JP5008406B2 - 製氷機の排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、製氷機の排水構造に関し、更に詳細には、製氷完了により水皿を傾動させた際に製氷水タンクが排水位置に姿勢変位し、該製氷水タンク内に貯留されていた製氷水を排出するようにした製氷機の排水構造に関するものである。
例えば、製氷室に下向きに開口するよう設けた多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、角氷(氷塊)を連続的に製造する噴射式の製氷機が広く実施に供されている。図7は、噴射式の製氷機の概略構成を示す一部破断斜視図であって、このタイプの製氷機10は、略箱形をなす筐体11の内部を上下に区画して、上方を貯氷室12として構成すると共に該貯氷室12の下方が機械室13として構成されている。そして、貯氷室12の内部上方に製氷機構20が配設され、製氷機構20で製造された角氷は、落下して貯氷室12内に貯留されるようになっている。また機械室13には、冷凍装置を構成する凝縮器14、冷却ファンモータ15、圧縮機16等の部品が配設され、該冷凍装置に接続する蒸発管17が製氷機構20の製氷室21に配設されている。
前記製氷機構20は、図8および図9に示すように、製氷小室を多数形成した前記製氷室21、水皿22、水皿22の下部に配設された製氷水タンク23、製氷水タンク23と共に水皿22を傾動させるアクチュエータモータ24やカムアーム25等から構成され、取付部材26を介して筐体11に垂設されている。前記水皿22は、図8における左側端部に取付けた支持アーム27が、前記取付部材26に垂設したブラケット28に枢支軸29を介して枢支され、同図における右側端部近傍がコイルスプリング30を介してカムアーム25に接続されている。従って水皿22は、前記アクチュエータモータ24でカムアーム25を正逆回動することで、前記製氷室21の下側へ閉成した水平状態(図7)と、該製氷室21から30度程度に傾斜した開放状態(図8、図9)とに姿勢変位し得るようになっている。
前記製氷水タンク23の前壁左端には、図8および図9に示すように、該製氷水タンク23内に貯留された製氷水を、前記水皿22へ供給して製氷室21の各製氷小室へ噴出供給するための送水ポンプ31が配設されている。送水ポンプ31は、公知の渦巻き型ポンプ(循環ポンプ)であって、ポンプモータ33に連結された回転羽根(図示せず)の回転軸を横向きにした状態で固定されており、ケーシング32に形成した吸込口34が第1導水路36を介して製氷水タンク23に連結されると共に、該ケーシング32に形成した吐出口35が第2導水路37を介して前記水皿22に連結されている。従って、製氷水タンク23内に貯留された製氷水は、前記ポンプモータ33の駆動により送水ポンプ31を作動させることで、第1導水路36を介してケーシング32内へ吸い込まれた後、第2導水路37を介して水皿22へ吐き出されるようになっている。なお製氷水は、図8に示した吸水管18から製氷水タンク23内へ供給される。このような構成の製氷機は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平9−273840号公報
前記製氷機10では、製氷室21内で角氷の製氷が完了したら、前記アクチュエータモータ24を駆動させて、水皿22を閉成位置から開放位置へ傾動変位することで、生成された角氷が貯氷室12の底部へ落下するのを許容するようになっている。また製氷水タンク23は、図8に示すように、水皿22の傾動変位に伴って図面右方向へ傾斜した排水位置へ姿勢変位するため、タンク内に貯留されていた製氷水は、右側へ傾斜したタンク23の底面38を流下して、タンク排出口39を介して下方の排水トレー19(図7)へ排出されるようになっている。また、第1導水路36、送水ポンプ31のケーシング32、第2導水路37に存在していた製氷水は、製氷水タンク23内へ流出した後、タンク排出口39を介して外部へ排出される。
ところで前記送水ポンプ31は、渦巻きポンプとしての構造上、吸込口34がケーシング32の中心部分に位置するため、図8および図9に示すように、製氷水タンク23に対して横向きに配設した場合、略垂直に臨む円形端面の中央に位置するようになる。従って吸込口34は、製氷水タンク23が排水位置に姿勢変位した際でも、ケーシング32の最下部位32Aより高い位置にあり、該吸込口34より低くなる内部領域(図8および図9に破線表示した部分)に製氷水が残留してしまう構造となっていた。
