JP5037629B2 - 液晶表示装置用カラーフィルタ及び液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置用カラーフィルタ、及びこのカラーフィルタを備える液晶表示装置に係り、特に、高いコントラストと斜め視認性を両立した液晶表示装置用カラーフィルタ及び液晶表示装置に関する。
近年、液晶ディスプレイなどの薄型表示装置のさらなる高画質化、省電力化および低価格化が求められており、カラーフィルタにおいては、十分な色純度、明度及びコントラストで、各種の液晶表示モードに対応した複屈折性を発現しつつ、微細なパターンを有する着色層、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層を精度良くかつ低コストでパターン加工し得る感光性樹脂組成物が望まれている。
特に、ディスプレイコントラスト2000以上の大型TVや高画質モニターでは、高い正面コントラストとともに斜め方向を含む視野角特性に対して高度な表示品質レベルが求められるようになった。液晶表示装置全体として光学設計を行った結果、カラーフィルタの着色層、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層のうち少なくとも一つの層の厚み方向位相差値として、若干量、例えば+10nm程度のリターデーションが補正しきれずに残り、斜め視認性が低下する傾向にある。
これに対し、着色層に、側鎖に平面構造基を有する高分子を含有させるか、又は着色層に、高分子と正負逆の複屈折率をもつ複屈折低減粒子を含有させることで、カラーフィルタの有するリタデーション量を低減させる試みがなされている(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、着色層にリタデーション調整剤を添加し、サブピクセルごとに異なるリタデーションを持たせることで、カラーフィルタ層とは別に重合型液晶層を設けたり、サブピクセルごとに厚みを変えたりすることなく、液晶表示装置の黒状態の視角補償をほぼ全ての可視光域の波長において可能にする試みがなされている(例えば、特許文献3、4及び5参照)。
さらに、カラーフィルタの赤色、緑色、および青色着色画素の厚み方向位相差値(それぞれRth(R)、Rth(G)、Rth(B)とする)を液晶材料や位相差フィルムの波長分散性に合わせて、Rth(R)>Rth(G)>Rth(B)またはRth(R)<Rth(G)<Rth(B)とすることで斜め視認性を改善する方法も提案されている(例えば、特許文献6、特許文献7参照)。
しかしながら、カラーフィルタのもつ厚み方向位相差値は、用いる顔料種によって大きく異なることや、また顔料の微細化や分散、あるいはマトリックス樹脂(たとえばアクリル樹脂やカルド樹脂など)によって厚み方向位相差値の程度も大きくなることを本発明者らは見出しており、厚み方向位相差値を正の方向へ大きくすることは出来ても、あるいは大きな正の厚み方向位相差値を正の範囲内で小さくできても、ゼロから負の方向へ小さな厚み位相差の値の範囲でシフトさせることは、これら側鎖に平面構造基を有する高分子や複屈折低減粒子を含有させる方法では、十分な効果が得られず、上述の問題を解決することはできなかった。
さらには、カラーフィルタの高いコントラストを維持しながら、カラーフィルタに用いる赤色、緑色、および青色着色画素それぞれのリタデーションをゼロから小さな負の値の範囲にそろえることは困難であった。
スチレン含有重合組成物は、透明性、耐熱性に優れていることから、例えば液晶ディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ、及びエレクトロルミネッセンスパネル等に用いられるカラーフィルタの着色層や、対向基板担持層等の形成材料に用いることができる。また芳香族系/非芳香族系多価カルボン酸含有モノマーなどのアルカリ可溶性モノマーや重合性結合含有モノマーなどと共重合させることにより、現像性、光硬化性などを付与させることが出来、電子材料用重合性組成物として優れた機能を有している。
一方、上述したスチレン含有重合組成物は、負の複屈折性を有することが知られており(例えば、非特許文献1参照)、負の複屈折性位相差フィルム用材料として好適に用いられている。従って、液晶ディスプレイ用カラーフィルタの着色層、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層や位相差層のうち少なくとも一つの層の形成材料に、複屈折性調整剤としてスチレン含有重合組成物を用いれば、上述の問題を解決できることが予想される。しかし、液晶表示装置に用いられる他の部材に比べて、カラーフィルタのリタデーションは比較的小さいものであったために、そうした試みはこれまでなされていなかった。すなわち、例えば、アルカリ現像性感光性樹脂組成物中に、スチレン含有重合組成物を添加することで厚み方向位相差値を低減させる手法については、ほとんど検討されていなかった。
加えて、従来のスチレン含有重合組成物を多量に配合すると、感光性樹脂組成物の保存安定性が悪くなるという問題があった。さらに、感光性樹脂組成物のアルカリ現像性が悪化し、現像速度が適度に調整できず、現像時間が長くなることや、逆に現像速度が速すぎて塗膜が基板から剥がれやすくなるといった不具合を生じることから、スチレン含有重合組成物の添加量には限度があり、複屈折性調整剤としての効果を十分に発揮させることはできなかった。
特開2000-136253号公報 特開2000-187114号公報 特開2008-20905号公報 特開2008-40486号公報 特開2008-145868号公報 特開2007-212603号公報 特開平5-196930号公報
「東ソー研究・技術報告 第48巻(2004)」
本発明は上記事情に鑑みてなされ、高いコントラストと良好な斜め視認性を両立させた、負のリタデーションにそろえたカラーフィルタ、及びそのようなカラーフィルタを備える液晶表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、透明基板と、この透明基板上に形成された複数色の着色層とを具備し、9000以上のカラーフィルタコントラストを有するカラーフィルタにおいて、前記着色層が、スチレンと不飽和カルボン酸含有モノマーとを共重合させることにより得られる重合組成物を含む着色樹脂組成物の硬化膜であり、かつ、前記重合組成物のスチレン含有量が75mol%以上95mol%未満であるともに、前記複数色の着色層のそれぞれの、下記式により表される厚み方向位相差Rthが、0ないし−10nmの範囲内にあることを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタを提供する。
Rth={(Nx+Ny)/2-Nz}×d
(式中、Nxは着色画素層の平面内のx方向の屈折率、Nyは着色画素層の平面内のy方向の屈折率、Nzは着色画素層の厚み方向の屈折率を表す。ここで、NxはNx≧Nyとする遅相軸、dは着色画素層の厚み(nm)である。)
このような液晶表示装置用カラーフィルタにおいて、前記着色樹脂組成物は、前記重合組成物とともに、更に光重合性モノマーと、光重合開始剤と、アクリル系樹脂と、有機顔料を含むことが出来る。
この場合、複数色の着色層の一つが緑色着色層であり、この緑色着色層の緑色顔料として、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン緑色顔料を好適に適用することができる。
液晶表示装置用カラーフィルタはまた、前記着色層が形成された基板上に形成された、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層からなる群から選ばれた少なくとも1つを更に具備することが出来る。
本発明の第2の態様は、上述したカラーフィルタを備え、色差Δu’v’が、0.02以下であることを特徴とする液晶表示装置を提供する。
本発明によると、高いコントラストと良好な斜め視認性を両立させた、負のリタデーションにそろえたカラーフィルタ、及びそのようなカラーフィルタを備える液晶表示装置が提供される。
本発明の一実施形態に係るカラーフィルタを示す概略断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラーフィルタの他の例を示す概略断面図である。 本発明のカラーフィルタを備えた液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置用カラーフィルタは、9000以上のカラーフィルタコントラストを有し、透明基板上に複数色の着色層を備え、これら着色層が、スチレンと不飽和カルボン酸含有モノマーとを共重合させることにより得られる重合組成物を含む着色樹脂組成物の硬化膜であり、これら複数色の着色層のそれぞれの、下記式により表される厚み方向位相差Rthが、0ないし−10nmの範囲内にあることを特徴とする。
Rth={(Nx+Ny)/2-Nz}×d
(式中、Nxは着色画素層の平面内のx方向の屈折率、Nyは着色画素層の平面内のy方向の屈折率、Nzは着色画素層の厚み方向の屈折率を表す。ここで、NxはNx≧Nyとする遅相軸、dは着色画素層の厚み(nm)である。)
このようなカラーフィルタを備える液晶表示装置は、高いコントラストと斜め視認性を示す。厚み方向位相差Rthが、0ないし−10nmの範囲外の場合には、斜め視認性は劣ってしまう。
また、緑色顔料としてハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を含む緑色着色層を用いることにより、厚み方向位相差Rthが0nmから−10nmの範囲の緑色画素を備え、9000以上のカラーフィルタコントラストを有する液晶表示装置用カラーフィルタが得られる。
