JP5031173B2 - 撮像装置と撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法 - Google Patents

撮像装置と撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラレンズを通った光が結像する面に受光素子を2次元的に配列させた固体撮像素子を配設し、光の強度を電気信号に変換することによって,各画素における色または輝度情報という形式で動画像または静止画像を出力する撮像装置に関し、特に、CCDやCMOS等のイメージセンサの受光部側上に微小な集光レンズ(マイクロレンズアレイ)等を配設した撮像装置に関する。
具体的には、デジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ、携帯電話に組み込まれるカメラ、防犯用監視カメラ等の撮像装置が挙げられるがこれらに限定はされない。
【0002】
【従来の技術】
カメラレンズと該カメラレンズを通った光の結像面に感光部を2次元的に配列させている固体撮像素子を備え、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置においては、近年、その感度を向上し、ノイズの低減を目的として、図18に示すように、その感光部への集光効率を高めるために、各セルの受光部側表面に、透明材料からなる微小集光レンズ(以下、マイクロレンズとも言う)を形成している。
撮像装置の構成概略図である図18に基づいて、このような、撮像装置を簡単に説明しておく。
尚、図18のD1は撮像部の中心部の断面で、D2は周辺部の断面で、他は省略して示してある。
カメラレンズ110の光軸115上を通過する光線は、固体撮像素子120の感光部125に垂直に入射し、光軸115から離れるに従い斜め入射する入射角θ0を大とするが、マイクロレンズ130により効率良く集光するためには、光軸115からのマイクロレンズ130の位置と感光部との位置関係を所定量だけずらしておく必要がある。
このようなずらしを画素ずらしと言い、従来は、画素ずらしにより、周辺の光量の低下を防止していた。
しかしながら、画素ずらしを採用した場合、マイクロレンズ130と固体撮像素子120の感光部を、それぞれ、均一なピッチで形成することはできず、設計上の制約やその作製が難しくなると言う問題があった。
また、画素ずらしはかなり効果的ではあるが、特に広角のカメラレンズに対しては効果が十分ではないという問題があった。
撮像素子としては、従来は、CCDイメージセンサが主流であったが、近年は消費電力の低さで優位性のあるCMOSイメージセンサがより積極的に採用されるようになってきた。
しかし、セル内で光が通過して感光部にまで達する奥行きは、ー般的にはCMOSイメージセンサの方が深いので、CMOSイメージセンサの場合、CCDイメージセンサに比べ周辺光量低下も顕著でより問題となっていた。
【0003】
尚、図18におけるD0部のように、感光部125、平坦化層171、172、充填材料173、遮光部150、カラーフィルタ140、平坦化層マイクロレンズの組みを単位の感光機能領域として、セルと呼び、このようなセルが、撮像面側に敷き詰められている。
セルの撮像素子面に沿う断面は正方形であることが多いが、長方形や正六角形であることもあり、そのピッチサイズは、現状では、3μm〜12μm程度であるものがー般的である。
感光部125はセルの底部に配置され、そこに入射した光の強度に応じて、光強度を電気信号に変換する。
そして、感光部125から出力された電気信号に補間等の処理を施すことにより.ディジタル画像が出力される。
セル内部に金属配線等を配置する必要性から、セルの底面全体にわたって感光部を設けるのは困難であり、感光部125の領域はセルの底面領域のー部分である。
【0004】
微小集光レンズ(マイクロレンズ)は、従来、集光部上側に形成された樹脂部を熱フローにてレンズ状に形成していた。
この方法の1例を、図19に基づいて、以下、簡単に説明しておく。
尚、図19中、301はデバイス基板(イメージセンサ基板)、302はシリコンウエハ、303は感光部(受光素子とも言う)、304はカラーフィルタ、304aは平坦化層、305は平坦化層、306はレジスト層、307はフォトマスク、308は露光光、309はレジストパターン(現像後のレジスト像)、310は凸レンズ(熱フロー後のレジスト像)である。
本例は、シリコンウエハ302の一面に形成された感光部303上側に、カラーフィルタ304を配設したデバイス基板301(図19(a)に対し、その各感光部303に対応して微小集光レンズを設ける場合である。
先ず、ディバイス基板301のカラーフィルタ304を覆う平坦化層305を設け、更に平坦化層305上にレンズを形成するための感光性の樹脂であるレジスト層306を塗布する。(図19(b))
次いで、フォトマスク307をレジスト層306に近接した状態で、レジスト層306を選択露光し(図19(c))、現像処理して、各感光部303に対応する領域に感光部303を覆う略四角状のレジストパターン309を形成する。(図19(d))
尚、露光方法としては、フォトマスクを用いてステッパーにて縮小投影する露光方法も採られている。
この後、熱処理してレジストパターン309を熱フローさせ、各感光部303に対応した凸レンズ310を形成する。(図19(e))
この方法の場合、レジストパターン309を熱フローにより凸レンズ形状とするため、所望の焦点距離を有する集光効率の良いレンズの形成することが難しかった。
特に、感光部までの距離が長いCMOSイメージセンサにおいては、熱処理による自然フローでは、焦点距離の長い設計通りのレンズ形状を形成することができなかった。
【0005】
また、別に、特開平5−142752号公報には、微細なドットパターンの分布を用いて透過率を変化させることで,微小集光レンズを作成する方法が開示されている。
しかし、この方法の場合、エッチバックによりマイクロレンズを形成しており、且つ、マスクのパターン作成において、乱数によるパターンの配置を行う方法が採られているため、正確な所望の透過光量プロフファイルを得るのは困難であった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−32762号公報(図1)
【特許文献2】
