JP5036264B2 - 真空蒸着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1つの成膜室内で、複数の材料を被蒸着部材に蒸着して複数層の膜を形成する真空蒸着装置に関する。
たとえば有機EL素子は、ガラス基板上に透明電極を形成し、この透明電極上に発光層などの複数の有機材料膜を形成し、これら有機材料膜上に背面電極を形成する。この有機EL素子の製造装置として、たとえば特許文献1が開示されている。この製造装置は、受け渡し室を介して複数の真空輸送室を設け、これら真空輸送室に基板を搬送する搬送ロボットを配置し、各真空輸送室の周囲に複数の成膜室を設けたもので、搬送ロボットにより基板を順次成膜室に出し入れしつつ、各成膜室で基板に一層ずつの膜を形成するものである。
特開2004−6311
しかしながら、1層の膜を形成するごとに、搬送ロボットによりガラス基板を成膜室から取り出し、次の成膜室に入れ替える作業が必要なことから、全体の作業工程は、蒸着時間が一番長い成膜工程に制約され、また移し替え時間も必要なことから、タクトタイムを短縮できないという問題があった。
本発明は上記問題点を解決して、1つの成膜室で被蒸着部材に複数層の膜を効率よく形成することができ、タクトタイムを短縮できる真空蒸着装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、1つの成膜室内で、複数の材料を被蒸着部材に蒸着して複数層の膜を形成する真空蒸着装置であって、成膜室に、被蒸着部材の蒸着面に対向して配置されて材料を放出する材料放出部を設け、前記材料放出部に、材料を放出する放出口を有する複数の分散容器を設け、材料を蒸発させる蒸発セルと前記分散容器とを開閉手段を介して接続するとともに、少なくとも前記分散容器のうちの1つに、材料の蒸発温度と熱分解温度の間の温度範囲が共通する材料を蒸発する複数の蒸発セルをそれぞれ開閉手段を介して接続し、各分散容器に、放出する材料の蒸発温度と熱分解温度の間の所定温度に加熱する容器加熱装置をそれぞれ設け、前記容器加熱装置の加熱温度が低い分散容器ほど、被蒸着部材の蒸着面に接近する側に配置されたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、被蒸着部材をホルダーに固定して配置し、複数の分散容器を、被蒸着部材の蒸着面に対して接近離間する方向に重ねて配置し、被蒸着部材に最も接近する最前段の分散容器で被蒸着部材の蒸着面に対向する表面側に、当該最前段の分散容器の材料を放出する複数の放出口を所定間隔をあけて開口するとともに、前記最前段の分散容器よりも離間する側の分散容器に、前段側の分散容器を貫通して前記最前段の分散容器の表面側に放出口を開口する複数の放出ノズルを設けたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、ホスト材料を放出する分散容器と、ドーパント材料を放出する分散容器とを設け、2つの前記分散容器からホスト材料とドーパント材料とを同時に放出するように構成したものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の構成において、各分散容器の放出口を選択的に開閉自在なシャッター装置を設け、前記シャッター装置に、最前段の分散容器の表面で放出口の蒸着面側に、分散容器の表面に沿ってスライド自在で、かつ放出口を選択的に開放可能な開閉用開口部が形成されたシャッター板を設けたものである。
請求項1記載の発明によれば、容器加熱装置により、分散容器をそれぞれ材料の蒸発温度から分解温度の間の所定加熱温度に加熱しつつ、単数または複数の分散容器を選択的に使用して、その放出口から材料を被蒸着部材に放出し、これを繰り返すことにより被蒸着部材の蒸着面に複数層の膜を形成することができる。したがって、一層の膜ごとに成膜室を入れ替える従来構成に比較して、成膜室への移し替え時間も不要で作業時間を大幅に短縮することができ、1つの成膜室で被蒸着部材に複数層の膜を効率よく形成することができる。また、1つの分散容器で複数の材料を共用することで、分散容器の数を削減することができて構造を簡易化でき、成膜室をコンパクト化することができる。そして、複数の材料を共用する分散容器を、各材料の蒸発温度から分解温度の間で共通する所定の加熱温度に加熱することで、材料に応じた温度変更制御が不要になり、各層ごとの材料の変更を短時間で行うことができ、タクトタイムを減少させることができる。さらに、加熱温度が低い分散容器を、被蒸着部材に接近する側に配置したので、被蒸着部材側への輻射熱を軽減することができ、被蒸着部材の前面に配置されるマスクの熱変形、膨張、伸びを未然に防止できるとともに、被蒸着部材の蒸着膜の変質劣化を防止できるという効果を奏することができる。
