以下、図面を用いて、本発明の第1実施形態に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、スロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。本実施例1において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施例1では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。なお、このバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払い出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナス遊技中(BB遊技中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例1においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130または131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。なお、本明細書で言う投入とは、実際にメダルを投入する動作のことを指し、詳しくは、遊技台の投入口134に実メダルを入れる動作を言う。精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル及びベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110〜112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110〜112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137〜139を操作すると対応するいずれかのリール110〜112が停止することになる。
ドアキー140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払い出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを貯めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施例1では発光可能な受皿を採用しており、以下受皿ランプと呼ぶこともある。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受皿ランプ156は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。扉付き液晶表示装置600は、液晶表示装置(LCD)610と、左扉620と、右扉630を備えている。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれる。
<制御部>
次に、図2及び図3を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400によって構成されている。
<主制御部>
まず、図2を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、センサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
さらに、CPU310には、各ICを制御するための制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル投入センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算/貯留スイッチ324、メダル払出センサ326、貯留量検知センサ327の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル投入センサ320は、メダル投入口134の内部の通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバーセンサ321は、スタートレバー135に設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタンセンサ322は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
メダル投入ボタンセンサ323は、メダル投入ボタン130、131のそれぞれに設置されており、RAM313に電子的に貯留されているメダルを遊技用のメダルとして投入する場合の投入操作を検出する。たとえば、CPU310は、メダル投入ボタン130に対応するメダル投入ボタンセンサ323がHレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを1枚投入し、メダル投入ボタン131に対応するメダル投入ボタンセンサ323がHレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを3枚投入する。なお、メダル投入ボタン131が押された際、貯留されているメダル枚数が2枚の場合は2枚投入され、1枚の場合は1枚投入される。
精算/貯留スイッチ324は、精算ボタン132に設けられている。精算ボタン132が一回押されると、貯留されているメダルの清算が行われる。メダル払出センサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
貯留量検知センサ327は、ホッパー700(バケットにたまっているメダルをメダル払出口155から払出すための装置。詳細は後述)の第1メダル貯留部720(詳細は後述)の所定位置に配設され、第1メダル貯留部720に貯留されるメダルが所定の数量以上になったことを検知するセンサである。
CPU310には、さらに、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リール110〜112に設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにハイレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、ホッパー700のモータ(具体的には、第1ディスクモータ800、第2ディスクモータ820。詳細は後述)を駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。本実施形態における乱数発生回路317は、水晶発振器311のクロック周波数を用いて0〜65535までの値をインクリメントするカウンタと、水晶発振器316のクロック周波数を用いて0〜16777215までの値をインクリメントするカウンタの2つの乱数カウンタを備えている。
また、CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。
