JP2000208367A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2000208367A
JP2000208367A JP11002948A JP294899A JP2000208367A JP 2000208367 A JP2000208367 A JP 2000208367A JP 11002948 A JP11002948 A JP 11002948A JP 294899 A JP294899 A JP 294899A JP 2000208367 A JP2000208367 A JP 2000208367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
layer
solid electrolytic
resin layer
electrolytic capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11002948A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shimada
博司 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11002948A priority Critical patent/JP2000208367A/ja
Publication of JP2000208367A publication Critical patent/JP2000208367A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陽極端子と陽極導出線の接続に係わる絶縁破
壊を皆無にし、組立、外装時の精度を高めることにより
収納効率を高めた固体電解コンデンサを提供することを
目的とする。 【解決手段】 陽極体11から導出された陽極導出線1
2と陽極端子13の接続部の外周を被覆固定した第1の
樹脂層14を有し、陽極体11の表面に誘電体酸化皮膜
15、固体電解質層16、陰極層17を順次積層形成し
て構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の
陰極層17と陰極端子19とを接続する導電体接続層1
8と、上記コンデンサ素子の外周、陰極端子19および
陽極端子13の一部を被覆した外装としての第2の樹脂
層20からなる構成とすることにより、高信頼性で収納
効率を高めた固体電解コンデンサを提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に用い
る固体電解コンデンサおよびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の固体電解コンデンサにつ
いて図6を用いて説明する。図6において、1はコンデ
ンサ素子で、このコンデンサ素子1は弁作用金属粉末を
成形焼結した多孔質の陽極体より弁作用金属からなる陽
極導出線2を導出し、かつこの陽極導出線2の一部と前
記多孔質の陽極体の全面に陽極酸化により誘電体酸化皮
膜を形成し、そしてこの誘電体酸化皮膜の表面に固体電
解質層を形成し、さらにその表面に陰極層3を形成する
ことにより構成されている。なお、前記陰極層3は浸漬
法により、カーボン層、銀塗料層を順次積層形成したも
のである。
【0003】4は陽極導出線2に装着した絶縁板、5は
陽極端子であり、この陽極端子5は一端部が前記陽極導
出線2に溶接により接続され、そして他端部は後述する
外装樹脂の成形後に折り曲げられている。6は陰極端子
で、この陰極端子6は一端部が前記コンデンサ素子1の
陰極層3に導電性接着剤7により接続され、そして他端
部は後述する外装樹脂の成形後に折り曲げられている。
8はコンデンサ素子1全体をモールド成形により被覆す
るエポキシ樹脂からなる外装樹脂である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成の固体電解コンデンサでは、構造上前記陽極導出
線2の近傍に均質にかつ精度良く一定厚みの固体電解質
層を形成することが難しく、陽極端子5と陽極導出線2
の接続に際しては、これが原因となって耐機械的ストレ
ス性の低いコンデンサ素子1については絶縁破壊を招い
ており、この比率を下げることは製造原価低減の大きな
課題の一つであった。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、陽極端子と陽極導出線の接続に係わる絶縁破壊を無
くし、組立、外装時の精度を高めることにより収納効率
を高めた高信頼の固体電解コンデンサおよびその製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、弁作用金属からなる陽極体から導出された
陽極導出線に接続された陽極端子との接続部の外周を被
覆固定した第1の樹脂層を有しかつ上記陽極体の表面に
誘電体酸化皮膜、固体電解質層、陰極層を順次積層形成
して構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子
の陰極層に導電体接続層を介して接続された陰極端子
と、上記コンデンサ素子の外周、陰極端子ならびに陽極
端子の一部を被覆した第2の樹脂層を備えた構成とした
ものである。
【0007】この構成により、陽極端子と陽極導出線の
接続に係わる絶縁破壊を無くすことができ、かつ組立、
外装時の精度を高めることができるので、高信頼性でよ
り収納効率の高い固体電解コンデンサを得ることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、弁作用金属から導出された陽極導出線に接続された
陽極端子との接続部の外周を被覆固定した第1の樹脂層
を有しかつ上記陽極体の表面に誘電体酸化皮膜、固体電
解質層、陰極層を順次積層形成して構成されたコンデン
サ素子と、このコンデンサ素子の陰極層に導電体接続層
を介して接続された陰極端子と、上記コンデンサ素子の
外周、陰極端子ならびに陽極端子の一部を被覆した第2
の樹脂層を備えた構成としたものであり、この構成によ
れば、誘電体酸化皮膜を形成するに先立って陽極導出線
が陽極端子と接続され、さらにその接続点の外周を第1
の樹脂層により被覆固定されているため、コンデンサ素
子の組立時に陽極導出線と陽極端子とを接続する必要が
なく、それに付随する機械的ストレスを除くことができ
るので、陽極端子と陽極導出線の接続に係わる絶縁破壊
を皆無にすることができる。