請求項2記載の発明によれば、被蒸着部材と放出口とを固定状態で配置し、分散容器を複数段に配置して、被蒸着部材から離間する側(後段側)の分散容器の放出ノズルを、前段側の分散容器を貫通して、最前段側の分散容器の表面に開口させることにより、各分散容器の放出口を適正位置に配置して、均一な膜を形成することができる。
請求項記載の発明によれば、1つの膜に対して複数の分散容器から同時にホスト材料とドーパント材料とをそれぞれ放出して被蒸着部材に膜を形成することができる。
請求項記載の発明によれば、開閉用開口部を有するシャッター板をスライドさせることにより、放出口を選択的に開閉して、選択された材料を放出することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
この真空蒸着装置は、図1に示すように、材料を下部から上方に放出し、上部に配置されたたとえばガラス製の基板(被蒸着部材)Bに蒸着するアップデポジションタイプのもので、1つの成膜室4で、たとえば図2に示すように有機EL素子Aの複数の有機EL層を順次形成するものである。有機EL素子Aは、基板Bに形成された透明電極Cと背面電極Eとの間に、複数の有機EL層D1〜D4を形成したもので、有機EL層D1〜D4は、たとえば透明電極C側からホール注入層D1とホール輸送層D2と発光層D3と電子輸送層D4が積層形成されている。なお、電子輸送層D4と背面電極Eの間に電子注入層が形成されることもある。
この有機EL素子Aを製造するための製造装置は、図3に示すように、所定の真空仕様の真空輸送室1と、真空輸送室1の一端部に設けられて基板Bを搬入する搬入室(ロード・ロック室)2と、他端部に設けられて基板Bを搬出する基板搬出室(アンロード・ロック室)3と、真空輸送室1の搬入室2側の両側部に設けられた有機EL層形成用の成膜室4,4と、真空輸送室1の搬出室3側の両側部に設けられて電極を形成する電極形成室5,5とで構成されている。そして真空輸送室1には、基板Bを出し入れするための搬送ロボット6が配置されている。
図1に示すように、前記成膜室4は所定の真空状態に保持され、蒸着面(下面)に透明電極Cが形成された基板Bを固定した状態で保持する基板ホルダー(ホルダー)7が上部に設けられ、基板ホルダー7に保持された基板Bの蒸着面にマスク8が設けられている。
図1と図4,図5に示すように、成膜室4の下部には、基板Bの蒸着面に対向して材料放出部11が設けられ、この材料放出部11には、材料を均等に分散(希薄化)して放出するための第1〜第3分散容器12A〜12Cが所定空間をあけ基板Bに対して接近離間する上下方向に重ねて配置されている。そして最上段の第1分散容器(最前段の分散容器)12Aには、上面に複数の第1放出ノズル13Aが所定間隔をあけて突設され第1放出口13aが開口されている。また中段の第2分散容器12Bの上面に複数の第2放出ノズル13Bが突設され、これら第2放出ノズル13Bは、第1分散容器12Aに上下方向に貫通された貫通部14Aから第1分散容器12Aの上面に突出され、その第2放出口(放出口)13bが第1放出ノズル13Aの近傍位置で第1放出口13aと同一平面上に開口されている。さらに最下段の第3分散容器(後段側であって最後段の分散容器)12Cの上面に複数の第3放出ノズル13Cが突設され、これら第3放出ノズル13Cは、第1分散容器12Aおよび第2分散容器12Bの貫通部14A,14Bから第1分散容器12Aの上面に突出され、第1放出ノズル13Aおよび第2放出ノズル13Bの近傍位置で第1放出口13aおよび第2放出口13bと同一平面上に第3放出口13cが開口されている。これにより、第1分散容器12Aの上面に、第1〜第3放出口13a〜13cからなる放出口群15が所定間隔をあけて配設される。
なお、第1分散容器12Aの上面に第1放出ノズル13Aを突設したが、第1放出ノズル13Aを設けずに、直接第1分散容器12Aの上面板に第1放出口を形成してもよく、この場合には、第2,第3放出ノズル13B,13Cの上端面が、第1分散容器12Aの上面に面一状となって第2,第3放出口13b,13cが開口される。
また図4に示すように、前記第2,第3分散容器12B,12Cの貫通部14A,14Bには、筒材部材14a,14bが固定され、筒材部材14a,14bと第2,第3放出ノズル13B,13Cの間に断熱部材16が挿入されている。
