JP2009164170A - 強誘電体メモリ装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工数の増加及び強誘電体メモリ装置の特性劣化を生じさせることなく、コンタクトホールのアスペクト比が小さい強誘電体メモリ装置を実現できるようにする。
【解決手段】強誘電体メモリ装置は、基板11の上に形成された第1の層間絶縁膜13と、第1の層間絶縁膜13の上に選択的に形成された強誘電体キャパシタ本体22及び第2の層間絶縁膜21を含むメサ部24と、メサ部24の側壁上に形成されたサイドウォール25と、上部電極20の上面及びサイドウォール25と接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜26と、第1の層間絶縁膜13の上に形成され、上部水素バリア膜26を覆う第3の層間絶縁膜27と、メサ部24と間隔をおいて形成され、第1の層間絶縁膜13及び第3の層間絶縁膜27を貫通する配線コンタクトプラグ29とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、強誘電体メモリ装置及びその製造方法に関する。
近年、運転免許証やパスポート等に半導体チップを埋め込み、個人を認証できるサービスが提供される環境が整ってきた。これらのアプリケーションを実現するICカード及び埋込みチップには、小型化と共に高いセキュリティが求められており、搭載する不揮発性の半導体メモリには、消費電力が少なく且つ動作が高速であることが求められている。
強誘電体メモリ装置は、強誘電体薄膜の高速な分極反転と残留分極とを利用した高速書き換えが可能な不揮発性メモリ装置である。強誘電体メモリ装置のうちFeRAM(Ferroelectric random access memory)は、特に消費電力が少なく高速に動作させることができる半導体メモリとして有望である。このため、各社とも低消費電力及び高速動作を実現すると共に、FeRAMの微細化を進めて、コスト競争力の向上にしのぎを削っている。
FeRAMをはじめとする強誘電体メモリ装置は、強誘電体キャパシタ部を必要とする。強誘電体キャパシタ部は、一般に、トランジスタ等が形成された基板の上に、第1の層間絶縁膜を介在させて形成する。強誘電体キャパシタ部の上には、第2の層間絶縁膜を形成し、その上に配線層を形成する(例えば、非特許文献1を参照。)。
このため、強誘電体メモリ装置においては、配線層と基板との距離が強誘電体キャパシタ部を有していない半導体装置よりも大きくなる。このため、配線層と基板とを接続するコンタクトを形成するためには、少なくとも強誘電体キャパシタ部の分だけ深いコンタクトホールを形成する必要があり、コンタクトホールのアスペクト比(=コンタクトホールの深さ/コンタクトホールの直径)が大きくなる。
通常、半導体装置のコンタクト形成はドライエッチングで行うが、アスペクト比が大きくなるとマイクロローディング効果によりエッチングイオン種がコンタクトホール底部で活性化しなくなりエッチング速度が低下する(例えば非特許文献2参照)。このため、アスペクト比が大きくなるに従い、コンタクトホールの形成が困難となり、不良が発生する原因となる。
アスペクト比が6〜10のコンタクトホールを形成することは不可能ではないが、複雑な製造技術が必要であり、コスト面において現実的ではない(例えば、特許文献1を参照。)。
このため、強誘電体キャパシタ部の高さを低くしたり、コンタクトホールの形成を複数回に分けたりすることにより、コンタクトホールのアスペクト比を小さくし、不良の発生を抑える方法が検討されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2002−110647号公報 特開2006−135077号公報 特開2003−068987号公報 特開2006−032451号公報 K. Ashikaga el. "Development of Integration Technology of Stacked Capacitors Using SrBi2Ta2O9 Thin Films Applicable to 0.25um FeRAM"、ISAF、2007年 Hayashi et al. "Pattern size dependence of SiO2 etching characteristics when using CF4+H2 plasma"、IEEJ、1992年
しかしながら、前記従来のアスペクト比を小さくする方法には、以下のような問題がある。
まず、コンタクトホールの形成を複数回に分けた場合には、製造工数が増加することになり、製造コストがかさむという問題がある。
また、強誘電体キャパシタ部の高さを低くすることは、容易ではない。強誘電体キャパシタ部を構成する各膜は機能膜である。このため、それぞれ必要最低限の膜厚値が存在する。強誘電体キャパシタ本体を構成する電極膜及び強誘電体膜の膜厚は、強誘電体キャパシタ部の特性に直接影響するため、変更することは容易ではない。
また、強誘電体キャパシタ部には強誘電体膜の劣化を防ぎ、強誘電体メモリの信頼性を確保する水素バリア膜が必須である。水素バリア膜は、強誘電体キャパシタ本体を囲むように形成する必要がある。例えば、水素バリア膜には、硬質なシリコン窒化膜(SiN膜)又はシリコン酸窒化膜(SiON)膜等が用いられるが、その膜厚は5nm以上必要であるといわれている(例えば、特許文献3を参照。)。さらに、水素バリア膜の水素バリア機能を確保するためには、上部電極と水素バリア膜との間に層間絶縁膜を形成する必要がある。
また、下部電極には、電極としての機能を果たす電極膜だけでなく、コンタクトの酸化を防ぐ酸素バリア膜が必要である。酸素バリア膜には、イリジウム及び酸化イリジウムが一般的に用いられるが、その膜厚は50nm〜100nmとすることが好ましいとされている(例えば、特許文献4を参照。)。
