JP2001358309A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
性の強誘電体キャパシタを持つ半導体装置を提供する。 【解決手段】 シリコン基板1上に絶縁膜2を介して、
第1の水素バリア膜101、下部電極膜30、強誘電体
膜4、上部電極膜50及び第2の水素バリア膜102を
順次堆積し、マスク103を用いて水素バリア膜102
及び上部電極膜50を順次エッチングして上部電極5を
パターン形成する。露出した強誘電体膜4を覆って第3
の水素バリア膜104を堆積し、この上に形成したマス
クを用いて強誘電体膜4及び下部電極膜30を順次エッ
チングして、強誘電体膜4とこれに自己整合された下部
電極3をパターン形成する。
Description
シタを持つ半導体装置とその製造方法に関する。
極を利用して不揮発にデータを記憶する不揮発性半導体
メモリ(以下、FRAM)が知られている。FRAM
は、バッテリーレスでの使用が可能で且つ高速動作が可
能であるため、非接触カード(RF−ID:Radio Fre
quency-Identification)への展開が始まりつつある
他、既存のSRAM,DRAM,フラッシュメモリ等と
の置き換え、更にロジック混載メモリ等への期待も大き
い。
電極に白金(Pt)膜を用い、強誘電体膜にPZT(P
bZr1-xTiOx)膜を用いて形成される。シリコン基
板を用いたLSIプロセスでFRAMを作る場合は、ト
ランジスタ等が形成されたシリコン基板の表面をシリコ
ン酸化膜等の絶縁膜で覆い、この絶縁膜上に下部Pt電
極、PZT膜、及び上部Pt電極をパターン形成して、
強誘電体キャパシタが作られる。通常下部Pt電極の下
地には、密着性をよくするためにTiOx膜等を介在さ
せる。
体キャパシタでは、Si−LSIプロセス中に含まれる
水素等の還元性ガスにより、強誘電体特性が劣化するこ
と、具体的には自発分極量の低下が生じることが知られ
ている。この水素還元による強誘電体キャパシタの特性
劣化対策として、水素等のキャパシタ部への侵入を防止
する保護対策が従来よりいくつか提案されているが、こ
れまでのところ、簡便且つ確実なものは未だない。
キャパシタでは、加工プロセスダメージによる特性劣化
等、解決すべき問題が多い。
SiO2絶縁膜との相互拡散を防止するために、これら
が直接接触しないように、強誘電体キャパシタを拡散防
止膜で覆う方法は、特開平8−335673号公報に開
示されている。拡散防止膜としては、TiO2、Zr
O2、Al2O3等が有効であるとされている。しかし、
ここで問題としているのは、相互拡散によるキャパシタ
強誘電体膜の剥離現象であり、加工プロセスで生じる水
素拡散による強誘電体キャパシタ特性の劣化は問題とさ
れていない。
強誘電体キャパシタとSiO2絶縁膜との密着層として
TiOx膜を用いることは、いくつかの不都合をもたら
すことが明らかになっている。例えば、PZT膜中へT
iが拡散することによる強誘電特性の劣化が生じること
が明らかになっている。
もので、優れた特性の強誘電体キャパシタを持つ半導体
装置とその製造方法を提供することを目的としている。
と、この半導体基板上に絶縁膜を介して順次積層された
下部電極、強誘電体膜及び上部電極を有する強誘電体キ
ャパシタと、この強誘電体キャパシタ上に層間絶縁膜を
介して形成されて前記上部電極に接続される配線と備え
た半導体装置において、前記配線の前記上部電極に対す
るコンタクトの面積が前記上部電極の面積に対して50
%以上となるように設定されていることを特徴とする。
トを大きく設定することにより、コンタクト孔を開けた
段階での回復熱処理による強誘電体膜特性の回復が効果
的に行われ、優れた強誘電体キャパシタが得られる。
の実施の形態を説明する。
形態1によるFRAMの強誘電体キャパシタの製造工程
を示す。図1に示すように、シリコン基板1にトランジ
スタ(図示せず)を形成した後、その表面をシリコン酸
化膜等の層間絶縁膜2で覆い平坦化する。層間絶縁膜2
上に密着層を兼ねた水素バリア膜として約10nmの酸
化アルミニウム膜(以下、Al2O3膜)101を例えば
スパッタにより堆積し、その上に更に約100nmの下
部Pt電極膜30を例えばスパッタにより堆積する。下
部Pt電極膜30上に更に、約150nmのPZT膜4
を例えばスパッタ法又はゾルゲル法により堆積する。そ
の後PZT膜4は、例えば650℃の酸素雰囲気中での
RTA(Rapid Thermal Anneal)処理により結晶化さ
せる。
1がPZT膜4中のPbの下地層間絶縁膜2への拡散を
抑制する。これにより、PZT膜4のPb濃度の制御が
容易になり、またPbの層間絶縁膜2への拡散によるト
ランジスタ特性の劣化が防止される。
0nm程度の上部Pt電極膜50をスパッタにより堆積
し、更にこの上に密着層を兼ねた水素バリア膜としてA
l2O3膜102を約10nm堆積する。Al2O3膜10
2上には更に、図2に示すように、ハードマスク材料膜
としてSiO2膜(又はSiNx膜)103をプラズマC
VDにより堆積し、レジストパターン(図示せず)を形
成してこれをパターン加工し、引き続き上部Pt電極5
をパターン加工する。ここで、SiO2膜103の膜厚
は、上部Pt電極5の1.2倍乃至4倍程度とする。
の密着層としてのみならず、ハードマスク材料膜堆積工
程でのキャパシタ材料膜のダメージを防止する働きをす
る。