さらに第1〜第3分散容器12A〜12Cの外面には、第1〜第3分散容器12A〜12Cを後述する所定の加熱温度に加熱して材料の凝固や付着を防止するために、たとえばシースヒータからなる容器加熱装置17A〜17Cがそれぞれ取り付けられている。さらに第1分散容器12Aの上面、第1分散容器12Aと第2分散容器12Bの空間および第2分散容器12Bと第3分散容器12Cの空間には、熱伝導や輻射熱を防ぐ断熱板18がそれぞれ配置されている。
材料放出部11の上面部には、第1〜第3放出口13a〜13cを選択的に開閉自在なシャッター装置20が設けられている。このシャッター装置20は、図6,図7に示すように、第1分散容器12Aの上面で第1〜第3放出口13a〜13cに近接して水平方向にスライド自在なシャッター板21と、このシャッター板21を水平面に沿って矢印方向に移動させるシャッター作動装置22と、図示しないが、使用する全ての材料の蒸発温度未満にシャッター板21を冷却することにより、第1〜第3放出口13a〜13cからの蒸発材料を付着させて基板B側への流れを阻害するとともに、第1分散容器12Aからの放熱を遮断するシャッター冷却手段とで構成されている。前記シャッター作動装置22はシャッター板21を直線方向にi〜viの6段階にスライドして、第1〜第3放出口13a〜13cを選択的に開放・閉鎖するもので、シャッター板21には、放出群15ごとにたとえば階段状の開閉用開口部21aが形成されている。
この開閉用開口部21aは、図7(a)に示すように、i位置で第1〜第3放出口13a〜13cをすべて閉鎖する。図7(b)に示すように、ii位置で第1放出口13aを開放して第2,第3放出口13b,13cを閉鎖する。図7(c)に示すように、iii位置で第1放出口13aと第2放出口13bを開放して第3放出口13cを閉鎖する。図7(d)に示すように、iv位置で第2放出口13bを開放して第1放出口13aと第3放出口13cを閉鎖し、図7(e)に示すように、v位置で第2放出口13bと第3放出口13cを開放して第1放出口13aを閉鎖する。また図7(f)に示すように、vi位置で第3放出口13cを開放して第1放出口13aと第2放出口13bを閉鎖する。もちろん、第1〜第3放出口13a〜13cをすべて開放するように開閉用開口部21aを形成することもできる。
成膜室4の室外には、材料を蒸発させる材料供給部31が設けられている。この材料供給部31は、異種材料または同種材料をそれぞれ蒸発させて第1〜第3分散容器12A〜12Cのいずれかに供給する第1〜第3蒸発セル32A〜32Cが具備されている。そして出口端が第1,第3分散容器12A,12Cにそれぞれ接続されて成膜室4の底壁を貫通する第1,第3材料導入管33A,33Cが、第1,第3開閉弁(開閉手段)34A,34Cを介して第1,第3蒸発セル32A,32Cにそれぞれ接続されている。また出口端が第2分散容器12Bに接続されて成膜室4の底壁を貫通する第2材料導入管33Bが、第2−1〜第2−3開閉弁(開閉手段)34Ba〜34Bcが介在された第1〜第3枝管35a〜35cを介して第2−1〜第2−3蒸発セル32Ba〜32Bcにそれぞれ接続されている。なお、仮想線で示すように、第1材料導入管33Aや第3材料導入管33Cに、開閉弁が介在された枝管を介して他の蒸発セルを設けることもできる。
また第1〜第3開閉弁34A〜34Cおよび第1〜第3枝管35a〜35cならびに第1〜第3材料導入管33A〜33Cには、材料の凝固、付着を防止する加熱装置(図示せず)がそれぞれ設けられている。
前記成膜室4内には、基板ホルダー7の側部近傍に蒸着レート検出用の水晶振動子41Aが配置され、水晶振動子41Aの検出値が膜厚センサ42に出力されて基板Bに蒸着された膜厚を検出する。また第1〜第3分散容器12A〜12Cの側部に設けられて材料の一部を放出する第1〜第3検出12a〜12cに対向して、蒸着レート検出用の第1〜第3水晶振動子41B〜41Dが配置され、第1〜第3水晶振動子41B〜41Dの検出値をそれぞれ前記膜厚センサ42に出力して第1〜第3分散容器12A〜12Cにおける蒸着レートを検出するように構成されている。
