JP2002172204A - メダル遊技機のメダル払出方法及びメダル遊技機 - Google Patents

メダル遊技機のメダル払出方法及びメダル遊技機

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JP2002172204A
JP2002172204A JP2000374518A JP2000374518A JP2002172204A JP 2002172204 A JP2002172204 A JP 2002172204A JP 2000374518 A JP2000374518 A JP 2000374518A JP 2000374518 A JP2000374518 A JP 2000374518A JP 2002172204 A JP2002172204 A JP 2002172204A
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medal
medals
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player
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JP2000374518A
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Tomohiro Ishimoto
朋宏 石本
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Konami Parlor Entertainment KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪質な遊技者の不正操作による不正なメダル
払い出しを抑制することである。 【解決手段】 スロットマシンのメダル払出動作におい
て、メイン制御回路基板のCPUは、まず、バケット内
に貯留されているメダルの残量チェックを行う。そし
て、十分な残量を確認したら、ホッパー装置の駆動モー
タに払出命令を出力する。これにより、ホッパ載置の回
転円板が回転し、メダル排出通路からメダルが1枚ずつ
排出される。このメダル払出枚数は、メダル検出センサ
により検出される。このとき、メダルの通過が確認でき
ない場合、即座に払い出しを中止するとともに、報知パ
ネルを用いて、メダルの払い出しに異常がある旨の払出
異常報知を行う。このような構成により、悪質な遊技者
が不正操作によりメダル検出センサを不能にした場合で
も、即座に払い出しが中止され、不正なメダル払い出し
が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲームセンタ等に
設置されるメダルゲーム機や、パチンコ店等に設置され
るスロットマシンなどのメダル遊技機のメダル払出方
法、及びこのメダル払出方法を実行するメダル遊技機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】メダル遊技機におけるメダルの払い出し
は、一般に、メダル払出装置であるホッパー装置により
行われる。このようなホッパー装置の構成は、主に、メ
ダルを多数枚収容するバケットと、このバケット内のメ
ダルを1枚ずつ同一面に揃えて送出する送出部と、メダ
ル払出枚数のカウントを行うために実際に送出されたメ
ダルを検出するメダル検出部などを備えている。
【0003】図13は、ホッパー装置の送出部の一例を
示す概略構成図である。図示の送出部は、多数のメダル
を収容するメダル貯留部を構成するバケットの底部開口
に接続される。支持板210は、水平に設置され、その
上面には、図示しないモータで駆動される回転円板20
2が取り付けられている。回転円板202の上面には、
メダル200の直径よりも少し大きい円形開口202a
が周方向に所定ピッチで5個程度並べて設けられてい
る。また、回転円板202の下面には、弧形状のガイド
部材220が円形開口202aと同じ数だけ設けられて
いる。このガイド部材220は、円形開口202aを通
過して回転円板202の下面側まで入り込んだメダル2
00を、回転円板202の回転に伴う遠心力により、回
転円板202の軸心から離れる所定方向にメダル200
が送り出されるように案内する。また、上記支持板21
0には、回転円板202の外周を取り囲むようにして、
ガイドリング230が設けられている。このガイドリン
グ230は、メダル200の外周面に接触して、ガイド
部材220とともにメダル200をメダル排出口232
まで案内する。
【0004】上記メダル排出口232には、可動ローラ
213が配置されている。この可動ローラ213は、メ
ダル排出口232を開閉するように変位自在に支持板2
10に取り付けられており、図示しない付勢手段により
メダル排出口232を閉じる方向に付勢されている。メ
ダル200の送出時には、可動ローラ213が遠心力を
受けたメダル200に押圧されてメダル排出口232を
開く方向に変位する。メダル200が可動ローラ213
部分を通過すると、可動ローラ213の付勢手段により
メダル200が1枚ずつメダル排出口232から排出さ
れる。
【0005】このようにしてメダル排出口232から排
出されたメダル200は、図示しないメダル排出通路を
通り、このホッパー装置が設けられた遊技機で遊技を行
う遊技者の手元にあるメダル受皿内に払い出される。こ
こで、遊技機は、遊技者に払い出すメダル枚数を認識す
るために、実際にメダル排出口232を通過したメダル
を検出する必要がある。このため、メダル排出口通路に
は、フォトインタラプタ等の光学センサなどのメダル検
出手段が設けられている。このメダル検出手段は、メダ
ルを検出すると、検出信号を遊技機の制御部に送り、制
御部では、その検出信号に基づいてメダル払出枚数をカ
ウントする。そして、制御部は、所定のメダル払出枚数
に達したと判断すると、回転円板202を駆動するモー
タの駆動を制御して、メダルの払い出しを止める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メダル払い
出し中に、バケット内のメダルが空になると、メダル検
出手段によりメダルが検出されなくなり、その検出信号
が出力されなくなる。そして、制御部では、検出信号が
数秒間入力されないとき、バケット内のメダルが空であ
ると認識する。このような空チェックにより、制御部が
バケット内のメダルが空であると認識すると、回転円板
202のモータを停止させ、遊技機に設けられたランプ
等により、バケットが空である旨の報知をする。遊技機
が設置されている店舗の店員等がこの報知を受けると、
遊技機内部を開いて、バケットにメダルを追加する。そ
して、店員等は、その遊技機内部に設けられた空チェッ
ク解除スイッチ等を操作し、その遊技機を通常の状態に
戻し、遊技機内部を閉じる。
【0007】ところが、このような従来の空チェック方
法では、例えば、遊技者がメダル検出手段と制御部とを
接続するケーブルをニッパ等で切断するような不正操作
を行うことにより、不正にメダルが払い出されてしまう
という問題があった。すなわち、ケーブルを切断する
と、制御部にはメダル検出手段からの検出信号が入力さ
れなくなる。よって、制御部は、数秒間経過した後、バ
ケットが空であると認識し、バケットが空である旨の報
知を行う。このとき、実際にはバケット内のメダルは空
でなく、制御部が空であると認識するまでの数秒間は回
転円板2の回転が維持されるので、メダルの払い出しが
されることになる。ここで、悪質な遊技者は、遊技機内
部を開けるためのスペア鍵を用意しており、空である旨
の報知がされるとすぐに、外部から棒状のものを差し込
んだり、店員等の一瞬の隙を付いて遊技機内部を開ける
等して、空チェック解除スイッチ等を操作して空チェッ
クを解除する。このため、遊技機は、通常の状態に戻っ
てメダルの払出動作を再開し、再び回転円板2が回転す
る。そして、制御部が空であると認識するまでの数秒
間、メダルの払い出しがなされ、その後同様にして空チ
ェック解除スイッチ等を操作して空チェックを解除す
る。以上の不正操作を繰り返すことにより、大量のメダ
ルが不正に払い出されることになる。
【0008】本発明は、以上の問題に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、上述のような遊技者
の不正操作による不正なメダル払い出しを抑制すること
ができるメダル遊技機のメダル払出方法及びこのメダル
払出方法を実行するメダル遊技機を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、遊技者が所定のメダル払出条件
