JP5020039B2 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
一般に固体電解コンデンサは、ニオブ(Nb)やタンタル(Ta)などの弁作用を有する金属粉末を陽極リード線とともに加圧成形し、焼結して焼結体を形成した後、これらを陽極酸化することによりその表面に主に酸化物からなる誘電体層を形成する。続いて、誘電体層の上に電解質層(たとえば、二酸化マンガン、ポリピロール、ポリチオフェンなど)を形成した後、その上に陰極層(たとえば、カーボン層と銀ペースト層の積層膜)を形成し、コンデンサ素子とする。その後、陽極リード線と陽極端子(陽極リードフレーム)を溶接により接続し、陰極層と陰極端子(陰極リードフレーム)を導電性接着剤で接続し、トランスファー法でモールドを行うことにより固体電解コンデンサを完成させる方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−186083号公報
しかしながら、このような従来の固体電解コンデンサの製造方法では、モールド時(金型へのモールド樹脂の加圧注入時)に陽極リード線の根元付近に応力が集中し、その周辺の誘電体層が破損しやすいため、その結果、固体電解コンデンサの漏れ電流が増加するという問題があった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、漏れ電流の増加を抑制することが可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法は、陽極リード線を有する陽極体と、陰極層とを備えたコンデンサ素子を用意する第1の工程と、陽極端子と陰極端子とを第1の絶縁性部材を介して固着したリード端子を用意する第2の工程と、陽極端子と陽極リード線とを接合するとともに、陰極端子と陰極層とを接合し、リード端子とコンデンサ素子とを接続する第3の工程と、コンデンサ素子の周囲に外装樹脂をモールド成形する第4の工程と、を備え、前記リード端子は、前記陽極端子と前記陰極端子とが重畳して接合されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体電解コンデンサは、陽極リード線を有する陽極体および陰極層を有するコンデンサ素子と、陽極リード線と接合された陽極端子および陰極層と接続された陰極端子を有するリード端子と、コンデンサ素子の周囲にモールド成形された外装樹脂と、を備え、リード端子の陽極端子および陰極端子は、第1の絶縁性部材を介して固着された状態でモールド成形されており、前記リード端子は、前記陽極端子と前記陰極端子とが重畳して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、漏れ電流の増加を抑制することが可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法が提供される。
以下、本発明を具現化した実施形態について図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る固体電解コンデンサの構成の一例を示す概略断面図である。図2は第1実施形態の固体電解コンデンサの製造に採用したリードフレームの概略図であり、図2(A)はリードフレームの概略断面図、図2(B)はリードフレームの概略上面図である。図3は第1実施形態の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための概略断面図である。
第1実施形態の固体電解コンデンサは、図1に示すように、陽極リード線1aが導出された陽極体1と、この陽極体1の表面に形成された誘電体層2と、誘電体層2の上に形成された導電性高分子層3と、この導電性高分子層3の上に形成された陰極層4と、を有するコンデンサ素子10を備えている。そして、外部リード端子として機能する陽極端子6と陰極端子7とが絶縁性接着剤層5を介して固着された状態で、コンデンサ素子10の陰極層4の上に導電性接着材層(図示せず)を介して平板状の陰極端子7が接合され、陽極リード線1aに平板状の陽極端子6が接合されている。そして、陽極端子6および陰極端子7の一部が、図1のように外部に引き出される形で、エポキシ樹脂などからなるモールド外装体8が成形されている。
具体的な固体電解コンデンサの構成は以下の通りである。
陽極体1は弁作用金属からなる金属粒子の多孔質焼結体で構成され、陽極リード線1aは弁作用金属からなる棒状のリード線からなる。そして、陽極リード線1aはその一部が陽極体1から突出する形で、陽極体1の内部に埋め込まれている。ここで、陽極リード線1aおよび陽極体1を構成する弁作用金属としては、絶縁性の酸化膜を形成できる金属材料であり、たとえば、ニオブ、タンタル、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)などが採用される。また、上述の弁作用金属同士の合金を採用してもよい。
誘電体層2は、弁作用金属の酸化物からなる誘電体で構成され、陽極体1の表面上に所定の厚さで設けられている。たとえば、弁作用金属がニオブ金属から構成される場合には、誘電体層2は酸化ニオブとなる。
導電性高分子層3は、電解質層として機能し、誘電体層2の表面上に設けられている。この導電性高分子層3は、化学重合法により形成された第1導電性高分子層と、電解重合法により形成された第2導電性高分子層との積層膜となっている。なお、導電性高分子層3(第1導電性高分子層および第2導電性高分子層)の材料としては、導電性を有する高分子材料であれば特に限定されないが、導電性に優れたポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリフランやこれらの誘導体などの材料が採用される。
陰極層4は、カーボン粒子を含む層からなるカーボン層4aと、銀粒子を含む層からなる銀ペースト層4bとの積層膜で構成され、導電性高分子層3の上に設けられている。