したがって、蒸着制御装置43により、第1〜第3開閉弁34A〜34Cを開放して第1〜第3分散容器12A〜12C内に材料が導入され、第1〜第3検出12a〜12cから放出される材料を第1〜第3水晶振動子41B〜41Dにより検出し、前記膜厚センサ42から出力された第1〜第3分散容器12A〜12Cの蒸着レートが目標値になるように、蒸着制御装置43により第1〜第3開閉弁34A〜34Cの開度が制御される。さらに第1〜第3分散容器12A〜12Cの蒸着レートが目標値になると、蒸着制御装置43により、シャッター作動装置22により第1〜第3放出口13a〜13cが選択式に開放されて材料が第1〜第3分散容器12A〜12Cから放出され、基板Bに有機EL層D1〜D4が形成される。そして、基板ホルダー7の側部近傍の水晶振動子41Aにより基板Bの膜厚が膜厚センサ42を介して検出されており、この膜厚が所定厚になると、蒸着制御装置43により、シャッター作動装置22が駆動されて第1〜第3放出口13a〜13cを閉じ、第1〜第3開閉弁34A〜34Cが閉じられる。
ここで、第1〜第3分散容器12A〜12Cの数と、蒸着する材料との関係を説明する。この真空蒸着装置では、使用する材料に対応して、第1〜第3開閉弁34A〜34C、第1〜第3枝管35a〜35c、第1〜第3材料導入管33A〜33Cおよび第1〜第3分散容器12A〜12Cが、それぞれ材料の凝固や固化を防止しつつ、材料が劣化しない適正な加熱温度(蒸発温度+所定温度)〜(分解温度−所定温度)を保持するように加熱される。ここで、使用する材料ごとにそれぞれ分散容器を設けると、分散容器の数が多くなって成膜室が大型化し、かつ材料放出部の構造が複雑になる。これに対して、単数の分散容器を共用して異種材料を順次放出する場合、使用する材料ごとに、材料に対応する適正な加熱温度に、材料導入管や分散容器などをそれぞれ温度制御する必要がある。このように材料を変更するごとに、加熱温度を制御すると、材料の切り換えに時間がかかり、タクトタイムが長くなるという問題がある。
したがって、本発明では、材料ごとの第1〜第3開閉弁34A〜34C、第1〜第3枝管35a〜35c、第1〜第3材料導入管33A〜33Cおよび第1〜第3分散容器12A〜12Cの加熱温度の変更は行わずに一定とし、かつ分散容器の個数をできるだけ少なくするため、蒸発温度と分解温度の間で適正な加熱温度が共通する複数の材料または単数の材料を選択してグループ分けし、これらグループを各分散容器に振り分けている。
すなわち、図8(a)に示すように、この真空蒸着装置で使用するたとえば5つの材料a〜eの適正な加熱温度範囲[蒸発状態を維持し、熱分解しない温度(蒸発温度+所定温度)〜(分解温度−所定温度)]を列記すると、材料aが210℃〜260℃、材料bが300℃〜340℃、材料cおよび材料d(使用量が多くなるので層別に同一材料を使用している)が270℃〜340℃、材料eが390℃〜450℃である。この場合、5つの材料a〜eをグループ分けすると、材料aは蒸発温度および分解温度が他の材料b〜eに比較して低いため、単独で1グループとする。また材料b〜dは、300−340℃の温度範囲が共通しているため、3つの材料b〜dを1グループとする。さらに材料eは蒸発温度および分解温度が他の材料a〜dに比較して高いため、単独で1グループとする。そして材料aを第1分散容器12Aに、材料b〜dを第2分散容器12Bに、材料eを第3分散容器12Cにそれぞれ振り分けて使用する。
この実施の形態1では、第1蒸発セル32Aで220℃に加熱して材料aを蒸発する。そして第1材料導入管33Aおよび第1開閉弁34Aを240℃に加熱し、さらに容器加熱装置17Aにより第1分散容器12Aを250℃に加熱して材料aを第1放出口13aから放出する。また第2−1蒸発セル32Baで310℃に加熱して材料bを蒸発する。そして第2−2蒸発セル32Bbおよび第2−3蒸発セル32Bcでそれぞれ280℃に加熱して材料c〜dを蒸発する。さらに第2材料導入管33Bおよび第2−1〜第2−3開閉弁34Ba〜34Bcならびに第1〜第3枝管35a〜35cを320℃に加熱し、さらに容器加熱装置17Bにより第2分散容器12Bを330℃に加熱して材料b〜dを第2放出口13bからそれぞれ放出する。さらに第3蒸発セル32Cで400℃に加熱して材料eを蒸発する。そして第3材料導入管33Cおよび第3開閉弁34Cを410℃に加熱し、さらに容器加熱装置17Cにより第3分散容器12Cを420℃に加熱して材料eを第3放出口13cから放出する。
ここで、材料aはたとえばCoumarin C545Tで、発光層D3を形成するドーパント材料であり、また材料bはたとえばα−NPDで、ホール輸送層D2を形成する材料である。また材料cおよびdはたとえばAlq3で、発光層D3を形成するホスト材料および電子輸送層D4を形成する材料であり、さらに材料eはたとえばCuPcで、ホール注入層D1を形成する材料である。