を満たしたとき、所定枚数のメダルの払い出しを行う遊
技機のメダル払出方法において、遊技者に払い出すため
のメダルを貯留するメダル貯留部に貯留されているメダ
ル量が、遊技者に払い出すべき該メダル貯留部の一定レ
ベル以上であるか否かを判断するメダル貯留量判断工程
と、上記メダル貯留量判断工程で、メダル量が上記一定
レベル以上であると判断されたときにはメダルの払い出
しを許可し、該一定レベル未満であると判断されたとき
にはメダルの払い出しを許可しないメダル払出許可工程
と、上記メダル払出許可工程でメダルの払い出しが許可
されたとき、上記メダル貯留部内に貯留されたメダル
を、所定のメダル通過経路を通じて排出するメダル排出
工程と、上記所定のメダル通過経路を通過するメダルを
検出するメダル検出工程と、上記メダル検出工程でメダ
ルが検出されないとき、上記メダル排出工程でのメダル
の排出を中止するメダル排出中止工程とを有することを
特徴とするものである。
【0010】このメダル払出方法においては、メダルの
払い出しを行う際、まず、メダル貯留量判断工程で、メ
ダル貯留部に貯留されているメダル量が、そのメダル貯
留部内において遊技者に払い出すべき一定のレベル以上
であるか否かを判断する。この判断において、メダル貯
留部内のメダル量が一定のレベル未満であると判断され
ると、メダル払出許可工程でメダルの払い出しが許可さ
れず、メダル排出工程でメダルの排出が行われることは
ない。この場合、実際にメダル貯留部内のメダル量が少
ないか又は空であるので、その旨の報知を行い、店員等
によるメダルの補給を促すようにする。一方、上記判断
において、メダル貯留部内のメダル量が一定のレベル以
上であると判断されると、メダル払出許可工程によりメ
ダルの払い出しが許可され、メダル排出工程でメダルの
排出が行われる。これにより、遊技者に対して、所定枚
数のメダルが払い出される。
【0011】また、このメダル排出工程で排出されたメ
ダルは、所定のメダル通過経路を通過する際にメダル検
出工程で検出されることになる。この検出結果は、例え
ば、遊技者に払い出されたメダル払出枚数をカウントす
るのに利用してもよい。ここで、メダル検出工程でメダ
ルが検出されない場合、遊技者に払い出すべき一定レベ
ル以上のメダルがメダル貯留部内に貯留されているにも
かかわらず、遊技者の手元にメダルが払い出されていな
いことになる。この原因として考えられるのは、メダル
排出工程でメダルがジャムしたこと、あるいは、メダル
検出工程でメダルを検出するためのメダル検出手段の機
能が故障したことである。これら原因は、どちらにして
も、ジャムしたメダルを取り除いたり、メダル検出手段
の機能が復旧させたりする人的作業が必要になる。よっ
て、メダル排出中止工程で、一旦、メダル排出工程での
メダルの排出を中止し、店員等が所定の作業をすること
になる。
【0012】本メダル払出方法においては、メダル貯留
部内の空チェックを、従来のようにメダル検出工程で行
わず、メダル排出工程でのメダルの排出を行う前のメダ
ル貯留量判断工程で行っている。このため、メダル検出
工程でメダルが検出されなくなってから、メダルの払い
出しが中止されるまでの時間は、従来よりも格段に短く
することが可能である。よって、仮に、悪質な遊技者に
より、メダル検出手段の機能が不正に停止されたとして
も、メダルの払い出しが中止されるまでの間に、その遊
技者に対して不正に払い出されるメダル枚数は、従来よ
りも大幅に少ない。この結果、悪質な遊技者が遊技機内
部を開け、棒状のものを機器内部に入れて操作したり、
メダル払出の中止状態を解除スイッチ等により解除した
りして、通常の遊技に戻してメダル払出動作が再開され
たとしても、その遊技者に対してほとんどメダルが払い
出されずに再度メダルの払い出しを中止されることにな
る。
【0013】また、請求項2の発明は、遊技者に払い出
すためのメダルを貯留するメダル貯留部と、上記メダル
貯留部内のメダルを、所定のメダル通過経路を通じて排
出するメダル排出手段と、上記所定のメダル通過経路を
通過するメダルを検出するメダル検出手段とを備えたメ
ダル遊技機において、上記メダル貯留部に貯留されてい
るメダル量が、遊技者に払い出すべき該メダル貯留部の
一定レベル以上であるか否かを検出するメダル貯留量検
出手段と、上記メダル貯留量検出手段により検出された
メダル量が、上記一定レベル以上であるときには、上記
メダル排出手段によるメダルの払い出しを許可し、該一
定レベル未満であるときには、該メダル払出手段による
メダルの払い出しを許可しないメダル払出許可手段と、
上記メダル払出許可手段によりメダルの払い出しが許可
された後、上記メダル検出手段がメダルを検出しないと
き、上記メダル排出手段によるメダルの排出を中止する
メダル排出中止手段とを有することを特徴とするもので
ある。
【0014】このメダル遊技機においては、各手段が上
記請求項1のメダル払出方法と同様の処理を実行するこ
とで、メダルの払い出しが中止されるまでの間に、その
遊技者に対して不正に払い出されるメダル枚数を従来よ
りも大幅に少なくすることができる。具体的には、メダ
ル貯留量検出手段が上記メダル貯留量判断工程と同様の
処理を実行して、メダル貯留部に貯留されているメダル
量が一定のレベル以上であるか否かを判断する。そし
て、メダル払出許可手段が上記メダル払出許可工程と同
様の処理を実行して、メダルの払い出しを許可するか否
かを決定し、メダルの払い出しが許可されると、メダル
排出手段によりメダルの排出が行われる。また、メダル
検出手段が上記メダル検出工程と同様の処理を実行し、
メダルが検出されないときには、上記メダル排出中止工
程と同様の処理を実行するメダル排出中止手段により、
メダルの排出を中止する。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項2のメダ
ル遊技機において、上記メダル排出中止手段によりメダ
ルの払い出しが中止されたとき、メダル払い出しに異常
がある旨を報知する異常報知手段を有することを特徴と
するものである。
【0016】このメダル遊技機においては、上記メダル
排出中止手段によりメダルの排出が中止されたとき、異
常報知手段によりメダル払い出しに異常がある旨を報知
する。これにより、この報知を受けた本メダル遊技機が
設置されるパチンコ店やゲームセンタ等の店員などは、
メダルのジャムや、メダル検出手段の機能停止等のメダ
ル排出の中止原因を迅速に解決することが可能となる。
この異常報知手段としては、少なくとも中止原因を解決
する店員等にメダル払い出しが異常である旨を知らせる
ことができればよいので、遊技者の目に触れない場所に
設置された監視装置に、異常信号を出力する異常信号出
力手段などを用いてもよい。また、異常報知手段とし
て、店員等だけでなく、本メダル遊技機に設けられた報
知ランプ等のような遊技者に対しても報知するようなも
のを用いれば、悪質な遊技者に対する不正抑制効果も期
待できる。
【0017】また、請求項4の発明は、請求項2又は3
のメダル遊技機において、上記メダルは導電性を有する
ものであり、上記メダル貯留量検出手段は、上記メダル
貯留部の内部に設けられ、該メダル貯留部に貯留されて
いるメダル量が、上記一定レベル以上であるときには上
記メダルを介して導通状態となり、該一定レベル未満で
あるときには短絡状態となるように配置される複数の電
極で構成されていることを特徴とするものである。
【0018】このメダル遊技機においては、メダル貯留
量検出手段が、メダル貯留部の内壁に設けられた複数の
電極で構成されている。この複数の電極は、メダル貯留
部に貯留されているメダル量が一定のレベル以上である
ときに導電性のメダルを介して導通状態となり、一定の
レベル未満であるときに短絡状態となるように配置され
ている。よって、これら複数の電極のうちの少なくとも
2つの電極間が、導通状態となっているときにはメダル
量が一定のレベル以上であることを検出でき、短絡状態
となっているときにはメダル量が一定のレベル未満であ
ることを検出できる。尚、導通状態であるか短絡状態で
あるかは、複数の電極間の電流値を検出する電流検出手
段や電圧を検出する電圧検出手段等を利用すればよい。
本メダル遊技機のように、導電性のメダルを介して電極
間が導通状態になるか否かを判断する構成であれば、光
学センサやマイクロスイッチなどを利用したメダル貯留
量検出手段よりも、比較的簡単で安価に構成することが
できる。また、メダル貯留量検出手段を構成する複数の
電極は、メダル貯留部の内部に設けられているので、メ
ンテナンス等のために、メダル貯留部を含むホッパー装