特開平5−142752号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、CCDやCMOS等のイメージセンサーにおいては、感光部の集光効率を高めるため、フォトマスクを用いたパターン形成により、各感光部に微小集光レンズを形成し、更に、画素ずらしにより、周辺セルの感光部の受ける光量の低下を防いでいるが、設計上の制約やその作製の困難さがあり、且つ、周辺のセルの光量の低下防止の効果が十分でなく、対応が求められていた。
本発明は、これに対応するもので、CCDやCMOS等のイメージセンサーを撮像素子として備え、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置であって、従来の図16に示す撮像装置に比べ、その設計上の制約やその作製の困難さがより少なく、且つ、周辺のセルの感光部の受ける光量の低下防止の効果がより効果的である撮像装置を提供しようとするものである。
【0008】
本発明の撮像装置は、カメラレンズを通った光の結像面に受光素子を2次元的に配列させている固体撮像素子を備え、カメラレンズからの光を固体撮像素子に入射させ、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置であって、各受光素子に対応したセルの入射光側に1個ずつマイクロレンズを配設して、マイクロレンズアレイを形成しており、前記マイクロレンズアレイにおける個々のマイクロレンズは、空気の屈折率をn とし、マイクロレンズ材料の屈折率をn とし、a、c、z (≠0)を定数としたとき、対応する受光素子の受光領域の中心を原点とし、受光素子からマイクロレンズ側へ向かいZ座標がプラスとするX−Y−Z座標系で、
(x/a) 2 +(y/a) 2 +((z−z )/c) 2 =1 (4)
と表現される回転楕円体の回転軸を傾斜させた、回転楕円体の、z座標がz よりプラス側の表面形状の一部分を、その入射光側に持つものであり、
かつ、定数a、c、z の間には、
a=[(n 2 −n 2 1/2 /n ]*z (5)
c=[n /n ]*z (6)
なる関係があり、前記回転楕円体の回転軸は、カメラレンズの射出瞳の中心と受光素子の受光領域中心の点とを結んだ直線と一致するものであり、マイクロレンズに入射した光が集束する点を、受光領域の中心に合せていることを特徴とするものである。
【0010】
そして、上記の撮像装置であって、X−Y−Z座標系で表わされる回転楕円体の前記表面形状の一部分の位置に合せて作製するマイクロレンズをあてはめた場合、定数zは、カメラレンズの射出瞳の中心P0からマイクロレンズ中心へ入射した光線が屈折して受光素子の受光領域中心の原点Oに至る光路Lを任意に設計し、光路Lとマイクロレンズの受光素子面に平行な底面Tとの交点をP’とし、面T上で点P’を中心とするセル領域で点P’から最も遠い点の1つをC1’とし、上記傾斜回転楕円体の表面が点C1’を通るという条件によって決定されるものであることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法は、上記発明の撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法であって、マイクロレンズを形成する前の固体撮像素子に対し、そのマイクロレンズ形成側に、マイクロレンズ形成用の素材である露光量に応じて残膜厚の変化する感光性材料層を塗布形成した後、感光性材料層を、露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態により、露光する際の透過光量分布(露光量分布とも言う)を制御するフォトマスクで、且つ、形成するマイクロレンズの形状に合せて作製されたフォトマスクを用い露光して、現像して、形成するものであることを特徴とするものである。
そして、上記において、フォトマスクは、順に、(a)マイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層の現像後のレジストの所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を得て、フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標として、その座標値x、yを関数として、目的とするフォトマスクの透過光量分布を、Z座標上のz値として表す、透過光量分布把握処理と、(b)露光においてフォトマスク面上は均一照度とし、前記Z座標上のz値に対応して、所定のアルゴリズムを用いて、露光波長では解像しない所定サイズのX−Y座標の領域毎に、該領域サイズのドットパターンの配置の有無を決め、パターンの配置が有と決められた、所定サイズのX−Y座標の領域には、ドットパターンを生成配置する、ドットパターンの生成処理とを行ない作成されたフォトマスクのパターンデータを用い、描画して形成したものであることを特徴とするものであり、透過光量分布把握処理は、マイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層を露光し、現像して、得られた、露光量と感光性材料層の残膜厚の関係のデータと、所望の被加工物の形状のプロファイルとから、露光量に応じて残膜厚の変化する感光性材料層の現像後の感光性材料層の所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を得るものであることを特徴とするものである。
また、上記において、所定のアルゴリズムが誤差分散法あるいはオーダードディザ法であることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
本発明の撮像装置は、このような構成にすることにより、CCDやCMOS等のイメージセンサーを撮像素子として備え、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置であって、従来の図16に示す撮像装置に比べ、その設計上の制約やその作製の困難さがより少なく、且つ、周辺のセルの感光部の受ける光量の低下防止の効果がより効果的である撮像装置の提供を可能としている。
詳しくは、各受光素子に対応したセルの入射光側に1個ずつマイクロレンズを配設して、マイクロレンズアレイを形成しており、前記マイクロレンズアレイにおける個々のマイクロレンズは、空気の屈折率をn とし、マイクロレンズ材料の屈折率をn とし、a、c、z (≠0)を定数としたとき、対応する受光素子の受光領域の中心を原点とし、受光素子からマイクロレンズ側へ向かいZ座標がプラスとするX−Y−Z座標系で、
(x/a) 2 +(y/a) 2 +((z−z )/c) 2 =1 (4)
