<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例1に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施例1では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、図柄表示窓113の外枠には、点滅や点灯などの点灯制御によって、後述する有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED(図示省略)が配置されている。
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110乃至112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例1においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル及びベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110乃至112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110乃至112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137乃至139を操作すると対応するいずれかのリール110乃至112が停止することになる。
ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施例1では発光可能な受皿を採用している。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置190は、例えば開閉自在な扉装置(シャッター)163が前面に取り付けられた液晶表示装置を含み、この演出装置190には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれる。
図2はスロットマシン100の前面扉102を開放した状態を示した図である。
スロットマシン100の本体101内部に収容した各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式のインデックスセンサ325(図3参照)を設けており、このインデックスセンサ325の投光部と受光部の間を、各リール110〜112に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成している。スロットマシン100は、このインデックスセンサ325の検出結果に基づいてリール110〜112上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止する。
また、メダル投入口134(図1参照)の裏側近傍には、メダルセレクタ170を配設している。このメダルセレクタ170は、メダル投入口134からメダルが正常に投入されたか否か、メダル投入口134から投入されるメダルが正規なメダルであるか否かなどを判断するための装置で、投光部と受光部からなる光学式の4つのメダル投入センサ1〜4(以下、4つのメダル投入センサ1〜4を「メダル投入センサ320」と総称する場合がある。図3参照)を設けている。メダル投入センサ1および2は、メダルセレクタ170のメダル投入側に並べて設けてあり、スロットマシン100は、これらメダル投入センサ1および2の各々の検出結果や、検出結果の組合せに基づいて、メダルが正常に投入されたか否かなどを判断する。メダル投入センサ3は、メダルセレクタ170のメダル排出側に設けてあり、スロットマシン100は、このメダル投入センサ3の検出結果に基づいてメダルセレクタ170からメダルが正常に排出されたか否かを判断する。メダル投入センサ4は、メダル投入口134と、メダルセレクタ170のメダル投入側との間に設けてあり、スロットマシン100は、このメダル投入センサ4の検出結果に基づいてメダルセレクタ170にメダルが正常に投入されたか否かを判断する。
また、本体101内部の下方には、メダル払出装置500を設けている。詳細は後述するが、このメダル払出装置500は、箱状のメダルタンク510に貯めているメダルを、メダル排出口511から上述のメダル払出口155に払出すための装置である。
また、前面扉102の裏側右下方には、前面扉102を本体101に固定するための係止部102aを設けており、この係止部102aを係止して前面扉102をロックする本体101側のロック部材には、前面扉102が開放しているか閉鎖しているかを判断するためのドア開放検知センサ327を設けている。このドア開放検知センサ327は、前面扉102が開放中の場合はCPU310に開放中信号を出力し、前面扉102が閉鎖中の場合はCPU310に閉鎖中信号を出力する。
また、本体101内部には、設定変更の操作を行うための設定キー(図示省略)と、この設定キーによる操作を検出するための設定キーセンサ328(図3参照)を設けている。
<制御部>
次に、図3を用いて、このスロットマシン100の主制御部300の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は主制御部300の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信したコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400とからなる。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路314は、水晶発振器311が発振したクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、センサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315をバスを介して接続している。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納した分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
さらに、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313を接続している。なお、これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。
また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360を接続し、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル投入センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払出センサ570、ドア開放検知センサ327、設定キーセンサ328の状態を検出し、各センサを監視している。
スタートレバーセンサ321はスタートレバー135の操作を検出するためのセンサである。ストップボタンセンサ322はストップボタン137〜139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検出するためのセンサである。メダル投入ボタンセンサ323はメダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検出するためのセンサである。精算スイッチセンサ324は、精算ボタン132に設けており、精算ボタン132が一回押されると、貯留しているメダル及びベットしているメダルを精算して払い出すことになる。その他のメダル投入センサ320、ドア開放検知センサ327、設定キーセンサ328は上述の通りであり、メダル払出センサ570については後述する。
