JP5033516B2 - コルゲート管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、蛇腹状のコルゲート管をガス配管(鋼管)等に接続するためのコルゲート管継手に関する。特には、簡単な作業でコルゲート管を確実に接続することができ、良好な気密状態を保つことができるコルゲート管継手に関する。
図17は、建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
この配管例においては、建物100の外にガスメータ110が設置されており、ガスメータ110から建物100側に向かって延び出したガス配管(鋼管)103の途中に接続部(チー)103aが設けられている。この接続部103aには、コルゲート管継手101を介してコルゲート管Tの端部が接続されている。コルゲート管Tの反対側の端部は、ガスコンセント105に繋がっている。このガスコンセント105には、例えばゴム管106を通じてガスストーブ等のガス機器107が接続され、これにより該ガス機器107にガスが供給されるようになっている。
次に、コルゲート管Tについて説明する。
図18は、コルゲート管の構成を示す断面図である。
このコルゲート管Tは、図18に示すように、外周に環状の凹凸が形成された蛇腹状のフレキシブル管2a(金属製)と、それを覆う樹脂製の被覆チューブ2bとを有している。コルゲート管Tの下端においては、被覆チューブ2bが剥ぎ取られ、内側のフレキシブル管2aが露出した状態となっている。このようにフレキシブル管2aを露出させることで、この外周の環状凹部に、後述するリテーナ40の爪43が係合するようになっている(図6参照)。
この種のコルゲート管継手101としては、本出願人等により出願された特許文献1に係るものがある。同文献記載の管継手は、コルゲート管を挿入するための内孔が形成された筒状の継手本体と、継手本体内孔内へとスライド可能なナット部材と、同内孔内に配置された筒状のパッキン部材と、上記ナット部材のスライド時に上記パッキン部材を押圧すると共に、上記コルゲート管の径方向に拡縮変形して該コルゲート管外周の環状凹部に係合するリテーナ部材を備えている。
このように構成された特許文献1の管継手によれば、コルゲート管を継手本体内に挿入することにより、コルゲート管の端部が継手本体内で固定されるようになっている。
特開2003−176888号公報
上記特許文献1記載の従来のコルゲート管継手においても、比較的簡単な作業でコルゲート管の接続を行うことができる。しかしながら、この種の継手においては、コルゲート管の接続をより確実なものとする、あるいは、気密シール性をより向上させることが望ましく、この点、更なる改良の余地が残されている。さらに、コルゲート管先端が継手本体内孔の奥まで達したことを容易に確認できるようにする(コルゲート管の被覆チューブ外面へのマーキング等を不要にする)ことも望まれる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な作業でコルゲート管を確実に接続することができ、良好な気密状態を保つことができるコルゲート管継手を提供することにある。
上記目的を達成するための、本発明の一つの形態のコルゲート管継手は、外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、前記継手本体内孔内に配置された、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、前記継手本体内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、前記継手本体内孔内で奥方向にスライドして前記リテーナを押して縮径させ、それにより該リテーナの爪が前記コルゲート管の環状凹部に係合するリテーナ押しスリーブと、を備え、さらに、前記コルゲート管の先端が前記継手本体内孔の奥の所定位置まで達しないうちは、前記リテーナ押しスリーブの前記奥方向へのスライドを防止する手段を備えることを特徴とする。
上記コルゲート管継手を使用するにあたっては、まず、コルゲート管の端部を継手本体内に挿入し、該コルゲート管の先端を継手本体内孔の奥の所定位置まで挿入する。次に、リテーナ押しスリーブを継手本体内孔内で奥方向にスライドさせて最終位置まで押し込むと、リテーナの爪がコルゲート管外周の環状凹部に係合する。この一連の動作により、コルゲート管の端部が、継手本体から抜き出し不能に固定されることとなる。
このような構成のコルゲート管継手によれば、コルゲート管を継手本体内に押し込んだ際に、コルゲート管の先端が継手本体内孔の奥の所定位置まで達しないと、リテーナ押しスリーブを継手本体内孔内で奥方向にスライドさせることができないようになっている。仮に、コルゲート管先端が上記所定位置まで達していないのに、リテーナ押しスリーブを上記奥方向にスライドさせることができると、外観上は施工が完了したように見えることになる。このような事態を防止するため、従来はコルゲート管外周面にマーキングを施してコルゲート管先端が上記所定位置まで達したことを確認していた。
この形態のコルゲート管継手においては、継手本体内においてコルゲート管の挿入が中途半端な場合には、リテーナ押しスリーブを継手本体内に押し込むことができないため、コルゲート管の挿入が完了していないことが外観上からも作業上からも明らかとなる。すなわち、リテーナ押しスリーブが上記奥方向にスライドしていることで、コルゲート管先端が上記所定位置まで達したことを確認することができる。したがって、従来のようなマーキングを施す必要が無く、さらにはリテーナ押しスリーブの誤スライド防止カラーも不要とすることができる。
このコルゲート管継手によれば、コルゲート管先端を上記所定位置まで押し込み、リテーナ押しスリーブを上記奥方向にスライドさせるのみという簡単な作業でコルゲート管を確実に接続することができる。そして、コルゲート管先端が気密パッキンに十分に入り込むとともに、リテーナの爪がコルゲート管の環状凹部に適正に係合するので、良好な気密状態を保つことができるという利点がある。なお、本明細書における「継手本体内孔の奥の所定位置」とは、そのような適正な接続状態の得られる位置のことをいう。
本発明の他の形態のコルゲート管継手は、外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、前記継手本体内孔内に配置された、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、前記継手本体内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、前記継手本体内孔内で奥方向にスライドして前記リテーナを押して縮径させ、それにより該リテーナの爪が前記コルゲート管の環状凹部に係合するリテーナ押しスリーブと、を備え、さらに、前記コルゲート管の先端が前記継手本体内孔の奥の所定位置まで達しないうちは、前記リテーナの爪と係合して該リテーナを拡径した状態に維持し、前記コルゲート管の先端が前記所定位置まで挿入された段階で、前記リテーナの爪との係合が解かれて該リテーナの縮径を可能とするリテーナホルダを備えることを特徴とする。
このような構成のコルゲート管継手を用いてコルゲート管を接続するには、まず、コルゲート管を継手本体内に挿入する。この際、リテーナホルダによってリテーナが拡径状態に維持されているので、コルゲート管を継手本体内に十分挿入していない時点で該コルゲート管を引き戻したとしても、該リテーナが縮径して該コルゲート管の環状凹部に係合することはなく、該コルゲート管の接続は行われない。すなわち、挿入が不十分な状態でコルゲート管を手前に引いた場合には該コルゲート管が継手本体内から抜けるようになっているので、作業者は、該コルゲート管の挿入が不十分であったことを知ることができる。作業者が、再度、コルゲート管を挿入して該コルゲート管の先端を継手本体内孔の奥の所定位置まで入れることで、リテーナホルダとリテーナの爪との係合が解かれ該リテーナが縮径するので、該コルゲート管が十分に挿入された状態での継手接続を実現できる。そして、コルゲート管の先端が気密パッキンに十分に入り込むとともに、リテーナの爪が該コルゲート管の環状凹部に適正に係合するので、良好な気密状態を保つことができる。