製氷運転終了時に、送水ポンプ31のケーシング32内に残留製氷水が存在する場合は、例えば運転休止期間が長時間(例えば数日)に及ぶと、該残留製氷水が汚染されてカビや悪臭が発生する原因となるおそれがある。また寒冷地においては、残留製氷水がケーシング32内部で凍結してしまい、次回の製氷運転開始時に送水ポンプ31が作動不能に陥ったり、場合によっては該送水ポンプ31の故障を誘発する問題もあった。
なお、従来の製氷機10では、前述した不都合の発生を防止するため、ケーシング32における最下部位にドレンパイプを設け、該ドレンパイプに差し込んだ栓部材(ゴム栓等)を外すことで、ケーシング32の内部に残留した製氷水を抜出し得るよう構成した送水ポンプ31を装備したものも実用化されている。しかし、ケーシング32にドレンパイプを形成する作業工数や、栓部材の追加により部品点数が増加するため、製造コストが嵩む問題が生じていた。また水抜き作業は、当該製氷機10の運転管理者(ユーザー)に依存されるため、運転管理者に面倒で煩わしい水抜き作業を要求するばかりか、該運転管理者が水抜き作業を失念した場合は前述した不具合が発生してしまう課題もある。
更に、図9に示すように、前記第1導水路36は、送水ポンプ31と前記製氷水タンク23との間で略全長に亘って水平に延在し、また前記第2導水路37も、該送水ポンプ31と前記水皿22との間で部分的に水平に延在しており、導水路内に存在する製氷水の排出がスムーズになされなかった。
そこで本発明では、前述した従来の技術に内在している課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷水タンクを排水位置に変位させた際に、製氷水タンクから送水ポンプを介して水皿に至る送水路内に製氷水が残留しないように構成した製氷機の排水構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
製氷機構を構成する水皿の下部に配設した製氷水タンクと、前記水皿または前記製氷水タンクに取付けられ、該製氷水タンクとは第1導水路を介して連結されると共に前記水皿とは第2導水路を介して連結される送水ポンプとを備え、製氷完了により前記水皿を製氷位置から傾動させた際に前記製氷水タンクが排水位置に姿勢変位し、該製氷水タンク内に貯留されていた製氷水を排出する製氷機の排水構造において、
前記送水ポンプは、ケーシングにポンプモータを組付けた渦巻きポンプであって、該ケーシングの底部における円形端面中央に吸込口が開設されると共に、該吸込口に前記第1導水路が連通しており、
前記製氷水タンクが前記排水位置に姿勢変位した際に、
前記送水ポンプは、その吸込口と前記第1導水路とが連結される第1連結部が下側に臨むよう縦向きで設置され
前記第1導水路と前記製氷水タンクとが連結される第2連結部は、前記第1連結部より下方となる部位に位置することを要旨とする。
従って、請求項1の発明によれば、製氷水タンク内の製氷水を排出するべく排水位置に姿勢変位した際には、送水ポンプの製氷水を第1連結部および第2連結部を介して排出して残留製氷水が存在しないようにしたので、製氷停止時間が長時間に及んでも、送水ポンプ内にカビや悪臭が発生することがない。また、寒冷地において使用に供される場合であっても、送水ポンプ内に残留製氷水が存在しないので、送水ポンプが作動不能に陥ったり故障するおそれもない。更に、送水ポンプにドレンパイプや栓部材を装備する必要がないので、該送水ポンプの製造コストが嵩まないと共に、運転管理者に残留製氷水を抜出す作業を要請する必要もない。
本発明に係る製氷機の排水構造によれば、製氷水タンクを排水位置に変位させた際に、製氷水タンクから送水ポンプを介して水皿に至る送水路内に製氷水が残留しないので、カビや悪臭等の発生を防止し得ると共に、送水ポンプの作動不良を防止し得る。
次に、本発明に係る製氷機の排水構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、説明の便宜上、図1における手前側を製氷機構の前側、図面左方向を左側、右方向を右側とする。また、実施例の排水構造が実施される製氷機は、基本的に図7に示したものと同一構成であるから該製氷機の詳細な説明は省略する。
図1は、実施例の排水機構を備えた製氷機構40を、水皿42を製氷室41に対して閉成した状態で示した正面図である。実施例の製氷機構40は、基本的な構成は図8に示した従来の製氷機構20と同一で、製氷小室(図示省略)を多数形成した前記製氷室41と、水皿42と、水皿42の下部に配設された製氷水タンク43と、製氷水タンク43と共に水皿42を傾動させるアクチュエータモータ44やカムアーム45等から構成され、筐体11に固定された取付部材46に垂設されている。
