JP4455921B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明はスロットマシンに関し、特に、メダル投入に関する不正行為を防止する技術に関する。
スロットマシンのようにメダルを投入して遊技を行い、遊技結果に応じてメダルの払出しを受ける遊技台では、正規のメダルを選別するメダルセレクタが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。このメダルセレクタは、メダル投入口から通じるメダルの通路を形成すると共に、正規のメダルと大きさの異なる偽のメダルが投入されると、その通路から脱落させてメダルの受皿に排出する機構を備えている。また、メダルの通路には投入されたメダルの数をカウントするために、メダルの通過を検出するセンサが配設されている。このセンサは、通常、光学式センサが採用され、通路に沿って例えば2つ設けられる。図11(a)は2つのセンサによるメダルの通過の検出態様を示すタイミングチャートである。センサ1とセンサ2とは通路に沿ってずれて配置されているため、メダルが通路を通過すると、まず、センサ1がONになる。続いてセンサ2がONとなる。次に、センサ1がOFFとなり、センサ2がOFFとなる。そして、遊技台の制御部は、センサ1とセンサ2のON−OFFが同図のシーケンスで行われた場合に、メダルが正常に通過したと判断し、メダルの有効な投入数として1つカウントすることになる。
特開2001―17611号公報
一方、このようなメダルの検出原理に着目し、特殊な器具による不正行為が行われている。図12は不正行為に用いられる器具の構成図である。この基部は、メダルセレクタのメダルの通路の形状に沿って湾曲したプラスチック等の基材1と、基材1の一方の端部に設けられたスイッチ2と、制御回路3と、メダルセレクタの2つのセンサの配置に合わせて設けられた2つの発光素子4と、電気回路3と発光素子4を接続する信号線5とを備える。制御回路3はスイッチ2が押圧されると発光素子4を所定周期で点滅させるものである。
しかして、この器具は発光素子4側を先頭にしてメダル投入口からメダルセレクタ内に、発光素子4が丁度メダルセレクタの2つのセンサに到達するまで挿入される。そして、スイッチ2を押圧することで発光素子4を発光させる。この時、2つの発光素子4は、若干タイミングをずらして発光と消灯とを繰り返すように制御回路3により駆動される。その結果、メダルセレクタの2つのセンサは、例えば、図11(b)に示すように実際にメダルが通過した場合と同じシーケンスでON−OFFする。
このため、発光素子4の点滅がメダルの通過として検出されしまい、メダルが投入されていないのに、メダルが投入されたものとしてカウントされてしまうことになる。しかも、発光素子4が高速で点滅するため、一瞬にして電子的に貯留されるクレジットが満杯になる(スロットマシンの場合、通常50枚が最大である。)。不正行為者は、この後、不正に貯留されたクレジットの払出し操作を行うことでメダルの払出しを行うか、或いは、不正に貯留されたクレジットにより遊技を行う。
以上のような問題点に鑑み、本発明の目的は、メダル投入に関する不正行為を防止することが可能なスロットマシンを提供することにある。
本発明によれば、複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、前記リールの回転を開始させるためのスタートレバーと、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備え、前記入賞判定の判定結果に基づいてメダルを払い出すスロットマシンにおいて、精算可能なメダルの払い出し操作を受け付ける精算ボタンをその一部として備え、遊技者の前記払い出し操作に従って初期位置から検出位置に移動可能に設けられた操作部材と、前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出する精算ボタンセンサと、前記精算ボタンセンサが前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出した場合に、精算可能なメダルの払い出し処理を行う精算処理手段と、を備え、前記操作部材は、前記操作部材が前記初期位置に位置する場合は前記スロットマシンに投入されるメダルが通過する通路に突出せず、前記操作部材が前記検出位置に移動することにより前記通路に突出する突出部をその一部として備えたことにより、前記通路に異物が存在する場合には前記異物と前記突出部とが干渉して前記検出位置に移動不能であることを特徴とするスロットマシンが提供される。
また、本発明によれば、複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、前記リールの回転を開始させるためのスタートレバーと、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、を備え、前記入賞判定の判定結果に基づいてメダルを払い出すスロットマシンにおいて、前記停止ボタンをその一部として備え、遊技者の前記停止ボタンに対する操作に従って初期位置から検出位置に移動可能に設けられた操作部材と、前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出する停止ボタンセンサと、を備え、前記リール停止制御手段は、前記停止ボタンセンサが前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出した場合に前記リールの停止制御を行い、前記操作部材は、前記操作部材が前記初期位置に位置する場合は前記スロットマシンに投入されるメダルが通過する通路に突出せず、前記操作部材が前記検出位置に移動することにより前記通路に突出する突出部をその一部として備えたことにより、前記通路に異物が存在する場合には前記異物と前記突出部とが干渉して前記検出位置に移動不能であることを特徴とするスロットマシンが提供される。