【0009】また、組立、外装時の精度を高めることが
容易であるので、より収納効率の高い固体電解コンデン
サを容易に得ることができるという作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、コンデンサ素子の陽極導出面と第1の
樹脂層の間に気密性樹脂層を設けた構成としたものであ
り、この構成によれば、請求項1に記載の発明による作
用に加えて、さらに陽極導出面と第1の樹脂層の間を埋
める気密性樹脂が外装の気密性をより一層高めることが
できるので、とりわけ導電性高分子を固体電解質とする
ときにはその酸素遮断効果により信頼性が飛躍的に高ま
るという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、固体電解質層を導電性高分子
により構成したものであり、この構成によれば、請求項
1または2に記載の発明による作用と同様の作用を有す
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、第1の樹脂層とし
て強撥水性の樹脂を用いた構成としたもので、この構成
によれば、固体電解質の被覆を容易にすることができる
という作用を有する。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の発明において、少なくとも2本以
上の陽極導出線が陽極端子の接続部に接続されるように
したもので、この構成によれば、組立、外装時の精度を
より高めることが容易であるので、収納効率の高い固体
電解コンデンサを極めて容易に得ることができるという
作用を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一つに記載の発明において、陽極導出線に接続
された陽極端子との接続部の外周を被覆固定した第1の
樹脂層の厚みが、少なくとも弁作用金属からなる陽極体
の厚みと同じかそれより大きくなるように構成したもの
で、この構成によれば、組立、外装時の精度を高めるこ
とが容易であるので、収納効率の高い固体電解コンデン
サを極めて容易に得ることができるという作用を有す
る。
【0015】請求項7に記載の発明は、弁作用金属から
なる陽極体から導出された陽極導出線に陽極端子を接続
し、この接続部の外周を第1の樹脂層で被覆固定した
後、上記陽極体の表面に誘電体酸化皮膜、固体電解質
層、陰極層を順次積層形成してコンデンサ素子を形成
し、このコンデンサ素子の陰極層に導電体接続層を介し
て陰極端子を接続し、続いて上記コンデンサ素子の外周
と陰極端子ならびに陽極端子の一部を第2の樹脂層で被
覆した後、陰極端子および陽極端子の突出部を所定寸法
にしてから第2の樹脂層の表面に沿って折り曲げ加工す
るようにした製造方法であり、この製造方法によれば、
誘電体酸化皮膜を形成するに先立って陽極導出線を陽極
端子と接続し、さらにその接続点の外周を第1の樹脂層
により被覆固定しているため、コンデンサ素子の組立時
に陽極導出線と陽極端子とを接続する必要がなく、それ
に付随する機械的ストレスを除くことができるので、陽
極端子と陽極導出線の接続に係わる絶縁破壊を皆無にす
ることができるという作用を有する。
【0016】請求項8に記載の発明は、コンデンサ素子
の陰極層に導電体接続層を介して陰極端子を接続した
後、上記コンデンサ素子の陽極導出面と第1の樹脂層の
間を気密性樹脂層で埋めるようにした製造方法であり、
この製造方法によれば、請求項7に記載の発明による作
用に加えて、気密性樹脂層が外装の気密性をより一層高
めることができるので、とりわけ導電性高分子を固体電
解質とするときにはその酸素遮断効果により信頼性が飛
躍的に高まるという作用を有する。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の発明において、陽極導出線と陽極端子の接続
部の外周を被覆固定する第1の樹脂層をモールド成形に
より形成するようにしたもので、この製造方法によれ
ば、組立、外装時の精度を高めることが容易であるの
で、より収納効率の高い固体電解コンデンサを得ること
ができるという作用を有する。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項7〜9
のいずれか一つに記載の発明において、陽極導出線と陽
極端子との接続をレーザーにより接続するようにしたも
ので、この製造方法によれば、請求項7〜9のいずれか
一つに記載の作用に加えて、接続時の機械的ストレスに
よる部材の変形が小さく組立の精度を高めることが容易
であるので、収納効率の高い固体電解コンデンサを極め
て容易に得ることができるという作用を有する。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項7〜1
0のいずれか一つに記載の発明において、第2の樹脂層
を形成する前に、あらかじめ陽極端子を加工して複数個
のコンデンサ素子が並列に接続されるようにしてから第
2の樹脂層を形成するようにしたもので、この製造方法
によれば、より抵抗特性の良い固体電解コンデンサを容
易に製造することができるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について図1〜
5を用いて説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態におけるタンタル固体電解コンデンサの構成を
示した断面図であり、この図1において、11はタンタ
ル微粉末からなる多孔質の陽極体で、この陽極体11に
はタンタル線からなる陽極導出線12が一端部が表出す
るように埋設されている。この陽極導出線12の一端部
は陽極端子13となるニッケルよりなるリードフレーム
に接続され、陽極導出線12と接続された陽極端子13
の接続部の外周は、液状エポキシ樹脂よりなる第1の樹
脂層14により被覆固定されている。15は陽極体11
の表面に形成された誘電体酸化皮膜、16はポリピロー
ルよりなる固体電解質層、17はカーボン、銀塗料を順
次積層形成した陰極層である。18は銀接着剤よりなる
導電体接続層、19はニッケルのリードフレームよりな
る陰極端子、20はこれらの周囲を覆うエポキシからな
る外装としての第2の樹脂層である。
【0022】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態におけるタンタル固体電解コンデンサの構成を
示した断面図であり、この図2において、21はタンタ
ル微粉末からなる多孔質の陽極体で、この陽極体21に