前記水皿42は、左側端縁部に取付けた支持アーム47が、前記取付部材46に垂設したブラケット48に枢支軸49を介して枢支され、右側端部近傍がコイルスプリング50を介してカムアーム45に接続されている。従って水皿42は、前記アクチュエータモータ44でカムアーム45を図1の反時計方向へ回動させると、30度程度に傾斜して製氷室41を開放した開放位置に姿勢変位し(図3、図4)、該アクチュエータモータ44でカムアーム45を図1の時計方向へ回動させると、前記製氷室41の下側へ水平状態となって該製氷室41を閉成した閉成位置に姿勢変位するようになっている(図1)。
水皿42の裏面には、図5に示すように、水皿開口部57と各噴射孔42Aとを空間的に連通する噴射用水路59が配設されている。この噴射用水路59は、水皿開口部57から水皿42の横方向に延在する第1水路59Aと、該第1水路59Aから水皿42の前方向および後方向に夫々分岐延在して、各噴射孔42Aと整合する第2水路59Bとを有している。各第2水路59Bの底部は、中央の第1水路59Aに向けて下方傾斜しており、また第1水路59Aの右端には水抜き孔59Cが形成されている。従って、製氷完了により前記送水ポンプ60の作動を停止すると、第2水路59B内に存在している製氷水は第1水路59Aに向けて移動し、該第1水路59A内の該製氷水の一部は、後述するように、水皿開口部57から製氷水タンク43へ回収されるようになっている。また、送水ポンプ60の停止に引続いて水皿42が開放位置に向けて姿勢変位すると、水皿開口部57より水抜き孔59C側が低くなるので、第1水路59A内に残留している製氷水は、該水抜き孔59Cへ移動して該水抜き孔59Cを介して製氷水タンク43内へ滴下するようになっている。
前記製氷水タンク43は、上方に開口したバケット形状の部材であって、上方開口部51が水皿42に整合する略矩形状を呈して、該水皿42に対して複数の固定部材52で固定されて一体に傾動するよう構成されている。そして、製氷水タンク43の底面53は、図1および図4に示すように、水皿42の閉成位置において、左下がりで、かつ後部から前部に向けて前下がりの傾斜面となっており、前部左側が最も深くなっていると共に後部右側が最も浅く設定されている。また、底面53の前部右端に、前後に延在するタンク排水口54が開設されていると共に、底面53の下側外部には、該タンク排水口54に連通すると共に左側に傾斜した排水樋55が形成されている。
前記底面53は、図3に示すように、水皿42が閉成位置から開放位置に姿勢変位すると、左下がりの傾斜状態から右下がりの傾斜状態に反転される傾斜角度に設定されていると共に、排水樋55は、水皿42が閉成位置から開放位置に姿勢変位しても左下がりの傾斜状態が維持される傾斜角度に設定されている。すなわち、閉成位置から開放位置への揺動角度を30度に設定した場合、底面53の傾斜角度は水平に対して30度以下に設定され、排水樋55の傾斜角度は水平に対して30度以上に設定されている。従って、水皿42が開放位置に姿勢変位した際に、製氷水タンク43内に貯留されていた製氷水は、底面53を流下してタンク排水口54から排水樋55へ移動し、該排水樋55から外部へ排出されるようになっている。
また、製氷水タンク43の左部外側には、図4に示すように、後述する第2導水路71の一部を構成する給水管56が配設されている。この給水管56は、途中に折曲部を有して全体が略L字形に形成されており、上端が製氷水タンク43の壁部を貫通して水皿42の水皿開口部57に連結されると共に、下端が送水ポンプ31の吐出管66に連結されるようになっている。
前記製氷水タンク43の前部左側には、図1、図3および図4に示すように、該製氷水タンク43内に貯留された製氷水を、前記水皿42へ供給すると共に、該水皿42に設けた噴射孔42A(図5参照)から製氷室41の各製氷小室へ噴出供給するための送水ポンプ60が配設されている。送水ポンプ60は、図2(a)〜(c)に示すように、ケーシング61にポンプモータ62を組付けたモータ一体型の渦巻きポンプであって、該ケーシング61の円形端面中央に吸込口63が開設されていると共に、円周面の所要位置に吐出口64が開設されている。またケーシング61には、後述する第1導水路70として機能する吸込管65が、前記吸込口63に連通した状態で一体成形されていると共に、後述する第2導水路71の一部として機能する吐出管66が、前記吐出口64に連通した状態で一体成形されている。従って送水ポンプ60は、ポンプモータ62を駆動させてケーシング61内に配設された回転羽根(図示せず)を回転させると、吸込管65から吸込口63を介して製氷水をケーシング61内へ吸込み、吐出口64を介して吐出管66へ該製氷水を吐出するようになっている。なお、ケーシング61の円形端面は、水皿42が開放位置に傾動した状態では、前記吸込口63に向けて傾斜した状態となっており、該ケーシング61内に残留している製氷水は、該吸込口63に向けて自然に流れてケーシング61内に残らないようになっている。