と表現される回転楕円体の回転軸を傾斜させた、回転楕円体の、z座標がz よりプラス側の表面形状の一部分を、その入射光側に持つものであり、
かつ、定数a、c、z の間には、
a=[(n 2 −n 2 1/2 /n ]*z (5)
c=[n /n ]*z (6)
なる関係があり、前記回転楕円体の回転軸は、カメラレンズの射出瞳の中心と受光素子の受光領域中心の点とを結んだ直線と一致するものであり、マイクロレンズに入射した光が集束する点を、受光領域の中心に合せていることにより、球面収差のないマイクロレンズとしており、光量を効率的に利用できるものとしている。
【0014】
特に、個々のマイクロレンズは、その表面形状が前記回転楕円体の回転軸を傾斜させたものの一部分をなし、その回転軸は、カメラレンズの射出瞳の中心P0 と受光素子の受光領域中心の点Oとを結んだ直線と一致することにより、上記請求項1〜請求項2の発明の場合に比べ、周辺部においても、個々のマイクロレンズへの入射した光を、受光素子面に直交する方向に制御することを可能としている。
これにより、特に周辺部において、光量の効率的な利用ができるものとしている。
即ち、このようにすることにより、従来に比べて、奥行きがあるセルに入射した光が、よりその受光素子部(感光部とも言う)へ達し易くなり、周辺セルの受光素子部の受ける光量の低下の問題を低減することとなる。
ここで、X−Y−Z座標系で表わされる回転楕円体の前記表面形状の一部分の位置に合せて作製するマイクロレンズをあてはめた場合、定数z は、カメラレンズの射出瞳の中心P0からマイクロレンズ中心へ入射した光線が屈折して受光素子の受光領域中心の原点Oに至る光路Lを任意に設計し、光路Lとマイクロレンズの受光素子面に平行な底面Tとの交点をP’とし、面T上で点P’を中心とするセル領域で点P’から最も遠い点の1つをC1’とし、上記傾斜回転楕円体の表面が点C1’を通るという条件によって決定されるものであることにより、回転楕円体の一部分であるマイクロレンズをできるだけ大きく設計でき、結果、また更に、光量の効率的な利用ができるものとしている。
【0015】
本発明の撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法は、このような構成にすることにより、上記本発明の撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法の提供を可能としている。
特に、ウエハレベルでフォトマスクを用いて露光(通常はステッパ露光)を行なう場合には、量産性の良いものとしている。
用いられるフォトマスクとしては、具体的には、順に、(a)マイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層の現像後のレジストの所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を得て、フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標として、その座標値x、yを関数として、目的とするフォトマスクの透過光量(露光量)分布を、Z座標上のz値として表す、透過光量(露光量)分布把握処理と、(b)露光においてフォトマスク面上は均一照度とし、前記Z座標上のz値に対応して、所定のアルゴリズムを用いて、露光波長では解像しない所定サイズのX−Y座標の領域毎に、該領域サイズのドットパターンの配置の有無を決め、パターンの配置が有と決められた、所定サイズのX−Y座標の領域には、ドットパターンを生成配置する、ドットパターンの生成処理とを行ない作成されたものが挙げられ、その透過光量(露光量)分布把握処理は、屈折部形成用の素材である感光性材料層を露光し、現像して、得られた、露光量と感光性材料層の残膜厚の関係のデータと、所望の被加工物の形状のプロファイルとから、露光量に応じて残膜厚の変化する感光性材料層の現像後の感光性材料層の所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を得るものが挙げられ、更に、前記所定のアルゴリズムが誤差分散法あるいはオーダードディザ法であるものが挙げられる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態例を挙げ、図に基づいて説明する。
図1(a)は本発明に関わる撮像装置の参考第1の例の概略構成図で、図1(b)は図1(a)のA0部の説明図で、図2(a)はマイクロレンズを説明するための図で、図2(b)はマイクロレンズの設計方法を説明するための図で、図3(a)は本発明の撮像装置の実施の形態の第1の例の概略構成図で、図3(b)は図3(a)のB1部の説明図で、図4はマイクロレンズの設計方法を説明するための図で、図5は従来の球面レンズと回転楕円体レンズとの違いを説明するための図である。
また、図6は、本発明の撮像装置における屈折部の形成方法に用いるフォトマスクの形成方法の1例を示した概略工程図で、図7(a)はフォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標として、その座標値x、yを関数として、所望の露光する際の透過光量(露光量)分布をZ座標上の値zとして表した図で、図7(b)はフォトマスクパターンを表した図で、図8(a)は現像後の屈折部形成用の素材である感光性材料層の所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を表した図で、図8(b)は図8(a)に示す露光量分布における所定のX−Y座標位置でのZ座標上の値zの一覧を示した図で、図9はオーダードディザ法を説明するための図で、図10は最大値を1としたディザ行列を示した図で、図11は誤差分散法を説明するための図で、図12は図8に示す所定のX−Y座標位置でのZ座標上の値zの一覧に基づき誤差分散法を実施した結果を示した図で、図13は誤差分散行列を用いた誤差分散法を数式により説明するための図で、図14は各種のディザ行列の例を表した図で、図15(a)は誤差分散法の各種走査方向を示した図で、図15(b)は各種誤差分散行列の例を示した図で、図16は現像後屈折部形成用の素材である感光性材料層の残膜厚と透過光量の関係を示した図で、図17はマスクと現像後の屈折部形成用の素材である感光性材料層の残膜プロファイルとの関係を示した図である。
図1において、A0は撮像部の中心における断面図で、A1、A2は周辺の断面図であり、図3において、B0は撮像部の中心における断面図で、B1、B2は周辺の断面図である。