このように、強誘電体キャパシタ部の各膜の膜厚は、その機能を損なうことなく単純に薄くすることができないため、強誘電体キャパシタ部の高さを低くすることは困難であるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、工数の増加及び強誘電体メモリ装置の特性劣化を生じさせることなく、コンタクトホールのアスペクト比が小さい強誘電体メモリ装置を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は強誘電体メモリ装置の製造方法を、上部電極の上を露出し且つ上部電極と強誘電体膜の側面を被覆した状態で、上部水素バリア膜を形成する構成とする。
具体的に、本発明に係る第1の強誘電体メモリ装置の製造方法は、下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置の製造方法を対象とし、第1の拡散層及び第2の拡散層が形成された基板の上に、第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、第1の層間絶縁膜の上に下部電極を選択的に形成する工程(b)と、第1の層間絶縁膜の上に下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜を形成する工程(c)と、第2の層間絶縁膜及び下部電極の上に、強誘電体膜を形成する工程(d)と、強誘電体膜の上に、上部電極を形成する工程(e)と、上部電極、強誘電体膜及び第2の層間絶縁膜を一括して選択的に除去することにより、側壁に上部電極、強誘電体膜及び第2の層間絶縁膜の側面が露出したメサ部を形成する工程(f)と、メサ部の側壁上にサイドウォールを形成した後、第1の層間絶縁膜の上に、上部電極の上面及びサイドウォールと接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を形成する工程(g)と、上部水素バリア膜の上に第3の層間絶縁膜を形成する工程(h)と、メサ部と間隔をおいて、第3の層間絶縁膜、上部水素バリア膜及び第1の層間絶縁膜を貫通し、第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグを形成する工程(i)と、第3の層間絶縁膜の上に、配線コンタクトプラグと接続された配線を形成する工程(j)とを備えていることを特徴とする。
第1の強誘電体メモリ装置の製造方法は、メサ部の側壁上にサイドウォールを形成した後、第1の層間絶縁膜の上に、上部電極の上面及びサイドウォールと接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を形成する工程を備えている。このようにすれば、上部電極の上面を覆う層間絶縁膜を形成しないため、配線コンタクトプラグを形成するコンタクトホールのアスペクト比を小さくすることができる。層間絶縁膜を形成しない場合には、上部水素バリア膜の被覆性が悪化するおそれがある。しかし、上部水素バリア膜の被覆性を悪化させる原因となる、上部電極及び強誘電体膜の側面に生じる段差部を覆うサイドウォールを形成するため上部水素バリア膜の被覆性が悪化することはない。従って、コンタクトホールのアスペクト比を小さくすると共に、強誘電体メモリ装置の特性劣化を抑えることが可能となる。
第1の強誘電体メモリ装置の製造方法において、サイドウォール膜は酸化膜又は窒化膜であってもよい。また、サイドウォール膜は水素バリア機能を有していてもよい。
本発明に係る第2の強誘電体メモリ装置の製造方法は、下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置の製造方法を対象とし、第1の拡散層及び第2の拡散層が形成された基板の上に、第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、第1の層間絶縁膜の上に下部電極を選択的に形成する工程(b)と、第1の層間絶縁膜の上に下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜を形成する工程(c)と、第2の層間絶縁膜及び下部電極の上に、強誘電体膜を形成する工程(d)と、強誘電体膜の上に、上部電極を形成する工程(e)と、上部電極及び強誘電体膜を選択的に順テーパ形状にパターニングした後、パターニングした上部電極及び強誘電体膜をマスクとして、第2の層間絶縁膜を選択的に除去することにより、側壁に上部電極、強誘電体膜及び第2の層間絶縁膜の側面が露出したメサ部を形成する工程(f)と、第1の層間絶縁膜の上に、メサ部と接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を形成する工程(g)と、上部水素バリア膜の上に第3の層間絶縁膜を形成する工程(h)と、メサ部と間隔をおいて、第3の層間絶縁膜、上部水素バリア膜及び第1の層間絶縁膜を貫通し、第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグを形成する工程(i)と、第3の層間絶縁膜の上に、配線コンタクトプラグと接続された配線を形成する工程(j)とを備えていることを特徴とする。
第2の強誘電体メモリ装置の製造方法は、上部電極及び強誘電体膜を選択的に順テーパ形状にパターニングする。このため、メサ部と接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を形成する際に、上部水素バリア膜の被覆性が悪化することがない。従って、従って、配線コンタクトプラグを形成するコンタクトホールのアスペクト比を小さくすると共に、強誘電体メモリ装置の特性劣化を抑えることが可能となる。
第2の強誘電体メモリ装置の製造方法において、工程(f)において、上部電極及び容量絶縁膜を順テーパ形状にパターニングする際の角度は45°以上且つ75°以下であることが好ましい。
第1及び第2の強誘電体メモリ装置の製造方法において、工程(a)よりも後で且つ工程(b)よりも前に、第1の層間絶縁膜の上に絶縁性の下部水素バリア膜を形成する工程(k)をさらに備え、工程(b)では、下部電極を下部水素バリア膜の上に形成してもよい。
第1及び第2の強誘電体メモリ装置の製造方法において、工程(k)よりも後で且つ工程(b)よりも前に、第1の層間絶縁膜及び下部水素バリア膜を貫通して第2の拡散層と接続されたキャパシタコンタクトプラグを形成する工程(l)をさらに備え、工程(b)では、下部電極をキャパシタコンタクトプラグと接続されるように形成してもよい。
