JP4905532B2 - 液晶表示装置用カラーフィルタ基板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
(b)複屈折率Δnの絶対値が0.011未満の顔料の含有量>複屈折率Δnの絶対値が0.011以上0.016未満である顔料の含有量≧0であること、
(c)複屈折率Δnの絶対値が0.011以上0.016未満である顔料の含有量≧複屈折率Δnの絶対値が0.016以上0.055以下である顔料の含有量≧0であること。
(式中、nxyは平均面内屈折率、nzは厚み方向の屈折率を示す)
Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d ・・・ 式(2)
(式中、Nxは着色層の平面内のx方向の屈折率、Nyは着色層の平面内のy方向の屈折率、Nzは着色層の厚み方向の屈折率を表す。ここで、NxはNx≧Nyとする遅相軸、dは着色層の厚み(nm)である。)
nz :光の振動方向が薄膜の膜面と垂直な場合の屈折率
d :薄膜の膜厚
複屈折率Δn=nxy−nz
厚み方向位相差Rth=Δn×d
屈折率、複屈折率、及び厚み方向位相差は、感光性着色組成物によって作成された薄膜の透過光ピークでの波長における測定値を用いる。例えば、赤色着色層では610nm、緑色着色層では545nm、青色着色層では450nmである。
(式中、Nxは着色画素層の平面内のx方向の屈折率、Nyは着色画素層の平面内のy方向の屈折率、Nzは着色画素層の厚み方向の屈折率を表す。ここで、NxはNx≧Nyとする遅相軸、dは着色画素層の厚み(nm)である。)
即ち、2種以上の顔料の比率を下記の条件の範囲内で調整することにより、各色の厚み方向の位相差Rthの絶対値を0nmから3nmの範囲とすることが出来る。
(b)複屈折率Δnの絶対値が0.011未満の顔料の含有量>複屈折率Δnの絶対値が0.011以上0.016未満である顔料の含有量≧0であること、
(c)複屈折率Δnの絶対値が0.011以上0.016未満である顔料の含有量≧複屈折率Δnの絶対値が0.016以上0.055以下である顔料の含有量≧0であること。
2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、81:4、146、168、
177、178、179、184、185、187、200、202、208、210、
246、254、255、264、270、272、279等の赤色顔料を用いることが
でき、黄色顔料や橙色顔料を併用することもできる。
10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、3
5:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61
、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、
100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、
116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、
147、151、152、153、154、155、156、161、162、164、
166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、
176、177、179、180、181、182、187、188、193、194、
199、198、213、214等が挙げられる。
59、61、71、73等が挙げられる。
るが、高コントラスト化の点からアゾ金属錯体系黄色顔料を用いることが好ましい。
low138が、優れた耐光性、耐熱性、透明性、および着色力等の点から好適である。ハロゲン化亜鉛フタロシアニン(C.I. Pigment Green 58)を主たる顔料として用いることにより、緑色画素の厚み方向位相差Rthが小さくなり、斜め視認性が向上する。緑色は人の目の視感度が高いことがあるため、その効果は特に著しい。
Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等が挙げられる。
色顔料のうち1種類以上を含む場合には、負から0に近いRthを得ることが容易になる。各顔料の使用量は、顔料の合計重量を基準として、金属フタロシアニン系青色顔料を50質量%以上100質量%以下、ジオキサジン系紫色顔料を0質量%以上49質量%以下、好ましくは1質量%以上49質量%以下とすることが、画素の色相や明度、膜厚等の点から好ましく、さらに、金属フタロシアニン系青色顔料を50質量%以上98質量%以下、ジオキサジン系紫色顔料を2質量%以上25質量%以下とすることがより好ましい。
顔料を顔料担体である透明樹脂および有機溶剤中に分散する場合には、顔料を分散させるための分散剤及び界面活性剤を含有させる必要がある。分散剤としては、界面活性剤、顔料・染料などの色素の中間体、あるいは色素誘導体、ソルスパース等が使用され、顔料に吸着する性質を有する顔料親和性部位と、透明樹脂と相溶性のある部位とを有し、顔料に吸着して顔料の透明樹脂への分散を安定化する働きをするものである。本発明において、色素誘導体は、感光性着色組成物としての流動性・分散安定性、および着色層としての塗膜の均一性・コントラスト向上につながる重要な役割を果たす。
ポリアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸(部分)アミン塩、ポリカルボン酸アンモ
ニウム塩、ポリカルボン酸アルキルアミン塩、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアマイド
リン酸塩、水酸基含有ポリカルボン酸エステルや、これらの変性物、ポリ(低級アルキレ
ンイミン)と遊離のカルボキシル基を有するポリエステルとの反応により形成されたアミ
ドやその塩などの油性分散剤、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、(メタ)アクリ
