JP2002076315A - マイクロレンズアレイとその製造方法および固体撮像素子とその製造方法 - Google Patents

マイクロレンズアレイとその製造方法および固体撮像素子とその製造方法

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JP2002076315A
JP2002076315A JP2000261823A JP2000261823A JP2002076315A JP 2002076315 A JP2002076315 A JP 2002076315A JP 2000261823 A JP2000261823 A JP 2000261823A JP 2000261823 A JP2000261823 A JP 2000261823A JP 2002076315 A JP2002076315 A JP 2002076315A
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microlens array
layer
lattice pattern
lens material
light receiving
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JP2000261823A
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Shinichi Wada
晋一 和田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ曲率を小さくすることが可能なマイク
ロレンズアレイの製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係るマイクロレンズアレイの製
造方法は、マイクロレンズアレイのレンズ材料層17
に、当該レンズ材料からなる格子状パターンの層19を
形成する工程と、格子状パターンに囲まれた各領域の一
部または全部を覆うマスク層18をレンズ材料層17上
に形成する工程と、マスク層18を加熱処理により融解
してマイクロレンズアレイの立体形状にする工程と、マ
スク層18の立体形状がレンズ材料層17に転写される
ように、レンズ材料層17と格子状パターンの層19と
をエッチングする工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズア
レイと、マイクロレンズアレイの製造方法と、マイクロ
レンズアレイを有する固体撮像素子と、マイクロレンズ
アレイを有する固体撮像素子の製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−148704号公報には、
マイクロレンズアレイ及びその形成方法並びに固体撮像
素子及びその製造方法の発明が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1〜図4は、マイク
ロレンズアレイの製造方法を例示する説明図である。こ
のマイクロレンズアレイは、固体撮像素子の表面に、画
素とマイクロレンズとが対応するように形成される。
【0004】図1は、マイクロレンズアレイを有する固
体撮像素子の製造工程におけるマイクロレンズアレイ形
成面の概略的な平面図である。図1では、矩形状または
略矩形状の開口部2Aがマトリクス状に配置されてい
る。垂直転送電荷結合素子(垂直転送CCD)50は、
開口部2Aの感光部に蓄積された信号電荷の転送を行
う。
【0005】ポリシリコン電極層3,4は、垂直転送C
CD50に駆動電圧を印加する。開口部2A上には、開
口部2A上を覆うように8角形状のマスク層8が形成さ
れており、図1では4つのマスク層8を例示して他のマ
スク層を省略して図解している。また、図1では、ポリ
シリコン電極層3,4と垂直転送CCD50とを覆う遮
光層が、省略されて描かれている。
【0006】図2は、図1に示すマイクロレンズアレイ
形成面とその下部の断面構造を示す概略的な説明図であ
る。図2(a)は、図1中のA−B断面構造を示す概略
的な構造図である。図2(c)は、図1中のC−D断面
構造を示す概略的な構造図である。
【0007】図2(a)および図2(c)に示すよう
