JP2013208267A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
投入口から投入されたメダルが通過する通路と、通路に設けられて投入されたメダルを検出するフォトセンサと、フォトセンサで検出されたメダルを、遊技に使用可能な仮想メダルとして貯留記憶するRAM153と、を備える遊技機において、誘導路840の直線部840cを横断する方向に進退移動可能とされた直動部材88と、直動部材88を直線部840c外の初期位置から、直線部840cを横断して通路外に突出した駆動位置に駆動するソレノイドSolと、直線部840cを横断して通路外に突出した直動部材88を検出するセンサ89と、直動部材88を駆動位置に向けて駆動した際に、直動部材88がセンサ89で検出されない場合に異常を報知する異常報知手段とを設けた構成とした。
【選択図】図14
Description
また、スロットマシンには、排出操作手段としての精算ボタンが設けられており、当該精算ボタンが操作されることにより、貯留記憶された仮想メダルが、実際のメダルとして排出されるようになっている。
そして、かかる不正行為が行われ続けると、メダルの不正な取得が繰り返し行われ、遊技ホールに多大な不利益を及ぼすこととなってしまう。これに対して、このような不正行為を防止すべく、投入検出センサを複数個連設させると共にこれら投入検出センサがメダルを検出した検出順序を確認することで不正行為を防止する構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。
当該不正行為としては、例えば投入検出センサがフォトセンサの場合においては、2個の投入検出センサの間隔に対応させて2つの発光体をフィルムなどに埋設させた不正用冶具を用いるものが考えられる。この場合、各発光体が各投入検出センサの検出位置にくるようにフィルムを挿入し、投入検出センサの検出順序に対応させて各発光体を点滅させることでメダルの投入を誤検出させ、仮想メダルの貯留記憶を行わせるものと考えられる。
したがって、上記特許文献1に示すような不正対策では不十分であり、さらなる不正対策を施す必要がある。
遊技媒体の投入口と、
前記投入口から投入された遊技媒体が通過する通路と、
前記通路に設けられて、前記投入口から投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出手段と、
前記遊技媒体検出手段で検出された遊技媒体を、遊技に使用可能な仮想遊技媒体として貯留記憶する貯留記憶手段と、を備える遊技機において、
前記通路を横断する方向に進退移動可能とされた直動部材と、
前記直動部材を、前記通路外の初期位置から、前記通路を横断して前記通路外に突出した駆動位置に駆動する駆動手段と、
前記通路を横断して前記通路外に突出した前記直動部材を検出する検出手段と、
前記駆動手段で前記直動部材を駆動した際に、前記直動部材が前記検出手段で検出されない場合に異常を報知する異常報知手段と、を設けたことを特徴とする遊技機とした。
よって、仮想メダルの不正な貯留記憶の行為を行うために不正用治具が通路内に挿入されている場合には、異常が報知されることになるので、不正用治具を用いた不正行為が行われることを好適に防止して、仮想遊技媒体の貯留記憶を不正に行わせないようにすることができる。
図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の斜視図、図3はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図、図4は前面扉12の背面図、図5は筐体11の正面図である。
ストップスイッチ72,73,74はリール61L,61M,61Rの回転に基づく可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ72,73,74は、左リール61Lが回転を開始してから所定時間が経過すると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、回転が停止すると消灯されるようになっている。
ここで、セレクタ83について説明をする。
図7は、セレクタ83の正面図である。図8は、セレクタ83の基部84から、切替部材85とカバー部材86を取り外して示す分解斜視図である。図9は、セレクタ83の内部構造を説明する図であり、(a)は、カバー部材86を取り外した状態の基部84の正面図であり、(b)は、さらに切替部材85を取り外した状態の基部84の正面図である。
側壁部841、842は、それぞれ基部84の高さ方向の全長に亘って設けられており、これら側壁部841、842の間に、カバー部材86が位置するようになっている。
図9に示すように、正面視においてこの誘導路840は、基部84の左上から、側壁部842に沿って下方に延びる導入部840aと、導入部840aの下端から右下方向に湾曲する湾曲部840bと、湾曲部840bの先端から、側壁部841に向けて右斜め下方に延びる直線部840cとを備えて構成される。
壁部844は、リブ843と同様に図中手前側に延出して形成されている。この壁部844は、誘導路840の導入部840aの右辺に沿って延びており、直線部840cの上辺に沿って設けられた壁部845の一端に接続している。
壁部845の他端は、側壁部841に接続しており、壁部844と壁部845とにより、誘導路840における導入部840aから直線部840cまでの範囲の一方の壁を構成している。
これにより、メダル投入口75(図1参照)から投入されてセレクタ83に誘導されたメダルMが、誘導路840内を1列に並んで流下するようになっている。
カバー部材86の支持軸860は、スプリング861の付勢力により、係合部847a、847aに係合した状態で保持されており、この状態においてカバー部材86は、基部84の表面に当接した状態で配置されると共に、支持軸860の軸線X1周りに回動可能となっている。
実施の形態では、この返却スイッチ76が押圧されると、リンク機構を介して押圧部材848が駆動されて、貫通穴84bから突出するようになっており、この突出する押圧部材848によりカバー部材86が押圧されて、軸線X1周りに回動するようになっている。
図10に示すように、第1カバー部864の導入部840aとの対向面864aは、導入部840aの表面に沿って湾曲しており、導入部840aとの間にメダルMが通過可能な隙間Sを確保している。
第1カバー部864において、前記した壁部844に重なる位置には、直線部840c側の下方に延出して延出部864b(図7参照)が設けられており、この延出部864bの先端864cは、直線部840c内に突出している。
第2カバー部865の誘導路840側の上縁865aは、金属プレート846の誘導路840側の上辺846aよりも、誘導路840内に突出している(図10参照)。
正面視において第2カバー部865の上縁865aは、直線部840cに対して平行に設けられており、この上縁865aと、前記した延出部864bの先端864cとの離間距離Dx(図10参照)は、メダルMの直径Dよりも小さくなるように設定されている。これにより、誘導路840における湾曲部840bと直線部840cとの接続部とその近傍では、誘導路840を流下するメダルMが、カバー部材86の開口部867から外部に飛び出さないようにされている。
図11は、図7におけるC−C断面図である。
図11に示すように、断面視において第3カバー部866は、直線部840cの前面を覆う平板部866aと、後記するフォトセンサ87の突出部873の前面を覆う膨出部866bとを備える。
平板部866aは、直線部840cから所定距離離間した位置に、直線部840cに対して平行に配置されており、直線部840cとの間にメダルが通過する空間Sを確保している。
実施の形態では、セレクタ83を正面から見て、第3カバー部866は、後記する切替部材85の接触部851の前面側に及んで形成されている(図7参照)。
そのため、膨出部866bにおける平板部866a側の斜面部866b2は、切替部材85の動作を阻害しないようにするために、誘導路840(直線部840c)の上辺を規定する壁部845から図中下側に所定距離h離間した位置で、平板部866aに接続して、斜面部866b2の内側に、切替部材85の動作を許容する空間S1が確保されている。
腕部853、853は、基部84の貫通穴84c、84d(図9の(b)参照)を貫通して、基部84の裏側に突出して設けられるようになっており、この腕部853、853の先端の貫通孔853aに、基部84の支持部849で保持された軸部材(図示せず)を挿通させて、基部84(支持部849)で揺動可能に支持されるようになっている。
そして、接触部851を基部84の表面側から壁部845の先端面845aに接触させた位置(メダルMをホッパ用通路81側に排出させる位置)(図12の(a)参照)と、接触部851を壁部845から離間させた位置(メダルMを皿用通路82側に排出させる位置)(図12の(b)参照)との間で、往復移動するようになっている。
