JP5469927B2 - 製氷機 - Google Patents
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Description
製氷室を下方から閉成する閉成姿勢および該閉成姿勢から傾いて該製氷室を開放する開放姿勢との間で変位し、前記製氷室に対して製氷水を供給する水皿と、前記水皿の下方に該水皿を内側に収容するように固定され、前記水皿の外周壁部を囲む開口壁部を有する製氷水タンクとを備え、前記閉成姿勢で前記水皿から流下する製氷水を前記製氷水タンクに回収し、前記開放姿勢での前記製氷水タンクの傾斜下端側に設けた排水口から該製氷水タンク内の製氷水を排出するよう構成した製氷機において、
前記排水口の上方を覆う受水壁部を、前記外周壁部と前記開口壁部との間に亘って設け、
前記外周壁部、開口壁部および受水壁部により形成された受水案内路は、開放姿勢の前記水皿における傾斜下端の縁部に沿う方向において前記排水口から外れた位置に、前記製氷水タンクに連通する開口を設けたことを特徴とする。
前記受水案内路は、開放姿勢の前記水皿における傾斜下端の縁部に沿う方向における前記排水口から外れた両側に前記開口を備え、
前記受水壁部は、前記縁部に沿う方向において一方の開口から他方の開口に向け下方傾斜していることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、水皿から受水壁部上に流れ落ちた製氷水を、該受水壁部の上面に停留することなく、受水案内路の他方の開口から製氷水タンクへ円滑に落下させ得る。
前記受水案内路は、開放姿勢の前記水皿における傾斜下端の縁部に沿う方向における前記排水口から外れた両側に前記開口を備え、
前記受水壁部は、前記縁部に沿う方向における中間部分が最も高く、該中間部分から両方の開口に向け下方傾斜していることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、水皿から受水壁部上に流れ落ちた製氷水を、該受水壁部の上面に停留することなく、受水案内路の両開口から製氷水タンクへ円滑に落下させ得る。
前記受水壁部における前記開口に臨む端部に、該端部から下方へ延出する突片部を備えたことを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、受水壁部の上面の製氷水が、該受水壁部の下面側へ回り込んで排水口へ落下することを防止し得る。
前記受水壁部は、前記製氷水タンクの開口壁部に一体的に設けられ、前記水皿の外周壁部に当接することを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、万が一、水皿に対して製氷水タンクがずれた場合には製氷水が水皿の外周壁部に沿って落下するようになり、排水口への製氷水の流れ込みを最小限とし得る。
(1) 製氷水タンク50に設けた排水口53の上方に、該排水口53より大きいサイズの受水壁部60を設けたことで、水皿42から受水壁部60上に流れ落ちた製氷水を、該排水口53から外れた前方の位置に落下させるため、該製氷水が排水口53へ流れ込むことを防止し得る。従って、製氷水タンク50内の製氷水が規定量以下に減ることがなく、製氷室21における氷塊の生成に支障を来たすことがない。
(2) 受水壁部60が前方に向けて下方傾斜しているので、該受水壁部60の上面に製氷水が停留することがなく、該製氷水を円滑に製氷水タンク50へ落下させ得る。
(3) 受水壁部60の前端部61および後端部62に、下方へ延出する前突片部64および後突片部65を設けたので、これら前端部61および後端部62から受水壁部60の裏側へ製氷水が回り込むことを防止でき、製氷水が受水壁部60の裏側へ回り込んで排水口53へ落下することを防止し得る。
(4) 受水壁部60が製氷水タンク50に一体成形されると共に、該受水壁部60の先端縁部60Aが水皿42の外周壁部44における右壁44Aに当接するため、水皿42に装着される製氷水タンク50の位置決めが適切になされ、製氷水タンク50のがたつきを防止し得る。そして、水皿42に対して製氷水タンク50が位置決めされることで前記隙間Sが最適に保持され、該隙間Sが小さくなって水皿42上の製氷水が製氷水タンク50の開口壁部51における右縦壁51Aを超えて製氷水タンク50外へ零れることを防止し得る。
(5) 水皿42の右端と製氷水タンク50の開口壁部51との間に隙間Sを画成した状態で該水皿42の右壁44Aに受水壁部60が当接しているので、該水皿42および製氷水タンク50は、位置決めされ強度が向上して変形し難くなっている。従って、例えば氷塊の生成が完了して製氷運転から除氷運転への切替え時に、氷塊に上壁43表面が固着している水皿42を、該氷塊から剥離させて開放姿勢へ強制的に変位させる際に、該水皿42および製氷水タンク50の変形を防止し得る。また、除氷運転から製氷運転への切替え時に、開放姿勢から閉成姿勢へ変位する水皿42と製氷室21との間に氷塊が挟み込まれた場合でも、該水皿42および製氷水タンク50の捻れ変形を防止し得る。