本発明のスロットマシンでは、メダルが通過する通路に図12に示した器具のような異物が挿入されると、当該異物に邪魔されて前記突出部が前記通路に突出できなくなり、前記操作部材に対する操作が不能になる。つまり、本発明では図12に示した器具により不正行為を行っている間、本発明のスロットマシンに対する所定の操作を不能とし、これにより不正行為を防止できる。
本発明によれば、メダル投入に関する不正行為を防止することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観斜視図である。スロットマシン100は、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出されるものである。
<全体構成>
スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の絵柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。本実施形態において、各絵柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の絵柄は、遊技者から見ると、絵柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの絵柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える絵柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、各々のリール110乃至112の背面には、絵柄表示窓113に表示される個々の絵柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の絵柄ごとに遮蔽されて個々の絵柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示せず)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部のあいだを、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の絵柄の回転方向の位置を判断し、目的とする絵柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110乃至112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、後述する内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、後述するメダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入ブロック134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口を形成するブロックである。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入ブロック134のメダル投入口から実際のメダルを投入することもできる。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入ブロック134のメダル投入口に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110乃至112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110乃至112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137乃至139を操作すると対応するいずれかのリール110乃至112が停止することになる。
精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155より受皿210に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。ドアキー140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿210は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿210は、本実施形態では発光可能な受皿を採用しており、以下受け皿ランプと呼ぶこともある。
音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受皿ランプ210は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。灰皿部200は、煙草の吸殻を入れるための容器であり、受け皿210の内側にネジ止めされている。リールパネル161は、絵柄表示窓113を有するパネルであり、タイトルパネル162は、そのスロットマシンの機種名や各種のデザインが描かれるパネルである。演出装置600は、液晶表示装置を含み、各種の情報が表示される。
<メダルセレクタ>
スロットマシン100にはメダル投入ブロック134のメダル投入口から投入されるメダルが通過する通路を形成すると共に、正規のメダルを選別するメダルセレクタが設けられている。図5(a)はメダルセレクタ20の分解斜視図、図6(a)はメダルセレクタ20におけるメダルの通過態様を示す図である。このメダルセレクタ20は、本体部21と、本体部21と着脱可能なガイド部材22と、本体部21の下部に着脱可能なカバー部材23と、を備え、固定部材24を介して前面扉102の裏面に取り付けられる。