に、半導体基板1にホトダイオードからなる感光部2を
形成し、半導体基板1上にポリシリコン電極層3を形成
し、さらにポリシリコン電極層4を形成する。そのポリ
シリコン電極層3,4を覆うように、金属の遮光層4Z
を形成する。そして、遮光層4Zで覆われたポリシリコ
ン電極層3,4を平坦化層5でさらに覆い、平坦化層5
上にカラーフィルタ6を形成する。その後、マイクロレ
ンズアレイのレンズ材料層7をカラーフィルタ6上に形
成し、レンズ材料層7上にマスク層8を塗布してマスク
層8を8角形状に加工している。マイクロレンズアレイ
を構成するマイクロレンズの曲率は、マスク層8の厚さ
8Hに依存する。
【0008】図3は、固体撮像素子の表面に形成された
マイクロレンズアレイを例示する概略的な構成図であ
る。図3のマイクロレンズアレイ7Mでは、図1および
図2に示す製造工程中の固体撮像素子を加熱処理して8
角形状のマスク層8を融解させ、マスク層8を回転楕円
体を回転軸に平行な平面で切り取ったような形状にし、
レンズ材料層7(または、マスク層8とレンズ材料層
7)をエッチングすることで、マスク層8の形状をレン
ズ材料層7に転写して各マイクロレンズ7Rを形成して
いる。
【0009】図4は、図3のマイクロレンズアレイおよ
びその下部の構造を示す概略的な説明図である。図4
(e)は、図3中のE−F断面構造を示す概略的な構造
図である。図4(g)は、図3中のG−H断面構造を示
す概略的な構造図である。
【0010】図4(e)および図4(g)に示すよう
に、レンズ材料層7は、融解されたマスク層8の形状が
エッチングにより転写されており、凸形のマイクロレン
ズ7Rとなっている。マイクロレンズ7Rの高さ7H
は、マイクロレンズ7Rの曲率に依存している。マイク
ロレンズ7Rの光軸7Aは、感光部2の表面に対して垂
直になっている。
【0011】各感光部2に対応するマイクロレンズ7R
の曲率は、マスク層8の厚さに依存し、マスク層8が薄
いほうが、マイクロレンズ7Rの曲率を小さくすること
ができる。しかし、マスク層8を塗布する厚さは、マス
ク材料の粘性および塗布むらの防止の観点から、薄く塗
布することには所定の限界がある。
【0012】また、図1〜図4に示すマイクロレンズア
レイの製造方法では、マイクロレンズアレイ7Mの各光
軸7Aは、感光部2の表面に対して垂直または実質的に
垂直である。このため、マイクロレンズアレイ7Mを経
て開口部2Aに入射する光は、入射光の進行方向と光軸
7Aとの相違により集光効果に差が生じ、固体撮像素子
の受光面の中央部に入射する光量と受光面の周辺部に入
射する光量とに差が生じ、受光面の感光部の感度に差が
生じる。
【0013】本発明の第1の目的は、レンズ曲率を小さ
くすることが可能なマイクロレンズアレイおよびその製
造方法ならびに固体撮像素子およびその製造方法を提供
することにある。本発明の第2の目的は、レンズ光軸方
向を設定可能なマイクロレンズアレイおよびその製造方
法ならびに固体撮像素子およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロレ
ンズアレイの製造方法は、マイクロレンズアレイのレン
ズ材料層または当該レンズ材料層下に、当該レンズ材料
からなる格子状パターンの層を形成する工程と、前記格
子状パターンに囲まれた各領域の一部または全部を覆う
マスク層を前記レンズ材料層上に形成する工程と、前記
マスク層を融解して前記マイクロレンズアレイの立体形
状にする工程と、前記マスク層の立体形状が前記レンズ
材料層に転写されるように、前記レンズ材料層と前記格
子状パターンの層とをエッチングする工程とを有する。
【0015】本発明に係るマイクロレンズアレイの製造
方法では、好適には、前記マイクロレンズアレイは、固
体撮像素子の受光面にマトリクス状に配置された感光部
に対応して形成され、前記マスク層は、前記格子状パタ
ーンに囲まれた領域の全部を覆っており、前記格子状パ
ターンに囲まれた領域の中心位置と、当該領域に対応す
る前記感光部の中心位置とを結ぶ直線は、前記受光面に
対して垂直または実質的に垂直である。
【0016】本発明に係るマイクロレンズアレイの製造
方法では、好適には、前記マイクロレンズアレイは、固
体撮像素子の受光面にマトリクス状に配置された感光部