30の下地の水素バリア膜及び上部Pt電極上の水素バ
リア膜は、水素の拡散定数が1E−5cm2/s以下の
金属酸化物膜がよく、Al2O3膜の他、AlxOy膜、A
lN膜、WN膜、SrRuO3膜、IrOx膜、RuO
x膜、ReOx膜、OsOx膜、ZrOx膜、MgO膜等
の金属酸化物膜の少なくとも一種を用いて同様の効果が
得られること、その膜厚は少なくとも1nm以上で効果
が得られることが確認されている。
除去し、パターニングされた上部Pt電極5及び露出し
たPZT膜4を覆って、再度水素バリア膜となるAl2
O3膜104を10nm程度堆積する。その後、図4に
示すように、SiO2膜(又はSiNx膜)105をプラ
ズマCVDにより堆積し、これを上部Pt電極5を覆う
ハードマスクとしてパターン形成する。このときもAl
2O3膜104は、ハードマスクであるSiO2膜10
5との密着層としてのみならず、その膜堆積工程でのキ
ャパシタ材料膜のダメージを防止する働きをする。この
Al2O3膜104の他、AlxOy膜、AlN膜、WN
膜、SrRuO3膜、IrOx膜、RuOx膜、ReOx
膜、OsOx膜、ZrOx膜、MgOx膜等の金属酸化物
膜の少なくとも一種を用いることができる。しかしここ
は高抵抗であることが必要であり、好ましくは比抵抗が
1kΩcm以上の金属酸化物として、Al2O3の他に、
AlxOy,ZrOx,MgOx膜等の少なくとも一種を用
いることが好ましい。
て、Al2O3膜104、PZT膜4及び下部Pt電極3
をパターン加工して強誘電体キャパシタCを得る。この
とき、下部Pt電極3の下地のAl2O3膜101をもパ
ターン加工する。強誘電体キャパシタCは、図示のよう
に、上部Pt電極5より大きい面積のPZT膜4と下部
Pt電極3を持つようにパターン加工される。この後、
SiO2膜105を除去し、或いは残したまま、図5に
示すように層間絶縁膜6を堆積し、コンタクト孔を開口
して端子配線7を形成する。層間絶縁膜6の堆積に先立
って、強誘電体キャパシタC全体を覆うように、再度A
l2O3膜を堆積してもよい。
リア膜として、チタンを含まないAl2O3等の金属酸化
物膜を用いることにより、TiOx,TiN等のチタン
を含む材料膜を用いた場合に比べて、強誘電体特性やト
ランジスタ特性の劣化が少なく、優れた特性のFRAM
を得ることができる。即ち、Al2O3膜の水素バリア膜
によりキャパシタ領域への水素拡散が効果的にブロック
される。また、PZT膜は層間絶縁膜との接触が殆どな
く、Pbの外方拡散が抑制され、更にTiを用いないこ
とからPZT膜へのチタン拡散のなく、優れた特性が得
られる。更に、Al2O3膜102を設けることは、この
上にマスク材103を形成する際のダメージ防止の作用
を持つ。
ア膜は、強誘電体キャパシタの上下、更に上部電極から
強誘電体膜の側面に延在するように、3層用いている
が、これらのうちいずれか一層のみ或いは二層を用いる
ことによっても効果がある。
の形態2によるFRAMの強誘電体キャパシタ製造工程
を示す。この実施の形態では、強誘電体キャパシタの上
部電極の上側表面にのみ水素バリア膜を形成する。まず
図6に示すように、シリコン基板1にトランジスタ(図
示せず)を形成した後、その表面をシリコン酸化膜等の
層間絶縁膜2で覆い平坦化する。層間絶縁膜2上にチタ
ンを含まない密着層を介して約100nmの下部Pt電
極膜30を例えばスパッタにより堆積する。下部Pt電
極膜30上に更に、約150nmのPZT膜4を例えば
スパッタ法又はゾルゲル法により堆積する。その後PZ
T膜4は、例えば650℃の酸素雰囲気中でのRTA
(Rapid Thermal Anneal)処理により結晶化させる。
50nm程度堆積し、この上に更に水素バリア膜202
を10nm程度堆積する。水素バリア膜202として
は、水素の拡散定数が1E−5cm2/s以下の金属酸
化物膜がよく、代表的にはアルミニウム酸化物(Al2
O3)膜であるが、その他AlxOy膜、AlN膜、WN
膜、SrRuO3膜、IrOx膜、RuOx膜、ReOx
膜、OsOx膜、MgOx膜、ZrOx膜等の中の少なく
とも一種を用い得る。
には、ハードマスク材としてシリコン窒化膜(SixN
y膜)203(又はSixOyNz膜)をプラズマCV
D法により堆積する。この絶縁膜堆積の工程で水素バリ
ア膜202は、プラズマCVD法による下地のプラズマ
ダメージを防止すると共に、絶縁膜の密着性を向上させ
る働きをする。
パターン(図示せず)を形成し、このレジストパターン
を用いてSixNy膜203をエッチング加工する。得
られたSixNy膜203をマスクとして、図7に示す
ように、Al2O3膜202及び上部Pt電極5をエッチ
ング加工する。更に、図8に示すように、SiO2等の
ハードマスク204を上部Pt電極5を覆うようにパタ
ーン形成し、これを用いてPZT膜4及び下部Pt電極
膜30をエッチングして、PZT膜4と下部Pt電極3
が上部Pt電極5より大きい面積を持って自己整合され
た強誘電体キャパシタCが得られる。またその後、全面
にAl2O3膜を形成してもよい(図示せず)。
パシタを覆うSiO2膜からなる層間絶縁膜6を堆積す
る。そして、CMP処理により層間絶縁膜6を平坦化す
る。このとき、SixNy膜203が平坦化処理のスト
ッパとなり、図10に示す平坦化構造が得られる。
を開口して、上部Pt電極5に接続される端子配線7を
形成する。
を覆う水素バリア膜により、PZT膜への水素拡散が抑