本体部21はガイド板部21aを備えており、ガイド部材22を本体部21に取り付けた状態では、ガイド部材22のガイド板部22aとガイド板部21aとが隙間を置いて対向して配置されてメダルの通路の入口となる受入部が形成される。図6(a)に示すようにメダルはまず、この受入部を通過する(同図のA参照)。本体部21には断面L字型の下側のガイドレール部21bと上側のガイドレール部21cとが設けられており、投入されたメダルは図7に示すようにこれらのガイドレール部21b及び21cに沿ってメダルセレクタ20内を転動して通過する。ガイド部材22には、メダルの通路に直交する方向に回動可能なガイド片22bが設けられ、通過するメダルの側面に当接してメダルをガイドレール部21b及び21c側へ押圧し、案内する。
ガイドレール部21cは通過するメダルの上端の僅かな範囲を案内するように設定されており、正規のメダルよりも小さな偽のメダルが通過しようとすると、図6(a)のBの位置でガイドレール部21cに案内されず、ガイド片22bの押圧により脱落することになる。なお、メダル投入ブロック134のメダル投入口の穴は正規のメダルと略ピッタリの大きさと成っているため、正規のメダルよりも大きな偽のメダルはメダル投入ブロック134のメダル投入口から投入することができない。一方、本体部21にはメダルの通路に直交する方向に回動可能な可動片21dが設けられている。そして、メダル詰まりが生じた場合にはメダル返却ボタン133を押圧することで、可動片21dがメダル通路側へ回動して詰まったメダルがメダルセレクタ20から脱落することになる。
また、本体部21には、メダルの通路に直交する方向に回動可能なメダルブロッカ21eと、メダルブロッカ21eに回動力を付勢する電磁ソレノイド21fが設けられており、所定の条件が成立した場合(例えば、スタートレバー135の操作があった後等)では図6(a)のCの位置をメダルが通過できないようにメダルブロッカ21eを返却状態(メダルブロッカ21eがメダルの通路に突出してメダル通路が閉じられた状態)とする。
一方、本体部21及びガイド部材22により形成される通路の下流端にはセンサユニット21gが配置されており、本体部21に取り付けられている。図5(b)に示すようにセンサユニット21gは、メダル投入数検出用の2つのメダル検出センサ320a及び320b(総称する時はメダル検出センサ320という。)が内蔵されている。メダル検出センサ320は光学式のセンサであり、図5(c)に示すように受光素子と発光素子とを備え、これらの間をメダルが通過し(図6(a)のDの位置を参照)、発光素子からの光が遮断されることでメダルの通過を検出する。図5(b)及び図6(a)に示すように、メダル検出センサ320a及び320bはメダルの通路に沿って配置されており、メダル検出センサ320aが通路の上流側に、メダル検出センサ320bが通路の下流側に配設されている。なお、本実施形態ではメダル検出センサ320を2組設けているが、これに限られず、一つでもよいし3以上設けてもよい。
なお、上述した通り、メダルブロッカ21eは、スタートレバー135の操作があった後等、所定の条件が成立した場合に、メダルの通路に突出して、返却状態とされるが、この返却状態となる時とは、新たなメダルの投入を受け付けない場合である。従って、メダルブロッカ21eが返却状態となった時に、通路を通過中のメダルが存在し、メダル検出センサ320にその通過が検出されてしまう場合を防止する必要がある。つまり、メダルブロッカ21eが返却状態となった時にメダルブロッカ21eを既に通過しており、その後メダル投入数検出用センサ320を通過するようなメダルが生じないようにする必要がある。このため、メダルブロッカ21eは、これが返却状態となる所定の条件が成立した場合に、通路を通過途中のメダルが、メダル検出センサ320に到達しないように、メダル検出センサ320に対して位置決めされており、本実施形態ではメダル検出センサ320の上流側において、メダル検出センサ320の近傍に配設されている。
さて、このような構成からなるメダルセレクタ20では、図6(a)に示すようにメダル投入ブロック134のメダル投入口から投入されたメダルは受入部をまず通過し(同図A)、ガイドレール部21b及び21cに案内されてメダルセレクタ20内を転動していく(同図B乃至D)。この際、正規のメダルよりも小さい偽のメダルは、上述した作用により選別されて脱落し、メダル払出口155へ至り、遊技者に返却されることになる。正規のメダルは同図のDの位置においてメダル検出センサ320により通過が検出され、その後、固定部材24のレール部24aに案内されてメダル払出装置へ落下することになる。
<不正行為の防止構造>
次に、本実施形態における、図12の器具を用いた不正行為の防止構造について説明する。上述した通り、図12の器具を用いた不正行為では、図12の器具の発光素子4側を先頭にしてメダル投入口からメダルセレクタ20内に、発光素子4が丁度メダルセレクタ20のメダル検出センサ320に到達するまで挿入される。そして、スイッチ2を押圧することで発光素子4を発光させ、メダル検出センサ320がこれをメダルの通過として検出してしまうことを利用する。
そして、不正行為者は、メダルの貯留を満タンにした後、例えば、精算ボタン132を操作することでメダルの払出操作を行い、不正に貯留されたメダルの払出しを行い、以下、これらの作業を繰り返し行う。そこで、このような不正行為を防止するためには、図12の器具が用いられている間、スロットマシン100に対する操作が受け付けられなければよい。本実施形態では、図12の器具がメダルセレクタ20のメダルの通路に挿入されている間、スロットマシン100に対する所定の操作が行えないような機構を採用する。本実施形態では、精算ボタン132が操作できない(ボタンを押せない)状態にする機構を採用する。もちろん、精算ボタン132に対する操作以外の操作、例えば、スタートレバー135やストップボタン137乃至139の操作ができないようにしてもよいことは言うまでもない。