<副制御部>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。副制御部400は、主制御部300より送信された制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、図柄表示窓113の外枠に配設され、点滅や点灯などの点灯制御によって有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、CPU410は、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等を実行する。
また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。
CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース471、出力インタフェース470、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472が接続されている。
CPU410は、時計IC423が接続されていることで、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、例えば、副制御部400に設定された所定情報を店の係員等が確認できるようになっている。
更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて演出ランプ430(上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、受け皿ランプ156、払出口ストロボ171など)を制御する。なお、タイトルパネルランプは、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、メダル払出口155の内側に設置されたストロボタイプのランプである。なお、CPU410は、扉・液晶画面制御部490への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。扉・液晶画面制御部490は、液晶表示装置610及び左扉620、右扉630を制御する制御部である。
<主制御部メイン処理>
図4はスロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。遊技の基本的制御は主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理を実行する。また、各処理の実行によって得られた情報は副制御部400に送信する。
以下、この処理について説明する。電源投入が行われると、まず、ステップS101で初期処理が実行される。ここでは各種の初期化処理が行われる。
ステップS102では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー130が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS103では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS104では、乱数発生器で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、現在の遊技状態に応じてROM312に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。
ステップS106では、内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS107では、全リール110乃至112の回転を開始させる。
ステップS108では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS106で選択したリール停止データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS109へ進む。
ステップS109では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に、「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)については、今回の遊技で入賞しなかった場合は、次回の遊技に内部当選フラグがONの状態が維持される。所謂フラグの持ち越しが行われる。
ステップS110では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
図5は、前面扉102を開放した状態のスロットマシン100外観斜視図である。
本体101内部の中央の上側には、リール110乃至112が回転可能に設けられ、底面には、メダルを貯留して払い出すホッパー700が配置されている。
前面扉102側の背面(遊技者と反対側)には、メダル投入口134から投入されたメダルを検出するメダルセレクタ680と、規定のメダルをホッパー700の貯留部に案内するガイドレール690と、を備えられている。また、メダル払出口155は、前面扉102を閉扉した場合にホッパー700のメダル払出共通通路(図示
省略)の出口と対応する位置に設けられている。
なお、メダルセレクタ680は、投入されたメダルが規定の直径のメダルであるか否かを判別し、規定の直径よりも小径のメダルの場合は、そのままスロットマシン100の外部へ排出し、規定の直径よりも大径のメダルの場合は、メダル投入口134内部に入らないようになっている。
なお、図6は、前面扉102の背面(遊技者と反対側)から見た図であり、メダルセレクタ680により選別されたメダルは、ガイドレール690により案内され、本体101に配設されたホッパー700の第1貯留部720(詳細は後述)の所定の位置にメダルを落下するように構成されている。
次に、図7を用いて、本実施形態に係るホッパー700について説明する。同図は、ホッパー700を上側から見た平面図である。
ホッパー700は、メダルを貯留する第1メダル貯留部720と、第1ディスク部材730と、第1メダル貯留部の貯留量の限度を超えた(第1メダル貯留部720から溢れた)メダルを貯留する第2メダル貯留部740と、第2ディスク部材750と、第1メダル貯留部720が貯留できる限度を超えて溢れたメダルを第2貯留部に案内するメダル案内部760と、第1メダル貯留部720のメダル貯留量が所定量を超えたか否かを検出するメダル貯留量検知センサ780、782と、から構成される。なお、メダル投入口134から投入された規定の直径のメダルは、ガイドレール690により案内され、第1メダル貯留部720の上側に設けられた開口部721に落下するように構成されている。
第1メダル貯留部720は、第2メダル貯留部740の上部に設けられた箱形のメダル貯留部である。
この第1メダル貯留部720は、底面722が傾斜面になっており、その底面722の所定の位置に1又は複数の払出穴724が設けられている。なお、本実施形態では、円形の払出穴724を1つ設けているが、メダル払出予定数に応じて所定のメダルを正確に払い出せる穴であれば、円形に限定されず、また複数の穴を設けても好ましい。