前述のように構成された送水ポンプ60は、図1、図3および図4に示すように、ケーシング61を下側とすると共にポンプモータ62を上側に位置させ、図示しない回転羽根の回転軸を縦向きにした状態で、取付板67を介して製氷水タンク43およびブラケット48に固定されている。ここで、製氷水タンク43に対する前記送水ポンプ60の取付角度は、水皿42が閉成位置に臨む状態では左側に傾斜した状態となり(図1)、前記水皿42が開放位置に傾動した状態では垂直となるように設定されている(図3)。換言すると送水ポンプ60は、水平状態にある製氷水タンク43に対し、水皿42の傾動角度と同一角度で正面左側に傾斜した姿勢で該製氷水タンク43に固定されている。
次に、実施例の製氷機の排水構造について説明する。実施例の排水構造は、図3および図4に示すように、前記水皿42が開放位置へ傾動して製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、前記送水ポンプ60と前記第1導水路70(前記吸込管65)とが連結される第1連結部72が、該製氷水タンク43と共に姿勢変位した該送水ポンプ60のケーシング61において最下部位に位置するように設けられている。従って、送水ポンプ60の作動が停止して、製氷水タンク43が排水位置に臨んでいる場合は、ケーシング61内に残留している製氷水が、第1連結部72に形成された前記吸込口63に向けて移動するようになり、該ケーシング61内に製氷水が残留しないように構成されている。
また、図3および図4に示すように、前記水皿42が開放位置へ傾動して製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、前記第1導水路70と前記製氷水タンク43とが連結される第2連結部73が、該製氷水タンク43において前記第1連結部72より下方となる部位に位置するように設けられている。更に、前記第1導水路70は、製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、前記第1連結部72から第2連結部73に向け常に下向きとなるよう延在しており、途中に水平部分や陥凹部分および上向きの傾斜部分が形成されていない。従って、送水ポンプ60の作動が停止して、製氷水タンク43が排水位置に臨んでいる場合は、ケーシング61内から吸込口63を介して第1導水路70へ移動した製氷水が、第2連結部73に形成されたタンク開口部58に向けてスムーズに移動するようになり、該第1導水路70内に製氷水が残留しないように構成されている。
また、前記第2連結部73に形成されたタンク開口部58は、図3および図4に示すように、排水位置に臨んでいる製氷水タンク43の底面53より適宜高い位置に設けられている。従って、第1導水路70内からタンク開口部58を介して製氷水タンク43内へ移動した製氷水は、タンク排水口54が形成された正面右側に向けて右下がりとなった底面53上を移動するよう構成されている。
一方、実施例の排水構造は、図3および図4に示すように、前記水皿42が開放位置へ傾動して製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、前記送水ポンプ60と前記第2導水路71の一部として機能する前記吐出管66とが連結される第3連結部74が、該製氷水タンク43と共に姿勢変位した該送水ポンプ60において前記第1連結部72より上方に位置している。更に、前記給水管56および前記吐出管66からなる第2導水路71は、図4に示すように、前記水皿42が開放位置へ傾動して製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、該第2導水路71と前記水皿42の水皿開口部57とを連結する第4連結部75から前記第3連結部74に向け常に下向きとなるよう延在しており、途中に水平部分や陥凹部分および上向きの傾斜部分が形成されていない。従って、送水ポンプ60の作動が停止して、製氷水タンク43が排水位置に臨んでいる場合は、第2導水路71内に存在していた製氷水が、給水管56から吐出管66を介して前記吐出口64から前記ケーシング61内に向けてスムーズに移動するようになり、該第2導水路71内に製氷水が残留しないように構成されている。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例の製氷機の排水構造の作用について説明する。