コンデンサ素子10は、上述の陽極リード線1aが導出された陽極体1、誘電体層2、導電性高分子層3、及び陰極層4により構成される。
陽極端子6および陰極端子7は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)などの導電性材料からなる平板状の端子が採用され、固体電解コンデンサの外部リード端子としてそれぞれ機能する。陽極端子6および陰極端子7は互いに絶縁性接着剤層5を介して固着された状態で、陽極端子6は陽極リード線1aとスポット溶接により接合され、陰極端子7は陰極層4と導電性接着剤層(図示せず)を介して接合されている。なお、平板状の陽極端子6および陰極端子7の幅を、図1に示すように、陽極体1とほぼ同じ幅にまで広げることで、端子部での抵抗損失を低減させることができる。
そして、陽極端子6および陰極端子7の一部が、相反する方向の外部に引き出される形で、エポキシ樹脂などからなるモールド外装体8が成形されている。さらに、モールド外
装体8から露出した陽極端子6および陰極端子7の端部は、モールド外装体8の側面および下面に沿って折り曲げられ、実装基板に本固体電解コンデンサを搭載(はんだ付け)する際の端子として機能させる。
(製造方法)
次に、図2および図3を参照して、第1実施形態の固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、陽極端子6を含む陽極リードフレームと陰極端子7を含む陰極リードフレームとが絶縁性接着剤層5を介して固着されたリードフレーム20を用意する。陽極リードフレームはユニット(ユニット1、ユニット2・・・)ごとに陽極端子6が設けられ、陰極リードフレームは同じくユニットごとに陰極端子7が設けられている。そして、リードフレーム20は、ユニットごとに陽極端子6の先端部と陰極端子7の先端部とが所定の位置(両端子がオーバーラップしている重畳領域22)で重畳して絶縁性接着剤層5により固着されている。
リードフレーム20は、陽極リードフレームの陽極端子6上に絶縁性接着剤を塗布した後、この絶縁性接着剤を介して陽極端子6に陰極リードフレームの陰極端子7をオーバーラップさせ圧着した状態で乾燥させることにより、陽極端子6と陰極端子7とが絶縁性接着剤層5を介して固着され、製造される。絶縁性接着剤層5は、絶縁性を有する材料からなり、たとえば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルミナ、ジルコニア、シリカのいずれかを含む材料が採用される。
このように構成されたリードフレームを別途用意しておき、以下に説明する第1実施形態の固体電解コンデンサの製造プロセスに採用する。
工程1:陽極リード線1aの周囲に、陽極リード線1aの一部を埋め込むように成形された弁作用を有する金属粒子からなる成形体を真空中で焼結することにより、多孔質焼結体からなる陽極体1を形成する。この際、金属粒子間は溶着される。
工程2:陽極体1に対してリン酸水溶液中において陽極酸化を行うことにより、陽極体1の周囲を覆うように弁作用金属の酸化物からなる誘電体層2を所定の厚さで形成する。
工程3:誘電体層2の表面上に、化学重合法を用いてプレコート層として第1導電性高分子層を形成する。具体的には、化学重合法では、酸化剤を用いてモノマーを酸化重合することにより第1導電性高分子層を形成する。引き続き、第1導電性高分子層の表面上に、電解重合法を用いて第2導電性高分子層を形成する。具体的には、電解重合法では、第1導電性高分子層を陽極とし、モノマーおよび電解質を含む電解液中において外部陰極との間で電解重合することにより第2導電性高分子層を形成する。このようにして、誘電体層2上に第1導電性高分子層と第2導電性高分子層との積層膜からなる導電性高分子層3を形成する。
工程4:導電性高分子層3上にカーボンペーストを塗布、乾燥することによりカーボン層4aを形成する。さらに、このカーボン層4a上に銀ペーストを塗布、乾燥することにより銀ペースト層4bを形成する。これにより、導電性高分子層3上にカーボン層4aと銀ペースト層4bとの積層膜からなる陰極層4が形成される。
以上の工程1〜工程4を経てコンデンサ素子10が製造される。
工程5:上述の通り製造したリードフレーム(陽極端子6と陰極端子7とが絶縁性接着剤層5を介して固着されたリードフレーム)20を用意する。そして、図3(A)に示すように、リードフレーム20の対応する位置にコンデンサ素子10を少し離した状態で配置する。そして、リードフレーム20の陰極端子7上に導電性接着剤を塗布した後、この
導電性接着剤を介して陰極層4(図1参照)と陰極端子7とを接触させた状態で乾燥させることにより、図3(B)に示すように、陰極層4(図1参照)と陰極端子7と導電性接着剤層(図示せず)を介して接続する。さらに、陽極リード線1a上に陽極端子6をスポット溶接により接続する。
工程6:トランスファー法でモールドを行い、図3(C)に示すように、モールド外装体8を周囲に成形する。この際、陽極リード線1a、陽極体1、誘電体層2、導電性高分子層3、及び陰極層4を内部に収納するとともに、陽極端子6および陰極端子7の端部を外部(相反する方向)に引き出すように成形する。なお、モールド外装体8を成形する樹脂としては、モールド外装体として水分が出入りするのを抑制するため、またリフロー時(加熱処理時)のクラックや剥離を防止するため、吸水率の小さな樹脂(たとえば、エポキシ樹脂)が好ましく採用される。
工程7:リードフレーム20から陽極端子6および陰極端子7を切り離すとともに、陽極端子6および陰極端子7を所定の長さに加工する。
工程8:図3(D)に示すように、モールド外装体8から露出した陽極端子6および陰極端子7の先端部を下方に折り曲げ、モールド外装体8の側面および下面に沿って配置する。この両端子の先端部は、固体電解コンデンサの端子として機能し、実装基板に固体電解コンデンサを電気的に接続するために使用される。
工程9:最後に固体電解コンデンサの両端子を介して所定の電圧を印加するエージング処理を行う。これにより、固体電解コンデンサの特性を安定化させる。
以上の工程を経て、第1実施形態の固体電解コンデンサが製造される。