制されて、優れた強誘電体キャパシタ特性が得られる。
またこの実施の形態の場合、水素バリア膜はその上に形
成されたハードマスクであるSiN膜により上部Pt電
極と共にパターン加工される。そして、ハードマスクは
そのまま残されて、後の平坦化処理のストッパとして用
いられ、キャパシタ形成後の確実な平坦化が図られる。
更にTiを用いないことからPZT膜へのチタン拡散の
なく、優れた特性が得られる。
施の形態3によるFRAMの強誘電体キャパシタ製造工
程を示す。この実施の形態では、強誘電体キャパシタの
上側表面から側面、更に強誘電体膜の側面を経て、下部
電極の上側表面に延在するように水素バリア膜を形成す
る。図12に示すように、シリコン基板1にトランジス
タ(図示せず)を形成した後、その表面をシリコン酸化
膜等の層間絶縁膜2で覆い平坦化する。層間絶縁膜2上
にチタンを含まない密着層301を介して約100nm
の下部Pt電極膜30をスパッタにより堆積する。下部
Pt電極膜30上に更に、約150nmのPZT膜4を
スパッタ法又はゾルゲル法により堆積する。その後PZ
T膜4は、650℃の酸素雰囲気中でのRTA(Rapid
Thermal Anneal)処理により結晶化させる。PZT
膜4上には、上部Pt電極膜50を50nm程度堆積す
る。
02をプラズマCVD法により堆積し、このSiO2膜
302をハードマスクとしてパターン形成する。そし
て、図13に示すように、上部Pt電極膜5及びPZT
膜4を順次エッチング加工する。このエッチング加工
は、下部Pt電極膜30の表面を一部エッチングするま
で行う。
2を除去した後、図14に示すように、水素バリア膜3
03を堆積する。この水素バリア膜303は、水素の拡
散定数が1E−5cm2/s以下の膜であるとが好まし
く、代表的にはアルミニウム酸化物(Al2O3)膜であ
るが、その他AlxOy膜、AlN膜、WN膜、SrRu
O3膜、IrOx膜、RuOx膜、ReOx膜、OsOx
膜、MgOx膜、ZrOx膜等の中の少なくとも一種を用
い得る。但し、この実施の形態の水素バリア膜は高抵抗
であることが必要であり、この点から好ましくは比抵抗
が1kΩ−cm以上の金属酸化物膜として、AlxOy,
ZrOx、MgOx膜等の少なくとも一種を用い得ること
ができる。
領域を覆うSiO2膜304のハードマスクを再度パタ
ーン形成し、このマスクを用いて、水素バリア膜30
3、下部Pt電極膜3及び密着層301をエッチング加
工して、強誘電体キャパシタCを形成する。そして、マ
スクを除去して、図16に示すように、層間絶縁膜6を
堆積し、コンタクト孔を開口して端子配線7を形成す
る。
とPZT膜4が自己整合されたパターン形成され、下部
Pt電極3がこれらより大きい面積をもって形成され
る。そして上部Pt電極5の上面から、上部Pt電極5
と自己整合的にパターン形成されるPZT膜の側面、及
び下部Pt電極の表面にまで延在して水素バリア膜30
3が形成される。これにより、その後の工程でのPTZ
膜4の下部電極界面への水素拡散が抑制され、優れた強
誘電体特性が得られる。また、PZT膜は層間絶縁膜と
接触せず、Pbの拡散が防止される。更にTi密着層を
用いないから、PZT膜へのTi拡散がなく、優れた特
性が得られる。
施の形態4によるFRAMの強誘電体キャパシタ製造工
程を示す。この実施の形態では、強誘電体キャパシタを
覆う層間絶縁膜内部に強誘電体キャパシタを囲むように
水素バリア膜を介在させる。図17に示すように、シリ
コン基板1にトランジスタ(図示せず)を形成した後、
その表面をシリコン酸化膜等の層間絶縁膜2で覆い平坦
化する。この層間絶縁膜2上に密着層401を介して、
下部Pt電極3、PZT膜4及び上部Pt電極5からな
る強誘電体キャパシタCを形成する。
膜3をスパッタにより堆積し、その上に約150nmの
PZT膜4をスパッタ法又はゾルゲル法により堆積し
て、650℃の酸素雰囲気中でのRTA(Rapid Therm
al Anneal)処理により結晶化させる。PZT膜4上に
は、上部Pt電極膜5を50nm程度堆積する。そして
これらの積層膜を順次エッチング加工して、強誘電体キ
ャパシタCを形成する。このとき、図示しないが、第1
のマスク材を用いて上部Pt電極膜5をエッチングし、
更に第1のマスク材より大きい面積の第2のマスク材を
用いてPZT膜4及び下部Pt電極膜3のエッチングを
行う。
パシタCを覆って、図18に示すように、薄い層間絶縁
膜6aを堆積する。この層間絶縁膜6a上に、図19に
示すように水素バリア膜402を堆積し、更に層間絶縁
膜6bを堆積する。即ち、中間部に水素バリア膜402
を介在させた層間絶縁膜6a,6bを形成する。なおこ
の実施の形態の場合、層間絶縁膜6aの厚みを上部Pt
電極5、PZT膜4、下部Pt電極3等の厚みの0.2
倍以上から2倍以下にすることにより、或いは強誘電体
キャパシタCの厚みに対して、0.05倍以上から3倍
以下にすることにより、水素バリア膜402はカバレー
ジよく堆積することができる。最後に、図20に示すよ
うにコンタクト孔を開けて、上部Pt電極5に接続され
る端子配線7を形成する。
402としては、水素の拡散定数が1E−5cm2/s
以下の膜であり、好ましくは比抵抗が1kΩ−cm以上
の金属酸化物膜がよく、代表的にはアルミニウム酸化物
(Al2O3)膜である。この様に、水素バリア膜を層間
絶縁膜中に挿入することにより、強誘電体キャパシタの