またここでは、第1〜第3分散容器12A〜12Cのうち、容器加熱装置17A〜17Cにより加熱される加熱温度の低いものを基板Bに接近する最上段に配置している。これは、材料放出部11から基板Bに放射される輻射熱が大きいと、基板Bの保持部(アライメント)でマスクを高精度で配置しても、熱膨張によりマスクによる蒸着位置の精度を低下させるとともに、蒸着膜が輻射熱を受けて加熱され変質劣化するという問題が生じるためである。また、基板Bに対面し最も接近した第1分散容器12Aは温度が低いほうが望ましく、またこれに隣接する第2分散容器12Bとの温度差は小さい方が温度の影響を受けにくい。したがって、実施の形態1では、加熱温度が一番低い材料aが基板Bに対面し最も接近した第1分散容器12Aに、加熱温度が次に低い材料b〜dが第2分散容器12Bに、加熱温度が最も高い材料eが基板Bに最も離間した第3分散容器12Cにそれぞれ振り分けられる。
次に蒸着作業を説明する。
1.(蒸着準備工程)蒸着面に透明電極Cが形成された基板Bを、搬送ロボット6により成膜室4に搬入して、基板ホルダー7に固定する。さらに基板Bの蒸着面にマスク8を取り付け、成膜室4を閉じる。
ここで第1〜第3枝管35a〜35c、第1〜第3材料導入管33A〜33C、第1〜第3開閉弁34A〜34Cおよび第1〜第3分散容器12A〜12Cはそれぞれ適正な加熱温度に加熱される。
2.(ホール注入層蒸着工程)第3蒸発セル32Cにおいて、ホール注入層D1の材料eを蒸発温度まで加熱して蒸発させる。そして蒸着制御装置43により、第3開閉弁34Cを開けて、材料eを第3材料導入管33Cから第3分散容器12Cに導入する。さらに第3検出管12cから放出される材料eを、蒸着レート検出用の第3水晶振動子41Dを介して膜厚センサ42により検出し、第3分散容器12C内の材料eの蒸着レートが所定値になると、蒸着制御装置43により、シャッター装置20のシャッター作動装置22を駆動し、シャッター板21をi位置からvi位置にスライドさせて第3放出口13cを開放し、第3放出口13cから材料eを基板Bに向かって放出して、ホール注入層D1の蒸着を開始する。
膜厚検出用の水晶振動子41Aにより膜厚センサ42で検出されるホール注入層D1の膜厚が所定の厚みになると、蒸着制御装置43により、シャッター板21をi位置に戻して第3放出口13cを閉じるとともに、第3開閉弁34Cを閉じ、第3蒸発セル32Cの加熱温度を材料eの蒸発温度より下げる。さらに、引き続き加熱が維持される第3材料導入管33C内と第3分散容器12C内に残存した材料eが、第3検出管12cと、第3放出口13cとシャッター板21の隙間から放出され、材料eが無くなったのが、第3水晶振動子41Dを介して膜厚センサ42により確認された後に、次の工程に移る。
なお、成膜室4では、常時真空ポンプ(図示せず)により吸引されており、第3検出管12cから排出された余剰の材料eは、防着部材(図示せず)により基板B側に流れず、吸引ポンプにより成膜室4から排出される。これは、3〜5の工程も同様である。
3.(ホール輸送層蒸着工程)第2−1蒸発セル32Baにおいて、ホール輸送層D2の材料bを蒸発温度まで加熱して蒸発させる。そして蒸着制御装置43により、第2−1開閉弁34Baを開けて、材料bを第1枝管35aおよび第2材料導入管33Bを介して第2分散容器12Bに導入する。さらに第2検出管12bから放出される材料bを、蒸着レート検出用の第2水晶振動子41Cを介して膜厚センサ42で検出し、第2分散容器12B内の材料bの蒸着レートが所定値になると、蒸着制御装置43により、シャッター板21をi位置からiv位置にスライドさせて第2放出口13bを開放し、第2放出口13bから材料bを基板Bに向かって放出して、ホール輸送層D2の蒸着を開始する。
膜厚検出用の水晶振動子41Aにより膜厚センサ42で検出されるホール輸送層D2の膜厚が所定の厚みになると、蒸着制御装置43により、シャッター板21をi位置に戻して第2放出口13bを閉じるとともに、第2−1開閉弁34Baを閉じ、第2−1蒸発セル32Baの加熱温度を材料bの蒸発温度より下げる。さらに、引き続き加熱が維持される第2材料導入管33B内と第2分散容器12B内に残存した材料bが、第2検出管12bと、第2放出口13bとシャッター板21の隙間から放出され、材料bが無くなったのが第2水晶振動子41Cを介して膜厚センサ42により確認された後に、次の工程に移る。