CPU310には、さらに、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371をアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続している。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。入力インタフェース361には、インデックスセンサ325を接続しており、インデックスセンサ325は、リール110〜112に設けた遮光片が通過するたびにハイレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、後述するメダル払出装置500のモータ531を駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)と、後述する外部集中端子板450を接続している。
また、CPU310には、乱数発生回路317をデータバスを介して接続している。この乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316が発振するクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用する。CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371を接続している。主制御部300と副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は副制御部400へコマンドを送信するが、副制御部400から主制御部300へ何らかのコマンド等を送信することはできない。
<メダル払出装置>
次に、メダル払出装置500について詳細に説明する。図4(a)はメダル払出装置500の外観斜視図であり、同図(b)はメダル払出装置500の断面斜視図である。
メダル払出装置500は、メダルを蓄積するメダルタンク510と、このメダルタンク510に蓄積したメダルを払い出す払出装置本体520を備える。
メダルタンク510は、上方が開口するとともに、底面512が傾斜する箱状を有し、蓄積したメダルを払出装置本体520に導くようになっている。また、メダルタンク510の側面には、メダルタンク510に収容しきれなくなったメダルを、メダル補助収納ケース(図示省略)に排出するための排出口513が開設してある。
図5はメダル払出装置500の払出装置本体520の構成部品を分解して示した分解図である。また、図6(a)はメダル払出装置500の払出装置本体520の平面図であり、同図(b)はメダル払出装置500の払出装置本体520の正面図である。
払出装置本体520は、メダルタンク510の基台となり、メダルタンク510を上部に取り付け可能なユニット装置である。払出装置本体520の傾斜する上面には、メダルタンク510に貯留したメダルを捕捉する円孔である複数の嵌入孔521が周方向に等間隔に配置された円板上のメインディスク522と、このメインディスク522の下底面に当接するサブディスク523とを備えている。また、メインディスク522とサブディスク523は、ディスク回転軸532を中心に一体的に回転するように設けられている(メインディスク522とサブディスク523を合わせてディスク524と称する)。すなわち、払出装置本体520の内部には、モータ531が内蔵されるとともに、このモータ531のディスク回転軸532がディスク524の中心を突出して形成されているので、このディスク回転軸532と係合したディスク524が、傾斜した状態でモータ531により回転駆動されるようになっている。
メインディスク522に形成されたそれぞれの嵌入孔521は、メダル502(図6参照)より若干大きな開口径を有し、メダルタンク510に貯留する1枚のメダル502を捕捉するようになっている。また、サブディスク523には、嵌入孔521とほぼ同一の曲率を有する湾入部523aと、隣接する各湾入部523a間の位置から半径方向に伸長し、かつ回転方向とは逆方向に緩やかに曲がる突起部523bが形成されている。すなわち、メインディスク522の嵌入孔521を介してサブディスク523の湾入部523aに捕捉されたメダル502は、モータ531を駆動することにより、突起部523bに押圧されながら回転に同調してベース540の搬送路面528上を周回するように搬送される。一方、ベース540の搬送路面528の一端にはメダル送出し開口部527が形成されており、このメダル送出し開口部527近傍のベース540の裏面には、次に説明するメダル排出機構550が配設されている。
<メダル排出機構>
次に、図5〜図7を用いて、メダル払出装置500が備えるメダル排出機構550について詳細に説明する。なお、図7はメダル排出機構550がベース540に配設された様子をベース540の裏側から見た外観斜視図である。
メダル排出機構550は、ベース540におけるコイン送出し開口部527の裏側に検出ベース回転軸552によってベース540の裏面と平行に揺動自在に支持された検出ベース554と、この検出ベース554に対して、その裏側に、検知アーム軸556によって揺動自在に取り付けられた検知アーム558と、検出ベース554の上面に取り付けられ、メダル送出し開口部527における、ディスク524回転方向下流側端部位置に形成されたガイドローラ孔から上方に突出するガイドローラ560と、検知アーム558の上側に取り付けられ、ベース540におけるメダル送出し開口部527のディスク524回転方向下流側端部近傍に形成された検出ローラ孔540aから突出する検出ローラ562と、を備えて構成されている。
図7に示すように、検出ベース554には、検出ベース回転軸552を中心とした円弧状の回転ガイド溝554aが形成され、且つ、この回転ガイド溝554aを挿通して検出ベース回転ガイド軸564がベース540の裏面に設けられ、これによって、検出ベース554の、検出ベース回転軸552を中心とする揺動範囲が、回転ガイド溝554aの長さ範囲に限定されるようにしている。また、検出ベース554の自由端側には、メダル払出センサ570を取り付けるためのセンサベース572が直角下向に折れ曲がって形成されている。
また、検出ベース回転ガイド軸564と、検出ベース554との間には、検出ベースばね566が装架され、これにより、検出ベース554は、検出ベース回転軸552を中心として、図7において反時計方向に付勢されている。また、検知アーム558と、検出ベース回転軸552との間には検知アームばね568が装架され、この検知アームばね568の引張力によって、検知アーム558は、検知アーム軸556を中心として図7において時計方向に付勢されている。
検知アーム558は、図7に示す第1の位置(検出ローラ562がガイドローラ560に対して最も近い位置であり、メダル払出センサ570が検知アーム558の検知片558aを検知する位置)と、第2の位置(検出ローラ562がガイドローラ560に対して最も遠い位置であり、メダル払出センサ570が検知アーム558の検知片558aを検知しない位置)との間を往復運動するようになっている。そして、ディスク524に搬送されて、検出ローラ562及びガイドローラ560に当接したメダルは、検知アーム558のこの往復運動により、方向を転換してメダル送出し開口部527に向けて押し出される。なお、検知アーム558は検知アームばね568等により常時、第2の位置から第1の位置の方向に付勢されているので、メダルがメダル送出し開口部527から払い出された後、メダルが検出ローラ562に当接していない状態では、検知アーム558は第1の位置に位置付けられる。