に対応して形成され、前記マスク層は、前記格子状パタ
ーンに囲まれた領域の一部を覆っており、前記格子状パ
ターンに囲まれた領域の中心位置と、当該領域に対応す
る前記感光部の中心位置とを結ぶ直線は、前記受光面の
垂直方向に対して傾斜しており、前記感光部の中心位置
から当該感光部に対応する前記領域の中心位置までの前
記受光面上のずれ量は、前記受光面の中央部から前記感
光部までの距離に応じた大きさである。
【0017】本発明に係るマイクロレンズアレイは、マ
イクロレンズをマトリクス状に配列したマイクロレンズ
アレイであって、前記マイクロレンズの光軸が、前記マ
イクロレンズアレイの形成面の垂直方向に対して傾斜し
ている。本発明に係るマイクロレンズアレイでは、好適
には、前記マイクロレンズの光軸は、光源からの光の入
射方向に対して平行または実質的に平行である。
【0018】本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、
感光部をマトリクス状に配列した受光部と、配列された
前記感光部の各々に対応するマイクロレンズからなるマ
イクロレンズアレイとを有する固体撮像素子の製造方法
において、前記マイクロレンズアレイのレンズ材料層ま
たは当該レンズ材料層下に、当該レンズ材料からなる格
子状パターンの層を形成する工程と、前記格子状パター
ンに囲まれた各領域の一部または全部を覆うマスク層を
前記レンズ材料層上に形成する工程と、前記マスク層を
融解して前記マイクロレンズアレイの立体形状にする工
程と、前記マスク層の立体形状が前記レンズ材料層に転
写されるように、前記レンズ材料層と前記格子状パター
ンの層とをエッチングする工程とを有する。
【0019】本発明に係る固体撮像素子の製造方法で
は、好適には、前記マスク層は、前記格子状パターンに
囲まれた領域の全部を覆っており、前記格子状パターン
に囲まれた領域の中心位置と、当該領域に対応する前記
感光部の中心位置とを結ぶ直線は、前記受光面に対して
垂直または実質的に垂直である。
【0020】本発明に係る固体撮像素子の製造方法で
は、好適には、前記マスク層は、前記格子状パターンに
囲まれた領域の一部を覆っており、前記格子状パターン
に囲まれた領域の中心位置と、当該領域に対応する前記
感光部の中心位置とを結ぶ直線は、前記受光面の垂直方
向に対して傾斜しており、前記感光部の中心位置から当
該感光部に対応する前記領域の中心位置までの前記受光
面上のずれ量は、前記受光面の中央部から前記感光部ま
での距離に応じた大きさである。
【0021】本発明に係る固体撮像素子は、感光部がマ
トリクス状に配列された受光面と、配列された前記感光
部の各々に対応するマイクロレンズからなるマイクロレ
ンズアレイとを有する固体撮像素子において、前記マイ
クロレンズの光軸が、前記受光面の垂直方向に対して傾
斜している。本発明に係る固体撮像素子では、好適に
は、前記マイクロレンズの光軸は、光源からの光の入射
方向に対してして平行または実質的に平行である。
【0022】格子状パターンに囲まれた各領域の一部ま
たは全部を覆うマスク層を形成することで、格子状パタ
ーンの層の上面からマスク層の上面までの距離を、レン
ズ材料層の上面からマスク層の上面までの距離よりも小
さくすることができる。このマスク層を加熱処理等によ
り融解してマイクロレンズアレイの立体形状にすること
で、マイクロレンズの曲率を小さくすることが可能であ
る。マスク層の立体形状がレンズ材料層に転写されるよ
うに、マスク層とレンズ材料層と格子状パターンの層と
をエッチングすることで、レンズ曲率の小さいマイクロ
レンズアレイを形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して説明する。
【0024】第1の実施の形態 図5〜図10は、本発明に係るマイクロレンズアレイの
製造方法の第1の実施の形態を示す説明図である。この
マイクロレンズアレイは、固体撮像素子の表面に、画素
とマイクロレンズとが対応するように形成される。な
お、図5、図7および図9では、ポリシリコン層13,
14と垂直転送CCD51とを覆う遮光層が、省略され
ている。
【0025】図5は、マイクロレンズアレイを有する固
体撮像素子の製造工程におけるマイクロレンズアレイ形