4.(発光層蒸着工程)第1蒸発セル32Aにおいて、発光層D3のドーパント材料である材料aを蒸発温度まで加熱して蒸発させるとともに、第2−2蒸発セル32Bbにおいて、発光層D3のホスト材料である材料cを蒸発温度まで加熱して蒸発させる。そして蒸着制御装置43により、第1開閉弁34Aを開けて、蒸発した材料aを第1材料導入管33Aから第1分散容器12Aに導入する。同時に第2−2開閉弁34Bbを開けて材料cを第2枝管35bおよび第2材料導入管33Bを介して第2分散容器12Bに導入する。さらに、第1検出管12aから放出される材料aを、蒸着レート検出用の第1水晶振動子41Bを介して膜厚センサ42で検出するとともに、第2検出管12bから放出される材料cを、蒸着レート検出用の第2水晶振動子41Cを介して膜厚センサ42で検出する。そして第1,第2分散容器12A,12B内の材料a,cの蒸着レートがそれぞれ所定値になると、蒸着制御装置43により、シャッター板21をi位置からiii位置にスライドさせて第1放出口13aおよび第2放出口13bをそれぞれ開放し、第1放出口13aから材料aを基板Bに向かって放出すると同時に、第2放出口13bから材料cを基板Bに向かって放出し、発光層D3の蒸着を開始する。
膜厚検出用の水晶振動子41Aにより膜厚センサ42で検出される発光層D3の膜厚が所定の厚みになると、蒸着制御装置43により、シャッター板21をi位置に戻して第1放出口13aおよび第2放出口13bを閉じ、さらに第1開閉弁34Aおよび第2−2開閉弁34Bbを閉じ、第1蒸発セル32Aおよび第2−2蒸発セル32Bbの加熱温度をそれぞれ材料aおよびcの蒸発温度より下げる。
ここで、この工程の材料cと、次の工程の材料dが同一であるため、第1材料導入管33Aおよび第1分散容器12Aに残存した材料cを放出させるための時間が不要となり、短時間で次の工程を開始できるので、タクトタイムの短縮に貢献することができる。また同一の材料を同一の蒸発セルで使用することにより、蒸発セルの加熱温度を同一に保持して次の工程に移ることができ、これもタクトタイムの短縮に貢献できる。
5.(電子輸送層蒸着工程)第2−3蒸発セル32Bcにおいて、電子輸送層D4の材料dを蒸発温度まで加熱して蒸発させる。そして蒸着制御装置43により、第2−3開閉弁32Bcを開けて、蒸発した材料dを第3枝管35cおよび第2材料導入管33Bを介して第2分散容器12Bに導入する。さらに第2検出管12bから放出される材料dを、蒸着レート検出用の第2水晶振動子41Cを介して膜厚センサ42で検出し、第2分散容器12B内の材料dの蒸着レートが所定値になると、蒸着制御装置43により、シャッター板21をi位置からiv位置にスライドさせて第2放出口13bを開放し、第2放出口13bから材料dを基板Bに向かって放出して、電子輸送層D4の蒸着を開始する。
膜厚検出用の水晶振動子41Aにより膜厚センサ42で検出される電子輸送層D4の膜厚が所定の厚みになると、シャッター板21をi位置に戻して第2放出口13bを閉じるとともに、第2−3開閉弁34Bcを閉じ、第2−3蒸発セル32Bcの加熱温度を材料dの蒸発温度より下げる。
以上により、1つの成膜室4で4つの有機EL層D1〜D4を積層する。
次に搬送ロボット6により、基板Bを成膜室4から真空輸送室1を介して電極形成室5に移送し、電極形成室5で電子輸送層D4上に背面電極Eを形成する(背面電極形成工程)。そして、洗浄や検査(仕上げ工程)を行った後、有機EL素子Aの製造が完了する。
上記実施の形態によれば、容器加熱装置17A,17Cにより、第1,第3分散容器12A,12Cをそれぞれ材料a,eの蒸発温度から分解温度の間の適正な加熱温度に加熱し、さらに容器加熱装置17Bにより、第2分散容器12Bをそれぞれ材料b〜dの蒸発温度から分解温度の間で共通する適正な加熱温度に加熱し、単数または複数の第1〜第3分散容器12A〜12Cを選択的に使用して、材料a〜eを第1〜第3放出口13a〜13cから選択的に基板Bに放出し、これを繰り返すことにより基板Bに複数の有機EL層D1〜D4を積層形成することができる。したがって、従来構成に比較して、搬送ロボット6による次工程の成膜室4への基板Bの移し替え時間も不要で、作業時間を大幅に短縮することができ、1つの成膜室4で基板Bに複数の有機EL層D1〜D4を形成することができる。また第2分散容器12Bで複数の材料b〜dを共用することで、分散容器の数を削減することができて構造を簡易化でき、成膜室4をコンパクトに構成することができる。さらに複数の材料b〜dを共用する第2分散容器12Bを、各材料b〜dの蒸発温度から分解温度の間で共通する適正な加熱温度に加熱することで、第2分散容器12Bの材料変更ごとの加熱温度の変更制御が不要になり、タクトタイムが増加することがない。