タンタル線からなる陽極導出線22が一端部が表出する
ように埋設されている。陽極導出線22の一端部は陽極
端子23となるニッケルよりなるリードフレームに接続
され、陽極導出線22と接続された陽極端子23の接続
部の外周は、エポキシ樹脂をモールド成形することによ
り形成された第1の樹脂層24により被覆固定されてい
る。25は陽極体21の表面に形成された誘電体酸化皮
膜、26はポリピロールよりなる固体電解質層、27は
カーボン、銀塗料を順次積層形成した陰極層である。2
8は銀接着剤よりなる導電体接続層、29はニッケルの
リードフレームよりなる陰極端子、30はこれらの周囲
を覆うエポキシからなる外装としての第2の樹脂層であ
る。
【0023】また、図3は本実施の形態の陽極導出線2
2と接続された陽極端子23の接続部の外周を第1の樹
脂層24で被覆固定するために、上金型34と下金型3
5からなる外装樹脂のモールド成形用の金型へ陽極体2
1を設置した状態を示した断面図である。
【0024】(実施の形態3)図4は本発明の第3の実
施の形態におけるタンタル固体電解コンデンサの構成を
示した断面図であり、この図4において、41はタンタ
ル微粉末からなる多孔質の陽極体で、この陽極体41に
タンタル線からなる陽極導出線42が一端部が表出する
ように埋設されている。陽極導出線42の一端部は陽極
端子43となるニッケルよりなるリードフレームに接続
され、陽極導出線42と接続された陽極端子43の接続
部の外周は、エポキシ樹脂をモールド成形することによ
り形成された第1の樹脂層44により被覆固定されてい
る。また、このコンデンサ素子の陽極導出面と上記第1
の樹脂層44の間を埋めるように、フッソ脂肪族環構造
を有する重合体よりなる気密性樹脂45が設置されてい
る。46は陽極体41の表面に形成された誘電体酸化皮
膜、47はポリピロールよりなる固体電解質層、48は
カーボン、銀塗料を順次積層形成した陰極層である。4
9は銀接着剤よりなる導電体接続層、50はニッケルの
リードフレームよりなる陰極端子、51はこれらの周囲
を覆うエポキシからなる外装としての第2の樹脂層であ
る。
【0025】図5(a)〜(j)は、このように構成さ
れる本実施の形態のタンタル固体電解コンデンサの製造
工程図を示したものである。
【0026】まず、図5(a)に示すように、陽極体4
1から導出された陽極導出線42に陽極端子43を接続
し、続いて、図5(b)に示すように、成形用の上金型
34と下金型35の間にこれを設置し、モールド樹脂成
形することにより図5(c)に示すような陽極導出線4
2と陽極端子43の接続部の外周を被覆固定する第1の
樹脂層44を形成する。
【0027】次に、図5(d)〜(f)に示すように、
陽極体41の表面に誘電体酸化皮膜46、固体電解質層
47、陰極層48を順次形成してコンデンサ素子を構成
する。次に、このコンデンサ素子の陰極層48と陰極端
子50を図5(g)に示すように導電体接続層49によ
り接続し、その後、図5(h)に示すように、コンデン
サ素子の陽極導出面と第1の樹脂層44の間に気密性樹
脂45を設置し、次いで、図5(i),(j)に示すよ
うに、前記コンデンサ素子の外周と、陰極端子50およ
び陽極端子43の一部を被覆するように外装としての第
2の樹脂層51をモールド成形により形成し、陰極端子
50および陽極端子43の各突出部を所定寸法に切断し
た後、第2の樹脂層51の表面に沿って折り曲げ加工す
ることにより作製されるものである。
【0028】このようにして得られた本発明のタンタル
固体電解コンデンサと、従来の技術の項で説明した図6
に示した従来のタンタル固体電解コンデンサについて、
その製品の漏れ電流規格に対する製造歩留まりを比較し
た結果(表1)に示す。
【0029】
【表1】
【0030】(表1)から明らかなように、本発明の製
造方法により製造されたタンタル固体電解コンデンサ
は、従来の製造方法により製造されたタンタル固体電解
コンデンサに比較して、その製品の漏れ電流規格に対す
る製造歩留まりが飛躍的に向上していることがわかる。
【0031】また(表2)は本発明の製造方法により製
造されたタンタル固体電解コンデンサと、従来の製造方
法により製造されたタンタル固体電解コンデンサについ
て、260℃,10秒間のはんだ耐熱試験を施した後、
125℃酸素雰囲気中高温無負荷試験に供した結果を比
較して示したものである。
【0032】
【表2】
【0033】(表2)から明らかなように、本発明のタ
ンタル固体電解コンデンサは、従来の製造方法により製
造されたタンタル固体電解コンデンサに比較して、その
製品の漏れ電流規格に対する製造歩留まりが飛躍的に向
上しているが、製品の基本となる電気性能や信頼性につ
いては優るとも劣らないものである。また実施の形態3
の結果から気密性樹脂が極めて効果的で、高温酸素雰囲
気下での固体電解質の酸素劣化による高抵抗化が効果的
に抑止されていることがわかる。
【0034】なお本発明においては、コンデンサ素子を
構成する陽極体11として、弁作用金属であるタンタル
金属粉末を成形して焼結したものを用いたものについて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
アルミニウム、チタンのようなその他の弁作用金属を用
いて陽極体を構成してもよく、また、同様に、固体電解
質層をポリピロールで構成したものについて説明した
が、有機半導体、ポリチオフェン、ポリアニリンなどの
導電性高分子あるいは二酸化マンガン、二酸化鉛などの
金属酸化物半導体のいずれを用いてもよいことは言うま
でもない。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の固体電解コンデン
サは、陽極体の外表面に誘電体酸化皮膜を形成する前に
陽極導出線を陽極端子と接続しさらにその接続点の外周
を第1の樹脂層により被覆固定するようにしているた
め、コンデンサ素子の組立時に陽極導出線と陽極端子と
を接続する必要がなくなり、従ってそれに付随する機械
的ストレスを除くことができるので、陽極端子と陽極導
出線の接続に係わる絶縁破壊を皆無にすることができ、
かつ第1の樹脂層をモールド樹脂成形すること、陽極導
出線を2本以上にすること、陽極導出線と陽極端子の接
続をレーザーにより接続することなどにより、組立、外
装時の機械的ストレスを最小にし、変形を小さくし、組
立の寸法精度を高めることができるので、収納効率の高
い固体電解コンデンサを極めて容易に製造できるうえ、
陽極導出線を2本以上にしたものは抵抗特性面でも優れ