成面の概略的な平面図である。図5では、矩形状または
略矩形状の開口部12Aがマトリクス状に配置されてい
る。垂直転送CCD51は、開口部12Aの感光部に蓄
積された信号電荷の転送を行う。
【0026】ポリシリコン電極層13,14は、垂直転
送CCD51に駆動電圧を印加する。格子状パターンの
層19は、レンズ材料からなり、ポリシリコン電極層1
3,14に沿って形成されている。開口部12Aの中心
と格子状パターンの層19に囲まれた領域の中心とが一
致している(開口部12Aの中心と格子状パターンの層
19に囲まれた領域の中心とを結ぶ直線が、固体撮像素
子の受光面に対して垂直または実質的に垂直である)。
【0027】図5では、開口部12Aの縦方向の寸法
は、格子状パターンの層19に囲まれた領域の縦方向の
寸法よりも大きい。また、開口部12Aの横方向の寸法
は、格子状パターンの層19に囲まれた領域の横方向の
寸法よりも小さい。格子状パターンの層19に囲まれた
各領域の大きさにより、マイクロレンズの曲率を制御可
能である。
【0028】図6は、図5に示すマイクロレンズアレイ
の形成面およびその下部の断面構造を示す概略的な説明
図である。図6(i)は、図5中のI−J断面構造を示
す概略的な構造図である。図6(k)は、図5中のK−
L断面構造を示す概略的な構造図である。
【0029】図6(i)および図6(k)に示すよう
に、半導体基板11にホトダイオードからなる感光部1
2を形成し、半導体基板11上にポリシリコン電極層1
3を形成し、さらにポリシリコン電極層14を形成す
る。そのポリシリコン電極層13,14を覆うように、
金属の遮光層14Zを形成する。そして、遮光層14Z
で覆われたポリシリコン電極層13,14を平坦化層1
5でさらに覆い、平坦化層15上にカラーフィルタ16
を形成する。その後、マイクロレンズアレイのレンズ材
料層17をカラーフィルタ16上に形成し、レンズ材料
層17上に格子状パターンの層19を形成する。感光部
12は、固体撮像素子の受光面にマトリクス状に配置さ
れている。
【0030】図7は、図5に示すマイクロレンズアレイ
形成面上にマスク層を形成した状態を示す説明図であ
る。各マスク層18は、対応する開口部12Aを覆って
いると共に、格子状パターンの層19に囲まれた領域を
覆っており、8角形状に加工されている。開口部12A
の中心と、格子状パターンの層19に囲まれた領域の中
心と、開口部12Aに対応するマスク層18の中心とが
一致している(開口部12Aの中心と、開口部12Aに
対応するマスク層18の中心とを結ぶ直線が、固体撮像
素子の受光面に対して垂直または実質的に垂直であ
る)。
【0031】図8は、図7のマイクロレンズアレイ形成
面およびその下部の構造を示す概略的な説明図である。
図8(q)は、図7中のQ−R断面構造を示す概略的な
構造図である。図8(s)は、図7中のS−T断面構造
を示す概略的な構造図である。
【0032】図8(q)および図8(s)に示すよう
に、格子状パターンの層19の間の領域を埋めるように
マスク層18が形成されている。なお、マイクロレンズ
の曲率は、格子状パターンの層19の上面からマスク層
18の上面までの高さ18hに依存する。格子状パター
ンの層19を設けることで、レンズ材料層17の上面か
らマスク層18の上面までの高さよりも、高さ18hを
低くすることができ、融解時の表面張力等によりレンズ
曲率を小さくすることが可能である。
【0033】図9は、固体撮像素子の表面に形成された
マイクロレンズアレイを示す概略的な構成図である。な
お、開口部12A上には、対応するマイクロレンズ17
Rが形成されており、図9では4つのマイクロレンズ1
7Rを例示して他のマイクロレンズを省略して図解して
いる。
【0034】図9のマイクロレンズアレイ17Mでは、
図7および図8に示す製造工程中の固体撮像素子を加熱
処理して8角形状のマスク層18を融解させ、マスク層
18の表面を回転楕円体を回転軸に平行な平面で切り取
った部分の表面のような形状にし、格子状パターンの層
19およびレンズ材料層17(または、マスク層18と
格子状パターンの層19とレンズ材料層17)をエッチ
ングすることで、マスク層18の形状をレンズ材料層1
7に転写してマイクロレンズ17Rを形成している。
【0035】図10は、図9のマイクロレンズアレイお