ル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの水溶性樹脂や水溶性高分子化合物、ポリエス
テル系、変性ポリアクリレート系、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加化合
物、燐酸エステル系等が用いられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いること
ができる。
1質量%以上10質量%以下とすることが好ましい。また、着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、アルキルナフタリ
ンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモ
ニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナ
トリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルリン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレートなどのノニオン性
界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩やそれらのエチレンオキサイド付加物などのカ
オチン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルベタイン、ア
ルキルイミダゾリンなどの両性界面活性剤が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。
アクリル系樹脂として、以下のものを例示できる。
レート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレートペンジル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリ
レート;エトキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等のエ
ーテル基含有(メタ)アクリレート;及びシクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボ
ルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等の脂環式(メ
タ)アクリレート等を使用して得た重合体が挙げられる。なお、以上挙げた単量体は、単独で、または2種以上を併用して使用することができる。さらに、これら単量体と共重合可能なスチレン、シクロヘキシルマレイミド、及びフェニルマレイミド等の化合物との共重合体でもよい。
し、得られた共重合体と、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基及び不飽和二重結合
を含有する化合物とを反応させることや、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有
(メタ)アクリレートの重合体、又はそれとその他の(メタ)アクリレートとの共重合体
に、(メタ)アクリル酸等のカルボン酸含有化合物を付加させることによって、感光性を
有する樹脂を得ることができる。
ましい。酸価が20mgKOH/gより小さい場合には、感光性樹脂組成物の現像速度が
遅すぎて現像に要する時間が多くなり、生産性に劣る傾向となる。また、固形分酸価が1
80mgKOH/gより大きい場合には、逆に現像速度が速すぎて、現像後でのパターン
ハガレやパターン欠けの不具合が生じる傾向となる。
光重合性モノマーの例として、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)ア
クリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリ
ル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、
N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
れる(メタ)アクリロイル基を有する多官能ウレタンアクリレートを用いることが好まし
い。なお、水酸基を有する(メタ)アクリレートと多官能イソシアネートとの組み合わせ
は任意であり、特に限定されるものではない。また、1種の多官能ウレタンアクリレート
を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジ
クロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタン−1−オン等のアセトフェノン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル
、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール等のベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香
酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾ
フェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系
化合物、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソ
プロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系
化合物、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−ピペニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリルs−トリアジン、2−(ナフト