上述のメダル払出センサ570は、検知アーム558の検知片558Aa回動位置を検出する、投光部と受光部からなる透過型光センサであり、スロットマシン100は、メダル払出センサ570の検出結果に基づいて、メダルの払出があるか否かを判断する。
具体的には、検知アーム570が第1の位置から第2の位置、そして第2の位置から第1の位置に戻る1往復運動をメダル払出センサ570が検出することにより、スロットマシン100は1枚のメダルが払い出されたと判断する。本実施形態では、メダル払出センサ570が第1の位置にあって検知アーム558の検知片558aを検知している状態(投光部から出射された光が検知片558aにより遮光されている状態)では、メダル払出センサ570はON信号(H信号)を出力し、メダル払出センサ570が第2の位置にあって検知片558aを検知していない状態(投光部から出射された光が検知片558aにより遮光されず、受光部で受光している状態)では、メダル払出センサ570はOFF信号(L信号)を出力するように構成している。
次に、図8および図9を用いて、メダル排出機構550の作用について説明する。なお、図8(a)〜(c)は、ディスクに搬送されたメダルがメダル送出し開口部から払い出されるまでのメダル排出機構の動きを模式的に示した図であり、図9(a)〜(c)は、図8のメダルと検知アームの動きの関係をより詳細に示した図である。
メダルタンク510に投入された後にディスク524の回転によって嵌入孔521からベース540の搬送路面528上に到達したメダル502は、ディスク524の回転に伴ない、図8(a)および図9(a)に示すように、各嵌入孔521に対応する突起部523bに沿って、メダル送出し開口部527に向けて押し出されていく。
続いて、このメダル502が、図8(b)および図9(b)に示すように、ガイドローラ560に当接し、且つ、これと検出ローラ562との間に割込むようにして、検知アーム558を、検知アームばね568(図8(b)参照)に抗して図8(b)において時計方向(ディスク524の中心方向)に揺動させる。
続いて、図8(c)および図9(c)に示すように、メダル502の中心がガイドローラ560と検出ローラ562との中心を通る直線を超えたとき、検知アームばね568の付勢力によって、メダル502は勢い良く押し出され、メダル送出し開口部527から払い出される。
以降、ディスク524の回転に伴って、メインディスク522の各嵌入孔521に捕捉されたメダル502が次々とメダル排出機構550に送られてメダル送出し開口部527から順次払い出されるが、本発明の発明者は、メダル排出機構550において、次に説明する検知アーム558のバタツキが稀に発生することを見出した。
図10は検知アーム558のバタツキのメカニズムを示した図であり、図11は検知アーム558のバタツキの様子を模式的に示した図である。
モータ531の駆動によるディスク524の回転に伴って、メインディスク522の各嵌入孔521に捕捉されたメダル502がメダル排出機構550に送られ、メダル502の中心がガイドローラ560と検出ローラ562との中心を通る直線を超えきらない状態で、メダルタンク510に貯留されたメダル502が空になる場合がある。この場合、メダルタンク510が空であるため、払出装置500はエンプティーエラー状態となり、モータ531の駆動が停止されてメインディスク522の回転が停止される。
図10(a)に示すように、メダル502の中心がガイドローラ560と検出ローラ562との中心を通る直線を超えきらない状態で払出装置500が停止された場合、検知アーム558の検知片558aが、メダル払出センサ570による検知可能範囲を僅かに外れた位置に停止される。そして、この状態で、エンプティーエラー状態が解除されてメインディスク522が回転された場合、図10(b)に示すように、ガイドローラ560と検出ローラ562によって挟まれた状態のメダル502が、メダル送出し開口部527の反排出方向に僅かに押し戻され、その結果、検知アーム558の検知片558aが、メダル払出センサ570による検知可能範囲内に移動する。
このように、ガイドローラ560と検出ローラ562によって挟まれた状態のメダル502が、メダル送出し開口部527の排出方向の移動と反排出方向の移動を複数回繰り返すことによって、図11(a)に示すように、検知アーム558がバタツキを起こし、同図(b)に示すように、検知アーム558の検知片558aが、メダル払出センサ570による検知可能範囲内と検知可能範囲外との間を複数回に亘って移動する結果、メダル払出センサ570がON信号とOFF信号を短期間に繰返し出力する場合がある。以下、このような検知レバー558のバタツキに対処すべく、本実施例1に係るスロットマシン100で行う処理を説明する。
<メイン処理>
図12は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。遊技の基本的制御は、主制御部300のMainCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、MainCPU310が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行する。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、ステップS101の初期設定1において、スタックポインタの初期設定、ウォッチドッグタイマ(WDT)の初期設定などの初期化処理を実行する。
次に、ステップS102においてWDTをリスタートした後、ステップS103では、図示しない電源基板が出力する電圧低下信号がオンであるか否か、すなわち、スロットマシン100に所定の電圧が供給されているか否かを判断する。そして、電圧低下信号がオンである場合(スロットマシン100に所定の電圧が供給されていない場合)にはステップS102に戻り、電圧低下信号がオフである場合(スロットマシン100に所定の電圧が供給されている場合)にはステップS104に進む。
ステップS104の初期設定2では、RAM313の初期化や、割り込み設定などの初期化処理を実行した後、ステップ105において、設定キーセンサ328の状態に基づいて設定キーを受け付けているか否かを判断する。そして、設定キーを受け付けている場合にはステップS106の設定変更処理に進み、設定キーを受け付けていない場合にはステップS107に進む。
ステップS106では、最初に、機能限定ウェイトの設定を解除すると共に、割り込み許可の設定を行う。また、RAM313の所定領域に記憶している設定変更中フラグをオンにした後、設定1〜設定6の設定値の変更を行う。このステップS106では、設定変更中フラグがオンの状態で、遊技台に設けた所定の操作部を用いた店員などによる設定操作を検出した場合に、設定値を変更する処理を行う。この設定値の変更処理中は、設定キーセンサ328からの信号を監視し、設定キーセンサ328が設定変更中を示していた状態から設定変更を終える状態に変化するのを待つ。そして、設定キーセンサ328が設定変更を終える状態に変化した場合に、設定変更中フラグをオフにし、設定信号をオフレベルに設定してステップS110に進む。