置部分を遊技機から取り出す際に、メダル貯留量検出手
段の構成が邪魔になりにくい。よって、メンテナンス作
業等に負担をかけることもない。
【0019】また、請求項5の発明は、請求項4のメダ
ル遊技機において、上記複数の電極は、上記メダル貯留
部の内壁に沿わせて設けられ、互いに近接して平面的に
形成された電極であることを特徴とするものである。
【0020】このメダル遊技機においては、メダル貯留
量検出手段を構成する複数の電極として、上記メダル貯
留部の内壁に沿わせて設けられ、互いに近接して平面的
に形成された電極を用いている。よって、これら電極を
メダル貯留部内に配置したとしても、メダル貯留部のメ
ダル収容枚数はほとんど減らず、従来と変わらないメダ
ル収容枚数を維持することができる。また、複数の電極
をメダル貯留部内部に突出するように設けた場合には、
その電極にメダルが詰まってしまうおそれもあるが、本
メダル遊技機では、このようなメダル詰まりが生じるこ
ともない。
【0021】また、請求項6の発明は、請求項5のメダ
ル遊技機において、上記複数の電極は、上記メダル貯留
部の内壁に取り付けられ、絶縁性シート上に導電性物質
を設けてなる電極シートで構成されていることを特徴と
するものである。
【0022】このメダル遊技機においては、メダル貯留
量検出手段を構成する複数の電極として、メダル貯留部
の内壁に取り付けられる電極シートを用いている。この
電極シートは、絶縁性シート上に導電性物質を設けてな
るプリント配線されたシート等を用いることができる。
このような電極シートを用いれば、メダル貯留部の内壁
に接着するなどして取り付けるだけで、メダル貯留部の
内壁に複数の電極を形成することができる。よって、メ
ダル量検出のための電極を備えたメダル貯留部を新たに
用意せず、既存のメダル貯留部を流用することができ
る。
【0023】また、請求項7の発明は、請求項5又は6
のメダル遊技機において、上記複数の電極は、接触しな
い状態で互いに歯部が相手の歯部間に入り込むように配
置された櫛歯状の電極対で構成されていることを特徴と
するものである。
【0024】このメダル遊技機においては、複数の電極
が櫛歯状の電極対で構成されており、各電極の歯部が互
いに相手の歯部間に入り込むように配置されている。こ
れにより、複数の電極が互いに並行して直線状に配置さ
れている場合に比べて、単位面積中における各電極が互
いに対向する部分の長さが長くなる。よって、電極間を
導通状態にするメダルの姿勢等による導通不良などを少
なくすることができる。
【0025】また、請求項8の発明は、請求項4のメダ
ル遊技機において、上記複数の電極は、上記メダル貯留
部の内壁を形成し、絶縁部材により互いに電気的に離間
した複数の導電部材であることを特徴とするものであ
る。
【0026】このメダル遊技機においては、メダル貯留
量検出手段を構成する複数の電極として、メダル貯留部
の内壁を形成し、絶縁部材により互いに電気的に離間し
た複数の導電部材を用いている。これらの電極は、図1
3に示したようなホッパー装置に設ける場合、例えば、
バケットとともにメダル貯留部を形成する回転円板2を
導電性材料で形成し、回転円板2と連結する連結部分が
絶縁材料で形成され、かつ、この取付部分以外が導電性
材料で形成されたバケットを、その回転円板2に取り付
ける。これにより、バケットの導電性部分と回転円板2
とを複数の電極として利用することができる。一般に、
回転円板2は、導電性を有する金属材料で形成されてい
るので、上述のようなバケットを用意すれば、既存の構
成を利用して、メダル貯留量検出手段を構成する電極を
設けることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、遊技機としての
スロットマシンに適用した一実施形態について説明す
る。まず、本実施形態に係るスロットマシンの基本的な
構成について説明する。図2は、本実施形態に係るスロ
ットマシンの外観斜視図である。このスロットマシン1
は、箱型の筺体2、この筺体2の前面側に開閉自在に取
り付けられた前面パネル3などを有する。前面パネル3
には、後述の可変表示装置としての切替表示ユニットの
一部を構成する表示窓4、メダル投入口5、スタートレ
バー6、可変表示停止装置を構成する3つの停止操作部
である停止ボタン7a,7b,7c、クレジット精算ボ
タン8、2つのスピーカ9a,9b、メダル払出ロ10
aを有するメダル受皿10、異物報知手段としての報知
パネル11、ライン表示部12、ゲーム表示部13、カ
ウント表示部14、BET操作部15などが設けられて
いる。なお、停止ボタン7a,7b,7cには、ランプ
機能付きのものが用いられている。
【0028】上記報知パネル11は、前面パネル3の前
面側上部に設けられる略半球状の透明アクリル部材と、
その透明アクリル部材の背後に設けられた5個の発光体
とを有している。これら発光体は、後述するサブ制御回
路基板21に設けられた点灯制御回路21gにより、点
灯の有無、点滅等の発光タイミング、発光強度などを個
々に制御することができる。これら発光体としては、発
光ダイオードや色付電球などが利用できる。
【0029】図3は、スロットマシン1の内部構造を示
す概略構成図である。筺体2の内部には、外周面上に複
数種の図柄がプリントされた3個の可変表示部としての
リール16a,16b,16cが組み込まれている。ま
た、CPUやROMその他種々の電子部品によって電子
回路が形成されたメイン制御回路基板17、メダルを多
数枚収容可能なメダル貯留部を構成するバケット18a
を持つメダル排出手段としてのホッパー装置100、リ
セットスイッチ19aや段階設定キースイッチ19bを
有する設定操作部19、2つの内部スピーカ20a,2
0bなども組み込まれている。なお、段階設定キースイ
ッチ19bは、一般遊技状態にある一般遊技中で使用さ
れる後述の抽選テーブルを、「大当たり」や「中当た
り」の役の当選確率の高いものに設定したり、低いもの
に設定したりするためのものである。また、リセットス
イッチ19aは、メダル払出の異常により遊技が停止し
た状態から通常の状態に戻すためのものである。ホッパ
ー装置100の構成及び動作については後述する。
【0030】上記3つのリール16a,16b,16c
(以下、適宜、それぞれを「左リール」、「中リー
ル」、「右リール」という。)は、それぞれ、ステッピ
ングモータで構成された図示しないリール駆動モータに
よって回転駆動するようになっている。また、これらに
は、図4(a)から(g)に示す7種類の図柄が、所定
の順序で21個プリントされている。なお、以下、図4
(a)〜(g)に示した図柄を、順に、「赤7」、「青
7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリ
ー」、「プラム」という。
【0031】図5は、前面パネル3の一部を示す詳細正
面図である。図において、各リール16a,16b,1
6cの所定の回転位置における約3コマ分の図柄は、表
示窓4を通して遊技者に視認されるようになっている。
この表示窓4には、リール16a,16b,16cを横
断する5本の入賞ラインILが描かれており、それぞ
れ、上段横並び、中段横並び、下段横並び、右斜め上並
び、右斜め下並びの入賞ラインを示している。これら入
賞ラインIL上に予め定められた入賞態様である役に係
る図柄の組み合わせが揃う(以下、単に「役が揃う」と
いう。)と、メダル受皿10にメダルが払い出された
り、リプレイが許可されたりする。なお、本実施形態に
かかるスロットマシン1では、5本の入賞ラインILを
設けているが、入賞ライン数をこれより少なくあるいは
多くしてもよい。また、入賞ラインは、遊技者により視
認できるものでなく、スロットマシンの停止制御を行う
後述のCPU17aが認識できるものであればよい。
【0032】上記ライン表示部12は、1MEDALラ
ンプ12a、2つの2MEDALSランプ12b、2つ
の3MEDALSランプ12c、スタートランプ12d
などを備えている。1MEDALランプ12aは、表示
窓4の5本の入賞ラインILのうち、中段横並びの入賞
ラインの延長線上に配設されている。また、2つの2M
EDALSランプ12bは、それぞれ、上段横並び、下
段横並びの入賞ラインの延長線上に配設されている。ま
た、2つの3MEDALSランプ12cは、それぞれ、
右斜め上並び、右斜め下並びの入賞ラインの延長線上に
配設されている。
【0033】上記カウント表示部14は、クレジット表
示器14a、ボーナスカウント表示器14b、メダル払
出枚数表示器14cなどを備えている。また、上記BE