−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキ
シ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4
−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4
’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系化合物、1,2−オクタンジ
オン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、O−(アセ
チル)-N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ-ナフチル)エチリデン
)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物、ビス(2,4,6−トリメチルベ
ンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニ
ルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物、9,10−フェナンスレンキノン、カ
ンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物、ボレート系化合物、カルバ
ゾール系化合物、イミダゾール系化合物、チタノセン系化合物等が挙げられる。
重合開始剤と光増感剤とを併用することが好ましい。増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、
9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
ことができる。
本発明に採用可能な透明樹脂には、可視光領域の400nm以上700nm以下の全波長領域において好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の透過率を有する感光性透明樹脂及び/又は非感光性透明樹脂を併用することができる。
脂としては、例えば, ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチ
レン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂
、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポ
リブタジエン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレ
イン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙
げられる。熱硬化性樹脂は、下記のメラミン樹脂とイソシアネート基を含有する化合物と
を反応させたものを用いてもよい。
ル基を表し、R1〜R6において同一であっても異なっていても良い。)を表し、R1〜
R6は同一であっても異なっていても良い。)
2種類以上のホモポリマーまたはコポリマーを併用してもよい。また、上記以外に1,
3,5−トリアジン環を有する化合物で、例えば特開2001−166144公報に記載
のものを使用することができる。
上記の反応に用いるイソシアネート基を含有する化合物の例として、芳香族、脂肪族または脂環族の各種公知のイソシアネート類を使用することができる。
ルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニ
レンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、m−
テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ブタン−1
,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシア
ネート、メチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソ
シアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
、リジンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4‘−ジイソシアネート、1
,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシア
ネートなどの脂環族ポリイソシアネート、ダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート
基に転化したダイマージイソシアネート等を例示することができる。
ン酸無水物、イタコン酸無水物、フタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テトラ
ヒドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロフタル酸無水物等が挙げられる。
が必要であり、20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であればより好ましい。従って、酸無水物の付加反応は、酸価がこの範囲内になるように定量的に反応させる。
となるおそれがあり、酸価が60mgKOH/gより大きくなるとアルカリ現像において
露光部分の表面が現像液で浸食される、感光性樹脂組成物の長期保存安定性が低下する等
の不具合が生じ易くなる。 上述した熱硬化性樹脂は、以下の方法のいずれかにより調製することができる。
せる方法。
せた後、さらに酸無水物を加温下で混合して反応させる方法。
安定性に劣るため、感光性着色組成物中に多量に用いることは困難であった。しかしながら、上述の熱硬化性樹脂においては、メラミン樹脂骨格中に複数個存在する熱反応性基の