ステップS107では、電断前(電源の遮断前)の状態に復帰するか否かを判断する。そして、電断前の状態に復帰する場合にはステップS108に進み、そうでない場合にはステップS110に進む。
ステップS108では、所定の周期で実行されるタイマ割り込み処理において割り込み機能を所定時間ウェイトさせるべく、機能限定ウェイトの設定を行った後、ステップS109では、スタックポインタに電断時に記憶したスタックポインタを再設定するなど、復電時の処理を行って処理を終了する。
ステップS110では、機能限定ウェイトの設定を解除すると共に、割り込み許可の設定を行った後、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダル投入センサ320の状態に基づいてメダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯する。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合はメダルの投入が不要である。また、このステップS110では、設定キーセンサ328からの信号を監視し、その信号が設定確認中であることを示している場合であればRAM313の所定領域に記憶している設定確認中フラグをオンにする。また、設定確認中フラグがオンの状態になった場合は、設定キーセンサ328からの信号が設定確認中から設定確認を終える状態に変化するのを待つ。なお、設定確認中フラグがオンの場合には、タイマ割り込み処理において、遊技台に設けた所定の表示装置から設定値を出力する。
ステップS111では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバーセンサ321の状態に基づいてスタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定する。
ステップS112では、乱数発生器317で発生させた乱数を取得する。また、ステップS113では、ステップS112で取得した乱数値と、ROM312に格納した抽選データを用いて、入賞役の内部抽選を行う。
ステップS114では、リール回転開始処理により、全リール110〜112の回転を開始する。この際、ステップS113の内部抽選の結果等に基づき、リール110〜112の停止位置を規定したリール停止制御テーブルを選択する。
ステップS115では、ストップボタンセンサ322の状態に基づいてストップボタン137〜139が操作されたか否かのチェックを行い、ストップボタン137〜139が操作されたと判断した場合は、ステップS114で選択したリール停止制御テーブルに基づいて、押されたストップボタン137〜139に対応するリール110〜112の回転を停止する。そして、インデックスセンサ325の状態に基づいて全リール110〜112が停止したか否かを判定し、全リール110〜112が停止した場合にはステップS116に進み、そうでない場合にはストップボタン137〜139が操作され全リール110〜112が停止するのを待つ。
ステップS116では、ストップボタン137〜139が押されることによって停止した全リール110〜112の図柄の入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、内部当選した役またはフラグ持越し中の役に対応する図柄組合せが揃った(表示された)場合にその役に入賞したと判定する。
ステップS117では、メダル払出処理(詳細は後述)を行う。詳細は後述するが、このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの役に入賞していれば、その役に対応する枚数のメダルを払い出す。
ステップS118では、遊技を終了するための制御や、遊技状態を移行するための制御を行う。例えば、BB入賞の場合に次回からBB遊技が開始できるように準備し、それらの最終遊技では、次回から通常遊技が開始できるように準備する。以上により1遊技が終了し、以降、このメイン処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<メダル払出処理>
次に、図13を用いて、上記メイン処理におけるメダル払出処理について説明する。なお、同図は、メダル払出処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、上記ステップS116の入賞判定によって入賞と判定した役に対応するメダルの払出予定枚数情報を取得する。
ステップS202では、メダル払出装置500のモータ531を駆動して、メダルの払出しを行い、ステップS203では、メダル払出センサ570から出力される信号(以下、「メダル払出センサ570の検知信号」と称する場合がある)がH信号→L信号に変化したか否かを判定する。そして、該当する場合はステップS204に進み、該当しない場合はステップS210に進む。
ステップS204では、RAM313の所定記憶領域に設けた正常検出タイマの計時を開始してステップS205に進み、このステップS205では、メダル払出センサ570の検知信号がL信号→H信号に変化したか否かを判定する。そして、該当する場合はステップS206に進み、該当しない場合はメダル払出センサ570の検知信号がL信号→H信号に変化するのを待つ。
ステップS206では、正常検出タイマのタイムアップ内か否か(正常検出タイマで計時している時間が所定時間(例えば、18ms)以内であるか否か)を判定し、正常検出タイマのタイムアップ内の場合にはステップS203に戻り、正常検出タイマのタイムアップ内ではない場合にはステップS207に進む。
ステップS207では、メダルを正常検知したことを示す情報をRAM313の所定記憶領域に記憶してステップS208に進み、このステップS208では、ステップS201で取得した払出予定枚数情報から1を減算してステップS209に進む。ステップS209では、払出予定枚数情報があるか無いか(払出予定枚数情報が0であるか否か)を判定し、払出予定枚数情報がない場合は処理を終了し、払出予定枚数情報がある場合にはステップS202に戻ってメダルの払出しを継続する。
ステップS210では、エンプティ時間(例えば、2秒)が経過したか否かを判定し、エンプティ時間が経過した場合にはステップS211に進み、エンプティ時間が経過していない場合はステップS203に戻ってメダル払出センサ570の検知信号の状態を確認する。
ステップS211では、メダル払出装置500の駆動を停止し、エンプティエラーである旨を外部に報知した後、ステップS212に進み、このステップS212ではエラー解除操作があったか否かを判定する。そして、エラー解除操作があった場合にはステップS202に進んでメダルの払出しを再開し、エラー解除操作が無かった場合はエラー解除操作を待つ。
次に、図14および図15を用いて、このメダル払出処理を具体的に説明する。なお、図14は、メダル払出センサ570の検知信号と、正常検出タイマの計時時間の一例を示した図であり、図15は、メダル払出センサ570の検知信号の状態変化と、正常検出タイマの作動状況を図14に対応させて示した図である。
主制御部300は、メダル払出処理のステップS203において、メダル払出センサ570の検知信号がON信号(この例では、H信号)からOFF信号(この例では、L信号)に変化したと判定した場合に、ステップS204において、正常検出タイマの計時を開始する(図14、図15の(1)参照)。