本発明者らは、カラーフィルタ着色層、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層等のカラーフィルタ構成部材を形成するために使用される感光性組成物について鋭意検討した結果、スチレンと不飽和カルボン酸含有モノマーとを共重合させることにより得られた重合組成物を含む感光性組成物が、上記カラーフィルタ構成部材を形成する上で優れた性能を示すことを見出した。即ち、そのような感光性組成物は、優れた現像性、長期保存安定性、及び現像速度を有し、また光照射及び/または焼成によって硬化した後の塗膜は、0〜−10nmの厚み方向位相差値Rthを有し、耐熱性、基板との密着性、硬度、耐溶剤性、及び耐アルカリ性に優れており、上述した従来の技術の課題をすべて解決し得るものである。
本発明者らが見出した重合組成物は、スチレンと不飽和カルボン酸含有モノマーとを反応させることにより得られ、30000以下の重量平均分子量、及び20〜180mgKOH/gの固形分酸価を有するとともに、75mol%以上95%未満のスチレン含有量を有する。このような重合組成物は、スチレンのエチレン性不飽和基と、不飽和カルボン酸含有モノマーのエチレン性不飽和基とを有機溶剤中でラジカル重合させることのような、当業者に周知の方法によって反応させることにより得ることができる。
このように重量平均分子量が30000以下、及び固形分酸価が20〜180mgKOH/gに制御された重合組成物を配合して調製された感光性樹脂組成物により、従来の感光性樹脂組成物が有する問題点を解決し、スチレン含有重合組成物の効果を十分に発揮させることが可能となる。即ち、重量平均分子量が30000を超え、固形分酸価が20〜180mgKOH/gを外れるスチレン含有重合組成物を含む感光性樹脂組成物が有する問題である、感光性樹脂組成物のアルカリ現像性が悪化し、現像速度を適正に調整することができず、現像時間が長くなったり、逆に現像速度が速すぎて塗膜が基板から剥がれやすくなるといった弊害を生じさせることがない。
また、本実施形態で用いる重合組成物は、75mol%以上95mol%未満のスチレン含有量を有することにより、従来のスチレン樹脂が有する負の複屈折性を発現することが可能となり、アルカリ現像型感光性のカラーフィルタ、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層で生じていた不具合、すなわち顔料や分散剤、及び他のバインダー樹脂の影響によって生じていた+10〜+30nm程度の不要な正の厚み方向位相差値Rthを打ち消し、さらには負の値へ低減させることが可能となる。これにより、本来所望されていた0〜−10nmの厚み方向位相差値を有することができ、斜めからみても表示特性が良好な液晶表示装置を提供することが可能となる。
スチレン含有量が75mol%未満の場合には、2〜+30nmの正の厚み方向位相差値Rthを十分打ち消すことが出来ず、複屈折性調整剤としての機能を発揮することが困難となる。
スチレン含有量が95mol%を越えた場合、現像性低下や現像後の残さが残りやすくなる。また、感光性樹脂組成物の他樹脂成分との相溶性が著しく悪くなり、保存安定性が低下する傾向となる。
以上説明した重合組成物の生成に用いられる不飽和カルボン酸含有モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、モノアルキルマレイン酸、フマル酸、モノアルキルフマル酸、イタコン酸、モノアルキルイタコン酸、クロトン酸等が挙げられる。中でもアクリル酸、メタクリル酸を挙げることが出来る。
以上の重合組成物を含む感光性樹脂組成物は、更に光重合性モノマーと、光重合開始剤と、アクリル系樹脂を含有し、前記重合組成物が、感光性樹脂組成物の固形分中の3〜60%の含有量を有するものである。また、他の成分として、光増感剤、非感光性樹脂及び/又は感光性樹脂、顔料、分散剤、界面活性剤、多官能チオール、貯蔵安定剤、密着向上剤、及び溶剤を含むことが出来る。
このような感光性樹脂組成物によれば、上述した重合組成物を感光性樹脂組成物の固形分中の3〜60質量%含むので、重合組成物の有する、耐熱性、基板との密着性、硬度、耐溶剤性、耐アルカリ性、及び複屈折性に優れた性質を十分に発揮させることができる。すなわち、これら感光性樹脂組成物は、上述したような重合組成物の長期保存安定性、現像速度に優れた性質を付与されているために、アルカリ現像型感光性のカラーフィルタ着色層、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層の形成に好適に用いることができる。
以上説明した感光性樹脂組成物において、アクリル樹脂の酸価を20〜180mgKOH/gとすることにより、現像速度が適度に調整できず現像時間が長くなることや、逆に現像速度が速すぎて塗膜が基板から剥がれやすくなるといった不具合を生じさせることなく、感光性樹脂組成物のアルカリ現像性を最適な状態に調整することが可能となる。アクリル樹脂の酸価のより好ましい範囲は、50〜180mgKOH/gである。
また、アクリル樹脂の二重結合当量を好ましくは100以上、より好ましくは100〜2000、最も好ましくは100〜1000とすることにより、感光性樹脂組成物の感度が不足して、十分な硬化に必要な露光時間が長くなり、生産性が悪くなるという不具合を生じさせることなく、感光性樹脂組成物の露光感度を十分に保つことが可能となる。また、感光性樹脂組成物は、更に顔料及び分散剤を含有することが出来る。
以上説明した感光性樹脂組成物は、カラーフィルタ着色層、対向基板担持層、及び位相差層の少なくとも1種を形成するために使用される。この感光性樹脂組成物の硬化には、UV露光、DeepUV露光のいずれの硬化方法を用いてもよい。
感光性樹脂組成物に用いられるスチレン含有重合組成物は、1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
以上説明した感光性樹脂組成物の、上記重合組成物を除く他の成分について、以下に説明する。
(アクリル系樹脂)
アクリル系樹脂として、以下のものを例示できる。
アクリル系樹脂は、単量体として、例えば(メタ)アクリル酸;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレートペンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;エトキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等のエーテル基含有(メタ)アクリレート;及びシクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等の脂環式(メタ)アクリレート等を使用した重合体が挙げられる。
なお、以上挙げた単量体は、単独で、または、2種以上を併用して使用することができる。さらに、これら単量体と共重合可能なスチレン、シクロヘキシルマレイミド、及びフェニルマレイミド等の化合物の共重合体でもよい。
また、例えば(メタ)アクリル酸等のエチレン性不飽和基を有するカルボン酸を共重合し、得られた共重合体と、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基及び不飽和二重結合を含有する化合物とを反応させることや、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリレートの重合体、又はそれとその他の(メタ)アクリレートとの共重合体に、(メタ)アクリル酸等のカルボン酸含有化合物を付加させることによって、感光性を有する樹脂を得ることができる。
さらに、例えばヒドロキシエチルメタアクリレート等のモノマーの、水酸基を有する重合体に、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート等のイソシアネート基及びエチレン性不飽和基を有する化合物とを反応させることによっても、感光性を有する樹脂を得ることができる。
また、上述したように、複数の水酸基を有するヒドロキシエチルメタクリレート等の共重合体と多塩基酸無水物とを反応させて、共重合体にカルボキシル基を導入し、カルボキシル基を有する樹脂を得ることが出来る。その製造方法は、上記記載の方法のみに限るものではない。
上記の反応に用いる酸無水物の例として、例えばマロン酸無水物、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、フタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロフタル酸無水物、及びトリメリト酸無水物等が挙げられる。
上述したアクリル系樹脂の固形分酸価は、20〜180mgKOH/gであることが好ましい。酸価が20mgKOH/gより小さい場合には、感光性樹脂組成物の現像速度が遅すぎて現像に要する時間が多くなり、生産性に劣る傾向となる。また、固形分酸価が180mgKOH/gより大きい場合には、逆に現像速度が速すぎて、現像後でのパターンハガレやパターン欠けの不具合が生じる傾向となる。
さらに、上記アクリル系樹脂が感光性を有する場合、このアクリル樹脂の二重結合当量は100以上であることが好ましく、より好ましくは100〜2000であり、最も好ましくは100〜1000である。二重結合当量が2000を越える場合には十分な光硬化性が得にくい場合がある。
(光重合性モノマー)
光重合性モノマーの例として、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
また、水酸基を有する(メタ)アクリレートに多官能イソシアネートを反応させて得られる(メタ)アクリロイル基を有する多官能ウレタンアクリレートを用いることが好ましい。なお、水酸基を有する(メタ)アクリレートと多官能イソシアネートとの組み合わせは任意であり、特に限定されるものではない。また、1種の多官能ウレタンアクリレートを単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
(光重合開始剤)