いくつかがイソシアネート基を含有する化合物または酸無水物との反応に使用されるために、熱反応性が適度に低下し、感光性着色組成物の長期保存安定性が良くなる効果が得られる。また、前記イソシアネート基を含有する化合物または酸無水物との反応の結果、メラミン樹脂のポリマー鎖が長くなり、メラミン樹脂骨格の自由な動きが束縛されるため、
保存安定性が向上するという利点もある。
型の感光性着色組成物に必要なアルカリ現像性及び/または感光性をメラミン樹脂に付与することが可能となる。このようにアルカリ現像性及び/または感光性を持たせることで基板との密着性が向上し、現像工程中の不具合を生じさせることのないプロセスマージンの良好な感光性着色組成物を実現することができる。
十分な耐熱性や硬度を付与することができるだけでなく、耐溶剤性、耐アルカリ性の機能
も付与することができる。
まれる、及び/またはその製造工程中で含まれるイオン性不純物の溶出を低減することや、
電気的特性を改善することが可能となる。
に働き、硬化した膜の電気特性を調整することができる。この結果、長時間表示しても焼
き付きや色ずれのない、電気特性に優れた液晶表示装置を提供することが可能となる。
感光性着色組成物には、連鎖移動剤としての働きをする多官能チオールを含有させることができる。多官能チオールは、チオール基を2個以上有する化合物であればよく、例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオ
ネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグ
リコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリ
スチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロー
ルプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオ
グリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプ
ロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカ
プトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチル
アミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。
チオールは、感光性着色組成物中の顔料100質量部に対して、0.2質量部以上150質量部以下、好ましくは0.2質量部以上100質量部以下の量で用いることができる。
感光性着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させ
ることができる。貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチル
ヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およ
びそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、トリエチルホスフィン、トリフェニ
ルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。貯蔵安定剤は、感光性着色組成物中の顔料100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下の量で含有させることができる。
また、前記感光性着色組成物には、基板との密着性を高めるためにシランカップリング
剤等の密着向上剤を含有させることもできる。シランカップリング剤としては、ビニルト
リス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン等のビニルシラン類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)ア
クリルシラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−β(アミノエチル
)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のチオシラン類等が挙げられる。シ
ランカップリング剤は、感光性着色組成物中の顔料100質量部に対して、0.01質量部以上100質量部以下の量で含有させることができる。
前記感光性着色組成物には、基板上への均一な塗布を可能とするために、水や有機溶剤
等の溶剤が配合される。また、本発明の組成物がカラーフィルタの着色層である場合、溶
剤は、顔料を均一に分散させる機能も有する。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、
エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピ
ルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリ
コールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油
系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。溶剤は、着色組成物中の
顔料100質量部に対して、800質量部以上4000質量部以下、好ましくは1000質量部以上2500質量部以下の量で用いることができる。
感光性着色組成物は、公知の方法により調製することができる。例えば、光重合性モノマー、熱硬化性樹脂、顔料、分散剤、及び溶剤を含む感光性着色組成物は、以下の方法により調製することができる。
溶液に、顔料と分散剤を予め混合して調製した顔料分散体を添加して分散させ、残りの成
分を添加する。
溶液に、顔料分散体と分散剤を別々に添加して分散させた後、残りの成分を添加する。
溶液に、顔料を分散させた後、顔料分散剤を添加し、残りの成分を添加する。