続いて、主制御部300は、ステップS205において、メダル払出センサ570の検知信号がOFF信号からON信号に変化したと判定した場合に、ステップS206において、正常検出タイマによる計時時間が所定時間(この例では、18ms)以内であるか否かを判定する(図14、図15の(2)参照)。この例では、図14の(2)、(4)、(6)に示すように、メダル払出センサ570の検知信号がOFF信号からON信号に変化した時点では、正常検出タイマによる計時時間が所定時間以内であるため、メダルの払出予定枚数情報から1を減算することなく(メダルの払出枚数をカウントすることなく)、ステップS203に戻る。そして、このステップ203においてメダル払出センサ570の検知信号が再びON信号からOFF信号に変化したと判定した場合に、正常検出タイマを初期化するとともに、正常検出タイマの計時を開始する(図14、図15の(3)参照)。以降、メダル払出センサ570の検知信号がOFF信号からON信号に変化した時点で、正常検出タイマによる計時時間が所定時間以内である場合は、同様の処理を繰り返す(図14、図15の(4)〜(7)参照)。
一方、メダル払出センサ570の検知信号がOFF信号からON信号に変化した時点で、正常検出タイマによる計時時間が所定時間よりも大きい場合(図14、図15の(8)参照)は、ステップS207において、メダルを正常検知したことを示す情報をRAM313の所定記憶領域に記憶した後、ステップS208において、メダルの払出予定枚数情報から1を減算する。また、メダル払出センサ570の検知信号がON信号からOFF信号に変化したままエンプティ時間が経過した場合にはステップS211においてエンプティーエラーを設定する。
なお、本実施例では、メダル払出センサ570の検知信号をメダル払出処理において定期的に(ポーリングで)監視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば、メダル払出センサ570の検知信号の変化(立上がりエッジ、立下りエッジ)を外部割り込みとして検出するように構成してもよい。このような構成とすれば、メダル払出処理においてメダル払出センサ570の検知信号を毎回監視する必要がなく、主制御部300の処理負担を軽減することができる場合がある。
以上説明したように、本実施例1に係るスロットマシン100は、遊技媒体(例えば、メダル)の動作に連動して揺動可能に構成された検知アーム(例えば、検知アーム558)と、前記検知アームが揺動したことを検知するための検知信号を出力する検知アームセンサ(例えば、メダル払出センサ570)と、前記検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて前記遊技媒体のカウントを行う制御手段(例えば、メダル払出処理)と、を備えた遊技台であって、前記検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて時間の計時を開始する計時手段(例えば、図示しないタイマ割込み処理における正常検出タイマのカウントアップ処理)をさらに備え、前記制御手段は、前記計時手段が特定の時間の計時を終了したことを条件に、前記検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて前記遊技媒体のカウントを行うことを特徴とする、遊技台である。
本実施例1に係るスロットマシン100によれば、検知アームのバタツキなどによって検知信号が不安定な波形になった場合でも、遊技媒体のカウントを誤るおそれが少なく、また、新たな部材を備える必要も無い。そのため、部品点数や部品コストの増大を抑えながら、遊技媒体の払出しの誤検出を効果的に防止することができる場合がある。
また、前記計時手段は、前記検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて時間の計時を開始した後、前記特定の時間の計時を終了する前に前記検知アームセンサが出力する検知信号の変化を検出した場合には、計時中の時間をリセットして時間の計時を再び開始してもよい。このような構成とすれば、検知アームのバタツキなどによって検知信号が連続的に不安定な波形になった場合でも、遊技媒体のカウントを誤るおそれが少なく、遊技媒体の払出しの誤検出を効果的に防止することができる場合がある。
また、前記制御手段は、前記計時手段が前記計時中の時間をリセットした回数をリセット回数として記憶し、前記リセット回数が所定回数に到達した場合に検知エラーの処理を行ってもよい。このような構成とすれば、検知アームの故障等によって検知信号が想定範囲を超えて不安定な波形になった場合に、例えば、エラーが発生した旨を表示装置に表示したり、音声発生装置からアラーム音を出力するなどの検知エラー処理を行うことができ、遊技媒体のカウントが正常に行えない状態で遊技が進行してしまう事態を回避できる場合がある。
次に、本発明の実施例2に係るスロットマシンについて説明する。なお、上記実施例1に係るスロットマシン100と同一の構成については説明を省略するとともに、図において同一の符号を付すこととし、以下、異なる構成についてのみ説明する。
<メダル排出機構>
図16は本実施例2に係るメダル排出機構650がベース540に配設された様子をベース540の裏側から見た外観斜視図であり、上記図7に対応する図面である。
本実施例2に係るメダル排出機構650は、上記実施例1に係るメダル払出装置550に第2メダル払出センサ670bを追加したものである。なお、説明の都合上、上記実施例1に係るメダル払出センサ570を、第2メダル払出センサ670bに対応させて、第1メダル払出センサ670aと称することとする。
第1、第2メダル払出センサ670a、670bは、検知アーム558の検知片558aの回動位置を検出する、投光部と受光部からなる透過型光センサであり、スロットマシンは、第1、第2メダル払出センサ670a、670bの検出結果に基づいて、メダルの払出があるか否かを判断する。
具体的には、検知アーム558が第1の位置から第2の位置、そして第2の位置から第1の位置に戻る1往復運動を第1、第2メダル払出センサ670a、670bが検出することにより、スロットマシンは1枚のメダルが払い出されたと判断する。
本実施例では、図16に示すように、第1メダル払出センサ670aが検知アーム558の検知片558aを検知している状態(投光部から出射された光が検知片558aにより遮光されている状態)では、第1メダル払出センサ670aはON信号(H信号)を出力し、第2メダル払出センサ670bは検知片558aを検知していない状態(投光部から出射された光が検知片558aにより遮光されず、受光部で受光している状態)となりOFF信号(L信号)を出力する。一方、第2メダル払出センサ670bが検知アーム558の検知片558aを検知している状態(投光部から出射された光が検知片558aにより遮光されている状態)では、第2メダル払出センサ670bはON信号(H信号)を出力し、第1メダル払出センサ670aは検知片558aを検知していない状態(投光部から出射された光が検知片558aにより遮光されず、受光部で受光している状態)となりOFF信号(L信号)を出力する。
次に、図17を用いて、メダル排出機構650の作用について説明する。なお、図17(a)〜(c)は、メダルと検知アームの動きの関係を示した図であり、上記図9に対応する図面である。
メダルタンク510に投入された後にディスク524の回転によって嵌入孔521からベース540の搬送路面528上に到達したメダル502は、ディスク524の回転に伴ない、図17(a)に示すように、各嵌入孔521に対応する突起部523bに沿って、メダル送出し開口部527に向けて押し出されていく。