るものである。また、コンデンサ素子の陽極導出面と第
1の樹脂層の間を埋める気密性樹脂層を形成した場合に
は、外装の気密性をより一層高めることができるので、
とりわけ導電性高分子を固体電解質とするときにはその
酸素遮断効果により信頼性が飛躍的に高められるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるタンタル固体
電解コンデンサの構成を示す断面図
【図2】同第2の実施の形態によるタンタル固体電解コ
ンデンサの構成を示す断面図
【図3】同タンタル固体電解コンデンサのモールド成形
金型へ陽極体を設置した状態を示す断面図
【図4】同第3の実施の形態によるタンタル固体電解コ
ンデンサの構成を示す断面図
【図5】(a)〜(j)同タンタル固体電解コンデンサ
の製造方法を示す製造工程図
【図6】従来のタンタル固体電解コンデンサの構成を示
す断面図
【符号の説明】
11 陽極体 12 陽極導出線 13 陽極端子 14 第1の樹脂層 15 誘電体酸化皮膜 16 固体電解質層 17 陰極層 18 導電体接続層 19 陰極端子 20 第2の樹脂層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁作用金属からなる陽極体から導出され
    た陽極導出線に接続された陽極端子との接続部の外周を
    被覆固定した第1の樹脂層を有しかつ上記陽極体の表面
    に誘電体酸化皮膜、固体電解質層、陰極層を順次積層形
    成して構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素
    子の陰極層に導電体接続層を介して接続された陰極端子
    と、上記コンデンサ素子の外周、陰極端子ならびに陽極
    端子の一部を被覆した第2の樹脂層を備えた固体電解コ
    ンデンサ。
  2. 【請求項2】 コンデンサ素子の陽極導出面と第1の樹
    脂層の間に、気密性樹脂層を設けた請求項1に記載の固
    体電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 固体電解質層を導電性高分子により構成
    した請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 第1の樹脂層として強撥水性の樹脂を用
    いた請求項1〜3のいずれか一つに記載の固体電解コン
    デンサ。
  5. 【請求項5】 少なくとも2本以上の陽極導出線が陽極
    端子の接続部に接続されるようにした請求項1〜4のい
    ずれか一つに記載の固体電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】 陽極導出線に接続された陽極端子との接
    続部の外周を被覆固定した第1の樹脂層の厚みが、少な
    くとも弁作用金属からなる陽極体の厚みと同じかそれよ
    り大きくなるようにした請求項1〜5のいずれか一つに
    記載の固体電解コンデンサ。
  7. 【請求項7】 弁作用金属からなる陽極体から導出され
    た陽極導出線に陽極端子を接続し、この接続部の外周を
    第1の樹脂層で被覆固定した後、上記陽極体の表面に誘
    電体酸化皮膜、固体電解質層、陰極層を順次積層形成し
    てコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子の陰極
    層に導電体接続層を介して陰極端子を接続し、続いて上
    記コンデンサ素子の外周と陰極端子ならびに陽極端子の
    一部を第2の樹脂層で被覆した後、陰極端子および陽極
    端子の突出部を所定寸法に切断してから第2の樹脂層の
    表面に沿って折り曲げ加工するようにした固体電解コン
    デンサの製造方法。
  8. 【請求項8】 コンデンサ素子の陰極層に導電体接続層
    を介して陰極端子を接続した後、上記コンデンサ素子の
    陽極導出面と第1の樹脂層の間を気密性樹脂層で埋める
    ようにした請求項7に記載の固体電解コンデンサの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 陽極導出線と陽極端子の接続部の外周を
    被覆固定する第1の樹脂層をモールド成形により形成す
    るようにした請求項7または8に記載の固体電解コンデ
    ンサの製造方法。
  10. 【請求項10】 陽極導出線と陽極端子との接続をレー
    ザーにより接続するようにした請求項7〜9のいずれか
    一つに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  11. 【請求項11】 第2の樹脂層を形成する前に、あらか
    じめ陽極端子を加工して複数個のコンデンサ素子が並列
    に接続されるようにしてから第2の樹脂層を形成するよ
    うにした請求項7〜10のいずれか一つに記載の固体電
    解コンデンサの製造方法。
JP11002948A 1999-01-08 1999-01-08 固体電解コンデンサおよびその製造方法 Pending JP2000208367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11002948A JP2000208367A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11002948A JP2000208367A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000208367A true JP2000208367A (ja) 2000-07-28

Family

ID=11543604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11002948A Pending JP2000208367A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000208367A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1683168A1 (en) * 2003-11-13 2006-07-26 Showa Denko K.K. Solid electrolyte capacitor