次に、第1実施形態に係る固体電解コンデンサの特性評価を行うために作製した実施例1(固体電解コンデンサA1)および実施例2(固体電解コンデンサA2)について説明する。
(実施例1)
実施例1では、上述実施形態の製造方法における各工程(工程1〜工程9)に対応した工程を経て固体電解コンデンサA1を作製した。なお、図1〜図3は実施例1の固体電解コンデンサA1の構造および製造方法を示す図面に相当する。
工程1A:電解酸化被膜(誘電体層)形成後のニオブ多孔質焼結体の容量と電解電圧の積であるCV値が150,000μF・V/gとなるニオブ金属粉末を用意する。このニオブ金属粉末を用いて陽極リード線1aの一部を埋め込むようにして成型し、真空中において1200℃程度で焼結する。これにより、陽極リード線1aの一部が導出されたニオブ多孔質焼結体からなる陽極体1を形成する。この際、ニオブ金属粒子間は溶着される。以下、特に断らない限り、各実施例および比較例におけるCV値は150,000μF・V/gである。
工程2A:焼結された陽極体1に対して、約60℃に保持した約0.1重量%のリン酸水溶液中において約10Vの定電圧で約10時間陽極酸化を行う。これにより、陽極体1の周囲を覆うように酸化ニオブからなる誘電体層2を形成する。
工程3A:表面に誘電体層2が形成された陽極体1を、酸化剤溶液に浸漬した後、ピロールモノマー液に浸漬し、誘電体層2上でピロールモノマーを重合させる。これにより、誘電体層2上にプレコート層としてポリピロールからなる第1導電性高分子層が形成される。引き続き、第1導電性高分子層を陽極とし、ピロールモノマーおよび電解質を含む電解液中で電解重合することにより、第1導電性高分子層上にさらに第2導電性高分子層を
所定の厚さで形成する。これにより、第1導電性高分子層上にポリピロールからなる第2導電性高分子層が形成される。このようにして、誘電体層2の表面上に第1導電性高分子層と第2導電性高分子層との積層膜からなる導電性高分子層3を形成する。
工程4A:導電性高分子層3上にカーボンペーストを塗布、乾燥することによりカーボン粒子を含む層からなるカーボン層4aを形成し、このカーボン層4a上に銀ペーストを塗布、乾燥することにより銀粒子を含む層からなる銀ペースト層4bを形成する。これにより、導電性高分子層3上にカーボン層4aと銀ペースト層4bとの積層膜からなる陰極層4を形成する。
以上の工程1A〜工程4Aを経てコンデンサ素子10が製造される。
工程5A:図2に示したリードフレーム(陽極端子6と陰極端子7とが絶縁性接着剤層5を介して固着されたリードフレーム)20を用意する。なお、こうしたリードフレーム20は、陽極リードフレームの陽極端子6上に液状エポキシ樹脂からなる絶縁性接着剤を塗布した後、この絶縁性接着剤を介して陽極端子6に陰極リードフレームの陰極端子7を圧着した状態で、100℃、30分間乾燥させることにより、陽極端子6と陰極端子7との間に絶縁性接着剤層5を形成して、製造される。
実施例1では、図2(A)に示すように、陽極リードフレームの陽極端子6は平板状の端子で構成され、陰極リードフレームの陰極端子7は、陽極端子6との重畳領域22およびコンデンサ素子10の陰極層4部分(図1参照)が搭載・接合される素子搭載領域21を有する部分において、平板状の端子が所定の形状に加工されている。素子搭載領域21は、コンデンサ素子10が搭載される主面S1から屈折した屈折部(陰極側の屈折部D1および陽極側の屈折部D2)により区分されている。そして、陽極リード線1a上に位置させる予定の重畳領域22において、陽極端子6と陰極端子7とが絶縁性接着剤層5を介して固着されている。
そして、図3(A)に示すように、リードフレーム20の対応する位置にコンデンサ素子10を少し離した状態で配置する。そして、リードフレーム20の陰極端子7上に銀ペーストからなる導電性接着剤を塗布した後、陰極端子7の屈折部D1に沿って陰極端子7の主面S1方向にコンデンサ素子10を移動させ、導電性接着剤を介して陰極層4(図1参照)と陰極端子7とを接触させた状態で乾燥させることにより、図3(B)に示すように、陰極層4(図1参照)と陰極端子7との間に導電性接着剤層(図示せず)を形成して接続する。
さらに、陽極リード線1a上に陽極端子6をスポット溶接により接続する。具体的には、図3(B)に示すように、重畳領域22の外縁を越えた位置(陰極端子7により陽極端子6が覆われていない位置)にまで延在する陽極リード線1aの先端部1bにおいて、陽極リード線1aと陽極端子6とを挟み込むように2つの溶接電極を圧着しつつ電流を流し、その抵抗熱で陽極リード線1aと陽極端子6とを溶かして接合する。
工程6A:トランスファー法でモールドを行う。具体的には、コンデンサ素子10を金型内(上下の金型の間)に配置し、内部にエポキシ樹脂を加熱し軟化させた状態で加圧して注入し、コンデンサ素子10と金型の隙間に完全に充填した後、高温のまま一定時間保持しエポキシ樹脂を硬化させる。これにより、図3(C)に示すように、エポキシ樹脂からなる略直方体状のモールド外装体8を周囲に成形する。この際、陽極リード線1a、陽極体1、誘電体層2、導電性高分子層3、及び陰極層4を内部に収納するとともに、陽極端子6および陰極端子7の端部を外部(相反する方向)に引き出すように成形する。なお、モールド外装体用のエポキシ樹脂としては、ビフェニル型エポキシ樹脂と難燃剤(臭素化エポキシ樹脂/三酸化アンチモン)、イミダゾール系硬化剤、1重量%の可撓化剤(シ
リコーン)、及び82重量%の充填剤(溶融シリカ)からなる樹脂組成物を採用している。また、こうしたエポキシ樹脂はその軟化時の最低粘度が60Pa・s以下に調整されている。さらに、モールド条件としては、たとえば、金型温度175℃、注入前のエポキシ樹脂の保持時間(プレヒートタイム)10秒、注入後の保持時間(キュアタイム)90秒、エポキシ樹脂の注入圧力7MPaである。
工程7A:リードフレーム20(陽極リードフレームおよび陰極リードフレーム)から陽極端子6および陰極端子7をそれぞれ所定の長さに調整して切り離す。