性能劣化が防止される。またこの層間絶縁膜中の水素バ
リア膜は、最終的に素子上面を覆うパシベーション膜
(通常SiN膜)を堆積する工程での強誘電体キャパシ
タのダメージを抑制する。更に、層間絶縁膜6aの部分
は、水素バリア膜と強誘電体キャパシタCが直接接触す
ることによる反応を防止する働きをする。更に、PZT
膜のPb拡散防止の効果、Tiを用いないことによるP
ZT膜へのTi拡散防止の効果が得られる。また、Al
2O3膜は絶縁膜であるから、パターン加工することな
く、層間絶縁膜中全体に全面に入れることができ、拡散
層に対するコンタクトの短絡も生じない。更に、水素バ
リア膜を層間絶縁膜を一層介して形成することにより、
水素バリア膜の応力緩和が図られる。
て、Al2O3の他、AlxOy,TiOx,ZrOx,Mg
Ox,MgTiOx等の中の少なくとも一種が有効であ
る。
態4により得られた構造に、更に層間絶縁膜6c,6d
を積層し、SiN膜からなるパシベーション膜8を形成
する際に、層間絶縁膜6c,6dの間に水素バリア膜4
03を介在させたものである。この様に層間絶縁膜に多
層に水素バリア膜を介在させることにより、より一層の
水素拡散防止の効果が期待できる。またこの構造によ
り、SiNからなるパシベーション膜堆積のダメージが
効果的に低減することが確認されている。
間絶縁膜6bを平坦化して配線7を形成した構造を示し
ている。図23は更に、図22における層間絶縁膜6a
を平坦化して、水素バリア膜402をその平坦面に形成
した構造を示している。
により得られる構造を変形した実施の形態である。即ち
この実施の形態では、層間絶縁膜6a,6bの間に挿入
される水素バリア膜402の底部が、強誘電体キャパシ
タCの下部Pt電極3の底部より更に、Δtだけ低くな
るようにしている。この様な構造とすることにより、水
素バリア膜402の下の層間絶縁膜中を通って強誘電体
キャパシタCの領域まで供給される水素ガスの拡散経路
を狭めることができ、より効果的な水素拡散防止が図ら
れる。更に実施の形態5と同様の効果が得られることは
いうまでもない。
素バリア膜402を強誘電体キャパシタCの領域を覆う
一定範囲にパターニングした構造を示している。水素バ
リア膜402をキャパシタ周辺で下部Pt電極3の底部
より下に配置することにより水素拡散防止の効果が大き
くなっているため、層間絶縁膜内に全面に入れることな
く、この様に部分的に水素バリア膜402を入れても十
分な水素拡散防止の効果が期待できる。また、図25で
は、層間絶縁膜6bを平坦化している。
素バリア膜402を強誘電体キャパシタCの領域を覆う
一定範囲にパターニングした構造を示している。
られる構造を変形した実施の形態である。すなわちこの
実施の形態では、水素バリア膜402を層間絶縁膜6b
のCMP工程での平坦化の際のストッパ膜として用いて
いる。図18に示すように、層間絶縁膜6aを堆積した
後、この層間絶縁膜6a上に、図27に示すように、水
素バリア膜402を堆積し、更に層間絶縁膜6bを堆積
する。なおこの実施の形態の場合、層間絶縁膜の厚みが
強誘電体キャパシタCの厚みに対して約0.15倍にな
るように堆積する。そして図28に示すように、CMP
工程の際に水素バリア膜402をストッパ膜として用い
て層間絶縁膜6bを平坦化する。更に図29に示すよう
に、層間絶縁膜6b上に層間絶縁膜6cを形成する。最
後にコンタクト孔を開けて、上部Pt電極5に接続され
る端子配線7を形成する。
02は、水素の拡散定数が1E−5cm2/S以下の膜
であり、代表的にはアルミニウム酸化膜(Al2O3)膜
である。その他、AlxOy膜、TiOx膜、MgOx
膜、ZrOx膜、あるいはその組み合わせ、あるいは前
記元素を一種類以上含む複合金属酸化物を用いることに
より効果がある。
端子配線7との間の層間絶縁膜を所望の膜厚に形成する
ことができる。また、水素バリア膜を層間絶縁膜中に挿
入することにより、強誘電体キャパシタの性能劣化が防
止される。更に実施の形態4と同様の効果が得られるこ
とはいうまでもない。
5に示した実施の形態に用いることも可能である。すな
わち、図22及び図25の水素バリア膜402をストッ
パ膜として用いて層間絶縁間6bを平坦化し、その上に
層間絶縁膜6cを形成して、キャパシタCと端子配線7
との間の層間絶縁膜を所望の膜厚に形成するものであ
る。また、この実施の形態は、図16の層間絶縁膜6を
所望の膜厚に形成する場合に用いることが可能であるこ
とはいうまでもない。図16中の水素バリア膜303を
ストッパーとして用いている。また、他の実施例と組み
合わせて用いることも可能である。
として不充分な場合、図30に示すように前記402水
素バリア膜上にSixNy(もしくはSixNyOz)
からなるストッパ膜402bを100Å程度形成する方
法も考えられる。この場合は図31に示されるように、
ストッパ膜402bを活用して層間絶縁膜6bを平坦化
する。更に図32に示すように、層間絶縁膜6b上に層
間絶縁膜6cを形成する。最後にコンタクト孔を開け
て、上部Pt電極5に接続される端子配線7を形成す
る。この水素バリア膜上のストッパーSixNy(もし
くはSixNyOz)膜は、図11、16、22、25
においても同様な使用方法が可能である。
施の形態7によるFRAMの強誘電体キャパシタ製造工
程を示す。図33に示すように、シリコン基板1にトラ
ンジスタ(図示せず)を形成した後、その表面をシリコ