続いて、このメダル502が、図17(b)に示すように、ガイドローラ560に当接し、且つ、これと検出ローラ562との間に割込むようにして、検知アーム558を、検知アームばね568に抗して揺動させる。
続いて、図17(c)に示すように、メダル502の中心がガイドローラ560と検出ローラ562との中心を通る直線を超えたとき、検知アームばね568の付勢力によって、メダル502は勢い良く押し出され、メダル送出し開口部527から払い出される。
以降、ディスク524の回転に伴って、メインディスク522の各嵌入孔521に捕捉されたメダル502が次々とメダル排出機構650に送られてメダル送出し開口部527から順次払い出されるが、メダル排出機構650において、次に説明する検知アーム558のバタツキが稀に発生する。
図18は検知アーム558のバタツキのメカニズムを示した図である。図18(a)に示すように、メダル502の中心がガイドローラ560と検出ローラ562との中心を通る直線を超えきらない状態で払出装置がエンプティーエラーで停止された場合、検知アーム558の検知片558aが、第1メダル払出センサ670aによる検知可能範囲を僅かに外れた位置に停止される。そして、この状態で、エンプティーエラー状態が解除されてメインディスク522が回転された場合、図18(b)に示すように、ガイドローラ560と検出ローラ562によって挟まれた状態のメダル502が、メダル送出し開口部527の反排出方向に僅かに押し戻され、その結果、検知アーム558の検知片558aが、第1メダル払出センサ670aによる検知可能範囲内に移動する。
このように、ガイドローラ560と検出ローラ562によって挟まれた状態のメダル502が、メダル送出し開口部527の排出方向の移動と反排出方向の移動を複数回繰り返すことによって、検知アーム558がバタツキを起こし、検知アーム558の検知片558aが、第1メダル払出センサ670aによる検知可能範囲内と検知可能範囲外との間を複数回に亘って移動する結果、第1メダル払出センサ670aがON信号とOFF信号を短期間に繰返し出力する場合がある。」
また、近年では、検知アームを不正に操作し、メダル払出センサを誤検出させ、不正に多くのメダルを搾取する不正行為が目立っている。このような不正行為に対する対策として、メダル払出センサを複数設け、例えば、第1のメダル払出センサからOFF信号を検出した後に第2のメダル払出センサからのON信号を検出し、その後、第2のメダル払出センサからのOFF信号を検出した後に第1のメダル払出センサからのOFF信号を検出する方法も考えられる。ところが、このような検出方法では、第1のメダル払出センサからの信号がOFFからONになった際に、第2のメダル払出センサからの信号がOFFからONになっていないと検出エラーとなるため、検知アームのバタツキが生じてしまうと直ちにエラーとなり遊技が中断されてしまうという問題が生じていた。そのため、遊技業界においては、部材コストを抑えながら、誤検出を防止し、さらに不正を効果的に防止しながら、直ちにエラーとなって遊技の進行を阻害しないような対策が求められている。以下、このような検知レバー558のバタツキや、業界の要請に対処すべく、本実施例2に係るスロットマシンで行う処理について説明する。
<メダル払出処理>
図19は、本実施例2に係るメダル払出処理の流れを示すフローチャートである。ステップS301では、上記ステップS116の入賞判定によって入賞と判定した役に対応するメダルの払出予定枚数情報を取得する。
ステップS302では、メダル払出装置のモータ531を駆動して、メダルの払出しを行い、ステップS303では、第1メダル払出センサ670aから出力される信号(以下、「第1メダル払出センサ670aの検知信号」と称する場合がある)がON信号からOFF信号に変化したか否かを判定する。そして、該当する場合はステップS304に進み、該当しない場合はステップS314に進む。
ステップS304では、RAM313の所定記憶領域に設けた正常検出タイマの計時を開始してステップS305に進み、このステップS305では、第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号からON信号に変化したか否かを判定する。そして、該当する場合はステップS306に進み、該当しない場合は第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号からOFF信号に変化するのを待つ。
ステップS306では、正常検出タイマのタイムアップ内か否か(正常検出タイマで計時している時間が所定時間(例えば、18ms)以内であるか否か)を判定し、正常検出タイマのタイムアップ内の場合にはステップS303に戻り、正常検出タイマのタイムアップ内ではない場合にはステップS307に進む。
ステップS307では、第2メダル払出センサ670bから出力される信号(以下、「第2メダル払出センサ670bの検知信号」と称する場合がある)がON信号からOFF信号に変化したか否かを判定する。そして、該当する場合はステップS308に進み、該当しない場合はステップS311に進む。
ステップS308では、メダルを正常検知したことを示す情報をRAM313の所定記憶領域に記憶してステップS309に進み、このステップS309では、ステップS301で取得した払出予定枚数情報から1を減算してステップS310に進む。ステップS310では、払出予定枚数情報があるか無いか(払出予定枚数情報が0であるか否か)を判定し、払出予定枚数情報がない場合は処理を終了し、払出予定枚数情報がある場合にはステップS302に戻ってメダルの払出しを継続する。
ステップS311では、滞留検出タイマのタイムアップ内か否か(滞留検出タイマで計時している時間が所定時間(例えば、2秒)以内であるか否か)を判定し、滞留検出タイマのタイムアップ内の場合にはステップS305に戻り、滞留検出タイマのタイムアップ内ではない場合にはステップS312に進む。ステップS312では、メダル払出装置の駆動を停止し、滞留エラーである旨を外部に報知した後、ステップS313に進み、このステップS313ではエラー解除操作があったか否かを判定する。そして、エラー解除操作があった場合にはステップS302に進んでメダルの払出しを再開し、エラー解除操作が無かった場合はエラー解除操作を待つ。
ステップS314では、エンプティ時間(例えば、2秒)が経過したか否かを判定し、エンプティ時間が経過した場合にはステップS315に進み、エンプティ時間が経過していない場合はステップS303に戻って第1メダル払出センサ670aの検知信号の状態を確認する。
ステップS315では、メダル払出装置の駆動を停止し、エンプティエラーである旨を外部に報知した後、ステップS316に進み、このステップS316ではエラー解除操作があったか否かを判定する。そして、エラー解除操作があった場合にはステップS302に進んでメダルの払出しを再開し、エラー解除操作が無かった場合はエラー解除操作を待つ。
次に、図20および図21を用いて、このメダル払出処理を具体的に説明する。なお、図20は、第1、第2メダル払出センサ670a、670bの検知信号と、正常検出タイマの計時時間の一例を示した図であり、図21は、第1、第2メダル払出センサ670a、670bの検知信号の状態変化と、正常検出タイマの作動状況を図20に対応させて示した図である。
主制御部300は、メダル払出処理のステップS303において、第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号(この例では、H信号)からOFF信号(この例では、L信号)に変化したと判定した場合に、ステップS304において、正常検出タイマの計時を開始する(図20、図21の(1)参照)。