そのため、切替部材85が、図12の(a)に示す位置に配置されているときには、誘導路840を流下するメダルMの誘導路840からの脱落が切替部材85により防止された状態となるので、誘導路840を流下するメダルMは、誘導路840に沿って流下して、基部84の側壁部841に設けたスリット841a(図8参照)から、ホッパ用通路81に向けて排出されるようになっている。
ここで、基部84における誘導路840は、鉛直線Vに対して所定角度θ傾けて設けられているので、接触部851によるメダルMの図中上側の支持がされないと、メダルMは、重力により開口部867側に倒れ込むことになり、メダルMは、最終的にカバー部材86の開口部867から誘導路840の外部に排出されて、皿用通路82に排出されるようになっている。
この窪み部840eは、メダルMが開口部867側に倒れ込むときに、メダルMの下側が、直線部840c(突状帯840d)と干渉してメダルMの倒れ込みが阻害されないようにするために設けられている。
開口部84eは、基部84を厚み方向に貫通して形成されており、この開口部84e内には、フォトセンサ87の一対の受光素子870a、870bが、その受光面を誘導路840(直線部840c)側に向けて配置されている。
突出部873は、基部84を貫通して設けられており、当該突出部873に設けられた発光素子871(871a、871b)とミラー874を、基部84の誘導路840側に位置させている。
(1)受光素子870a:オフ、受光素子870b:オン、(2)受光素子870a:オフ、受光素子870b:オフ、(3)受光素子870a:オン、受光素子870b:オフ
図13に示すように、誘導路840の直線部840cでは、開口部84eよりも上流側に、貫通穴84fが設けられている。貫通穴84fは、基部84を厚み方向に貫通して形成されており、平面視において矩形形状を有している。
貫通穴84fは、直線部840cにおけるメダルMの移動方向(流下方向)に対して直交する方向に延びており、直線部840cの幅Dbよりも僅かに狭い幅Dcで形成されている。
図15の(a)は、図13におけるA−A断面図であり、(b)は、直動部材88の変形例を示す図である。
実施の形態では、直動部材88は、リンク部材100を介して接続したソレノイドSolにより、誘導路840(直線部840c)に対して出没自在とされている。
リンク部材100の他端100bには、ソレノイドSのスプール101が回転可能に連結されていると共に、スプリングSpが連結されている。リンク部材100には、このスプリングSpにより、他端100b側を基部84に近づける方向の力が作用している。
なお、この初期位置において直動部材88は、先端の刃部881を直線部840cに突出させない位置に配置されており、直線部840cを流下するメダルMの移動が、刃部881により阻害されないようにされている。
メダルの流下方向(直線部840cの長手方向)におけるスリット866cの幅は、同方向における貫通穴84fの幅W2と略整合する幅であって、同方向における直動部材88の幅W1よりも僅かに広い幅に設定されている。
これにより、直線部840cを横断した直動部材88の先端側のみが、このスリット866cに挿入されて、その先端側の刃部881が、平板部866aの基部84とは反対側に突出するようになっている。
このセンサ89は、直動部材88が挿入されるスリット部890を、平板部866aとの対向面に備えており、このスリット部890を挟んで一方側と他方側に、発光素子89aと受光素子89bが設けられている。
そのため、不正用治具Uが誘導路840に挿入されているときに、直動部材88が駆動されると、当該直動部材88の駆動位置への移動が、例えば接続片U2により妨げられて、直動部材88が、センサ89で検出されなくなるようになっている。
実施の形態では、かかる場合に異常が報知されるようになっており、誘導路840内への不正用治具Uの挿入が、異常として報知されるようになっている。
ここで、前者の不正用治具の場合には、接続片U2は、メダル投入口75(図1参照)に係止された係止片(図示せず)と本体部U1とを単純に接続して、メダル投入口75から取り出し可能にするためのひも状の部材となる。
また、後者の不正用治具の場合には、接続片U2は、本体部U1に制御信号を伝送するための信号線であって、本体部U1をメダル投入口75から取り出し可能にするひもを兼ねた部材となる。
よって、不正用治具U(本体部U1、接続片U2)が、可撓性に富む材料から構成されており、駆動位置に向けて移動する直動部材88が接触した際に、直動部材88の形状に合わせて変形するようになっていても、スリット866cの幅W2が直動部材88のみを通過可能な幅に設定されているので、直動部材88のスリット866cへの挿入が、不正用治具Uにより阻止されることになる。これにより、直動部材88を駆動位置に向けて駆動したにもかかわらず、センサ89がスリット866cを通過した直動部材88を検知できないので、異常の発生を確実に報知できることになる。
そのため、例えば不正用治具Uの接続片U2が極細い糸状のものであって、直線部840cの幅方向における一方に偏って位置している場合であっても、直線部840c内に突出させた直動部材88を、ほぼ確実に接続片U2に対して接触させることができるようになっている。
この場合、例えば図中上方向に貫通孔84fを広げて、直動部材840cの幅が、図中仮想線で示す幅W3’となるようにすると、切替部材85やカバー部材86の形状などを変更する範囲を最小限に抑えつつ、接続片U2への接触を確実に行えるようにすることができる。
よって、異常が報知されたあとに不正用治具Uを誘導路840から抜き取ろうとしても、刃部881が不正用治具Uに食い込んで、不正用治具Uを容易に抜き取ることができないので、スロットマシン10内に不正の証拠を残すことができるようになっている。
そして、直動部材88の刃部881が不正用治具Uを貫通した場合でも、スリット866cの幅が直動部材88のみを通過可能な最小の幅に設定されているので、直動部材88のスリット866cへの完全な挿入が阻害されて、異常が報知されることになる。
ここで、誘導路840の直線部840cにおいて不正用治具Uの本体部U1は、接続片U2により、フォォトセンサ87にメダルを誤検出させるのに最適な位置に配置されるようになっている。そのため、接続片U2が切断されると、直線部840cがメダルの流下を促進するために傾斜している(図9参照)こともあって、本体部U1が、前記した最適な位置に留まることができなくなる。よって、仮に不正用治具Uが、不正行為者が隠し持つリモートコントローラから無線送信される制御信号で本体部U1を駆動する仕様のものであっても、以降、不正行為が継続して行われることを好適に防止できる。
ここで、接続片U2が切断された場合には、当該直動部材88の駆動位置への移動が妨げられずに、センサ89で直動部材88が検出されて、異常が報知されない場合がある。
かかる場合であっても、少なくとも不正用治具Uによる不正行為が継続される可能性を抑えることができ、さらに不正用治具Uの本体部U1が接続片U2から切り離されるために、本体部U1の回収が困難になる。
このことが、不正行為を行うものにとって心理的な負担となり得るので、不正行為の抑制に寄与することができる。
メダルを遊技者に付与する排出手段としてのホッパ装置91は、メダルを貯留する貯留タンク92と、メダルを遊技者に払い出す払出装置93とより構成されている。払出装置93は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、皿用通路82の中央右部に設けられた開口94へメダルを排出し、皿用通路82を介してメダル受け皿18へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置91の右方には、貯留タンク92内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク95が設けられている。ホッパ装置91の貯留タンク92内部には、この貯留タンク92から予備タンク95へとメダルを排出する誘導プレート96が設けられている。したがって、誘導プレート96が設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク95に貯留されることとなる。
かかる主制御装置131は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基盤としての機能を果たすものである。また、主制御装置131には、入出力ポート132が設けられており、当該入出力ポート132を介して各種信号の入出力が行われる。
続いて、主制御装置131内のCPU151により実行される各制御処理を図17〜図28のフローチャート等を参照しながら説明する。かかるCPU151の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では1.49msec周期で)起動されるタイマ割込処理と、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込処理とがあり、説明の便宜上、はじめにNMI割込処理とタイマ割込処理とを説明し、その後メイン処理を説明する。