溶液を2種類調製し、顔料と分散剤を予め別々に分散させてから、これらを混合し、残り
の成分を添加する。なお、顔料と分散剤のうち一方は溶剤にのみ分散させても良い。
た溶液への顔料や分散剤の分散は、三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニー
ダー、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミキサー、アトライター等の各種分散
装置を用いて行うことができる。また、分散を良好に行うために、各種界面活性剤を添加
して分散を行っても良い。
散剤を単に混合するだけでも良いが、(a)ニーダー、ロール、アトライター、スーパーミル等の各種粉砕機により機械的に混合する、(b)顔料を溶剤に分散させた後、分散剤を含む溶液を添加し、顔料表面に分散剤を吸着させる、(c)硫酸等の強い溶解力を持つ溶媒に顔料と分散剤を共溶解した後、水等の貧溶媒を用いて共沈させるなどの混合方法を採用することが好ましい。色素誘導体は、顔料分散体の混合時、もしくは、感光性着色組成物としてのレジスト化時に混合分散しても良い。
以下、カラーフィルタ用着色層の形成方法について説明するが、本発明において、赤色着色層、緑色着色層、青色着色層をブラックマトリクスの開口部に配設した画素単位を、それぞれ赤色画素、緑色画素、青色画素と呼ぶ。
表面に塗布し、乾燥させて、酸素による重合阻害を抑制する膜を形成した後、露光を行っても良い。
は、これらに限定されるものではない。また、本発明で用いる材料は光に対して極めて敏
感であるため、自然光などの不要な光による感光を防ぐ必要があり、全ての作業を黄色、
または赤色灯下で行うものとする。なお、実施例および比較例中、「部」とは「重量部または質量部」を意味する。また、顔料の記号はカラーインデックスナンバーを示し、例えば、「PG36」は「C.I.Pigment Green36」を、「PY150」は「C.I.Pigment Yellow 150」を表す。
実施例および比較例で用いた微細化顔料を以下の方法により製造した。そして、得られ
た顔料の平均一次粒子径を、電子顕微鏡写真から一次粒子の大きさを直接計測する一般的
な方法で測定した。
を撮影し、二次元画像上の凝集体を構成する個々の顔料の一次粒子の短軸径と長軸径を計
測し、平均をその顔料粒子の粒径とした。
径の直方体と近似して求め、体積平均粒径を平均一次粒子径とした。この際、試料である
前記着色組成物は、これを溶媒に超音波分散させてから前記顕微鏡で粒子を撮影する。な
お、電子顕微鏡は透過型(TEM)または走査型(SEM)のいずれを用いても同じ結果
が得られる。ここで言う一次粒子径は、個数粒度分布の積算曲線において積算量が全体の
50%に相当する粒子径(円相当径)を表す。
ジケトピロロピロール系赤色顔料PR254(チバスペシャリティケミカルズ社製「イルガフォアレッドB-CF」;R−1)100部、色素誘導体(D−1)18部、粉砕した食塩1000部、およびジエチレングリコール120部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、60℃で10時間混練した。
アントラキノン系赤色顔料PR177(チバスペシャリティケミカルズ社製「クロモフタルレッドA2B」)100部、色素誘導体(D−2)8部、粉砕した食塩700部、およびジエチレングリコール180部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で4時間混練した。この混合物を温水4000部に投入し、約80℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして食塩および溶剤を除いた後、80℃で24時間乾燥し、102部のソルトミリング処理顔料(R−3)を得た。得られた顔料の一次粒子径を下記表2に示す。
スルホン化フラスコにtert−アミルアルコール170部を窒素雰囲気下において装填する。ナトリウム11.04部を添加し、そしてこの混合物を92℃以上102℃以下に加熱する。溶融したナトリウムを激しく撹拌しながら100℃以上107℃以下に一晩保持する。
ハロゲン化銅フタロシアニン系緑色顔料PG36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)120部、粉砕した食塩1600部、およびジエチレングリコール270部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で12時間混練した。
で約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして食塩および溶剤を除いた
後、80℃で24時間乾燥し、117部のソルトミリング処理顔料(G−1)を得た。
塩化アルミニウム356部および塩化ナトリウム6部の200℃の溶融塩に、亜鉛フタ
ロシアニン46部を溶解し、130℃まで冷却し1時間攪拌した。反応温度を180℃に
昇温し、臭素を1時間あたり10部で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8部で5時間導入した。
およびジエチレングリコール270部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)
に仕込み、70℃で12時間混練した。
で約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして食塩および溶剤を除いた
後、80℃で24時間乾燥し、117部のソルトミリング処理顔料(G−2)を得た。得られた顔料の一次粒子径を下記表2に示す。
黄色顔料(C.I. Pigment Yellow 138、BASF社製「PALIOTOL YELLOW K0961HD」)16
0部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成社製)270
部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で15時間混練