工程8A:図3(D)に示すように、モールド外装体8から露出した陽極端子6および陰極端子7の先端部を下方に折り曲げ、モールド外装体8の側面および下面に沿って配置する。
工程9A:最後にエージング処理として、固体電解コンデンサの両端子(陽極端子6、陰極端子7)に電圧4Vを印加した状態で2時間保持する。
このようにして、実施例1における固体電解コンデンサA1が作製される。
なお、陽極リード線1aは本発明の「陽極リード線」、陽極体1は本発明の「陽極体」、誘電体層2は本発明の「誘電体層」、導電性高分子層3は本発明の「電解質層」、陰極層4は本発明の「陰極層」、コンデンサ素子10は本発明の「コンデンサ素子」、絶縁性接着剤層5は本発明の「第1の絶縁性部材」、陽極端子6は本発明の「陽極端子」、陰極端子7は本発明の「陰極端子」、外部リード端子またはリードフレーム20は本発明の「リード端子」、モールド外装体8は本発明の「外装樹脂」、主面S1は本発明の「主面」、屈折部D1は本発明の「屈折部」、及び重畳領域22は本発明の「重畳領域」の一例である。
(実施例2)
実施例2では、工程5Aで用意するリードフレーム20の陽極端子6と陰極端子7の形状を変更して、両端子が絶縁性接着剤層5を介して固着する重畳領域22の位置を陽極リード線1a上の位置から陰極層4上の位置に変更したこと以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサA2を作製した。
図4は実施例2の固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図、図5は実施例2の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための概略断面図である。
工程1B〜工程4B:実施例1の工程1A〜工程4Aと同様の工程を経て、コンデンサ素子10を用意する。
工程5B:図5(A)に示すリードフレーム(陽極端子6aと陰極端子7aとが絶縁性接着剤層5aを介して固着されたリードフレーム)20aを用意する。なお、実施例2では、リードフレーム20aは、図5(A)に示すように、陽極リードフレームの陽極端子6aおよび陰極リードフレームの陰極端子7aを所定の形状に屈折して加工され、陰極層4(図4参照)上となる重畳領域22aにおいて、陽極端子6aと陰極端子7aとが絶縁性接着剤層5aを介して固着されている。
そして、図5(A)に示すように、リードフレーム20aの対応する位置にコンデンサ素子10を少し離した状態で配置する。そして、図5(B)に示すように、陰極層4(図4参照)と陰極端子7aと導電性接着剤層(図示せず)を介して接続するとともに、陽極リード線1a上に陽極端子6aをスポット溶接により接続する。
工程6B:トランスファー法でモールドを行い、図5(C)に示すように、略直方体状のモールド外装体8を周囲に成形する。この際、陽極リード線1a、陽極体1、誘電体層
2、導電性高分子層3、及び陰極層4を内部に収納するとともに、陽極端子6aおよび陰極端子7aの端部を外部(相反する方向)に引き出すように成形する。
工程7B〜工程9B:実施例1の工程7A〜工程9Aと同様の工程を経て、図5(D)および図4に示す固体電解コンデンサを完成させる。
このようにして、実施例2における固体電解コンデンサA2が作製される。
なお、絶縁性接着剤層5aは本発明の「第1の絶縁性部材」、陽極端子6aは本発明の「陽極端子」、陰極端子7aは本発明の「陰極端子」、外部リード端子またはリードフレーム20aは本発明の「リード端子」、及び重畳領域22aは本発明の「重畳領域」の一例である。
(第2実施形態)
図6は第2実施形態に係る固体電解コンデンサの構成の一例を示す概略断面図、図7は第2実施形態の固体電解コンデンサの製造プロセスの追加工程を説明するための概略断面図である。第1実施形態と異なる箇所は、図6に示すように、外部リード端子(陽極端子6および陰極端子7)とコンデンサ素子10とが絶縁性接着剤層9によりさらに固着されていることである。それ以外は第1実施形態と同様である。なお、絶縁性接着剤層9は本発明の「第2の絶縁性部材」の一例である。
第2実施形態の固体電解コンデンサは、第1実施形態の固体電解コンデンサ(図1参照)に対して、絶縁性接着剤層9が、外部リード端子とコンデンサ素子10との隙間を埋め込むとともに、陽極端子6上に溶接された陽極リード線1aを被覆するように設けられている。これにより、陽極リード線1a部分が補強される。そして、これらをすべて内部に収納するようにモールド外装体8が設けられている。
(製造方法)
第2実施形態の固体電解コンデンサの製造では、第1実施形態における工程5と工程6の間に、図7に示すように、外部リード端子(リードフレーム20)とコンデンサ素子10との隙間および陽極端子6上の陽極リード線1aに対して、絶縁性接着剤を塗布、乾燥することにより絶縁性接着剤層9を形成する工程Aが追加されている。なお、絶縁性接着剤層9は、先の絶縁性接着剤層5と同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。
次に、第2実施形態に係る固体電解コンデンサの特性評価を行うために作製した実施例3(固体電解コンデンサA3)および実施例4(固体電解コンデンサA4)について説明する。
(実施例3)
実施例3では、実施例1の工程5Aと工程6Aとの間に工程Aを追加したこと以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサA3を作製した。なお、図3、図6、及び図7は実施例3の固体電解コンデンサA3の構造および製造方法を示す図面に相当する。
工程1C〜工程5C:実施例1の工程1A〜工程4Aと同様の工程を経て、コンデンサ素子10を用意する。そして、実施例1の工程5Aと同様の工程を経て、コンデンサ素子10をリードフレーム(陽極端子6と陰極端子7とが絶縁性接着剤層5を介して固着されたリードフレーム)20に搭載し、接合する。
工程A:リードフレーム20とコンデンサ素子10との隙間および陽極端子6上の陽極リード線1aに対して、液状エポキシ樹脂からなる絶縁性接着剤を塗布した後、100℃