本発明の他の形態のコルゲート管継手は、外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、前記継手本体内孔内に配置された、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、前記継手本体内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、前記継手本体内孔内で奥方向にスライドして前記リテーナを押して縮径させ、それにより該リテーナの爪が前記コルゲート管の環状凹部に係合するリテーナ押しスリーブと、を備えるコルゲート管継手であって、さらに、前記コルゲート管の先端が前記継手本体内孔の奥の所定位置まで達しないうちは、前記リテーナの爪と係合して該リテーナを拡径した状態に維持し、前記コルゲート管の先端が前記所定位置まで挿入された段階で、前記リテーナの爪との係合が解かれて該リテーナの縮径を可能とするリテーナホルダと、前記コルゲート管の先端が前記所定位置まで達しないうちは、前記リテーナホルダと係合している前記爪を有する前記リテーナの前記奥方向への移動を防止し、それにより前記リテーナ押しスリーブの前記奥方向へのスライドを防止し、前記コルゲート管の先端が前記所定位置まで挿入された段階で、前記リテーナホルダとの係合が解かれた前記爪を有する前記リテーナの前記奥方向への移動を可能とし、それにより前記リテーナ押しスリーブの前記奥方向へのスライドを可能とする手段を備えることを特徴とする。
このような構成のコルゲート管継手によれば、上述した各コルゲート管継手の作用・効果を奏するものとすることができる。
上記形態のコルゲート管継手においては、前記リテーナホルダは、前記リテーナの爪の内側に当接して該リテーナを拡径した状態に維持する立上り部を有し、前記リテーナ押しスリーブのスライドを防止する手段として、拡径状態の前記リテーナの外周と係合するリテーナ係合段部が、前記継手本体内孔に設けられているものとすることができる。
このような構成によれば、リテーナホルダがリテーナの縮径を阻止しているため、該リテーナの外周はリテーナ係合段部と係合した状態に維持される。したがって、この状態においては該リテーナ自体は継手本体内孔内で奥方向へ移動できないので、リテーナ押しスリーブの上記奥方向へのスライドを防止することができる。
本発明のコルゲート管継手においては、前記リテーナと前記リテーナ押しスリーブとが互いに接する各当接面は、該リテーナ押しスリーブのスライド方向に向かって拡がるテーパ面に形成することができる。
このような構成によれば、該テーパ面同士が係合摺動することで、リテーナの爪が縮径方向に移動するものとすることができる。
本発明のコルゲート管継手においては、前記コルゲート管の先端が前記継手本体内孔の奥の所定位置の手前の位置(奥手前位置)まで達しないうちは、拡径状態にあって前記リテーナホルダの前記継手本体内孔奥方向への移動を防止し、前記コルゲート管の先端が前記奥手前位置まで挿入された段階で縮径状態になって前記リテーナホルダの前記奥方向への移動を可能とする拡縮リングを備えることができる。前記拡縮リングが拡径状態にあるときは前記継手本体内孔に設けられている拡縮リング係合段部に係合され、前記拡縮リングが縮径状態になったときは前記拡縮リング係合段部から外れて前記奥方向へ移動することができる。
前述したように、本発明の一形態においては、リテーナホルダが継手本体内孔内で奥方向へ移動できないうちは、リテーナ自体が上記奥方向へ移動できないので、リテーナ押しスリーブも上記奥方向へスライドさせることができない。したがって、上記構成によれば、リテーナ押しスリーブを上記奥方向へスライドできて初めて、コルゲート管の先端が継手本体内孔の奥まで達したと判断することができる。
本発明のコルゲート管継手においては、前記コルゲート管の先端が前記奥手前位置まで達しないうちは、前記拡縮リングの内周面に当接して該リングを拡径した状態に維持し、前記コルゲート管の先端が前記奥手前位置まで挿入された段階で、当該挿入に伴って前記拡縮リングの内周面から外れて該リングの縮径を可能とするストッパを備えることができる。
このような構成によれば、ストッパはコルゲート管の先端と当接して該コルゲート管で押し込まれることにより拡縮リングから外れることになるので、該コルゲート管先端が継手本体内孔の奥まで確実に挿入されたことを確認できる。
本発明の他の形態のコルゲート管継手は、外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、前記継手本体内孔内に配置された、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、前記継手本体内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、前記継手本体内孔内で奥方向にスライドして前記リテーナを押して縮径させ、それにより該リテーナの爪が前記コルゲート管の環状凹部に係合するリテーナ押しスリーブと、を備え、さらに、前記気密パッキンの外周に配置された、前記コルゲート管の先端が前記継手本体内孔の奥まで達しないうちは拡径状態にあり、前記コルゲート管の先端が奥まで挿入された段階で縮径状態になって前記気密パッキン外周面を締め付けて該パッキン内周面を該コルゲート管外周面へ押し付ける拡縮リングを備えることを特徴とする。
このような構成のコルゲート管継手によれば、拡縮リングが気密パッキンの外周面を締め付けて該パッキン内周面をコルゲート管外周面に密着させることになるので、該パッキンの気密シール性を向上させることができる。
上記コルゲート管継手においては、前記拡縮リングが、縮径可能となった後に前記継手本体内孔の奥側に設けられている拡径状態の該リングの径よりも小径の部位へ移動して当該縮径状態が維持され、それにより前記気密パッキン内周面を前記コルゲート管外周面に押し付けることができる。
このような構成によれば、拡縮リングによる気密パッキンの内周面とコルゲート管の外周面との密着状態を強化することができるので、該パッキンの気密シール性をさらに高くすることができる。あるいは、該リングの剛性・弾性が低い場合にも十分な締付力が得られる。
上記コルゲート管継手においては、さらに、前記コルゲート管の先端が前記所定位置まで達しないうちは、前記リテーナの爪と係合して該リテーナを拡径した状態に維持し、前記コルゲート管の先端が前記所定位置まで挿入された段階で、前記リテーナの爪との係合が解かれて該リテーナの縮径を可能とするリテーナホルダを備え、前記気密パッキンが、前記継手本体内孔において前記リテーナホルダの奥側に配置されており、前記リテーナ押しスリーブを前記奥方向へと押し込んだ際に、前記リテーナが前記奥方向に押されて移動し、それにより該ホルダが前記奥方向に押されて該パッキンが圧縮されることができる。 このような構成によれば、気密パッキン自体の気密性をより一層高めることができる。
本発明の他の形態のコルゲート管継手は、外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、前記継手本体内孔内に配置された、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、前記継手本体内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、前記継手本体内孔内で奥方向にスライドして前記リテーナを押して縮径させ、それにより該リテーナの爪が前記コルゲート管の環状凹部に係合するリテーナ押しスリーブと、を備え、さらに、前記リテーナ押しスリーブが奥までスライドしたことを触感で検知可能な触感検知部材を備えることを特徴とする。
このような構成のコルゲート管継手によれば、リテーナ押しスリーブを継手本体内に完全に押し込めたかどうかを触感で(例えば手で触って)検知することができる。そのため、配管の奥や暗い場所で施工が行われる場合であっても、施工が完了したことを確認することができる。
本発明の他の形態のコルゲート管継手は、外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、前記継手本体内孔内に配置された、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、前記継手本体内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、前記継手本体内孔内で奥方向にスライドして前記リテーナを押して縮径させ、それにより該リテーナの爪が前記コルゲート管の環状凹部に係合するリテーナ押しスリーブと、を備え、さらに、前記継手本体と前記リテーナ押しスリーブの端面間に介在し、該スリーブが奥までスライドすると該端面間に挟まれて該端面間からはみ出すインジケータ部材を備えることを特徴とする。