第1及び第2の強誘電体メモリ装置の製造方法において、工程(g)では、上部水素バリア膜を、メサ部の周囲において下部水素バリア膜と接続するように形成してもよい。
第1及び第2の強誘電体メモリ装置の製造方法において、工程(b)では、下部電極を互いに間隔をおいて複数形成し、工程(d)よりも後で且つ工程(e)よりも前に、強誘電体膜に複数の下部電極のうちの一部の下部電極の上面を露出する開口部を形成する工程(m)をさらに備え、工程(e)では、上部電極を、開口部において対応する下部電極の上面と接するように形成することにより、上部電極が下部電極とキャパシタコンタクトプラグとを介して第2の拡散層と接続されたドロップコンタクトを形成してもよい。
本発明に係る第1の強誘電体メモリ装置は、下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置を対象とし、第1の拡散層及び第2の拡散層を有する基板と、基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成された下部電極と、第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成され、下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜と、下部電極及び第2の層間絶縁膜の上に形成された強誘電体膜と、強誘電体膜の上に形成された上部電極と、第2の層間絶縁膜、強誘電体膜及び上部電極とにより形成されたメサ部の側壁上に形成されたサイドウォールと、上部電極の上面及びサイドウォールと接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜と、第1の層間絶縁膜の上に形成され、上部水素バリア膜を覆う第3の層間絶縁膜と、メサ部と間隔をおいて形成され、第1の層間絶縁膜及び第3の層間絶縁膜を貫通し、第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグとを備えていることを特徴とする。
第1の強誘電体メモリ装置は、上部電極の上面及びサイドウォールと接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を備えている。このように、上部電極の上面を覆う層間絶縁膜が形成されていないため、強誘電体キャパシタの高さを低く抑えることができる。これにより、配線コンタクトプラグを形成するコンタクトホールのアスペクト比を小さくすることが可能となる。また、メサ部の側壁上に形成されたサイドウォールを備えているため、上部電極及び強誘電体膜の側面に生じる段差部により、上部水素バリア膜の被覆性が悪化することがない。従って、コンタクトホールのアスペクト比を小さくしつつ、強誘電体メモリ装置の特性劣化を抑えることができる。
本発明に係る第2の強誘電体メモリ装置は、下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置を対象とし、第1の拡散層及び第2の拡散層を有する基板と、基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成された下部電極と、第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成され、下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜と、下部電極及び第2の層間絶縁膜の上に形成された強誘電体膜と、強誘電体膜の上に形成された上部電極と、第2の層間絶縁膜、強誘電体膜及び上部電極とにより形成されたメサ部の上面及び側面と接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜と、第1の層間絶縁膜の上に形成され、上部水素バリア膜を覆う第3の層間絶縁膜と、メサ部と間隔をおいて形成され、第1の層間絶縁膜及び第3の層間絶縁膜を貫通し、第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグとを備え、強誘電体膜及び上部電極の側面は順テーパ形状に形成されていることを特徴とする。
第2の強誘電体メモリ装置は、メサ部の上面及び側面と接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を備えている。このように、上部電極の上面を覆う層間絶縁膜が形成されていないため、強誘電体キャパシタの高さを低く抑えることができる。これにより、配線コンタクトプラグを形成するコンタクトホールのアスペクト比を小さくすることが可能となる。また、強誘電体膜及び上部電極の側面は順テーパ形状に形成されている。このため、上部電極及び強誘電体膜の側面に生じる段差部により、上部水素バリア膜の被覆性が悪化することがない。従って、コンタクトホールのアスペクト比を小さくしつつ、強誘電体メモリ装置の特性劣化を抑えることができる。
第1及び第2の強誘電体メモリ装置において、第1の層間絶縁膜と下部電極及び第2の層間絶縁膜との間に形成され、メサ部の周囲の領域において上部水素バリア膜と接する、絶縁性の下部水素バリア膜をさらに備えていてもよい。
第1及び第2の強誘電体メモリ装置において、第1の層間絶縁膜及び下部水素バリアを貫通し下部電極と第2の拡散層とを接続するキャパシタコンタクトプラグをさらに備えていてもよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、工数の増加及び強誘電体メモリ装置の特性劣化を生じさせることなく、コンタクトホールのアスペクト比が小さい強誘電体メモリ装置を実現できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1(a)及び(b)は第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の断面構成であり、(a)はビット線方向の断面を示し、(b)はワード線方向の断面を示している。
図1に示すように本実施形態の強誘電体メモリは、半導体基板11の上に、第1の層間絶縁膜13を介在させて形成された複数の強誘電体キャパシタ本体22を備えている。半導体基板11には、複数の拡散層12Aが形成されている。拡散層12Aの少なくとも一部は、半導体基板11の上に形成されたゲート電極12Bと共にトランジスタ12を形成している。