T操作部15は、1BETボタン15a、2BETボタ
ン15b(図中で15aの奥側に位置している。)、マ
ックスBETボタン15cなどを備えている。また、上
記ゲーム表示部13は、リプレイランプ13a、入賞ラ
ンプ13b、ゲームオーバーランプ13d、ビッグボー
ナス(以下、「BB」と省略する。)ランプ13e、レ
ギュラーボーナス(以下、「RB」と省略する。)ラン
プ13f、メダル投入ランプ13gなどを備えている。
入賞ラインに役が揃って、「小当たり」、「中当たり」
あるいは「大当たり」した際には、入賞ランプ13bが
点灯する。但し、「小当たり」のうちのリプレイ役が揃
った際には、入賞ランプ13bの代わりに、上記リプレ
イランプ13aが点灯する。また、「大当たり」、「中
当たり」となる役が揃った際には、上記BBランプ13
e、RBランプ13fが点灯する。また、ゲーム開始前
の状態で、且つ後述のメダルクレジットが50枚未満の
場合には、メダル投入ランプ13gが点滅し、メダルの
投入が可能である旨を遊技者に報知する。
【0034】図6は、スロットマシン1の電気回路の一
部を示すブロック図である。図示のように、スロットマ
シン1は、メイン制御回路基板17と、サブ制御回路基
板21とを備えている。
【0035】上記メイン制御回路基板17は、CPU1
7a、クロック発生回路17b、ROM17c、RAM
17d、乱数発生回路17e、データ送出回路17f、
送出タイミング制御回路17g、入力ポート17h、出
力ポート17iなどを有している。クロック発生回路1
7bは、所定の周波数のクロック信号をCPU17aに
出力する。また、ROM17cは、各種の制御プログラ
ムや後述の抽選テーブルなどのデータを格納しており、
これらをCPU17aに出力する。また、RAM17d
は、CPU17aによって演算された変数データなどを
一時的に格納する。また、乱数発生回路17eは、所定
の周期毎に乱数を発生させてそのデータをCPU17a
に出力する。
【0036】また、上記サブ制御回路基板21は、上記
前面パネル3の裏側に配設され、このデータ入力回路2
1iの他、CPU21a、クロック発生回路21b、点
灯パターン用ROM21c、RAM21d、音情報記録
媒体としての音響用ROM21e、音響LSI21f、
点灯制御回路21g、アンプ回路21h、制御用ROM
21jなどを備えている。クロック発生回路21bは、
所定の周波数のクロック信号をCPU21aに出力す
る。点灯パターン用ROM21cは、遊技者に対して所
定の報知情報を報知するために、上記報知パネル11の
各発光体の点灯パターンの制御プログラムが格納してお
り、必要に応じてこれらをCPU21aに出力する。R
AM17dは、CPU21aによって演算された変数デ
ータなどを一時的に格納する。音響用ROM21eは、
各種の音情報である音響データを格納しており、必要に
応じてこれらを音響LSI21fに出力する。
【0037】上記メイン制御回路基板のCPU17aに
は、入力ポート17hを介して、1BETボタン15
a、2BETボタン15b、マックスBETボタン15
c、スタートレバー6、停止ボタン7a,7b,7c、
クレジット精算ボタン8、段階設定キースイッチ19
b、リセットスイッチ19a、メダル投入センサ22、
左リール位置センサ25、中リール位置センサ26、及
び右リール位置センサ27からの出力信号が入力される
ようになっている。また、後述するメダル検出センサ1
40,141、メダル満杯センサ24からの出力信号も
入力されるようになっている。
【0038】また、上記CPU17aは、出力ポート1
7iを介して、左リール駆動モータ28、中リール駆動
モータ29、右リール駆動モータ30、ホッパー装置1
00のメダル払出モータ111、メダルブロックソレノ
イド31、1MEDALランプ12a、2MEDALS
ランプ12b、3MEDALSランプ12c、スタート
ランプ12d、リプレイランプ13a、入賞ランプ13
b、ゲームオーバーランプ13d、BBランプ13e、
RBランプ13f、メダル投入ランプ13g、クレジッ
ト表示器14a、ボーナスカウント表示器14b、及び
メダル払出枚数表示器14cに制御信号を出力するよう
になっている。
【0039】遊技者によって図示しないメダルがメダル
投入口5に投入されると、このメダルは図示しない通路
を通ってバケット18a(図3参照)に落ちる。この通
路には、規定よりも小さいメダルを落とし込んでメダル
払出ロ10a(図2参照)に戻すための落下口、メダル
の通過を阻止してメダル払出ロ10aに戻したり許可し
たりするためのメダルブロックソレノイド、通過したメ
ダルを1つずつ検知するためのフォトセンサ等で構成さ
れたメダル投入センサなどが設けられている。メダルを
検知したメダル投入センサ22から出力されるメダル検
知信号は、上記メイン制御回路基板17のCPU17a
に送られる。
【0040】投入されたメダルがメダル投入センサ22
に検知された後、バケット18aに落ちて正式に受け付
けられると、CPU17aは、前面パネル3の1MED
ALランプ12aが点灯させるとともに、スタートラン
プ12dを点滅させる。各MEDALランプ12a,1
2b,12cの点灯は、それぞれ対応する入賞ラインI
Lが有効になったことを示しており、有効な入賞ライン
IL上に役が揃わないと、有効でない入賞ライン上で役
が揃っても入賞とはならない。また、スタートランプ1
2dの点滅は、ゲームの開始が許可され得る状態になっ
た旨を示す。
【0041】メイン制御回路基板17のCPU17a
は、遊技者によりスタートレバー6が操作されると、ま
ず、スタートランプ12dの点滅を消すとともに、リー
ル16a,16b,16cの回転駆動を開始させる。そ
して、CPU17aは、入賞態様選択手段として機能
し、乱数発生回路17eから送られてくる乱数のデータ
を、ROM17に記憶されている抽選テーブルに照らし
合わせる。この抽選テーブルは、各乱数と、入賞態様で
あるそれぞれの役又はハズレとを関連付けるものであ
る。このように関連付けられることで、各種の役がそれ
ぞれ所定の確率で内部当選したり、ハズレが所定確率で
発生したりする。
【0042】リール16a,16b,16cの所定の回
転位置は、エンコーダ等のリール位置センサ25,2
6,27によってそれぞれ検知される。そして、CPU
17aは、各リール位置センサ25,26,27からの
出力信号に基づいて、リール16a,16b,16cの
回転速度を演算していく。回転開始直後は、リール16
a,16b,16cが安定した速度で回転していない。
このとき、停止ボタン7a,7b,7c(図2参照)が
操作されても、対応するリールにおける各図柄の回転位
置を正確に検知して、いわゆる各図柄の「引き込み」や
「飛ばし」と呼ばれる停止制御を行うことができない。
そこで、CPU17aは、リール16a,16b,16
cの回転速度が安定化するまで、停止ボタン7a,7
b,7cからの出力信号を受け付けないようになってい
る。リール16a,16b,16cの回転速度が安定化
すると、停止ボタン7a,7b,7cのランプを点灯さ
せて、これらボタンの操作が可能になった旨を報知す
る。
【0043】停止ボタン7a,7b,7cが遊技者によ
って押下されると、CPUは、停止制御手段として機能
し、その押下タイミングと抽選結果とに基づいて、「引
き込み」や「飛ばし」を行いながらリール16a,16
b,16cを停止させる。具体的には、「引き込み」で
は、内部当選した役に対応する図柄が停止ボタン7a,
7b,7cの押下時に有効な入賞ラインIL上になく、
これよりも回転上流側の4コマ分の引込範囲(停止制御
範囲)内にある場合に、その図柄を入賞ラインILの位
置まで回転移動させてからリール16a,16b,16
cの回転を停止させる。また、「飛ばし」では、内部抽
選結果がハズレであるにもかかわらず、有効な入賞ライ
ン上に役が揃いそうな場合には、その役に係る図柄を、
有効な入賞ラインIL上に停止させないように、4コマ
分を限度としてリール16a,16b,16cを追加回
転させて停止させる。リール16a,16b,16cの
回転を停止させると、直ちに上記メダル投入ランプ13
gを点滅させ、メダルの投入が可能である旨を報知す
る。
【0044】一方、リール16a,16b,16cの停
止により、有効な入賞ラインIL上に役が揃うと入賞と
して取り扱い、まず、1MEDALランプ12a、2つ
の2MEDALSランプ12b、2つの3MEDALS
ランプ12cのうち、役が揃った入賞ラインILの延長
線上にあるものを点滅表示させる。例えば、下段横並び
の入賞ラインIL上で後述の「RB役」が揃った場合に
は、2つの2MEDALSランプ12bのうち、図5中