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系化合物、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系化合物、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリルs−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系化合物、1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、O−(アセチル)-N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ-ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物、9,10−フェナンスレンキノン、
カンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物、ボレート系化合物、カルバゾール系化合物、イミダゾール系化合物、チタノセン系化合物等が挙げられる。
これらは1種を単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
(光増感剤)
重合開始剤と光増感剤とを併用することが好ましい。光増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
増感剤は、光重合開始剤100質量部に対して、0.1〜60質量部の量を含有させることができる。
(非感光性樹脂及び/又は感光性樹脂)
本発明の第2の実施形態に係る感光性樹脂組成物には、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の透過率を有する非感光性透明樹脂及び/又は感光性透明樹脂を併用することができる。
透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれ、熱可塑性樹脂としては、例えば, ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂は、下記のメラミン樹脂とイソシアネート基を含有する化合物とを反応させてなるものを用いてもよい。メラミン樹脂として、下記に示す構造式(I)を有する化合物およびその多量体を例示することができる。
Figure 0005037629
(式中、R〜Rは、それぞれ水素原子又はCHOR(Rは水素原子、又はアルキル基を表し、R〜Rにおいて同一であっても異なっていても良い。)を表し、R〜Rは同一であっても異なっていても良い。)
2種類以上のホモポリマーまたはコポリマーを併用してもよい。また、上記以外に1,3,5−トリアジン環を有する化合物で、例えば特開2001−166144公報に記載のものを使用することができる。また下記に示す構造式(II)に示す化合物も好ましく用いられる。
Figure 0005037629
(RからR14はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基または複素環基であり、水素原子であることが特に好ましい。)
上記の反応に用いるイソシアネート基を含有する化合物の例として、芳香族、脂肪族、又は脂環族の各種公知のイソシアネート類を使用することができる。
例えば、1,5-ナフチレンジイソシアネート、4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4’−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4‘−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環族ポリイソシアネート、ダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマージイソシアネート等を例示することができる。
また、該熱硬化性樹脂に感光性を付与させる場合には、イソシアネート基と二重結合性基とを含有する化合物を好適に用いることができ、2−アタクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、1、1−(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート等を例示することができる。
上記の反応に用いる酸無水物の例としては、マロン酸無水物、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、フタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロフタル酸無水物等が挙げられる。
熱硬化性樹脂においては、その酸価が固形分換算で3〜60mgKOH/gであることが必要であり、20〜50mgKOH/gであればより好ましい。従って、酸無水物の付加反応は、酸価がこの範囲内になるように定量的に反応させる。
熱硬化性樹脂の酸価が3mgKOH/g未満であると、アルカリ現像において現像不良となるおそれがあり、酸価が60mgKOH/gより大きくなるとアルカリ現像において露光部分の表面が現像液で浸食される、感光性樹脂組成物の長期保存安定性が低下する等の不具合が生じ易くなる。 上述した熱硬化性樹脂は、以下の方法のいずれかにより調製することができる。
(1)メラミン樹脂及びイソシアネ―ト基を含有する化合物を加温下で混合して反応させる方法、
(2)メラミン樹脂及びイソシアネ―ト基を含有する化合物を加温下で混合して反応させた後、さらに酸無水物を加温下で混合して反応させる方法。
(3)メラミン樹脂及び酸無水物を加温下で混合して反応させる方法。
また、前処理としてエバポレーターなどを用いて低沸アルコール化合物を留去する工程と、感光性樹脂組成物に適した溶剤に溶剤置換する工程を含んでいてもよい。
一般的に、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂は、熱反応性が高く、一般的にも長期保存安定性に劣るため、感光性樹脂組成物中に多量に用いることは困難であった。しかしながら、上述の熱硬化性樹脂においては、メラミン樹脂骨格中に複数個存在する熱反応性基のいくつかがイソシアネート基を含有する化合物または酸無水物との反応に使用されるために、熱反応性が適度に低下し、感光性樹脂組成物の長期保存安定性が良くなる効果が得られる。また、前記イソシアネート基を含有する化合物または酸無水物との反応の結果、メラミン樹脂のポリマー鎖が長くなり、メラミン樹脂骨格の自由な動きが束縛されるため、保存安定性が向上するという利点もある。
メラミン樹脂は、カラーフィルタ着色組成物としてリタデーションを増加させる傾向がある。本発明においてリタデーションを調整するリタデーション増加剤として、メラミン樹脂を用いることができる。ベンジル基を有する有機化合物を、同様に、リタデーションを調整するリタデーション調整剤として用いても良い。
前記イソシアネート基を含有する化合物または酸無水物との反応により、アルカリ現像型の感光性樹脂組成物に必要なアルカリ現像性及び/または感光性をメラミン樹脂に付与することが可能となる。このようにアルカリ現像性及び/または感光性を持たせることで基板との密着性が向上し、現像工程中の不具合を生じさせることのないプロセスマージンの良好な感光性樹脂組成物を実現することができる。
さらには、感光性樹脂組成物に前記熱硬化性樹脂を含有させることで、硬化した塗膜に十分な耐熱性や硬度を付与することができるだけでなく、耐溶剤性、耐アルカリ性の機能も付与することができる。
加えて、前記熱硬化性樹脂を適量含有させることによって、顔料やその他の微粒子に含まれる、及び/またはその製造工程中で含まれるイオン性不純物の溶出を低減することや、電気的特性を改善することが可能となる。すなわち、カラーフィルタ着色層、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層を形成するために、焼成して硬化する際に、感光性樹脂組成物中で熱硬化性樹脂が反応し、顔料やその他の微粒子をポリマーの網目に閉じ込めるためにイオン性不純物の溶出を抑制することが可能となる。
また、熱硬化性樹脂を適量添加することで、前記熱硬化性樹脂が有する芳香環が電子的に働き、硬化した膜の電気特性を調整することができる。この結果、長時間表示しても焼き付きや色ずれのない、電気特性に優れた液晶表示装置を提供することが可能となる。
(顔料)
感光性樹脂組成物層がカラーフィルタの着色層である場合、さらに、顔料を含有させる必要がある。
また、着色層でない対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層である場合でも、遮光性を付与するために顔料を含有させて使用することができる。着色層の形成用並びに遮光性付与用としては、感光性樹脂組成物に公知の顔料を用いることができる。顔料の配合量は特に限定されるものではないが、組成物の総量100質量%に対して、5〜70質量%程度であることが好ましく、5〜50質量%程度であることがより好ましく、20〜50質量%程度であることがさらに好ましく、その残部は、顔料担体により提供される樹脂質バインダーから実質的になる。
また、カラーフィルタの分光調整等のために、複数の顔料を組み合わせて用いることもできる。顔料は、着色組成物の全固形分量を基準(100質量%)として5〜70質量%の割合で含有されることが好ましい。
また、上記有機顔料と組み合わせて、彩度と明度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、無機顔料を組み合わせて用いることも可能である。無機顔料としては、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等の金属酸化物粉、金属硫化物粉、金属粉等が挙げられる。さらに、調色のため、耐熱性を低下させない範囲内で染料を含有させることができる。
(分散剤)
顔料を顔料担体および有機溶剤中に分散する場合には、顔料を分散させるための分散剤、界面活性剤を含有させる必要がある。分散剤としては、界面活性剤、顔料の中間体、染料の中間体、ソルスパース等が使用され、顔料に吸着する性質を有する顔料親和性部位と、顔料担体と相溶性のある部位とを有し、顔料に吸着して顔料の顔料担体への分散を安定化する働きをするものである。