このような構成のコルゲート管継手によれば、継手本体の外周面とリテーナ押しスリーブの外周面とに掛けて指を滑らせ、指にインジケータ部材が引っ掛かるときは該スリーブを該本体内に完全に押し込めたと判断することができる。そのため、配管の奥や暗い場所で施工が行われる場合であっても、施工が完了したことを確認することができる。
上記コルゲート管継手においては、前記インジケータ部材の断面が折れ線状に形成されており、前記端面間に挟まれて折り畳まれ前記端面間からはみ出すものとすることができる。また、上記コルゲート管継手においては、前記インジケータ部材が前記端面間に挟まれて押し潰され前記端面間からはみ出すものとすることができる。また、上記コルゲート管継手においては、前記インジケータ部材が内周側にテーパ面を有する形状に形成されており、該テーパ面の押圧により拡径して前記端面間からはみ出すものとすることができる。また、上記コルゲート管継手においては、前記インジケータ部材が、円環状であって前記リテーナ押しスリーブ外周面に嵌合するものとすることができる。
これによれば、継手本体とリテーナ押しスリーブの端面間に挟むことにより該端面間から確実にはみ出させることができる簡易な構成のインジケータ部材とすることができる。
本発明によれば、上述したように、簡単な作業でコルゲート管を確実に接続することができ、良好な気密状態を保つことができるコルゲート管継手を提供することができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明のコルゲート管継手の一形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一形態のコルゲート管継手の概要を説明するための外観斜視図である。図1(A)は同継手の初期状態を示す図であり、図1(B)は同継手の最終状態(コルゲート管が差し込まれた施工完了状態)を示している。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、「上下方向」とは図1等において矢印に示す方向を指すものとする。「手前」とは図の上側(コルゲート管の元側)を指し、「奥」とは図の下側(コルゲート管の先側)を指す。
まず、このコルゲート管継手1の概要について説明する。
このコルゲート管継手1は、図1(A)に示すように、内部に図示しない種々の部品が配置された(詳細後述)筒状の継手本体10と、この継手本体10に対してスライド可能に設けられたリテーナ押しスリーブ50と、を備えている。
このコルゲート管継手1を使用する際には、概略的には、図1(B)に示すように、継手1内にコルゲート管Tの端部を挿入した後、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10に向けて押し込むことで、コルゲート管Tが継手本体10内に固定される(一連の動作の詳細は図2〜図7等を参照して後述する)。本発明の対象である「コルゲート管継手」とは、このように、コルゲート管Tの端部を継手内部で固定し、他の配管要素に接続するためのものである。なお、コルゲート管Tは、図18を参照しつつ前述したとおりのものである。
次に、コルゲート管継手1の内部構造について、図2〜図7及び各部品単体を示す図面を適宜参照して詳細に説明する。
図2は、図1のコルゲート管継手の断面図であり、コルゲート管が挿入されていない、コルゲート管接続前の初期状態を示している。図2(A)は全体の断面図であり、図2(B)はその一部拡大断面図である。
図3(A)、(B)〜図7(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は、このコルゲート管継手を使用する際の一連の動作を示す図である。図3(A)、(B)は、図2(A)、(B)の状態から継手内にコルゲート管を挿入した状態を示している。図4(A)、(B)は、その後、コルゲート管を継手本体奥の所定位置の手前の位置まで押し込んだ状態を示し、図5(A)、(B)は、さらに、コルゲート管を継手本体の奥の所定位置まで押し込んだ状態を示し、図6(A)、(B)は、リテーナ押しスリーブを最終位置まで押し込んで、コルゲート管を最終的に固定した状態(施工完了状態)を示している。
図7(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は、これら図2(A)〜図6(A)を1枚にまとめて一連の動作を分かり易く示した図面である。
図2に示すように、このコルゲート管継手1は、上記の通り、筒状の継手本体10と、それに対してスライド可能なリテーナ押しスリーブ50とを備えている。継手本体10の内部には、爪43を備えたリテーナ40が配置されている。該リテーナ40は、拡縮径可能であり、縮径したときに、図6に示すように、爪43がコルゲート管Tの外周の環状凹部に係合して(差し込まれ)、コルゲート管Tを固定する。該リテーナ40よりも内孔奥側(図示下側)には、スリット70aを有する薄肉略円筒状のリテーナホルダ70が配置されている。該ホルダ70は、リテーナ40の爪43と当接して該リテーナ40の拡径状態を維持する。該ホルダ70は、略筒状に形成された耐火パッキン35に包囲されるようにして一体化されている。該ホルダ70よりも内孔奥側(図示下側)には、段付略筒状に形成された気密パッキン31が配置されている。該パッキン31は、コルゲート管Tの外周と継手本体10の内周との間をシールする。該パッキン31よりも内孔奥側(図示下側)には、拡縮リング60とストッパ80が配置されている。該リング60は、気密パッキン31を締め付けてコルゲート管Tに押し付ける。該ストッパ80は、挿入されるコルゲート管Tの先端と当接する。以上のリテーナ40、リテーナホルダ70、耐火パッキン35、気密パッキン31、拡縮リング60、及びストッパ80は、継手本体10の内部で上下方向に移動可能となっている。
詳細は後述するが、コルゲート管Tを奥まで挿入することによって、リテーナホルダ70を図3の状態から内孔奥方向に移動させると、同ホルダ70に引っ掛かっていたリテーナ40の爪43が同ホルダ70から外れてコルゲート管Tの外周の環状凹部に係合可能となる。本実施形態のコルゲート管継手1は、このように、コルゲート管Tの挿入に連動してリテーナホルダ70が移動してリテーナ40の爪43が同ホルダ70から外れることを1つの特徴とするものである。
以下、上記各部品について順に説明する。
まず、継手本体10について図8(A)、(B)を参照して説明する。
図8は、継手本体単体を示す断面図である。図8(A)は縦断面図であり、図8(B)はその一部拡大断面図である。
継手本体10は、図8に示すように、一例として銅合金で構成された筒状体であり、外径が相対的に大きい本体部10Aと、その下端に形成された、外径が相対的に小さい接続部10Bとを有する。
接続部10Bは、継手本体10を、ガス配管の接続部(チー103a、図1参照)に接続するための部分である。図8では詳細に示していないが、この接続部10Bの外周には雄ネジが切られており、この雄ネジを、図1(B)に示すように例えば、チー103aにねじ込むことで、継手本体10をガス配管に固定することができる。図1、図8に示すように、本体部10Aの外周下寄りの部位には、断面形状が多角形とされた工具係合部10tが形成されている。継手本体10をチー103aにネジ込む際、この工具係合部10tにスパナ等の工具を係合させて、継手本体10全体を回すことができる。
図8に示すように、継手本体10の内部は上下に貫通する内孔11となっている。この内孔11は、内径の異なる2つの部位(上側からリテーナホルダ等収容部25、及び下側内孔部29)に大別される。
リテーナホルダ等収容部25は、継手本体10の上端開口から、同本体10の中央やや下まで形成されている。このリテーナホルダ等収容部25は、図2に示すように、リテーナ押しスリーブ50の筒状挿入部53(詳細下記)が挿入され、また、リテーナ40、耐火パッキン35、リテーナホルダ70、気密パッキン31、拡縮リング60、及びストッパ80が配置される部位である。
リテーナホルダ等収容部25の内周における、上端開口寄りの部位には、環状のリング溝22jが掘り込まれている。このリング溝22jは、断面矩形の角溝22aと、この角溝22aの下端縁から下側に向けてすぼまるように形成されたテーパ溝22bとで構成されている。角溝22aには、図2の初期状態においてストップリングR2(詳細後述)が嵌め込まれる。角溝22aの深さは、該リングR2の芯線の径よりも小さく形成されている。