ン酸化膜等の層間絶縁膜2で覆い平坦化する。この層間
絶縁膜2上の強誘電体キャパシタ形成領域には溝701
を加工する。そして、図34に示すように、水素バリア
膜702を20nm程度堆積し、続いて下部Pt電極膜
30を約100nm、PZT膜4を約150nm堆積す
る。その後PZT膜4は、650℃の酸素雰囲気中での
RTA(Rapid Thermal Anneal)処理により結晶化さ
せる。
を行って、溝701の外側では水素バリア膜702が除
去され、PZT膜4が溝701にのみ埋め込まれた状態
になるように平坦化する。そして、図36に示すよう
に、PZT膜4上に水素バリア膜703を堆積し、これ
に上部電極開口を開けた後、上部Pt電極5をパターン
形成する。水素バリア膜703は上部Pt電極5と共に
パターン加工する。こうして強誘電体キャパシタCが得
られる。
し、コンタクト孔を開けて端子配線を形成する。
02,703としては、水素の拡散定数が1E−5cm
2/s以下の膜であり、好ましくは比抵抗が1kΩ−c
m以上の金属酸化物膜がよく、代表的にはアルミニウム
酸化物(Al2O3)膜である。またこの実施の形態の場
合水素バリア膜702,703として、Al2O3の他、
SrRuO3,ZrOx,RuOx,SrOx,MgOx等
が用いられるが、上側の水素バリア膜703は上下電極
を短絡することになるため、できるだけ高抵抗膜を用い
ることが好ましい。
極3に対する水素拡散が効果的に抑制され、優れた強誘
電体キャパシタ特性が得られる。更に、PZT膜へのT
i拡散がなく、PZT膜のPbの外方拡散がなく、優れ
た特性が得られる。更に、水素バリア膜702、下部電
極4、PZT膜4は、溝701内に自己整合的に形成す
ることができる。また、水素バリア膜702、下部電極
膜30、PZT膜4をエッチング加工によらず、CMP
処理により加工している。このため、水素バリア膜70
2や下部電極30等の側面に段差が形成されず、信頼性
のよい強誘電体キャパシタが得られる。
態7の構造を変形した実施の形態である。この実施の形
態では、層間絶縁膜2に形成した溝701の底面及び側
面に水素バリア膜702を形成した後、下部Pt電極
3、PZT膜4及び上部Pt電極5を順次溝701に埋
め込んでいる。そして、更に水素バリア膜707でキャ
パシタCの領域を覆い、層間絶縁膜6を堆積した後、コ
ンタクト孔を開口して端子配線7を形成している。
る水素拡散がより効果的に抑制され、優れた強誘電体キ
ャパシタ特性が得られる。更に、PZT膜へのTi拡散
がなく、PZT膜のPbの外方拡散がなく、優れた特性
が得られる。更に、強誘電体キャパシタ全体が溝701
内に自己整合的に形成される。
を更に進めて、上部の水素バリア層703まで溝701
に埋め込むようにした実施の形態である。これらの実施
の形態によると、強誘電体キャパシタの全体を水素バリ
ア膜で覆った状態になり、水素拡散に影響を一層効果的
に低減することができる。更に、PZT膜へのTi拡散
がなく、PZT膜のPbの外方拡散がなく、優れた特性
が得られ、強誘電体キャパシタ全体が溝701内に自己
整合的に形成されるという効果が得られる。
図42乃至図43は、下部Pt電極の下に水素バリア膜
を形成する実施の形態において、その製造工程で自動的
にPZT膜側面にも水素バリア膜を形成するようにした
FRAMのキャパシタ製造工程を示す。図39に示すよ
うに、トランジスタが形成されたシリコン基板1に層間
絶縁膜2を形成した後、この上に水素バリア膜801を
介して、下部Pt電極膜30、PZT膜4及び上部電極
膜50を順次堆積する。PZT膜4に対して結晶化熱処
理を行うことは、先の各実施の形態と同様である。水素
バリア膜801としては、水素の拡散定数が1E−5c
m2/s以下の金属酸化物膜がよく、代表的にはアルミ
ニウム酸化物(Al2O3)膜である。またこの実施の形
態の場合水素バリア膜801として、Al2O3の他、S
rRuO3,ZrOx,RuOx,SrOx,MgOx等の
少なくとも一種が用いられる。
極5をパターン形成する。その後、図41に示すよう
に、SiO2膜802を堆積し、レジストパターン80
3を用いてこれを上部Pt電極5を覆うようにパターン
形成する。こうしてパターン形成されたSiO2膜80
2をマスクとして、PZT膜4、下部Pt電極膜30及
び水素バリア膜801に対して、RIE等のドライエッ
チングを行い、PZT膜4と下部Pt電極3を上部Pt
電極5より大きい面積をもってパターン加工する。これ
により、図42に示すように強誘電体キャパシタCが得
られる。
水素バリア膜801のドライエッチング工程では、PZ
T膜4及び下部Pt電極膜30が垂直に近い側壁、具体
的には75°以上の急傾斜面となるようにエッチングさ
れる条件を用いる。この様なエッチング条件を用いる
と、図42に示すように、加工されたPZT膜4及び下
部Pt電極3の側面には再堆積膜804が形成される。
この再堆積膜804は、水素バリア膜801の材料のほ
か、PZT膜4、Pt膜、SiO2膜等のエッチングさ
れたものを含むが、水素バリア膜材料膜を含むために一
定の水素バリア効果を示すものとなる。
6を堆積し、コンタクト孔を開けて端子配線7を形成す
る。
シタCの側面に自動的に水素バリア効果を持つ保護膜を
形成することができる。PZT膜へのTi拡散、PZT
膜のPbの外方拡散がなく、優れた特性が得られる。更
に、上部電極5を絶縁膜で覆った状態でPZT膜4及び