図17は、NMI割込処理の一例を示すフローチャートである。
停電の発生等により電源が遮断されると、電源装置161の停電監視回路161bから主制御装置131に停電発生信号が入力される。CPU151は、NMI端子を介して停電発生信号が入力されると、NMI割込処理を即座に実行する。
ステップ102において、停電フラグをセットして、RAM153内に設けられた所定のワークエリアに、停電発生情報を設定する。
ステップ103において、バックアップエリア153aへ退避させたデータを、CPU151に搭載の使用レジスタに復帰させる処理(レジスタ復帰処理)を実行して、本ルーチンの処理を終了する。
図18は、主制御装置131で定期的(本実施の形態では、1.49msec毎)に実行されるタイマ割込処理のフローチャートである。
ステップ202では、停電フラグがセットされているか否かを確認し、セットされている場合には、図19の停電時処理が実行され(ステップ203)、セットされていないときには、停電時処理は実行されずに、スキップされる。
そして、ステップ204以降の処理が順次実行される。
ステップ205では、CPU151自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。
ステップ206では、各リール61L,61M,61Rを回転させるために、それぞれの回胴駆動モータであるステッピングモータ62L〜61Rを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。
ステップ207では、各種スイッチのオン/オフ状態を読み込むスイッチ状態読み込み処理を行う。
ステップ209では、入出力ポートに接続された各種センサ(図16参照)の状態を読み込むと共に、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。
ステップ211では、メダル投入口75から投入されたメダルの枚数、遊技においてベットされたメダルの枚数(ベット枚数)、そしてスロットマシン10から払い出されたメダルの枚数(払い出し枚数)をカウント(計数)し、カウントした結果を外部集中端子板171へ出力するIN・OUTカウンタ処理を行う。
ステップ214では、設定されたセグメントデータを、クレジット表示部35、獲得枚数表示部36などに出力して、数字や記号などの文字情報を表示させる処理(セグメントデータ表示処理)が実行される。
ステップ216では、先のステップ201にてバックアップエリア153aに退避させた各レジスタの値をそれぞれCPU151内の対応するレジスタに復帰させる処理(レジスタ復帰処理)を行う。
ステップ217では、次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、一連のタイマ割込処理を終了する。
図19は、主制御装置131で実行される停電時処理のフローチャートである。
停電時処理は、前記したように、タイマ割込処理の中(図18、ステップ203)で実行される。
この停電時処理は、タイマ割込処理のレジスタ退避処理処理(ステップ201)の直後に実行されるので、その他の割り込み処理を中断することなく実行できる。
そのため、復電コマンドなどの送信処理中、スイッチの状態(オンオフ)の読み込み途中、カウンタの内容を更新中のように、それぞれの処理の途中に割り込んでこの停電時処理が実行されることはない。すなわち、イレギュラーなタイミングで停電時処理が実行されないので、イレギュラーなタイミングに実行されることをも考慮した停電時処理のプログラムを作成する必要がなくなる。これによって、停電時処理用の処理プログラムを簡略化してプログラム容量を削減できる。復電処理も同様である。
よって、主制御装置131は、コマンドの送信途中に停電が発生しても、停電時処理を正常に実行することができる。
ステップ302では、CPU151のスタックポインタの値を、RAM153内のスタックポインタ保存用メモリ領域に保存し、ステップ303において、チェックサム補正値用メモリ領域の値をクリア(=0)にすると共に、ステップ304において、入出力ポート132における出力ポートの出力状態をクリアして、全てのアクチュエータ(図11において図示されていない)をオフ状態にする。
この算出処理によって得られた補正値を使用することで、RAM153のチェックサムはゼロになる。RAM153のチェックサムをゼロにすることで、それ以後のRAM153への書き込みが禁止される(ステップ307)。
このステップ308の処理は、制御系の駆動電圧が安定化電圧(5ボルト)以下になるまで繰り返され、その間は無限ループ処理となる。
図20は、電源投入時に主制御装置131で実行されるメイン処理のフローチャートである。電源スイッチ122がオン操作されてスロットマシン10の電源が投入されると(停電からの復旧による電源入を含む)、この処理が実行される。
具体的には、スタックポインタの値をCPU151内に設定すると共に、割込み処理を許可する割込みモードを設定し、その後CPU151内のレジスタ群や、I/O装置等に対する各種の設定などが実行される。
当選確率設定キーのON操作がなされている場合にはステップ403に進み、強制的RAMクリア処理としてRAM153に記憶されたデータを全てクリアする。続くステップ404ではいずれの当選確率に基づいて後述する抽選処理を実行させるのかを設定するための当選確率設定処理(6段階確率設定処理)を行う。ステップ404にて当選確率設定処理を行った後には、後記する通常遊技処理(ステップ405)に移行する。
次に、ステップ410において、復電処理の実行を伝える復電コマンドを表示制御装置111に送信する。その後、ステップ411にて遊技状態として打ち止めおよび自動精算設定保存処理を行い、ステップ412にてスタート検出センサ71a等の各種センサの初期化を行う。続くステップ413では、停電フラグをリセットし、電源遮断前の番地に戻る。電源遮断前の番地に戻るための具体的な処理として、先に説明したタイマ割込処理に復帰し、ウォッチドッグタイマクリア処理(ステップ204)が実行されることとなる。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常遊技処理について図21のフローチャートに基づき説明する。
そして、メダルがベットされたのちに、スタートレバー71が操作されると(ステップ502、ステップ503においてYes)、ステップ504のベット不許可処理と、ステップ505の抽選処理と、ステップ506のリール制御処理と、ステップ507のメダル払出処理と、ステップ508の特別遊技状態処理と、ステップ509のベット許可処理とが順番に実行されたのち、ステップ501の処理にリターンする。
[メダル精算処理]
図22は、メダル精算処理の一例を示すフローチャートである。
メダル精算処理では、先ずステップ601にて、前回の遊技回において再遊技入賞が成立し、再遊技設定がなされているか否かを判定する。
再遊技入賞とは、抽選処理にて再遊技当選となり、有効ライン上に再遊技図柄の組合せが成立することにより発生する。そして、再遊技入賞が成立した場合には、遊技者にとっては、次の遊技回をメダルまたは仮想メダルの投入を要することなく開始させることができる。再遊技設定がなされている場合には、そのまま本メダル精算処理を終了し、再遊技設定がなされていない場合には、ステップ602に進む。
仮想メダルが貯留記憶されている場合には、ステップ604の排出制御処理を実行した後に、本メダル精算処理を終了する。
図23は、排出制御処理の一例を示すフローチャートである。
続くステップ703ではホッパ装置91に取り付けられた払出検出センサ91aからのメダル検出信号に応じて仮想メダル枚数を1減算する。その後、ステップ704にてクレジット表示部35の枚数を1減算する表示変更処理を行う。ステップ704にて表示部変更処理を行った後、再びステップ701に戻る。ステップ701で仮想メダル枚数が「0」となったときには、排出制御処理を終了する。
この排出制御処理は、メダル精算処理のサブルーチン(図22、ステップ604)であるので、排出制御処理が終了すると、メダル精算処理にリターンすることになる。
しかし、メダル精算処理における排出制御処理は、メダル精算処理において一番最後の実行される処理であるので、かかる場合には、メダル精算処理もまた終了して、通常遊技処理のステップ502に移行することになる。
主制御装置131における処理が通常遊技処理(図21)に戻ると、メダルがベットされたのちにスタートレバー71が操作されるまでの間、ステップ501からステップ503の処理が繰り返し実行される。
そして、メダルがベットされたのちにスタートレバー71が操作されると(ステップ502、503においてYes)、ステップ504のベット不許可処理が実行されることになる。
当該遊技中フラグがセットされることにより、クレジット投入検出センサ77a〜79aからのON信号が無効化される。