図7は不正行為を防止するための精算ボタンユニット25の外観図、図8(a)乃至(c)は精算ボタンユニット25の分解図、組立図である。精算ボタンユニット25は、遊技者の操作に従って移動可能に設けられた操作部材250と、操作部材250が所定位置に移動した時にこれを検出する操作検出センサである精算ボタンセンサ324とを備える。操作部材250は略円柱状をなし、その一方の端部がスロットマシン100の前面に現れる上述した精算ボタン132を構成し、他方の端部が後述する突出部250aを構成している。操作部材250は、円筒状の収容体252を貫通するように配設される。収容体252は、その一方の端部(図8(a)の左側端部)に操作部材250が通過する穴が設けられており、また、他方の端部には操作部材250が通過する穴が設けられたキャップ252aが嵌合する。しかして、操作部材250は収容体252の一方の端部の穴と、キャップ252aの穴と、に案内・支持されてその軸方向に移動可能となっている。
操作部材250の中間部分には環状のスプリングストッパ250dが固定されており、ここにコイルスプリング251の一方の端部が当接する。また、コイルスプリング251は収容体252内に収容され、その他方の端部は収容体252の一方の端部(図8(a)の右側端部)の端板の内側に当接する。操作部材250の中間部分には、また、スプリングストッパ250dと離間した位置に、操作部材250の軸方向と直交する方向に貫通する穴250cが設けられており、この穴250cには、精算ボタンセンサ324に操作部材250の移動を検出させるための遮光片250bが貫入され、この遮光片250bは操作部材250の側方に突出した状態となる。精算ボタンユニット25を組み立てる際には、まず、図8(a)に示すように、操作部材250をその突出部250a側からコイルスプリング251に挿入し、更に、収容体252に挿入する。そして、操作部材250の精算ボタン132側からキャップ252aを通過させ、キャップ252aと収容体252とを嵌合する。
続いて、コイルスプリング251を圧縮するように収容体252をスプリングストッパ250d側へ穴250cが露出するまで押圧する。図8(b)に示すように穴250cが露出したらそこに遮光片250dを貫入する。遮光片250dは収容体252の抜け止めにもなっており、これによりコイルスプリング251が収容体252内で圧縮されて装填された状態となる。
次に、精算ボタンセンサ324は、メダル検出センサ320と同様に光学式のセンサであり、受光素子と発光素子とを備え、これらの間を遮光片250dが通過し、発光素子からの光が遮断されることで精算ボタン132に対する操作の有無を検出する。より具体的には、操作部材250は遊技者により精算ボタン132が操作されていない(押圧されていない)状態では、図7に示すように遮光片250bが精算ボタンセンサ324の受光素子と発光素子との間から離間した位置にある(以下、初期位置という)。そして、遊技者が精算ボタン132を押圧すると、その押圧に従って操作部材250がその軸方向に突出部250a側へ移動する。操作部材250が所定位置(以下検出位置という)に至ると、遮光片250bが精算ボタンセンサ324の受光素子と発光素子との間に介在し、精算ボタンセンサ324によりこれが検出されることになり、遊技者から精算指示があったことが検出されることになる。
次に、操作部材250の突出部250aについて説明する。精算ボタンユニット25は、図5に示すように取付板253を介して前面扉102の裏面に取り付けられ、操作部材250の端部である精算ボタン132が前面扉102の表面に露出するようにセットされる(図1参照)。精算ボタンユニット25は、前面扉102と固定部材24との間に配設され、操作部材250の端部である突出部250aは固定部材24の開口部24bを通ってメダルセレクタ20に届くように配設される。突出部250aはメダルセレクタ20の本体部21の側方から、その開口部を通過してメダルの通路に突出可能となっている。以下、突出部250aの突出態様について図6(b)乃至(d)を参照して説明する。図6(b)乃至(d)は図6(a)の線XXに沿う断面図(一部省略)であり、突出部250のメダルの通路への突出態様を示す図である。突出部250aは、メダル投入ブロック134のメダル投入口134からメダル検出センサ320に至るまでのメダルの通路の途中に当該通路を横断するように突出するように精算ボタンユニット25が配設されている。
図6(b)は精算ボタン132に対する遊技者の操作がなされていない状態を示しており、操作部材250は初期位置にある。この時、突出部250aはメダルの通路に突出しておらず、投入されたメダルが通路を通過することを妨げない状態にある。しかして、精算ボタン132が押圧されると、この押圧に従って操作部材250が同図の左側へ移動し、突出部250aが通路に突出し始め、操作部材250が検出位置に至ると図6(c)に示すように突出部250aが通路を横断することになる。ここで、図12に示す器具等の異物が通路に挿入された状態で精算ボタン132を押圧すると、図6(d)に示すように突出部250aが異物と干渉して操作部材250の移動が阻止される。従って、精算ボタン132を押圧しても操作部材250が検出位置にまで移動できず、精算ボタン132に対する操作が精算ボタンセンサ324により検出されない。精算ボタン132を無理に押圧すれば、図12に示す器具等の破損を招くことになる。
このため、図12に示す器具等を用いて実際にはメダルを投入していないのにメダル検出センサ320によりメダルの投入を検出させたとしても、精算ボタン132に対する操作が受け付けられなくなり、不正行為が防止される。また、精算ボタン132が押圧できなくなるので不正行為が見つかったのではないかという不安感を不正行為者に抱かせることができる。更に、機械的な仕組みにより精算ボタン132の押圧を不能とするので、ソフトウエアによる不正行為防止策の場合よりも誤作動等のほとんどない、信頼性の高い不正行為防止策を提供できる。
<制御部>
次に、図2及び図3を参照して、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400と、から構成されている。