下部電極3を大きい面積で加工しており、上下電極の短
絡も確実に防止される。
11によるFRAMの強誘電体キャパシタ構造を示す。
従来のPt/PZT/Pt構造の強誘電体キャパシタで
は、多層配線工程を経ることにより、水素還元作用等に
より、強誘電体特性の劣化が認められる。具体的には、
1E5から1E8回の自発分極スイッチにより、自発分
極量は大きく低下する。この実施の形態においては、図
44に示すように、上下電極5,3とPZT膜4の間に
SrxRuyOz膜(但し、組成比x,yは零の場合を含
み、以下で単にSRO膜という)901,902を介在
させ、且つその厚みをPZT膜4の厚みとの関係で所定
範囲に設定することにより、疲労特性の改善を図る。
部Pt電極3とSRO膜901をスパッタにより堆積し
て、結晶化アニールを行う。次いでPZT膜4をガス圧
2〜4.5Paの条件で厚スパッタにより堆積し、続け
てSRO膜902を堆積して、この段階で結晶化アニー
ルを行う。更に上部Pt電極5をスパッタにより堆積し
て再度、結晶化アニールを行う。
を堆積し、リソグラフィ工程及びRIE工程を経て、上
部Pt電極をパターン形成する。続いて、別のリソグラ
フィ工程とRIE工程により、PZT膜及び下部Pt電
極をパターン形成する。この段階で650℃の回復アニ
ールを行う。この後図示しないが、層間絶縁膜を堆積
し、上部Pt電極に対するコンタクト孔を開け、再度6
50℃の回復アニールを行い、配線を形成する。
(nm)、SRO膜901,902の各膜厚Tsro(BE)
(nm),Tsro(TE)(nm)、PZT膜4の結晶化温
度(℃)等をパラメータとして種々のテストサンプルを
作り、特性の評価を行った。下記表1は、そのテストサ
ンプルの条件と評価結果を示している。各サンプルで
は、Tsro(BE)=Tsro(TE)とし、これを以下では単にT
sroとして示す。但し、サンプルNo.12は、下部電
極側にのみSRO膜を設けた例、No.13はいずれに
もSRO膜を設けない例である。評価結果は、自発分極
量QSW(μC/cm 2)と、総合評価(○は良、△はや
や良、×は不良)を示した。 なお、リーク特性については直流5Vを印加したときの
リーク電流が、10−4A/cm2を超えるものを不良
と判定し、また総合評価はリーク特性の他、自発分極特
性の角形比を含めて判定を行った。
データに基づいて、PZT膜の厚みTpztとSRO膜の
厚みTsroの関係で特性の良否を示したのが、図45で
ある。サンプルNo.7から明らかなように、SRO膜
の厚みTsroが5nm、従って上下SRO膜の合計膜厚
10nm未満では、良好な結果が得られていない。そし
て図45の一点鎖線AとSRO膜の厚みTsroの現在の
技術で形成可能な最小値5nmで区切られる斜線の範囲
で、ほぼ良好な結果が得られる。この斜線の範囲はほ
ぼ、10≦Tsro(BE)+Tsro(RE)≦(3/20)Tpzt
−2と表される。概略的にはこの範囲は、10≦Tsro
(BE)+Tsro(TE)≦(2/12)Tpztで近似される。特
に好ましくは、実線B以下の範囲であり、これは概略、
10≦Tsro(BE)+Tsro(TE)≦(2/15)Tpztとな
る。
ルNo.3ではリークが大きく、これは結晶化アニール
が過大であることを示している。
について、疲労テスト(交流5Vのストレスをパルス幅
20μSで3E10回印加)を行った後の自発分極量
(実線)を初期状態(破線)と共に示したものである。
図47は、同じく疲労テスト回数と自発分極量の大きさ
の関係を示している。図46から、初期状態で約20μ
C/cm2であるのに対し、疲労後は30μC/cm2と
なっており、初期状態に比べて特性が改善されているこ
とが分かる。
PZT/SRO/Pt構造の強誘電体キャパシタを形成
した場合、前述の不等式を満たす範囲内でPZT膜とS
RO膜の厚みを選択すれば、疲労特性の向上した強誘電
体キャパシタが得られる。つまり、書き換え回数が増加
するほど、特性がよくなる強誘電体キャパシタを得るこ
とができる。
電体キャパシタを持つFRAMは、キャパシタの加工プ
ロセスダメージによる特性劣化が問題になる。通常この
加工プロセスダメージに対しては、キャパシタ形成後、
金属配線形成前に、酸素雰囲気中の高温熱処理によるダ
メージ回復処理が行われる。金属配線形成後は、高温熱
処理ができない。しかしながら、このダメージ回復過程
については、これまで十分な検討がなされておらず、回
復不完全である場合が多い。そして、ダメージ回復が不
完全であると、それ以降のプロセスでのダメージに対す
る耐性も低下し、最終的なFRAMの電気的特性、信頼
性及び歩留まりの低下をもたらす。
のコンタクト構造の改良により、ダメージ回復を確実な
ものとする。
の構造を示す。シリコン基板1には、強誘電体キャパシ
タCと共にメモリセルを構成するトランジスタQが形成
されている。トランジスタQは、シリコン基板1にゲー
ト絶縁膜11を介して形成されたゲート電極12と、こ
れに自己整合されて形成されたn型拡散層13とから構
成される。このトランジスタQが形成された基板は、層
間絶縁膜2で覆われて平坦化される。層間絶縁膜2には
n型拡散層13に対するコンタクトプラグ14が埋め込
まれる。
T膜4及び上部電極5からなる強誘電体キャパシタCが
形成されている。この強誘電体キャパシタCが形成され
た基板には更に層間絶縁膜6が形成され、この層間絶縁
膜6上にキャパシタCの上部電極5とトランジスタQの