また、第1メダル貯留部720の底面722には、第1ディスク部材730がモータ50(図8参照)の主軸51と接続され、モータ50によって回転可能に配設されている。
第1ディスク部材730は、円盤部材であり、円周に沿って複数のメダル保持部732が形成されている。なお、本実施形態では、メダル保持部732は、第1ディスク部材730の円周に沿って5つ形成されているが、メダル保持部732の数はこれに限定されるものではない。
メダル保持部732は、円形の凹部であり、貯留されているメダルがこの凹部に落とし込まれ、第1ディスク部材730の回転と共に回転し、払出穴724まで案内され、払出穴724と接続されたメダル払出通路(図示省略)とメダル払出共通通路(図示省略)内を通過し、メダル払出穴155からメダルの払出しが行われる。
また、払出穴724に接続されたメダル通路(図示省略)と後述する払出穴744に接続されたメダル通路(図示省略)は所定の位置で単一のメダル払出共通通路(図示省略)となるように構成されており、メダル払出共通通路(図示省略)に接続されたメダル払出穴155から遊技台外部へとメダルの払い出しが行われる。
なお、本実施形態では、第1メダル貯留部720の底面722が傾斜面になっているが、傾斜面に限定されず、平面等でも好ましい。
第2メダル貯留部740は、第1メダル貯留部720の下側に配設された箱形のメダル貯留部である。
第2メダル貯留部740は、底面742が傾斜面になっており、その底面742の所定の位置に払出穴724と同様の形態の1又は複数の払出穴744(図8参照)が設けられている。
また、第2メダル貯留部740の底面742には、第2ディスク部材750がモータ60(図8参照)の主軸61と接続され、モータ60によって回転可能に配設されている。
第2ディスク部材750は、円盤部材であり、円周に沿って複数のメダル保持部752が形成されている。なお、本実施形態では、メダル保持部752は、第2ディスク部材750の円周に沿って8つ形成されているが、メダル保持部752の数はこれに限定されるものではない。
メダル保持部752は、円形の凹部であり、貯留されているメダルがこの凹部に落とし込まれ、第2ディスク部材750の回転と共に回転し、払出穴744まで案内され、払出穴744と接続されたメダル払出通路(図示省略)とメダル払出共通通路(図示省略)内を通過し、メダル払出穴155からメダルの払出しが行われる。
メダル案内部760は、第1メダル貯留部720の箱形の1つの壁部に設けられた切欠きである。なお、本実施形態では、メダル案内部760は、第1メダル貯留部720と、第2メダル貯留部740と、を分ける仕切り面に設けられている。つまり、第1メダル貯留部720に溜まったメダルが所定量を超えた場合、その所定量を超えたメダルは、このメダル案内部760の切欠き部分から第2メダル貯留部740側に落下することになる。
メダル貯留量検知センサ780、782は、第1メダル貯留部720の所定の位置に設けられたセンサである。なお、本実施形態では、メダル貯留量検知センサ780と782は、第1メダル貯留部720の所定の同じ高さ位置に設けられている。
第1メダル貯留部720に貯留しているメダルが所定量以下の場合、メダル貯留量検知センサ780とメダル貯留量検知センサ782は、接触しておらず電気的に絶縁された状態である。第1メダル貯留部720に所定量以上の金属製メダルが貯留され、メダル貯留量検知センサ780、782の位置まで達すると、金属製メダルによってメダル貯留量検知センサ780、782は導通状態となり電流が流れる。なお、メダル貯留量検知センサ780、782は、本実施形態のような接触式センサに限定されず、発光ダイオードやフォトトランジスタ等の非接触式のセンサであっても好ましい。
また、メダル貯留量の検出は、メダル10の払い出し経路であるメダル払出共通通路(図示省略)上に設けられたメダル払出センサ326の検知信号(例えば、貯留部にメダルがなく、メダルの通過を検知できないという信号)や、スロットマシン100に投入されたメダル投入数と払い出しを行ったメダル払出枚数の差を、メダル受付センサ320やメダル払出センサ326により計測し、それに基づいてメダル貯留量を検出するようにしても好ましい。
メダル貯留量検知センサ780、782が導通した場合、流れた電流により検知信号がONとなり、その検知信号を契機に第1メダル貯留部720からメダルを払い出す為に、モータ50を駆動させて第1ディスク部材730を回転させる。
一方、検知信号がOFFの場合(第1メダル貯留部720に所定量を超えるメダルが貯留していない場合)、第1ディスク部材730の回転は行わず、第2メダル貯留部740からメダルを払い出す為に、モータ60を駆動させて第2ディスク部材750の回転を行う。
次に、図9を用いて、ホッパー700のメダル払い出し方法について説明する。図9は、第1メダル貯留部720、第2メダル貯留部740に複数のメダル10が貯留している状態を示すホッパー700の側面から見た断面図である。
メダル投入口134(図1参照)から投入されたメダル10は、ガイドレール690によって案内され、第1メダル貯留部720の上側に設けられた開口部721に落下し、底面722に貯留される。なお、同図では、貯留したメダル10は、第1メダル貯留部720に設けられたメダル貯留量検知センサ780、782の配設位置(図8参照)まで達していて、メダル貯留量検知センサ780、782は作動(検知信号ON)状態になっている。また、この検知信号は、主制御部300のCPU310(図2参照)に出力されるように構成されている。
遊技において、所定の入賞役に当選すると、以下のメダル払い出し動作が開始される。
まず、CPU310は、メダル貯留量検知センサ780、782から出力された検知信号がONになっているか否かを判定する。
CPU310は、メダル検知センサ780、782が作動している場合(検知信号がONの場合)、ホッパー700の第1メダル貯留部720に貯留されているメダル10を優先的に払い出すために、第1ディスクモータ50を駆動させて第1ディスク部材730を回転させる。なお、CPU310は、第1ディスクモータ730の回転を開始した際に、タイマ回路315(図2参照)により計時を開始(以下、エンプティタイマと言う)し、所定の時間内に、後で説明する第1払出センサ(図示省略)がONからOFFへの立ち下がった信号を検出したか否かを監視する。
底面722に貯留されているメダル10は、第1ディスク部材730に設けられたメダル保持部732の凹部に落とし込まれて保持され、第1ディスク部材730の回転と共に回転し、所定の位置で払出穴724に接続されたメダル払出通路(図示省略)とメダル払出共通通路(図示省略)を通過し、メダル払出穴155からスロットマシン100の外部へ払い出される。
メダル払出口155(図5参照)は、メダル10を払い出す経路上の所定の位置に第1払出センサ(図示省略)を備えており、メダル10の通過の有無を検知し、CPU310に検出信号を送信する。なお、本実施形態の第1払出センサは、メダル10を検知した場合ONからOFFに立下り、メダル10を検知した状態から検知しなくなった場合は、OFFからONに立ち上がるように構成されている。