<主制御部>
まず、図2を参照して、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
また、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部においても同様である。また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル検出センサ320(320a及び320b)、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、精算ボタンセンサ324、メダル払い出しセンサ326の状態を検出し、各センサを監視している。
スタートレバーセンサ321はスタートレバー135の操作を検知するためのセンサである。ストップボタンセンサ322はストップボタン137乃至139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検知するためのセンサである。メダル投入ボタンセンサ323はメダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検知するためのセンサである。精算ボタンセンサ324は、上述した通りであり、精算ボタン132が一回押されると、精算可能なメダルが払い出されることになる。本実施形態では、精算可能なメダルとは貯留されているメダルとベットされているメダルの双方であるが、貯留されているメダルのみとしてもよい。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検知するためのセンサである。
CPU310には、さらに、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにHレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、メダル払出装置(図示せず)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)、電磁ソレノイド21fが接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基いて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。本発実施形態における乱数発生回路317は、2つの乱数カウンタを備えている。CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。主制御部300と副制御部400との情報通信は一方方向の通信であり、主制御部300は副制御部400へコマンドを送信するが、副制御部400から主制御部300へ何らかのコマンド等を送信することはできない。
<副制御部>
次に、図3を参照して、スロットマシン100の副制御部400について説明する。副制御部400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、各リール110乃至112の絵柄を背面より照明するためのバックライト420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、演出装置制御部500からの信号を入力するための入力インタフェース471、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472等が接続されている。
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定の情報を店の係員等が確認できるようになっている。更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、受け皿ランプ210、払出口ストロボ171を制御する。タイトルパネルランプ170は、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、払い出し口の内側に設置されたストロボタイプのランプである。なお、CPU410は、演出装置制御部500への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。演出装置制御部500は、図1の演出装置600を制御する制御部である。
<遊技の基本的制御>
図4は、本実施形態のスロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。遊技の基本的制御は、MainCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の遊技処理を実行する。以下、この遊技処理について説明する。電源投入が行われると、まず、S101で主制御部300を初期化する初期処理が実行される。S102では、遊技開始処理を行う。ここでは、メダル投入に関する処理(メダル投入数のカウントや投入エラーの処理等)と、スタートレバー135による遊技の開始に関する処理等を行う。
S103では、乱数発生回路317で発生させた乱数を取得する。S104では、S103で取得した乱数値と、ROM312に格納されている入賞役抽選テーブルを用いて、入賞役の内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役に内部当選した場合、RAM313に設定されたその入賞役のフラグがONになる。入賞役としては、例えば、リプレイ(再遊技)、小役、ボーナス(BB、RB)等を挙げることができる。
なお、各入賞役には、メダルのベット数及び設定値(1〜6)ごと、に内部抽選の当選確率が設定されており、入賞役抽選テーブルはこれに従って構成され、抽選時に取得される乱数値の範囲(例えば、0〜16384)は予めいくつかの領域(各当選確率の大きさに相当する領域)に分割されており、各領域に各入賞役の当選やはずれが対応付けられている。そして、入賞役の内部抽選では、取得した乱数値がどの範囲に属するかで入賞役の内部当選の当否が決定する。