よびその下部の断面構造を示す概略的な説明図である。
図10(u)は、図9中のU−V断面構造を示す概略的
な構造図である。図10(w)は、図9中のW−X断面
構造を示す概略的な構造図である。
【0036】図10(u)および図10(w)に示すよ
うに、レンズ材料層17は、融解されたマスク層18の
形状がエッチングにより転写されており、凸形のマイク
ロレンズ17Rとなっている。マイクロレンズ17Rの
高さ17Hは、マイクロレンズ17Rの曲率に依存して
おり、格子状パターンの層19によりレンズ曲率を小さ
くすることができる。マイクロレンズ17Rの光軸17
Aは、感光部12の表面に対して垂直になっている。
【0037】第2の実施の形態 図11〜図16は、本発明に係るマイクロレンズアレイ
の製造方法の第2の実施の形態を示す説明図である。こ
のマイクロレンズアレイは、固体撮像素子の表面に、画
素とマイクロレンズとが対応するように形成される。な
お、図11、図13および図15では、ポリシリコン層
23,24と垂直転送CCD52とを覆う遮光層が、省
略されている。
【0038】図11は、マイクロレンズアレイを有する
固体撮像素子の製造工程におけるマイクロレンズアレイ
形成面の概略的な平面図である。図11では、矩形状ま
たは略矩形状の開口部22Aがマトリクス状に配置され
ている。垂直転送CCD52は、開口部22Aの感光部
に蓄積された信号電荷の転送を行う。
【0039】ポリシリコン電極層23,24は、垂直転
送CCD52に駆動電圧を印加する。格子状パターンの
層29は、レンズ材料からなり、ポリシリコン電極層2
3,24に沿って形成されている。開口部22Aの中心
と格子状パターンの層29に囲まれた領域の中心とが相
違しており、当該領域の中心が図11では左下方向にず
れている。
【0040】すなわち、開口部22Aの中心と格子状パ
ターンの層29に囲まれた領域の中心とを結ぶ直線が、
固体撮像素子の受光面の垂直方向に対して傾斜してい
る。このように格子状パターンの層29を形成すること
で、マイクロレンズの形状を非対象にすることができ、
レンズ光軸方向を制御可能である。また、格子状パター
ンの層29に囲まれた各領域の大きさにより、マイクロ
レンズの曲率を制御可能である。
【0041】図12は、図11に示すマイクロレンズア
レイの形成面およびその下部の断面構造を示す概略的な
説明図である。図12(m)は、図11中のM−N断面
構造を示す概略的な構造図である。図12(o)は、図
11中のO−P断面構造を示す概略的な構造図である。
【0042】図12(m)および図12(o)に示すよ
うに、半導体基板21にホトダイオードからなる感光部
22を形成し、半導体基板21上にポリシリコン電極層
23を形成し、さらにポリシリコン電極層24を形成す
る。そのポリシリコン電極層23,24を覆うように、
金属の遮光層24Zを形成する。そして、遮光層24Z
で覆われたポリシリコン電極層23,24を平坦化層2
5でさらに覆い、平坦化層25上にカラーフィルタ26
を形成する。その後、マイクロレンズアレイのレンズ材
料層27をカラーフィルタ26上に形成し、レンズ材料
層27上に格子状パターンの層29を形成する。感光部
22は、固体撮像素子の受光面にマトリクス状に配置さ
れている。
【0043】図13は、図11に示すマイクロレンズア
レイ形成面上にマスク層を形成した状態を示す説明図で
ある。各マスク層28は、対応する開口部22Aを覆っ
ていると共に、格子状パターンの層29に囲まれた領域
の一部を覆っており、8角形状に加工されている。開口
部22Aの中心と、開口部22Aに対応するマスク層2
8の中心とが一致している(開口部22Aの中心と、開
口部22Aに対応するマスク層28の中心とを結ぶ直線
が、固体撮像素子の受光面に対して垂直または実質的に
垂直である)。
【0044】図14は、図13のマイクロレンズアレイ
形成面およびその下部の構造を示す概略的な説明図であ
る。図14(r)は、図13中のQ2−R2断面構造を
示す概略的な構造図である。図14(t)は、図13中
のS2−T2断面構造を示す概略的な構造図である。
【0045】図14(r)および図14(t)に示すよ
うに、格子状パターン29の間の領域の一部を埋めるよ
うにマスク層28が形成されており、レンズ材料層27