ストップリングR2(図2参照)は、後述するように、リテーナ押しスリーブ50が継手本体10内に押し込まれるのに伴って、リング溝22jから脱し、最終的には角溝22kに入り込む(図6参照)。この角溝22kは、継手本体10の内周において、上記リング溝22jよりも下側に形成された、断面矩形の環状の溝である。角溝22kの深さは、角溝22aの深さと略同一、すなわち該リングR2の芯線の径よりも小さく形成されている。
角溝22kよりもさらに下側には、継手本体10の軸線に対して垂直な面を有するリテーナ係合段部22mが形成されている。このリテーナ係合段部22mは、内側に凸の段に形成されており、リテーナホルダ70により拡径しているリテーナ40の下端テーパ面45bの外周部(図11(C)参照)が押し当て可能となっている。リテーナ40は、リテーナホルダ70により縮径が阻止されると共に、リテーナ係合段部22mにより継手本体10の内孔奥方向への移動が阻止される。
リテーナ係合段部22mよりもさらに下側には、継手本体10の軸線に対して垂直な面を有する拡縮リング係合第1段部22pと拡縮リング係合第2段部22qが拡縮リング摺動テーパ面22r及び拡縮リング摺動垂直面22sを挟んで2段にわたって形成されている。該第1段部22pは、リテーナ係合段部22mよりもさらに内側に凸の段に形成されており、移動前の拡縮リング60の下面60b(図15(C)参照)が押し当てられる。該第2段部22qは、該第1段部22pよりもさらに内側に凸の段に形成されており、移動後の拡縮リング60の下面60bが押し当てられる。拡縮リング摺動テーパ面22rは、該第1段部22pの縁部から下側に向けてすぼまるように形成されている。なお、該第2段部22qよりもさらに下側には、ストッパ80が移動可能な内孔部が形成されている。
以上のように構成されたリテーナホルダ等収容部25の下には、同収容部25よりも小径の下側内孔部29が形成されている。該収容部25とこの下側内孔部29との境界部分は段状に形成されている。下側内孔部29の下端は、継手本体10の下端開口に繋がっている。
次に、リテーナ押しスリーブ50について図9を参照して説明する。
図9は、リテーナ押しスリーブ単体の縦断面図である。リテーナ押しスリーブ50は、図9からも分かるように、コルゲート管Tを通すことができる内孔を備えた筒状部材である。
リテーナ押しスリーブ50の上端側は、外径が相対的に大きい大径部51となっており、下端側の残り部分は、外径が相対的に小さい筒状挿入部53となっている。筒状挿入部53の外径は、継手本体10(図8参照)の内孔11の内径よりもやや小さく形成されており、これにより筒状挿入部53が内孔11内にスライド可能となっている。リテーナ押しスリーブ50の大径部51の外径は、継手本体10の外径とほぼ等しく形成されている。これにより、図1(B)に示したように、リテーナ押しスリーブ50を押し込んだ状態で、大径部51の外周面と継手本体10の外周面とが連なる面となる。
図9に示すように、リテーナ押しスリーブ50の大径部51の内側には、環状のパッキン溝51aが形成されている。このパッキン溝51aには、水密パッキン55(図2参照)が嵌め込まれる。この水密パッキン55は弾性体からなり、リテーナ押しスリーブ50の内周面とコルゲート管Tの外周面との間をシールする(図2〜図7参照)。これにより、外部からの継手本体10内への腐食の原因となる水等の浸入が防止される。
図9に示すように、筒状挿入部53の上端付近(大径部51と筒状挿入部53との境界部付近)には、その側壁を横方向に貫通する貫通孔53hが形成されている。この貫通孔53h内には、通気部材59(図2参照)が密に嵌め込まれる。
通気部材59は、高分子ポリエチレン等製の微小多孔質材から形成され、気体は通すが固体や液体は通さない性質を有する。ところで、例えば作業者の釘打ちミス等でコルゲート管Tに穴が開いた場合は、この穴から漏れたガスが、コルゲート管Tの金属管部2aとそれに被覆された被覆チューブ2bとの間を通って継手1内部に流入し、ガスはこの通気部材59を通って外部に放出されることとなる。漏れ出したガスが、継手1の不測の部位から漏出するのではなく、このように予め設定された所定の部位(通気部材59)から漏出する構成の場合、ガス漏れの検知が行い易いという利点がある。すなわち、ガス検出装置をこの通気部材59にかざして、ガスが漏れているかどうかを検出することができる。
図9に示すように、リテーナ押しスリーブ50の筒状挿入部53の外周面において、上記貫通孔53hのすぐ下には、OリングR1(図2参照)を嵌め込むための環状のOリング溝53jが掘り込まれている。このOリングR1は、図6に示す施工完了状態で、リテーナ押しスリーブ50の外周面と継手本体10の内周面との間を密にシールする。
Oリング溝53jの下には、環状のストップリング溝53kが掘り込まれている。このストップリング溝53kにはストップリングR2が嵌め込まれる(図2、図6参照)。ストップリング溝53kの深さは、ストップリングR2の芯線の径よりも大きい。このストップリングR2は、図6に示す施工完了状態で、リテーナ押しスリーブ50側の溝53kと継手本体10側の溝22kとの間に嵌り込み、同スリーブ50と同本体10とを固定する。
リテーナ押しスリーブ50の下端内周縁には、内周テーパ面57が形成されている。この内周テーパ面57は、筒状挿入部53の下端から上側に向かってすぼまるように形成されている。この内周テーパ面57は、後述するように、リテーナ40の外周テーパ面47a(図11(C)参照)に押し当たる面である。最終的には(図6参照)、これら2つのテーパ面57、47a同士は互いに面接触するようになっている。
次に、リテーナ40について図10、図11を参照して説明する。
図10は、リテーナ単体の外観を示す斜視図である。図11は、同リテーナを示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が一部断面正面図であり、(C)が(B)のA部を拡大して示す拡大断面図である。
このリテーナ40は、一例として樹脂成形品であり、円環状に形成された支持部42と、この支持部42の下端縁に一体に設けられた複数(この例では6つ)の爪43とを有する。リング状支持部42の外径は、上記したリテーナ押しスリーブ50の筒状挿入部53(図2参照)の内径よりもやや小さく形成されており、これにより、該筒状挿入部53の内部に挿入可能となっている。
図11(A)に示すように、各爪43は、リング状支持部42の周方向に等間隔に配置されており、それぞれの間にスリット43aが存在している。各爪43は、後述するように、弾性変形しながら縮径方向(矢印A方向)に移動し、コルゲート管Tの外周の環状凹部に係合するものである。このような爪43の機能に鑑みれば、爪43が等間隔に配置されていることが、コルゲート管Tを安定的かつ均一的に保持できる点で好ましい。
リテーナ40の各爪43は、より具体的には、図11(C)に示すように、リング状支持部42と一体に成形された基部47と、該基部47の下部に埋め込まれた真鍮等製(一例)の爪部材45を備えている。本構成においては、リング状支持部42と基部47の境界部分が弾性的に変形可能となっており、これにより、爪43が縮径方向(矢印A方向)に移動できるようになっている。
各爪部材45の先端45aは、リング部42の径方向内側に向かってせり出ている。また、図11(A)に示すようなリテーナ40の初期状態(無負荷状態)では、各爪43の先端45aがなす円C45の径はコルゲート管Tの外径よりも大きく、コルゲート管Tをリテーナ40内に通すことができるようになっている。
もっともこれに限らず、リテーナ40の無負荷状態で各爪43の先端45aがなす円C45の径がコルゲート管Tの外径とほぼ同じ、あるいはそれより小さい場合であっても、コルゲート管Tの挿入に支障をきたすことはない。コルゲート管Tを通過させる際にリテーナ40の爪43が径方向外側に弾性変形するような構成であれば、円C45の径が多少小さくてもコルゲート管Tは問題なく通過させることができるためである。
図11(C)に示すように、各基部47の外側面は外周テーパ面47aとなっている。この外周テーパ面47aは、上方に行くほど内側にすぼまるように形成されており、上述したリテーナ押しスリーブ50の内周テーパ面57に押し当たる面である。
各外周テーパ面47aの下端には、垂直なストレート面47bが続いて形成されている。さらに、このストレート面47bの下端に続くようにして、下方に行くほど内側にすぼまる下端テーパ面45bが形成されている。この下端テーパ面45bは、リテーナホルダ70により拡径しているときにリテーナ係合段部22mに押し当てられる面である。