また、メダル通路切替ソレノイド83aが非励磁とされ、仮にメダル投入口75からメダルが投入されたとしても皿用通路82を介して遊技者にかかるメダルが返却されるようになる。
ここで、ステップ504に続いて実行される抽選処理(ステップ505)を説明する。
図24は、抽選処理の一例を示すフローチャートである。
ここで、スロットマシン10の設定状態は図示しない設定キーを用いてセットされた「設定1」〜「設定6」の何れかであり、「設定1」のときに役の当選確率が最も低い乱数テーブルが選択され、「設定6」のときに役の当選確率が最も高い乱数テーブルが選択される。
また、ベットされたメダルの枚数は1〜3枚の何れかであり、ベット枚数が多いほど役の当選確率が高くなるような乱数テーブルが選択される。例えば3枚ベットされたときの役の当選確率は、1枚ベットされたときの役の当選確率と比べて3倍以上高い確率となっている。
さらに、小役確率については高低2種類存在し、現在のメダルの払出率(出玉率)が所定の期待値を下回っているときには小役当選確率が高い乱数テーブルが選択され、所定の期待値を上回っているときには小役当選確率が低い乱数テーブルが選択される。
ここで、スベリテーブルとは、ストップスイッチ72〜74が押されたタイミングにおける所定の有効ライン上の図柄と、その有効ライン上に停止させるべき図柄とが異なる場合に、その停止させるべき図柄が所定の有効ライン上で止まるようにリールをどれだけ滑らせるかを定めたテーブルである。
次に、通常遊技処理のリール制御処理を、図25のフローチャートを参照して説明する。
このため、遊技者がメダルをベットしてスタートレバー71を操作したとしても、直ちに各リール61(61L、61M、61R)が回転しないことがある。
ステップ904において、ストップスイッチ72〜74の何れかが押下操作されてリール61L〜61Rの停止指令が発生したか否かを確認する。停止指令が発生していない場合には、ステップ905において、予め定められた各リール61(61L、61M、61R)の最大回転時間(例えば40秒)が経過したか否かを確認する。
最大回転時間が経過していない場合にはステップ904の処理にリターンし、最大回転時間を経過している場合には、ステップ906において、回転中の全てのリール61(61L、61M、61R)を強制的に停止させる強制停止処理が実行される。
このリール停止処理では、押下操作されたストップスイッチ72〜74に対応するリール61(61L、61M、61R)を、ストップスイッチ72〜74の操作タイミングに応じて停止させるための設定処理が行われる。
このリール停止処理では、押下操作されたストップスイッチに対応するリールを停止させるが、役の抽選において役に当選し、当選フラグがセットされている場合にはRAM153のスベリテーブル格納エリアに格納されたスベリテーブルを参照して、可能な限り当選した役が所定の有効ライン上に並ぶように制御する。
このスベリテーブル変更処理では、例えば当選した有効ライン上で役を揃えようとしたときに役の複合が発生するか否かを判定し、役の複合が発生しないときにはそのまま次のステップに移行し、役の複合が発生するときには当選した有効ラインを別の有効ラインに変更すると共に変更後の有効ラインに合ったスベリテーブルに変更した後に次のステップに移行する。
この停止目判定処理では、2つのリールが停止したときにその2つが「7」図柄等のボーナス図柄で揃っているか否かを判定し、揃っていないときにはそのまま次のステップに移行し、揃っているときにはスピーカ14から効果音等を発生させた後に次のステップに移行する。
ステップ912がNOの場合にはステップ704に戻り、YESの場合には続くステップ913にて払出判定処理を実行する。
ステップ1006の表示部変更処理が実行されると、再びステップ1001の処理に移行する。そしてステップ1001で払出数と払出予定数とが一致したときには、ステップ1007にて払出終了処理を行った後に本メダル払出処理を終了する。払出終了処理では、払出予定数格納エリアや払出数カウンタの値を「0」にクリアする。
このメダル払出処理を終了すると、通常遊技処理にリターンして、特別遊技状態処理(図21、ステップ508)と、ベット許可処理(図21、ステップ509)が実行されたのち、ステップ501の処理にリターンすることになる
当該遊技中フラグがクリアされることにより、クレジット投入検出センサ77a〜79aからのON信号が有効化される。
また、メダル通路切替ソレノイド83aが励磁とされ、仮にメダル投入口75からメダルが投入されたメダルMが、フォトセンサ87の前を通ってホッパ用通路81側に移動するようにされる。さらには、精算検出センサ80aからのON信号が無効化される。
ここで、メダル投入口75からのメダルMの投入の有無は、上述したタイマ割込処理のセンサ監視処理(図18、ステップ209)にて行われており、実施の形態では、不正行為の有無を確認するための所定の処理が、このセンサ監視処理における投入メダル検出処理の中で実行されている。
以下、この投入メダル検出処理の詳細を、図27のフローチャートに基づき説明する。
この投入監視処理では、フォトセンサ87の出力信号に基づいて、メダルMがフォトセンサ87で検出されたか否かを判定する。
前記したように、メダルMを検出するためのフォトセンサ87は、一対の受光素子870a、870bを備えており、(1)受光素子870a:オフ、受光素子870b:オン、(2)受光素子870a:オフ、受光素子870b:オフ、(3)受光素子870a:オン、受光素子870b:オフの組合せが連続して検出された場合に、1枚のメダルMが正常に検出されたと判定される。
メダルMが検出された場合には、ステップ1103において、タイマTの値がセットされる。
このタイマTの値は、前回のメダルの検出から、新たにメダルが検出されないままで所定時間(例えば、0.5秒)が経過したか否かを確認するためにセットされる。
実施の形態では、メダルMが検出されたのち、新たにメダルが検出されないままで所定時間が経過した時点で、不正用治具Uが誘導路840に挿入されているか否かを確認するようになっており、このタイマTの値は、この確認を実行するタイミングを規定している。
なお、所定時間が経過した時点で確認するのは、メダルMが連続して投入されている場合に、直動部材88がメダルMに接触して、メダルMの誘導路840内の流下が妨げられないようにするためである。
そのため、所定時間が例えば0.5秒である場合には、タイマTの値に「336」がセットされる(336≒500msec/1.49msec)。
ここで、この最大ベット枚数は、遊技の状態が、通常遊技状態である場合には「3」に設定されている。
実施の形態の遊技機では、遊技機に投入されたメダルの枚数が最大ベット枚数を超えた場合に、最大ベット枚数を超えた分のメダルが、仮想メダルとして記憶されるようになっているからである。
具体的には、投入されたメダルが、前記したセレクタ83により皿用通路82(図3、図4)に排出されるようにするために、切替部材85を図13の(b)に示す位置(接触部851を壁部845に接触させない位置)に配置させるための制御信号が生成される。
なお、メダルの投入禁止は、ベットされているメダルの枚数と、仮想メダルの枚数のうちの少なくとも一方が、上限の枚数未満となった時点で解除されるようになっている。
なお、新たなメダルMの投入が検出されない場合には、ステップ1102の判定が否定されて、ステップ1109の処理に移行して、タイマTの値が「0」であるか否かが確認されることになる。
ここで、前記したようにタイマTの値は、タイマ割込処理(投入メダル検出処理)の実行間隔で「1」ずつ減算されているので、新たなメダルMの検出がされない状態が続くと、タイマTの値はやがて「0」になる。そうすると、ステップ1109の判定が肯定されて、ステップ1110からステップ1111までの一連の処理(不正確認処理)が実行されることになる。
なお、ステップ1110からステップ1111までの不正確認処理は、図27に示す投入メダル検出処理とは別の処理であるが、説明の便宜上、この図27に纏めて示したものである。
そのため、タイマの値が「0」になる前に、新たなメダルが検出された場合(ステップ1102においてYes)には、前記したステップ1103以降の処理が実行されて、新たにタイマTの値が設定されることになる。
ここで、投入メダル検出処理は、タイマ割込処理におけるセンサ監視処理(図18、ステップ209)において実行される処理であるので、投入メダル検出処理が終了すると、タイマ割込処理におけるステップ210以降の処理が実行されることになる。
これにより、ソレノイドSolがオン駆動されて、直動部材88が初期位置(図14の(a))から駆動位置(図14の(b))に向けて駆動されることになる。
不正用治具Uが誘導路840内に挿入されている場合には、直動部材88の駆動位置への移動が不正用治具Uにより妨げられるので、直動部材が検出された否かに基づいて、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されているか否かを判定するためである。