、30分間乾燥させることにより、図7に示すように、絶縁性接着剤層9を形成する。ここでは、絶縁性接着剤層9と絶縁性接着剤層5とは同じ液状エポキシ樹脂からなる絶縁性接着剤を採用して形成している。
工程6C〜工程9C:実施例1の工程6A〜工程9Aと同様の工程を経て、図6に示す固体電解コンデンサを完成させる。
このようにして、実施例3における固体電解コンデンサA3が作製される。
なお、絶縁性接着剤層9は本発明の「第2の絶縁性部材」の一例である。
(実施例4)
実施例4では、実施例2の工程5Bと工程6Bとの間に工程Aを追加したこと以外は、実施例2と同様にして固体電解コンデンサA4を作製した。
図8は実施例4の固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図、図9は実施例4の固体電解コンデンサの製造プロセスの追加工程を説明するための概略断面図である。なお、図5は実施例4の固体電解コンデンサA4の製造方法を示す図面に相当する。
工程1D〜工程5D:実施例2の工程1B〜工程4Bと同様の工程を経て、コンデンサ素子10を用意する。そして、実施例2の工程5Bと同様の工程を経て、コンデンサ素子10をリードフレーム(陽極端子6aと陰極端子7aとが絶縁性接着剤層5aを介して固着されたリードフレーム)20aに搭載し、接合する。
工程A:リードフレーム20aとコンデンサ素子10との隙間および陽極端子6a上の陽極リード線1aに対して、液状エポキシ樹脂からなる絶縁性接着剤を塗布した後、100℃、30分間乾燥させることにより、図9に示すように、絶縁性接着剤層9aを形成する。ここでは、絶縁性接着剤層9aと絶縁性接着剤層5aとは同じ液状エポキシ樹脂からなる絶縁性接着剤を採用して形成している。
工程6D〜工程9D:実施例2の工程6B〜工程9Bと同様の工程を経て、図8に示す固体電解コンデンサを完成させる。
このようにして、実施例4における固体電解コンデンサA4が作製される。
なお、絶縁性接着剤層9aは本発明の「第2の絶縁性部材」の一例である。
(第3実施形態)
図10は第3実施形態に係る固体電解コンデンサの構成の一例を示す概略断面図である。第1実施形態と異なる箇所は、図10(右図)に示すように、陰極端子7bがコンデンサ素子10の左右を挟み込むように屈折して設けられていることである。それ以外は第1実施形態と同様である。
第3実施形態の固体電解コンデンサは、第1実施形態の固体電解コンデンサ(図1参照)に対して、陰極端子7bがコンデンサ素子10の陰極層4の左右側面に沿うように設けられている。これにより、コンデンサ素子10が陰極端子7b上により強固に接合されている。こうした固体電解コンデンサは、所定の形状に屈折して加工された陰極端子7bを有するリードフレームを用意することにより、第1実施形態と同様の製造方法で容易に製造される。
次に、第3実施形態に係る固体電解コンデンサの特性評価を行うために作製した実施例5(固体電解コンデンサA5)および実施例6(固体電解コンデンサA6)について説明する。
(実施例5)
実施例5では、実施例1の工程5Aにおいて、図10に示すような所定形状に屈折して加工された陰極端子7bを有するリードフレームを用意したこと以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサA5を作製した。
実施例5の固体電解コンデンサA5は、実施例1と同様の構造を有し、陰極端子7bがコンデンサ素子10の左右を挟み込むように屈折して設けられている点が異なる。こうした固体電解コンデンサは、所定の形状に屈折して加工された陰極端子7bを有するリードフレームを採用することにより、実施例1と同様の製造方法で製造される。
なお、陰極端子7bは本発明の「陰極端子」の一例である。
(実施例6)
実施例6では、実施例1の工程5Aにおいて、図11に示すような所定形状に屈折して加工された陰極端子7bおよびこの陰極端子7bを覆うように所定形状に屈折して加工された陽極端子6bを有するリードフレームを用意したこと以外は、実施例2と同様にして固体電解コンデンサA6を作製した。
実施例6の固体電解コンデンサA6は、実施例2と同様の構造を有し、さらに陰極端子7b、絶縁性接着剤層5b、及び陽極端子6bがコンデンサ素子10の左右を挟み込むように屈折して設けられている。こうした固体電解コンデンサは、所定形状に屈折して加工された陰極端子7bおよびこの陰極端子7bを覆うように所定形状に屈折して加工された陽極端子6bを有するリードフレームを採用することにより、実施例2と同様の製造方法で製造される。
なお、絶縁性接着剤層5bは本発明の「第1の絶縁性部材」および陽極端子6bは本発明の「陽極端子」の一例である。
(比較例)
比較例では、従来のリードフレーム(陽極端子と陰極端子とが絶縁性接着剤層を介して接合されていないリードフレーム)20cを採用したこと以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサXを作製した。
図12は従来(比較例)の固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図、図13は従来(比較例)の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための概略断面図である。
比較例の固体電解コンデンサは、上述の実施例と同一のコンデンサ素子10を有し、このコンデンサ素子10の陽極リード線1a上に陽極端子6cがスポット溶接により接合され、陰極層4上に陰極端子7cが導電性接着剤層(図示せず)を介して接合されている。そして、これらをすべて内部に収納するようにモールド外装体8が設けられている。
(製造方法)
工程1E〜工程4E:実施例1の工程1A〜工程4Aと同様の工程を経て、コンデンサ素子10を用意する。
工程5E:図13(A)に示すリードフレーム(陽極端子6cの先端部と陰極端子7cの先端部が接合されていない状態のリードフレーム)20cを用意する。なお、比較例では、陽極端子6cは実施例1の陽極端子6と同一形状のものを採用し、陰極端子7cは実施例2の陰極端子7aと同一形状のものを採用している。