具体的には、ポリウレタン、ポリアクリレートなどのポリカルボン酸エステル、不飽和ポリアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸(部分)アミン塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アルキルアミン塩、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアマイドリン酸塩、水酸基含有ポリカルボン酸エステルや、これらの変性物、ポリ(低級アルキレンイミン)と遊離のカルボキシル基を有するポリエステルとの反応により形成されたアミドやその塩などの油性分散剤、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの水溶性樹脂や水溶性高分子化合物、ポリエステル系、変性ポリアクリレート系、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加化合物、燐酸エステル系等が用いられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
分散剤の添加量は特に限定されるものではないが、顔料の配合量100質量%に対して、1〜10質量%とすることが好ましい。また、着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレートなどのノニオン性界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩やそれらのエチレンオキサイド付加物などのカオチン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルベタイン、アルキルイミダゾリンなどの両性界面活性剤が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
(多官能チオール)
感光性樹脂組成物には、連鎖移動剤としての働きをする多官能チオールを含有させることができる。多官能チオールは、チオール基を2個以上有する化合物であればよく、例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。
これらの多官能チオールは、1種または2種以上混合して用いることができる。多官能チオールは、着色組成物中の顔料100質量部に対して、0.2〜150質量部、好ましくは0.2〜100質量部の量で用いることができる。
(貯蔵安定剤)
感光性樹脂組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、トリエチルホスフィン、トリフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。貯蔵安定剤は、着色組成物中の顔料100質量部に対して、0.1〜10質量部の量で含有させることができる。
(密着向上剤)
また、前記感光性樹脂組成物には、基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。シランカップリング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリルシラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のチオシラン類等が挙げられる。シランカップリング剤は、着色組成物中の顔料100質量部に対して、0.01〜100質量部の量で含有させることができる。
(溶剤)
前記感光性樹脂組成物には、基板上への均一な塗布を可能とするために、水や有機溶剤等の溶剤が配合される。また、本発明の組成物がカラーフィルタの着色層である場合、溶剤は、顔料を均一に分散させる機能も有する。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。溶剤は、着色組成物中の顔料100質量部に対して、800〜4000質量部、好ましくは1000〜2500質量部の量で用いることができる。
[感光性樹脂組成物の調製方法]
感光性樹脂組成物は、公知の方法により調製することができる。例えば、光重合性モノマー、熱硬化性樹脂、顔料、分散剤、及び溶剤を含む感光性着色組成物は、以下の方法により調製することができる。
(1)光重合性モノマー及び本発明の熱硬化性樹脂、あるいはこれらを溶剤に溶解した溶液に、顔料と分散剤を予め混合して調製した顔料組成物を添加して分散させ、残りの成分を添加する。
(2)光重合性モノマー及び本発明の熱硬化性樹脂、あるいはこれらを溶剤に溶解した溶液に、顔料と分散剤を別々に添加して分散させた後、残りの成分を添加する。
(3)光重合性モノマー及び本発明の熱硬化性樹脂、あるいはこれらを溶剤に溶解した溶液に、顔料を分散させた後、顔料分散剤を添加し、残りの成分を添加する。
(4)光重合性モノマー及び本発明の熱硬化性樹脂、あるいはこれらを溶剤に溶解した溶液を2種類調製し、顔料と分散剤を予め別々に分散させてから、これらを混合し、残りの成分を添加する。なお、顔料と分散剤のうち一方は溶剤にのみ分散させても良い。
ここで、光重合性モノマー及び本発明の熱硬化性樹脂、あるいはこれらを溶剤に溶解した溶液への顔料や分散剤の分散は、三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミキサー、アトライター等の各種分散装置を用いて行うことができる。また、分散を良好に行うために、各種界面活性剤を添加して分散を行っても良い。
また、顔料と分散剤を予め混合して顔料組成物を調製する場合、粉末の顔料と粉末の分散剤を単に混合するだけでも良いが、(a)ニーダー、ロール、アトライター、スーパーミル等の各種粉砕機により機械的に混合する、(b)顔料を溶剤に分散させた後、分散剤を含む溶液を添加し、顔料表面に分散剤を吸着させる、(c)硫酸等の強い溶解力を持つ溶媒に顔料と分散剤を共溶解した後、水等の貧溶媒を用いて共沈させるなどの混合方法を採用することが好ましい。
[カラーフィルタ]
以下、カラーフィルタ用着色層の形成方法について説明するが、該着色層が設けられた基板表面上に形成された液晶表示装置のセルギャップを均一化するための対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層についても同様の形成方法を適用することができる。なお、本発明において、赤色、緑色、青色着色層をブラックマトリクスの開口部に配設した画素単位を、それぞれ赤色着色画素(あるいは赤色画素)、緑色着色画素(あるいは緑色画素)、青色着色画素(あるいは青色画素)と呼ぶ。
図1は、本発明の第3の実施形態に係るカラーフィルタの概略断面図である。
図1に示す基板1上には、クロムなどの金属もしくは感光性黒色樹脂組成物をパターン加工してなるブラックマトリクス2が公知の方法により形成されている。用いる基板1としては、透明基板が好適であり、具体的には、ガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンフタレート等の樹脂基板が好適に用いられる。また、ガラス板や樹脂板の表面には、液晶パネル化後の液晶駆動のために、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化アンチモンなどの金属酸化物の組み合わせからなる透明電極が形成されていてもよい。
最初に、基板1上に、スプレーコート法、スピンコート法、ロールコート等により、上述した本発明の第2の実施形態に係る感光性樹脂組成物を均一に塗布し、乾燥させる。次に、フォトリソグラフィ法により、得られた感光性樹脂組成物層をパターニングする。すなわち、所望の遮光パターンを有するフォトマスクを介して紫外線、電子線等の活性エネルギー線を照射して露光した後、有機溶剤やアルカリ水溶液等の現像液を用いて現像する。ここで、露光工程においては、活性エネルギー線が照射された部分の感光性樹脂組成物層に含まれる光重合性モノマーが重合し、硬化する。また、感光性樹脂を含有する場合には、この感光性樹脂も架橋し、硬化する。
また、露光感度を向上させるために、感光性樹脂組成物層を形成した後、水溶性あるいはアルカリ水溶性樹脂(例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等)の溶液を表面に塗布し、乾燥させて、酸素による重合阻害を抑制する膜を形成した後、露光を行っても良い。
次いで、現像工程において、活性エネルギー線が照射されなかった部分を現像液により洗い流すことで、所望のパターンが形成される。現像処理方法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法等を適用することができる。なお、現像液としては、炭酸ソーダ、苛性ソーダ等の水溶液や、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリ溶液等のアルカリ現像液が主流になっている。また、現像液としては、必要に応じて消泡剤や界面活性剤が添加されたものが用いられる。
最後に焼成し、同様の操作を他色について繰り返して、カラーフィルタを製造することができる。すなわち、ブラックマトリクス2が形成された基板1上に、赤色画素3R、緑色画素3G、青色画素3Bが形成される。これら赤色画素3R、緑色画素3G、及び青色画素3Bと、ブラックマトリクス2とにより、着色層が構成される。
更にこれら着色画素上に、液晶表示装置のセルギャップを均一化するための対向基板担持層4を形成することができる。対向基板担持層4は、図1に示すように、ブラックマトリクス2上に対応する位置に形成されるのが望ましい。
また、図2に示すカラーフィルターでは、着色層が設けられた基板1上に、位相差層5、セルギャップ制御用かさ上げ層6、及び対向基板担持層4が形成されている。これら位相差層5、セルギャップ制御用かさ上げ層6、及び対向基板担持層4の少なくとも1つを、上述した着色層の形成と同様にして形成することが出来る。
次に、以上説明したカラーフィルタを備えた液晶表示装置について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るカラーフィルタを備えた液晶表示装置の概略断面図である。