半導体基板11の上には、ゲート電極12Bを覆うように第1の層間絶縁膜13が形成されている。第1の層間絶縁膜13は、例えば膜厚が500nmのボロンリンドープ酸化膜(Boro-phophosilicate glass:BPSG膜)である。第1の層間絶縁膜13の上には、絶縁性の下部水素バリア膜14が形成されている。下部水素バリア膜14は、例えば膜厚が50nmのシリコン窒化膜(SiN膜)である。
下部水素バリア膜14の上には、複数の下部電極18が形成されている。下部電極18は、例えばイリジウム(Ir)及び酸化イリジウム(IrO2)からなる酸素バリア膜と、白金(Pt)からなる電極膜とが積層されており、膜厚は300nmである。各下部電極18は、第1の層間絶縁膜13と下部水素バリア膜14とからなる絶縁膜積層体15を貫通するキャパシタコンタクトプラグ16により拡散層12Aと接続されている。
下部水素バリア膜14の上には、下部電極18の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜21が選択的に形成されている。第2の層間絶縁膜21は、例えばアンドープ酸化膜(Undoped silicate glass:USG膜)からなる。下部電極18及び第2の層間絶縁膜21の上には、強誘電体膜19が形成されている。強誘電体膜19は、例えば膜厚が150nmのSBT膜(SrBi2Ta29膜)又はPZT膜(Pb(Zr,Ti)O3膜)である。強誘電体膜19の上には、上部電極20が形成されている。上部電極20は、例えば膜厚が100nmのPtからなる。
下部電極18、強誘電体膜19及び上部電極20により、強誘電体キャパシタ本体22が形成されている。上部電極20は、強誘電体膜19に形成された開口部を介して一部の下部電極18の上面と接している。上部電極20と接続された下部電極18及びキャパシタコンタクトプラグ16により上部電極20と拡散層12Aとを接続するドロップコンタクト23が形成されている。
下部電極18の側面を覆う第2の層間絶縁膜21、強誘電体膜19及び上部電極20により、メサ部24が形成されている。メサ部24の側壁上にはサイドウォール25が形成されている。サイドウォール25は、例えばオゾン酸化により形成された酸化膜、炭化硅素(SiC)膜、窒化膜(SiN)又は酸化チタンアルミニウム膜(TiAlO)等からなる。
メサ部24の上面及びサイドウォール25を覆うように、上部水素バリア膜26が形成されている。上部水素バリア膜26は、例えば膜厚が50nmのシリコン窒化膜(SiN膜)である。上部水素バリア膜26は、メサ部24の周囲の領域において下部水素バリア膜14と接している。
上部水素バリア膜26の上には、第3の層間絶縁膜27が形成されている。第3の層間絶縁膜27は、例えばBPSG膜、リンドープ酸化膜(Phophosilicate glass:PSG膜)又はUSG膜等からなる。第3の層間絶縁膜27の膜厚は、メサ部24の上において、100nm程度である。
第3の層間絶縁膜27の上には、配線28Aと層間絶縁膜28Bとを有する配線層28が形成されている。配線28Aは、第3の層間絶縁膜27、上部水素バリア膜26、下部水素バリア膜14及び第1の層間絶縁膜13を貫通する配線コンタクトプラグ29により拡散層12Aと接続されている。
本実施形態の強誘電体メモリ装置は、上部電極20の上面と上部水素バリア膜26との間に層間絶縁膜が形成されていない。このため、半導体基板から配線層までの高さを低く抑えることができる。従って、配線コンタクトプラグ29を形成するコンタクトホールのアスペクト比を小さくすることが可能となる。また、後で説明するように、メサ部24の側壁上を覆うサイドウォール25を備えている。このため、上部電極20の上面と上部水素バリア膜26との間に層間絶縁膜が形成されていなくても、十分な水素バリア機能を確保することができる。
以下に、本実施形態の強誘電体メモリ装置の製造方法について図面を参照して説明する。図2〜6はそれぞれ本実施形態の強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示し、(a)はビット線方向の断面を示し、(b)はワード線方向の断面を示している。
まず、図2に示すように、トランジスタ12が形成された半導体基板11の上に、絶縁膜積層体15を形成する。トランジスタ12は、それぞれがソース拡散層及びドレイン拡散層の一方となる拡散層12Aとゲート電極12Bとを有している。絶縁膜積層体は、例えば順次形成されたBPSG膜等からなる膜厚が500nmの第1の層間絶縁膜13と、シリコン窒化膜(SiN膜)等からなる膜厚が50nmの下部水素バリア膜14とからなる。下部水素バリア膜14は、強誘電体膜が水素による還元を受けることを防止するための膜である。続いて、マスク31を用いてこの絶縁膜積層体15を貫通し、拡散層12Aと接続されたキャパシタコンタクトプラグ16を形成する。
次に、図3に示すように、マスク32を用いて例えばイリジウム(Ir)及び酸化イリジウム(IrO2)からなる酸素バリア膜と、白金(Pt)からなる電極膜とが積層された下部電極18を形成する。酸素バリア膜は、酸素によるコンタクトプラグの酸化を防止するための膜である。下部電極18の膜厚は、例えば300nmとすればよい。
次に、図4に示すように、半導体基板11上の全面に、例えばUSG膜(Undoped silicate glass)からなる第2の層間絶縁膜21を形成した後、形成した第2の層間絶縁膜21をCMP(Chemical Mechanical Polish)法により研磨して下部電極18の上面を露出する。その後、下部電極18と第2の層間絶縁膜21の上面上に膜厚100nmの強誘電体膜19を形成する。次に、マスク33を用いたフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用して、強誘電体膜19の一部を選択的に除去し、ドロップコンタクト23となる下部電極18の上面を露出する。