S104では、内部抽選の後、リール停止制御テーブルを選択する処理を行う。これは、各リールの停止操作に対する制御を選択する処理である。ここで、リール110乃至112の停止制御について簡単に説明する。リールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御テーブルの中から内部抽選結果に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御テーブルに基づき行う。リール停止制御テーブルは主制御部300のROM312に格納されている。リール停止制御テーブルは、内部抽選で内部当選した入賞役か、又は、いわゆるフラグ持ち越し中の入賞役については、対応する絵柄組合せが揃って表示されることが許容される一方、そうでない場合には各入賞役に対応する絵柄組合せが揃って表示されないように構成されている。例えば、小役の「ベル」に内部当選していない場合、「ベル」の絵柄組合せが表示されるタイミングでリール110乃至112の停止操作が行われたとしても、リール110乃至112は直ちに停止せずにベルの絵柄組合せが揃わないように制御される。逆に、「ベル」に内部当選している場合には、ベルの絵柄組合せが表示されるタイミングでリール110乃至112の停止操作が行われなかったとしても、一定の範囲でリール110乃至112は直ちに停止せずにベルの絵柄組合せが揃うように制御されることになる。
S105では、全リール110乃至112の回転を開始させる。その後、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能となる。S106ではリールの停止制御を行う。ここでは、ストップボタン137乃至139に対する操作に応じて、リール110乃至112のうち、操作されたストップボタン137乃至139対応するいずれかのリールをS104で選択したリール停止制御テーブルに従って停止させる。全リール110乃至112が停止するとS107へ進む。
S107では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、内部当選した入賞役又はフラグ持越し中の入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン114上に、「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。また、入賞した入賞役に対応するフラグがリセットされる。S108では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。S109では、遊技状態制御処理を実行する。この遊技状態制御処理では、遊技状態を移行するための制御が行われ、例えば、ビッグボーナスやレギュラーボーナスのようなボーナス入賞の場合に次回から対応するボーナスゲームを開始できるよう準備し、それらの最終遊技では、次回から通常遊技が開始できるよう準備する。以上により1ゲームの処理が終了し、その後S102へ戻って同様の処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<第2実施形態>
次に、図12の器具を用いた不正行為の防止構造の他の実施形態について説明する。図9(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る精算ボタンユニットの説明図である。上記第1実施形態では光学式のセンサである精算ボタンセンサ324を採用したが、これに代えて本実施形態では押しボタンスイッチ324’を採用する。図9(a)に示すように、操作部材250’は途中で2つに分岐したユの字形をなしており、3つの端部のうちのひとつが精算ボタン132’を、別のひとつが突出部250a’を、残りの一つが押しボタンスイッチ324’を押圧する端部を構成している。操作部材250’は筒状の収容体252’に案内されて移動するように構成されている。収容体252’の側面にはスリットが設けられており、突出部250a’を構成する棒状の部分と、精算ボタン132’及び押しボタンスイッチ324’を押圧する端部を構成し、収容体252’内を通過する棒状の部分と、を接続する部分が、このスリットを通過している。
しかして、図9(a)では操作部材250’が初期位置にある場合を示しており、突出部250a’は通路に突出していない状態にある。そして、精算ボタン132’が押圧されると、操作部材250’が押しボタンスイッチ324’側へ移動し、突出部250a’が通路に突出し始める。図9(b)に示すように操作部材250’が検出位置まで移動すると押しボタンスイッチ324’が操作部材250’の端部に押圧されてONとなり、また、突出部250a’が通路を横断することになる。従って、上記第1実施形態の場合と同様に、図12に示す器具等の異物が通路に挿入された状態で精算ボタン132’を押圧すると、突出部250a’が異物と干渉して操作部材250’の移動が阻止される。従って、精算ボタン132’を押圧しても操作部材250’が検出位置にまで移動できず、精算ボタン132’に対する操作が押しボタンスイッチ324’により検出されない。よって、不正行為を防止できる。このように、操作部材の移動を検出する手段としては光学式のセンサ以外にも押しボタンスイッチ等、他の手段も採用できる。
<第3実施形態>
上述した各実施形態では、精算ボタンを操作不能とすることで不正行為を防止したが、上述した各実施形態の機構はスロットマシン100の他の操作系にも適用できる。図10は、ストップボタン139に適用した例を示しており、操作部材2510を、途中で2つに分岐したユの字形で構成し、3つの端部のうちのひとつがストップボタン139を、別のひとつが突出部2510aを構成している。突出部2510aがメダル投入ブロック134の下方のメダルセレクタ20(図示せず)の通路に突出可能に配設されており、ストップボタン139が押圧されると、通路に突出することになる。操作部材2510が検出位置に移動したことを検出する手段については特に図示していないが、上記第1実施形態の光学式センサの方式でもよいし、上記第2実施形態の押しボタンスイッチの方式でもよい。