製氷機構40が製氷運転されている状態では、図1に示すように、水皿42が水平の閉成位置に臨んでおり、また製氷水タンク43は、タンク開口部58が最も下方に位置する貯水位置に臨んでおり、製氷水は、図1に1点鎖線表示した位置まで貯留され得る。そして送水ポンプ60は、正面左側へ傾斜した姿勢となっており、この姿勢では、ケーシング61の最下部位(左側下端)が吸込口63より下方に位置している。
そして、送水ポンプ60の作動により、噴射孔42Aから製氷室41内へ噴射供給した製氷水で角氷(氷塊)の製氷が完了したら、該送水ポンプ60を停止させる。このとき、図5に示すように、第2水路59B内に存在している製氷水は第1水路59Aに向けて移動し、該第1水路59A内において水皿開口部57の近傍に存在している製氷水は、該水皿開口部57を介して第2導水路71内へ移動する。そして、前記アクチュエータモータ44を駆動させ、図3および図4に示すように、水皿42を開放位置へ傾動させると、第1水路59A内に残留している製氷水は、前記水抜き孔59Cの方向へ移動して該水抜き孔59Cを介して製氷水タンク43内へ滴下する。また、水皿42が開放位置へ傾動するに伴って製氷水タンク43を排水位置へ姿勢変位するので、製氷水タンク43の内部に貯留されていた製氷水は、該製氷水タンク43の底面53上をタンク排水口54に向けて移動し、該タンク排水口54から排水樋55へ移動して外部へ排出される。
一方、製氷水タンク43が排水位置に臨んだ際には、図3および図4に示すように、第1連結部72に臨む吸込口63がケーシング61の最下部位に臨むようになり、第2連結部73に臨むタンク開口部58が該吸込口63より下方に位置するようになると共に、第1導水路70が吸込口63からタンク開口部58に向けて下向きになる(傾斜している)。従って、送水ポンプ60のケーシング61内に存在していた製氷水は、該ケーシング61内に残留せず、吸込口63、第1導水路70、タンク開口部58を介して製氷水タンク43内へスムーズに移動する。
更に、製氷水タンク43が排水位置に臨んだ際には、図4に示すように、第3連結部74に臨む吐出口64が前記吸込口63より上方に位置するようになると共に、第2導水路71が水皿開口部57から吐出口64に向けて下向きになる。従って、第2導水路71内に存在していた製氷水は、該第2導水路71内に残留せずに吐出口64を介してケーシング61内へスムーズに移動し、前述したケーシング61内の製氷水と同様に製氷水タンク43内へ移動する。
従って、実施例の製氷機の排水構造によれば、製氷機構40における製氷完了により製氷水タンク43内の製氷水を排出するべく排水位置に姿勢変位した際には、第1導水路70内に存在していた製氷水、送水ポンプ60のケーシング61内に存在していた製氷水、第2導水路71内に存在していた製氷水の全てが、該製氷水タンク43内へ移動する。そして、タンク開口部58が製氷水タンク43の底面53より上方に位置しているので、該製氷水タンク43内へ流入した第1導水路70内に存在していた製氷水、送水ポンプ60のケーシング61内に存在していた製氷水、第2導水路71内に存在していた製氷水の全ては、該底面53に沿って移動してタンク外へ確実に排出され、該製氷水タンク43内へ残留することがない。従って、第2導水路71、送水ポンプ60および第1導水路70内に残留製氷水が存在しないようにしたので、製氷停止時間が長時間に及んでもカビや悪臭が発生することがない。また、寒冷地において使用に供される場合であっても、凍結する可能性がある残留製氷水がケーシング61の内部に存在しないので、送水ポンプ60が作動不能に陥ったり故障するおそれもない。更に、送水ポンプ60に残留製氷水を抜出すドレンパイプや栓部材を装備する必要がないので、送水ポンプ60の製造コストが嵩まないと共に、運転管理者に残留製氷水を抜出す作業を要請する必要もない。
なお、前述した実施例では、製氷水タンク43と送水ポンプ60とを連結する第1導水路70が、該製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、前記第1連結部72から第2連結部73に向け常に下向きとなるよう延在する場合を示したが(図4)、該第1導水路70は、第1連結部72から第2連結部73に向け水平に延在するようにしてもよい。すなわち、第2連結部73より第1連結部72が上方に位置しているので、送水ポンプ60のケーシング61内から第1連結部72を介して第1導水路70内へ流入した製氷水は、第1導水路70が水平となっていても慣性によって第2連結部73に向けて流れ出し、該第1導水路70内に殆ど残ることがないからである。