次に、図5に示すように、半導体基板11上の全面にPtからなる膜厚が100nmの上部電極20を形成した後、マスク34を用いて上部電極20と強誘電体膜19と第2の層間絶縁膜21とを一括してエッチングする。これにより、上部電極20、強誘電体膜19及び第2の層間絶縁膜21の側面が側壁に露出するメサ部24を形成する。
続いて、強誘電体膜19を結晶化するための熱処理を実施する。熱処理は、ホットウォール型のアニール装置を用いて、650℃〜850℃の温度で、30秒〜180秒間実施する。これにより、下部電極18、強誘電体膜19及び上部電極20を有する強誘電体キャパシタ本体22が形成される。また、強誘電体膜19が除去された下部電極18は、上部電極20と接続され、上部電極20と拡散層12Aとを接続するドロップコンタクト23となる。なお、この結晶化のための熱処理は、このタイミングに限られるものではなく、例えば強誘電体膜19の形成後又は上部電極20の形成後に実施してもよい。
次に、図6に示すように、例えばSiC、SiN又はTiAlO等からなる膜厚が50nmの水素バリア機能を有する絶縁膜を上部電極20の上に形成した後、全面エッチバックを行い、メサ部24の側壁上にサイドウォール25を形成する。続いて、メサ部24の上面及びサイドウォール25を覆うように、上部水素バリア膜26を形成する。この際に、メサ部24の周囲の領域において、上部水素バリア膜26と下部水素バリア膜14とを接するように形成すれば、強誘電体キャパシタ本体22が、キャパシタコンタクトプラグ16と接続された部分を除いて上部水素バリア膜26及び下部水素バリア膜14に覆われる。
続いて、半導体基板11上の全面に、BPSG膜、PSG膜又はUSG膜等からなる第3の層間絶縁膜27を形成する。その後、第3の層間絶縁膜27をCMP法等により平坦化してグローバル段差及びローカル段差を解消する。平坦化後における第3の層間絶縁膜27の膜厚は、メサ部24の上において100nmとすればよい。
次に、マスク(図示せず)を用いて第3の層間絶縁膜27、上部水素バリア膜26、下部水素バリア膜14、第1の層間絶縁膜13を順次エッチングする。これにより、拡散層12Aを露出するコンタクトホール29aを形成する。
以降の製造工程については図示を省略するが、コンタクトホールに導電性材料を堆積することにより、配線と拡散層とを接続する配線コンタクトプラグを形成する。半導体装置の既知の製造方法を用いて、配線層を形成し、半導体メモリ装置を完成させる。なお、ワード線方向に1つの強誘電体キャパシタ本体22が形成された例について説明したが、複数の強誘電体キャパシタ本体22が形成されていてもよい。
本実施形態の強誘電体メモリ装置は、上部電極20と上部水素バリア膜26との間に層間絶縁膜が形成されていない。このため、強誘電体キャパシタ部の高さを低くすることができ、コンタクトホールのアスペクト比を小さくすることができる。一方、強誘電体キャパシタ本体22を含むメサ部24の側壁を覆うサイドウォール25を有している。これにより、水素による強誘電体キャパシタ本体22の劣化を防ぐことができる。以下に、サイドウォール25を形成することにより、強誘電体キャパシタ本体22の劣化を防ぐことができる理由を説明する。
図7(a)及び(b)は、上部電極20及び強誘電体膜19の側面を拡大して示し、(a)はメサ部24の側壁上にサイドウォール25がない場合であり、(b)はサイドウォール25を形成した場合である。
一般に、上部電極20には貴金属であるPt等が用いられ、強誘電体膜19にはSBT又はPZT等が用いられる。貴金属は難エッチング材料であるため、図5に示す工程においてメサ部24を形成すると、上部電極20が強誘電体膜19よりも横にはみ出した、ひさし状にパターニングされる。
このような形状の上に、上部水素バリア膜26を直接形成すると、図7(a)に示すように、その段差被覆性が確保できず、部分的に薄膜化して水素バリア性が低下するおそれがある。強誘電体キャパシタの特性が劣化しやすくなる。
一方、図7(b)に示すように、上部電極20、強誘電体膜19及び第2の層間絶縁膜21の側面を覆うサイドウォール25を形成すれば、上部水素バリア膜26の段差被覆性を向上させることができる。このため、水素の侵入を抑えることができ、強誘電体キャパシタの劣化を抑えることが可能となる。
なお、サイドウォール25は、段差被覆性の観点からはオゾン酸化膜とすることが好ましい。オゾン酸化膜は表面反応による酸化膜であるため、段差被覆性が100%以上あり、堆積時点においていわゆるフロー形状となる。このため、上部電極20がひさし状にパターニングされた場合においても、フロー形状のサイドウォール25が形成される。このため、良好な上部水素バリア膜26が形成できる。また、サイドウォール25はSiN及びTiAlO等の水素バリア性を有する材料を用いて形成してもよい。このようにすることにより、サイドウォール25も水素バリア性を付与できるため、全体としての水素バリア特性が向上する。
本実施形態において例示した各膜の膜厚を積算すると、半導体基板から配線層までの高さは1200nmとなる。従って、配線コンタクトプラグ29の直径を250nmとするとアスペクト比は4.8となる。
一方、比較のために非特許文献1に記載された強誘電体メモリ装置について同様の検討を行うと、半導体基板から配線層までの高さは1700nmとなる。従って、直径250nmのコンタクトプラグを形成する場合には、アスペクト比が6.8となる。
このように、本実施形態の強誘電体メモリ装置は、配線コンタクトを形成するためのコンタクトホールのアスペクト比を大幅に改善することが可能である。コンタクトホールのアスペクト比が改善されることにより、コンタクトホールを形成する工程を分割する必要がなくなり、製造工程を簡略化することができる。また、サイドウォールを形成する工程は、従来のメサ部を覆う層間絶縁膜を形成する工程に代えて行われるため、これにより工数が増加することはない。
なお、本実施形態において示した各膜の膜厚は一例であって、これらの膜厚に限定されるものではない。適正な膜厚は、強誘電体メモリ装置が正常に形成される範囲で所定の幅を持つものである。また、従来例との比較を明確にするために、従来例と対応する膜の膜厚としては従来例の膜厚をそのまま適用している。