下側にあるものを点滅表示させるとともに、上記RBラ
ンプ13fを点灯させる。次に、CPU17aは、カウ
ント表示部14のメダル払出枚数表示器14cに、入賞
した役に対応するメダル払出枚数を表示させるととも
に、クレジット表示器14aのメダルクレジットをこの
メダル払出枚数の分だけ増加させる。但し、増加させて
いる途中でメダルクレジットが50に達した場合には、
残りの枚数のメダルを上記ホッパー装置100によって
払い出させる。
【0045】本スロットマシン1における遊技状態は、
通常時の一般遊技状態と、その一般遊技状態にある一般
遊技中に「中当たり」や「大当たり」の役が入賞するこ
とで移行する特別遊技状態とに大別される。下記の表1
に、スロットマシン1における遊技状態と、各遊技状態
における入賞態様と、入賞態様である役が入賞したとき
に払い出されるメダル数との関係を示す。また、下記の
表2に、本スロットマシン1における遊技状態の切替条
件を示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1に示すように、一般遊技状態では、入
賞態様が「大当たり」、「中当たり」、「小当たり」に
大別できる。一般遊技状態で「小当たり」となる入賞態
様、いわゆる「小役」としては、「チェリー−ANY
(図柄を問わず)−ANY(図柄を問わず)」からなる
「チェリー役」、「スイカ−スイカ−スイカ」からなる
「スイカ役」、「ベル−ベル−ベル」からなる「ベル
役」、「赤7−ベル−ベル」からなる「赤7ベル役」、
「青7−ベル−ベル」からなる「青7ベル役」、「プラ
ム−プラム−プラム」からなる「リプレイ役」が定めら
れている。そして、それぞれが入賞ラインIL上に揃う
と、2枚、5枚、8枚、5枚、5枚、0枚のメダルが払
い出される。なお、「リプレイ役」ではメダルの払出し
が行われないが、同じメダル投入条件で次のゲームをや
り直すことができる。
【0049】また、一般遊技状態で「中当たり」となる
入賞態様である「RB役」は、「BAR−BAR−BA
R」の図柄の組み合わせに対応する。「RB役」が有効
な入賞ラインIL上に揃うと、まず、15枚のメダルが
払い出された後、遊技状態が一般遊技状態から、特別遊
技状態のRB遊技に切り替えられる。このRB遊技は、
「ジャック当たり」となる「ジャック入賞役」しか定め
られていないジャックゲームを行うものであり、このジ
ャックゲームでは、中段横並びの入賞ラインILのみを
有効にして行う。このRB遊技は、累計で12回のジャ
ックゲームが実施されるか、あるいは、合計で「ジャッ
ク当たり」が8回入賞すると、一般遊技状態に戻され
る。RB遊技中の「ジャック入賞役」には、「プラム−
プラム−プラム」からなる図柄の組み合わせと、「BA
R−プラム−プラム」からなる図柄の組み合わせが対応
しており、それぞれの図柄の組み合わせが中段横並びの
入賞ラインILに揃うとメダルが15枚払い出される。
RB遊技中のジャックゲームでは、RB遊技専用の抽選
テーブルが用いられ、「ジャック入賞役」が極めて高確
率で内部当選するようになっている。よって、遊技者
は、一般遊技状態では獲得することができないような大
量のメダルを獲得することができる。
【0050】また、一般遊技状態で「大当たり」となる
入賞態様である「BB役」は、「赤7−赤7−赤7」と
「青7−青7−青7」の図柄の組み合わせに対応する。
「BB役」が内部当選した場合の引込図柄については、
停止ボタン7a,7b,7cうち、初めに押下されたも
のに対応するリールの回転位置に基づいて決定される。
具体的には、このリールにおける「赤7」が有効な入賞
ラインIL又は引込範囲内にあるときは全てのリールに
ついて「赤7」が引き込み制御され、「青7」が入賞ラ
インIL又は引込範囲内にあるときには全てのリールに
ついて「青7」が引き込み制御される。「BB役」が有
効な入賞ラインIL上に揃うと、まず、15枚のメダル
が払い出された後(メダルクレジットの加算を含む、以
下同様)、遊技状態が一般遊技状態から、特別遊技状態
のBB遊技に切り替えられる。
【0051】BB遊技では、まず、「BB役」が定めら
れていない高確率一般遊技モード(以下、「BB中一般
遊技」という。)が実施される。このBB中一般遊技
は、累計で3回のRB遊技が実施されるか、あるいは、
このBB中一般遊技における累計ゲーム回数が30回に
達するかすると、一般遊技状態に戻される。また、BB
中一般遊技で「RB役」が入賞すると、遊技状態がRB
遊技を行う遊技状態に切り替えられる。そして、RB遊
技が終了した時点で、RB遊技状態の実施回数が累計で
3回に達していない場合にはBB中一般遊技に戻され、
達している場合には一般遊技状態に戻される。尚、BB
中一般遊技における「RB役」には、「プラム−プラム
−プラム」からなる図柄の組み合わせが対応している。
【0052】BB中一般遊技における「小役」として
は、「赤7ベル役」及び「青7ベル役」の2種類が定め
られている。これらに対応するメダルの払出枚数は一般
遊技状態のときと同じである。しかし、このBB中一般
遊技では、BB遊技専用の抽選テーブルが用いられ、
「小役」や、中当たりである「RB役」が極めて高確率
で内部当選するようになっている。よって、遊技者は、
BB遊技において、最大で、RB遊技3回分のメダル
と、BB中一般遊技の「小役」で獲得するメダルを獲得
することができる。
【0053】図7は、本スロットマシン1における遊技
状態の切り替えの流れを示すフロー図である。上記表2
及び図7に示すように、一般遊技状態で「RB役」が入
賞した場合には、遊技状態が特別遊技状態としてのRB
遊技を行う遊技状態に切り替えられる。このRB遊技
は、条件1が具備されると、即ち、上述のようにジャッ
クゲームの実施回数が12回になるかあるいは「小当た
り」の入賞回数が8回になると、一般遊技状態に戻され
る。
【0054】また、一般遊技状態で「BB役」が入賞し
た場合には、上述のように、遊技状態がBB中一般遊技
を行う遊技状態に切り替えられ、そのBB中一般遊技中
に「RB役」が入賞すると、遊技状態が更にRB遊技を
行う遊技状態に切り替えられる。このRB遊技におい
て、RB遊技の終了条件である上記条件1が具備され、
且つそのときのRB遊技の実施回数が3回に達していな
いとき(条件2が具備されるとき)は、遊技状態がBB
中一般遊技を行う遊技状態に戻される。また、上記条件
1が具備され、且つそのときのRB遊技の実施回数が3
回に達しているとき(条件3が具備されるとき)は、遊
技状態が一般遊技状態に戻される。更に、BB中一般遊
技において、条件4が具備される、即ち、累積ゲーム回
数が30回に達すると、例えRB遊技の実施回数が3回
に達していなくても、遊技状態が一般遊技状態に戻され
る。
【0055】なお、一般遊技状態では、「BB役」や
「RB役」の当選確率が「小役」の当選確率に比べて遙
かに低くなっており、取りこぼしによってこれらの内部
当選を無効にしてしまうと、遊技者に極めて大きな損害
を与えてしまう。このため、取りこぼされた「BB役」
や「RB役」については、入賞するまで、その内部当選
状態が持ち越されるようになっている。すなわち、一
度、「BB役」又は「RB役」が内部当選すると、その
後の一般遊技中では、その「BB役」又は「RB役」が
揃うまで「引き込み」がなされる。よって、その後の一
般遊技中で、遊技者が引込範囲内に入賞図柄が存在する
タイミングで3つのリール16a,16b,16cを停
止させれば、BB遊技又はRB遊技を行うことができ
る。但し、持ち越されている際にも小役抽選は行われ、
「小役」が内部当選した場合には、「RB役」や「BB
役」に係る図柄の「引き込み」よりも、「小役」に係る
図柄の「引き込み」が優先して行われる。
【0056】以下、本発明の特徴部分であるメダル払出
動作について説明する。まず、メダルの払い出しを行う
ホッパー装置100の構成について説明する。図8は、
本実施形態におけるホッパー装置100を示す外観図で
ある。ホッパー装置100は、基台101、回転円板1
02、カバー103からなる本体部104と、カバー1
03に取り付けられ、多量のメダル200を収容するバ
ケット105とから構成されている。バケット105
は、本体部104に取付ネジ106を介して着脱自在に
取り付けられている。
【0057】図9は、カバー103を取り外した状態
で、本体部104を分解した状態を示す分解斜視図であ
る。基台101は、その上部が例えば25度の角度で斜
めに形成された枠体から構成されており、この上部に
は、矩形状の金属板からなる支持板110が傾斜して取
り付けられる。支持板110の下面側には、回転円板1
02を回転駆動させるメダル払出モータ111が取り付