続いて、主制御部300は、ステップS305において、第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号(この例では、L信号)からON信号(この例では、H信号)に変化したと判定した場合に、ステップS306において、正常検出タイマによる計時時間が所定時間以内であるか否かを判定する(図20、図21の(2)参照)。この例では、図20の(2)、(4)、(6)に示すように、第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号からON信号に変化した時点では、正常検出タイマによる計時時間が所定時間以内であるため、メダルの払出予定枚数情報から1を減算することなく(メダルの払出枚数をカウントすることなく)、ステップS303に戻る。そして、このステップ303においてメダル払出センサ570の検知信号が再びON信号からOFF信号に変化したと判定した場合に、正常検出タイマを初期化するとともに、正常検出タイマの計時を開始する(図20、図21の(3)、(5)、(7)参照)。
また、主制御部300は、ステップS305において、第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号からON信号に変化していないと判定した場合に、ステップS307において、第2メダル払出センサ670bの検知信号がOFF信号からON信号に変化したか否かを判定する。この例では、図20の(1)〜(6)に示すように、この間は第2メダル払出センサ670bの検知信号には変化が無いため、メダルの払出予定枚数情報から1を減算することなく(メダルの払出枚数をカウントすることなく)、ステップS305に戻って、第1メダル払出センサ670aの検知信号の監視を継続する。以降、第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号からON信号に変化した時点で、正常検出タイマによる計時時間が所定時間以内である場合、または、第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号からOFF信号に変化した後に第2メダル払出センサ670bの検知信号に変化が無い場合は、同様の処理を繰り返す(図20、図21の(4)〜(7)参照)。
一方、第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号からON信号に変化した時点で、正常検出タイマによる計時時間が所定時間よりも大きい場合(図20、図21の(10)参照)、または、第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号からOFF信号に変化した後に第2メダル払出センサ670bの検知信号に変化があった場合(図20、図21の(8)参照)は、ステップS308において、メダルを正常検知したことを示す情報をRAM313の所定記憶領域に記憶した後、ステップS309において、メダルの払出予定枚数情報から1を減算する。
また、第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号からOFF信号に変化したままエンプティ時間が経過した場合にはステップS315においてエンプティーエラーを設定し、第2メダル払出センサ670bの検知信号がOFF信号からON信号に変化したまま滞留タイマが所定時間以上になった場合にはステップS312において滞留エラーを設定する。
図22は第1、第2メダル払出センサ670a、670bの検知信号の4つのパターンを示した図である。
パターン1は、メダルがメダル送出し開口部527を正常に通過した場合に第1、第2メダル払出センサ670a、670bが出力する検知信号のパターンを示している。このパターン1では、最初に第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号からOFF信号に変化し、続いて第2メダル払出センサ670bの検知信号がOFF号からON信号に変化(第2メダル払出センサ670bが検知アーム558の検知片558aを検知)し、続いて第2メダル払出センサ670bの検知信号がON号からOFF信号に変化し、最後に第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号からON信号に変化(第1メダル払出センサ670aが検知アーム558の検知片558aを検知)している。本実施例2に係るメダル払出処理では、第1、第2メダル払出センサ670a、670bからパターン1に該当する検知信号を入力した場合には、メダルの正常通過と判定し、メダルの払出枚数をカウントする。
また、パターン2は、メダルがメダル送出し開口部527を正常に通過しなかった場合に第1、第2メダル払出センサ670a、670bが出力する検知信号のパターンを示している。このパターン2では、最初に第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号からOFF信号に変化し、続いて第2メダル払出センサ670bの検知信号が変化することなく(第2メダル払出センサ670bが検知アーム558の検知片558aを検知することなく)、第1メダル払出センサ670aの検知信号がOFF信号からON信号に変化(第1メダル払出センサ670aが検知アーム558の検知片558aを検知)している。本実施例2に係るメダル払出処理では、第1、第2メダル払出センサ670a、670bからパターン2に該当する検知信号を入力した場合には、メダルの異常通過と判定し、メダルの払出枚数をカウントしない。また、第2メダル払出センサ670bの検知信号がOFF信号からON信号に変化したまま滞留タイマが所定時間以上になった場合には滞留エラーを設定する。
また、パターン3は、検知アーム558のバタツキに起因して第1、第2メダル払出センサ670a、670bから出力されるひげ状の検知信号が、第1メダル払出センサ670aの検出無視時間よりも短い時間内に出力された例を示している。このパターン3では、第1メダル払出センサ670aの検出無視時間よりも短い時間、第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号とOFF信号を繰り返し出力されている。本実施例2に係るメダル払出処理では、第1、第2メダル払出センサ670a、670bからパターン3に該当する検知信号を入力した場合には、これらの信号を無視して払出し処理を継続する。
また、パターン4は、検知アーム558のバタツキに起因して第1、第2メダル払出センサ670a、670bから出力されるひげ状の検知信号が、第1メダル払出センサ670aの検出無視時間よりも長い時間に亘って出力された例を示している。このパターン4では、第1メダル払出センサ670aの検出無視時間よりも長い時間、第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号とOFF信号を繰り返し出力されている。本実施例2に係るメダル払出処理では、第1、第2メダル払出センサ670a、670bからパターン4に該当する検知信号を入力した場合には、第2メダル払出センサ670bの検知信号がOFF信号からON信号に変化したまま滞留タイマが所定時間以上になったときに滞留エラーを設定する。