次に、リテーナホルダ70について図12、図13を参照して説明する。
図12は、リテーナホルダの外観斜視図である。図13は、同ホルダを示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
リテーナホルダ70は一例として金属製であり、図12、図13に示すように、ベース部73とストッパ環71を有している。図12、図13(A)に示すように、ベース部73は全体として環状に形成されており、図12、図13(B)、(C)に示すように、ベース部73の上面内周部にはストッパ環71が設けられている。ストッパ環71は、ベース部73の上面から上向きに立ち上がった複数の立上り片71a(この例では8つ)から構成されている。
ストッパ環71の外径C71は、自然な形状におけるリテーナ40の各爪43の先端がなす円C45(図11参照)よりやや大きい。図2に示すように、ストッパ環71は、リテーナ40の各爪43の内側にセットされる。これにより、リテーナ40の各爪43が、自然な形状よりもやや拡径した状態に弾性変形し、その状態に維持される。
なお、リテーナホルダ70は樹脂製であってもよい。また、ストッパ環71は、リテーナ40の爪43を拡径した状態に維持する役割を果たすものであれば形状は種々変更可能であり、複数の立上り片71aからなるものでなく、例えば単一の円筒状の構造部とすることもできる。ストッパ環71の数は8本に限定されるものでなく適宜変更可能である。
リテーナホルダ70と気密パッキン31とは、接着又は一体成形(金属包み含む)とすることが好ましい。これにより、フレキ管挿入時に気密パッキンが奥へ移動すると同時にリテーナホルダも奥へ移動するようにできる。
次に、耐火パッキン35について説明する。
耐火パッキン35は、図2に示すように、気密パッキン31よりも薄い環状の部材であり、同パッキン35の下面はリテーナホルダ70のベース部73の上面に略当接し、同パッキン35の内周面は該ホルダ70のストッパ環71の外周面に略当接している。耐火パッキン35は、一例としてNBRに膨張黒鉛を混成した材料からなる。火災等で耐火パッキン35が高温となると、同パッキン35が膨張変形し、リテーナホルダ70のスリット70aを通してコルゲート管Tの外周と継手本体10の内周との間をシールする。
次に、気密パッキン31について図14を参照して説明する。
図14は、気密パッキン単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
この気密パッキン31は、図14に示すように、比較的厚みのある段付略円筒状の部材であり、一例としてNBR(ニトリルゴム)製である。気密パッキン31の上端側は、外径が相対的に大きい厚肉部31aとなっており、下端側の残り部分は、外径が相対的に小さい薄肉部31bとなっている。気密パッキン31は内孔31hを有しており、内孔31hの内径はコルゲート管Tの外径よりもやや小さい。内孔31hの入口付近は、コルゲート管Tを挿入し易くするため、面取りされている(C面31c)。
気密パッキン31は継手本体10内で上下に摺動移動する部材である。この摺動を滑らかにするため、さらに、気密パッキン31の内孔31hへのコルゲート管Tの挿通を滑らかにするため、該パッキン31の内周面及び外周面(少なくとも一方でも可)にシリコンオイル等の潤滑材を塗布してもよい。
次に、拡縮リング60について図15を参照して説明する。
図15は、拡縮リング単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
この拡縮リング60は、図15に示すように、円環状の部材であり、一例としてステンレス製である。拡縮リング60は、一部に割り61が入っていると共に、外周縁から径方向内側にかけて矩形状に切り込まれた切欠き62が周方向に略等間隔に形成されており、縮拡径可能となっている。
拡縮リング60は、その内周面にストッパ80の外周壁82(図16参照)が当接しているときは拡径状態にあり、ストッパ80の外周壁82が外れると縮径状態になる。ストッパ80の外周壁82の頂部の外縁に設けられ、拡縮リング60を係止している縁取り部82a(図16(C)参照)が、該リング60から容易に外れるようにするために、該リング60の上面の内縁部は図15(A)、(C)に示すように面取りされている(C面60a)。拡縮リング60は、拡径状態では図15(B)、(C)に示す下面60bが拡縮リング係合第1段部22pに押し当てられて係合しているが(図2、図3参照)、縮径状態では該第1段部22pから外れて(図4参照)、拡縮リング摺動テーパ面22rと拡縮リング摺動垂直面22sを摺動して、最終的には下面60bが拡縮リング係合第2段部22qに押し当てられて係合する(図5、図6参照)。
次に、ストッパ80について図16を参照して説明する。
図16は、ストッパを示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
このストッパ80は、一例として金属製であり、図16に示すように、円形状の底面81と円筒状の外周壁82を有する皿状の部材である。ストッパ80の底面81には、円形状の穴81aが穿孔されている。穴81aの径は、コルゲート管T(図18参照)の先端径よりも小さくなるように穿孔されており、コルゲート管Tの先端が、穴81aの周囲の底面81に当接するようになっている。図16(C)に示すように、ストッパ80の外周壁82の頂部の外縁には、外側に突出した縁取り部82aが設けられており、拡縮リング60の上面の内縁部に一応引っ掛かるようになっている。ただし、ストッパ80の移動の際は、該内縁部に形成されているC面60aにより滑って外れるようになっている。
次に、上記各部品が組み込まれた、コルゲート管継手1の組立状態について図2を参照して説明する。
図2に示すように、継手本体10の内孔11の最奥部には、奥から順に、ストッパ80、拡縮リング60、気密パッキン31、耐火パッキン35及びリテーナホルダ70、並びにリテーナ40が軸線方向に並んで配置されている。
ストッパ80の外周壁82の外周面上部が拡縮リング60の内側に嵌り込み、該ストッパ80の縁取り部82aが該リング60の上面の内縁部60aに係止している。そして、拡縮リング60の下面60bの外縁部は、拡縮リング係合第1段部22pに押し当っている。気密パッキン31の小径部31bがストッパ80の外周壁82の内側に嵌り込み、該パッキン31の大径部31aの下面が該ストッパ80の外周壁82の頂部に押し当っている。気密パッキン31の大径部31aの上面にはリテーナホルダ70のベース部73の下面が押し当っている。そして、リテーナホルダ70のストッパ環71の外周下部には耐火パッキン35が嵌り込み、各ストッパ環71の外周上部にはリテーナ40の各爪43が押し当って該リテーナ40が拡径している。この拡径状態では、各爪43によって囲まれる内周域にコルゲート管T(図3参照)を抵抗なく通すことができるようになっている。
リテーナ40の各爪43の下端テーパ面45bの外周部はリテーナ爪係止段部端面22mと押し当たる位置にあるため、リテーナ押しスリーブ50は継手本体10の奥側へ移動しようとしてもリテーナ40の各爪43の外周テーパ面47aに押し当たって移動することができない。コルゲート管T挿入前にリテーナ押しスリーブ50を誤ってスライドさせることはない。従って、従来のようにリテーナ押しスリーブ50の筒状挿入部53には、位置決めカラーを装着する必要が無い。但し、位置決めカラーをリテーナ押しスリーブ50の筒状挿入部53に装着することにより、例えば、差込み継手1の運搬・保管時に誤って落下させてしまったときに、リテーナ押しスリーブ50がリテーナ40が破損される等して継手本体10内に押し込まれてしまうことを防止することができる。
リテーナ押しスリーブ50の筒状挿入部53外周のOリング溝53j内にOリングR1が嵌め込まれている。また、リテーナ押しスリーブ50のストップリング溝53kは、継手本体10の内周のリング溝22jに対向した状態となっており、これらの溝53k、22j内にストップリングR2が嵌め込まれている。
次に、上記構成を有するコルゲート管継手1の作用及び使用方法を、主に図3〜図6及び図7に基づき説明する。
まず、図3に示すように、コルゲート管Tをリテーナ押しスリーブ50の内孔を通して継手本体10内に挿入する。この際、コルゲート管Tの先端は、同スリーブ50内の水密パッキン55、筒状挿入部53、リテーナ40、リテーナホルダ70、及び気密パッキン31の中を順に通って、ストッパ80の底面81に突き当たる。