の上面からマスク層28の上面までの高さ28Hと、格
子状パターン29の上面からマスク層28の上面までの
高さ28hとが相違する。なお、マイクロレンズの曲率
は、高さ28H,28hに依存し、高さ28H,28h
の差により、融解時の表面張力等を利用してマイクロレ
ンズの形状を非対称にすることができる。なお、開口部
22Aまたはその感光部22の中心位置から当該感光部
22に対応する格子状パターンの層29で囲まれた領域
の中心位置までの受光面上のずれ量は、受光面の中央部
から当該感光部22までの距離に応じた大きさ(例えば
比例した大きさ)とする。
【0046】図15は、固体撮像素子の表面に形成され
たマイクロレンズアレイを示す概略的な構成図である。
なお、開口部22A上には、対応するマイクロレンズ2
7Rが形成されており、図15では4つのマイクロレン
ズ27Rを例示して他のマイクロレンズを省略して図解
している。
【0047】図15のマイクロレンズアレイ27Mで
は、図13および図14に示す製造工程中の固体撮像素
子を加熱処理して8角形状のマスク層28を融解させ、
マスク層28の表面を回転楕円体を回転軸に平行な平面
で切り取った部分の表面のような形状にし、格子状パタ
ーンの層29およびレンズ材料層27(または、マスク
材料28と格子状パターンの層29とレンズ材料層2
7)をエッチングすることで、マスク層28の形状をレ
ンズ材料層27に転写してマイクロレンズ27Rを形成
している。
【0048】図16は、図15のマイクロレンズアレイ
およびその下部の構造を示す概略的な説明図である。図
16(v)は、図15中のU2−V2断面構造を示す概
略的な構造図である。図16(x)は、図15中のW2
−X2断面構造を示す概略的な構造図である。
【0049】図16(v)および図16(x)に示すよ
うに、レンズ材料層27は、融解されたマスク層28の
形状がエッチングにより転写されており、凸形のマイク
ロレンズ27Rとなっている。マイクロレンズ27Rの
光軸27Aは、感光部22の表面に対して垂直からずれ
ている。このように、感光部22の中心位置から当該感
光部22に対応する格子状パターンの層29で囲まれた
領域の中心位置までの受光面上のずれ量を設けること
で、マイクロレンズ27Rの光軸方向27Aを、受光面
の垂直方向から傾斜させることができる。
【0050】また、感光部22の中心位置から当該感光
部22に対応する格子状パターンの層29で囲まれた領
域の中心位置までの受光面上のずれ量を、受光面の中央
部から当該感光部22までの距離に比例した大きさとす
ることで、マイクロレンズ27Rの光軸27Aを、光源
からの光の入射方向に対して平行または実質的に平行に
することができる。これにより、マイクロレンズアレイ
27Mを経て開口部22Aに入射する光は、入射光の進
行方向と光軸27Aとの相違による集光効果の差の発生
を防止することができ、固体撮像素子の受光面の中央部
に入射する光量と受光面の周辺部に入射する光量との差
を小さくすることができ、受光面の感光部の感度差を低
減可能である。
【0051】なお、図5および図6において、レンズ材
料層17を格子状パターンの層19を含めた厚さにして
おき、このレンズ材料層17をエッチングすることで格
子状パターンの層19を形成してもよい。同様に、図1
1および図12において、レンズ材料層27を格子状パ
ターンの層29を含めた厚さにしておき、このレンズ材
料層27をエッチングすることで格子状パターンの層2
9を形成してもよい。また、上記実施の形態は本発明の
例示であり、本発明は上記実施の形態に限定されない。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、レンズ曲率を小さくすることが可能なマイクロレン
ズアレイおよびその製造方法ならびに固体撮像素子およ
びその製造方法を提供することができる。また、本発明
によれば、レンズ光軸方向を設定可能なマイクロレンズ
アレイおよびその製造方法ならびに固体撮像素子および
その製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロレンズアレイを有する固体撮像素子の
製造工程におけるマイクロレンズアレイ形成面の概略的
な平面図である。