また、成膜室4内で、基板Bを基板ホルダー7により固定状態で配置するとともに、第1〜第3放出口13a〜13cからなる放出口群15を所定間隔をあけて固定状態で配置し、さらに第1〜第3分散容器12A〜12Cを上下に複数段に配置して、下段側の第2,第3分散容器12B,12Cの第2,第3放出ノズル13B,13Cを、上段側の第1,第2分散容器12A,12Bの貫通部14A,14Bを介して最上段の第1分散容器12Aの表面にそれぞれ開口させることにより、放出口群15を適正位置に配置して、基板Bに均一な膜を形成することができる。
さらに、蒸発温度−分解温度が低い材料aを放出し、かつ加熱温度が低い第1分散容器12Aを最上段に配置したので、基板Bへの輻射熱を軽減することができ、マスクの熱膨張による蒸着位置の精度の低下と蒸着膜の変質劣化を防止することができるという効果を奏することができる。
さらにまた、放出口群15の配置に対応して形成された開閉用開口部21aを有するシャッター板21を、シャッター作動装置22によりスライドさせることにより、第1〜第3放出口13a〜13cを選択的に開閉することができ、単数または複数の材料a〜eを任意に選択して放出することができる。
また各成膜室4を上記構成とすることにより、1つの成膜室4が故障した場合でも、正常な側の成膜室4を使用することができ、製造ライン全体を停止させる必要がない。また従来のように、1つの成膜ごとに成膜室と真空輸送室との間で基板Bを出し入れすることがないので、真空輸送室1がパーティクルなどで汚染されにくく、真空輸送室1の汚染リスクを軽減することができる。
なお、実施の形態1では、アップデポジションタイプのものを説明したが、図9に示すように、一側部に基板Bを配置し、他側部に材料放出部11を配置し、材料放出部11から側方の基板Bに向かって材料を放出するサイドデポジションタイプのものでも、同一の作用効果を奏することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2を図8(b)および図10を参照して説明する。この実施の形態2は、実施の形態1において、第3分散容器12Cに供給していた材料eのCuPcを2TNATAに変更し、第2−4蒸発セル32Bdから第4枝管35dおよび第2−4開閉弁34Bdならびに第2材料導入管33Bを介して第2分散容器12Bに供給するように構成し、さらに第3分散容器12Cを削除したものである。また、前記材料eである2TNATAの適正な加熱温度範囲は300℃〜360℃である。ここで、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
材料b〜eの適正な加熱温度範囲を300℃〜340℃とし、第2−1蒸発セル32Baで310℃に加熱して材料eを蒸発させ、そして第2材料導入管33Bおよび第2−1〜第2−4開閉弁34Ba〜34Bdならびに第1〜第4枝管35a〜35dを320℃に加熱し、容器加熱装置17Bにより第2分散容器12Bを330℃に加熱する。
上記実施の形態3によれば、実施の形態1に比較して、3つの分散容器の数を第1,第2分散容器12A,12Bの2つとし、1つを削減することができるほか、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3を図11および図12を参照して説明する。
上記実施の形態1,2では、第1〜第3分散容器12A〜12Cを重ねて配置したが、この実施の形態3では、ダクト状の第1〜第3分散容器52A〜52Cを複数組(図では4組)並設したものである。なお、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、材料放出部51には、複数の第1〜第3放出ノズル53A〜53Cを有するダクト状の第1〜第3分散容器52A〜52Cが複数組(図では4組)略同一平面状に並設されている。もちろん、第1〜第3分散容器52A〜52Cを上下に位置ずれして配置してもよい。また図示しないが、第1〜第3分散容器52A〜52Cにはそれぞれ容器加熱装置が設けられ、また第1〜第3分散容器52A〜52Cの間の空間には断熱板が設置されている。
上記実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記各実施の形態では、基板ホルダー7に基板Bを固定した状態で保持したが、基板Bを垂直軸心周りに回転させたり、あるいは基板Bを直線方向に移動させる基板ホルダーを設けてもよい。
また、有機EL層D1〜D4を形成する真空蒸着装置を示したが、他の真空蒸着装置であってもよく、これに限るものではない。