本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観斜視図である。 主制御部300の回路ブロック図である。 副制御部400の回路ブロック図である。 スロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。 (a)はメダルセレクタ20の分解斜視図、(b)はセンサユニット21gの周辺構造を示す分解斜視図、(c)はセンサ320a及び320bの構成及びメダルの検出態様を示す断面図である。 (a)はメダルセレクタ20におけるメダルの通過態様を示す図、(b)乃至(d)は図6(a)の線XXに沿う断面図(一部省略)であり、突出部250のメダルの通路への突出態様を示す図である。 精算ボタンユニット25の外観図である。 (a)乃至(c)は、精算ボタンユニット25の分解図、組立図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る精算ボタンユニットの説明図である。 本発明の第3実施形態の説明図である。 (a)は2つのセンサによるメダルの通過の検出態様を示すタイミングチャート、(b)は器具を用いた不正行為の場合の2つのセンサの検出態様を示すタイミングチャートである。 不正行為に用いられる器具の構成図である。
符号の説明
100 スロットマシン

Claims (3)

  1. 複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
    前記リールの回転を開始させるためのスタートレバーと、
    各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、
    前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、
    停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、
    を備え、前記入賞判定の判定結果に基づいてメダルを払い出すスロットマシンにおいて、
    精算可能なメダルの払い出し操作を受け付ける精算ボタンをその一部として備え、遊技者の前記払い出し操作に従って初期位置から検出位置に移動可能に設けられた操作部材と、
    前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出する精算ボタンセンサと、
    前記精算ボタンセンサが前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出した場合に、精算可能なメダルの払い出し処理を行う精算処理手段と、を備え、
    記操作部材は、
    前記操作部材が前記初期位置に位置する場合は前記スロットマシンに投入されるメダルが通過する通路に突出せず、前記操作部材が前記検出位置に移動することにより前記通路に突出する突出部をその一部として備えたことにより、前記通路に異物が存在する場合には前記異物と前記突出部とが干渉して前記検出位置に移動不能であることを特徴とするスロットマシン
  2. 複数種類の絵柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
    前記リールの回転を開始させるためのスタートレバーと、
    各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、
    前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記リールの停止制御を行うリール停止制御手段と、
    停止時の前記リールにより表示された前記絵柄の組合せが、予め定めた絵柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する入賞判定手段と、
    を備え、前記入賞判定の判定結果に基づいてメダルを払い出すスロットマシンにおいて、
    前記停止ボタンをその一部として備え、遊技者の前記停止ボタンに対する操作に従って初期位置から検出位置に移動可能に設けられた操作部材と、
    前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出する停止ボタンセンサと、
    を備え
    前記リール停止制御手段は、前記停止ボタンセンサが前記操作部材が前記検出位置に移動したことを検出した場合に前記リールの停止制御を行い、
    前記操作部材は、
    前記操作部材が前記初期位置に位置する場合は前記スロットマシンに投入されるメダルが通過する通路に突出せず、前記操作部材が前記検出位置に移動することにより前記通路に突出する突出部をその一部として備えたことにより、前記通路に異物が存在する場合には前記異物と前記突出部とが干渉して前記検出位置に移動不能であることを特徴とするスロットマシン
  3. 更に、
    前記通路を形成し、正規のメダルを選別するためのメダルセレクタと、
    前記メダルセレクタに配設され、前記通路を通過するメダルを検出するメダル検出手段と、を備え、
    前記突出部は、メダルの投入口から前記メダル検出手段に至るまでの前記通路の途中に当該通路を横断するように突出することを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン
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