また、製氷水タンク43に対する送水ポンプ60の配設位置は、前記実施例のように前部左側に限定されるものではなく、例えば図6に示すように、製氷水タンク43の左側壁部に設けるようにしてもよい。この配設態様でも、製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、送水ポンプ60を第1連結部72が下向きとなる垂直姿勢で取付けてあれば、前記実施例と同等の構成とすることができる。すなわち、製氷水タンク43が前記排水位置に姿勢変位した際に、送水ポンプ60において最下位置となる部位に吸込口63を設けることができ、該製氷水タンク43において前記吸込口63より下方に位置する部位にタンク開口部58を設けることができると共に、これら吸込口63およびタンク開口部58に整合する第1導水路70を、該吸込口63からタンク開口部58に向けて下向きに延在するよう配設することができる。また、送水ポンプ60において吸込口63より上方に位置する部位に吐出口64を設けることができると共に、水皿開口部57および吐出口64に整合する第2導水路71を、該水皿開口部57から吐出口64に向けて下向きに延在するよう配設することができる。従って、製氷機構40における製氷完了により製氷水タンク43内の製氷水を排出する際には、第1導水路70内に存在していた製氷水、送水ポンプ60のケーシング61内に存在していた製氷水、第2導水路71内に存在していた製氷水の全てを、該製氷水タンク43内へ移動した後に該製氷水タンク43外へ排出させ得るから、前記実施例と同等の作用効果が得られる。
実施例では、製氷水タンク43が排水位置となった時に、送水ポンプ60が、モータ回転軸が垂直となる場合で説明したが、該製氷水タンク43が排水位置となった時に第1連結部72が最下部位に位置するものであれば、所定角度傾斜していてもよい。
実施例に係る製氷機の排水構造を備えた製氷機構を、水皿を閉成位置に臨ませた状態で示した正面図である。 実施例の排水構造における送水ポンプを示したもので、(a)は送水ポンプの側面図であり、(b)は送水ポンプの正面図であり、(c)は送水ポンプの底面図である。 水皿の傾動により製氷水タンクが排水位置へ姿勢変位することで、第1導水路、送水ポンプおよび第2導水路内に存在する製氷水が排出される状態を正面から見た説明図である。 水皿の傾動により製氷水タンクが排水位置へ姿勢変位することで、第1導水路、送水ポンプおよび第2導水路内に存在する製氷水が排出される状態を側面から見た説明図である。 水皿を一部破断して裏面に配設された噴射用水路を示す平面図である。 変更例に係る製氷機の排水構造を示した説明図である。 噴射式の製氷機の概略構成を示す一部破断斜視図である。 従来の排水構造における製氷水の排水態様を示した正面から見た説明図である。 従来の排水構造における製氷水の排水態様を示した側面から見た説明図である。
符号の説明
42 水皿,43 製氷水タンク,53 底面,54 タンク排水口,60 送水ポンプ
70 第1導水路,71 第2導水路,72 第1連結部,73 第2連結部
74 第3連結部,75 第4連結部

Claims (2)

  1. 製氷機構を構成する水皿(42)の下部に配設した製氷水タンク(43)と、前記水皿(42)または前記製氷水タンク(43)に取付けられ、該製氷水タンク(43)とは第1導水路(70)を介して連結されると共に前記水皿(42)とは第2導水路(71)を介して連結される送水ポンプ(60)とを備え、製氷完了により前記水皿(42)を製氷位置から傾動させた際に前記製氷水タンク(43)が排水位置に姿勢変位し、該製氷水タンク(43)内に貯留されていた製氷水を排出する製氷機の排水構造において、
    前記送水ポンプ(60)は、ケーシング(61)にポンプモータ(62)を組付けた渦巻きポンプであって、該ケーシング(61)の底部における円形端面中央に吸込口(63)が開設されると共に、該吸込口(63)に前記第1導水路(70)が連通しており、
    前記製氷水タンク(43)が前記排水位置に姿勢変位した際に、
    前記送水ポンプ(60)は、その吸込口(63)と前記第1導水路(70)とが連結される第1連結部(72)が下側に臨むよう縦向きで設置され
    前記第1導水路(70)と前記製氷水タンク(43)とが連結される第2連結部(73)は、前記第1連結部(72)より下方となる部位に位置する
    ことを特徴とする製氷機の排水構造。
  2. 前記ケーシング(61)の前記円形端面は、前記水皿(42)が開放位置に傾動した状態では、前記吸込口(63)に向けて傾斜した状態になっており、該ケーシング(61)に残留していた製氷水は前記吸込口(63)に向けて自然に流れるようになっている請求項1記載の製氷機の排水構造。
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