そのため、投入メダル検出処理で不正確認フラグがセットされると、当該投入メダル検出処理を実行したタイマ割込処理ではなく、当該タイマ割込処理の次に実行される新たなタイマ割込処理において、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されているか否かの判定のために、直動部材検出処理(ステップ208)が実行されることになる。
直動部材検出処理では、ステップ1201において、不正確認フラグがセットされているか否かが確認される。
ここで、不正確認フラグは、前記した不正確認処理(図27、ステップ1110、ステップ1111)においてセットされるフラグであり、直動部材88を初期位置(図14の(a))から駆動位置(図14の(b))に移動させるために、ソレノイドSolをオン駆動させるための駆動信号(オン信号)が生成された場合にオンされるフラグである。
前記したように、誘導路840内に、不正用治具Uが存在している場合には、直動部材88の誘導路840の横断が不正用治具Uにより阻害されるので、センサ89で直動部材88が検出されないことになる。
この異常報知処理では、始めにタイマ割込処理(図18参照)を禁止し、入出力ポート内の全ての出力ポートをクリアすることにより、入出力ポートに接続された全てのアクチュエータをオフ状態に制御する。そして、ホール管理者などにエラーの発生を報知するエラー表示を行うと共に、リセットスイッチ123がON操作されるまで、かかる状態を維持する。
このようにするのは、フォトセンサ87の付近で不正用治具Uを往復動などさせて、メダルを誤検出させる不正行為を抑制するためである。
これにより、不正確認フラグがクリアされた後に繰り返し実行されることになる投入メダル検出処理(図27参照)において不正確認フラグが新たにセットされるまで、タイマ割込処理(図18参照)の実行間隔で実行される直動部材検出処理(ステップ208)において、直動部材88の検出が行われずにスキップされることになる(図28、ステップ1201においてNo)。
そのため、終了処理を実行して、直動部材88を初期位置に復帰させて、メダル投入口75から投入されたメダルMが、フォトセンサ87側に移動できるようにされている。
誘導路840におけるメダルMの通過方向でフォトセンサ87よりも上流側に設けられて、誘導路840(直線部840c)を横断する方向に進退移動可能とされた直動部材88と、直動部材88を誘導路840外の初期位置(図14の(a))から誘導路840を横断して誘導路840外に突出した駆動位置(図14の(b))に駆動するソレノイドSol(駆動手段)と、誘導路840を横断して誘導路840外に突出した直動部材88を検出するセンサ89(検出手段)と、ソレノイドSolで直動部材88を駆動した際に、直動部材88がセンサ89で検出されない場合に異常を報知する異常報知手段と、を設けた構成のスロットマシン10とした。
そのため、上記のように構成すると、投入されたメダルMと直動部材88とが干渉する可能性を抑えつつ、不正用治具Uが通路内に挿入されているか否かを確認することができることになる。
第2の実施形態のスロットマシン10では、遊戯を開始するためにスタートレバー71が操作されたタイミングで、不正確認処理が実行されるようになっている。
そのため、スタートレバー71が操作されたのちは、ホッパ用通路81に続く誘導路840の途上にあるフォトセンサ87の正面を、メダルMが通過しないようになっている。
誘導路840に挿入した不正用治具Uにより、フォトセンサ87にメダルを誤検出させつつ遊技を行う場合、メダル投入口75からの不正用治具Uの出し入れは周囲に気付かれる虞のある行為であるため、不正用治具Uを誘導路840に挿入したままで行うことが一般的である。
そのため、スタートレバー71の操作をトリガとして、フォトセンサ87の近傍にメダルMが位置することがない遊技の開始直後のタイミングで、不正確認処理を行うようにすると、正規に遊技を行っている遊技者の遊技を妨げることなく、不正確認処理と、不正用治具の挿入の有無の確認とが行えるようになる。
そのため、第2の実施形態の場合には、前記した投入メダル検出処理(図27)において、ステップ1102、1103、1109、1110、1111の処理が省略される。
さらに、タイマ割込処理におけるセンサ監視処理と直動部材検出処理の順番が、第1の実施形態の場合と逆になっている(図29、図18参照)
第2の実施の形態における直動部材検出処理では、ステップ1301において、不正確認フラグがセットされているか否かが確認され、不正確認フラグがセットされていない場合には、ステップ1302において、スタートレバー71の操作の有無が確認される。
ここで、スタートレバー71の操作の有無は、センサ監視処理(図29、ステップ208)の結果に基づき確認される。
具体的には、前記した実施の形態の場合と同様に、前記した直動部材88を、初期位置(図14の(a))から駆動位置(図14の(b))に移動させるために、ソレノイドをオン駆動させるための駆動信号(オン信号)が生成される。そして、続くステップ1304において、オン信号が生成されたことを示すフラグ(不正確認フラグ)がオンされることになる。
ここで、直動部材検出処理は、タイマ割込処理(図29)のサブルーチンであるので、タイマ割込処理にリターンして、ステップ210以降の処理が実行されることになる。そうすると、このタイマ割込処理のポート出力処理(ステップ215)において、直動部材88を、初期位置(図14の(a))から駆動位置(図14の(b))に移動させるための駆動信号(オン信号)が、ソレノイドSolに出力されることになる。
これにより、ソレノイドSolがオン駆動されて、直動部材88が初期位置(図14の(a))から駆動位置(図14の(b))に向けて駆動されることになる。
そうすると、前回の直動部材検出処理において不正確認フラグがオンされているので、今回の直動部材検出処理ではステップ1301(図30参照)の判定が肯定されることになる。
前記したように、誘導路840内に、不正用治具Uが存在している場合には、直動部材88の誘導路840の横断が不正用治具Uにより阻害されるので、センサ89で直動部材88が検出されないことになる。
一方、直動部材88が検出された場合(ステップ1305においてYes)には、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されていないことになる。かかる場合、ステップ1307において、前記した直動部材88を、駆動位置(図14の(b))から初期位置(図14の(a))に移動させるために、ソレノイドSolをオフさせるための駆動信号(オフ信号)が生成されたのち、ステップ1308において、不正確認フラグがクリアされて、直動部材検出処理が終了することになる。
これにより、今回の直動部材検出処理が終了したのちに実行される、タイマ割込処理のポート出力処理(図29、ステップ215)において、ソレノイドSolをオフにする駆動信号(オフ信号)が出力されて、直動部材88が初期位置(図14の(a))に復帰することになる。
ここで、スタートレバー71の操作の有無は、タイマ割込処理とは独立に実行される通常遊技処理においても確認される(図21、ステップ503)。よって、この通常遊技処理の中で不正確認処理を実行するようにしても良い、かかる場合、スタートレバー71の操作を確認した直後に実行されるベット不許可処理(図21、ステップ504)の中またはその前後で、不正確認処理を行うことで、通常遊技処理とは別にスタートレバー71の操作の有無を検出する処理を実行する場合よりも処理の効率化が可能となる。
不正用治具Uを用いる不正行為者は、一般に遊技を経ずにメダルを不正に獲得することを目的としており、フォトセンサ87にメダルを誤検出させつつ、メダルを効率的に不正に獲得するために、不正用治具Uを誘導路840に挿入したままで行うことが一般的である。
そのため、精算スイッチ80の操作をトリガとして、フォトセンサ87の近傍にメダルMが位置することがない精算スイッチ80の操作直後のタイミングで、不正確認処理を行うようにすることで、正規に遊技を行っている遊技者の遊技を妨げることなく、不正用治具Uの誘導路840内への挿入の有無(不正行為の有無)が確認できることになる。
なお、精算スイッチ80の操作をトリガとして行う直動部材検出処理は、同じく精算スイッチ80の操作をトリガとして実行されるメダルの精算処理(図22参照)の前に行うことが好ましい。
このように構成することで、仮に仮想メダルが不正に獲得されたとしても、仮想メダルが実際のメダルとして払い出される前に、異常を報知することができるので、遊技場側の損失を抑えることが可能となる。
この場合、上限枚数に達した後、例えば上限枚数を超えたメダルMがメダル受け皿18に返却されるまでに要する時間(所定時間)が経過した後に、不正判定処理を行うことが好ましい。遊技者が、仮想メダルMの数が所定の上限数に達したことに気付く最小の時間を確保したうえで直動部材88が駆動されることになるので、投入口から正規にメダルMが投入されている場合に、投入されたメダルMと直動部材とが干渉することを防止できるからである。