尚、図5(a)は従来の球面レンズの場合を示し、図5(b)は回転楕円体の場合を示している。
また、図6において、S11〜S22は処理ステップを示す。
図1から図5において、110はカメラレンズ、115は光軸、120は撮像素子、125は受光素子(感光部とも言う)、受光素子面125S、130、131、132、133はマイクロレンズ、140はカラーフィルタ、150は遮光部、160は光線、171、172は平坦化層、173は充填材料である。
【0017】
はじめに、本発明に関わる撮像装置の参考第1の例を、図1に基づいて説明する。
参考第1の例の撮像装置は、図1(a)にその断面の一部を示す、カメラレンズ110と該カメラレンズ110を通った光の結像面に受光素子125を2次元的に配列させている固体撮像素子120を備え、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置で、各受光素子125に対応したセルの入射光側に1個ずつマイクロレンズ130を配設して、マイクロレンズアレイを形成しているものであり、マイクロレンズ130は、いずれも、空気の屈折率をn1 とし、マイクロレンズ材料の屈折率をn2 とし、a、c、 0 を定数としたとき、X−Y−Z座標系で、
(x/a)2 +(y/a)2 +((z−z0 )/c)2 =1 (4)
と表現される回転楕円体のz座標がz0 よりプラス側の表面形状の一部分を、その入射光側に持つものであり、かつ、定数a、c、 0 の間には、
a=[(n2 2 −n1 2 1/2 /n1 ]*z0 (5)
c=[n2 /n1 ]*z0 (6)
なる関係がある同一形状のものを用いており、上記X−Y−Z座標系で表わされる回転楕円体の前記表面形状の一部分の位置に合せて作製するマイクロレンズをあてはめた場合、定数z0 は、Z軸に直交するマイクロレンズの底面TとZ軸との交点をPとし、底面T上で点Pを中心とするセル領域で点Pから最も遠い点の1つをC1 とし、前記回転楕円体の表面が点C1 を通るという条件によって決定されるものである。
そして、個々のマイクロレンズは、カメラレンズの射出瞳の中心P0 からマイクロレンズの入射光側の頂点R1へ入射した光線が屈折して受光素子125の受光領域の中心に至るという条件によって決定される移動方向と移動量で、対応する受光素子の受光領域も中心から、マイクロレンズ130の位置を受光素子面125Sに沿い平行移動して配置されている。
図1(b)に示すように、A0部(光軸上の光線が入射する部分のこと)におけるマイクロレンズ130を通る光線160は、屈折率n1 の空気側から屈折率n2 のマイクロレンズ130、屈折率がn2 に近い平坦化層171、172、充填材料173、カラーフィルタ140を通り、受光素子125に至る。
勿論、A1部、A2部においても、同様に、マイクロレンズ130を通る光線160は、屈折率n1 の空気側から屈折率n2 のマイクロレンズ130、屈折率がn2 に近い平坦化層171、172、充填材料173、カラーフィルタ140を通り、受光素子125に至る。
マイクロレンズ130は球面収差のないマイクロレンズで、A0部においては、受光素子面125Sに直交する方向でマイクロレンズに入射する光が、受光素子125の受光領域に中心に集束する。
このような形状のマイクロレンズをA0以外の箇所においては、個々のマイクロレンズは、基本的にはこのような構造のものにおいて、上記のように、その位置を受光素子面125Sに沿い平行移動している。
【0018】
撮像装置においては、図5(b)に示すような球面収差のないマイクロレンズがあれば、これを用いて、従来の、図5(a)に示すような球面収差のある球面レンズを用いた場合に比べ、レンズへの光軸に平行な入射、光軸に斜め入射、拡散入射(種々の方向からの入射)において、その集束性が良く、結果的に受光素子125の光利用効率を上げることができる、という知見に基づいて、第1の例においては、球面収差のないマイクロレンズを撮像素子120全面に用いているのである。
上記式(4)〜式(6)は、Snellの法則と球面収差がないという条件より、導き出されるものである。
これを、以下、簡単に説明しておく。
Snellの法則から、求めるレンズ形状が回転体になることは自明なこととしておき、ここでは、回転軸を含む断面を考える。
そして、X−Y座標系でレンズの表面形状を、y=f(x)で表し、y=f(x)を境とし、その上側(Y軸プラス側)で屈折率n1 、下側(Y軸マイナス側)で屈折率n2 とし、Y軸に平行な光線群を上側から下側に入射させ、レンズ表面で屈折して、集束する焦点を原点とする。
レンズ表面上の任意の1点を(x,y)とすると、(x,y)における接線の傾きは(dx、dy)であり、外向きの法線の向きは(−dy、dx)である。
法線に対する入射各をθ1、屈折角をθ2とすると、Snellの法則により、
1 sinθ1=n2 sinθ2 (7)
1 は空気の屈折率、n2 はレンズ材料の屈折率である。
入射光がY軸に平行で、屈折光が原点を通る場合を考えると、
tanθ1=(−dy)/dx (8)
である。
屈折光とY軸とのなす角をθとおくと、
θ2=θ1−θ (9)
となる。
この屈折光が原点を通ることから、
cosθ=y/(x2 +y2 1/2 (10)
sinθ=x/(x2 +y2 1/2 (11)
である。
これらより、微分方程式
dy/dx=n2 x/[n1 (x2 +y2 1/2 −n2 y] (12)
を得る。
この段階で、例えば、n1 =1、n2 =1. 6として、X−Y平面上に、プロットし、この解の形状をみると、解は楕円であることが分かる。
そこで、楕円の式
(x/a)2 +[(y−y0)/b]2 =1 (13)
をあてはめる。
この式から、
dy/dx=(−b2 x)/a2 (y−y0) (14)
である。
(12)式と、(14)式から、
2 1 (x2 +y2 1/2 =(b2 −a2 )n2 y+a2 2 y0 (15)
となる。
これより、楕円の式(13)を用いてxを消去し、両辺を2乗すると、yについての2次式が恒等的に0であるという形を得て、
a=[(n2 2 −n1 2 1/2 /n1 ]*y0 (16)
c=[n2 /n1 ]*y0 (17)
が得られる。
逆に、このような関係を満たすとき、(13)式の楕円が元の微分方程式(12)の解になっていることは、直接的に代入して確認することができる。
そして、途中に、
2 +y2 =[(n2 /n1 )y+(n2 2 −n1 2 )y0/n1 2 2
・・・・(18)
を得て、平方根をはずすことができる。