そして、図13(A)に示すように、リードフレーム20cの対応する位置にコンデンサ素子10を配置する。そして、図13(B)に示すように、陰極層4(図12参照)と陰極端子7cと導電性接着剤層(図示せず)を介して接続するとともに、陽極リード線1
a上に陽極端子6cをスポット溶接により接続する。
工程6E:トランスファー法でモールドを行い、図13(C)に示すように、略直方体状のモールド外装体8を周囲に成形する。この際、陽極リード線1a、陽極体1、誘電体層2、導電性高分子層3、及び陰極層4を内部に収納するとともに、陽極端子6cおよび陰極端子7cの端部を外部(相反する方向)に引き出すように成形する。
工程7E〜工程9E:実施例1の工程7A〜工程9Aと同様の工程を経て、図13(D)および図12に示す固体電解コンデンサを完成させる。
このようにして、比較例における固体電解コンデンサXが作製される。
(評価)
実施例1〜6および比較例で作製した各固体電解コンデンサの特性評価を行った。特性評価では、静電容量、等価直列抵抗(ESR:Equivalent Series Resistance)、及び漏れ電流を測定した。そして、各特性のモールド前後の測定値(具体的には、モールド前の測定値とエージング後の測定値)から以下の式(1)〜式(3)によりその変化率を算出した。
静電容量変化率=(エージング後の静電容量/モールド前の静電容量) ・・・(1)
ESR変化率=(エージング後のESR/モールド前のESR) ・・・(2)
漏れ電流変化率=(エージング後の漏れ電流/モールド前の漏れ電流) ・・・(3)
表1は各固体電解コンデンサの各特性(静電容量、等価直列抵抗、漏れ電流)の評価結果を示す。なお、各特性値は試料数100個についての平均である。
静電容量、ESR、及び漏れ電流の測定条件は以下の通りである。
静電容量(固体電解コンデンサの周波数120Hzでの静電容量)は、各固体電解コンデンサに対して、LCRメータを用いて測定した。
ESR(固体電解コンデンサの周波数100HzでのESR)は、各固体電解コンデンサに対して、LCRメータを用いて測定した。
漏れ電流は、直流電流源および電流モニタを用いて、各固体電解コンデンサに対して、2.5V(定格電圧に相当)の電圧を印加して20秒後の電流を測定した。
Figure 0005020039
表1に示すように、従来の比較例(固体電解コンデンサX)では、モールド前後で静電容量やESRはほとんど劣化していないものの、モールド成形することにより漏れ電流が大幅に増加している。図13(B)に示すモールド前の状態では、両端子部分にコンデンサ素子10を接合したことにより、平板状の陽極端子6cと平板状の陰極端子7cとが陽極リード線1aを介して支えられた構造となっている。このため、モールド成形による漏れ電流の増加は、モールド時(金型へのモールド樹脂の加圧注入時)に注入樹脂の圧力により陽極リード線1aの根元付近Zに応力が集中するためと推察される。これにより、陽極リード線1aの周辺の誘電体層2(たとえば、図1参照)が破損してクラック(亀裂)が生じ、固体電解コンデンサの漏れ電流が増加していると推察される。
これに対し、陽極端子と陰極端子とを絶縁性接着剤層を介して固着した状態でモールド成形している実施例1〜6(固体電解コンデンサA1〜A6)では、モールド前後で静電容量やESRがほとんど劣化していないことに加え、モールド前後で漏れ電流も増加していない。すなわち、各実施例では、従来の比較例に比べ、モールド成形することによる漏れ電流の増加が抑制されている。これは、陽極端子と陰極端子とを絶縁性接着剤層を介して固着した状態でコンデンサ素子を接合した構造となっているため、モールド時に注入樹脂の圧力による陽極リード線の変形が抑制され、陽極リード線の根元付近への応力集中が抑制されるためと推察される。
また、陽極リード線1a上に陽極端子6と陰極端子7との重畳領域22を設けた実施例1,3,5(固体電解コンデンサA1,A3,A5)に比べ、陰極層4上に同じ重畳領域22aを設けた実施例2,4,6(固体電解コンデンサA2,A4,A6)では、漏れ電流の増加がさらに抑制されている。これは、陰極層4上に設けた場合に重畳領域の面積(絶縁性接着剤層5aの面積)がより広くなっており、両端子がより強固に固着され、モールド時に注入樹脂の圧力による陽極リード線1aの変形が抑制されるためと推察される。
また、陽極リード線1aの周囲に絶縁性接着剤層9を設けた実施例3および4(固体電解コンデンサA3およびA4)では、他の実施例に比べ、漏れ電流の増加がさらに抑制されている。これは、絶縁性接着剤層9により陽極リード線1aの周囲が補強され、モールド時に注入樹脂の圧力による陽極リード線1aの変形がさらに抑制されるようになったためと推察される。
本発明の第1実施形態(実施例1および実施例2)に係る固体電解コンデンサおよびその製造方法によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)陽極端子6(6a)と陰極端子7(7a)とが絶縁性接着剤層5(5a)を介して固着された状態で、コンデンサ素子10の陽極リード線1aおよび陰極層4をそれぞれ接合し、その後、モールド成形するようにしたことで、モールド時に注入樹脂の圧力による陽極リード線1aの根元付近への応力集中が抑制されるため、漏れ電量の増加が抑制された固体電解コンデンサを製造することができる。
(2)陽極端子6(6a)の先端部と陰極端子7(7a)の先端部とを重畳し、その重畳領域22(22a)を絶縁性接着剤層5(5a)により固着したことで、両端子がより強固に固着される。これにより、モールド時に注入樹脂の圧力による陽極リード線1aの変形が抑制され、陽極リード線1aの根元付近への応力集中が抑制される。この結果、漏れ電量の増加がさらに抑制された固体電解コンデンサを製造することができる。