第1払出センサは、具体的には、接触式または発光ダイオードやフォトトランジスタ等の非接触式の物体検知センサであり、メダル10が第1払出センサの検知範囲にないときは、電気的にON信号(例えば、DC1V〜5Vのパルス信号)をCPU310(図2参照)へ出力し、メダル10が検知範囲にあるときは、電気的にOFF信号(例えば、DC0.1V以下)をCPU310に出力するものである。これは、後述する第2払出センサも同様の構成である。
なお、CPU310は、エンプティタイマによる所定の時間(例えば、5秒)を経過しても第1払出センサのON→OFFへの立下り信号を検知しない場合、メダル10が詰まっている。もしくはメダル貯留量検知センサ780とメダル貯留量検知センサ782の誤検知と判断し、いずれの場合にも警告ランプやブザー(図示省略)によるエラー報知を行う。
また、第1払出センサがON→OFFに立ち下がった場合、CPU310は、メダル10を検出したと判断するが、この時に、タイマ回路315によりさらに計時を開始する(以下、正常検出タイマと言う)。
CPU310は、第1払出センサがOFF→ONに立ち上がるか否かを監視し、所定の正常検出タイマ時間以内にOFF→ONの立ち上がりを確認した場合、入賞役に対応する払出予定枚数から1を減算し、払出予定枚数が0枚になるまで、メダル10を払い出す。
また、CPU310は、正常検出タイマ時間内に第1払出センサのOFF→ONの立ち上がり信号を検出しない場合、エラー報知を行う。
一方、図10に示すように、CPU310は、メダル貯留量検知センサ780、782が作動していない場合(第1メダル貯留部720に所定のメダル量が貯留されておらず、検知信号がOFFの場合)、第1ディスクモータ50は駆動せず、第2ディスクモータ60を駆動させる。つまり、ホッパー700は、第1メダル貯留部720に所定量以上のメダルが貯留されていない場合、第2メダル貯留部740に貯留されているメダルから優先的に払い出すように構成されている。これは、第1メダル貯留部720のメダル貯留容量は、第2メダル貯留部740のメダル貯留容量よりも少なくしているためにメダル切れを起こしやすく、払い出しの度にエンプティタイマの経過時間を待ち、第1メダル貯留部720のメダルが切れていることを判定し、第2メダル貯留部740の動作に切り替えるようにすると払い出し時間がかかってしまうため、予め第1メダル貯留部720に所定以上のメダルが貯留されているか否かをメダル貯留量検知センサで確認し、払い出しに十分な量のメダルが貯留されている場合には第1メダル貯留部720のメダルを払い出し、十分な量のメダルが貯留されていない場合には、第1メダル貯留部720よりも貯留容量の多い第2メダル貯留部740のメダルを払い出すようにして、メダルの払い出しを円滑にすることができるようにしている。
メダル10が第2メダル貯留部740に貯留されている場合、メダル10は、第2ディスク部材750に設けられているメダル保持部752に落とし込まれて保持された状態で回転し、所定の払出穴744からメダル払出通路(図示省略)とメダル払出共通通路(図示省略)を通過し、メダル払出口155に払い出される。
メダル払出口155は、メダル10を払い出す経路上の所定の位置に第2払出センサ(図示省略)を備えており、メダル10の通過の有無を検知し、メダル10が正常に払い出されたか否かを判定することができる。
CPU310は、第2ディスク部材を駆動させると共に、エンプティタイマの計時を開始する。そして、所定の時間内に、第2払出センサがメダルの通過を検知した場合は、正常検知タイマの計時を開始し、所定の時間内にメダル10が通過し第2払出センサの出力がOFF→ONに立ち上がった場合、メダルの払出予定枚数から1減算し、払出予定枚数が0枚になるまで、メダル払出処理を行う。
なお、例えば、第2メダル貯留部740がメダル10を貯留していない場合、第2払出センサは、電気的にON信号をCPU310に出力し、エンプティタイマが所定の設定時間(例えば、5秒)を超えてもメダル10の検知をしない場合、CPU310は、第2メダル貯留部740にメダル10が貯留されていないと判断し、第2ディスク部材750の回転を停止する。
その後、CPU310は、警告ランプやブザー(図示省略)等でエラー報知を行い、店員に異常を知らせ、店員がエラー解除を行うまでエラー報知を継続する。
また、メダル10の通過を検知した後、前述した正常検知タイマがOFFになったまま、出力がOFF→ONに変わらない場合、第2ディスク部材750の駆動を停止し、警告ランプ等でエラー報知を行う。
<払出処理>
次に、図11、図12を用いて、主制御部メイン処理の払出処理について詳細に説明する。図11、図12は、払出処理のフローチャートである。
ステップS201では、CPU310は、主制御部メイン処理の入賞判定処理(ステップS109)で入賞が判定された入賞役に対する払出枚数を、払出予定枚数として取得する。
ステップS202では、CPU310は、ホッパー700の第1メダル貯留部に720設けられたメダル貯留量検知センサ780,782の検知情報を取得する。
ステップS203では、前述した検知情報に基づいて、CPU310は、第1メダル貯留部720に貯留されているメダル10が所定量以上か否かを判定し、第1メダル貯留部720に所定量以上のメダルが貯留されている場合は、ステップS204に進み、第1ディスクモータ50を駆動して第1ディスク部材730を回転させることでメダル10の払い出し動作を行う。第1メダル貯留部720に貯留されているメダル10が所定量以下の場合は、ステップS301へ進む。なお、ステップS301については後述する。
ステップS205では、CPU310は、エンプティタイマの計時を開始する。エンプティタイマは、所定の時間をカウントするタイマであり、具体的には、第1ディスクモータ50の駆動が開始した時からタイマ回路315によりカウントを開始する。
ステップS206では、CPU310は、第1払出センサ(図示省略)の検知信号を取得し、検知信号がONからOFFに立ち下がった場合は、ステップS210に進み、検知信号がONのままの場合は、ステップS207に進む。なお、図示しない第1払出センサは、メダル払出口155の内側の払出しメダルが通過する通路上に設けられ、払い出されるメダルの通過を検知するものである。第1払出センサは、メダルが通路(図示省略)を通過する(遮る)たびに、出力される電気信号がON状態からOFF状態に立ち下がり、メダルが通過し終わった場合は、出力信号がOFF状態からON状態に立ち上がるように構成されたセンサである。なお、メダル10が通路を通過しない(遮っていない)場合は、ON状態のまま変化しない。なお、払出センサは、メダル10の通過を検知できるものであればこれに限定されるものではない。
ステップS207では、ステップS205で計時を開始したエンプティタイマの計測時間が所定の設定時間を経過したか否かを判定する。例えば、所定の時間を5秒に設定した場合、エンプティタイマの計測時間が5秒以下の場合は、ステップS206に進み第1払出センサのON、OFF状態を監視し、第1払出センサのOFF信号を検出するまで監視を継続する。第1払出センサのOFF信号を検出せず、エンプティタイマが所定の設定時間(例えば、5秒)を超えた場合には、ステップS208に進む。