これより、このY軸を改めてZ軸とラベルをつけ替えて、楕円をZ軸の周りに回転することによって回転楕円体を得る。
即ち、式(4)、(5)、(6)を求めることができる。
【0019】
ここで、定数z0 の決定とマイクロレンズの形状決定の方法を簡単に説明しておく。
第1の例の場合、A0部(光軸上の光線が入射する部分のこと)におけるマイクロレンズ130と対応する受光素子125とは、図2(a)に示すような関係にある。
ここでは、受光素子125の受光領域の中心Oを原点とする、XYZ座標系を形成し、X−Y面、Z方向を図に示すようにとっている。
即ち、マイクロレンズに入射した光が集束する点を、受光領域の中心Oに合せている。
定数z0 の値に応じて、図2(b)に示すように、回転楕円体の形状は、いろいろとなるが、ここでは、図2(a)のようにするための条件を加味した上で、この定数z0 は、マイクロレンズを底面を面Tとし、面TとZ軸との交点をPとし、面T上で点Pを中心とするセル領域で点Pから最も遠い点の1つをC1 とし、前記回転楕円体が点C1 を通るという条件によって決定されるものであり、これより、回転楕円体の形状が決まり、マイクロレンズの形状も決定される。
【0020】
第1の例の変形例としては、第1の例におけるマイクロレンズ130を、これとは異なる集束点を持つ下記のものに代えたものが挙げられる。
すなわち、個々のマイクロレンズは、第1の例の場合とは集束点の位置が異なるもので、空気の屈折率をn1 とし、マイクロレンズ材料の屈折率をn2 とするとき、定数a、cを、
a=(n2 2 −n1 2 1/2 /n1 (1)
c=n2 /n1 (2)
として、
(x/a)2 +(y/a)2 +(z/c)2 =1 (3)
によって表現される回転楕円体のz座標がプラス側を拡大、縮小、平行移動、または傾斜させて得られる表面形状の一部分を、その入射光側に持つものが挙げられる。
実際、カメラレンズ全体からの入射光を考慮すると、最も集光性が高くなるのは、集束点の位置が必ずしも先の例のようではない場合がある。
その際、平行移動(z0 に相当)等は個別に決定する。
【0021】
次に、本発明の撮像装置の実施の形態の第1の例を、図3に基づいて説明する。
第1の例の撮像装置は、図2(a)にその断面の一部を示す、カメラレンズ110と該カメラレンズ110を通った光の結像面に受光素子125を2次元的に配列させている固体撮像素子120を備え、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置で、各受光素子125に対応したセルの入射光側に1個ずつマイクロレンズを配設して、マイクロレンズアレイを形成しているものであり、個々のマイクロレンズは、空気の屈折率をn1 とし、マイクロレンズ材料の屈折率をn2 とし、a、c、 0 を定数としたとき、X−Y−Z座標系で、
(x/a)2 +(y/a)2 +((z−z0 )/c)2 =1 (4)
と表現される回転楕円体のz座標がz0 よりプラス側の表面形状の一部分を、その入射光側に持つものであり、かつ、定数a、c、 0 の間には、
a=[(n2 2 −n1 2 1/2 /n1 ]*z0 (5)
c=[n2 /n1 ]*z0 (6)
なる関係がある同一形状のものを用いたもので、更に、個々のマイクロレンズは、その表面形状が回転楕円体の回転軸を傾斜させたものの一部分をなし、その回転軸は、カメラレンズの射出瞳の中心P0 と受光素子の受光領域中心の点Oとを結んだ直線と一致するものである
図3(b)に示すように、光軸上の光線160が入射するB0部からはなれたB1部におけるマイクロレンズ132を通る光線160は、屈折率n1 の空気側から屈折率n2 のマイクロレンズ132、屈折率がn2 に近い平坦化層171、172、カラーフィルタ140を通り、受光素子125に至るものである。
個々のマイクロレンズは、基本的にはこのような構造のものにおいて、上記のように、その位置に対応して、上記回転楕円体の回転軸を傾斜させたものの一部分をなしている。 勿論、B0部、B2部では、マイクロレンズの形状はB1と異なるが、同様に、マイクロレンズを通る光線は、屈折率n1 の空気側から屈折率n2 のマイクロレンズ、屈折率がn2 に近い平坦化層171、172、カラーフィルタ140を通り、受光素子125に至る。
【0022】
ここで、定数z の決定とマイクロレンズの形状決定の方法を簡単に説明しておく。
実施の形態の第1の例の場合、B1部におけるマイクロレンズ130と対応する受光素子125とは、図4に示すような関係にある。
定数z の値に応じて、図4に示すように、回転楕円体の回転軸を傾斜させた回転楕円体の形状は、いろいろとなるが、ここでは、受光素子125とマイクロレンズの位置関係をふまえた上で、定数z は、カメラレンズの射出瞳の中心P0 からマイクロレンズ中心へ入射した光線が屈折して受光素子の受光領域中心の原点Oに至る光路Lを任意に設計し、光路Lとマイクロレンズ底面Tとの交点をP’とし、面T上で点P’を中心とするセル領域で点P’から最も遠い点の1つをC1 ’とし、上記傾斜回転楕円体の表面が点C1 ’を通るという条件によって決定される。
そして、定数z が決定されることにより、マイクロレンズの形状が決定される。
【0023】
次いで、参考第1の例あるいは実施の形態の第1の例の撮像装置、あるいはまた参考第1の例の変形例の撮像装置におけるマイクロレンズ(参考第1の例の130ないし実施の形態の第1の例の131、132、133)の形成方法を、以下簡単に説明する。
尚、これをもって、本発明の撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法の実施の形態の1例に代える。
先ず、ウエハレベルの状態で、マイクロレンズを形成する前の固体撮像素子に対し、そのマイクロレンズ形成側に、マイクロレンズ形成用の素材である露光量に応じて残膜厚の変化する感光性材料層を塗布形成しておく。
次いで、感光性材料層を、露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態により、露光する際の透過光量分布を制御するフォトマスクで、且つ、形成するマイクロレンズの形状に合せて作製されたフォトマスクを用いて露光して、現像して、マイクロレンズを形成する。
露光は、通常ステッパーを用いて、1回または繰り返し露光により行なう。
簡単には、以上のように、マイクロレンズ形成用の素材である露光量に応じて残膜厚の変化する感光性材料層をフォトリソ工程により加工して、撮像素子上に所望のマイクロレンズを形成する。