(3)実施例2のように、陽極端子6aと陰極端子7aとの重畳領域22aをコンデンサ素子10の陰極層4上に設ける場合には、陽極リード線1a上に設ける場合に比べて、固体電解コンデンサを大型化することなく重畳領域の面積(絶縁性接着剤層5aの面積)を容易に広くすることができる。これにより、陽極端子6aと陰極端子7aをより強固に固着することができる。このため、上記(2)の効果をより顕著に得ることができる。
(4)陽極端子6(6a)と陰極端子7(7a)とが絶縁性接着剤層5(5a)を介して固着されたリードフレーム20(20a)を用意するのみの変更で、従来の製造プロセスをそのまま用いて、漏れ電量の増加が抑制された固体電解コンデンサを製造することができる。このため、漏れ電流に起因した製造歩留まりが向上し、こうした固体電解コンデンサの低コスト化を図ることができる。
(5)実施例1のように、陽極端子6と陰極端子7との重畳領域22をコンデンサ素子10の陽極リード線1a上に設ける場合には、重畳領域22の外縁を越えた位置(陰極端
子7により陽極端子6が覆われていない位置)にまで陽極リード線1aの先端部1bを延在させることが好ましい。このようにすることで、陽極リード線1aの先端部1bにおいて、陽極リード線1aと陽極端子6との間でスポット溶接を行うことが可能なり、陽極リード線1aと陽極端子6とを確実に接合することができる。
(6)コンデンサ素子10を、陰極端子7(7a)の屈折部D1に沿って素子搭載領域21(21a)の主面S1に搭載するようにしたことで、コンデンサ素子10と陰極端子7(7a)との接合面積(導電性接着剤層の面積)をさらに増加させることができる。これにより、コンデンサ素子10と陰極端子7(7a)とを確実に接合することができる。
(7)陽極端子6(6a)と陰極端子7(7a)とを絶縁性接着剤層5(5a)により固着したリードフレーム20(20a)を別途製造するようにしたことで、リードフレームにコンデンサ素子10を搭載・接合した後に陽極端子6(6a)と陰極端子7(7a)を絶縁性接着剤層5(5a)により固着する場合に比べて、両端子の固着に伴う製造不良によって生じるコンデンサ素子部品の損失が削減される。漏れ電量の増加が抑制された固体電解コンデンサの低コスト化を図ることができる。
(8)本発明の固体電解コンデンサは、陽極端子6(6a)と陰極端子7(7a)とが絶縁性接着剤層5(5a)を介して固着した状態でモールド成形されているので、コンデンサとしての剛性が増し、外力が加わった場合に陽極リード線1aと陽極体1との間にかかる応力(特に陽極リード線1aの根元付近に集中してかかる応力)が緩和され、漏れ電流の発生を抑制することができる。
(9)陽極端子6(6a)の先端部と陰極端子7(7a)の先端部とを重畳し、その重畳領域22(22a)を絶縁性接着剤層5(5a)により固着したことで、両端子がより強固に固着される。これにより、上記(8)の効果をより顕著に得ることができる。
(10)実施例2のように、陽極端子6aと陰極端子7aとの重畳領域22aをコンデンサ素子10の陰極層4上に設ける場合には、陽極リード線1a上に設ける場合に比べて、固体電解コンデンサを大型化することなく重畳領域の面積(絶縁性接着剤層5aの面積)を容易に広くすることができる。これにより、陽極端子6aと陰極端子7aをより強固に固着することができる。このため、上記(9)の効果をより顕著に得ることができる。
また、本発明の第2実施形態(実施例3および実施例4)に係る固体電解コンデンサおよびその製造方法によれば、上記(1)〜(10)と同様の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(11)陽極端子6(6a)上の陽極リード線1aおよびリードフレーム20(20a)とコンデンサ素子10との隙間に対して絶縁性接着剤層9(9a)を形成するようにしたことで、陽極リード線1aの周囲が絶縁性接着剤層9(9a)により補強される。これにより、モールド時に注入樹脂の圧力による陽極リード線1aの変形がさらに抑制され、陽極リード線1aの根元付近への応力集中が抑制される。この結果、第1実施形態に比べ、漏れ電量の増加がさらに抑制された固体電解コンデンサを製造することができる。
(12)本発明の固体電解コンデンサは、陽極端子6(6a)と陽極リード線1aを含むコンデンサ素子10とが、絶縁性接着剤層9(9a)によりさらに固着した状態でモールド成形されているので、コンデンサとしての剛性が増し、外力が加わった場合に陽極リード線1aと陽極体1との間にかかる応力(特に陽極リード線1aの根元付近に集中してかかる応力)が緩和され、漏れ電流の発生を抑制することができる。この結果、第1実施形態に比べ、漏れ電量の増加がさらに抑制された固体電解コンデンサとすることができる
また、本発明の第3実施形態(実施例5および実施例6)に係る固体電解コンデンサおよびその製造方法によれば、上記(1)〜(10)と同様の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(13)実施例1の陰極端子7の形状を、コンデンサ素子10の左右を挟み込むように屈折する部分を新たに設けた陰極端子7bとしたことで、コンデンサ素子10と陰極端子7bとの接合面積(導電性接着剤層の面積)をさらに増加させることができる。これにより、上記(6)および(10)の効果をより顕著に享受することができる。
(14)実施例6のように、実施例2の陽極端子6aおよび陰極端子7aの形状を、コンデンサ素子10の左右を挟み込むように屈折する部分を新たに設けた陽極端子6bおよび陰極端子7bとしたことで、実施例2に比べて、重畳領域の面積(絶縁性接着剤層5aの面積)をさらに広くすることができる。これにより、上記(3)および(10)の効果をより顕著に得ることができる。
なお、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうるものである。