図3に示す液晶表示装置7は、ノート型パソコン用のTFT駆動型液晶表示装置の典型例であって、離間対向して配置された一対の透明基板8および9を備え、それらの間には、液晶(LC)が封入されている。
液晶(LC)は、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic)、IPS(In−Plane switching)、VA(Vertical Alignment)、OCB(Optically Compensated Birefringence)等の 液晶配向モードに応じて配向される。
第1の透明基板8の内面には、TFT(薄膜トランジスタ)アレイ10が形成されており、その上には例えばITOからなる透明電極層11が形成されている。透明電極層11の上には、配向層12が設けられている。また、透明基板8の外面には、位相差フィルムを構成に含む偏光板13が形成されている。
他方、第2の透明基板9の内面には、図1又は図2に示すようなカラーフィルタ14が形成されている。カラーフィルタ14を構成する赤色、緑色および青色のフィルタセグメントは、ブラックマトリックス(図示せず)により分離されている。カラーフィルタ14を覆って、必要に応じて透明保護膜(図示せず)が形成され、さらにその上に、例えばITOからなる透明電極層15が形成され、透明電極層15を覆って配向層16が設けられている。また、透明基板9の外面には、偏光板17が形成されている。なお、偏光板13の下方には、三波長ランプ18を備えたバックライトユニット19が設けられている。
次に、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明について具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。また、本発明で用いる材料は光に対して極めて敏感であるため、自然光などの不要な光による感光を防ぐ必要があり、全ての作業を黄色、または赤色灯下で行うものとする。なお、実施例および比較例中、「部」とは「質量部」を意味する。また、顔料の記号はカラーインデックスナンバーを示し、例えば、「PG36」は「C.I.Pigment Green36」を、「PY150」は「C.I.Pigment Yellow 150」を表す。
[重合組成物の合成]
実施例および比較例で用いるスチレンと不飽和カルボン酸含有モノマーから成る重合組成物を以下のように合成する。なお、樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
<合成例1:重合組成物1>
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、スチレン160g、無水マレイン酸20g、シクロヘキサノン420gおよびアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃で6時間加熱し、スチレン−無水マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1の重量平均分子量は11000であった。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1に20%水酸化ナトリウム水溶液75gを加え75℃で1時間加熱した。30℃まで冷却した後、10%塩酸170gを加え、1時間攪拌を行なった。続いてシクロヘキサノン180g、水180gを加え30分間攪拌を行なった後、水層を分離し、スチレン−マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−マレイン酸共重合体の重量平均分子量は11000であった。
<合成例2:重合組成物2>
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、スチレン160g、無水マレイン酸20g、シクロヘキサノン420gおよびアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃で6時間加熱し、スチレン−無水マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1の重量平均分子量は11000であった。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1に1−ドデカノール36g、トリフェニルホスフィン0.5gを加え、145℃で20時間加熱した。
その後、20%水酸化ナトリウム水溶液39gを加え30℃で1時間加熱した。30℃まで冷却した後、10%塩酸71gを加え、1時間攪拌を行なった。続いてシクロヘキサノン180g、水180gを加え30分間攪拌を行なった後、水層を分離し、スチレン−マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−マレイン酸ドデシルエステル共重合体の重量平均分子量は12000であった。
<合成例3:重合組成物3>
スチレン−アクリル樹脂エマルション(昭和高分子(株)製のAP1761、樹脂固形分50%)24g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート96gを加え30℃で1時間加熱した。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1の重量平均分子量は4400であった。
<合成例4:重合組成物4>
内容量が1リットルの5つ口反応容器内に、シクロヘキサノン432g、アゾビスイソブチロニトリル3gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃に加熱し、スチレン98.9gおよびアクリル酸9.1gからなる混合液を2時間かけて滴下した。滴下終了から30分後にアゾイソブチロニトリル3gを加え、さらに5時間加熱し、スチレン−アクリル酸共重合体を得た。得られたスチレン−アクリル酸共重合体の重量平均分子量は6900であった。
<合成例5:重合組成物5>
内容量が1リットルの5つ口反応容器内に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート432g、アゾビスイソブチロニトリル13gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃に加熱し、スチレン98.9gおよびアクリル酸9.1gからなる混合液を2時間かけて滴下した。滴下終了から30分後にアゾイソブチロニトリル6.5gを加え、さらに5時間加熱し、スチレン−アクリル酸共重合体を得た。得られたスチレン−アクリル酸共重合体の重量平均分子量は3100であった。
<合成例6:重合組成物6>
内容量が1リットルの5つ口反応容器内に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート432g、アゾビスイソブチロニトリル13gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃に加熱し、スチレン96.3gおよびアクリル酸11.8gからなる混合液を2時間かけて滴下した。滴下終了から30分後にアゾイソブチロニトリル6.5gを加え、さらに5時間加熱し、スチレン−アクリル酸共重合体を得た。得られたスチレン−アクリル酸共重合体の重量平均分子量は3000であった。
<合成例7:重合組成物7>
スチレン−アクリル樹脂エマルション(昭和高分子(株)製のAP3770、樹脂固形分50%)24g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート96gを加え30℃で1時間加熱した。得られたスチレン−アクリル酸共重合体1の重量平均分子量は8600であった。
<合成例8:重合組成物8>
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、スチレン120g、無水マレイン酸20g、シクロヘキサノン420gおよびアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃で15時間加熱し、スチレン−無水マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1の重量平均分子量は37000であった。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1に20%水酸化ナトリウム水溶液75gを加え75℃で1時間加熱した。30℃まで冷却した後、10%塩酸170gを加え、1時間攪拌を行なった。続いてシクロヘキサノン180g、水180gを加え30分間攪拌を行なった後、水層を分離し、スチレン−マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−マレイン酸共重合体の重量平均分子量は35500であった。
<合成例9:重合組成物9>
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、スチレン120g、無水マレイン酸30g、シクロヘキサノン420gおよびアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃で6時間加熱し、スチレン−無水マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1の重量平均分子量は13000であった。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1に20%水酸化ナトリウム水溶液75gを加え75℃で1時間加熱した。30℃まで冷却した後、10%塩酸170gを加え、1時間攪拌を行なった。続いてシクロヘキサノン180g、水180gを加え30分間攪拌を行なった後、水層を分離し、スチレン−マレイン酸共重合体を得た。得られたスチレン−マレイン酸共重合体の重量平均分子量は12000であった。
<合成例10:重合組成物10>
