と誘電体膜と前記上部電極の各側壁が1つの面上に形成され、前記上部電極は、材料が異なる下層部と上層部を有し、且つ該上層部は、前記下部電極又は前記誘電体膜をエッチングする条件下で該下層部よりもエッチング速度が小さい材料構成されることを特徴とする半導体装置。
(付記3)前記下部電極はストライプ状に形成され、前記誘電体膜の平面形状は前記上部電極の平面形状の相似形に形成されていることを特徴とする付記1又は付記2に記載の半導体装置。
(付記4)前記上部電極は矩形状に形成されていることを特徴とする付記1、付記2又は付記3に記載の半導体装置。
(付記5)前記下部電極及び前記誘電体膜はストライプ状に形成され、前記上部電極は前記誘電体膜の上に複数形成されていることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6)複数の前記上部電極の間で、前記誘電体膜及び前記下部電極の幅が狭くなっていることを特徴とする付記5に記載の半導体装置。
(付記7)前記上部電極の側部の膜厚は20nm以上存在することを特徴とする付記1乃至付記6のいずれかに記載の半導体装置。
(付記8)半導体基板の上方に形成された絶縁膜上に、キャパシタとなる第1の導電膜、誘電体膜、第2の導電膜を順に形成する工程と、第1のレジストパターンをマスクに用いて前記第2の導電膜をエッチングすることによりキャパシタ上部電極を形成する工程と、前記第1のレジストパターンを除去する工程と、前記キャパシタ上部電極の上に前記キャパシタ上部電極のパターン幅と同等かそれ以下の幅を有する第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクに使用して、前記第2のレジストパターンの側部を後退させて前記キャパシタ上部電極の側部寄りの上面を露出させながら前記誘電体膜と前記第1の導電膜の少なくとも一部をエッチングする工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記9)前記キャパシタ上部電極を一方向に間隔をおいて複数形成し、 前記第2のレジストパターンを複数の前記キャパシタ上部電極の上を通るストライプ形状に形成し、前記第2のレジストパターンをマスクに使用して前記誘電体膜をエッチングすることにより複数の前記キャパシタ上部電極の下にストライプ状のキャパシタ誘電体膜を形成し、前記第2のレジストパターンをマスクに使用して前記第1の導電膜をエッチングすることにより前記キャパシタ誘電体膜の下にストライプ状のキャパシタ下部電極を形成することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)前記キャパシタ誘電体膜と前記キャパシタ下部電極は、前記上部電極の相互間で幅が狭く形成されることを特徴とする付記9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)前記第2のレジストパターンをマスクにして前記誘電体膜をエッチングしてキャパシタ誘電体膜を形成した後に、前記第2のレジストパターンを除去する工程と、前記キャパシタ上部電極及び前記キャパシタ誘電体膜の上に前記キャパシタ上部電極のパターン幅と同等かそれ以下の幅を有する第3のレジストパターンを形成する工程と、前記第3のレジストパターンをマスクに使用して、前記第3のレジストパターンの側部を後退させて前記キャパシタ上部電極の側部寄りの上面を露出させながら前記第1の導電膜をエッチングしてキャパシタ下部電極を形成する工程とを有することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)前記キャパシタ上部電極を形成した後に、前記第1のレジストパターンをマスクに使用して前記誘電体膜をエッチングして前記キャパシタ誘電体膜の平面形状と相似の平面形状を有するキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクに使用して前記第1の導電膜をエッチングすることにより前記キャパシタ下部電極を形成する工程とを有することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)前記誘電体膜又は前記第1の導電膜のエッチングにおいて、塩素とアルゴンガスを含むプラズマを用い、塩素比、総ガス流量、バイアスパワー、真空度を調整することにより前記レジストパターンの後退速度を制御することにより、前記キャパシタ上部電極、前記キャパシタ下部電極の側壁での導電性のエッチング反応生成物の付着を阻止することを特徴とする付記8乃至付記12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)前記誘電体膜、前記第1の導電膜のエッチング終了時に、当初の前記キャパシタ上部電極の前記幅が確保されるように前記第1の導電膜、誘電体膜、第二の導電膜の各膜厚が設定されていることを特徴とする付記8乃至付記13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)前記誘電体膜又は前記第1の導電膜のエッチング中に前記キャパシタ上部電極の側部が後退し、その後退の量が前記キャパシタ上部電極のパターンに対する前記第2又は第3のレジストパターンの形成時の位置ずれ量以上となっていることを特徴とする付記8乃至付記13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)前記誘電体膜、前記第1の導電膜のエッチング中に前記キャパシタ上部電極の側部が後退し、その後退幅が前記キャパシタ上部電極のパターンコーナー部を除去する幅以上となっていることを特徴とする付記8乃至付記13に記載の半導体装置の製造方法。