ステップS208では、エラー報知を行う。エラー報知は、スピーカ483により音声で報知したり、または各種ランプ(上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152)を点灯させることで報知する。なお、エラー報知方法は、これらの方法に限定されるものではなく、パチンコ店の端末に警告表示したりなど、店員が認識できる方法であればその他の方法であっても好ましい。
ステップS209では、エラー報知の解除操作があったか否かを判定する。店員が所定のエラー解除操作を行い、エラー報知を解除した場合は、ステップS202に進み、エラー報知が解除されていない場合は、エラー報知を継続する。つまり、本スロットマシン100は、所定の入賞役に入賞判定し、メダル10が払い出されるにもかかわらず、所定の時間、第1払出センサが検知しない場合には、払出経路のどこかでメダル10が詰まっている可能性が高く、店員により確認させるようにエラー報知するように構成されている。
ステップS210では、正常検出タイマの計時を開始する。正常検出タイマは、メダルの通過が終了し、第1払出センサ(図示省略)がOFF状態からON状態に戻る時間をカウントするタイマである。具体的には、メダルが通過し第1払出センサがON状態からOFF状態になった後、タイマ回路315によりカウントを開始する。
ステップS211では、第1払出センサ(図示省略)のOFF状態からON状態への立ち上りを検出したか否かを判定する。ON信号を検出しない場合(OFF状態のままの場合)は、ステップS215に進む。ON信号を検出した場合は、ステップS212に進む。
ステップS215では、ステップS210で計時を開始した正常検出タイマの計測時間が所定の設定時間を超えたか否かを判定する。例えば、所定の時間を5秒で設定した場合、正常検出タイマの計測時間が5秒以下である場合は、ステップS211に進み、第1払出センサがOFF状態からON状態に変わるまで検出を継続して行う。第1払出センサのON信号を検知せずに正常検出タイマが5秒を超えた場合、ステップS216に進みエラー報知を行う。エラー報知は、スピーカ483により音声で報知したり、または各種ランプ(上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152)を点灯させることで報知する。なお、エラー報知方法は、これらの方法に限定されるものではなく、パチンコ店の端末に警告表示したりなど、店の店員が認識できる方法であればどのような方法であっても好ましい。
ステップS217では、エラー報知の解除操作があったか否かを判定する。店員が所定のエラー解除操作を行い、エラー報知を解除した場合は、ステップS202に進み、エラー報知が解除されていない場合は、エラー報知を継続する。つまり、本スロットマシン100は、所定の入賞役に入賞判定し、メダル10が払い出されたにもかかわらず、所定の時間を超えて、第1払出センサが検知し続けた場合は、払出経路のどこかでメダル10が詰まっているか、又は、不正器具等の使用の可能性が高く、店員により確認させるようにエラー報知するように構成されている。
ステップS212では、メダル10の正常払い出しの判断を行う。
ステップS213では、ステップS201で取得した払出予定枚数から1を減算する処理を行う。
ステップS214では、払出予定枚数が0枚か否かを判定する。払出予定枚数が0枚の場合は、全ての払出予定枚数のメダルを払い出したことになり、払出処理を終了する。払出予定枚数が0枚でない場合は、まだ払い出すメダルが残っていると判断し、ステップS202に進んで、払出予定枚数が0枚になるまで払出処理を繰り返す。
次に、図12を用いて、ホッパー700の第1メダル貯留部720に貯留されているメダル10が所定量の値以下である場合の処理について説明する。第1メダル貯留部720に貯留されているメダル10が所定量以下の場合には、第1ディスク部材730の駆動は行わず、第2ディスク部材750を回転させて第2メダル貯留部740に貯留されているメダル10の払い出しを行うことになる。
ステップS301では、第2ディスク部材750を回転させる第2ディスクモータ60の駆動を開始する。
ステップS302では、CPU310は、エンプティタイマの計時を開始する。エンプティタイマは、所定の時間をカウントするタイマであり、具体的には、第2ディスクモータ60の駆動が開始した時からタイマ回路315によりカウントを開始する。
ステップS303では、CPU310は、第2メダル貯留部740の所定の位置に設けられている第2払出センサ(図示省略)がON状態からOFF状態に立ち下がっているか否かを判定する。第2払出センサは、前述した第1払出センサと略同一の構造、機能を有するセンサであり、メダルの通過を検知した場合、出力となる電圧信号がON状態からOFF状態に立ち下がる。また、メダルが通過し終わると、OFF状態からON状態に出力信号が立ち上がるようになっているセンサである。第2払出センサがON状態からOFF状態に立ち下がりを検知しない(ON状態のまま)場合、ステップS304に進み、ON状態からOFF状態への立ち下がりを検知した場合は、ステップS307に進む。
ステップS304では、CPU310は、ステップS302で計時を開始したエンプティタイマの計測時間が所定の設定時間を経過したか否かを判定する。例えば、所定の時間を5秒に設定した場合、エンプティタイマの計測時間が5秒以下の場合は、ステップS303に進み第2払出センサのON、OFF状態を監視し、第2払出センサのOFF信号を検出するまで継続する。第2払出センサのOFF信号を検出せず、エンプティタイマが所定の設定時間(例えば、5秒)を超えた場合には、ステップS305に進む。
ステップS305では、CPU310は、第2ディスクモータ60の駆動を停止し、エラー報知を行う。つまり、所定時間を経過してもメダル10の通過(第2払出センサのON→OFF)を検出できない場合は、第2の貯留部にメダルが貯留されていないか、またはメダル10が払出経路のどこかで詰まっている可能性がある。そこで、一旦第2ディスクモータ60の駆動を停止し、エラー報知を行うこととしている。エラー報知は、ステップS208と同様に、スピーカ483により音声で報知したり、または各種ランプ(上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152)を点灯させることで報知する。なお、エラー報知方法は、これらの方法に限定されるものではなく、パチンコ店の端末に警告表示したりなど、店の店員が認識できる方法であればどのような方法であっても好ましい。
ステップS306では、CPU310は、エラー報知の解除操作があったか否かを判定する。店員が所定のエラー解除操作を行い、エラー報知を解除した場合は、ステップS202に進み、エラー報知が解除されていない場合は、エラー報知を継続する。
ステップS307では、CPU310は、正常検出タイマの計時を開始する。正常検出タイマは、メダルの通過が終了し、第2払出センサ(図示省略)がOFF状態からON状態に戻る時間をカウントするタイマである。具体的には、払出メダルが通過し第2払出センサがON状態からOFF状態になった後、タイマ回路315によりカウントを開始する。