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、スチレン142.5g、無水マレイン酸7.5g、シクロヘキサノン420gおよびアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80で6時間加熱し、スチレン−無水マレイン酸共重合体4を得た。得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体4の重量平均分子量は13000であった。
得られたスチレン−無水マレイン酸共重合体1に20%水酸化ナトリウム水溶液75gを加え75℃で1時間加熱した。30℃まで冷却した後、10%塩酸170gを加え、1時間攪拌を行なった。続いてシクロヘキサノン180g、水180gを加え30分間攪拌を行なった後、水層を分離し、スチレン−マレイン酸共重合体の重合組成物10を得た。得られたスチレン−マレイン酸共重合体の重合組成物10の重量平均分子量は12000であった。それらの結果を下記表1に示す。
Figure 0005037629
[アクリル樹脂の合成]
実施例および比較例で用いるアクリル樹脂を以下のように合成する。なお、アクリル樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
<合成例1> アクリル樹脂1
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート800g、メタクリル酸10g、メチルメタクリレート40g、ブチルメタクリレート80g、ヒドロキシエチルメタクリレート40gおよびアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃で6時間加熱し、アクリル樹脂1を得た。得られたアクリル樹脂1の重量平均分子量は40000であった。
<合成例2> アクリル樹脂2
メタクリル酸を40g用いた以外は合成例8と同様にしてアクリル樹脂2を得た。得られたアクリル樹脂2の重量平均分子量は40000であった。
<合成例3> アクリル樹脂3
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート800g、メタクリル酸30g、ブチルメタクリレート70g、ヒドロキシエチルメタクリレート40g、pクミルフェノキシエチルメタクリレート60gおよびアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃で6時間加熱し、アクリル樹脂3を得た。得られたアクリル樹脂3の重量平均分子量は30000であった。
<合成例4> アクリル樹脂4
メタクリル酸33gを用いた以外は合成例10と同様にしてアクリル樹脂4を得た。得られたアクリル樹脂4の重量平均分子量は30000であった。
<合成例5> アクリル樹脂5
内容量が2リットルの5つ口反応容器内に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート800g、メタクリル酸40g、ブチルメタクリレート40g、ヒドロキシエチルメタクリレート60g、pクミルフェノキシエチルメタクリレート60gおよびアゾビスイソブチロニトリル4gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、80℃で6時間加熱し、アクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂にさらにメタクリロイルオキシエチルイソシアネート45gを60℃で8時間反応させアクリル樹脂5を得た。このアクリル樹脂5の重量平均分子量は25000であった。
<合成例6> アクリル樹脂6
メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを15g用いた以外は合成例10と同様にしてアクリル樹脂5を得た。このアクリル樹脂5の重量平均分子量は25000であった。それらの結果を下記表2に示す。
Figure 0005037629
[顔料の合成]
実施例および比較例で用いる顔料を以下のように合成する。
(青色顔料)
青色顔料1(C.I. Pigment Blue 15:6、東洋インキ製造社製「LIONOL BLUE ES」;B−1)200部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成社製)100部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、70℃で12時間混練した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、198部のソルトミリング処理顔料(青色顔料2)を得た。
さらに青色顔料2 160部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成社製)100部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、70℃で15時間混練した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、158部のソルトミリング処理顔料(青色顔料3)を得た。
(紫色顔料)
紫色顔料1 300部を96%硫酸3000部に投入し1時間撹拌後、5℃の水に注入した。1時間撹拌後、濾過、温水で洗浄液が中性になるまで洗浄し、70℃で乾燥した。得られたアシッドペースティング処理顔料を120部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成社製)100部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、90℃で18時間混練した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、118部のソルトミリング処理顔料(紫色顔料2)を得た。
(赤色顔料)
赤色顔料1(C.I. Pigment Red 254、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「IRGAPHOR RED B-CF」)136部、表2に示す分散剤A−1 24部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成社製)190部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で8時間混練した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、156部のソルトミリング処理顔料(赤色顔料2)を得た。
赤色顔料3(C.I. Pigment Red 177、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「CROMOPHTAL RED A2B」;R−3)160部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成社製)190部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で12時間混練した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、156部のソルトミリング処理顔料(赤色顔料4)を得た。
(緑色顔料)
塩化アルミニウム356部および塩化ナトリウム6部の200℃の溶融塩に、亜鉛フタロシアニン46部を溶解し、130℃まで冷却し1時間攪拌した。反応温度を180℃に昇温し、臭素を1時間あたり10部で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8部で5時間導入した。この反応液を水3200部に徐々に注入したのち、濾過、水洗して107.8部の粗製ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を得た。粗製ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料の1分子内に含まれる平均臭素数は14.1個、平均塩素数は1.9個であった。得られた粗製ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料120部、粉砕した食塩1600部、およびジエチレングリコール270部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で12時間混練した。この混合物を温水5000部に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして食塩および溶剤を除いた後、80℃で24時間乾燥し、117部のソルトミリング処理顔料(緑色顔料1)を得た。
(黄色顔料)
キノフタロン系黄色顔料PY138(BASF社製「パリオトールイエローK0961HD」)100部、色素誘導体(D−3)5部、粉砕した食塩750部、およびジエチレングリコール180部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、60℃で6時間混練した。この混合物を温水3000部に投入し、約80℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして食塩および溶剤を除いた後、80℃で24時間乾燥し、100部のソルトミリング処理顔料(黄色顔料1)を得た。
(実施例1)
下記の要領でカラーフィルタ作製に用いる青の着色組成物1を調製した。
<青色着色組成物1>
下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して青色顔料の分散体を作製した。
青色顔料3 7.9部
紫色顔料2 5.8部
分散剤
(味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」) 1.8部
アクリル樹脂2(固形分20%) 36.5部
シクロヘキサノン 48部