(付記17)前記誘電体膜又は前記第1の導電膜のエッチング時に前記キャパシタ上部電極のエッチングを抑制するためのエッチング防御膜を前記キャパシタ上部電極の上に形成する工程をさらに有することを特徴とする付記8乃至付記14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)前記エッチング防御膜は、ルテニウム酸ストロンチウムであることを特徴とする付記17に記載の半導体装置の製造方法。
図1は、FeRAMにおける理想的なキャパシタの形状を示す平面図である。 図2(a)〜(e)は、従来の第1のキャパシタ形成工程を示す断面図である。 図3(a)〜(c)は、従来技術の第2のキャパシタ形成工程を示す断面図である。 図4は、第2のキャパシタ形成工程により形成されたキャパシタの形状を示す平面図である。 図5は、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程順を示す断面図(その1)である。 図6(a),(b)は、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。 図7(a),(b)は、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。 図8(a),(b)は、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)である。 図9(a),(b)は、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図(その5)である。 図10(a),(b)は、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図(その6)である。 図11は、本発明の第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図(その7)である。 図12(a),(b)は、図6(a)のII−II線から見た本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。 図13(a),(b)は、図5のII−II線から見た本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。 図14(a),(b)は、図5のII−II線から見た本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。 図15(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に係るメモリセルの形成工程を示す平面図(その1)である。 図16(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に係るメモリセルの形成工程を示す平面図(その2)である。 図17(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に係るメモリセルの形成工程を示す平面図(その3)である。 図18は、半導体装置のメモリセルのキャパシタを構成する上部電極の側部が後退した状態を示す断面図である。 図19は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置のキャパシタを構成する上部電極、誘電体膜、下部電極の側面のテーパ形状を示す断面図である。 図20は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成するための下部電極となる第1の導電膜のエッチングにおける塩素比と上下電極底面の幅の差ΔWとの関係を示す図である。 図21(a)は、下部電極となる第1の導電膜のエッチング終了後にキャパシタの側面に副生成物が付着した状態を示す斜視図、図21(b)は、下部電極となる第1の導電膜のエッチング終了後にキャパシタの側面に副生成物が付着しない状態を示す斜視図である。 図22(a) 〜(c)は、本発明の第1実施形態の半導体装置のキャパシタを構成する上部電極の上にエッチング選択性が高い膜を形成した場合のキャパシタの形成工程を示す断面図である。 図23(a)は、本発明の第1実施形態の半導体装置のキャパシタを構成する上部電極と誘電体膜を同じレジストパターンにより形成した場合の断面図、 図23(b)は、図23(a)のIII-III 線から見た断面図、図23(c)はその平面図である。 図24(a),(b)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成するためのエッチング工程を示す断面図である。 図25(a),(b)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成するためのエッチング工程を示す平面図である。 図26(a),(b)は、半導体装置のキャパシタを形成するためのエッチング工程において、レジストパターンの位置ずれが生じた場合の誘電体膜、下部電極の形成工程を示す断面図である。 図27(a),(b)は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成するためのエッチング工程を示す断面図である。 図28(a),(b)は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成するためのエッチング工程を示す平面図である。 図29(a),(b)は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成するためのエッチング工程を示す断面図である。 図30(a),(b)は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成するためのエッチング工程を示す平面図である。