コルゲート管Tの先端が気密パッキン31の内孔31hを通過する際、コルゲート管Tの外周面と同パッキン31の内周面とが摺動し合うため、同パッキン31には、押込み方向の力(内孔奥方向への力)が加わる。しかしながら、同パッキン31の奥の端面31dが、それより奥側にある拡縮リング60に当接して移動が規制されているため、奥側に向かって移動することはない。
次いで、図4に示すように、コルゲート管Tをさらに押し込むと、コルゲート管Tの先端に当接していたストッパ80が、拡縮リング60を僅かに拡径させて、内孔奥方向に移動する。このとき、拡縮リング60の上面の内縁部60aは面取りが施されているため、ストッパ80の縁取り部82aは同内縁部60aからスムーズに外れて奥へスライドする。ストッパ80が拡縮リング60から完全に外れて同リング60の奥側に位置すると、それまで同ストッパ80により拡径されていた同リング60は縮径する。このとき、コルゲート管Tの先端は、継手本体10の内孔11奥の所定位置の手前の位置P1に達したこととなる。
次いで、図5に示すように、コルゲート管Tをさらに押し込むと、コルゲート管Tの外周面と気密パッキン31の内周面とが摺動し合うことにより発生する押込み方向の力(内孔奥方向への力)が同パッキン31に加わる。この段階では、気密パッキン31は奥方向への移動規制が解除されているため、同パッキン31は、拡縮リング60及びストッパ80を押しながら奥側に向かって移動する。拡縮リング60は、拡縮リング係合第1段部22pから拡縮リング係合第2段部22qに至るまで移動する。拡縮リング60が、該第2段部22qに至ったときは、同リング60の外周面が拡縮リング摺動垂直面22sに当接しているため縮径状態が維持されている。これにより拡縮リング60が気密パッキン31の小径部31bを内径側に押し込んで、その内周面とコルゲート管Tの外周面とのシール性を向上させている。
このとき、コルゲート管Tの先端は、継手本体10の内孔11の奥の所定位置P2に達する。一方、上記気密パッキン31の奥側の移動に伴ってリテーナホルダ70も奥側へ引かれて移動するので、同ホルダ70のストッパ環71も奥へ移動し、同環71に係止されていたリテーナ40の爪43が同環71から外れる。これにより、リテーナ40は自身の弾性により縮径するので、リテーナ40の下端テーパ面45b外周部がリテーナ爪係止段部端面22mから外れる。
次いで、図6に示すように、リテーナ押しスリーブ50を、継手本体10内に向けて最終位置(ストップリングR2が角溝22kに入り込む位置)まで直接手で押し込む。リテーナ押しスリーブ50の押し込みにより、同スリーブ50下端の内周テーパ面57が、リテーナ40の各爪43の外周テーパ面47aに当接し、同テーパ面47aを径方向内側(縮径方向)に向かって押し付ける。これにより、リテーナ40の各爪43が縮径方向に移動し、各爪43が徐々にすぼまることとなる。そして、リテーナ押しスリーブ50の内周テーパ面57と各爪43の外周テーパ面47aとが面接触する状態となった時点で、各爪43の先端がコルゲート管Tの環状凹部に係合し、これにより、コルゲート管Tの端部が継手本体10内で固定されることとなる。同時に、リテーナ40の各爪43の下端テーパ面45bは、リテーナホルダ70のストッパ環71の頂部と当接して奥側へ押し付け、気密パッキン31を同ホルダ70のベース部73と拡縮リング60に挟み込んで軸方向に押し潰し、同パッキン31の大径部31aの内周面とコルゲート管Tの外周面とのシール性を向上させている。以上により、最終的な気密パッキン31のシール性が十分に確保されたものとなっている。
このリテーナ押しスリーブ50の押し込みと同時に、同スリーブ50の筒状挿入部53の外周では、溝53k内に押し縮められていたストップリングR2が、角溝22kにまで至り、同リングR2自身の弾性により拡径して該角溝22kに入り込む。これにより、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10とが固定されることとなる。このとき、図1(A)に示すリテーナ押しスリーブ50と継手本体10との間の隙間dは、図1(B)に示すように完全に無くなってリテーナ押しスリーブ50の外周面と継手本体10の外周面は連なる面となる。
以上一連の動作によって、コルゲート管Tは、リテーナ40、リテーナ押しスリーブ50、及びストップリングR2の作用により、継手本体10から抜き出し不能に固定されることとなる。
以上のように、本実施形態のコルゲート管継手1によれば、コルゲート管Tの端部を継手本体10内に挿入して(図7(A)、(B)、(C)参照)、同コルゲート管T先端を継手本体10の内孔11奥の所定位置P2まで挿入し(図7(D)参照)、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10の内孔11内で奥方向にスライドさせてストップリングR2が角溝22kに入り込む位置(最終位置)まで押し込む(図7(E)参照)という簡単な作業でコルゲート管Tを確実に接続することができる。そして、コルゲート管Tの先端が気密パッキン31に十分に入り込むとともに、リテーナ40の爪43がコルゲート管Tの環状凹部に適正に係合するので、良好な気密状態を保つことができる。
このコルゲート管継手1は、コルゲート管Tを継手本体10内に押し込んだ際に、同コルゲート管T先端が上記所定位置P2まで達しないと、リテーナ押しスリーブ50を奥方向にスライドさせることができないようになっている。継手本体10内においてコルゲート管Tの挿入が中途半端な場合には、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10内に押し込むことができないため、施工が完了していないことが外観上からも作業上からも明らかとなる。
ところで、上記施工は配管の奥や暗い場所で行われることがあり、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10内に完全に押し込めたかどうかを視認できない場合がある。そこで、本実施形態のコルゲート管継手1に適用可能であり、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10内に完全に押し込めたかどうかを触感で検知することができるインジケータについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図19は、第1の形態のインジケータを備えたコルゲート管継手の断面図である。図19(A)はリテーナ押しスリーブを継手本体内に押し込む前の状態を示す断面図であり、図19(B)は該スリーブを該本体内に押し込んだ後の状態を示す断面図である。図19に示すコルゲート管継手は、図2に示すコルゲート管継手と同一構成であり、同一構成部は同一番号を付して示す。
図19(A)に示すように、インジケータ110は、詳細は後述するが円環状に形成されており、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間(隙間d)に配置されている。このとき、インジケータ110は、該端面間dからはみ出さない大きさに形成されている。そして、図19(B)に示すように、同スリーブ50を、同本体10内に向けて最終位置(ストップリングR2が角溝22kに入り込む位置)まで直接手で押し込むと、インジケータ110は、上記端面間dに挟まれて同端面間dからはみ出すように形成されている。
インジケータ110が該端面間dに介在しない場合は、図6に示すように、リテーナ押しスリーブ50の外周面と継手本体10の外周面は連なる面となる。しかし、本実施形態では、インジケータ110が該端面間dに介在するため、図19(B)に示すように、インジケータ110の外周縁部111が、リテーナ押しスリーブ50の外周面と継手本体10の外周面からはみ出す。したがって、作業者は、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10内に完全に押し込めたかどうかを視認できなくても、該外周面にて指を滑らすことにより、はみ出したインジケータ110の外周縁部111を触感で検知できたときは、施工が完全に完了したと判断することができる。
なお、インジケータ110が上記端面間dに介在しているので、ストップリングR2が入り込む角溝22kの位置(最終位置)は、図2に示す位置よりもインジケータ110の厚さ分(図19(B)に示すt1)だけ上方の位置に設けるようにする。
次に、インジケータ110について図20を参照して説明する。
図20は、インジケータ単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