その後、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過して青色着色組成物1を得た。
上記分散体 42部
重合組成物1 12部
アクリル樹脂5 4部
トリメチロールプロパントリアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製ビスコート#295) 4.8部
光重合開始剤
(チバガイギー社製「イルガキュア−369」) 2.8部
光増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2部
シクロヘキサノン 34.2部
(実施例2〜11、比較例1〜9)
分散体中の顔料、分散体中及び着色組成物中に用いる樹脂に、下記表3に記載の樹脂を用いた以外は実施例1と同様にして、着色組成物2〜20を得た。
Figure 0005037629
(実施例12)
[対向基板担持層用感光性樹脂組成物1の調製]
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過して対向基板担持層作製に用いる感光性樹脂組成物1を調製した。
重合組成物5 16部
光重合性モノマー
(東亜合成社製「アロニックスM−402」) 2.4部
光重合開始剤
(チバガイギー社製「イルガキュア−907」) 2.8部
光増感剤
(日本化薬製「ジエチルチオキサントン−S」) 0.5部
光増感剤
(関東化学製「2−メルカプトベンゾチアゾール」) 0.5部
シクロヘキサノン 40.2部
(実施例13)
[セルギャップ制御用かさ上げ層用感光性樹脂組成物2の調製]
下記に示す組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過してセルギャップ制御用かさ上げ層作製に用いる感光性樹脂組成物2を調製した。
重合組成物5 16部
トリメチロールプロパントリアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製 ビスコート#295) 4.8部
光重合性モノマー
(東亜合成社製「アロニックスM−402」) 2.4部
光重合開始剤
(チバガイギー社製「イルガキュア−907」) 2.8部
光増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2部
シクロヘキサノン 40.2部
(実施例14)
[位相差層用感光性樹脂組成物3の調製]
下記に示す組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過して位相差層作製に用いる感光性樹脂組成物3を調製した。
重合組成物5 16部
トリメチロールプロパントリアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製 ビスコート#295) 4.8部
光重合性モノマー
(東亜合成社製「アロニックスM−402」) 2.4部
光重合開始剤
(チバガイギー社製「イルガキュア−907」) 2.8部
光増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2部
シクロヘキサノン 40.2部
(比較例10〜12)
樹脂に重合組成物8を用いた以外は実施例12〜14と同様にして感光性樹脂組成物4〜6を得た。
上記実施例及び比較例に係る感光性樹脂組成物について、以下の特性を測定し、評価した。
1.長期保存安定性評価
緑色着色組成物を調製した翌日の初期粘度と、40℃で1週間、経時促進させた経時粘度を、E型粘度計(東機産業社製「ELD型粘度計」)を用いて、25℃において回転数20rpmという条件で測定した。この初期粘度および経時粘度の値から、下記式で経時粘度変化率を算出した。
[経時粘度変化率]=|([初期粘度]−[経時粘度])/[初期粘度]|×100
長期保存安定性評価は、下記の基準で行なった。
○:経時粘度変化率が10%以下
△:経時粘度変化率が10%〜20%
×:経時粘度変化率が20%を超える。
2.厚み方向位相差値Rth
以下の手順で各色塗膜を作製し、厚み方向位相差値を測定した。
上記表3に示した各色着色組成物をスピンコート法によりガラス基板に塗工した後、クリーンオーブン中で、70℃で20分間プリベークした。次いで、この基板を室温に冷却した後、超高圧水銀ランプを用い、紫外線を露光した。その後、この基板を23℃の炭酸ナトリウム水溶液を用いてスプレー現像した後、イオン交換水で洗浄し、風乾した。その後、クリーンオーブン中で、230℃で30分間ポストベークを行い、各色画素用の塗膜を得た。乾燥塗膜の膜厚は、いずれも1.8μmであった。また、液晶表示装置のセルギャップを均一化するための対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層用感光性樹脂組成物を形成するために、同様にして塗膜を形成した。
厚み方向位相差値は、位相差測定装置(大塚電子社製「RETS−100」)を用いて、塗膜を形成した基板の法線方向から45°傾けた方位よりリタデーションΔ(λ)を測定し、この値を用いて得られる3次元屈折率から式1より厚み方向位相差値(Rth)を算出した。但し、赤色着色画素では610nm、緑色着色画素では550nm、青色着色画素では450nmの波長で測定を行った。
Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
(式中、Nxは着色画素層の平面内のx方向の屈折率であり、Nyは着色画素層の平面内のy方向の屈折率であり、Nzは着色画素層の厚み方向の屈折率であり、NxをNx≧Nyとする遅相軸とする。dは着色画素層の厚み(nm)である。)
上記表3に示した各色着色組成物より作製された各色塗膜の厚み方向位相差値Rthを下記表4に示す。また、液晶表示装置に使用される位相差板、液晶材料の厚み方向位相差値Rthと、着色画素層の厚み方向位相差値Rthとの組み合わせにおいて、黒表示時での斜めから見たときの液晶表示装置の色付きが最も少なくなるようにした場合、着色画素層の厚み方向位相差値Rthは、それぞれ赤色画素で−10〜2nm、緑色画素で−10〜0nm、青色画素で−10〜2nmであった。
下記の基準で厚み方向位相差値を評価した。
○:赤色画素で−10〜2nm、緑色画素で−10〜0nm、青色画素で−10〜2nmの範囲に含まれる。
×:上記範囲に含まれない。
上記評価結果を下記表4に示した。
セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層用感光性樹脂組成物については、得られたRthの値を下記表4に示した。
3.コントラスト測定
透明基板上に形成された各色画素を2枚の偏光板の間に挟み、一方の偏光板側からバックライトを当てて、他方の偏光板を透過した光の輝度を輝度計にて測定し、偏光板が平行状態における光の輝度(Lp)と直交状態における光の輝度(Lc)の比よりコントラストC(=Lp/Lc)を算出した。
上記と同様、偏光板が平行状態と直交状態での輝度の比によるコントラストの値である。同様に、CRは赤色の着色層(塗膜)でのコントラストの値、CGは緑色の着色層(塗膜)でのコントラストの値、CBは青色の着色層(塗膜)でのコントラストの値である。CSは、カラーフィルタ(着色層)を形成しない透明基板のみのコントラストの値である。カラーフィルタコントラストは、ブラックマトリクス上に赤色着色画素、緑色着色画素、青色着色画素を形成したカラーフィルタ基板を測定し、上式にて算出した値である。カラーフィルタコントラストは、実際に液晶表示装置の画質に直結するため各色着色層のコントラストの値より重要となる。
テレビやモニター等大型液晶表示装置の極めて高い画質要求に応えるには、9000以上のカラーフィルタコントラストが必要となっている。
CSと各着色層とのコントラスト比、例えば、CR/CS>0.45、かつ、CG/CS>0.45、かつ、CB/CS>0.45を満たす場合に、液晶表示装置の黒表示時の正面視認性が優れたものとなる。 すなわち、光漏れの少ない締まった黒表示を再現できる。CR/CS>0.45、かつ、CG/CS>0.45、かつ、CB/CS>0.45を満たさない場合、黒表示時の光漏れが多くなり、優れた正面視認性の液晶表示装置が得られなくなる。
さらに、色毎のリタデーション差を小さくすることにより、斜め視認性と正面視認性がともに 優れた液晶表示装置となる。なお、CR/CS>0.45かつ、CG/CS>0.45、かつ、CB/CS>0.45を満たしても、色毎のリタデーション差が大きい場合、斜め視認性が不十分であることがある。実施例に用いる着色層のそれぞれのコントラスト比は、0.45より大きいものを使用した。
なお、コントラスト測定は、色彩輝度計(例えば、トプコン社製「BM−5A」)を用いて、例えば 2°視野にて偏光板が平行状態における光の輝度(Lp)と直交状態における光の輝度(Lc)を、透明基板上に形成された単一塗膜の着色画素層もしくは透明基板のみを偏光板に挟みこむ形にて、それぞれ測定する。偏光板は、例えば、日東電工社製「NPF−SEG1224DU」を用いる。また、バックライトの光源としては、例えば、輝度=1937cd/m2、XYZ表色系色度図における色度座標(x,y)が(0.316,0.301)、色温度=6525K、色度偏差duv=−0.0136の特性のものを用いる。
4.感度評価
上記表3に示した各感光性着色組成物及びセルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層用感光性樹脂組成物の感度を以下のようにして評価した。
すなわち、はじめに、ガラス基板上に、得られた感光性組成物をスピンコート法により塗布した後、70℃で15分のプリベークを行い、膜厚2.3μmの塗布膜を形成した。次に、露光光源に紫外線を使用した近接露光方式で、50μmの細線パターンを備えたフォトマスクを介して紫外線露光を行なった。露光量は、30、40、50、60、70、80、90、100mJ/cmの8水準とした。
次に、1.25質量%の炭酸ナトリウム溶液を用いてシャワー現像した後、水洗して、230℃で20分の加熱処理を行い、パターニングを完了した。