JP2009238961A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサおよびその製造方法
US20100246100A1 (en) * 2009-03-31 2010-09-30 Sanyo Electric Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor
US8154855B2 (en) * 2007-11-28 2012-04-10 Sanyo Electric Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing the same
CN104810156A (zh) * 2014-01-29 2015-07-29 Nec东金株式会社 固体电解电容器
US10186382B2 (en) 2016-01-18 2019-01-22 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10622160B2 (en) 2017-03-06 2020-04-14 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly
CN111048316A (zh) * 2018-10-12 2020-04-21 松下知识产权经营株式会社 固体电解电容器及其制造方法
US10741333B2 (en) 2016-10-18 2020-08-11 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10763046B2 (en) 2016-09-15 2020-09-01 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10770238B2 (en) 2017-07-03 2020-09-08 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly with hydrophobic coatings
US10892095B2 (en) 2016-10-18 2021-01-12 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly
US11257628B2 (en) 2017-07-03 2022-02-22 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor containing a nanocoating
US11387047B2 (en) 2016-10-18 2022-07-12 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor with improved performance at high temperatures and voltages
JP2022548372A (ja) * 2019-09-18 2022-11-18 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション バリヤ被覆を含む固体電解キャパシタ
US11837415B2 (en) 2021-01-15 2023-12-05 KYOCERA AVX Components Corpration Solid electrolytic capacitor

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1683168A4 (en) * 2003-11-13 2009-06-03 Showa Denko Kk Solid electrolytic capacitor
EP1683168A1 (en) * 2003-11-13 2006-07-26 Showa Denko K.K. Solid electrolyte capacitor
US8154855B2 (en) * 2007-11-28 2012-04-10 Sanyo Electric Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor and method for manufacturing the same
JP2009238961A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサおよびその製造方法
US8432665B2 (en) 2008-03-26 2013-04-30 Sanyo Electric, Ltd. Solid electrolytic capacitor and manufacturing method thereof
US20100246100A1 (en) * 2009-03-31 2010-09-30 Sanyo Electric Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor
JP2010238891A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサ
US8437117B2 (en) * 2009-03-31 2013-05-07 Sanyo Electric Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor with improved stress resistance in the vicinity of the anode lead and the anode terminal
CN104810156A (zh) * 2014-01-29 2015-07-29 Nec东金株式会社 固体电解电容器
US9293263B2 (en) 2014-01-29 2016-03-22 Kemet Electronics Corporation Solid electrolytic capacitor
US10186382B2 (en) 2016-01-18 2019-01-22 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10763046B2 (en) 2016-09-15 2020-09-01 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US11056286B2 (en) 2016-09-15 2021-07-06 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US11170942B2 (en) 2016-10-18 2021-11-09 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10741333B2 (en) 2016-10-18 2020-08-11 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10892095B2 (en) 2016-10-18 2021-01-12 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly
US11387047B2 (en) 2016-10-18 2022-07-12 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor with improved performance at high temperatures and voltages
US10622160B2 (en) 2017-03-06 2020-04-14 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly
US10770238B2 (en) 2017-07-03 2020-09-08 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly with hydrophobic coatings
US11257628B2 (en) 2017-07-03 2022-02-22 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor containing a nanocoating
CN111048316A (zh) * 2018-10-12 2020-04-21 松下知识产权经营株式会社 固体电解电容器及其制造方法
CN111048316B (zh) * 2018-10-12 2022-07-12 松下知识产权经营株式会社 固体电解电容器及其制造方法
US11417471B2 (en) 2018-10-12 2022-08-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor and production method thereof
JP2022548372A (ja) * 2019-09-18 2022-11-18 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション バリヤ被覆を含む固体電解キャパシタ
JP7417714B2 (ja) 2019-09-18 2024-01-18 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション バリヤ被覆を含む固体電解キャパシタ
US11837415B2 (en) 2021-01-15 2023-12-05 KYOCERA AVX Components Corpration Solid electrolytic capacitor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7320924B2 (en) Method of producing a chip-type solid electrolytic capacitor
JP2000208367A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP3920670B2 (ja) 固体電解コンデンサ
GB2394360A (en) electrolytic surface mounting capacitor manufacturing method using epoxy resin
JP2001267181A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP2001267180A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
KR20150049918A (ko) 탄탈륨 캐패시터 및 그 제조 방법
JP5941080B2 (ja) タンタルキャパシタ及びその製造方法
JP3433478B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2010199350A (ja) 固体電解コンデンサ
US9941056B2 (en) Solid electrolytic capacitor and method
JP4574544B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2972304B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2000150305A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2000306776A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH11204376A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2000348975A (ja) チップ形固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH04192405A (ja) 固体電解コンデンサ
JP3433479B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2001044077A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP2007142160A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP2526281Y2 (ja) 固体電解コンデンサ
JPH11162786A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPS60225420A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0590095A (ja) チツプ状固体電解コンデンサおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050531