ステップS308では、CPU310は、第2払出センサ(図示省略)のOFF状態からON状態への立ち上りを検出したか否かを判定する。ON信号を検出しない場合(OFF状態のままの場合)は、ステップS309に進む。ON信号を検出した場合は、ステップS312に進む。
ステップS309では、CPU310は、ステップS307で計時を開始したエンプティタイマの計測時間が所定の設定時間を経過したか否かを判定する。例えば、所定の時間を5秒に設定した場合、エンプティタイマの計測時間が5秒以下の場合は、ステップS308に進み、第2払出センサのON、OFF状態を監視し、第2払出センサのON信号を検出するまで継続する。第2払出センサのON信号を検出せず、エンプティタイマが所定の設定時間(例えば、5秒)を超えた場合には、ステップS310に進む。
ステップS310では、CPU310は、第2ディスクモータ60の駆動を停止し、エラー報知を行う。つまり、メダル10の通過後、所定時間を経過してもメダル10が通過状態のままの場合は、メダル10が払出経路のどこかで詰まっているか、または不正器具等の使用の可能性がある。そこで、一旦、第2ディスクモータ60の駆動を停止し、エラー報知を行うこととしている。エラー報知は、ステップS305と同様に、スピーカ483により音声で報知したり、または各種ランプ(上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152)を点灯させることで報知する。なお、エラー報知方法は、これらの方法に限定されるものではなく、パチンコ店の端末に警告表示したりなど、店の店員が認識できる方法であればどのような方法であっても好ましい。
ステップS311では、CPU310は、エラー報知の解除操作があったか否かを判定する。店員が所定のエラー解除操作を行い、エラー報知を解除した場合は、ステップS202に進み、エラー報知が解除されていない場合は、エラー報知が解除されるまでエラー報知を継続する。
ステップS312では、CPU310は、メダル10の正常払い出しの判断を行う。
ステップS313では、CPU310は、ステップS201で取得した払出予定枚数から1を減算する処理を行う。
ステップS314では、CPU310は、払出予定枚数が0枚か否かを判定する。払出予定枚数が0の場合は、全ての払出予定枚数のメダルを払い出したことになり、払出処理を終了する。払出予定枚数が0枚でない場合は、まだ払い出すメダルが残っていると判断し、ステップS202に進んで、払出予定枚数が0枚になるまで払出処理を繰り返す。
なお、メダル案内部760は、遊技終了(メダル精算ボタンの押下等)からタイマによる計時を行い、所定時間の経過を確認した場合、第1メダル貯留部720に貯留されるメダル10を全て第2メダル貯留部740へと移動させるような機構であっても良い(例えば、ベルトコンベア(図示省略)や第1メダル貯留部720と第2メダル貯留部740との間にある壁部をスライドさせて自重でメダルを第2貯留部に移動させるような構造であっても良い。)。このような構成をとることで、他店メダル使用者が遊技していたスロットマシンで次の遊技者が遊技を開始しても第1貯留部はカラになっているため、他店メダルが払い出されることは無い。
また、ディスク部材730、750などのメダル払出機構は、複数の貯留部の中から特定した貯留部のメダルを払い出すことが出来る機構であれば、単一のものでも複数であっても好ましい。
また、本実施形態では、第1メダル貯留部720の貯留容量が第2メダル貯留部740の貯留容量よりも小さくしているので、投入されたメダル10の貯留期間を短くすることができる。つまり、貯留容量が大きければ大きいほどメダル10の貯留量は増加するが、その分払い出されるまでの期間が長くなってしまい、他店メダルの使用に気付き難いという問題があるが、このような問題を解決するために、第1メダル貯留部720を小さく設けている。
したがって、上記の第1実施形態によれば、投入されたメダルの中で、貯留時間の短いメダルを優先的に払い出すことができるので、例えば、不正な他店メダルを投入した場合、遊技者に払い出されるメダルは、貯留時間の短い投入した他店メダルから払い出すことができ、パチンコ店の被害を抑制することができる。
次に、図13を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。同図は、第2実施形態に係るホッパー800の側面から見た断面図である。
第2実施形態は、第1メダル貯留部と第2メダル貯留部が分離されているところに特徴がある。
ホッパー800は、第1メダル貯留部820と、第1ディスク部材730と、第2メダル貯留部840と、第2ディスク部材750と、メダル案内部860と、メダル貯留量検知センサ780、782と、から構成されている。
なお、第1ディスク部材730と、第2ディスク部材750と、メダル貯留量検出センサ780、782は、第1実施形態と同様の構造、機能を有するものであるので、同一の番号を付して詳細な説明は省略する。また、第1ディスクモータ50と、第2ディスクモータ60は、第1実施形態と同一の構造、機能を有するものであるので、同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
ホッパー800は、第1メダル貯留部820と、第2実施形態840と、が別々に配設されている。前述したガイドレール690に案内されたメダルは、第1メダル貯留部820の上側にある開放部821から落下し、底面822に貯留し第1メダル貯留部820に貯留される。
第1メダル貯留部820から溢れたメダルは、メダル案内部860に案内され第2メダル貯留部840へ落下する。なお、メダル案内部860は、第1実施形態で説明したメダル案内部760と同様に、第1メダル貯留部820と第2メダル貯留部840の間に設けられた壁部に形成された切り欠きであるが、第1メダル貯留部820から第2メダル貯留部840へメダルを案内できるものであれば、これに限定されるものではない。
なお、払出処理のフローは、第1実施形態と同じであるので、詳細な説明は省略する。
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、図14に示すように、1つのディスクモータで第1ディスク部材と第2ディスク部材を駆動するようにしてもよい。同図は、第3実施形態に係るホッパー900の側面から見た断面図である。
第3実施形態は、1つのディスクモータで第1メダル貯留部及び第2メダル貯留部に設けられた2つのディスク部材を個別に駆動できるところに特徴がある。
ホッパー900は、第1メダル貯留部920と、第2メダル貯留部940と、メダル案内部960と、ディスクモータ990と、を備えて構成されている。
なお、同図に示す、第1ディスク部材730と、第2ディスク部材750と、メダル貯留量検知センサ780,782は、前述した実施形態と略同一の形状、機能を有するものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