微細なドットパターンとしては、フォトマスクの透過光量分布の面からは、露光波長では解像しないサイズで小さいものほど好ましいが、例えば、露光波長365nm(i線)の、1/5縮小投影レチクルマスクを対象とした場合には、光学的に解像性という面からは、NAが0. 63、σが0. 6で、シミュレーション計算からは900nm以下であることが必要である。
また、レジスト(感光性レジスト材料)がレンズ形成用材料であり、現像後のレジストの所望のプロファイルが、レンズ形状のプロファイルである場合(特に、CCDやCMOS等のイメージセンサの受光部上側への微小な集光レンズ(マイクロレンズアレイ)用のレンズのものである場合)、作製するレンズの曲面を表現するには、4μm角で、20×20ドットが必要とされているため、これを確保するには、1ドットのサイズは1000nm以下であることが求められる。
しかし、フォトマスク作製の際に用いる描画用の露光機の性能上の制約もあり、現状では、1ドットサイズは300nm以上に制限されてしまう。
結局、微細なドットパターンのサイズは、光学的解像性の他、現像後のレジストの所望のプロファイル表現、フォトマスク作製の際に用いる描画用の露光機の性能上の制約を考慮して決める。
【0024】
以下更に、このようなフォトマスクの製造方法を説明しておく。
上記加工に用いられるフォトマスクは、順に、(a)マイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層の現像後のレジストの所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を得て、フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標として、その座標値x、yを関数として、目的とするフォトマスクの透過光量(露光量)分布を、Z座標上のz値として表す、透過光量(露光量)分布把握処理と、(b)露光においてフォトマスク面上は均一照度とし、前記Z座標上のz値に対応して、所定のアルゴリズムを用いて、露光波長では解像しない所定サイズのX−Y座標の領域毎に、該領域サイズのドットパターンの配置の有無を決め、パターンの配置が有と決められた、所定サイズのX−Y座標の領域には、ドットパターンを生成配置する、ドットパターンの生成処理とを行ない、作成されたフォトマスクのパターンデータを用い、描画して形成する。
【0025】
本発明のパターンデータの作製方法とフォトマスクの作製を図6に基づいて説明する。 予め、所望の現像後のプロファイルを得るマイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層(ここでは、感光性レジスト材料、あるいは単にレジストとも言う)と、この感光性材料層を露光する露光波長を決めておく。(S11、S12)
先ず、決められた感光性材料層を、所定の膜厚に前記現像後のプロファイルを形成する基板と同等の基板上に塗布し、各種露光量にて所定サイズの領域を露光し、現像して(S13)、露光量と感光性材料層の残膜厚の関係データを求める。(S14)
数式化した露光量と感光性材料層の残膜厚の関係データとしても良い。
感光性材料層としてポジレジストを用いる場合、透過光量(露光量のこと)と残膜厚の関係は、通常、図16のようになる。
尚、図16においては、透過光量、残膜厚とも正規化して示してある。
作製する現像後の感光性材料層の像によっては、絵柄の形状や粗密によって、露光量と残膜厚の関係データが異なるため、絵柄状態に対応し、数種のデータ採り込みを行なう必要がある。
尚、必要な種類の、所望の現像後のプロファイルを得るための感光性レジスト材料の、露光量に対する残膜厚特性が分かっていれば、その都度、露光量と残膜厚の関係データを求めることは必ずしも必要ではない。
この露光量と感光性材料層の残膜厚の関係データを用い、被加工物の所望のプロファイル(S15)にあったフォトマスクのパターンの露光量分布を求める。(S16)
上記S13〜S15を経てS16に至る一連の処理が透過光量分布把握処理である。
尚、通常は、得たいプロファイルの関数について、感光性材料層、露光系などに対して最適化した補正式をかける。
フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標として、その座標値x、yを関数として露光量分布をZ座標上のz値として表す。
ここでは、z=F(x、y)と表し、図7(a)に示すように求められるとする。
一方、フォトマスクの、決められた露光波長では解像しないパターン領域のサイズを所定サイズに決定しておく。(S17)
ここでは、X方向幅a、Y方向幅aとする。
先にも述べた通り、露光波長による光学的解像性の他、現像後のレジストの所望のプロファイル表現、フォトマスク作製の際に用いる描画用の露光機の性能上の制約を考慮して決める。
次いで、求められた、z=F(x、y)の関係データと、決められた露光波長では解像しないパターン領域のサイズとから、再現性のある所定のアルゴリズム(S18)を用いて、露光波長では解像しない所定サイズのドットパターンを、X−Y座標上、該サイズに分割された各領域毎に、配置の有無を決定する。(S19)
所定のアルゴリズムとしては、誤差分散法やオーダードディザ法が挙げられる。
そして、この決定に基づき、CADツールにより、X−Y座標上、所定の位置にドットパターンを配置してパターンデータを作製する。(S20)
上記の、S18〜S20に至る一連の処理がドットパターンの生成処理である。
このようにして、パターンデータを作製することができるが、図7(a)に示す露光量分布、z=F(x、y)に対応するパターンデータは、図7(b)のようになる。
【0026】
ここで、所望の現像後のプロファイルを得る露光量分布が、図8(a)に示す露光量分布、z=F1(x、y)であり、各位置(x、y)のz値が図8(b)の表のようになる場合について、オーダードディザ法を適用する場合を、図9に基づいて、その手順のみを簡単に説明しておく。
図8(b)に示す表は図9(a)の表と同じであるが、図9(a)の表のように、各位置におけるz値は配列される。
一方、例えば、図9(a)に示す表の配列に合せ、図10に示す最大値を1とした4行×4列のディザ行列を1単位とし、図9(b)のように、この単位を3行×3列に配列させておく。
ここで、図9(a)の表の配列と、図9(b)の表の配列について、対応する位置毎に、その大小を比較し、図9(b)の表側が図9(a)側よりも小の場合1、そうでない場合を0として、図9(c)に示すように、同様の配列を求める。