図31は、第3の実施の形態にかかるセレクタ83Aの要部拡大図である。図32は、図31におけるA−A断面を模式的に示した図であって、セレクタ83Aにおける直動部材88Aの形状と動作を説明する図であり、(a)は、直動部材88Aが、初期位置に配置された状態を示す図であり、(b)は、直動部材88Aが、駆動位置に配置された状態を示す図であり、(c)は、直動部材が進入阻止部を備えていない場合を説明する図である。
貫通口84gは、直線部840cにおけるメダルの流下方向(直線部840cの長手方向)で、貫通穴84fの上流側に設けられており、この貫通口84gと貫通穴84fとは互いに連通して、ひとつの開口を形成している。
貫通口84gは、貫通穴84fと同様に、基部84(図32参照)を厚み方向に貫通して設けられており、正面視においてこの貫通口84g内には、直動部材88Aの進入阻止部883が位置している(図31参照)。
進入阻止部883は、直動部材88Aが駆動位置(図32の(b)参照)に配置された際に、セレクタ83Aの基部84とカバー部材86の平板部866aとの間にメダルMが進入しないようにするために設けられている。
進入阻止部883が設けられていない場合、直動部材88Aが駆動位置に配置された直後にメダルMがメダル投入口75から投入されると、誘導路840を流下したメダルMがセレクタ83Aの基部84とカバー部材86の平板部866aとの間に挟まって(図33の(c)参照)、メダルMが詰まる虞があるからである。
そのため、実施の形態の進入阻止部883は、点Mpを通ると共に直線部840cに対して平行に延びる仮想線Aに重なる位置に設けられており、さらに、直線部840cを流下するメダルMとの衝突に耐え得る強度を発揮する最小の幅Wで形成されている。
進入阻止部883が大きくなると、直動部材88の進退移動速度が遅くなり、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されているかを確認する際に支障をきたす虞があるからである。
図33は、第4の実施形態にかかるセレクタ83Bの要部拡大図である。図34は、図33におけるA−A断面図を模式的に示した図であって、セレクタ83Bにおける直動部材88と阻止部材90の動作を説明する図であり、(a)は、直動部材88と阻止部材90が、初期位置に配置された状態を示す図であり、(b)は、阻止部材90のみが、駆動位置に配置された状態を示す図であり、(c)は、直動部材88と阻止部材90が、駆動位置に配置された状態を示す図である。
貫通穴84hは、フォトセンサ87の上流側の受光素子870aを基準として、直線部840cの上流側に、所定距離Dz離間した位置に設けられており、この貫通穴84h内には、阻止部材90が位置している。
具体的には、上記した離間距離Dzは、メダルの幅D(図7参照)よりも僅かに短い長さに設定されている。
そのため、貫通穴84hは、直線部840cの金属プレート846寄りの位置であって、流下するメダルMの隙間Spが通る位置に形成されている。
図33の場合には、直線部840cにおける窪み部840e内で金属プレート846に隣接して形成されている。
例えば、3枚のメダルM1〜M3が連なって流下している場合を挙げて説明すると、フォトセンサ87で、メダルM1が一枚のメダルとして検出された時点で、阻止部材90が図34の(b)に示す駆動位置に向けて駆動される。これにより、阻止部材90が、メダルM2とメダルM3の間の隙間Spに挿入されて、メダルM3の流下が阻止された状態となる。
続いて、阻止部材90の駆動から所定時間(メダルM1が検出されたのち、メダルM2が1枚のメダルとして検出されるまでの時間)が経過した時点で、直動部材88が、図34の(c)に示す駆動位置に向けて駆動されるようになっている。
この投入メダル検出処理は、前記した第1の実施の形態の場合と同様に、タイマ割込処理のセンサ監視処理(図18、ステップ209)において実行される。
投入メダル検出処理では、投入監視処理(ステップ1401)の結果、メダルMが検出されると(ステップ1402においてYes)、ステップ1403において、仮想メダルとして記憶されているメダルの枚数が、規定枚数に達しているか否かが確認される。
ここで、規定枚数は、仮想メダルとして貯留記憶可能な枚数(上限枚数)よりも少ない、整数である。
具体的には、ステップ1404において、阻止部材90を駆動位置(図34の(b)参照)に移動させたのちに、直動部材88を駆動位置(図34の(c))に移動させるために、ソレノイドSol_1、Sol_2を、所定の時間差でオン駆動させるための駆動信号(オン信号)が生成される。そして、続くステップ1405において、不正確認処理の実行を示すフラグ(不正確認フラグ)がオンされることになる。
実施の形態では、切替部材85は、メダル通路切替ソレノイド83a(図16参照)により駆動されるようになっている。そのため、このステップ1406では、このメダル通路切替ソレノイド83aをオン駆動させるための駆動信号(オン信号)が生成される。
なお、ステップ1407以降の処理は、前記した第1の実施形態の場合の投入メダル検出処理におけるステップ1104以降の処理(図27参照)と同じであるので、ここではその説明を省略する。
この時点で、メダル投入口75から正規にメダルが投入されていた場合には、規定数に達したメダルM1から数えて2つ後に投入されたメダルM3(規定枚数が10枚である場合には、12枚目のメダル)が、直線部840c内に保持された状態で、フォトセンサ87側の下流への移動が阻止されることになる(図34の(b)参照)。
そして、直動部材88が検出された場合には、阻止部材90と直動部材88を初期位置(図34の(a)参照)に復帰させるために、ソレノイドSol_1、Sol_2をオフさせるための駆動信号(オフ信号)が生成(図28、ステップ1204)されたのち、不正確認フラグがクリアされる(図28、ステップ1205)ことになる。
かかる場合に、直線部840c内においてメダルM3の移動が、阻止部材90により阻止されていた場合には、その状態から解放されて、直線部840c内をフォトセンサ87側に流下することになる。
よって、メダルM3以降にも連続してメダルが投入されている場合には、これらのメダルもまた、仮想メダルとして貯留記憶されることになる。
主制御装置131(タイミング制御手段)は、仮想メダルの枚数が、上限数よりも少ない規定枚数に達すると、阻止部材90と切替部材85とを同時に駆動して、誘導路840内を流下するメダルMの誘導路840からの脱落と下流側への移動を阻止する位置に配置し、阻止部材90と切替部材85の駆動から所定時間経過後に、直動部材88を駆動位置に向けて駆動する構成のスロットマシン10とした。
また、メダルMを仮想メダルとして貯留記憶させている途中で、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されているか否かを確認できるので、不正用治具Uが使用されている場合には、不正に貯留記憶される仮想メダルの枚数を抑えることができる。
かかる場合、阻止部材90のほうが誘導路840の直線部840cの近傍に位置するように、阻止部材90の先端91のほうを、直動部材88の刃部881よりも、直線部840c側に距離L4だけ突出させて形成されている。
例えば、規定枚数を、10枚、20枚、30枚、40枚として、仮想メダルの枚数が10枚増える毎に、直動部材88を駆動位置に向けて駆動して、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されているか否かを確認するようにしても良い。
何れの場合にも、不正用治具Uを用いた不正行為を抑制することができる。
このように構成すると、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されているか否かが確認されるタイミングが適宜変更されるので、不正行為者が、異常が報知されないようにするために不正用治具Uを誘導路840から取り出そうとしても、どのタイミングで取り出せば良いのかを確実に把握することができなくなる。これにより、不正行為が行われていることを検知できる可能性が向上すると共に、不正用治具Uを用いた不正行為をいっそう抑制することができる。
このようにすることによっても、不正用治具Uが誘導路840内に挿入されているか否かが確認されるタイミングが、頻繁に変わるので、不正用治具Uを用いた不正行為をいっそう抑制することができる。
図37は、第6の実施形態にかかる直動部材88Bを説明する図である。
第6の実施形態にかかる直動部材88Bは、その先端部88B1が、直線部840cおよび平板部866aに直交する平坦面となっている。直動部材88Bは、前記した実施の形態の場合と同様に金属製の板状部材で構成されており、電源装置161(図16参照)に接続されて、当該直動部材88Bに電流が印加されるようになっている。