けられている。このメダル払出モータ111の出力軸に
は、ヘッド111aが固定されている。このヘッド11
1aは、支持板110に形成した軸孔110aに位置決
めされており、先端には回転円板102が固定される。
また、支持板110には、適宜ピッチでゴミ排出用の孔
110bや、メダル検出センサ用のセンサ窓110c等
が形成されている。
【0058】図10は、回転円板102の構成を示す部
分破断面図である。この回転円板102には、メダル2
00よりも少し大きい径からなる円形開口102aが形
成されている。この円形開口102aは、回転円板10
2の円周方向に同一ピッチで8個設けられているが、こ
れの個数は回転円板102の大きさに応じて適宜増減し
てもよい。この円形開口102aの上部周縁は、上方に
向かうにしたがい次第に拡開するようにテーパー面が形
成されており、メダル200が円形開口102a内に入
り易くなっている。
【0059】回転円板102と支持板110との間に
は、スラスト軸受121が配置されており、このスラス
ト軸受121は、回転円板102に設けられた取付溝に
嵌め込まれる。このスラスト軸受121がバケット10
5内に多量に収容されたメダル200の荷重を受けるこ
とで、回転円板102がバケット105の底部で円滑に
回転することができるようになっている。
【0060】図9に示すように、回転円板102の下側
には、メダル送出ガイド板120が回転円板102に対
して固定された状態で配置される。メダル送出ガイド板
120は、金属製で爪車状に形成されており、回転円板
102の円形開口102aに対応した数の8個のガイド
爪122を備えている。このガイド爪122は、その内
側面がメダル保持ガイド面122aであり、その外側面
がメダル送出ガイド面122bとなる。メダル保持ガイ
ド面122aは、回転円板102の円形開口102aに
沿う円弧状に形成されている。メダル送出ガイド面12
2bは、メダル保持ガイド面122aの内側端部に連続
し、隣接するガイド爪122のメダル保持ガイド面12
2aの外側端部に鋭角に接するように、外側に膨らんだ
円弧状に形成されている。この構成により、円形開口1
02aを通って支持板110に支持されたメダル200
は、メダル保持ガイド面122aで保持され、回転円板
102の回転により、メダル送出ガイド面122bによ
り、回転円板102の中心軸から離れる方向に送り出さ
れる。
【0061】支持板110には、メダル200よりも僅
かに厚い外側ガイド板130と、この外側ガイド板13
0上に被せられるカバー103とが取り付けられる。外
側ガイド板130は、矩形の金属板から構成されてお
り、その中央部に回転円板102よりも少し小さい円弧
状のメダルガイド面131が形成されている。また、メ
ダル排出位置には、メダル排出開口132が形成されて
いる。このメダル排出開口132を覆う支持板110と
カバー103との隙間により、メダル排出通路133が
形成されている。
【0062】また、メダル排出開口132付近には、固
定ローラ112及び可動ローラ113が配設されてい
る。固定ローラ112は、支持板110上に回動自在に
取り付けられており、そのローラ周面が、外側ガイド板
130のメダルガイド面131の円周軌道上に接するよ
うに配置されている。可動ローラ113は、周面にゴム
等の弾性体が取り付けられており、アーム113aの先
端に回動自在に取り付けられている。このアーム113
aは、支持板110上の図示しない取付軸に対して揺動
自在に取り付けられており、可動ローラ113を、支持
板110の揺動用切欠孔110dの範囲で移動可能とな
っている。尚、図10に示す可動ローラ113は、メダ
ル排出開口132からメダルが排出されない閉口位置に
位置している。また、アーム113aは、図示しないコ
イルバネにより、可動ローラ113が閉口位置に位置す
る方向に付勢されている。可動ローラ113の閉口位置
では、そのローラ周面が回転円板102の外周縁部に接
するように位置決めされている。
【0063】この構成により、回転円板102の回転に
よりメダル送出ガイド板120が回転して、メダル20
0がメダル排出開口132に位置されると、閉口位置に
ある可動ローラ113にメダル200が当接し、コイル
バネの付勢に抗して可動ローラ113が揺動用切欠孔1
10dに沿って変位する。そして、そのメダル200が
可動ローラ113を乗り越えると、コイルバネの復元力
によりメダル200が排出方向に勢いよく飛ばされる。
これにより、メダル200は、メダル排出通路133を
通って、メダル受皿10に排出される。
【0064】図9に示すように、メダル排出通路133
を通過するメダル200を検出するメダル検出手段とし
ての2個のメダル検出センサ140,141がカバー1
03に取り付けられている。また、カバー103及び支
持板110には、メダル検出センサ140,141に対
応する位置にセンサ窓103a,110eが形成されて
いる。このメダル検出センサ140,141は、反射型
フォトセンサであり、メダル200の通過ごとに検出信
号であるパルス信号を発生して、このパルス信号をメイ
ン制御回路基板17のCPU17aに送る。また、カバ
ー103には、メダル検出センサ140,141を覆う
遮光蓋142が取り付けられる。尚、上記メダル検出セ
ンサ140,141は、反射型フォトセンサに代えて、
投受光型のフォトインタラプタを用いてもよい。
【0065】次に、ホッパー装置100を用いたメダル
払出動作について説明する。尚、以下、一般遊技中に、
上記表1に示す「ベル役」が入賞した場合のメダル払出
動作について説明するが、BB遊技中、RB遊技中等の
メダル払出動作も同様である。
【0066】図1は、本実施形態におけるメダル払出動
作の流れを示すフローチャートである。メイン制御回路
基板17のCPU17aは、内部抽選で「ベル役」が当
選したら、図6に示すように、各リール位置センサ2
5,26,27からの出力信号を受け取ることで、その
「ベル役」に係る図柄の組み合わせが入賞ライン上に停
止表示されたか否かを判断する。そして、「ベル役」に
係る図柄の組み合わせが入賞ライン上に停止表示された
と判断すると、その「ベル役」に対応する枚数のメダル
の払出動作を実行する。メダルの払出動作を開始したC
PU17aは、まず、図6に示すように、メダル貯留量
検出手段としてのメダル残量検出センサ150からの残
量検出信号に基づいて、バケット105内にメダルの払
い出しに十分な枚数のメダルが貯留されているか否かの
残量チェックを行う。
【0067】図11は、残量チェックに用いられるメダ
ル残量検出センサ150の概略構成図である。このメダ
ル残量検出センサ150は、バケット105を本体部1
04に取り付けることにより形成されるメダル貯留部3
00の内部に設けられた2つの電極と、この電極間に流
れる電流を検出して残量検出信号を出力する電流検出部
151とから構成されている。バケット105は、導電
性を有する金属材料で形成されたケーシング部105a
と、絶縁性を有するプラスチック材料で形成されたバケ
ット取付部105bとから構成されている。このバケッ
ト105のケーシング部105aは、メダル残量検出セ
ンサ150の一方の電極として機能し、電流検出部15
1に接続されている。また、バケット105とともにメ
ダル貯留部300を形成する回転円板102も、導電性
を有する金属材料で形成されており、メダル残量検出セ
ンサ150の他方の電極として機能し、電流検出部15
1に接続されている。
【0068】メダル貯留部300内にメダル200が存
在しない状態において、バケット105のケーシング部
105aと回転円板102との間は、バケット105の
バケット取付部105bにより電気的に離間されてい
る。よって、電流検出部151では、これらの間に流れ
る電流が検出されない。一方、メダル貯留部300に、
メダルがバケット105のケーシング部105aの内壁
に接触する程度まで堆積すると、メダル200が導電性
を有するため、ケーシング105aと回転円板102と
の間が導通状態となる。このとき、電流検出部151で
は、これらの間に流れる電流が検出されることになり、
残量検出信号がメイン制御回路基板17のCPU17a
に出力される。
【0069】尚、ここでは、バケット105のケーシン
グ部105a及び回転円板102を導電性材料で形成し
て電極として機能させたが、メダル貯留部300の内壁
となる表面のみを導電性材料で形成するように構成して
もよい。また、所定量のメダル200がメダル貯留部3
00内に存在するときに、そのメダル200を介して導
通状態となればよいので、その所定量のメダル200が