ここでは、1の領域の場合はドットパターンを配置しない領域とし、0の領域の場合はドットパターンを配置する領域とする。
ドットパターンのX方向、Y方向サイズと図9(a)に示す各位置間距離とを同じとするほうが精度面で好ましいが、計算量が大きくなる。
尚、ドットパターンのX方向、Y方向サイズと図9(a)に示す各位置間距離を必ずしも同じとする必要はない。
また、ディザ行列には、図14に示すような様々なパターンが考えられ、得たい露光分布に合わせて適宜選択して使用する。
【0027】
次に、誤差分散法を適用する場合について説明する。
先ず、図11に基づいて、誤差分散法の手順を簡単に説明しておく。
例えば、表の横方向を、縦方向をX方向、Y方向とし、それぞれ、所定ピッチでセル(画素とも言い、ピッチに対応するサイズである)を設け、各セルに図11(a)のように、値が配列されている場合について、表の左上から右下方向にかけて以下の処理を順次行なう。
先ず、左上セルP0について、中間値(0. 5)を閾値とし、2値化を行なう。(図11(b)
左上セルP0の値0. 1は2値化により0となる。
次いで、このセルP0に隣接するセルに重み付け加算(あるいは減算)して、図11(c)のようになる。
図11(b)中、▲1▼、▲2▼、▲3▼は、セルP0に対し、重み付け加算(あるいは減算)する隣接セルとその値を示している。
次に、隣のセルP1にに移り、2値化、重み付け加算(あるいは減算)して図11(d)を得る。
更に、その隣のセルP2に移り、同様に、値化、重み付け加算(あるいは減算)して図11(e)を得る。
以降、図11(e)の矢印の方向に順次、各セルに対し、同様の処理を行ない、得られた結果が求めるものである。
【0028】
図8(b)に示す表の場合、図12のようになる。
即ち、図8(a)に示す露光量分布、Z=F1(x、y)の場合、図12に示す1の領域の場合はドットパターンを配置しない領域とし、図12に示す0の領域の場合はドットパターンを配置する領域とする。
上記は、図15(a)のように、表の左上から右下方向にかけて処理を順次行なったが、これに限定はされない。
図15(b)、図15(c)の方向で処理を行なっても良い。
【0029】
上記操作を、図15(b)(イ)、図15(b)(ロ)に示すような誤差分散行列を用いて、座標(0、0)からはじめて、順次全セルに対して繰り返す誤差分散方法もある。
f(x、y)を元データ、fnew(x、y)を誤差分散を行った後のデータ、g(x、y)を閾値0. 5で2値化したデータ、Exyを2値化により生じた誤差とした場合、それぞれの関係は、図13の(1)式〜(5)式のように表される。
これらの関係式に基づいて、上記と同様にして、図*10に相当する配列を求めることもできる。
【0030】
次いで、上記のようにして作製された、ドットパターンを配置したパターンデータを用いて、電子線描画露光装置にて、フォトマスク用基板の遮光層上のレジストを露光描画し(S21)、所定の現像、エッチング等のプロセス処理を経て、本発明のフォトマスク(S22)を作製する。
このようにして作製されたフォトマスクを用い、露光して、例えば、マイクロレンズ形成用の被加工基板(イメージセンサ基板)上にマイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層でマイクロレンズを形成する場合、図17(a)に示すように、フォトマスク210のパターンをマイクロレンズ形成用の被加工基板上のマイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層230に、縮小投影にて露光し、現像して、図17(b)のように、マイクロレンズ形成用の被加工基板240上に直接マイクロレンズを得ることができる。
このようにして、マイクロレンズの形成が行われる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、CCDやCMOS等のイメージセンサーを撮像素子として備え、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置であって、従来の(図18に示す)撮像装置に比べ、その設計上の制約やその作製の困難さがより少なく、且つ、周辺のセルの感光部の受ける光量の低下防止の効果がより効果的である撮像装置の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は本発明に関わる撮像装置の参考第1の例の概略構成図で、図1(b)は図1(a)のA0部の説明図である。
【図2】 図2(a)はマイクロレンズを説明するための図で、図2(b)はマイクロレンズの設計方法を説明するための図である。
【図3】 図3(a)は本発明の撮像装置の実施の形態の第1の例の概略構成図で、図3(b)は図3(a)のB1部の説明図である。
【図4】 マイクロレンズの設計方法を説明するための図である。
【図5】 従来の球面レンズと回転楕円体レンズとの違いを説明するための図である。
【図6】 本発明の撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法に用いるフォトマスクの形成方法の1例を示した概略工程図である。
【図7】 図7(a)はフォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標として、その座標値x、yを関数として、所望の露光する際の透過光量(露光量)分布をZ座標上の値zとして表した図で、図7(b)はフォトマスクパターンを表した図である。
【図8】 図8(a)は現像後のマイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層の所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を表した図で、図8(b)は図8(a)に示す露光量分布における所定のX−Y座標位置でのZ座標上の値zの一覧を示した図である。
【図9】 オーダードディザ法を説明するための図である。
【図10】 最大値を1としたディザ行列を示した図である。
【図11】 誤差分散法を説明するための図である。
【図12】 図8に示す所定のX−Y座標位置でのZ座標上の値zの一覧に基づき誤差分散法を実施した結果を示した図である。
【図13】 誤差分散行列を用いた誤差分散法を数式により説明するための図である。
【図14】 各種のディザ行列の例を表した図である。
【図15】 図15(a)は誤差分散法の各種走査方向を示した図で、図15(b)は各種誤差分散行列の例を示した図である。