した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイス
ピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗して塩化ナトリウム
及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、157部のソルトミリング
処理顔料(Y−1)を得た。
セパラブルフラスコに水150部を仕込み、さらに攪拌しながら35%塩酸63部を仕
込み、塩酸溶液を調製した。発泡に注意しながらベンゼンスルホニルヒドラジド38.7
部を仕込み、液温が0℃以下になるまで氷を追加した。冷却後、30分かけて亜硝酸ナト
リウム19部を仕込み、0℃以上15℃以下の間で30分撹拌した後、ヨウ化カリウムでんぷん紙で着色が認められなくなるまでスルファミン酸を仕込んだ。
かけて滴下した。滴下終了後、90℃で1.5時間錯体化を行った。
た顔料の一次粒子径を下記表2に示す。
銅フタロシアニン系青色顔料PB15:6(東洋インキ製造社製「リオノールブルーE
S」)100部、粉砕した食塩800部、およびジエチレングリコール100部をステン
レス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で12時間混練した。
LIONOGEN VIOLET RL(東洋インキ製造製)300部を96%硫酸3000部に投入し1時間撹拌後、5℃の水に注入した。1時間撹拌後、濾過、温水で洗浄液が中性になるまで洗浄し、70℃で乾燥した。得られたアシッドペースティング処理顔料を120部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成社製)100部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、90℃で18時間混練した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、118部のソルトミリング処理顔料(V−1)を得た。
反応容器にシクロヘキサノン800部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら100℃
に加熱して、同温度で下記のモノマーおよび熱重合開始剤の混合物を1時間かけて滴下し
て重合反応を行った。
メタクリル酸 10.0部
メタクリル酸メチル 65.0部
メタクリル酸ブチル 65.0部
アゾビスイソブチロニトリル 10.0部
滴下後、さらに100℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル2.0部をシクロヘキサノン50部で溶解させたものを添加し、さらに100℃で1時間反応を続けて樹脂溶液を合成した。
下記表3に示す顔料分散試料を複屈折率の測定に用いた。それぞれ顔料分散試料をガラス基板上で膜厚1μm塗膜となるように塗布し、乾燥後、230℃で30分間ベークした。顔料分散試料の塗膜を形成したガラス基板の法線方向から45°傾けた方位よりリタデーションΔ(λ)を測定し、この値を用いて得られる3次元屈折率から下記式を用いて複屈折率Δnを算出した。分光エリプソM−220(日本分光製)にてNx、Ny、Nzを測定し、下記式よりΔnを算出した。但し、赤色画素では610nm、緑色画素では550nm、青色画素では450nmの波長で測定を行った。なお、顔料分散試料は、単色の顔料分散体であり、複屈折率測定のために調製したものである。本発明において、顔料の複屈折率は、当該測定による顔料分散試料での複屈折率Δnとする。
Δn=nxy−nz
(式中、nxyは平均面内屈折率、nzは厚み方向の屈折率)
得られた値を下記表3に示す。
下記表4に示す組成(重量比)の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのジルコニアビーズを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して赤色、緑色、青色の顔料分散体を得た。
以下の手順で各色塗膜を作製し、厚み方向位相差値を測定した。
リーンオーブン中で、70℃で20分間プリベークした。次いで、この基板を室温に冷却
した後、超高圧水銀ランプを用い、紫外線を露光した。その後、この基板を23℃の炭酸
ナトリウム水溶液を用いてスプレー現像した後、イオン交換水で洗浄し、風乾した。その
後、クリーンオーブン中で、230℃で30分間ポストベークを行い、各色画素用の塗膜
を得た。乾燥塗膜の膜厚は、いずれも1.8μmであった。
塗膜を形成した基板の法線方向から45°傾けた方位よりリタデーションΔn(λ)を測定し、この値を用いて得られる3次元屈折率から下記式より厚み方向位相差値(Rth)を算出した。但し、赤色画素では610nm、緑色画素では545nm、青色画素では450nmの波長で測定を行った。
(式中、Nxは着色画素層の平面内のx方向の屈折率であり、Nyは着色層の平面内のy方向の屈折率であり、Nzは着色層の厚み方向の屈折率であり、NxをNx≧Nyとする遅相軸とする。dは着色層の厚み(nm)である。)
上記表5に示した各色 感光性着色組成物より作製された各色塗膜(着色層)の厚み方向位相差値Rthを下記表6に示す。また、液晶表示装置に使用される位相差板、液晶材料の厚み方向位相差値Rthと、着色層の厚み方向位相差値Rthとの組み合わせにおいて、黒表示時での斜めから見たときの液晶表示装置の色付きが最も少なくなるようにした場合、着色層の厚み方向位相差値Rthの絶対値は、3≦Rth≦0であった。
透明基板上に形成された各色画素を2枚の偏光板の間に挟み、一方の偏光板側からバックライトを当てて、他方の偏光板を透過した光の輝度を輝度計にて測定し、偏光板が平行状態における光の輝度(Lp)と直交状態における光の輝度(Lc)の比よりコントラストC(=Lp/Lc)を算出した。同様に、CRは赤色の着色層(塗膜)でのコントラストの値、CGは緑色の着色層(塗膜)でのコントラストの値、CBは青色の着色層(塗膜)でのコントラストの値である。CSは、カラーフィルタ(着色層)を形成しない透明基板のみのコントラストの値である。