インジケータ110は、図20に示すように、一例として金属製もしくは樹脂製であり、円環状であって内周側に凸となる断面L字の形状に形成されている。これにより、インジケータ110は、軸方向に押圧されると該L字の凸部112を中心に折り曲げられる(折り畳まれる)ようになっている。あるいは、インジケータ110は、上下方向に潰されるようになっているということもできる。折り曲げられていないときのインジケータ110の内径r11と外径r12の差Δr11(図20(C)参照)は、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dの深さdd(図19(A)参照)よりも小さくなるように設定されている。一方、折り曲げられたときのインジケータ110の内径r11と外径r13の差Δr12(図19(B)参照)は、上記深さdd(図19(A)参照)よりも大きくなるように設定されている。
このようなインジケータ110は、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dに配置された状態(図19(A)参照)でははみ出さないが、同端面間dに挟まれた状態(図19(B)参照)でははみ出す。したがって、作業者は、リテーナ押しスリーブ50の外周面と継手本体10の外周面とに掛けて指を滑らすことにより、はみ出したインジケータ110の外周縁部111を触感で検知できたときは、同スリーブ50を同本体10内に向けて最終位置まで完全に押し込めたと判断することができる。
また、インジケータ110は、図20に示すように、外周縁部111から径方向内側にかけて矩形状に切り込まれた切欠き113が周方向に略等間隔に形成されている。前述(図9の説明部分)したように、リテーナ押しスリーブ50に嵌め込まれている通気部材59は、継手1内部で漏れたガスを通して上記端面間dから外部へ放出する機能を有している。しかし、該端面間dに上記インジケータ110が介在していると、ガス放出ができないおそれがある。そこで、上記切欠き113を設けることにより、該切欠き113を通して外部へガス放出することができる。
図21は、第2の形態のインジケータを備えたコルゲート管継手の断面図である。図21(A)はリテーナ押しスリーブを継手本体内に押し込む前の状態を示す断面図であり、図21(B)は該スリーブを該本体内に押し込んだ後の状態を示す断面図である。図21に示すコルゲート管継手は、図2に示すコルゲート管継手と同一構成であり、同一構成部は同一番号を付して示す。
図21(A)に示すように、インジケータ120は、詳細は後述するが円環状に形成されており、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dに配置されている。このとき、インジケータ120は、該端面間dからはみ出さない大きさに形成されている。そして、図21(B)に示すように、同スリーブ50を、同本体10内に向けて最終位置まで直接手で押し込むと、インジケータ120は、上記端面間dに挟まれて同端面間dからはみ出すように形成されている。したがって、作業者は、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10内に完全に押し込めたかどうかを視認できなくても、該外周面にて指を滑らすことにより、はみ出したインジケータ120の外周縁部121を触感で検知できたときは、施工が完全に完了したと判断することができる。
なお、インジケータ120が上記端面間dに介在しているので、ストップリングR2が入り込む角溝22kの位置(最終位置)は、図2に示す位置よりもインジケータ120の厚さ分(図21(B)に示すt2)だけ上方の位置に設けるようにする。
次に、インジケータ120について図22を参照して説明する。
図22は、インジケータ単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
インジケータ120は、図22に示すように、一例として多孔質NBR製もしくはスポンジ状樹脂製であり、円環状であって断面円形の形状に形成されている。これにより、インジケータ120は、軸方向に押圧されると断面が楕円形に押し潰されるようになっている。押し潰されていないときのインジケータ120の内径r21と外径r22の差Δr21(図22(C)参照)は、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dの深さdd(図21(A)参照)よりも小さくなるように設定されている。一方、押し潰されたときのインジケータ120の内径r21と外径r23の差Δr22(図22(B)参照)は、上記深さdd(図21(A)参照)よりも大きくなるように設定されている。
このようなインジケータ120は、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dに配置された状態(図21(A)参照)でははみ出さないが、同端面間dに挟まれた状態(図21(B)参照)でははみ出す。したがって、作業者は、リテーナ押しスリーブ50の外周面と継手本体10の外周面とに掛けて指を滑らすことにより、はみ出したインジケータ120の外周縁部121を触感で検知できたときは、同スリーブ50を同本体10内に向けて最終位置まで完全に押し込めたと判断することができる。
なお、このインジケータ120は、上述したように多孔質NBR製もしくはスポンジ状樹脂製であるため連続した孔を内包している。したがって、該インジケータ120が上記端面間dに介在していても、漏れたガスを上記孔から外部へ放出することができる。
図23は、第3の形態のインジケータを備えたコルゲート管継手の断面図である。図23(A)はリテーナ押しスリーブを継手本体内に押し込む前の状態を示す断面図であり、図23(B)は該スリーブを該本体内に押し込んだ後の状態を示す断面図である。図23に示すコルゲート管継手は、リテーナ押しスリーブの一部(詳細後述)を除いて図2に示すコルゲート管継手と同一構成であり、同一構成部は同一番号を付して示す。
図23(A)に示すように、インジケータ130は、詳細は後述するが円環状に形成されており、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dに配置されている。このとき、インジケータ130は、該端面間dからはみ出さない大きさに形成されている。そして、図23(B)に示すように、同スリーブ50を、同本体10内に向けて最終位置まで直接手で押し込むと、インジケータ130は、上記端面間dに挟まれて同端面間dからはみ出すように形成されている。したがって、作業者は、リテーナ押しスリーブ50を継手本体10内に完全に押し込めたかどうかを視認できなくても、該外周面にて指を滑らすことにより、はみ出したインジケータ130の外周縁部131を触感で検知できたときは、施工が完全に完了したと判断することができる。
なお、インジケータ130が上記端面間dに介在しているので、ストップリングR2が入り込む角溝22kの位置(最終位置)は、図2に示す位置よりもインジケータ120の厚さ分(図23(B)に示すt3)だけ上方の位置に設けるようにする。
次に、インジケータ130について図24を参照して説明する。
図24は、インジケータ単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
インジケータ130は、図24に示すように、一例として樹脂製であり、一部に切欠き132を有する円環状であって内周側上縁部にテーパ面133を有する形状に形成されている。そして、リテーナ押しスリーブ50には、図23(A)に示すように、インジケータ130のテーパ面133と密着可能なテーパ面58が形成されている。これにより、インジケータ130は、軸方向に押圧されるとテーパ面133が該スリーブ50のテーパ面58に押圧され、切欠き132が開いて拡径するようになっている。拡径していないときのインジケータ130の内径r31と外径r32の差Δr31(図24(C)参照)は、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dの深さdd(図23(A)参照)よりも小さくなるように設定されている。一方、拡径したときのインジケータ130の外径r33(図23(B)参照)は、リテーナ押しスリーブ50の外径r(図23(B)参照)よりも大きくなるように設定されている。