符号の説明
1…シリコン基板、2…素子分離絶縁膜、3…pウェル、4…ゲート絶縁膜、5a,5b…ゲート電極、6a,6b…n型不純物拡散領域、7…側壁絶縁膜、8a,8b…高融点金属シリサイド層、9…カバー膜、10…層間絶縁膜、11…第1の導電膜、11a…下部電極、12…強誘電体膜、12a…誘電体膜、13…第2の導電膜、13a…上部電極、14,15,16…レジストパターン、17…エンキャップ層、18…層間絶縁膜、19a,19b,19c…導電性プラグ、20…エンキャップ層、21a…配線、21b…コンタクトパッド、22…層間絶縁膜、23…保護絶縁膜、24…密着層、25…ブラケットタングステン膜、26…ビット線。

Claims (8)

  1. 半導体基板の上方に形成された絶縁膜上に、キャパシタとなる第1の導電膜、誘電体膜、第2の導電膜を順に形成する工程と、
    第1のレジストパターンをマスクに用いて前記第2の導電膜をエッチングすることによりキャパシタ上部電極を形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンを除去する工程と、
    前記キャパシタ上部電極の上に前記キャパシタ上部電極のパターン幅と同等かそれ以下の幅を有する第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンをマスクに使用して、前記第2のレジストパターンの側部を後退させて前記キャパシタ上部電極の側部寄りの上面を露出させながら前記キャパシタ上部電極の幅を維持しつつ前記誘電体膜と前記第1の導電膜のうち少なくとも前記誘電体膜をエッチングする工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2のレジストパターンをマスクにして前記誘電体膜をエッチングしてキャパシタ誘電体膜を形成した後に、前記第2のレジストパターンを除去する工程と、
    前記キャパシタ上部電極及び前記キャパシタ誘電体膜の上に前記キャパシタ上部電極のパターン幅と同等かそれ以下の幅を有する第3のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第3のレジストパターンをマスクに使用して、前記第3のレジストパターンの側部を後退させて前記キャパシタ上部電極の側部寄りの上面を露出させながら前記キャパシタ上部電極の幅を維持しつつ前記第1の導電膜をエッチングしてキャパシタ下部電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板の上方に形成された絶縁膜上に、キャパシタとなる第1の導電膜、誘電体膜、第2の導電膜を順に形成する工程と、
    第1のレジストパターンをマスクに用いて前記第2の導電膜をエッチングすることによりキャパシタ上部電極を形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンをマスクに使用して、前記第1のレジストパターンの側部を後退させて前記キャパシタ上部電極の側部寄りの上面を露出させながら前記キャパシタ上部電極の幅を維持しつつ前記誘電体膜をエッチングして前記キャパシタ上部電極の平面形状と相似の平面形状を有するキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、
    前記キャパシタ上部電極の上に前記キャパシタ上部電極のパターン幅と同等かそれ以下の幅を有する第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンをマスクに使用して前記第1の導電膜をエッチングすることにより前記下部電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記誘電体膜又は前記第1の導電膜のエッチングにおいて、塩素とアルゴンガスを含むプラズマを用い、塩素比、総ガス流量、バイアスパワー、真空度を調節することにより前記レジストパターンの後退速度を制御することにより、前記キャパシタ上部電極、前記キャパシタ下部電極の側壁での導電性のエッチング反応生成物の付着を阻止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記誘電体膜、前記第1の導電体膜のエッチング終了時に、前記第1のレジストパターンにより形成された後の前記キャパシタ上部電極の前記幅が確保されるように前記第1の導電体膜、誘電体膜、第2の導電膜の各膜厚が設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記誘電体膜又は前記第1の導電体膜のエッチング中に前記キャパシタ上部電極の側部が後退し、その後退の量が前記キャパシタ上部電極のパターンに対する前記第2又は第3のレジストパターンの形成時の位置ずれ精度分以上となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記誘電体膜、前記第1の導電体膜のエッチング中に前記キャパシタ上部電極の側部が後退し、その後退幅が前記キャパシタ上部電極のパターンコーナー部を除去する幅以上となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記誘電体膜又は前記第1の導電体膜のエッチング時に前記キャパシタ上部電極のエッチングを抑制するためのエッチング防御膜を前記キャパシタ上部電極の上に形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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