【図2】図1に示すマイクロレンズアレイ形成面とその
下部の断面構造を示す概略的な説明図である。
【図3】図1および図2のマイクロレンズアレイ形成面
に形成されたマイクロレンズアレイを例示する概略的な
構成図である。
【図4】図3のマイクロレンズアレイおよびその下部の
構造を示す概略的な説明図である。
【図5】マイクロレンズアレイを有する固体撮像素子の
製造工程におけるマイクロレンズアレイ形成面の概略的
な平面図である。
【図6】図5に示すマイクロレンズアレイの形成面およ
びその下部の断面構造を示す概略的な説明図である。
【図7】図5に示すマイクロレンズアレイ形成面上にマ
スク層を形成した状態を示す説明図である。
【図8】図7のマイクロレンズアレイ形成面およびその
下部の構造を示す概略的な説明図である。
【図9】図7および図8に示すマイクロレンズアレイ形
成面により形成されたマイクロレンズアレイを示す概略
的な構成図である。
【図10】図9のマイクロレンズアレイおよびその下部
の断面構造を示す概略的な説明図である。
【図11】マイクロレンズアレイを有する固体撮像素子
の製造工程におけるマイクロレンズアレイ形成面の概略
的な平面図である。
【図12】図11に示すマイクロレンズアレイの形成面
およびその下部の断面構造を示す概略的な説明図であ
る。
【図13】図11に示すマイクロレンズアレイ形成面上
にマスク層を形成した状態を示す説明図である。
【図14】図13のマイクロレンズアレイ形成面および
その下部の構造を示す概略的な説明図である。
【図15】図13および図14に示すマイクロレンズア
レイ形成面により形成されたマイクロレンズアレイを示
す概略的な構成図である。
【図16】図15のマイクロレンズアレイおよびその下
部の構造を示す概略的な説明図である。
【符号の説明】
1,11,21…半導体基板、2,12,22…感光
部、2A,12A,22A…開口部、3,4,13,1
4,23,24…ポリシリコン電極層、5,15,25
…平坦化層、6,16,26…カラーフィルタ、7,1
7,27…レンズ材料層、7A,17A,27A…光
軸、7M,17M,27M…マイクロレンズアレイ、7
R,17R,27R…マイクロレンズ、8,18,28
…マスク層、19,29…格子状パターンの層、50〜
52…垂直転送CCD。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロレンズアレイのレンズ材料層また
    は当該レンズ材料層下に、当該レンズ材料からなる格子
    状パターンの層を形成する工程と、 前記格子状パターンに囲まれた各領域の一部または全部
    を覆うマスク層を前記レンズ材料層上に形成する工程
    と、 前記マスク層を融解して前記マイクロレンズアレイの立
    体形状にする工程と、 前記マスク層の立体形状が前記レンズ材料層に転写され
    るように、前記レンズ材料層と前記格子状パターンの層
    とをエッチングする工程とを有するマイクロレンズアレ
    イの製造方法。
  2. 【請求項2】前記マイクロレンズアレイは、固体撮像素
    子の受光面にマトリクス状に配置された感光部に対応し
    て形成され、 前記マスク層は、前記格子状パターンに囲まれた領域の
    全部を覆っており、 前記格子状パターンに囲まれた領域の中心位置と、当該
    領域に対応する前記感光部の中心位置とを結ぶ直線は、
    前記受光面に対して垂直または実質的に垂直である請求
    項1記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
  3. 【請求項3】前記マイクロレンズアレイは、固体撮像素
    子の受光面にマトリクス状に配置された感光部に対応し
    て形成され、 前記マスク層は、前記格子状パターンに囲まれた領域の
    一部を覆っており、 前記格子状パターンに囲まれた領域の中心位置と、当該
    領域に対応する前記感光部の中心位置とを結ぶ直線は、
    前記受光面の垂直方向に対して傾斜しており、 前記感光部の中心位置から当該感光部に対応する前記領
    域の中心位置までの前記受光面上のずれ量は、前記受光
    面の中央部から前記感光部までの距離に応じた大きさで
    ある請求項1記載のマイクロレンズアレイの製造方法。