堆積したときにメダル200を介して導通状態となる位
置が少なくとも電極として機能するように構成してもよ
い。
【0070】メイン制御回路基板17のCPU17a
は、残量チェックを行う際、上記メダル残量検出センサ
150に残量検出信号を要求し、メダル残量検出センサ
150の電流検出部151からの残量検出信号の入力を
待つ。そして、CPU17aは、メダル払出許可手段と
して機能し、図1に示すように、残量検出信号が入力さ
れたときには、メダル貯留部300内にメダル200が
十分に貯留されている判断し、残量検出信号が入力され
ないときには、メダル貯留部300内にメダル200が
ほとんど貯留されていないと判断する(S1)。
【0071】上記残量チェックにおいて、CPU17a
がメダル貯留部300内にメダル200がほとんど貯留
されていないと判断したら(S1)、上記報知パネル1
1を用いて、メダル貯留量が少ない旨のメダル補充報知
を行う(S2)。この報知では、図6に示すように、C
PU17aからデータ送出回路17fにメダル補充用制
御信号を出力され、データ送出回路17fに出力された
メダル補充用制御信号は、送出タイミング制御回路17
gからの出力信号に基づいて、サブ制御回路基板21の
データ入力回路21iに出力される。サブ制御回路基板
21のCPU21aは、所定のメダル補充用の制御プロ
グラムを実行し、点灯制御回路21gを制御して、メダ
ル補充報知に対応する点灯パターンにより報知パネル1
1を点灯させる。これにより、店員等がそのメダル補充
報知を受けることで、メダル貯留部105内にメダル2
00が補充される。店員は、メダル200を補充した
後、図3に示すスロットマシン内部にあるリセットスイ
ッチ19aを操作して、スロットマシンを通常の状態に
戻す(S3)。これにより、メイン制御回路基板17の
CPU17aは、メダル払出動作を再開する。
【0072】一方、上記残量チェックにおいて、CPU
17aがメダル貯留部300内にメダル200が十分に
貯留されていると判断したら(S1)、CPU17a
は、図9に示すホッパー装置100のモータ111に払
出命令を出力する(S4)。これを受け取ったモータ1
11は、駆動を開始し(S5)、回転円板102を回転
させる。これにより、メダル排出通路133からは、メ
ダル200が1枚ずつ排出される。このメダル排出通路
133を通過するメダル200は、メダル検出センサ1
40,141により検出され、その検出信号がCPU1
7aに入力される。CPU17aは、その検出信号を受
け取ることで、メダル200がメダル排出通路133を
通過したか否かを確認する(S6)。
【0073】CPU17aがメダル200の通過を確認
した場合(S6)、CPU17aは、遊技者に払い出さ
れたメダル枚数のカウントを、「1」だけ増加させる
(S7)。そして、CPU17aは、そのメダル枚数の
カウントが「ベル役」に対応するメダル払出枚数の
「5」に達したか否かを判断する(S8)。この判断に
おいて、まだメダル払出枚数に達していないと判断した
ら、そのまま、次のメダル200の通過を確認する(S
6)。一方、メダル払出枚数に達していると判断した
ら、CPU17aは、払出停止命令をモータ111に出
力する(S9)。これにより、モータ111による回転
円板102の回転が停止し(S10)、メダルの払出動
作が終了する。
【0074】一方で、払出命令が出力されているにもか
かわらず、メダル検出センサ150からの検出信号が入
力されず、CPU17aがメダル200の通過を確認で
きない場合(S6)、CPU17aは、メダル排出中止
手段として機能し、即座に払出中止命令をモータ111
に出力する(S11)。これにより、モータ111によ
る回転円板102の回転が停止し(S12)、メダルの
払出動作が中止される。また、CPU17aは、上記報
知パネル11を用いて、メダルの払い出しに異常がある
旨の払出異常報知を行う(S13)。この報知では、上
記メダル補充報知の場合と同様にして、報知パネル11
を制御する。尚、この払出異常報知における報知パネル
の点灯パターンは、メダル補充報知の場合とは異なるも
のである。この払出異常報知を店員等が確認すると、店
員は、その異常原因を解決し、図3に示すスロットマシ
ン内部にあるリセットスイッチ19aを操作して、スロ
ットマシンを通常の状態に戻す(S14)。これによ
り、メイン制御回路基板17のCPU17aは、メダル
払出動作を再開する。
【0075】ここで、悪質な遊技者が、メダル払出動作
中に、従来から問題となっているメダル検出センサ14
0,141とCPU17aとを接続するケーブルをニッ
パ等で切断するような不正操作を行った場合、上記S6
において、CPU17aはメダルの通過が確認できなく
なる。よって、モータ111の駆動が即座に中止され、
メダルの払出がされなくなる。従来では、上記残量チェ
ックと同様の空チェックをメダル検出センサ140,1
41により行っていたため、メダル貯留部300内のメ
ダルが空であるか否か判断するために、メダルの通過が
確認できなくなってから、例えば5秒の間はモータ11
1が回転したままの状態となり、その間に、メダルが例
えば十数枚不正に払い出されしまっていた。しかし、本
実施形態では、メダルの払い出しがされる前に、メダル
貯留部300のメダル貯留量をチェックするので(S
1)、メダルの通過が確認できなくなってから、例えば
1秒後には、モータ111の駆動を中止させることがで
きる。よって、その間に不正に払い出されるメダル枚数
は、0〜1枚程度である。
【0076】悪質な遊技者が、多くのメダルを不正に獲
得しようとして、中止されたメダル払出動作を再開させ
るためには、スロットマシン内部に設けられたリセット
スイッチ19aを操作する必要がある。この場合、悪質
な遊技者は、店員等の一瞬の隙を突いて、スペア鍵等を
用いてスロットマシンの前面パネル3を開け、リセット
スイッチ19aを操作する。そして、再びメダルの払い
出しが中止されるまで、不正にメダルを獲得する。しか
し、本実施形態では、メダルの払出動作が再開され、再
度中止されるまでに不正に払い出されるメダル枚数は、
従来よりも格段に少ない0〜1枚程度である。よって、
店員等の目を盗んで前面パネル3を開けるというリスク
を負って得られるメダル枚数は、0〜1枚程度である。
【0077】以上、本実施形態によれば、上述のような
不正操作をして多量メダルを不正に得ようとすると、悪
質な遊技者は、従来よりも遥かに多い回数、前面パネル
3を開閉させなければならず、店員等に不正操作が発見
される確率が非常に高くなるというリスクを負わなけれ
ばならない。よって、悪質な遊技者による不正操作を抑
制する効果は非常に高くなる。
【0078】〔変形例〕本実施形態では、メダル残量検
出センサ150の電極としては、バケット105と回転
円板102を利用した構成について説明したが、この構
成以外にも、例えば、図12に示すような構成を有する
変形例を用いてもよい。すなわち、本変形例では、絶縁
性シート155上に櫛歯状に形成された金属膜からなる
2つの電極153,154を設けてなる電極シート15
2を用いる。この電極シート152は、裏面が粘着シー
ルになっており、バケット105のバケット取付部10
5bの内壁部分に接着されている。電極シート152上
の2つの電極153,154は、互いの櫛歯部分153
a,154aが噛合うように近接して配置されており、
その離間間隔は、メダル200の直径よりも十分に短く
なっている。よって、メダル貯留部300内のメダル2
00が、この電極シート152が接着された内壁部分ま
で堆積している場合、そのメダル200を介して、その
電極153,154の間が導通状態となる。これら電極
153,154は、上記電流検出部151に接続されて
おり、上述と同様にして、残量検出信号が出力される。
【0079】本変形例によれば、既存のホッパー装置1
00をほとんど改変せずに、メダル貯留量検出手段を設
けることができる。すなわち、既存のホッパー装置にお
けるバケット105のほとんどは、プラスチック製のも
のであり、絶縁体である。よって、上記実施形態のよう
にバケット105のケーシング部105aを電極として
用いる場合には、既存のバケット105の代わりに、ケ
ーシング部105aが導電性を有するものを用いる必要
がある。しかし、本変形例では、電極シール152をバ
ケット105の内壁に接着し、その電極153,154
と電流検出部151との間を配線するだけでよい。よっ
て、既存のホッパー装置100をほとんどそのまま使用
することができる。
【0080】尚、残量チェックを行うために必要となる
メダル貯留量検出手段は、本実施形態や変形例のような
構成に限らず、従来から知られている種々の検出手段を