上記実施例では、陽極端子と陰極端子とを重畳領域全体に設けた絶縁性接着剤層により固着した例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、絶縁性接着剤層を重畳領域の一部に設けて固着してもよいし、重畳領域内の複数箇所に分けて設けて固着するようにしてもよい。あるいは、絶縁性接着剤層が重畳領域からはみ出るように設けて固着してもよい。この場合にも上記効果を享受することができる。
上記実施例では、陽極端子の先端部と陰極端子の先端部とがオーバーラップした重畳領域に絶縁性接着剤層を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、陽極端子の先端部と陰極端子の先端部とがオーバーラップしていない状態であっても、両端子の先端部にまたがるように絶縁性接着剤層を設けてもよい。このように構成しても、両端子が固着された状態となるので、上記効果を享受することができる。
上記実施例では、陽極体としてニオブ金属を採用したコンデンサ素子の例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、タンタル、アルミニウム、チタンなどの弁作用金属あるいはその合金を採用したコンデンサ素子であってもよい。この場合にも上記効果を享受することができる。
上記実施例では、電解質層としてポリピロールからなる導電性高分子層を採用したコンデンサ素子の例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、二酸化マンガンなどの導電性無機材料やTCNQ錯塩などの導電性有機材料を採用したコンデンサ素子であってもよい。この場合にも上記効果を享受することができる。
第1実施形態(実施例1)に係る固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図。 (A)、(B)第1実施形態(実施例1)に係る固体電解コンデンサの製造に採用したリードフレームの概略図。 (A)〜(D)第1実施形態(実施例1)に係る固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための概略断面図。 実施例2に係る固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図。 (A)〜(D)実施例2に係る固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための概略断面図。 第2実施形態(実施例3)に係る固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図。 第2実施形態(実施例3)に係る固体電解コンデンサの製造プロセスの追加工程を説明するための概略断面図。 実施例4に係る固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図。 実施例4に係る固体電解コンデンサの製造プロセスの追加工程を説明するための概略断面図。 第3実施形態(実施例5)に係る固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図。 実施例6に係る固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図。 従来の固体電解コンデンサの構成の一例を示す概略断面図。 (A)〜(D)従来の固体電解コンデンサの製造プロセスを説明するための概略断面図。
符号の説明
1 陽極体、1a 陽極リード、2 誘電体層、3 導電性高分子層、4 陰極層、4a カーボン層、4b 銀ペースト層、5 絶縁性接着材層、6 陰極端子、7 陽極端子、8 モールド外装体、10 コンデンサ素子、20 リードフレーム、21 素子搭載領域、22 重畳領域。

Claims (6)

  1. 陽極リード線を有する陽極体と、陰極層とを備えたコンデンサ素子を用意する第1の工程と、
    陽極端子と陰極端子とを第1の絶縁性部材を介して固着したリード端子を用意する第2の工程と、
    前記陽極端子と前記陽極リード線とを接合するとともに、前記陰極端子と前記陰極層とを接合し、前記リード端子と前記コンデンサ素子とを接続する第3の工程と、
    前記コンデンサ素子の周囲に外装樹脂をモールド成形する第4の工程と、
    を備え、
    前記リード端子は、前記陽極端子と前記陰極端子とが重畳して接合されている、固体電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記陽極端子と前記陰極端子との重畳領域は前記陰極層の上に形成されていることを特徴とした請求項に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記陽極リード線は、前記陽極端子と前記陰極端子との重畳領域の上に形成され、且つ、前記重畳領域の外縁を越えた位置に先端部を有していることを特徴とした請求項に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 陽極リード線を有する陽極体および陰極層を有するコンデンサ素子と、
    前記陽極リード線と接合された陽極端子および前記陰極層と接続された陰極端子を有するリード端子と、
    前記コンデンサ素子の周囲にモールド成形された外装樹脂と、
    を備え、
    前記リード端子の前記陽極端子および前記陰極端子は、第1の絶縁性部材を介して固着された状態でモールド成形されており、
    前記リード端子は、前記陽極端子と前記陰極端子とが重畳して形成されていることを特徴とした固体電解コンデンサ。
  5. 前記陽極端子と前記陰極端子との重畳領域は前記陰極層の上に形成されていることを特
    徴とした請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記陽極端子および前記陽極リード線を含むコンデンサ素子は、第2の絶縁性部材によりさらに固着された状態でモールド成形されていることを特徴とした請求項4または5に記載の固体電解コンデンサ。
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