このようなインジケータ130は、リテーナ押しスリーブ50と継手本体10との端面間dに配置された状態(図23(A)参照)でははみ出さないが、同端面間dに挟まれた状態(図23(B)参照)でははみ出す。したがって、作業者は、リテーナ押しスリーブ50の外周面と継手本体10の外周面とに掛けて指を滑らすことにより、はみ出したインジケータ130の外周縁部131を触感で検知できたときは、同スリーブ50を同本体10内に向けて最終位置まで完全に押し込めたと判断することができる。
なお、このインジケータ130は、上述したように一部が切り欠かれている。したがって、該インジケータ130が上記端面間dに介在していても、漏れたガスを上記切欠き132から外部へ放出することができる。
なお、本発明はコルゲート管継手に限らず、ガス栓等にも適用することが可能である。ここで、ガス栓とは、ガスの配管同士を相互接続すると共に、その接続状態を切り替える栓体を備えたものである。以下、ガス栓の一例について説明する。
ガス栓は、例えば真鍮等で構成された筒状の本体を備えている。この本体の両端部がそれぞれ接続部となっており、一方の接続部にはガスの元管(又は、そこから引き出された配管)が接続され、反対側の接続部には、ガス機器に繋がるコルゲート管が接続される。この本体の長さ方向ほぼ中央には、本体内部のガス流路を開閉する栓体が取り付けられている。
栓体は、一例として、ガス流路を横切るように配置された柱状部材であり、ガス流路に連通する横穴を有している。また、栓体は、作業者によって操作されるハンドルに接続されている。
上記のように構成されたガス栓は、ハンドルを操作して栓体を回し、同栓体の横穴をガス流路の方向に一致させることで、ガス流路が開放状態となり、ガスの元管とガス機器とが相互接続される。
一方、ハンドルを操作して栓体を回し、同栓体の横穴がガス流路に連通しない状態とすることで、ガス流路が閉塞状態なり、ガスの元管とガス機器との接続が遮断される。
このようなガス栓において、その筒状の本体の一端及び/又は両端に、上記実施形態で
説明したような本発明に係る差込み継手を一体的に組み込むことができる。この場合、本体端部の筒状の部分が上記実施形態にいう継手本体10(図2参照)ということになる。その内部に配置される部品(ストッパ80、拡縮リング60、気密パッキン31、リテーナホルダ70、リテーナ40、リテーナ押しスリーブ50)は、上記実施形態と同様にすることができる。このように構成されたガス栓によれば、上記実施形態同様、コルゲート管Tをガス栓の本体内に挿入するだけで、接続が完了する。
本発明の一形態のコルゲート管継手の概要を説明する図であり、(A)は同継手の初期状態を示す外観斜視図であり、(B)は同継手の最終状態(コルゲート管が差し込まれた施工完了状態)を示す斜視図である。 図1のコルゲート管継手の図(初期状態)であり、(A)は全体の断面図であり、(B)はその一部拡大断面図である。 図1のコルゲート管継手の動作を説明するための図であり、(A)は全体の断面図であり、(B)はその一部拡大断面図である。 図1のコルゲート管継手の動作を説明するための図であり、(A)は全体の断面図であり、(B)はその一部拡大断面図である。 図1のコルゲート管継手の動作を説明するための図であり、(A)は全体の断面図であり、(B)はその一部拡大断面図である。 図1のコルゲート管継手の動作を説明するための図(施工完了状態)であり、(A)は全体の断面図であり、(B)はその一部拡大断面図である。 図2(A)〜図6(A)を1枚にまとめた図面である。 継手本体単体の図であり、(A)は縦断面図であり、(B)はその一部拡大断面図である。 リテーナ押しスリーブ単体の縦断面図である。 リテーナ単体の外観を示す斜視図である。 図10のリテーナを示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が一部断面正面図であり、(C)が(B)のA部を拡大して示す拡大断面図である。 リテーナホルダの外観斜視図である。 図12のリテーナホルダを示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。 気密パッキン単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。 拡縮リング単体の外観を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。 ストッパ単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。 ガス配管及び本発明に関連する差込み継手の用途を説明するための模式図である。 コルゲート管の構成を示す断面図である。 第1の形態のインジケータを備えたコルゲート管継手の断面図であり、(A)がリテーナ押しスリーブを継手本体内に押し込む前の状態を示す断面図であり、(B)が該スリーブを該本体内に押し込んだ後の状態を示す断面図である。 第1の形態のインジケータ単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。 第2の形態のインジケータを備えたコルゲート管継手の断面図であり、(A)がリテーナ押しスリーブを継手本体内に押し込む前の状態を示す断面図であり、(B)が該スリーブを該本体内に押し込んだ後の状態を示す断面図である。 第2の形態のインジケータ単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。 第3の形態のインジケータを備えたコルゲート管継手の断面図であり、(A)がリテーナ押しスリーブを継手本体内に押し込む前の状態を示す断面図であり、(B)が該スリーブを該本体内に押し込んだ後の状態を示す断面図である。 第3の形態のインジケータ単体を示す図であり、(A)が平面図であり、(B)が正面図であり、(C)が(A)のA−A切断線における断面図である。
符号の説明
1・・・差込み継手、2a・・・フレキシブル管、2b・・・被覆チューブ、10・・・継手本体、10A・・・本体部、10B・・・接続部、10t・・・工具係合部、11・・・内孔、22a・・・角溝、22b・・・テーパ溝、22j・・・リング溝、22k・・・角溝、22m・・・リテーナ係合段部、22p・・・拡縮リング係合第1段部、22q・・・拡縮リング係合第2段部、22r・・・拡縮リング摺動テーパ面、22s・・・拡縮リング摺動垂直面、25・・・リテーナホルダ等収容部、31・・・気密パッキン、31c・・・C面、35・・・耐火パッキン、40・・・リテーナ、42・・・リング状支持部、43・・・爪、43a・・・スリット、45・・・爪部材、45b・・・テーパ面、47・・・基部、47a・・・外周テーパ面、50・・・リテーナ押しスリーブ、51・・・大径部、51a・・・パッキン溝、53・・・筒状挿入部、53h・・・貫通孔、53j・・・Oリング溝、53k・・・ストップリング溝、53m・・・けん引部材係合溝、55・・・水密パッキン、57・・・内周テーパ面、58・・・テーパ面、59・・・通気部材、60・・・拡縮リング、60a・・・C面、60b・・・下面、61・・・割り、62・・・切欠き、70・・・リテーナホルダ、71・・・ストッパ環、71a・・・立上り片、73・・・ベース部、80・・・ストッパ、81・・・底面、81a・・・穴、82・・・外周壁82a・・・縁取り部、110、120、130・・・インジケータ、111、121、131・・・外周縁部、112・・・凸部、113、132・・・切欠き、133・・・テーパ面、R1・・・Oリング、R2・・・ストップリング、T・・・コルゲート管、d・・・隙間(端面間)

Claims (1)

  1. 外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、
    前記継手本体内孔内に配置された、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、
    前記継手本体内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、
    前記継手本体内孔内で奥方向にスライドして前記リテーナを押して縮径させ、それにより該リテーナの爪が前記コルゲート管の環状凹部に係合するリテーナ押しスリーブと、を備え、
    さらに、前記継手本体と前記リテーナ押しスリーブの端面間に介在し、該スリーブが奥までスライドすると該端面間に挟まれて該端面間からはみ出すインジケータ部材を備え
    前記インジケータ部材の断面が折れ線状に形成されており、前記端面間に挟まれて折り畳まれ前記端面間からはみ出すことを特徴とするコルゲート管継手。
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