本発明に係る真空蒸着装置の実施の形態1を示すアップデポジションタイプの成膜室の正面視の断面図である。 有機EL素子を示す部分拡大断面図である。 有機EL素子の製造装置を説明する概略平面図である。 分散容器の放出ノズルの貫通部を示す拡大断面図である。 分散容器と放出ノズルの配置を示す平面図である。 シャッター板を示す平面図である。 シャッター板の開放用開口部と第1〜第3放出口の位置関係を示す部分拡大平面図で、(a)は第1〜第3放出口の全閉状態を示し、(b)は第1放出口の開放状態を示し、(c)は第1,第2放出口の開放状態を示し、(d)は第2放出口の開放状態を示し、(e)は第3,第4放出口の開放状態を示し、(f)は第3放出口の開放状態を示す。 材料の適正な加熱温度範囲を示し、(a)は実施の形態1の材料を示し、(b)は実施の形態2の材料を示す。 真空蒸着装置の変形例を示すサイドデポジションタイプの成膜室の正面視の断面図である。 本発明に係る真空蒸着装置の実施の形態2を示すアップデポジションタイプの成膜室の正面視の断面図である。 本発明に係る真空蒸着装置の実施の形態3を示すアップデポジションタイプの成膜室の正面視の断面図である。 材料放出部における分散容器の配置を示す平面図である。
符号の説明
A 有機EL素子
B 基板
C 透明電極
D1 ホール注入層
D2 ホール輸送層
D3 発光層
D4 電子輸送層
E 背面電極
1 真空輸送室
2 搬入室
3 搬出室
4 成膜室
5 電極形成室
6 搬送ロボット
7 基板ホルダー
8 マスク
11,51 材料放出部
12A〜12C,52A〜52C 第1〜第3分散容器
12a〜12c 第1〜第3検出管
13A〜13C,53A〜53C 第1〜第3放出ノズル
13a〜13c 第1〜第3放出口
14A,14B 貫通部
15 放出口群
16 断熱部材
17A〜17C 容器加熱装置
18 断熱板
20 シャッター装置
21 シャッター板
21a 開閉用開口部
22 シャッター作動装置
31 材料供給部
32A 第1蒸発セル
32Ba 第2−1蒸発セル
32Bb 第2−2蒸発セル
32Bc 第2−3蒸発セル
32Bd 第2−4蒸発セル
32C 第3蒸発セル
33A〜33C 第1〜第3材料導入管
34A 第1開閉弁(開閉手段)
34Ba〜34Bd 第2−1〜第2−4開閉弁(開閉手段)
34C 第3開閉弁(開閉手段)
35a〜35d 第1〜第4枝管
41A 水晶振動子
41B〜41D 第1〜第3水晶振動子
42 膜厚センサ
43 蒸着制御装置

Claims (4)

  1. 1つの成膜室内で、複数の材料を被蒸着部材に蒸着して複数層の膜を形成する真空蒸着装置であって、
    成膜室に、被蒸着部材の蒸着面に対向して配置されて材料を放出する材料放出部を設け、
    前記材料放出部に、材料を放出する放出口を有する複数の分散容器を設け、
    材料を蒸発させる蒸発セルと前記分散容器とを開閉手段を介して接続するとともに、少なくとも前記分散容器のうちの1つに、材料の蒸発温度と熱分解温度の間の温度範囲が共通する材料を蒸発する複数の蒸発セルをそれぞれ開閉手段を介して接続し、
    各分散容器に、放出する材料の蒸発温度と熱分解温度の間の所定温度に加熱する容器加熱装置をそれぞれ設け
    前記容器加熱装置の加熱温度が低い分散容器ほど、被蒸着部材の蒸着面に接近する側に配置され
    真空蒸着装置。
  2. 被蒸着部材をホルダーに固定して配置し、
    複数の分散容器を、被蒸着部材の蒸着面に対して接近離間する方向に重ねて配置し、
    被蒸着部材に最も接近する最前段の分散容器で被蒸着部材の蒸着面に対向する表面側に、当該最前段の分散容器の材料を放出する複数の放出口を所定間隔をあけて開口するとともに、前記最前段の分散容器よりも離間する側の分散容器に、前段側の分散容器を貫通して前記最前段の分散容器の表面側に放出口を開口する複数の放出ノズルを設けた
    請求項1記載の真空蒸着装置。
  3. ホスト材料を放出する分散容器と、ドーパント材料を放出する分散容器とを設け、
    2つの前記分散容器からホスト材料とドーパント材料とを同時に放出するように構成した
    請求項1または2記載の真空蒸着装置。
  4. 各分散容器の放出口を選択的に開閉自在なシャッター装置を設け、
    前記シャッター装置に、最前段の分散容器の表面で放出口の蒸着面側に、分散容器の表面に沿ってスライド自在で、かつ放出口を選択的に開放可能な開閉用開口部が形成されたシャッター板を設けた
    請求項1乃至のいずれかに記載の真空蒸着装置。
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