得られた着色画素の膜厚を未露光・未現像部分の膜厚(2.3μm)で割ってその残膜率を算出した。そして、横軸を露光量、縦軸を現像後残膜率として露光感度曲線をプロットした。得られた露光感度曲線から、残膜率が80%以上に達する最小露光量を飽和露光量とし、下記の基準で感度を評価した。
○:飽和露光量が50mJ/cm以下である
△:飽和露光量が50を超え、100mJ/cm以下である
×:飽和露光量が100mJ/cmを超える。
5.パターニング性評価
各実施例及び比較例において調製した各感光性着色組成物及びセルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層用感光性樹脂組成物について、そのパターニング性能を、以下のようにして評価を行った。
すなわち、はじめに、ガラス基板上に、得られた黒色感光性組成物をスピンコート法により塗布し、70℃で15分のプリベークを行い、膜厚2.3μmの塗布膜を形成した。次に、露光光源に紫外線を使用した近接露光方式で、幅6〜20μmの線幅のストライプパターンを備えたフォトマスクを介して紫外線露光を行なった。露光量は前記で述べた飽和露光量でおこなった。
次に、1.25質量%の炭酸ナトリウム溶液を用いてシャワー現像した後、水洗した。現像時間は、それぞれ、未露光の塗布膜を洗い流すのに適正な時間とした。次に、230℃で20分間加熱処理をして試験用基板を製造した。
6.耐性評価
上記パターニング性評価と同様にして、ストライプパターンを形成したガラス基板を、下記条件下にさらし、その前後でのパターンの外観変化を光学顕微鏡にて観察した。
N−メチル−2−ピロリドン溶剤 浸漬 30分(温度24℃)
イソプロピルアルコール溶剤 浸漬 30分(同上)
γ−ブチロラクトン溶剤 浸漬 30分(同上)
下記の基準で耐性評価を行なった。
○:全ての条件下において、外観変化なし
×:パターンハガレやカケ、クラックなどの不具合が見られる。
以上の結果を下記表4に示す。
Figure 0005037629
上記表4より、本発明の範囲内の重合組成物を使用した実施例1〜14に係る樹脂組成物は、感光性樹脂組成物の長期保存安定性、感度、パターニング性、さらには該感光性樹脂組成物を硬化して得られる着色層の厚み方向位相差値及び耐性のいずれもが良好であることがわかる。
これに対し、本発明の範囲外の重合組成物を使用した比較例1〜12に係る樹脂組成物は、上記特性の少なくともいずれかにおいて不良であるあることがわかる。
(実施例15)
1.カラーフィルタの作製
上記表4に示した各色感光性着色組成物を組み合わせて、下記に示す方法により、カラーフィルタを作製した。
まず、感光性赤色組成物(着色組成物11)をスピンコート法により、予めブラックマトリックスが形成されてあるガラス基板に塗工した後、クリーンオーブン中で、70℃で20分間プリベークした。次いで、この基板を室温に冷却後、超高圧水銀ランプを用い、フォトマスクを介して紫外線を露光した。
その後、この基板を23℃の炭酸ナトリウム水溶液を用いてスプレー現像した後、イオン交換水で洗浄し、風乾した。さらに、クリーンオーブン中で、230℃で30分間ポストベークを行い、基板上にストライプ状の赤色画素を形成した。
次に、感光性緑色組成物(着色組成物10)を使用し、同様に緑色画素を形成し、さらに、感光性青色組成物(着色組成物1)を使用し、青色画素を形成し、カラーフィルタ1を得た。各色画素の形成膜厚はいずれも2.0μmであった。
2.液晶表示装置の作製
得られたカラーフィルタ上に、オーバーコート層を形成し、その上にポリイミド配向層を形成した。このガラス基板の他方の表面に偏光板を形成した。他方、別の(第2の)ガラス基板の一方の表面にTFTアレイおよび画素電極を形成し、他方の表面に偏光板を形成した。
こうして準備された2つのガラス基板を電極層同士が対面するよう対向させ、スペーサビーズを用いて両基板の間隔を一定に保ちながら位置合わせし、液晶組成物注入用開口部を残すように周囲を封止剤で封止した。開口部からVA用液晶組成物を注入し、開口部を封止した。前記偏光板には広視野角表示が可能なように最適化された光学補償層を設けた。
このようにして作製した液晶表示装置をバックライトユニットと組み合わせてVA(垂直配向)表示モード液晶パネルを得た。
(実施例16、比較例13,14)
感光性着色組成物として下記表5に記載の感光性着色組成物を用いた以外は実施例15と同様にしてカラーフィルタ2〜4を得た。このカラーフィルタを用いて液晶表示装置を作製した。
なお、比較例14で用いた着色組成物21の組成は、下記の通りである。
顔料:青色顔料1、 紫色顔料2
分散体中の樹脂:アクリル樹脂2…36.5部
着色組成物中の樹脂:重合組成物4…4部
:アクリル樹脂6…12部
顔料組成比、分散剤量ほか組成比は、実施例1と同様とした。
以下に 比較例として、ハロゲン化銅フタロシアニン顔料を用いた緑色着色層の厚み方向位相差と、黒表示での斜め視認性評価につき 説明する。
また、緑色顔料にハロゲン化銅フタロシアニン顔料PG36(東洋インキ製造製;リオノールグリーン6YK)を用いた着色組成物21を作製した。
顔料:緑色顔料(PG36) ・・・8.3部
黄色顔料1 ・・・5.4部
分散体中の樹脂 :アクリル樹脂2 …36.5部
着色組成物中の樹脂:アクリル樹脂6…16部
当着色組成物を塗膜としてガラス基板に2μm厚みに塗布し、緑色着色層として厚み方向位相差を測定したところ、そのRthは −13nmであった。
緑色顔料であるハロゲン化銅フタロシアニン顔料は、カラーフィルタの緑色着色画素としてコントラスト高く好適に用いることができるが、厚み方向位相差が−10nmを超えて負になるため、斜め視認性が悪いものであった。該緑色着色画素を有するカラーフィルタを、後述する〈液晶表示装置の黒表示の視認性評価〉で液晶表示装置として評価したところ、黒表示が赤紫に着色し好ましいものでなかった。
<液晶表示装置の黒表示時の視認性評価>
作製した液晶表示装置を黒表示させ、液晶パネルの法線方向(略垂直方向)および法線方向から45°傾けた方位(斜め)より漏れてくる光(直交透過光;漏れ光)の量を目視観察した。また黒表示時の略垂直方向から見たときの色度(u(⊥)、v(⊥))と表示面の法線方向から最大60°まで傾けた方位よりから見たときの色度(u(45)、v(45))をトプコン社製BM−5Aにて測定し、色差Δu’v’を算出し、0≦θ≦60°でのΔu’v’の最大値を求めた。
評価ランクは次の通りであり、その結果を下記表5に示す。
○:視認性評価の斜め色付きΔu’v’が0.02以下
×:視認性評価の斜め色付きΔu’v’が0.02より大きい
Figure 0005037629
上記法5より、赤色着色画素、緑色着色画素、および青色着色画素層の厚み方向位相差値が0〜―10nmを満たすように形成されているカラーフィルタを液晶表示装置に用いた実施例15及び16では、斜め方向の視認性が良好であることがわかる。
これに対し、比較例13及び14では、赤色着色画素、緑色着色画素、および青色着色画素層の厚み方向位相差値が0〜―10nmを満たすように形成されていないので、斜め方向の視認性が不良であることがわかる。
また、実施例15及び16、比較例13及び14におけるΔu’v’、着色画素層の単色でのコントラスト、カラーフィルタコントラスト(CFコントラスト)の結果を下記表6に示す。
Figure 0005037629
上記表6より、実施例15及び16のコントラストは、比較例13及び14よりも高いことがわかる。
1…ガラス基板、2…ブラックマトリックス、3R,3G,3B…着色画素、4…対向基板担持層、5…位相差層、6…セルギャップ制御用かさ上げ層、7…液晶表示装置、8,9…透明基板、10…TFTアレイ、11,15…透明電極、12、16…配向層、13,17…偏光板、14…カラーフィルタ、18…三波長ランプ、19…バックライトユニット。

Claims (5)

  1. 透明基板と、この透明基板上に形成された複数色の着色層とを具備し、9000以上のカラーフィルタコントラストを有するカラーフィルタにおいて、前記着色層が、スチレンと不飽和カルボン酸含有モノマーとを共重合させることにより得られる重合組成物を含む着色樹脂組成物の硬化膜であり、かつ、前記重合組成物のスチレン含有量が75mol%以上95mol%未満であるともに、前記複数色の着色層のそれぞれの、下記式により表される厚み方向位相差Rthが、0ないし−10nmの範囲内にあることを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタ。
    Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d
    (式中、Nxは着色画素層の平面内のx方向の屈折率、Nyは着色画素層の平面内のy方向の屈折率、Nzは着色画素層の厚み方向の屈折率を表す。ここで、NxはNx≧Nyとする遅相軸、dは着色画素層の厚み(nm)である。)
  2. 前記着色樹脂組成物は、前記重合組成物とともに、更に光重合性モノマーと、光重合開始剤と、アクリル系樹脂と、有機顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用カラーフィルタ。
  3. 前記複数の着色層の一つが、緑色着色層であり、かつ、該緑色着色層に含まれる緑色顔料がハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用カラーフィルタ。
  4. 前記着色層が形成された基板上に形成された、対向基板担持層、セルギャップ制御用かさ上げ層、及び位相差層からなる群から選ばれた少なくとも1つを更に具備することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用カラーフィルタ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のカラーフィルタを備え、黒表示させ、表示面に法線方向で測定した色度と、該法線方向から60°傾けた方向であって方位角45°で測定した色度との色差Δu’v’が、0.02以下であることを特徴とする液晶表示装置。
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