n型拡散層13を接続する第1層金属配線7が形成され
る。
強誘電体キャパシタCに対するコンタクト21は、その
上部電極面積Xに対するコンタクト面積Yが、Y/X≧
0.5を満たすように設定したことを特徴としている。
通常コンタクトの大きさは、デザインルールに従って一
定とされ、金属配線7のn型拡散層13に対するコンタ
クト22と、強誘電体キャパシタCに対するコンタクト
21を同じ大きさとなるのが一般的である。これに対し
この実施の形態では、キャパシタCに対するコンタクト
21を拡散層13に対するコンタクト22に比べて大き
く設定している。そして、このキャパシタCに対するコ
ンタクト21の大きさが、金属配線形成前のダメージ回
復処理において有効になる。
て、キャパシタCに着目した製造工程を示している。層
間絶縁膜2上に密着層としてTi膜をスパッタにより約
20nm堆積し、その上に約150nmの下部Pt電極
膜30をスパッタにより堆積する。下部Pt電極膜30上
に更に、約200nmのPZT膜4をスパッタ法又はゾ
ルゲル法により堆積する。その後PZT膜4は、650
℃の酸素雰囲気中でのRTA(Rapid Thermal Annea
l)処理により結晶化させる。PZT膜4上には、上部
電極膜50を堆積する。上部電極膜50は、175nm程
度のPt膜又は、SrRuOx(1nm)/Pt(17
5nm)の積層膜とする。
いてエッチングし、パターン形成された上部電極5を覆
うマスク材を用いて更にPZT膜4、下部Pt電極膜3
0及びTi膜をエッチング加工する。この状態で、65
0℃の酸素雰囲気中でダメージ回復のための熱処理を行
う。
21を開ける。このとき上述のように、強誘電体キャパ
シタCに対するコンタクト21は、その上部電極面積X
に対するコンタクト面積Yが、Y/X≧0.5を満たす
ように設定する。この状態で、再度、650℃の酸素雰
囲気中でダメージ回復のための熱処理を行う。その後、
Ti/Al膜による配線を形成する。
してPt膜、SRO/Pt膜を用いた場合について、上
部電極コンタクト面積の大きさと、分極量の関係を測定
した結果を示している。各図の実線は、上部電極コンタ
クト孔を開口した状態での分極量であり、一点鎖線はそ
の状態で回復アニールを行い、配線を形成した後の分極
量である。従来の一般的な上部コンタクト面積比は、
0.1程度であり、このとき図52では、コンタクト孔
形成後の分極量に比べて配線形成後の分極量が小さい。
上部電極コンタクト面積比を0.5以上にすると、コン
タクト孔形成後の分極量に比べて、回復アニールを行っ
て配線形成した後の分極量が顕著に大きくなっている。
図53でも同様の傾向が認められる。
クト面積比を0.5以上とすることにより、顕著な回復
特性を示している。
のFRAMの実施の形態であり、一回のリソグラフィ工
程でセルフアラインされた微細な強誘電体キャパシタを
形成する実施の形態である。以下に、図55乃至図61
を参照して具体的に製造工程を説明する。
w Trench Isolation)により素子分離絶縁膜31を形
成する。素子分離絶縁膜31はLOCOS法によって形
成してもよい。その後シリコン基板にはしきい値調整の
ためのイオン注入を行った後、ゲート酸化膜11を形成
し、n型多結晶シリコンとWSi等のシリサイド膜の積
層構造からなるゲート電極12を形成する。ゲート電極
12はリソグラフィによりワード線としてパターン形成
する。このゲート電極形成にセルフアラインシリサイド
(サリサイド)工程を用いることもできる。ゲート電極
12の周囲には熱酸化により保護膜32を形成する。こ
の保護膜32として堆積膜を用いてもよい。その後イオ
ン注入により、ソース、ドレイン領域にn型拡散層13
を形成する(図55)。
坦化した後、n型拡散層13に対するコンタクト孔を開
口し(図56)、このコンタクト孔にコンタクトプラグ
16を埋め込む(図57)。このコンタクトプラグ14
の埋め込みは、導電性材料例えばタングステンをスパッ
タ或いは気相成長法で堆積し、これをCMP処理により
平坦化することで行われる。タングステンの選択成長法
等によりコンタクトプラグ14を埋め込んでもよい。
れた層間絶縁膜2上に、キャパシタ形成用の下部Pt電
極膜30、PZT膜4及び上部Pt電極膜50を順次堆
積する。PZT膜4は堆積後、650℃〜700℃で結
晶化アニールを行う。下部Pt電極30及び上部Pt電
極50とPZT膜4の間には、先の実施の形態11で説
明したように、SRO膜を介在させることが好ましい。
はシリコン窒化膜等のハードマスク材33を堆積し、そ
の上にレジストパターン35をパターン形成する(図5
8)。そして、異方性エッチングによりハードマスク材
33をパターン加工し、レジストパターンをアッシング
除去した後、上部電極材料膜50をエッチングして、上
部電極5をパターン加工する(図59)。
る(図60)。このハードマスク材34は、先のハード
マスク材33と同じ材料が好ましいが、異なる材料膜で
あってもよい。このハードマスク材34の厚みは、PZ
T膜4の厚みと同程度から2倍以下のものとする。これ
は、上部電極5の端部から下部電極へと抜ける電気力線
がおよそPZT膜4の膜厚分外側に延びるため、その分
の側壁厚を必要とするためである。またプロセスダメー
ジの緩和を考えると、十分な側壁膜厚を確保することが
好ましいが、微細化との兼ね合いから、この程度の膜厚
とすることが最適である。