また、本実施形態の強誘電体メモリ装置のように、上部電極とビット線等に用いる引き出し配線とを、下方から接続する構造(ドロップコンタクト構造)とすることにより、上部電極の上方から接続する場合と比べてアスペクト比を約30%低減することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図8は第2の実施形態に係る強誘電体メモリ装置のビット線方向の断面構成を示している。図8において図1(a)と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態に強誘電体メモリ装置は、強誘電体膜19及び上部電極20が、順テーパ形状の側面を有していることを特徴とする。強誘電体膜19及び上部電極20の側面を順テーパ形状とすることにより、上部水素バリア膜26の形成不良の原因となる、庇状の段差部が発生しない。このため、上部水素バリア膜26と上部電極20との間に層間絶縁膜を形成する必要がない。従って、強誘電体キャパシタ部の高さを低く抑えることが可能となり、配線コンタクトプラグのアスペクト比を小さくできる。
以下に、本実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法について図面を参照して説明する。本実施形態の強誘電体メモリ装置の製造方法において、第2の層間絶縁膜21及び下部電極18の上に、強誘電体膜19及び上部電極20を形成するまでの工程は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図9に示すように、強誘電体膜19及び上部電極20を形成した後、フォトレジストからなるマスク36を後退させながら、上部電極20と強誘電体膜19とをエッチングする。
このようにすれば、図10に示すように、上部電極20と強誘電体膜19の側面が角度(テーパ)を有する順テーパ形状となり、図7(a)に示したような庇状の形状は発生しない。
上部電極20と強誘電体膜19とのエッチングは、具体的にはエッチングガスとしてアルゴン(Ar)と塩素(Cl)とを用いて行えばよい。ArとClとの比率は、1:0.67〜1:1.50の範囲とすることが好ましく、圧力を0.7Pa〜3.0Paとし、印加電力を350W〜500Wとし、エッチングの際の温度を30℃〜80℃とすればよい。
このような条件によりエッチングを行うと、フォトレジストを後退させながら上部電極20と強誘電体膜19とをエッチングできる。このため、上部電極20と強誘電体膜19との側面に45°〜75°の角度を持たせることができる。
図11はこのような製造方法によりエッチング加工した上部電極20と強誘電体膜19との端部を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した結果を示している。SEM写真からわかるように、上部電極20と強誘電体膜19の側面に角度が約60°の順テーパ形状が形成されている。
続いて、第2の層間絶縁膜21をエッチングしてメサ部24を形成する。第2の層間絶縁膜21は、強誘電体膜19のエッチングの後、マスク36を残存させたまま、マスク36、上部電極20及び強誘電体膜19をマスクとして引き続いて一括してエッチングすればよい。また、上部電極20と強誘電体膜19とのエッチングが終了した後、マスク36を除去した後、上部電極20と強誘電体膜19とをハードマスクとしてエッチングしてもよい。
この後、強誘電体膜19を結晶化するための熱処理を実施する。熱処理は、ホットウォール型のアニール装置を用いて、650℃〜850℃の温度で、30秒〜180秒間実施する。なお、この結晶化のための熱処理は、このタイミングに限られるものではなく、例えば強誘電体膜19の形成後又は上部電極20の形成後に実施しても構わない。これにより、下部電極18、強誘電体膜19及び上部電極20からなる強誘電体キャパシタ本体22が形成される。
次に、図12に示すように、メサ部24の上面及び側面を直接覆うように、上部水素バリア膜26を形成する。この際、上部水素バリア膜26は、メサ部24の周囲の領域において下部水素バリア膜14と接続するように形成すればよい。これにより、強誘電体キャパシタ本体22はキャパシタコンタクトプラグ16との接続部分を除いて、その周囲全体が絶縁性の水素バリア膜によって覆われる。
続いて、半導体基板11上の全面に、BPSG膜、PSG膜又はUSG膜等からなる第3の層間絶縁膜27を形成する。その後、第3の層間絶縁膜27をCMP法等により平坦化してグローバル段差及びローカル段差を解消する。平坦化後における第3の層間絶縁膜27の膜厚は、メサ部24の上において100nmとすればよい。
次に、マスク(図示せず)を用いて第3の層間絶縁膜27、上部水素バリア膜26、下部水素バリア膜14、第1の層間絶縁膜13を順次エッチングする。これにより、拡散層12Aを露出するコンタクトホール29aを形成する。
以降の製造工程については図示を省略するが、形成したコンタクトホールに導電性材料を堆積することにより、配線層と拡散層とを接続する配線コンタクトプラグ29を形成する。半導体装置の既知の製造方法を用いて、配線層を形成し、強誘電体メモリ装置を完成させる。
本実施形態の強誘電体メモリ装置の製造方法は、フォトレジストを後退させながらエッチングすることによって、上部電極20と強誘電体膜190との側面を順テーパ形状としている。このため、上部水素バリア膜26の段差被覆性が向上する。メサ部の側壁を覆うサイドウォールが不要となるため、第1の実施形態の強誘電体メモリ装置と比較して、コストが低減できる。
本発明に係る強誘電体メモリ装置及びその製造方法は、工数の増加及び強誘電体メモリ装置の特性劣化を生じさせることなく、コンタクトホールのアスペクト比が小さい強誘電体メモリ装置を実現でき、強誘電体メモリ装置及びその製造方法等として有用である。