よって、直動部材88Bを駆動したときの電流値の変化を監視することで、不正用治具Uが挿入されているか否かを確認することができる。
これにより、直動部材88Bが駆動位置に配置されたか否かを確認するためのセンサ89を省略することが可能になるので、スロットマシン10の作製コストの低減に寄与できる。
かかる場合、カバー部材86が基部84に対して着脱自在となっているので、樹脂素材が溶けてカバー部材85に溶着したとしても、新たなカバー部材86に簡単に交換できる。よって、不正用治具Uの使用が発覚しのちに、長時間に亘ってスロットマシンが使用不可能状態になることを防ぐことができる。
(1)遊技媒体の投入口と、
前記投入口から投入された遊技媒体が通過する通路と、
前記通路に設けられて、前記投入口から投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出手段と、
前記遊技媒体検出手段で検出された遊技媒体を、遊技に使用可能な仮想遊技媒体として貯留記憶する貯留記憶手段と、を備える遊技機において、
前記通路を横断する方向に進退移動可能とされた直動部材と、
前記直動部材を、前記通路外の初期位置から、前記通路を横断して前記通路外に突出した駆動位置に駆動する駆動手段と、
前記通路を横断して前記通路外に突出した前記直動部材を検出する検出手段と、
前記駆動手段で前記直動部材を駆動した際に、前記直動部材が前記検出手段で検出されない場合に、異常を報知する異常報知手段と、を設けたことを特徴とする遊技機。
よって、仮想メダルの不正な貯留記憶の行為を行うために不正用治具が通路内に挿入された場合には、異常が報知されることになるので、不正用治具を用いた不正行為を抑制することができる。
前記直動部材は、前記遊技媒体の通過方向に直交する方向の前記通路の幅と略整合する幅で形成されていることを特徴とする(1)から(3)の何れか一項に記載の遊技機。
例えば、不正用治具が、遊技媒体検出手段に誤検出させる部位と、この部位からメダル投入口の外に延びる糸状の部位とで構成されていて、糸状の部位が通路内の幅方向のどの位置を通っているのか判らないような場合であっても、直動部材による通路の横断が不正用治具により妨げられることになる。
よって、通路内に挿入されている不正用治具であればどのようなものであっても、直動部材による通路の横断が妨げられて異常が報知されることになるので、不正行為を好適に抑制できるようになる。
前記通路における前記遊技媒体の通過方向での前記スリットの幅は、前記通過方向での前記直動部材の幅と整合する幅に設定されており、
前記検出手段は、前記通路外に突出して前記スリットを通過した前記直動部材を、検出することを特徴とする(1)から(4)の何れか一項に記載の遊技機とした。
前記直動部材は、
前記ソレノイドがオンされたときに、前記ソレノイドの駆動力で、前記初期位置から前記通路を横断する方向に駆動され、
前記ソレノイドがオフされたときに、付勢手段による付勢力で、前記初期位置に復帰することを特徴とする(1)から(8)の何れか一項に記載の遊技機とした。
前記遊技媒体の前記通路からの脱落を防止する保持部材と、をさらに備え、
前記阻止部材と前記保持部材は、前記直動部材よりも前記上流側に設けられていると共に、
前記阻止部材は、前記通路における前記遊技媒体の通過方向で、前記保持部材により前記遊技媒体の前記通路からの脱落が防止される範囲内に設けられていることを特徴とする(1)から(9)の何れか一項に記載の遊技機。
また、異常報知手段で異常が報知されなかった場合に、阻止部材による遊技媒体の移動の阻止を解除することで、投入口から投入されたメダルを、払い戻すことなく、仮想遊技媒体として貯留記憶させることができる。
前記通路を横断する方向に進退移動可能に設けられていると共に、
前記直動部材を駆動する駆動手段とは別の駆動手段により、前記通路外の初期位置から、前記通路内に突出した駆動位置に駆動されることを特徴とする(10)に記載の遊技機。
よって、例えば直動部材を駆動位置に向けて駆動させる前に阻止部材を駆動させることで、正規の手順で通路内に投入されたメダルが直動部材と干渉することを好適に防止できる。特に、遊技媒体が投入口から連続して投入されている途中の所定のタイミングで、阻止部材を駆動して、遊技媒体が阻止部材の下流側に移動することを一時的に止めることが可能になるので、不正用治具が通路内に挿入されているときには、仮想遊技媒体の枚数が不正に加算されることを防止でき、正規の手順でメダルが投入されているときには、直動部材とメダルとの干渉を防止しつつ、連続して投入されたメダルを払い戻すことなく、仮想遊技媒体として貯留記憶させることができる。
前記阻止部材の初期位置は、前記直動部材の初期位置よりも前記通路の近傍に設定されていることを特徴とする(10)に記載の遊技機。
阻止部材と直動部材とを駆動させる駆動手段が一つで済むので、阻止部材と直動部材を別々の駆動手段で駆動させる場合よりも安価に構成できる。また、遊戯機内の限られた空間に二つの駆動手段を設ける必要がないので、二つの駆動手段を設けるために、遊技機の他の部品の配置が制限される虞がない。
前記投入口から投入された遊技媒体が通過する通路と、
前記通路に設けられて、前記投入口から投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出手段と、
前記遊技媒体検出手段で検出された遊技媒体を、遊技に使用可能な仮想遊技媒体として貯留記憶する貯留記憶手段と、
前記通路を横断する方向に進退移動可能とされた直動部材と、
前記直動部材を、前記通路外の初期位置から前記通路を横断して前記通路外に突出した駆動位置に駆動する駆動手段と、
前記通路を横断して前記通路外に突出した前記直動部材を検出する検出手段と、
前記直動部材を駆動した際に前記直動部材が前記検出手段で検出されない場合に、異常を報知する異常報知手段と、を備える遊技機において、
前記直動部材の駆動のタイミングを制御するタイミング制御手段をさらに備え、
前記タイミング制御手段は、
前記遊技媒体検出手段で遊技媒体が検出されたのち、所定時間が経過するまでの間に新たな遊技媒体が検出されない場合に、前記直動部材を前記駆動位置に向けて駆動させることを特徴とする遊技機。
よって、仮想メダルの不正な貯留記憶の行為を行うために不正用治具が通路内に挿入された場合には、異常が報知されることになるので、不正用治具を用いた不正行為を抑制することができる。
また、遊技媒体を投入口から投入して遊技を行う正規の遊技者の場合、一定枚数の仮想遊技媒体が貯留記憶されるまで遊技媒体を連続して投入したのちに遊技を開始し、以降、仮想遊技媒体が遊技の開始に足りなくなるまでの間は、新たに遊技媒体を投入しないことが一般的である。
そのため、遊技媒体が検出されたのち所定時間が経過するまでの間に新たな遊技媒体が検出されないことをもって、直動部材を駆動位置に向けて駆動するようにすると、遊技に投入された遊技媒体と直動部材とが干渉する可能性を抑えつつ、不正用治具が通路内に挿入されているか否かを確認することができることになる。
上記のように構成すると、投入口から投入された遊技媒体と直動部材とが干渉する可能性を抑えつつ、不正用治具が通路内に挿入されているか否かを確認することができることになる。
前記タイミング制御手段は、前記貯留記憶手段に記憶された仮想遊技媒体の数が前記上限数に達したのち、所定時間経過後に前記直動部材の前記駆動位置に向けた駆動を開始することを特徴とする(13)または(14)に記載の遊技機。
上記のように構成すると、投入口から投入された遊技媒体と直動部材とが干渉する可能性をいっそう抑えつつ、不正用治具が通路内に挿入されているか否かを確認することができることになる。
上記のように構成すると、遊技者が、仮想遊技媒体の数が所定の上限数に達したことに気付く最小の時間を確保したうえで直動部材が駆動されることになるので、投入口から投入された遊技媒体と直動部材とが干渉する可能性をいっそう抑えつつ、不正用治具が通路内に挿入されているか否かを確認することができることになる。
前記タイミング制御手段は、前記遊技が開始されたのちに、前記直動部材を前記駆動位置に向けて駆動させることを特徴とする(16)に記載の遊技機。
よって、遊技が開始されたのちに直動部材が駆動されるようにすることで、投入口から投入された遊技媒体と直動部材とが干渉する可能性をいっそう抑えつつ、不正用治具が通路内に挿入されているか否かを確認することができることになる。
前記遊技媒体の前記通路からの脱落を防止する保持部材と、をさらに備え、
前記タイミング制御手段は、前記貯留記憶手段に記憶された仮想遊技媒体の数が、規定枚数に達すると、前記阻止部材と保持部材とを同時に駆動したのち、所定時間経過後に前記直動部材を駆動することを特徴とする遊技機。
また、異常報知手段で異常が報知されなかった場合に、阻止部材による遊技媒体の移動の阻止を解除することで、投入口から投入されたメダルを、払い戻すことなく、仮想遊技媒体として貯留記憶させることができる。