用いることが可能である。
【0081】また、本実施形態では、異常報知手段とし
て、店員等の視覚を通じて報知する視覚報知手段である
報知パネル11を用いているが、これに限らず、例え
ば、警告音等の音を出力するスピーカー等の音出力手段
などを利用した聴覚報知手段を用いた構成であってもよ
い。また、本スロットマシンが設置されるパチンコ店等
の遊技者の目に触れない場所に設置された監視装置に、
異常信号を出力する異常信号出力手段などを用いてもよ
い。この場合、本スロットマシンのメイン制御回路基板
17の出力ポート17iと、監視装置の外部インターフ
ェースとを接続し、CPU17aから出力される異常信
号を監視装置に入力する。そして、監視装置から店員等
に無線などを利用して払出異常報知を行うようにしても
よい。
【0082】また、本実施形態では、パチンコ店に設置
されるスロットマシンについて説明したが、本発明に係
るメダル払出方法は、ゲームセンタ等に設置されるメダ
ルゲーム機などにも、同様に適用することができる。
【0083】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、不正操
作により悪質な遊技者が負うリスクに対する不正に獲得
できるメダル数を少なくすることができるので、不正操
作を抑制することができるという優れた効果がある。
【0084】また、請求項3の発明によれば、本メダル
遊技機が設置されるパチンコ店等の店員などは、メダル
排出の中止原因を迅速に解決することが可能となるとい
う優れた効果がある。特に、店員等だけでなく、遊技者
に対しても報知すれば、悪質な遊技者に対する不正抑制
効果も期待できるという優れた効果もある。
【0085】また、請求項4の発明のよれば、メダル貯
留量検出手段を比較的簡単で安価に構成することがで
き、コストを抑えることができるという優れた効果があ
る。
【0086】また、請求項5の発明のよれば、従来と変
わらないメダル収容枚数を維持することができるという
優れた効果がある。また、電極にメダルが詰まってしま
うこともないという優れた効果もある。
【0087】また、請求項6の発明のよれば、既存のメ
ダル貯留部をほとんどそのまま流用することができ、低
コスト化を図ることができるという優れた効果がある。
【0088】また、請求項7の発明のよれば、メダルの
姿勢等による導通不良などを少なくし、安定したメダル
貯留量の検出を実現できるという優れた効果がある。
【0089】また、請求項8の発明のよれば、既存の構
成を利用して、メダル貯留量検出手段を構成する電極を
設けることができ、低コスト化を図ることができるとい
う優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るスロットマシンのメダル払出
動作の流れを示すフローチャート。
【図2】同スロットマシンの外観斜視図。
【図3】同スロットマシンの内部構造を示す概略構成
図。
【図4】(a)から(g)は、それぞれ同スロットマシ
ンの各リールに付される図柄を示す模式図。
【図5】同スロットマシンの前面パネルの一部を示す詳
細正面図。
【図6】同スロットマシンの電気回路の一部を示すブロ
ック図。
【図7】同スロットマシンにおける遊技状態の切り替え
の流れを示すフロー図。
【図8】同スロットマシンのホッパー装置を示す外観
図。
【図9】同ホッパー装置における本体部を分解した状態
の分解斜視図。
【図10】同ホッパー装置の回転円板の構成を示す部分
破断面図。
【図11】同ホッパー装置のメダル残量検出センサの概
略構成図。
【図12】変形例に係る同ホッパー装置のメダル残量検
出センサの概略構成図。
【図13】一般に用いれているホッパー装置の送出部の
一例を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 スロットマシン 6 スタートレバー 7a,7b,7c 停止ボタン 11 報知パネル 16 リール 17 制御回路基板 17a,21a CPU 21 サブ制御回路基板 100 ホッパー装置 102 回転円板 105 バケット 111 モータ 140,141 メダル検出センサ 150 メダル残量検出センサ 151 電流検出部 152 電極シート 153,154 電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者が所定のメダル払出条件を満たした
    とき、所定枚数のメダルの払い出しを行う遊技機のメダ
    ル払出方法において、遊技者に払い出すためのメダルを
    貯留するメダル貯留部に貯留されているメダル量が、遊
    技者に払い出すべき該メダル貯留部の一定レベル以上で
    あるか否かを判断するメダル貯留量判断工程と、上記メ
    ダル貯留量判断工程で、メダル量が上記一定レベル以上
    であると判断されたときにはメダルの払い出しを許可
    し、該一定レベル未満であると判断されたときにはメダ
    ルの払い出しを許可しないメダル払出許可工程と、上記
    メダル払出許可工程でメダルの払い出しが許可されたと
    き、上記メダル貯留部内に貯留されたメダルを、所定の
    メダル通過経路を通じて排出するメダル排出工程と、上
    記所定のメダル通過経路を通過するメダルを検出するメ
    ダル検出工程と、上記メダル検出工程でメダルが検出さ
    れないとき、上記メダル排出工程でのメダルの排出を中
    止するメダル排出中止工程とを有することを特徴とする
    メダル遊技機のメダル払出方法。
  2. 【請求項2】遊技者に払い出すためのメダルを貯留する
    メダル貯留部と、上記メダル貯留部内のメダルを、所定
    のメダル通過経路を通じて排出するメダル排出手段と、
    上記所定のメダル通過経路を通過するメダルを検出する
    メダル検出手段とを備えたメダル遊技機において、上記
    メダル貯留部に貯留されているメダル量が、遊技者に払
    い出すべき該メダル貯留部の一定レベル以上であるか否
    かを検出するメダル貯留量検出手段と、上記メダル貯留
    量検出手段により検出されたメダル量が、上記一定レベ
    ル以上であるときには、上記メダル排出手段によるメダ
    ルの払い出しを許可し、該一定レベル未満であるときに
    は、該メダル払出手段によるメダルの払い出しを許可し
    ないメダル払出許可手段と、上記メダル払出許可手段に
    よりメダルの払い出しが許可された後、上記メダル検出
    手段がメダルを検出しないとき、上記メダル排出手段に
    よるメダルの排出を中止するメダル排出中止手段とを有
    することを特徴とするメダル遊技機。
  3. 【請求項3】請求項2のメダル遊技機において、上記メ
    ダル排出中止手段によりメダルの払い出しが中止された
    とき、メダル払い出しに異常がある旨を報知する異常報
    知手段を有することを特徴とするメダル遊技機。
  4. 【請求項4】請求項2又は3のメダル遊技機において、
    上記メダルは導電性を有するものであり、上記メダル貯
    留量検出手段は、上記メダル貯留部の内部に設けられ、
    該メダル貯留部に貯留されているメダル量が、上記一定
    レベル以上であるときには上記メダルを介して導通状態
    となり、該一定レベル未満であるときには短絡状態とな
    るように配置される複数の電極で構成されていることを
    特徴とするメダル遊技機。
  5. 【請求項5】請求項4のメダル遊技機において、上記複
    数の電極は、上記メダル貯留部の内壁に沿わせて設けら
    れ、互いに近接して平面的に形成された電極であること
    を特徴とするメダル遊技機。
  6. 【請求項6】請求項5のメダル遊技機において、上記複
    数の電極は、上記メダル貯留部の内壁に取り付けられ、
    絶縁性シート上に導電性物質を設けてなる電極シートで
    構成されていることを特徴とするメダル遊技機。
  7. 【請求項7】請求項5又は6のメダル遊技機において、
    上記複数の電極は、接触しない状態で互いに歯部が相手
    の歯部間に入り込むように配置された櫛歯状の電極対で
    構成されていることを特徴とするメダル遊技機。
  8. 【請求項8】請求項4のメダル遊技機において、上記複
    数の電極は、上記メダル貯留部の内壁を形成し、絶縁部
    材により互いに電気的に離間した複数の導電部材である
    ことを特徴とするメダル遊技機。
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