  4. 【請求項4】マイクロレンズをマトリクス状に配列した
    マイクロレンズアレイであって、 前記マイクロレンズの光軸が、前記マイクロレンズアレ
    イの形成面の垂直方向に対して傾斜しているマイクロレ
    ンズアレイ。
  5. 【請求項5】前記マイクロレンズの光軸は、光源からの
    光の入射方向に対して平行または実質的に平行である請
    求項4記載のマイクロレンズアレイ。
  6. 【請求項6】感光部をマトリクス状に配列した受光部
    と、配列された前記感光部の各々に対応するマイクロレ
    ンズからなるマイクロレンズアレイとを有する固体撮像
    素子の製造方法において、 前記マイクロレンズアレイのレンズ材料層または当該レ
    ンズ材料層下に、当該レンズ材料からなる格子状パター
    ンの層を形成する工程と、 前記格子状パターンに囲まれた各領域の一部または全部
    を覆うマスク層を前記レンズ材料層上に形成する工程
    と、 前記マスク層を融解して前記マイクロレンズアレイの立
    体形状にする工程と、 前記マスク層の立体形状が前記レンズ材料層に転写され
    るように、前記レンズ材料層と前記格子状パターンの層
    とをエッチングする工程とを有する固体撮像素子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】前記マスク層は、前記格子状パターンに囲
    まれた領域の全部を覆っており、 前記格子状パターンに囲まれた領域の中心位置と、当該
    領域に対応する前記感光部の中心位置とを結ぶ直線は、
    前記受光面に対して垂直または実質的に垂直である請求
    項6記載の固体撮像素子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記マスク層は、前記格子状パターンに囲
    まれた領域の一部を覆っており、 前記格子状パターンに囲まれた領域の中心位置と、当該
    領域に対応する前記感光部の中心位置とを結ぶ直線は、
    前記受光面の垂直方向に対して傾斜しており、 前記感光部の中心位置から当該感光部に対応する前記領
    域の中心位置までの前記受光面上のずれ量は、前記受光
    面の中央部から前記感光部までの距離に応じた大きさで
    ある請求項6記載の固体撮像素子の製造方法。
  9. 【請求項9】感光部がマトリクス状に配列された受光面
    と、配列された前記感光部の各々に対応するマイクロレ
    ンズからなるマイクロレンズアレイとを有する固体撮像
    素子において、 前記マイクロレンズの光軸が、前記受光面の垂直方向に
    対して傾斜している固体撮像素子。
  10. 【請求項10】前記マイクロレンズの光軸は、光源から
    の光の入射方向に対してして平行または実質的に平行で
    ある請求項9記載の固体撮像素子。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004296590A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Dainippon Printing Co Ltd 撮像装置と撮像装置におけるマイクロレンズの形成方法
JP2006140370A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Oki Electric Ind Co Ltd マイクロレンズの製造方法
US7575854B2 (en) 2006-07-27 2009-08-18 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Method for manufacturing microlens
US20210231840A1 (en) * 2018-05-03 2021-07-29 Visera Technologies Company Limited Method for forming micro-lens array and photomask therefor

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