がともに 優れた液晶表示装置となる。なお、CR/CS>0.45かつ、CG/CS>0.45、かつ、CB/CS>0.45を満たしても、色毎のリタデーション差が大きい場合、斜め視認性が不十分であることがある。実施例に用いる着色層のそれぞれのコントラスト比は、0.45より大きいものを使用した。
上記表6に示した各感光性着色組成物の感度を以下のようにして評価した。
230℃で20分の加熱処理を行い、パターニングを完了した。
△:飽和露光量が50を超え、100mJ/cm2以下である
×:飽和露光量が100mJ/cm2を超える。
各実施例及び比較例における感光性着色組成物のパターニング性能を、以下のようにして評価を行った。
℃で20分間加熱処理をして試験用基板を製造した。
上記表6に示した各色感光性着色組成物を組み合わせて、下記に示す方法により、カラーフィルタを作製した。
感光性青色組成物(BR−1)を使用し、青色画素を形成し、カラーフィルタ1を得た。
得られたカラーフィルタ上に、オーバーコート層及び透明電極を形成し、さらにその上にポリイミド配向層を形成した。他方、別の(第2の)ガラス基板の一方の表面にTFTアレイおよび画素電極を形成した。
感光性着色組成物として下記表7に記載の感光性着色組成物を用いた以外は実施例1
と同様にしてカラーフィルタ2〜5を得た。このカラーフィルタを用いて液晶表示装置を
作製した。
作製した液晶表示装置を黒表示させ、液晶パネルの法線方向(略垂直方向)および法線方向から45°傾けた方位(斜め)より漏れてくる光(直交透過光;漏れ光)の量を目視観察した。また黒表示時の略垂直方向から見たときの色度(u(⊥)、v(⊥))と表示面の法線方向から最大60°まで傾けた方位よりから見たときの色度(u(45)、v(45))をトプコン社製BM−5Aにて測定し、色差Δu’v’を算出し、0≦θ≦60°でのΔu’v’の最大値を求めた。
晶表示装置、5,6・・・透明基板、7・・・TFTアレイ、8,12・・・透明電極、
9,13・・・配向層、10,14・・・偏光板、11・・・カラーフィルタ、15・・
・三波長ランプ、16・・・バックライトユニット。
Claims (8)
- 透明基板と、この透明基板上に形成された複数色の着色画素とを具備し、9000以上のカラーフィルタコントラストを有するカラーフィルタ基板において、前記着色画素は、2種以上の顔料を含む感光性着色組成物により形成され、前記2種以上の顔料は、下記式(1)により表される顔料分散体の複屈折率と感光性着色組成物中の顔料の含有量が、下記(a)、(b)、及び(c)のすべての条件を満足するとともに、前記着色画素の下記式(2)で表される厚み方向位相差Rthの絶対値が0nmから3nmの範囲にあり、前記複数色の着色画素のそれぞれは、単色の着色層のコントラストが8000以上であることを特徴とするカラーフィルタ基板。
(a)複屈折率Δnの絶対値が0.011未満の顔料の含有量が、前記感光性着色組成物中の顔料の総量に対して34質量%以上100質量%以下であること、
(b)複屈折率Δnの絶対値が0.011未満の顔料の含有量>複屈折率Δnの絶対値が0.011以上0.016未満である顔料の含有量≧0であること、
(c)複屈折率Δnの絶対値が0.011以上0.016未満である顔料の含有量≧複屈折率Δnの絶対値が0.016以上0.055以下である顔料の含有量≧0であること
Δn=nxy−nz ・・・式(1)
(式中、nxyは平均面内屈折率、nzは厚み方向の屈折率を示す)
Rth={(Nx+Ny)/2−Nz}×d ・・・ 式(2)
(式中、Nxは着色層の平面内のx方向の屈折率、Nyは着色層の平面内のy方向の屈折率、Nzは着色層の厚み方向の屈折率を表す。ここで、NxはNx≧Nyとする遅相軸、dは着色層の厚み(nm)である。) - 前記複数色の着色画素の一つが赤色画素であり、該赤色画素を形成する感光性着色組成物に含まれる2種以上の顔料が、C.I. Pigment Red 254、C.I. Pigment Red 177、及びC.I. Pigment Yellow 150であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板。
- 前記複数色の着色画素の一つが赤色画素であり、該赤色画素を形成する感光性着色組成物に含まれる2種以上の顔料が、C.I. Pigment Red 254、C.I. Pigment Red 177、及びC.I. Pigment Yellow 138であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板。
- 前記複数色の着色画素の一つが緑色画素であり、該緑色画素を形成する感光性着色組成物に含まれる2種以上の顔料が、C.I. Pigment Green 58とC.I. Pigment Yellow 150であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板。
- 前記複数色の着色画素の一つが緑色画素であり、該緑色画素を形成する感光性着色組成物に含まれる2種以上の顔料が、C.I. Pigment Green 36、C.I. Pigment Green 58、及びC.I. Pigment Yellow 150であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板。
- 前記複数色の着色画素の一つが青色画素であり、該青色画素を形成する感光性着色組成物に含まれる2種以上の顔料が、C.I. Pigment Blue 15:6及びC.I. Pigment Violet 23であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のカラーフィルタ基板を備え、色差Δu’v’が、0.02以下であることを特徴とする液晶表示装置。
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