本実施形体は、第1メダル貯留部920と、第2メダル貯留部940は、一体的に形成され、壁部926により第1メダル貯留部920と第2メダル貯留部940の貯留領域が分けられている。
また、壁部926の上側には、メダル案内部960が設けられ、第1メダル貯留部920から溢れたメダルがメダル案内部960を通り、第2メダル貯留部940側に落ちるように構成されている。なお、メダル案内部960は、第1実施形態で説明したメダル案内部760と同様に、壁部926に設けられた切り欠きであるが、第1メダル貯留部920から第2メダル貯留部940へメダルを案内できるものであれば、これに限定されるものではない。
なお、払出処理のフローは、第1実施形態と同じであるので、詳細な説明は省略する。
第1メダル貯留部920は、第2メダル貯留部940の上部に設けられ、第1メダル貯留部920の底面922に第1ディスク部材730が回転可能に設けられている。また、第1ディスク部材730は、ギアボックス992を介してディスクモータ990(詳細は後述)と接続されている。
また、第1メダル貯留部920の下側に設けられた第2メダル貯留部940の底面942に第2ディスク部材750が回転可能に設けられている。また、第2ディスク部材750は、第2ディスク部材750の底面942側にギアボックス994を介してディスクモータ990と接続されている。
ディスクモータ990は、DCモータやステッピングモータ等のモータであり、主軸991に第1ディスク部材730を駆動させる第1ギアボックス992と第2ギアボックス994と、が設けられている。
第1ギアボックス992は、ディスクモータ990が正転(時計回り)する場合、駆動力を伝え、第1ディスク部材730を回転させることができ、ディスクモータ990が逆転(反時計回り)する場合、駆動力を伝えず、第1ディスク部材730を回転させないように構成されている。
第2ギアボックス994は、ディスクモータ990が逆転(反時計回り)する場合、駆動力を伝え、第2ディスク部材750を回転させることができ、ディスクモータ990が正転(時計回り)する場合、駆動力を伝えず、第2ディスク部材750を回転させないように構成されている。
つまり、ディスクモータ990は、正転(時計回り)する場合は、第2ディスク部材750は回転させず、第1ディスク部材730のみ回転させ、第1メダル貯留部920のメダルを優先的に払い出すことができ、逆転(反時計回り)する場合、第1ディスク部材730は回転させず、第2ディスク部材750のみ回転させ、第2メダル貯留部940のメダルを優先的に払い出すことができるように構成されている。
したがって、本実施形態によれば、1つのディスクモータ990で2つのディスク部材を個別に駆動することができ、メダル貯留量に応じて前述した第1実施形態と同様の払出処理をおこなうことが可能となる。
なお、モータの回転方向(正転、逆転)により、2つのディスク部材のどちらを駆動するか選択して駆動力を伝達できる(単一方向の駆動力のみを伝達できる)ものであれば、ギアボックスに限定されないことは言うまでもない。
したがって、本実施形態によれば、滞留時間の短い他店メダルを優先的に払い出すことができるという効果がある。
また、図15に示すように、第1ディスク部材及び第2ディスク部材を1つのディスク部材にしてもよい。同図は、第4実施形態に係るホッパー1000の側面から見た断面図である。
第4実施形態は、ディスク部材との摩擦力により、ディスク部材の回転に伴って回転する穴部を有するシャッタ部材を備え、ディスク部材の回転方向に応じて、第1メダル貯留部からメダルを払い出すか、第2メダル貯留部からメダルを払い出すかを切り替えることができるところに特徴がある。
ホッパー1000は、第1メダル貯留部1020と、ディスク部材1030と、第2メダル貯留部1040と、シャッタ部材1050と、メダル案内部1060と、ディスクモータ1090と、から構成されている。
なお、同図に示す、メダル貯留量検知センサ780と、782は、前述した実施形態と略同一の形状、機能を有するものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、払出処理のフローは、第1実施形態と同じであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形体は、第1メダル貯留部1020と、第2メダル貯留部1040は、一体的に形成され、壁部1026により第1メダル貯留部1020と第2メダル貯留部1040の貯留領域が分けられている。
第1メダル貯留部1020は、第2メダル貯留部1040の上部に設けられ、壁部1026により第2メダル貯留部1040と分けられている。
この第1メダル貯留部1020の底面1022には、排出穴1024と、払出穴1024が設けられている。
第2メダル貯留部1040の底面1042には、排出穴1044と、払出穴1044が設けられている。
ディスク部材1030は、底面1022及び底面1042の下側で、ディスクモータ1090の主軸1091に接続され、回転可能に設けられている。
ディスク部材1030は、第1メダル貯留部1020の円周上にメダル保持部1032と、第2ディスク部材1040の円周上にメダル保持部1034と、が設けられ、ディスク部材1030が所定の位置に回転した場合、メダル保持部1032、1034が払出穴1024、1044と連通するように構成されている。
また、シャッタ部材1050は、第1メダル貯留部1020側の円周上に連通穴1052と、第2メダル貯留部1040側の円周上に連通穴1054と、を備えている。
また、このシャッタ部材1050は、ディスク部材1030の上部に設けられ、ディスク部材1030の回転による摩擦力により、ディスク部材1030の回転に伴って回転し、所定の位置で排出穴と払出穴とメダル保持部と連通穴が連通するように設けられている。具体的には、シャッタ部材1050は、ディスク部材1030が右回転(時計回り)すると、払出穴1024、メダル保持部1032、連通穴1052が連通し、第1メダル貯留部1020のメダルを払い出すようになっている。また、この場合、第2メダル貯留部1040の払出穴1044、メダル保持部1034、連通穴1054は閉鎖された状態になるように構成されている。
反対にディスク部材1030が、左回転(反時計回り)すると、払出穴1044、メダル保持部1034、連通穴1054が連通し、第2メダル貯留部1040のメダルが払い出されるようになっている。また、この場合、第1メダル貯留部1020の払出穴1024、メダル保持部1032、連通穴1052は閉鎖された状態になるように構成されている。
つまり、シャッタ部材1050は、ディスク部材1030の回転方向により連通したり、閉鎖したりしてメダルの払い出しをするか否かを選択することができる。
次に、図16を用いて、シャッタ部材1050の開閉方法について説明する。同図(a)は、第1メダル貯留部側のシャッタ部材1050が開く様子を示した概略図であり、同図(b)は、第1メダル貯留部側のシャッタ部材1050が閉じる様子を示した概略図である。
シャッタ部材1050は、底面1022(または、底面1042)と、ディスク部材1030に挟まれるように設けられている。このシャッタ部材1050は、ディスク部材1030と接触し、ディスク部材1030との摩擦力によりディスク部材1030の回転方向に一緒に回転するようにされている。