(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置を示し、(a)はビット線方向の断面図であり、(b)はワード線方向の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示し、(a)はビット線方向の断面図であり、(b)はワード線方向の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示し、(a)はビット線方向の断面図であり、(b)はワード線方向の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示し、(a)はビット線方向の断面図であり、(b)はワード線方向の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示し、(a)はビット線方向の断面図であり、(b)はワード線方向の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示し、(a)はビット線方向の断面図であり、(b)はワード線方向の断面図である。 (a)及び(b)は上部電極及び強誘電体膜の側面を拡大して示す断面図であり、(a)は本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリ装置であり、(b)は従来の強誘電体メモリ装置である。 本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリ装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法により形成した上部電極及び強誘電体膜の形状の一例を示す電子顕微鏡写真である。 本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリ装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
符号の説明
11 半導体基板
12 トランジスタ
12A 拡散層
12B ゲート電極
13 第1の層間絶縁膜
14 下部水素バリア膜
15 絶縁膜積層体
16 キャパシタコンタクトプラグ
18 下部電極
19 強誘電体膜
20 上部電極
21 第2の層間絶縁膜
22 強誘電体キャパシタ本体
23 ドロップコンタクト
24 メサ部
25 サイドウォール
26 上部水素バリア膜
27 第3の層間絶縁膜
28 配線層
29 配線コンタクトプラグ
29a コンタクトホール
31 マスク
32 マスク
33 マスク
34 マスク
36 マスク

Claims (13)

  1. 下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置の製造方法であって、
    第1の拡散層及び第2の拡散層が形成された基板の上に、第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に前記下部電極を選択的に形成する工程(b)と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に前記下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜を形成する工程(c)と、
    前記第2の層間絶縁膜及び下部電極の上に、前記強誘電体膜を形成する工程(d)と、
    前記前記強誘電体膜の上に、前記上部電極を形成する工程(e)と、
    前記上部電極、強誘電体膜及び第2の層間絶縁膜を一括して選択的に除去することにより、側壁に前記上部電極、強誘電体膜及び第2の層間絶縁膜の側面が露出したメサ部を形成する工程(f)と、
    前記メサ部の側壁上にサイドウォールを形成した後、前記第1の層間絶縁膜の上に、前記上部電極の上面及びサイドウォールと接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を形成する工程(g)と、
    前記上部水素バリア膜の上に第3の層間絶縁膜を形成する工程(h)と、
    前記メサ部と間隔をおいて、前記第3の層間絶縁膜、上部水素バリア膜及び第1の層間絶縁膜を貫通し、前記第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグを形成する工程(i)と、
    前記第3の層間絶縁膜の上に、前記配線コンタクトプラグと接続された配線を形成する工程(j)とを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ装置の製造方法。
  2. 前記サイドウォール膜は、酸化膜又は窒化膜であることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  3. 前記サイドウォール膜は、水素バリア機能を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  4. 下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置の製造方法であって、
    第1の拡散層及び第2の拡散層が形成された基板の上に、第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に前記下部電極を選択的に形成する工程(b)と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に前記下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜を形成する工程(c)と、
    前記第2の層間絶縁膜及び下部電極の上に、前記強誘電体膜を形成する工程(d)と、
    前記強誘電体膜の上に、前記上部電極を形成する工程(e)と、
    前記上部電極及び強誘電体膜を選択的に順テーパ形状にパターニングした後、パターニングした前記上部電極及び強誘電体膜をマスクとして、前記第2の層間絶縁膜を選択的に除去することにより、側壁に前記上部電極、強誘電体膜及び第2の層間絶縁膜の側面が露出したメサ部を形成する工程(f)と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に、前記メサ部と接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜を形成する工程(g)と、
    前記上部水素バリア膜の上に第3の層間絶縁膜を形成する工程(h)と、
    前記メサ部と間隔をおいて、前記第3の層間絶縁膜、上部水素バリア膜及び第1の層間絶縁膜を貫通し、前記第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグを形成する工程(i)と、