【図16】 現像後のマイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層の残膜厚と透過光量の関係を示した図である。
【図17】 マスクとマイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層の残膜プロファイルとの関係を示した図である。
【図18】 従来の撮像装置の1例の概略構成図である。
【図19】 従来の微小な集光レンズの形成方法の工程を示した工程断面図である。
【符号の説明】
110 カメラレンズ
115 光軸
120 撮像素子
125 受光素子(感光部とも言う)
130、131、132、133 マイクロレンズ
140 カラーフィルタ
150 遮光部
160 光線
171、172 平坦化層
173 充填材料
210 フォトマスク
211 透明基板
212 遮光膜
220 露光光
230 マイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層
235 現像後のマイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層
240 マイクロレンズ形成用の被加工基板(イメージセンサ基板)

Claims (6)

  1. カメラレンズを通った光の結像面に受光素子を2次元的に配列させている固体撮像素子を備え、カメラレンズからの光を固体撮像素子に入射させ、動画像または静止画像を出力する方式の撮像装置であって、各受光素子に対応したセルの入射光側に1個ずつマイクロレンズを配設して、マイクロレンズアレイを形成しており、前記マイクロレンズアレイにおける個々のマイクロレンズは、空気の屈折率をn とし、マイクロレンズ材料の屈折率をn とし、a、c、z (≠0)を定数としたとき、対応する受光素子の受光領域の中心を原点とし、受光素子からマイクロレンズ側へ向かいZ座標がプラスとするX−Y−Z座標系で、
    (x/a) 2 +(y/a) 2 +((z−z )/c) 2 =1 (4)
    と表現される回転楕円体の回転軸を傾斜させた、回転楕円体の、z座標がz よりプラス側の表面形状の一部分を、その入射光側に持つものであり、
    かつ、定数a、c、z の間には、
    a=[(n 2 −n 2 1/2 /n ]*z (5)
    c=[n /n ]*z (6)
    なる関係があり、前記回転楕円体の回転軸は、カメラレンズの射出瞳の中心と受光素子の受光領域中心の点とを結んだ直線と一致するものであり、マイクロレンズに入射した光が集束する点を、受光領域の中心に合せていることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、X−Y−Z座標系で表わされる回転楕円体の前記表面形状の一部分の位置に合せて作製するマイクロレンズをあてはめた場合、定数z は、カメラレンズの射出瞳の中心P0からマイクロレンズ中心へ入射した光線が屈折して受光素子の受光領域中心の原点Oに至る光路Lを任意に設計し、光路Lとマイクロレンズの受光素子面に平行な底面Tとの交点をP’とし、面T上で点P’を中心とするセル領域で点P’から最も遠い点の1つをC1’とし、上記傾斜回転楕円体の表面が点C1’を通るという条件によって決定されるものであることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載の撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法であって、マイクロレンズを形成する前の固体撮像素子に対し、そのマイクロレンズ形成側に、マイクロレンズ形成用の素材である露光量に応じて残膜厚の変化する感光性材料層を塗布形成した後、感光性材料層を、露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態により、露光する際の透過光量分布を制御するフォトマスクで、且つ、形成するマイクロレンズの形状に合せて作製されたフォトマスクを用い露光して、現像して、形成するものであることを特徴とする撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法。
  4. 請求項3に記載のマイクロレンズの形成方法であって、フォトマスクは、順に、(a)マイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層の現像後のレジストの所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を得て、フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標として、その座標値x、yを関数として、目的とするフォトマスクの透過光量分布を、Z座標上のz値として表す、透過光量分布把握処理と、(b)露光においてフォトマスク面上は均一照度とし、前記Z座標上のz値に対応して、所定のアルゴリズムを用いて、露光波長では解像しない所定サイズのX−Y座標の領域毎に、該領域サイズのドットパターンの配置の有無を決め、パターンの配置が有と決められた、所定サイズのX−Y座標の領域には、ドットパターンを生成配置する、ドットパターンの生成処理とを行ない、作成されたフォトマスクのパターンデータを用い、描画して形成したものであることを特徴とする撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法。
  5. 請求項4に記載のマイクロレンズの形成方法であって、透過光量分布把握処理は、マイクロレンズ形成用の素材である感光性材料層を露光し、現像して、得られた、露光量と感光性材料層の残膜厚の関係のデータと、所望の被加工物の形状のプロファイルとから、露光量に応じて残膜厚の変化する感光性材料層の現像後の感光性材料層の所望のプロファイルを得るための、フォトマスクのパターンの露光量分布を得るものであることを特徴とする撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法。
  6. 請求項4ないし5のいずれか1項に記載のマイクロレンズの形成方法であって、所定のアルゴリズムが誤差分散法あるいはオーダードディザ法であることを特徴とする撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法。
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