イエッチングによりエッチバックして、第1のハードマ
スク33と上部電極5の側壁のみに保護膜として残す
(図61)。この後、ハードマスク33,34をマスク
として用いてPZT膜4と下部Pt電極膜30を異方性
エッチングによりパターン加工する(図54)。これに
より、PZT膜4と下部Pt電極3が、上部Pt電極5
より一定の面積の広がりを持つ構造、即ちフリンジ構造
の強誘電体キャパシタCが得られる。
の形態1以下で説明したような水素バリア膜を設けるこ
とが、信頼性上好ましい。
回のリソグラフィ工程で上部電極に対して強誘電体膜に
フリンジを持たせた強誘電体キャパシタが得られる。こ
の様なフリンジがあることにより、後のプロセスでのダ
メージから強誘電体キャパシタを保護することができ
る。また下部電極が上部電極より外側に延在すること
で、下部電極をエッチング加工するときにPZT膜側面
に生じる堆積膜(フェンス)が上部電極に接触する事態
を防止することができる。更に、上部電極端部と下部電
極の間の電気力線が強誘電体膜を通ることになり、上部
電極が大きな面積を持つ場合と等価の作用が得られる。
COP構造の実施の形態を除き、上部電極が各強誘電体
キャパシタの個別端子となる。従って下部電極について
は、複数のメモリセルで共通にプレートに接続する必要
がある。これは説明を省略したが、例えば各図の素子断
面に直交する方向に下部電極を連続的にパターン形成す
ることによりプレートとすればよい。図54の実施の形
態の場合には、上部電極を連結するプレートが設けられ
ることになる。
体膜としてPZT膜を用いたが、他のペロブスカイト型
結晶構造を持つ層状酸化物強誘電体、例えばPLZT
((Pb,La)(Zr,Ti)O3)や、SBT(S
rBi2Ta2O9)を用いた場合にも同様にこの発明を
適用することができる。
りにIr等の他の金属電極を用いた場合も有効であり、
それ以外の実施の形態は、Pt電極の他、Ir電極や金
属酸化物IrOx,RuOx,SrRuOX等の電極、或
いはそれらの複合電極を用いた場合にも有効である。
工プロセスで生じる水素還元作用による強誘電体キャパ
シタの特性劣化を抑制して、優れた特性の強誘電体キャ
パシタを持つ半導体装置を得ることができる。
電体キャパシタの製造工程を示す図である。
電体キャパシタの製造工程を示す図である。
電体キャパシタの製造工程を示す図である。
工程を示す図である。
工程を示す図である。
電体キャパシタの製造工程を示す図である。
電体キャパシタの製造工程を示す図である。
電体キャパシタの製造工程を示す図である。
工程を示す図である。
造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの構造を示す図である。
である。
示す図である。
誘電体キャパシタの構造を示す図である。
である。
示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
Mの強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
Mの強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
Mの強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
誘電体キャパシタの構造を示す図である。
誘電体キャパシタの構造を示す図である。
強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
造工程を示す図である。
強誘電体キャパシタの構造を示す図である。
性の関係を示す図である。
労特性を示す図である。
る。
強誘電体キャパシタ構造を示す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
シタの上部電極コンタクト面積比と回復特性を示す図で
ある。
シタの上部電極コンタクト面積比と回復特性を示す図で
ある。
構造を示す図である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
極膜、3…下部Pt電極、4…PZT膜、50…上部P
t電極膜、5…上部Pt電極、6…層間絶縁膜、7…配
線、101,102,104,202,303,40
2,403,702,703,801…水素バリア膜、
901,902…SRO膜、34…側壁保護膜、C…強
誘電体キャパシタ、Q…トランジスタ
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板上に絶縁
膜を介して順次積層された下部電極、強誘電体膜及び上
部電極を有する強誘電体キャパシタと、この強誘電体キ
ャパシタ上に層間絶縁膜を介して形成されて前記上部電
極に接続される配線と備えた半導体装置において、 前記配線の前記上部電極に対するコンタクトの面積が前
記上部電極の面積に対して50%以上となるように設定
されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記半導体基板にトランジスタが形成さ
れており、前記配線の前記上部電極に対するコンタクト
の面積は、前記トランジスタに対するコンタクトの面積
に比べて大きく設定されていることを特徴とする請求項
1記載の半導体装置。
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