さらに、仮想遊戯媒体として記憶される遊戯媒体の数が上限数よりも少ない規定枚数達した時点で、遊技媒体が阻止部材の下流側に移動することを一時的に止めることが可能になるので、遊技媒体が投入口から連続して投入されている途中で、不正用治具が通路内に挿入されているか否かを確認することができることになる。これにより、不正用治具が通路内に挿入されているときには、仮想遊技媒体の枚数が不正に加算されることを好適に防止できる。
なかでも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に、識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体は、メダルなどが代表例として挙げられる。
11 筐体
11a 天板
11b 底板
11c 背板
11d 左側板
11e 右側板
11f 仕切板
12 前面扉
13 上部ランプ
14 スピーカ
15 補助表示部
17 メダル排出口
18 皿
20 キーシリンダ
25a、25b 支軸
26a、26b 支持金具
30 遊技パネル
31L 表示窓
32 第1有効ライン表示部
33 第2有効ライン表示部
34 第3有効ライン表示部
35 クレジット表示部
36 獲得枚数表示部
50 円筒骨格部材
51 ボス部
52 ボス補強板
53 モータプレート
55 リールインデックスセンサ
55a 発光素子
55b 受光素子
56 センサカットバン
56a 先端部
56b 基端部
60 リールユニット
61(61L、61M、61R)リール
62(62L、62M、62R)ステッピングモータ
71 スタートレバー
71a スタート検出センサ
72 左ストップスイッチ
73 中ストップスイッチ
74 右ストップスイッチ
75 メダル投入口
76 返却スイッチ
77 第1クレジット投入スイッチ
78 第2クレジット投入スイッチ
79 第3クレジット投入スイッチ
80 精算スイッチ
81 ホッパ用通路
82 皿用通路
83、83A、83B セレクタ
83a メダル通路切替ソレノイド
84 基部
84a 貫通穴
84b 貫通穴
84b 貫通穴
84c 貫通穴
84d 貫通穴
84e 開口部
84f 貫通穴
84g 貫通口
84h 貫通穴
84i 面
85 切替部材
86 カバー部材
87 フォトセンサ
88 直動部材
88A 直動部材
89 センサ
89a 発光素子
89b 受光素子
90 阻止部材
91 ホッパ装置
92 貯留タンク
93 払出装置
94 開口
95 予備タンク
96 誘導プレート
97 金属プレート
100 リンク部材
100a 一端
100b 他端
101 スプール
111 表示制御装置
121 電源ボックス
122 電源スイッチ
123 リセットスイッチ
124 当選確率設定キー挿入孔
131 主制御装置
132 入出力ポート
151 CPU
152 ROM
153 RAM
153a バックアップエリア
153b 仮想メダル記憶エリア
154 乱数カウンタ
161 電源装置
161a 電源部
161b 停電監視回路
171 外部集中端子板
836 開口部
840 誘導路
840a 導入部
840b 湾曲部
840c 直線部
840d 突状帯
840e 窪み部
841 側壁部
841a スリット
842 側壁部
843 リブ
844 壁部
845 壁部
845a 先端面
845b 下端
846 金属プレート
846a 上辺
847 支持部
847a 係合部
848 押圧部材
849 支持部
851 接触部
851a 下端
852 本体部
853 腕部
853a 貫通孔
854 係合部
860 支持軸
861 スプリング
861a 係止部
863 取付部
864 第1カバー部
864a 対向面
864b 延出部
864c 先端
865 第2カバー部
865a 上縁
866 第3カバー部
866a 平板部
866b 膨出部
866c スリット
867 開口部
870(870a、870b) 受光素子
871 発光素子
872 本体部
873 突出部
874 ミラー
880 本体部
881 刃部
881A 先端部
882 基端部
883 進入阻止部
883a 先端
890 スリット部
997 金属プレート
M(M1〜M3) メダル
Sp スプリング
Sp 隙間
Sol ソレノイド
U 不正用治具
U1 本体部
U2 接続片
V 鉛直線
Claims (12)
- 遊技媒体の投入口と、
前記投入口から投入された遊技媒体が通過する通路と、
前記通路に設けられて、前記投入口から投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出手段と、
前記遊技媒体検出手段で検出された遊技媒体を、遊技に使用可能な仮想遊技媒体として貯留記憶する貯留記憶手段と、を備える遊技機において、
前記通路を横断する方向に進退移動可能とされた直動部材と、
前記直動部材を、前記通路外の初期位置から、前記通路を横断して前記通路外に突出した駆動位置に駆動する駆動手段と、
前記通路を横断して前記通路外に突出した前記直動部材を検出する検出手段と、
前記駆動手段で前記直動部材を駆動した際に、前記直動部材が前記検出手段で検出されない場合に、異常を報知する異常報知手段と、を設けたことを特徴とする遊技機。 - 前記直動部材では、前記駆動方向における先端に、刃部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記刃部には、刃先の向いている方向と逆の方向に尖ったかえしが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記直動部材は、前記通路における前記遊技媒体の通過方向において、前記検出手段よりも上流側を横断する位置に設けられており、
前記直動部材は、前記遊技媒体の通過方向に直交する方向の前記通路の幅と略整合する幅で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記通路と前記検出手段との間には、前記直動部材を挿通させるスリットを有するプレートが設けられており、
前記通路における前記遊技媒体の通過方向での前記スリットの幅は、前記通過方向での前記直動部材の幅と整合する幅に設定されており、
前記検出手段は、前記通路外に突出して前記スリットを通過した前記直動部材を、検出することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の遊技機。 - 記直動部材では、当該直動部材が前記駆動位置に駆動された際に前記通路内に位置する部分に、前記上流側に向けて延びる延出部が形成されており、前記延出部は、前記通路における前記遊技媒体の通過方向で、前記プレートよりも上流側に及んで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記遊技媒体の通過方向に直交する方向の前記延出部の幅は、前記通路の幅よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
- 遊技媒体は、側面視において円形のメダルであり、前記延出部は、前記通路の幅方向における略中央部を前記上流側に向けて延びていることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
- 前記駆動手段は、オン/オフ駆動されるソレノイドであり、
前記直動部材は、
前記ソレノイドがオンされたときに、前記ソレノイドの駆動力で、前記初期位置から前記通路を横断する方向に駆動され、
前記ソレノイドがオフされたときに、付勢手段による付勢力で、前記初期位置に復帰することを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記通路を通過する遊技媒体の移動を阻止する阻止部材と、
前記遊技媒体の前記通路からの脱落を防止する保持部材と、をさらに備え、
前記阻止部材と前記保持部材は、前記直動部材よりも前記上流側に設けられていると共に、
前記阻止部材は、前記通路における前記遊技媒体の通過方向で、前記保持部材により前記遊技媒体の前記通路からの脱落が防止される範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1請求項9の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記阻止部材は、
前記通路を横断する方向に進退移動可能に設けられていると共に、
前記直動部材を駆動する駆動手段とは別の駆動手段により、前記通路外の初期位置から、前記通路内に突出した駆動位置に駆動されることを特徴とする請求項10に記載の遊技機。 - 前記阻止部材は、前記直動部材と一体に形成されて、前記直動部材を駆動する駆動手段により、前記通路を横断する方向に駆動されるようになっており、
前記阻止部材の初期位置は、前記直動部材の初期位置よりも前記通路の近傍に設定されていることを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
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