以上説明したように、本実施例2に係るスロットマシンは、遊技媒体(例えば、メダル)の動作に連動して揺動可能に構成された検知アーム(例えば、検知アーム558)と、前記検知アームが揺動したことを検知するための検知信号を出力する検知アームセンサ(例えば、第1、第2メダル払出センサ670a、670b)と、前記検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて前記遊技媒体のカウントを行う制御手段(例えば、メダル払出処理)と、を備えた遊技台であって、前記検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて時間の計時を開始する計時手段(例えば、図示しないタイマ割込み処理における正常検出タイマのカウントアップ処理)をさらに備え、前記制御手段は、前記計時手段が特定の時間の計時を終了したことを条件に、前記検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて前記遊技媒体のカウントを行うことを特徴とする、遊技台である。
本実施例2に係るスロットマシンによれば、検知アームのバタツキなどによって検知信号が不安定な波形になった場合でも、遊技媒体のカウントを誤るおそれが少なく、また、新たな部材を備える必要も無い。そのため、部品点数や部品コストの増大を抑えながら、遊技媒体の払出しの誤検出を効果的に防止することができる場合がある。
また、前記検知アームは、前記遊技媒体の動作に連動して第1の位置と第2の位置との間を揺動可能に構成され、前記検知アームセンサは、前記検知アームが前記第1の位置にあることを検知するための第1の検知アームセンサと、前記検知アームが前記第2の位置にあることを検知するための第2の検知アームセンサで構成され、前記計時手段は、前記第1の検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて(例えば、第1メダル払出センサ670aの検知信号がON信号からOFF信号に変化した場合に)時間の計時を開始し(例えば、正常検出タイマのカウントアップを開始し)、前記制御手段は、前記計時手段が特定の時間の計時を終了したことを条件に、前記第1の検知アームセンサが出力する検知信号に基づいて前記遊技媒体のカウントを行ってもよい。
このような構成とすれば、第1の検知アームのバタツキなどによって検知信号が不安定な波形になった場合でも、遊技媒体のカウントを誤るおそれが少なく、遊技媒体の払出しの誤検出を効果的に防止することができる場合がある。
また、前記制御手段は、前記第1の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第1の位置にあることを検知した後に、前記第2の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第2の位置にあることを検知し、さらに前記第1の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第1の位置にあることを再検知した場合に、前記遊技媒体のカウントを行い、前記第1の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第1の位置にあることを検知した後に、前記第2の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第2の位置にあることを検知せずに、前記第1の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第1の位置にあることを再検知した場合に、前記遊技媒体のカウントを行わずに検知エラーとするエラー処理を行うが、前記計時手段によって前記特定の時間の計時を終了するまで、または、前記検知アームが前記第1の位置にあることを再検知した後に前記第2の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第2の位置にあることを検知するまでは例外的に前記エラー処理を行わなくてもよい。
このような構成とすれば、第1の検知アームのバタツキなどによって検知信号が不安定な波形になった場合でも、無条件にエラー処理が行われるような事態を回避することができ、エラー処理を適切に実行できる場合がある。
また、前記制御手段は、前記計時手段によって前記特定の時間の計時を終了するまでは、前記第1の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第1の位置にあることを再検知せずに例外的に前記エラー処理を行わなくてもよい。
このような構成とすれば、第1の検知アームのバタツキなどによって検知信号が不安定な波形になった場合でも、無条件にエラー処理が行われるような事態を回避することができ、エラー処理を適切に実行できる場合がある。
また、前記制御手段は、前記計時手段によって前記特定の時間の計時を終了するまでは、前記第1の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第1の位置にあることを再検知しても例外的に前記エラー処理を行わなくてもよい。
このような構成とすれば、第1の検知アームのバタツキなどによって検知信号が不安定な波形になった場合でも、無条件にエラー処理が行われるような事態を回避することができ、エラー処理を適切に実行できる場合がある。
また、前記制御手段は、前記計時手段によって第1の時間の計時を終了するまでに前記第1検知アームセンサが出力する検知信号が変化しない場合には、前記遊技媒体が滞留しているものと判定して滞留エラーとする滞留エラー処理を行うが、前記計時手段によって前記第1の時間よりも短い第2の時間の計時を終了するまでに前記第2の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第2の位置にあることを検知せずに、前記第1の検知アームセンサによって前記検知アームが前記第1の位置にあることを再検知した場合には例外的に前記滞留エラー処理を行わなくてもよい。
このような構成とすれば、遊技媒体が装置内で詰まってしまったような場合にはエラー処理を行うことができる上に、第1の検知アームのバタツキなどによって検知信号が不安定な波形になった場合でも、無条件にエラー処理が行われるような事態を回避することができ、エラー処理を適切に実行できる場合がある。
また、前記検知アームを前記第2の位置から前記第1の位置に復帰させる復帰手段(例えば、検知アームばね568)をさらに備え、前記検知アームは、前記遊技媒体に押圧されて前記復帰手段による復帰力に逆らって前記第1の位置から前記第2の位置に移動されるとともに、前記遊技媒体の押圧から開放されて前記復帰手段によって前記第2の位置から前記第1の位置に移動されるように構成してもよい。
なお、本実施例2では、正常検出タイマと滞留検出タイマを別々に備えた例を示したが、本発明はこれ限定されず、図23に示すように、正常検出タイマを兼ねる滞留検出タイマを備え、この滞留検出タイマによって正常検出の基準となる計時時間(この例では、18ms)と滞留検出の基準となる計時時間(この例では、2000ms)の両方を計時するように構成してもよい。このような構成とすれば、正常検出タイマを記憶するために必要な記憶領域を削減することができ、記憶領域を有効利用することができる場合がある。
また、上記実施例においては、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンやパチンコ機などにも適用可能である。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。