(1) 図5は、変更例に係る受水壁部70を示す側面図である。この変更例の受水壁部70は、水皿42の右壁(傾斜下端側)44Aに沿う前後方向(外周壁部44の右壁44Aと開口壁部51の右縦壁51Aとの対向方向に対して直交する方向)において、前側の開口63Aに臨む前端部71から後側の開口63Aに臨む後端部72に向けて緩やかに下方傾斜している。従って、受水壁部70と、水皿42の外周壁部44における右壁44Aと、製氷水タンク50の開口壁部51における右縦壁51Aとにより、前後方向に延在して前後に開口すると共に後方に向かって下方傾斜する受水案内路63が画成されている。これにより、水皿42の右端における排水口53の上方から流れ落ちた製氷水は、受水壁部70の上面で受け止められた後に受水案内路63内を後方へ移動して、後側の開口63Aから製氷水タンク50内へ落下して回収され、該製氷水が排水口53内へ流れ込むことが防止される。また、受水壁部70の前端部71および後端部72に、該各端部71,72から下方へ延出した前突片部73および後突片部74が形成されており、受水壁部70裏側への製氷水の回り込みが防止される。従って変更例は、前記実施例と同等の作用効果が得られる。
(4) 前記受水壁部60,70,80は、水皿42および製氷水タンク50と別体に形成されて、該水皿42の外周壁部44または該製氷水タンク50の開口壁部51に取着する形態としてもよい。この場合には、受水壁部60,70,80を、水皿42の外周壁部44や製氷水タンク50とは異なる材質の素材から形成することが可能である。例えば、受水壁部80を弾力性を有する素材から形成することで、当該受水壁部60,70,80と水皿42および該受水壁部60,70,80と製氷水タンク50とを弾力的に当接させてシール性を向上させることが可能である。
(5) 受水壁部60,70,80を、水皿42または製氷水タンク50に一体的に形成して、該受水壁部60,70,80が当接する側の製氷水タンク50または水皿42に弾力性を有する弾性部材を取付けることで、受水壁部60,70,80を弾力部材に当接させてシール性を向上するようにしてもよい。
(6) 前記前突片部64および後突片部65は、何れか一方だけを設けてもよい。例えば実施例では、受水壁部60が前方へ下方傾斜していて、前端部61から受水壁部60の下面側への製氷水の回り込みが発生し難いので、後端部62にだけ後突片部65を設けても該受水壁部60の下面側への製氷水の回り込みをある程度は防止し得る。また、図5に示した変更例では、受水壁部70が後方へ下方傾斜していて、後端部72から受水壁部70の下面側への製氷水の回り込みが発生し難いので、前端部71にだけ前突片部73を設けることで、該受水壁部70の下面側への製氷水の回り込みをある程度は防止し得る。
53 排水口,60 受水壁部,61 前端部(端部),62 後端部(端部)
63 受水案内路,63A 開口,64 前突片部(突片部),65 後突片部(突片部)
70 受水壁部,71 前端部(端部),72 後端部(端部),80 受水壁部
81 中間部分,82 前端部(端部),83 後端部(端部),84 前突片部(突片部)
85 後突片部(突片部),73 前突片部(突片部),74 後突片部(突片部)
Claims (5)
- 製氷室(21)を下方から閉成する閉成姿勢および該閉成姿勢から傾いて該製氷室(21)を開放する開放姿勢との間で変位し、前記製氷室(21)に対して製氷水を供給する水皿(42)と、前記水皿(42)の下方に該水皿(42)を内側に収容するように固定され、前記水皿(42)の外周壁部(44)を囲む開口壁部(51)を有する製氷水タンク(50)とを備え、前記閉成姿勢で前記水皿(42)から流下する製氷水を前記製氷水タンク(50)に回収し、前記開放姿勢での前記製氷水タンク(50)の傾斜下端側に設けた排水口(53)から該製氷水タンク(50)内の製氷水を排出するよう構成した製氷機において、
前記排水口(53)の上方を覆う受水壁部(60,70,80)を、前記外周壁部(44)と前記開口壁部(51)との間に亘って設け、
前記外周壁部(44)、開口壁部(51)および受水壁部(60,70,80)により形成された受水案内路(63)は、開放姿勢の前記水皿(42)における傾斜下端の縁部に沿う方向において前記排水口(53)から外れた位置に、前記製氷水タンク(50)に連通する開口(63A)を設けた
ことを特徴とする製氷機。 - 前記受水案内路(63)は、開放姿勢の前記水皿(42)における傾斜下端の縁部に沿う方向における前記排水口(53)から外れた両側に前記開口(63A,63A)を備え、
前記受水壁部(60,70)は、前記縁部に沿う方向において一方の開口(63A)から他方の開口(63A)に向け下方傾斜している請求項1記載の製氷機。 - 前記受水案内路(63)は、開放姿勢の前記水皿(42)における傾斜下端の縁部に沿う方向における前記排水口(53)から外れた両側に前記開口(63A,63A)を備え、
前記受水壁部(80)は、前記縁部に沿う方向における中間部分(81)が最も高く、該中間部分(81)から両方の開口(63A,63A)に向け下方傾斜している請求項1記載の製氷機。 - 前記受水壁部(60,70,80)における前記開口(63A)に臨む端部(61,62/71,72/82,83)に、該端部(61,62/71,72/82,83)から下方へ延出する突片部(64,65/73,74/84,85)を備えた請求項1〜3の何れか一項に記載の製氷機。
- 前記受水壁部(60,70,80)は、前記製氷水タンク(50)の開口壁部(51)に一体的に設けられ、前記水皿(42)の外周壁部(44)に当接する請求項1〜4の何れか一項に記載の製氷機。
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