ディスク部材1030が、同図(a)に示すように右回転(時計回り)に回転すると、シャッタ部材1050も右回転し、所定の位置で払出穴1024と、連通穴1052と、メダル保持部1032が連通して、第1メダル貯留部1020のメダルが払い出されることになる。なお、各穴が連通する所定の位置は、ディスク部材1030とシャッタ部材1050の所定の位置にリブを設け、各々のリブが当接して停止し、シャッタ部材はそれ以上回転することなく、その位置でシャッタが開くようにしておくことが好ましい。また、この際、第2メダル貯留部1040は閉鎖されており、メダルの払い出しは行われない。
また、ディスク部材1030が、同図(b)に示すように左回転(反時計回り)に回転すると、シャッタ部材1050も左回転し、払出穴1024と、連通穴1052と、メダル保持部1032は連通せずに閉鎖状態になり、第1メダル貯留部1020のメダルの払い出しは行われない。一方、この際、第2メダル貯留部1040は開かれており、第2メダル貯留部1040のメダルの払い出しが行われる。
なお、本実施形態では、シャッタ部材1050はディスク部材1030の回転と共に摩擦力で一緒に回転し、払い出しのための穴位置が重なって開閉するようにしているが、シャッタの開閉は、これに限定されるものではなく、例えば、モータやソレノイド等を用いてシャッタの開閉を行うようにしても好ましい。
したがって、本実施形態によれば、滞留時間の短い他店メダルを優先的に払い出すことができるという効果がある。
したがって、所定の遊技媒体(例えば、メダル10)の投入を受付けて、その受付けた遊技媒体を貯留する貯留部(例えば、第1メダル貯留部720や第2メダル貯留部740)と、この貯留部に貯留された遊技媒体を遊技台100の外部に払い出す払出手段(例えば、第1ディスク部材730、第2ディスク部材750)と、を有する遊技台であって、その貯留部は、第1の貯留部(例えば、第1メダル貯留部730)と、第2の貯留部(例えば、第2メダル貯留部750)と、を少なくとも備え、遊技媒体の投入を受付けて、その受付けた遊技媒体を前記第1の貯留部に誘導する誘導手段(例えば、メダル案内部760)と、前記第1の貯留部に貯留された遊技媒体を検出する検出手段(例えば、メダル貯留量検知センサ780、782)と、この検出手段による前記第1の貯留部に貯留された遊技媒体の検出結果に基づいて、前記払出手段による遊技媒体の払い出しを行う払出制御手段(例えば、主制御部メイン処理のステップS110の払出処理)と、を備えるので、他店メダルが投入されてから払い出されるまでの貯留時間を短くすることができる。
また、前記払出制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づいて、前記第1の貯留部に貯留された遊技媒体を払い出すか、前記第2の貯留部に貯留された遊技媒体を払い出すか、を判定する払出判定処理(例えば、払出処理のステップS203の第1メダル貯留部の貯留量が所定以上か否かを判断する処理)を行い、該払出判定処理に基づいて前記払出手段による遊技媒体の払い出しを行うので、第1メダル貯留部720または第2メダル貯留部740の何れのメダルを優先的に払い出すかを判断し、メダルの払い出しを円滑に行うことができる。
また、前記検出手段は、前記第1の貯留部に貯留された遊技媒体が所定量以上に貯留されているか否かを検出可能に構成され、前記払出制御手段は、前記第1の貯留部に所定量以上の遊技媒体が貯留されているという前記検出手段による検知結果を契機として、前記第2の貯留部に貯留されている遊技媒体よりも、前記第1の貯留部に貯留されている遊技媒体を優先的に払い出すよう前記払出手段による遊技媒体の払い出しを行うので、第1メダル貯留部720に貯留されているメダルが少ない場合でも、第2メダル貯留部に貯留されているメダルを払い出すことで、メダルの払い出しを円滑に行うことができる。
また、前記払出手段は、遊技媒体を払い出すための第1の払出手段(例えば、第1ディスク部材730)と、第2の払出手段(例えば、第2ディスク部材)と、を有し、前記第1の払出手段は、1又は複数の遊技媒体を保持する保持部(例えば、メダル保持部732)を有する回転可能な第1ディスク部材730と、前記第1ディスク部材を回転させる駆動手段(例えば、第1ディスクモータ50)と、前記第1ディスク部材が回転する回転軌道上の所定の位置で前記第1ディスク部材730から前記1又は複数の遊技媒体を受け取って、該1又は複数の遊技媒体を遊技台100の外部に払い出す第1の払出口(例えば、払出穴724)と、を備え、前記第2の払出手段は、1又は複数の遊技媒体を保持する保持部(例えば、メダル保持部752)を有する回転可能な第2ディスク部材750と、前記第2ディスク部材を回転させる駆動手段(例えば、第2ディスクモータ60)と、前記第2ディスク部材が回転する回転軌道上の所定の位置で前記第2ディスク部材から前記1又は複数の遊技媒体を受け取って、該1又は複数の遊技媒体を遊技台の外部に払い出す第2の払出口(例えば、払出穴744)と、を備えているので、第1メダル貯留部720または第2メダル貯留部740に貯留されているメダルを個別に選択して払い出すことができる。
また、前記払出制御手段は、前記第1の貯留部に貯留された前記遊技媒体が所定量以上になったことを前記検出手段が検出したことを契機に、前記第2の払出手段による遊技媒体の払い出しを停止し、前記第1の払出手段による遊技媒体の払い出しを開始し、前記第1の貯留部に貯留された前記遊技媒体が所定量未満の場合には、前記第1の払出手段による遊技媒体の払い出しを停止し、前記第2の払出手段による遊技媒体の払い出しを開始するので、第1メダル貯留部720または第2メダル貯留部740に貯留されているメダルを個別に選択して払い出すことができる。
また、所定の条件に基づいて、前記第1の貯留部に貯留された前記遊技媒体を前記第2の貯留部に案内する案内手段(例えば、メダル案内部760)を、さらに備えているので、第1メダル貯留部720から溢れたメダルを第2メダル貯留部740に案内することができる。
また、前記第1の貯留部は、前記第2の貯留部よりも鉛直方向に高い位置に配設され、前記案内手段は、前記第1の貯留部から前記第2の貯留部に前記遊技媒体を落下させるための切欠部であるので、第1メダル貯留部720から溢れたメダルは自重で落下し、そのまま第2メダル貯留部740に貯留されることができる。
また、複数種類の役のうち、いずれかの役を決定するための内部抽選を行う抽選手段(例えば、主制御部メイン処理のステップS105の入賞役内部抽選)と、前記抽選手段による内部抽選の結果に応じて、いずれかの役の成立を判定し、該成立した役に対応して予め定められた払出情報を設定する判定手段(例えば、主制御部メイン処理のステップS109の入賞判定)と、をさらに備え、前記払出制御手段は、前記判定手段によって設定された払出情報(例えば、メダルの払出予定枚数)に基づいて、前記払出手段による遊技媒体の払い出しを行うので、入賞役に対応する払出予定枚数のメダルを遊技台100の外部に払い出すことができる。