    前記第3の層間絶縁膜の上に、前記配線コンタクトプラグと接続された配線を形成する工程(j)とを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ装置の製造方法。
  5. 前記工程(f)において、前記上部電極及び容量絶縁膜を順テーパ形状にパターニングする際の角度は45°以上且つ75°以下であることを特徴とする請求項4に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  6. 前記工程(a)よりも後で且つ前記工程(b)よりも前に、前記第1の層間絶縁膜の上に絶縁性の下部水素バリア膜を形成する工程(k)をさらに備え、
    前記工程(b)では、前記下部電極を前記下部水素バリア膜の上に形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  7. 前記工程(k)よりも後で且つ前記工程(b)よりも前に、前記第1の層間絶縁膜及び下部水素バリア膜を貫通して前記第2の拡散層と接続されたキャパシタコンタクトプラグを形成する工程(l)をさらに備え、
    前記工程(b)では、前記下部電極を前記キャパシタコンタクトプラグと接続されるように形成することを特徴とする請求項6に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  8. 前記工程(g)では、前記上部水素バリア膜を、前記メサ部の周囲において前記下部水素バリア膜と接続するように形成することを特徴とする請求項6又は7に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  9. 前記工程(b)では、前記下部電極を互いに間隔をおいて複数形成し、
    前記工程(d)よりも後で且つ前記工程(e)よりも前に、前記強誘電体膜に前記複数の下部電極のうちの一部の下部電極の上面を露出する開口部を形成する工程(m)をさらに備え、
    前記工程(e)では、前記上部電極を、前記開口部において対応する前記下部電極の上面と接するように形成することにより、前記上部電極が前記下部電極と前記キャパシタコンタクトプラグとを介して前記第2の拡散層と接続されたドロップコンタクトを形成することを特徴とする請求項7に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  10. 下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置であって、
    第1の拡散層及び第2の拡散層を有する基板と、
    前記基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成された前記下部電極と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成され、前記下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜と、
    前記下部電極及び第2の層間絶縁膜の上に形成された前記強誘電体膜と、
    前記強誘電体膜の上に形成された前記上部電極と、
    前記第2の層間絶縁膜、強誘電体膜及び上部電極とにより形成されたメサ部の側壁上に形成されたサイドウォールと、
    前記上部電極の上面及び前記サイドウォールと接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に形成され、前記上部水素バリア膜を覆う第3の層間絶縁膜と、
    前記メサ部と間隔をおいて形成され、前記第1の層間絶縁膜及び第3の層間絶縁膜を貫通し、前記第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグとを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  11. 下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キャパシタ本体を備えた強誘電体メモリ装置であって、
    第1の拡散層及び第2の拡散層を有する基板と、
    前記基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成された前記下部電極と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に選択的に形成され、前記下部電極の側面を覆い且つ上面を露出する第2の層間絶縁膜と、
    前記下部電極及び第2の層間絶縁膜の上に形成された前記強誘電体膜と、
    前記強誘電体膜の上に形成された前記上部電極と、
    前記第2の層間絶縁膜、強誘電体膜及び上部電極とにより形成されたメサ部の上面及び側面と接してこれを覆う絶縁性の上部水素バリア膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に形成され、前記上部水素バリア膜を覆う第3の層間絶縁膜と、
    前記メサ部と間隔をおいて形成され、前記第1の層間絶縁膜及び第3の層間絶縁膜を貫通し、前記第1の拡散層と接続された配線コンタクトプラグとを備え、
    前記強誘電体膜及び上部電極の側面は順テーパ形状に形成されていることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  12. 前記第1の層間絶縁膜と前記下部電極及び第2の層間絶縁膜との間に形成され、前記メサ部の周囲の領域において前記上部水素バリア膜と接する、絶縁性の下部水素バリア膜をさらに備えていることを特徴とする請求項10又は11に記載の強誘電体メモリ装置。
  13. 前記第1の層間絶縁膜及び前記下部水素バリアを貫通し前記下部電極と前記第2の拡散層とを接続するキャパシタコンタクトプラグをさらに備えていることを特徴とする請求項12に記載の強誘電体メモリ装置。
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